JP2023123492A - 発見支援要求及び応答の伝搬 - Google Patents

Abstract

【課題】ネットワーク効率を向上させるために、ｍｍＷ帯域を通じて指向性データ送信を利用して、発見支援（ＤＡ）要求及び応答を近隣ＳＴＡに伝搬する無線通信装置、システム及び方法を提供する。【解決手段】方法は、ＳＴＡが発見支援において協働する場合、ＳＴＡ１がＳＴＡ２にＤＡ要求を送信し、ＳＴＡ２が発見支援タイプを決定した後に、ＳＴＡ３、４にその要求を伝搬し、ＳＴＡ３がＳＴＡ２にＤＡ応答を送信して要求に応答し、ＳＴＡ４がＳＴＡ５にその要求を伝搬し、ＳＴＡ５がＳＴＡ４にＤＡ応答を送信して要求に応答し、ＳＴＡ４がＳＴＡ２から受け取った要求への自機の応答で受け取った応答を処理してＳＴＡ２にＳＴＡ４、５から提供されるＤＡの情報を含む１つのＤＡ応答を送信し、ＳＴＡ２が全ての受け取ったＤＡ応答を処理して、ＳＴＡ～ＳＴＡ５からＳＴＡ１に提供される発見支援についての情報を含む１つのＤＡ応答をＳＴＡ１に送信する。【選択図】図１４Ａ

Description

〔関連出願の相互参照〕
[0001] 本出願は、２０１８年９月９日に出願された米国仮特許出願第６２／７５７，９９４号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。

〔連邦政府が支援する研究又は開発に関する記述〕
[0002] 適用なし

〔コンピュータプログラムによる添付物の引用による組み入れ〕
[0003] 適用なし

〔著作権保護を受ける資料の通知〕
[0004] 本特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受けることができる。著作権の権利所有者は、米国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§１．１４に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。

[0006] 本開示の技術は、一般に、指向性無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）通信に関し、具体的には、近隣局への発見支援要求及び応答の伝搬に関する。

[0008] 特にミリメートル波長（ｍｍ波又はｍｍＷ）形態の無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）には、より高い容量が常に求められている。ネットワークオペレータは、高密度化を達成する様々な概念を受け入れ始めており、メッシュネットワーク、並びにメッシュネットワークと非メッシュネットワークとの混合を含むミリメートル波（ｍｍＷ）形態などの無線ネットワークがますます重要になってきている。現在のｓｕｂ－６ＧＨｚ無線技術は、高データ需要に対処するには十分でない。１つの選択肢は、ミリメートル波帯（ｍｍＷ）としばしば呼ばれる３０～３００ＧＨｚバンドにおける更なるスペクトルを利用することである。

[0009] 一般に、ｍｍＷ無線ネットワーキングシステムの効率的な使用には、高周波帯のチャネル障害及び伝搬特性に正しく対応する必要がある。高自由空間経路損失、高い侵入損失、反射損失及び回折損失は、利用可能なダイバーシチを低減し、見通し外（ＮＬＯＳ）通信を制限する。それにもかかわらず、ｍｍＷの短波長は、実用的な寸法の高利得電子操作型指向性アンテナの使用を可能にして、これにより、経路損失を克服して受信機における高い信号対雑音比（ＳＮＲ）を確実にするのに十分な配列利得を提供することができる。ｍｍＷ帯を用いた高密度展開環境における指向性配信ネットワーク（ＤＮ）は、局（ＳＴＡ）間の信頼できる通信を実現して見通し内チャネル制約を克服するのに効率的な方法である。

[0010] 新規局（ＳＴＡ又はノード）がロケーション内で始動している時、新規局は、参加すべきネットワーク内の発見すべき近隣ＳＴＡを探している（探索している）。ＳＴＡからネットワークへの初期アクセスプロセスは、近隣ＳＴＡをスキャンして局所的近傍の全てのアクティブＳＴＡを発見することを含む。このプロセスは、参加すべき特定のネットワーク又はネットワークリストを新規ＳＴＡが探索することを通じて、或いは新規ＳＴＡを受け入れる予定のいずれかの既存のネットワークに参加するためのブロードキャスト要求を新規ＳＴＡが送信することによって実行することができる。

[0011] 分散ネットワーク（ＤＮ）に接続する局は、近隣ＳＴＡを発見して、ゲートウェイ／ポータルＤＮＳＴＡに到達するための最良の方法、及びこれらの各近隣ＳＴＡの能力を判断する必要がある。新規ＳＴＡは、候補となる近隣ＳＴＡの全てのチャネルを特定の期間にわたって検査する。この特定の時間後にアクティブＳＴＡが検出されなければ、新規ＳＴＡは次のチャネルの検査に移行する。ＳＴＡが検出されると、新規ＳＴＡは、その物理（ＰＨＹ）層（例えばＯＳＩモデル）を調節領域（ＩＥＥＥ、ＦＣＣ、ＥＴＳＩ、ＭＫＫなど）内における動作のために構成するのに十分な情報を収集する。ｍｍ波通信では、指向性送信に起因してこのタスクが更に困難である。このプロセスにおける課題は、（ａ）周辺ＳＴＡＩＤの知識、（ｂ）ビームフォーミングにとって最良な送信パターンの知識、（ｃ）衝突及びデフネスに起因するチャネルアクセス問題、及び（ｄ）閉塞及び反射に起因するチャネル障害、として要約することができる。ｍｍＷＤ２Ｄ及びＤＮ技術の普及を可能にするには、上記の課題の一部又は全部を克服する近隣発見方法の設計が最重要である。

[0012] しかしながら、ＳＴＡが発見信号（ビーコン又はビームフォーミングフレーム）を絶えず送信する必要があることによって、スペクトルを非効率的に使用して、待ち時間を増加させて、ビームフォーミング信号が不要な時でもこの信号を送信するために絶えず送信を中断する。

[0013] したがって、ノード間の協働を強化してネットワーク効率を向上させる、強化された発見機構に対するニーズが存在する。本開示は、このニーズを満たすとともに、これまでの技術を凌駕する更なる利点をもたらす。

[0014] ネットワーク内のノード（局）間の発見支援を伝搬する効率を向上させるプロトコルを開示する。ネットワークに参加しようと試みる新規ＳＴＡから発見支援要求を受け取る局（ＳＴＡ）、又は近隣ＳＴＡを発見する必要があるＳＴＡは、そのＢＳＳ内の又は周辺領域内の他のＳＴＡに発見支援要求を伝搬して、支援を要求するＳＴＡが新規の近隣ＳＴＡを発見するのを助けるように構成される。伝搬された発見支援応答を受け取ったＳＴＡは、発見支援機能をサポートする場合、伝搬された発見支援要求の受け取り元のＳＴＡに発見支援応答を送信することによって要求に応答する。伝搬された発見支援要求を送信したＳＴＡは全ての応答を処理して、発見支援要求を要求したＳＴＡに、発見支援キャンペーンについての情報を含む発見支援応答を送信する。

[0015] 強化されたプロトコルは、いくつかの理由でネットワーク効率を向上させる。ＳＴＡが発見信号（ビーコン又はビームフォーミングフレーム）を絶えず送信して、スペクトルを非効率的に使用して、待ち時間を増加させて、ビームフォーミング信号が不要な時でもこの信号を送信するために絶えず送信を中断する必要がない。参加する新規ＳＴＡは、接続先のチャネル及びネットワーク内のチャネルアクセス及びスケジューリング割り当てについての情報を取得できる。新規ＳＴＡにビーコン送信時間を認識させて、ビームフォーミングフレームを見逃さないようにする。新規ＳＴＡは、ビームフォーミングフレームを（パッシブ又はアクティブ）スキャンし続けて電力を無駄にする必要がない。いつどこでビームフォーミングフレームが送信され又は送信される予定であるかをＳＴＡに認識させるので、開示されるプロトコルはネットワーク効率を向上させる。

[0016] 開示される指向性ＷＬＡＮシステム、装置及び方法は、無線ＬＡＮ（ＷＬＡＮ）、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）及び屋外無線通信に適用することができる広範囲のネットワークアプリケーション、例えば装置間（Ｄ２Ｄ）、ピアツーピア（Ｐ２Ｐ）、無線及びメッシュネットワーキングアプリケーションに適用可能である。ターゲットアプリケーションとしては、例えば、以下に限定されるわけではないが、当業者には容易に理解されるように、Ｗｉ－Ｆｉ、ＷｉＧｉｇ、及び他の無線ネットワーク、モノのインターネット（Ｉｏｔ）アプリケーション、データのバックホール及びフロントホール、屋内及び屋外配信ネットワーク、メッシュネットワーク、Ｄ２Ｄ通信を用いる次世代のセルラネットワーク、及び他の多数のアプリケーションを挙げることができる。

[0017] 本明細書の以下の部分では、本明細書で説明する技術の更なる態様が明らかになり、この詳細な説明は、本技術の好ましい実施形態を制限することなく完全に開示するためのものである。

[0018] 本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによって十分に理解されるであろう。

ＩＥＥＥ ８０２．１１無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）において行われるアクティブスキャンのタイミング図である。 ＤＮ局と非ＤＮ局の組み合わせを示す分散ネットワーク（ＤＮ）の局（ＳＴＡ）図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ ＷＬＡＮのＤＮ識別要素を示すデータフィールド図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ ＷＬＡＮのＤＮ構成要素を示すデータフィールド図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄプロトコルでのアンテナセクタスイーピング（ＳＳＷ）の概略図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄプロトコルでのセクタレベルスイーピング（ＳＬＳ）のシグナリングを示すシグナリング図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄのセクタスイープ（ＳＳＷ）フレーム要素を示すデータフィールド図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄのＳＳＷフレーム要素内のＳＳＷフィールドを示すデータフィールド図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄに利用される、ＩＳＳの一部として送信される時に示されるＳＳＷフィードバックフィールドを示すデータフィールド図である。 ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄに利用される、ＩＳＳの一部として送信されない時に示されるＳＳＷフィードバックフィールドを示すデータフィールド図である。 本開示の実施形態に従って利用されるＷＬＡＮ通信局ハードウェアのブロック図である。 本開示の実施形態に従って利用される図１０の局ハードウェアのｍｍＷビームパターン図である。 本開示の実施形態による発見帯域通信全方向性アンテナ又は準全方向性アンテナ（すなわち、ｓｕｂ－６ＧＨｚ）のビームパターン図である。 本開示の実施形態による、複数の局が発見支援要求及び応答を伝搬する第１の例の通信交信図である。 本開示の実施形態による、複数の局が発見支援要求及び応答を伝搬する第１の例の通信交信図である。 本開示の実施形態による、複数の局が発見支援要求及び応答を伝搬する第２の例の通信交信図である。 本開示の実施形態による、複数の局が発見支援要求及び応答を伝搬する第２の例の通信交信図である。 本開示の実施形態による、局が発見支援を要求して発見支援応答を処理するフロー図である。 本開示の実施形態による、局が発見支援を要求して発見支援応答を処理するフロー図である。 本開示の実施形態による、発見支援要求を伝搬するフロー図である。 本開示の実施形態による、発見支援要求を伝搬するフロー図である。 本開示の実施形態による、伝搬されて受け取られた発見支援要求を処理するフロー図である。 本開示の実施形態による、伝搬されて受け取られた発見支援要求を処理するフロー図である。 本開示の実施形態による発見支援情報要素のデータフィールド図である。 本開示の実施形態による、図１８に示す発見支援制御フィールド内のサブフィールドのデータフィールド図である。 本開示の実施形態による拡張スケジュール要素のデータフィールド図である。 本開示の実施形態による、図２０に示す割り当てフィールドのデータフィールド図である。 本開示の実施形態による、図２１に示す割り当て制御サブフィールドのデータフィールド図である。 本開示の実施形態によるＤＭＧ能力要素のデータフィールド図である。 本開示の実施形態による指向性マルチギガバイト（ＤＭＧ）ＳＴＡ能力情報サブフィールドのデータフィールド図である。 本開示の実施形態によるＦＳＴ情報要求フレームのデータフィールド図である。 本開示の実施形態によるＦＳＴ情報応答フレームのデータフィールド図である。 本開示の実施形態による第１の発見支援要求及び応答例のシグナリング及び指向性ビーム図である。 本開示の実施形態による第２の発見支援要求及び応答例のシグナリング及び指向性ビーム図である。 本開示の実施形態による第３の発見支援要求及び応答例のシグナリング及び指向性ビーム図である。

１．用語の定義
[0049] 本開示では、一般に後述する意味を有する複数の用語を利用する。

[0050] Ａ－ＢＦＴ：アソシエーション－ビームフォーミングトレーニング期間：ネットワークに参加する新規局（ＳＴＡ）のアソシエーション及びビームフォーム（ＢＦ）トレーニングに使用される、ビーコンで通知される期間。

[0051] ＡＩＤ：アソシエーション識別は、局とＡＰ／ＰＣＰ又はＢＳＳとの間のデータリンクアソシエーションのための識別子である。

[0052] ＡＰ：アクセスポイント：１つの局（ＳＴＡ）を含み、関連するＳＴＡの無線媒体（ＷＭ）を通じて配信サービスへのアクセスを提供するエンティティ。

[0053] ビームフォーミング（ＢＦ）：対象の受信機における受信信号電力又は信号対雑音比（ＳＮＲ）を改善するための情報を決定するための指向性アンテナシステム又はアレイからの指向性送信であって、これにより、局は、時間及び方向割り当て情報を相互に関連させるための情報を取得することができる。

[0054] ＢＳＳ：ベーシックサービスセットは、ネットワーク内のＡＰとの同期に成功した一連の局（ＳＴＡ）である。

[0055] ＢＩ：ビーコン間隔は、ビーコン送信時間の合間の時間を表す周期的スーパーフレーム期間（ｃｙｃｌｉｃ ｓｕｐｅｒ ｆｒａｍｅ ｐｅｒｉｏｄ）である。

[0056] ＢＲＰ：ＢＦ精緻化プロトコルは、受信機トレーニングを可能にし、指向性通信を最適化する（最良の指向性通信を達成する）ために送信機側及び受信機側を繰り返しトレーニングするＢＦプロトコルである。

[0057] ＢＳＳ：ベーシックサービスセットは、実際に、ＳＴＡが互いに通信できるようにする無線媒体に接続する一連のＳＴＡであるＢＳＳの周囲に構築される、ＩＥＥＥ ８０２．１１ ＷＬＡＮアーキテクチャの構成要素である。

[0058] ＢＴＩ：ビーコン送信間隔は、連続するビーコン送信間の間隔である。

[0059] ＣＢＡＰ：競合ベースのアクセス期間は、競合ベースの拡張分散チャネルアクセス（ｅｎｈａｎｃｅｄ ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ ｃｈａｎｎｅｌ ａｃｃｅｓｓ：ＥＤＣＡ）を使用する指向性マルチギガビット（ＤＭＧ）ＢＳＳのデータ転送間隔（ＤＴＩ）内の期間である。

[0060] ＤＭＧ：指向性マルチギガビットは、ＩＥＥＥ ８０２に記述される高スループット無線通信の形態である。

[0061] ＥＤＭＧ：拡張指向性マルチギガビットは、ＤＭＧの拡張形態である。

[0062] ＦＳＴ：高速セッション転送は、通信しているＳＴＡの両方が、通信に使用する周波数帯内で同様の能力を有する時の物理チャネル相互間のセッションの転送である。通信セッション中に、ＳＴＡが確立されたＰＨＹリンクについての状態情報を保持することに留意されたい。

[0063] ＤＴＩ：データ転送間隔は、完全なＢＦトレーニングに続いて実際のデータ転送を行うことができる期間であり、ＤＴＩは、１又は２以上のサービス期間（ＳＰ）及び競合ベースのアクセス期間（ＣＢＡＰ）を含むことができる。

[0064] ＬＯＳ：見通し内通信：表向きは送信機及び受信機が互いの見通し内にある通信であり、反射信号の通信の結果ではない。逆の状態は、局が互いのＬＯＳ内にない見通し外のＮＬＯＳである。

[0065] ＭＡＣアドレス：媒体アクセス制御（ＭＡＣ）アドレス。

[0066] ＭＢＳＳ：メッシュベーシックサービスセットは、分散ネットワーク（ＤＮ）局（ＤＮ ＳＴＡ）の自己完結型ネットワーク（ｓｅｌｆ－ｃｏｎｔａｉｎｅｄ ｎｅｔｗｏｒｋ）を形成するベーシックサービスセット（ＢＳＳ）であり、配信システム（ＤＳ）として使用することができる。

