JP2023106243A - 車両の制御方法、車両の制御装置、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行経路の選択の自由度を狭めることを抑制できる車両の制御方法を提供する。【解決手段】コントローラ10は、車両Vが現在地から計算対象粗さレベルLc以上の地点に到達するまでに消費するバッテリ3の消費量を算出し、許容下限値RLとバッテリ3の消費量とに基づいて、車両Vの現在地から計算対象粗さレベルLc以上の路面粗さレベルLの地点に到達するために必要な現在地での必要バッテリ残量Rrを算出する。さらに、コントローラ10は、車両Vの現在地でのバッテリの実際のバッテリ残量Raと、現在地での必要バッテリ残量Rrと、に基づいて、これらの必要バッテリ残量Rrのうち、バッテリ3の実際のバッテリ残量Ra以下であって、最も大きな必要バッテリ残量Rrを算出するとともに、この最も大きな必要バッテリ残量Rrとなる路面粗さレベルLをターゲット粗さレベルLtに設定する。【選択図】図2
Description
本発明は、車両の制御方法、車両の制御装置、車両を制御するプログラム、及び車両を制御するプログラムが記憶された記憶媒体に関する。
特許文献1には、発電機と、発電機を駆動するエンジンと、発電機により充電されるバッテリと、バッテリにより駆動される走行用の駆動モータと、を有するハイブリッド車両が開示されている。
特許文献1のハイブリッド車両では、複数の走行経路の車室音の高低の区間を予測し、車室音の高低に基づき、低車室音区間で、エンジンが始動していない状態での駆動モータによる走行割合が高い走行経路を設定している。このため、特許文献1に記載されたハイブリッド車両では、エンジンを駆動して発電する機会が狭められるとともに、走行経路の選択の自由度が低下してしまう。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、走行経路の選択の自由度を狭めることを抑制できる車両の制御方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両は、内燃機関と、内燃機関によって駆動される発電機と、発電機によって発電した電力が充電されるバッテリと、バッテリの電力によって駆動するモータジェネレータと、を有する。この車両を制御する車両の制御方法では、車両の走行予定経路の路面粗さの大きさ毎に予め設定された複数の路面粗さレベルを取得し、車両が複数の路面粗さレベルのうち計算対象とする計算対象粗さレベル以上の路面粗さレベルの地点に到達する際のバッテリの残量をバッテリの許容下限値である第1所定値に設定する。さらに、車両が現在地から計算対象粗さレベル以上の地点に到達するまでに消費するバッテリの消費量を算出し、第1所定値と変化量とに基づいて、車両の現在地から計算対象粗さレベル以上の路面粗さレベルの地点に到達するために必要な現在地でのバッテリの必要最低限の残量を算出する。そして、複数の路面粗さレベル毎にバッテリの必要最低限の残量を算出し、車両の現在地でのバッテリの実際の残量と、現在地でのバッテリの必要最低限の残量と、に基づいて、バッテリの必要最低限の残量のうち、バッテリの実際の残量以下であって、最も大きなバッテリの必要最低限の残量を算出するとともに、当該必要最低限の残量となる路面粗さレベルをターゲット粗さレベルに設定し、ターゲット粗さレベルの走行予定経路を走行中、バッテリの残量が充電を必要とする第2所定値より小さい場合には、発電機を駆動してバッテリを充電する。
本発明によれば、走行経路の選択の自由度を狭めることを抑制できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る車両Vについて説明する。図1は、本実施形態の車両Vの駆動システムの概略構成図である。
図1に示すように、車両Vは、内燃機関からなるエンジン1と、第1モータとしての第1モータジェネレータ2(以下、MG2という。)と、バッテリ3と、第2モータとしての第2モータジェネレータ4(以下、MG4という。)と、これらの動作を制御する制御装置としてのコントローラ10と、エンジン1とMG2との間で動力伝達を行うに動力伝達機構としてのギア機構6と、MG4と駆動輪5との間で動力伝達を行う動力伝達機構としてのギア機構7と、を備える。本実施形態の車両Vは、エンジン1を発電のみに使用し、MG4を駆動輪5の駆動と電力の回生に使用するシリーズ方式のハイブリッド車両である。
MG2は、発電機及び電動機として搭載された三相交流の永久磁石型同期モータである。具体的には、MG2は、エンジン1からの回転動力を受けた場合には、発電機として機能する。また、MG2は、バッテリ3から電力の供給を受けた場合には、エンジン1のスタータモータとしての機能やエンジン1を回転駆動させるモータリング運転としての機能を発揮することができる。
バッテリ3は、例えば、リチウムイオン電池により構成される。バッテリ3は、MG4によって回生された電力及びMG2によって発電された電力が充電されるとともに、充電された電力をMG4に供給する。
バッテリ3のSOC(充電率)は、SOCセンサ3aによって検出され、コントローラ10に送信される。コントローラ10は、SOC(充電率)やバッテリ3の温度などに基づいてバッテリ3の充電制御を行う。バッテリ3のSOCが充電制御の下限値(ON閾値)まで低下すると、コントローラ10は、エンジン1を駆動する。これにより、MG2が駆動し、MG2によって発電された電力がバッテリ3に供給され、バッテリ3が充電される。また、バッテリ3のSOCが充電制御の上限値(OFF閾値)まで上昇すると、コントローラ10は、エンジン1を停止する。これにより、MG2が停止し、MG2による発電が停止する。
