JP2023166287A - 少水量散布のための農薬散布液およびその使用 - Google Patents

少水量散布のための農薬散布液およびその使用 Download PDF

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Yoshitaka Sato
千夏 村岡
Chinatsu Muraoka
雅 安宅
Masa Ataka
広幸 波多野
Hiroyuki Hatano
浩一 岡田
Koichi Okada
智悠 宮永
Tomohisa Miyanaga
敏美 藤原
Toshimi Fujiwara
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Abstract

【課題】少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上の薬効を発揮できる組成物の提供。【解決手段】(A)農薬有効成分、(B)添加剤、および(C)水を含んでなる農薬散布液であって、1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して80%以上である、農薬散布液。【選択図】なし

Description

本発明は、少水量散布のための農薬散布液およびその使用に関する。
日本における無人ヘリコプターを用いる無人航空機による農薬散布技術は30年以上の産業利用実績があり、その技術発展に伴い、水稲、小麦、大豆を中心とした作物で使用可能な多くの農薬散布液が開発されている。
近年では、産業用ドローンが2010年以降農業用散布機として開発され、無人ヘリコプターに比べ、小型化、軽量化、低価格化が図られている。さらに自動航行が可能となったことで、無人ヘリコプターによる散布が難しかった、作物、栽培地域、農地地形での農薬散布が可能となった。ドローンによる自動農薬散布は、アジアを中心として世界各国で急速に発展しており、さらに、同様の自動航行技術を適用した自動走行無人地上散布機も開発されている。
500~6000L程度のタンクを搭載した一般的な乗用地上散布機等に積載する農薬散布液は、1ヘクタール当たり250~5000L程度の水で希釈後散布する高水量散布のための農薬散布液として調製され、使用される。一方、現在購入可能な無人航空散布機に搭載されている農薬散布液のタンクの最大積載量は10~50L程度であり、現在購入可能な無人地上散布液のタンクの最大積載量は100~200L程度である。したがって、無人航空散布機又は、無人地上散布機を用いて、広大な農地に農薬効率良く均一に散布する方法の一つとして、少量の水で農薬製剤を希釈して農薬散布液と調製し、散布する技術が求められている。少水量散布技術用農薬製剤を確立することで、限られた水資源の有効活用、農薬散布の省力化、農薬散布機のエネルギー消費低減等につながることが期待される。
高水量散布のために開発された農薬散布液を少水量で散布すると、農薬有効成分に期待される薬効が得られない。したがって、期待する薬効を得るには一定以上の水量が必要であることが示唆されている(非特許文献1)。また、展着剤、特に、アジュバントと称される界面活性剤等の添加剤を少量添加することで所望する効力を発現させる技術の研究開発が盛んに行われていることが知られている(非特許文献2)。さらに、薬効を発現する浸透移行性を示す農薬有効成分に対しては作物への浸透性を促進する添加剤が選択されることが知られている(特許文献1)。
しかし、少水量散布において高水量散布と同等の薬効を発揮できる組成物やその方法が依然として求められている。
国際公開第2008/037377号
Pest Management Science.2019;75(6):1546-1555. Int J Agric&Biol Eng,2018;11(5):46-53.
本発明は、少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上の薬効を発揮できる組成物および/またはその方法を提供する。
本発明者らは、特定の成分を含んでなる農薬散布液を使用することにより少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上の薬効を発揮できることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)以下の成分;
(A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤
(B)展着剤、ならびに
(C)水
を含んでなる農薬散布液であって、
1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して80%以上である、農薬散布液。
(2)20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、4以下である、(1)に記載の農薬散布液。
(3)20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、pH4~9の条件下で測定した場合に4以下である、(1)に記載の農薬散布液。
(4)(a1)成分が、スピロテトラマト(Spirotetramat)、スピドキサマト(Spidoxamat)、スピロピジオ(Spiropidion)、テトラニリプロール(Tetraniliprole)、フルオピコリド(Fluopicolide)、フルオピラム(Fluopyram)、ペンフルフェン(Penflufen)、インピルフルキサム(Inpyrfluxam)、イソフルシプラム(Isoflucypram)、フルオキサピプロリン(Fluoxapiprolin)、オキサチアピプロリン(Oxathiapiprolin)、テブコナゾール(Tebuconazole)、メフェントリフルコナゾール(Mefentrifluconazole)、プロチオコナゾール(Prothioconazole)、イプロバリカルブ(Iprovalicarb)、ベンチアバリカルブイソプロピル(Benthiavalicarb-isopropyl)、およびプロパモカルブ塩酸塩(Propamocarb hydrochloride)、からなる群から選択される1種以上の農薬有効成分である、(1)~(3)のいずれかに記載の農薬散布液。
(5)(B)成分が、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン動植物油エステル、およびポリオキシアルキレンオキシアルキルシロキサンからなる群から選択される1種以上を含んでなる、(1)~(4)のいずれかに記載の農薬散布液。
(6)1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して100%以上である、(1)~(5)のいずれかに記載の農薬散布液。
(7)病害、害虫、および雑草からなる群から選択される1種以上の防除方法であって、以下の成分;
(A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤
(B)展着剤、ならびに
(C)水
を含んでなる農薬散布液であって、
1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して80%以上である、農薬散布液を、(C)成分が1haあたり250L以下になるように散布する、方法。
(8)20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、4以下である、(7)に記載の方法。
(9)20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、pH4~9の条件下で測定した場合に4以下である、(7)に記載の方法。
(10)(a1)成分が、スピロテトラマト(Spirotetramat)、スピドキサマト(Spidoxamat)、スピロピジオ(Spiropidion)、テトラニリプロール(Tetraniliprole)、フルオピコリド(Fluopicolide)、フルオピラム(Fluopyram)、ペンフルフェン(Penflufen)、インピルフルキサム(Inpyrfluxam)、イソフルシプラム(Isoflucypram)、フルオキサピプロリン(Fluoxapiprolin)、オキサチアピプロリン(Oxathiapiprolin)、テブコナゾール(Tebuconazole)、メフェントリフルコナゾール(Mefentrifluconazole)、プロチオコナゾール(Prothioconazole)、イプロバリカルブ(Iprovalicarb)、ベンチアバリカルブイソプロピル(Benthiavalicarb-isopropyl)、およびプロパモカルブ塩酸塩(Propamocarb hydrochloride)、からなる群から選択される1種以上の農薬有効成分である、(7)~(9)のいずれかに記載の方法。
(11)(B)成分が、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン動植物油エステル、およびポリオキシアルキレンオキシアルキルシロキサンからなる群から選択される1種以上を含んでなる、(7)~(10)のいずれかに記載の方法。
(12)1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して100%以上である、(7)~(11)のいずれかに記載の方法。
(13)農薬散布液が、無人航空機または地上散布機により散布される、(7)~(12)のいずれかに記載の方法。
本発明によれば、少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上の薬効を発揮できる農薬散布液が提供される。また、本発明の農薬散布液は、少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上の薬効を発揮するために使用することも可能である。また、本発明によれば、少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上に作物に対して安全性を示す農薬散布液を提供することも可能である。また、本発明の農薬散布液は、少水量散布において高水量散布と同等またはそれ以上に作物に対する安全性を発揮するために使用することも可能である。
発明の具体的説明
本発明によれば、(A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤、(B)展着剤、ならびに(C)水を含んでなる農薬散布液が提供される。この農薬散布液は、例えば、1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して同等である特性を有する。
また、本発明によれば、病害、害虫、および雑草からなる群から選択される1種以上の防除方法が提供される。この防除方法において、(A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤、(B)展着剤、ならびに(C)水を含んでなる農薬散布液を用いる。この農薬散布液は、例えば、1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して同等であるという特性を有する。この農薬散布液を(C)成分が1haあたり250L以下になるように散布する。
本発明の農薬有効成分とは、特に限定されるわけではないが、好ましくは浸透移行性農薬活性化合物であり、より好ましくは浸透移行性殺虫化合物および/または浸透移行性殺菌化合物である。これらは液体または固体のいずれであってもよい。
本発明の農薬有効成分として好ましくは、20~25℃におけるオクタノール/水分配係数logPが4以下である成分であり、より好ましくは20~25℃におけるオクタノール/水分配係数logPが、pH4~9の条件下で4以下である成分である。このような成分としては、特に限定されるわけではないが、例えば、スピロテトラマト(LogP=2.51(pH4)(OECD TG 117 HPLC法 カラム温度40℃)、LogP=2.51(pH7)(20℃測定)及び(OECD TG 117 HPLC法 カラム温度40℃)、LogP=2.50(pH9)(OECD TG 117 HPLC法 カラム温度40℃))、スピドキサマト(LogP=2.7(pH4)(23℃測定))、スピロピジオン(LogP=3.2(pH7)(20℃測定))、イミダクロプリド(LogP=0.57(pH4)(21℃測定)、LogP=0.57(pH7)(21℃測定)、LogP=0.57(pH9)(21℃測定))、チアクロプリド(LogP=1.26(pH7)(20℃測定))、ジノテフラン(LogP=-0.549(pH7)(20℃測定))、フルピリミン(LogP=1.68(25℃測定))、フルピラジフロン(LogP=1.2(pH4)(25℃測定)、LogP=1.2(pH7)(25℃測定)、LogP=1.2(pH9)(25℃測定))、エチプロール(LogP=2.9(20℃測定))、フィプロニル(LogP=3.75(pH7)(20℃測定))、テトラニリプロール(LogP=2.6(pH4)(25℃測定)、LogP=2.6(pH7)(25℃測定)、LogP=1.9(pH9)(25℃測定))、クロロアントラニリプロール(LogP=2.86(pH7)(20℃測定))、シアントラニリプロール(LogP=2.02(pH7)(20℃測定))、オキサゾスルフィル(LogP=2.69(pH7)(25℃測定))、フルオピコリド(LogP=2.9(pH4)、LogP=2.9(pH7)、LogP=2.9(pH9))、フルオピラム(LogP=2.84(pH4)、LogP=2.86(pH7)、LogP=2.80(pH9))、ペンフルフェン(LogP=3.3(pH7)(25℃測定))、インピルフルキサム(LogP=3.65(pH7)(25℃測定))、イソフルシプラム(LogP=4.0(pH7)(20℃測定))、フロキサピプロリン(LogP=3.4)、オキサチアピプロリン(LogP=3.66(pH7)(20℃測定))、テブコナゾール(LogP=3.7(20℃測定)、LogP=3.1(25℃測定))、メフェントリフルコナゾール(LogP=3.4(pH7)(20℃測定))、プロチオコナゾール(LogP=3.4(pH4)(25℃測定)、LogP=2.0(pH7)(25℃測定)、LogP=0.2(pH9)(25℃測定))、イプロバリカルブ(LogP=3.2(pH7)(20℃測定))、ベンチアバリカルブイソプロピル(LogP=2.7(pH7)(20℃測定))、プロパモカルブ塩酸塩(LogP=-0.549)等が挙げられ、好ましくは、スピロテトラマト、スピドキサマト、スピロピジオ、テトラニリプロール、フルオピコリド、フルオピラム、ペンフルフェン、インピルフルキサム、イソフルシプラム、フルオキサピプロリン、オキサチアピプロリン、テブコナゾール、メフェントリフルコナゾール、プロチオコナゾール、イプロバリカルブ、ベンチアバリカルブイソプロピル、およびプロパモカルブ塩酸塩、からなる群から選択される1種以上の成分である。ここで、logP値とは、Chemical Reviews vol71(6),525(1971)などで定義されている水とオクタノールへの物質の分配のしやすさにより、極性を表す係数であり、化学物質の疎水性(または親油性)の尺度として使用することができる。
logP値は、公知の方法により測定することができ、特に限定されるわけではないが、フラスコ振とう法(具体的な手順は、例えば、OECD Test Guideline 107等に記載)、HPLC法(具体的な手順は、例えば、OECD Test Guideline TG117等に記載)等により測定することができる。
