JP2023108927A - ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置 - Google Patents

ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023108927A
JP2023108927A JP2022010246A JP2022010246A JP2023108927A JP 2023108927 A JP2023108927 A JP 2023108927A JP 2022010246 A JP2022010246 A JP 2022010246A JP 2022010246 A JP2022010246 A JP 2022010246A JP 2023108927 A JP2023108927 A JP 2023108927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastened
block
shaft portion
bolt
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022010246A
Other languages
English (en)
Inventor
和也 赤土
Kazuya Shakudo
繁之 林
Shigeyuki Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Stec Co Ltd
Original Assignee
Horiba Stec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Stec Co Ltd filed Critical Horiba Stec Co Ltd
Priority to JP2022010246A priority Critical patent/JP2023108927A/ja
Publication of JP2023108927A publication Critical patent/JP2023108927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)

Abstract

【課題】ボルトによる締結時に発生するパーティクルに起因する流体の外部リークを低減する。【解決手段】流量制御装置または流量制御システムに用いられるボルト締結構造体は、ボルトと、ブロック本体と、被締結体と、を備える。ボルトは、外周面にねじ山を備える軸部を有する。被締結体は、軸部が通過する貫通孔を有する。ブロック本体は、貫通孔を介して挿入される軸部を受け入れる受入部と、本体側開口部と、本体側開口部に繋がる流体の通路である本体側通路部と、を有する。本体側開口部は、被締結体側から見て、受入部と同一面上に位置する。受入部は、軸部のねじ山と接触して噛み合うねじ溝と、ねじ溝の少なくとも一部よりも軸部の挿入方向の上流側に位置する内側面と、を有する。内側面は、受入部に挿入された軸部と間隙を介して離れて位置する。【選択図】図7

Description

本発明は、ボルト締結構造体と、ボルト締結方法と、流量制御装置と、に関する。
従来、マスフローコントローラ等を備えた集積化ガス制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10-300000号公報
ガスなどの流体を扱う装置においては、それぞれが流体の流路部を有する複数のブロック体を、ボルトを用いて締結することにより、各ブロックの流路部をつなげることができる。例えば、一方のブロック体に設けられた貫通孔にボルトの軸部を挿入する。ボルトを回転させながら他方のブロック体に上記軸部を挿入すると、軸部の表面に設けられたねじ山が、他方のブロック体に形成されたねじ溝と噛み合って固定される。これにより、複数のブロック体が締結されると同時に、各ブロックの流路部が繋がる。
ところが、締結過程においてボルトを回転させると、ボルトの軸部のねじ山がねじ溝と接触して擦れることにより、ねじ山の表面の一部が欠落する場合がある。欠落した破片(以下、パーティクルとも称する)としては、例えば、ボルトのねじ山の表面に、耐腐食性および光沢性等を考慮してメッキ加工などの表面処理が施されている場合には、ねじ山の表面から剥がれたメッキ片が考えられる。また、ボルトのねじ山の表面に表面処理が施されていない場合には、上記のパーティクルとして、ねじ山を構成する金属そのものの破片が考えられる。発生したパーティクルが、締結する各ブロックの間に挟まって隙間が形成されると、流路部を流れる流体が上記隙間を介して外部にリークすることになる。
締結時にボルトのねじ山とねじ溝とが接触して擦れる以上、上記したパーティクルの発生はやむを得ない。しかし、発生したパーティクルに起因する流体の外部リークを低減する対策については、特許文献1も含めて、従来一切検討されていない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ボルトによる締結時に発生するパーティクルに起因する流体の外部リークを低減することができるボルト締結構造体と、ボルト締結方法と、流量制御装置と、を提供することにある。
本発明の一側面に係るボルト締結構造体は、流量制御装置または流量制御システムに用いられるボルト締結構造体であって、ボルトと、ブロック本体と、前記ボルトによって前記ブロック本体に締結される被締結体と、を備え、前記ボルトは、外周面にねじ山を備える軸部を有し、前記被締結体は、前記軸部が通過する貫通孔を有し、前記ブロック本体は、前記貫通孔を介して挿入される前記軸部を受け入れる受入部と、本体側開口部と、前記本体側開口部に繋がる流体の通路である本体側通路部と、を有し、前記本体側開口部は、前記被締結体側から見て、前記受入部と同一面上に位置し、前記受入部は、前記軸部の前記ねじ山と接触して噛み合うねじ溝と、前記ねじ溝の少なくとも一部よりも前記軸部の挿入方向の上流側に位置する内側面と、を有し、前記内側面は、前記受入部に挿入された前記軸部と間隙を介して離れて位置する。