[0067] ＭＣＳ：変調符号化スキーム：物理（ＰＨＹ）層（例えばＯＳＩモデル）データレートに換算できる指数を定義する。

[0068] 全方向性：無指向性アンテナを利用する送信モード。

[0069] ＰＢＳＳ：８０２．１ａｄに規定されるパーソナル基本サービスセット（ＰＢＳＳ）であり、独立ＢＳＳ（ＩＢＳＳ）と同様であるが、ＰＢＳＳは、ＳＴＡがＡＰのような特別な装置に依拠することなく互いに直接通信することができるＩＥＥＥ ８０２．１１アドホックネットワークの一種である。

[0070] ＰＣＰ：ＰＢＳＳコントロールポイント：アドホックネットワークでは、参加局の１つが、ＰＢＳＳコントロールポイントの役割をすることができ、ＡＰと同様に働いて、ネットワークを通知してアクセスを編成する。

[0071] 準全方向性：最も広いビーム幅を達成できる指向性マルチギガビット（ＤＭＧ）アンテナを利用する通信モードである。

[0072] 受信セクタスイープ（ＲＸＳＳ）：連続する受信間にスイープが行われる、異なるセクタを介した（にわたる）セクタスイープ（ＳＳＷ）フレームの受信。

[0073] ＲＳＳＩ：受信信号強度インジケータ（ｄＢｍ単位）。

[0074] ＳＬＳ：セクタレベルスイープ段階は、ＳＳＷフィードバック及びＳＳＷ ＡＣＫなどを使用してイニシエータをトレーニングするためのイニシエータセクタスイープ（ＩＳＳ）、レスポンダリンクをトレーニングするためのレスポンダセクタスイープ（ＲＳＳ）といった４つほどのコンポーネントを含むことができるＢＦトレーニング段階である。

[0075] ＳＮＲ：ｄＢ単位の受信信号対雑音比。

[0076] ＳＰ：サービス期間は、アクセスポイント（ＡＰ）によってスケジュールされる期間であり、スケジュールされたＳＰは、一定の時間間隔で開始する。

[0077] スペクトル効率：特定の通信システムにおいて所与の帯域幅を通じて送信できる情報率であり、通常はビット／秒又はＨｚで表される。

[0078] ＳＳＩＤ：サービスセット識別子は、ＷＬＡＮネットワークに割り当てられた名前である。

[0079] ＳＴＡ：局は、無線媒体（ＷＭ）への媒体アクセス制御（ＭＡＣ）及び物理層（ＰＨＹ）インターフェイスのアドレス指定可能なインスタンスである論理エンティティである。

[0080] スイープ：送信機又は受信機のアンテナ構成が送信間で変更される、短期ビームフォーミングフレーム間間隔（ＳＢＩＦＳ）間隔によって分離された一連の送信。

[0081] ＳＳＷ：セクタスイープは、異なるセクタ（方向）で送信を行って、受信信号及び強度などに関する情報を収集する動作である。

[0082] ＴＤＤ：時分割二重は、通信リンクを二重化できるようにして、同じ周波数帯内の異なる時間スロットの割り当てによって、アップリンクをダウンリンクから分離して、異なるアップリンク及びダウンリンクデータ送信フローを調整する。

[0083] ＴＤＤ ＳＰ：時分割二重サービス期間は、ＴＤＤチャネルアクセスを含むサービス期間であり、ＴＤＤ ＳＰは一連のＴＤＤ間隔を含み、一連のＴＤＤ間隔は一連のＴＤＤスロットを含む。

[0084] 送信セクタスイープ（ＴＸＳＳ）：連続する送信間にスイープが行われる、異なるセクタを介した複数のセクタスイープ（ＳＳＷ）又は指向性マルチギガビット（ＤＭＧ）ビーコンフレームの送信である。

２．既存の指向性無線ネットワーク技術
２．１ ＷＬＡＮシステム
[0087] ８０２．１１などのＷＬＡＮシステムでは、パッシブスキャン及びアクティブスキャンという２つのスキャンモードが規定される。以下は、パッシブスキャンの特性である。（ａ）ネットワークに参加しようと試みる新規局（ＳＴＡ）は、各チャネルを検査し、最大でＭａｘＣｈａｎｎｅｌＴｉｍｅにわたってビーコンフレームを待つ。（ｂ）ビーコンが受け取られなかった場合、新規ＳＴＡは別のチャネルに移行し、したがってスキャンモードにおいて信号を送信しないのでバッテリ電力が節約される。ＳＴＡは、ビーコンを見逃さないように各チャネルにおいて十分な時間にわたって待つべきである。ビーコンが失われた場合、ＳＴＡは更なるビーコン送信間隔（ＢＴＩ）にわたって待つべきである。

[0088] 以下は、アクティブスキャンの特性である。（ａ）ローカルネットワークに参加したいと望む新規ＳＴＡは、以下に従って各チャネル上でプローブ要求フレームを送信する。（ａ）（１）新規ＳＴＡは、あるチャネルに移行して、着信フレーム、又はプローブ遅延タイマの満了を待つ。（ａ）（２）タイマの満了後にフレームが検出されなかった場合、このチャネルは未使用とみなされる。（ａ）（３）チャネルが未使用である場合、ＳＴＡは新たなチャネルに移行する。（ａ）（４）チャネルが使用中である場合、ＳＴＡは、標準ＤＣＦを使用して媒体にアクセスしてプローブ要求フレームを送信する。（ａ）（５）チャネルがそれまでに使用中でなかった場合、ＳＴＡは、プローブ要求に対する応答を受け取るために所望の期間（例えば、Ｍｉｎｉｍｕｍ Ｃｈａｎｎｅｌ Ｔｉｍｅ）にわたって待つ。チャネルが使用中であってプローブ応答が受け取られた場合、ＳＴＡは、更なる時間（例えば、Ｍａｘｉｍｕｍ Ｃｈａｎｎｅｌ Ｔｉｍｅ）にわたって待つ。

[0089] （ｂ）プローブ要求は、一意のサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、ＳＳＩＤのリスト又はブロードキャストＳＳＩＤを使用することができる。（ｃ）周波数帯によっては、アクティブスキャンが禁止されているものもある。（ｄ）アクティブスキャンは、特に多くの新規ＳＴＡが同時に到着してネットワークにアクセスしようと試みる場合に干渉及び衝突の原因となり得る。（ｅ）アクティブスキャンは、パッシブスキャンの使用に比べてＳＴＡがビーコンを待つ必要がないので、ＳＴＡがネットワークにアクセスするための高速な（遅延が少ない）方法である。（ｆ）インフラストラクチャベーシックサービスセット（ＢＳＳ）及びＩＢＳＳでは、少なくとも１つのＳＴＡがプローブを受け取って応答しようと目を光らせている。（ｇ）分散ネットワーク（ＤＮ）ベーシックサービスセット（ＭＢＳＳ）内のＳＴＡは、いずれかの時点で応答に目を光らせていないこともある。（ｈ）無線測定キャンペーンがアクティブの時には、ＳＴＡがプローブ要求に応答しないこともある。（ｉ）プローブ応答の衝突が生じることもある。ＳＴＡは、最後のビーコンを送信したＳＴＡが最初のプローブ応答を送信できるようにすることによってプローブ応答の送信を協調させることができる。他のＳＴＡは、衝突を回避するためにバックオフ時間及び通常の分散協調機能（ＤＣＦ）チャネルアクセスに従ってこれらを使用することができる。

[0090] 図１に、プローブを送信するスキャン局と、プローブを受け取ってこれに応答する２つの応答局とを示す、ＩＥＥＥ ８０２．１１ ＷＬＡＮにおけるアクティブスキャンの使用を示す。この図には、最小プローブ応答タイミング及び最大プローブ応答タイミングも示す。図示の値Ｇ１は、確認応答の送信前のフレーム間間隔であるＳＩＦＳに設定されるのに対し、値Ｇ３は、バックオフ期間の完了後であってＲＴＳパッケージの送信前に送信側が待機する時間遅延を表すＤＣＦフレーム間間隔であるＤＩＦＳである。

２．２ ＩＥＥＥ ８０２．１１ｓ分散ネットワーク（ＤＮ）ＷＬＡＮ
[0092] ＩＥＥＥ ８０２．１１ｓ（以下、８０２．１１ｓ）は、８０２．１１標準に無線メッシュネットワーキング能力を加えた標準である。８０２．１１ｓでは、新たなタイプの無線局と、メッシュネットワーク発見、ピアツーピア接続の確立及びメッシュネットワークを通じたデータのルーティングを可能にする新たなシグナリングとが規定される。

[0093] 図２には、非メッシュＳＴＡの混合がメッシュＳＴＡ／ＡＰに接続し（実線）、メッシュＳＴＡがメッシュポータルを含む他のメッシュＳＴＡに接続する（点線）メッシュネットワークの一例を示す。メッシュネットワーク内のノードは、８０２．１１標準で規定されている同じスキャン技術を近隣発見に使用する。メッシュネットワークの識別は、ビーコン及びプローブ応答フレームに含まれるメッシュＩＤ要素によって行われる。１つのメッシュネットワークでは、全てのメッシュＳＴＡが同じメッシュプロファイルを使用する。メッシュプロファイルは、メッシュプロファイル内の全てのパラメータが一致する場合に同じものとみなされる。メッシュプロファイルは、その近隣のメッシュＳＴＡがスキャンを通じてメッシュプロファイルを取得できるようにビーコン及びプローブ応答フレームに含まれる。

[0094] メッシュＳＴＡがスキャンプロセスを通じて近隣メッシュＳＴＡを発見すると、発見されたメッシュＳＴＡはピアメッシュＳＴＡ候補とみなされる。このメッシュＳＴＡは、発見されたメッシュＳＴＡがメンバであるメッシュネットワークのメンバになって近隣メッシュＳＴＡとメッシュピアリングを確立することができる。発見された近隣メッシュＳＴＡは、受信ビーコンと同じメッシュプロファイルを使用している場合、或いはプローブ応答フレームがその近隣メッシュＳＴＡを示す場合、ピアメッシュＳＴＡ候補とみなすことができる。

[0095] メッシュＳＴＡは、（ａ）近隣ＭＡＣアドレス、（ｂ）動作チャネル番号、及び（ｃ）最近観察されたリンク状況及び品質情報を含む発見された近隣情報をメッシュ近隣テーブル内に維持しようと試みる。近隣が検出されなかった場合、メッシュＳＴＡは、その最優先プロファイルのメッシュＩＤを使用してアクティブな状態を保つ。近隣メッシュＳＴＡを発見するための全ての上述したシグナリングはブロードキャストモードで実行される。８０２．１１ｓは、指向性無線通信を伴うネットワークを対象としたものではないと理解されたい。

[0096] 図３に、メッシュネットワークの識別を通知するために使用されるメッシュ識別要素（メッシュＩＤ要素）を示す。メッシュＩＤは、メッシュネットワークに参加する用意がある新規ＳＴＡによってプローブ要求で送信され、また既存のメッシュネットワークＳＴＡによってビーコン及び信号で送信される。長さ０のメッシュＩＤフィールドは、プローブ要求フレーム内で使用されるワイルドカードメッシュＩＤを示す。ワイルドカードメッシュＩＤは、非メッシュＳＴＡがメッシュネットワークに参加するのを防ぐ特定のＩＤである。なお、メッシュ局は、非メッシュ局よりも多くの特徴を有するＳＴＡであり、例えば他のいくつかのモジュールに加えてメッシュ機能を提供するモジュールとして動作するＳＴＡを有するようなものであると認識されたい。ＳＴＡがこのメッシュモジュールを有していない場合には、メッシュネットワークへの接続を許可すべきではない。

[0097] 図４に、メッシュＳＴＡによって送信されるビーコンフレーム及びプローブ応答フレームに含まれる、メッシュサービスの通知に使用されるメッシュ構成要素を示す。メッシュ構成要素の主要内容は、（ａ）経路選択プロトコル識別子、（ｂ）経路選択メトリック識別子、（ｃ）輻輳制御モード識別子、（ｄ）同期方法識別子、（ｅ）認証プロトコル識別子である。メッシュ構成要素の内容は、メッシュＩＤと共にメッシュプロファイルを形成する。

[0098] ８０２．１１ａ標準は、メッシュ発見、メッシュピアリング管理、メッシュセキュリティ、メッシュビーコン送信及び同期、メッシュ協調機能、メッシュ電力管理、メッシュチャネルスイッチング、３アドレス、４アドレス、及び拡張アドレスフレームフォーマット、メッシュ経路選択及び転送、外部ネットワークとの相互作用、メッシュ間輻輳制御、並びにメッシュＢＳＳにおける緊急サービスサポートを含む多くの手順及びメッシュ機能を定める。

２．３ ＷＬＡＮにおけるミリメートル波
[00100] 一般に、ミリメートル波帯におけるＷＬＡＮでは、高い経路損失を考慮して通信にとって十分なＳＮＲを提供するために、送信、受信、又はこれらの両方に指向性アンテナを使用する必要がある。送信又は受信において指向性アンテナを使用すると、スキャンプロセスも指向性になる。ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄ及び新たな標準８０２．１１ａｙでは、ミリメートル波帯を介した指向性送受信のためのスキャン及びビームフォーミング手順が規定される。

２．４ ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｄのスキャン及びＢＦトレーニング
[00102] ｍｍＷ ＷＬＡＮの最先端システムの例は、８０２．１１ａｄ標準である。

２．４．１ スキャン
[00104] 新規ＳＴＡは、特定のＳＳＩＤ、ＳＳＩＤリスト、又は全ての発見されたＳＳＩＤをスキャンするためにパッシブ又はアクティブスキャンモードで動作する。パッシブなスキャンを行うには、ＳＴＡが、ＳＳＩＤを含むＤＭＧビーコンフレームをスキャンする。アクティブなスキャンを行うには、ＤＭＧ ＳＴＡが、所望のＳＳＩＤ又は１又は２以上のＳＳＩＤリスト要素を含むプローブ要求フレームを送信する。ＤＭＧ ＳＴＡは、プローブ要求フレームの送信前に、ＤＭＧビーコンフレームの送信又はビームフォーミングトレーニングの実行を行うことが必要な場合もある。

２．４．２ ＢＦトレーニング
[00106] ＢＦトレーニングは、セクタスイープを使用するＢＦトレーニングフレーム送信の双方向シーケンスであり、各ＳＴＡが送信及び受信の両方に適したアンテナシステム設定を決定するために必要なシグナリングを行う。

[00107] ８０２．１１ａｄのＢＦトレーニングプロセスは、３段階で実行することができる。（１）セクタレベルスイープ段階を実行することにより、リンク取得のために指向性送信及び低利得（準全方向性）受信を実行する。（２）複合送受信のために、受信利得及び最終調整を加える精緻化段階を実行する。（３）その後、データ送信中にトラッキングを実行して、チャネル変更に合わせた調整を行う。

２．４．３ ８０２．１１ａｄのＳＬＳ ＢＦトレーニング段階
[00109] このＳＬＳ ＢＦトレーニング段階では、８０２．１１ａｄ標準のセクタレベルスイープ（ＳＬＳ）必須段階に焦点を置く。ＳＬＳ中には、一対のＳＴＡが、異なるアンテナセクタを介して一連のセクタスイープ（ＳＳＷ）フレーム（又は、ＰＣＰ／ＡＰにおける送信セクタトレーニングの場合にはビーコン）を交換して、最も高い信号品質を提供するセクタを発見する。最初に送信を行う局はイニシエータと呼ばれ、２番目に行う局はレスポンダと呼ばれる。

[00110] 送信セクタスイープ（ＴＸＳＳ）中には、異なるセクタ上でＳＳＷフレームが送信され、対を成すＳＴＡ（レスポンダ）が準全方向性パターンを利用してこれを受け取る。レスポンダは、最良のリンク品質（例えば、ＳＮＲ）を提供するイニシエータのアンテナアレイセクタを決定するか、或いはそうでなければ、局間の通信をサポートする。

[00111] 図５に、８０２．１１ａｄでのセクタスイープ（ＳＳＷ）の概念を示す。この図には、ＳＴＡ １がＳＬＳのイニシエータであってＳＴＡ ２がレスポンダである例を示す。ＳＴＡ １は、送信アンテナパターン微細セクタを全てスイープし、ＳＴＡ ２は、準全方向性パターンで受け取る。ＳＴＡ ２は、ＳＴＡ １から受け取った最良のセクタをＳＴＡ ２にフィードバックする。

