JP2023135152A - 力覚センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造にでき、かつ、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを検知可能とする力覚センサを得ること。【解決手段】力覚センサ10は、固定部と、荷重を受ける受力部と、固定部に設けられた薄板部と、受力部を薄板部に繋げる橋梁部とを有し、受力部が荷重を受けたときに薄板部および橋梁部の少なくとも一方が歪むことによって固定部に対し受力部が移動または回転する起歪体20と、受力部に締結されている磁石取付板40と、磁石取付板40に取り付けられている複数の磁石60と、固定部に固定されている基板50と、各々が基板50に配置されて磁石60と1対1で向かい合い、かつ各々が互いに垂直な3軸の各方向における磁束密度を検出する複数の磁気センサ70と、を備える。【選択図】図2
Description
本開示は、荷重を検知する力覚センサに関する。
産業用ロボットのアームまたは医療用のマニピュレータといった機器には、機器の各部に作用する荷重を検知して電気信号を出力する力覚センサが使用される。力覚センサとしては、特許文献1に開示されている歪ゲージ式の力覚センサ、および、特許文献2に開示されている磁気式の力覚センサが知られている。特許文献1に開示されている力覚センサは、歪ゲージの電気抵抗値を検出し、力覚センサの受力体を移動させる力と受力体を回転させるトルクとを、磁気抵抗値の変動量に基づいて検知する。特許文献2に開示されている力覚センサは、磁石と磁気センサであるホール素子とを備え、磁気センサに対する磁石の相対位置の変化を磁束密度の変化に基づいて検出することによって、受力体を移動させる力と受力体を回転させるトルクとを検知する。
特許文献1に開示されている従来の力覚センサの場合、力覚センサの製造工程にて起歪体に多数の歪ゲージを貼付する必要があることから、力覚センサの構造が複雑となる。特許文献2に開示されている従来の力覚センサは、4つのホール素子の各々が磁石との距離を検出して、互いに垂直な2軸の各方向の力と、当該2軸の各々に垂直な1軸を中心とするトルクとを検知する。すなわち、特許文献2に開示されている力覚センサは、4つのホール素子を使用して、3軸の各方向の力と1軸を中心とするトルクとを検知する。このため、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとの計6分力を検知するためには、ホール素子の数を増やす必要があるため、力覚センサの構造が複雑となる。このように、従来の力覚センサは、簡易な構成にするとともに、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを検知可能とすることが困難であるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構造にでき、かつ、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを検知可能とする力覚センサを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる力覚センサは、固定部と、荷重を受ける受力部と、固定部に設けられた薄板部と、受力部を薄板部に繋げる橋梁部とを有し、受力部が荷重を受けたときに薄板部および橋梁部の少なくとも一方が歪むことによって固定部に対し受力部が移動または回転する起歪体と、受力部に締結されている磁石取付板と、磁石取付板に取り付けられている複数の磁石と、固定部に固定されている基板と、各々が基板に配置されて磁石と1対1で向かい合い、かつ各々が互いに垂直な3軸の各方向における磁束密度を検出する複数の磁気センサと、を備える。
本開示にかかる力覚センサは、簡易な構造にでき、かつ、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを検知することができるという効果を奏する。
以下に、実施の形態にかかる力覚センサを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の分解斜視図である。図3は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の上面図である。図4は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の下面図である。図5は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の断面図である。
