JP2023159670A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グランドラインに設けられた逆接続保護リレーの異常を検出可能な負荷駆動装置を提供する。【解決手段】インバータ(電力変換器)60は、バッテリ15に接続される電源ラインLpとグランドラインLgとの間に設けられ、バッテリ15の直流電力を変換してモータ(負荷)80に供給する。制御回路301は、インバータ60の動作を制御する。逆接続保護リレー52は、グランドラインLgに設けられ、OFF時に、バッテリ15が逆接続されたときグランドラインLgからインバータ60を経由して電源ラインLpに流れる電流を遮断する。逆接続保護リレー52は、ソースからドレインへの電流を導通する寄生ダイオードを有するトランジスタで構成されている。制御回路301は、逆接続保護リレー52のソースからドレインへの電圧降下に相当するモニタ電圧Vmと、寄生ダイオードの電圧降下VFとに基づき、逆接続保護リレー52の異常を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷駆動装置に関する。
従来、バッテリの直流電力をインバータ等の電力変換器で変換して負荷に供給する負荷駆動装置において、逆接続保護リレーの異常を検出する技術が知られている。
例えば特許文献1に開示されたモータ駆動装置では、バッテリとインバータとの間の電源ラインに、バッテリ側の電源リレー(第1FET)と、インバータ側の逆接続保護リレー(第2FET)とが直列接続されている。逆接続保護リレーとインバータとの間にはコンデンサの高電位側電極が接続されている。
イニシャルチェック時に制御部は、コンデンサの高電位側電極に電圧をチャージした状態で、電源リレーと逆接続保護リレーとの間の箇所P1の電圧、及び、逆接続保護リレーとインバータとの間の箇所P2の電圧に基づき、電源リレー及び逆接続保護リレーの短絡故障又は断線故障を検出する。
特開2012-139021号公報
従来、車両に搭載される補機モータ等の負荷駆動装置は、一般に12Vのバッテリ電圧を想定して設計されていた。今後、電動自動車の補機用バッテリ電圧は24V又は48Vに高圧化される予定であり、従来の12V仕様の駆動回路では耐圧超過となる。例えばNチャネル型MOSFETで構成された逆接続保護リレーが電源ラインに設けられる場合、バッテリ電圧にゲート駆動電圧を加えた高電圧をゲートに印加できるドライバが必要となる。
そこで逆接続保護リレーをグランドラインに設けることで低電圧でのゲート駆動が可能となり、高電圧ドライバが不要になる。しかし、特許文献1の従来技術は、電源ラインにおいて電源リレーと逆接続保護リレーとが直列接続された構成を対象とするものであり、グランドラインに単独に設けられた逆接続保護リレーの異常検出に適用することができない。
本発明は上述の点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、グランドラインに設けられた逆接続保護リレーの異常を検出可能な負荷駆動装置を提供することにある。
本発明の負荷駆動装置は、電力変換器(60)と、制御回路(301、302)と、逆接続保護リレー(52)と、を備える。電力変換器は、バッテリ(15)に接続される電源ライン(Lp)とグランドライン(Lg)との間に設けられ、バッテリの直流電力を変換して負荷(80)に供給する。制御回路は、電力変換器の動作を制御する。
逆接続保護リレーは、グランドラインに設けられ、OFF時に、バッテリが逆接続されたときグランドラインから電力変換器を経由して電源ラインに流れる電流を遮断する。
逆接続保護リレーは、グランドラインにおけるバッテリ側にドレインが接続され、電力変換器側にソースが接続され、ソースからドレインへの電流を導通する寄生ダイオードを有するトランジスタで構成されている。制御回路は、逆接続保護リレーのソースからドレインへの電圧降下に相当するモニタ電圧(Vm)と、寄生ダイオードの電圧降下(VF)とに基づき、逆接続保護リレーの異常を検出する。
本発明では、例えば24V又は48Vのバッテリ電圧が印加される駆動回路において、グランドラインに設けられた逆接続保護リレーの異常を検出可能である。例えば負荷駆動装置の起動後のイニシャルチェックで逆接続保護リレーの異常を検出することで、異常時処置を早期に実施することができ、信頼性が向上する。