MG4は、バッテリ3を電源として駆動する三相交流の永久磁石型同期モータである。なお、MG4は、巻線界磁型モータであってもよい。MG4は、バッテリ3からインバータ(図示せず)を介して供給される電力により駆動する。MG4による回転動力がギア機構7を介して駆動輪5に伝達されることで、車両Vは走行する。また、MG4は、車両Vの減速時やブレーキ時に駆動輪5からの回転動力を受けた場合にバッテリ3に充電する電力を発生させる回生機能を有している。
車両Vでは、例えば、高負荷時のように大きな駆動力が要求され、バッテリ3からの電力のみでは駆動力要求を満たせない場合には、バッテリ3からの電力に加え、エンジン1に接続されるMG2からの電力(エンジン1の発電電力)もMG4に供給される。これに対し、中、低負荷時のように大きな駆動力が要求されない場合には、MG4にはバッテリ3からのみ電力が供給され、エンジン1の発電電力はすべてバッテリ3に充電される。
コントローラ10は、マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、CPUを含む汎用の電子回路と周辺機器から構成される。コントローラ10は、車両Vの走行状態(車速、SOCなど)に基づいて、あらかじめ記憶されたプログラムを実行することにより、車両Vの各種制御を実行する。
このように構成された車両Vにおいては、バッテリ3を充電するためにエンジン1を駆動し、MG2によって発電することになる。このとき、車両Vが路面の粗さが小さい、つまり、ロードノイズが小さな路面を走行している場合には、エンジン1を駆動して発電を行うと、エンジン1やMG2に起因する振動や音がドライバに伝わりやすくなる。このため、路面の粗さが大きい、つまり、ロードノイズが大きな路面を走行している場合に、エンジン1を駆動して発電することが好ましい。
そこで、本実施形態では、車両Vがロードノイズが大きな路面を走行しているときに、エンジン1を駆動して発電を行うようにする。以下に、図2から図4に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る充電制御について説明する。
図2は、本実施形態の充電制御に係る制御の流れを示すフローチャートである。図2に示すフローチャートに示す充電制御は、コントローラ10にあらかじめ記憶されたプログラムに基づいて実行される。
ステップS1では、車両Vの走行予定経路を取得する。具体的には、コントローラ10は、車両Vに搭載されているナビゲーションシステム(図示せず)から、現在地から目的地までの走行予定経路情報を取得する。
ステップS2では、走行予定経路の路面粗さレベルLと、走行予定経路を走行する際のバッテリ3の充電率の変化量を取得する。なお、本実施形態における路面粗さレベルLとは、車両Vが走行する路面の粗さを粗さの大きさ毎に複数の領域(本実施形態では、4つの領域(レベル))に区分したものである。本実施形態では、路面粗さレベルLの大きい方(路面粗さの粗い方)から、L4、L3、L2、L1とする。
コントローラ10は、過去に走行した際に学習したデータ、ナビゲーションシステムの地図情報、あるいは配信された道路情報などから、走行予定経路の路面の路面粗さレベルLに関する情報を取得する。なお、コントローラ10が、ナビゲーションシステムから路面粗さに関する情報を取得し、路面粗さレベルL1~L4に区分するようにしてもよい。
また、コントローラ10は、想定されるバッテリ3の充電率の変化量を取得する。充電率の変化量とは、車両Vが走行することによって消費されるバッテリ3の消費量と、MG2によって回生される回生エネルギーに基づく発電量(バッテリ3の充電量)との合計値である。コントローラ10は、ナビゲーションシステムから取得した走行予定経路情報や車両Vが過去に走行した走行データの学習結果に基づいて、車両Vが走行予定経路を走行した際にMG4や補機を駆動することによって消費されるバッテリ3の消費量と、MG4の回生によって発電される発電量(充電量)と、を算出し、バッテリ3の充電率の変化量として取得する。なお、本実施形態では、消費量は正の値とし、回生量は負の値とする。
ステップS3では、各路面粗さレベルLの路面に到達するまでに必要なバッテリ3の残量(必要バッテリ残量Rr)を算出する。ここで、図3に示すフローチャートを参照して、ステップS3で行われる必要バッテリ残量Rrの具体的な算出方法について説明する。
ステップS31では、計算対象とする路面粗さレベルLを選択する。具体的には、コントローラ10は、路面粗さレベルL1~L4のうち、計算対象とする路面粗さレベルLを選択する。なお、以下のステップS32からステップS38の処理は、路面粗さレベルL1~L4の全てについて行われる。また、以下では、計算対象とする路面粗さレベルLを計算対象粗さレベルLcともいう。
ステップS32では、計算対象地点Pを走行予定経路の終端に設定する。具体的には、コントローラ10は、計算対象とする地点を目的地に設定する。なお、計算対象地点Pは、車両Vの現在地から目的地の間において、所定の間隔(例えば、100m)ごとに設定される。
ステップS33では、計算対象地点Pでのバッテリ3の必要バッテリ残量Rrを無限大に設定する。ステップS33においては、バッテリ3の必要バッテリ残量Rrを無限大に設定しているが、これに限らず、100%より大きな値であれば、どのような値であってもよい。
ステップS34では、計算対象地点Pを1つ手前に設定する。具体的には、コントローラ10は、計算対象地点Pを1つ現在地側に設定する。
