JP2023139913A - データ生成装置、プログラム、データ受信装置、データ構造 - Google Patents
データ生成装置、プログラム、データ受信装置、データ構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】後段の処理部において適切な処理を実行できるようなデータを生成する。【解決手段】 データ生成装置は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信部と、受信した前記ラインデータに係る出力データを生成するデータ生成部と、を備え、前記データ生成部は、データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータに係る前記出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加するものとした。【選択図】図5
Description
本技術は、イベント駆動型のイメージセンサにおいて生成されるイベントデータがペイロード領域に格納されたラインデータに基づいて出力データを生成するデータ生成装置及びそのデータ構造の技術に関する。
1フレーム期間に画素アレイ部から出力される画素データのデータ量を把握することは後段の処理部にとって非常に重要である。
下記特許文献1においては、Frame StartやFrame Endなどの付加的な情報を用いることにより、画素データのデータ量を把握することができる構成が開示されている。
下記特許文献1においては、Frame StartやFrame Endなどの付加的な情報を用いることにより、画素データのデータ量を把握することができる構成が開示されている。
ところで、イベント駆動型イメージセンサにおいては、イベント信号の発生頻度が不定であるため、1フレーム期間において出力されるイベントデータの数が不定であるという特徴がある。特許文献1に記載の構成においては、フレームの終端を把握することは可能であるが、1フレーム期間において送出される最後のラインデータに格納されているイベントデータの数が不定であるため、最後のラインデータに格納されているイベントデータの数を把握することはできない。特に、ラインデータのデータサイズを統一するために「0」や「1」などのパディングデータを付加する場合においては、どこまでが有効なデータであるのかを把握することができないという問題がある。
本技術はこのような問題に鑑みて為されたものであり、後段の処理部において適切な処理を実行できるようなデータを生成することを目的とする。
本技術に係るデータ生成装置は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信部と、受信した前記ラインデータに係る出力データを生成するデータ生成部と、を備え、前記データ生成部は、データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータに係る前記出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加するものである。
これにより、1フレーム期間に出力されるラインデータについてペイロード領域のデータサイズを一律一定とすることが可能となる。
これにより、1フレーム期間に出力されるラインデータについてペイロード領域のデータサイズを一律一定とすることが可能となる。
本技術に係るプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能なプログラムであって、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信機能と、データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータについてデータサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加するデータ生成機能と、をコンピュータ装置に実現させるものである。
本技術に係るデータ受信装置は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えたものである。
本技術に係るデータ構造は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えたデータ受信装置で用いられるデータ構造であって、前記イベントデータと、前記パディングデータとを含み、前記データ受信装置が、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納された前記出力データを識別するために用いられるものである。
以下、添付図面を参照し、本技術に係る実施の形態を次の順序で説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1-1.システム構成>
<1-2.処理フロー>
<2.第2の実施の形態>
<2-1.フォーマットデータのデータ構造>
<2-2.処理フロー>
<3.第3の実施の形態>
<4.変形例>
<5.まとめ>
<6.本技術>
<1.第1の実施の形態>
<1-1.システム構成>
<1-2.処理フロー>
<2.第2の実施の形態>
<2-1.フォーマットデータのデータ構造>
<2-2.処理フロー>
<3.第3の実施の形態>
<4.変形例>
<5.まとめ>
<6.本技術>
<1.第1の実施の形態>
<1-1.システム構成>
以下説明する第1の実施の形態においては、イベント駆動型イメージセンサ1において生成されるイベントデータに対して所定のデータフォーマットを適用した出力データを生成する。所定のデータフォーマットは、イベント駆動型イメージセンサ1の特徴である、1フレーム期間において検出されるイベントの数が不定であるという特徴を考慮したものであり、有効なデータと「0」や「1」のデータから成るパディングデータとの識別が後段の処理部において可能となるようにされたものである。
<1-1.システム構成>
以下説明する第1の実施の形態においては、イベント駆動型イメージセンサ1において生成されるイベントデータに対して所定のデータフォーマットを適用した出力データを生成する。所定のデータフォーマットは、イベント駆動型イメージセンサ1の特徴である、1フレーム期間において検出されるイベントの数が不定であるという特徴を考慮したものであり、有効なデータと「0」や「1」のデータから成るパディングデータとの識別が後段の処理部において可能となるようにされたものである。
このようなデータフォーマットを取り扱うシステムの一例を図1に示す。
図1に示すように、本実施の形態におけるシステムは、イベント駆動型イメージセンサ1と、フォーマッタ2と、データ受信装置3とを備えている。
図1に示すように、本実施の形態におけるシステムは、イベント駆動型イメージセンサ1と、フォーマッタ2と、データ受信装置3とを備えている。
以降の説明において、イベント駆動型イメージセンサ1は、EVS(Event-based Vision Sensor)1と記載する。
EVS1は、画素アレイ部4と、アービタ5と、イベントエンコーダ6と、出力部7とを備えている。
画素アレイ部4は、画素Gが二次元格子状に配列されて成る。各画素Gは、入射光に基づく光電変換を行い電荷を生成する光電変換素子(例えばフォトダイオード)と、基準レベルと受光信号のレベルとの差分に基づいてイベントを検出するイベント検出部を有して構成されている。
イベント検出部は、受光量が一定量以上増加するONイベントと受光量が一定量以上減少するOFFイベントを区別して検出することが可能とされている。
