JP2023142817A - 粒子線治療装置 - Google Patents

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Figure 2023142817000001
【課題】被照射体の動きによらず、計画された線量分布による照射を精度よく実現する粒子線治療装置を提供する。
【解決手段】荷電粒子線治療装置1は、荷電粒子線Bを出射する加速器11と、荷電粒子線Bを走査するスキャニング電磁石21を有し加速器11から出射された荷電粒子線Bを出力する照射ノズル12と、を備え、被照射体A内に仮想的に複数設定された被照射層L1~LNごとに、照射ノズル12が所定の照射順で複数の層L1~LNに荷電粒子線Bの照射を行う照射処理S201と、照射ノズル12が上記の照射順と同じ照射順で再び複数の層L1~LNに荷電粒子線Bの照射を行う再照射処理S202と、を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、粒子線治療装置に関するものである。
従来、加速器から出射される荷電粒子線を患者の患部に照射する粒子線治療装置が知られている。この種の粒子線治療装置が出力する線量には上限があるので、1回の照射で必要な線量の照射を終えることが出来ない場合もある。この場合には、患部の同じ箇所への照射を複数回繰り返して実行する必要がある。例えば下記特許文献1の粒子線治療装置は、患部を仮想的な複数の層に分割して各層に荷電粒子線を走査するように照射するものであり、1層に対して複数回の照射を行い、次の層に移行して複数回の照射を行なう、といったことを繰り返して、必要な線量の荷電粒子線が患部に照射される。
特開2005-050824号公報
しかしながら、上記のような粒子線治療装置では、患者の呼吸等に起因して患部の位置が変動する場合に、患部の1層に対する複数回の照射の位置が互いにずれるので、いわゆるInterplay Effectが発生し、計画された線量分布に対し治療の精度及び効果が低下する虞がある。このような課題に鑑み、本発明は、被照射体の動きによらず、計画された線量分布による照射を精度よく実現する粒子線治療装置を提供することを目的とする。
本発明の粒子線治療装置は、荷電粒子線を出射する加速器と、荷電粒子線を走査する走査部を有し加速器から出射された荷電粒子線を出力する照射部と、を備え、被照射体内に仮想的に複数設定された被照射層ごとに、照射部が所定の照射順で複数の被照射層に荷電粒子線の照射を行う照射処理と、照射部が照射順と同じ照射順で再び複数の被照射層に荷電粒子線の照射を行う再照射処理と、を実行する。
照射処理では、荷電粒子線の照射方向に並ぶ複数の被照射層に対して並び順に照射が行なわれる、こととしてもよい。被照射層は荷電粒子線の照射方向に積層されるように設定されており、照射処理では設定されたすべての被照射層に対して積層順に照射が行なわれる、こととしてもよい。再照射処理は複数回繰返し実行される、こととしてもよい。
本発明の粒子線治療装置では、被照射体は患者の患部であり、照射処理及び再照射処理における荷電粒子線の照射のタイミングを患者の周期的な動きの位相に同期させる同期制御部を更に備える、こととしてもよい。
本発明によれば、被照射体の動きによらず、計画された線量分布による照射を精度よく実現する粒子線治療装置を提供することができる。
第1実施形態に係る荷電粒子線治療装置の一例を示す概略図である。 (a),(b)は、被照射体への荷電粒子線の照射イメージを示す図である。 図1の荷電粒子線治療装置で実行される荷電粒子線照射処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は従来の荷電粒子線治療装置について、(b)は第1実施形態の荷電粒子線治療装置について、患者Pの呼吸に起因する被照射体の変位を模式的に表すグラフである。 (a)~(c)は、被照射体の所定の層における照射線量分布を概念的に示した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、「上流」「下流」の語は、出射する荷電粒子線の上流(加速器側)、下流(患者側)をそれぞれ意味している。また、被照射体Aに対する荷電粒子線の照射方向をZ方向とし、Z方向に直交する方向をX方向とし、Z方向とX方向との双方に直交する方向をY方向とする。