ステップS35では、計算対象地点Pの路面粗さレベルLが計算対象粗さレベルLc以上であるか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、ステップS34で設定した計算対象地点P(現在の計算対象地点P)における路面粗さレベルLがステップS31で選択した計算対象粗さレベルLc以上であるか否かを判定する。
ステップS35において、計算対象地点Pの路面粗さレベルLが計算対象粗さレベルLc以上であると判定された場合には、ステップS36に進む。一方、計算対象地点Pの路面粗さレベルLが計算対象粗さレベルLcより小さいと判定された場合には、ステップS37に進む。
ステップS36では、現在の計算対象地点Pでの必要バッテリ残量Rrを第1所定値としての許容下限値RLに設定する。許容下限値RLは、例えば、バッテリ3の性能限界の下限値に設定される(例えば、50~70%程度の内の任意の値)。
ステップS37では、1つ前の計算対象地点Pでの必要バッテリ残量Rrに、1つ前の計算対象地点Pから現在の計算対象地点Pまでのバッテリ3の充電率の変化量を加算して、現在の計算対象地点Pでの必要バッテリ残量Rrを算出する。なお、1つ前の計算対象地点P(車両Vの進行方向に1ステップ進んだ地点)から現在の計算対象地点Pまでのバッテリ3の充電率の変化量は、ステップS2で取得したバッテリ3の充電率の変化量から算出する。
ステップS38では、計算対象地点Pが車両Vの現在地であるか否かを判定する。コントローラ10が、現在の計算対象地点Pが車両Vの現在地であると判定した場合には、ステップS3の処理を終了し、ステップS4に進む。一方、コントローラ10が、計算対象地点Pが車両Vの現在地ではないと判定した場合には、ステップS34に戻り、再びステップS34以下の処理を実行する。
次に、ステップS3(図3のステップS31~ステップS37)で行われる処理によって算出される必要バッテリ残量Rrの一例を、図5を参照しながら具体的に説明する。図5に示すグラフは、各路面粗さレベルL(レベルL2,L3L4)の必要バッテリ残量Rrを算出した結果の一例である。以下では、ステップS31において、計算対象の路面粗さレベルLとしてレベルL4を選択した場合(計算対象粗さレベルLcがレベルL4である場合)について説明する。
上述のように、コントローラ10は、計算対象地点Pを走行予定経路の終点に設定し(図3のステップS32)、必要バッテリ残量Rrを無限大に設定する(図3のステップS33)。
次に、コントローラ10は、計算対象地点Pを終点より1つ手前(現在地側)の地点P1に設定する(図3のステップS34)。そして、コントローラ10は、地点P1の路面粗さレベルLがレベルL4以上であるか否かを判定する(図3のステップS35)。
図5に示すように、地点P1の路面粗さレベルLは、レベルL2であるので、コントローラ10は、終点での必要バッテリ残量Rrに、地点P1から終点までの想定されるバッテリ3の充電率の変化量を加算する(図3のステップS37)。なお、終点での必要バッテリ残量Rrは、無限大であるため、地点P1での必要バッテリ残量Rrも無限大に設定される。
そして、コントローラ10は、計算対象地点を地点P1より1つ手前(現在地側)の地点P2(図5参照)に設定する(図3のステップS34)。終点から地点Paまでは、路面粗さレベルLがレベルL4よりも小さい。このため、図3のステップS34,S35,S37,S38の処理が繰り返し実行され、終点から地点Paまでの必要バッテリ残量Rrは無限大に設定される。
その後、計算対象地点Pが地点Paになると(図5参照)、コントローラ10は、地点Paの路面粗さレベルLがレベルL4以上であると判定し(図3のステップS35のYES判定)、必要バッテリ残量Rrを許容下限値RLに設定する(図3のステップS36)。
計算対象地点Pが地点Paから地点Pbまでは、路面粗さレベルLがレベルL4の路面が続いているので、地点Paから地点Pbまでの間、必要バッテリ残量Rrは、許容下限値RLに設定される。
地点Paから地点Pbまでの間は、路面粗さレベルLがレベルL4であるので、車両Vがこれらの区間を走行している間にエンジン1を駆動してMG2によって発電を行っても、ドライバは騒音や振動を感じにくい。言い換えると、車両Vがこれらの区間を走行している間は、MG2によって発電することが可能であるので、車両Vがこれらの区間に到達したときに、バッテリ3の残量が最低限として許容下限値RLを確保していればよい。このため、本実施形態では、計算対象の路面粗さレベルLに到達した場合には、必要バッテリ残量Rrを許容下限値RLに設定している。
計算対象地点Pが地点Pcになると、コントローラ10は、地点Pcの路面粗さレベルLがレベルL4未満であると判定し(図3のステップS35のYES判定)、地点Pbでの必要バッテリ残量Rr(許容下限値RL)に、地点Pcから地点Pbまでの想定されるバッテリ3の充電率の変化量を加算する(図3のステップS37)。
計算対象地点Pが地点Pdになるまで、路面粗さレベルLがレベルL4より小さい。このため、コントローラ10は、図3のステップS34,S35,S37,S38の処理を繰り返し実行し、許容下限値RLに地点Pbから地点Pdにおける各計算対象地点間で想定されるバッテリ3の充電率の変化量を順次加算してそれぞれの計算対象地点における必要バッテリ残量Rrを算出する。
そして、計算対象地点が地点Pdになると、コントローラ10は、地点P1の路面粗さレベルLがレベルL4以上であると判定し(図3のステップS35のYES判定)、必要バッテリ残量Rrを許容下限値RLに設定する(ステップS36)。
このようにして、コントローラ10は、計算対象粗さレベルLc(図5ではレベルL4)の走行予定経路における終点から現在地までの必要バッテリ残量Rrを算出する。
