JP2023105562A - 監視装置、監視装置の通信経路障害監視方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】
複数の通信装置を含む通信経路内の障害部位を正確に特定することができる監視装置を提供する。
【解決手段】
アラーム情報毎にアラーム情報が示す未受信の送信元及び宛先の終端通信装置間の通信経路を記憶部に記憶された通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出部と、アラーム情報各々について通信経路検出部で検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出部と、取り出された通信装置列部分が示す通信装置の各々を終端通信装置として通信装置列部分が示す終端通信装置間でテスト通信を実行させる通信制御部と、通信装置列部分が示す終端通信装置各々からテスト通信の結果情報を受信し、その受信したテスト通信の結果情報から通信網の障害部位を特定する障害部位特定部と、を含む。
【選択図】 図11
複数の通信装置を含む通信経路内の障害部位を正確に特定することができる監視装置を提供する。
【解決手段】
アラーム情報毎にアラーム情報が示す未受信の送信元及び宛先の終端通信装置間の通信経路を記憶部に記憶された通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出部と、アラーム情報各々について通信経路検出部で検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出部と、取り出された通信装置列部分が示す通信装置の各々を終端通信装置として通信装置列部分が示す終端通信装置間でテスト通信を実行させる通信制御部と、通信装置列部分が示す終端通信装置各々からテスト通信の結果情報を受信し、その受信したテスト通信の結果情報から通信網の障害部位を特定する障害部位特定部と、を含む。
【選択図】 図11
Description
本発明は、複数の通信装置を含む通信網の通信経路障害を監視する監視装置、監視装置の通信経路障害監視方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、ネットワーク内において障害が発生した場合にその障害部位を特定する従来のネットワーク障害診断システムが開示されている。そのネットワーク障害診断システムでは、障害発生時に、ネットワークの障害情報を受信し、ネットワークの構成を定義する構成情報のうちのネットワーク機器の接続関係を示す関係情報に基づいて、上記障害情報を手掛かりとして通信経路を探索し、障害部位の候補となる要素の集合をメモリに記憶する構成情報解析部と、上記構成情報解析部によって1つのアラームに対して求められた障害部位候補の集合と、次のアラームに対して求められた障害部位候補の集合との共通集合を求めることにより、障害部位を特定する障害部位特定部と、が設けられている。
しかしながら、経路障害部位候補から共通集合を求める方法では、ネットワーク構成と経路障害部位によっては経路障害部位候補が複数発生し、経路障害部位の正確な特定にはいたらないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、このような各課題に着目し、複数の通信装置を含む通信網の障害部位を正確に特定することができる監視装置、監視装置の通信経路障害監視方法及びプログラムを提供することである。
本発明の監視装置は、1つの通信網を形成しかつ当該1つの通信網の終端に配される複数の終端通信装置及び当該複数の終端通信装置間に接続されている1又は複数の中間通信装置の各々に前記通信網とは別の回線網を介して接続され、前記通信網における通信経路障害を監視する監視装置であって、前記終端通信装置の一組毎に当該一組の終端通信装置間の前記通信網における通信経路を前記一組の終端通信装置間の前記中間通信装置の並び順である通信装置列として示す通信経路情報を記憶した記憶部と、前記終端通信装置の前記一組毎に前記一組の終端装置間で第1テスト通信を実行させる第1通信制御部と、前記第1テスト通信の結果として前記第1テスト通信の通信信号が未受信である送信元及び宛先の前記終端通信装置を示すアラーム情報を前記終端通信装置の各々から受信する受信部と、前記アラーム情報毎に前記アラーム情報が示す前記未受信の送信元及び宛先の前記終端通信装置間の通信経路を前記通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