[00112] 図６に、８０２．１１ａｄ仕様で実装されるセクタレベルスイープ（ＳＬＳ）プロトコルのシグナリングを示す。送信セクタスイープの各フレームは、セクタカウントダウン指示（ＣＤＯＷＮ）、セクタＩＤ及びアンテナＩＤに関する情報を含む。最良のセクタＩＤ及びアンテナＩＤ情報は、セクタスイープフィードバック及びセクタスイープＡＣＫフレームと共にフィードバックされる。

[00113] 図７に、以下で概説するフィールドを含む、８０２．１１ａｄ標準で利用されるセクタスイープフレーム（ＳＳＷフレーム）のフィールドを示す。継続時間フィールドは、ＳＳＷフレーム送信の最後までの時間に設定される。ＲＡフィールドは、セクタスイープの所定の受信者であるＳＴＡのＭＡＣアドレスを含む。ＴＡフィールドは、セクタスイープフレームの送信ＳＴＡのＭＡＣアドレスを含む。

[00114] 図８に、ＳＳＷフィールド内のデータ要素を示す。ＳＳＷフィールドで搬送される主要情報は以下の通りである。方向フィールドは、０に設定されると、ビームフォーミングイニシエータによってフレームが送信されることを示し、１に設定されると、ビームフォーミングレスポンダによってフレームが送信されることを示す。ＣＤＯＷＮフィールドは、ＴＸＳＳの最後までの残りのＤＭＧビーコンフレーム送信の数を示すダウンカウンタである。セクタＩＤフィールドは、このＳＳＷフィールドを含むフレームを送信するセクタ番号を示すように設定される。ＤＭＧアンテナＩＤフィールドは、送信機がこの送信のために現在どのＤＭＧアンテナを使用しているかを示す。ＲＸＳＳ長フィールドは、ＣＢＡＰで送信された時にのみ有効であり、そうでない場合には留保される。このＲＸＳＳ長フィールドは、送信側ＳＴＡによって要求された受信セクタスイープの長さを指定し、ＳＳＷフレームの単位で定義される。ＳＳＷフィードバックフィールドについては以下で定義する。

[00115] 図９Ａ及び図９Ｂに、ＳＳＷフィードバックフィールドを示す。図９Ａに示すフォーマットは、内部下位層サービス（ＩＳＳ）の一部として送信される時に利用され、図９Ｂのフォーマットは、ＩＳＳの一部として送信されない時に使用される。ＩＳＳ内総セクタフィールドは、イニシエータがＩＳＳにおいて使用する総セクタ数を示す。Ｒｘ ＤＭＧアンテナ数サブフィールドは、イニシエータが次の受信セクタスイープ（ＲＳＳ）中に使用する受信ＤＭＧアンテナの数を示す。セクタ選択フィールドは、直前のセクタスイープにおいて最良の品質で受け取られたフレーム内のＳＳＷフィールドのセクタＩＤサブフィールドの値を含む。ＤＭＧアンテナ選択フィールドは、直前のセクタスイープにおいて最良の品質で受け取られたフレーム内のＳＳＷフィールドのＤＭＧアンテナＩＤサブフィールドの値を示す。ＳＮＲレポートフィールドは、直前のセクタスイープ中に最良の品質で受け取られた、セクタ選択フィールドに示されるフレームのＳＮＲの値に設定される。ポール要求フィールドは、非ＰＣＰ／非ＡＰ ＳＴＡによって１に設定されると、ＰＣＰ／ＡＰに非ＰＣＰ／非ＡＰとの通信を開始するように要求することを示す。ポール要求フィールドは、０に設定されると、ＰＣＰ／ＡＰが通信を開始するかどうかに関する設定を非ＰＣＰ／非ＡＰが有していないことを示す。

３．局（ＳＴＡ）ハードウェア構成
[00117] 図１０に、ＳＴＡハードウェア構成の実施形態例１０を示し、ハードウェアブロック１３内へのＩ／Ｏ経路１２を示し、コンピュータプロセッサ（ＣＰＵ）１６及びメモリ（ＲＡＭ）１８が、ＳＴＡにセンサ、アクチュエータなどへの外部Ｉ／ＯをもたらすＩ／Ｏ経路１２に結合されたバス１４に結合される。プロセッサ１６上では、通信プロトコルを実装するプログラムを実行するための、メモリ１８からの命令が実行され、通信プロトコルが実行されて、ＳＴＡが「新規ＳＴＡ」又はネットワーク内の既存のＳＴＡのうちの１つの機能を実行できるようにする。また、プログラミングは、現在の通信文脈においてどのような役割をしているかによって異なるモード（送信元、中間、宛先）で動作するように構成されると理解されたい。この図示のホストマシンは、近隣ＳＴＡとの間でフレームを送受信する複数のアンテナ２４ａ～２４ｎ、２６ａ～２６ｎ、２８ａ～２８ｎへの無線周波数（ＲＦ）回路２２ａ、２２ｂ、２２ｃに結合されたｍｍＷモデム２０を含むように構成される。また、ホストマシンは、（単複の）アンテナ３４への無線周波数（ＲＦ）回路３２に結合されたｓｕｂ－６ＧＨｚモデム３０を含むことも分かる。

[00118] したがって、この図示のホストマシンは、２つの異なる帯域で通信を行えるように、２つのモデム（マルチバンド）及びその関連するＲＦ回路を含むように構成される。一例として、限定するものではないが、所期の指向性通信帯域は、ｍｍＷ帯でデータを送受信するためのｍｍＷ帯モデム及びその関連するＲＦ回路を含むように実装される。その他の帯域（本明細書で一般に発見帯域と呼ばれる）は、ｓｕｂ－６ＧＨｚ帯でデータを送受信するためのｓｕｂ－６ＧＨｚモデム及びその関連するＲＦ回路を含む。

[00119] この例では、ｍｍＷ帯のためのＲＦ回路を３つ示しているが、本開示の実施形態は、あらゆる任意の数のＲＦ回路に結合されたモデム２０を含むように構成することができる。一般に、使用するＲＦ回路の数が多ければ多いほど、アンテナビーム方向のカバレッジが広くなる。なお、利用するＲＦ回路の数及びアンテナの数は、特定の装置のハードウェア制約によって決まると理解されたい。ＲＦ回路及びアンテナの中には、ＳＴＡが近隣ＳＴＡと通信する必要がないと判断した時に無効にできるものもある。少なくとも１つの実施形態では、ＲＦ回路が、周波数変換器及びアレイアンテナコントローラなどを含み、送受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される複数のアンテナに接続される。このように、ＳＴＡは、複数のビームパターンの組を使用して信号を送信することができ、各ビームパターン方向がアンテナセクタとみなされる。

[00120] 図１１に、ＳＴＡが複数の（例えば、３６個の）ｍｍＷアンテナセクタパターンを生成するために利用できるｍｍＷアンテナ方向の実施形態例５０を示す。この例では、ＳＴＡが、３つのＲＦ回路５２ａ、５２ｂ、５２ｃと、接続されたアンテナとを実装し、各ＲＦ回路及び接続されたアンテナは、ビームフォーミングパターン５４ａ、５４ｂ、５４ｃを生成する。図示のアンテナパターン５４ａは、１２個のビームフォーミングパターン５６ａ、５６ｂ、５６ｃ、５６ｄ、５６ｅ、５６ｆ、５６ｇ、５６ｈ、５６ｉ、５６ｊ、５６ｋ及び５６ｎ（「ｎ」は、あらゆる数のパターンをサポートできることを表す）を有する。この特定の構成を使用する局の例は、３６個のアンテナセクタを有するが、本開示は、任意の所望の数のアンテナセクタをサポートすることができる。説明を明確且つ容易にするために、以下の節では、一般に更に少ない数のアンテナセクタを有するＳＴＡを例示するが、これを実装の限定として解釈すべきではない。なお、アンテナセクタには、あらゆる任意のビームパターンをマッピングすることができると理解されたい。通常、ビームパターンは、鋭角ビームを生成するように形成されるが、複数の角度から信号を送受信するようにビームパターンを生成することも可能である。

[00121] アンテナセクタは、ｍｍＷ ＲＦ回路の選択と、ｍｍＷアレイアンテナコントローラによって指示されるビームフォーミングとによって決まる。ＳＴＡハードウェアコンポーネントは、上述したものとは異なる機能分割を有することもできるが、このような構成は、説明する構成の変形例とみなすことができる。ｍｍＷ ＲＦ回路及びアンテナの中には、ＳＴＡが近隣ＳＴＡと通信する必要がないと判断した時に無効にできるものもある。

[00122] 少なくとも１つの実施形態では、ＲＦ回路が、周波数変換器及びアレイアンテナコントローラなどを含み、送受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される複数のアンテナに接続される。このように、ＳＴＡは、複数のビームパターンの組を使用して信号を送信することができ、各ビームパターン方向がアンテナセクタとみなされる。

[00123] 図１２に、ＲＦ回路７２に取り付けられた準全方向性アンテナ７４の使用を想定したｓｕｂ－６ＧＨｚモデムのアンテナパターンの実施形態例７０を示すが、限定することなく他の回路及び／又はアンテナを利用することができる。なお、本開示は、準全方向性及び／又は全方向性通信を使用する局をサポートすることができ、本明細書でのこれらのタイプのうちの１つに対する言及は、一般にその他も意味すると理解されたい。

４．本開示の発見支援の寄与
[00125] 新規ＳＴＡは、支援要求及び支援応答情報要素を交換することによって、発見されたＳＴＡに支援を要求する。これらの要素は、発見されたＳＴＡと新規ＳＴＡとの間で交換されるあらゆるフレームに追加することができる。例えば、これらの要素は、（ａ）支援要求及び支援応答フレーム、（ｂ）発見が異なる帯域上であった場合、高速セッション転送（ＦＳＴ）要求及びＦＳＴ応答フレーム、（ｃ）情報要求又は情報応答フレーム、（ｄ）プローブ要求及びプローブ応答フレーム、及び（ｅ）アソシエーション又は再アソシエーション要求又は応答フレーム、又は通信されている他のメッセージ／ビーコンフレームを通じて交換することができる。

[00126] 支援要求及び支援応答情報要素は、（ａ）ＳＴＡアドレス、（ｂ）ＤＭＧ能力情報、（ｃ）アンテナ能力情報、（ｄ）通信帯情報、（ｅ）通信帯スキャンモード要求及び応答、（ｆ）発見支援ウィンドウ要求及び応答、（ｇ）新規ノードの要求及び応答のための滞留時間、及び（ｈ）支援要求応答、という情報を含む。

[00127] 発見支援要求が受け入れられた場合、ＳＴＡは、発見支援を要求したＳＴＡとのオンデマンドセクタスイーピング又はビームフォーミングをトリガする。これは、このプロトコルによって、２つの異なる方法で、すなわち、（１）オンデマンドスイーピングが実行される予定である開始時間及び期間の詳細を送信することを通じて、或いは（２）要求するＳＴＡと発見支援を提供するＳＴＡとの間のビームフォーミングトレーニング期間をスケジュールすることによって実行することができる。発見支援要求を受け取るＳＴＡは、発見支援を要求するＳＴＡを支援するための、そのＢＳＳ内の又はその周辺の他のＳＴＡに要求を伝搬すべきであるかどうかを決定する。発見支援要求を受け取るＳＴＡは、送信される全ての発見支援要求への応答を収集して、発見支援を要求するＳＴＡに１つの応答を転送する。

４．１ 発見支援／オンデマンドＳＳＷトリガ
[00129] 図１３Ａ及び図１３Ｂに、ＳＴＡ １ ９２、ＳＴＡ ２ ９４、ＳＴＡ ３ ９６、ＳＴＡ ４ ９８、ＳＴＡ ５ １００が発見支援において協働する実施形態例９０を示す。この例の図１３Ａにおいて開始して、ＳＴＡ １が、ＳＴＡ ２に発見支援（ＤＡ）要求を送信する（１０２）。ＳＴＡ ２は、発見支援タイプを決定した後に、ＳＴＡ ３及びＳＴＡ ４にその要求を伝搬する（１０４、１０６）。ＳＴＡ ３は、ＳＴＡ ２にＤＡ応答を送信する（１０８）ことによって要求に応答する。ＳＴＡ ４は、ＳＴＡ ５にその要求を伝搬する（１１０）ことを決定する。ＳＴＡ ５は、ＳＴＡ ４にＤＡ応答を送信する（１１２）ことによって要求に応答する。ＳＴＡ ４は、ＳＴＡ ２から受け取った要求への自機の応答で、受け取った応答を処理して（１１４）、ＳＴＡ ２に、ＳＴＡ ４及びＳＴＡ ５から提供されるＤＡの情報を含む１つのＤＡ応答を送信する（１１６）。ＳＴＡ ２は、全ての受け取ったＤＡ応答を処理して（１１８）、ＳＴＡ ２、ＳＴＡ ３、ＳＴＡ ４及びＳＴＡ ５からＳＴＡ １に提供される発見支援についての情報を含む１つのＤＡ応答をＳＴＡ １に送信する（１２０）。

[00130] この例では、ＳＴＡ ２は、オンデマンドセクタスイーピングを通じて発見支援タイプを決定し、発見支援要求に応答するＳＴＡは、発見支援を開始する時間を追加する。ＳＴＡ ２は全ての応答を処理して、全ての発見シグナリングを開始する時間及び発見支援キャンペーンの継続時間をＳＴＡ １に転送する。

[00131] ＤＡを提供することに合意した全てのＳＴＡが、図１３Ｂに示すように、応答で選択して報告した時間にオンデマンドセクタスイーピングを開始する。ＳＴＡ １は、他のＳＴＡからビームフォーミングフレームを受け取り（１２２、１２４、１２６、１２８）、通信相手として関心があるＳＴＡとの接続をセットアップする（１３０、１３２）。

４．２ 発見支援／スケジュールされたビームフォーミング期間
[00133] 図１４Ａ及び図１４Ｂに、ＳＴＡ １ １５２、ＳＴＡ ２ １５４、ＳＴＡ ３ １５６、ＳＴＡ ４ １５８、ＳＴＡ ５ １６０が発見支援において協働する実施形態例１５０を示す。図１４Ａに、ＳＴＡ １がＳＴＡ ２にＤＡ要求を送信する（１６２）例を示す。ＳＴＡ ２は、発見支援タイプを決定した後に、ＳＴＡ ３及びＳＴＡ ４にその要求を伝搬する（１６４、１６６）。ＳＴＡ ３は、ＳＴＡ ２にＤＡ応答を送信する（１６８）ことによって要求に応答する。ＳＴＡ ４は、ＳＴＡ ５にその要求を伝搬する（１７０）ことを決定する。ＳＴＡ ５は、ＳＴＡ ４にＤＡ応答を送信する（１７２）ことによって要求に応答する。ＳＴＡ ４は、ＳＴＡ ２から受け取った要求への自機の応答で、受け取った応答を処理して（１７４）、ＳＴＡ ２に、ＳＴＡ ４及びＳＴＡ ５から提供されるＤＡの情報を含む１つのＤＡ応答を送信する（１７６）。ＳＴＡ ２は、全ての受け取ったＤＡ応答を処理して（１７８）、ＳＴＡ ２、ＳＴＡ ３、ＳＴＡ ４及びＳＴＡ ５からＳＴＡ １に提供される発見支援についての情報を含む１つのＤＡ応答をＳＴＡ １に送信する（１８０）。

[00134] この例では、ＳＴＡ ２は、ビームフォーミングトレーニングスケジューリングを通じて発見支援タイプを決定し、伝搬された発見支援要求に応答するＳＴＡは、発見支援を要求するＳＴＡとのビームフォーミングに必要な時間を応答に追加する。ＳＴＡ ２は全ての応答を処理して、発見支援要求への受け入れ応答と共に、他のＳＴＡとのビームフォーミング期間のスケジューリング及び割り当てをＳＴＡ １に転送する（１８２、１８４、１８６、１８８）（図１４Ｂに続く）。この情報は、例えばＳＴＡ １に送信される発見支援応答に拡張スケジュール要素を追加して、又は例えばビーコンフレーム又は通知フレームでスケジュールを後で送信することによって、ＳＴＡ １に送信される応答メッセージに添付することができる。ＳＴＡ ２は、スケジュール及び割り当て情報をＳＴＡ ３、ＳＴＡ ４及びＳＴＡ ５にも送信する。ＳＴＡ ２は、例えば、ＤＭＧビーコン又は通知フレーム又は他の任意のフレームのように参加ＳＴＡに送信されるフレームに拡張スケジュール要素を添付して、これを実行することができる。スケジュール及び割り当て情報を含むフレームをＳＴＡ １、ＳＴＡ ３、ＳＴＡ ４、ＳＴＡ ５に送信する順番は、ビームフォーミング割り当て期間の開始前にＳＴＡに送信されるようにするべきである。

