JP2023121961A - 情報処理装置、情報処理システム、契約サービス提示方法、および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】看介護施設の機器の使用状況から、適切な契約サービスの候補を提示する情報処理装置、情報処理システム、契約サービス提示方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】複数の看介護施設とインターネットとを介して接続し、情報処理装置及び表示装置で構成されるサービス提供者の情報処理システムにおいて、情報処理装置10は、看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得する取得部111、取得部111が取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するサービス候補抽出部112及びサービス候補抽出部112が抽出した契約サービスの候補を出力する出力部113を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は情報処理装置、情報処理システム、契約サービス提示方法、および制御プログラムに関する。
介護老人福祉施設、病院、等の看介護施設において、入居、または入院している被介護者、または入院患者(以下、単に入居者という)は、看介護施設内で、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我をしたりするおそれがある。そのため、入居者がこのような状態になったときに看護師や介護士がすぐに駆けつけられるようにするために、入居者の状態を常時検知するためのシステムの開発が進められている(例えば、特許文献1)。
特開2014-90913号公報
看介護施設で用いられる機器を利用する看護師、介護士等の利用者のレベルは多様であり、機器利用に関するリテラシーが低く、新たな機器導入に対するハードルが高い利用者もいる。そのような場合には、新たに機器を導入するだけでは、使いこなせないという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、新たな機器の導入に対するハードルが高い、新たな機器を導入するだけでは使いこなせないという課題を解決すること、すなわち、看介護施設の機器の使用状況から、適切な契約サービスの候補を提示することを目的とするものである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得する取得部と、
前記取得部が取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するサービス候補抽出部と、
前記サービス候補抽出部が抽出した契約サービスの候補を出力する出力部と、
を備えた情報処理装置。
(2)前記看介護に関わるデータには、前記看介護施設の入居者に関しケアを要するイベントが生じたことの判定結果、前記入居者の睡眠情報、および、前記入居者に対するスタッフのケアの対応情報の少なくともいずれかが含まれる、上記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記解析結果には、前記入居者それぞれの特定のイベントの発生回数、または頻度、前記入居者の睡眠情報の推移、前記スタッフそれぞれの前記イベントに応じたケアの対応回数の解析結果の少なくともいずれかが含まれる、上記(2)に記載の情報処理装置。
(4)契約サービス設定部を、さらに備え、
前記出力部は、契約サービスを利用するユーザーに、前記契約サービスの候補を提示し、
前記契約サービス設定部は、提示した前記契約サービスの候補が選択されると、選択された契約サービスに、サービスの内容を変更する、上記(1)から上記(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)前記出力部は、ユーザーに前記契約サービスの候補を提示する際に、対応する解析結果も提示する、上記(1)から上記(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)前記取得部は、複数の前記看介護施設それぞれから、看介護に関わるデータを取得し、
前記サービス候補抽出部は、前記看介護施設それぞれから取得したデータを解析し、解析結果に基づき、前記看介護施設ごとに、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出し、
前記出力部は、複数の前記看介護施設それぞれにおける契約サービスの候補を出力する、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)契約サービスの候補を表示する表示部を備えた表示装置と、
上記(1)から上記(6)のいずれかに記載の情報処理装置と、
を備える情報処理システム。
(8)看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得するステップ(a)と、
前記ステップ(a)で取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するステップ(b)と、
前記ステップ(b)で抽出した契約サービスの候補を出力するステップ(c)と、
を含む処理を実行する契約サービス提示方法。
(9)前記看介護に関わるデータには、前記看介護施設の入居者に関しケアを要するイベントが生じたことの判定結果、前記入居者の睡眠情報、および、前記入居者に対するスタッフのケアの対応情報の少なくともいずれかが含まれる、上記(8)に記載の契約サービス提示方法。
(10)前記解析結果には、前記入居者それぞれの特定のイベントの発生回数、または頻度、前記入居者の睡眠情報の推移、前記スタッフそれぞれの前記イベントに応じたケアの対応回数の解析結果の少なくともいずれかが含まれる、上記(9)に記載の契約サービス提示方法。
(11)前記ステップ(c)では、契約サービスを利用するユーザーに、前記契約サービスの候補を提示し、
さらに、前記ステップ(c)で、提示した前記契約サービスの候補が選択されると、選択された契約サービスに、サービスの内容を変更する、ステップ(d)を含む、上記(8)から上記(10)のいずれかに記載の契約サービス提示方法。
(12)前記ステップ(c)では、ユーザーに前記契約サービスの候補を提示する際に、対応する解析結果も提示する、上記(8)から上記(11)のいずれかに記載の契約サービス提示方法。
(13)上記(8)から上記(12)のいずれかに記載の契約サービス提示方法を、コンピューターに実行させるための制御プログラム。
本発明に係る情報処理装置は、看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得する取得部と、前記取得部が取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するサービス候補抽出部と、前記サービス候補抽出部が抽出した契約サービスの候補を出力する出力部と、を備える。これにより、看介護施設の機器の使用状況から、適切な契約サービスの候補を提示できる。
