JP2023136246A - 画像処理装置、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、画像処理装置、制御方法及びプログラムに関し、特にHDR画像を用いた合成画像の生成技術に関する。
多重露出表現の合成画像を生成する手法に、加算合成がある。加算合成では、合成する複数の画像の各画素の画素値を足し合わせることで、合成画像の対応する画素の画素値が決定される。
JPEG等の一般的なsRGB8Bitの画像は、標準ダイナミックレンジ(SDR:Standard Dynamic Range)の画像であり、撮像シーンの輝度(シーン輝度)が0~255の範囲の画素値で表現されている。このようなSDR画像同士を加算合成して多重露出表現の合成画像を得る場合、出力される合成画像も、各画素値が0~255の範囲で表現したSDR画像となる。SDR画像は、被写体の明るさを相対的に表現していることもあり、加算合成により得られたSDR画像を表示装置に表示させたときの明るさは、合成対象となった画像と比較して、顕著な違いは表れにくい。
一方、近年ではLED等の発光素子の性能が向上し、従来よりも表示輝度のダイナミックレンジが広いHDRディスプレイと呼ばれる表示装置が登場しており、SDR画像より広いダイナミックレンジに対応した階調表現の画像を表示することができる。従って、撮像装置の中には、このような表示装置において各輝度域の色やディテールの表現が確認可能なよう、高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)の画像を記録可能なものも存在する。このようなHDR画像は、シーン輝度を一般に10Bit、即ち、0~1023の範囲の表示輝度に変換して画素値として有している。
ところで、HDR画像における映像信号レベルと表示輝度との関係を表す信号特性は、EOTF(Electro-Optical Transfer Function:電気光伝達関数)で規定されており、以下の2種類の方式が採用されている。1つは、ARIB STD-B67で規格化されているHLG(Hybrid Log Gamma)方式であり、映像信号レベルを表示輝度の相対値に変換するため、表示装置が出力可能な最大輝度に応じた表示輝度になる。もう1つは、SMPTE ST 2084またはITU-R BT.2100で規格化されているPQ(Perceptual Quantization)方式であり、映像信号レベルを最大10000nit(またはcd/m2)の範囲で表示輝度の絶対値に変換する。従って、シーンを撮像して得られたHDR画像を表示する場合、前者の方式では、表示装置が出力可能な最大輝度に応じた表示輝度にシーン輝度が変換され、後者の方式では、表示装置によらず絶対的に定まる表示輝度にシーン輝度が変換される。故に、PQ方式が採用された表示装置での表示を想定する場合、例えば撮像装置でのエンコードにおいて、絶対的な輝度値を示すようにシーン輝度の画像信号を変換し、HDR画像を生成する必要がある。
このため、シーン輝度を絶対的に表現するPQ方式のエンコードでは、同一のシーンを撮像したとしても、HDR画像に含まれるピーク輝度値(表示輝度の最大値、出力ダイナミックレンジの最大値)が変化し得る。これは、センサ出力が飽和するシーン輝度が撮像モードなどに応じて変化するため、同一のシーン輝度に絶対的な表示輝度を割り当てるべく、変換に用いられるガンマカーブが異なることに依る。例えば、図1に示されるように、露出量の異なる2種類の撮像モードについての入出力特性(入力段数と出力輝度の関係)は、ピーク輝度値(出力輝度の最大値)が異なる。ここで、露出量の高い撮像モードにおける入出力特性11が実線で表され、露出量の低い撮像モードにおける入出力特性12が一点鎖線で示されている。図示されるように、2つの撮像モードでは、高輝度域以外は共通の入出力特性を示し、露出量によらず同一の表示輝度に変換されるのに対し、高輝度域では飽和する輝度の違いに応じ、ピーク輝度値が値13と14で異なる。なお、値15は、10bitにおける最大値(1023)を示しており、PQ方式における最大表示輝度の10000nitに対応している。
従って、多重露出表現の合成対象の画像には、SDR画像に限らず、ダイナミックレンジが異なるHDR画像を含めることもできる。また、上述のようにピーク輝度値、即ち、出力ダイナミックレンジの最大値が異なるPQ方式のHDR画像(以下、HDRPQ画像として言及)同士を合成対象とすることもきる。特許文献2には、ダイナミックレンジの異なる画像を合成した表示用の画像を生成する際に、オーバーレイ画像のダイナミックレンジを、被オーバーレイ画像と知覚的に一致する範囲に割り当てる手法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された手法では、ダイナミックレンジを調整した一方の画像が支配的に表示されることを主に想定しており、加算合成により合成対象の画像と合成画像とで出力ダイナミックレンジが変わってしまうことを想定していない。従って、例えば、画像ごとに想定されている出力輝度の最大値が異なる画像や、10Bitで1023を示さない画像同士を加算合成した場合、表示時に一部の被写体像が想定と異なる明るさを示す可能性があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、1以上のHDR画像を含む複数の画像を加算合成する場合に、好適な明るさ表現を示す合成画像を生成する画像処理装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、合成画像を生成する画像処理装置であって、1以上のHDR(High Dynamic Range)画像を含む複数の画像を取得する取得手段と、合成画像のピーク輝度値を決定する決定手段と、複数の画像を用いた加算合成処理を実行することより、合成画像を生成する生成手段と、を有し、生成手段は、合成画像の各画素の信号レベルが、決定手段により決定されたピーク輝度値に対応する信号レベルを最大値とする出力ダイナミックレンジに収まるように加算合成処理を制御することを特徴とする。