[00135] ＤＡを提供することに合意した全てのＳＴＡが、応答で選択して報告した時間にオンデマンドセクタスイーピングを開始する（１９０、１９２、１９４、１９６）。ＳＴＡ １は、他のＳＴＡからビームフォーミングフレームを受け取り、通信相手として関心があるＳＴＡとの接続をセットアップする（１９８、２００）。

５．発見支援伝搬手順
５．１ 支援を提供するＢＳＳ ＳＴＡ
[00138] ＳＴＡは、発見支援を要求するＳＴＡから要求が受け取られた時には、常に、オンデマンドセクタスイーピングをトリガする又はビームフォーミングトレーニング期間をスケジュールすることによって、他のＳＴＡに発見支援を提供することができる。発見支援を提供するＳＴＡは、自機の発見支援を提供する能力を通知するように、又は発見支援が要求されるまで待って、それがサポートされる場合に応答するように構成される。ＳＴＡ発見支援能力通知は、以下の機構のいずれかを通じて通信することができる。（１）異なる帯域、例えばより低い帯域で能力をブロードキャストすることによって、通知を送信することができる。例えば、マルチバンド要素内で識別される異なる帯域で発見支援機能の指示を含むマルチバンド要素を送信する。マルチバンド要素は、ビーコン、プローブ応答、アソシエーション応答、又は発見支援を要求するＳＴＡに送信される他の任意のフレームで送信することができる。（２）ＤＭＧ能力要素で能力をブロードキャストすることによって、通知を送信することができる。この要素は、ＳＴＡのＤＭＧ能力を含み、ＳＴＡに接続される又はその周辺領域内の他のＳＴＡにブロードキャストされる。例えば、この要素は、ビーコン、通知フレーム、プローブ応答、情報応答、又は発見支援を要求するＳＴＡ宛ての他の任意のフレームでブロードキャストすることができる。

[00139] 発見支援を提供するＳＴＡは、自機の能力を通知することなく、発見支援要求に応答することができる。この場合、発見支援能力を有するＳＴＡのみが発見支援要求に応答し、そうでなければ要求を無視する。

[00140] ＳＴＡは、発見支援要求を受け取ると、発見支援を提供すべきかどうかを決定して、発見支援要求が受け入れられた場合、ＳＴＡは発見支援応答を送信する。発見支援要求は、高速セッション転送（ＦＳＴ）セットアップ要求又は応答フレーム内とすることができ、これらのフレームは、発見支援要素を含むか、又は発見支援要素を含む情報要求フレームを含む。発見支援要素は、発見支援を要求するＳＴＡに、ＤＡが受け入れられたかどうか、及びＤＡが受け入れられた場合に発見支援をどのように実行するかを案内するための情報を含む。

[00141] ＢＳＳ ＳＴＡは、複数の方法でＤＡを行うためのオプションを有し、一例として限定するものではないが、以下に２つの方法を説明する。（１）ＢＳＳ ＳＴＡがＢＴＩ中にビーコン又はビームフォーミングフレームのスイーピングを開始することができるビーコンスイーピングを実行することができる。ＳＴＡの決定に従っていくつかのビーコン間隔の後にビームフォーミングフレームの送信をスケジュールすることができる。スイーピングは、１つのＢＩ内の完全な包括的スイーピングとして実行することができるか、又は断片化された部分的スイーピングとすることができる。ビームフォーミングフレームスイーピングスケジュールの詳細は、ＤＡ要素に含まれる。（２）ＢＳＳ ＳＴＡが新規ＳＴＡとビームフォーミングフレームを交換するためにＤＴＩ内の期間をスケジュールすることができる、スケジュールされたビームフォーミングを実行することができる。ビームフォーミング交換は、ＤＡを要求するＳＴＡ又はＢＳＳ ＳＴＡによって開始することができる。スケジュールされたビームフォーミングの詳細は、ＤＡ要素と、発見支援応答フレームに添付することができる又は拡張スケジュール要素、ＴＤＤ ＳＰスロット構造要素及びＴＤＤ ＳＰスロットスケジュール要素のように発見支援を要求するＳＴＡに送信することができる追加の要素とに含まれる。

[00142] ＢＳＳ ＳＴＡは、ＤＡ要素及び他の要素で搬送されるＤＡ要求が受け入れられた場合に発見支援の提供を開始するように構成される。

５．２ 発見支援を要求するＳＴＡ
[00144] ＳＴＡは、その周辺領域内の他のＳＴＡの存在を発見した後に、又は認識する局よりも更に近隣を探すために、他のＳＴＡに発見支援を要求することができる。発見支援を要求するＳＴＡは、発見支援の要求先のＳＴＡに発見支援要求を送信する。この発見支援要求は、同じ帯域、例えばＳＴＡが接続に使用することに関心があるｍｍＷ帯、又は例えばｓｕｂ－６ＧＨｚ帯などの異なる帯域で送信されるフレームとすることができる。

[00145] より低い帯域での発見を通じて、発見支援を要求するＳＴＡにＤＡの要求先のＳＴＡを認識させることができる。或いは、発見支援を要求するＳＴＡは、ｍｍＷ帯でＤＡの要求先のＳＴＡに既に接続されている場合があり、要求は新規の近隣を発見するためのものである。ＤＡを要求するＳＴＡは、発見支援要求を送信して、ＤＡ要素を要求に添付する。ＤＡを要求するＳＴＡは、ＢＳＳ ＳＴＡから、ＤＡ要素が添付された発見支援応答を受け取る。ＤＡ要求が受け入れられた場合、応答内の情報に従ってＤＡを要求するＳＴＡは、ＢＳＳ ＳＴＡによって提供されるＤＡを受け取る。ＤＡ要求が拒絶された場合、新規ＳＴＡは、支援の要求先の新規のＢＳＳ ＳＴＡを探索するか、同じＢＳＳ ＳＴＡにＤＡ要求を再送信することができる。新規ＳＴＡのＤＡ要求が受け入れられた場合、新規ＳＴＡは、添付されたＤＡ要素を通じて提供された支援についての情報を得る。

[00146] 発見支援は、本開示による異なる方法、例えば以下の２つの方法で提供することができる。（１）新規ＳＴＡがビーコンの開始時間及びビーコンをスイープする時間及び周波数に関する情報をＤＡ要素から取得するビーコンスイーピング中に、発見支援を提供することができる。新規ＳＴＡはこの情報を使用して、送信時にチャネルをスキャンしてビーコンを発見する。（２）スケジュールされた期間を通じてビームフォーミングが実行されることが新規ＳＴＡに通知される、スケジュールされたビームフォーミングに応答して発見支援を提供することができる。ＤＡ要素がＤＡのタイプを通知し、発見支援スケジュール期間の詳細は、拡張スケジュール要素に含まれる。ＴＤＤスロット構造要素及びＴＤＤスケジュール要素が、利用可能な場合、ＤＡ応答フレームに添付される。

[00147] 図１５Ａ及び図１５Ｂに、ＳＴＡがＤＡを要求して発見応答の受信を処理する実施形態例２１０を示す。プロセスを開始（２１２）して、新規局が（例えば、ｍｍＷ帯又は別の帯域で）近隣ＳＴＡに発見支援要求を送信する（２１４）。要求を送信したのと同じ帯域で、ある期間にわたって発見支援応答を待つ（２１６）。所定の待ち時間内に応答を受け取ったかどうかをチェックする（２１８）。待ち時間ｘ内に応答が受け取られなかった場合、実行はブロック２１４に戻る。そうでない場合には、実行はブロック２２０に進んで、発見支援要求が受け入れられるべきかどうかを判断する。発見支援要求が受け入れられなかった場合、実行はブロック２１４に戻る。一方で、発見支援要求が受け入れられた場合、発見支援タイプを決定するためにチェックを行う（２２２）（図１５Ｂ）。タイプがセクタスイーピングであると決定された場合、ブロック２２４に進んで、指定されたウィンドウ長に対応する指定された時間にｍｍＷ帯をスキャンして、セクタスイーピングＢＦフレームがあるか調べて、プロセスを終了する（２３４）。そうでない場合には、タイプがスケジュールされたＢＦであると決定されて、ブロック２２６に進んで、他のフレームに含まれる応答でビームフォーミング期間割り当てを含む拡張スケジューリング要素を受け取る。ブロック２２８において、割り当てソースＩＤについて決定する。ＩＤが発見されたノード（局）のＩＤである場合、ブロック２３２において、指定された時間にｍｍＷ帯をスキャンしてビームフォーミングフレームがあるか調べて、その後、プロセスを終了する（２３４）。一方で、ＩＤが新規ノード（局）のＩＤである場合、ブロック２３０において、指定された時間にｍｍＷ帯でビームフォーミングフレームを送信して、その後、プロセスを終了する（２３４）。

５．３ 発見支援要求を伝搬するＳＴＡ
[00149] ＳＴＡは、自機の又は別のＳＴＡの発見支援を要求するＳＴＡから受け取った発見支援要求を、その周辺ＳＴＡがこの機能をサポートする場合、その周辺ＳＴＡに伝搬することができる。ＳＴＡが自機の発見支援を要求するＳＴＡから発見支援要求を受け取る場合、提供される発見支援のタイプについて決定して、その周辺領域又はＢＳＳ内の他のＳＴＡにその要求を伝搬する。ＳＴＡが、発見支援を要求するＳＴＡからの要求を伝搬するＳＴＡから発見支援要求を受け取る場合、要求をそのまま伝搬する。

[00150] 提供される発見支援のタイプは、複数のタイプ、例えば（１）特定の時間に開始するビームフォーミングフレームのセクタスイーピング、又は（２）ＤＡを要求するＳＴＡとＤＡを提供するＳＴＡの両方に割り当てられる、スケジュールされたビームフォーミングトレーニング期間のいずれかとすることができる。

[00151] 少なくとも１つの実施形態では、伝搬された要求は、ＤＡを要求するＳＴＡのＤＭＧ能力要素と、発見支援情報要素とを含み、（１）ＤＭＧ能力要素は、ＤＡを要求するＳＴＡのＤＭＧ能力についての情報を含み、及び／又は（２）発見支援情報要素は、ＤＡを要求するＳＴＡによって要求される発見支援のタイプに関する情報を含む。ＳＴＡは、近隣ＳＴＡにＤＡ要求を伝搬して、近隣ＳＴＡからの発見支援応答を待つ。

[00152] ある待ち時間後、又は近隣ＳＴＡに送信される要求に対する応答が全て受け取られた場合、ＳＴＡは、自機及びその要求に応答した他のＳＴＡによって提供される発見キャンペーンについての情報を含む応答を、発見支援を要求するＳＴＡに送信する。

[00153] 少なくとも１つの実施形態では、発見支援を要求するＳＴＡに送信される応答は、（ａ）提供される発見支援のタイプ、（ｂ）発見支援がセクタスイーピングを通じて提供された場合、第１のＳＴＡがセクタスイーピングを開始する時間及び全てのＳＴＡが発見支援を終了するウィンドウ長を応答で送信すること、（ｃ）発見支援がスケジュールされたビームフォーミングトレーニングを通じて提供された場合、スケジュールされたビームフォーミングトレーニング時間の前に、発見支援を要求するＳＴＡ及び発見支援を提供する全てのＳＴＡにスケジューリング情報を送信すること、という情報を搬送する。

[00154] 図１６Ａ及び図１６Ｂに、ＳＴＡが発見支援要求を受け取って他の近隣ＳＴＡに伝搬する時の特定のステップの実施形態例２５０を示す。図１６Ａにおいて、実行を開始（２５２）して、発見支援（ＤＡ）を要求する局から発見支援要求を受け取る（２５４）。ＳＴＡが発見支援をサポートするかどうかをチェックする（２５６）。ＳＴＡがＤＡをサポートしない場合、実行は図１６Ｂに進んで、処理を終了する（２７６）。そうでない場合には、発見支援タイプを決定して（２５８）、発見支援要求を伝搬すべきかどうかを決定するためにチェックを行う（２６０）。要求を伝搬すべきではない場合、実行は図１６Ｂのブロック２７４に進んで、ＤＡを要求するＳＴＡに発見支援応答を送信して、その後、プロセスを終了する（２７６）。

[00155] そうでない場合には、ＤＡ要求を伝搬すべきであるので、近隣ＳＴＡに発見支援を伝搬して（２６２）、全ての応答が受け取られるまで、又は応答を受け取るための時間が満了するまで待ち（２６４）、その後、発見タイプを決定するチェックを行う（２６６）（図１６Ｂ）。発見タイプがセクタスイーピングである場合、ブロック２６８において、発見支援キャンペーンの開始時間及びウィンドウ長を決定して、その後、ブロック２７４に進んで、ＤＡを要求するＳＴＡに発見支援応答を送信して、プロセスを終了する（２７６）。発見タイプがスケジュールされたビームフォーミングである場合、ブロック２７０において、要求されたビームフォーミング時間に従ってビームフォーミングトレーニング期間をスケジュールして、その後に、ＤＡを要求するＳＴＡ及びそのＳＴＡを支援するＳＴＡに拡張スケジューリング要素を送信する（２７２）。次に、ブロック２７４に進んで、ＤＡを要求するＳＴＡに発見支援応答を送信して、プロセスを終了する（２７６）。

５．４ 伝搬されたＤＡ要求に応答するＳＴＡ
[00157] 発見支援をサポートするＳＴＡは、別のＳＴＡからの発見支援要求に応答することができる。発見支援をサポートするＳＴＡが発見支援応答を拒絶することを決定した場合、拒絶ステータスコードを含む発見支援応答で要求に応答する。発見支援をサポートするＳＴＡが発見支援応答を受け入れることを決定した場合、非拒絶（受け入れ）ステータスコードを有する発見支援応答で要求に応答して、発見支援要素をポピュレートして、以下のように応答を送信する。（ａ）発見支援がセクタスイーピングを通じて提供される場合、ＳＴＡがセクタスイーピングを開始する時間及びＳＴＡが発見支援を提供するウィンドウ長を応答で送信する。ＳＴＡは、ＤＡ要求で送信される、ＤＡを要求するＳＴＡのＤＭＧ能力要素を使用して、セクタスイーピングを終了するのに必要な時間を計算する。（ｂ）発見支援がスケジュールされたビームフォーミングトレーニングを通じて提供される場合、ＳＴＡは、ＤＡを要求するＳＴＡとのビームフォームトレーニングを完了するのに必要な時間を送信する。ＳＴＡは、ＤＡ要求で送信される、ＤＡを要求するＳＴＡのＤＭＧ能力要素を使用して、ビームフォーミング期間に必要な時間を計算する。

[00158] 図１７Ａ及び図１７Ｂに、ＳＴＡが伝搬された発見支援要求を受け取って、それにどのように応答するかについての実施形態例２９０を示す。図１７Ａにおいて、プロセスを開始（２９２）して、発見支援（ＤＡ）を要求する局から発見支援要求を受け取る（２９４）。この受信局が発見支援をサポートするかどうかをチェックする（２９６）。発見支援がサポートされていない場合、プロセスを終了する（３１２）（図１７Ｂ）。そうでない場合には、発見支援がサポートされているので、ブロック２９８に進んで、発見支援応答を決定して、その後、応答のタイプをチェックする（３００）。応答がＤＡを拒絶するものである場合、図１７Ｂのブロック３１０に進んで、ＤＡ要素をポピュレートして、ＤＡ要求を伝搬するＳＴＡに発見支援応答を送信して、その後、プロセスを終了する（３１２）。

[00159] 一方で、図１７Ａのブロック３００がＤＡ要求を受け入れることを決定した場合、図１７Ｂの判定ブロック３０２に進んで、発見支援をどのように実行する予定であるかをチェックする。セクタスイーピングを実行する予定である場合、ブロック３０４が、ＤＭＧ能力要素を使用して、発見支援キャンペーンの時間及びウィンドウ長を決定して、ブロック３１０に進む。一方で、スケジュールされたビームフォーミングを提供すべきである場合、ブロック３０６において、ＤＭＧ能力要素を使用して、ビームフォームトレーニングに必要な時間を決定して、ＡＰ又はＰＣＰからのスケジュール割り当てを待ち（３０８）、その後、ブロック３１０に進む。ブロック３１０は、ＤＡ要素をポピュレートして、ＤＡ要求を伝搬するＳＴＡに発見支援応答を送信して、その後、プロセスを終了する（３１２）。

