JP2023104237A - 範囲設定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他車の走行を妨げてしまうことを抑制する。【解決手段】自動運転車両Mに搭載された範囲設定装置1は、自動運転車両Mの状態を示す車両状態情報及び自動運転車両Mの周辺環境の状態を示す環境状態情報のうちの少なくともいずれかと、自動運転車両Mに搭載された機器の状態を示す機器状態情報とを取得する情報取得部121と、車両状態情報及び機器状態情報に基づく自動運転車両Mの走行中の安全度合いを示す第1安全パラメータと、環境状態情報及び機器状態情報に基づく安全度合いを示す第2安全パラメータのうちの少なくともいずれかのパラメータを特定する特定部122と、特定したパラメータが、自動運転車両Mの速度制御及び舵角制御のうちの少なくとも一方の目標値を設定可能な設定範囲を制限するか否かを判定するための判定閾値未満である場合、設定範囲をパラメータに応じて狭くする範囲設定部123と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動運転車両の制御目標値を設定する範囲設定装置に関する。
自動運転車両に異常が生じたら停車させる技術が知られている。特許文献1には、自動運転車両に搭載されたセンサに異常が発生した場合に、自動運転車両を停車させる技術が開示されている。
特開2019―174168号公報
特許文献1の技術では、異常の程度にかかわらず自動運転車両を停車させてしまうので、他車の走行を妨げてしまうことがある。例えば、停車させる必要のない軽微な異常が発生した自動運転車両を道幅の狭い道路に停車させてしまうと、停車した自動運転車両が、走行中の他車の障害になってしまう。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、他車の走行を妨げてしまうことを抑制することを目的とする。
本発明の態様においては、自動運転車両に搭載された範囲設定装置であって、前記自動運転車両の状態を示す車両状態情報及び前記自動運転車両の周辺環境の状態を示す環境状態情報のうちの少なくともいずれかと、前記自動運転車両に搭載された機器の状態を示す機器状態情報とを取得する情報取得部と、前記車両状態情報及び前記機器状態情報に基づく前記自動運転車両の走行中の安全度合いを示す第1安全パラメータと、前記環境状態情報及び前記機器状態情報に基づく前記安全度合いを示す第2安全パラメータのうちの少なくともいずれかのパラメータを特定する特定部と、前記特定部が特定した前記パラメータが、前記自動運転車両の速度制御及び舵角制御のうちの少なくとも一方の目標値を設定可能な設定範囲を制限するか否かを判定するための判定閾値未満である場合、前記設定範囲を前記パラメータに応じて狭くする範囲設定部と、を有する範囲設定装置を提供する。
前記範囲設定部は、前記パラメータが取りうる値の範囲を複数に分割してできる複数のパラメータ範囲のうちの、前記特定部が特定した前記パラメータの値が含まれるパラメータ範囲に応じて前記設定範囲を狭くしてもよい。
前記特定部は、前記第1安全パラメータ及び前記第2安全パラメータを特定し、前記範囲設定部は、前記設定範囲を前記第1安全パラメータに応じて狭くした範囲と、前記設定範囲を前記第2安全パラメータに応じて狭くした範囲とのうちの、狭い方の範囲を前記設定範囲にしてもよい。
前記特定部は、前記第1安全パラメータ及び前記第2安全パラメータを特定し、前記範囲設定部は、前記第1安全パラメータ及び前記第2安全パラメータのうちの小さい方に応じて前記設定範囲を狭くしてもよい。
前記情報取得部は、前記自動運転車両の周辺環境を検知する前記機器の検知精度低下度合いを示す検知精度低下情報を含む前記機器状態情報と、前記自動運転車両に生じた故障を示す故障状態情報を含む前記車両状態情報とを取得し、前記特定部は、前記検知精度低下情報が示す前記検知精度低下度合いと、前記故障状態情報が示す前記故障による脅威度合いとに基づいて前記第1安全パラメータを特定してもよい。
