JP2023160337A - 緩衝器 - Google Patents

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篤央 小澤
Atsuo Ozawa
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Abstract

【課題】コンタミネーションの発生を抑制することが可能となる緩衝器を提供する。【解決手段】筒状のシリンダと、シリンダ内に挿入され、先端部がシリンダ外に突出するピストンロッドと、ピストンロッドと摺接すると共にシリンダを閉塞する蓋部材と、ピストンロッドの先端部とは反対の基端部側に固定され、シリンダ内を摺接可能に配置されるピストンと、螺旋状に巻かれてピストンロッドの外周を覆うように配置され、前記螺旋の一端部101から他端部までが、断面円形状に形成されているコイルスプリング82と、コイルスプリング82の軸方向の端部101に係合する係合部131を有するストッパ部材83と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、緩衝器に関する。
緩衝器において、コイルスプリングの一端または両端にホルダを有するリバウンドスプリングを備えるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2004-84776号公報
緩衝器において、内部に異物が混入するコンタミネーションを抑制することが求められている。
したがって、本発明は、コンタミネーションを抑制することが可能となる緩衝器の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る一態様は、筒状のシリンダと、前記シリンダ内に挿入され、先端部が前記シリンダ外に突出するピストンロッドと、前記ピストンロッドと摺接すると共に前記シリンダを閉塞する蓋部材と、前記ピストンロッドの前記先端部とは反対の基端部側に固定され、前記シリンダ内を摺接可能に配置されるピストンと、螺旋状に巻かれて前記ピストンロッドの外周を覆うように配置され、前記螺旋の一端部から他端部までが、断面円形状に形成されているコイルスプリングと、前記コイルスプリングの軸方向の端部に係合する係合部を有するストッパ部材と、を備える、構成とした。
本発明によれば、コンタミネーションを抑制することが可能となる。
本発明に係る実施形態の緩衝器を示す部分断面図である。 本発明に係る実施形態の緩衝器においてコイルスプリングの第1端部にストッパ部材を組み付けた状態を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の緩衝器においてコイルスプリングの第2端部にストッパ部材を組み付けた状態を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の緩衝器においてコイルスプリングの第1端部にストッパ部材を組み付ける直前の状態を示す断面図である。
実施形態の緩衝器について、図面を参照しつつ以下に説明する。
図1は、実施形態の緩衝器11を示すものである。この緩衝器11は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器(Shock absorber)である。緩衝器11は、具体的には自動車のサスペンション装置に用いられる油圧緩衝器である。緩衝器11は、内筒15と外筒16とを有するシリンダ17を備えた複筒式の油圧緩衝器である。内筒15は円筒状である。外筒16は内筒15よりも大径の有底筒状である。外筒16は内筒15の径方向外側に、内筒15と同軸状に設けられている。よって、シリンダ17は筒状である。外筒16と内筒15との間はリザーバ室18となっている。
外筒16は胴部20と図示略の底部とを有している。胴部20は円筒状である。図示略の底部は、胴部20の軸方向の一方(図1における下方)の端部を閉塞する。胴部20の軸方向における底部とは反対側は開口部21となっている。外筒16の開口部21は、シリンダ17においても軸方向の一端に設けられる開口部となる。内筒15は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状である。内筒15は、その内周面が円筒面状である。
緩衝器11は、ロッドガイド25(蓋部材)と、図示略のベースバルブとを備えている。