図1は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の分解斜視図である。図3は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の上面図である。図4は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の下面図である。図5は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の断面図である。
X軸、Y軸およびZ軸は、互いに垂直な3軸とする。各軸の方向のうち、矢印の方向をプラス方向、矢印とは逆の方向をマイナス方向とする。実施の形態1では、プラスZ方向を上方向、マイナスZ方向を下方向とする。図1に示す力覚センサ10の外観は、円柱形状である。Z軸は、円柱の高さ方向、すなわち力覚センサ10の高さ方向の軸である。なお、力覚センサ10の形状は円柱形状に限られず、適宜変形可能であるものとする。図3には、プラスZ方向側から見た力覚センサ10を示す。図4には、マイナスZ方向側から見た力覚センサ10を示す。図5に示す断面は、図3に示すV-V線における断面であって、X軸とZ軸とに平行な断面である。
力覚センサ10は、起歪体20と、起歪体20のプラスZ方向側に設けられた受力体30と、起歪体20に取り付けられた磁石取付板40と、起歪体20および磁石取付板40のマイナスZ方向側に設けられた基板50と、複数の磁石60と、複数の磁気センサ70とを備える。受力体30と起歪体20と基板50とは、Z方向において互いに重ね合わせられている。磁石取付板40は、起歪体20と基板50との間に挟み込まれている。
測定対象である力またはトルクといった荷重によって起歪体20に歪みが生じることで、磁石取付板40を介して複数の磁石60のうち少なくとも1つの位置が変化する。磁気センサ70と磁石60との相対位置の変化によって、磁気センサ70で検出される磁束密度が変化する。力覚センサ10は、磁気センサ70で検出される磁束密度の変化量に基づいて、加えられた荷重を推定する。
受力体30は、力覚センサ10の外部から加えられる外力、すなわち、荷重を受ける構造体である。XY面において受力体30の外形は円形である。受力体30の材料には、アルミニウム合金または鉄鋼材料といった金属材料が使用される。ねじ穴31は、受力体30のうちX方向およびY方向における中心付近に形成されている。ねじ穴32は、受力体30のうちX方向およびY方向における外縁付近に形成されている。図3に示す受力体30には、4つのねじ穴31と4つのねじ穴32とが形成されている。ねじ穴31の数とねじ穴32の数とは、任意とする。
図6は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の構成要素である起歪体20の斜視図である。XY面において起歪体20の外形は円形である。起歪体20の材料には、アルミニウム合金または鉄鋼材料といった金属材料が使用される。起歪体20は、受力部21と、4つの橋梁部22と、4つの薄板部23と、固定部25とを備える。
受力部21は、起歪体20のうちX方向およびY方向における中心に設けられている。受力部21は、図3に示す受力体30のねじ穴31にねじ込まれたねじ等の固着具により、受力体30に締結されている。受力部21のうちプラスZ方向側の面は、受力体30に接する。受力部21は、受力体30に印加された荷重を受ける。なお、受力体30のねじ穴32には、電動ハンドまたはエアハンド等のロボットハンドといった検出対象と受力体30とを固定するための固着具であるねじ等がねじ込まれる。受力体30に受力部21を締結する固着具と、検出対象に受力体30を固着する固着具との図示は省略する。
固定部25は、起歪体20のうちX方向およびY方向における外縁を囲う。固定部25には、4つのねじ穴24が形成されている。ねじ穴24には、ロボットのアームといった機器に固定部25を固定するためのねじ等の固着具がねじ込まれる。機器に固定部25を固定するための固着具の図示は省略する。
薄板部23は、可撓性を有する薄板である。薄板部23は、固定部25のうち外縁よりも中心側に設けられている。薄板部23の厚さ方向は、起歪体20の外形である円の径方向である。薄板部23は、径方向に垂直な方向へ長い形状である。4つの薄板部23の各々は、円周方向において等間隔に配置されている。ねじ穴24は、薄板部23同士の間に配置されている。
橋梁部22は、可撓性を有する橋梁である。橋梁部22は、受力部21から径方向に延ばされており、受力部21を薄板部23に繋げる。径方向における橋梁部22の一方の端は、受力部21の外縁に固定されている。径方向における橋梁部22の他方の端は、薄板部23の中心に固定されている。4つの橋梁部22の各々は、受力部21を中心に十字の各方向へ延ばされており、円周方向において等間隔に配置されている。すなわち、4つの橋梁部22の各々は、受力部21の周囲において等間隔に配置されている。