第1の実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム、およびこれに接続された複数の見守り支援システムを示す模式図である。 情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 看介護施設で用いられる見守り支援システムの全体構成を示す模式図である。 入居者の部屋に設置された検出部の例を示す図である。 検出部の概略構成を示すブロック図である。 契約サービスの候補を抽出し、提示する提示処理を示すフローチャートである。 機器と、機器から得られた看介護に関わるデータ(1次データ)との対応関係を示す表である。 看介護に関わる1次データと、これから得られた2次データとの対応関係を示す表である。 解析結果と推奨する契約サービスの対応関係を示す表である。 施設毎に推奨する契約サービスを提示する表示例である。 推奨する契約サービスとしての気づき入力アプリの例である。 推奨する契約サービスとしてのケアルーペの例である。 管理装置の概略構成を示すブロック図である。 イベント対応処理を示すフローチャートである。 記憶部に記録されるイベントリストの例である。 イベント通知への対応を行うための操作画面の例である。 第2の実施形態に係る情報処理装置を示す模式図である。 第2の実施形態における契約サービスの候補を抽出し、提示する提示処理を示すフローチャートである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。しかしながら、本発明の範囲は、開示される実施形態に限定されない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、情報処理システム1、およびこれに接続された複数の看介護施設900を示す模式図である。情報処理システム1は、情報処理装置10、および表示装置で構成される。表示装置は、例えば、端末装置51である。情報処理装置10は、サービス提供者が運用するサービス管理用のサーバーであり、サービス提供者の社屋に配置されたオンプレミスサーバー、または、商用のクラウドサービスを利用したクラウドサーバーである。
複数の看介護施設900それぞれには、見守り支援システム20が導入されている。各看介護施設900に配置された見守り支援システム20は同様の構成である。見守り支援システム20は、サービス提供者が運用する情報処理装置10とインターネットを介して接続する。情報処理装置10は、複数の看介護施設900それぞれから看介護のデータを取得するとともに、これを解析し、契約サービスの候補を抽出する。また、契約サービスに関するそれぞれの看介護施設900の利用権限を管理する。利用権限に応じて、利用できる契約サービスは異なる。端末装置51は、表示部を備えたPCであり、契約サービスを提供するサービス提供者の従業員76が使用する。
看介護施設900では、機器の導入時には、基本サービスとして見守りサービスを利用できる。基本サービスは、1月、4半期、年、といった所定期間毎に費用処理するサブスクリプション型のサービスである。その後は、サービス提供者の従業員76(ユーザー)が設定したり、看介護施設900の利用者が各段階の追加の契約サービスを購入したりすることにより、より高度な契約サービスの利用権限が割り当てられ、これを利用できるようになる。以下においては、基本サービス以外の追加の契約サービスを、オプションサービスともいう。オプションサービスは、本実施形態の情報処理装置10により抽出される、推奨または候補の契約サービスである。ここで、利用者とは、例えば、看介護施設900の運営母体(医療法人乃至介護保険の適用を受けるサービスを提供する事業者)である。オプションサービスは、サブスクリプション型または売り切り型のサービスである。見守りサービス、その他の契約サービスの例については後述する。
(全体構成)
図2は見守り支援システム20の全体構成を示す図である。看介護施設900で用いられる見守り支援システム20は、機器30、管理装置40、および端末装置52を含む。機器30には、検出部31、スタッフ端末34、および無線AP(アクセスポイント)35が含まれる。看介護施設900には、複数の入居者70(ケア対象者または被介護者ともいう)が入所している。スタッフ72は、入居者70のケア、看護を行う介護士、看護師等である。管理者74は、例えば看介護施設900の管理者、代表者、またはスタッフ72のリーダーであり、見守り支援システム20の利用者代表(ユーザー)でもある。ここで、看介護施設で使用される機器とは、狭義には機器30のことを指し、広義には、機器30、管理装置40、等を含む見守り支援システム20全体を指す。見守り支援システム20の詳細については後述する。
(情報処理装置10)
図3は、情報処理装置10の概略構成を示すブロック図である。情報処理装置10はサーバーであり、制御部11、通信部12、および記憶部13を備える。
(制御部11)
制御部11は、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部11は単独で、または通信部12と協働することで、取得部111、サービス候補抽出部112、出力部113、および契約サービス設定部114として機能する。また、サービス候補抽出部112は、サブ機能として解析部および候補決定部として機能する。
取得部111は、看介護施設900で使用される機器(機器30または管理装置40)から看介護に関わるデータを取得する。看介護に関わるデータは、入居者70の行動、状態に関するデータ、およびケアを行うスタッフ72の行動、ケア記録に関するデータが含まれる。看介護に関わるデータの例については後述する。
サービス候補抽出部112の解析部は、看介護施設900の機器から得られたデータを解析して、解析結果を得る。解析結果には、(1)入居者70それぞれの特定のイベントの発生回数、または頻度、(2)入居者70の睡眠情報の推移、(3)スタッフ72それぞれのイベントに応じたケアの対応回数の解析結果の少なくとも何れかが含まれる。ここで、イベントとは、入居者70に関する検出部31の検知信号に基づいて判定した状態の変化に関するものであり、起床、離床、転倒、微体動異常、等の入居者70へのケアを要し、スタッフ72に発報(報知)を行うべき事象である。またこのイベントは、検知信号に基づいて主に管理装置40のイベント判定部412(後述の図13)により判定される。また、イベントには、ケアコール部314(後述)によるケアコールが含まれる。管理装置40によるイベントの判定処理については後述する(後述の図14等)。また、サービス候補抽出部112による解析結果の例については後述する(後述の図9)。
サービス候補抽出部112の候補決定部は、解析結果に基づいて、各看介護施設900に対して、複数のオプションの契約サービスの中から推奨する契約サービスを決定する。このときに看介護施設900の現段階の契約状況は、この決定をする際に加味される。この決定処理は、解析結果と、契約サービスを対応付けたテーブルを用いて決定してもよく(ルールベース)、または、学習済みモデルを用いて決定してもよい。この学習済みモデルは、学習装置を用いて、機器から得られたデータを入力、推奨する契約サービスを正解ラベルとした多数の学習データセットを用いて、機械学習したものを利用できる。
出力部113は、サービス候補抽出部112が抽出した候補となる契約サービスの情報を出力し、サービス提供者の従業員76に提示する。例えば、表示装置として機能する端末装置51に看介護施設900ごとの候補となる契約サービスの情報を送信する。受けた端末装置51ではこれを表示する。従業員76は、これを参照し、それぞれの看介護施設900に対して、新たな契約サービスの導入を提案する。あるいは、情報処理装置10は、ある看介護施設900の管理者74に、候補となる契約サービスの情報を出力してもよい。例えば、表示装置として機能する端末装置52にその看介護施設900の候補となる契約サービスの情報を送信し、端末装置52ではこれを表示する。提示された管理者74は、この情報を参照し、新たな契約サービスを購入し、導入できる。
契約サービス設定部114は、決済処理、および利用者の利用権限に関する契約サービス情報の追加、削除に関する更新処理を行う。契約サービス設定部114は、管理者74等の契約サービスの利用者からの要求により、契約を変更する。例えば、出力部113が提示した、一つ、または複数の契約サービスの候補のうちの何れかが選択された場合には、利用者の決済情報(口座、クレジットカード、等の情報)に基づいて、決済代行サービス業者等を通じた課金処理を行い、利用者の契約サービス情報を変更する。契約サービス情報の変更により、選択された契約サービスの利用権限が追加され、利用者はこの契約サービスが利用可能となる。
(通信部12)
通信部12は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11等の規格による無線通信のインターフェース等の各種ローカル接続向けのインターフェースであり、LANに接続した各端末との通信を行う。
(記憶部13)