第1実施形態のモータ駆動装置の構成図。 第1実施形態の制御回路の構成図。 イニシャルチェックでの逆接続保護リレー異常検出のフローチャート。 通常動作中における逆接続保護リレー異常検出のフローチャート。 第2実施形態のモータ駆動装置の構成図。 第2実施形態の制御回路の構成図。 第3実施形態のモータ駆動装置の構成図。
本発明の複数の実施形態による負荷駆動装置を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。第1~第3実施形態を包括して「本実施形態」という。本実施形態の負荷駆動装置はモータ駆動装置である。このモータ駆動装置は、電動パワーステアリング装置においてバッテリの直流電力を変換して「負荷」としての操舵アシストモータに供給する。操舵アシストモータは三相ブラシレスモータで構成されている。
なお、車両に搭載される補機バッテリの電圧は従来12Vが一般的であったが、本実施形態では主に、今後、電気自動車で採用される予定である24V又は48Vを想定する。図中及び以下の明細書中の「24V/48V」は「24V又は48V」を意味する。ただし、12Vのバッテリを用いる場合でも本実施形態の構成は基本的に同様である。「IG(イグニッション)」という用語を用いていることからも明らかなように、本実施形態は、電気自動車に限らずエンジン車に適用されてもよい。
具体的には、電動パワーステアリング装置のECUがモータ駆動装置として機能する。ECUは、マイコンやカスタマイズされたASIC等で構成され、図示しないCPU、ROM、RAM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。ECUは、ROM等の実体的なメモリ装置(すなわち、読み出し可能非一時的有形記録媒体)に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。
(第1実施形態)
各実施形態のモータ駆動装置の符号は「10」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。図1~図4を参照し、第1実施形態のモータ駆動装置101について説明する。以下、バッテリ15が正規の向きに接続されることを順接続といい、バッテリ15が正規の向きとは逆向きに接続されることを逆接続という。図1に示すように、順接続状態で、バッテリ15の正極はモータ駆動装置101の電源端子Tpに接続され、バッテリ15の負極はモータ駆動装置101のグランド端子Tgに接続される。また、バッテリ15の正極は降圧回路14を経由してモータ駆動装置101のIG端子Tigに接続される。
電源端子Tp、グランド端子Tg、IG端子Tigに接続される配線をそれぞれ電源ラインLp、グランドラインLg、IGラインLigという。また、電源ラインLpに印加される電圧をPIG電圧といい、IGラインLigに印加される電圧をIG電圧という。本実施形態では、PIG電圧は24V又は48Vであり、IG電圧は12Vである。IGラインLigを経由してウェイクアップ信号が伝送される。
モータ駆動装置101は、「電力変換器」としてのインバータ60、逆接続保護リレー52、降圧レギュレータ18、制御回路301等を備える。図1には一系統のモータ駆動装置101の構成を例示するが、二系統以上の冗長構成であってもよい。例えば二系統のモータ駆動装置では、二組の巻線組を有する二重巻線モータに対し二つのインバータから電力供給する。
インバータ60は、順接続状態でバッテリ15の正極に接続される電源ラインLpと、順接続状態でバッテリ15の負極に接続されるグランドラインLgとの間に設けられる。インバータ60は、電源ラインLpとグランドラインLgとの間に直列接続された、三相の上下アームのスイッチング素子61-66を含む。詳しくは、U相、V相、W相の上アームのスイッチング素子61、62、63及び下アームのスイッチング素子64、65、66がブリッジ接続されている。本実施形態では、インバータ60のスイッチング素子61-66としてMOSFETが用いられる。本実施形態で用いられるMOSFETは基本的にNチャネル型である。