出部と、前記アラーム情報各々について前記通信経路検出部で検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出部と、前記装置列取出部によって取り出された前記通信装置列部分が示す通信装置の各々を前記終端通信装置として前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置間で第2テスト通信を実行させる第2通信制御部と、前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置各々から前記第2テスト通信の結果情報を受信し、その受信した前記第2テスト通信の結果情報から前記通信網の障害部位を特定する障害部位特定部と、を含むことを特徴としている。
本発明の監視装置の通信経路障害監視方法は、1つの通信網を形成しかつ当該1つの通信網の終端に配される複数の終端通信装置及び当該複数の終端通信装置間に接続されている1又は複数の中間通信装置の各々に前記通信網とは別の回線網を介して接続され、前記通信網における通信経路障害を監視する監視装置の通信経路障害監視方法であって、前記終端通信装置の前記一組毎に前記一組の終端装置間で第1テスト通信を実行させる第1通信制御ステップと、前記第1テスト通信の結果として前記第1テスト通信の通信信号が未受信である送信元及び宛先の前記終端通信装置を示すアラーム情報を前記終端通信装置の各々から受信する受信ステップと、前記終端通信装置の一組毎に当該一組の終端通信装置間の前記通信網における通信経路を前記一組の終端通信装置間の前記中間通信装置の並び順である通信装置列として示す通信経路情報を記憶した記憶部を用いて、前記アラーム情報毎に前記アラーム情報が示す前記未受信の送信元及び宛先の前記終端通信装置間の通信経路を前記通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出ステップと、前記アラーム情報各々について前記通信経路検出ステップで検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出ステップと、前記装置列取出ステップにおいて取り出された前記通信装置列部分が示す通信装置の各々を前記終端通信装置として前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置間で第2テスト通信を実行させる第2通信制御ステップと、前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置各々から前記第2テスト通信の結果情報を受信し、その受信した前記第2テスト通信の結果情報から前記通信網の障害部位を特定する障害部位特定ステップと、を含むことを特徴としている。
本発明のプログラムは、1つの通信網を形成しかつ当該1つの通信網の終端に配される複数の終端通信装置及び当該複数の終端通信装置間に接続されている1又は複数の中間通信装置の各々に前記通信網とは別の回線網を介して接続され、前記通信網における通信経路障害を監視する監視装置に搭載されるプログラムに、前記終端通信装置の前記一組毎に前記一組の終端装置間で第1テスト通信を実行させる第1通信制御ステップと、前記第1テスト通信の結果として前記第1テスト通信の通信信号が未受信である送信元及び宛先の前記終端通信装置を示すアラーム情報を前記終端通信装置の各々から受信する受信ステップと、前記終端通信装置の一組毎に当該一組の終端通信装置間の前記通信網における通信経路を前記一組の終端通信装置間の前記中間通信装置の並び順である通信装置列として示す通信経路情報を記憶した記憶部を用いて、前記アラーム情報毎に前記アラーム情報が示す前記未受信の送信元及び宛先の前記終端通信装置間の通信経路を前記通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出ステップと、前記アラーム情報各々について前記通信経路検出ステップで検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出ステップと、前記装置列取出ステップにおいて取り出された前記通信装置列部分が示す通信装置の各々を前記終端通信装置として前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置間で第2テスト通信を実行させる第2通信制御ステップと、前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置各々から前記第2テスト通信の結果情報を受信し、その受信した前記第2テスト通信の結果情報から前記通信網の障害部位を特定する障害部位特定ステップと、を実行させることを特徴としている。