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、荷電粒子線治療装置1(粒子線治療装置)は、放射線療法によるがん治療等に利用される装置であり、荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器11と、荷電粒子線を被照射体へ照射する照射ノズル12(照射部)と、加速器11から出射された荷電粒子線を照射ノズル12へ輸送するビーム輸送ライン13と、ビーム輸送ライン13に設けられ、荷電粒子線のエネルギーを低下させて荷電粒子線の飛程を調整するデグレーダ18と、ビーム輸送ライン13に設けられた複数の電磁石25と、複数の電磁石25のそれぞれに対応して設けられた電磁石電源27と、荷電粒子線治療装置1全体を制御する制御部30と、を備えている。本実施形態では、加速器11としてサイクロトロンを採用するが、これに限定されず、荷電粒子線を発生させるその他の発生源、例えば、シンクロトン、シンクロサイクロトン、ライナック等であってもよい。
荷電粒子線治療装置1では、治療台22上の患者Pの腫瘍(被照射体,患部)に対して加速器11から出射された荷電粒子線の照射が行われる。荷電粒子線は電荷をもった粒子を高速に加速したものであり、例えば陽子線、重粒子(重イオン)線等がある。本実施形態に係る荷電粒子線治療装置1は、いわゆるスキャニング法により荷電粒子線の照射を行うものであり、被照射体を深さ方向に分割(スライス)し、スライス平面(層)毎に、層上の照射範囲に対して、荷電粒子線の照射を行う(図2(a),(b)参照)。
なお、スキャニング法による照射方式として、例えばスポット式スキャニング照射、及び、ラスター式スキャニング照射がある。スポット式スキャニング照射は、照射範囲である、一のスポットへの照射が完了すると、一度ビーム(荷電粒子線)照射を止め、次のスポットへの照射準備が整った後に次のスポットへの照射を行う方式である。これに対し、ラスター式スキャニング照射は、同一層の照射範囲については、照射を途中で止めることなく、連続的にビーム照射を行う方式である。このように、ラスター式スキャニング照射は、同一層の照射範囲については連続的にビーム照射が行われるものであるため、スポット式スキャニング照射と異なり、照射範囲は複数のスポットから構成されるものではない。以下では、スポット式スキャニング照射により照射を行う例を説明することとし、同一層上の照射範囲は複数のスポットからなることとして説明するが、これに限定されず、ラスター式スキャニング照射により照射を行う場合には、上述したように照射範囲はスポットから構成されるものではなくてもよい。
照射ノズル12は、治療台22の周りを360度回転可能な回転ガントリ23の内側に取り付けられており、回転ガントリ23によって任意の回転位置に移動可能とされている。照射ノズル12には、収束電磁石19(詳細は後述)、スキャニング電磁石21(走査部)、真空ダクト28が含まれている。スキャニング電磁石21は、照射ノズル12の中に設けられている。スキャニング電磁石21は、荷電粒子線の照射方向と交差する面においてX方向へ荷電粒子線を走査するX方向走査電磁石と、荷電粒子線の照射方向と交差する面においてX方向と交差するY方向へ荷電粒子線を走査するY方向走査電磁石と、を有している。また、スキャニング電磁石21により走査された荷電粒子線はX方向及び/又はY方向へ偏向されるため、スキャニング電磁石よりも下流側の真空ダクト28は、その径が下流側ほど拡大されている。
ビーム輸送ライン13は、荷電粒子線が通る真空ダクト14を有している。真空ダクト14の内部は真空状態に維持されており、輸送中の荷電粒子線を構成する荷電粒子が空気等により散乱することを抑制している。
また、ビーム輸送ライン13は、加速器11から出射された所定のエネルギー幅を有する荷電粒子線から所定のエネルギー幅よりも狭いエネルギー幅の荷電粒子線を選択的に取り出すESS(Energy Selection System)15と、ESS15によって選択されたエネルギー幅を有する荷電粒子線を、エネルギーが維持された状態で輸送するBTS(Beam Transport System)16と、BTS16から回転ガントリ23に向けて荷電粒子線を輸送するGTS(Gantry Transport System)17と、を有している。
デグレーダ18は、通過する荷電粒子線のエネルギーを低下させて当該荷電粒子線の飛程を調整する。患者の体表から被照射体である腫瘍までの深さは患者ごとに異なるため、荷電粒子線を患者に照射する際には、荷電粒子線の到達深さである飛程を調整する必要がある。デグレーダ18は、加速器11から一定のエネルギーで出射された荷電粒子線のエネルギーを調整することにより、患者体内の所定の深さにある被照射体に荷電粒子線が適切に到達するように調整する。このようなデグレーダ18による荷電粒子線のエネルギー調整は、被照射体をスライスした層毎に行われる。