受力体30を介して受力部21が荷重を受けることにより、橋梁部22と薄板部23とが弾性変形する。橋梁部22と薄板部23との弾性変形によって、受力部21の位置または姿勢が変化する。受力部21は、初期状態のときの位置から、受力部21が受けた力の向きへ、受力部21が受けた力の大きさに応じた距離だけ移動する。または、受力部21の姿勢は、初期状態のときの姿勢から、受力部21が受けたトルクの向きへトルクの大きさに応じた回転角だけ変化する。初期状態とは、受力部21が荷重を受ける前の状態とする。位置とは、X軸、Y軸およびZ軸の各軸方向における位置とする。姿勢とは、X軸、Y軸およびZ軸の各軸を中心とする回転による向きの状態とする。
このように、受力部21が荷重を受けたときに薄板部23と橋梁部22とが歪むことによって、固定部25に対し受力部21が変位する。固定部25に対する受力部21の変位とは、固定部25に対して受力部21が移動する場合と、固定部25に対して受力部21の姿勢が変化する場合とを含むものとする。受力部21への荷重の印加が無くなると、橋梁部22と薄板部23との復元力により、受力部21は初期状態の位置および姿勢に戻る。なお、受力部21が荷重を受けたときに薄板部23および橋梁部22の双方が歪む場合に限られず、受力部21が荷重を受けたときに薄板部23および橋梁部22の少なくとも一方が歪むことによって、固定部25に対し受力部21が変位する。受力部21への荷重の印加が無くなると、歪みを生じた要素である橋梁部22および薄板部23の少なくとも一方の復元力により、受力部21は初期状態の位置および姿勢に戻る。
力覚センサ10の検出感度は、薄板部23の可撓性と橋梁部22の可撓性とによって決まる。すなわち、力覚センサ10の検出感度は、薄板部23の可撓性と橋梁部22の可撓性とに依存する。薄板部23の厚さを薄くするほど、または薄板部23のZ方向長さを短くするほど、薄板部23の可撓性は高くなる。橋梁部22のZ方向長さを短くするほど、または橋梁部22のうちZ軸および径方向に垂直な方向の長さを短くするほど、橋梁部22の可撓性は高くなる。ただし、薄板部23および橋梁部22の可撓性が高められるほど、検出感度が向上する一方、薄板部23および橋梁部22が破損し易くなり、力覚センサ10の疲労寿命を満足し得なくなる場合がある。薄板部23および橋梁部22の可撓性は、検出感度と疲労寿命とを満足し得るように設定される。
磁石取付板40は、鉄鋼材料により構成される。磁石取付板40は、磁石60の磁束密度を増幅させるヨークとして機能する。力覚センサ10は、ヨークとして機能する磁石取付板40によって磁石60の磁束密度を増幅させることで、検出感度を向上させることができる。
図5に示すように、磁石取付板40は、ねじ等の固着具81により、受力部21に締結されている。受力部21のうちマイナスZ方向側の面は、磁石取付板40に接する。固定部25に対する受力部21の変位に伴って、磁石取付板40も固定部25に対して変位する。固定部25に対する磁石取付板40の変位とは、固定部25に対して磁石取付板40が移動する場合と、固定部25に対して磁石取付板40の姿勢が変化する場合とを含むものとする。受力部21が初期状態の位置および姿勢に戻ることによって、磁石取付板40も初期状態の位置および姿勢に戻る。
図7は、図4に示す力覚センサ10から基板50および磁気センサ70が除かれた状態を示す図である。図7に示すXY面において、磁石取付板40は十字形である。すなわち、磁石取付板40の4つの部位の各々が十字の各方向へ延ばされている。磁石取付板40の4つの部位がなす十字は、4つの橋梁部22がなす十字と同じである。磁石取付板40のうち十字の中心部が、受力部21に締結されている。なお、磁石取付板40は、受力部21に締結可能であって、かつヨークの機能を満足し得る形状であれば良く、十字形以外の形状であっても良い。磁石取付板40は、例えばひし形等でも良い。
図4に示す基板50は、力覚センサ10のうちマイナスZ方向側の底面を構成する。基板50は、起歪体20のうち固定部25のみに接触した状態で、固定部25に固定されている。ねじ穴51は、基板50のうちX方向およびY方向における外縁付近に形成されている。ねじ穴51の数は、任意とする。図5に示すように、基板50は、ねじ穴51にねじ込まれたねじ等の固着具82により、固定部25に締結されている。
力覚センサ10は、図7に示す4つの磁石60a,60b,60c,60dを備える。なお、磁石60とは、4つの磁石60a,60b,60c,60dの各々を区別せずに称したものとする。4つの磁石60a,60b,60c,60dの各々は、磁石取付板40に取り付けられている。各磁石60a,60b,60c,60dは、磁石取付板40のうち十字の各方向へ延びた4つの部位の各々に1つずつ配置されている。各磁石60a,60b,60c,60dは、磁石取付板40のうち基板50と対向する部分に配置されている。各磁石60a,60b,60c,60dは、橋梁部22のマイナスZ方向側の位置、すなわち橋梁部22に対し基板50側の位置に配置されている。各磁石60a,60b,60c,60dのXY面内における位置は、各橋梁部22のXY面内における位置と一致している。各磁石60a,60b,60c,60dは、4つの橋梁部22の各々と同様に、円周方向において等間隔に配置されている。また、各磁石60a,60b,60c,60dは、受力部21の中心からいずれも等しい距離の位置に配置されている。