このような構成により本発明によれば、1以上のHDR画像を含む複数の画像を加算合成する場合に、好適な明るさ表現を示す合成画像を生成することが可能となる。
[実施形態1]
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に説明する一実施形態は、画像処理装置の一例としての、PQ方式でエンコードされた2つのHDR画像を加算合成して多重露出表現の合成画像を生成可能な画像処理装置に、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、1以上のHDR画像を含む複数の画像を用いた加算合成処理を実行することにより合成画像を生成することが可能な任意の機器に適用可能である。
また、本明細書において、「HDR画像」とは、特に断りのない限り、ITU-R BT.2100で規格化されているPQ(Perceptual Quantization)方式のエンコードが適用され、デコードにより絶対表示輝度を取得可能に構成された画像(PQ信号)であるものとして説明する。本実施形態では、合成画像の生成に用いられる画像とは、いずれも撮像シーンを撮像することにより得られた、実写の撮像画像であるものとして説明する。また、以下の説明において、合成画像はHDR画像と同様にPQ信号であるものとする。
ここで、HDR特性をPQ信号で表すには最低限10bitの深度が必要となり、HDR画像や合成画像は、JPEGフォーマットのような8bitの画像を格納するファイルではないものとする。例えば、HDR画像や合成画像は、Moving Picture Experts Group(MPEG)によって開発されMPEG-H Part 12(ISO/IEC 23008-12)で定義された画像ファイルフォーマットであるHigh Efficiency Image File Format(以降、HEIFとして言及)のコンテナを用いて格納されたHEIFファイルであってよい。
《画像処理装置のハードウェア構成》
図2は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成を示したブロック図である。図示されるように、本実施形態の画像処理装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、記録装置104、操作I/F105、表示装置106及びシステムバス107を有する。
図2は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成を示したブロック図である。図示されるように、本実施形態の画像処理装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、記録装置104、操作I/F105、表示装置106及びシステムバス107を有する。
CPU101は、画像処理装置100の全体的な制御を行う。ROM102は、画像処理装置100の起動に必要なBIOS等の制御プログラムや、変更を必要としないプログラム、パラメータ及びデータを格納する記憶装置である。RAM103は、CPU101のワーク領域、各種データを一時的に記憶する一次記憶領域、各種プログラムのロード領域等を有する記憶装置である。
記録装置104は、OSプログラム、各種の制御プログラム、OSプログラム上で実行可能な各種ソフトウェアのプログラム、後述の合成処理に使用するHDR画像及び合成処理の結果に得られた合成画像等の各種データを格納する記録装置である。記録装置104は、例えば、画像処理装置100に内蔵または着脱可能に接続されたハードディスクやフラッシュメモリ、着脱可能に接続されたフレキシブルディスクや光学ディスク、光磁気ディスク、ICカード、メモリーカード等を含む。従って、CPU101は、ROM102または記録装置104に格納された各種プログラムをRAM103に展開して実行することにより画像処理装置100の制御を行うことができる。
操作I/F105は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等の画像処理装置100が備えるユーザインタフェースである。操作I/F105は、ユーザによる操作入力がなされたことを検出すると、該当の操作に係る制御信号をCPU101に送出する。表示装置106は、例えば液晶ディスプレイであり、画像処理装置100上で動作しているOSやソフトウェアに係るグラフィカルユーザインタフェースをはじめとして、各種の情報を表示する。システムバス107は、画像処理装置100を構成する各ブロックを通信可能に接続する。