電磁石25は、ビーム輸送ライン13に複数設けられるものであり、磁場によってビーム輸送ライン13で荷電粒子線を輸送することができるように、当該荷電粒子線の調整を行うものである。電磁石25として、輸送中の荷電粒子線のビーム径を収束させる収束電磁石19、及び荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石20が採用される。なお、以下では収束電磁石19及び偏向電磁石20を区別せずに電磁石25と記載する場合がある。また、電磁石25は、少なくともビーム輸送ライン13のうちデグレーダ18よりも下流側に複数設けられる。ただし、本実施形態では、電磁石25は、デグレーダ18よりも上流側にも設けられる。ここでは、電磁石25として収束電磁石19が、デグレーダ18によるエネルギー調整前の荷電粒子線のビーム径を収束させるために、デグレーダ18の上流側にも設けられている。電磁石25の総数は、ビーム輸送ライン13の長さ等により柔軟に変更が可能であり、例えば、10~40程度の数とされる。なお、図1中には電磁石電源27が一部のみ記載されているが、実際には、電磁石25の数と同数、設けられている。
デグレーダ18及び電磁石25のビーム輸送ライン13中における位置は特に限定されないが、本実施形態では、ESS15には、デグレーダ18、収束電磁石19、及び偏向電磁石20が設けられている。また、BTS16には収束電磁石19が設けられており、GTS17には収束電磁石19及び偏向電磁石20が設けられている。なお、デグレーダ18は、上述したように加速器11と回転ガントリ23との間であるESS15に設けられており、より詳細には、ESS15のうち回転ガントリ23よりも加速器11側(上流側)に設けられている。
電磁石電源27は、対応する電磁石25に電流を供給することによって電磁石25の磁界を生じさせる。電磁石電源27は、対応する電磁石25に供給する電流を調整することにより、対応する電磁石25の磁場の強さを設定可能である。電磁石電源27は、制御部30からの信号に応じて電磁石25に供給する電流を調整している(詳細は後述)。電磁石電源27は、各電磁石25それぞれに一対一で対応するように設けられている。すなわち、電磁石電源27は、電磁石25の数と同数、設けられている。
被照射体の各層の深さと電磁石電源27から電磁石25に供給される電流との関係は以下のとおりである。すなわち、各層の深さから、各層に荷電粒子線を照射するために必要な荷電粒子線のエネルギーが決まり、デグレーダ18によるエネルギー調整量が決まる。ここで、荷電粒子線のエネルギーが変わると、当該荷電粒子線を偏向・収束するために必要な磁場の強さも変わることとなる。従って、電磁石25の磁場の強さがデグレーダ18によるエネルギー調整量に応じた強さとなるように、電磁石25に供給される電流が決まる。
制御部30は例えばコンピュータであり、加速器11から出射された荷電粒子線Bの被照射体への照射を制御する。制御部30は、スキャニング制御部36とレイヤ制御部37とを有している。スキャニング制御部36は、被照射体Aへの荷電粒子線Bのスキャニング(走査)を制御するものである。スキャニング制御部36は、スキャニング電磁石21に対して照射開始信号を送信し、スキャニング電磁石21に同一層上の複数の照射スポットへの照射を行わせる。各層における照射スポットに関する情報は、事前に設定された治療計画に基づいて、予めスキャニング制御部36に記憶されている。
スキャニング制御部36の制御に応じたスキャニング電磁石21の荷電粒子線照射イメージについて、図2(a)及び(b)を参照して説明する。図2(a)は、深さ方向において複数の層に仮想的にスライスされた被照射体Aを、図2(b)は、荷電粒子線Bの照射方向(Z方向)から見た一の層における荷電粒子線Bの走査イメージを、それぞれ示している。図2(a)に示すように、被照射体Aは照射方向(Z方向)に積層された複数の層(被照射層)に仮想的にスライスされ分割されている。本例では、被照射体AがN層に仮想的にスライスされ分割されており、これらの層を深い方(荷電粒子線Bの飛程が長い方)から順に、層L1,層L2,…,層(n-1),層n,層(n+1),…,層L(N-1),層LNと呼ぶ。一般的な腫瘍の治療におけるNの値は例えば30程度であるが、この数値には限定されない。
