JP2023149603A - 面状光源、液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】複数の区画部材を有する面状光源において、輝度ムラを抑制する。【解決手段】本面状光源は、複数の光源と、基板と、区画部材１と、を有する面状光源であって、区画部材１は、基板上に配置され、第１底部１２と、第１底部１２を囲む第１傾斜部１３と、を有する第１区画部１１が行列状に配置された第１部材１０と、基板上に配置され、第２底部２２と、第２底部２２を囲む第２傾斜部２３と、を有する第２区画部２１が行列状に配置された第２部材２０と、を有し、第１部材１０は、さらに、第２部材２０側の外縁に位置する第１傾斜部１３の上端とつながり、第１部材１０側の外縁に位置する第２傾斜部２３上に重なる第１外側傾斜部１４を有し、第１底部１２及び第２底部２２のそれぞれに、光源配置用開口部１５、２５が設けられ、複数の光源は、光源配置用開口部１５、２５内から露出する基板上にそれぞれ配置される、面状光源。【選択図】図１

Description

本開示は、面状光源、液晶表示装置に関する。

基板上に行列方向に配列された光源と、各々の光源を取り囲む傾斜部を含む区画部材と、を有する面状光源が知られている。このような面状光源では、面状光源の外形が大きくなると、一枚の基板上に複数の区画部材が配置される場合が有る。このよう場合、輝度ムラの対策として、区画部材が隣接する部分にカバー部材を配置することが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２０２０－０２４８７６号公報

本開示は、区画部を有する部材が複数配置された面状光源において、輝度ムラの抑制を目的とする。また、この面状光源を用いた液晶表示装置の提供を目的とする。

本面状光源は、複数の光源と、基板と、区画部材と、を有する面状光源であって、前記区画部材は、前記基板上に配置され、第１底部と、前記第１底部を囲む第１傾斜部と、を有する第１区画部が行列状に配置された第１部材と、前記基板上に配置され、第２底部と、前記第２底部を囲む第２傾斜部と、を有する第２区画部が行列状に配置された第２部材と、を有し、前記第１部材は、さらに、前記第２部材側の外縁に位置する前記第１傾斜部の上端とつながり、前記第１部材側の外縁に位置する前記第２傾斜部上に重なる第１外側傾斜部を有し、前記第１底部及び前記第２底部のそれぞれに、光源配置用開口部が設けられ、前記複数の光源は、前記光源配置用開口部内から露出する基板上にそれぞれ配置される、面状光源。

本開示の一実施形態によれば、区画部を有する部材が複数配置された面状光源において、輝度ムラを抑制することができる。また、この面状光源を用いた液晶表示装置を提供できる。

区画部材１を例示する上面図（その１）である。 区画部材１を例示する上面図（その２）である。 図１のＩＩＩ－ＩＩＩ線における断面図である。 区画部の幅等について説明する断面図である。 第１部材１０Ｌを例示する上面図である。 区画部材１Ａを例示する断面図である。 区画部材１Ｂを例示する上面図（その１）である。 区画部材１Ｂを例示する上面図（その２）である。 図７のＩＸ－ＩＸ線における断面図である。 区画部材１Ｃを例示する上面図（その１）である。 区画部材１Ｃを例示する上面図（その２）である。 図１０のＸＩＩ－ＸＩＩ線における断面図である。 区画部材１Ｄを例示する上面図（その１）である。 区画部材１Ｄを例示する上面図（その２）である。 図１３のＸＶ－ＸＶ線における断面図である。 第１実施形態に係る面状光源を例示する上面図である。 図１６のＸＶＩＩ―ＸＶＩＩ線における断面図である。 第２実施形態に係る液晶ディスプレイ装置を例示する構成図である。

以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語（例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語）を用いる。しかし、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分または部材を示す。

更に、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための面状光源等を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材料、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施形態において説明する内容は、他の実施形態や変形例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。さらに、図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略した模式図を用いたり、断面図として切断面のみを示す端面図を用いたりすることがある。

＜第１実施形態＞
第１実施形態の面状光源は、複数の光源と、基板と、区画部材とを有する。複数の光源及び区画部材が基板上に配置される。区画部材は、面状光源のリフレクタとして機能し、面状光源の一部を発光させることでローカルディミングを行う際に、発光領域と非発光領域とのコントラストを高めるための仕切りとなる部材である。

以下、面状光源を構成する各要素について説明する。その後、面状光源の詳細について説明する。

（区画部材１）
図１は、区画部材１を例示する上面図（その１）である。図１では、第１部材１０と第２部材２０とを重ねた状態を示している。図２は、区画部材１を例示する上面図（その２）である。図２では、第１部材１０と第２部材２０とを重ねていない状態を示している。図３は、図１のＩＩＩ－ＩＩＩ線における断面図である。図３では、第１部材１０と第２部材２０とを重ねていない状態と、重ねた状態の両方を示している。

図１～図３に示すように、区画部材１は、第１部材１０と、第２部材２０とを有する。図１～図３の例では、Ｘ方向において、第１部材１０及び第２部材２０が並んで配置される。第１部材１０は、第２部材２０の一部の上に重なって配置される。

第１部材１０は、複数行および複数列の行列状に配置された第１区画部１１を含む。各行方向及び各列方向に配置される第１区画部１１の個数は、同じでもよいし、異なってもよい。図１及び図２の例では、上面視において、複数の正方形の第１区画部１１が４行３列に配置されている。なお、本明細書では、行方向をＸ方向、列方向をＹ方向、Ｘ方向及びＹ方向に垂直な方向をＺ方向としている。

各第１区画部１１は、第１底部１２と、第１底部１２を囲む第１傾斜部１３と、第１底部１２に設けられた光源配置用開口部１５とを含む。

図２の例では、第１底部１２は、上面視において正方形である。各第１底部１２のＸ＋側、Ｘ－側、Ｙ＋側、及びＹ－側の外縁に第１傾斜部１１が配置されている。図３に示すように、第１底部１２を挟んで対向する第１傾斜部１３で挟まれた領域の間の距離は下端側（第１底部側）ほど狭くなる。

光源配置用開口部１５は、光源を配置可能な領域である。光源は、光源配置用開口部１５内から露出する基板上に配置される。光源配置用開口部１５は、第１底部１２の中央部に位置しており、第１傾斜部１３の下端に達しない。光源配置用開口部１５は、例えば、上面視において円形である。なお、後述する光源配置開口部２５、３５についても同様である。