本発明の農薬製剤は、水等で希釈して農薬散布液を調製するために使用される。本発明の農薬製剤は農薬有効成分および補助成分を含んでなり、補助成分とは農薬製剤に含まれる農薬有効成分以外の成分を意味する。本発明の補助成分としては、特に限定されるわけではないが、例えば、界面活性剤、結合剤、溶剤、吸収剤、粉砕助剤、pH調整剤、分解防止剤、着色剤及び防腐剤等が挙げられる。
本発明の展着剤は農薬散布液に本発明の効果を付与するように添加される。本発明の展着剤としては、特に限定されるわけではないが、例えば、一般的な葉面濡れ性向上展着剤(スプレッダー)、機能性付与展着剤(アジュバント)、固着性向上展着剤(スティッカー)等、一般的に用いられるものを用いることができ、例えば、同農薬散布液を1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して同等となる性質を付与しうるものであり、好ましくはアジュバントである。本発明の展着剤は界面活性剤を含んでいても良い。
本発明におけるアジュバントは、好ましくは標的の土壌、農作物、または生物体上への農薬有効成分の付着、生体表面上の濡れ性、および/または浸透・浸達性を増強するための、またはドリフト軽減のためのアジュバントである。本発明においてアジュバントとは、その成分自体は農薬有効成分としての効果を有さずに当該農薬有効成分の有効成分としての効果を改善する成分を意味する。
本発明の展着剤が含んでなる界面活性剤としては、具体的には、例えば、ポリアルキレングリコールアルキルエーテル(例えば、ポロキサマー)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンエーテル(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン動植物油エステル(例えば、ナタネ油エトキシレート)等の非イオン性界面活性剤、高級アルコール硫酸ナトリウム、スチリルフェノール硫酸ナトリウム、ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ポリナフチルメタンスルホン酸ジアルキルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンオキシアルキルシロキサン(例えば、ポリオキシアルキレンオキシプロピルヘプタメチルトリシロキサン)、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン等のシリコン系界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルイミダゾリニウムベタイン、アミノ酸、レシチン等の両性界面活性剤等を挙げることができる。これらは組み合わせて使用しても良い。本発明の展着剤が含んでなる界面活性剤は、好ましくはポリオキシアルキレンエーテル(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン動植物油エステル(例えば、ナタネ油エトキシレート)、およびポリオキシアルキレンオキシアルキルシロキサン(例えば、ポリオキシアルキレンオキシプロピルヘプタメチルトリシロキサン)からなる群から選択される1種以上である。
本発明の農薬散布液は、(A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤、(B)展着剤、ならびに(C)水を含んでなり、好ましくは農薬製剤、展着剤、および水を使用して調製することができる。
本発明の農薬製剤は、特に限定されるわけではないが、市販されているものを使用してもよく、具体的には、例えば、モベント(商標)フロアブル(バイエルクロップサイエンス社製、有効成分としてスピロテトラマト配合)、リライアブル(商標)フロアブル(バイエルクロップサイエンス社製、有効成分としてフルオピコリドおよびプロパモカルブ塩酸塩配合)を使用することが好ましい。
本発明の展着剤は、特に限定されるわけではないが、市販されているものを使用してもよく、具体的には、好ましくは、スカッシュ(商標)(花王株式会社製、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン樹脂酸エステル配合)、アプローチ(商標)BI(花王株式会社製、ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル配合)、ドライバー(花王株式会社製、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル配合)、ワイドコート(日本化薬株式会社製、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムおよびポリオキシエチレンアルキルエーテル配合)、ブレイクスルー(商標)(エボニック・ジャパン株式会社製、ポリオキシアルキレンオキシプロピルヘプタメチルトリシロキサンおよびポリオキシアルキレンプロペニルエーテル配合)、まくぴか(石原産業株式会社、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン配合)、SILWET(商標)L-77(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社性、ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン配合)、SILWET(商標)806(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン配合)、グラミンS(商標)(三井化学アグロ株式会社、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウムおよびポリオキシエチレン脂肪酸エステル配合)、Crovol CR70G(クローダ社製、ナタネ油エトキシレート配合)である。
本発明の農薬散布液は、1haあたり250L以下に、好ましくは200L以下に、より好ましくは100L以下に、より好ましくは50L以下に、より好ましくは30L以下になるように(C)成分で希釈後散布する。
本発明の農薬散布液は、1haあたり250L以下に、好ましくは200L以下に、より好ましくは100L以下に、より好ましくは50L以下に、より好ましくは30L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上であり、より好ましくは100%以上である。
本発明の農薬散布液は、1haあたり250L以下に、好ましくは200L以下に、より好ましくは100L以下に、より好ましくは50L以下に、より好ましくは30L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の薬害が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の薬害に対して好ましくは同程度または軽く、より好ましくは軽い。本発明における薬害は、特に限定されるわけではないが、例えば、肉眼観察により評価しても良い。
本発明の農薬散布液の、1haあたり250L以下に、好ましくは200L以下に、より好ましくは100L以下に、より好ましくは50L以下に、より好ましくは30L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の施用量(g ai/ha)は、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の施用量(g ai/ha)と同等である。本発明の農薬散布液の、1haあたり250L以下に、好ましくは200L以下に、より好ましくは100L以下に、より好ましくは50L以下に、より好ましくは30L以下なるように(C)成分で希釈後散布した場合の施用量(g ai/ha)の割合は、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の施用量(g ai/ha)に対して好ましくは95~105%であり、より好ましくは97~103%であり、最も好ましくは100%である。
本発明において室温とは、部屋等の屋内の温度のことを意味し、具体的には1~30℃の範囲を意味する。
本発明において防除価とは、無処理区における病害虫の被害を100とした場合の処理区の防除効果の程度を表す指数をいい、次式により計算される。
Figure 2023166287000001
上記式における「被害」は、特に限定されるわけではないが、公知の方法によって計算することができ、例えば、日本国特許公報5128087号、日本国特許公報6339654号等に記載された方法により、計算することができる。評価基準は、特に限定されるわけではないが、例えば、害虫の数、対象となる作物が保存されている程度、単位面積当たりの雑草の重量または体積等を基準としても良い。
本発明の農薬散布液を散布する方法は、特に限定されるわけではないが、例えば、背負い式の動力噴霧機やブームスプレーヤー、スピードスプレーヤー、地上散布機等を用いて行う地上散布、および固定翼機や回転翼機等の航空機に散布装置を取り付けて空中から散布する空中散布が挙げられる。本発明の農薬散布液を散布する方法は、好ましくは無人航空機または地上散布機により散布される方法である。
本発明において病害とは、農園芸作物または樹木等を加害するいわゆる農業病害を意味する。本発明の農薬散布液は、これらの病害を防除するために使用しても良い。
病害としては、特に限定されるわけではないが、例えば、イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、イネこうじ病(Claviceps virens)、ばか苗病(Gibberella fujikuroi)、苗立枯病(Rhizopus spp.またはPythium graminicola,P.spinosum)、もみ枯細菌病(Burkholderia glumae)、苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)、褐条病(Acidovorax avenae)、白葉枯病(Xanthomonas oryzae)、内頴褐変病(Erwinia ananas)等が挙げられ、また、ムギ類のうどんこ病(Erysiphe graminis f.sp.hordei,f.sp.tritici)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、網斑病(Pyrenophora teres)、赤かび病(Gibberella zeae)、
さび病(Puccinia striiformis,P.graminis、P.recondita、P.hordei)、褐色雪腐病(Pythium iwayamai)、雪腐病(Tipula sp.、Micronectriella nivais)、裸黒穂病(Ustilago tritici、U.nuda)、アイスポット(Pseudocercosporella herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria nodorum)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、雪腐小粒菌核病(Typhula incarnata)、雪腐大粒菌核病(Myriosclerotinia borealis)、コムギの紅色雪腐病(Monographella nivalis)、立枯病(Gaeumanomyces graminis)等が挙げられ、また、カンキツの黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcettii)、果実腐敗病(Penicillium digitalum、P.italicum)、かいよう病(Xanthomonas campestris)、灰色かび病(Botrytis cinerea)等が挙げられ、また、リンゴのモニリア病(Selerotinia mali)、腐らん病(Valsa mali)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria mali)、黒星病(Venturia inaequalis)等が挙げられ、また、ナシの黒星病(Venturia nashicola)、黒斑病(Alternaria kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium asiaticum)、疫病(Phytophthora cactorun、P. syringae)、葉炭そ病(Colletotrichum gloeosprioides)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、うどんこ病(Phyllactinia mali)等が挙げられ、また、モモの灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)、せん孔病(Pseudocercospora circumscissa, Phyllosticta persicae)、白紋羽病(Rosellinia necatrix)、縮葉病(Taphrina deformans)、スモモのかいよう病(Pseudomonas syringae pv. morsprunorum)、灰星病(Monilinia fructicola)、黒斑病(Xanthomonas campestris pv. pruni)、アンズの灰星病(Monilinia fructicola)等が挙げられ、また、ウメのかいよう病(Pseudomonas syringae pv.morsprunorum)、黒星病(Cladosporium carpophilum)等が挙げられ、また、ブドウのべと病(Plasmopara viticola)、黒とう病(Elsinoe ampelina)、
晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Physppella ampelopsidis)、芽枯病(Diaporthe medusea)、灰色かび病(Botrytis cinerea)等が挙げられ、また、カキの炭そ病(Glomerella orbicula)、落葉病(Mycosphaerella nawae)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、うどんこ病(Phyllactinia kakicola)等が挙げられ、また、ウリ類のべと病(Pseudoperenospora cubensis)、炭そ病(Colletotrichum orbicula)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Didlymella bryoniae)、つる割病(Fusarium oxysporum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、立枯病(Fusarium solani)、白絹病(Sclerotium rolfsii)等が挙げられ、また、キュウリの褐斑病(Corynespora cassiicola)、苗立枯病(Pythium cucurbitacearum、P. debaryanum、Rhizoctonia solani)、根腐病(Pythium myriotylum、P. volutum)、疫病(Phytophthora meronis、P. nicotianae)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)等が挙げられ、また、スイカの褐色腐敗病(Phytophthora capsici)、疫病(Phytophthora cryptogea)、メロンの立枯病(Pythium debaryanum)、疫病(Phytophthora nicotianae)等が挙げられ、また、カボチャの疫病(Phytophthora capsici)等が挙げられ、また、ナス科の青枯病(Ralstonia solancearum)、萎凋病(Fusarium oxysporum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、白絹病(Sclerotium rolfsii)等が挙げられ、また、ジャガイモの疫病(Phytohthora infestans)、夏疫病(Alternaria solani)、黒あざ病(Thanatephorus cucumeris)、黒あし病(Erwinia carotovora)、そうか病(Streptomyces spp.)、軟腐病(Erwinia carotovora)、粉状そうか病(Spongospora subterranean)等が挙げられ、また、トマトの疫病(Phytophthora infestans)、根腐疫病(Phytophthora cryptogea)、灰色疫病(Phytophthora capsici)、輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Fulvia fulva)、うどんこ病(Oidium sp.およびOidiopsisi sicula)、褐色腐敗病(Phytophthora nicotianae)、かいよう病(Clavibacter michiganensis)、褐色根腐病(Pyrenochaeta lycopersici)、炭そ病(Colletotrichum gloeosporioides)、苗立枯病(Pythium vexans、Rhizoctonia solani)、半身萎凋病(Verticillium dahliae)、斑点病(Stemphylium lycopersici)等が挙げられ、また、ピーマンの疫病(Phytophthora capsici)、うどんこ病(Oidiopsis sicula)、苗立枯病(Rhizoctonia solani)、斑点病(Cercospora capsici)等が挙げられ、また、ナスの疫病(Phytophthora infestans)、褐色腐敗病(Phytophthora capsici)、褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracerumおよびOidiopsis sicula)等が挙げられ、また、ホウレンソウの疫病(Phytophthora sp.)、べと病(Peronospora effusa)、立枯病(Pythium aphanidermatum、P. myriotylum、P.paroecandrumおよびP. ultimum)、萎凋病(Fusarium oxysporum)、株腐病(Rhizoctonia solani)、根腐病(Aphanomyces cochlioides)、斑点病(Heterosporium variabile)等が挙げられ、また、ネギ類の白色疫病(Phytophthora porri)、疫病(Phytophthora nicotianae)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、苗立枯病(Rhizoctonia solani)、黒斑病(Alternaria porri)、軟腐病(Erwinia carotovoraおよびE.chrysanthmi)、べと病(Peronospora destructor)、さび病(Puccinia allii)等が挙げられ、また、ネギの萎凋病(Fusarium oxysporum)、黄斑病(Heterosporium allii)、紅色根腐病(Pyrenochaeta terrestris)、小菌核腐敗病(Botrytis squamosa)等が挙げられ、また、タマネギの乾腐病(Fusarium oxysporum)、黒穂病(Urocystis cepulae)、小菌核病(Ciborinia
alli)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、灰色腐敗病(Botrytis allii)、腐敗病(Erwinia rhapontici)、りん片腐敗病(Burkholderia gladiol)等が挙げられ、また、アブラナ科野菜のべと病(Peronospora parasitica)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、白さび病(Albugo macrospora)、黒斑病(Alternaria japonicaおよびA.brassicae)、白斑病(Cercosporella brassicae)、軟腐病(Erwinia carotovora)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)等が挙げられ、また、キャベツの株腐病(Thanatephorus cucumeris)、バーティシリウム萎凋病(Verticillium dahliae)、ハクサイの黄化病(Verticillium dahliae)、尻腐病(Rhizoctonia solani)、根くびれ病(Aphanomyces raphani)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、ピシウム腐敗病(Pythium ultimum)等が挙げられ、また、ダイコンの炭そ病(Colletotrichum higginsianum)、バーティシリウム黒点病(Verticilliu albo-atrum)等が挙げられ、また、マメ類の青枯病(Ralstonia solanacearum)、萎凋病(Verticillium dahliae)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、黒根病(Thielaviopsis sp.)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、立枯病(Fusarium oxysporum)、炭そ病(Colletotrichum truncatum、C. trifolii、Glomerella glycines、Gloeosporium sp.)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、ダイズのべと病(Peronospora manshurica)、茎疫病(Phytophthora sojae)、葉焼病(Xanthomonas campestris pv.glycines)、紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum)等が挙げられ、また、ラッカセイの黒渋病(Mycosphaerella personata)、褐斑病(Mycosphaerella arachidis)、エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi)等が挙げられ、また、イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca aphanis)、萎黄病(Fusarium oxysporum)、萎凋病(Verticillium dahliae)、疫病(Phytophthora cactorum)、角斑細菌病(Xanthomonas campestrisおよびX.fragariae)、黒斑病(Alternaria alternate)、じゃのめ病(Mycosphaerella fragariae)、炭そ病(Colletotrichum acutatum, C. fragariaeおよびGlomerella cingulata)、根腐病(Phytophthora fragariae)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、芽枯病(Rhizoctonia solani)、輪斑病(Drenerophoma obscurans)等が挙げられ、また、レタスの菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、すそ枯病(Rhizbacter solani)、軟腐病(Erwinia carotovora)、立枯病(Pythium sp.)、根腐病(Fusarium oxysporum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、斑点細菌病(Xanthomonas campestris pv.vitians)、ビッグベイン病(Lettuce bib-vein virus)、腐敗病(Pseudomonas cichorii、P.marginalis pv.MarginalisおよびP. viridiflava)、べと病(Bremia lactucae)等が挙げられ、また、ゴボウの萎凋病(Fusarium oxysporum)、黒あざ病(Rhizoctonia solani)、黒条病(Itersonilia perplexans)、黒斑細菌病(Xanthomonas campestris pv nigromaculans)、黒斑病(Ascochyta phaseolorum)、根腐病(Pythium irregulare)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)等が挙げられ、また、ニンジンの萎凋病(Fusarium oxysporum)、うどんこ病(Erysiphe heraclei)、黒葉枯病(Alternaria dauci)、こぶ病(Rhizoctonia dauci)、しみ腐病(Pythium sulcatum)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、軟腐病(Erwinia carotovora)、根腐病(Rhizoctonia solani)、斑点病(Cercospora carotae)、紫紋羽病(Helicobasidium
mompa)等が挙げられ、また、チャの網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、褐色円星病(Pseudocercospora ocellataおよびCerospora chaae)、もち病(Exobasidium vexans)、輪紋病(Pestaltiopsis longisetaおよびP. theae)、炭そ病(Colletotrichum theae-sinesis)等が挙げられ、また、タバコの赤星病(Alternaria alternata)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum cichoracearum)等が挙げられ、また、テンサイの褐斑病(Cercospora beticola)、そう根病(Beet necrotic yellow vein virus)等が挙げられ、また、バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)等が挙げられ、また、キクの褐斑病(Septoria chrysanthemiindici)、白さび病(Puccinia horiana)等が挙げられ、また、シバ類のファリーリング病(Lycoperdon perlatum、Lepista subnudoおよびMarasmius oreades)、擬似葉腐病(Ceratobasidium spp.)、立枯病(Gaemannomyces graminis)、カーブラリア葉枯病(Curvularia geniculata)、葉腐病(Rhizoctonia solani )、紅色雪腐病(Monographella nivalis)、ピシウム病(Pythium periplocum、P. graminicolaおよびP. vanterpoolii)、さび病(Puccinia spp.)、うどんこ病(Erysiphe graminis DC)、ダラースポット病(Sclerotinia homoeocarpa)等が挙げられ、また、ベントグラスの赤焼病(Pythium aphanidermatum)、褐色雪腐病(Pythium iwayamai)、雪腐小粒菌核病(Typhula incarnata,T.isikariensis)、炭そ病(Colletptrichum sp.)等が挙げられる。
本発明における害虫には、有害昆虫、有害ダニ類等の有害節足動物、有害軟体動物及び有害線虫が包含される。本発明の農薬散布液は、これらの害虫を防除するために使用しても良い。
半翅目(Hemiptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)、キタウンカ(Javesella pellucida)、クロフツノウンカ(Perkinsiella saccharicida)、Tagosodes orizicolus等のウンカ科(Delphacidae);ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、クロスジツマグロヨコバイ(Nephotettix nigropictus)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae)、コーンリーフホッパー(Dalbulus maidis)、シロオオヨコバイ(Cofana spectra)、Amrasca biguttula biguttula等のヨコバイ科(Cicadellidae);ヨーロピアンスピトルバグ(Philaenus spumarius)等のアワフキムシ科(Aphrophoridae);Mahanarva posticata、Mahanarva fimbriolata等のコガシラアワフキムシ科(Cercopidae);マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、ダイズアブラムシ(Aphis glycines)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、rosy apple aphid(Dysaphis plantaginea)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、レタスヒゲナガアブラムシ(Nasonovia ribisnigri)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricida)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、ヒエノアブラムシ(Melanaphis sacchari)、
