JP2023108860A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風機によるノイズを抑制して、快適性を向上した冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫は、貯蔵室と、貯蔵室を開閉する扉と、扉の開閉状態を検知する検知部と、貯蔵室を含んで形成され内部を空気が循環する循環風路と、循環風路内に設けられて回転数が可変に構成された送風機と、送風機の駆動及び回転数を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、送風機を停止状態から駆動するにあたって第1回転数で駆動する。制御装置は、扉が閉じた閉状態において送風機を第1回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第2回転数で駆動し貯蔵室を冷却する冷却運転を実行する。制御装置は、検知部によって扉が開いた開状態であることが検知されると送風機を第1回転数及び第2回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第3回転数で駆動する低速運転を実行する。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
従来、冷凍サイクルによって生成された冷気を、庫内に送り込む送風機を備える冷蔵庫において、扉が開かれると、庫内よりも温度の高い外気を取り込むことや冷却器への着霜を抑制するために送風機のファンモータを停止させる冷蔵庫が知られている。
特開平5-87431
一度送風機のファンモータを停止させると、冷蔵庫内は比較的気温の低い環境下であるため、ファンモータの回転を再開する際に大きな力が必要となる。そのため、駆動再開時には大電流を流して、回転数を上げて駆動することが求められる。
この場合、回転数を上げて例えばファンモータの最大回転数で駆動すると、回転音が大きくなり、ユーザにとって煩わしいノイズとして知覚されやすい。また、扉の開閉があった後の期間は、ユーザが冷蔵庫の付近にいる可能性が高いため、更にユーザが回転音を煩わしく思う虞が高まる。
したがって、送風機によるノイズを抑制して、快適性を向上した冷蔵庫を提供する。
冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室を開閉する扉と、前記扉の開閉状態を検知する検知部と、前記貯蔵室を含んで形成され内部を空気が循環する循環風路と、前記循環風路内に設けられて回転数が可変に構成された送風機と、前記送風機の駆動及び回転数を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記送風機を停止状態から駆動するにあたって第1回転数で駆動する。制御装置は、前記扉が閉じた閉状態において前記送風機を前記第1回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第2回転数で駆動し前記貯蔵室を冷却する冷却運転を実行する。制御装置は、前記検知部によって前記扉が開いた開状態であることが検知されると前記送風機を前記第1回転数及び前記第2回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第3回転数で駆動する低速運転を実行する。
第1実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す斜視図 第1実施形態による冷蔵庫について冷蔵室周辺の構成の一例を右側面側から見た縦断面図 第1実施形態による冷蔵庫について冷凍サイクルの概略構成を示す図 第1実施形態による冷蔵庫について電気的構成の一例を示す図 第1実施形態による冷蔵庫について送風機の回転数の一例を示す表 第1実施形態による冷蔵庫について冷蔵室扉の開状態が検知された場合における制御装置による処理の一例を示すフローチャート(その1) 第1実施形態による冷蔵庫について冷蔵室扉の開状態が検知された場合における制御装置による処理の一例を示すフローチャート(その2) 第1実施形態による冷蔵庫について制御装置による第1報知処理の一例を示すフローチャート 第1実施形態による冷蔵庫について制御装置による第2報知処理の一例を示すフローチャート 第3実施形態による冷蔵庫について冷蔵室扉の開状態が検知された場合における制御装置による処理の一例を示すフローチャートの一部(図7相当図) 第4実施形態による冷蔵庫について電気的構成の一例を示す図
以下、複数の実施形態による冷蔵庫について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態による冷蔵庫について、図1~図9を参照して説明する。図1に示す冷蔵庫10は、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体としての断熱箱体11内に複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、断熱箱体11の開口側を、冷蔵庫10の前面側とし、開口とは反対側を、冷蔵庫10の背面側とする、また、冷蔵庫10を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫10の上下方向とする。また、図1の冷蔵庫10を前側から見た場合における左右方向を、冷蔵庫10の左右方向とする。
図1に示すように、冷蔵庫10は、断熱箱体11を主体として構成されている。断熱箱体11は前面が開口した箱体で構成されており、内部に複数の貯蔵室を有している。詳細は図示しないが、断熱箱体11は、例えば樹脂製の内箱と金属製の外箱との間に断熱性の高い部材である断熱部材を設けて構成されている。
断熱箱体11は、貯蔵物を貯蔵するための複数の貯蔵室として、例えば冷蔵室12、野菜室13、製氷室14、小冷凍室15、及び冷凍室16を備えている。冷蔵室12、及び野菜室13は冷蔵温度帯の貯蔵室である。製氷室14、小冷凍室15、及び冷凍室16は、冷凍温度帯の貯蔵室である。冷蔵温度帯は、例えば1℃~5℃、好ましくは2℃~4℃の範囲内に設定することができる。冷凍温度帯は、-15℃以下、好ましくは-20℃~-18℃の範囲内に設定することができる。なお、各貯蔵室12,13,14,15,16の一部又は全部は、温度帯を変更できる構成であっても良い。例えば、冷蔵室12の一部に冷蔵温度帯よりも高温又は低温である温度帯例えば0℃前後のチルド温度帯や-3℃前後のパーシャルフリージング温度帯に変更可能な区画を設けても良い。また、例えば小冷凍室15を冷凍温度帯よりも高温又は低温である温度帯に変更可能に構成しても良い。
本実施形態において、冷蔵室12は、断熱箱体11の最上部に設けられている。野菜室13は、冷蔵室12の下方に設けられている。製氷室14及び小冷凍室15は、野菜室13の下方にあって左右に並べて設けられている。冷凍室16は、製氷室14及び小冷凍室15の下方、つまり断熱箱体11の最下部に設けられている。
冷蔵庫10は、各貯蔵室12,13,14,15,16を開閉する扉として、冷蔵室扉121,122、野菜室扉131、製氷室扉141、小冷凍室扉151、及び冷凍室扉161を備えている。冷蔵室扉121,122は、例えば観音開きのヒンジ開閉式の扉であって、冷蔵室12の前側の開口を開閉する。野菜室扉131、製氷室扉141、小冷凍室扉151、冷凍室扉161は、いずれも引き出し式であって、それぞれ野菜室13、製氷室14、小冷凍室15、及び冷凍室16の前側の開口を開閉する。
断熱箱体11は、図2に示すように、内部に断熱仕切り壁17と、非断熱仕切り壁18とを有している。断熱仕切り壁17は、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13と、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16とを断熱した状態で上下方向に仕切っている。非断熱仕切り壁18は、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13内において、冷蔵室12と野菜室13とを断熱せずに上下方向に仕切っている。
冷蔵庫10は、機械室19を備える。機械室19は、断熱箱体11の外部に設けられている。本実施形態では、機械室19は、冷蔵庫10の下部この場合冷凍室16の後方に設けられている。他の実施形態では、機械室19は例えば冷蔵庫10の上部つまり冷蔵室12の上部後方に設けられていても良い。