アービタ5は、画素アレイ部4における画素Gからのリクエストを調停し、調停結果に基づいて決定された画素Gからイベント信号をイベントエンコーダ6に出力させる。
イベントエンコーダ6は、画素Gから出力されたイベント信号に基づいてイベントデータEDを生成する。
イベントデータEDは、少なくとも、イベントの種類(ONイベントとOFFイベントの別)と、イベントが発生した画素Gの位置を特定する情報(x座標及びy座標)と、イベントが発生した時刻を特定するためのタイムスタンプ情報とが含まれる。
イベントエンコーダ6で生成されたイベントデータEDは、出力部7に出力される。
出力部7は、複数のイベントデータEDをまとめたデータをフォーマッタ2に出力する。出力部7(即ちEVS1)が出力するデータを「ラインデータLD」と記載する。
ラインデータLDの一例について図2に示す。なお、本例においては、出力部7がMIPI(Mobile Industry Processor Interface)の規格に準じたラインデータLDを出力する例について説明する。
ラインデータLDは、パケットヘッダ(以降、「MPH」と記載)とペイロード領域とパケットフッタ(以降、「MPF」と記載)を備えたデータ構造とされている。
ペイロード領域には、複数のイベントデータEDが格納されている。各イベントデータEDは、イベント種別、x座標、y座標、タイムスタンプの情報が含まれる。
本例では、ペイロード領域におけるイベントデータEDの最大のデータサイズが8192Byteとされている。なお、このデータサイズはあくまで一例である。
一つのラインデータLDにおけるペイロード領域には、複数のイベントデータEDを格納することができる。図2に示す例ではn個のイベントデータED(1)、ED(2)、・・・ED(n)がペイロード領域に格納されている。
EVS1のイベントエンコーダ6からは、1フレーム期間において複数のイベントデータEDが出力されるが、イベントデータEDの数は不定とされている。従って、1フレーム期間において出力部7から出力されるラインデータLDは、一般的に、n個のイベントデータEDがペイロード領域に格納されたラインデータLDがいくつか出力された後、n個未満(例えばm個)のイベントデータEDがペイロード領域に格納されたラインデータLDが送出されて1フレーム期間が終了する。
具体的に図3に示す。
1フレーム期間の開始タイミング(時間t1)の後、n個のイベントデータEDがペイロード領域に格納されたラインデータLD1、LD2、LD3・・・が順に出力部7から出力される。なお、ラインデータLD1、LD2、LD3の出力タイミングは、イベントの検出タイミングによって決定されるため、一定間隔ではない。
1フレーム期間の開始タイミング(時間t1)の後、n個のイベントデータEDがペイロード領域に格納されたラインデータLD1、LD2、LD3・・・が順に出力部7から出力される。なお、ラインデータLD1、LD2、LD3の出力タイミングは、イベントの検出タイミングによって決定されるため、一定間隔ではない。
その後、終了タイミング(時間t2)に応じて、ペイロード領域にm個のイベントデータEDが格納されたラインデータLDpが出力部7から出力される。このとき、ラインデータLDpのデータサイズは、ペイロード領域に格納されるイベントデータEDの数が少ない分だけラインデータLD1などよりも小さくされる。
なお、図3の例はあくまで一例であり、1フレーム期間において検出されたイベントが少ない場合には、ペイロード領域にn個未満のイベントデータEDが格納された一つ目のラインデータLD1が出力され、且つ、当該1フレーム期間においてはラインデータLD1が出力部7から出力される最初で最後のラインデータLDとされる場合もある。
また、1フレーム期間において最後に出力されるイベントデータEDpのペイロード領域にn個のイベントデータEDが格納されている場合もある。この場合には、当該1フレーム期間に出力部7から出力される全てのラインデータLDのデータサイズが同一とされる。
図1の説明に戻る。
フォーマッタ2は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成され、受信部8、データ生成部9、フォーマットデータ送信部10を備えており、受信したラインデータLDに基づいてフォーマットデータFDを生成して出力する。
フォーマッタ2は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成され、受信部8、データ生成部9、フォーマットデータ送信部10を備えており、受信したラインデータLDに基づいてフォーマットデータFDを生成して出力する。
受信部8は、ラインデータLDを受信し、当該ラインデータLDをデータ生成部9に出力する。
データ生成部9は、受信部8から受け取ったラインデータLDに基づいてフォーマットデータFDを生成する。
フォーマットデータFDについて幾つかの例を説明する。
フォーマットデータFDは、ラインデータLDのペイロード領域にフォーマッタ2で付加するヘッダ情報を格納したものである。フォーマッタ2で付加するヘッダ情報(以降、フォーマッタヘッダFH)は、MIPIのペイロード領域に格納されるデータ規則に則ったものとされている。
フォーマットデータFDは、ラインデータLDのペイロード領域にフォーマッタ2で付加するヘッダ情報を格納したものである。フォーマッタ2で付加するヘッダ情報(以降、フォーマッタヘッダFH)は、MIPIのペイロード領域に格納されるデータ規則に則ったものとされている。
ラインデータLDのペイロード領域には、最大n個のイベントデータEDが格納されている。n個のイベントデータEDが格納されたラインデータLDに基づいて生成されたフォーマットデータFD1を図4に示す。
図4に示すフォーマットデータFD1は、図3に示すラインデータLD1、LD2、LD3に対応するフォーマットデータFDであり、ペイロード領域にはフォーマッタヘッダFHとn個のイベントデータEDが格納されている。
フォーマッタヘッダFHには、少なくともペイロード領域に格納されたイベントデータEDのデータサイズの情報が格納されている。即ち、フォーマッタヘッダFHには、ペイロード領域に格納されたイベントデータEDの数がn個であることが分かるようにデータサイズに関する情報が格納されている。具体的には後述する。
次に、m個のイベントデータEDが格納されたラインデータLDに基づいて生成されたフォーマットデータFDpを図5に示す。
図5に示すフォーマットデータFDpは、図3に示すラインデータLDpに対応するフォーマットデータであり、ペイロード領域にはフォーマッタヘッダFHとm個のイベントデータEDが格納されている。また、フォーマットデータFDpのデータサイズをフォーマットデータFD1などと合わせるために、データ生成部9は、フォーマットデータFDpのペイロード領域の残りの領域にパディングデータPDを格納する。パディングデータPDは、例えば、「0」や「1」の何れかとされる。
フォーマットデータFDpのフォーマッタヘッダFHには、m個のイベントデータEDが格納されていることが分かるようにイベントデータEDのデータサイズに関する情報が格納されている。
図1の説明に戻る。
フォーマッタ2のフォーマットデータ送信部10は、後段のデータ受信装置3へフォーマットデータFDを送信する。
フォーマッタ2のフォーマットデータ送信部10は、後段のデータ受信装置3へフォーマットデータFDを送信する。
データ受信装置3は、データ受信部11を備え、該データ受信部11によってフォーマットデータFDの受信が行われる。
ここで、データ受信装置3は、フォーマッタ2から1フレーム期間において受信した全てのフォーマットデータFDを一時的に記憶しておくための記憶領域を備えている場合がある。そして、当該記憶領域は、次の1フレーム期間において受信するフォーマットデータFDの一時記憶に再利用される。