オカボノクロアブラムシ(Tetraneura nigriabdominalis)、カンシャワタアブラムシ(Ceratovacuna lanigera)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、イングリッシュグレインエイフィッド(Sitobion avenae)等のアブラムシ科(Aphididae);ブドウネアブラムシ(Daktulosphaira vitifoliae)、ピーカンフィロキセラ(Phylloxera devastatrix)、ピーカンリーフフィロキセラ(Phylloxera notabilis)、サウザンピーカンリーフフィロキセラ(Phylloxera russelae)等のネアブラムシ科(Phylloxeridae);ツガカサアブラムシ(Adelges tsugae)、バルサムウーリーアフィッド(Adelges piceae)、ヒメカサアブラムシ(Aphrastasia pectinatae)等のカサアブラムシ科(Adelgidae);イネクロカメムシ(Scotinophara lurida)、ブラックパディーバグ(Scotinophara coarctata)、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis)、ムラサキシラホシカメムシ(Eysarcoris annamita)、クサギカメムシ(Halyomorpha halys)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、ブラウンスティンクバグ(Euschistus heros)、レッドバンデッドスティンクバグ(Piezodorus guildinii)、Oebalus pugnax、Dichelops melacanthus等のカメムシ科(Pentatomidae); Scaptocoris castanea等のツチカメムシ科(Cydnidae);ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、ホソクモヘリカメムシ(Leptocorisa acuta)等のホソヘリカメムシ科(Alydidae);ホソハリカメムシ(Cletus punctiger)、アシビロヘリカメムシ(Leptoglossus australis)等のヘリカメムシ科(Coreidae);カンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)、コバネヒョウタンナガカメムシ(Togo hemipterus)、アメリカコバネナガカメムシ(Blissus leucopterus)等のナガカメムシ科(Lygaeidae);
アカヒゲホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium)、アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)、フタトゲムギカスミカメ(Stenodema calcarata)、サビイロカスミカメ(Lygus lineolaris)等のカスミカメムシ科(Miridae);オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、チャトゲコナジラミ(Aleurocanthus camelliae)、ヒサカキワタフキコナジラミ(Pealius euryae)等のコナジラミ科(Aleyrodidae);シュロマルカイガラムシ(Abgrallaspis cyanophylli)、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、ナシマルカイガラムシ(Diaspidiotus perniciosus)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、ニセヤノネカイガラムシ(Unaspis citri)等のマルカイガラムシ科(Diaspididae);ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)等のカタカイガラムシ科(Coccidae);イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi)、キイロワタフキカイガラムシ(Icerya seychellarum)等のワタフキカイガラムシ科(Margarodidae);ナスコナガイガラムシ(Phenacoccus solani)、クロテンコナカイガラムシ(Phenacoccus solenopsis)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、ガハニコナカイガラムシ(Pseudococcus calceolariae)、ナガオコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinus)、タトルミーリーバグ(Brevennia rehi)等のコナカイガラムシ科(Pseudococcidae);ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、ミカントガリキジラミ(Trioza erytreae)、ナシキジラミ(Cacopsylla pyrisuga)、チュウゴクナシキジラミ(Cacopsylla chinensis)、ジャガイモトガリキジラミ(Bactericera cockerelli)、ピアプシラ(Cacopsylla pyricola)等のキジラミ科(Psyllidae);プラタナスグンバイ(Corythucha ciliata)、アワダチソウグンバイ(Corythucha marmorata)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、ツツジグンバイ(Stephanitis pyrioides)等のグンバイムシ科(Tingidae);トコジラミ(Cimex lectularius)、ネッタイトコジラミ(Cimex hemipterus)等のトコジラミ科(Cimicidae); Quesada gigas等のセミ科(Cicadidae);ブラジルサシガメ(Triatoma infestans)、オオサシガメ(Triatoma rubrofasciata)、Triatoma dimidiata、ベネズエラサシガメ(Rhodonius prolixus)等のサシガメ科(Reduviidae)等が挙げられる。
鱗翅目(Lepidoptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、ダークヘディドステムボーラー(Chilo polychrysus)、ホワイトステムボーラー(Scirpophaga innotata)、イッテンオオメイガ(Scirpophaga incertulas)、Rupela albina、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、Marasmia patnalis、イネハカジノメイガ(Marasmia exigua)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、モンキクロノメイガ(Herpetogramma luctuosale)、シバツトガ(Parapediasia teterrellus)、ライスケースワーム(Nymphula depunctalis)、シュガーケーンボーラー(Diatraea saccharalis)、エッグプラントフルーツボーラー(Leucinodes orbonalis)等のツトガ科(Crambidae);モロコシマダラメイガ(Elasmopalpus lignosellus)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、フタモンマダラノメイガ(Euzophera batangensis)、スジマダラメイガ(Cadra cautella)等のメイガ科(Pyralidae);ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Mythimna separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、イネヨトウ(Sesamia inferens)、シロナヨトウ(Spodoptera mauritia)、フタオビコヤガ(Naranga aenescens)、Spodoptera frugiperda、アフリカシロナヨトウ(Spodoptera exempta)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、イネキンウワバ(Plusia festucae)、Soybean looper(Chrysodeixis includens)、トリコプルシア属(Trichoplusia spp.)、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens)等のヘリオティス属(Heliothis spp.)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、コーンイヤワーム(Helicoverpa zea)等のヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、ベルベットビーンキャタピラー(Anticarsia gemmatalis)、コットンリーフワーム(Alabama argillacea)、ホップワインボーラー(Hydraecia immanis)等のヤガ科(Noctuidae);モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ科(Pieridae);ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、スモモヒメシンクイ(Grapholita dimorpha)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリングモス(Cydia pomonella)、カンシャシンクイハマキ(Tetramoera schistaceana)、ビーンシュートボーラ (Epinotia aporema)、シトラスフルーツボーラー(Citripestis sagittiferella)、ヨーロピアングレープワインモス(Lobesia botrana)等のハマキガ科(Tortricidae);チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)等のホソガ科(Gracillariidae);モモシンクイガ(Carposina sasakii)等のシンクイガ科(Carposinidae);コーヒーリーフマイナー(Leucoptera coffeella)、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ギンモンハモグリガ(Lyonetia prunifoliella)等のハモグリガ科(Lyonetiidae);マイマイガ(Lymantria dispar)等のリマントリア属(Lymantria spp.)、チャドクガ(Euproctis pseudoconspersa)等のユープロクティス属(Euproctis spp.)等のドクガ科(Lymantriidae);コナガ(Plutella xylostella)等のコナガ科(Plutellidae);モモキバガ(Anarsia lineatella)、イモキバガ(Helcystogramma triannulella)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、Tuta absoluta等のキバガ科(Gelechiidae);アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ科(Arctiidae);ジャイアントシュガーケーンボーラー(Telchin licus)等のカストニアガ科(Castniidae);ヒメボクトウ(Cossus insularis)等のボクトウガ科(Cossidae);ヨモギエダシャク(Ascotis selenaria)等のシャクガ科(Geometridae);ヒロヘリアオイラガ(Parasa lepida)等のイラガ科(Limacodidae);カキノヘタムシガ(Stathmopoda masinissa)等のニセマイコガ科(Stathmopodidae);クロメンガタスズメ(Acherontia lachesis)等のスズメガ科(Sphingidae);キクビスカシバ(Nokona feralis)、コスカシバ(Synanthedon hector)、ヒメコスカシバ(Synanthedon tenuis)等のスカシバガ科(Sesiidae);イネツトムシ(Parnara guttata)等のセセリチョウ科(Hesperiidae);イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ科(Tineidae)等が挙げられる。
総翅目(Thysanoptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、イネアザミウマ(Stenchaetothrips biformis)、モトジロアザミウマ (Echinothrips americanus)、アボカドスリプス(Scirtothrips perseae)等のアザミウマ科(Thripidae);イネクダアザミウマ(Haplothrips aculeatus)等のクダアザミウマ科(Phlaeothripidae)等が挙げられる。