前記情報取得部は、前記自動運転車両の周辺環境を検知する前記機器が検出した前記自動運転車両が走行中の地面の状態を示す地面状態情報、及び前記自動運転車両の周辺の天候の状態を示す天候状態情報を含む前記環境状態情報と、前記自動運転車両に搭載された通信装置の通信品質を示す通信品質情報、及び前記自動運転車両の位置を検出する位置検出装置の位置検出精度を示す位置検出精度情報を含む前記機器状態情報と、を取得し、前記特定部は、前記地面状態情報が示す前記地面の状態による安全度合いを示す地面安全度合いと、前記天候状態情報が示す前記天候の状態による安全度合いを示す天候安全度合いと、前記通信品質情報が示す前記通信品質による安全度合いを示す通信安全度合いと、前記位置検出精度情報が示す前記位置検出精度による安全度合いを示す位置安全度合いとの総和を前記第2安全パラメータとして特定してもよい。
本発明によれば、他車の走行を妨げてしまうことを抑制できるという効果を奏する。
自動運転車両の構成を説明するための図である。 各パラメータ範囲に関連付けられた制限範囲を説明するための図である。 安全パラメータに応じて設定範囲を狭くする処理の一例を示すフローチャートである。 範囲設定装置の効果を説明するための図である。 管制システムの概略図である。
[自動運転車両Mの構成]
図1は、自動運転車両Mの構成を説明するための図である。自動運転車両Mは、自動運転を行う車両である。自動運転車両Mには、範囲設定装置1、各種センサ2、各種ECU3、GPS受信機4、通信装置5及び自動運転装置6が搭載されている。
各種センサ2は、自動運転車両Mの周辺環境の状態を検知する複数の機器である。各種センサ2は、例えばカメラ、レーダー、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、雨雪センサを含むが、これに限定するものではない。カメラは、自動運転車両Mの周辺を撮像して撮像画像を生成する。レーダー及びLiDARは、自動運転車両Mの周辺の物体及び物体の状態を検知する。雨雪センサは、水分の有無を判定することにより天候の状態が、晴れ、雨、雪のいずれであるかを検知する。
各種センサ2は、例えば撮像画像及びLiDARの検知結果に基づいて、自動運転車両Mが走行中の地面の状態を検知する。地面の状態は、例えば「乾燥」、「濡れ」、「積雪」などであるが、これに限定するものではない。また、各種センサ2は、例えば撮像画像と、LiDAR及び雨雪センサの検知結果とに基づいて、天候の状態を検知する。天候の状態は、例えば「晴れ」「雨」「雪」などであるが、これに限定するものではない。各種センサ2は、検知した周辺環境の状態を示す環境状態情報を範囲設定装置1に出力する。具体的には、各種センサ2は、環境状態情報として、地面の状態を示す地面状態情報及び天候の状態を示す天候状態情報のうちの少なくとも一方を含む環境状態情報を出力する。
各種センサ2は、各機器の検知精度低下度合いを特定する自己診断機能を有する。検知精度低下度合いは、例えば0以上1以下の数値で表され、数値が大きいほど精度が低下していることを示す。各種センサ2は、例えばLiDARのレンズ面の汚れの度合い及びセンサ軸の傾き度合いに基づいて検知精度低下度合いを特定する。そして、各種センサ2は、検知精度低下度合いを示す検知精度低下情報を含む機器状態情報を範囲設定装置1に出力する。
各種ECU(Electronic Control Unit)3は、自動運転車両Mに搭載された複数の装置を制御する。各種ECU3は、自動運転車両Mの状態を示す車両状態情報を範囲設定装置1に出力する。具体的には、各種ECU3は、自動運転車両Mの各装置に生じた故障を示す故障状態情報(Diagnostic Trouble Code)を含む車両状態情報を出力する。車両故障情報は、自動運転車両Mの各装置に生じ得る故障内容に応じて定義されたコードである。具体的には、車両故障情報は、英数字の組み合わせで表される。具体例を挙げると、車両故障情報[P0121]は、スロットルポジションセンサ回路の不良を示し、故障発生情報[P0122]は、スロットルポジションセンサ回路の電圧低下を示す。