冷蔵庫10は、図3に示す冷凍サイクル20を備える。冷凍サイクル20は、冷蔵冷却器21、冷凍冷却器22、圧縮機23、凝縮器24、切替弁25、冷蔵絞り装置26、冷凍絞り装置27、及び冷媒流路28を含んで構成される。冷蔵冷却器21と冷凍冷却器22とは、液体の冷媒を気化させて、貯蔵室12,13,14,15,16を冷却する冷気を生成する。圧縮機23は、インバータ制御により運転周波数を可変に構成されており、高温高圧の気体状の冷媒を吐出する。凝縮器24は、圧縮機23から吐出される気体状の冷媒を受けて放熱し液化する。切替弁25は、凝縮器24の出口側に接続され、冷媒の流路を切り替える機能を有する。冷蔵絞り装置26及び冷凍絞り装置27は、切替弁25の出口251,252にそれぞれ接続され、液体状の冷媒を減圧膨張させて冷蔵冷却器21又は冷凍冷却器22に送る。冷媒流路28は、圧縮機23、切替弁25、冷蔵絞り装置26、冷凍絞り装置27、冷蔵冷却器21、冷凍冷却器22、及び凝縮器24の間を接続し、内部に冷媒を流す経路を構成する。
凝縮器24と圧縮機23と切替弁25とは、冷媒流路28によって直列に接続されている。冷蔵絞り装置26と冷蔵冷却器21と、及び冷凍絞り装置27と冷凍冷却器22とは、それぞれが直列に接続されており、互いに切替弁25を介して並列に接続される。圧縮機23と凝縮器24とは、機械室19内部に配置されている。
切替弁25は例えば三方弁であり、冷蔵冷却器側の出口251と冷凍冷却器側の出口252とを有する。冷蔵冷却器側の出口251は、冷蔵冷却器21の上流側に繋がる出口である。冷凍冷却器側の出口252は、冷凍冷却器22の上流側に繋がる出口である。切替弁25を冷蔵冷却器21側に切り替えて出口251を開放することで、冷蔵冷却器21に冷媒が供給され、冷蔵冷却器21は冷蔵温度帯の貯蔵室12,13を冷却する冷気を生成する。切替弁25を冷凍冷却器22側に切り替えて出口252を開放することで、冷凍冷却器22に冷媒が供給され、冷凍冷却器22は冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16を冷却する冷気を生成する。
冷媒流路28において冷蔵冷却器21の下流側は圧縮機23に接続されている。冷媒流路28において冷凍冷却器22の下流側であって圧縮機23の上流側には図示しない逆止弁が設けられている。また、本実施形態では冷凍サイクル20は圧縮機23に対して2つの冷却器21,22が接続されている構成だが、これに限らない。別の実施形態では、例えば1つの冷却器によって冷蔵温度帯の貯蔵室12,13と冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16とを冷却する冷気を生成する構成であっても良い。
冷蔵庫10は、冷蔵循環風路30と、冷凍循環風路40と、を備える。循環風路30,40は、貯蔵室12,13,14,15,16を含んで構成され、内部を空気が循環することで各貯蔵室12,13,14,15,16に冷却器21,22によって生成した冷気を供給すると共に各貯蔵室12,13,14,15,16から空気を回収することを可能とする。この場合、冷蔵循環風路30は、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13を内部に含んで構成される。冷凍循環風路40は、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16を内部に含んで構成される。
冷蔵循環風路30は、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13と、冷蔵冷却器室31と、ダクト32と、を含んで構成され、内部に冷蔵送風機33を有する。冷蔵冷却器室31は、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13の後方に設けられており、内部に冷蔵冷却器21を収容する。ダクト32は、空気の流れに関して、冷蔵冷却器室31の下流であって冷蔵温度帯の貯蔵室12,13の上流に位置して、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13に冷気を供給する。ダクト32は、冷蔵室12の後方に設けられている。冷蔵送風機33は、冷却器室31又はダクト32内に設けられて、冷却器21によって生成された冷気を各貯蔵室12,13に向けて送風する。本実施形態では、冷蔵送風機33は、冷却器室31において冷蔵冷却器21の下流に設けられている。
ダクト32は、複数の吹き出し口321を有する。複数の吹き出し口321は、ダクト32と冷蔵室12とを連通する。冷蔵冷却器室31は、複数の戻り口311,312を有する。冷蔵室側戻り口311は、冷却器室31から冷蔵室12の下部の背面側に向けて開口して設けられている。この場合、冷蔵室側戻り口311は、冷蔵室12の最下部に設けられた例えばチルド室123の背部に対して開口して連通している。野菜室側戻り口312は、冷蔵冷却器室31から野菜室13の背面側に向けて開口して設けられている。なお、冷蔵室12と野菜室13との間の非断熱仕切り壁18には、図示しない連通口が設けられており、冷蔵室12と野菜室13とを連通している。
冷蔵送風機33は、冷蔵室12及び又は野菜室13内の空気を冷蔵冷却器室31内に吸込み、吸い込んだ空気に冷蔵冷却器21を通過させてからダクト32を通して貯蔵室12,13に送る。吹き出し口321から冷蔵室12に供給された冷気は、冷蔵室12内を循環し、一部は非断熱仕切り壁18の連通口から野菜室13に流入する。冷蔵室12及び野菜室13を冷却した空気は、戻り口311,312から再び冷蔵冷却器室31に取り込まれ、冷蔵冷却器21によって再び冷却される。
冷凍循環風路40は、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16と、冷凍冷却器室41と、を含んで構成され、内部に冷凍送風機42を有する。冷凍冷却器室41は、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16の後方に設けられており、内部に冷凍冷却器22を収容する。冷凍冷却器室41は、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16に向けて開口した複数の吹き出し口411を有している。冷凍送風機42は、冷却器室41内に設けられて、冷却器22によって生成された冷気を複数の吹き出し口411を通して各貯蔵室14,15,16に向けて送風する。冷凍冷却器室41は、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16に向けて開口したこの場合冷凍室16に向けて開口した戻り口412を有する。
冷凍送風機42は、貯蔵室14,15,16内の空気を冷凍冷却器室41内に吸込み、吸い込んだ空気に冷凍冷却器22を通過させてから貯蔵室14,15,16に送る。吹き出し口411から貯蔵室14,15,16に供給された冷気は、貯蔵室14,15,16内を循環する。貯蔵室14,15,16を冷却した空気は、戻り口412から再び冷凍冷却器室41に取り込まれ、冷凍冷却器22によって再び冷却される。
冷蔵送風機33及び冷凍送風機42は、それぞれファンとファンモータとを含んで構成される。ファンモータの回転数は可変に構成されている。ファンモータの回転数の可変域は、低い方から順に低回転数域、中間回転数域、高回転数域を含む。低回転数域は、ファンモータの最低回転数を含む。高回転数域は、ファンモータの最高回転数を含む。例えば、低回転数域は最低回転数の1.0~1.2倍の範囲内の回転数を含み、中間回転数域は最高回転数の0.28~0.78倍の範囲内の回転数を含み、高回転数域は最高回転数の0.8~1.0倍の範囲内を含んで設定することができる。本実施形態では、低回転数域は650rpm~750rpmの範囲内に、中間回転数域は800rpm~2200rpmの範囲内に、高回転数域は2300rpm~2850rpmの範囲内に設定されているがこれに限らない。なお、本明細書において、ファンモータの回転数を送風機33,42の回転数と称することがある。
冷蔵送風機33及び冷凍送風機42は、冷蔵庫内部という低温環境下で使用するために、駆動開始時又は駆動再開時において、高回転数域の範囲内の回転数で駆動する必要がある場合がある。本実施形態では、冷蔵送風機33及び冷凍送風機42は駆動開始時又は駆動再開時において、例えば最高回転数で駆動される。また、通常運転時において、冷蔵送風機33及び冷凍送風機42は中間回転数域で駆動される。ここで通常運転時とは、各貯蔵室12,13,14,15,16の冷却運転時及び各冷却器21,22に着いた霜を融かす除霜運転時のいずれをも含む概念である。なお、冷却又は除霜の必要がない場合、通常運転において送風機33,42が停止することもある。
冷蔵庫10は、除霜ヒータ43を備える。除霜ヒータ43は、冷凍冷却器室41において、冷凍冷却器22に対面して配置されている。除霜ヒータ43は、加熱部を有し、冷凍冷却器22に着いた霜を融かす機能を有する。なお、冷蔵冷却器室31内部に、冷蔵冷却器21に着いた霜を融かす除霜ヒータを設けても良い。