本発明の他の側面に係る流量制御装置は、上述のボルト締結構造体と、前記ボルト締結構造体の内部を流れる前記流体の流量を検知する流量検知機構と、流量制御弁と、前記流量検知機構の検知結果に基づいて、前記流量制御弁を駆動する駆動制御部と、を備える。
本発明のさらに他の側面に係るボルト締結方法は、外周面にねじ山を備えるボルトの軸部を、被締結体の貫通孔に挿入し、通過させる通過工程と、前記貫通孔を通過した前記軸部を、挿入された前記軸部と間隙を介して離れて位置する内側面とねじ溝とを持つ、ブロック本体の受入部に挿入し、前記ボルトの前記ねじ山と前記受入部の前記ねじ溝とを噛み合わせることにより、前記被締結体と前記ブロック本体とを締結する締結工程と、を有する。
本発明によれば、ボルトによる締結時に発生するパーティクルに起因する流体の外部リークを低減することができる。
本発明の実施の一形態に係る流量制御装置の構成を示す説明図である。 上記流量制御装置が備える流量制御弁を拡大して示す断面図である。 上記流量制御装置の正面図である。 図3の流量制御装置を所定の断面で切ったときの斜視図である。 構造体を所定の断面で切ったときの斜視図である。 上記構造体に含まれるブロック本体の斜視図である。 上記構造体の締結部分の構造を拡大して示す断面図である。 図7の上記構造を分解して示す断面図である。 上記構造体の受入部の平面図と断面図とを併せて示した図である。 上記構造体の変形例の構成を、平面図と断面図とで併せて示した図である。 上記構造体の他の変形例の構成を示す断面図である。 上記構造体のさらなる変形例の構成を示す断面図である。 上記構造体のさらなる変形例の構成を示す断面図である。 上記構造体のさらなる変形例の構成を示す断面図である。 上記流量制御装置を備える流量制御システムの概略の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
〔1.流量制御装置の概要〕
図1は、本実施形態の流量制御装置1の概略の構成を示す説明図である。流量制御装置1は、例えばマスフローコントローラで構成されている。マスフローコントローラは、例えば半導体製造装置に用いられ、半導体の製造プロセスにおいて、用いるガス等の流体の流量を制御する機器である。流量制御装置1は、本体部2と、流量検知機構3と、流量制御弁4と、駆動制御部5と、を備える。
本体部2は、内部に流路部21を有するブロックである。上記流体は、流路部21を流れる。本体部2は、後述するボルト締結構造体100としての構造体100b(図3参照)で構成される。本体部2の詳細は、以下の通りである。
本体部2は、複数のブロック体を含む。上記複数のブロック体は、第1ブロック体L1と、第2ブロック体L2と、第3ブロック体L3と、を含む。第1ブロック体L1、第2ブロック体L2および第3ブロック体L3は、流体の流入側から流出側に向かってこの順で配置される。そして、隣り合うブロック体同士がボルトによって締結される。すなわち、第1ブロック体L1と第2ブロック体L2とは、ボルトB1(図4参照)によって締結される。また、第2ブロック体L2と第3ブロック体L3とは、ボルトB2(図4参照)によって締結される。
第1ブロック体L1には、流路部21の一部を構成する流入路21aが設けられる。第3ブロック体L3には、流路部21の一部を構成する流出路21bが設けられる。図1の例では、流入路21aおよび流出路21bは、それぞれ屈曲した形状であるが、それぞれの形状は特に限定されず、直線状であってもよい。
第2ブロック体L2には、流路部21の一部を構成する中間流路21cおよびバイパス部21dが設けられる。中間流路21cおよびバイパス部21dは、第2ブロック体L2の内部で繋がる。また、第1ブロック体L1と第2ブロック体L2とが締結された状態では、流入路21aとバイパス部21dとが繋がる。さらに、第2ブロック体L2と第3ブロック体L3とが締結された状態では、中間流路21cと流出路21bとが繋がる。したがって、第1ブロック体L1、第2ブロック体L2および第3ブロック体L3が締結された状態では、流入路21aと流出路21bとは、バイパス部21dおよび中間流路21cを介して繋がる。
流路部21(特に流入路21a)の上流端には、上流側ポート2Aが位置する。上流側ポート2Aは、外部流入配管(図示せず)と接続される。流路部21(特に流出路21b)の下流端には、下流側ポート2Bが位置する。下流側ポート2Bは、外部流出配管(図示せず)と接続される。
上記したバイパス部21dには、入口側流路22aおよび出口側流路22bが接続される。入口側流路22aおよび出口側流路22bはそれぞれ、流量検知機構3の細管31の一方の端部および他方の端部と繋がる。
したがって、外部流入配管から上流側ポート2Aを介して流入路21aに流入した流体は、入口側流路22aと、バイパス部21dとに所定の流量比で分岐して流れる。入口側流路22aを介して流量検知機構3の細管31を流れた流体は、出口側流路22bを介してバイパス部21dに導かれ、バイパス部21dを流れる流体と合流する。合流後の流体は、バイパス部21dから中間流路21cに向かって流れる。
流量検知機構3は、本体部2を流れる流体の流量を検知する。本実施形態では、流量検知機構3は、サーマル方式で流体の流量を検知する構成を採用している。すなわち、流量検知機構3は、上記の細管31と、一対の発熱抵抗線32および33と、を備える。細管31は、第4ブロック体L4に設けられる通過孔Tを通る。第4ブロック体L4は、ボルトB3(図3、図4参照)によって第2ブロック体L2に締結される。発熱抵抗線32および33は細管31に巻回され、それぞれブリッジ回路(図示せず)と接続される。
発熱抵抗線32および33に電流を流し、発熱抵抗線32および33を加熱した状態で細管31内に流体を流すと、細管31の上流側および下流側に、流体の質量流量に対応する温度差が生じる。この温度差を、上記ブリッジ回路を用いて電気信号に変換することにより、流体の質量流量を計測(検知)することができる。流体の質量流量を計測する演算部、つまり、上記ブリッジ回路を含む演算部CAは、例えば後述する駆動制御部5に含まれてもよい。