デグレーダ18のエネルギー調整量が所定の層Lnに応じたものとされ、スキャニング電磁石21が荷電粒子線BをX方向及びY方向へ偏向することにより、図2(b)に示すように、荷電粒子線Bは、層Ln上でジグザグ形状のビーム軌道TLを描きながら複数の照射スポットに対して照射される。これにより、被照射体Aの層Ln全体に亘って荷電粒子線Bが照射される。一般的な腫瘍の治療において1つの層Lnの照射に要する時間は例えば数百msec~約2秒程度であるが、この数値には限定されない。
また、スキャニング制御部36は、スキャニング電磁石21による一の層の全スポットへの照射が完了すると、レイヤ制御部37に対して層切り替え信号を送信する。該層切り替え信号には切り替え後の層を特定する情報(例えば層L(n+1)層目、等)が含まれている。レイヤ制御部37は、スキャニング制御部36からの層切り替え信号に応じて、層切り替え関連処理を行う。層切り替え関連処理とは、デグレーダ18のエネルギー調整量を変更するデグレーダ設定処理、及び、電磁石25に供給される電流をデグレーダ設定処理後のデグレーダ18のエネルギー調整量に応じたものとする電磁石設定処理である。この層切り替え関連処理に要する時間は例えば約300msecであるが、この数値には限定されない。
荷電粒子線治療では、ある患者の治療を行うにあたり、その患者へどのように荷電粒子線Bを照射するかが計画される(治療計画)。当該治療計画時に決定した治療計画データは、治療が行われる前に治療計画装置(図示せず)から制御部30に送信され制御部30で記憶される。そして、この治療計画に基いて上記のようなスキャニング制御部36及びレイヤ制御部37が制御を実行し、被照射体A内に仮想的に複数設定された層Lnごとに、各層L1~層LNに対して、ビーム軌道TL(図2(b)参照)に沿って走査しながら荷電粒子線Bの照射を行うことで、被照射体A全体に荷電粒子線Bの照射が行なわれる。
また、図1に示されるように、荷電粒子線治療装置1は呼吸同期制御部40(同期制御部)を備えており、呼吸同期制御部40は照射ノズル12からの荷電粒子線Bの照射のタイミングを患者Pの呼吸の位相に同期させる。呼吸同期制御部40は、例えば患者Pの体表面の変位を撮像装置やレーザ変位計等でモニタすることで、患者Pの呼吸の位相を検知する。検知された呼吸位相の情報は電気信号として制御部30に送信され、制御部30では、得られた呼吸位相に基づいて照射ノズル12から荷電粒子線Bを出力するタイミングが制御される。呼吸同期制御部40では、例えば、呼吸による被照射体A(患者Pの患部)の変位が所定より小さいときのみに限って荷電粒子線Bが照射される、といった制御が行なわれ、更に、上記の変位が所定より小さいときのうち特定の呼吸位相の範囲のみに限って荷電粒子線Bが照射される、といった制御が行なわれる。上記の特定の呼吸位相の範囲としては、例えば、呼吸による患部の変位が比較的小さい呼吸位相の範囲が選択される。この呼吸同期制御部40の存在によれば、被照射体Aが患者Pの呼吸に起因してほぼ周期的に位置変動する移動臓器に属する場合にも、当該位置変動による被照射体Aと照射位置との相対的なずれが抑えられる。
以上のような荷電粒子線治療装置1で実行される被照射体Aへの荷電粒子線照射処理について説明する。この荷電粒子線照射処理は、例えばコンピュータで構成される制御部30が、予め定められた所定の照射プログラムを実行することにより、当該制御部30の制御下において、前述した機能をもつデグレーダ18、スキャニング電磁石21、呼吸同期制御部40等が動作することによって実現される。
荷電粒子線治療装置1が出力する線量には上限があるので、被照射体Aの各層L1~LNについて1回ずつの照射で必要な線量の照射を終えることが出来ない場合がある。本実施形態の荷電粒子線照射処理は、このような場合に適用されるものであり、同じ層Lnに対する照射が複数回繰り返される必要がある。なお、本実施形態の荷電粒子線照射処理では、治療計画をシンプルにするために、同じ層Lnへの照射は毎回同じ線量で行なわれるものとし、その必要とされる照射の回数をM回とする。一般的な腫瘍の治療におけるMの値は例えば3~5程度であるが、この数値には限定されない。
具体的な荷電粒子線照射処理S10について図3のフローチャートを参照しながら説明する。この荷電粒子線照射処理S10の処理中には、前述の呼吸同期制御部40による呼吸同期処理が並行して実行されている。