記憶部13には、施設リスト、および契約サービスリストが記憶されている。施設リストは、それぞれの看介護施設900に関する情報であり、施設データ、看介護データ、および契約サービス情報が含まれる。施設データには、利用者のID、決済情報が含まれる。また、施設データには、看介護施設900の入居者リスト、スタッフリスト(何れも後述)が含まれてもよい。看介護データは、看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータである。看介護データの例については後述する。契約サービス情報は、看介護施設900の利用者IDに紐付けられた現在の利用権限に関する契約情報である。契約サービスリストは、サービス提供者が提供するサービスのリストであり、これには、基本サービス、および複数の他の契約サービス1~n(オプションサービス)が含まれる。契約サービスの例としては、常時録画サービス、気づき入力アプリ、ケアルーペアプル(ダッシュボード)がある。オプションの契約サービスの例については後述する(後述の図9、等)。契約サービスが、プログラムによって提供される場合は、このプログラムは、利用者の利用権限に応じて、管理装置40、スタッフ端末34、端末装置52、等の看介護施設900の利用者が使用する装置にインストールされたり、あるいは、既にあるプログラムの機能を有効化したりする。
(見守り支援システム20の機器30)
次に、図2とともに、図4、図5を参照し、見守り支援システム20の管理装置40以外の各機器について説明する。残りの管理装置40については後述する。上述のように見守り支援システム20は、機器30、管理装置40、および端末装置52を含み、また、機器30には、検出部31、スタッフ端末34、および無線AP35が含まれる。端末装置52は、例えばPCである。スタッフ端末34は、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成できる。スタッフ端末34は、入居者70のケア、看護を行う介護士、看護師等であるスタッフ72により利用される。管理装置40、端末装置52、機器30、等の装置は、相互にLANにより通信接続される。スタッフ端末34は、無線AP35を介して、他の機器と接続する。また、看介護施設900内の各機器は、RT(ルータ)を介してインターネットと接続する。図4は、入居者70の部屋に設置された検出部31の例を示す図である。図5は、検出部31の概略構成を示すブロック図である。
(検出部31)
検出部31は、センサーボックスとも称され、観察領域である入居者70の部屋を監視するように配置される。検出部31は、入居者70に対応して設けられた観察領域(部屋内)において、入居者70の行動を監視する。検出部31は、制御部311、通信部312、カメラ313、ケアコール部314、音声入出力部315、および一時停止スイッチ316を備え、これらはケーブル等の信号線または近距離無線通信によって、相互に接続されている。検出部31は、これらの各種センサーの出力からセンシング情報を生成する。センシング情報には、各センサーの信号およびケアコール部314(後述)からのケアコール信号が含まれる。
制御部311は、制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部311は、プログラムにしたがって検出部31の各部の制御および演算処理を行う。なお、詳細は後述するが、略術したように管理装置40がイベント判定部412としての機能を担うが、別の例として、これに換えて、または、管理装置40と協働することで、制御部311をイベント判定部として機能させてもよい。この場合、さらに、検出部31はカメラ313の映像を記憶するHDD等の大容量記録メディアを備えてもよい。また、このようなイベントの検知は、制御部311のCPUが処理するプログラムにより行ってもよく、検出部31に配置した組み込み型の処理回路により行ってもよい。
通信部312は、LANを介して、例えば、管理装置40、等の他の装置と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード、無線通信回路等)である。
カメラ313は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、観察領域として真下にある入居者70のベッド60を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。この撮影画像には、静止画および動画を含む。カメラ313は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。カメラ313は、撮像センサーにより取得したセンシング情報としての画像信号(映像信号)を出力する。
ケアコール部314は、押しボタン式のスイッチを含み、このスイッチが入居者70によって操作されることでケアコール(ナースコールとも称される)を検出する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケアコールを検出してもよい。ケアコール部314のスイッチが押された場合、すなわち、ケアコールを検出した場合、制御部311は、通信部312およびLANを介して、ケアコールがあった旨の通知を情報処理装置10等に送信する。
音声入出力部315は、例えばスピーカーとマイクであり、通信部312を介して端末装置52やスタッフ端末34との間で音声信号を送受信することで音声通話を可能とする。なお、音声入出力部315は検出部31の外部装置として、通信部312を介して検出部31に接続されてもよい。
一時停止スイッチ316は、居室の出入口付近に配置される。この一時停止スイッチ316は、押しボタン式のスイッチを含み、スタッフ72等が居室内に入る際に、このスイッチを操作することで、管理装置40(イベント判定部412)による判定処理が一時的に停止される。
後述するイベントの判定処理は、管理装置40が撮影画像に基づいた入居者70の動きによりイベントを判定するものである。この場合に、入居者70以外のスタッフ72等の第三者が居室内に入った場合に、管理装置40側は、入居者70と第三者とを判別できず、第三者の行動を入居者70の行動と捉え、意図しないイベント判定が行われるおそれがある。すなわち誤報が発生するおそれがある。これを防止するために、一時停止スイッチ316が利用される。なお、一時停止スイッチ316として、押しボタン式に変えて、またはこれとともに、FeliCa(登録商標)等のNFC(近距離無線通信)方式のセンサーが用いられてもよい。例えば、スタッフ72が所持するICカードを、居室の出入口に配置した、読取端末にかざすことで、一時停止スイッチのON/OFFが行われる。一時停止スイッチが操作されることで、イベントの判定処理が一時的に停止されるが、一時停止の解除は、再度、一時停止スイッチが操作されることで行われる。なお、スタッフ72等による予めの設定に応じて、所定時間経過後に一時停止が自動的に解除されるようにしてもよい。
また、機器30(または検出部31)は、他の例として、看介護のデータを検出する他のセンサーとして、体動センサー、ベッドセンサー、マットセンサー、サーマルセンサー、または赤外線センサーを備えてもよい。この体動センサーは、ベッド60に対してマイクロ波を送受信して入居者70の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを検出するドップラシフト方式のセンサーであってもよい。体動センサーは、入居者70の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出する。体動センサーは、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である胸部の体動における振幅を検知すると、微体動異常(例えば心停止に起因する)であると判定する。また、体動センサーは、睡眠状態を判定する。この微体動異常、および睡眠の判定は、検出部31側で行われてもよく、信号のみを管理装置40に送ることで、管理装置40側で行われてもよい。このベッドセンサーは、ベッドに備え付けられるセンサーであればよく、例えば、荷重を検知し、ベッド60上または、ベッド60の降り口の床面を観察領域として配置し、センサー上に人がいるか否かを検知してもよいし、睡眠状態を検知してもよい。この赤外線センサーは、人感センサーとも称され、居室内に人がいるか否かを検知する。例えば、居室内全域、またはベッド60上を観察領域として配置する。