本発明の監視装置、監視装置の通信経路障害監視方法及びプログラムによれば、複数の通信装置のうちの終端通信装置間のテスト通信で通信信号の未受信が発生した複数の通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出し、その通信装置列部分が示す通信装置各々を終端通信装置として終端通信装置間のテスト通信を行い、その結果情報から障害部位を特定するので、複数の通信装置を含む通信網の障害部位を正確に特定することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の故障監視システムの基本構成を示している。かかる故障監視システムは、監視サーバ10と、通信装置1~9を含む通信網20とを備えている。通信網20を形成する通信装置1~9の各々と監視サーバ10とは回線網である監視ネットワーク11を介して接続されているが、図1では通信装置1~9個々との接続が省略されている。
通信網20では、通信装置1~9の各々はポートを有し、監視ネットワーク11外において通信装置1~9のうちで隣接する通信装置のポート間が通信ケーブル21によって接続されている。通信装置1~9間の接続関係において、通信装置1~9のうちの通信を終端する終端通信装置である通信装置1~6のポートには、エンドポイント(例えば、Ether-OAMにおけるMEPに相当する)が設定されている。また、通信装置1~9のうちの通信装置7~9は通信経路内で終端通信装置間に配置された中間通信装置であり、通信装置7~9が有する複数のポートの1つのポートには、ミドルポイント(例えば、Ether-OAMにおけるMIPに相当する)が設定されている。図1においてエンドポイント設定のポートには逆三角印▼が記され、ミドルポイント設定のポートには丸印●が記されている。
通信装置1~9間の接続関係を具体的に説明すると、通信装置1のエンドポイント設定のポート1aが通信装置7の第1のポート7aに接続され、通信装置2のエンドポイント設定のポート2aが通信装置7の第2のポート7bに接続されている。通信装置7のミドルポイント設定の第3のポート7cは通信装置8の第1のポート8aに接続されている。通信装置3のエンドポイント設定のポート3aが通信装置8の第2のポート8bに接続され、通信装置4のエンドポイント設定のポート4aが通信装置8の第3のポート8cに接続されている。通信装置8のミドルポイント設定の第4のポート8dは通信装置9のミドルポイント設定の第1のポート9aに接続されている。通信装置5のエンドポイント設定のポート5aが通信装置9の第2のポート9bに接続され、通信装置6のエンドポイント設定のポート6aが通信装置9の第3のポート9cに接続されている。
本実施例では通信装置1~9の装置名がその参照符号を用いて装置1~9として表されている。このことは後述する通信装置15についても同様である。
通信装置1~9の各々は通信機能を有すると共に監視サーバ10からの指令に応じてその通信機能を動作させ、その動作結果を監視サーバ10へ通知する制御機能を有している。その制御機能は内蔵のコンピュータ(図示せず)によって得ることができる。
監視装置である監視サーバ10は、コンピュータ(図示せず)からなり、エンドポイントデータベース12、ミドルポイントデータベース13、及び通信経路データベース14を含む複数のデータベースを備えた記憶装置16(記憶部)を有している。記憶装置16は、監視サーバ10に内蔵されても良く、コンピュータ用のソフトウエアを記憶することもできる。
図2に示すように、エンドポイントデータベース12には装置名、エンドポイント情報、Telnet(テルネット)アクセス情報が手動、すなわちサーバ使用者の操作入力によって記録されている。また、図3に示すように、ミドルポイントデータベース13には装置名、ミドルポイント情報、Telnetアクセス情報が手動によって記録されている。ここで、エンドポイント情報は例えば、テストフレームで使用されるMACアドレスなどの集合、ミドルポイント情報は同様に、例えば、テストフレームで使用されるMACアドレスなどの集合、Telnetアクセス情報は、IPアドレス、ログインID、パスワードなどの集合である。ミドルポイント情報からは通信装置のミドルポイントが設定されたポートを識別することができる。