各種ECU3は、所定時間(例えば100ミリ秒)毎に、車両故障情報で示される故障が発生したか否かを判定する。そして、各種ECU3は、車両故障情報で示される故障が所定回数(例えば10回)発生した場合、車両故障情報で示される故障が発生したことを示す情報を範囲設定装置1に出力する。具体例を挙げると、各種ECU3は、車両故障情報[P0121]に、車両故障情報[P0121]で示される故障(スロットルポジションセンサ回路の不良)が発生したことを示す情報[1]を関連付けて出力する。
各種ECU3は、車両故障情報で示される故障が発生していない場合、発生していないことを示す情報(数値)を出力する。例えば、各種ECU3は、車両故障情報[P0121]に、車両故障情報[P0121]で示される故障(スロットルポジションセンサ回路の不良)が発生していないことを示す情報[0]を関連付けて出力する。
GPS(Global Positioning System)受信機4は、自動運転車両Mの位置を検出する位置検出装置である。GPS受信機4は、GPSの衛星から送信される電波を受信し、自動運転車両Mの位置を示す座標を特定する。GPS受信機4は、自己診断機能を有し、位置検出精度を特定する。具体的には、GPS受信機4は、GPSの衛星から送信される電波の受信電波強度及びs/n比に基づいて位置検出精度を特定する。GPS受信機4は、位置検出精度を示す位置検出精度情報を含む機器状態情報を範囲設定装置1に出力する。なお、位置検出装置は、GPSに限らず、他の衛星測位システム(例えば準天頂衛星システム)を使用して位置を示す座標を特定してもよい。
通信装置5は、無線通信回線を介して他の装置と情報を送受信するための無線通信モジュールである。無線通信回線は、例えば携帯電話用の通信網であるが、これに限定するものではない。通信装置5は、通信装置5と他の装置との通信の通信品質を特定する。例えば、通信装置5は、電波強度、スループット及び応答遅延を通信品質として特定する。通信装置5は、通信品質を示す通信品質情報を含む機器状態情報を範囲設定装置1に出力する。
自動運転装置6は、各種センサ2が検知した周辺環境の状態などに基づいて自動運転車両Mの速度及び舵角を制御することにより、自動運転車両Mを自動的に走行させる。自動運転装置6は、周辺環境の状態などに基づいて速度制御の目標値(以下「目標速度」という。)を設定し、自動運転車両Mの速度が目標速度になるように自動運転車両Mに搭載された動力部(例えばエンジン)の出力を制御する。また、自動運転装置6は、舵角制御の目標値(以下「目標舵角」という。)を設定し、自動運転車両Mの舵角が目標舵角になるように、例えば自動運転車両Mのステアリングホイールを回転させる。
ところで、自動運転装置6は、自動運転車両Mに搭載された装置の故障、各種センサ2の異常、通信装置5の通信品質の低下、GPS受信機4の位置検知精度の低下、天候及び地面の状態などの周辺環境の状態に応じて、自動運転車両Mを停車させることがある。例えば、自動運転装置6は、各種センサ2が自動運転車両Mの周辺の物体及び物体の状態を検知できなくなった場合、自動運転車両Mを停車させる。しかし、停車させる必要のない軽微な各種センサ2の異常(例えば許容できる範囲の検知精度の低下)が発生した場合に自動運転車両Mを道幅の狭い道路に停車させてしまうと、停車した自動運転車両Mが他車の走行を妨げてしまう。
そこで、範囲設定装置1は、自動運転車両Mに搭載された装置の故障状態、自動運転車両Mの周辺環境の状態、及び自動運転車両Mに搭載された機器の状態に応じて速度制御及び舵角制御のうちの少なくとも一方の目標値を設定可能な設定範囲を制限する。そして、自動運転装置6は、範囲設定装置1により制限された範囲内の目標速度及び目標舵角になるように自動運転車両Mを走行させる。その結果、自動運転装置6は、自動運転車両Mを停車させずに、安全性が損なわれない範囲内の速度及び舵角で自動運転車両Mを走行させることができる。そのため、自動運転装置6は、自動運転車両Mを停車させる必要のない状況で停車させてしまうことを抑制できるので、他車の走行を妨げてしまうことを抑制できる。
以下、範囲設定装置1の構成を説明する。
[範囲設定装置1の構成]
範囲設定装置1は、記憶部11と、制御部12とを有する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶する。