インバータ60の各相の上下アームのスイッチング素子61-66の接続点であるアーム間接続点Nu、Nv、Nwは、それぞれモータ80の三相巻線81、82、83に接続されている。インバータ60は、バッテリ15の直流電力を変換して三相巻線81、82、83に供給する。例えばY結線のモータ80の場合、三相巻線81、82、83は中性点Nmで接続されている。なお、三相巻線81、82、83はΔ結線されてもよい。
各相のアーム間接続点Nu、Nv、Nwと三相巻線81、82、83との間のモータ電流経路にはモータリレー71、72、73が設けられている。例えばMOSFETで構成されたモータリレー71、72、73の寄生ダイオードは、アーム間接続点Nu、Nv、Nwから三相巻線81、82、83への電流を導通する。モータリレー71、72、73は、OFF時にモータ80側からインバータ60側への電流を遮断する。
インバータ60のグランドラインLg側にはシャント抵抗67が設けられている。少なくとも第2実施形態において、シャント抵抗67はグランドラインLgに流れるグランド電流Igndを検出する手段として用いられる。ただし、インバータ60の電流フィードバック制御において各相電流を検出する構成では、各相下アームのグランドラインLg側に設けられた三つのシャント抵抗が、グランド電流Igndを検出する電流センサとして兼用されてもよい。
インバータコンデンサ56は、電源ラインLpとグランドラインLgとの間にインバータ60と並列に接続されている。インバータコンデンサ56は電解コンデンサで構成され、電源ラインLpからインバータ60に供給されるエネルギーが充電される。モータ駆動装置101の通常動作時、インバータコンデンサ56は平滑コンデンサとして機能する。
インバータ60のバッテリ15側には、電源フィルタ用のLCフィルタ回路を構成するフィルタコンデンサ16及びチョークコイル(インダクタ)17が設けられている。チョークコイル17は電源ラインLpに設けられている。LCフィルタ回路は、図示のように各1個のフィルタコンデンサ16及びチョークコイル17で構成されるL型に限らず、2個のフィルタコンデンサ16を用いたπ型や2個のチョークコイル17を用いたT型であってもよい。
典型的にフィルタコンデンサ16は、アルミ電解コンデンサ等の有極性電解コンデンサで構成され、チョークコイル17と共にLCフィルタ回路を構成する。有極性コンデンサは負バイアス耐量が正バイアス耐量よりも低いため、バッテリ15の逆接続時に負バイアス電圧が印加されるとアルミ電解コンデンサが破壊(破裂)に至るおそれがある。
仮にバッテリ15が逆接続されると、電流経路が遮断されない限り、グランドラインLgからインバータ60を経由して電源ラインLpに電流が流れる。たとえインバータ60のスイッチング素子61-66がOFFであっても、寄生ダイオードを経由して電流が流れる。逆接続保護リレー52は、OFF時にこの電流を遮断する。
本実施形態では、逆接続保護リレー52はグランドラインLgに設けられている。詳しくは、逆接続保護リレー52は、グランドラインLgにおいてフィルタコンデンサ16の負電極よりバッテリ15側に設けられている。逆接続保護リレー52は、グランドラインLgにおけるバッテリ15側にドレインが接続され、インバータ60側にソースが接続されている。
逆接続保護リレー52は、「ソースからドレインへの電流を導通する寄生ダイオード」を有するトランジスタで構成されている。具体的に、本実施形態の逆接続保護リレー52はMOSFETで構成されている。図中の「D」はドレイン、「S」はソース、「G」はゲートを表す。ソースからドレインへの電圧降下に相当する電圧を「モニタ電圧Vm」と定義する。
逆接続保護リレー52の寄生ダイオードは、グランドラインLgにおいてインバータ60側からバッテリ15側へグランド電流Igndを導通する。グランド電流Igndの導通時における寄生ダイオードの電圧降下を「VF」と表す。モニタ電圧Vm及び寄生ダイオードの電圧降下VFは正の値で定義される。