監視サーバ10においては、記憶装置16に格納されたソフトウエアを上述したコンピュータが実行することにより、第1通信制御部、受信部、通信経路検出部、装置列取出部、第2通信制御部、障害部位特定部、第3通信制御部、及び情報更新部を形成することができる。
図4に示すように、監視サーバ10は、初期動作として上述したエンドポイントデータベース12及びミドルポイントデータベース13への情報の記録を行うと(ステップS11、S12)、エンドポイントデータベース12に記録されたエンドポイント情報に基づいて、エンドポイントが設定されたポートを有する通信装置に対して制御を行い、それらの終端通信装置間、すなわちエンドポイント間の通信(例えば、Ether-OAMにおけるリンクトレース)を実行させ(ステップS13)、その通信経路上のエンドポイント情報とミドルポイント情報を取得する(ステップS14)。通信経路上に複数のミドルポイントがある場合は複数の通信装置情報を取得する。
監視サーバ10は、取得したエンドポイント情報とミドルポイント情報からエンドポイントが設定されたポートを有する宛先装置名、通信経路上のミドルポイントが設定されたポートの装置名、エンドポイントが設定されたポートを有する送信元装置名をデータベース12、13から引き出し、引き出した装置名に基づいて通信経路データベース14を作成する(ステップS15)。図5に示すように、通信経路データベース14には、宛先装置名、通信経路上ミドルポイント装置名、送信元装置名が記録される。
また、監視サーバ10は通信装置1~9間の通信状態をネットワーク11を介して監視する。監視サーバ10は受信した複数のアラームから宛先と送信元の装置名を取得し、取得した通信経路上の装置名と通信経路データベース14の該当する部分と比較し、その比較結果から共通部分を抽出することによる経路障害部位特定機能を持つ。
監視サーバ10は、経路障害部位特定機能で複数の通信経路が示されたことにより経路障害部位が特定できない場合には、その通信経路の複数の通信装置に対して制御を行い一時的にエンドポイントを設定し、設定したエンドポイントからエンドポイント間の通信(例えば、Ether-OAMにおけるループバック)を実行させることによって、各装置間毎に通信可能か不可能かを確認することにより経路障害部位を特定する機能を持つ。
図6に示すように、ネットワーク11内において通信装置1~9に新たに通信装置15が通信ケーブル21を介して接続されるとする。通信装置15は通信装置1~9と同様の機能を有している。通信装置15は通信装置8と通信装置9との間に接続されている。すなわち、通信装置8のミドルポイント設定の第4のポート8dに通信装置15の第1のポート15aが接続され、通信装置15のミドルポイント設定の第2のポート15bが通信装置9のミドルポイント設定の第1のポート9aに接続されている。その他の接続関係は図1に示した接続関係と同じである。
通信装置15の第2のポート15bにはミドルポイントが設定されているので、ミドルポイントデータベース13には、図7に示すように、通信装置15についての装置名、ミドルポイント情報、Telnetアクセス情報が手動(操作入力)で書き加えられる。
監視サーバ10は、図8に示すように、ミドルポイントデータベース13への情報の追加記録を行うと(ステップS21)、予め定められた時間内においてエンドポイントデータベース12に記録されたエンドポイント情報に基づいて、エンドポイントが設定された通信装置に対して制御を行い、エンドポイント間の通信(例えば、Ether-OAMにおけるリンクトレース)を実行させ(ステップS22)、その通信経路上のエンドポイント情報とミドルポイント情報を取得する(ステップS23)。そして、取得したエンドポイント情報とミドルポイント情報から宛先エンドポイント装置名、通信経路上ミドルポイント装置名、送信元エンドポイント装置名をデータベース12、13から引き出し、引き出した装置名に基づいて通信経路データベース14を更新させる(ステップS24)。
よって、図9に示すように、通信経路データベース14には、装置1、5間及び装置1、6間の通信経路上ミドルポイント装置名として装置15が記録される。このように通信装置15が新たに中間通信装置として追加接続された場合に、その通信装置15を含む通信経路を通信経路データベース14に記録することができるので、通信経路データベース14の自動更新が可能となる。
なお、ステップS22の通信が第3テスト通信であり、ステップS22の実行により第3通信制御部が形成され、ステップS23及びS24の実行により情報更新部が形成される。