なお、コントローラ10は、計算対象粗さレベルLcをレベルL3,L2として、これらについても同様にして必要バッテリ残量Rrを算出する。なお、レベルL1については、必要バッテリ残量Rrが常に許容下限値RLになるので、図3に示すフローに従って必要バッテリ残量Rrを算出する必要はない。
続いて、図2に戻って、ステップS4以下の処理について説明する。
ステップS4では、現在地でのターゲット粗さレベルLtを設定する。ここで、図4を参照して、ターゲット粗さレベルLtについて具体的に説明する。図4は、ターゲット粗さレベルLtを設定するための手順を示すフローチャートである。
ターゲット粗さレベルLtとは、車両Vが走行予定経路を走行中にMG2によって発電してバッテリ3を充電する際の充電制御に用いられる路面粗さレベルLである。
図4に示すステップS41では、まず、ターゲット粗さレベルLtを路面粗さレベルLの最大値に設定する。具体的には、コントローラ10は、ターゲット粗さレベルLtをレベルL4に設定する。
ステップS42では、現在地(出発点)での実際のバッテリ残量Raが、ターゲット粗さレベルLtの地点に到達するために現在地(出発点)で必要な必要バッテリ残量Rrに所定のマージン量Mを加えた値より大きいか否かを判定する。マージン量Mとは、車両Vがターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達する間のバッテリ3の変化量(消費量)の誤差に相当する値である。マージン量Mは、実験やシミュレーションなどによりあらかじめ定められた値である。
コントローラ10が、現在地(出発点)での実際のバッテリ残量Raが、ターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達するために現在地(出発点)で必要な必要バッテリ残量Rrに所定のマージン量Mを加えた値より大きい、すなわち、車両Vが、現在地のバッテリ残量Raで、路面がターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達できると判定した場合には、このフローを終了する。一方、コントローラ10が、現在地(出発点)での実際のバッテリ残量Raが、ターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達するために現在地(出発点)で必要な必要バッテリ残量Rrに所定のマージン量Mを加えた値以下である、すなわち、車両Vが、現在の実際のバッテリ残量Raで、路面がターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達できない可能性があると判定した場合には、ステップS43に進む。
ステップS43では、現在地(出発点)での実際のバッテリ残量Raが、ターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達するために現在地(出発点)で必要な必要バッテリ残量Rrから所定のマージン量Mを引いた値より大きいか否かを判定する。コントローラ10が、現在地(出発点)での実際のバッテリ残量Raがターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達するために現在地(出発点)で必要な必要バッテリ残量Rrから所定のマージン量Mを引いた値より大きい、すなわち、車両Vが、現在地(出発点)のバッテリ残量Raで、路面がターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達できると判定した場合には、ステップS45に進む。一方、コントローラ10が、現在地(出発点)での実際のバッテリ残量Raがターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達するために現在地(出発点)で必要な必要バッテリ残量Rrから所定のマージン量Mを引いた値以下である、すなわち、車両Vが、現在の実際のバッテリ残量Raでターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達できないと判定した場合には、ステップS44に進む。
ステップS44では、ターゲット粗さレベルLtのレベルを1つ下げる。例えば、現在のターゲット粗さレベルLtがレベルL4である場合には、レベルを1つ下げ、レベルL3にする。その後、ステップS42に戻る。
ステップS45では、ターゲット粗さレベルLtを1つ前の地点でのターゲット粗さレベルLtとする。なお、車両Vの出発時は、ターゲット粗さレベルLtを最大値(レベルL4)に維持し、このフローを終了する。
ステップS4(ステップS41からステップS45)では、ターゲット粗さレベルLtをまず最大値(レベルL4)とし、現在の実際のバッテリ残量Raでターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達できるか否かを判定する。そして、現在の実際のバッテリ残量Raでターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達できない場合には、ターゲット粗さレベルLtを1つずつ下げていき、現在の実際のバッテリ残量Raで到達できるか否かを判定している。このようにして、ステップS4(ステップS41からステップS45)では、現在地の必要バッテリ残量Rrのうち、バッテリ3の実際のバッテリ残量Ra以下であって、最も大きな必要バッテリ残量Rrを算出するとともに、この必要バッテリ残量Rrとなる路面粗さレベルLをターゲット粗さレベルLtに設定する。
続いて、図2に戻って、ステップS5以下のフローについて説明する。ステップS5以下は、車両Vが走行予定経路を走行しているときに実行される。