図３の例では、互いに隣接する第１区画部１１において、Ｘ＋側に位置する第１区画部１１のＸ－側の第１傾斜部１３と、Ｘ－側に位置する第１区画部１１のＸ＋側の第１傾斜部１３との間には空間があり、互いの上端同士が繋がっている。後述する第２区画部２１及び第３区画部３１についても同様である。

第１部材１０は、第２部材２０側の外縁に位置する第１傾斜部１３の上端とつながる第１外側傾斜部１４を有する。第１外側傾斜部１４は、第２部材２０の一部と重なる。より詳細には、第１外側傾斜部１４は、後述する第２傾斜部のうち第１部材１０側の外縁に位置する第２傾斜部２３上に重なる。
第１外側傾斜部１４は、第２部材２０に接着してもよいし、接着していなくてもよい。第１外側傾斜部１４が第２部材２０に接着する場合は、接着部材等を用いて第１外側傾斜部１４と第２部材２０とを接着させることができる。また、第１外側傾斜部１４が第２部材２０に接着していない場合は、第１外側傾斜部１４が第２部材２０と重なる部分の一部又は全部に接していてもよいし、接していなくてもよい。後述の第３部材と第２部材とが重なる場合及び第３部材と第１部材とが重なる場合も同様である。
上面視において、第１外側傾斜部１４は、図２に示すように、第１傾斜部１３の上端全体とつながる。図２の例では、第１外側傾斜部１４の上面視形状と、第１傾斜部１３の上面視形状とは、第１傾斜部１３の上端の直線に関して対称である。

断面視において、第１外側傾斜部１４の下端は、第２底部２２の上面と離隔してもよいし、接していてもよい。図３に示すように、第１外側傾斜部１４の下端が第２底部２２の上面と接することで、区画部材を面状光源のリフレクタとして用いる場合、光取り出し効率を高めることができる。また、第１外側傾斜部１４の下端が第２底部２２の上面と接することで、第１外側傾斜部１４が第２部材２０と接する面積が増える。これにより、第１外側傾斜部１４を接着部材を用いて第２部材２０に接着する場合、第１部材１０が第２部材２０から剥がれにくくなる。図３に示すように、第１外側傾斜部１４と第１傾斜部１３とがなす角度αは、互いの上端で繋がる２つの第１傾斜部１３がなす角度βと同じであることが好ましい。これにより、第１区画部１１内における輝度ムラを抑制することができる。

図３の例では、第１外側傾斜部１４の厚みは、第１傾斜部１３の厚みと同じである。但し、これに限らず、第１外側傾斜部１４の厚みは、第１傾斜部１３の厚みより薄くすることができる。ここでの厚みとは、第１外側傾斜部１４の上面又は第１傾斜部１３の上面と直交する方向の長さである。

第１外側傾斜部１４は、第２部材２０側の外縁に位置する第１傾斜部１３の個数に対応して配置される。図２に示す例では、第２部材２０側の外縁に４つの第１傾斜部１３が配置されるため、４つの第１外側傾斜部１４が配置される。

第２部材２０は、複数行および複数列の行列状に配置された第２区画部２１を含む。各行方向及び各列方向に配置される第２区画部２１の個数は、同じでもよいし、異なってもよい。図１及び図２の例では、上面視において、複数の正方形の第２区画部２１が４行３列に配置されている。第１区画部１１及び第２区画部２１の個数は同じでもよいし、異なってもよい。

各第２区画部２１は、第２底部２２と、第２底部２２を囲む第２傾斜部２３と、第２底部２２に設けられた光源配置用開口部２５とを含む。

図２の例では、第２底部２２は、上面視において正方形である。各第２底部２２のＸ＋側、Ｘ－側、Ｙ＋側、及びＹ－側の外縁に第２傾斜部２３が配置されている。図３の例に示すように、第２底部２２を挟んで対向する第２傾斜部２３で挟まれた領域の間の距離は下端側（第２底部２２側）ほど狭くなる。

図４は、区画部の幅等について説明する断面図である。図４の例では、区画部材１は基板上に配置されている。
第１底部１２を介して対向する第１傾斜部１３の上端間のＸ方向の距離をＬ１とする。
第１外側傾斜部１４の上端と、第１外側傾斜部１４と重なる第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３（すなわち、第１部材１０側の外縁に位置する第２区画部２１のＸ＋側の第２傾斜部２３）の上端とのＸ方向の距離をＬ２とする。Ｌ１とＬ２は同じであることが好ましい。
第１外側傾斜部１４の下端が第２底部２２の上面と接する場合、第１外側傾斜部１４の下端から第１部材１０側の外縁に位置する第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の下端までの幅Ｌ３は、第１底部１２の幅Ｌ４と同じであることが好ましい。
第１外側傾斜部１４の下端が第２底部２２の上面と接する場合、第１外側傾斜部１４の下端から第１外側傾斜部１４と重なる第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の下端までの幅Ｌ３は、第１外側傾斜部１４と重なる第２区画部２１に隣接する第２区画部２１の第２底部２２の幅Ｌ６と同じであることが好ましい。
第１外側傾斜部１４の下端が第２底部２２の上面と接する場合、第１外側傾斜部１４の下端から第１外側傾斜部１４と重なる第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の下端までの幅Ｌ３は、第１部材１０側の外縁に位置する第２底部２２の幅Ｌ５より狭いことが好ましい。
なお、本明細書において「幅」とは、Ｘ方向の距離を指す。

第１部材１０側の外縁に位置する第２傾斜部２３の上端の高さＨ１は、第１外側傾斜部１４の上端の高さＨ２より低いことが好ましい。
第１傾斜部１３の上端の高さＨ３は、第２傾斜部２３の上端の高さＨ４と同じであることが好ましい。また、第１外側傾斜部１４の上端の高さＨ２は、第１傾斜部１３の上端の高さＨ３及び第２傾斜部２３の上端の高さＨ４と同じであることが好ましい。
なお、本明細書において「高さ」とは、Ｚ方向において基板５１の上面からの距離を指す。

高さＨ１～Ｈ４との関係、及び幅Ｌ１～幅Ｌ６との関係を上記のようにすることで、区画部材１を面状光源のリフレクタとして用いる場合に、輝度ムラを抑制することができる。

区画部材１を面状光源のリフレクタとして用いる場合、第１部材１０の一部と第２部材２０の一部とが重なるため、平面視において第１部材１０と第２部材２０間に隙間が生じることを抑制しているため、輝度ムラを抑制することができる。