逆接続保護リレー52のゲートには、ゲート電圧供給経路53を経由してゲート電圧が供給される(言い替えれば、ゲート信号が入力される)。本実施形態では、制御回路301からのゲート信号により逆接続保護リレー52が駆動される。例えば制御回路301で生成された5V程度の電圧が逆接続保護リレー52のゲートに供給される。バッテリ15が逆接続されたとき制御回路301は動作せず、ゲート信号が供給されないため、逆接続保護リレー52はONしない。
本実施形態では、基本的に電源リレーが設けられない回路構成を想定する。ただし、電源ラインLpにおいて二点鎖線で示すXの位置、すなわちチョークコイル17とインバータ60との間に電源リレーが設けられてもよい。その場合、電源リレーを構成するMOSFETの寄生ダイオードは、インバータ60側からバッテリ15側への電流を導通する。電源リレーは、バッテリ15が順接続されたとき、OFF時にバッテリ15側からインバータ60側への電流を遮断する。
降圧レギュレータ18は、チョークコイル17後の電源ラインLpから供給された24V/48VのPIG電圧を12Vに降圧し、制御回路301及び三相プリドライバ回路40に出力する。モータ駆動装置101の起動時、IGラインLigから降圧レギュレータ18及び制御回路301にウェイクアップ信号が入力される。
制御回路301は、マイコン及びASIC等を含み、バッテリ15から供給される電圧により動作し、三相プリドライバ回路40を介してインバータ60の動作を制御する。モータ駆動装置101の通常動作中、制御回路301は、モータ80が指令トルクを出力するように、相電流検出値及びモータ回転角に基づく電流フィードバック制御によりインバータ60の駆動信号を演算する。なお、二系統構成の場合、各系統のマイコンの間で制御情報を相互に通信してもよい。三相プリドライバ回路40は、制御回路301が演算した駆動信号に基づき、インバータ60の複数のスイッチング素子61-66を駆動する。
また、制御回路301は、逆接続保護リレー52及びモータリレー71、72、73にON/OFF信号を出力する。さらに制御回路301は、イニシャルチェック及び通常動作中において、逆接続保護リレー52のモニタ電圧Vmに基づき、逆接続保護リレー52のON固着異常やOFF固着異常等の異常を検出する。
例えば特許文献1(特開2012-139021号公報、対応US公報:US2012/0161681A1)には、電源ラインLpに直列接続された電源リレー及び逆接続保護リレーの短絡故障又は断線故障を検出する技術が開示されている。しかし、この従来技術は、グランドラインLgに単独に設けられた逆接続保護リレー52の異常検出に適用することができない。そこで本実施形態では、グランドラインLgに設けられた逆接続保護リレー52の異常を検出することを目的とする。
図2に示すように、第1実施形態の制御回路301は、VF記憶部31及び異常判定部33を有する。VF記憶部31は、寄生ダイオードの電圧降下VFの範囲を固定値として記憶している。寄生ダイオードの電圧降下VFの範囲は、部品の個体ばらつきや、イニシャルチェック条件下での電流又は温度変化による特性の変動範囲に基づいて決定される。イニシャルチェック時、VF記憶部31は、寄生ダイオードの電圧降下の上限値VF_UL及び下限値VF_LLを異常判定部33に通知する。
異常判定部33は、「逆接続保護リレー52をON操作した状態でのモニタ電圧」であるON時モニタ電圧VmON、及び、「逆接続保護リレーをOFF操作した状態でのモニタ電圧」であるOFF時モニタ電圧VmOFFを取得する。異常判定部33は、ON時モニタ電圧VmON及びOFF時モニタ電圧VmOFFと、寄生ダイオードの電圧降下VFとに基づき、逆接続保護リレー52の異常を判定し、正常/異常信号を出力する。
次に図3のフローチャートを参照し、モータ駆動装置101の起動後のイニシャルチェックでの逆接続保護リレー52の異常検出について説明する。以下のフローチャートの説明で、記号「S」はステップを意味する。S1で制御回路301は、インバータ60及びモータリレー71、72、73をOFFからONに切り替える。所定パターンでインバータ60を駆動することで、電源ラインLpから三相巻線81、82、83を経由してグランドラインLgに電流が通電される。
制御回路301は、S2で逆接続保護リレー52をOFF操作し、S3でOFF時モニタ電圧VmOFFを取得する。