制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む計算リソースである。制御部12は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、情報取得部121、特定部122及び範囲設定部123としての機能を実現する。
情報取得部121は、車両状態情報及び環境状態情報のうちの少なくともいずれかと、機器状態情報とを取得する。具体的には、情報取得部121は、故障状態情報を含む車両状態情報を各種ECU3から取得し、検知精度低下情報を含む機器状態情報を各種センサ2から取得する。また、情報取得部121は、地面状態情報及び天候状態情報を含む環境状態情報を各種センサ2から、位置検出精度情報を含む機器状態情報をGPS受信機4から、通信品質情報を含む機器状態情報を通信装置5から取得する。
特定部122は、情報取得部121が取得した各種情報に基づいて自動運転車両Mの走行中の安全度合いを示すパラメータ(以下「安全パラメータ」という。)を特定する。例えば、特定部122は、所定時間毎に安全パラメータを特定する。所定時間は、例えば制御部12の処理周期であり、具体的な値は100ミリ秒である。
特定部122は、車両状態情報に含まれる故障状態情報が示す故障による脅威度合いと、機器状態情報に含まれる検知精度低下情報が示す検知精度低下度合いと基づく第1安全パラメータを特定する。具体的には、まず、特定部122は、故障による脅威度合いを特定する。具体的には、特定部122は、車両故障情報で示される故障が発生したことを示す情報に、当該故障が走行中の安全に与える影響の大きさを乗算した値を、当該故障による脅威度合いとして特定する。一の故障が走行中の安全に与える影響の大きさは、当該一の故障に応じてあらかじめ定められている。特定部122は、複数の故障が同時に生じた場合、各故障が発生したことを示す情報に、各故障が走行中の安全に与える影響の大きさを乗算した値の総和を脅威度合いとして特定する。より具体的には、特定部122は、下記式(1)を用いて脅威度合いtを特定する。
t=(P0121)×(P0121の重み)+(P0122)×(P0122の重み)+… (1)
(P0121)は、故障発生情報[P0121]で示される故障(スロットルポジションセンサ回路の不良)が発生したか否か示す情報(数値)であり、発生した場合は[1]、未発生の場合は[0]である。(P0121の重み)は、故障発生情報[P0121]で示される故障が走行中の安全に与える影響の大きさを示す値であり、0以上1以下の数値で表される。(P0122)は、故障発生情報[P0122]で示される故障(スロットルポジションセンサ回路の電圧低下)が発生したか否かを示す情報(数値)であり、発生した場合は[1]、未発生の場合は[0]である。(P0122の重み)は、故障発生情報[P0122]で示される故障が走行中の安全に与える影響の大きさを示す値であり、0以上1以下の数値で表される。脅威度合いtは、数値が大きいほど故障が走行中の安全に与える影響が大きい、つまり故障による脅威が大きいことを示す。
特定部122は、故障の脅威度合いt及び検知精度低下度合いのうちの大きい方を、安全度合いの最大値(例えば1)から減算した値を第1安全パラメータとして特定する。具体的には、特定部122は、下記式(2)を用いて、0以上1以下の範囲内で第1安全パラメータsp1を特定する。
sp1=1-max(t、d) (2)
式(2)において、dは、検知精度低下度合いである。max(t、d)は、故障の脅威度合いtと検知精度低下度合いdのうちの最大値を表す記号である。
なお、特定部122は、安全度合いの最大値から故障の脅威度合いtを減算した値、及び安全度合いの最大値から検知精度低下度合いdを減算した値のうちの小さい方を第1安全パラメータsp1として特定してもよい。具体的には、特定部122は、下記式(3)を用いて第1安全パラメータsp1を特定する。
sp1=min(1-t、1-d) (3)
min(1-t、1-d)は、安全度合いの最大値(1)から故障の脅威度合いtを減算した値、及び安全度合いの最大値(1)から検知精度低下度合いを減算した値のうちの最小値を表す記号である。