各磁石60a,60b,60c,60dは、永久磁石または電磁石である。実施の形態1では、各磁石60a,60b,60c,60dは、中空円筒形状である。各磁石60a,60b,60c,60dは、中空円筒形状以外の形状であっても良く、空隙の無い円柱形状または角柱形状などでも良い。
図8は、実施の形態1にかかる力覚センサ10の構成要素である基板50および磁気センサ70を示す平面図である。図8には、基板50と基板50に配置された磁気センサ70とをプラスZ方向側から見た様子を示す。力覚センサ10は、4つの磁気センサ70a,70b,70c,70dを備える。なお、磁気センサ70とは、4つの磁気センサ70a,70b,70c,70dの各々を区別せずに称したものとする。4つの磁気センサ70a,70b,70c,70dの各々は、基板50に配置されて磁石60a,60b,60c,60dと1対1で向かい合う。
4つの磁気センサ70a,70b,70c,70dの各々は、X軸、Y軸およびZ軸の各方向における磁束密度を検出する集積回路である。4つの磁気センサ70a,70b,70c,70dの各々は、3つのホール素子を組み合わせたものであっても良い。3つのホール素子の各々は、1軸の方向における磁束密度を検出する。
磁気センサ70aは、磁石60aと向かい合わせて配置されている。磁気センサ70aは、磁石60aが形成する磁界の中に配置されている。磁気センサ70bは、磁石60bと向かい合わせて配置されている。磁気センサ70bは、磁石60bが形成する磁界の中に配置されている。磁気センサ70cは、磁石60cと向かい合わせて配置されている。磁気センサ70cは、磁石60cが形成する磁界の中に配置されている。磁気センサ70dは、磁石60dと向かい合わせて配置されている。磁気センサ70dは、磁石60dが形成する磁界の中に配置されている。
磁石取付板40の変位に伴って磁石60aの位置が変化することにより、磁石60aと磁気センサ70aとの相対位置が変化する。磁石60aと磁気センサ70aとの相対位置が変化することにより、磁気センサ70aによって検出される磁束密度が変化する。力覚センサ10は、3軸の各方向における磁束密度の変化量を基に、3軸の各方向における磁石60aの位置の変化を検出する。このように、磁石60aおよび磁気センサ70aの組み合わせは、3次元位置センサとして機能する。磁石60bおよび磁気センサ70bと、磁石60cおよび磁気センサ70cと、磁石60dおよび磁気センサ70dとの各組み合わせも、磁石60aおよび磁気センサ70aの組み合わせと同様に、3次元位置センサとして機能する。
力覚センサ10は、この4つの3次元位置センサを使用して、基板50上の4点において磁石60の位置の変化を検出する。力覚センサ10は、この4つの3次元位置センサで取得される位置情報を利用することによって、3軸の各方向における受力部21の移動と、3軸の各々を中心とする受力部21の回転とを検知する。
受力部21へ加えられた力の大きさに対する受力部21の移動量が事前に測定されることによって、力の大きさと移動量との関係を表す変換則が得られる。力覚センサ10は、かかる変換則を基に、受力部21の移動量を力の大きさへ変換することによって、受力部21が受けた力の大きさを求める。また、受力部21へ加えられたトルクに対する受力部21の回転量が事前に測定されることによって、トルクと回転量との関係を表す変換則が得られる。力覚センサ10は、かかる変換則を基に、受力部21の回転量をトルクへ変換することによって、受力部21が受けたトルクを求める。これにより、力覚センサ10は、3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを測定する。
各磁石60a,60b,60c,60dは、受力部21の中心からいずれも等しい距離の位置に配置されており、かつ等間隔で配置されている。また、各磁気センサ70a,70b,70c,70dは、磁石60a,60b,60c,60dと1対1で向かい合う。このように各磁石60a,60b,60c,60dおよび各磁気センサ70a,70b,70c,70dが配置されていることにより、上記変換則の構成式をより簡易な式とすることができる。
力覚センサ10は、実施の形態1で説明する構成要素以外に、プラスZ方向とマイナスZ方向との各々から力覚センサ10を覆うカバー等を備える。また、基板50には、磁気センサ70に接続された電気回路が設けられる。さらに、力覚センサ10は、上記変換則に基づく演算を行う演算回路、および、演算結果を表示する表示部等を備える。これらの構成要素には公知のものを使用することができるため、これらの構成要素についての図示および詳細な説明は省略する。