なお、区画部材の好適な寸法の数値や材料等の詳細については後述する。

図５は、第１部材１０の変形例である第１部材１０Ｌを例示する上面図である。第１部材１０Ｌは、上述した第１部材１０の構成に加えて、第１接続傾斜部１６を有する。第１接続傾斜部１６は、互いに隣接する第１外側傾斜部１４のそれぞれに接続する。第１接続傾斜部１６は、第１外側傾斜部１４の下に位置する第２傾斜部２３と隣接する第２傾斜部２３上に重なる。隣接する第１外側傾斜部１４が第１接続傾斜部１６で繋がることで、第１外側傾斜部１４の強度が高まり、第１外側傾斜部１４の変形を抑制することができる。これにより、光源駆動等の熱によって第１部材１０及び第２部材２０が収縮する際に、第１部材１０と第２部材２０が互いに離れるように収縮しようとしても、第１外側傾斜部１４によって、第１部材１０及び第２部材２０の収縮を抑制することができる。なお、「第１外側傾斜部１４の下に位置する第２傾斜部２３と隣接する第２傾斜部２３」とは、第１部材１０側の外縁に位置する第２区画部２１のＹ＋側又はＹ－側の第２傾斜部２３を指す。
図５に示す例では、隣接する第１外側傾斜部１４のそれぞれに接続する第１接続傾斜部１６は、第１接続傾斜部１６ａ及び第１接続傾斜部１６ｂで構成される。
第１接続傾斜部１６ａは、隣接する第１外側傾斜部１４のうちＹ＋側の第１外側傾斜部１４に接続する。第１接続傾斜部１６ａは、第１底部１２に対して傾斜し、第１接続傾斜部１６ａの下に位置する第２傾斜部２３上に重なる。第１接続傾斜部１６ｂは、隣接する第１外側傾斜部１４のうちＹ－側の第１外側傾斜部１４に接続する。第１接続傾斜部１６ｂは、第１底部１２に対して傾斜し、第１接続傾斜部１６ｂの下に位置する第２傾斜部２３上に重なる。
図５に示す例では、Ｘ方向において、第１接続傾斜部１６の最大の長さは、第１外側傾斜部１４の最大の長さと同じである。但し、これに限らず、Ｘ方向において、第１接続傾斜部１６の最大の長さは、第１外側傾斜部１４の最大の長さより長く、第２区画部２１の長さより短くすることができる。
第１接続傾斜部１６の上端の高さは、第１外側傾斜部１４の上端の高さと同じであることが好ましい。第１外側傾斜部１４の下に位置する第２傾斜部２３の上端の高さは、第１外側傾斜部１４の上端の高さと同じでもよいし、低くてもよい。
なお、後述する第２部材及び／又は第３部材が外側傾斜部を有する場合、第２部材及び／又は第３部材が接続傾斜部を有してもよい。

図６は、区画部材１の変形例である区画部材１Ａを例示する断面図である。区画部材１Ａは、第１部材１０Ａと第２部材２０Ａとを有する。第１部材１０Ａは、上述した第１部材１０の構成に加えて、第１外側傾斜部１４に第１凸部１７を有する。第１凸部１７は、第１外側傾斜部１４おける第１外側傾斜部１４と重なる第２傾斜部２３と対向する側の面からＸ－側に突出する。第２部材２０Ａは、上述した第２部材２０の構成に加えて、第１部材１０側の外縁に位置する第２傾斜部２３に第２凸部２７を有する。第２凸部２７は、第２傾斜部２３における第１外側傾斜部１４と対向する側の面からＸ＋側に突出する。第１凸部１７は、第２凸部２７と第２底部２２とに挟まれている。これにより、区画部材１の収縮時において第１部材１０と第２部材２０とが互いに離れることを抑制できる。

図７は、区画部材１の変形例である区画部材１Ｂを例示する平面図（その１）である。図７では、第１部材１０Ｂ、第２部材２０Ｂ及び第３部材３０Ｂを重ねた状態を示している。図８は、区画部材１Ｂを例示する平面図（その２）である。図８では、第１部材１０Ｂ、第２部材２０Ｂ及び第３部材３０Ｂを重ねていない状態を示している。図９は、図７のＩＸ－ＩＸ線における断面図である。図９では、第１部材１０Ｂ、第２部材２０Ｂ及び第３部材３０Ｂを重ねていない状態と、重ねた状態の両方を示している。

図７～図９に示すように、区画部材１Ｂは、第１部材１０Ｂと、第２部材２０Ｂと、第３部材３０Ｂとを有する。図７～図９の例では、Ｘ＋側に向かって、第１部材１０Ｂ、第２部材２０Ｂ及び第３部材３０Ｂの順に配置される。第１部材１０Ｂは、第２部材２０Ｂの一部の上に重なって配置され、第２部材２０Ｂは、第３部材３０Ｂの一部の上に重なって配置される。

区画部材１Ｂにおいて、第１部材１０Ｂは、上述した第１部材１０と同様である。第２部材２０Ｂは、上述した第２部材２０の構成に加えて、第２外側傾斜部２４を有する。第２外側傾斜部２４は、後述する第３部材３０Ｂ側の外縁に位置する第２傾斜部２３の上端とつながり、第２部材２０側の外縁に位置する第３傾斜部３３上に重なる。

上面視において、第２外側傾斜部２４は、図８に示すように、第２傾斜部２３の上端全体とつながる。
断面視において、第２外側傾斜部２４は、第３部材３０Ｂ側の外縁に位置する第２傾斜部２３の一部と重なってもよいし、全部と重なってもよい。断面視において、第２外側傾斜部２４の下端は、第３底部３２の上面と接することが好ましい。
断面視において、第２外側傾斜部２４と第２傾斜部２３とがなす角度は、互いの上端で繋がる２つの第２傾斜部２３がなす角度と同じであることが好ましい。
第２外側傾斜部２４の上面視形状、厚み及び個数は、第１外側傾斜部１４と同様である。

第３部材３０Ｂは、複数行及び複数列の行列状に配置された第３区画部３１を含む。各行方向及び各列方向に配置される第３区画部３１の個数は、同じでもよいし、異なってもよい。図７及び図８の例では、上面視において、複数の正方形の第３区画部３１が４行３列に配置されている。第１区画部１１、第２区画部２１及び第３区画部３１の個数は同じでもよいし、異なってもよい。なお、後述する第３部材３０Ｃ、３０Ｄについても同様である。