(契約サービス候補の提示処理)
次に、図6~図10を参照し、契約サービス候補の提示処理について説明する。図6は、提示処理を示すフローチャートである。
(ステップS01)
各看介護施設900の見守り支援システム20は、その看介護施設900内での生成された看介護データを蓄積し、管理装置40の記憶部43(後述)に記憶する。看介護データの例としては、以下に説明する図7、図8に示す各種データがある。また、このステップS01の処理の一例としては、後述する図14のステップS100~S250の処理がある。
(看介護に関わるデータ、および第1の解析結果)
図7は、看介護施設の機器30と、この機器30から得られる看介護に関わるデータ(以下、1次データともいう)の対応関係を示す表である。図8は、主に1次データから得られた看介護に関わるデータ(以下、2次データともいう)の対応関係を示す表である。以下においては、各種データの対応関係を示すために、1次データに対しては1a~1j、2次データに対しては2a~2lの英数字の記号を付している。図7、図8は、見守り支援システム20により生成されたものであるが、他の例では、図8のデータの全部、または一部を、情報処理装置10の解析部による解析により生成してもよい。この他の例では、1次データの形式で、見守り支援システム20から情報処理装置10へ、看介護に関わるデータが送付される。なお、図7、図8に示す例はあくまでも例示であり、一部のデータが含まれていなくてもよく、あるいは、これ以外の看介護施設900の機器30から得られた看介護に関わるデータが含まれていてもよい。
看介護施設の機器30としては、検出部31のカメラ313、ケアコール部314、一時停止スイッチ316、ドップラー方式の体動センサー、ベッドセンサー(マットセンサー)、スタッフ端末34、および無線AP35が含まれる。そしてこれらの機器30から得られた看介護に関わるデータ(1次)には、図7に示すように、入居者の撮影データ(1a)、ケアコール信号(1b)、操作信号(1c)、動作信号(1d、1e)、後述の図16の「対応する」ボタンa22を操作する(図14のS180)ことによる担当要求(1f)、「見る」ボタン(図16のa24)を操作することによるライブ画像視聴要求(1g)、スタッフ端末34を通じたログイン/ログアウト処理(図14のS100、S250)(1h)、ケア記録(1i)、および位置情報(1j)が含まれる。
また、図8に示すように、看介護に関わるデータ(2次)には、主に管理装置40のデータ生成部413(後述)が1次データ(1a~1j)に基づいて、生成した下記の2次データ(2a~2m)が含まれる。なお、この2次データの生成の一部、または全部を、後述のステップS04において、情報処理装置10側(解析部)で行うようにしてもよい。
2a(イベント):イベント判定部412は、撮影データ(1a)からイベントを判定する。また、別の例では、検出部31側で判定したイベントの判定結果をそのまま受け入れる。
2b(イベント):イベント判定部412は、ケアコール信号(1b)を受けることでイベント(ケアコール)の判定をする。
2c(活動情報):データ生成部413は、撮影データ(1a)、動作信号(1d、1e)から入居者70が居室内におけるベッド60の外に居る状態を判定するとともに、その状態の経過時間をカウントすることで、各入居者70の活動時間のデータを生成する。
2d(入室時刻):データ生成部413は、部屋の出入口にある一時停止スイッチ316の操作信号(1c)、または撮影データ(1a)から複数人(部屋の1人の入居者70と、別の人)が部屋に居ることを検出することで、スタッフ72の部屋への入室時刻の情報を生成する。
2e(呼吸動作):データ生成部413は、体動センサーからの動作信号(1d)により入居者70の呼吸動作(睡眠、呼吸停止)の情報を生成する。
2f(起床、離床):データ生成部413は、ベッドセンサーの動作信号(1e)により入居者70の起床、離床のイベントの情報を生成する。
2g:データ生成部413は、スタッフ72の担当要求(1f)から通知したイベント(転倒、ケアコール等のイベント)へ対応したスタッフ72の情報を生成する(以下、通知対応ともいう)。
2h(視聴記録):データ生成部413は、スタッフ72の視聴要求(1g)からライブ画像視聴記録の情報を生成する。
2i(勤務状況):データ生成部413は、ログイン/ログアウト処理(1h)からスタッフ72の勤務状況の情報を生成する。
2j(移動軌跡):データ生成部413は、スタッフ72の位置情報(1j)からスタッフ72の移動軌跡の情報を生成する。
2k(睡眠):データ生成部413は、各データ(1d、1e、2a、2c)から入居者70の睡眠情報を生成する。睡眠情報には、睡眠、覚醒の状態が含まれる。睡眠は文字通り入居者が眠っている状態であり、覚醒は、(施設によって定まる)就寝時刻から起床時刻までの期間において睡眠していない状態、すなわち、その期間における中途覚醒や離床の状態である。
2l(発生パターン):データ生成部413は、各イベント(2a、2b)から入居者70の各イベントの発生パターンを生成する。
(ステップS02)
再び、図6を参照する。情報処理装置10の制御部11は、判定実施するタイミングであれば処理をステップS03に進め、判定実施タイミングでなければステップS01の処理を繰り返す。判定実施は、週毎、月毎のように定期的に行ってもよく、サービス提供者の従業員76の指示により行ってもよい。また、判定実施は、全ての看介護施設900を対象としてもよく、一部の看介護施設900を対象としてもよい。
(ステップS03)
情報処理装置10の取得部111は、判定実施の対象となる看介護施設900から、看介護データを取得する。
(ステップS04、S05)
情報処理装置10のサービス候補抽出部112は、看介護データを解析し、および解析結果に基づいて、オプションの契約サービスの候補を抽出する。図9は、解析結果と推奨する契約サービスの対応関係を示す表である。なお、図9では、参考として基本メニューのサービス(基本サービス)も示している。サービス候補抽出部112の解析部は、看介護データを解析し、その解析結果を1つまたは複数の判定条件と比較し、判定条件を満たす場合には、その判定条件に応じて契約サービスの候補を決定する。
例えば、サービス候補抽出部112の解析部は、看介護データから入居者70毎の転倒イベントの状況を解析し、サービス候補抽出部112の候補決定部は、転倒の回数が判定閾値以上の場合には、常時録画サービスのオプションサービスを候補として決定する。「常時録画サービス」とは、カメラ313の撮影データ(動画データ)を消去せずに、保存するサービスである。常時録画の対象は、入居者(居室)単位、または入居者のイベント単位で設定できる。例えば後者において、転倒イベントを対象に設定した場合、転倒イベントが発生する毎に、前後数十秒の動画を紐付けて保存する。また、その保存期間も設定できるようにしてもよい。転倒イベントが多いということはそのまま放置することは危険であり、常時録画の機能により対応できる可能性がある。具体的には、施設の利用者は、録画された動画を確認することで、入居者70の転倒の要因を解析できる。
また、図9に示すその他の例としてサービス候補抽出部112は、看介護データとして、通知データ(2g)、睡眠時間(2k)、活動時間(2c)を解析し、これを各判定条件と比較することで、気づき入力アプリ、またはケアルーペアプリの契約サービスを候補として抽出する。気づき入力アプリ、およびケアルーペアプリの例は後述する。
(ステップS06)
情報処理装置10の出力部113は、ステップS05でサービス候補抽出部112が抽出した契約サービスの候補を出力する。例えばその出力は、端末装置51に送られ、その表示部に表示される。図10は、端末装置51に表示された施設毎に推奨する契約サービスを提示する表示画面D3の例である。表示画面では、レコメンドボタンa31を操作(ステップS02の判定開始に相当)することで、提示処理が開始され推奨する1つまたは複数の契約サービスの候補が欄a34に提示される。また、この契約サービスに対応する解析結果が欄a32、a33に提示される。サービス提供者の従業員76は、これを参照することで、看介護施設900の代表者(管理者74等)に対して、契約サービスを推奨する。なお、推奨する契約サービスの候補は、記憶部13に記憶されている看介護施設900の現状の契約サービス情報を反映し、既に契約中の契約サービスは、推奨候補から外される。また、反対に追加だけでなく、契約サービスの推奨としては、既に契約している契約サービスを解約する提案が含まれてもよい。