図3のフローチャート中では、層Lnが何番目の層であるかを示す変数n(n=1~N)と、層Lnへの照射が何回目であるかを示す変数m(m=1~M)と、を便宜的に用いる。図3に示されるように、この荷電粒子線照射処理S10の最初に層L1の1回目の照射を行なうべく、上記変数m及びnの初期値は、m=1とされ(S102)、n=1とされる(S104)。その後の処理S106では、照射ノズル12からの荷電粒子線Bが被照射体Aの層Lnに対して照射される。ここでは、デグレーダ18のエネルギー調整量が層Lnの深さに対応する量に設定された状態で、スキャニング電磁石21によるX方向及びY方向の走査が実行されることで、層Lnにはビーム軌道TL(図2(b)参照)に沿って荷電粒子線Bが照射される。
その後、処理S108においては、変数nが最浅層に対応するNに到達しているか否かが判断される。ここで変数nがNに到達している場合には、被照射体Aのすべての層L1~LNに対するm回目の照射が完了したことを意味するので、この場合には処理S110に進む。一方、処理S108の判断において、変数nがNに到達していない場合には、処理S112において変数nがインクリメント(プラス1)され、前述の処理S106に戻る。そして、処理S108において変数nがNに到達するまで、処理S106、S108及びS112が繰り返される。すなわち、層L2,層L3,…,層LNと切り替えながら各層への荷電粒子線Bの照射が繰返し実行される。
処理S110においては、変数mが最終回に対応するMに到達しているか否かが判断される。ここで変数mがMに到達している場合には、被照射体Aのすべての層L1~LNに対し1回目~M回目のすべての照射が完了したことを意味するので、荷電粒子線照射処理S10が終了される。一方、処理S110の判断において、変数mがMに到達していない場合には、処理S114において変数mがインクリメント(プラス1)され、処理S104に戻る。そして、処理S104において再びnがn=1に初期化され、前述の処理S106、S108及びS112が再び実行される。そして、処理S110において変数mがMに到達するまで処理S104~114が繰り返され、最終的に処理S110で変数mがMに到達したところで荷電粒子線照射処理S10が終了される。
図3に破線で示されるように、処理S104、S106、S108及びS112の一連の処理を合わせて「照射処理S201」と呼ぶものとすれば、この荷電粒子線照射処理S10では、照射処理S201がM回繰り返されるものと言える。換言すれば、荷電粒子線照射処理S10は、層L1,層L2,…,層LNの照射順で各層L1~LNに荷電粒子線Bの照射を行う1回の照射処理S201と、この照射処理S201と同じ照射順(層L1,層L2,…,層LNの順)で各層L1~LNに荷電粒子線Bの照射を行う(M-1)回の再照射処理S202と、を含むものであると言える。更に換言すれば、荷電粒子線治療装置1は、(層L1,層L2,…,層LN),(層L1,層L2,…,層LN),…の順に荷電粒子線の照射を実行するものである。
また、前述の通り、荷電粒子線照射処理S10の処理中には、呼吸同期制御部40による呼吸同期処理が並行して実行されている。従って、層Lnへの荷電粒子線Bの照射は、呼吸による被照射体A(患者Pの患部)の変位が所定より小さく、且つ患者Pの呼吸位相が特定の呼吸位相の範囲にあるとき、にのみ荷電粒子線Bが照射され、それ以外のときには荷電粒子線Bの照射が停止(ビームオフ)される。
以上説明した荷電粒子線治療装置1による作用効果について説明する。図4(a),(b)は、患者Pの呼吸に起因する被照射体Aの位置ずれの変化を模式的に表すグラフであり、横軸は時間を示し、縦軸は治療計画からの被照射体Aの変位を示す。患者Pの呼吸が周期的であるものとすれば横軸が患者Pの呼吸の位相を表すと考えてよい。荷電粒子線治療装置1においては、呼吸同期制御部40によって、被照射体Aの変位が所定より小さいとき(図中の変位範囲E)のみに限って荷電粒子線Bが照射される、といった制御と、変位範囲Eのうち特定の呼吸位相の範囲(図中の位相範囲F)のみに限って荷電粒子線Bが照射される、といった制御が行なわれるものとする。
従来の荷電粒子線治療装置は、(層L1,層L1,…,層L1),(層L2,層L2,…,層L2),…,(層LN,層LN,…,層LN)の順に荷電粒子線Bの照射を実行するものであるので、各層に対する照射のタイミングをグラフ中に書き入れるとすれば、例えば図4(a)のようになる。すなわち、呼吸の1周期目の位相範囲F内で層L1への照射が繰り返され、呼吸の2周期目の位相範囲F内で層L2への照射が繰り返され、…、呼吸のN周期目の位相範囲F内で層LNへの照射が繰り返される、といったようなものになる。