このとき、当該記憶領域は、再利用される際にクリア処理が行われないことが考えられる。1フレーム期間の最後にフォーマッタ2から送信されるフォーマットデータFDpには、前述したようにn個のラインデータLDが格納されている場合がある。即ち、当該1フレーム期間において受信した全てのフォーマットデータFDのペイロード領域にはn個のイベントデータEDが格納されている場合がある。
図6に示すように、このようなフォーマットデータFDがデータ受信装置3の記憶部に一時記憶された場合、データ受信装置3が記憶されたフォーマットデータFDを取得した際に、当該1フレーム期間に受信した最後のフォーマットデータFDが分からなくなる場合がある。即ち、前回の1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDを今回の1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDとして処理してしまう可能性がある。
このような事態を回避するために、データ生成部9は、図7に示すようにイベントデータEDが一つも含まれていないフォーマットデータFDeを生成する。
図示するようにフォーマットデータFDeのペイロード領域には、フォーマッタヘッダFHとパディングデータPDのみが格納されている。
フォーマットデータFDeのフォーマッタヘッダFHには、0個のイベントデータEDが格納されていることが分かるようにデータサイズに関する情報が格納されている。
フォーマットデータFDeのデータサイズは、フォーマットデータFD1やフォーマットデータFDpのデータサイズと一致されている。
図7に示すフォーマットデータFDeは、1フレーム期間における最終出力データと言える。フォーマットデータFDeを1フレーム期間の最後に出力した際にデータ受信装置3の記憶部に記憶されるフォーマットデータFDの態様を図8に示す。
図示するように、ペイロード領域にイベントデータEDが格納されていないフォーマットデータFDが記憶されることで、データ受信装置3は1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDを特定することができる。
ここで、フォーマットデータFDのペイロード領域に格納されるフォーマッタヘッダFHについて幾つかの例を挙げる。
一つ目の例を図9に示す。本例は、フォーマッタヘッダFHに6bitのデータとされたデータタイプDTと、2ByteのデータとされたワードカウントWCと、が格納された例である。なお、それ以外の領域には、ダミーデータDDが格納されている。
図9に示す例は、フォーマッタヘッダFHが4Byteで構成されており、MIPIのMPH(パケットヘッダ)のデータフォーマットに準拠した例である。
データタイプDTは、フォーマットデータFDのデータの種別を特定するためのデータであり、例えば、フォーマットデータFDのペイロード領域に格納されたデータがROW8の規格に準じたデータであることや、ROW10の規格に準じたデータであることなどを特定するための情報が格納される。
ワードカウントWCは、フォーマットデータFDのペイロード領域に格納されるイベントデータEDのデータサイズ(Byte数)の情報が格納される。例えば、図4に示すフォーマットデータFD1であれば、「8192」を2進数にした値である「0010000000000000」がワードカウントWCとして格納される。また、図5に示すフォーマットデータFDpであれば、「0」から「8192」の間の数値を2進数にした値がワードカウントWCとして格納される。更に、図7に示すフォーマットデータFDeであれば、「0」を2進数にした値「0000000000000000」がワードカウントWCとして格納される。
二つ目の例を図10に示す。本例は、フォーマッタヘッダFHが2Byteで構成されており、2ByteのデータとされたワードカウントWCのみが格納されている。
一つ目の例と比較して、フォーマッタヘッダFHのデータサイズが小さくされ、データ効率の向上が図られている。
一つ目の例と比較して、フォーマッタヘッダFHのデータサイズが小さくされ、データ効率の向上が図られている。
三つ目の例を図11に示す。本例は、6bitのデータタイプDTと、2Byteで表されたワードカウントWCの上位8bitと、2Byteで表されたワードカウントWCの下位8bitとがフォーマッタヘッダFHに格納されている。この例は、2Byte単位でデータを扱うROW10などに対応したデータフォーマットである。
なお、図11に示す例は、図9に示す例と同様に、MIPIのMPHのデータフォーマットに準拠した例である。
なお、図11に示す例は、図9に示す例と同様に、MIPIのMPHのデータフォーマットに準拠した例である。
四つ目の例を図12に示す。本例は、フォーマッタヘッダFHが4Byteで構成されており、2Byteで表されたワードカウントWCの上位8bitと、2Byteで表されたワードカウントWCの下位8bitのみがフォーマッタヘッダFHに格納されている。三つ目の例と比較して、フォーマッタヘッダFHのデータサイズが小さくされ、データ効率の向上が図られている。
<1-2.処理フロー>
第1の実施の形態においてフォーマッタ2の演算処理部が実行する処理の流れについて図13に示す。
第1の実施の形態においてフォーマッタ2の演算処理部が実行する処理の流れについて図13に示す。
フォーマッタ2の演算処理部はステップS101において、出力部7からラインデータLDを受信したか否かを判定する。
ラインデータLDを受信したと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS102において、受信したラインデータLDに所定数(上記の例ではn個)のイベントデータEDが含まれているか否かを判定する。
所定数のラインデータLDがイベントデータEDに含まれていないと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS103において、ペイロード領域にパディングデータPDを付与することにより、ペイロード領域のデータサイズを統一する。
なお、ステップS102において、所定数のラインデータLDがイベントデータEDに含まれていると判定した場合、ステップS103の処理は実行されない。
フォーマッタ2の演算処理部はステップS104において、フォーマッタヘッダFHを付与する。ここで、フォーマッタヘッダFHには、ペイロード領域に格納されたイベントデータEDのデータサイズの情報がワードカウントWCとして格納される。
フォーマッタ2の演算処理部はステップS105において、フォーマットデータFDを後段のデータ受信装置3へ送信してステップS101の処理へと戻る。
ステップS101において、ラインデータLDを受信していないと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS106において、1フレーム期間が経過したか否かを判定する。1フレーム期間が経過していないと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS101の処理へと戻る。
一方、1フレーム期間が経過したと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS107において、フォーマットデータFDeをデータ受信装置3に送信する。このフォーマットデータFDeは、前述したように、ペイロード領域にフォーマッタヘッダFHとパディングデータPDのみが格納されたフォーマットデータFDであり、1フレーム期間に送信されるフォーマットデータFDがこれで最後であることを後段の処理部に知らせるためのものである。