ロッドガイド25は、円環状であり、シリンダ17の軸方向の開口部21側に設けられている。ロッドガイド25は、外周部が大径部分とこれよりも小径の小径部分とを有する段差状をなしている。ロッドガイド25は、外周部の大径部分が外筒16の胴部20に嵌合されている。
図示略のベースバルブは、外筒16に対し径方向に位置決めされて外筒16の図示略の底部に載置されている。図示略のベースバルブは、外周部が大径部分とこれよりも小径の小径部分とを有する段差状をなしている。
内筒15は、軸方向の一端部が、図示略のベースバルブの外周部の小径部分に嵌合されている。内筒15は、軸方向の他端部が、ロッドガイド25の外周部の小径部分に嵌合されている。これにより、内筒15は、外筒16に対し同軸状に配置されている。
緩衝器11は、シール部材26(蓋部材)を備えている。シール部材26は、シリンダ17の軸方向におけるロッドガイド25の開口部21側に設けられている。シール部材26は、円環状であり、ロッドガイド25と同様に胴部20の内周部に嵌合されている。シール部材26は、胴部20の開口部21側の係止部28とロッドガイド25とに挟持されている。シール部材26は外筒16との隙間を閉塞する。
緩衝器11はピストン30を備えている。ピストン30は、シリンダ17の内筒15内に摺接可能に配置されている。ピストン30は、内筒15内を第1室31と第2室32との2室に区画している。第1室31は、内筒15内のピストン30とロッドガイド25との間に設けられている。第2室32は、内筒15内のピストン30と図示略のベースバルブとの間に設けられている。第2室32は、図示略のベースバルブによって、リザーバ室18と区画されている。シリンダ17内には、第1室31および第2室32に作動流体としての油液Lが封入されている。シリンダ17内には、リザーバ室18に作動流体としての油液LとガスGとが封入されている。
緩衝器11は、金属製のピストンロッド40を備えている。ピストンロッド40はシリンダ17の内部に挿入されている。ピストンロッド40は、軸方向の一端側の先端部がシリンダ17外に突出している。ピストンロッド40は、先端部とは反対側の基端部側にピストン30が固定されている。ピストンロッド40は、軸方向の中間部が、ロッドガイド25とシール部材26とシリンダ17の開口部21とに挿通されている。ロッドガイド25とシール部材26とはピストンロッド40と摺接する。
緩衝器11は、ピストンロッド40のシリンダ17から外部に延出する部分が車両の車体側に連結され、シリンダ17の外筒16が車両の車輪側に連結される。
ピストンロッド40は主軸部41と取付軸部42とを有している。取付軸部42は、主軸部41の軸方向の一端から主軸部41の軸方向に沿って延出している。取付軸部42は、その外径が主軸部41の外径よりも小径である。主軸部41は、円筒面状の外周面部43を有している。ピストンロッド40は、取付軸部42側がシリンダ17内に挿入されている。ピストンロッド40には、取付軸部42に、ピストン30がナット45によって連結されて固定されている。ピストンロッド40は、主軸部41においてロッドガイド25およびシール部材26を通ってシリンダ17から外部へと延出している。
ロッドガイド25は、ピストンロッド40を径方向に位置決めし軸方向に摺動可能に支持する。ピストンロッド40は、主軸部41の外周面部43においてロッドガイド25に案内される。ピストンロッド40は、シリンダ17に対して、ピストン30と一体に軸方向に移動する。ピストンロッド40がシリンダ17からの突出量を増やす緩衝器11の伸び行程において、ピストン30は第1室31側へ移動する。ピストンロッド40がシリンダ17からの突出量を減らす緩衝器11の縮み行程において、ピストン30は第2室32側へ移動する。
ピストンロッド40は、主軸部41の外周面部43がシール部材26の内周部に摺接する。その際に、シール部材26はピストンロッド40との隙間を閉塞する。シール部材26は、ロッドガイド25とによって、外筒16の胴部20とピストンロッド40の主軸部41との間をシールして、内筒15内の油液Lと、リザーバ室18内のガスGおよび油液Lとが外部に漏出するのを規制する。ロッドガイド25とシール部材26とが、一端が開口部21とされ他端が閉塞されたシリンダ17の開口部21側に設けられて開口部21を閉塞する蓋となっている。