(オプションの契約サービスの例)
(気づき入力アプリ)
図11は、オプションの契約サービスの一例としての気づき入力アプリの操作画面D4、D5の例である。気づき入力アプリは、スタッフ72による入居者70に関する日々の気づきの入力を支援するアプリであり、スタッフ端末34上で動作する。また、気づき入力アプリは、厚生労働省主導で令和3年4月1日より運用されたLIFE(Long-term care Information system For Evidence)の運用システムへの入力を支援するものでもある。図11の操作画面D4では、スタッフ72は、看介護に関連する業務シーンを複数の選択肢の中から選択する。業務シーンとしては、食事ケア、入浴ケア、***ケア、起床ケア、等がある。また、入居者70に関する過去のケアの履歴は、履歴タブa41を操作することで確認できる。操作画面D5は、業務シーンの例として食事ケアの場合に使用される画面である。スタッフ72は、欄a51で対象となる入居者70を設定した後に、食事欄a52および食事の意欲欄a53のLIFE項目を入力する。入力は、操作画面D5の例のように、プルダウンメニューが、LIFE項目を集計する際の効率から好ましいが、テキスト入力できるようにしてもよい。操作画面D5の例では、それぞれ「一部介助」および「促されると食べようとする」が選択(入力)されている。スタッフ72は、各業務シーンでの入力が完了した後に、確定ボタン(図示せず)を操作することで、入力情報は、管理装置40に送信され、記録される。
この気づき入力アプリにより入居者70の日々の気づきを容易に入力し、記録できるので、日毎の睡眠時間、活動時間にばらつきが大きい場合や、大きい変化が生じた場合に、この入力アプリから入力された情報を確認することで、睡眠時間、活動時間に影響する要因を把握できる。例えば、活動時間が長くなる、睡眠時間が長くなる要因を把握することで、入居者70が元気になったり、スタッフ72のケア環境が改善したりする。
(ケアルーペ)
図12は、オプションの契約サービスの一例としてのケアルーペアプリの表示画面D6である。ケアルーペアプリは、様々なデータをグラフィカルに表示し、動向を容易に理解できるようにする可視化ツールであり、ダッシュボードとも称される。ユーザーは看介護施設900における入居者の状況、ケアの状況、スタッフの状況、等、各種の情報を様々な角度から把握できる。また、アプリのメニューにおいて、イベント、睡眠、等の各データ種類、看介護施設、所属ユニット、スタッフ、入居者、等の対象、および日毎、日時、等の期間において、各種選択肢のレベルをドリルダウンすることを可能にする。例えば、ケアル-ペは、端末装置52上で動作し、管理者74が、看介護施設900でのケア状況を把握するために用いられる。表示画面D6の例では、領域a61には、入居者70の数日分の睡眠状態とケア実績がグラフィカルに表示されている。また、欄a62には、ある所属ユニットを構成するスタッフ72間での通知対応実績(データ2g)が比較表示されている。欄a63には、施設全体の時刻毎(所定日数での平均)のケアコール回数の推移が表示されている。各欄の表示項目の種類、および対象(入居者、ユニット、期間)の選択、設定は、不図示の設定画面で行える。表示項目の種類の他の例としては、例えば、図10の欄a32に示したような、活動時間、歩行速度、睡眠時間のグラフィカルな表示が含まれる。
また、図9で示したように、通知対応(データ2g)の解析結果において、スタッフ72間で通知対応へのばらつきがあれば、ケアルーペの利用を推奨する。また、睡眠時間(データ2k)や活動時間(データ2c)の解析結果から入居者70の生活リズムの乱れがあれば、体調変化の兆候を事前に捉えるためにケアルーペの利用を推奨する。ケアルーペを活用することで、スタッフ毎に通知対応の回数や、通知から対応するまでの時間(通知対応時間)を解析できたり、スタッフの組み合わせで通知対応回数、通知対応時間に傾向があるかを把握できたりするので、シフトの見直し等により業務の効率化が見込まれる。また、ケアルーペにより、入居者70それぞれの睡眠時間、活動時間、歩行速度の推移を把握することで、体調変化の兆候を把握できる。
このように、本実施形態に係る情報処理装置10は、看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得する取得部111と、取得部111が取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するサービス候補抽出部112と、サービス候補抽出部112が抽出した契約サービスの候補を出力する出力部113と、を備える。これにより、看介護施設の機器の使用状況から、適切な契約サービスの候補を提示できる。例えば、機器導入時には、基本的なサービスのみを導入し、その後に看介護施設900での機器から得られた看介護に関わるデータの解析結果を踏まえた、適切なオプションの契約サービスを提示する。これにより、利用者は、看介護施設900での事情に合わせて適切なオプションの契約を購入できる。
(見守り支援システム20の管理装置40)
以下、図13から図16を参照し、管理装置40の構成、およびこの管理装置40等により実行されるイベントの対応処理について説明する。図13は、管理装置40の概略構成を示すブロック図である。管理装置40は、サーバーであり、制御部41、通信部42、および記憶部43を備える。
(制御部41)
制御部41は、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部41は単独で、または通信部42と協働することで、取得部411、イベント判定部412、およびデータ生成部413として機能する。
取得部411は、看介護施設900で使用される機器30からセンシングデータ、または看介護に関わるデータを取得する。看介護に関わるデータには、入居者70の行動、状態に関するデータ、およびケアを行うスタッフ72の行動、ケア記録に関するデータが含まれる。
イベント判定部412は、検出部31の検知信号(映像信号、ケアコール信号、等)に基づいてイベントが発生したことを判定する。イベント判定については後述する。
データ生成部413は、センシングデータ、または、イベント判定部が判定したイベントを含む看介護に関わるデータ(1次)から、看介護に関わるデータ(2次)を生成する。生成するデータ(2次)としては、図8で示した例がある。
(通信部42)
通信部42は、通信部12と同様の構成を備え、他の機器と通信する。
(記憶部43)
記憶部43には、入居者リスト、スタッフリスト、看介護データ、契約サービス情報、およびサービスプログラム1~nが記憶されている。看介護データには、イベントリスト、およびケア記録が含まれる。
「入居者リスト」、および「スタッフリスト」は、入居者70、およびスタッフ72に関する、個人ID(氏名、番号)、部屋番号、スタッフ名、所属ユニット等が含まれる。所属ユニット(担当グループともいう)とは、施設内の同じフロア等、共通するエリアにいる複数の入居者が所属する入居者ユニット、およびこれらの入居者ユニットを担当する複数のスタッフが所属するグループである。「イベントリスト」には、イベント情報、および対応情報が含まれる(後述の図15)。「ケア記録」には、これらの入居者70へのスタッフ72によるケアを記録した、介護記録シート、看護記録シート(カルテ、生活記録)、診断カルテが含まれる。また、ケア記録は、スタッフ端末34から入力される。ケア記録には、入居者70への投薬量、服薬量に関する服薬ケア、入居者70の食事量、水分摂取量に関する食事・水分ケア、***の量・質、バイタル値(体温、血圧、脈拍等の値)等、およびこれらの事象の発生時刻が記録される。契約サービス情報は、サービス提供者から付与された契約サービスに関する利用者の利用権限に関する情報である。
(画像処理によるイベントの判定)
上述のようにイベントには、起床、離床、転倒、微体動異常、ケアコールの事象が含まれる。これらのイベントのうち、カメラ313の映像信号に基づいて判定するイベントについて説明する。