ステップS5では、車両Vの現在地の路面粗さレベルLが、ターゲット粗さレベルLt以上であるか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、車両Vの現在地の路面粗さレベルLが、ステップS4(ステップS41からステップS45)において設定されたターゲット粗さレベルLt以上であるか否かを判定する。
コントローラ10が、現在地の路面粗さレベルLがターゲット粗さレベルLt以上であると判定した場合には、ステップS6に進む。一方、コントローラ10が、現在地の路面粗さレベルLがターゲット粗さレベルLtより小さいと判定した場合には、ステップS10に進む。
ステップS6では、MG2が発電しているか否かを判定する。このとき、MG4の回生による発電は、考慮しない。コントローラ10が、MG2によって発電が行われていないと判定した場合には、ステップS7に進み、コントローラ10が、MG2によって発電が行われていると判定した場合には、ステップS8に進む。
ステップS7では、現在の実際のバッテリ残量RaがMG2のON閾値より小さいか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、SOCセンサ3aによって検出された信号に基づいて、現在の実際のバッテリ残量Raを算出し、予め定められたMG2の第2所定値としてのON閾値より小さいか否かを判定する。ON閾値は、バッテリ3を充電する必要がある値であり、許容下限値RLより大きな値に設定される。
コントローラ10が、現在の実際のバッテリ残量RaがMG2のON閾値より小さいと判定すれば、バッテリ3を充電する必要があるので、エンジン1を駆動してMG2によって発電する(ステップS9)。一方、コントローラ10が、現在の実際のバッテリ残量RaがMG2のON閾値以上であると判定すれば、バッテリ3を充電する必要がないので、発電を行わない(ステップS10)。
ステップS8では、現在の実際のバッテリ残量RaがMG2のOFF閾値より大きいか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、SOCセンサ3aによって検出された信号に基づいて、現在の実際のバッテリ残量Raを算出し、予め定められたMG2のOFF閾値より大きいか否かを判定する。OFF閾値は、バッテリ3がさらに充電する必要がないような値であり、ON閾値より大きな値に設定される。
コントローラ10が、現在の実際のバッテリ残量RaがMG2のOFF閾値より大きいと判定すれば、バッテリ3の充電が完了しているので、エンジン1を停止してMG2による発電を終了する(ステップS10)。一方、コントローラ10が、現在の実際のバッテリ残量RaがMG2のOFF閾値以下であると判定すれば、バッテリ3をさらに充電する必要があるので、そのまま発電を継続する(ステップS9)。
ステップS11では、車両Vが次の地点に到達したか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、ナビゲーションシステムからの情報を基に、車両Vが次の地点に到達したか否かを判定する。車両Vが次の地点に到着していれば、ステップS12に進み、車両Vが次の地点に到着していなければ、ステップS6に戻り、再びステップS6以下の処理を行う。
ステップS12では、目的地に到着したか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、ナビゲーションシステムからの情報を基に、車両Vが目的地に到着したか否かを判定する。車両Vが目的地に到着していれば、制御を終了し、車両Vが目的地に到着していなければ、ステップS13に進む。
ステップS13では、走行予定経路が更新されたか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、ナビゲーションシステムからの情報を基に、例えば、目的地が変更され走行予定経路が更新された、あるいは、渋滞などを回避するために走行予定経路が更新されたか否かを判定する。コントローラ10が、走行予定経路が更新されたと判定すれば、ステップS2に戻り、再びステップS2以下の処理を行う。一方、コントローラ10が、走行予定経路が更新されたと判定すれば、ステップS4に戻り、再びステップS4以下の処理を行う。
このように構成された車両Vでは、走行予定経路の路面粗さレベルL2、L3,L4それぞれの現在地での必要バッテリ残量Rrを算出し、実際のバッテリ残量Raとこれらを比較してターゲット粗さレベルLtを設定している。これにより、バッテリ3を充電することを優先して走行経路を決定する必要がないので、走行経路の選択の自由度が向上する。
また、ターゲット粗さレベルLtとして、バッテリ3の実際のバッテリ残量Ra以下であって、現在地(出発地)において最も大きな必要バッテリ残量Rrとなる路面粗さレベルLをターゲット粗さレベルLtに設定している。これにより、現在のバッテリ残量Raで、発電せずに、現在地(出発地)からターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達させることができる。さらに、ターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達したときに発電させることで、ロードノイズの極力大きな区間でエンジン1やMG2を駆動することになるので、エンジン1やMG2に起因する振動や音をドライバが感じにくくすることができる。
また、車両Vでは、ターゲット粗さレベルLtの地点に到達しても、バッテリ3の残量が充電を必要とするON閾値より小さい場合に、MG2を駆動してバッテリ3を充電するように構成しているので、不必要にバッテリ3を充電することを抑制できる。