冷蔵庫10は、制御装置50と、複数の検知部51と、一又は複数の庫内灯52と、音声出力部53と、を更に備える。制御装置50は、CPU501や、ROM,RAM、不揮発性メモリなどの記録領域502を有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。制御装置50は、冷蔵庫10全体の動作を制御する。圧縮機23、切替弁25、冷蔵送風機33、冷凍送風機42、除霜ヒータ43、検知部51、庫内灯52、及び音声出力部53は、制御装置50に電気的に接続されており制御装置50によって駆動制御される。
複数の検知部51は、各扉121,122,131,141,151,161にそれぞれ対応して各貯蔵室12,13,14,15,16に設けられている。各検知部51は、各扉121,122,131,141,151,161の開閉状態を検知する。つまり、各検知部51は、各貯蔵室12,13,14,15,16の前方の開口が各扉121,122,131,141,151,161によって閉鎖された閉状態であるか、閉鎖されていない開状態であるかを検知することができる。各検知部51は、各貯蔵室12,13,14,15,16の前方の開口近傍に設けられていてよい。
この場合、検知部51としては既知の開閉検知機構を用いることができる。各検知部51の検知方法は、接触型例えばプッシュピンによる物理的な検知方法であっても良いし、非接触型例えばホールセンサによる電磁的な検知方法であっても良い。また、検知方法は、すべての検知部51に対して同一である必要はなく、各検知部51によって異なる検知方法を採用しても良い。本実施形態では、冷蔵室扉121,122の開閉状態を検知する検知部51は、非接触型検知方式である。また、野菜室扉131、製氷室扉141、小冷凍室扉151、及び冷凍室扉161の開閉を検知する検知部51は、いずれも接触型検知方式である。
庫内灯52は、複数の貯蔵室12,13,14,15,16のうち、少なくとも一の貯蔵室に設けられている。本実施形態では、庫内灯52は少なくとも冷蔵室12と、野菜室13とに設けられている。冷蔵室12に設けられた庫内灯52は、冷蔵室12の天井部に配置されている。野菜室13に設けられた庫内灯52は、野菜室13の天井部に配置されている。なお、別の実施形態では、製氷室14、小冷凍室15、及び冷凍室16のいずれか一つ以上又は全部に庫内灯52が設けられていても良い。
庫内灯52は、例えばLED(light emitting diode)を含んで構成される。庫内灯52は、制御装置50の制御を受けて、発光の態様を変更可能に構成されている。例えば、庫内灯52の発光の態様は継続して発光する点灯状態と、間歇的に発光する点滅状態と、発光しない消灯状態とを含んで良い。また、庫内灯52の発光色や発光強度が変更可能であっても良い。
音声出力部53はスピーカーを含んで構成され、音声を出力する。音声出力部53が出力する音声は、例えばユーザに情報を伝える言語によるメッセージや、警告音等を含んで良い。音声出力部53は、制御装置50の制御を受けて出力の態様を変更可能に構成されている。例えば、音声出力部53の出力の態様の変化は、メッセージの内容の変更を含んでも良いし、警告音の変更、音量の変更を含んでも良い。
続いて、検知部51が各扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合の制御装置50による制御内容について説明する。制御装置50は、検知部51が各扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合、対応する貯蔵室12,13,14,15,16が含まれる循環風路30,40内に配置された送風機33,42について低速運転を実行する。低速運転は、低回転数域の回転数で送風機33,42を駆動することを意味する。換言すると、制御装置50は、検知部51が各扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合、対応する貯蔵室12,13,14,15,16に冷気を送風する送風機33,42について低速運転を実行する。すなわち、制御装置50は、扉121,122,131の少なくともいずれか一つの開状態が検知部51によって検知されると、冷蔵送風機33を低速運転する。また、制御装置50は、扉141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態が検知部51によって検知されると、冷凍送風機42を低速運転する。これにより、庫内よりも温度の高い外気を冷却器室31,41に過度に取り込んでしまいそれにより庫内の冷却効率の低下や冷却器21,22への着霜が発生することが抑制される。本実施形態では、制御装置50は、この場合送風機33,42を最低回転数で駆動する。
制御装置50は、検知部51が各扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合において、所定期間Ts以上に亘って開状態が維持された場合、低速運転中の送風機33,42つまり先に回転数を低回転数域に変更した送風機33,42について、駆動を停止する停止処理を実行する。これにより、長期間にわたって循環風路30,40内に外気が導入されることで庫内の冷却効率の更なる低下や冷却器21,22への着霜が発生することが抑制される。所定期間Tsは、例えば60秒~120秒の範囲内に設定することができる。本実施形態では、所定期間Tsは70秒に設定されている。なお、所定期間Tsが短すぎる場合には、ユーザが扉121,122,131,141,151,161を開閉するたびに送風機33,42が停止し再駆動することにも成り兼ねず、送風機33,42を高回転数域で駆動する機会が増加する。所定期間Tsが長すぎる場合には、庫内の冷却効率の過度な低下や冷却器21,22への過度な着霜が発生する虞がある。
なお、冷凍送風機42については、除霜ヒータ43が設けられているため、所定期間Tsを冷蔵送風機33よりも若干長めに設定しても良い。例えば、冷凍送風機42については所定期間Tsを60秒から180秒の範囲内に設定しても良い。更に別の実施形態では、冷凍送風機42については所定期間Tsを120秒から180秒の範囲内に設定しても良い。
制御装置50は、上記のように送風機33,42の駆動を停止した場合において、検知部51が先に開状態を検知した扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知した場合、再度送風機33,42を駆動する。この場合、駆動再開時には制御装置50は送風機33,42の回転数を高回転数域とする。また、制御装置50は、駆動再開から所定期間Tp経過後、回転数を中間回転数に変更する。これにより、再び通常運転が実行される。所定期間Tpは、例えば0.5秒から10秒の範囲内に設定することができる。本実施形態では、所定期間Tpは10秒に設定されている。
また、制御装置50は、検知部51が先に開状態を検知した扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知した場合、対応する貯蔵室12,13,14,15,16の含まれる循環風路30,40内に配置された送風機33,42について中間回転数域で駆動する。これにより、各扉121,122,131,141,151,161が閉鎖すると再び通常運転が実行されることで、各貯蔵室12,13,14,15,16の冷却効率の低下が抑制される。
更に、制御装置50は、検知部51が各扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合において、所定期間以上に亘って開状態が維持された場合、報知部による報知を実行する。報知部は、ユーザへの情報の通知が可能な構成であって、例えば庫内灯52及び又は音声出力部53を含んで構成される。報知部によるユーザへの情報の通知は、例えば視覚又は聴覚によってユーザが認識できる態様を含むがこれに限られない。他の実施形態では、報知部によるユーザへの情報の通知は、例えば図示しない操作パネル上にメッセージやアイコン等を表示することや、冷蔵庫10と通信可能なユーザの保有する携帯端末などに情報を送信して表示させることなどを含んでも良い。
また、制御装置50は、報知を所定回数繰り返して実行しても良い。更に、制御装置50は、送風機33,42の停止処理実行後の期間において、報知の態様を変更しても良い。つまり、所定期間Ts経過後の期間においてなお開状態が維持された場合、制御装置50は報知部による報知の態様を変更しても良い。少なくとも送風機33,42の停止処理前の期間において実行される報知を第1報知処理と称する。送風機33,42の停止処理後の期間において実行される第1報知処理と異なる態様の報知を第2報知処理と称する。