管理装置40のイベント判定部412(または、別の例では検出部31の制御部311)は、カメラ313が撮影した撮影画像から、入居者70の行動を検知する。この検知する行動には、ベッド60から起き上がる「起床」、起床に続いてベッド60から離れる「離床」、ベッド60から転落する「転落」、および床面等に転倒する「転倒」が含まれる。
イベント判定部412は、複数の撮影画像(動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検出する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により、差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検出されてもよい。人シルエットが検出されることで、入居者70が在室していると見做される。
また、入居者70の画像の輪郭が外接する矩形内の領域は、入居者70の画像の輪郭が外接する人矩形として検出され得る。また、人物の全体像から得る人シルエットとともに、またはこれに換えて、入居者70の頭部の画像のシルエット(以下、「頭部シルエット」と称する)を検出してもよい。入居者70の頭部の画像の輪郭が外接する矩形内の領域は、撮影画像における入居者70の頭部の画像の輪郭に外接する頭部矩形として検出され得る。
起床、離床、転落、転倒の検知は、検出した人シルエットから入居者70の姿勢(例えば立位、座位、横臥等)、およびベッド60等の居室内の設置物との相対的な位置から起床、「離床」および「転倒(転落)」の別を検知する。例えば、「起床」は、予め設定された、ベッド60の四隅を頂点とする、上方視の四角形の任意の辺を人シルエットが横切る幅が増加して20cm以上となったことにより認識され得る。また、例えば、「離床」は、人シルエットの、当該四角形の内部に対する外部の面積の割合が増加して80%以上となったことにより認識され得る。また、座位を判定する場合に、さらに座っている位置が、ベッド60の辺の近傍に腰掛けた座位状態(端座姿勢時)であるかを認識してもよい。イベント判定部412により、このような、起床、離床、転落等のいずれかの種類のイベントを検知した場合、制御部41は、そのイベントをイベントリストに記録するとともに、イベントに応じた対応処理を実行する。
(イベント対応処理)
次に、図14から図16を参照し、見守り支援システム20におけるイベントへの対応処理について説明する。看介護データに含まれるイベントリストは、このイベントの対応処理に応じて記録される。
(イベント対応処理)
図14は、情報処理システム1のイベントへの対応処理を示すフローチャートである。
(ステップS100)
ここでは、ログイン認証処理を行う。スタッフ72は、業務開始時、および業務終了時に、割り当てられたスタッフ端末34を通じて、ログイン認証処理、およびログアウト処理をそれぞれ行う。本実施形態においては、ログインしてからログアウトまでの期間、および時間を、勤務期間、および勤務時間と見做す。スタッフ72は、スタッフ端末34のタッチパネル等の表示入力部を通じて、スタッフID、パスワードを入力し、これを管理装置40に送信する。管理装置40は、記憶部43に記憶している認証情報を突き合わせ、スタッフ72の権限に応じた認証結果をスタッフ端末34に送信する。
(ステップS110)
検出部31は、カメラ313により観察領域をモニターする。
(ステップS120、S130)
管理装置40は、取得部411によりカメラ313から得られた撮影データ(撮影画像)を取得する。また、取得部411は、ケアコール部314の操作によりケアコール信号を取得する。イベント判定部412は、上述の画像処理により、撮影データを処理することで、転倒、等の各種のイベントを検出する。また、ケアコール信号によりケアコールイベントを検出する。
(ステップS140)
管理装置40は、ステップS130で判定したイベント情報によりイベントリストを更新する。図15は、記憶部43に記憶されるイベントリストの例である。イベントリストに含まれるイベントには、上述のように起床、離床、転落、転倒、およびケアコールが含まれる。検出された、最新のイベントは、イベントリストの最後に追加される。各イベントには、「イベント情報」、および「対応情報」のデータが含まれる。イベント情報には、自動的に付与される主キーとなるイベントID、部屋番号、対象者、イベント種類、発生日時(時刻)、画像データの情報が含まれる。イベント情報に含まれる画像データ(撮影画像i010~i013)は、ステップS130で送信された、イベントの発生時に検出部31により撮影して得られた静止画のデータである。「対応状況」にはステイタス、対応スタッフ、対応日時(時刻)、ライブ画像(以下、単に動画ともいう)視聴の有無(撮影画像の利用)、および訪室の有無が含まれる。対応スタッフは、後述のステップS180の処理で率先することで自らが担当することになったスタッフである。ここで「訪室」とは、イベントを発生させた入居者70の居室へ訪問する行為をいう。
(ステップS150)
ここでは、管理装置40の制御部41は、ステップS120で新たに取得したイベント情報を1人または複数人のスタッフ72に通知する。より具体的には、イベント情報に基づき、その入居者70を担当する所属ユニットに属するログイン中のスタッフ72全員のスタッフ端末34に同時に通知する同報通知を行う。例えば、看介護施設900の2F東棟の入居者ユニットに属する複数の入居者70(被介護者)を、1つの所属ユニットに所属する複数のスタッフ72で分担して、24hのケアを行う。この場合、この2F東棟の入居者ユニットで、入居者70に関するなんらかのイベントが検出された場合、この入居者ユニットを担当する所属ユニットに属する(ログイン中の)スタッフ全員のスタッフ端末34へ、イベント情報が同報通知される。なお、図14においては、複数のスタッフ端末34のうち、1人のスタッフ72が使用する1台のスタッフ端末34の処理のみを示している。
(ステップS160、S170)
各スタッフ72は、スタッフ端末34を通じて、発生したイベントを確認する。図16は、スタッフ端末34に表示されるイベント通知(同報通知)への対応を行うための操作画面D11、D12の例である。同図に示す操作画面D11は、イベントリストが一覧表示される画面である。表示するイベントは、フリック操作することで上下にスクロールできる。
操作画面D11の領域a10~a12は、図15のイベントリストのイベントID010~013に対応する。領域a10には、イベントID010に関しケアコールであること示すアイコン、および対応済みであることが表示されている。領域a11には、イベントID011に関し、起床イベントであることを示すアイコンおよび対応済みであることが表示されている。領域a12には、イベントID012、013に関し、起床イベントおよび離床イベントを示すアイコンおよび未対応であること表示されている。この2つのイベントは同じ入居者70(Cさん)に関するものであるため、同じ領域にまとめて表示される。また、未対応であることから、領域a13には、最新のイベント(ID013)に関するサムネイル画像(画像i013)を表示している。領域a13を操作することでログイン中の他のスタッフ72とテキストメッセージの交換を行える。スタッフ72は、操作画面D11で、領域a12をクリック操作することで、次の内容確認用の操作画面D12に遷移する。
(ステップS170)
スタッフ72は、スタッフ端末34に表示した操作画面D12により、イベントの内容をより詳細に確認する。操作画面D12では、領域a20には、イベントを発生(判定)させた入居者名(Cさん)、およびスタッフ端末34を使用するスタッフ名(スタッフD)が表示されている。領域a21には、イベントの発生時刻からの経過時間が表示されている。なお、領域a21に示す経過時間(「経過1分」)は、最新のイベントの発生を判定してからの経過時間(分未満を切り下げ)である。また領域a21には、イベント(離床)判定時の撮影画像のサムネイル画像(静止画)が表示されている。スタッフ72は、サムネイル画像では情報として不十分で、さらに離床または起床イベントを発生させた入居者70の状況を確認したいときは、下方にある領域a23、a24の「話す」ボタンや「見る」ボタンを操作する。「話す」ボタンを操作することで、音声入出力部315を通じて入居者70(Cさん)と通話できる。「見る」ボタンを操作することで、管理装置40に、表示要求が送信され、これに応じて、操作画面D12上で、カメラ313が撮影したライブ画像(リアルタイムの撮影画像(動画))をストリーミング再生により視聴できる。「見る」ボタンが操作された場合には、図15のイベントリストの動画視聴欄に示すように、このイベントに関しては動画視聴「有り」が記録される。なお、この時に、イベントに関連付けて、動画視聴時間および、「話す」ボタンを経由した通話回数/通話時間を記録してもよい。