６．情報要素（ＩＥ）の定義
[00161] 図１８に、ビームフォーミングプロセスをトリガするのに必要な全ての情報を含む発見支援情報要素の実施形態例３３０を示す。要素ＩＤフィールド及び長さフィールドは、要素のＩＤ及びその長さを定める。発見支援制御フィールドは、発見プロセスの態様を制御するものであり、後述する。ＢＴＩフィールドは、ビーコン間隔内の支援発見ウィンドウの間の最初のＤＭＧビーコンフレームの送信の開始と、同じビーコン間隔内のＳＴＡによる最後のＤＭＧビーコンフレームの送信の終了との間の時間間隔をタイムユニット単位で表す。ビームフォーミング開始ＴＳＦは、発見支援を開始する時間を表す。この時間は、ＤＭＧビーコンスイープの開始、ＴＤＤ ＳＰビームフォーミング、又は新規ＳＴＡがアクティブスキャンを開始する予定時間を表すことができる。その値は、ビームフォーミングフレームの送信を開始する時間にＤＭＧ ＢＳＳのＴＳＦの下位４オクテット（８ビットバイト）とすることができる。発見支援ウィンドウ長は、発見されたＳＴＡが発見支援を提供する時間をタイムユニット単位で示す。この時間中に、発見されたＳＴＡは、新規ＳＴＡにビームフォーミングビーコン又はフレームを送信するか、又は新規ＳＴＡのビームフォーミングフレーム又はプローブをリスンする。滞留時間フィールドは、ビームフォーミング又は発見信号をスキャンする際に新規ＳＴＡが受信アンテナパターンをスイープするための推奨時間をマイクロ秒で示す。一時的アソシエーションＩＤ（ＡＩＤ）は、新規ＳＴＡの一時的ＡＩＤを表すためにＢＳＳ ＳＴＡによって新規ＳＴＡに割り当てられる値を含む。新規ＳＴＡはこの値を使用して、拡張スケジュール要素が提供される場合に、ＢＳＳ ＳＴＡによって新規ＳＴＡに対してスケジュールされた期間を識別する。

[00162] 図１９に、以下のようなサブフィールドを有する、図１８の発見支援制御フィールドの実施形態例３４０を示す。要求／応答指示サブフィールドを使用して、この要素を含むフレームが発見支援の要求（要求要素）又は受信側ノードから送信される発見支援要求への応答（応答要素）を表すかどうかを受信側ノードに通知する。このフィールドが要求に設定されている場合、受信側ノードは、この要素を受け取ると、発見支援プロトコルをトリガする。このフィールドが応答に設定されている場合、受信側ノードは、応答情報を抽出して、送信側ノードから発見支援を受け取る。発見支援タイプサブフィールドは、発見支援のタイプ、すなわち、スケジュールされたビームフォーミングフレーム送信を通じて行われるか又はトリガされたビームフォーミングを通じて行われるかどうかを示す。このサブフィールドは、要求要素内に存在する場合は要求を表し、応答要素内に存在する場合は応答を表す。このサブフィールドがトリガされたビームフォーミングに設定されている時には、指定された時間にビームフォーミング信号をトリガすることを通じて発見支援を実行する（ビームフォーミング開始ＴＳＦ）。これは、例えば、ビーコンスイーピング又はＴＤＤ－ビームフォーミングを使用して実行することができる。このサブフィールドがスケジュールされたビームフォーミングに設定されている時には、添付された拡張スケジュール要素内に発見支援がスケジュールされている。発見支援要求ステータスコードサブフィールドは、発見支援要求の応答を指定する。以下、発見支援要求ステータスコードサブフィールドの可能値を示す。一方で、ピアＳＴＡ間の追加の通信を提供するために、他のステータスコードを定義することができる。

[00163] 以下、発見支援状態マップの例を示す。

[00164] 値００：帯域ＩＤ、動作クラス、チャネル番号及びＢＳＳＩＤによって定められた帯域上での発見支援要求を他の理由で拒絶する。この要素を受け取ったＳＴＡは、発見支援手順を中断して任意に再スタートする必要がある。

[00165] 値０１：帯域ＩＤ、動作クラス、チャネル番号及びＢＳＳＩＤによって定められた帯域上での発見支援要求を無認可アクセス又は他の理由で拒絶する。この要素を受け取ったＳＴＡは、発見支援手順を中断して任意に再スタートする必要がある。

[00166] 値１０：帯域ＩＤ、動作クラス、チャネル番号及びＢＳＳＩＤによって定められた帯域上での発見支援要求を受け入れる。この情報要素を受け取ったＳＴＡは、要素内の情報を処理して発見支援手順を継続する。この手順は、ビームフォーミングフレーム又はビーコンの送信又は受信を含む。

[00167] 値１１：帯域ＩＤ、動作クラス、チャネル番号及びＢＳＳＩＤによって定められた帯域に応答して発見支援機能を、異なるＢＳＳが提案されているという理由で拒絶する。この要素を受け取ったＳＴＡは、発見支援手順を中断して任意に再スタートする必要がある。

[00168] 図のタイムユニットサブフィールドは、次のビームフォーミングフレーム交換フィールドのタイムユニットを示す。例示的なタイムユニットテーブルにおいて、値０は１μｓを示し、１は１００μｓを示し、２は４００μｓを示し、値３～１５は現在のところ予備である。新規ＳＴＡは、これらのフィールドの値を使用して次のビームフォーミングフレームのタイムユニットを知る。

[00169] ビームフォーミング期間サブフィールドは、ＤＭＧビーコンフレーム又はビームフォーミングフレームが存在しなくなる次のビームフォーミングフレームまでの時間後のビーコン間隔（ＢＩ）又はＴＤＤスロットの数を示す。発見されたＳＴＡは、ビームフォーミング期間毎にビーコン又はビームフォーミングフレームを送信する。発見されたＳＴＡは、ビームフォーミング期間毎に新規ＳＴＡからのビームフォーミングフレーム又はプローブ要求を期待することができる。

[00170] 断片化ＴＸＳＳサブフィールドは、第１の状態（例えば１）に設定されると、ＴＸＳＳが断片化されたセクタスイープであることを示し、第２の状態（例えば０）に設定されると、ＴＸＳＳが完全なセクタスイープであることを示す。このサブフィールドは、パッシブスキャンの場合にビームフォーミング又はビーコンスイープが複数のビーコン間隔にわたることをＳＴＡに通知するためのものである。

[00171] ＴＸＳＳスパンサブフィールドは、ＤＭＧビーコンフレームを送信するＳＴＡがＴＸＳＳ段階を完了するために要するビーコン間隔数を示し、このサブフィールドは、常に１以上である。新規ＳＴＡは、ＴＸＳＳスパン期間中にビームフォーミングフレームを受け取らなかった場合、この情報を使用してスキャンプロセスの終了を素早く決定する。この情報は、場合によってはビームフォーミングプロセスの効率化に利用することもできる。

６．２ 拡張スケジュール要素
[00173] 図２０に、ｍｍＷ帯における割り当てについての情報を含む拡張スケジュール要素の実施形態例３５０を示す。新規ＳＴＡはこの要素を使用して、ｍｍＷ帯上の割り当て、及び発見のためにいずれかの局が割り当てられているかどうかについての情報を抽出する。新規ＳＴＡは、拡張スケジュール要素内の情報に基づいて、ＢＳＳに参加するか否かについて決定することができる。少なくとも１つの実施形態では、拡張スケジュール情報は、８０２．１１ ＷＬＡＮ標準で規定されるものと同様の構造を有する。拡張スケジュール要素は、要素ＩＤ及び長さと、任意の所望の数の割り当てフィールド（以下で定義する）とを含む。

[00174] 図２１に、図２０に示す割り当てフィールドのフォーマットの実施形態例３６０を示す。各割り当てフィールドは、他のフィールドに加えて以下のフィールドを含む。割り当て制御フィールドを以下に説明する。ビームフォーミング制御フィールド（ＢＦ制御）は、割り当てられたスロットで搬送するビームフォーミングトレーニングのタイプについての情報（イニシエータＴＸＳＳ又はレスポンダＴＸＳＳ）と、イニシエータ及び／又はレスポンダからのトレーニングに使用されるトレーニングセクタの数と、ＲＸ ＤＭＧアンテナの総数とを含む。送信元及び宛先ＡＩＤは、送信元及び宛先のＩＤを表す。送信元が発見されたＳＴＡであり、宛先が新規ＳＴＡである場合、新規ＳＴＡはパッシブ発見を実行する。送信元ＩＤが新規ＳＴＡであり、宛先ＩＤが発見されたＳＴＡである場合、新規ＳＴＡはアクティブ発見を実行する。ＡＩＤがｍｍＷ帯上の局にまだ割り当てられていないので、新規ＳＴＡはＢＳＳ ＳＴＡから一時的ＡＩＤを取得することができる。代替的に、ＢＳＳ ＳＴＡは、新規ＳＴＡにＡＩＤの予備の値を割り当てることができる。この場合、このトランザクションに、（予備である）０のＡＩＤ値を使用する。割り当て開始時間は、割り当てを開始する時間を示す。割り当てブロック継続時間、ブロック数及び割り当てブロック期間は、割り当て期間、及び割り当て開始後に同じＢＩで割り当てを繰り返すかどうかを示す。他のフィールドは、それらがＷＬＡＮ ８０２．１１標準で規定されるのと同じ文脈において使用される。

[00175] 図２２に、図２１に示す割り当て制御サブフィールド内のビットの実施形態例３７０を示す。他のサブフィールドに加えて、割り当てＩＤは、この割り当ての一意のＩＤを示すように定義される。割り当てタイプは、この割り当てがＣＢＡＰ、ＳＰ又はＴＤＤ ＳＰであるかどうかというチャネルアクセスのタイプに設定される。擬静的サブフィールドを使用して、割り当てが静的であること、及び割り当てが発見支援ウィンドウ長に有効であることを示すことができる。打ち切り可能サブフィールドは、送信元ＤＭＧ ＳＴＡ及び宛先ＤＭＧ ＳＴＡがＳＰ割り当てのＳＰ打ち切りを要求することができるかどうかを示す。延長可能サブフィールドは、送信元ＤＭＧ ＳＴＡ及び宛先ＤＭＧ ＳＴＡがＳＰ割り当てのＳＰ延長を要求することができるかどうかを示す。ＰＣＰアクティブサブフィールドは、ＰＣＰがアクティブモードである時にＣＢＡＰ又ＳＰ中に送信又は受信に利用可能であるかどうかを示す。ＬＰ ＳＣ使用は、このＳＰに低電力ＳＣモードを使用するかどうかを示す。

６．３ ＤＭＧ能力要素
[00177] ＤＭＧ能力要素は、ｍｍＷ帯でのＳＴＡのＤＭＧ能力（ｍｍＷ帯能力）についての情報を搬送する。特定の状況では、新規ＳＴＡ及びＢＳＳ ＳＴＡが、互いにＤＭＧ能力を交換して、互いの能力を認識して、発見及びビームフォーミングプロセスを最適化するようにすることができる。新規ＳＴＡは、ＢＳＳ ＳＴＡと通信できるより低い帯域で、ＢＳＳ ＳＴＡにＤＭＧ能力情報要素を送信することができる。ＤＭＧ能力情報要素は、ＦＳＴセットアップ要求フレームで送信することができ、ｍｍＷ帯での新規ＳＴＡのＤＭＧ能力を示す。ＢＳＳ ＳＴＡは、新規ＳＴＡと通信できるより低い帯域で、新規ＳＴＡにＤＭＧ能力情報要素を送信することができる。ＤＭＧ能力情報要素は、ＦＳＴセットアップ応答フレームで送信することができ、ｍｍＷ帯でのＢＳＳ ＳＴＡのＤＭＧ能力を示す。

[00178] 図２３に、以下のフィールドを有し、所望通りに追加のフィールドを含むことができるＤＭＧ能力要素の実施形態例３８０を示す。要素ＩＤ及び長さは、要素及びそのサイズを識別する。ＳＴＡアドレスは、ＳＴＡのＭＡＣアドレスを含む。ＡＩＤフィールドは、ＡＰ又はＰＣＰによってＳＴＡに割り当てられるＡＩＤを含み、新規ＳＴＡは、このフィールドを留保する。ＤＭＧ ＳＴＡ能力情報サブフィールドは、以下に示すようなサブフィールドを有する。以下のフィールドは、ＷＬＡＮ ８０２．１１仕様に記載されており、便宜のためだけに本明細書に含まれる。ＡＰ又はＰＣＰ能力情報は、ＰＣＰ又はＡＰのいくつかの能力を定める。ＤＭＧ ＳＴＡビーム追跡制限時間を使用して、ビーム追跡の制限時間の値を設定する。拡張ＳＣ ＭＣＳ能力フィールドは、いくつかのＭＣＳの値についてＳＴＡのサポートを通知する。Ａ－ＭＳＤＵ内の基本的Ａ－ＭＳＤＵサブフレームの最大数は、ＤＭＧ ＳＴＡが別のＤＭＧ ＳＴＡから受け取ることができるＡ－ＭＳＤＵ内の基本的Ａ－ＭＳＤＵサブフレームの最大数を示す。Ａ－ＭＳＤＵ内の短いＡ－ＭＳＤＵサブフレームの最大数は、ＤＭＧ ＳＴＡが別のＤＭＧ ＳＴＡから受け取ることができるＡ－ＭＳＤＵ内の短いＡ－ＭＳＤＵサブフレームの最大数を示す。

[00179] 図２４に、指向性マルチギガビット（ＤＭＧ）ＳＴＡ能力情報サブフィールドの実施形態例３９０を示す。なお、図示の要素は、図面ページの幅に合わせるためのみに複数の部分に任意に分割しており、他のフィールドはＷＬＡＮ ８０２．１１標準で規定されるのと同じ文脈に含むことができることに留意されたい。

[00180] 以下のフィールドは、ＷＬＡＮ ８０２．１１仕様に記載されており、便宜のためだけに本明細書に含まれる。逆方向サブフィールド（Ｂ０）は、ＳＴＡが逆方向送信をサポートするかどうかを示す。上位レイヤタイマ同期サブフィールド（Ｂ１）は、ＳＴＡが上位レイヤタイマ同期をサポートするかどうかを示す。ＴＰＣサブフィールド（Ｂ２）は、ＳＴＡが送信電力制御をサポートするかどうかを示す。ＳＰＳＨ（空間共有）及び干渉軽減サブフィールド（Ｂ３）は、ＳＴＡが空間共有及び干渉軽減の機能を実行可能であるかどうかを示す。ＲＸ ＤＭＧアンテナ数サブフィールド（Ｂ４～Ｂ５）は、ＳＴＡの受信ＤＭＧアンテナの総数を示す。高速リンク適応サブフィールド（Ｂ６）は、ＳＴＡが、ＷＬＡＮ ８０２．１１標準で規定され便宜のためだけに本明細書に含まれる高速リンク適応手順をサポートするかどうかを示す。総セクタ数サブフィールド（Ｂ７）は、ＳＴＡが送信セクタスイープにおいて使用する送信セクタを全てのＤＭＧアンテナにわたって組み合わせた総数を示し、ＤＭＧアンテナ切り替えに必要なあらゆるＬＢＩＦＳを含む。