<2.第2の実施の形態>
<2-1.フォーマットデータのデータ構造>
第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、フォーマッタ2から出力されるフォーマットデータFDが異なる。
具体的に添付図を参照して説明する。
<2-1.フォーマットデータのデータ構造>
第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、フォーマッタ2から出力されるフォーマットデータFDが異なる。
具体的に添付図を参照して説明する。
図14は、1フレーム期間においてフォーマッタ2からデータ受信装置3へ送信されるフォーマットデータFDを表している。
図示するように、ペイロード領域にフォーマッタヘッダFHとイベントデータEDのみが格納されたフォーマットデータFD1、FD2、FD3、FD4と、ペイロード領域にフォーマッタヘッダFHとイベントデータEDとパディングデータPDが格納されたフォーマットデータFDpがデータ受信装置3へ送信される。
そして、第1の実施の形態と異なり、フォーマッタ2においてペイロード領域にフォーマッタヘッダFHとパディングデータPDのみが格納されたフォーマットデータFDeは生成されず、データ受信装置3に送信されない。
ここで、1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDを特定できないという上述した問題を解決するためのフォーマッタヘッダFHのデータ構成について図15に示す。
フォーマッタヘッダFHには、6bitのデータとされたデータタイプDTと、2ByteのデータとされたワードカウントWCと、1Byteのデータとされた最終フラグEFと、が格納されている。
最終フラグEFは、1フレーム期間において最後に生成されるフォーマットデータFDであるか否かを表すフラグである。
具体的には、1フレーム期間において検出したイベントのうち最後に検出されたイベントに係るイベントデータEDが格納されたフォーマットデータFDの最終フラグEFについては「1」が格納される。そして、それ以外のフォーマットデータFDの最終フラグEFについては「0」が格納される。図14の例においては、フォーマットデータFD1、FD2、FD3、FD4についての最終フラグEFには「0」が格納され、フォーマットデータFDpについての最終フラグEFには「1」が格納される。
なお、最終フラグEFのデータサイズは1bitで十分である。従って、データタイプDTが格納される1ByteデータにおいてダミーデータDDが格納されている6bit目や7bit目に最終フラグEFが格納されてもよい。
本実施の形態におけるフォーマッタヘッダFHの他の例を図16に示す。
フォーマッタヘッダFHには、6bitのデータタイプDTと、2Byteで表されたワードカウントWCの上位8bitと、2Byteで表されたワードカウントWCの下位8bitと、2Byteで表された最終フラグEFと、が格納されている。この例は、図11や図12と同様に、2Byte単位でデータを扱うROW10などに対応したデータフォーマットである。
フォーマッタヘッダFHには、6bitのデータタイプDTと、2Byteで表されたワードカウントWCの上位8bitと、2Byteで表されたワードカウントWCの下位8bitと、2Byteで表された最終フラグEFと、が格納されている。この例は、図11や図12と同様に、2Byte単位でデータを扱うROW10などに対応したデータフォーマットである。
なお、フォーマッタ2は、1フレーム期間においてEVS1の出力部7から受信したラインデータLDを記憶部に一時的に記憶しておく。そして、1フレーム期間の経過時において、1フレーム期間内に受信したラインデータLDのうち最後のラインデータLDを特定して最終フラグEFとして「1」を設定する。
<2-2.処理フロー>
第2の実施の形態においてフォーマッタ2の演算処理部が実行する処理の流れについて図17に示す。なお、図13に示す処理と同様の処理については同じステップ番号を付し適宜説明を省略する。
第2の実施の形態においてフォーマッタ2の演算処理部が実行する処理の流れについて図17に示す。なお、図13に示す処理と同様の処理については同じステップ番号を付し適宜説明を省略する。
フォーマッタ2の演算処理部はステップS101において、出力部7からラインデータLDを受信したか否かを判定する。
ラインデータLDを受信したと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS111において、ラインデータLDを記憶部に一時的に記憶する処理を行う。ここで記憶されたラインデータLDは、1フレーム期間が経過するまで保持される。
一方、ステップS101において、ラインデータLDを受信していないと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS106において、1フレーム期間が経過したか否かを判定する。1フレーム期間が経過していないと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS101の処理へと戻る。
一方、1フレーム期間が経過したと判定した場合、フォーマッタ2の演算処理部はステップS112において、1フレーム期間内で最後に受信したラインデータLDを特定する。この処理では、フォーマッタ2の記憶部に一時的に記憶されているラインデータLDを用いる。
フォーマッタ2の演算処理部はステップS104において、フォーマッタヘッダFHを付与する。ここで、フォーマッタヘッダFHには、ペイロード領域に格納されたイベントデータEDのデータサイズの情報がワードカウントWCとして格納される。
また、ステップS112において特定した最後のラインデータLDについては、フォーマッタヘッダFHの最終フラグEFに「1」が設定される。そして、その他のラインデータLDについては最終フラグEFに「0」が設定される。
また、ステップS112において特定した最後のラインデータLDについては、フォーマッタヘッダFHの最終フラグEFに「1」が設定される。そして、その他のラインデータLDについては最終フラグEFに「0」が設定される。
フォーマッタ2の演算処理部はステップS105において、フォーマットデータFDを後段のデータ受信装置3へ送信してステップS101の処理へと戻る。
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態においては、EVS1の出力部7は、イベントエンコーダ6から出力されるイベントデータEDが所定数蓄積されるまで待機することをせず、都度、ラインデータLDを後段のフォーマッタ2に対して出力する。
第3の実施の形態においては、EVS1の出力部7は、イベントエンコーダ6から出力されるイベントデータEDが所定数蓄積されるまで待機することをせず、都度、ラインデータLDを後段のフォーマッタ2に対して出力する。
出力部7から出力されるラインデータLDの一例について図18に示す。
EVS1の画素アレイ部4の多くの画素Gにおいて受光量の変化が検出され多くのイベントデータEDがイベントエンコーダ6から出力部7に出力された場合には、図18に示すラインデータLD1、LD2のように、略同時に検出されたイベントのイベントデータEDのデータサイズが8192Byteに収まらず、複数のラインデータLDが出力部7から順次出力される。
EVS1の画素アレイ部4の多くの画素Gにおいて受光量の変化が検出され多くのイベントデータEDがイベントエンコーダ6から出力部7に出力された場合には、図18に示すラインデータLD1、LD2のように、略同時に検出されたイベントのイベントデータEDのデータサイズが8192Byteに収まらず、複数のラインデータLDが出力部7から順次出力される。