特定部122は、環境状態情報及び機器状態情報に基づいて第2安全パラメータを特定する。例えば、特定部122は、環境状態情報が示す状態の周辺環境下で走行したときの安全度合い、及び機器状態情報が示す状態の機器を用いて走行したときの安全度合いに基づいて第2安全パラメータを特定する。
まず、特定部122は、環境状態情報に含まれる地面状態情報が示す地面の状態による安全度合いを示す地面安全度合いを特定する。具体的には、特定部122は、自動運転車両Mが走行中の地面が地面状態情報で示される一の状態であることを示す情報(数値)に、当該状態の地面を走行したときの安全度合いを乗算した値を、地面安全度合いとして特定する。一の状態の地面を走行したときの安全度合いは、当該一の状態に応じて予め定められ、0以上1以下の数値で表される。一例を挙げると、「乾燥状態」の地面を走行したときの安全度合いは[1]である。より具体的には、特定部122は、複数の地面の状態の各々であることを示す情報(数値)に、安全度合いとして各状態の重みを乗算した値の総和を地面安全度合いrとして特定する。
特定部122は、下記式(4)を用いて地面安全度合いrを特定する。
r=(乾燥状態)×(乾燥状態の重み)+(濡れ状態)×(濡れ状態の重み)+… (4)
(乾燥状態)は自動運転車両Mが走行中の地面が乾燥状態であるか否か示す情報(数値)であり、乾燥状態である場合は[1]、乾燥状態でない場合は[0]である。(濡れ状態)は自動運転車両Mが走行中の地面が濡れ状態であるか否か示す情報(数値)であり、濡れ状態である場合は[1]、濡れ状態でない場合は[0]である。つまり、自動運転車両Mが走行中の地面が乾燥状態であれば、(乾燥状態)は[1]であり、(濡れ状態)は[0]である。
次に、特定部122は、天候状態情報が示す天候の状態による安全度合いを示す天候安全度合いを特定する。具体的には、特定部122は、走行中の自動運転車両Mの周辺の天候が天候状態情報で示される状態であることを示す情報に、当該状態の天候下で走行したときの安全度合いを乗算した値を、天候安全度合いとして特定する。一の状態の天候下で走行したときの安全度合いは、当該状態に応じて予め定められ、0以上1以下の数値で表される。例えば、「晴れ状態」で走行したときの安全度合いは[1]である。より具体的には、特定部122は、複数の天候の状態の各々であることを示す情報(数値)に、安全度合いとして各状態の重みを乗算した値の総和を天候安全度合いwとして特定する。
特定部122は、下記式(5)を用いて天候安全度合いwを特定する。
w=(晴れ状態)×(晴れ状態の重み)+(雨状態)×(雨状態の重み)+… (5)
(晴れ状態)は、走行中の自動運転車両Mの周辺の天候が晴れ状態であるか否か示す情報(数値)であり、晴れ状態である場合は[1]、晴れ状態でない場合は[0]である。(雨状態)は、走行中の自動運転車両Mの周辺の天候が雨状態であるか否か示す情報(数値)であり、雨状態である場合は[1]、雨状態でない場合は[0]である。つまり、自動運転車両Mの周辺の天候が晴れであれば、(晴れ状態)は[1]であり、(雨状態)は[0]である。
続いて、特定部122は、通信品質情報が示す通信品質による安全度合いを示す通信安全度合いを特定する。具体的には、特定部122は、通信装置5と他の装置との通信品質が通信品質状態情報で示される状態であることを示す情報に、当該通信品質で通信しながら自動運転車両Mが走行したときの安全度合いを乗算した値を、通信安全度合いとして特定する。より具体的には、特定部122は、複数の通信品質の状態の各々を示す情報(数値)に、安全度合いとして当該状態の重みを乗算した値の総和を通信安全度合いcとして特定する。
特定部122は、以下の式(6)を用いて通信安全度合いcを特定する。
c=(電波強度)×(電波強度の重み)+(スループット)×(スループットの重み)+(応答遅延)×(応答遅延の重み) (6)