[00181] ＲＸＳＳ長サブフィールド（Ｂ１４～Ｂ１９）によって表される値は、ＳＴＡの全ての受信ＤＭＧアンテナにわたって組み合わせた受信セクタの総数を指定し、ＤＭＧアンテナ切り替えに必要なあらゆるＬＢＩＦＳを含む。ＤＭＧアンテナ相反性（Ｂ２０）サブフィールドは、第１の状態（例えば１）に設定されると、ＳＴＡの最良の送信ＤＭＧアンテナがＳＴＡの最良の受信ＤＭＧアンテナと同じもの及びこの逆であることを示す。そうでなければ、このサブフィールドは第２の状態（例えば０）に設定される。以下のフィールドは、ＷＬＡＮ ８０２．１１仕様に記載されており、便宜のためだけに本明細書に含まれる。Ａ－ＭＰＤＵパラメータ（Ｂ２１～Ｂ２６）は、Ａ－ＭＰＤＵのパラメータを規定する。フロー制御を含むＢＡ（Ｂ２７）は、ＳＴＡがフロー制御を含むブロックＡＣＫをサポートするかどうかを示す。サポートされているＭＣＳセット（Ｂ２８～Ｂ５１）は、ＳＴＡがどのＭＣＳをサポートするかを示す。ＤＴＰサポートサブフィールド（Ｂ５２）は、ＳＴＡがダイナミックトーンペアリング（ｄｙｎａｍｉｃ ｔｏｎｅ ｐａｉｒｉｎｇ）をサポートするかどうかを示す。Ａ－ＰＰＤＵサポートサブフィールド（Ｂ５３）は、ＳＴＡがＡ－ＰＰＤＵアグリゲーションをサポートするかどうかを示す。Ｓｕｐｐｏｒｔｓ Ｏｔｈｅｒ ＡＩＤサブフィールド（Ｂ５５）は、ＳＴＡがそのＡＷＶ構成をどのように設定するかを示す。アンテナパターン相反性サブフィールド（Ｂ５６）は、１に設定されると、ＡＷＶに関連する送信アンテナパターンが同じＡＷＶの受信アンテナパターンと同じものであることを示す。そうでなければ、このサブフィールドは０に設定される。

[00182] 以下のフィールドは、ＷＬＡＮ ８０２．１１仕様に記載されており、便宜のためだけに本明細書に含まれる。ハートビート経過指示サブフィールド（Ｂ５７～Ｂ５９）は、ＳＴＡがハートビートフレームを受け取る予定であるかどうかを示す。許可ＡＣＫサポートサブフィールド（Ｂ６０）は、ＳＴＡが許可ＡＣＫフレームで許可フレームに応答可能であるかどうかを示す。ＲＸＳＳ ＴｘＲ ＡＴＥサポートサブフィールド（Ｂ６１）は、ＳＴＡがＤＭＧ ＳＣ変調クラスのＭＣＳ １で送信されるＳＳＷフレームでＲＸＳＳを実行できるかどうかを示す。現在、留保フィールド（Ｂ６１～Ｂ６２）がある。

[00183] 以上に、本開示による発見支援サポートサブフィールド（Ｂ６２）を追加した。このサブフィールドは、ＳＴＡが発見支援をサポートするかどうかを示す。発見支援サポートサブフィールドは、第１の状態（例えば１）に設定されると、ＳＴＡが発見支援をサポートすることを示し、第２の状態（例えば０）に設定されると、そうでない場合を示す。このフィールドが１に設定されている場合、ＳＴＡは、発見支援要求を受け取った時には、常にそれに応答すべきである。また、ＳＴＡは、発見支援を要求するＳＴＡに発見支援を提供して、必要な場合には他のＳＴＡに要求を伝搬することができる。他のフィールドは、それらがＷＬＡＮ ８０２．１１標準で規定されるのと同じ文脈において使用される。１予備ビットが残る（Ｂ６３）。

６．４ 情報要求フレームフォーマット
[00185] 図２５に、以下のフィールドを有するＦＳＴ情報要求フレームの実施形態例４００を示す。カテゴリフィールド及びＤＭＧアクションフィールドは、フレームのタイプを定める。対象アドレスフィールドは、要求されている情報を有するＳＴＡのＭＡＣアドレスを含む。このフレームがＰＣＰに送信されて対象アドレスフィールドの値がブロードキャストアドレスである場合、ＳＴＡは、全ての関連するＳＴＡに関する情報を要求する。要求要素フィールドは、送信するように要求される要素のＩＤを含む。ＤＭＧ能力要素は、送信機ＳＴＡ及び送信機ＳＴＡに知られている他のＳＴＡについての情報を搬送する。０又は１以上の提供された要素は、このフレームの送信機がフレームの宛先に提供している要素、例えば発見支援要素である。拡張要求要素は、ＳＴＡに送信するように要求される要素のＩＤである。

６．５ 情報応答フレームフォーマット
[00187] 図２６に、以下のフィールドを有するＦＳＴ情報応答フレームの実施形態例４１０を示す。カテゴリフィールド及びＤＭＧアクションフィールドは、フレームのタイプを定める。対象アドレスフィールドは、提供されている情報を有するＳＴＡのＭＡＣアドレスを含む。このフィールドがブロードキャストアドレスに設定されている場合、ＳＴＡは、全ての関連するＳＴＡに関する情報を提供する。要求要素フィールドは、送信するように要求される要素のＩＤを含む。ＤＭＧ能力要素は、送信機ＳＴＡ及び送信機ＳＴＡに知られている他のＳＴＡについての情報を搬送する。要求された要素は、情報要求フレームに応答して返されるものである。０又は１以上の提供された要素は、このフレームの送信機が、要求された要素に加えて、又は求められていない情報応答フレーム内で、フレームの宛先に提供する要素、例えば発見支援要素である。

７．発見支援実装例
７．１ トポロジ例
[00190] 図２７～図２９に、近隣ＳＴＡを発見しようと試みる新規ＳＴＡから発見支援要求を受け取ったＡＰ／ＰＣＰのＢＳＳ内のＳＴＡに発見支援を伝搬する実施形態例４３０、４５０、４７０を示す。

７．１．１ 発見支援要求及び応答
[00192] 図２７では、ＡＰ／ＰＣＰ ４３２が、ｍｍＷの確立されたリンクを通じて、ＳＴＡ １ ４３４と通信している。ＳＴＡ ２ ４３６は、近隣ノードを発見しようと試みる新規ＳＴＡである。

[00193] ＳＴＡ ２は、ＡＰに接続されて新規の近隣ＳＴＡを発見しようと試みるＳＴＡとすることもできる。ＳＴＡ ２は、ＡＰ／ＰＣＰに発見支援（ＤＡ）要求を送信して、ＡＰ／ＰＣＰからの発見支援応答を待つ。少なくとも１つの実施形態では、ＳＴＡ ２とＡＰ／ＰＣＰとの間で交換されるフレームは、以下の通りである。（ａ）より低い帯域のシグナリングを使用して、フレームを交換する。ＳＴＡ ２及びＡＰ／ＰＣＰは、より低い帯域を通じて接続され、より低い帯域でフレームを交換する。ＡＰ、及び状況によって他のＳＴＡは、ＳＴＡに発見支援を提供するように要求される。ＳＴＡは、より低い帯域で発見支援要求及び応答フレームを送受信する。ＳＴＡ ２は、発見支援要素を含むＦＳＴセットアップ要求及びＦＳＴセットアップ応答フレームを使用して、発見支援要求及び応答をシグナリングすることができる。（ｂ）２つの異なる方法でｍｍＷ帯シグナリングを使用して、フレームを交換する。（ｂ）（１）ＳＴＡ ２及びＡＰ／ＰＣＰは、ｍｍＷ帯を通じて接続されている。ＳＴＡ ２は、ＡＰ／ＰＣＰに発見支援要求を送信して、ＳＴＡ ２が新規の近隣ＳＴＡを発見するのを助けるための発見支援キャンペーンを要求する。ＡＰ／ＰＣＰは要求を受け取り、他のＳＴＡに伝搬して、ＳＴＡ ２に応答を送信する。ＡＰは、ＳＴＡ ２に既に接続されているので、発見キャンペーンに参加するか又は参加しないこともある。ＳＴＡ ２は、発見支援要素を含む情報要求及び情報応答フレームを使用して、発見支援要求及び応答をシグナリングすることができる。（ｂ）（２）ＳＴＡ ２及びＡＰ／ＰＣＰは、ｍｍＷ帯を通じて接続されていない。ＳＴＡ ２は、全方向に発見支援要求を送信することによって、発見支援要求をブロードキャストする。ＡＰ／ＰＣＰは要求を受け取り、周辺領域内の又はそのＢＳＳ内の他のＳＴＡに要求を伝搬する場合がある。ＡＰ／ＰＣＰは、全方向に応答をブロードキャストすることによって、ＳＴＡ ２に応答を返送する。ＳＴＡ ２は、発見支援要素を含む情報要求及び情報応答フレームを使用して、発見支援要求及び応答をシグナリングすることができる。

[00194] ＳＴＡ ２からＡＰ／ＰＣＰへの発見支援要求は、ＤＭＧ能力要素、マルチバンド要素又は他の任意の能力及び動作要素のような他の要素を含み、要求を受け取るＳＴＡにＳＴＡ能力を通知することができる。

[00195] ＡＰ／ＳＴＡからの発見支援応答は、拡張スケジュール要素、ＴＤＤスロット構造、ＴＤＤスロットスケジュール、ＤＭＧ能力要素又は他の任意の能力及び動作要素のような他の要素を含み、ＳＴＡ ２に発見キャンペーンの性質及び発見キャンペーンを提供するＳＴＡの能力について通知することができる。

７．１．２ 伝搬された発見支援要求及び応答
[00197] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、発見支援要求を受け取ると、そのＢＳＳ内の他のＤＭＧ ＳＴＡにＤＭＧ発見支援要求を送信して、発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡがＢＳＳ内の近隣ＳＴＡを発見するのを支援することができる。ＤＭＧ発見支援要求は、発見支援を要求するＳＴＡのＤＭＧ発見支援要素及びＤＭＧ能力要素を含む情報要求フレームである。ＤＭＧ発見支援要求の場合、情報要求フレームは、他のＤＭＧ能力要素を搬送しない。

[00198] ＤＭＧ発見支援要求を受け取るＤＭＧ ＳＴＡは、ＳＴＡが発見支援機能をサポートする場合、ＤＭＧ発見支援要素を含む情報応答フレームなどのＤＭＧ発見支援応答で応答する。ＤＭＧ ＳＴＡが発見支援要求を受け入れてＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰにＤＭＧ発見支援応答を返送した場合、送信したＤＭＧ発見支援応答又はスケジュールされた割り当て内で指定されるようにオンデマンドセクタスイーピングを開始する。

[00199] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、ＤＭＧ発見支援要求を送信した後に、待ち時間ＸにわたってＤＭＧ発見支援応答を待つ。タイマ満了後、又はＤＭＧ発見支援を受け取った後、その局は、発見支援を要求するＳＴＡに提供される発見支援が何であるかを決定する。

[00200] 図２７に示す例４３０では、ＳＴＡ ２ ４３６が、ＡＰ／ＰＣＰ ４３２にＤＡ要求を送信する（４３８）。ＡＰ／ＰＣＰは、ＤＡ要求を受け取ると、ＳＴＡ ２のＤＭＧ能力と共にＳＴＡ ２へのＳＴＡ １の発見支援を要求するためのＤＡ要求を送信するＤＡ要求をＳＴＡ １ ４３４に伝搬する（４４０）。ＳＴＡ １は、発見支援をサポートする場合、発見支援応答で応答する（４４２）。要求が受け入れられた場合、ＳＴＡ １は、応答４４２内でＳＴＡ ２に提供される発見支援についての情報を送信する。ＡＰ／ＰＣＰは、応答を受け取り、ＳＴＡ ２に提供された発見支援を含むＳＴＡ １からの発見支援情報を処理して、ＳＴＡ ２にＤＡ応答を送信する（４４４）。

[00201] 図２８に示す例４５０では、新規ＳＴＡ ２ ４５６が、ＡＰ／ＰＣＰ ４５２にＤＡ要求を送信する（４６０）。ＡＰ／ＰＣＰは、ＤＡ要求を受け取ると、ＳＴＡ ２のＤＭＧ能力と共にＳＴＡ ２への発見支援を要求するためのＤＡ要求を送信するＤＡ要求をＳＴＡ １ ４５４及びＳＴＡ ３ ４５８に伝搬する（４６２、４６４）。ＳＴＡ １は、発見支援をサポートする場合、発見支援応答で応答し（４６８）、ＳＴＡ ３は、発見支援をサポートする場合、発見支援応答で応答する（４６６）。要求が受け入れられた場合、ＳＴＡ １及びＳＴＡ ３は、応答４６６、４６８内でＳＴＡ ２に提供される発見支援についての情報を送信する。ＡＰ／ＰＣＰは、応答を受け取り、ＳＴＡ ２に提供された発見支援を含むＳＴＡ １及びＳＴＡ ３からの発見支援情報を処理して、ＳＴＡ ２にＤＡ応答を送信する（４７０）。

[00202] 図２９に示す例４７０では、新規ＳＴＡ ２ ４７８が、ＡＰ／ＰＣＰ ４７２にＤＡ要求を送信する（４８０）。ＡＰ／ＰＣＰは、ＤＡ要求４８０を受け取ると、ＳＴＡ ２のＤＭＧ能力に応じてＳＴＡ ２への発見支援をＳＴＡ １に要求するためのＤＡ要求を送信するＤＡ要求をＳＴＡ １ ４７４に伝搬する（４８２）。ＳＴＡ １は、伝搬されたＤＡ要求を受け取り、ＳＴＡ ４に伝搬することを決定する。ＳＴＡ １は、ＳＴＡ ２のＤＭＧ能力を含むＤＡ要求をＳＴＡ ４ ４７６に送信する（４８４）。ＳＴＡ ４は、発見支援をサポートする場合、ＳＴＡ ２に発見支援応答を送信することによって、ＳＴＡ ２の要求に応答する（４８６）。要求が受け入れられた場合、ＳＴＡ ４は、応答４８６内でＳＴＡ ２に提供される発見支援についての情報をＳＴＡ １に送信する。ＳＴＡ １は、ＳＴＡ ４から応答を受け取って、自機の予想した応答で応答を処理する。ＳＴＡ １が、受け入れられた要求を考慮して、ＳＴＡ ２に発見支援を提供する場合、ＳＴＡ １は、ＳＴＡ ４からの発見支援応答と、要求に対して自機が準備した応答とを組み合わせて、ＡＰ／ＰＣＰ ４７２に応答を送信する（４８８）。この応答４８８では、ＳＴＡ １は、ＳＴＡ １及びＳＴＡ ４によってＳＴＡ ２に提供されるべき発見支援についての情報を送信した。ＡＰ／ＰＣＰ ４７２は、応答を受け取り、ＳＴＡ ２に提供された発見支援を含むＳＴＡ １からの発見支援情報を処理して、ＳＴＡ ２にＤＡ応答を送信する（４９０）。

[00203] 前の例では、ＳＴＡ ４は、ＳＴＡ １及びＡＰの同じＢＳＳ内とすることができるか、又は異なるＢＳＳ内とすることができる。ＳＴＡ ４が異なるＢＳＳの一部である例は、ＳＴＡ １が複数のＭＡＣを有し、そのうちの１つがＡＰ／ＰＣＰ ＢＳＳの一部であり、他のＭＡＣがＳＴＡ ４を含む別のＢＳＳを形成する時である。

７．１．３ 発見支援伝搬フレーム
[00205] 情報要求及び情報応答フレームを使用して、伝搬された発見支援要求及び応答をそれぞれ送信することができる。そうするために、情報要求フレーム及び情報応答フレームは、要求又は応答の情報の様々なフィールドを示す発見支援要素を搬送する。

[00206] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、そのＢＳＳ内のＳＴＡにＤＭＧ発見支援要求を送信する時に、提供される発見支援のタイプを決定して、以下のように情報要求フレーム内のＤＭＧ発見支援要素内のフィールドを設定する。

[00207] セクタスイーピングを通じて発見支援が実行される場合、発見支援制御フィールド内の発見支援タイプサブフィールドは、第１の状態（例えば０）に設定される。

[00208] スケジュールされたビームフォーミング割り当てを通じて発見支援が実行される場合、発見支援制御フィールド内の発見支援タイプサブフィールドは、第２の状態（例えば１）に設定される。一時的ＡＩＤフィールドは、発見支援アクション決定及びオンデマンドセクタスイーピングに関する発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡにＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰによって割り当てられる一時的ＡＩＤに設定される。

[00209] 発見支援をサポートするＤＭＧ ＳＴＡは、ＤＭＧ発見支援要素及びＤＭＧ能力要素を含む情報要求フレームを受け取ると、発見支援要求を受け入れるかどうかを決定する。更に、ＤＭＧ ＳＴＡは、ＤＭＧ発見支援要素を含む情報応答フレームでＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰに応答する。発見支援要求が受け入れられた場合、情報応答フレーム内のＤＭＧ発見支援要素内の発見支援要求ステータスコードフィールドは、ＡＣＣＥＰＴＥＤ（受け入れ）（ＳＵＣＣＥＳＳ（成功））に設定される。そうでない場合には、このフィールドは、ＲＥＪＥＣＴＥＤ（拒絶）（ＲＥＦＵＳＥＤ（拒否））に設定される。少なくとも１つの実施形態によれば、ＤＭＧ ＳＴＡは、発見支援要求を受け入れる時に、以下のアクションのうちの１つを行う。