一方、画素アレイ部4の一部の画素Gにおいて受光量の変化が検出されたが、イベントデータEDの総データサイズが8192Byteに満たない場合には、図18に示すラインデータLD3、LD4、LD5のように、ラインデータLDのペイロード領域にn個に満たないイベントデータEDが格納されたラインデータLDが出力部7から出力される。
ラインデータLDを受信したフォーマッタ2は、ラインデータLDを受信するごとに対応するフォーマットデータFDを生成して後段のデータ受信装置3に送信する。
フォーマッタ2で生成されて送信されるフォーマットデータFDの一例を図19に示す。
フォーマットデータFD1は、ラインデータLD1に対応して生成されるデータである。同様に、フォーマットデータFD2はラインデータLD2に対応して生成され、フォーマットデータFD3はラインデータLD3に対応して生成され、フォーマットデータFD4はラインデータLD4に対応して生成され、フォーマットデータFD5はラインデータLD5に対応して生成される。
フォーマットデータFD1は、ペイロード領域にn個のイベントデータEDが格納されているため、ペイロード領域にフォーマッタヘッダFHを格納することにより生成される。このときのフォーマッタヘッダFHのワードカウントWCには「8192」を2進数で表現した値が格納される。
フォーマットデータFD2、FD3、FD4、FD5は、ペイロード領域にn個よりも少ないイベントデータEDが格納されている。従って、ペイロード領域にはフォーマッタヘッダFHと共にパディングデータPDが格納される。これにより、フォーマットデータFD2、FD3、FD4、FD5をフォーマットデータFD1と同じデータサイズに整形する。
なお、フォーマットデータFD2のワードカウントWCには「5632」を2進数で表現した値が格納され、フォーマットデータFD3のワードカウントWCには「1792」を2進数で表現した値が格納され、フォーマットデータFD4のワードカウントWCには「4352」を2進数で表現した値が格納され、フォーマットデータFD5のワードカウントWCには「3072」を2進数で表現した値が格納される。
1フレーム期間の終了タイミングである時間t2においては、第1の実施の形態と同様に、ペイロード領域にイベントデータEDが含まれないフォーマットデータFDeが生成されてデータ受信装置3に送信される。フォーマットデータFDeのワードカウントWCには、「0」の値が格納される。
なお、本実施の形態においては、フォーマッタ2が1フレーム期間の最後にイベントデータEDを含まないフォーマットデータFDeを生成して送信するのではなく、第2の実施の形態のように、フォーマッタヘッダFHに最終フラグEFを格納することにより、1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDを特定できないという問題を解決してもよい。
第3の実施の形態においてフォーマッタ2の演算処理部が実行する処理は、図13に示すものと同様であるため、説明を省略する。なお、第1の実施の形態においては、ステップS103の処理でパディングデータPDが付与されるフォーマットデータFDは、1フレーム期間において出力部7から受信した最後のラインデータLDについてのフォーマットデータFDのみ可能性があった。
本実施の形態においては、1フレーム期間において出力部7から受信したラインデータLDに基づく全てのフォーマットデータFDについて、ペイロード領域に格納されたイベントデータEDが所定数(例えばn個)に満たない場合にパディングデータPDの付与が行われる。
本実施の形態においては、1フレーム期間において出力部7から受信したラインデータLDに基づく全てのフォーマットデータFDについて、ペイロード領域に格納されたイベントデータEDが所定数(例えばn個)に満たない場合にパディングデータPDの付与が行われる。
<4.変形例>
第2の実施の形態においては、最終フラグEFを用いることにより、イベントデータEDを含まずパディングデータPDによってペイロード領域が埋められたフォーマットデータFDeを生成せずに済む例を説明した。
第2の実施の形態においては、最終フラグEFを用いることにより、イベントデータEDを含まずパディングデータPDによってペイロード領域が埋められたフォーマットデータFDeを生成せずに済む例を説明した。
これ以外にも、フォーマットデータFDeを生成せずに済む方法が存在する。
例えば、1フレーム期間に受信する全てのラインデータLDをフォーマッタ2が蓄積する。フォーマッタ2は、1フレーム期間の終了と共に、受信したラインデータLDに含まれるイベントデータEDのデータサイズ(例えばワードカウントWC)を算出して、当該1フレーム期間に対応して後段のデータ受信装置3へ送信する一つ目のフォーマットデータFDのフォーマッタヘッダFHに当該イベントデータEDのデータサイズの情報を格納して送信する。
例えば、1フレーム期間に受信する全てのラインデータLDをフォーマッタ2が蓄積する。フォーマッタ2は、1フレーム期間の終了と共に、受信したラインデータLDに含まれるイベントデータEDのデータサイズ(例えばワードカウントWC)を算出して、当該1フレーム期間に対応して後段のデータ受信装置3へ送信する一つ目のフォーマットデータFDのフォーマッタヘッダFHに当該イベントデータEDのデータサイズの情報を格納して送信する。
後段のデータ受信装置3は、1フレーム期間において最初に受信したフォーマットデータFDのフォーマッタヘッダFHを確認することにより、当該1フレーム期間において検出したイベントに係るイベントデータEDのデータサイズを把握する。即ち、当該1フレーム期間においてどの程度フォーマットデータFDを受信するかを把握する。これにより、データ受信装置3は、1フレーム期間において受信する最後のイベントデータEDを特定することができる。
上述した各例においては、フォーマッタ2がEVS1やデータ受信装置3とは異なる装置として設けられている例を説明したが、フォーマッタ2がEVS1と一体となって設けられていてもよいし、データ受信装置3に設けられていてもよい。
例えば、データ受信装置3に対して、フォーマッタ2としての機能を実現するソフトウェアを配信することにより、本来所定のサイズのラインデータLDのみを受信可能なデータ受信装置3に対して、不足するデータをパディングデータPDで埋めたフォーマットデータFDを生成する機能をインストールする。
これにより、データ受信装置3は、所定のサイズ未満のラインデータLDを受信した際に、インストールされた新たな機能を用いてパディングデータPDでペイロード領域を埋めたフォーマットデータFDに変換することで、従来のソフトウェア処理を適用することが可能となる。
例えば、データ受信装置3に対して、フォーマッタ2としての機能を実現するソフトウェアを配信することにより、本来所定のサイズのラインデータLDのみを受信可能なデータ受信装置3に対して、不足するデータをパディングデータPDで埋めたフォーマットデータFDを生成する機能をインストールする。
これにより、データ受信装置3は、所定のサイズ未満のラインデータLDを受信した際に、インストールされた新たな機能を用いてパディングデータPDでペイロード領域を埋めたフォーマットデータFDに変換することで、従来のソフトウェア処理を適用することが可能となる。
<5.まとめ>
上述した各例において説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータEDが格納されたラインデータLDを受信する受信部8と、受信したラインデータLDに係る出力データ(フォーマットデータFD)を生成するデータ生成部9と、を備え、データ生成部9は、データサイズが所定サイズ未満のラインデータLDに係る出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータPDを付加するものである。