ピストン30には通路51および通路52が形成されている。通路51および通路52は、いずれもピストン30を軸方向に貫通している。通路51,52は、第1室31と第2室32とを連通可能である。緩衝器11は、ディスクバルブ57とディスクバルブ58とを備えている。ディスクバルブ57は、ピストン30の軸方向における開口部21側に設けられている。ディスクバルブ57は、円環状であり、ピストン30に当接することで通路51を閉塞する。ディスクバルブ58は、ピストン30の軸方向における開口部21とは反対側に設けられている。ディスクバルブ58は、円環状であり、ピストン30に当接することで通路52を閉塞する。ディスクバルブ57,58は、ピストン30とともにピストンロッド40に取り付けられている。
ピストンロッド40が内筒15および外筒16内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン30が第2室32を狭める方向に移動すると、第2室32の圧力が第1室31の圧力よりも高くなる。すると、ディスクバルブ57が通路51を開いて第2室32の油液Lを第1室31に流すことになる。その際にディスクバルブ57は減衰力を発生させる。ピストンロッド40が内筒15および外筒16からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン30が第1室31を狭める方向に移動すると、第1室31の圧力が第2室32の圧力よりも高くなる。すると、ディスクバルブ58が通路52を開いて第1室31の油液Lを第2室32に流すことになる。その際にディスクバルブ58は減衰力を発生させる。
ピストン30およびディスクバルブ57のうちの少なくとも一方には図示略の固定オリフィスが形成されている。この固定オリフィスは、ディスクバルブ57が通路51を最も閉塞した状態でも通路51を介して第1室31と第2室32とを連通させる。また、ピストン30およびディスクバルブ58のうちの少なくとも一方にも図示略の固定オリフィスが形成されている。この固定オリフィスは、ディスクバルブ58が通路52を最も閉塞した状態でも通路52を介して第1室31と第2室32とを連通させる。
外筒16の開口部21側には、バンパキャップ61が被せられている。バンパキャップ61は、合成樹脂の一体成形品であり、取付部62とカバー部63とを有している。取付部62は円筒状である。カバー部63は、有孔円板状であり、取付部62の軸方向の一端側の端縁部から径方向内方に広がっている。バンパキャップ61は、取付部62が、外筒16の胴部20にその外周面を覆うように嵌合される。これにより、バンパキャップ61が外筒16に固定される。バンパキャップ61は、カバー部63が、外筒16の開口部21側およびシール部材26を覆う。カバー部63の径方向内側にピストンロッド40の主軸部41が通っている。
緩衝器11は、リバウンドストッパ80を備えている。リバウンドストッパ80は、いずれもピストンロッド40の外周を覆うように配置される、固定部材81と、コイルスプリング82と、コイルスプリング82の両端に係合される一対のストッパ部材83と、を備えている。
ここで、ピストンロッド40の主軸部41には係合溝85が形成されている。係合溝85は、主軸部41の外周面部43から径方向内方に凹んでいる。係合溝85は主軸部41の外周面部43と同軸の円環状である。係合溝85は、主軸部41の内筒15内に配置される部位であってピストン30とロッドガイド25との間に配置される部位に形成されている。
固定部材81は、金属製であり、当接部91と加締部92とを有している。当接部91は有孔円板状である。当接部91は、その内径がピストンロッド40の主軸部41の外径よりも若干大径となっている。当接部91は、その外径が内筒15の内径よりも小径となっている。加締部92は、筒状であり、当接部91の内周縁部から当接部91の軸方向一側に突出している。固定部材81は、加締部92が円筒状をなす状態で、ピストンロッド40の主軸部41を径方向内側に挿通させる。その際に、固定部材81は、ピストンロッド40の軸方向において、加締部92の位置を係合溝85に重ね合わせる。また、その際に、固定部材81は、当接部91よりも加締部92が、ピストンロッド40の軸方向における取付軸部42側に位置する向きとされる。この状態で、固定部材81は、加締部92が径方向内方に加締められて塑性変形させられる。これにより、固定部材81は、加締部92が主軸部41の係合溝85に入り込んで、ピストンロッド40に固定される。
固定部材81は、加締部92よりも当接部91が、ピストンロッド40の軸方向においてロッドガイド25側に位置する。固定部材81は、当接部91が、ピストンロッド40の軸方向においてロッドガイド25と対向するように配置される。