これに対して、本実施形態の荷電粒子線治療装置1は、(層L1,層L2,…,層LN),(層L1,層L2,…,層LN),…の順に荷電粒子線の照射を実行するものであるので、各層に対する照射のタイミングをグラフ中に書き入れるとすれば、例えば図4(b)のようになる。すなわち、呼吸の1周期目の位相範囲F内で層を切り替えながら層L1~LNまでの照射が実行され、呼吸の2周期目においても1周期目と同様の処理が実行され、更に呼吸の3~M周期目においても1周期目と同様の処理が繰り返される、といったようなものになる。
従来の荷電粒子線治療装置によれば、図4(a)に示されるように、例えば呼吸の1周期目の位相範囲F内で被照射体Aが徐々に変位している間に層L1への照射が複数回(例えばM回)繰り返される。従って、層L1への照射1回目、2回目、…、M回目における呼吸位相は毎回徐々に異なり、すなわち被照射体Aの位置が毎回徐々に異なる。そうすると層L1への照射位置と被照射体Aとの位置ずれが毎回の照射で徐々に異なり、その結果、層L1においてInterplay Effectが発生し易く、すなわち層L1内における照射線量のムラが発生し易い。層L2~層LNについても同様にして照射線量のムラが発生し易い。すなわち、治療計画に比較して被照射体Aにおける照射線量分布が悪化する。
これに対して、本実施形態の荷電粒子線治療装置1は、例えば呼吸の1周期目の位相範囲F内で層L1,層L2,…,層LNへの照射が順に行なわれ、呼吸の2周期目、3周期目、…においても位相範囲F内で層L1,層L2,…,層LNへの照射が同じ順に行なわれる。従って、例えば層L1への照射1回目、2回目、…、M回目における呼吸位相は毎回概ね等しくなる傾向にあり、すなわち被照射体Aの位置は毎回概ね等しくなる傾向にある。そうすると層L1への照射位置と被照射体Aとの位置ずれが毎回の照射で等しくなる傾向にあり、その結果、層L1においてInterplay Effectが発生し難く、すなわち層L1内における照射線量のムラが発生し難い。層L2~層LNについても同様にして照射線量のムラが発生し難い。すなわち、治療計画に対応して被照射体Aにおける良好な照射線量分布が得られる。
なお、本実施形態では、呼吸1周期の中で層L1~LNへの照射が行なわれる例を説明したが、例えば層数Nに比較して呼吸周期が短い等の場合には、呼吸の複数周期に亘って層L1~LNへの照射が行なわれてもよい。具体的には、例えば呼吸の1周期目の位相範囲F内で層L1~L5への照射が行なわれ、呼吸の2周期目の位相範囲F内で層L6~L10への照射が行なわれ、…、といったように、患者の複数回の呼吸中に層L1~LNへの照射が順に行なわれてもよい。
図5(a)~(c)は、被照射体Aの所定の層Lnに照射される照射線量分布を概念的に示した図であり、図5(a)は前述の従来の荷電粒子線治療装置による照射線量分布であり、図5(b)は本実施形態の荷電粒子線治療装置1による照射線量分布である。また、図5(c)は被照射体Aが変位しない理想的な条件で照射を行なった場合の照射線量分布である。図5(a)に示されるように、従来の荷電粒子線治療装置によれば、ジグザグ形状のビーム軌道TL(図2(b))に沿って照射線量が高い部分/低い部分(ムラ)が現れる。例えば、図中に符号91,92で示すように、照射線量が極端に高い箇所91(Hot Spot)や極端に低い箇所92(Cold Spot)が層Lnの中央部93に存在している。
これに対し、図5(b)に示されるように、本実施形態の荷電粒子線治療装置1によれば、層Lnの中央部93には照射線量のムラは現れにくい。但し、図5(c)に示される理想の照射線量分布に比較すれば、本実施形態の荷電粒子線治療装置1では、照射線量分布が全体としてシフトして層Lnの外周縁部94に偏って照射線量の誤差が現れるが、従来の荷電粒子線治療装置のように層Lnの中央部93にムラが散在する状態(図5(a))よりも好ましい。すなわち、層Lnの外周縁部94に現れる照射線量の誤差は、例えば治療計画のロバスト最適化などの他の手段で解決すればよい。
以上のように、荷電粒子線治療装置1によれば、従来の荷電粒子線治療装置に比較して、各層L1~LN内における照射線量のムラが発生し難いので、被照射体Aの動きによらず、被照射体Aに対して治療計画で定められた線量分布による照射を精度よく実現することができ、ひいては治療の質を向上することができる。