双翅目(Diptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)、テンサイモグリハナバエ(Pegomya cunicularia)等のハナバエ科(Anthomyiidae);シュガービートルートマゴット(Tetanops myopaeformis)等のハネフリバエ科(Ulidiidae);イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ科(Agromyzidae);イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)等のキモグリバエ科(Chloropidae);ウリミバエ(Bactrocera cucurbitae)、ミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis)、ナスミバエ(Bactrocera latifrons)、オリーブミバエ(Bactrocera oleae)、クインスランドミバエ(Bactrocera tryoni)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、アップルマゴット(Rhagoletis pomonella)、オウトウハマダラミバエ(Rhacochlaena japonica)等のミバエ科(Tephritidae);イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、トウヨウイネクキミギワバエ(Hydrellia philippina)、イネクキミギワバエ(Hydrellia sasakii)等のミギワバエ科(Ephydridae);オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)等のショウジョウバエ科(Drosophilidae);オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ科(Phoridae);オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)等のチョウバエ科(Psychodidae);チビクロバネキノコバエ(Bradysia difformis)等のクロバネキノコバエ科(Sciaridae);ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、イネノシントメタマバエ(Orseolia oryzae)等のタマバエ科(Cecidomyiidae);Diopsis macrophthalma等のシュモクバエ科(Diopsidae);Glossina palpalis、Glossina morsitans等のツェツェバエ科(Glossinidae);アシマダラブユ(Simulium japonicum)、Simulium damnosum等のブユ科(Simuliidae);サシチョウバエ亜科 (Phlebotominae);キリウジガガンボ(Tipula aino)、コモンクレーンフライ(Tipula oleracea)、ヨーロピアンクレーンフライ(Tipula paludosa)等のガガンボ科(Tipulidae);アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、チカイエカ(Culex pipiens f. molestus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、トビイロイエカ(Culex pipiens pipiens)、ニセシロハシイエカ(Culex vishnui)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、ガンビエハマダラカ(Anopheles gambiae)、ステフェンスハマダラカ(Anopheles stephensi)、Anopheles coluzzii、Anopheles albimanus、Anopheles sundaicus、Anopheles arabiensis、Anopheles funestus、Anopheles darlingi、Anopheles farauti、Anopheles minimus等のカ科(Culicidae);キアシオオブユ(Prosimulium yezoensis)、ツメ卜ゲブユ(Simulium ornatum)等のブユ科(Simulidae);ウシアブ(Tabanus trigonus)等のアブ科(Tabanidae);イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、ノサシバエ(Haematobia irritans)等のイエバエ科(Muscidae);クロバエ科(Calliphoridae);ニクバエ科(Sarcophagidae);オオユスリカ(Chironomus plumosus)、セスジユスリカ(Chironomus yoshimatsui)、ハイイロユスリカ(Glyptotendipes tokunagai)等のユスリカ科(Chironomidae);ヒメイエバエ科(Fannidae)等が挙げられる。
鞘翅目(Coleoptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ダイアブロティカ属(Diabrotica spp.例えば、ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi)、メキシカンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera zeae))、バンデッドキューカンバービートル(Diabrotica balteata)、キューカビットビートル(Diabrotica speciosa)等のビーンリーフビートル(Cerotoma trifurcata)、クビアカクビホソハムシ(Oulema melanopus)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、キャベッジフリービートル(Phyllotreta cruciferae)、ウエスタンブラックフリービートル(Phyllotreta pusilla)、キャベッジステムフリービートル(Psylliodes chrysocephala)、ホップフリービートル(Psylliodes punctulata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、グレープコラスピス(Colaspis brunnea)、コーンフリービートル(Chaetocnema pulicaria)、サツマイモヒサゴトビハムシ(Chaetocnema confinis)、ポテトフリービートル(Epitrix cucumeris)、イネトゲハムシ(Dicladispa armigera)、サザンコーンリーフビートル(Myochrous denticollis)、ヨツモンカメノコハムシ(Laccoptera quadrimaculata)、タバコノミハムシ(Epitrix hirtipennis)等のハムシ科(Chrysomelidae);シードコーンビートル(Stenolophus lecontei)、スレンダーシードコーンビートル(Clivina impressifrons)等のオサムシ科(Carabidae);ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、アオドウガネ(Anomala albopilosa)、マメコガネ(Popillia japonica)、ナガチャコガネ(Heptophylla picea)、ヨーロピアンチェーファー(Rhizotrogus majalis)、クロマルコガネ(Tomarus gibbosus)、クロコガネ属(Holotrichia spp.)、ジューン・ビートル(Phyllophaga crinita)等のフィロファガ属(Phyllophaga spp.)、(Diloboderus abderus)等のディロボデルス属(Diloboderus spp.)等のコガネムシ科(Scarabaeidae);ワタミヒゲナガゾウムシ(Araecerus coffeae)等のヒゲナガゾウムシ科(Anthriibidae); アリモドキゾウムシ(Cylas formicarius)等のホソクチゾウムシ科(Aponidae);ブラジルマメゾウムシ(Zabrotes subfasciatus)等のマメゾウムシ科(Bruchidae);マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)、コーヒーベリーボーラー(Hypothenemus hampei) 等のキクイムシ科(Scolytidae);イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、
アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、ココクゾウムシ(Sitophilus oryzae)、グラナリアコクゾウムシ(Sitophilus granarius)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、シロスジオサゾウムシ(Rhabdoscelus lineaticollis)、ワタミハナゾウムシ(Anthonomus grandis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、サザンコーンビルバグ(Sphenophorus callosus)、ソイビーンストークウィービル(Sternechus subsignatus)、シュガーケーンウィービル(Sphenophorus levis)、サビヒョウタンゾウムシ(Scepticus griseus)、トビイロヒョウタンゾウムシ(Scepticus uniformis)、Aracanthus mourei等のAracanthus属(Aracanthus spp.)、コットンルートボーラー (Eutinobothrus brasiliensis)等のゾウムシ科(Curculionidae);コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、ヒラタコクヌストモドキ(Tribolium confusum)、ガイマイゴミムシダマシ(Alphitobius diaperinus)等のゴミムシダマシ科(Tenebrionidae);ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のテントウムシ科(Coccinellidae);ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、コナナガシンクイ(Rhizopertha dominica)等のナガシンクイムシ科(Bostrychidae);ヒョウホンムシ科(Ptinidae);ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、Migdolus fryanus、クビアカツヤカミキリ(Aromia bungii)等のカミキリムシ科(Cerambycidae);オキナワカンシャクシコメツキ(Melanotus okinawensis)、トビイロムナボソコメツキ(Agriotes fuscicollis)、クシコメツキ(Melanotus legatus)、アシブトコメツキ属(Anchastus spp.)、コノデルス属(Conoderus spp.)、クテニセラ属(Ctenicera spp.)、リモニウス属(Limonius spp.)、アエオルス属(Aeolus spp.)等のコメツキムシ科(Elateridae);アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等のハネカクシ科(Staphylinidae);ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)、ヒメアカカツオブシムシ(Trogoderma granarium)等のカツオブシムシ科(Dermestidae);タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ジンサンシバンムシ(Stegobium paniceum)等のシバンムシ科(Anobiidae);アカチビヒラタムシ(Cryptolestes ferrugineus)等のチビヒラタムシ科(Laemophloeidae);ノコギリヒラタムシ(Oryzaephilus surinamensis)等のホソヒラタムシ科(Silvanidae)、ブロッサムビートル(Brassicogethes aeneus)等のケシキスイムシ科(Nitidulidae)等が挙げられる。
直翅目(Orthoptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、モロッコトビバッタ(Dociostaurus maroccanus)、オーストラリアトビバッタ(Chortoicetes terminifera)、アカトビバッタ(Nomadacris septemfasciata)、ブラウンローカスト(Locustana pardalina)、ツリーローカスト(Anacridium melanorhodon)、イタリアンローカスト(Calliptamus italicus)、ディファレンシャルグラスホッパー(Melanoplus differentialis)、ツーストライプドグラスホッパー(Melanoplus bivittatus)、マイグレトリーグラスホッパー (Melanoplus sanguinipes)、レッドレッグドグラスホッパー(Melanoplus femurrubrum)、クリアウィングドグラスホッパー(Camnula pellucida)、サバクワタリバッタ(Schistocerca gregaria)、イエローウィングドローカスト(Gastrimargus musicus)、スパースローテッドローカスト(Austracris guttulosa)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)、タイワンツチイナゴ(Patanga succincta)等のバッタ科(Acrididae);ケラ(Gryllotalpa orientalis)等のケラ科(Gryllotalpidae);ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domestica)、エンマコオロギ(Teleogryllus emma)等のコオロギ科(Gryllidae);モルモンクリケット(Anabrus simplex)等のキリギリス科(Tettigoniidae)等が挙げられる。
膜翅目(Hymenoptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、カブラハバチ(Athalia rosae)、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ科(Tenthredinidae);ヒアリ(Solenopsis invicta)、アカカミアリ(Solenopsis geminata)等のトフシアリ属(Solenopsis spp.)、ブラウンリーフカッティングアント(Atta capiguara)等のハキリアリ属(Atta spp.)、ヒメハキリアリ属(Acromyrmex spp.)、サシハリアリ(Paraponera clavata)、ルリアリ(Ochetellus glaber)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)、クロヤマアリ(Formica japonica)、アミメアリ(Pristomyrmex punctutus)、オオズアリ(Pheidole noda)、ツヤオオズアリ(Pheidole megacephala)、クロオオアリ(Camponotus japonicus)、ムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)等のオオアリ属(Camponotus spp.)、オキシデンタリスシュウカクアリ(Pogonomyrmex occidentalis)等のシュウカクアリ属(Pogonomyrmex spp.)、コカミアリ(Wasmania auropunctata)等のコカミアリ属(Wasmania spp.)、アシナガキアリ(Anoplolepis gracilipes)等のアリ科(Formicidae);オオスズメバチ(Vespa mandarinia)、ケブカスズメバチ(Vespa simillima)、コガタスズメバチ(Vespa analis)、ツマアカスズメバチ(Vespa velutina)、セグロアシナガバチ(Polistes jokahamae)等のスズメバチ科(Vespidae);モミノオオキバチ(Urocerus gigas)等のキバチ科(Siricidae);アリガタバチ科(Bethylidae)等が挙げられる。