S4では、OFF時モニタ電圧VmOFFが寄生ダイオードの電圧降下の上限値VF_UL以下であるか判断される。S4でYESの場合、S5に進む。S4でNOの場合、すなわち、OFF時モニタ電圧VmOFFが寄生ダイオードの電圧降下の上限値VF_ULより大きいとき、制御回路301は、逆接続保護リレー52が端子オープン異常であると判定する。端子オープン異常とは、逆接続保護リレー52のソース又はドレインの少なくとも一方の端子がグランドラインLgと隔離している異常であり、端子の外れや接触不良がこれに該当する。
S5では、OFF時モニタ電圧VmOFFが寄生ダイオードの電圧降下の下限値VF_LL以上であるか判断される。S5でYESの場合、S6に進む。S5でNOの場合、すなわち、OFF時モニタ電圧VmOFFが寄生ダイオードの電圧降下の下限値VF_LLより小さいとき、制御回路301は、逆接続保護リレー52がON固着異常であると判定する。
制御回路301は、S6で逆接続保護リレー52をOFFからON操作し、S7でON時モニタ電圧VmONを取得する。
S8では、ON時モニタ電圧VmONがOFF時モニタ電圧VmOFFより小さいか判断される。S8でYESの場合、S9にて、逆接続保護リレー52は正常と判定される。S8でNOの場合、すなわち、ON時モニタ電圧VmONがOFF時モニタ電圧VmOFF以上のとき、制御回路301は、逆接続保護リレー52がOFF固着異常であると判定する。
S4、S5、S8のいずれかでNOの場合、S10で異常時処置が実行される。例えば警告表示等によりユーザーに異常が通知されるとともに、異常モードに応じて通常動作の開始が禁止される。或いは二系統のモータ駆動装置で一系統のみ異常が検出された場合、正常な一系統による片系統駆動が実行されてもよい。
S9で正常判定されると通常動作に移行する。通常動作中は、逆接続保護リレー52がON操作された状態でインバータ60に通電される。通常動作中の検出対象の異常モードは、経時的に発生するOFF固着異常のみである。図4のフローチャートを参照し、通常動作中における逆接続保護リレー52の異常検出について説明する。フローチャートのS7~S10は図3と同じである。異常時処置で動作を停止する場合を除き、S7~S10のルーチンは繰り返し実行される。
制御回路301は、例えばイニシャルチェック時に取得したOFF時モニタ電圧VmOFFを、通常動作開始時に予め記憶している。通常動作の開始時、S8で、ON時モニタ電圧VmONはOFF時モニタ電圧VmOFFより小さい。通常動作中、ON時モニタ電圧VmONがOFF時モニタ電圧以上になると、S8でNOと判断される。このとき制御回路301は、逆接続保護リレー52がOFF固着異常になったと判定する。S10の異常時処置では、例えば異常が検出された系統のモータ駆動が停止される。
(本実施形態の効果)
[1]低電圧でのゲート駆動による逆接続保護リレー駆動構成の簡素化
24V/48Vのバッテリ電圧が印加される駆動回路において、Nチャネル型MOSFETで構成された逆接続保護リレーが電源ラインLpに設けられる場合、バッテリ電圧にゲート駆動電圧を加えた高電圧をゲートに印加するドライバが必要となる。本実施形態では逆接続保護リレー52がグランドラインLgに設けられるため、低電圧でのゲート駆動が可能となり、高電圧ドライバが不要になる。
[2]負バイアス電圧に対する有極性コンデンサ等の保護
バッテリ15が逆接続された場合、制御回路301が動作しないため、逆接続保護リレー52にゲート信号が供給されず、逆接続保護リレー52はOFF状態となる。また、逆接続保護リレー52がフィルタコンデンサ16よりバッテリ15側に設けられるため、逆接続保護リレー52がOFFの時、フィルタコンデンサ16には負バイアス電圧が印加されない。したがって、有極性のフィルタコンデンサ16を負バイアス電圧に対して保護することができる。
[3]逆接続保護リレーの異常検出
24V/48Vのバッテリ電圧が印加される駆動回路において、グランドラインLgに設けられた逆接続保護リレー52の異常を検出可能である。例えばモータ駆動装置101の起動後のイニシャルチェックで逆接続保護リレー52の異常を検出することで、異常時処置を早期に実施することができ、信頼性が向上する。
(第2実施形態)