スタッフ72(例えばスタッフD)は、領域a22の「対応する」ボタン(以下、「担当要求」ともいう)を操作することで表示した起床、離床(ID012、013)を、自らが率先して担当することを希望する。対応しない場合には,最下欄内の戻るボタン(三角アイコン)を操作することで、イベントリストを示す前の操作画面D11に戻る。なお、あるスタッフ72が、図16に示す操作画面D12を表示し、イベントの状態を確認している最中は、管理装置40の制御により、他のスタッフ72への禁則処理がなされる。例えば、あるスタッフ72が入居者70(Cさん)のイベントの状態を確認している時に、他のスタッフ72が同じイベント(ID013)を選択したとしても、他のスタッフ72の操作画面D11には、「状態確認中」の文字が表示され、「対応する」ボタンは表示されない、または選択できないようにする。
(ステップS180、S190)
スタッフDは、自身が率先してイベントへの担当を希望する場合には、「対応する」ボタンを操作する。スタッフ端末34は、端末利用者であるスタッフDによるこの「対応する」ボタンの操作に応じて、管理装置40に選択されたイベントに関する担当要求を送信する。これに応じて、管理装置40は承認通知を返信する。承認により、担当要求を送信したスタッフDは、イベントの担当となり、イベントの状況を、スタッフ端末34を通じて確認し、必要があれば駆けつけ対応(訪室)等を行う。なお、ステップS150の通知からステップS180の担当要求までの時間を、通知対応時間として取り扱う。
(ステップS200)
管理装置40は、ステップS180の処理に応じてイベントリストを更新する。具体的には、イベントリスト(ID012~013:離床等)のステイタスを対応済みに変更する。本実施形態においては、スタッフ72が選択し、操作画面D12に表示するイベントに対して上述の「対応する」ボタンを操作することに応じて、「対応済み」に変更している。すなわち、「対応する」ボタンの操作により、確認したことを示す情報である「対応済み」の対応状況が入力され、ボタンを操作したスタッフ72による対応が行われたと見做して対応日時を記録する。より具体的には、図15のイベントリストにおいて、ステップS180、またはS190の処理が行われた時刻が、対応日時欄に記録される。この場合、操作画面D12でサムネイル画像を確認したり、入居者70と話したりすることで、駆けつけ対応せずに、対応を終了させる場合もある。なお、これに限られず、対応日時は、スタッフ72が、転落、転倒、ケアコール等のイベントを発生させた入居者70の部屋に、駆けつけ対応により訪室判定(後述のステップS220)した時刻を、対応日時欄に記録してもよい。また、他の例として別の操作画面により対応結果を入力することにより対応済みにし、入力時刻を対応日時欄に記録してもよい。また、管理装置40は、イベントリストを更新することに応じて、ログイン中の全てのスタッフに更新後のイベントリストを同報送信する。
(ステップS210)
ここでは、駆けつけ対応を行う場合を例に説明する。イベントの担当となったスタッフ72は、駆けつけ対応として、イベントを発生させた入居者70へ訪室する。
(ステップS220)
一時停止スイッチ316が操作されること、または居室の検出部31は、カメラ313の撮影画像に基づいて、入居者70以外の第三者を検出することで、すなわち、複数人が存在することを検出することで、スタッフ72が訪室した(入室した)と判定する。なお、このとき、イベントへの対応要求(S180)から所定時間以内(15分以内)に、そのイベントが発生した部屋への訪室があった場合には、対応要求を行ったスタッフ72(スタッフD)による訪室があったと見做す。なお、一時停止スイッチ316として、居室の出入口に配置した、NFC方式の読取端末を用いる場合には、スタッフ72が、IDデータが記録されたICカードをこの読取端末にかざすことで、訪室があったこと、および、いずれのスタッフ72が訪室したのかを判定するようにしてもよい。
(ステップS230)
検出部31は、スタッフの訪室情報を管理装置40に送信する。訪室情報には、入居者70のID番号が含まれる。
(ステップS240)
管理装置40は、ステップS230で受けた訪室情報を、ID番号に対応する入居者70に関するステイタスが対応済みで、対応日時が最も遅いイベントに紐付けて記録する。例えば、図15のイベントリストにおいて対応するイベントIDの対応状況の訪室欄を「有り」に更新する。
(ステップS250)
スタッフ72は、勤務終了にともない、スタッフ端末34で「勤務終了」のボタン(図示せず)を操作することで、ログアウトが実行される。ログアウト時刻は、勤務状況として、記憶部43に記録される。
(スタッフ72の位置情報)
無線AP35は、3つ以上あり、看介護施設900内の建物内のスタッフ72のほとんどの業務領域が検出エリアとなるように、異なる位置にそれぞれ配置される。そして無線AP35は、Wi-Fi規格を用いた無線アクセスポイントの機能とともに位置情報検知部として機能も有する。また、それぞれの無線AP35の配置位置の地理的座標は予め登録され、管理装置40、またはそれぞれの無線AP35に保持される。位置を検知する技術としては種種の公知の技術を適用できる。例えば、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)ビーコン(Beacon)、Wi-Fi測位装置、等の技術を適用できる。BLEビーコンの技術を適用した場合には、発信器としてのスタッフ端末34から所定間隔で、スタッフ端末34の固有IDを含む、ビーコン信号を発信する。それぞれの受信機としての無線AP35は、受けたビーコン信号の強度から距離を推定する。そして3箇所以上のそれぞれの無線AP35からの距離情報によりスタッフ端末34の位置を特定する。また、Wi-Fi測位の技術であれば、スタッフ端末34が受信器として機能し、複数の無線AP35から発信(受信)された帯域2.4GHz(または5GHz)の電波のビーコン信号を、スタッフ端末34が受信(送信)する。そしてそれぞれの無線AP35からのビーコン信号の信号強度に基づいて、各無線AP35までの距離を推定することで、スタッフ端末34側(または管理装置40側)で位置情報を検出する。
(第2の実施形態)
次に図17、図18を参照し、第2の実施形態における契約サービスの提示処理について説明する。図17は、第2の実施形態に係る情報処理装置80を示す模式図であり、図18は、第2の実施形態における契約サービスの提示処理を示すフローチャートである。
情報処理装置80は、ある1つの看介護施設900向けのサーバーであり、例えば、看介護施設900に配置されたオンプレミスサーバー、またはクラウドサーバーである。情報処理装置80は、この1つの看介護施設900で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得し、解析し、抽出した候補の契約サービスを出力する。情報処理装置80は、第1の実施形態の情報処理装置10と同じ機能を備える。見守り支援システム20bは、情報処理装置80および管理装置40を含む。また、これに加え、情報処理装置80は、管理装置40の機能を兼ねてもよい。また、以下に説明するように、第2の実施形態における情報処理装置80は、候補の契約サービスを、看介護施設900の利用者の代表である管理者74に提示する。
(ステップS21~S25)
情報処理装置80の制御部11は、S21~S25の処理を実行することにより、看介護施設900の看介護データを解析し、契約サービスの候補を抽出する。ここでの処理は、図6のステップS01~S05と同一であり、説明を省略する。なお、第2の実施形態においては、ステップS22の判定実施の可否を、管理者74の指示により判断してもよい。