ゴキブリ目(Blattodea)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)等のチャバネゴキブリ科(Ectobiidae);クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等のゴキブリ科(Blattidae);ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis)、サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis)、ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai)、カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus)、オオシロアリ(Hodotermopsis sjostedti)、コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhouensis)、アマミシロアリ(Reticulitermes amamianus)、ミヤタケシロアリ(Reticulitermes miyatakei)、カンモンシロアリ(Reticulitermes kanmonensis)、タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis)、ニトベシロアリ(Pericapritermes nitobei)、ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)、Cornitermes cumulans等のシロアリ科(Termitidae)等が挙げられる。
ノミ目(Siphonaptera)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ヒトノミ(Pulex irritans)等のプレックス属(Pulex spp.)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)等のクテノセファリデス属(Ctenocephalides spp.)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等のキセノプシラ属(Xenopsylla spp.)、スナノミ(Tunga penetrans)等のツンガ属(Tunga spp.)、ニワトリノミ(Echidnophaga gallinacea)等のエチドノファガ属(Echidnophaga spp.)、ヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)等のノソプシラス属(Nosopsyllus spp.)等が挙げられる。
咀顎目(Psocodae)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、アタマジラミ(Pediculus humanus capitis)等のペジクルス属(Pediculus spp.);ケジラミ(Pthirus pubis)等のケジラミ属(Phtirus spp.);ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis)等のヘマトピヌス属(Haematopinus spp.);ウシハジラミ(Bovicola bovis)、ヒツジジラミ(Bovicola ovis)、Bovicola breviceps 等のボビコラ属(Bovicola spp.); Damalinia forficula等のダマリニア属(Damalinia spp.);ウシホソジラミ(Linognathus vituli)、ヒツジ体幹寄生ホソジラミ(Linognathus ovillus)等のリノグナツス属(Linognathus spp.);ケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus)等のソレノポテス属(Solenopotes spp.);ニワトリハジラミ(Menopon gallinae)等のメノポン属(Menopon spp.);クミングシア属(Cummingsia spp.);トリノトン属(Trinoton spp.);イヌハジラミ(Trichodectes canis)等のトリコデクテス属(Trichodectes spp.);ネコハジラミ(Felicola subrostratus)等のフェリコラ属(Felicola spp.);ニワトリオオハジラミ(Menacanthus stramineus)等のメナカンツス属(Menacanthus spp.);ウェルネッキエラ属(Werneckiella spp.);コナチャタテ(Trogium pulsatorium)等のコチャタテ科(Trogiidae);ウスグロチャタテ(Liposcelis corrodens)、ヒラタチャタテ(Liposcelis bostrychophila)、ソウメンチャタテ(Liposcelis pearmani)、カツブシチャタテ(Liposcelis entomophila)等のコナチャタテ科(Liposcelidae又はLiposcelididae)等が挙げられる。
シミ目(Thysanura)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ヤマトシミ(Ctenolepisma villosa)、セイヨウシミ(Lepisma saccharina)等のシミ科(Lepismatidae)等が挙げられる。
ダニ目(Acari)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミツユビナミハダニ(Tetranychus evansi)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属(Oligonychus spp.)等のハダニ科(Tetranychidae);ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)、カキサビダニ(Aceria diospyri)、Aceria tosichella、シソサビダニ(Shevtchenkella sp.)等のフシダニ科(Eriophyidae);チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ科(Tarsonemidae);ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ科(Tenuipalpidae);ケナガハダニ科(Tuckerellidae);マダニ科(Ixodidae)、例えば、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、キチマダニ(Haemaphysalis flava)、ヤマトマダニ(Haemaphysalis japonica)、ツリガネチマダニ(Haemaphysalis campanulata)等のチマダニ属(Haemaphysalis spp.)、アメリカイヌカクマダニ(Dermacentor variabilis)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanensis)、ロッキーマウンテンウッドチック(Dermacentor andersoni)、アミメカクマダニ(Dermacentor reticulatus)等の カクマダニ属(Dermacentor spp.)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus)、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、西部クロアシマダニ(Ixodes pacificus)、Ixodes holocyclus、Ixodes ricinus等のマダニ属(Ixodes spp.)、ローンスターチック(Amblyomma americanum)、ガルフコーストチック(Amblyomma maculatum)等のキララマダニ属(Amblyomma spp.)、オウシマダニ(Rhipicephalus microplus)、キャトルチック(Rhipicephalus annulatus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、Rhipicephalus appendiculatus、Rhipicephalus decoloratus等のコイタマダニ属(Rhipicephalus spp.);ナガヒメダニ(Argas persicus)、Ornithodoros hermsi、Ornithodoros turicata等のヒメダニ科(Argasidae)、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、
ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ科(Acaridae);コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)等のチリダニ科(Pyroglyphidae);ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Chelacaropsis moorei)、イヌツメダニ(Cheyletiella yasguri)等のツメダニ科(Cheyletidae);ヒツジキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes ovis)、ウマキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes equi)、Knemidocoptes mutans、ミミヒゼンダニ(Otodectes cynotis)、ショクヒヒゼンダニ属(Chorioptes spp.)等のキュウセン科(Psoroptidae);ネコショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres cati)、ネズミショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres muris)、センコウヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)等のヒゼンダニ科(Sarcoptidae);ウサギズツキダニ(Listrophorus gibbus)等のズツキダニ科(Listrophoridae);ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のサシダニ科(Dermanyssidae);トリサシダニ(Ornithonyssus sylviarum)、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)等のオオサシダニ科(Macronyssidae)、ミツバチヘギイタダニ(Varroa jacobsoni)等のヘギイタダニ科(Varroidae)、イヌニキビダニ(Demodex canis)、ネコニキビダニ(Demodex cati)等のニキビダニ科(Demodicidae)、アカツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)、フトゲツツガムシ(Leptotrombidium pallidum)、タテツツガムシ(Leptotrombidium scutellare)等のツツガムシ科(Trombiculidae)等が挙げられる。
クモ目(Araneae)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、カバキコマチグモ(Cheiracanthium japonicum)等のコマチグモ科(Eutichuridae);セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等のヒメグモ科(Theridiidae)等が挙げられる。オビヤスデ目(Polydesmida)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等のヤケヤスデ科(Paradoxosomatidae)等が挙げられる。等脚目(Isopoda)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等のオカダンゴムシ科(Armadillidiidae)等が挙げられる。唇脚綱(Chilopoda)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ゲジ(Thereuonema hilgendorfi)等のゲジ科(Scutigeridae);トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等のオオムカデ科(Scolopendridae);イッスンムカデ(Bothropolys rugosus)等のイッスンムカデ科(Ethopolyidae)等が挙げられる。 腹足綱(Gastropoda)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、チャコウラナメクジ(Limax marginatus)、キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等のコウラナメクジ科(Limacidae);ナメクジ(Meghimatium bilineatum)等のナメクジ科(Philomycidae);スクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)等のリンゴガイ科(Ampullariidae);ヒメモノアラガイ(Austropeplea ollula)等のモノアラガイ科(Lymnaeidae)等が挙げられる。
線虫類(Nematoda)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)等のアフェレンコイデス科(Aphelenchoididae);ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、Pratylenchus brachyurus、ムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectus)、Radopholus similis等のプラティレンクス科(Pratylenchidae);ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、guava root-knot nematodes (Meloidogyne enterolobii)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)等のヘテロデラ科(Heteroderidae);Rotylenchulus reniformis等のホプロライムス科(Hoplolaimidae);イチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)、ナミクキセンチュウ(Ditylenchus dipsaci)等のアングイナ科(Anguinidae);ミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)等のティレンクルス科(Tylenchulidae);ブドウオオハリセン(Xiphinema index)等のロンギドルス科(Longidoridae);トリコドルス科(Trichodoridae);マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)等のパラシタアフェレンクス科(Parasitaphelenchidae)等が挙げられる。