なお、流量検知機構3は、サーマル方式以外の方式(例えば圧力式(差圧式))で流体の流量を検知する構成であってもよい。
図2は、流量制御弁4を拡大して示す断面図である。流量制御弁4は、本体部2の内部を流れる流体の流量を制御する機構であり、例えばノーマルクローズタイプで構成される。このような流量制御弁4は、弁座部41と、弁体42と、アクチュエータ43と、作動体44と、押さえ部材45と、ばね支持台46と、弁体戻しばね47と、戻しばね支持部48と、付勢部材49と、を有して構成される。
弁座部41は、略回転体形状であり、下部に弁座面41Sを有する。弁座部41の内部には、流体の流路となる内部流路41aが形成されている。
弁座部41は、本体部2(特に第2ブロック体L2)に形成された円柱状の収容凹部L2aに収容されている。収容凹部L2aは、第2ブロック体L2において、中間流路21cを分断する。ここで、収容凹部L2aによって分断された中間流路21cのうち、上流側の流路を第1中間流路21cと称し、下流側の流路を第2中間流路21cと称する。第1中間流路21cは、収容凹部L2aの底面中央部に設けられた開口と繋がる。第2中間流路21cは、収容凹部L2aの底面周縁部または側面に設けられた開口と繋がる。
弁座部41を収容凹部L2aに収容した状態では、弁座部41の外周面と収容凹部L2aの内周面との間に隙間が形成される。そして、上記の第2中間流路21cが、上記隙間を介して内部流路41aと連通している。
弁体42は、収容凹部L2a内で弁座部41の下方に位置し、弁座部41と対向配置される。弁体42は、略回転体形状であり、上部に着座面42Sを有する。着座面42Sは、弁体42の上下方向の移動により、弁座面41Sに対して接触または離間する。
弁体42は、弁体戻しばね47により、上方に、つまり、着座面42Sが弁座面41Sに接触(着座)する方向に付勢されている。弁体戻しばね47は、戻しばね支持部48によって支持されている。戻しばね支持部48は、収容凹部L2a内で弁座部41の下方に位置し、弁体戻しばね47を支持するとともに、弁座部41を支持する。
アクチュエータ43は、上下方向、つまり、弁座面41Sに対する着座面42Sの接離方向に、作動体44の軸441を介して弁体42を駆動する駆動部である。このアクチュエータ43は、例えばピエゾスタック431を備える。ピエゾスタック431は、電圧印加によって膨張変形するピエゾ素子を複数枚積層して形成される。ピエゾスタック431は収容体432内に収容される。
作動体44は、上記の軸441と、ダイヤフラム部442を介して軸441を支持する支持体443(第5ブロック体L5)と、を有する。支持体443は、その上方に位置する押さえ部材45(第6ブロック体L6)とともに、ボルトB4によって第2ブロック体L2に固定される。
押さえ部材45は、作動体44(特に支持体443)を本体部2(特に第2ブロック体L2)に押さえるカバーである。ばね支持台46は、付勢部材49の一端(下端)を支持する。付勢部材49は、軸441の周囲に位置し、他端(上端)は軸441の上端に固定されている。
上記した流量制御弁4の構成において、ピエゾスタック431への電圧の無印加状態では、弁体戻しばね47の上方への付勢力により、着座面42Sが弁座面41Sに接触している。このため、第1中間流路21cと第2中間流路21cとが遮断される。すなわち、この状態では、第1中間流路21cを流れる流体は、弁体41の内部流路41aを介して第2中間流路21cへは流れない。
ピエゾスタック431に電圧を印加すると、ピエゾスタック431が伸長する。すると、ピエゾスタック431が付勢部材49の付勢力に抗して作動体44の軸441を下方に押圧する。すると、弁体42が下方に移動する。すなわち、弁体42の着座面42Sが弁座面41Sから離間し、着座面42Sと弁座面41Sとの間に、印加電圧に応じた隙間が形成される。この状態では、第1中間流路21cを流れる流体は、上記隙間を介して弁体41の内部流路41aに流れ込み、さらに第2中間流路21cに流れる。
このように、アクチュエータ43(特にピエゾスタック431)の駆動により、弁体42の着座面42Sが、弁座部41の弁座面41Sに対して接離する。これにより、所望の弁開度に応じた電圧(開度制御信号)をアクチュエータ43に与えてアクチュエータ43(ピエゾスタック431)を伸長させることにより、開度制御信号の値に応じた弁開度を実現して、流入路21aから中間流路21cを介して流出路21bに流れる流体の流量を調整(制御)することができる。
駆動制御部5は、流量検知機構3の検知結果(検知した流量)に基づいて、流量制御弁4のアクチュエータ43に上記の開度制御信号を与えて、アクチュエータ43を駆動する。このような駆動制御部5は、(1)上記ブリッジ回路の出力信号を増幅する増幅回路、(2)増幅回路の出力信号を補正して、流量制御装置1の外部に出力する補正回路、(3)補正した信号と、外部から入力される流量設定信号とを比較する比較制御回路、(4)比較制御回路の出力に基づいてアクチュエータ43の駆動信号(開度制御信号)を生成する駆動回路、(5)制御部(例えばCPU)、等を含んで構成される。駆動制御部5がアクチュエータ43を駆動することにより、上述のように弁開度を調整して、流路部21(特に流出路21b)を流れる流体の流量を、予め定めた設定流量に近づけることができる。
〔2.ボルト締結構造体について〕
図3は、上記した流量制御装置1の正面図である。流量制御装置1は、ボルト締結構造体100を備える。ボルト締結構造体100は、例えば、構造体100aおよび100bの少なくとも一方を含む。構造体100aは、ボルトB3により、第4ブロック体L4と第2ブロック体L2とを締結し、ボルトB4により、第5ブロック体L5である作動体44(特に支持体443)と、第6ブロック体L6である押さえ部材45とを、第2ブロック体L2に締結して構成される。