コイルスプリング82は、金属製であり、円柱状の線状部材が、一の中心軸線を中心に一定径で螺旋状に巻かれて形成されている。ここで、この中心軸線をコイルスプリング82の中心軸線とする。また、この中心軸線の延びる方向をコイルスプリング82の軸方向とする。また、この中心軸線に直交する方向をコイルスプリング82の径方向とする。
コイルスプリング82は、その内径がピストンロッド40の主軸部41の外径、すなわち外周面部43の直径よりも大径となっている。コイルスプリング82は、その外径が内筒15の内径よりも小径となっている。
コイルスプリング82は、その螺旋の延びる方向、すなわちコイルスプリング82を構成する線状部材の延びる方向における一端の第1端部101から他端の第2端部102までが、螺旋の延びる方向に直交する平面で断面とした場合の断面が円形状となっている。
よって、図2に示すように、コイルスプリング82は、その螺旋の延びる方向における一端面である第1端部101の端面101aが円形状である。また、コイルスプリング82は、その軸方向の一端に、第1端部101の湾曲面である外周面101bが配置されている。言い換えれば、コイルスプリング82は、その軸方向の一端には、コイルスプリング82の中心軸線に対して垂直に広がる平面は設けられていない。
図3に示すように、コイルスプリング82は、その螺旋の延びる方向における他端面である第2端部102の端面102aも円形状である。また、コイルスプリング82は、その軸方向の他端に、第2端部102の湾曲面である外周面102bが配置されている。言い換えれば、コイルスプリング82は、その軸方向の第2端部102側の他端には、コイルスプリング82の中心軸線に対して垂直に広がる平面は設けられていない。
つまり、コイルスプリング82は、通常軸方向両端それぞれに行われる、中心軸線に対して垂直に広がる平面を形成するための研削加工が、軸方向両端のいずれにも行われていない。よって、コイルスプリング82は、軸方向両端いずれにも、コイルスプリング82の中心軸線に対し垂直に広がる平面がない。このような形状とすることで、コイルスプリング82は、軸方向両端のいずれの外周面101b,102bにもエッジが立たない形状となっている。
以上により、コイルスプリング82は、螺旋状に巻かれており、螺旋の一端部である第1端部101から他端部である第2端部102までが断面円形状に形成されている。言い換えれば、コイルスプリング82は、螺旋の延びる方向における全長にわたって断面円形状に形成されている。さらに言い換えれば、コイルスプリング82は、螺旋の延びる方向における一端の端面101aと他端の端面102aとの間の外周面82aが全面的に湾曲面となっている。第1端部101の外周面101bおよび第2端部102の外周面102bは、いずれも外周面82aの一部を構成している。
一対のストッパ部材83は、同形状の共通部品である。
ストッパ部材83は、金属製あるいは合成樹脂製である。ストッパ部材83は、筒状部111と、筒状部111の軸方向における一端部に設けられたフランジ部112とを有している。
図4に示すように、筒状部111は、円筒状であり、段付きの円筒面からなる内周面部121を有している。筒状部111は、内径、すなわち内周面部121の小径側の部分の直径が、図1に示すピストンロッド40の主軸部41の外径、すなわち外周面部43の直径よりも若干大径となっている。
図4に示すように、筒状部111は、その軸方向における中間部に、軸方向の両側部分よりも径方向外方に突出する円環状の突出部122を有している。突出部122の突出方向先端の先端部123の外径は、コイルスプリング82の内径よりも大径となっている。突出部122は、その軸方向におけるフランジ部112とは反対側に面取り124が形成されている。面取り124は、突出部122の軸方向においてフランジ部112とは反対側になるほど外径が小径となるテーパ状である。
フランジ部112は、円環状であり、筒状部111の軸方向における一端部から径方向外方に広がっている。フランジ部112の外径は、コイルスプリング82の内径よりも大径となっており、コイルスプリング82の外径よりも大径となっている。フランジ部112の外径は、内筒15の内径よりも小径となっている。
筒状部111の突出部122は、筒状部111の軸方向においてフランジ部112とは離れている。よって、ストッパ部材83は、その軸方向における突出部122とフランジ部112との間に、これらよりも径方向内方に凹む円環状の係合部131を有している。