画像処理装置100は、撮像済みのRAW画像を現像及び編集する専用装置であってもよく、その場合、ROM102に合成処理のプログラムを格納することができる。また、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)は、CPU101が記録装置104に格納された合成処理のプログラムをRAM103に展開することによって、画像処理装置100として機能することができる。さらに、撮像によりRAW画像を取得可能な撮像装置は、その制御ユニットが合成処理のプログラムを実行することによって、あるいは合成処理を行う画像処理ユニットが規定の動作を行うことで、画像処理装置100としても機能することができる。
《合成処理》
このような構成をもつ本実施形態の画像処理装置100において合成対象の2つのHDR画像を加算合成した合成画像を生成する合成処理について、図3のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、CPU101が、例えばROM102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM103に展開して実行することにより実現することができる。本合成処理は、例えば合成画像の生成に係る操作入力が操作I/F105を介して受け付けられた際に開始されるものとして説明する。
このような構成をもつ本実施形態の画像処理装置100において合成対象の2つのHDR画像を加算合成した合成画像を生成する合成処理について、図3のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、CPU101が、例えばROM102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM103に展開して実行することにより実現することができる。本合成処理は、例えば合成画像の生成に係る操作入力が操作I/F105を介して受け付けられた際に開始されるものとして説明する。
S301で、CPU101は、合成対象とする異なる2つのHDR画像を取得する。合成対象のHDR画像は、例えば記録装置104に記録されており、CPU101は、これらを合成処理用に読み出してRAM103に展開することで、取得を実現する。以下の説明において、合成対象の2つのHDR画像をそれぞれ、第1対象画像、第2対象画像として言及する場合がある。
S302で、CPU101は、本合成処理で生成する合成画像のピーク輝度値を決定する。上述したように、合成処理で生成する合成画像はPQ形式のHDR画像であり、そのダイナミックレンジで絶対的な表示輝度に対応する信号レベルを規定する。ピーク輝度値は、このうち当該合成画像に表れる像が示す表示輝度の最大値、即ち、出力ダイナミックレンジの最大値である。本実施形態の合成処理では、CPU101は、合成画像のピーク輝度値を、合成対象のHDR画像(第1対象画像及び第2対象画像)のピーク輝度値に基づいて決定する。
ここで、合成対象のHDR画像のピーク輝度値は、当該HDR画像に係る画像ファイル(HEIFファイル等)に含められる、あるいは当該HDR画像に別ファイルとして関連付けられるものであってよい。本実施形態では、合成対象のHDR画像のそれぞれに係る画像ファイルには、特開2020-039118号公報に記載のMaxDRL(Maximum Dynamic Range Level)がメタデータとして付されているものとする。MaxDRLは、撮像された画像信号の現像及びエンコードにおいて、対応するOETFを適用した後のPQ信号出力値の最大値であり、当該PQ信号のピーク輝度値(上限値)を示す。なお、本実施形態ではMaxDRLが各HDR画像のピーク輝度に対応する信号レベルを示すものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものでなく、例えばピーク輝度に対応するnit値を示すものであってもよい。
CPU101は、第1対象画像及び第2対象画像それぞれのMaxDRLを取得し、このうちの大きい方のMaxDRLの値を、生成する合成画像のピーク輝度値として決定する。以下、本ステップにおいて決定されたピーク輝度値を、「ピーク信号レベル」として言及する。
S303で、CPU101は、第1対象画像と第2対象画像とを加算合成した画像(以下、中間画像として言及)を生成する。より詳しくは、CPU101は、第1対象画像と第2対象画像から同一の位置の画素の信号レベルを取得し、これらを加算(信号値を足し合わせる)ことで、中間画像に係る当該画素の信号レベルを導出する。CPU101は、このような信号レベルの加算処理を全ての画素について行い、中間画像の全ての画素の信号レベルを導出し、中間画像を構成する。なお、本実施形態では発明の理解を簡単にすべく、第1対象画像と第2対象画像とは水平方向及び垂直方向の画素数が同一であるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。第1対象画像と第2対象画像の画素数が異なる場合、例えば一方の画像をスケーリングして水平方向または垂直方向の画素数を他方の画像と同数にした上で、加算合成が行われればよい。また中間画像は表示用に出力される画像とは異なる概念であるため、加算合成によりPQ形式のダイナミックレンジの最大値(10000nitに対応)を上回る信号レベルになっても、その値を維持して格納することもできる。即ち、中間画像の各画素の信号レベルは、単純に、第1対象画像の同位置の画素の信号レベルと第2対象画像の同位置の画素の信号レベルの加算値を示す。
S304で、CPU101は、S302において決定したピーク信号レベルで中間画像の信号レベルをクリップすることで合成画像を生成する。換言すれば、CPU101は、中間画像に含まれる画素のうち、信号レベルがピーク信号レベルを上回る画素を特定し、当該画素の信号レベルをピーク信号レベルに変更(置換)することで、合成画像を生成する。