第３区画部３１は、第３底部３２と、第３底部３２を囲む第３傾斜部３３と、第３底部３２に設けられた光源配置用開口部３５とを含む。後述する第３部材３０Ｃ、３０Ｄについても同様である。

図８の例では、第３底部３２は、例えば、上面視において正方形である。各第３底部３２のＸ＋側、Ｘ－側、Ｙ＋側、及びＹ－側の外縁に第３傾斜部３３が配置されている。図９の例に示すように、対向する第３傾斜部３３で挟まれた領域の間の距離は下端側（第３底部３２側）ほど狭くなる。

第２底部２２を介して対向する第２傾斜部２３の上端間のＸ方向の距離は、第２外側傾斜部２４の上端と、第２外側傾斜部２４と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の上端とのＸ方向の距離と同じであることが好ましい。なお、「第２外側傾斜部２４と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３」とは、第２部材２０側の外縁に位置する第３区画部３１のＸ＋側の第３傾斜部３３」を指す。
第２外側傾斜部２４の下端が第３底部３２の上面と接する場合、第２外側傾斜部２４の下端から第２外側傾斜部２４と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の下端までの幅は、第２底部２２の幅と同じであることが好ましい。
第２外側傾斜部２４の下端が第３底部３２の上面と接する場合、第２外側傾斜部２４の下端から第２外側傾斜部２４と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の下端までの幅は、第２外側傾斜部２４と重なる第３区画部３１に隣接する第３区画部３１の第３底部３２の幅と同じであることが好ましい。
第２外側傾斜部２４の下端が第３底部３２の上面と接する場合、第２外側傾斜部２４の下端から第２外側傾斜部２４と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の下端までの幅は、第２部材２０Ｂ側の外縁に位置する第３底部３２の幅より狭いことが好ましい。
第２部材２０Ｂ側の外縁に位置する第３傾斜部３３の上端の高さは、第２外側傾斜部２４の上端の高さより低いことが好ましい。
第２傾斜部２３の上端の高さは、第３傾斜部３３の上端の高さと同じであることが好ましい。
幅及び高さの関係を上記のようにすることで、区画部材１Ｂを面状光源のリフレクタとして用いる場合に、輝度ムラを抑制することができる。

図１０は、区画部材１の変形例である区画部材１Ｃを例示する平面図（その１）である。図１０では、第１部材１０Ｃ、第２部材２０Ｃ及び第３部材３０Ｃを重ねた状態を示している。図１１は、区画部材１Ｃを例示する平面図（その２）である。図１１では、第１部材１０Ｃ、第２部材２０Ｃ及び第３部材３０Ｃを重ねていない状態を示している。図１２は、図１０のＸＩＩ－ＸＩＩ線における断面図である。図１２では、第１部材１０Ｃ、第２部材２０Ｃ及び第３部材３０Ｃを重ねていない状態と、重ねた状態の両方を示している。

図１０～図１２に示すように、区画部材１Ｃは、第１部材１０Ｃと、第２部材２０Ｃと、第３部材３０Ｃとを有する。図１０～図１２の例では、Ｘ＋側に向かって、第１部材１０Ｃ、第２部材２０Ｃ及び第３部材３０Ｃの順に配置される。第１部材１０Ｃは、第２部材２０Ｃの一部の上に重なって配置され、第３部材３０Ｃは、第２部材２０Ｃの一部の上に重なって配置される。

区画部材１Ｃにおいて、第１部材１０Ｃ及び第２部材２０Ｃは、上述した第１部材１０及び第２部材２０と同様である。第３部材３０Ｃは、上述した第３部材３０Ｂの構成に加えて、第３外側傾斜部３４を有する。第３外側傾斜部３４は、第２部材２０Ｃ側の外縁に位置する第３傾斜部３３の上端とつながり、第３部材３０Ｃ側の外縁に位置する第２傾斜部２３上に重なる。

上面視において、第３外側傾斜部３４は、図１１の例では、第３傾斜部３３の上端全体とつながる。
断面視において、第３外側傾斜部３４は、第２部材２０Ｃ側の外縁に位置する第３傾斜部３３の一部と重なってもよいし、全部と重なってもよい。断面視において、第３外側傾斜部３４の下端は、第２底部２２の上面と接することが好ましい。
断面視において、第３外側傾斜部３４と第３傾斜部３３とがなす角度は、互いの上端で繋がる２つの第３傾斜部３３がなす角度と同じであることが好ましい。
第３外側傾斜部３４の上面視形状、厚み及び個数は、第１外側傾斜部１４と同様である。

第３底部３２を介して対向する第３傾斜部３３の上端間のＸ方向の距離は、第３外側傾斜部３４の上端と、第３外側傾斜部３４と重なる第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の上端とのＸ方向の距離と同じであることが好ましい。なお、「第３外側傾斜部３４と重なる第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３」とは、第３部材３０側の外縁に位置する第２区画部２１のＸ－側の第２傾斜部２３を指す。
第３外側傾斜部３４の下端が第２底部２２の上面と接する場合、第３外側傾斜部３４の下端から第３部材３０Ｃ側の外縁に位置する第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の下端までの幅は、第３底部３２の幅と同じであることが好ましい。
第３外側傾斜部３４の下端が第２底部２２の上面と接する場合、第３外側傾斜部３４の下端から第３部材３０Ｃ側の外縁に位置する第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の下端までの幅は、第３外側傾斜部３４と重なる第２区画部２１に隣接する第２区画部２１の第２底部２２の幅と同じであることが好ましい。
第３外側傾斜部３４の下端が第２底部２２の上面と接する場合、第３外側傾斜部３４の下端から第３部材３０Ｃ側の外縁に位置する第２傾斜部２３と対向する第２傾斜部２３の下端までの幅は、第３部材３０Ｃ側の外縁に位置する第２底部２２の幅より狭いことが好ましい。
第３部材３０Ｃ側の外縁に位置する第２傾斜部２３の上端の高さは、第３外側傾斜部３４の上端の高さより低いことが好ましい。
第２傾斜部２３の上端の高さは、第３傾斜部３３の上端の高さと同じであることが好ましい。
幅及び高さの関係を上記のようにすることで、区画部材１Ｃを面状光源のリフレクタとして用いる場合に、輝度ムラを抑制することができる。

図１３は、区画部材１の変形例である区画部材１Ｄを例示する平面図（その１）である。図１３では、第１部材１０Ｄ、第２部材２０Ｄ及び第３部材３０Ｄを重ねた状態を示している。図１４は、区画部材１Ｄを例示する平面図（その２）である。図１４では、第１部材１０Ｄ、第２部材２０Ｄ及び第３部材３０Ｄを重ねていない状態を示している。図１５は、図１３のＸＶ－ＸＶ線における断面図である。図１５では、第１部材１０Ｄ、第２部材２０Ｄ及び第３部材３０Ｄを重ねていない状態と、重ねた状態の両方を示している。