監視サーバ10は、受信した複数のアラームから宛先と送信元の装置名を取得し、取得した通信経路上の装置名と通信経路データベース14の該当する部分と比較し、その比較結果から共通部分を抽出することによる経路障害部位特定機能を持つ。
例えば、図10に示すように通信装置8のミドルポイント設定の第4のポート8dに故障17が発生したとして経路障害部位特定機能について説明する。上述したように、通信装置8のミドルポイント設定の第4のポート8dは通信装置15の第1のポート15aが接続されている。
経路障害部位特定機能について説明すると、図11に示すように、監視サーバ10は、先ず、エンドポイントデータベース12に記録されたエンドポイント情報に基づいて、エンドポイントが設定されたポートを有する通信装置に対して制御を行い、エンドポイント間におけるエコー要求のテストフレームの通信を実行させる(ステップS31)。そして、エンドポイント間におけるエコー要求のテストフレームの通信の結果として監視サーバ10はアラーム情報を受信する(ステップS32)。ステップS31、S32には例えば、Ether-OAMにおけるリンクトレース、ループバック、更にはコンティニュイティチェック(Continuity Check)を利用することができる。なお、ステップS31のテストフレームの通信が第1テスト通信であり、ステップS31の実行により第1通信制御部が形成され、ステップS32の実行により受信部が形成される。
図6又は図10に示した通信装置1~9、15を含むネットワーク構成の場合には、ステップS31におけるエコー要求のテストフレームの通信は、終端通信装置である通信装置1~6間で行われる。すなわち、送信元が通信装置1である場合には通信装置1は宛先の通信装置2~6各々との間、送信元が通信装置2である場合には通信装置2は宛先の通信装置1、3~6各々との間、送信元が通信装置3である場合には通信装置3は宛先の通信装置1、2、4~6各々との間、送信元が通信装置4である場合には通信装置4は宛先の通信装置1~3、5、6各々との間、送信元が通信装置5である場合には通信装置5は宛先の通信装置1~4、6各々との間、送信元が通信装置6である場合には通信装置6は宛先の通信装置1~5各々との間でエコー要求のテストフレームの通信が行われる。
宛先の通信装置1~6の各々はエコー要求のテストフレームを受信すると、それに応答するためにエコー応答のテストフレームを送信元の通信装置に対して返送する。送信元の通信装置はエコー要求のテストフレームの送信から所定時間を経過してもエコー応答のテストフレームを受信しえない場合には宛先の通信装置までの通信経路内で経路障害が起きたと判断する。このように経路障害が起きたという判断をした場合には送信元の通信装置は、アラーム情報を監視サーバ10に対して発信する。アラーム情報にはアラーム送信元と共に、宛先の通信装置からエコー応答のテストフレーム未受信を示すメッセージが含まれる。
例えば、送信元の終端通信装置である通信装置1が別の終端通信装置である通信装置5を宛先としてトレースコマンドを実行すると、通信装置1から通信装置5までの通信経路が正常であるならば、エコー要求のテストフレームが通信装置1から、通信装置7、通信装置8、通信装置15、通信装置9を各々介して通信装置5へ到達する。通信装置5はエコー応答のテストフレームを受信すると、エコー応答のテストフレームを送信元の通信装置1に対して返送する。エコー応答のテストフレームは通信装置5から、通信装置9、通信装置15、通信装置8、通信装置7を各々介して通信装置1へ到達する。通信装置1は通信装置5からのエコー応答のテストフレームの受信を確認すると、通信装置5までの通信経路が正常であり、経路障害が起きていないと判断する。このように経路障害が起きていないという判断をした場合には通信装置1は、トレースコマンドの実行結果として正常判断情報を監視サーバ10に対して発信しても良い。
図10に示したように、通信装置8のミドルポイント設定の第4のポート8dに故障が生じたために、通信装置8と通信装置15との間の通信が不通になったとする。そうすると、通信装置1から送信された、通信装置5を宛先としたエコー要求のテストフレームが通信装置8から通信装置15へ供給されないので、上述したエコー応答のテストフレームが通信装置5から返送されることは起きない。通信装置1は、エコー要求のテストフレームの送信から所定時間を経過しても到達を示すテストフレームを受信しえない場合には通信装置5までの通信経路内で経路障害が起きたと判断する。このように経路障害が起きたという判断をした場合には通信装置1は、アラーム情報を監視サーバ10に対して発信する。