上記のような作用効果をより効率的に得るために、呼吸同期制御部40による呼吸同期処理おいて、例えば毎回の照射処理S201の開始タイミング(層L1への照射開始のタイミング)が、所定の呼吸位相のタイミング(例えば、位相範囲Fの開始のタイミング)に合わせられる、といった制御が実行されてもよい。また更に、前述のように、例えば呼吸の1周期目の位相範囲F内で層L1~L5への照射が行なわれ、呼吸の2周期目の位相範囲F内で層L6~L10への照射が行なわれ、…、といったように、患者の複数回の呼吸中に層L1~LNへの照射が順に行なわれる場合には、毎回の照射処理S201における層L1,層L6,…への各照射開始のタイミングが、所定の呼吸位相のタイミング(例えば、位相範囲Fの開始のタイミング)に合わせられる、といった制御が実行されてもよい。
〔第2実施形態〕
本実施形態の荷電粒子線治療装置201の機器構成は、図1に示されるように、荷電粒子線治療装置1と同様である。また、荷電粒子線治療装置201で実行される荷電粒子線照射処理も図3のフローチャートに示される荷電粒子線照射処理S10と同様である。すなわち、本実施形態の荷電粒子線治療装置201は、(層L1,層L2,…,層LN),(層L1,層L2,…,層LN),…の順に荷電粒子線の照射を実行するものである。
但し、本実施形態の荷電粒子線治療装置201では、荷電粒子線照射処理S10の処理中において、呼吸同期制御部40による呼吸同期処理が実行されない点で、荷電粒子線治療装置1とは異なっている。このような荷電粒子線治療装置201は、例えば、患者Pの呼吸に起因する変位が比較的小さい被照射体Aを荷電粒子線Bの照射対象とするものである。患者Pの呼吸に起因する上記被照射体Aの変位は、無視できない程度には存在するがあまり大きくないものである。
この荷電粒子線治療装置201によれば、第1実施形態の荷電粒子線治療装置1と同様に、例えば呼吸の1周期目の位相範囲F内で層L1,層L2,…,層LNへの照射が順に行なわれ、呼吸の2周期目、3周期目、…においても位相範囲F内で層L1,層L2,…,層LNへの照射が同じ順に行なわれる。但し、このとき呼吸同期処理が実行されていないことから、例えば層L1への照射1回目、2回目、…、M回目における呼吸位相は互いに相関関係が希薄である。従って、層L1への毎回の照射における被照射体Aの位置はランダムになる傾向にあり、そうすると毎回の層L1への照射位置と被照射体Aとの位置ずれはランダムにバラつくので、層L1に照射される毎回の線量の合計は層L1全体で均等化される傾向にある。これにより、層L1においてInterplay Effectが発生し難く、すなわち層L1内における照射線量のムラが発生し難い。層L2~層LNについても同様にして照射線量のムラが発生し難い。
ここで比較のために前述の従来の荷電粒子線治療装置を考える。従来の荷電粒子線治療装置は、前述したように、(層L1,層L1,…,層L1),(層L2,層L2,…,層L2),…,(層LN,層LN,…,層LN)の順に荷電粒子線Bの照射を実行するものである。このような従来の荷電粒子線治療装置では、例えば層L1への毎回の照射は、被照射体Aが徐々に変位する間に連続して繰り返されるものである。従って、呼吸同期処理がされていなくても、層L1への毎回の照射時における呼吸位相は、少なくとも荷電粒子線治療装置201の場合に比較すれば、規則性を含んでいると言える。従って、荷電粒子線治療装置201に比較して、層L1への毎回の照射における被照射体Aの位置についてはランダム性が低く、その結果、層L1に照射される毎回の線量の合計が層L1全体で均等化される傾向は低い。また層L2~層LNについても同様にして毎回の線量の合計が層全体で均等化される傾向は低い。従って、従来の荷電粒子線治療装置では、荷電粒子線治療装置201と同様の作用効果は得られない。
以上のように、変位が比較的小さい被照射体Aを対象とする荷電粒子線治療装置201においては、呼吸同期制御部40による呼吸同期処理を用いることなく、被照射体Aに対する照射線量のムラを低減することができる。その結果、被照射体Aに対して治療計画で定められた線量分布による照射を精度よく実現することができ、ひいては治療の質を向上することができる。またこの場合、呼吸同期制御部40のセットアップの手間や呼吸同期処理によるビームオフの待ち時間が節約され、治療時間の短縮を図ることができる。なお、荷電粒子線治療装置201においては、使用されない呼吸同期制御部40が省略されてもよい。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、変形例を構成することも可能である。各実施形態等の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