(電波強度)は、通信装置5の無線通信の電波強度を示す情報(数値)である。特定部122は、(電波強度の重み)を(電波強度)の値が大きいほど大きくする。(スループット)は、スループットが所定の値以下になって通信品質が劣化した状態であるか否かを示す情報(数値)である。(スループット)は、単位時間あたりに処理できる量が低下してスループットが所定の値以下になったら[1]であり、単位時間あたりに処理できる量が所定の値よりも大きければ[0]である。(応答遅延)は、遅延時間が所定の値以上になって通信品質が劣化した状態であるか否かを示す情報(数値)である。(応答遅延)は、要求に対して応答が帰ってくるまでにかかる時間が所定の値以上になったら[1]であり、要求に対して応答が帰ってくるまでにかかる時間が所定の値未満であれば[0]である。
(電波強度の重み)は、0より大きく、1以下の値で表される。一方、(スループットの重み)及び(応答遅延の重み)は、マイナス1以上0未満の値で表される。このようにすることで、特定部122は、電波強度が大きいほど大きい通信安全度合いcを特定できる。また、特定部122は、スループットが低下したり応答遅延が発生したりして通信品質が劣化しているときに、劣化していないときよりも小さい通信安全度合いcを特定できる。なお、特定部122は、スループットの低下や応答遅延により特定した通信安全度合いcが0未満になる場合には通信安全度合いcを0にして、通信安全度合いを0以上1以下の値で特定する。
さらに、特定部122は、位置検出精度情報が示す位置検出精度による安全度合いを示す位置安全度合いを特定する。具体的には、特定部122は、位置検出精度が高いほど大きい位置安全度合いscを特定する。特定部122は、0以上1以下の範囲内で位置安全度合いscを特定する。なお、特定部122が、地面安全度合いr、天候安全度合いw、通信安全度合いc及び位置安全度合いscを特定する順序は、上記に限定されず、いずれの安全度合いから特定してもよく、並列に特定してもよい。
特定部122は、地面安全度合いr、天候安全度合いw、通信安全度合いc、及び位置安全度合いscの総和を第2安全パラメータとして特定する。具体的には、特定部122は、各安全度合いに、各安全度合いの重みを乗算した値の総和を第2安全パラメータとして特定する。より具体的には、特定部122は、下記式(7)を用いて第2安全パラメータsp2を特定する。
sp2=(r)×(rの重み)+(w)×(wの重み)+(c)×(cの重み)+(sc)×(scの重み) (7)
特定部122は、第2安全パラメータsp2が0以上1以下になるように特定する。例えば、特定部122は、各安全度合いの最大値に各安全度合いの重みを乗算した値の総和が1になるように各安全度合いの重みを設定する。各安全度合いの重みは、実験などにより適宜設定される。
特定部122は、第1安全パラメータsp1及び第2安全パラメータsp2の少なくともいずれか一方を特定すればよいが、第1安全パラメータsp1及び第2安全パラメータsp2の両方を特定してもよい。以下の説明において、第1安全パラメータsp1及び第2安全パラメータsp2を特に区別する必要が無い場合、「安全パラメータ」という。
範囲設定部123は、安全パラメータが特定される毎に、自動運転車両Mの目標速度(時速)及び目標舵角のうちの少なくとも一方の設定範囲を設定する。例えば、範囲設定部123は、安全パラメータが判定閾値未満である場合、安全パラメータに応じて設定範囲を狭くする。判定閾値は、設定範囲を制限するか否かを判定するための閾値である。判定閾値の具体的な値は、例えば0.8である。範囲設定部123は、特定された第1安全パラメータsp1及び第2安全パラメータsp2のうちの少なくともいずれかが判定閾値未満である場合、判定閾値未満の安全パラメータに応じて設定範囲を狭くする。
範囲設定部123は、安全パラメータが取りうる値の範囲を複数に分割してできる複数のパラメータ範囲のうちの、特定された安全パラメータの値が含まれるパラメータ範囲に応じて設定範囲を狭くしてもよい。この場合、複数のパラメータ範囲の各々に、設定範囲を狭くするための制限範囲が関連付けられていてもよい。図2は、各パラメータ範囲に関連付けられた制限範囲を説明するための図である。各パラメータ範囲には、自動運転車両Mの目標速度を制限するための速度制限範囲(時速制限範囲)と、目標舵角を制限するための舵角制限範囲が関連付けられている。具体例を挙げると、パラメータ範囲[0.4以上0.6未満]には、速度制限範囲[最高速度20km](毎時)が関連付けられ、舵角制限範囲[最大舵角20度]が関連付けられている。