図１３～図１５に示すように、区画部材１Ｄは、第１部材１０Ｄと、第２部材２０Ｄと、第３部材３０Ｄとを有する。図１０～図１２の例では、Ｘ＋側に向かって、第３部材３０Ｄ、第１部材１０Ｄ及び第２部材２０Ｄの順に配置される。第１部材１０Ｄは、第２部材２０Ｄの一部の上及び第３部材３０Ｄの一部の上に重なって配置される。

区画部材１Ｄにおいて、第１部材１０Ｄは、上述した第１部材１０の構成に加えて、第３部材３０Ｄ側の外縁に位置する第１外側傾斜部を有する。区画部材１Ｄの第１部材１０Ｄは、第１部材１０ＤのＸ＋側（すなわち、第２部材２０Ｄ側）の外縁に位置する第１外側傾斜部１４１と、第１部材１０ＤのＸ－側（すなわち、第３部材３０Ｄ側）の外縁に位置する第１外側傾斜部１４２とを有する。
第１外側傾斜部１４１は、区画部材１で説明した通り、第２部材２０Ｄ側の外縁に位置する第１傾斜部１３の上端とつながり、第１部材１０Ｄ側の外縁に位置する第２傾斜部２３上に重なる。第１外側傾斜部１４２は、第３部材３０Ｄ側の外縁に位置する第１傾斜部１３の上端とつながり、第１部材１０Ｄ側の外縁に位置する第３傾斜部３３上に重なる。
第２部材２０Ｄは、上述した第２部材２０と同様である。第３部材３０Ｄは、上述した第３部材３０Ｂと同様である。

上面視において、第１外側傾斜部１４２は、図１４に示すように、第１傾斜部１３の上端全体とつながる。
断面視において、第１外側傾斜部１４２は、第１部材１０Ｄ側の外縁に位置する第３傾斜部３３の一部と重なってもよいし、全部と重なってもよい。断面視において、第１外側傾斜部１４２の下端は、第３底部３２の上面と接することが好ましい。
断面視において、第１外側傾斜部１４２と第１傾斜部１３とがなす角度は、互いの上端で繋がる２つの第１傾斜部１３がなす角度と同じであることが好ましい。
第１外側傾斜部１４２の上面視形状、厚み及び個数は、第１外側傾斜部１４と同様である。
なお、第１外側傾斜部１４１については、第１外側傾斜部１４と同様である。

第１底部１２を介して対向する第１傾斜部１３の上端間のＸ方向の距離は、第１外側傾斜部１４２の上端と、第１外側傾斜部１４２と重なっている第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の上端とのＸ方向の距離と同じであることが好ましい。なお、「第１外側傾斜部１４２と重なっている第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３」とは、第１部材１０側の外縁に位置する第３区画部３１のＸ－側の第３傾斜部３３を指す。
第１外側傾斜部１４２の下端が第３底部３２の上面と接する場合、第１外側傾斜部１４２の下端から第１外側傾斜部１４２と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の下端までの幅は、第１底部１２の幅と同じであることが好ましい。
第１外側傾斜部１４２の下端が第３底部３２の上面と接する場合、第１外側傾斜部１４２の下端から第１外側傾斜部１４２と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の下端までの幅は、第１外側傾斜部１４２と重なる第３区画部３１に隣接する第３区画部３１の第３底部３２の幅と同じであることが好ましい。
第１外側傾斜部１４２の下端が第３底部３２の上面と接する場合、第１外側傾斜部１４２の下端から第１外側傾斜部１４２と重なる第３傾斜部３３と対向する第３傾斜部３３の下端までの幅は、第１部材１０Ｄ側の外縁に位置する第３底部３２の幅より狭いことが好ましい。
第１部材１０Ｄ側の外縁に位置する第３傾斜部３３の上端の高さは、第１外側傾斜部１４２の上端の高さより低いことが好ましい。
第３傾斜部３３の上端の高さは、第１傾斜部１３の上端の高さと同じであることが好ましい。
幅及び高さの関係を上記のようにすることで、区画部材１Ｄを面状光源のリフレクタとして用いる場合に、輝度ムラを抑制することができる。

（面状光源）
光源及び上記の各区画部材を基板上に配置することで面状光源を構成できる。ここでは、区画部材１を例にして面状光源について説明する。但し、区画部材１に代えて上述の区画部材１Ａ～１Ｄを用いてもよい。

図１６は、第１実施形態に係る面状光源を例示する上面図である。図１７は、図１６のＸＶＩＩ―ＸＶＩＩ線における断面図である。図１６及び図１７に示すように、面状光源６０は、基板５１と、被覆部材５５と、区画部材１と、複数の光源６２とを有する面発光型の発光装置である。図１７に示す例では、基板５１の上面の少なくとも一部を被覆部材５５が被覆し、区画部材１は、被覆部材５５を介して基板上５１に配置されている。被覆部材５５は、必要に応じて設けられる。

なお、区画部材１において、第１傾斜部１３に囲まれた領域、第１外側傾斜部１４と第２傾斜部２３とに囲まれた領域、第２傾斜部２３に囲まれた領域を区画Ｃとする。また、各傾斜部の上端を１ｕとする。上面視において、隣接する区画Ｃの境界は上端１ｕとみなすことができる。区画部材１は反射性を有する部材であることが好ましい。

面状光源６０において、区画部材１の第１底部１２の下面及び第２底部２２の下面は、基板５１上に配置された被覆部材５５と接合可能である。図１７の例では、区画部材１の第１底部１２の下面及び第２底部２２の下面は、被覆部材５５を介して基板５１と間接的に接合されている。

また、面状光源６０において、光源６２は、第１底部１２の光源配置用開口部１５内及び第２底部２２の光源配置用開口部２５内から露出する基板５１上に配置されている。以下、面状光源６０について詳説する。

（基板５１）
基板５１は、複数の光源６２を載置するための部材である。基板５１の上面５１ｍには、光源６２に電力を供給するための導体配線５８Ａ及び５８Ｂが配置されている。導体配線５８Ａ及び５８Ｂのうち、発光素子と電気的な接続を行わない領域の一部に、被覆部材５５が被覆されていることが好ましい。