ここで、本実施形態の合成処理について、図を参照してその概要を説明する。以下の例示では、第1対象画像が図4(a)に示されるような態様で、第2対象画像が図4(b)に示されるような態様であるものとして説明する。2つの画像は、各々異なる撮像モードで撮像された実写のHDR画像であり、出力ダイナミックレンジが異なっている。具体的には、第1対象画像は第2対象画像よりも暗い被写体を撮像した画像であり、第1対象画像の出力ダイナミックレンジは第2対象画像の出力ダイナミックレンジより狭く、その最大値、即ち、ピーク輝度値も低い。
図5(a)と(b)は、各画像のシーン輝度と表示輝度との関係(信号特性)を示しており、ピーク輝度値(MaxDRL)の違いを示している。具体的には、図5(a)は第1対象画像の信号特性を示しており、ピーク輝度値はY1となっている。図4(a)に示した第1対象画像中では、領域401に含まれる画素の信号レベルがY1であるものとする。また図5(b)は第2対象画像の信号特性を示しており、ピーク輝度値はY1よりも高いY2となっている。図4(b)に示した第2対象画像中では、領域411に含まれる画素の信号レベルがY2であるものとする。なお、縦軸と横軸はともに信号値(例えばPQValueCode)を示す。図5の各信号特性に示したYmaxは、PQ形式のダイナミックレンジの最大値、即ち、最大表示輝度(10000nitに相当する信号値)を示している。これは後述する図8、10も同様である。
このとき、単純に第1対象画像と第2対象画像とを加算合成して得られる中間画像は、図6(a)に示される態様となる。図示されるように、第1対象画像の領域401と領域402とが重複する領域601に含まれる画素の信号レベルは、加算合成によってより明るくなる。例えば、Y1が712(600nit相当)、Y2が769(1000nit)である場合、712+769=1481となるため、最大表示輝度である1023を上回る。即ち、中間画像を合成画像として出力してしまうと、1000nitより高い輝度を表示可能な表示装置を用いて表示した場合に、領域601の輝度が第2対象画像のピーク輝度値Y2よりも明るく、かつ、最大輝度で表示され、好適ではない。つまり、合成前の第1対象画像と第2対象画像に表れていた明るさや階調の表現が維持されない合成画像となる。
従って、本実施形態の合成処理では、S304における信号レベルをピーク信号レベルでクリップする処理により、中間画像の領域601に係る画素の信号レベルを、ピーク信号レベルで飽和させた、図6(b)のような表現とすることができる。より詳しくは、ピーク輝度値が第2対象画像の方が高い図4の態様では、ピーク信号レベルは第2対象画像のピーク輝度値であるY2に決定されるため、図6(b)に示されるように領域601の位置の画素の信号レベルをY2とした表現の合成画像にできる。
S305で、CPU101は、S304において生成した合成画像にピーク信号レベルを関連付けた画像ファイルを構成し、記録装置104に記録して本合成処理を完了する。ここで、画像ファイルは、例えばHEIF形式のようにメタデータを格納可能なファイル構造のフォーマットが使用されてよい。この場合、ピーク信号レベルの情報は、メタデータに格納され、合成画像に関連付けられる。このようにピーク信号レベルの情報を関連付けて合成画像の画像ファイルを記録することで、SDR環境においても想定ダイナミックレンジ通りに変換した画像を表示することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置によれば、1以上のHDR画像を含む複数の画像を加算合成する場合に、好適な明るさ表現を示す合成画像を生成することができる。
[実施形態2]
上述した実施形態では、合成対象の画像を単純に加算合成した中間画像の信号レベルを当該ピーク信号レベルでクリップすることで、出力ダイナミックレンジの最大値をピーク信号レベルに収めた合成画像を生成する態様を説明した。一方で、このような加算合成後にピーク信号レベルでクリップする態様では、中間画像においてピーク信号レベルから加算後の信号レベルの最大値までのレベル範囲において表現されていた階調表現が失われることになる。本実施形態では、加算合成を行う前に合成対象の各画像のダイナミックレンジを変換することで、加算合成の結果得られる信号レベルをピーク信号レベルまでに収めた合成画像を生成する手法を説明する。
上述した実施形態では、合成対象の画像を単純に加算合成した中間画像の信号レベルを当該ピーク信号レベルでクリップすることで、出力ダイナミックレンジの最大値をピーク信号レベルに収めた合成画像を生成する態様を説明した。一方で、このような加算合成後にピーク信号レベルでクリップする態様では、中間画像においてピーク信号レベルから加算後の信号レベルの最大値までのレベル範囲において表現されていた階調表現が失われることになる。本実施形態では、加算合成を行う前に合成対象の各画像のダイナミックレンジを変換することで、加算合成の結果得られる信号レベルをピーク信号レベルまでに収めた合成画像を生成する手法を説明する。
《合成処理》