ここで、第2ブロック体L2をブロック本体200とすると、第4ブロック体L4は、ボルトB3によってブロック本体200に締結される被締結体300と呼ぶことができる。また、第5ブロック体L5および第6ブロック体L6はまとめて(これらを一体として)、ボルトB4によってブロック本体200に締結される被締結体300と呼ぶことができる。したがって、構造体100aは、ボルトB3と、ブロック本体200としての第2ブロック体L2と、被締結体300としての第4ブロック体L4と、を備える。また、構造体100aは、ボルトB4と、ブロック本体200としての第2ブロック体L2と、被締結体300としての第5ブロック体L5および第6ブロック体L6と、を備える。
図4は、図3の流量制御装置1を、ボルトB3およびボルトB4を通る断面で切ったときの斜視図である。同図に示すように、構造体100bは、ボルトB1により、第1ブロック体L1と第2ブロック体L2とを締結し、ボルトB2により、第2ブロック体L2と第3ブロック体L3とを締結して構成される。
ここで、上記と同様に、第2ブロック体L2をブロック本体200とすると、第1ブロック体L1は、ボルトB1によってブロック本体200に締結される被締結体300と呼ぶことができる。また、第3ブロック体L3は、ボルトB2によってブロック本体200に締結される被締結体300と呼ぶことができる。したがって、構造体100bは、ボルトB1およびB2と、ブロック本体200としての第2ブロック体L2と、被締結体300としての第1ブロック体L1および第3ブロック体L3と、を備える。
以下、ボルト締結構造体100の詳細について説明する。なお、ボルト締結構造体100を構成する構造体100aおよび100bは、被締結体300の種類が異なるだけで、締結構造自体は同じである。したがって、ここでは例として、構造体100aの締結構造について説明する。
また、構造体100aでは、2つの被締結体300、すなわち、第4ブロック体L4のみからなる被締結体300と、第5ブロック体L5および第6ブロック体L6からなる被締結体300とが、ブロック本体200である第2ブロック体L2に締結されているが、ブロック本体200に対する各被締結体300の締結構造は同じである。そこで、ここでは例として、第2ブロック体L2に対する第4ブロック体L4の締結構造について説明する。
図5は、構造体100aを、2つのボルトB3を通る断面であって、第2ブロック体L2と第3ブロック体L3との連結方向に垂直な断面で切ったときの斜視図である。第4ブロック体L4は、4つのボルトB3により、第2ブロック体L2に締結されている。各ボルトB3は、頭部101と、軸部102と、を有する。頭部101は、軸部102よりも大径である。頭部101および軸部102は、軸部102の軸方向(中心軸の方向)に連結される。なお、他のボルトB1、B2およびB4についても、ボルトB3と同様の構造である。
第4ブロック体L4(被締結体300)は、貫通孔301を有する。ボルトB3の軸部102は、貫通孔301を通過して位置する。
第2ブロック体L2(ブロック本体200)は、受入部201を有する。受入部201は、貫通孔301を介して挿入される軸部102を受け入れる。
なお、第2ブロック体L2は、受入部201aをさらに有する。受入部201aは、図4で示すように、第1ブロック体L1の貫通孔301を介して挿入されるボルトB1の軸部102を受け入れる。同様に、第2ブロック体L2は、受入部201bおよび201cをさらに有する。受入部201bは、第3ブロック体L3の貫通孔301を介して挿入されるボルトB2の軸部102を受け入れる。受入部201cは、第5ブロック体L5および第6ブロック体L6を貫通する貫通孔301を介して挿入されるボルトB4の軸部102を受け入れる。これらの受入部201a~201cは、受入部201と同様の構造である。
図5に示すように、構造体100aは、シール材Sを備える。シール材Sは、例えば円環状のガスケットで構成され、ブロック本体200としての第2ブロック体L2と接触して位置するとともに、被締結体300としての第4ブロック体L4と接触して位置する。シール材Sは、開口部Saを有する。シール材Sは、被締結体300側、つまり、第4ブロック体L4側から見て、受入部201と同一面上に(並んで)位置する。シール材Sと受入部201とが並ぶ方向は、受入部201に対する軸部102の挿入方向と垂直な方向である。
図6は、第2ブロック体L2の斜視図である。ブロック本体200としての第2ブロック体L2には、シール材受部202が設けられている。シール材受部202は、シール材Sを受ける(または収容する)凹部である。シール材受部202は、例えば、第2ブロック体L2の入口側流路22aおよび出口側流路22bと対応する位置にそれぞれ設けられている。以下での説明の便宜上、2つのシール材受部202を互いに区別する場合、入口側流路22aに対応して設けられる一方のシール材受部202を、シール材受部202aと称し、出口側流路22bに対応して設けられる他方のシール材受部202を、シール材受部202bと称する。
シール材受部202aは、本体側開口部202aを有する。入口側流路22aは、本体側開口部202aに繋がる流体の通路である本体側通路部を構成する。同様に、シール材受部202bは、本体側開口部202bを有する。出口側流路22bは、本体側開口部202bに繋がる流体の通路である本体側通路部を構成する。
図5に示すように、第2ブロック体L2の入口側流路22aと、第4ブロック体L4の通過孔Tに位置する細管31とは、シール材受部202aに収容されたシール材Sの開口部Saを介して連通する。これにより、入口側流路22aを通る流体は、シール材Sの開口部Saを通って細管31に流れる。このことから、第2ブロック体L2は、シール材Sの開口部Saと繋がる流体の通路部としての入口側流路22aを有すると言える。また、第4ブロック体L4は、シール材Sの開口部Saと繋がる流体の通路部としての細管31を有すると言える。シール材受部202において、シール材Sは、本体側開口部202aおよび本体側開口部202b(図6参照)の周囲にそれぞれ位置する。
また、上記細管31は、第2ブロック体L2の出口側流路22bと、他のシール材受部202bに収容されたシール材の開口部を介して連通する。これにより、細管31を流れる流体は、上記シール材の上記開口部を通って出口側流路22bに流れる。このことから、第2ブロック体L2は、上記シール材の開口部と繋がる流体の通路部としての出口側流路22bを有すると言える。