係合部131は、突出部122に形成された傾斜部132と、フランジ部112に形成された溝部133と、これらを繋ぐ内側支持部134とを有している。
傾斜部132は、突出部122の軸方向におけるフランジ部112側の端部に形成されており、突出部122の軸方向においてフランジ部112側ほど外径が小径となるテーパ状である。
内側支持部134は、傾斜部132の軸方向におけるフランジ部112側の端縁部からフランジ部112側に延出している。内側支持部134は円筒状である。
溝部133は、内側支持部134の軸方向における傾斜部132とは反対側の端縁部から、内側支持部134の径方向における外側に広がっている。溝部133は、円環状であり、内側支持部134の軸方向において傾斜部132とは反対側に凹んでいる。溝部133は、フランジ部112の軸方向における突出部122側に形成されている。溝部133は、ストッパ部材83の軸方向における突出部122とは反対側に凹んでいる。溝部133は、ストッパ部材83の周方向に沿う無端の円環状をなしている。
溝部133は、ストッパ部材83を、その中心軸線を含む平面で切断した際の断面の形状が円弧状となっている。溝部133は、フランジ部112の、フランジ部112から突出する筒状部111側に形成されている。なお、溝部133の断面の形状は、円弧状に限らず、例えば隣り合うもの同士が鈍角をなして繋がる複数の直線の組み合わせとしても良い。
ストッパ部材83の突出部122の外径、すなわち先端部123の外径は、コイルスプリング82の内径よりも大径となっている。ストッパ部材83の内側支持部134の外径は、コイルスプリング82の内径と同等になっている。図2に示すように、溝部133は、上記した断面の円弧の半径が、コイルスプリング82の第1端部101の端面101aの半径および外周面101bの半径より若干大径である。図3に示すように、溝部133は、上記した断面の円弧の半径が、コイルスプリング82の第2端部102の端面102aの半径および外周面102bの半径より若干大径である。
図4に示すように、一対のストッパ部材83のうちの一方のストッパ部材83の筒状部111が面取り124を先頭にしてコイルスプリング82の第1端部101側の部分に圧入される。その際に、この一方のストッパ部材83は、突出部122の面取り124および先端部123が、コイルスプリング82の湾曲面である外周面82aのうち、第1端部101側の部分に接触してコイルスプリング82の第1端部101側の部分を拡径させ、その後、コイルスプリング82の弾性変形の戻りで第1端部101が係合部131に係合する。この一方のストッパ部材83は、突出部122の面取り124が、コイルスプリング82の第1端部101側の部分を円滑に拡径させる。
このように圧入されることで、図2に示すように、この一方のストッパ部材83の係合部131がコイルスプリング82の第1端部101側の部分に係合する。すると、この一方のストッパ部材83の溝部133にコイルスプリング82の第1端部101が入り込み、この一方のストッパ部材83の内側支持部134にコイルスプリング82の第1端部101が当接する。つまり、この一方のストッパ部材83の係合部131にコイルスプリング82の第1端部101が入り込み当接して係合する。
このとき、コイルスプリング82は、第1端部101とは180度異なる位置にある第1当接部103が、この一方のストッパ部材83の突出部122の先端部123に接して乗り上げる。これにより、コイルスプリング82は、第1端部101と第1当接部103とで筒状部111を径方向に弾性力をもって挟持する。その結果、コイルスプリング82の第1端部101側の部分に一方のストッパ部材83が取り付けられる。内側支持部134は、コイルスプリング82の第1端部101をコイルスプリング82の径方向における内側から支持する。
この状態で、この一方のストッパ部材83は、係合部131の断面円弧状の溝部133が、コイルスプリング82の内径側から外径側までの少なくとも一部を覆う。具体的に、この一方のストッパ部材83の溝部133は、コイルスプリング82の第1端部101の外周面101bのうちのコイルスプリング82の軸方向において外側に向く外端部を覆う。言い換えれば、この一方のストッパ部材83の溝部133は、コイルスプリング82の第1端部101の端面101aのうちのコイルスプリング82の軸方向において外側に向く外端部を覆う。そして、この一方のストッパ部材83の溝部133は、コイルスプリング82の第1端部101と沿うような形状となっている。これにより、コイルスプリング82の第1端部101の、この一方のストッパ部材83への安定した座りが可能となっている。