さらに、車両Vでは、ステップS4(ステップS41からステップS45)において、必要バッテリ残量Rrの値のみを閾値として判定せずに、マージン量Mを加味して判定している。これにより、例えば、バッテリ残量Rが一時的に閾値を下回ってしまっただけで、ターゲット粗さレベルLtが切り替わってしまうといった事態を回避することができる。
なお、上記実施形態では、コントローラ10がバッテリ3の充電率の変化量を取得して、この変化量に基づいて、制御を行っている場合を例に説明したが、これに限らず、車両Vが走行することによって消費されるバッテリ3の消費量のみに基づいて、制御を行うようにしてもよい。これは、MG4の回生による発電量は、必要バッテリ残量Rrに対して余裕分として作用するためである。
また、上記実施形態では、路面粗さレベルLを4つのレベルとしたが、これに限らず、3つのレベルや、5つ以上のレベルとしてもよい。
さらに、上記実施形態では、走行予定経路を取得する際は、目的地が設定される場合を例に説明したが、これに限らず、例えば、目的地が設定されていない状態で、高速道路や幹線道路などを走行している場合などには、これらの道路を現在地から所定距離の間、走行し続けることとして、現在地から所定距離先方までを走行予定経路として設定してもよい。
上記実施形態では、ステップS4(ステップS41からステップS45)において、ターゲット粗さレベルLtを路面粗さレベルLの最大値に設定し、最大の路面粗さレベルLから順に現在地での必要バッテリ残量Rrと実際のバッテリ残量Raとを比較して、ターゲット粗さレベルLtを設定するようにしたが、これに限らず、全ての路面粗さレベルLにおける現在地での必要バッテリ残量Rrと実際のバッテリ残量Raとを同時に比較し、バッテリ3の実際のバッテリ残量Ra以下であって、最も大きな必要バッテリ残量Rrを算出し、この最も大きな必要バッテリ残量Rrとなる路面粗さレベルLをターゲット粗さレベルLtに設定するようにしてもよい。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
車両Vでは、コントローラ10は、車両Vの走行予定経路の路面粗さの大きさ毎に予め設定された複数の路面粗さレベルL(レベルL1~L4)を取得し、車両Vが複数の路面粗さレベルL(レベルL1~L4)のうち計算対象とする計算対象粗さレベルLc以上の路面粗さレベルLの地点に到達する際のバッテリ3の残量(必要バッテリ残量Rr)をバッテリ3の許容下限値RL(第1所定値)に設定する。また、コントローラ10は、車両Vが現在地から計算対象粗さレベルLc以上の地点に到達するまでに消費するバッテリ3の消費量を算出し、許容下限値RL(第1所定値)とバッテリ3の消費量とに基づいて、車両Vの現在地から計算対象粗さレベルLc以上の路面粗さレベルLの地点に到達するために必要な現在地でのバッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を算出する。さらに、コントローラ10は、複数の路面粗さレベルL(レベルL1~L4)毎にバッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を算出する。コントローラ10は、車両Vの現在地でのバッテリ3の実際のバッテリ残量Raと、現在地でのバッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)と、に基づいて、これらの必要バッテリ残量Rrのうち、バッテリ3の実際のバッテリ残量Ra以下であって、最も大きな必要バッテリ残量Rrを算出するとともに、この最も大きな必要バッテリ残量Rrとなる路面粗さレベルLをターゲット粗さレベルLtに設定する。コントローラ10は、ターゲット粗さレベルLtの走行予定経路を走行中、実際のバッテリ残量Raが充電を必要とするON閾値(第2所定値)より小さい場合には、MG2(発電機)を駆動してバッテリ3を充電する。
この方法では、走行経路における路面粗さレベルLの大きいところで、優先的に発電することになる。これにより、走行経路が制限されることを抑制でき、走行経路の選択の自由度を向上させることができる。また、走行経路における路面粗さレベルLの大きな地点で発電するので、エンジン1を駆動して発電する機会が狭まることを抑制できる。さらに、ターゲット粗さレベルLtとなる地点に到達したときに発電させることで、ロードノイズの極力大きな区間でエンジン1やMG2を駆動することになるので、エンジン1やMG2に起因する振動や音をドライバが感じにくくすることができる。
車両Vでは、コントローラ10は、車両Vがターゲット粗さレベルLtの地点に到達するまでは、MG2(発電機)による発電を行わない。
この構成によれば、ロードノイズの大きくなるターゲット粗さレベルLtの地点に到達したときにMG2(発電機)による発電を行うことになるので、エンジン1やMG2に起因する振動や音をドライバが感じにくくすることができる。
車両Vでは、車両Vの走行中に、走行予定経路が更新または変更された場合には、コントローラ10は、車両Vの現在地でのバッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を再計算する。
この構成によれば、車両Vの走行中に走行予定経路が変更された場合でも、MG2の発電を適切に制御することが可能になる。さらに、目的地が設定されていない場合においても、走行予定経路を随時更新しながら、MG2の発電を制御することができる。