[00210] セクタスイーピングを通じて発見支援が要求される場合、以下のアクションが実行される。ＤＭＧ ＳＴＡは、情報要求フレームに含まれる、発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡのＤＭＧ能力要素を使用して、発見支援ウィンドウ長を計算してセクタスイーピングをスケジュールする。アンテナ構成（ＴＸ及びＲＸセクタ数及びＤＭＧアンテナ数）を使用して、１又は２以上のビーコン間隔にわたって全てのセクタをスイープするのに必要な時間を決定する。例えば、発見支援を要求するＳＴＡにおける送信アンテナセクタ数を使用して、レスポンダＴＸＳＳのＡ－ＢＦＴ期間内に必要なスロットの正確な数を決定する。ＤＭＧ ＳＴＡは、複数のビーコン間隔を使用して、完全なＤＭＧビーコンスイーピングを完了することができる。発見支援ウィンドウ長は、１又は２以上の完了した完全なＤＭＧビーコンスイープを含むことができる。情報応答フレーム内のＤＭＧ発見支援要素フィールドは、以下のように設定される。（ａ）発見支援制御フィールド内の発見支援タイプサブフィールドを第１の状態（例えば０）に設定し、（ｂ）発見支援制御フィールド内の滞留時間存在サブフィールドを第１の状態（例えば０）に設定し、（ｃ）発見支援ウィンドウ長フィールドを発見支援ウィンドウ長値に設定し、（ｄ）セクタスイープ開始時間フィールドを、発見支援を開始する時を示すＴＳＦ値に設定する。ＤＭＧ ＳＴＡは、セクタスイープ開始時間に、発見支援ウィンドウ長に等しい継続時間にわたってセクタスイーピングを開始する。

[00211] スケジュールされたビームフォーミング割り当てを通じて発見支援が要求される場合、以下のアクションが実行される。ＤＭＧ ＳＴＡは、情報要求フレームに含まれる、発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡのＤＭＧ能力要素を使用して、イニシエータＴＸＳＳ及びレスポンダＴＸＳＳをカバーする時間を少なくとも含む、ビームフォーミングトレーニングを完了するのに必要な総時間として、発見支援ウィンドウ長を決定する。情報応答フレーム内のＤＭＧ発見支援要素フィールドは、以下のように設定される。（ａ）発見支援制御フィールド内の発見支援タイプサブフィールドを第２の状態（例えば１）に設定し、（ｂ）発見支援制御フィールド内の滞留時間存在サブフィールドを０に設定し、（ｃ）発見支援ウィンドウ長フィールドを発見支援ウィンドウ長値（マイクロ秒単位）に設定し、（ｄ）一時的ＡＩＤフィールドを、ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰによって発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡに割り当てられる一時的ＡＩＤに設定する。ＤＭＧ ＳＴＡは、発見支援を要求するＳＴＡとのビームフォーミングトレーニングの割り当て情報を含む拡張スケジュール要素を受け取るはずである。

[00212] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、ＤＭＧ発見支援要素内の発見支援要求ステータスコードフィールド内でＡＣＣＥＰＴ（受け入れる）（ＳＵＣＣＥＳＳ（成功））を示す情報応答フレームを受け取ると、情報応答フレームを通じて受け取った全てのＤＭＧ発見支援要素を処理する。ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、要求が伝搬されて受け入れられたＡＰ/ＰＣＰ及び他の任意のＳＴＡからの発見支援を含む発見支援情報を含むＤＭＧ発見支援要素を、発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡに送信する。

７．１．４ 伝搬された発見支援応答の処理
[00214] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、ＤＭＧ発見支援要求を送信した後に、待ち時間ＸにわたってＤＭＧ発見支援応答を待つ。タイマ満了後、又はＤＭＧ発見支援を受け取った後、ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、発見支援を要求するＳＴＡに提供される発見支援を決定して、発見支援を要求するＳＴＡに応答を送信する。

[00215] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰを含む又は除外する複数のＳＴＡが発見支援を提供して、スケジュールされたビームフォーミング割り当てを通じて発見支援が実行される場合、ＡＰ又はＰＣＰは、発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡと発見支援を提供するＤＭＧ ＳＴＡとの間のビームフォーミングトレーニング期間をスケジュールする。例えばＤＭＧ拡張スケジュール要素を含む通知フレーム又はビーコンフレームを送信することを通じて、発見支援を提供する全てのＤＭＧ ＳＴＡ、及び発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡにＤＭＧ拡張スケジュール要素を送信する。アクティブスキャンの場合には、ＤＭＧ拡張スケジュール要素内の割り当てフィールド内の宛先ＡＩＤサブフィールドを、発見支援ＡＩＤを提供するＤＭＧ ＳＴＡに設定し、パッシブスキャンの場合には、割り当てフィールド内の送信元ＡＩＤサブフィールドを、発見支援ＡＩＤを提供するＤＭＧ ＳＴＡに設定する。

[00216] ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、発見支援アクションを決定した後に、発見支援を要求するＤＭＧ ＳＴＡに発見支援応答を送信する。ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰを含む又は除外する複数のＳＴＡが発見支援を提供する場合、ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、発見支援を要求するＳＴＡに送信されるＤＭＧ発見支援要素内の発見支援要求ステータスコードフィールドをＡＣＣＥＰＴ（受け入れる）（ＳＵＣＣＥＳＳ（成功））に設定する。ＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰは、その提供された発見支援パラメータに従ってＤＭＧ発見支援要素を設定して、以下のフィールドを更新する。

[00217] セクタスイーピングを通じて発見支援が実行される場合、発見支援ウィンドウ長は、発見支援を提供する全てのＳＴＡが発見支援を完了するまでのセクタスイープ開始時間後の継続時間に設定され、セクタスイープ開始時間フィールドは、発見支援を提供するＳＴＡの中で最も早い開始時間値、及び発見支援を提供する最初のＤＭＧ ＳＴＡが発見支援を開始する時間に設定される。

[00218] スケジュールされたビームフォーミング割り当てを通じて発見支援が実行される場合、発見支援ウィンドウ長は、最初の割り当てから開始する全てのＳＴＡのビームフォーミング期間の継続時間（複数の時間ブロックがスケジュールされている場合は全ての時間ブロックを含む）に設定される。

[00219] 発見支援を提供するＤＭＧ ＡＰ又はＰＣＰ又は他のＳＴＡは、スケジュールされた時間にオンデマンドセクタスイーピング又はビームフォーミングトレーニング期間を開始する。

８．開示要素の概要
[00221] 以下の要約は、本開示の特定の重要な要素を開示するが、この要約を、本開示の重要な要素のみを説明するものとして解釈すべきではない。

[00222] ＢＳＳ ＳＴＡは、発見支援を要求するＳＴＡから発見支援要求を受け取ると、その近隣ＳＴＡに発見支援要求を送信することによって、その近隣ＳＴＡに発見支援要求を伝搬する。この要求を受け取るＳＴＡは、発見支援をサポートする場合、発見支援応答で応答して、要求が受け入れられた場合、発見支援を要求するＳＴＡに発見支援を提供するように構成される。ＤＡ要求を伝搬するＳＴＡは、発見支援要求が送信された時、近隣ＳＴＡに、発見支援要素内の以下の情報を送信するように構成する。（ａ）発見支援を要求するＳＴＡに提供されるべき発見支援のタイプ：（ａ）（１）特定の時間に開始するオンデマンドセクタスイーピング、（ａ）（２）発見支援を要求するＳＴＡと発見支援を提供するＳＴＡとの間の割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間、（ｂ）発見支援を要求するＳＴＡの一時的ＡＩＤ、（ｃ）発見支援を要求するＳＴＡのＤＭＧ能力。

[00223] 伝搬されたＤＡ要求を受け取るＳＴＡは、以下の情報を含む発見支援応答で応答するように構成される。（ａ）発見支援のタイプがオンデマンドセクタスイーピングである場合、セクタスイーピングを開始する時間及び発見支援ウィンドウ長を送信すること、（ｂ）発見支援のタイプが割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間である場合、ＤＡを要求するＳＴＡとのビームフォーミングを実行するのに必要な時間を送信すること。

[00224] 情報要求フレームは、発見支援要求を表すために、ＤＡを要求するＳＴＡのＤＭＧ能力要素を含む、近隣ＳＴＡに伝搬される発見支援要素を搬送することができる。情報応答フレームは、発見支援応答を表すように、近隣ＳＴＡに伝搬される発見支援要素を搬送することができる。

[00225] 発見支援タイプが割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間である場合、割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間は、発見支援を要求するＳＴＡと発見支援要求を受け入れた全てのＳＴＡとの間の全てのビームフォーミングトレーニング期間をスケジュールする。割り当て情報を含む拡張スケジュール要素は、発見キャンペーンに参加する全てのＳＴＡに送信されるはずである。

[00226] 発見支援を要求するＳＴＡから発見支援要求を受け取ったＢＳＳ ＳＴＡは、近隣ＳＴＡに送信される伝搬された発見支援要求に応答して、近隣ＳＴＡから受け取った全ての発見支援応答を処理して、発見支援を要求するＳＴＡに１つの発見支援応答を送信する。発見支援を要求するＳＴＡへの発見支援応答は、発見キャンペーン情報を含むはずである。

[00227] 伝搬された発見支援要求を受け入れるＳＴＡは、発見支援応答において指示された時間に、又は伝搬された発見支援要求を送信するＳＴＡから拡張スケジュール要素において受け取った時間に、オンデマンドセクタスイーピング又はビームフォーミングトレーニングを実行するように構成される。

８．実施形態の一般的範囲
[00229] 提示した技術の説明した強化は、様々な無線通信局のプロトコル（例えば、局のプロセッサ上で実行するプログラム）内に容易に実装することができる。また、無線通信局は、１又は２以上のコンピュータプロセッサ装置（例えば、ＣＰＵ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、コンピュータ対応ＡＳＩＣなど）、及び命令を記憶する関連するメモリ（例えば、ＲＡＭ、ＤＲＡＭ、ＮＶＲＡＭ、ＦＬＡＳＨ、コンピュータ可読媒体など）を含むように実装されることにより、メモリに記憶されたプログラム（命令）がプロセッサ上で実行されて、本明細書で説明した様々なプロセス法のステップを実行することが好ましいと理解されたい。

[00230] 当業者は、無線通信局の制御に関連するステップを実行するコンピュータ装置の使用を認識しているため、各図には簡略化のためにコンピュータ装置及びメモリデバイスを示していない。提示した技術は、メモリ及びコンピュータ可読媒体が非一時的であり、したがって一時的電子信号を構成しない限り、これらに関して限定するものではない。

[00231] 本明細書では、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び／又は手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式又はその他の計算表現のフローチャートを参照して本技術の実施形態を説明することができる。この点、フローチャートの各ブロック又はステップ、及びフローチャートのブロック（及び／又はステップ）の組み合わせ、並びにあらゆる手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び／又はコンピュータ可読プログラムコードの形で具体化された１又は２以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するための他のあらゆるプログラマブル処理装置を含む１又は２以上のコンピュータプロセッサ上によって実行して、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、（単複の）特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。

[00232] したがって、本明細書で説明したフローチャートのブロック、並びに手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、（単複の）特定の機能を実行する手段の組み合わせ、（単複の）特定の機能を実行するステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、（単複の）特定の機能を実行するコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフローチャートの各ブロック、並びに手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、（単複の）特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコードとの組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。

[00233] 更に、コンピュータ可読プログラムコードなどの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができる１又は２以上のコンピュータ可読メモリ又はメモリデバイスに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリ又はメモリデバイスに記憶された命令が、（単複の）フローチャートの（単複の）ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置によって実行し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、（単複の）フローチャートの（単複の）ブロック、（単複の）手順、（単複の）アルゴリズム、（単複の）ステップ、（単複の）演算、（単複の）数式、又は（単複の）計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。

[00234] 更に、本明細書で使用する「プログラム」又は「プログラム実行文」という用語は、本明細書で説明した１又は２以上の機能を実行するために１又は２以上のコンピュータプロセッサが実行できる１又は２以上の命令を意味すると理解されるであろう。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。命令は、装置の非一時的媒体に局所的に記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いは命令の全部又は一部を局所的に又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶された命令は、ユーザが開始することによって、或いは１又は２以上の要因に基づいて自動的に装置にダウンロード（プッシュ）することができる。

[00235] 更に、本明細書で使用するプロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、中央処理装置（ＣＰＵ）及びコンピュータという用語は、命令、並びに入力／出力インターフェイス及び／又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されるものであり、プロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、ＣＰＵ及びコンピュータという用語は、単一の又は複数の装置、シングルコア装置及びマルチコア装置、及びこれらの変種を含むように意図するものであると理解されるであろう。

[00236] 本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む複数の実施形態を含むことができると理解されるであろう。

[00237] １．ネットワーク内の無線通信のための装置であって、（ａ）指向性通信を使用して少なくとも１つの他の局と無線通信するための局として構成される無線通信回線と、（ｂ）無線ネットワーク上で動作するように構成される局内の前記無線通信回線に結合されるプロセッサと、（ｃ）前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、（ｄ）前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、（ｄ）（ｉ）複数の指向性アンテナセクタから選択される指向性アンテナセクタを通じて、前記無線ネットワーク上の１又は２以上の他の局との指向性通信を実行するステップと、（ｄ）（ｉｉ）前記無線ネットワーク上の局を発見する発見支援を求めている第１の近隣局から、発見支援要求を受け取るステップと、（ｄ）（ｉｉｉ）前記第１の近隣局を除いて、そのＢＳＳ内の又はそのＢＳＳ外の１又は２以上の近隣局に、前記受け取った発見支援要求を伝搬するステップと、（ｄ）（ｉｖ）発見支援をサポートするので発見支援応答で応答して発見支援を提供する、発見支援をサポートする前記１又は２以上の近隣局から発見支援応答を受け取るステップと、（ｄ）（ｖ）この局自体から及び発見支援を提供する局から取得される情報を発見情報フレーム内に含む発見支援応答を決定するステップと、を含み、（ｄ）（ｖｉ）前記発見支援応答は、関連するスケジューリング及び時間情報と一緒に、発見支援のタイプについての情報を含み、（ｄ）（ｖｉｉ）発見支援を求めている前記第１の近隣局に、発見支援要素を搬送する情報応答フレームを含む前記発見支援応答を送信するステップを更に含む、ステップを実行する、装置。

[00238] ２．ネットワーク内の無線通信を実行する方法であって、（ａ）複数の指向性アンテナセクタから選択される指向性アンテナセクタを通じて、無線ネットワーク上で指向性通信を使用して少なくとも１つの他の局と無線通信するための局として構成される無線通信回線から、指向性通信を実行するステップと、（ｂ）前記無線ネットワーク上の局を発見する発見支援を求めている第１の近隣局から、発見支援要求を受け取るステップと、（ｃ）前記第１の近隣局を除いて、そのＢＳＳ内の又はそのＢＳＳ外の１又は２以上の近隣局に、前記受け取った発見支援要求を伝搬するステップと、（ｄ）発見支援をサポートするので発見支援応答で応答して発見支援を提供する、発見支援をサポートする前記１又は２以上の近隣局から発見支援応答を受け取るステップと、（ｅ）この局自体から及び発見支援を提供する局から取得される情報を発見情報フレーム内に含む発見支援応答を決定するステップと、を含み、（ｆ）前記発見支援応答は、関連するスケジューリング及び時間情報と一緒に、発見支援のタイプについての情報を含み、（ｇ）発見支援を求めている前記第１の近隣局に、発見支援要素を搬送する情報応答フレームを含む前記発見支援応答を送信するステップを更に含む、方法。