ここで、この一方のストッパ部材83の軸方向における先端部123の長さは、コイルスプリング82の第1端部101が傾斜部132に当接する位置まで移動しても、コイルスプリング82の第1当接部103を当接させておく長さに設定されている。
また、一対のストッパ部材83のうちの他方のストッパ部材83の筒状部111が面取り124を先頭にしてコイルスプリング82の第2端部102側の部分に圧入される。その際に、この他方のストッパ部材83は、突出部122の面取り124および先端部123が、コイルスプリング82の湾曲面である外周面82aのうち、図3に示す第2端部102側の部分に接触してコイルスプリング82の第2端部102側の部分を拡径させ、その後、コイルスプリング82の弾性変形の戻りで第2端部102が係合部131に係合する。この他方のストッパ部材83は、突出部122の面取り124が、コイルスプリング82の第2端部102側の部分を円滑に拡径させる。
このように圧入されることで、図3に示すように、この他方のストッパ部材83の係合部131がコイルスプリング82の第2端部102側の部分に係合する。すると、この他方のストッパ部材83の溝部133にコイルスプリング82の第2端部102が入り込み、この他方のストッパ部材83の内側支持部134にコイルスプリング82の第2端部102が当接する。つまり、この他方のストッパ部材83の係合部131にコイルスプリング82の第2端部102が入り込み当接して係合する。
このとき、コイルスプリング82は、第2端部102とは180度異なる位置にある第2当接部104が、この他方のストッパ部材83の突出部122の先端部123に接して乗り上げる。これにより、コイルスプリング82は、第2端部102と第2当接部104とで筒状部111を径方向に弾性力をもって挟持する。その結果、コイルスプリング82の第2端部102側の部分に他方のストッパ部材83が取り付けられる。内側支持部134は、コイルスプリング82の第2端部102をコイルスプリング82の径方向における内側から支持する。
この状態で、この他方のストッパ部材83は、係合部131の断面円弧状の溝部133が、コイルスプリング82の内径側から外径側までの少なくとも一部を覆う。具体的に、この他方のストッパ部材83の溝部133は、コイルスプリング82の第2端部102の外周面102bのうちのコイルスプリング82の軸方向において外側に向く外端部を覆う。言い換えれば、この他方のストッパ部材83の溝部133は、コイルスプリング82の第2端部102の端面102aのうちのコイルスプリング82の軸方向において外側に向く外端部を覆う。そして、この他方のストッパ部材83の溝部133は、コイルスプリング82の第2端部102と沿うような形状となっている。これにより、コイルスプリング82の第2端部102の、この他方のストッパ部材83への安定した座りが可能となっている。
ここで、この他方のストッパ部材83の軸方向における先端部123の長さは、コイルスプリング82の第2端部102が傾斜部132に当接する位置まで移動しても、コイルスプリング82の第2当接部104を当接させておく長さに設定されている。
上記したようにコイルスプリング82の軸方向の両端部にそれぞれストッパ部材83が取り付けられて図1に示すスプリング組立体141となる。スプリング組立体141は、コイルスプリング82および一対のストッパ部材83のそれぞれの内側にピストンロッド40の主軸部41を挿通させた状態で、固定部材81とロッドガイド25との間に配置される。スプリング組立体141は、その軸方向の固定部材81側のストッパ部材83が、固定部材81に当接する。
スプリング組立体141は、ピストンロッド40のロッドガイド25およびシール部材26からの伸長によって、固定部材81と共にロッドガイド25側に移動する。そして、ピストンロッド40が、ロッドガイド25に対して伸び切り側の所定位置に位置すると、スプリング組立体141は、ロッドガイド25側のストッパ部材83がロッドガイド25に当接する。ピストンロッド40が、ロッドガイド25に対してさらに伸び切り側に移動すると、コイルスプリング82が軸方向に圧縮変形する。これにより、ピストンロッド40のロッドガイド25に対する移動速度を低減する。最終的に、コイルスプリング82が限界まで軸方向に圧縮変形すると、ピストンロッド40が、ロッドガイド25すなわちシリンダ17に対して停止する。