基板５１の材料としては、少なくとも一対の導体配線５８Ａ及び５８Ｂを絶縁分離できるものであればよく、例えば、セラミックス、樹脂、複合材料等が挙げられる。樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ＢＴレジン、ポリフタルアミド
（ＰＰＡ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等が挙げられる。複合材料としては、上述した樹脂に、ガラス繊維、ＳｉＯ_２、ＴｉＯ_２、Ａｌ_２Ｏ_３等の無機フィラーを混合したもの、ガラス繊維強化樹脂（ガラスエポキシ樹脂）、金属部材に絶縁層を被覆した金属基板等が挙げられる。

基板５１の厚さは適宜選択できる。基板５１は、ロール・ツー・ロール方式で製造可能なフレキシブル基板またはリジット基板の何れであってもよい。リジット基板は湾曲可能な薄型リジット基板であってもよい。導体配線５８Ａ及び５８Ｂは、導電性部材であれば材料は特に限定されず、回路基板等の配線層として通常に使用される材料を用いることができる。導体配線５８Ａ及び５８Ｂの表面には、光反射膜等が配置されてもよい。

被覆部材５５は、絶縁性の材料によって構成されていることが好ましい。被覆部材５５の材料としては、基板５１の材料として例示したものと同様のものが挙げられる。被覆部材５５として、上述した樹脂に白色系のフィラー等を含有させたものを用いることにより、光源６２から放出された光が反射されて、面状光源６０の光取り出し効率を向上させることができる。

（光源６２）
光源６２は、光を発する部材であり、図１７に示す例では、発光素子を透光性樹脂で封止したものである。透光性樹脂の形状は、例えば、略半球である。透光背樹脂の材料は、例えば、シリコーン樹脂である。透光性樹脂は、蛍光体及び／又は拡散材を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。光源６２は、これに限らず、自ら光を発する発光素子そのものでもよいし、発光素子を樹脂成形体の凹部に収容し、発光素子を透光性部材で封止したものでもよい。あるいは、発光素子の側面を囲む光反射性材料を含む樹脂と、発光素子の上面及び光反射性材料を含む樹脂の上面を覆う透光性部材とを含む構成でもよい。また、発光素子の上面を覆う透光性部材と、発光素子の側面及び透光性部材の側面を囲む光反射性材料を含む樹脂と、を含む構成でもよい。この透光性部材は、蛍光体を含んでもよい。発光素子と透光性部材との間には、発光素子と透光性部材とを接着する透光性の接着部材が設けられてもよい。

光源６２は、区画部材１Ｄの各傾斜部で囲まれた各区画Ｃにおいて輝度ムラを少なく光らせるために、広配光であることが好ましい。特に、光源６２の各々がバットウイング配光特性を有していることが好ましい。これにより光源６２の直上方向に出射される光量を抑制して、各々の光源６２の配光を広げ、広げた光を各傾斜部及び各底部に照射することによって、各傾斜部で囲まれた各区画Ｃにおける輝度ムラを抑制できる。

ここでバットウイング配光特性とは、光軸ＯＡを０度として、０度よりも配光角の絶対値が大きい角度において０度よりも発光強度が強い発光強度分布を有するものと定義される。なお、光軸ＯＡとは、図１７に示すように、光源６２の中心を通り、基板５１の上面５１ｍと垂直に交わる線で定義されるものとする。

特に、バットウイング配光特性を有する光源６２としては、例えば、図１７に示すように、上面に光反射膜６２ｃを有する発光素子６２ａを用いたものが挙げられる。発光素子６２ａの上面に光反射膜６２ｃを設けることで、発光素子６２ａの上方向への光のほとんどが光反射膜６２ｃで反射されて発光素子６２ａの直上の光量が抑制され、バットウイング配光特性を得られる。バットウイング配光とするためにレンズを別途組み合わせてもよい。

光反射膜６２ｃは、銀、銅等の金属膜、樹脂に白色系のフィラー等を含有させたもの、これらの組み合わせ等の何れでもよい。また、光反射膜６２ｃは、誘電体多層膜（ＤＢＲ膜）とし、発光素子６２ａの発光波長に対して、入射角に対する反射率角度依存性を有していてもよい。具体的には、光反射膜６２ｃの反射率は、垂直入射よりも斜め入射の方が低くなるように設定することが好ましい。これにより、発光素子６２ａの直上における輝度の変化が緩やかになり、発光素子６２ａの直上が暗点になる等、極端に暗くなることを抑制できる。なお、光反射層は、上述した透光性部材の上方に配置されてもよい。

発光素子６２ａの厚みは、１００μｍ～５００μｍのものが挙げられる。光反射膜６２ｃの厚みは、０．１μｍ～３．０μｍのものが挙げられる。封止部材を有する光源の厚みは、０．５ｍｍ～２．０ｍｍ程度とすることができる。

複数の光源６２は、互いに独立して駆動可能であり、光源６２ごとの調光制御（例えば、ローカルディミングまたはハイダイナミックレンジ）が可能となるように、基板５１上で配線されていることが好ましい。

（発光素子６２ａ）
発光素子６２は、半導体構造体を含む。半導体構造体は、ｎ側半導体層と、ｐ側半導体層と、ｎ側半導体層とｐ側半導体層とに挟まれた活性層とを含む。 活性層は、単一量子井戸(ＳＱＷ)構造としてもよいし、複数の井戸層を含む多重量子井戸(ＭＱＷ)構造としてもよい。半導体構造体は、窒化物半導体からなる複数の半導体層を含む。窒化物半導体は、Ｉｎ_ｘＡｌ_ｙＧａ_{１－ｘ－ｙ}Ｎ（０≦ｘ、０≦ｙ、ｘ＋ｙ≦１）からなる化学式において組成比ｘ及びｙをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含む。活性層の発光ピーク波長は、目的に応じて適宜選択することができる。活性層は、例えば可視光または紫外光を発光可能に構成されている。

半導体構造体は、ｎ側半導体層と、活性層と、ｐ側半導体層とを含む発光部を複数含んでいてもよい。半導体構造体が複数の発光部を含む場合、それぞれの発光部において、発光ピーク波長が異なる井戸層を含んでいてもよいし、発光ピーク波長が同じ井戸層を含んでいてもよい。なお、発光ピーク波長が同じとは、数ｎｍ程度のばらつきがある場合も含む。複数の発光部の発光ピーク波長の組み合わせは、適宜選択することができる。例えば、半導体構造体が２つの発光部を含む場合、それぞれの発光部が発する光の組み合わせとして、青色光と青色光、緑色光と緑色光、赤色光と赤色光、紫外光と紫外光、青色光と緑色光、青色光と赤色光、または、緑色光と赤色光などの組み合わせが挙げられる。例えば、半導体構造体が３つの発光部を含む場合、それぞれの発光部が発する光の組み合わせとして、青色光、緑色光、及び赤色光とする組み合わせが挙げられる。各発光部は、他の井戸層と発光ピーク波長が異なる井戸層を１以上含んでいてもよい。