1フレーム期間に出力されるラインデータLDについてペイロード領域のデータサイズを一律一定とすることが可能となる。
従って、後段の処理部(例えばデータ受信装置3の処理部)が所定のデータサイズのデータしか受信できない場合においてデータを受信できるようにすることが可能となり、適切な処理を行うことができる。
上述した各例において説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータEDが格納されたラインデータLDを受信する受信部8と、受信したラインデータLDに係る出力データ(フォーマットデータFD)を生成するデータ生成部9と、を備え、データ生成部9は、データサイズが所定サイズ未満のラインデータLDに係る出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータPDを付加するものである。
1フレーム期間に出力されるラインデータLDについてペイロード領域のデータサイズを一律一定とすることが可能となる。
従って、後段の処理部(例えばデータ受信装置3の処理部)が所定のデータサイズのデータしか受信できない場合においてデータを受信できるようにすることが可能となり、適切な処理を行うことができる。
図5、図7、図9から図12の各図を参照して説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2のデータ生成部9は、ラインデータLDに含まれるイベントデータEDのデータサイズに係る情報(ワードカウントWC)を付加して出力データ(フォーマットデータFD)を生成してもよい。
これにより、後段のデータ受信装置3において、フォーマットデータFDに含まれるイベントデータEDがn個に満たない場合であっても当該フォーマットデータFDに含まれるイベントデータEDの数を正確に把握することが可能となる。
これにより、後段のデータ受信装置3において、フォーマットデータFDに含まれるイベントデータEDがn個に満たない場合であっても当該フォーマットデータFDに含まれるイベントデータEDの数を正確に把握することが可能となる。
図5、図6及び図7等を参照して説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2のデータ生成部9は、イベントデータEDと、パディングデータPDと、データサイズに係る情報(ワードカウントWC)と、を出力データ(フォーマットデータFD)のペイロード領域に格納してもよい。
例えば、データ生成部9が生成するフォーマットデータFDはMIPI準拠のデータ構造を有し、当該データ構造におけるペイロード領域にイベントデータEDとパディングデータPDとデータサイズに係る情報(ワードカウントWC)が格納されたフォーマッタヘッダFHが格納される。従って、後段のデータ受信装置3においてMIPIデータについての受信処理を行うソフトウェアを流用することでペイロード領域に格納されたデータサイズに係る情報を取得することができる。即ち、データ受信装置3においてソフトウェアを流用できるため、開発に係る工数やコストを削減することができる。
例えば、データ生成部9が生成するフォーマットデータFDはMIPI準拠のデータ構造を有し、当該データ構造におけるペイロード領域にイベントデータEDとパディングデータPDとデータサイズに係る情報(ワードカウントWC)が格納されたフォーマッタヘッダFHが格納される。従って、後段のデータ受信装置3においてMIPIデータについての受信処理を行うソフトウェアを流用することでペイロード領域に格納されたデータサイズに係る情報を取得することができる。即ち、データ受信装置3においてソフトウェアを流用できるため、開発に係る工数やコストを削減することができる。
図7及び図8等を参照して説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2のデータ生成部9は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータLDに係る出力データ(フォーマットデータFD)の次に出力する最終出力データ(フォーマットデータFDe)を生成し、最終出力データは、イベントデータEDを含まずパディングデータPDを含むものとされてもよい。
これにより、1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDを特定することが可能となり、後段のデータ受信装置3において適切な処理を行うことが可能となる。
これにより、1フレーム期間において受信したフォーマットデータFDを特定することが可能となり、後段のデータ受信装置3において適切な処理を行うことが可能となる。
第3の実施の形態において説明したように、ラインデータLDはデータサイズが非一定とされ、データ生成装置としてのフォーマッタ2のデータ生成部9は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータ以外のラインデータについてもパディングデータPDを付加して出力データ(フォーマットデータFD)を生成してもよい。
これにより、イベントデータEDが所定数蓄積されるまでフォーマットデータFDの生成を待機する必要がない。即ち、EVS1においてイベントが検出されるたびに当該イベントデータEDに関する処理を逐次行うことができ、優れたリアルタイム性を発揮することができる。
これにより、イベントデータEDが所定数蓄積されるまでフォーマットデータFDの生成を待機する必要がない。即ち、EVS1においてイベントが検出されるたびに当該イベントデータEDに関する処理を逐次行うことができ、優れたリアルタイム性を発揮することができる。
図9、図11等を参照して説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2のデータ生成部9は、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)のヘッダ領域(MPH)のデータ構造に準拠した構造を用いて、データサイズに係る情報(ワードカウントWC)をペイロード領域に格納してもよい。
具体的には、フォーマッタ2によって付加されるフォーマッタヘッダFHのデータ構造がMIPIに準拠したものとされる。従って、フォーマッタヘッダFHからデータを取り出す際に、MIPI対応のソフトウェアを用いた処理を適用することができるため、専用のソフトウェアを開発する必要が無く、開発コスト及び開発工数を削減することができる。
具体的には、フォーマッタ2によって付加されるフォーマッタヘッダFHのデータ構造がMIPIに準拠したものとされる。従って、フォーマッタヘッダFHからデータを取り出す際に、MIPI対応のソフトウェアを用いた処理を適用することができるため、専用のソフトウェアを開発する必要が無く、開発コスト及び開発工数を削減することができる。
第2の実施の形態において説明したように、データ生成装置としてのフォーマッタ2のデータ生成部9は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータLDであるか否かを示す最終ラインフラグ情報(最終フラグEF)を付加して出力データ(フォーマットデータFD)を生成してもよい。
これにより、イベントデータEDが含まれずにパディングデータPDによって埋められたペイロード領域を有するフォーマットデータPDeを生成しなくても、1フレーム期間において検出されたイベントについてのイベントデータEDを特定することが可能となる。従って、フォーマッタ2から出力されるデータ量を削減することができ、データ通信の効率を向上させることができる。