上記した特許文献1には、コイルスプリングの一端または両端にホルダを有するリバウンドスプリングを備えた緩衝器が開示されている。この種の緩衝器においては、コイルスプリングの軸方向両端の座巻き部に研削加工によりコイルスプリングの中心軸線に対し垂直に広がる平面が形成されている。このように平面が形成されていると、この平面のエッジ部分が、コイルスプリングの端部に取り付けられる部品を取り付け時に削ってしまい、バリ等を生じてしまう。そして、このバリ等が緩衝器内で異物となって浮遊すると、ピストンやベースバルブの連通路を塞いで所望の減衰力性能を得られなくしたり、シール部分への噛み込みにより作動流体の漏れを発生させてしまったりすることがある。
実施形態の緩衝器11は、螺旋状に巻かれてピストンロッド40の外周を覆うように配置されるコイルスプリング82が、螺旋の一端の第1端部101から他端の第2端部102まで断面円形状に形成されている。このため、コイルスプリングの軸方向両端にコイルスプリングの中心軸線に対し垂直に広がる平面が形成されている場合と比べて、コイルスプリング82の第1端部101および第2端部102をストッパ部材83を係合させるときに、コイルスプリング82がストッパ部材83を削ってしまうことを抑制することができる。したがって、緩衝器11においては、内部に異物が混入するコンタミネーションを抑制することが可能となる。また、緩衝器11においては、コイルスプリングの軸方向両端にコイルスプリングの中心軸線に対し垂直に広がる平面が形成されている場合のように、コイルスプリング82にストッパ部材83を係合させる際に、この平面のエッジ部分がストッパ部材83に引っ掛かる、といったことがなくなるため、圧入不良を抑制することができる。
また、実施形態の緩衝器11は、ストッパ部材83の係合部131が、コイルスプリング82の内径側から外径側までの少なくとも一部を覆う溝部133を備えている。このため、コイルスプリング82をストッパ部材83に安定的に座らせることができる。また、ストッパ部材83に溝部133を設けることで、コイルスプリング82との接触面積を増加させることができる。よって、これらの間に生じる面圧を減少させることが可能となり、ストッパ部材83の耐久性を向上させることが可能となる。
ここで、溝部133の上記した断面の半径は、異なる線径の複数種類のコイルスプリング82との係合が可能になるように設定しても良い。これにより、ストッパ部材83に組み合わせるコイルスプリング82の線径の選択の範囲を広げることができる。この場合、例えば、溝部133の上記した断面の半径を、異なる線径の複数種類のコイルスプリング82のうちの最も線径が大きいコイルスプリング82の線径の半分と同等となるように設定する。
なお、コイルスプリング82とストッパ部材83との組み付けは、圧入関係でなくてもよい。例えば、突起による係止で固定することも可能である。
11…緩衝器、17…シリンダ、25…ロッドガイド(蓋部材)、26…シール部材(蓋部材)、30…ピストン、40…ピストンロッド、82…コイルスプリング、83…ストッパ部材、101…第1端部(一端部)、102…第2端部(他端部)、131…係合部、133…溝部。

Claims (2)

  1. 筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内に挿入され、先端部が前記シリンダ外に突出するピストンロッドと、
    前記ピストンロッドと摺接すると共に前記シリンダを閉塞する蓋部材と、
    前記ピストンロッドの前記先端部とは反対の基端部側に固定され、前記シリンダ内を摺接可能に配置されるピストンと、
    螺旋状に巻かれて前記ピストンロッドの外周を覆うように配置され、前記螺旋の一端部から他端部までが、断面円形状に形成されているコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングの軸方向の端部に係合する係合部を有するストッパ部材と、
    を備える緩衝器。
  2. 請求項1に記載の緩衝器であって、
    前記ストッパ部材は、前記係合部が、前記コイルスプリングの内径側から外径側までの少なくとも一部を覆う溝部を備える緩衝器。
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