以下、本実施形態の画像処理装置100において実行される合成処理について、図7のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、CPU101が、例えばROM102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM103に展開して実行することにより実現することができる。本合成処理は、例えば合成画像の生成に係る操作入力が操作I/F105を介して受け付けられた際に開始されるものとして説明する。なお、本実施形態の合成処理の説明において、実施形態1の合成処理と同様の処理を行うステップについては、同一の参照番号を付して説明を省略し、以下では、本実施形態固有の処理を行うステップについてのみ説明する。
以下、本実施形態の画像処理装置100において実行される合成処理について、図7のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、CPU101が、例えばROM102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM103に展開して実行することにより実現することができる。本合成処理は、例えば合成画像の生成に係る操作入力が操作I/F105を介して受け付けられた際に開始されるものとして説明する。なお、本実施形態の合成処理の説明において、実施形態1の合成処理と同様の処理を行うステップについては、同一の参照番号を付して説明を省略し、以下では、本実施形態固有の処理を行うステップについてのみ説明する。
S302においてピーク信号レベルを決定すると、CPU101はS701で、加算合成後に得られる合成画像の信号レベルがピーク信号レベルを上回らないよう、第1対象画像と第2対象画像それぞれのダイナミックレンジを変換する。
ここで、本ステップで行われるダイナミックレンジの変換を、図を参照して説明する。第1対象画像と第2対象画像が図4の態様であり、その信号特性が図5の態様である場合、例えば図8に示されるように各対象画像のダイナミックレンジが変換される。より詳しくは、本ステップでは、変換後の第1対象画像と第2対象画像とを加算合成した合成画像がとり得る最大の信号レベル(表示輝度)が、S302で取得されたピーク信号レベルとなるように、各対象画像のダイナミックレンジを変換する。従って、本実施形態では合成対象の画像が2つであるため、変換後の各対象画像の表示輝度の最大値を、ピーク信号レベルを2で除した値(Y2/2)にする。即ち、2つのHDR画像を合成する態様では、これらのピーク輝度値のうちの高いものを、合成対象の画像の数で当分割した値を、各対象画像の変換後の表示輝度の最大値とする。つまり、本ステップの処理において、第1対象画像と第2対象画像の変換後の表示輝度の最大値は、いずれも最大値Y2/2となる。
ダイナミックレンジの変換は、各対象画像における階調表現が残るよう、図8のような、シーン輝度に定められた所定のニーポイントを上回るレベル範囲について、最大値がY2/2に収まるようにダイナミックレンジを圧縮するニー特性を用いて行われる。
図8(a)は、被写体のシーン輝度と、第1対象画像をこのようなニー特性で変換した画像(第1変換画像)の表示輝度との信号特性を示している。図示されるように、第1変換画像に係る信号特性は、所定のニーポイントまでのシーン輝度(暗部)については、リニアに階調を保ち、ニーポイントを上回るシーン輝度(明部)については、表示輝度を圧縮している。より詳しくは、明部のシーン輝度については、所定のニーポイントから第1対象画像における飽和シーン輝度(第1対象画像においてピーク輝度値になる最低のシーン輝度)までを、所定のニーポイントからY2/2のレベル範囲に割り当てる圧縮が行われる。
また図8(b)は、同様に被写体のシーン輝度と、第2対象画像を上述のニー特性で変換した画像(第2変換画像)の表示輝度との信号特性を示している。図示されるように、第2変換画像に係る信号特性は、第1変換画像に係るものと同様、所定のニーポイントまでのシーン輝度(暗部)については、リニアに階調を保ち、ニーポイントを上回るシーン輝度(明部)については、表示輝度を圧縮している。より詳しくは、明部のシーン輝度については、所定のニーポイントから第2対象画像における飽和シーン輝度(第2対象画像においてピーク輝度値になる最低のシーン輝度)までを、所定のニーポイントからY2/2のレベル範囲に割り当てる圧縮が行われる。
なお、各合成対象の画像の変換に係る所定のニーポイントは、例えば適正露出の輝度から予め定めた段数上下させたレベルの輝度を固定的に用いるものとしてもよいし、ダイナミックレンジの圧縮量が高くなるにつれて、暗部側に移動させるようにしてもよい。また、ダイナミックレンジの変換において、暗部をリニアにして階調を保つことは、PQ形式のエンコードが人間の視覚特性に合わせて、暗部により多くのbitを割り当てていることに基づく。
このようにして得られた第1変換画像と第2変換画像を、図9(a)と(b)に例示する。それぞれ、図4に示した第1対象画像及び第2対象画像よりもピーク輝度値を示していた領域の明るさが低減している。
S701においてダイナミックレンジを変換した第1変換画像及び第2変換画像を生成すると、CPU101はS702で、第1変換画像と第2変換画像とを加算合成して合成画像を生成する。上述したように、本実施形態の合成処理では、各変換画像のピーク輝度値がピーク信号レベルの1/2の値に調整されているため、実施形態1とは異なり、加算合成により得られる画像にピーク信号レベルを上回る信号レベルの画素は生じない。故に、加算合成後に信号レベルのクリップの処理が不要であり、得られた画像を合成画像として扱うことができる。このとき得られる合成画像は、図9(c)に示されるように、出力ダイナミックレンジの最大値がY2のレベル範囲で、第1対象画像と第2対象画像それぞれの階調表現を有する態様となる。より詳しくは、本実施形態の合成処理で生成される合成画像は、実施形態1とは異なり、第1対象画像における領域401及び第2対象画像における領域402それぞれの階調の違いを表現に含んだ態様となる。