本実施形態では、制御装置50は第1報知処理として音声出力部53から警告音を発生させる。制御装置50は、検知部51が各扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合において、所定期間Ta例えば60秒以上に亘って当該扉121,122,131,141,151,161の開状態が維持された場合、音声出力部53から警告音を発生させる。更に、制御装置50は、所定期間Tb例えば120秒以上に亘って開状態が維持された場合、再度音声出力部53から警告音を発生させる。
本実施形態では、音声出力部53による警告音は間歇的に出力される。音声出力部53による警告音は、例えば0.5秒オン及び0.3秒オフを1回としてオンオフを繰り返して出力される。この場合、オンで警告音が発生し、オフで警告音が停止する。
更に、本実施形態では、制御装置50は第2報知処理として、音声出力部53から警告音を発生させると共に庫内灯52を点滅させる。制御装置50は、所定期間Tc例えば180秒に亘って開状態が維持された場合、音声出力部53から警告音を発生させると共に、庫内灯52を点滅させる。
開状態である扉121,122,131,141,151,161が開閉する貯蔵室12,13,14,15,16に庫内灯52が複数個設けられている場合、制御装置50は、複数の庫内灯52の全てを点滅させても良いし、いずれか一つ又は複数を点滅させても良い。なお、開状態である扉121,122,131,141,151,161が開閉する貯蔵室12,13,14,15,16に庫内灯52が設けられていない場合には、制御装置50は、音声出力部53による警告音の発生のみによってユーザに対して報知を実行しても良いし、その他の構成によって報知を実行しても良い。
音声出力部53による警告音のオンオフと、庫内灯52の点滅のオンオフつまり点灯と消灯とは、オンの開始タイミング及び周期のいずれか又は両方が同期していても良いし、同期していなくても良い。本実施形態では、音声出力部53による警告音のオンオフと、庫内灯52の点滅のオンオフとは、オンの開始タイミング及び周期の両方とも同期していない。
制御装置50は、初回の報知及び2回目の報知において、例えば音声出力部53に間歇的な警告音を所定期間或いは所定回数発生させても良い。本実施形態では、間歇的な警告音は、オンオフを7回繰り返して発生される。この場合、間歇的な警告音のうち1回目のオンつまり警告音の発生開始から7回目のオンの終了つまり警告音の発生終了までの期間は5.3秒である。
更に、所定期間Ti経過後の期間における3回目の報知において、制御装置50は、第2報知を所定期間継続する。本実施形態では、制御装置50は、検知部51が先に開状態を検知した扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知するまで又は検知部51が開状態を検知してから所定期間Tsが経過するまでのいずれか早い時点まで継続的に、間歇的な警告音を発生させると共に庫内灯52を点滅させる。期間Tsは、例えば420秒から720秒の範囲内に設定することができる。本実施形態では、期間Tsは600秒に設定されている。すなわち、本実施形態では、扉121,122,131,141,151,161の少なくともいずれか1つが開状態を維持している場合、制御装置50は、検知部51が扉121,122,131,141,151,161のいずれか1つの開状態を検知してから180秒後から600秒後までの期間、音声出力部53からの警告音のオンオフを繰り返し実行すると共に庫内灯52を点滅させる。
なお、本実施形態では、報知部による報知の態様の変化は、音声出力部53の出力の態様の変化と、庫内灯52の点灯の態様の変化つまり点灯状態から点滅状態への変化を伴うが、これに限らない。例えば、他の実施形態では、報知の態様の変化は、音声出力部53の警告音を変化させることや、警告音の大きさを特に増加すること、音声出力部53から出力するメッセージを追加又は変更すること、庫内灯52の発光色又は発光強度を変化させること、のうち一つ又は二つ以上の組合せであっても良い。
以下では、検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれか一方又は両方この場合冷蔵室扉121の開状態を検知した場合の例について図6~図9に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この場合、検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知する前の期間において、制御装置50は通常運転を実行しており冷蔵送風機33は中間回転数域で駆動されているものとする。また、図6~図9の説明において庫内灯52とは、冷蔵室12に設けられた庫内灯52を意味する。
検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知した場合(スタート)、ステップS11において制御装置50は庫内灯52を点灯する。続いてステップS12において制御装置50は冷蔵送風機33を低回転数域の回転数例えば最低回転数で駆動する。これにより、冷蔵室12及び野菜室13を含めた循環風路30内に入り込む外気の量が抑制される。また、冷蔵冷却器21への着霜の発生が抑制される。
ステップS13において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が開状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しないつまり冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合(ステップS13でNo)、制御装置50は処理をステップS14に進める。ステップS14において、制御装置50は庫内灯52を消灯する。そして、制御装置50は処理を図7のステップS30に進める。
図6に戻り、検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が閉状態であることを検知した場合(ステップS13でYes)、制御装置50は処理をステップS15に進める。ステップS15において、制御装置50は冷蔵室扉121が開状態であることを検知部51が検知してから所定期間Taこの場合例えば60秒経過したか否かを判定する。所定期間Ta経過していない場合(ステップS15でNo)、制御装置50は処理をステップS13に戻す。所定期間Ta経過している場合(ステップS15でYes)、制御装置50は処理をステップS16に進める。
ステップS16において、制御装置50は第1報知処理を実行する。第1報知処理の内容を図8に示す。第1報知処理が開始すると、制御装置50はステップS41において音声出力部53に警告音を発生させる。続いて、ステップS42において検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が開状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しないつまり冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合(ステップS42でNo)、制御装置50は処理をステップS44に進める。
検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれかの開状態を検知している場合(ステップS42でYes)、制御装置50は処理をステップS43に進める。ステップS43において、制御装置50は警告音の発生開始から期間Tiこの場合例えば5.3秒が経過したか否かを判定する。警告音の発生開始から期間Ti経過していない場合(ステップS43でNo)、制御装置50は処理をステップS42に戻す。警告音の発生開始から期間Ti経過している場合(ステップS43でYes)、制御装置50は処理をステップS44に進める。ステップS44において、制御装置50は音声出力部53による警告音の発生を停止する。そして、制御装置50は第1報知処理を終了し(リターン)処理を図6に示すステップS17に進める。
ステップS17において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が開状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しないつまり冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合(ステップS17でNo)、制御装置50は処理をステップS14に進める。