この通信装置1、5間の通信動作は他の終端端末間のテストフレームの通信でも同様である。
監視サーバ10は、アラーム情報を受信すると(ステップS32のYes)、例えば、図12に示すように通信装置1~6毎に「アラーム送信元」及び「メッセージ」を得ることができる。よって、監視サーバ10は、それらのアラーム情報から未受信のエコー応答のテストフレーム毎の「宛先」及び「送信元」を抽出する(ステップS33)。ステップS33では、例えば、図13に示すように、「宛先」及び「送信元」を抽出することができる。監視サーバ10は、ステップS33で抽出した「宛先」及び「送信元」を基にして通信経路データベース14から通信経路の通信装置を取得する(ステップS34)。すなわち、ステップS33で抽出した「宛先」の通信装置と「送信元」の通信装置との間の通信経路の通信装置を取得することが行われる。この結果は例えば、図14に示すように「宛先」の通信装置と「送信元」の通信装置とを含む通信経路に存在する通信装置を装置列順として示す通信経路装置列リストが作成される。このステップS33及びS34の実行により通信経路検出部が形成される。
そして、監視サーバ10はステップS34で作成した通信経路装置列リストの複数の装置列から共通する装置列部分を取り出す(ステップS35)。ステップS35では、図14に示した通信経路装置列リストからは共通する装置列部分として「装置8、装置15、装置9」と「装置9、装置15、装置8」とが取り出される。ステップS35の実行により装置列取出部が形成される。
監視サーバ10は、ステップS35で取り出した装置列部分の各通信装置に対してエンドポイントを設定し(ステップS36)、そのエンドポイントを設定した装置列部分の通信装置に対して制御を行って、エンドポイント間のループバック通信(例えば、Ether-OAMにおけるループバック)を実行させる(ステップS37)。共通する装置列部分の通信装置が通信装置8、15、9であるならば、図15に記号▽で示すように、装置列部分として取り出された通信装置8の第4のポート8d、通信装置15の第2のポート15b、及び通信装置9の第1のポート9aにエンドポイント18が各々設定される。エンドポイント間のループバック通信とは送信元の通信装置が宛先の通信装置でもあることであり、宛先の通信装置のアドレスとして送信元の通信装置が指定される。2つの終端通信装置間の通信が正常であるならば、図16に矢印19で示すようにループバック通信を行うと、送信元の一方の終端通信装置から送信されたテストフレームが他方の終端通信装置を介して一方の終端通信装置に戻って来るはずである。しかしながら、2つの終端通信装置間が不通であるならば、送信元の一方の終端通信装置から送信されたテストフレームが他方の終端通信装置を介して一方の終端通信装置に戻って来ることはない。
各終端通信装置は、ループバック通信のテストフレームの送信から所定時間の時間経過内にテストレームの戻りがあるならば、テスト結果が正常を示す「OK」であると判断し、一方、ループバック通信のテストフレームの送信から所定時間の時間経過内にテストフレームの戻りがないならば、テスト結果が異常又は故障を示す「NG」であると判断する。図16に示すように、通信装置9、15間のループバック通信は正常に行われるので、そのテスト結果は「OK」となる。一方、通信装置8はエンドポイントとして設定された第4のポート4dに故障があるので、その第4のポート4dが使用される通信装置8、15間のループバック通信は正常に行われず、テスト結果が「NG」となる。ステップS37では、そのテスト結果が終端通信装置から監視サーバ10に送信される。このステップS37のループバック通信が第2テスト通信であり、ステップS36及びS37の実行により第2通信制御部が形成される。
監視サーバ10は、ステップS37のループバック通信によるテスト結果を受信すると(ステップS38のYes)、そのテスト結果に基づいて経路障害部位を特定する(ステップS39)。すなわち、テスト結果が「NG」となった通信装置間を経路障害部位として特定することが行われる。図16に示したループバック通信では、通信装置8、15間のループバック通信によるテスト結果が「NG」を示すので、通信装置8、15間が経路障害部位として特定され得る。ステップS39ではステップS36で設定したエンドポイントを削除して元のミドルポイントの設定に戻すことが行われる。このステップS38及びS39の実行により障害部位特定部が形成される。