次に図5、図6を参照し、第2実施形態のモータ駆動装置102について説明する。第2実施形態では、制御回路302は、VF記憶部31に代えて、寄生ダイオードの電圧降下VFの範囲を電流又は温度に応じて可変に設定するVF設定部32を有する。VF設定部32は、インバータ60のグランドラインLg側に設けられたシャント抵抗67からグランド電流Igndを取得する。
さらに、逆接続保護リレー52の近傍に温度センサ57が設けられた回路構成では、VF設定部32は、温度センサ57から寄生ダイオードの温度Tempを取得してもよい。或いはVF設定部32は、外気温センサ等から取得した通電前の初期温度に、グランド電流Igndと寄生ダイオードの抵抗とから算出したジュール熱を加えて、寄生ダイオードの温度Tempを推定してもよい。
VF設定部32は、寄生ダイオードの電圧降下VFの電流特性及び温度特性をマップ等で記憶している。VF設定部32は、グランド電流Ignd又は温度Tempに応じて寄生ダイオードの電圧降下の上限値VF_UL及び下限値VF_LLを設定し、異常判定部33に通知する。異常判定部33は、通知された上下限値VF_UL、VF_LLを用いてイニシャルチェックでの異常検出を行う。
イニシャルチェック時の電流、温度条件がばらつく場合、寄生ダイオードの電圧降下の上下限値VF_UL、VF_LLを固定値に設定すると、逆接続保護リレー52の異常検出において判定を誤るおそれがある。第2実施形態では、寄生ダイオードの電圧降下VFの範囲を電流又は温度に応じて可変に設定することで、異常検出精度を向上させることができる。
(第3実施形態)
図7を参照し、第3実施形態のモータ駆動装置103について説明する。第3実施形態では、第1実施形態に対し、逆接続保護リレー52のゲート-ソース間に、ツェナーダイオード54Z、抵抗54R及びコンデンサ54Cが並列接続されたOFF遅延回路54が設けられている。OFF遅延回路54は、ゲートに供給される電圧が低下したとき、RC素子の時定数に基づき、ゲート-ソース間電圧の低下速度を遅くすることで、逆接続保護リレー52がOFFするまでの時間を遅延させる。
逆接続保護リレー52がONしている状態でバッテリ電圧に負サージが印加されると、インバータコンデンサ56に充電されたエネルギーがバッテリ15に回生される。このとき、ゲート-ソース間電圧が低下して逆接続保護リレー52がOFFすると、ドレイン-ソース間電圧が上昇してMOSFETのブレークダウン電圧に至る。その状態が継続するとアバランシェ破壊に至るおそれがある。
そこで、OFF遅延回路54により、負サージ電圧の印加時に逆接続保護リレー52がOFFするまでの時間を遅延させることで、ドレイン-ソース間電圧が上昇してブレークダウン電圧に至ることが回避される。したがって、逆接続保護リレー52のアバランシェ破壊を防止することができる。
(その他の実施形態)
(a)負荷駆動装置の「負荷」は三相モータ80に限らず、単相モータや三相以外の多相モータでもよく、或いは、モータ以外のアクチュエータやその他の負荷でもよい。また「電力変換器」として、インバータに代えてHブリッジ回路等が用いられてもよい。
(b)逆接続保護リレー52等は、MOSFETに限らず、寄生ダイオードを有する他のトランジスタで構成されてもよい。バイポーラトランジスタの場合、コレクタ及びエミッタをFETのドレイン及びソースに読み替えて解釈してよい。
(c)逆接続保護リレー52は、制御回路301、302からのゲート信号により駆動される構成に限らず、他の箇所からゲート電圧供給経路53を介して供給されるゲート電圧により駆動されてもよい。例えば、降圧レギュレータ18の出力電圧、ウェイクアップ信号としてIGラインLigに供給されるIG電圧、又は、バッテリ15から電源ラインLpに供給されるPIG電圧が逆接続保護リレー52のゲートに供給されてもよい。ゲート電圧供給経路53には、ゲート側からの電流の逆流を防止するダイオードや、ゲートに流れる電流を制限する抵抗が設けられてもよい。
(d)上述のように、有極性のフィルタコンデンサが用いられる回路では、逆接続保護リレー52は、グランドラインLgにおけるフィルタコンデンサ16よりバッテリ15側に設けられることが好ましい。一方、負バイアス電圧に対して耐性のある無極性のフィルタコンデンサが用いられる回路では、逆接続保護リレー52は、グランドラインLgにおけるフィルタコンデンサ16よりインバータ60側に設けられてもよい。