車両Vでは、コントローラ10は、車両Vの現在地から走行予定経路の終点との間に、複数の計算対象地点Pを設定し、走行予定経路の終端におけるバッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を100%より大きな値に設定する。そして、コントローラ10は、終点から現在地に向かって、計算対象地点Pの路面が計算対象粗さレベルLcであるか否かを判定する路面レベル判定を実行する。コントローラ10は、路面レベル判定によって、計算対象地点Pの路面の路面粗さレベルLが計算対象粗さレベルLcであると判定されたときには、その地点での必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を100%より大きな値に維持して、1つ現在地側の計算対象地点Pにおいて再度路面レベル判定を実行する。さらに、コントローラ10は、路面レベル判定において、計算対象地点Pの路面の路面粗さレベルLが、計算対象粗さレベルLc以上と判定されたときには、その地点での必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を許容下限値RL(第1所定値)とする。
例えば、バッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を100%より小さな値に設定した場合には、走行予定経路の終点までに該当する路面粗さレベルLが存在しないときに、実際のバッテリ残量Raがこの存在しない路面粗さレベルLの必要バッテリ残量Rrを上回ると誤った制御が実行されるおそれがある。そこで、バッテリ3の必要最低限の残量(必要バッテリ残量Rr)を100%より大きな値に設定することで、走行予定経路の終点までに該当する路面粗さレベルLが存在しない場合に、誤った制御が実行されることを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
なお、上記実施形態では、コントローラ10に記憶されたプログラムに基づいて各種制御を実行していたが、これに限らず、CD-ROM、SDカード、あるいはハードディスクなどの記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて制御を実行してもよい。さらに、車外のクラウド(外部装置)から通信などによってプログラムを実行するようにしてもよい。
1・・・エンジン、2・・・第1モータジェネレータ(MG、発電機)、3・・・バッテリ、3a・・・SOCセンサ、4・・・第2モータジェネレータ(MG)、10・・・コントローラ(制御装置)
Claims (7)
- 内燃機関と、前記内燃機関によって駆動される発電機と、前記発電機によって発電した電力が充電されるバッテリと、前記バッテリの電力によって駆動するモータジェネレータと、を有する車両を制御する車両の制御方法であって、
前記車両の走行予定経路の路面粗さの大きさ毎に予め設定された複数の路面粗さレベルを取得し、
前記車両が前記複数の路面粗さレベルのうち計算対象とする計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達する際の前記バッテリの残量を前記バッテリの許容下限値である第1所定値に設定し、
前記車両が現在地から前記計算対象粗さレベル以上の地点に到達するまでに消費する前記バッテリの消費量を算出し、
前記第1所定値と前記消費量とに基づいて、前記車両の現在地から前記計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達するために必要な現在地での前記バッテリの必要最低限の残量を算出し、
前記複数の路面粗さレベル毎に前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出し、
前記車両の現在地での前記バッテリの実際の残量と、現在地での前記バッテリの前記必要最低限の残量と、に基づいて、前記バッテリの前記必要最低限の残量のうち、前記バッテリの実際の残量以下であって、最も大きな前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出するとともに、当該必要最低限の残量となる前記路面粗さレベルをターゲット粗さレベルに設定し、
前記ターゲット粗さレベルの走行予定経路を走行中、前記バッテリの残量が充電を必要とする第2所定値より小さい場合には、前記発電機を駆動して前記バッテリを充電する、車両の制御方法。 - 請求項1に記載された車両の制御方法であって、
前記車両が前記ターゲット粗さレベルの地点に到達するまでは、前記発電機による発電を行わない、車両の制御方法。 - 請求項1または2に記載された車両の制御方法であって、
前記車両の走行中に、走行予定経路が更新または変更された場合には、前記車両の現在地での前記バッテリの必要最低限の残量を再計算する、車両の制御方法。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載された車両の制御方法であって、
前記車両の現在地から前記走行予定経路の終点との間に、複数の計算対象地点を設定し、
前記走行予定経路の終端における前記バッテリの必要最低限の残量を100%より大きな値に設定し、
前記終点から現在地に向かって、前記計算対象地点の路面が前記計算対象粗さレベルであるか否かを判定する路面レベル判定を実行し、
前記路面レベル判定によって、前記計算対象地点の路面の前記路面粗さレベルが前記計算対象粗さレベルであると判定されたときには、その地点での前記必要最低限の残量を100%より大きな値に維持して、1つ現在地側の前記計算対象地点において再度前記路面レベル判定を実行し、