接合部材５９は、光源６２を導体配線に接合するための部材であり、導電性の部材等が挙げられる。具体的にはＡｕ含有合金、Ａｇ含有合金、Ｐｄ含有合金、Ｉｎ含有合金、Ｐｂ－Ｐｄ含有合金、Ａｕ－Ｇａ含有合金、Ａｕ－Ｓｎ含有合金、Ｓｎ含有合金、Ｓｎ－Ｃｕ含有合金、Ｓｎ－Ｃｕ－Ａｇ含有合金、Ａｕ－Ｇｅ含有合金、Ａｕ－Ｓｉ含有合金、Ａｌ含有合金、Ｃｕ－Ｉｎ含有合金、金属とフラックスの混合物等が挙げられる。

（区画部材１）
区画部材１は、基板５１上に配置されている。なお、区画部材１は、基板５１の上面に配置されてもよいし、基板５１の上面に配置された被覆部材５５等を挟んで配置されてもよい。

区画部材１において、各光源配置用開口部（光源配置用開口部１５及び２５）は、上面視において、区画Ｃの中央部に配置されている。各光源配置用開口部の形状及び大きさは、光源６２の全部が露出される形状及び大きさであればよく、各光源配置用開口部の外縁が、光源６２の近傍に位置するように設定することが好ましい。これによって、区画部材１が光反射性を有する場合に、光源６２からの光を各底部（第１底部１ｂ、第２底部２ｂ、第３底部３ｂ、及び第５底部５ｂ）でも反射させること可能となり、光の取り出し効率を向上できる。

互いの上端で繋がる２つの傾斜部がなす角度（図１７中、α、β）は、例えば、６０度～９０度とすることが好ましい。このような範囲とすることにより、区画部間の輝度ムラを抑制することができる。

区画部材１の各傾斜部の上端１ｕ間のピッチは、用いる光源の大きさ、意図する面状光源の大きさ等によって適宜調整できる。ピッチとしては、例えば、１ｍｍ～５０ｍｍが挙げられ、５ｍｍ～２０ｍｍがｆ好ましく、６ｍｍ～１５ｍｍがより好ましい。

また、区画部材１自体の高さＨ、つまり、区画部材１の各底部の下面から上端１ｕまで長さは、８ｍｍ以下が好ましく、より薄型の面状光源とする場合は１ｍｍ～４ｍｍ程度であることが好ましい。

区画部材１の第１底部１２及び第２底部２２の各上面は平坦でもよいし、粗面であってもよい。また、各底部の上面に、底部の上面から上方に突出する複数の突起部を配置させてもよい。突起部は光反射性である。これにより、光源からの光が突起部で上方に反射されるため、区画部内の輝度ムラを抑制することができる。
複数の突起部は、底部が正方形の場合、例えば、４つの隅部のそれぞれに配置される。複数の突起部が４つの底部のそれぞれに配置される個数は、１つでもよいし、複数でもよい。
各突起部の上端は、各傾斜部の上端よりも低く、発光素子の上面よりも高いことが好ましい。
各突起部の形状は、例えば、錘状である。
突起部の材料は、区画部材の材料と同じでもよいし、異なってもよい。

区画部材１は、接着部材を用いて基板と接合することが好ましい。これにより、区画部材１の位置ずれを抑制することができる。区画部材１は、光源からの出射光が、基板５１と区画部材１との間に入射しないように、各光源配置用開口部の周囲を、光反射性の接着部材を用いて接合することができる。例えば、各光源配置用開口部の外縁に沿ってリング状に光反射性の接着部材を配置することがより好ましい。接着部材は、例えばＰＥＴ基材の両面にアクリル樹脂系粘着剤を配した両面テープであってもよいし、ホットメルト型の接着シートであってもよいし、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂系の接着剤であってもよい。これらの接着部材は、高い難燃性を有することが好ましい。また、区画部材１の基板上への接合は、ネジ止め又は固定用ピン等を利用してもよい。

区画部材１は、酸化チタン、酸化アルミニウム又は酸化ケイ素等の粒子からなる反射材を含有する樹脂等を用いてもよいし、反射材を含有しない樹脂の表面に反射材を設けてもよい。或いは、微細な気泡を複数含んだ樹脂を用いてもよい。また、区画部材１Ｄに用いる樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）若しくはポリエステル等の熱可塑性樹脂、または、エポキシ樹脂若しくはシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。区画部材１は、光源６２からの出射光に対する反射率が７０％以上となるように設定されることが好ましい。

区画部材１は、金型を用いた成形方法、光造形による成形方法等によって第１部材１０及び第２部材２０のそれぞれを形成してもよいし、購入により準備してもよい。金型を用いた成形方法としては、射出成形、押出成形、圧縮成形、真空成形、プレス成形等の成形方法を適用できる。例えば、ＰＥＴ等で構成された反射シートを用いて真空成形することにより、各底部と各傾斜部とが一体的に成形された第１部材１０及び第２部材２０を得ることができる。第１部材の第１外側傾斜部１４は、第１底部１２と第１傾斜部１３と一体的に成形させて得ることができる。なお、傾斜部を成形する際、傾斜部と同時に上述した突起部を成形することができる。

面状光源６０は、区画部材１を挟んで光源６２の上方に配置された光学部材を有してもよい。光学部材は、例えば、拡散シートである。面状光源６０が拡散シートを有することで、拡散シートを透過した光の均一性を向上できる。又、面状光源６０は、拡散シートの上方に、波長変換シート、プリズムシート偏光シート、輝度上昇シート、カラーフィルタからなる群から選択される少なくとも一種を更に備えてもよい。面状光源６０がこれらの光学部材の一種以上を有することで、拡散シートを透過した光の均一性を更に向上できる。プリズムシートは、その表面に、所定の方向に延びる複数のプリズムが配列された形状を有する。プリズムシートは、例えば、シートの平面をＸ方向とＸ方向に直交のＹ方向との２次元に見て、Ｙ方向に延びる複数のプリズムを有するもの、Ｘ方向に延びる複数のプリズムを有するものを積層させたものである。