上述の実施形態の荷電粒子線治療装置1が治療対象とする被照射体Aは、患者Pの呼吸に起因して位置変動する移動臓器に属するものであったが、被照射体Aは、患者Pの呼吸以外の動きに起因して規則的に或いは周期的に位置変動する移動臓器に属するものであってもよい。
上述の実施形態では、照射処理S201及び再照射処理S202における各層L1~LNへの照射順は、層L1,層L2,…,層LNの順であったが、この照射順には限定されない。照射処理S201と再照射処理S202とで照射順が同じであれば、次のような照射順としてもよい。
照射処理S201と再照射処理S202とで照射順が同じであれば、照射処理S201においては、例えば、層L4,層L2,層L7,層L1,…といったように、各層L1~LNに対してランダムな照射順で荷電粒子線Bの照射を行ってもよい。
ここで、照射処理S201において照射される層が切り替わる際には、前述のようにデグレーダ18のエネルギー調整量が切り替えられるとともに、このエネルギー調整量に応じて電磁石電源27からの各電磁石25への供給電流が切り替えられることでビーム輸送ライン13上の磁界が切り替えられる。電磁石25が発生する磁界は供給電流に対してヒステリシスを示すので、各層の照射における磁界の制御をシンプルにするためには、層の切り替え毎に電磁石25への供給電流を一方的に増加させる又は一方的に減少させるような切り替えを行なうことが好ましい。
この知見に基づけば、照射処理S201においては、例えば、層L4,層L2,層L7,層L1,…といったように、荷電粒子線の飛程を長くしたり短くしたりする照射順は好ましくない。例えば、層L1,層L2,層L4,層L7,…、又は層L7,層L4,層L2,層L1,…といったように、被照射体A上における層の並び順(荷電粒子線Bの飛程が長くなる順、又は短くなる順)に照射が行なわれることが好ましい。また、前述の実施形態の層L1,層L2,…,層LNのように、あるいはその逆順の、層LN,層L(N-1),…,層L2,層L1のように、被照射体A上のすべての層に対して積層順に照射が行なわれることが更に好ましい。
また、実施形態の荷電粒子線治療装置1,201は、照射処理S201を1回実行した後、当該照射処理S201と同じ照射順で照射を行う再照射処理S202を(M-1)回の実行するものであるが、再照射処理S202は少なくとも1回のみ実行されればよい。例えば、照射処理S201と再照射処理S202とが実行された後、照射不要の層をスキップして(例えば、層L1,層L3,層L4,層L5,…などの順で)照射するような照射処理が実行されてもよい。また、照射処理S201の直後に再照射処理S202が実行されることは必須ではなく、照射処理S201と再照射処理S202との間に、照射処理S201とは照射順が異なる他の照射処理が実行されてもよい。
1,201…荷電粒子線治療装置、11…加速器、12…照射ノズル(照射部)、21…スキャニング電磁石(走査部)、40…呼吸同期制御部(同期制御部)、L1~LN…被照射層、A…被照射体(患部)、B…荷電粒子線、P…患者、S201…照射処理、S202…再照射処理。

Claims (5)

  1. 荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記荷電粒子線を走査する走査部を有し前記加速器から出射された前記荷電粒子線を出力する照射部と、を備え、
    被照射体内に仮想的に複数設定された被照射層ごとに、前記照射部が所定の照射順で複数の前記被照射層に前記荷電粒子線の照射を行う照射処理と、前記照射部が前記照射順と同じ照射順で再び複数の前記被照射層に前記荷電粒子線の照射を行う再照射処理と、を実行する、粒子線治療装置。
  2. 前記照射処理では、前記荷電粒子線の照射方向に並ぶ複数の前記被照射層に対して並び順に前記照射が行なわれる、請求項1に記載の粒子線治療装置。
  3. 前記被照射層は前記荷電粒子線の照射方向に積層されるように設定されており、前記照射処理では設定されたすべての前記被照射層に対して積層順に前記照射が行なわれる、請求項2に記載の粒子線治療装置。
  4. 前記再照射処理は複数回繰返し実行される、請求項1~3の何れか1項に記載の粒子線治療装置。
  5. 前記被照射体は患者の患部であり、
    前記照射処理及び前記再照射処理における前記荷電粒子線の照射のタイミングを前記患者の周期的な動きの位相に同期させる同期制御部を更に備える、請求項1~4の何れか1項に記載の粒子線治療装置。

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