本発明において雑草とは、水田、畑地、果樹園等の農耕地、および芝地、運動場、空地、駐車場、道路脇、線路端等の非農耕地に自然発生する植物を意味する。本発明の農薬散布液は、特に限定されるわけではないが、例えば、水田、畑地及び果樹園等において、作物の生育に悪影響を与える雑草、公園等の芝地において、芝の生育に悪影響を与える雑草、運動場、空地、駐車場、道路脇及び線路端等の非農耕地に無秩序に繁茂する雑草を防除するために使用しても良い。
水田雑草としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ヒルムシロ(roundleaf pondweed, Potamogeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草、ヘラオモダカ(water plantain, Alisma canaliculatum)、ウリカワ(pygmy arrowhead, Sagittaria pygmaea)およびオモダカ(threeleaf arrowhead, Sagittaria trifolia)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、アゼガヤ(chinese sprangletop, Leptochloa chinensis)、オニアゼガヤ(bearded sprangletop, Leptochloa fascicularis)、イヌビエ(barnyard grass,Echinochloa crus-galli)、コヒメビエ(junglerice, Echinochloa colonum)、タイヌビエ(late watergrass, Echinochloa oryzicola)、タイワンアシカキ(southern cutgrass, Leersia hexandra)、アシカキ(Homalocenchrus japonocus)タイワンアイアシ(saramollagrass, Ischaemum rugosum)、ツノアイアシ(itchgrass, Rottboellia cochinchinensis)、メリケンニクキビ(broadleaf signalgrass, Brachiaria platyphylla)、アレキサンダーグラス(Alexandergrass, Brachiaria plantaginea)、オニメヒシバ(large crabgrass, Digitaria sanguinalis)、タツノツメガヤ(crowfoot grass, Dactyloctenium aegyptium)、オヒシバ(goosegrass, Eleusine indica)、雑草イネ(red rice, Oryza sativa)、ギョウギシバ(bermuda grass, Cynodon dactylon)、オオクサキビ(fall panicum, Panicum dichotomiflorum)およびキシュウスズメノヒエ(knotgrass,Paspalum distichum)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ヒデリコ(globe fringerush, Fimbristylis miliacea)、イヌホタルイ(japanese bulrush, Schoenoplectus juncoides)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、シズイ(Schoenoplectus nipponicus)、ヒメカンガレイ(ricefield bulrush, Schoenoplectus mucronatus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、タマガヤツリ(smallflower umbrella sedge, Cyperus difformis)、コゴメガヤツリ(rice flat sedge, Cyperus iria)、ハマスゲ(purple nutsedge, Cyperus rotundus)、キハマスゲ(yellow nutsedge, Cyperus esculentus)、コウキヤガラ(cosmopolitan bulrush, Bolboschoenus martimus)およびヒナガヤツリ(Cyperus hakonensis)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、ウキクサ(common duckmeat, Spirodela polyrhiza)およびアオウキクサ(duckweed, Lemna paucicostata)等に代表されるウキクサ科(Lemnaceae)雑草、イボクサ(asian spiderwort, Murdannia keisak)およびマルバツユクサ(benghal dayflower, Commelina benghalensis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ミズアオイ(heartleaf false pickerelweed,Monochoria korsakowii)、アメリカコナギ(ducksalad,Heteranthera limosa)、ホテイアオイ(water hyacinth,Eichhornia crassipes)およびコナギ(oval-leafed pondweed,Monochoria vaginalis)等に代表されるミズアオイ科(Pontederiaceae)雑草、ミゾハコベ(threestamen waterwort, Elatine triandra)等に代表されるミゾハコベ科(Elatinaceae)雑草、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)およびキカシグサ(indian toothcup,Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、チョウジタデ(Lidwigia epilobioides)およびキダチキンバイ(mexican primrose-willow,Ludwigia octovalvis)等に代表されるアカバナ科(Oenotheraceae)雑草、アブノメ(rushlike dopatrium,Dopatrium junceum)、オオアブノメ(Gratiola japonica)、
キクモ(dwarf ambulia,Limnophila sessilifolia)、アゼナ(prostrate false pimpernel,Lindernia pyxidaria)およびアメリカアゼナ(yellowseed false pimpernel, Lindernia dubia)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、クサネム(indian jointvetch,Aeschynomene indica)及びアメリカツノクサネム(hemp sesbania,Sesbania exaltata)等に代表されるマメ科(Leguminosae)雑草、ナガエツルノゲイトウ(alligator weed,Alternanthera philoxeroides)およびハリビユ(spiny amaranth,Amaranthus spinosus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、ヤナギタデ(water pepper,Polygonum hydropiper)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、ナガボノウルシ(gooseweed,Sphenoclea zeylanica)等に代表されるナガボノウルシ科(Sphenocleaceae)雑草、ヨウサイ(swamp morningglory,Ipomoea aquatica)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、デンジソウ(water clover,Marsilea minuta)等に代表されるデンジソウ科(Marsileaceae)雑草、ならびにアメリカセンダングサ(devil’s beggarticks, Bidens frondosa)、タカサブロウ(false daisy, Eclipta prostrata)、カッコウアザミ(goatweed, Ageratum conyzoides)およびタウコギ(three-lobe beggarticks, Bidens tripartita)等に代表されるキク科(Asteraceae)雑草等が挙げられる。
畑地雑草としては、特に限定されるわけではないが、例えば、イヌホウズキ(black nightshade,Solanum nigrum)およびシロバナヨウシュチョウセンアサガオ(jimsonweed,Datura stramonium)等に代表されるナス科(Solanaceae)雑草、アメリカフウロ(Granium carolinianum)等に代表されるフウロソウ科(Geraniaceae)雑草、イチビ(velvetleaf,Abutilon theophrasti)およびアメリカキンゴジカ(prickly sida,Sida spinosa)等に代表されるアオイ科(Malvaceae)雑草、マルバアサガオ(tall morning-glory,Ipomoea purpurea)、アメリカアサガオ(ivyleaf morning-glory,Ipomoea hederacea)、コヒルガオ(japanese bindweed,Calystegia hederacea)等のアサガオ類(Ipomoea spps.)及びヒルガオ類(Calystegia spps.)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、イヌビユ(purple amaranth,Amaranthus lividus)アオゲイトウ(redroot pigweed,Amaranthus retroflexus)、オオホナガアオゲイトウ(palmer amaranth,Amaranthus palmeri)、ヒユモドキ(tall waterhemp,Amaranthus tuberculatus)およびアオビユ(Amaranthus retroflexus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、オナモミ(common cocklebur,Xanthium pensylvanicum)、ブタクサ(common ragweed,Ambrosia artemisiaefolia)、オオブタクサ(giant ragweed,Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(horseweed,Conyza canadensis)、ヒマワリ(common sunflower,Helianthus annuus)、コシカギク(pineappleweed,Matricaria matricarioides)、ハキダメギク(hairy galinsoga,Galinsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(canada thistle,Cirsium arvense)、ノボロギク(common groundsel,Senecio vulgaris)およびヒメジョオン(annual fleabane,Erigeron annus)等に代表されるキク科(Asteraceae)雑草、イヌガラシ(variableleaf yellowcress,Rorippa indica)、ノハラガラシ(wild mustard,Sinapis arvensis)およびナズナ(shepherd’s purse,Capsella Bursapastoris)等に代表されるアブラナ科(Brassicaceae)雑草、イヌタデ(oriental lady’s thumb,Polygonum Blumei)およびソバカズラ(wild buckwheat,Polygonum convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、スベリヒユ(common purslane,Portulaca oleracea)等に代表されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草、シロザ(lambsquarters, Chenopodium album)、コアカザ(figleaved goosefoot,Chenopodium ficifolium)、ロシアアザミ(russian thistle,Salsola tragus)およびホウキギ(kochia,Kochia scoparia)等に代表されるアカザ科(Chenopodiaceae)雑草、ハコベ(common chickweed,Stellaria media)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草、オオイヌノフグリ(persian speedwell,Veronica persica)等に代表されるオオバコ科(Plantaginaceae)雑草、ツユクサ(asiatic dayflower,Commelina communis)およびマルバツユクサ(benghal dayflowe,Commelina benghalensis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ホトケノザ(henbit,Lamium amplexicaule)およびヒメオドリコソウ(purple deadnettle,Lamium purpureum)等に代表されるシソ科(Labiatae)雑草、ショウジョウソウ(wild poinsettia,Euphorbia heterophylla)、コニシキソウ(Euphorbia supina)およびオオニシキソウ(spotted spurge,Euphorbia maculata)等に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草、ヤエムグラ(false cleavers,Galium spurium)およびアカネ(asian madder,Rubia akane)等に代表されるアカネ科(Rubiaceae)雑草、サンシキスミレ(pansy,Viola tricolor)およびスミレ(Viola mandshurica)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草アメリカツノクサネム(hemp sesbania,Sesbania exaltata)およびエビスグサ(sicklepod,Cassia obtusifolia)等に代表されるマメ科(Fabaceae)雑草、ヒナゲシ(filed poppy,Papaver rhoeas)等に代表されるケシ科(Papaveraceae)雑草、ならびびにカタバミ(creeping woodsorrel,Oxsalis courniculata)に代表されるカタバミ科(Oxsaldaseae)等の広葉雑草(Broad-leaved weeds)、野生ソルガム(Sorgham bicolor)、