これにより、イベントデータEDが含まれずにパディングデータPDによって埋められたペイロード領域を有するフォーマットデータPDeを生成しなくても、1フレーム期間において検出されたイベントについてのイベントデータEDを特定することが可能となる。従って、フォーマッタ2から出力されるデータ量を削減することができ、データ通信の効率を向上させることができる。
データ生成装置としてのフォーマッタ2が実行するプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能なプログラムであって、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータEDが格納されたラインデータLDを受信する受信機能と、データサイズが所定サイズ未満のラインデータLDについてデータサイズが所定サイズとなるようにパディングデータPDを付加するデータ生成機能と、をコンピュータ装置に実現させるものである。
このようなプログラムは、図13及び図17に示す各処理を含むものであり、コンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDD(Hard Disk Drive)や、CPU(Central Processing Unit)を有するマイクロコンピュータ内のROM(Read Only Memory)等に予め記録しておくことができる。あるいはまたプログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
このようなプログラムは、図13及び図17に示す各処理を含むものであり、コンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDD(Hard Disk Drive)や、CPU(Central Processing Unit)を有するマイクロコンピュータ内のROM(Read Only Memory)等に予め記録しておくことができる。あるいはまたプログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
データ受信装置3は、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータEDとパディングデータPDとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データ(フォーマットデータFD)を受信するデータ受信部11を備えたものである。
このようなデータ構造を有するフォーマットデータFDを受信することで、データ受信装置3は適切な処理を実行することが可能となる。
このようなデータ構造を有するフォーマットデータFDを受信することで、データ受信装置3は適切な処理を実行することが可能となる。
上述したように、受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータEDとパディングデータPDとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データ(フォーマットデータFD)を受信するデータ受信部11を備えたデータ受信装置3で用いられるデータ構造は、イベントデータEDと、パディングデータPDとを含み、データ受信装置3が、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納された出力データを識別するために用いられるものである。
これにより、1フレーム期間において受信したイベントデータEDを適切に把握することができ、適切な処理を行うことができる。
これにより、1フレーム期間において受信したイベントデータEDを適切に把握することができ、適切な処理を行うことができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、上述した各例はいかように組み合わせてもよく、各種の組み合わせを用いた場合であっても上述した種々の作用効果を得ることが可能である。
<6.本技術>
本技術は以下のような構成を採ることも可能である。
(1)
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信部と、
受信した前記ラインデータに係る出力データを生成するデータ生成部と、を備え、
前記データ生成部は、データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータに係る前記出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加する
データ生成装置。
(2)
前記データ生成部は、前記ラインデータに含まれるイベントデータのデータサイズに係る情報を付加して前記出力データを生成する
上記(1)に記載のデータ生成装置。
(3)
前記データ生成部は、前記イベントデータと、前記パディングデータと、前記データサイズに係る情報と、を前記出力データのペイロード領域に格納する
上記(2)に記載のデータ生成装置。
(4)
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータに係る前記出力データの次に出力する最終出力データを生成し、
前記最終出力データは、前記イベントデータを含まず前記パディングデータを含むものとされた
上記(1)から上記(3)の何れかに記載のデータ生成装置。
(5)
前記ラインデータはデータサイズが非一定とされ、
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータ以外のラインデータについても前記パディングデータを付加して前記出力データを生成する
上記(4)に記載のデータ生成装置。
(6)
前記データ生成部は、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)のヘッダ領域のデータ構造に準拠した構造を用いて、前記データサイズに係る情報を前記ペイロード領域に格納する
上記(3)に記載のデータ生成装置。
(7)
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータであるか否かを示す最終ラインフラグ情報を付加して前記出力データを生成する
上記(1)から上記(6)の何れかに記載のデータ生成装置。
(8)
コンピュータ装置が読み取り可能なプログラムであって、
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信機能と、
データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータについてデータサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加するデータ生成機能と、をコンピュータ装置に実現させる
プログラム。
(9)
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えた
データ受信装置。
(10)
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えたデータ受信装置で用いられるデータ構造であって、
前記イベントデータと、前記パディングデータとを含み、
前記データ受信装置が、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納された前記出力データを識別するために用いられる