(ステップS26)
情報処理装置80の制御部11は、S06と同様の処理により、抽出した契約サービスを、管理者74の端末装置52に表示する。第2の実施形態では情報処理システム1bは、情報処理装置80と表示装置として機能する端末装置52で構成される。
(ステップS27)
契約サービスの候補を提示された管理者74は、提示された契約サービスを選択できる。例えば、ステップS26で提示された画面、例えば、図10の表示画面D3と同様の画面を提示した場合であれば、欄a34で、いずれかの契約サービスを選択できる。
情報処理装置80の契約サービス設定部114は、利用者から候補の契約サービスの選択を受け付け場合には、処理をステップS28に進める。
(ステップS28)
契約サービス設定部114は、決済情報を用いて、選択された契約サービスに関する決済等の契約処理を実行し、記憶部13の契約情報を更新する。また、この契約サービスの利用権限を利用者に付与し、有効化処理を行う。
このように、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の構成を備えるとともに、さらに、提示した契約サービスの候補が選択されると、選択された契約サービスに、サービスの内容を変更する契約設定部を備える。これにより、利用者は、看介護施設900での事情に合わせて適切なオプションの契約を購入できる。
以上に説明した、情報処理装置10、80およびこれを備える情報処理システム1、1bの構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種種改変できる。例えば、サービス候補抽出部112の解析部が、管理装置40の制御部41のイベント判定部412、データ生成部413の機能を担ってもよい。この場合、機器30からの検知信号の生データをクラウド上の情報処理装置10に送信してもよく、解析部の一部の機能を、分離し、ローカルに配置してもよい。例えば、サービス候補抽出部112の解析部の一部の機能を、エッジサーバーとして看介護施設900の施設内に配置し、処理後の(データ量の少ない)解析結果データをクラウド上の情報処理装置10に送信するようにしてもよい。また、上述した実施形態に係る情報処理装置10における処理は、上記のフローチャート、シーケンスチャートに示したステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態に係る情報処理装置、または情報処理システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検出部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1、1b 情報処理システム
10、80 情報処理装置
11 制御部
111 取得部
112 サービス候補抽出部
113 出力部
114 契約設定部
12 通信部
13 記憶部
20 見守り支援システム
30 機器
31 検出部
311 制御部
312 通信部
313 カメラ
314 ケアコール部
315 音声入出力部
316 一時停止スイッチ
34 スタッフ端末
35 無線AP(アクセスポイント)
40 管理装置
41 制御部
411 取得部
412 イベント判定部
413 データ生成部
42 通信部
43 記憶部
70 入居者
72 スタッフ
74 管理者
76 サービス提供者の従業員

Claims (13)

  1. 看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得する取得部と、
    前記取得部が取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するサービス候補抽出部と、
    前記サービス候補抽出部が抽出した契約サービスの候補を出力する出力部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記看介護に関わるデータには、前記看介護施設の入居者に関しケアを要するイベントが生じたことの判定結果、前記入居者の睡眠情報、および、前記入居者に対するスタッフのケアの対応情報の少なくともいずれかが含まれる、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記解析結果には、前記入居者それぞれの特定のイベントの発生回数、または頻度、前記入居者の睡眠情報の推移、前記スタッフそれぞれの前記イベントに応じたケアの対応回数の解析結果の少なくともいずれかが含まれる、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 契約サービス設定部を、さらに備え、
    前記出力部は、契約サービスを利用するユーザーに、前記契約サービスの候補を提示し、
    前記契約サービス設定部は、提示した前記契約サービスの候補が選択されると、選択された契約サービスに、サービスの内容を変更する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記出力部は、ユーザーに前記契約サービスの候補を提示する際に、対応する解析結果も提示する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記取得部は、複数の前記看介護施設それぞれから、看介護に関わるデータを取得し、
    前記サービス候補抽出部は、前記看介護施設それぞれから取得したデータを解析し、解析結果に基づき、前記看介護施設ごとに、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出し、
    前記出力部は、複数の前記看介護施設それぞれにおける契約サービスの候補を出力する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 契約サービスの候補を表示する表示部を備えた表示装置と、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報処理装置と、
    を備える情報処理システム。
  8. 看介護施設で使用される機器から得られた看介護に関わるデータを取得するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)で取得したデータを解析し、解析結果に基づき、看介護に関わる契約サービスの候補を抽出するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)で抽出した契約サービスの候補を出力するステップ(c)と、
    を含む処理を実行する契約サービス提示方法。
  9. 前記看介護に関わるデータには、前記看介護施設の入居者に関しケアを要するイベントが生じたことの判定結果、前記入居者の睡眠情報、および、前記入居者に対するスタッフのケアの対応情報の少なくともいずれかが含まれる、請求項8に記載の契約サービス提示方法。
  10. 前記解析結果には、前記入居者それぞれの特定のイベントの発生回数、または頻度、前記入居者の睡眠情報の推移、前記スタッフそれぞれの前記イベントに応じたケアの対応回数の解析結果の少なくともいずれかが含まれる、請求項9に記載の契約サービス提示方法。
  11. 前記ステップ(c)では、契約サービスを利用するユーザーに、前記契約サービスの候補を提示し、
    さらに、前記ステップ(c)で、提示した前記契約サービスの候補が選択されると、選択された契約サービスに、サービスの内容を変更する、ステップ(d)を含む、請求項8から請求項10のいずれかに記載の契約サービス提示方法。
  12. 前記ステップ(c)では、ユーザーに前記契約サービスの候補を提示する際に、対応する解析結果も提示する、請求項8から請求項11のいずれかに記載の契約サービス提示方法。
  13. 請求項8から請求項12のいずれかに記載の契約サービス提示方法を、コンピューターに実行させるための制御プログラム。
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