このように実施例の監視サーバ10においては、複数の通信装置1~9、15のうちの終端通信装置1~6各々間のテスト通信で通信信号の未受信が発生した複数の通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出し、その通信装置列部分が示す通信装置各々を終端通信装置として終端通信装置間のテスト通信を行い、その結果情報から障害部位を特定することが行われる。よって、通信網における通信装置間の通信経路上の故障が存在する障害部位を正確に特定することができる。
1~9、15 通信装置
1a~9a、7b~9b、7c~9c、8d、15a、15b ポート
10 監視サーバ
11 監視ネットワーク
12 エンドポイントデータベース
13 ミドルポイントデータベース
14 通信経路データベース
16 記憶装置
17 故障
18 エンドポイント
19 ループバック通信
20 通信網
21 通信ケーブル
1a~9a、7b~9b、7c~9c、8d、15a、15b ポート
10 監視サーバ
11 監視ネットワーク
12 エンドポイントデータベース
13 ミドルポイントデータベース
14 通信経路データベース
16 記憶装置
17 故障
18 エンドポイント
19 ループバック通信
20 通信網
21 通信ケーブル
Claims (6)
- 1つの通信網を形成しかつ当該1つの通信網の終端に配される複数の終端通信装置及び当該複数の終端通信装置間に接続されている1又は複数の中間通信装置の各々に前記通信網とは別の回線網を介して接続され、前記通信網における通信経路障害を監視する監視装置であって、
前記終端通信装置の一組毎に当該一組の終端通信装置間の前記通信網における通信経路を前記一組の終端通信装置間の前記中間通信装置の並び順である通信装置列として示す通信経路情報を記憶した記憶部と、
前記終端通信装置の前記一組毎に前記一組の終端装置間で第1テスト通信を実行させる第1通信制御部と、
前記第1テスト通信の結果として前記第1テスト通信の通信信号が未受信である送信元及び宛先の前記終端通信装置を示すアラーム情報を前記終端通信装置の各々から受信する受信部と、
前記アラーム情報毎に前記アラーム情報が示す前記未受信の送信元及び宛先の前記終端通信装置間の通信経路を前記通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出部と、
前記アラーム情報各々について前記通信経路検出部で検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出部と、
前記装置列取出部によって取り出された前記通信装置列部分が示す通信装置の各々を前記終端通信装置として前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置間で第2テスト通信を実行させる第2通信制御部と、
前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置各々から前記第2テスト通信の結果情報を受信し、その受信した前記第2テスト通信の結果情報から前記通信網の障害部位を特定する障害部位特定部と、を含むことを特徴とする監視装置。 - 前記障害部位特定部は、前記第2テスト通信の結果情報が前記通信信号の未受信であることを示す前記終端通信装置間を前記障害部位として特定することを特徴とする請求項1記載の監視装置。
- 前記第1通信制御部は、前記終端通信装置のポートにエンドポイントが設定され、前記中間通信装置の複数のポート中の1ポートにミドルポイントが設定された設定状態で前記第1テスト通信を実行させ、
前記第2通信制御部は、前記通信装置列部分が示す通信装置の各々のうちの前記中間通信装置の前記1ポートをエンドポイントに一時的に設定し、当該一時的な設定状態で前記第2テスト通信を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載の監視装置。 - 前記記憶部は、前記通信経路情報を記憶した通信経路データベースと、前記終端通信装置と前記エンドポイントについてのエンドポイント情報とを対として記憶するエンドポイントデータベースと、前記中間通信装置と前記ミドルポイントについてのミドルポイント情報とを対として記憶するミドルポイントデータベースと、を有し、
操作入力に応じて前記通信網への新たな中間通信装置の追加接続のためのミドルポイントデータベースの更新があった場合に、前記中間通信装置を介した前記終端通信装置間で第3テスト通信を実行させる第3通信制御部と、