検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方の開状態を検知している場合(ステップS17でYes)、制御装置50は処理をステップS18に進める。ステップS18において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知してから所定期間Tsこの場合例えば70秒が経過したか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知してから所定期間Tsが経過していない場合(ステップS18でNo)、制御装置50は処理をステップS17に戻す。検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知してから所定期間Tsが経過している場合(ステップS18でYes)、制御装置50は処理をステップS19に進める。ステップS19において、制御装置50は冷蔵送風機33の駆動を停止する停止処理を実行する。これにより、長期間冷蔵室扉121が開放されることによって冷蔵室12及び野菜室13を含めた循環風路30内に入り込む外気の量が更に抑制される。また、冷蔵冷却器21への着霜の発生が更に抑制される。
ステップS20において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が開状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しないつまり冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合(ステップS20でNo)、制御装置50は処理を図7のステップS27に進める。
検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方の開状態を検知している場合(ステップS20でYes)、制御装置50は処理をステップS21に進める。ステップS21において、制御装置50は冷蔵室扉121が開状態であることを検知部51が検知してから所定期間Tbこの場合例えば120秒経過したか否かを判定する。所定期間Tb経過していない場合(ステップS21でNo)、制御装置50は処理をステップS20に戻す。所定期間Tb経過している場合(ステップS21でYes)、制御装置50は処理をステップS22に進める。制御装置50は、ステップS22において第1報知処理を実行する。第1報知処理終了後、制御装置50は図7のステップS23に処理を進める。
ステップS23において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が開状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しないつまり冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合(ステップS23でNo)、制御装置50は処理をステップS27に進める。
検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方の開状態を検知している場合(ステップS23でYes)、制御装置50は処理をステップS24に進める。ステップS24において、制御装置50は冷蔵室扉121が開状態であることを検知部51が検知してから所定期間Tcこの場合例えば180秒経過したか否かを判定する。所定期間Tc経過していない場合(ステップS24でNo)、制御装置50は処理をステップS23に戻す。所定期間Tc経過している場合(ステップS24でYes)、制御装置50は処理をステップS25に進める。制御装置50は、ステップS25において第2報知処理を実行する。
第2報知処理の内容を図9に示す。第2報知処理が開始すると、制御装置50はステップS51において音声出力部53による警告音を発生させる。ステップS52において、制御装置50は庫内灯52を点滅させる。ステップS53において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方が開状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しないつまり冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合(ステップS53でNo)、制御装置50は処理をステップS54に進める。ステップS54において、制御装置50は音声出力部53による警告音の発生を停止する。
検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方の開状態を検知している場合(ステップS53でYes)、制御装置50は処理をステップS55に進める。ステップS55において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知してから所定期間Tjこの場合例えば600秒が経過したか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知してから所定期間Tjが経過していない場合(ステップS55でNo)、制御装置50は処理をステップS53に戻す。検知部51が冷蔵室扉121の開状態を検知してから所定期間Tjが経過している場合(ステップS55でYes)、制御装置50は処理をステップS56に進める。
ステップS56において、制御装置50は音声出力部53による警告音の発生を停止する。ステップS57において、制御装置50は庫内灯52の点滅を停止し点灯させる。そして、制御装置50は第2報知処理を終了し(リターン)、処理を図7のステップS26に進める。
ステップS26において、制御装置50は検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもが閉状態であることを検知しているか否かを判定する。検知部51が冷蔵室扉121,122の少なくともいずれか一方の開状態を検知している場合(ステップS53でNo)、制御装置50はステップS26の処理を繰り返す。検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれもの閉状態を検知している場合つまり冷蔵室扉121,122のいずれもの開状態を検知しない場合(ステップS26でYes)、制御装置50は処理をステップS27に進める。
ステップS27において、制御装置50は庫内灯52を消灯する。ステップS28において、制御装置50は冷蔵送風機33を回転数を高回転数域で駆動再開する。ステップS29において、制御装置50は冷蔵送風機33の駆動を再開してから所定期間Tpこの場合例えば10秒が経過したか否かを判定する。所定期間Tpが経過していない場合(ステップS27でNo)、制御装置50はステップS29の処理を繰り返す。所定期間Tpが経過している場合(ステップS27でYes)、制御装置50は処理をステップS30に進める。ステップS30において、制御装置50は冷蔵送風機33の回転数を中間回転数域に変更する。これにより、冷蔵室扉121の開状態を検知した場合の制御装置50の処理が終了し(エンド)、その後は冷蔵庫10の通常運転が実行される。
なお、上記では冷蔵室扉121の開状態が検知された場合について説明したが、同じ冷蔵温度帯の貯蔵室の扉である野菜室扉131の開状態が検知された場合の制御装置50による処理も同様である。これら冷蔵温度帯の貯蔵室12,13の各扉121,122,131の開状態が検知された場合、制御装置50は、冷蔵送風機33の回転数を変更したり駆動を停止したりするが、冷凍送風機42については通常運転を実行する。
また、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16の各扉141,151,161の開状態が検知された場合には、制御装置50は、冷蔵送風機33に替えて冷凍送風機42の回転数を変更したり駆動を停止したりする。これら冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16の各扉141,151,161の開状態が検知された場合、制御装置50は、冷蔵送風機33については通常運転を実行する。
ここで、扉121,122,131,141,151,161の開状態において送風機33,42を駆動し続けた場合、冷却器21,22に霜が着いてしまう虞がある。また、扉121,122,131,141,151,161を開けた状態で循環風路30,40内に空気を循環させることにより、庫内よりも温度の高い外気が内部に導入され、庫内の冷気が外部に逃げてしまう虞もある。その為、扉121,122,131,141,151,161が開放した状態では送風機33,42を停止する制御が考えられる。しかしこの場合、扉121,122,131,141,151,161が閉じた際に送風機33,42を再度駆動する必要がある。一般に、冷蔵庫に設けられる送風機は、低温環境下で使用するために、安定した出力を確保するためには駆動を再開する場合には大電流を流し回転数を大きく設定することが求められる。この場合、運転再開時に、高速で回転するファン及びファンモータの回転音がユーザにとって比較的大きなノイズとして知覚される虞がある。