このように、本実施形態の画像処理装置によれば、1以上のHDR画像を含む複数の画像を加算合成する場合に、合成対象の画像の階調表現を担保しつつ、好適な明るさ表現を示す合成画像を生成することができる。
[変形例1]
上述した実施形態2では、合成対象のHDR画像をその表示輝度の最大値が一定となるようダイナミックレンジを変換するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。実施形態2の方式では、異なる出力ダイナミックレンジの対象画像を共通の出力ダイナミックレンジに圧縮するものであるため、合成対象のHDR画像間のピーク輝度値の差によっては、変換後にシーン輝度と各変換画像における信号レベルが逆転し得る。即ち、同一のシーン輝度の被写体について、第1変換画像において第2変換画像よりも高い表示輝度で示される可能性がある。また、本来第1対象画像の被写体よりも明るいはずの第2対象画像の被写体が、第2変換画像において第1変換画像の被写体よりも暗くなる可能性がある。本変形例では、このような変換画像間における階調の逆転が生じないよう、S702における各対象画像のダイナミックレンジの変換の態様を異ならせる。
上述した実施形態2では、合成対象のHDR画像をその表示輝度の最大値が一定となるようダイナミックレンジを変換するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。実施形態2の方式では、異なる出力ダイナミックレンジの対象画像を共通の出力ダイナミックレンジに圧縮するものであるため、合成対象のHDR画像間のピーク輝度値の差によっては、変換後にシーン輝度と各変換画像における信号レベルが逆転し得る。即ち、同一のシーン輝度の被写体について、第1変換画像において第2変換画像よりも高い表示輝度で示される可能性がある。また、本来第1対象画像の被写体よりも明るいはずの第2対象画像の被写体が、第2変換画像において第1変換画像の被写体よりも暗くなる可能性がある。本変形例では、このような変換画像間における階調の逆転が生じないよう、S702における各対象画像のダイナミックレンジの変換の態様を異ならせる。
本変形例に係るダイナミックレンジの変換は、対象画像に依らず共通の変換特性を参照してシーン輝度を表示輝度に変換しつつ、各対象画像の変換後の表示輝度の最大値を、該対象画像のピーク輝度値に応じて異ならせる手法で行われる。より詳しくは、第1対象画像及び第2対象画像が図4の態様であり、その信号特性が図5の態様である場合、例えば図10に示されるように各対象画像のダイナミックレンジが変換される。
ここで、両対象画像のダイナミックレンジの変換は、変換後の画像を加算合成した合成画像がとり得る最大の信号レベル(表示輝度)がピーク信号レベルとなる点は、実施形態2と変わらない。即ち、図10(a)に示される本変形例に係る第1変換画像の表示輝度の最大値Y1’と、図10(b)に示される本変形例に係る第2変換画像の表示輝度の最大値Y2’の合計は、ピーク信号レベルであるY2となるよう変換は行われる。
一方で、図示されるように両変換画像に係る信号特性は、各画像の表示輝度の最大値までのレベル範囲で共通している。より詳しくは、信号特性は、共通のニーポイントまでのシーン輝度についてはリニアに階調を保ち、ニーポイントを上回るシーン輝度(入力)についてはY1であるときに出力をY1’とし、Y2であるときに出力をY2’とするように圧縮するニー特性である。このように各対象画像について共通の変換特性を用い、それぞれの表示輝度の最大値をピーク輝度値に応じて異ならせることで、加算合成後に信号レベルがピーク信号レベルを上回らず、変換画像間での階調の逆転も生じさせずにダイナミックレンジが変換できる。
このように、本変形例の画像処理装置によれば、1以上のHDR画像を含む複数の画像を加算合成する場合に、シーン輝度の絶対的な階調表現を担保しつつ、好適な明るさ表現を示す合成画像を生成することができる。
[変形例2]
上述した実施形態2及び変形例1では、対象画像のダイナミックレンジの変換を、図8や図10に示したような所定のニーポイントを境に変換特性が変化するニー特性に基づいて行うものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。対象画像のダイナミックレンジの変換は、ガンマ特性やスケール変換等、任意の変換方式を採用するものであってもよい。
上述した実施形態2及び変形例1では、対象画像のダイナミックレンジの変換を、図8や図10に示したような所定のニーポイントを境に変換特性が変化するニー特性に基づいて行うものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。対象画像のダイナミックレンジの変換は、ガンマ特性やスケール変換等、任意の変換方式を採用するものであってもよい。
[変形例3]
上述した実施形態及び変形例では、1つの合成対象の画像にピーク輝度値を示すMaxDRLが関連付けられており、当該MaxDRLを読み出してピーク信号レベルとして決定する態様を説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、撮像モードや露出量等の画像の撮像条件に対応した最大信号PQコード値が予め記録装置104に格納されている態様では、対象画像の撮像条件の情報に基づいて、該当の最大信号PQコード値を取得し、ピーク信号レベルとして決定してもよい。