第2ブロック体L2には、他のシール材受部202c等も設けられている。他のシール材受部202c等は、第2ブロック体L2と他の被締結体300(例えば第1ブロック体L1、第2ブロック体L2、第5ブロック体L5)との両方に接触するシール材を収容する。これにより、例えば、第1ブロック体L1の流入路21aから第2ブロック体L2のバイパス部21dに向かって流れる流体は、他のシール材受部202cに収容されるシール材の開口部を介して流れる。また、第2ブロック体L2の第1中間流路21c1から第2中間流路21c2に向かって流れる流体は、他のシール材受部202dに収容されるシール材の開口部を介して流れる。さらに、第2ブロック体L2の中間流路21cから第3ブロック体L3の流出路21bに向かって流れる流体は、他のシール材受部(図示せず)に収容されるシール材の開口部を介して流れる。
このような点でも、第2ブロック体L2は、シール材受部202c等に収容されるシール材の開口部と繋がる流体の通路部(例えばバイパス部21d、中間流路21c)を有すると言える。同様に、被締結体300としての第1ブロック体L1は、上記通路部としての流入路21aを有し、第3ブロック体L3は、上記通路部としての流出路21bを有すると言える。
なお、上記したシール材受部は、被締結体300側にのみ設けられてもよく、ブロック本体200および被締結体300の両方に設けられてもよい。本実施形態では、ブロック本体200としての第2ブロック体L2にシール材受部202が設けられるとともに、被締結体300としての第4ブロック体L4にも、シール材受部302(図5、図7参照)が設けられている。シール材受部302は、シール材受部202との間で同じシール材Sを挟み込む。
図5に示すように、シール材受部302は、被締結側開口部302aを有する。上記細管31は、締結側開口部302aに繋がる流体の通路である締結側通路部を構成する。
図7は、構造体100aのボルトB3による締結部分の構造を拡大して示す断面図である。図8は、構造体100aの上記構造を分解して示す断面図である。図9は、受入部201の平面図と断面図とを併せて示した図である。これらの図に示すように、ボルトB3の軸部102は、外周面102aにねじ山102bを備える。ねじ山102bは、外周面102aにおいて螺旋状に形成される。
ここで、以下での説明の便宜上、受入部201に対する軸部102の挿入方向を、軸部102の中心軸CAに沿った方向とする。そして、軸部102の中心軸CAの周りの方向を周方向と称し、軸部102の中心軸CAに垂直な面内で、中心軸CAと交差する方向を径方向と称する。この定義によると、例えば、軸部102の上記した外周面102aは、軸部102の周方向に沿った面であるとも言える。
第2ブロック体L2の上記した受入部201は、ねじ溝211aと、内側面211bと、を有する。ねじ溝211aは、螺旋状に形成されており、ボルトB3を回転させたときに、受入部201の内部を通過する軸部102のねじ山102bと接触して噛み合う。
内側面211bは、ねじ溝102aの少なくとも一部よりも軸部102の挿入方向の上流側に位置する。図7~図9の例では、内側面211bは、ねじ溝102aの全部よりも軸部102の挿入方向の上流側に位置する。内側面211bは、受入部201に挿入された軸部102と間隙Gを介して離れて位置する。図7に示すように、軸部102の中心軸CAと内側面211bとの距離Dは、軸部102の挿入方向において一定であるが、挿入方向において変化してもよい。なお、後者の例については後述する。
内側面211bは、軸部102を周方向に囲んで位置する。すなわち、内側面211bは、受入部201に挿入された軸部102の周方向の全周に沿って位置する。ねじ溝211aの上流側端部と、内側面211bの下流側端部とは、底面211cによって連結される。底面211cは、軸部102の径方向に沿って位置する面であり、軸部102の中心軸CAの周方向に円環状に形成される。
ボルトB3を用いて第4ブロック体L4(被締結体300)を第2ブロック体L2(ブロック本体200)に締結する場合、図8に示すように、第2ブロック体L2のシール材受部202にシール材Sを配置した状態で、第2ブロック体L2に対して第4ブロック体L4を重ね合わせ、締結位置を合わせる。
そして、ボルトB3の軸部102を、第4ブロック体L4の貫通孔301に挿入し、通過させる(通過工程)。そして、貫通孔301を通過した軸部102を、第2ブロック体L2の受入部201に挿入する。受入部201において、ボルトB3の軸部102は、内側面211bの内側を通り、ねじ溝211aの上流側端部に達する。
この状態でボルトB3を回転させると、軸部102のねじ山102bがねじ溝211aと接触して噛み合いながら、ボルトB3が下流側に進行する。そして、ボルトB3の頭部101が第4ブロック体L4に当接すると、ボルトB3の回転が止まる。以上でもって、第4ブロック体L4が第2ブロック体L2に締結(固定)される(締結工程)。
本実施形態では、受入部201の内側面211bが、挿入された軸部102と間隙Gを介して離れて位置する。これにより、軸部102のねじ山102bが、受入部201のねじ溝211aと接触して擦れることによってねじ山102bから細かい破片(例えばメッキ片などの金属片)が剥がれ落ちても、その剥がれ落ちた金属片(以下、パーティクルと称する)は、ねじ溝211aよりも上流側に形成される間隙Gに収容される。したがって、締結過程で発生したパーティクルの外部への飛散を低減することができる。よって、図5に示すように、シール材受部202の本体側開口部202aが、第4ブロック体L4側から見て、受入部201と同一面上に(並んで)位置する構成であっても、第2ブロック体L2と第4ブロック体L4との間に上記パーティクルが挟まって隙間が形成されるおそれを低減することができる。その結果、本体側開口部202aと繋がる入口側流路22aを流れる流体が上記隙間を介して外部にリークするおそれを低減することができる。つまり、上記パーティクルに起因して流体が外部にリークするおそれを低減することができる。