これに対して、以上説明した本実施形態によれば、冷蔵庫10は、貯蔵室12,13,14,15,16と、扉121,122,131,141,151,161と、循環風路30,40と、検知部51と、送風機33,42と、制御装置50と、を備える。扉121,122,131,141,151,161は、貯蔵室12,13,14,15,16を開閉する。検知部51は、扉121,122,131,141,151,161の開閉状態を検知する。循環風路30,40は貯蔵室12,13,14,15,16を含んで形成され、内部を空気が循環する。送風機33,42は、循環風路30,40内に設けられて回転数が可変に構成されている。制御装置50は、送風機33,42の駆動及び回転数を制御する。制御装置50は、送風機33,42を停止状態から駆動するにあたって、第1回転数として高回転数域の回転数で駆動する。また、制御装置50は、扉121,122,131,141,151,161が閉じた閉状態において送風機33,42を第1回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第2回転数としての中間回転数域の回転数で駆動し貯蔵室12,13,14,15,16を冷却する冷却運転を実行する。制御装置50は、検知部51によって扉121,122,131,141,151,161が開いた開状態であることが検知されると送風機33,42を第1回転数及び第2回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第3回転数としての低回転数域で駆動する低速運転を実行する。
これによれば、扉121,122,131,141,151,161が開状態であっても送風機33,42の駆動を続けることで、閉状態に移行し庫内の冷却運転を再開する場合でも送風機33,42の回転数を高回転数域まで増加する必要がない。つまり、送風機33,42の回転数を冷却運転に必要十分な回転数つまり中間回転数域まで増加させれば足りる。そのため、冷却再開時つまり扉121,122,131,141,151,161が再び閉状態となった際にユーザにとって煩わしいファン及びファンモータの高速での回転音によるノイズの発生が抑制される。したがって、冷蔵庫10の快適性を向上することができる。
第1回転数は、送風機33,42の回転数の可変域の最大回転数に設定されている。そのため送風機33,42の駆動再開時に比較的大きなノイズが発生する虞があるが、本実施形態によれば、閉状態に移行し庫内の冷却運転を再開する場合でも送風機33,42の回転数を最大回転数まで増加する必要がない。したがって、ノイズの発生が抑制され、冷蔵庫10の快適性を向上することができる。
貯蔵室は、少なくとも、内部が冷蔵温度帯に維持される冷蔵温度帯貯蔵室12,13と、内部が冷凍温度帯に維持される冷凍温度帯貯蔵室14,15,16と、を含む。送風機は、少なくとも、冷蔵温度帯貯蔵室12,13内に空気を循環させる冷蔵送風機33と、冷凍温度帯貯蔵室14,15,16内に空気を循環させる冷凍送風機42と、を含む。制御装置50は、検知部51により冷蔵温度帯貯蔵室12,13の扉121,122,131が開状態であることが検知されると冷蔵送風機33について低速運転を実行しかつ冷凍送風機42については低速運転を実行しない。制御装置50は、検知部51により冷凍温度帯貯蔵室14,15,16の扉141,151,161が開状態であることが検知されると冷凍送風機42について低速運転を実行しかつ冷蔵送風機33については低速運転を実行しない。
これによれば、扉121,122,131,141,151,161が開いて外気が流れ込む貯蔵室12,13,14,15,16を含む循環風路30,40内に設けられた送風機33,42の回転数を落として、温度の高い外気の取り込みを防ぎ、霜が着くことを抑制できる。扉121,122,131,141,151,161が開かれていないつまり外気の流入の虞がない貯蔵室12,13,14,15,16を含む循環風路30,40内に空気をさせる送風機33,42については通常通りの制御を続けることで、冷却効率が維持される。
なおこの場合、冷却運転の制御において、制御装置50は送風機33,42を停止する場合もある。そのため、検知部51が扉121,122,131,141,151,161の開状態を検知した時点で、低速運転の対象となる送風機33,42が停止していることもある。この場合、検知部51が扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知するまで低速運転の対象となる送風機33,42の駆動の停止が維持される。また、低速運転の対象外である送風機33,42が停止していることもある。低速運転の対象となる送風機33,42については、扉121,122,131,141,151,161が閉状態となった状態で、通常運転に移行し、冷却等の必要性に応じて送風機33,42が再び駆動される。低速運転の対象外である送風機33,42については、扉121,122,131,141,151,161の開閉状態に関わらず、冷却等の必要性に応じて送風機33,42が再び駆動される。
比較的長期間、扉121,122,131,141,151,161の開状態が維持されている場合、着霜のリスクが高くなる。また、その場合温度の高い外気を冷却器室31,41に導入してしまい冷却器21,22による冷却効率が過度に低下する虞がある。
これに対し、制御装置50は、検知部51により扉121,122,131,141,151,161の開状態が検知されてから閉状態が検知されずに所定の第1期間この場合期間Tsが経過した場合、低速運転していた送風機33,42の駆動を停止する。
これによれば、比較的長期間、開状態が維持されている場合には、送風機33,42を一度停止することで、着霜のリスクを抑制し、冷却効率の過度の低下を抑制することができる。なお、所定の期間Tsは、通常想定されるユーザの使用状況においての1回の開閉に要する期間例えば30秒よりも長めに設定されている。長期間開状態を維持しなければ、送風機33,42は停止されないので、再度送風機33,42を駆動する場合の騒音の発生は稀となる。
更に、冷蔵庫10は、ユーザに異常を報知する報知部としての音声出力部53及び庫内灯52を備える。制御装置50は、検知部51により扉121,122,131,141,151,161の開状態が検知されてから閉状態が検知されずに所定の第2期間この場合所定期間Taが経過した場合、音声出力部53により第1報知処理を実行する。制御装置50は、検知部51により扉121,122,131,141,151,161の開状態が検知されてから閉状態が検知されずに第2期間よりも長い第3期間この場合期間Tcが経過した場合、音声出力部53及び庫内灯52により第1報知処理と態様が異なる第2報知処理を実行する。
比較的長期間、扉121,122,131,141,151,161の開状態が維持されているという場合、半ドア状態である等、ユーザが意図せずに扉121,122,131,141,151,161が開状態となっている可能性がある。そのため、ユーザへの報知の態様を変化させることで、ユーザがより報知を認識し易くして、意図しない開状態を解消し易くする。これにより、冷蔵庫10の利便性を向上することができる。
第2期間としての所定期間Taは第1期間としての所定期間Tiよりも短く設定されている。第3期間としての所定期間Tcは、第1期間としての所定期間Tiよりも長く設定されている。
送風機33,42停止後の期間において、未だ開状態が継続している場合には、ユーザへの報知の態様を変更することで、報知をよりユーザに認識し易くして、意図しない開状態を解消し易くする。また、これにより、ユーザが半ドア等に気づいて扉121,122,131,141,151,161を閉めることが促進される。そのため、送風機33,42が停止された状態で長期間維持されることにより冷却器21,22での熱交換が不十分となることにより冷媒が液体状態で圧縮機23に戻ることいわゆる液バックの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、送風機33,42の停止前だけでなくの停止後つまり検知部51が扉121,122,131,141,151,161の開状態を検知してから所定期間Ts経過後の期間に第1報知処理を再度実行しているが、これに限らない。他の実施形態では、送風機33,42を停止後には制御装置50は第1報知処理を行わない制御であっても良い。