実施の形態1にかかる力覚センサ10は、上記特許文献1の構成のように起歪体に多数の歪ゲージを貼付する必要がある場合に比べて部品点数を少なくでき、簡易な構成にできる。起歪体に歪ゲージが直接貼付される場合には、歪ゲージに繰り返し力がかかることで接着力が低下し、歪ゲージが剥離するといった問題が生じ得る。力覚センサ10は、歪ゲージの貼付が不要であることで、かかる問題を回避できる。
上記特許文献2の構成では、複数の板ばねを起歪部としていることから、板ばねの製造ばらつきによってホール素子の応答がばらつく可能性があった。また、上記特許文献2の構成において、板ばねを設ける代わりに、高分子材料からなる弾性体でホール素子と永久磁石の隙間を埋めることとした場合、弾性体に直接力が作用することで、疲労寿命が短くなるという問題があった。実施の形態1にかかる力覚センサ10は、薄板部23と橋梁部22との可撓性を利用して受力部21の移動および回転を検出するため、製造ばらつきに起因する応答のばらつきを低減できる。また、力覚センサ10は、高分子材料からなる弾性体で磁石60と磁気センサ70との間を埋める必要が無いため、疲労寿命が短くなるという問題を回避できる。
さらに、力覚センサ10は、磁石取付板40に取り付けられた複数の磁石60a,60b,60c,60dと、各々が互いに垂直な3軸の各方向における磁束密度を検出する磁気センサ70a,70b,70c,70dを備える。力覚センサ10は、上記特許文献2の構成の場合と比べて部品点数を増やすこと無く、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを検知することができる。
以上により、実施の形態1にかかる力覚センサ10は、簡易な構造にでき、かつ、互いに垂直な3軸の各方向の力と3軸の各々を中心とするトルクとを検知できるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものである。実施の形態の構成は、別の公知の技術と組み合わせることが可能である。本開示の要旨を逸脱しない範囲で、実施の形態の構成の一部を省略または変更することが可能である。
10 力覚センサ、20 起歪体、21 受力部、22 橋梁部、23 薄板部、24,31,32,51 ねじ穴、25 固定部、30 受力体、40 磁石取付板、50 基板、60,60a,60b,60c,60d 磁石、70,70a,70b,70c,70d 磁気センサ、81,82 固着具。
Claims (4)
- 固定部と、荷重を受ける受力部と、前記固定部に設けられた薄板部と、前記受力部を前記薄板部に繋げる橋梁部とを有し、前記受力部が前記荷重を受けたときに前記薄板部および前記橋梁部の少なくとも一方が歪むことによって前記固定部に対し前記受力部が移動または回転する起歪体と、
前記受力部に締結されている磁石取付板と、
前記磁石取付板に取り付けられている複数の磁石と、
前記固定部に固定されている基板と、
各々が前記基板に配置されて前記磁石と1対1で向かい合い、かつ各々が互いに垂直な3軸の各方向における磁束密度を検出する複数の磁気センサと、
を備えることを特徴とする力覚センサ。 - 前記起歪体は、複数の前記橋梁部を有し、
複数の前記橋梁部の各々は、前記受力部の周囲において等間隔に配置されており、
前記磁石取付板は、前記起歪体と前記基板との間に挟み込まれており、
複数の前記磁石の各々は、前記磁石取付板のうち前記基板と対向する部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の力覚センサ。 - 前記磁石取付板は、鉄鋼材料により構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の力覚センサ。
- 複数の前記磁石の各々は、等間隔に配置されており、かつ、前記受力部の中心からいずれも等しい距離の位置に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の力覚センサ。
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JP2022040216A JP2023135152A (ja) | 2022-03-15 | 2022-03-15 | 力覚センサ |
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ID=88144130
Family Applications (1)
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2022
- 2022-03-15 JP JP2022040216A patent/JP2023135152A/ja active Pending
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