特に、内側面211bは、ねじ溝211aの全部よりも上流側に位置するため、ねじ溝211aよりも上流側の位置で、挿入された軸部102の周方向全体を間隙Gを介して囲むように内側面211bを位置させることができる。これにより、軸部102と内側面211bとの間に円環状の溝を形成することができる。つまり、軸部102の周方向の周り全体に、パーティクルを収容する空間を確保することができる。
また、内側面211bが、挿入された軸部102の周方向の全周に沿って位置することにより、軸部102の周りに上記した円環状の溝を形成することができるため、締結時に、軸部102の周方向のどの位置からどの方向にパーティクルが飛散しても対処することができる。つまり、軸部102のねじ山102bのどの位置からパーティクルが発生したとしても、その発生したパーティクルを円環状の溝に収容して外部への飛散を低減することができる。
また、第4ブロック体L4は、被締結側開口部302aと、被締結側通路部としての細管31と、を有する。そして、本体側通路部としての入口側流路22aは、本体側開口部202aおよび被締結側開口部302aを介して、細管31と繋がる。この構成では、第2ブロック体L2の入口側流路22aから第4ブロック体L4の細管31に流体が流れる。第2ブロック体L2と第4ブロック体L4との間で流体が内部を流れる構成では、締結時にパーティクルが第2ブロック体L2と第4ブロック体L4との間に挟まって隙間が形成されると、流体の外部リークが起こりやすくなる。そのため、パーティクルに起因する流体の外部リークを低減する本実施形態の構成が非常に有効となる。
また、本実施形態では、図5に示すように、本体側開口部202aの周囲にシール材Sが位置する。本実施形態では、上述のように、締結過程で発生したパーティクルの外部への飛散を低減することができるため、上記パーティクルがシール材Sと干渉して(噛み込んで)、シール材Sが傷つくおそれを低減することができる。その結果、シール材Sを介して流体が外部にリークするおそれを低減することができる。
また、図1等で示した流量制御装置1は、上述したボルト締結構造体100としての構造体100aと、流量検知機構3と、流量制御弁4と、駆動制御部5と、を備える。上述した構造体100aの構成によれば、締結時に発生するパーティクルに起因して、流体外部にリークするおそれを低減することができるため、流量検知に基づく流量制御を精度よく行うことができる。
また、本実施形態のボルト締結方法では、上記した締結工程において、第4ブロック体L4の貫通孔301を通過した軸部102を、挿入された軸部102と間隙Gを介して離れて位置する内側面211bとねじ溝211aとを持つ、第2ブロック体L2の受入部201に挿入し、ボルトB3のねじ山102bと受入部201のねじ溝211aとを噛み合わせることにより、第4ブロック体L4と第2ブロック体L2とを締結する。これにより、ねじ山102bとねじ溝211aとが噛み合うことにより発生するパーティクルを、受入部201において、内側面211bと軸部102との間の間隙Gに収容して、上記パーティクルの外部への飛散を低減することができる。その結果、締結時に第2ブロック体L2と第4ブロック体L4との間に上記パーティクルが挟まって隙間が形成されるおそれを低減することができる。よって、上記隙間を介して流体が外部にリークするおそれを低減することができる。
〔3.変形例〕
図10は、構造体100aの変形例の構成を、平面図と断面図とで併せて示した図である。受入部201の内側面211bは、ねじ溝211aの一部よりも軸部102の挿入方向の上流側に位置してもよい。なお、ねじ溝211aの一部とは、ボルトB3の360°の回転方向の一部の角度範囲に対応する。この場合、内周面211bは、挿入される軸部102の周方向の全周ではなく、周方向の一部のみに沿って位置することになる。
このとき、内側面211bは、第4ブロック体L4側から見て、ねじ溝211aとシール材Sとの間の領域R(ハッチング部分)を横切って位置することが望ましい。
図10の構成では、締結時にボルトB3の軸部102のねじ山102bから発生するパーティクルのうち、シール材Sの方向に飛散するパーティクルを、軸部102と内側面211bとの間の間隙Gに収容することができる。したがって、内周面211bを、受入部201に挿入される軸部102の周方向の一部のみに沿って位置させる必要最小限の構成で、パーティクルに起因する外部リークのおそれを低減する効果を得ることができる。
なお、前述の図9の構成、つまり、受入部201の内側面211bが、ねじ溝211aの全部よりも上流側に位置する構成では、内側面211bが領域Rを横切って位置することは明らかである。つまり、内側面211bが領域Rを横切って位置する構成は、内側面211bがねじ溝211aの一部よりも上流側に位置する構成には限定されない。
図11は、構造体100aの他の変形例の構成を示す断面図である。受入部201の内側面211bは、複数の側面部を有していてもよい。図11の例では、内側面201は、2つの側面部211bおよび211bを有する。側面部211bは、側面部211bよりも軸部102の挿入方向の上流側に位置する。なお、側面部の数は、3つ以上であってもよい。
2つの側面部211bおよび211bは、受入部201に挿入された軸部102の中心軸CAとの距離が、互いに異なる。例えば、側面部211bと中心軸CAとの距離をD1とし、側面部211bと中心軸CAとの距離をD2としたとき、D1>D2である。すなわち、複数の側面部211bおよび211bは、軸部102の挿入方向の上流側から下流側に向かって、軸部102の中心軸CAとの距離が小さくなる順に配置される。
側面部211bの下端(挿入方向の下流側端部)と側面部211bの上端(挿入方向の上流側端部)とは、連結部213を介して連結される。連結部213は、中心軸CAに垂直な方向に沿って位置する。
上記のように、受入部201の内側面211bが、軸部102の挿入方向の上流側から下流側に向かって中心軸CAとの距離が段階的に小さくなる形状であっても、受入部201に挿入される軸部102と内側面211bとの間に、パーティクルの収容空間(隙間G)を確保して、上述した本実施形態の効果を得ることができる。