さらになお、本実施形態では、検知部51が扉121,122,131,141,151,161の開状態を検知後に所定期間Tjが経過すると庫内灯52の点滅を停止した上で、庫内灯52を継続して点灯させる開状態における通常の点灯状態に戻すこととしているが、これに限らない。例えば、所定期間Tjが経過したら庫内灯52を消灯して、これにより、貯蔵室12,13,14,15,16内において庫内灯52周囲の温度が想定以上に上昇することを抑制するようにしてもよい。この場合、音声出力部53による警告音については所定期間Tjが経過した後も、警告音の発生を継続させることで、扉121,122,131,141,151,161を閉めるようにユーザに促し続けるようにするとよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、制御装置50は、冷蔵送風機33の回転数と冷凍送風機42の回転数とを連動させて制御する。すなわち、冷蔵温度帯の貯蔵室12,13の扉121,122,131の少なくともいずれかの開状態が検知された場合に、制御装置50は冷蔵送風機33及び冷凍送風機42のいずれもについて、回転数を低回転数域に変更する。また、冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16の扉141,151,161の少なくともいずれかの開状態が検知された場合に、制御装置50は冷蔵送風機33及び冷凍送風機42のいずれもについて、回転数を低回転数域に変更する。
本実施形態によると、貯蔵室は、少なくとも、内部が冷蔵温度帯に維持される冷蔵温度帯貯蔵室12,13と、内部が冷凍温度帯に維持される冷凍温度帯貯蔵室14,15,16と、を含む。送風機33,42は、少なくとも、冷蔵温度帯貯蔵室12,13内に空気を循環させる冷蔵送風機33と、冷凍温度帯貯蔵室14,15,16内に空気を循環させる冷凍用送風機と、を含む。制御装置50は、検知部51により扉121,122,131,141,151,161が開状態であることが検知されると冷蔵送風機33及び冷凍送風機42について低速運転を実行する。
これによれば、制御装置50は、冷蔵送風機33と冷凍送風機42に対して回転数を別々に制御しなくて済むので、制御が容易となる。また、扉121,122,131,141,151,161のいずれかが開状態となった場合、ユーザが冷蔵庫10の近傍にいることが想定されるため、冷蔵送風機33及び冷凍送風機42のいずれもの回転数を下げることで、ユーザに知覚される回転音をより抑制することができる。これにより、冷蔵庫10の快適性が更に向上する。
(第3実施形態)
図10を参照して第3実施形態を説明する。本実施形態では、制御装置50は、送風機33,42が停止した状態で扉121,122,131,141,151,161が開状態から閉状態となった場合、送風機33,42の駆動を再開するまでの間に待機期間を設けている。例えば、制御装置50は、扉121,122,131,141,151,161が長期間開状態であったために送風機33,42を停止した後、扉121,122,131,141,151,161が閉状態となった場合に、上記各実施形態のように直ぐに送風機33,42の駆動を開始せず、扉121,122,131,141,151,161の閉状態検知後、所定期間Tq経過後に送風機33,42の駆動を再開する。扉121,122,131,141,151,161が閉じた直後は、ユーザが冷蔵庫10の近傍に存在する可能性が高い。そのため、送風機33,42の駆動再開までに待機期間を設けることで、ユーザが送風機33,42の駆動再開時のノイズを知覚する可能性を抑制することができる。
所定期間Tqは、例えば3秒~60秒、好ましくは5秒~30秒、より好ましくは10秒~20秒の範囲内に設定することができる。この場合、所定期間Tqが短いほど、ユーザが冷蔵庫10の近傍に存在する可能性が高く、所定期間Tqが長いほど、ユーザが冷蔵庫10から離れている可能性が高くなる。一方、所定期間Tqが短いほど、迅速に循環風路30,40への冷気の供給を再開することができるため、冷却効率が向上する。
上記第1実施形態と同様、検知部51が冷蔵室扉121,122のいずれか一方又は両方この場合冷蔵室扉121の開状態を検知した場合の制御装置50の処理の例について図10を参照して説明する。制御装置50は、図7のフローチャートに替えて、図10に示すフローチャートを実行する。この場合、ステップS27とステップS28との間に、制御装置50はステップS61を実行する。ステップS61において、制御装置50は検知部51が扉121,122の閉状態を検知してから所定期間Tqが経過したか否かを判定する。検知部51が扉121,122の閉状態を検知してから所定期間Tqが経過していない場合(ステップS61でNo)、制御装置50はステップS61の処理を繰り返す。検知部51が扉121,122の閉状態を検知してから所定期間Tqが経過している場合(ステップS61でYes)、制御装置50は処理をステップS28に進める。
本実施形態によれば、冷蔵庫10は、貯蔵室12,13,14,15,16と、扉121,122,131,141,151,161と、循環風路30,40と、検知部51と、送風機33,42と、制御装置50と、を備える。扉121,122,131,141,151,161は、貯蔵室12,13,14,15,16を開閉する。検知部51は、扉121,122,131,141,151,161の開閉状態を検知する。循環風路30,40は貯蔵室12,13,14,15,16を含んで形成され、内部を空気が循環する。送風機33,42は、循環風路30,40内に設けられて回転数が可変に構成されている。制御装置50は、送風機33,42の駆動及び回転数を制御する。制御装置50は、送風機33,42を停止状態から駆動するにあたって、第1回転数として高回転数域の回転数で駆動する。制御装置50は、送風機33,42が停止した状態において、検知部51によって扉121,122,131,141,151,161が開いた開状態から扉121,122,131,141,151,161が閉じた閉状態に移行したことが検知されると、閉状態を検知してから所定の第4期間この場合期間Tq経過後に送風機33,42の駆動を開始する。
これによれば、ユーザが冷蔵庫10の近傍にいる間は送風機33,42の駆動開始を控え、ユーザが冷蔵庫10から離れてから送風機33,42の駆動を開始できる可能性が高くなる。そのため、冷蔵庫10の快適性を向上することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について図11を参照して説明する。本実施形態では、制御装置50は、上記各実施形態の冷蔵送風機33及び又は冷凍送風機42の制御と連動して、断熱箱体11の外部つまり循環風路30,40の外部に設けられた外部送風機の回転数の制御を実行する。図11に示すように、冷蔵庫10は、外部送風機として圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62を更に備える。本実施形態では、制御装置50は、上記各実施形態の冷蔵送風機33及び又は冷凍送風機42の制御と連動して、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62のいずれか一方又は両方の制御を実行する。
圧縮機送風機61は、機械室19内部又は機械室19の外縁部に設けられて、圧縮機23に向けて送風して冷却する機能を有する。蒸発用送風機62は、機械室19内部に設けられた図示しない蒸発皿の近傍に設けられる。冷却器21,22に着いた霜は溶けて水となって、機械室19内の蒸発皿に導かれる。また、冷却器21,22から延びる冷媒流路28において、冷媒温度と機械室19内の温度との差によって結露して発生した水も蒸発皿に溜められる。蒸発用送風機62は、蒸発皿に向けて送風して、蒸発皿内部の水の蒸発を促進する機能を有する。圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62は、回転数が可変に構成されており、制御装置50に電気的に接続して制御装置50の制御を受けて駆動する。
本実施形態では、検知部51が冷蔵温度帯の貯蔵室12,13の扉121,122,131の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合、制御装置50は、冷蔵送風機33に加えて、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の回転数を低回転数域例えば最低回転数で駆動する低速運転を実行する。また、検知部51が冷凍温度帯の貯蔵室14,15,16の扉141,151,161の少なくともいずれか一つの開状態を検知した場合、制御装置50は、冷凍送風機42に加えて、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の回転数を低回転数域例えば最低回転数で駆動する低速運転を実行する。
送風機33,送風機42の駆動の停止及び再開と圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の駆動の停止及び再開とは連動していても良いし、連動していなくても良い。本実施形態では、制御装置50は、検知部51が扉121,122,131,141,151,161のうち少なくともいずれか一つの開状態を検知してから当該扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知せずに所定期間Ts経過した場合、冷蔵送風機33又は冷凍送風機42と共に、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の駆動を停止する。