オオクサキビ(fall panicum,Panicum dichotomiflorum)、シャッターケーン(shattercane,Sorgham bicolor)、ジョンソングラス(johnson grass,Sorghum halepense)、イヌビエ(barnyard grass,Echinochloa crus-galli var.crus-galli)、ヒメイヌビエ(cockspur grass,Echinochloa crus-galli var.praticola)、栽培ビエ(japanese barnyard millet,Echinochloa utilis)、メヒシバ(southern crabgrass,Digitaria ciliaris)、ススキメヒシバ(sourgrass,Digitaria insularis)、ムレメヒシバ(jamaican crabgrass,Digitaria horizontalis)、カラスムギ(wild oat,Avena fatua)、ブラックグラス(blackgrass,Alopecurus myosuroides)、セイヨウヌカボ(windgrass,Apera spica-venti)、ウマノチャヒキ(downy brome,Bromus tectorum)、ネズミムギ(italian ryegrass,Lolium multiflorum)、ボウムギ(rigid ryegrass,Lolium rigidum)、ヒメカナリークサヨシ(littleseed canarygrass,Phalaris minor)、スズメノカタビラ(annual bluegrass,Poa annua)、オヒシバ(goosegrass,Eleusine indica)、エノコログサ(green foxtail,Setaria viridis)、オヒシバ(goosegrass,Eleusine indica)、エノコログサ(green foxtail,Setaria viridis)、アキノエノコログサ(giant foxtail,Setaria faberi)シグナルグラス(signalgrass,Brachiaria decumbens)、シンクリノイガ(southern sandbur, Cenchrus echinatus)およびスズメノテッポウ(shortawn foxtail,Alopecurus aegualis)等に代表されるイネ科(Poaceae)雑草(Graminaceous weeds)、ならびにハマスゲ(purple nutsedge, Cyperus rotundus,Cyperus esculentus)等に代表されるカヤツリグサ科雑草(Cyperaceous weeds)等が挙げられる。
その他の雑草としては、特に限定されるわけではないが、例えば、スズメノカタビラ(annual bluegrass,Poa annua)、セイヨウタンポポ(dandelion,Taraxacum officinale)、アレチノギク(hairy fleabane, Conyza bonariensis)、オオアレチノギク(guernsey fleabane,Conyza sumatrensis)、ヒメムカシヨモギ(horseweed,Conyza canadensis)、タネツケバナ(wavy bittercress,Cardamine flexuosa)、シロツメクサ(white clover,Trifolium repens)、チドメグサ(lawn pennywort,Hydrocotyle sibthorpioides)、オオバコ(Chinese plantain,Plantago asiatica)、ヒメクグ(green kyllinga,Cyperus brevifolius、Kyllinga brevifolia)、スギナ(field horsetail,Equisetum arvense)等が挙げられる。
本発明において作物とは、畑作物、水田作物、園芸作物、芝、果樹等を包含し、特に限定されるわけではないが、例えば、トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ビート、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ及びタバコ等の農作物類;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ及びサトイモ等の野菜類;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ及びアブラヤシ等の果実類;チャ、クワ、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ及びカナメモチ等の果樹以外の樹木類;シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ等)、カモガヤ及びオオアワガエリ等の芝生類;オイルパーム及びナンヨウアブラギリ等の油糧作物類;花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、バーベナ、シンビジューム、ベゴニア等);観葉植物等が挙げられる。
以下の例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。含有量は特記しない限り、質量%で示す。なお、以下に記載する用語「薬剤」は、(A)成分および(C)成分を必須成分、(B)成分を任意成分として含む、農薬散布液を意味する。
試験1:キャベツにおけるアブラムシを用いた防除効果の評価
直径9cm、高さ7.6cmのプラスチックポットにキャベツを植えた。本葉4葉期となるまで生育させ、1株当たり約20頭のモモアカアブラムシを寄生させた。その7日後に以下の表1に示した薬剤のうち試験例1~6をスプレーボトル(30cc、(株)小松ケイテイ、S-030)を用いて30L/ha相当散布した。また、試験例7を手動散布器を用いて1000L/ha相当散布した。散布14日後に1処理あたり3株におけるモモアカアブラムシを調査し、以下の数2に示した式により防除価を求めた。また、薬害は適宜肉眼により観察した。
Figure 2023166287000002
結果を以下の表1に示す。添加剤として、スカッシュ、アプローチBI、ワイドコート、ブレイクスルー、ドライバーを加えた少水量の薬剤はいずれも、添加剤を加えていない少水量の薬剤よりも高い防除価を示した。また、これらの薬剤は添加剤を加えていない多水量の薬剤と同等以上の防除価を示した。加えて、全ての薬剤について、薬害は認められなかった。
Figure 2023166287000003
試験2:キャベツにおけるアブラムシを用いた防除効果の評価
株間30cm、条間60cm、2条植えでキャベツを圃場に定植した。本葉4葉期となるまで生育させ、4株おきに1株当たり約50頭のモモアカアブラムシを寄生させた。その5日後に表2に示した薬剤のうち試験例8、9をドローン(XAG社製、P30)を用いて30L/ha相当散布した。また試験例10を背負式窒素ガス噴霧器を用いて1200L/ha相当散布した。散布14日後、21日後に1処理あたり30株におけるモモアカアブラムシの無翅虫数を調査し、以下の数3に示した式により防除価を求めた。薬害は適宜肉眼により観察した。
Figure 2023166287000004
結果を以下の表2に示す。添加剤として、スカッシュを加えた少水量の薬剤は、添加剤を加えていない少水量の薬剤よりも高い防除価を示した。また、この薬剤は添加剤を加えていない多水量の薬剤と同等の防除価を示した。加えて、全ての薬剤について、薬害は認められなかった。
Figure 2023166287000005
試験3:キャベツにおける薬害の評価
160cm×90cm(1.44m)の枠内に本葉5ないし6枚展開したキャベツ5ポットを並べ、スプレーボトル(商品名:S-030((株)小松ケイテイ製))を用いて、モベントフロアブル(スピロテトラマト22.4%)の50倍希釈液に対して、以下の表4に示す菜種油メチルエステル500g/lエマルション希釈液を添加し、薬剤4.32ml(30L/ha相当量)として処理した。散布1、3、7、14日後に薬害の有無を肉眼観察し、以下の表3に示す評価基準に基づいて薬害評価を行った。
Figure 2023166287000006
結果を以下の表4に示す。添加剤として菜種油メチルエステルを加えた薬液は、塗布3日後以降は薬害を、特に5000ppm以上の濃い濃度での塗布7日後以降は実用上問題のある薬害を示した。
Figure 2023166287000007
試験4:ばれいしょにおける疾病防除効果の評価
ばれいしょ(品種:農林1号)の種芋を条間80cm、株間30cmの2条植えで播種し、慣行の方法で栽培管理を行った。1試験例あたりの試験実施区画(以下、試験区という)を1.8m×1.8mの12株とし、播種39、46、55、64日後にアトマイザーを用いて以下の表5に示した薬剤を散布した。薬剤噴霧時には横1.8m、高さ1mのプラスチックパネル4枚で試験区の四方を囲い、所定量の薬剤が試験区に噴霧されるようにした。また、試験例22は電動散布機で散布した。試験区と隣接する緩衝区(3株×2条)には、あらかじめジャガイモ疫病菌の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種して病斑を形成させたポット苗を播種53日後に植栽し、試験区の発病を促した。加えて、播種47、53、60日後に105cfu/mlの遊走子嚢懸濁液を緩衝区の葉裏に接種した。播種82日後に試験区あたり20茎の発病の有無を被害程度別に調査し、被害度から防除価を算出した。被害程度は0:発病無し、0.5:1~2枚の葉が発病、1:1/4程度の葉が発病、2:ほぼ1/2の葉が発病、ときには一部の葉が枯死、3:ほとんどの葉(3/4程度)が発病、枯死葉がかなり多く(1/2程度)見られる、4:葉はほとんど(3/4以上)枯死、とした。被害度及び防除価は、以下の数4に示した式より算出した。
Figure 2023166287000008
結果を以下の表5に示す。添加剤として、ドライバー、まくぴか、スカッシュ、グラミンS、Crovolを加えた少水量のリライアブルフロアブルはいずれも、添加剤を加えていない少水量のリライアブルフロアブルよりも高い防除価を示した。また、これらのリライアブルフロアブルは添加剤を加えていない多水量のリライアブルフロアブルと同等以上の防除価を示した。加えて、全ての薬剤について、薬害は認められなかった。
Figure 2023166287000009

Claims (13)

  1. 以下の成分;
    (A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤、
    (B)展着剤、ならびに
    (C)水
    を含んでなる農薬散布液であって、
    1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して80%以上である、農薬散布液。
  2. 20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、4以下である、請求項1に記載の農薬散布液。
  3. 20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、pH4~9の条件下で測定した場合に4以下である、請求項1に記載の農薬散布液。
  4. (a1)成分が、スピロテトラマト(Spirotetramat)、スピドキサマト(Spidoxamat)、スピロピジオ(Spiropidion)、テトラニリプロール(Tetraniliprole)、フルオピコリド(Fluopicolide)、フルオピラム(Fluopyram)、ペンフルフェン(Penflufen)、インピルフルキサム(Inpyrfluxam)、イソフルシプラム(Isoflucypram)、フルオキサピプロリン(Fluoxapiprolin)、オキサチアピプロリン(Oxathiapiprolin)、テブコナゾール(Tebuconazole)、メフェントリフルコナゾール(Mefentrifluconazole)、プロチオコナゾール(Prothioconazole)、イプロバリカルブ(Iprovalicarb)、ベンチアバリカルブイソプロピル(Benthiavalicarb-isopropyl)、およびプロパモカルブ塩酸塩(Propamocarb hydrochloride)、からなる群から選択される1種以上の農薬有効成分である、請求項1に記載の農薬散布液。
  5. (B)成分が、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン動植物油エステル、およびポリオキシアルキレンオキシアルキルシロキサンからなる群から選択される1種以上を含んでなる、請求項1に記載の農薬散布液。
  6. 1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して100%以上である、請求項1に記載の農薬散布液。
  7. 病害、害虫、および雑草からなる群から選択される1種以上の防除方法であって、以下の成分;
    (A)(a1)農薬有効成分および(a2)補助成分を含んでなる、農薬製剤
    (B)展着剤、ならびに
    (C)水
    を含んでなる農薬散布液であって、
    1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して80%以上である、農薬散布液を、(C)成分が1haあたり250L以下になるように散布する、方法。
  8. 20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、4以下である、請求項7に記載の方法。
  9. 20~25℃における(a1)成分のオクタノール/水分配係数logPが、pH4~9の条件下で測定した場合に4以下である、請求項7に記載の方法。
  10. (a1)成分が、スピロテトラマト、フルオピコリド、およびプロパモカルブ塩酸塩からなる群から選択される1種以上の農薬有効成分である、請求項7に記載の方法。
  11. (B)成分が、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン動植物油エステル、およびポリオキシアルキレンオキシアルキルシロキサンからなる群から選択される1種以上を含んでなる、請求項7に記載の方法。
  12. 1haあたり250L以下になるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価の割合が、(B)成分を含まないで、1haあたり250Lを超えるように(C)成分で希釈後散布した場合の防除価に対して100%以上である、請求項7に記載の方法。
  13. 農薬散布液が、無人航空機または地上散布機により散布される、請求項7に記載の方法。
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