上述した実施形態及び変形例では、1つの合成対象の画像にピーク輝度値を示すMaxDRLが関連付けられており、当該MaxDRLを読み出してピーク信号レベルとして決定する態様を説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、撮像モードや露出量等の画像の撮像条件に対応した最大信号PQコード値が予め記録装置104に格納されている態様では、対象画像の撮像条件の情報に基づいて、該当の最大信号PQコード値を取得し、ピーク信号レベルとして決定してもよい。
[変形例4]
上述した実施形態及び変形例では、合成対象の画像が2つのHDR画像であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、3つ以上のHDR画像を合成する態様にも適用可能である。この場合、ピーク信号レベルは、合成対象の複数のHDR画像のピーク輝度値のうちの最大のものに決定されればよい。あるいは、複数のHDR画像のピーク輝度値のうちのいずれか1つを、ピーク信号レベルとして採用してもよい。
上述した実施形態及び変形例では、合成対象の画像が2つのHDR画像であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、3つ以上のHDR画像を合成する態様にも適用可能である。この場合、ピーク信号レベルは、合成対象の複数のHDR画像のピーク輝度値のうちの最大のものに決定されればよい。あるいは、複数のHDR画像のピーク輝度値のうちのいずれか1つを、ピーク信号レベルとして採用してもよい。
当該態様において、実施形態2のように、各対象画像の表示輝度の最大値を均等化するようにダイナミックレンジを変換する場合には、各対象画像の変換後の表示輝度の最大値を、ピーク信号レベルを合成対象の画像の数で除した値にすればよい。また変形例1のように、各対象画像の表示輝度の最大値を当該対象画像のピーク輝度値に応じて異ならせたダイナミックレンジの変換を行う場合には、各対象画像の変換後の表示輝度の最大値の総和が、ピーク信号レベルとなるよう調整すればよい。
[変形例5]
上述した実施形態及び変形例では、合成対象の画像がいずれもHDR画像であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、1以上のHDR画像が対象に含まれていれば、他の画像としてSDR画像を含むものであってもよい。このとき、SDR画像はシーン輝度を相対的に表現した画像であるため、HDR画像と好適に合成すべく、SDR画像を非線形化し、任意のピーク輝度にスケーリングしてからHDR画像に線形化し、同様の処理を行えばよい。このとき、スケーリングに用いられる任意のピーク輝度は、例えば、100nit等の固定値としてもよいし、ユーザ入力に基づいて設定されるものとしてもよい。
上述した実施形態及び変形例では、合成対象の画像がいずれもHDR画像であるものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、1以上のHDR画像が対象に含まれていれば、他の画像としてSDR画像を含むものであってもよい。このとき、SDR画像はシーン輝度を相対的に表現した画像であるため、HDR画像と好適に合成すべく、SDR画像を非線形化し、任意のピーク輝度にスケーリングしてからHDR画像に線形化し、同様の処理を行えばよい。このとき、スケーリングに用いられる任意のピーク輝度は、例えば、100nit等の固定値としてもよいし、ユーザ入力に基づいて設定されるものとしてもよい。
また、合成対象とするHDR画像について、PQ方式のHDR画像であるものとして説明したが、本発明は、最大の信号値まで使用していないHLG方式のHDR画像を使用する態様にも適用可能である。
[変形例6]
上述した実施形態及び変形例では、合成画像の出力ダイナミックレンジの最大値とするピーク信号レベルを、合成対象のいずれかのHDR画像のピーク輝度値に基づいて決定するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。ピーク信号レベルは、例えば最大表示輝度である1023までの範囲で、操作I/F105を介して受け付けられたユーザ入力等に基づいて受信した任意の値に決定されるものであってもよい。
上述した実施形態及び変形例では、合成画像の出力ダイナミックレンジの最大値とするピーク信号レベルを、合成対象のいずれかのHDR画像のピーク輝度値に基づいて決定するものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。ピーク信号レベルは、例えば最大表示輝度である1023までの範囲で、操作I/F105を介して受け付けられたユーザ入力等に基づいて受信した任意の値に決定されるものであってもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:画像処理装置、101:CPU、102:ROM、103:RAM、104:記録装置、105:操作I/F
Claims (13)
- 合成画像を生成する画像処理装置であって、
1以上のHDR(High Dynamic Range)画像を含む複数の画像を取得する取得手段と、
前記合成画像のピーク輝度値を決定する決定手段と、
前記複数の画像を用いた加算合成処理を実行することより、前記合成画像を生成する生成手段と、
を有し、