図12は、構造体100aのさらなる変形例の構成を示す断面図である。複数の側面部211bおよび211bは、軸部102の挿入方向の上流側から下流側に向かって、軸部102の中心軸CAとの距離が大きくなる順に配置されてもよい。図12の例では、D1<D2である。このような構成であっても、受入部201に挿入される軸部102と内側面211bとの間に、パーティクルの収容空間(隙間G)を確保して、上述した本実施形態の効果を得ることができる。
図13は、構造体100aのさらなる変形例の構成を示す断面図である。受入部201の内側面211bは、テーパー部211bを有していてもよい。テーパー部211bは、受入部201に挿入される軸部102の挿入方向の上流側から下流側に向かって、軸部102の中心軸CAに近づく。
上記のように、受入部201の内側面211bが、軸部102の挿入方向の上流側から下流側に向かって中心軸CAとの距離が連続的に小さくなる形状であっても、受入部201に挿入される軸部102と内側面211bとの間に、パーティクルの収容空間(隙間G)を確保して、上述した本実施形態の効果を得ることができる。
図14は、構造体100aのさらなる変形例の構成を示す断面図である。上記したテーパー部211bは、受入部201に挿入される軸部102の挿入方向の上流側から下流側に向かって、軸部102の中心軸CAから遠ざかる形状であってもよい。なお、この構成では、テーパー部211bの下流側端部と、ねじ溝211aの上流側端部とは、底面211cによって連結される。この構成であっても、受入部201に挿入される軸部102と内側面211bとの間に、パーティクルの収容空間(隙間G)を確保して、上述した本実施形態の効果を得ることができる。
〔4.その他〕
図9で示した例では、受入部201の内側面211bは、被締結体側、つまり、ボルトの挿入方向の上流側から見て円形であるが、楕円形、多角形など、円形以外の形状であってもよい。
本実施形態で示した構成を適宜組み合わせて、ボルト締結構造体100を形成してもよい。例えば、受入部201の内側面211bを軸部102の周方向の一部に設ける図10の構成と、内側面211bと中心軸CAとの距離を段階的に変化させる図11または図12の構成とを組み合わせて、ボルト締結構造体100を形成してもよい。また、図10の構成と、内側面211bと中心軸CAとの距離を連続的に変化させる図13または図14の構成とを組み合わせて、ボルト締結構造体100を形成してもよい。さらに、図11または図12の構成と、図13または図14の構成とを組み合わせて、ボルト締結構造体100を形成してもよい。
本実施形態で説明したボルト締結構造体100は、流量制御装置1を含む流量制御システムに用いることができる。図15は、流量制御システム500の概略の構成を示す斜視図である。流量制御システム500は、本実施形態の流量制御装置1と、機器600と、を含む。機器600は、空圧弁、ガスフィルタ、圧力センサ、圧力レギュレータ、バイパスフランジなどの機器から適宜選択して構成される。種類の異なる機器600を複数併用して流量制御システム500を構成することも勿論可能である。
本実施形態で説明したボルト締結構造体100は、流量制御装置1の各ブロックの締結部分のみならず、流量制御システム500に用いられる機器600を構成する各ブロックの締結部分に利用することができる。つまり、ボルト締結構造体100は、流量制御装置1および機器600の少なくとも一方に適用することができる。
本実施形態で説明したボルト締結構造体100は、ノーマルオープンタイプの流量制御弁を備えた流量制御装置に適用することも勿論可能である。
本実施形態で説明したボルト締結構造体100は、流体の圧力を制御する圧力制御装置に適用することも勿論可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で拡張または変更して実施することができる。
本発明は、例えばマスフローコントローラなどの流量制御装置に利用可能である。
1 流量制御装置
2 本体部(ボルト締結構造体)
3 流量検知機構
4 流量制御弁
5 駆動制御部
21a 流入路(通路部)
21b 流出路(通路部)
21c 中間流路(通路部)
21d バイパス部(通路部)
22a 入口側流路(本体側通路部)
22b 出口側流路(本体側通路部)
31 細管(被締結側通路部)
102 軸部
100 ボルト締結構造体
100a 構造体(ボルト締結構造体)
100b 構造体(ボルト締結構造体)
102a 外周面
102b ねじ山
200 ブロック本体
201 受入部
202a 本体側開口部
202b 本体側開口部
211a ねじ溝
211b 内側面
211b 側面部
211b 側面部
211b テーパー部
300 被締結体
301 貫通孔
302a 被締結側開口部
500 流量制御システム
600 機器
B1~B4 ボルト
CA 中心軸
G 間隙
L1 第1ブロック体(被締結体)
L2 第2ブロック体(ブロック本体)
L3 第3ブロック体(被締結体)
L4 第4ブロック体(被締結体)
L5 第5ブロック体(被締結体)
L6 第6ブロック体(被締結体)
S シール材

Claims (10)

  1. 流量制御装置または流量制御システムに用いられるボルト締結構造体であって、
    ボルトと、ブロック本体と、前記ボルトによって前記ブロック本体に締結される被締結体と、を備え、
    前記ボルトは、外周面にねじ山を備える軸部を有し、
    前記被締結体は、前記軸部が通過する貫通孔を有し、
    前記ブロック本体は、
    前記貫通孔を介して挿入される前記軸部を受け入れる受入部と、
    本体側開口部と、
    前記本体側開口部に繋がる流体の通路である本体側通路部と、を有し、
    前記本体側開口部は、前記被締結体側から見て、前記受入部と同一面上に位置し、
    前記受入部は、
    前記軸部の前記ねじ山と接触して噛み合うねじ溝と、
    前記ねじ溝の少なくとも一部よりも前記軸部の挿入方向の上流側に位置する内側面と、を有し、