前記第3テスト通信の結果に応じて前記ミドルポイント情報を得て前記通信経路データベースの前記通信経路情報を更新する情報更新部と、を更に有することを特徴とする請求項3記載の監視装置。 - 1つの通信網を形成しかつ当該1つの通信網の終端に配される複数の終端通信装置及び当該複数の終端通信装置間に接続されている1又は複数の中間通信装置の各々に前記通信網とは別の回線網を介して接続され、前記通信網における通信経路障害を監視する監視装置の通信経路障害監視方法であって、
前記終端通信装置の前記一組毎に前記一組の終端装置間で第1テスト通信を実行させる第1通信制御ステップと、
前記第1テスト通信の結果として前記第1テスト通信の通信信号が未受信である送信元及び宛先の前記終端通信装置を示すアラーム情報を前記終端通信装置の各々から受信する受信ステップと、
前記終端通信装置の一組毎に当該一組の終端通信装置間の前記通信網における通信経路を前記一組の終端通信装置間の前記中間通信装置の並び順である通信装置列として示す通信経路情報を記憶した記憶部を用いて、前記アラーム情報毎に前記アラーム情報が示す前記未受信の送信元及び宛先の前記終端通信装置間の通信経路を前記通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出ステップと、
前記アラーム情報各々について前記通信経路検出ステップで検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出ステップと、
前記装置列取出ステップにおいて取り出された前記通信装置列部分が示す通信装置の各々を前記終端通信装置として前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置間で第2テスト通信を実行させる第2通信制御ステップと、
前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置各々から前記第2テスト通信の結果情報を受信し、その受信した前記第2テスト通信の結果情報から前記通信網の障害部位を特定する障害部位特定ステップと、を含むことを特徴とする通信経路障害監視方法。 - 1つの通信網を形成しかつ当該1つの通信網の終端に配される複数の終端通信装置及び当該複数の終端通信装置間に接続されている1又は複数の中間通信装置の各々に前記通信網とは別の回線網を介して接続され、前記通信網における通信経路障害を監視する監視装置に搭載されるプログラムに、
前記終端通信装置の前記一組毎に前記一組の終端装置間で第1テスト通信を実行させる第1通信制御ステップと、
前記第1テスト通信の結果として前記第1テスト通信の通信信号が未受信である送信元及び宛先の前記終端通信装置を示すアラーム情報を前記終端通信装置の各々から受信する受信ステップと、
前記終端通信装置の一組毎に当該一組の終端通信装置間の前記通信網における通信経路を前記一組の終端通信装置間の前記中間通信装置の並び順である通信装置列として示す通信経路情報を記憶した記憶部を用いて、前記アラーム情報毎に前記アラーム情報が示す前記未受信の送信元及び宛先の前記終端通信装置間の通信経路を前記通信経路情報に基づいて検出する通信経路検出ステップと、
前記アラーム情報各々について前記通信経路検出ステップで検出された通信経路のうちの共通する通信装置列部分を取り出す装置列取出ステップと、
前記装置列取出ステップにおいて取り出された前記通信装置列部分が示す通信装置の各々を前記終端通信装置として前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置間で第2テスト通信を実行させる第2通信制御ステップと、
前記通信装置列部分が示す前記終端通信装置各々から前記第2テスト通信の結果情報を受信し、その受信した前記第2テスト通信の結果情報から前記通信網の障害部位を特定する障害部位特定ステップと、を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2022006468A JP2023105562A (ja) | 2022-01-19 | 2022-01-19 | 監視装置、監視装置の通信経路障害監視方法及びプログラム |
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JP2022006468A JP2023105562A (ja) | 2022-01-19 | 2022-01-19 | 監視装置、監視装置の通信経路障害監視方法及びプログラム |
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