データ構造。
本技術は以下のような構成を採ることも可能である。
(1)
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信部と、
受信した前記ラインデータに係る出力データを生成するデータ生成部と、を備え、
前記データ生成部は、データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータに係る前記出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加する
データ生成装置。
(2)
前記データ生成部は、前記ラインデータに含まれるイベントデータのデータサイズに係る情報を付加して前記出力データを生成する
上記(1)に記載のデータ生成装置。
(3)
前記データ生成部は、前記イベントデータと、前記パディングデータと、前記データサイズに係る情報と、を前記出力データのペイロード領域に格納する
上記(2)に記載のデータ生成装置。
(4)
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータに係る前記出力データの次に出力する最終出力データを生成し、
前記最終出力データは、前記イベントデータを含まず前記パディングデータを含むものとされた
上記(1)から上記(3)の何れかに記載のデータ生成装置。
(5)
前記ラインデータはデータサイズが非一定とされ、
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータ以外のラインデータについても前記パディングデータを付加して前記出力データを生成する
上記(4)に記載のデータ生成装置。
(6)
前記データ生成部は、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)のヘッダ領域のデータ構造に準拠した構造を用いて、前記データサイズに係る情報を前記ペイロード領域に格納する
上記(3)に記載のデータ生成装置。
(7)
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータであるか否かを示す最終ラインフラグ情報を付加して前記出力データを生成する
上記(1)から上記(6)の何れかに記載のデータ生成装置。
(8)
コンピュータ装置が読み取り可能なプログラムであって、
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信機能と、
データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータについてデータサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加するデータ生成機能と、をコンピュータ装置に実現させる
プログラム。
(9)
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えた
データ受信装置。
(10)
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えたデータ受信装置で用いられるデータ構造であって、
前記イベントデータと、前記パディングデータとを含み、
前記データ受信装置が、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納された前記出力データを識別するために用いられる
データ構造。
2 フォーマッタ(データ生成装置)
3 データ受信装置
8 受信部
9 データ生成部
11 データ受信部
LD、LD1、LD2、LD3、LD4、LD5 ラインデータ
FD、FD1、FD2、FD3、FD4、FD5、FDm、FDn、FDe フォーマットデータ(出力データ)
ED イベントデータ
PD パディングデータ
3 データ受信装置
8 受信部
9 データ生成部
11 データ受信部
LD、LD1、LD2、LD3、LD4、LD5 ラインデータ
FD、FD1、FD2、FD3、FD4、FD5、FDm、FDn、FDe フォーマットデータ(出力データ)
ED イベントデータ
PD パディングデータ
Claims (10)
- 受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信部と、
受信した前記ラインデータに係る出力データを生成するデータ生成部と、を備え、
前記データ生成部は、データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータに係る前記出力データについて、データサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加する
データ生成装置。 - 前記データ生成部は、前記ラインデータに含まれるイベントデータのデータサイズに係る情報を付加して前記出力データを生成する
請求項1に記載のデータ生成装置。 - 前記データ生成部は、前記イベントデータと、前記パディングデータと、前記データサイズに係る情報と、を前記出力データのペイロード領域に格納する
請求項2に記載のデータ生成装置。 - 前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータに係る前記出力データの次に出力する最終出力データを生成し、
前記最終出力データは、前記イベントデータを含まず前記パディングデータを含むものとされた
請求項1に記載のデータ生成装置。 - 前記ラインデータはデータサイズが非一定とされ、
前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータ以外のラインデータについても前記パディングデータを付加して前記出力データを生成する
請求項4に記載のデータ生成装置。 - 前記データ生成部は、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)のヘッダ領域のデータ構造に準拠した構造を用いて、前記データサイズに係る情報を前記ペイロード領域に格納する
請求項3に記載のデータ生成装置。 - 前記データ生成部は、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納されたラインデータであるか否かを示す最終ラインフラグ情報を付加して前記出力データを生成する
請求項1に記載のデータ生成装置。 - コンピュータ装置が読み取り可能なプログラムであって、
受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータが格納されたラインデータを受信する受信機能と、
データサイズが所定サイズ未満の前記ラインデータについてデータサイズが所定サイズとなるようにパディングデータを付加するデータ生成機能と、をコンピュータ装置に実現させる
プログラム。 - 受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えた
データ受信装置。 - 受光量の変化をイベントとして検出した結果を示すイベント信号に基づいて生成されたイベントデータとパディングデータとがペイロード領域に格納されデータサイズが所定サイズとされた出力データを受信するデータ受信部を備えたデータ受信装置で用いられるデータ構造であって、
前記イベントデータと、前記パディングデータとを含み、
前記データ受信装置が、1フレーム期間において最後に発生したイベントの検出結果を示す最終イベントデータが格納された前記出力データを識別するために用いられる
データ構造。
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