    前記内側面は、前記受入部に挿入された前記軸部と間隙を介して離れて位置する、ボルト締結構造体。
  2. 前記内側面は、前記ねじ溝の全部よりも前記軸部の挿入方向の上流側に位置する、請求項1に記載のボルト締結構造体。
  3. 前記内側面は、前記受入部に挿入された前記軸部の周方向の全周に沿って位置する、請求項2に記載のボルト締結構造体。
  4. 前記内側面は、前記軸部の中心軸との距離が異なる複数の側面部を有し、
    前記複数の側面部は、前記軸部の前記挿入方向の上流側から下流側に向かって、前記軸部の中心軸との距離が小さくなる順、または前記距離が大きくなる順に配置される、請求項1から3のいずれかに記載のボルト締結構造体。
  5. 前記内側面は、前記軸部の前記挿入方向の上流側から下流側に向かって前記軸部の中心軸に近づく、または前記中心軸から遠ざかるテーパー部を有する、請求項1から4のいずれかに記載のボルト締結構造体。
  6. 前記被締結体は、
    被締結側開口部と、
    前記被締結側開口部と繋がる前記流体の通路である被締結側通路部と、を有し、
    前記本体側通路部は、前記本体側開口部および前記被締結側開口部を介して、前記被締結側通路部と繋がる、請求項1から5のいずれかに記載のボルト締結構造体。
  7. 前記本体側開口部の周囲に位置するシール材をさらに備える、請求項1から6のいずれかに記載のボルト締結構造体。
  8. 前記内側面は、前記被締結体側から見て、前記ねじ溝と前記シール材との間を横切って位置する、請求項7に記載のボルト締結構造体。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のボルト締結構造体と、
    前記ボルト締結構造体の内部を流れる前記流体の流量を検知する流量検知機構と、
    流量制御弁と、
    前記流量検知機構の検知結果に基づいて、前記流量制御弁を駆動する駆動制御部と、を備える、流量制御装置。
  10. 外周面にねじ山を備えるボルトの軸部を、被締結体の貫通孔に挿入し、通過させる通過工程と、
    前記貫通孔を通過した前記軸部を、挿入された前記軸部と間隙を介して離れて位置する内側面とねじ溝とを持つ、ブロック本体の受入部に挿入し、前記ボルトの前記ねじ山と前記受入部の前記ねじ溝とを噛み合わせることにより、前記被締結体と前記ブロック本体とを締結する締結工程と、を有する、ボルト締結方法。
JP2022010246A 2022-01-26 2022-01-26 ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置 Pending JP2023108927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022010246A JP2023108927A (ja) 2022-01-26 2022-01-26 ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022010246A JP2023108927A (ja) 2022-01-26 2022-01-26 ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023108927A true JP2023108927A (ja) 2023-08-07

Family

ID=87518130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022010246A Pending JP2023108927A (ja) 2022-01-26 2022-01-26 ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023108927A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4930538A (en) Compact manifold valve
US7650903B2 (en) Fluid controller
KR100827759B1 (ko) 유량계
US8366070B2 (en) Fluid control valve
TWI649510B (zh) 節流孔內置閥及壓力式流量控制裝置
JP5528805B2 (ja) 弁組立体
KR20160028474A (ko) 압력식 유량 제어 장치
JP6152101B2 (ja) 圧力バランス式流体圧調節器
US20090266428A1 (en) Fluid control system
US20050194783A1 (en) Sealing assembly
JP6294892B2 (ja) 制御弁におけるアクチュエータの推力の要件を軽減するための装置及び方法
KR20090080474A (ko) 정류량 밸브
KR100517405B1 (ko) 질량 유량 제어기 및 이를 갖는 가스 공급 장치
JP6174562B2 (ja) 流体レギュレータに用いられるボンネット部材
JP6283018B2 (ja) 流れ矯正弁座および流れ矯正弁座を備えた制御弁
JP2009522526A (ja) 溶接されたダイヤフラムバルブ
JP2004280688A (ja) マスフローコントローラ
CN106979337A (zh) 用于流体控制设备的控制构件
JP2023108927A (ja) ボルト締結構造体、ボルト締結方法および流量制御装置
JP2007321833A (ja) ガス供給機器用流路ブロックおよび半導体製造用ガス供給ユニット
US11003197B2 (en) Flow rate control device
JP4525986B2 (ja) 定流量制御装置
JP2006242222A (ja) 集積化ガス制御装置と集積化ガス制御方法
US11879560B2 (en) Flow-path forming block and fluid control device provided with flow-path forming block
JP7259839B2 (ja) ダイアフラム弁及びそれを用いた質量流量制御装置