前記路面レベル判定において、前記計算対象地点の路面の前記路面粗さレベルが、前記計算対象粗さレベル以上と判定されたときには、その地点での前記必要最低限の残量を前記第1所定値とする、車両の制御方法。 - 内燃機関と、前記内燃機関によって駆動される発電機と、前記発電機によって発電した電力が充電されるバッテリと、前記バッテリの電力によって駆動するモータジェネレータと、を有する車両を制御する車両の制御装置であって、
前記車両の走行予定経路の路面粗さの大きさ毎に予め設定された複数の路面粗さレベルを取得し、
前記車両が前記複数の路面粗さレベルのうち計算対象とする計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達する際の前記バッテリの残量を前記バッテリの許容下限値である第1所定値に設定し、
前記車両が現在地から前記計算対象粗さレベル以上の地点に到達するまでに消費する前記バッテリの消費量を算出し、
前記第1所定値と前記消費量とに基づいて、前記車両の現在地から前記計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達するために必要な現在地での前記バッテリの必要最低限の残量を算出し、
前記複数の路面粗さレベル毎に前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出し、
前記車両の現在地での前記バッテリの実際の残量と、現在地での前記バッテリの前記必要最低限の残量と、に基づいて、前記バッテリの前記必要最低限の残量のうち、前記バッテリの実際の残量以下であって、最も大きな前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出するとともに、当該必要最低限の残量となる前記路面粗さレベルをターゲット粗さレベルに設定し、
前記ターゲット粗さレベルの走行予定経路を走行中、前記バッテリの残量が充電を必要とする第2所定値より小さい場合には、前記発電機を駆動して前記バッテリを充電する、車両の制御装置。 - 内燃機関と、前記内燃機関によって駆動される発電機と、前記発電機によって発電した電力が充電されるバッテリと、前記バッテリの電力によって駆動するモータジェネレータと、を有する車両を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記車両の走行予定経路の路面粗さの大きさ毎に予め設定された複数の路面粗さレベルを取得し、
前記車両が前記複数の路面粗さレベルのうち計算対象とする計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達する際の前記バッテリの残量を前記バッテリの許容下限値である第1所定値に設定し、
前記車両が現在地から前記計算対象粗さレベル以上の地点に到達するまでに消費する前記バッテリの消費量を算出し、
前記第1所定値と前記消費量とに基づいて、前記車両の現在地から前記計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達するために必要な現在地での前記バッテリの必要最低限の残量を算出し、
前記複数の路面粗さレベル毎に前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出し、
前記車両の現在地での前記バッテリの実際の残量と、現在地での前記バッテリの前記必要最低限の残量と、に基づいて、前記バッテリの前記必要最低限の残量のうち、前記バッテリの実際の残量以下であって、最も大きな前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出するとともに、当該必要最低限の残量となる前記路面粗さレベルをターゲット粗さレベルに設定し、
前記ターゲット粗さレベルの走行予定経路を走行中、前記バッテリの残量が充電を必要とする第2所定値より小さい場合には、前記発電機を駆動して前記バッテリを充電する、プログラム。 - 内燃機関と、前記内燃機関によって駆動される発電機と、前記発電機によって発電した電力が充電されるバッテリと、前記バッテリの電力によって駆動するモータジェネレータと、を有する車両を制御するコンピュータが実行可能なプログラムが記憶された記憶媒体であって、
前記車両の走行予定経路の路面粗さの大きさ毎に予め設定された複数の路面粗さレベルを取得し、
前記車両が前記複数の路面粗さレベルのうち計算対象とする計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達する際の前記バッテリの残量を前記バッテリの許容下限値である第1所定値に設定し、
前記車両が現在地から前記計算対象粗さレベル以上の地点に到達するまでに消費する前記バッテリの消費量を算出し、
前記第1所定値と前記消費量とに基づいて、前記車両の現在地から前記計算対象粗さレベル以上の前記路面粗さレベルの地点に到達するために必要な現在地での前記バッテリの必要最低限の残量を算出し、
前記複数の路面粗さレベル毎に前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出し、
前記車両の現在地での前記バッテリの実際の残量と、現在地での前記バッテリの前記必要最低限の残量と、に基づいて、前記バッテリの前記必要最低限の残量のうち、前記バッテリの実際の残量以下であって、最も大きな前記バッテリの前記必要最低限の残量を算出するとともに、当該必要最低限の残量となる前記路面粗さレベルをターゲット粗さレベルに設定し、
前記ターゲット粗さレベルの走行予定経路を走行中、前記バッテリの残量が充電を必要とする第2所定値より小さい場合には、前記発電機を駆動して前記バッテリを充電する、記憶媒体。
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