[00239] ３．前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、発見支援応答において指示される時間に、又は前記伝搬された発見支援要求を送信する局から拡張スケジュール要素において受け取られる時間に、オンデマンドセクタスイーピング又はビームフォーミングトレーニングを実行することによって、前記伝搬された発見支援要求を受け入れる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00240] ４．前記発見支援のタイプは、（ａ）特定の時間に開始するオンデマンドセクタスイーピング、又は（ｂ）発見支援を要求する前記局と発見支援を提供する前記局との間の割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間のいずれかである、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00241] ５．前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、発見支援を求めている前記第１の近隣局の一時的アソシエーション識別（ＡＩＤ）と、発見支援を要求する前記局の指向性マルチギガビットＤＭＧ能力とを更に組み込むことによって、前記発見支援を実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00242] ６．前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、発見支援を要求する前記局と、前記発見支援要求を受け入れた全ての局との間の全てのビームフォーミングトレーニング期間をスケジュールすることを含む前記割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間を実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00243] ７．前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間を実行し、発見支援を求める前記第１の近隣局を助けるための発見キャンペーンに参加する全ての局に送信される割り当て情報を含む拡張スケジュール要素を組み込む、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00244] ８．前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、伝搬された発見支援（ＤＡ）要求を受け取ってこれに発見支援応答で応答する局の動作を実行し、前記発見支援応答は、（ａ）発見支援のタイプがオンデマンドセクタスイーピングを使用する場合、セクタスイーピングを開始する時間及び発見支援ウィンドウ長を送信すること、又は（ｂ）発見支援のタイプが割り当てられたビームフォーミングトレーニング期間を使用する場合、発見支援（ＤＡ）を要求する前記局とのビームフォーミングを実行するのに必要な時間を送信すること、のいずれかを含む、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00245] ９．前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、近隣局に伝搬される発見支援要素を搬送する情報要求フレームを送信することを実行し、前記情報要求フレームは、発見支援を要求する前記局の指向性マルチギガビット（ＤＭＧ）能力要素を含む、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00246] １０．前記局は、送信された拡張指向性マルチギガビット（ＥＤＭＧ）拡張スケジュール要素において分散スケジューリング有効化フィールドを設定することによって、分散スケジューリングプロトコルを有効にしてそれを通知する拡張指向性マルチギガバイトパーソナル基本サービスセットコントロールポイント（ＰＣＰ）又はアクセスポイント（ＡＰ）を含む、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00247] １１．前記装置は、装置間（Ｄ２Ｄ）、ピアツーピア（Ｐ２Ｐ）、無線及びメッシュネットワーキングアプリケーション、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）、屋外無線通信、Ｗｉ－Ｆｉ、ＷｉＧｉｇ、モノのインターネット（Ｉｏｔ）アプリケーション、データのバックホール、データのフロントホール、屋内及び屋外配信ネットワーク、メッシュネットワーク、次世代のセルラネットワーク、及びＤ２Ｄ通信を用いる次世代のセルラネットワークから構成されるネットワークタイプ及びアプリケーションの群から選択されるネットワークアプリケーションに適用可能である、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。

[00248] 本明細書で使用する単数語「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、文脈によって別途明確に指定しない限り、複数の参照物を含むことができる。単数形による物への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「１又は２以上」を意味するものである。

[00249] 本明細書で使用する「組（ｓｅｔ）」という用語は、１又は２以上の物体の集合を意味する。したがって、例えば物体の組は、単一の物体又は複数の物体を含むことができる。

[00250] 本明細書で使用する「実質的に（ｓｕｂｓｔａｎｔｉａｌｌｙ）」及び「約（ａｂｏｕｔ）」という用語は、わずかな変動の記述及び説明のために使用するものである。これらの用語は、事象又は状況に関連して使用した時には、これらの事象又は状況が間違いなく発生する場合、及びこれらの事象又は状況が発生する可能性が非常に高い場合を意味することができる。これらの用語は、数値に関連して使用した時には、その数値の±５％以下、±４％以下、±３％以下、±２％以下、±１％以下、±０．５％以下、±０．１％以下、又は±０．０５％以下などの、±１０％以下の変動範囲を意味することができる。例えば、「実質的に」整列しているということは、±５°以下、±４°以下、±３°以下、±２°以下、±１°以下、±０．５°以下、±０．１°以下、又は±０．０５°以下などの、±１０％以下の角度変動範囲を意味ことができる。

[00251] また、本明細書では、量、比率及びその他の数値を範囲形式で示すこともある。このような範囲形式は、便宜的に簡略化して使用するものであり、範囲の限界として明確に指定された数値を含むが、この範囲に含まれる全ての個々の数値又は部分的範囲も、これらの各数値及び部分的範囲が明確に示されているかのように含むものであると柔軟に理解されたい。例えば、約１～約２００の範囲内の比率は、約１及び約２００という明確に列挙した限界値を含むが、約２、約３、約４などの個々の比率、及び約１０～約５０、約２０～約１００などの部分的範囲も含むと理解されたい。

[00252] 本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。したがって、本開示の範囲は、当業者に明らかになると考えられる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。

[00253] 当業者に周知の本開示の実施形態の要素の全ての構造的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれるように意図される。更に、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されるように意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、その要素が「～のための手段」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ミーンズプラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。また、本明細書における請求項の要素については、その要素が「～のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ステッププラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。

１０ 実施形態例
１２ Ｉ／Ｏ経路
１３ ハードウェアブロック
１４ バス
１６ コンピュータプロセッサ（ＣＰＵ）
１８ メモリ（ＲＡＭ）
２０ ｍｍＷモデム
２２ａ，２２ｂ，２２ｃ 無線周波数（ＲＦ）回路
２４ａ～２４ｎ，２６ａ～２６ｎ，２８ａ～２８ｎ アンテナ
３０ ｓｕｂ－６ＧＨｚモデム
３２ 無線周波数（ＲＦ）回路
３４ アンテナ
５０ 実施形態例
５２ａ，５２ｂ，５２ｃ ＲＦ回路
５４ａ，５４ｂ，５４ｃ ビームフォーミングパターン
５６ａ，５６ｂ，５６ｃ，５６ｄ，５６ｅ，５６ｆ，５６ｇ，５６ｈ，５６ｉ，５６ｊ，５６ｋ，５６ｎ ビームフォーミングパターン
７０ 実施形態例
７２ ＲＦ回路
７４ 準全方向性アンテナ
９０ 実施形態例
９２，９４，９６，９８，１００ ＳＴＡ
１０２ 発見支援要求フレーム
１０４ 発見支援要求フレーム
１０６ 発見支援要求フレーム
１０８ 発見支援応答フレーム
１１０ 発見支援要求フレーム
１１２ 発見支援応答フレーム
１１４ 受け取った応答の処理
１１６ 発見支援応答フレーム
１１８ 受け取った応答の処理
１２０ 発見支援応答フレーム
１２２，１２４，１２６，１２８ ビームフォーミングフレーム
１３０，１３２ 接続セットアップ
１５０ 実施形態例
１５２，１５４，１５６，１５８，１６０ ＳＴＡ
１６２ 発見支援要求フレーム
１６４ 発見支援要求フレーム
１６６ 発見支援要求フレーム
１６８ 発見支援応答フレーム
１７０ 発見支援要求フレーム
１７２ 発見支援応答フレーム
１７４ 受け取った応答の処理
１７６ 発見支援応答フレーム
１７８ 受け取った応答の処理
１８０ 発見支援応答フレーム（スケジューリング及び割り当て情報を含む）
１８２ スケジューリング及び割り当て情報
１８４ スケジューリング及び割り当て情報
１８６ スケジューリング及び割り当て情報
１８８ スケジューリング及び割り当て情報
１９０，１９２，１９４，１９６ オンデマンドセクタスイーピング
１９８，２００ 接続セットアップ
２１０ 実施形態例
２１２ 開始
２１４ ｍｍＷ帯又はより低い帯域で近隣ＳＴＡに発見支援要求を送信
２１６ 要求を送信したのと同じ帯域で待ち時間Ｘにわたって発見支援応答を待つ
２１８ 待ち時間ｘ内に発見支援応答を受け取ったか？
２２０ 発見支援要求が受け入れられるか？
２２２ 発見支援タイプ？
２２４ 指定されたウィンドウ長に対応する指定された時間にｍｍＷ帯をスキャンして、セクタスイーピングＢＦフレームがあるか調べる
２２６ 他のフレームに含まれる応答でビームフォーミング期間割り当てを含む拡張スケジュール要素を受け取る
２２８ 割り当てソースＩＤ？
２３０ 指定された時間にｍｍＷ帯でビームフォーミングフレームを送信
２３２ 指定された時間にｍｍＷ帯をスキャンしてビームフォーミングフレームがあるか調べる
２３４ 終了
２５０ 実施形態例
２５２ 開始
２５４ ＤＡを要求するＳＴＡから発見支援要求を受け取る
２５６ ＳＴＡが発見支援をサポートするか？
２５８ 発見支援タイプを決定
２６０ 発見支援要求を伝搬するか？
２６２ 近隣ＳＴＡに発見支援を伝搬
２６４ 全ての応答が受け取られるまで又は応答の時間が満了するまで待つ
２６６ 発見支援タイプ？
２６８ 発見支援キャンペーンの開始時間及びウィンドウ長を計算
２７０ 要求されたビームフォーミング時間に従ってビームフォーミングトレーニング期間をスケジュール
２７２ ＤＡを要求するＳＴＡ、及びＤＡを要求するＳＴＡを支援するＳＴＡに拡張スケジュール要素を送信
２７４ ＤＡを要求するＳＴＡに発見支援応答を送信
２７６ 終了
２９０ 実施形態例
２９２ 開始
２９４ ＤＡを要求するＳＴＡから発見支援要求を受け取る
２９６ ＳＴＡが発見支援をサポートするか？
２９８ 発見支援応答を決定
３００ 発見支援応答？
３０２ 発見支援タイプ？
３０４ ＤＭＧ能力要素を使用して、発見支援キャンペーンの開始時間及びウィンドウ長を計算
３０６ ＤＭＧ能力要素を使用して、ビームフォーミングトレーニングに必要な時間を計算
３０８ ＡＰ又はＰＣＰから送信されるスケジュール割り当てを待つ
３１０ ＤＡ要素をポピュレートして、ＤＡ要求を伝搬するＳＴＡに発見支援応答を送信
３１２ 終了
３３０ 実施形態例
３４０ 実施形態例
３５０ 実施形態例
３６０ 実施形態例
３７０ 実施形態例
３８０ 実施形態例
３９０ 実施形態例
４００ 実施形態例
４１０ 実施形態例
４３０ 実施形態例
４３２ ＡＰ／ＰＣＰ
４３４ ＳＴＡ １
４３６ ＳＴＡ ２
４３８ ＤＡ要求
４４０ 伝搬されたＤＡ要求
４４２ 伝搬されたＤＡ応答
４４４ ＤＡ応答
４５０ 実施形態例
４５２ ＡＰ／ＰＣＰ
４５４ ＳＴＡ １
４５６ 新規ＳＴＡ ２
４５８ ＳＴＡ ３
４６０ ＤＡ要求
４６２ 伝搬されたＤＡ要求
４６４ 伝搬されたＤＡ要求
４６６ 伝搬されたＤＡ応答
４６８ 伝搬されたＤＡ応答
４７０ ＤＡ応答／実施形態例
４７２ ＡＰ／ＰＣＰ
４７４ ＳＴＡ １
４７６ ＳＴＡ ４
４７８ 新規ＳＴＡ ２
４８０ ＤＡ要求
４８２ 伝搬されたＤＡ要求
４８４ 伝搬されたＤＡ要求
４８６ 伝搬されたＤＡ応答
４８８ 伝搬されたＤＡ応答
４９０ ＤＡ応答

Claims (15)

1. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、
   （ａ）第１の局として構成される、少なくとも１つの他の局との無線通信のための無線通信回路と、
   （ｂ）前記第１の局の内部のプロセッサと、
   （ｃ）前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
   を備え、
   （ｄ）前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、少なくとも第２の局のために発見支援を実行するためのステップを実行し、当該ステップには、
   （ｉ）ある周波数帯及び／又はチャネル上で第２の局から発見支援要求を受け取るステップと、
   （ｉｉ）前記発見支援要求は、発見支援を要求する第２の局から受け取られるときに、発見支援フレームに含まれる発見支援情報、又は他のフレームに含まれる発見支援情報を有し、
   （ｉｉｉ）前記周波数帯及び／又はチャネルと異なる又は同じ周波数帯及び／又はチャネルで、第２の局に対して発見支援を提供するステップと、
   （ｉｖ）発見支援を要求する第２の局と発見支援を提供する第１の局との間に、新しい無線通信接続を形成するステップと、
   （ｖ）発見支援要求を受け取ると、第１の局は、発見支援要求を、同じ基本サービスセット（ＢＳＳ）内又は周辺無線通信領域内で、他の局に転送するステップであって、前記他の局は、発見支援要求を受け取ることができ、かつ、最初に発見支援を要求した第２の局に発見支援を提供することができ、これにより、前記第２の局と発見支援を提供する局との間で新しい通信リンクを形成するステップと、
   が含まれる、装置。
2. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、新しいリンク又は新しいチャネル上で新しい局に対して新しい接続を形成する支援を提供することによって、前記第２の局に前記発見支援を提供するステップを含む、請求項１に記載の装置。
3. 前記発見支援は、ビームフォーミングを開始し又はビーコンを送信することで提供される、請求項２に記載の装置。
4. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、発見支援要求が転送された他の局から、発見支援応答を収集するステップをさらに含む、請求項１に記載の装置。
5. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、第１の局が、第２の局のための発見支援を実行することを受け入れる第１の局及び他の局から提供される発見支援についての情報を含む発見支援応答を、第２の局に送信するステップをさらに含む、請求項１に記載の装置。
6. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、第１の局が、発見支援及び他の局との協調がいつ期待できるかについての情報を、発見支援を要求する第２の局に対して転送するステップをさらに含む、請求項１に記載の装置。
7. 前記情報は、ビーコン、ビームフォーミング、又は、接続セットアップを通して転送される、請求項１に記載の装置。
8. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、第２の局と、第１の局を含む他の局との間での期待される支援についての第１の局によるスケジューリングを実行するステップをさらに含み、この情報を第２の局及び発見支援を提供する他の全ての局に中継する、請求項１に記載の装置。
9. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、
   （ａ）第１の局として構成される、少なくとも１つの他の局との無線通信のための無線通信回路と、
   （ｂ）前記第１の局の内部のプロセッサと、
   （ｃ）前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
   を備え、
   （ｄ）前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、少なくとも第２の局のために発見支援を実行するためのステップを実行し、当該ステップには、
   （ｉ）ある周波数帯及び／又はチャネル上で第２の局から発見支援要求を受け取るステップと、
   （ｉｉ）前記発見支援要求は、発見支援を要求する第２の局から受け取られるときに、発見支援フレームに含まれる発見支援情報、又は他のフレームに含まれる発見支援情報を有し、
   （ｉｉｉ）前記周波数帯及び／又はチャネルと異なる又は同じ周波数帯及び／又はチャネルで、第２の局に対して発見支援を提供するステップと、
   （ｉｖ）発見支援を要求する第２の局と発見支援を提供する第１の局との間に、新しい無線通信リンクを形成するステップと、
   （ｖ）発見支援要求を受け取ると、第１の局は、発見支援要求を、同じ基本サービスセット（ＢＳＳ）内又は周辺無線通信領域内で、他の局に転送するステップであって、前記他の局は、発見支援要求を受け取ることができ、かつ、最初に発見支援を要求した第２の局に発見支援を提供することができ、これにより、前記第２の局と発見支援を提供する局との間で新しい通信リンクを形成するステップと、
   （ｖｉ）発見支援を要求した局からの発見支援要求を受け取った局によって、他の局からの発見支応答を収集するステップと、
   が含まれる、装置。
10. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、新しいリンク又は新しいチャネル上で新しい局に対して新しい接続を形成する支援を提供することによって、前記第２の局に前記発見支援を提供するステップを含む、請求項９に記載の装置。
11. 前記発見支援は、ビームフォーミングを開始し又はビーコンを送信することで提供される、請求項９に記載の装置。
12. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、第１の局が、第２の局のための発見支援を実行することを受け入れる第１の局及び他の局から提供される発見支援についての情報を含む発見支援応答を、第２の局に送信するステップをさらに含む、請求項９に記載の装置。
13. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、第１の局が、発見支援及び他の局との協調がいつ期待できるかについての情報を、発見支援を要求する第２の局に対して転送するステップをさらに含む、請求項９に記載の装置。
14. 前記情報は、ビーコン、ビームフォーミング、又は、接続セットアップを通して転送される、請求項９に記載の装置。
15. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されたときに、第２の局と、第１の局を含む他の局との間での期待される支援についての第１の局によるスケジューリングを実行するステップをさらに含み、この情報を第２の局及び発見支援を提供する他の全ての局に中継する、請求項９に記載の装置。

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