また、制御装置50は、検知部51が先に開状態を検知した扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知した場合、冷蔵送風機33又は冷凍送風機42と共に、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の駆動を再開する。この場合、制御装置50は、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の回転数を高回転数域例えば最高回転数で駆動する。なお、第3実施形態のように、制御装置50は、制御装置50は、検知部51が先に開状態を検知した扉121,122,131,141,151,161の閉状態を検知した場合、閉状態の検知から所定期間Tq経過後に冷蔵送風機33又は冷凍送風機42と共に、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の駆動を再開する構成であっても良い。
本実施形態によれば、冷蔵庫10は、循環風路30,40の外部に設けられた外部送風機として圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62を更に備える。制御装置50は、検知部51により扉121,122,131,141,151,161が開状態であることが検知されると、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62について低速運転を実行する。
圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62は、断熱箱体11の外部に設置されているため、回転音がよりユーザに知覚されやすい。そのため、ユーザが冷蔵庫10の近傍に存在していることが推定される扉121,122,131,141,151,161の開状態においては、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62の回転数を低下させることによってノイズを抑制する。これにより、よりユーザの快適性を向上することができる。また、冷蔵送風機33及び又は冷凍送風機42と、圧縮機送風機61及び蒸発用送風機62との回転数の制御を連動させることによって、制御装置50による処理が簡潔になるため、処理の負荷が軽減される。
なお、冷蔵庫10は、上記以外にも送風機を備えていても良い。例えば、冷蔵室12又は小冷凍室15に設けた温度帯を変更可能な区域において、食品の解凍を促進させるための解凍用送風機を備えていても良い。この場合、制御装置50は、設置された区域に応じて、解凍用送風機の回転数を冷蔵送風機33又は冷凍送風機42の回転数に連動させて制御しても良い。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…冷蔵庫、12…冷蔵室(貯蔵室、冷蔵温度帯貯蔵室)、121,122…冷蔵室扉(扉)、13…野菜室(貯蔵室、冷蔵温度帯貯蔵室)、131…野菜室扉(扉)、14…製氷室(貯蔵室、冷凍温度帯貯蔵室)、141…製氷室扉(扉)、15…小冷凍室(貯蔵室、冷凍温度帯貯蔵室)、151…小冷凍室扉(扉)、16…冷凍室(貯蔵室、冷凍温度帯貯蔵室)、161…冷凍室扉(扉)、30…冷蔵循環風路(循環風路)、33…冷蔵送風機(送風機)、40…冷凍循環風路(循環風路)、42…冷凍送風機(送風機)、50…制御装置、51…検知部、52…庫内灯(報知部)、53…音声出力部(報知部)、61…圧縮機送風機(外部送風機)、62…蒸発用送風機(外部送風機)

Claims (10)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室を開閉する扉と、
    前記扉の開閉状態を検知する検知部と、
    前記貯蔵室を含んで形成され内部を空気が循環する循環風路と、
    前記循環風路内に設けられて回転数が可変に構成された送風機と、
    前記送風機の駆動及び回転数を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記送風機を停止状態から駆動するにあたって第1回転数で駆動し、
    前記扉が閉じた閉状態において前記送風機を前記第1回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第2回転数で駆動し前記貯蔵室を冷却する冷却運転を実行し、
    前記検知部によって前記扉が開いた開状態であることが検知されると前記送風機を前記第1回転数及び前記第2回転数よりも低い所定の範囲内に設定される第3回転数で駆動する低速運転を実行する、
    冷蔵庫。
  2. 前記第1回転数は、前記送風機の回転数の可変域の最大回転数に設定されている、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室は、少なくとも、内部が冷蔵温度帯に維持される冷蔵温度帯貯蔵室と、内部が冷凍温度帯に維持される冷凍温度帯貯蔵室と、を含み、
    前記送風機は、少なくとも、前記冷蔵温度帯貯蔵室内に空気を循環させる冷蔵送風機と、前記冷凍温度帯貯蔵室内に空気を循環させる冷凍送風機と、を含み、
    前記制御装置は、前記検知部により前記冷蔵温度帯貯蔵室の扉が開状態であることが検知されると前記冷蔵送風機について前記低速運転を実行しかつ前記冷凍送風機については前記低速運転を実行せず、前記検知部により前記冷凍温度帯貯蔵室の扉が開状態であることが検知されると前記冷凍送風機について前記低速運転を実行しかつ前記冷蔵送風機については前記低速運転を実行しない、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室は、少なくとも、内部が冷蔵温度帯に維持される冷蔵温度帯貯蔵室と、内部が冷凍温度帯に維持される冷凍温度帯貯蔵室と、を含み、
    前記送風機は、少なくとも、前記冷蔵温度帯貯蔵室内に空気を循環させる冷蔵送風機と、前記冷凍温度帯貯蔵室内に空気を循環させる冷凍送風機と、を含み、
    前記制御装置は、前記検知部により前記扉が開状態であることが検知されると前記冷蔵送風機及び前記冷凍送風機について前記低速運転を実行する、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 前記循環風路の外部に設けられた外部送風機を更に備え、
    前記制御装置は、前記検知部により前記扉が開状態であることが検知されると、前記外部送風機について前記低速運転を実行する、
    請求項3又は4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記制御装置は、前記検知部により前記扉の開状態が検知されてから前記閉状態が検知されずに所定の第1期間が経過した場合、前記低速運転していた前記送風機の駆動を停止する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. ユーザに異常を報知する報知部を備え、
    前記制御装置は、前記検知部により前記扉の開状態が検知されてから前記閉状態が検知されずに所定の第2期間が経過した場合、前記報知部により第1報知処理を実行し、前記検知部により前記扉の開状態が検知されてから前記閉状態が検知されずに前記第2期間よりも長い第3期間が経過した場合、前記報知部により前記第1報知処理と態様が異なる第2報知処理を実行する、
    請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記第2期間は前記第1期間よりも短く設定され、前記第3期間は、前記第1期間よりも長く設定されている、
    請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室を開閉する扉と、
    前記扉の開閉状態を検知する検知部と、
    前記貯蔵室を含んで形成され内部を空気が循環する循環風路と、
    前記循環風路内に設けられて回転数が可変に構成された送風機と、
    前記送風機の回転数を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記送風機を停止状態から駆動するにあたって第1回転数で駆動し、
    前記送風機の停止した状態において、前記検知部によって前記扉が開いた開状態から前記扉が閉じた閉状態に移行したことが検知されると、前記閉状態を検知してから所定の第4期間経過後に前記送風機の駆動を開始する、
    冷蔵庫。
  10. 前記第1回転数は、前記送風機の回転数の可変域の最大回転数に設定されている、
    請求項9に記載の冷蔵庫。
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