第１実施形態は、区画部の上面視形状が矩形の場合で説明した。但し、これに限らず、例えば、区画部の上面視形状は六角形でもよい。

＜第２実施形態＞
第２実施形態では、面状光源をバックライト光源に用いた液晶ディスプレイ装置（液晶表示装置）の例を示す。

図１８は、第２実施形態に係る液晶ディスプレイ装置を例示する構成図である。図１８に示すように、液晶ディスプレイ装置１０００は、上側から順に、液晶パネル７２０と、光学シート７１０と、面状光源６０とを備える。

液晶ディスプレイ装置１０００は、液晶パネル７２０の下方に面状光源６０を積層する、いわゆる直下型の液晶ディスプレイ装置である。液晶ディスプレイ装置１０００は、面状光源６０から照射される光を、液晶パネル７２０に照射する。

面状光源の薄型化の観点から、面状光源の厚みを１５ｍｍ以下とすることができる。これにより、面状光源が薄くなり、液晶ディスプレイ装置１０００を薄型化することができる。

面状光源６０は、液晶ディスプレイ装置１０００のバックライトとして用いることに限定されない。面状光源６０は、テレビやタブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、ヘッドアップディスプレイ、デジタルサイネージ、掲示板等のバックライトとしても利用できる。又、面状光源６０は、照明用の光源としても利用でき、非常灯やライン照明、或いは、各種のイルミネーションや車載用のインストール等にも利用できる。

１、１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ：区画部材
１０、１０Ａ、１０Ｂ，１０Ｃ、１０Ｄ、１０Ｌ：第１部材
１１：第１区画部
１２：第１底部
１３：第１傾斜部
１４、１４１、１４２：第１外側傾斜部
１５、２５、３５：光源配置用開口部
１６：第１接続傾斜部
１７：第１凸部

２０、２０Ａ、２０Ｂ，２０Ｃ、２０Ｄ：第２部材
２１：第２区画部
２２：第２底部
２３：第２傾斜部
２４：第２外側傾斜部
２７：第２凸部

３０、３０Ｂ、３０Ｃ、３０Ｄ：第３部材
３１：第３区画部
３２：第３底部
３３：第３傾斜部
３４：第３外側傾斜部

４０：基板
５０：光源
５１：基板
５１ｍ：上面
５５：被覆部材
５８Ａ、５８Ｂ：導体配線
５９：接合部材
６０：面状光源
６２：光源
６２ａ：発光素子
６２ｂ：封止部材
６２ｃ：光反射膜
７１０：光学シート
７２０：液晶パネル
１０００：液晶ディスプレイ装置

Claims (9)

1. 複数の光源と、
   基板と、
   区画部材と、を有する面状光源であって、
   前記区画部材は、
   前記基板上に配置され、第１底部と、前記第１底部を囲む第１傾斜部と、を有する第１区画部が行列状に配置された第１部材と、
   前記基板上に配置され、第２底部と、前記第２底部を囲む第２傾斜部と、を有する第２区画部が行列状に配置された第２部材と、
   を有し、
   前記第１部材は、さらに、前記第２部材側の外縁に位置する前記第１傾斜部の上端とつながり、前記第１部材側の外縁に位置する前記第２傾斜部上に重なる第１外側傾斜部を有し、
   前記第１底部及び前記第２底部のそれぞれに、光源配置用開口部が設けられ、
   前記複数の光源は、前記光源配置用開口部内から露出する基板上にそれぞれ配置される、面状光源。
2. 前記第１外側傾斜部の下端が、前記第２底部の上面と接する、請求項１に記載の面状光源。
3. 断面視において、前記第１底部を介して対向する前記第１傾斜部の上端間の距離は、前記第１外側傾斜部の上端と、前記第１外側傾斜部と重なる前記第２傾斜部と対向する第２傾斜部との距離と同じである、請求項１又は２に記載の面状光源。
4. 断面視において、前記第１外側傾斜部の下端から前記第１外側傾斜部と重なる前記第２傾斜部と対向する前記第２傾斜部の下端までの幅は、前記第１底部の幅と同じである、請求項１から３のいずれか一項に記載の面状光源。
5. 断面視において、前記第１部材側の外縁に位置する前記第２傾斜部の上端の高さは、前記第１外側傾斜部の上端の高さより低い、請求項１から４のいずれか一項に記載の面状光源。
6. 上面視において、前記第１部材は、互いに隣接する前記第１外側傾斜部のそれぞれに接続し、前記第１外側傾斜部の下に位置する前記第２傾斜部と隣接する前記第２傾斜部上に重なる第１接続傾斜部を有する、請求項１から５のいずれか一項に記載の面状光源。
7. 前記基板上に配置され、第３底部と、前記第３底部を囲む第３傾斜部と、を有する第３区画部が行列状に配置された第３部材と、を有し、
   前記第２部材は、さらに、前記第３部材側の外縁に位置する前記第２傾斜部の上端とつながり、前記第２部材側の外縁に位置する前記第３傾斜部上に重なる第２外側傾斜部を有し、
   前記第３底部に、光源配置用開口部が設けられ、
   前記複数の光源は、前記光源配置用開口部から露出する基板上にそれぞれ配置される、請求項１から６のいずれか一項に記載の面状光源。
8. 前記基板上に配置され、第３底部と、前記第３底部を囲む第３傾斜部と、を有する第３区画部が行列状に配置された第３部材と、を有し、
   前記第３部材は、さらに、前記第２部材側の外縁に位置する前記第３傾斜部の上端とつながり、前記第３部材側の外縁に位置する前記第２傾斜部上に重なる第３外側傾斜部を有し、
   前記第３底部に、光源配置用開口部が設けられ、
   前記複数の光源は、前記光源配置用開口部から露出する基板上にそれぞれ配置される、
   請求項１から６のいずれか一項に記載の面状光源。
9. 前記基板上に配置され、第３底部と、前記第３底部を囲む第３傾斜部と、を有する第３区画部が行列状に配置された第３部材と、を有し、
   前記第１部材は、さらに、前記第３部材側の外縁に位置する前記第１傾斜部の上端とつながり、前記第１部材側の外縁に位置する前記第３傾斜部上に重なる第１外側傾斜部を有し、
   前記第３底部に、光源配置用開口部が設けられ、
   前記複数の光源は、前記光源配置用開口部から露出する基板上にそれぞれ配置される、 請求項１から６のいずれか一項に記載の面状光源。

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