前記生成手段は、前記合成画像の各画素の信号レベルが、前記決定手段により決定された前記ピーク輝度値に対応する信号レベルを最大値とする出力ダイナミックレンジに収まるように前記加算合成処理を制御する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記HDR画像は、ITU-R BT.2100で規格化されたPQ(Perceptual Quantization)方式でエンコードされたHDR画像であり、
前記決定手段は、前記HDR画像のピーク輝度値を、前記合成画像のピーク輝度値として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記決定手段は、前記複数の画像に含まれる前記HDR画像が複数である場合に、当該複数の前記HDR画像のピーク輝度値のうちの最大の値を、前記合成画像のピーク輝度値として決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記HDR画像は、ITU-R BT.2100で規格化されたPQ(Perceptual Quantization)方式でエンコードされたHDR画像であり、
前記決定手段は、前記HDR画像の撮像条件に対応するピーク輝度値を、前記合成画像のピーク輝度値として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記合成画像のピーク輝度値の入力を受け付ける入力手段をさらに有し、
前記決定手段は、前記入力手段により受け付けられた入力に基づいて、前記合成画像のピーク輝度値を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記複数の画像を加算合成して中間画像を生成し、当該中間画像に含まれる画素のうちの前記出力ダイナミックレンジの最大値を上回る信号レベルの画素について、信号レベルを当該最大値に変更することで前記合成画像を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段は、加算合成後の各画素の信号レベルが前記出力ダイナミックレンジの最大値を上回らないよう、前記複数の画像それぞれのダイナミックレンジを変換し、変換後の当該複数の画像を加算合成することで前記合成画像を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記ダイナミックレンジの変換は、前記複数の画像それぞれの変換後の表示輝度の最大値を、前記出力ダイナミックレンジの最大値を当該複数の画像の数で除した値にすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記ダイナミックレンジの変換は、前記複数の画像それぞれの変換後の表示輝度の最大値を、各画像のピーク輝度値に応じて異ならせることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記ダイナミックレンジの変換は、前記複数の画像について共通の変換特性を参照して行われることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段により生成された前記合成画像と、前記出力ダイナミックレンジの最大値とを関連付けた画像ファイルを出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 合成画像を生成する画像処理装置の制御方法であって、
1以上のHDR(High Dynamic Range)画像を含む複数の画像を取得する工程と、
前記合成画像のピーク輝度値を決定する決定工程と、
前記複数の画像を用いた加算合成処理を実行することより、前記合成画像を生成する生成工程と、
を有し、
前記生成工程において、前記合成画像の各画素の信号レベルが、前記決定工程で決定された前記ピーク輝度値に対応する信号レベルを最大値とする出力ダイナミックレンジに収まるように前記加算合成処理が制御される
ことを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022041764A JP2023136246A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | 画像処理装置、制御方法及びプログラム |
US18/182,184 US20230300472A1 (en) | 2022-03-16 | 2023-03-10 | Image processing apparatus to generate composite image, control method, and recording medium |
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JP2022041764A JP2023136246A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | 画像処理装置、制御方法及びプログラム |
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JP2022041764A Pending JP2023136246A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | 画像処理装置、制御方法及びプログラム |
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