(e)本発明の負荷駆動装置は、電動パワーステアリング装置以外の車載装置や、車両に搭載される装置以外の各種負荷の駆動装置に適用されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
本開示に記載の制御回路及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御回路及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御回路及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10(101-103)・・・モータ駆動装置(負荷駆動装置)、
15・・・バッテリ、
301、302・・・制御回路、
52・・・逆接続保護リレー、
60・・・インバータ(電力変換器)、 80・・・モータ(負荷)、
Lp・・・電源ライン、 Lg・・・グランドライン。

Claims (5)

  1. バッテリ(15)に接続される電源ライン(Lp)とグランドライン(Lg)との間に設けられ、前記バッテリの直流電力を変換して負荷(80)に供給する電力変換器(60)と、
    前記電力変換器の動作を制御する制御回路(301、302)と、
    前記グランドラインに設けられ、OFF時に、前記バッテリが逆接続されたとき前記グランドラインから前記電力変換器を経由して前記電源ラインに流れる電流を遮断する逆接続保護リレー(52)と、
    を備え、
    前記逆接続保護リレーは、前記グランドラインにおける前記バッテリ側にドレインが接続され、前記電力変換器側にソースが接続され、ソースからドレインへの電流を導通する寄生ダイオードを有するトランジスタで構成されており、
    前記制御回路は、前記逆接続保護リレーのソースからドレインへの電圧降下に相当するモニタ電圧(Vm)と、前記寄生ダイオードの電圧降下(VF)とに基づき、前記逆接続保護リレーの異常を検出する負荷駆動装置。
  2. 前記制御回路は、当該負荷駆動装置の起動後のイニシャルチェックにおいて、
    前記逆接続保護リレーをOFF操作した状態での前記モニタ電圧であるOFF時モニタ電圧(VmOFF)が前記寄生ダイオードの電圧降下の下限値(VF_LL)より小さいとき、前記逆接続保護リレーがON固着異常であると判定する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記制御回路は、当該負荷駆動装置の起動後のイニシャルチェックにおいて、
    前記逆接続保護リレーをON操作した状態での前記モニタ電圧であるON時モニタ電圧(VmON)が、前記逆接続保護リレーをOFF操作した状態での前記モニタ電圧であるOFF時モニタ電圧(VmOFF)以上のとき、前記逆接続保護リレーがOFF固着異常であると判定する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記制御回路は、当該負荷駆動装置の起動後のイニシャルチェックにおいて、
    前記逆接続保護リレーをOFF操作した状態での前記モニタ電圧であるOFF時モニタ電圧(VmOFF)が前記寄生ダイオードの電圧降下の上限値(VF_UL)より大きいとき、前記逆接続保護リレーのソース又はドレインの少なくとも一方の端子が前記グランドラインと隔離している端子オープン異常であると判定する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記逆接続保護リレーがON操作された状態で前記電力変換器に通電される通常動作中において、
    前記制御回路は、前記逆接続保護リレーをOFF操作した状態での前記モニタ電圧であるOFF時モニタ電圧(VmOFF)を通常動作開始時に予め記憶しており、前記逆接続保護リレーをON操作した状態での前記モニタ電圧であるON時モニタ電圧(VmON)が前記OFF時モニタ電圧以上になったとき、前記逆接続保護リレーがOFF固着異常になったと判定する請求項1に記載の負荷駆動装置。
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