範囲設定部123は、判定閾値未満の安全パラメータが含まれるパラメータ範囲に関連付けられた制限範囲を設定範囲にする。具体例を挙げると、範囲設定部123は、第1安全パラメータsp1が[0.7]である場合、パラメータ範囲[0.6以上0.8未満]に関連付けられた制限範囲[最高速度30km]を設定範囲にする(図2を参照)。
範囲設定部123は、設定範囲を第1安全パラメータsp1に応じて狭くした範囲と、設定範囲を第2安全パラメータsp2に応じて狭くした範囲とのうちの、狭い方の範囲を設定範囲にする。具体的には、まず、範囲設定部123は、第1安全パラメータsp1が含まれるパラメータ範囲に関連付けられた第1制限範囲を特定する。次に、範囲設定部123は、第2安全パラメータsp2が含まれるパラメータ範囲に関連付けられた第2制限範囲を特定する。なお、範囲設定部123は、第1制限範囲を特定する前に第2制限範囲を特定してもよく、第1制限範囲と第2制限範囲を並列に特定してもよい。
そして、範囲設定部123は、第1制限範囲が第2制限範囲以下か否かを判定する。範囲設定部123は、第1制限範囲が第2制限範囲以下である場合、第1制限範囲を設定範囲にする。範囲設定部123は、第2制限範囲が第1制限範囲よりも狭い場合、第2制限範囲を設定範囲にする。具体例を挙げると、範囲設定部123は、第1制限範囲が最高速度30kmの制限範囲であり、第2制限範囲が最高速度20km及び最大舵角20度の制限範囲であれば、第2制限範囲を設定範囲にする。
また、範囲設定部123は、第1安全パラメータsp1及び第2安全パラメータsp2のうちの小さい方に応じて範囲を狭くしてもよい。具体的には、範囲設定部123は、第1安全パラメータsp1と第2安全パラメータsp2のうちの小さい方の安全パラメータが含まれているパラメータ範囲に関連付けられた制限範囲を設定範囲にする。一例を挙げると、範囲設定部123は、第1安全パラメータが[0.7]であり、第2安全パラメータが[0.5]であれば、[0.5]が含まれるパラメータ範囲に関連付けられた制限範囲を設定範囲にする。
[安全パラメータに応じて設定範囲を狭くする処理の一例を示すフローチャート]
図3は、安全パラメータに応じて設定範囲を狭くする処理の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、安全パラメータが特定された後に実行される。
まず、範囲設定部123は、特定された安全パラメータが判定閾値である0.8以上か否かを判定する(ステップS1)。範囲設定部123は、安全パラメータが0.8以上であれば(ステップS1でYes)、設定範囲を狭くしない(ステップS2)。
範囲設定部123は、安全パラメータが0.8未満であれば(ステップS1でNo)、安全パラメータが0.6以上か否かを判定する(ステップS3)。範囲設定部123は、安全パラメータが0.6以上であれば(ステップS3でYes)、目標速度の設定範囲を最高速度30kmに制限する(ステップS4)。具体的には、範囲設定部123は、安全パラメータが含まれるパラメータ範囲[0.6以上、0.8未満]に関連付けられた制限範囲[最高速度30km](毎時)を設定範囲にする(図2を参照)。
範囲設定部123は、安全パラメータが0.6未満であれば(ステップS3でNo)、安全パラメータが0.4以上か否かを判定する(ステップS5)。範囲設定部123は、安全パラメータが0.4以上であれば(ステップS5でYes)、目標速度の設定範囲を最高速度20kmに、目標舵角の設定範囲を最大舵角20度に制限する(ステップS6)。
範囲設定部123は、安全パラメータが0.4未満であれば(ステップS5でNo)、安全パラメータが0.2以上か否かを判定する(ステップS7)。範囲設定部123は、安全パラメータが0.2以上であれば(ステップS7でYes)、目標速度の設定範囲を最高速度10kmに、目標舵角の設定範囲を最大舵角10度に制限する(ステップS8)。範囲設定部123は、安全パラメータが0.2未満であれば(ステップS7でNo)、自動運転車両Mを停車させる指示を自動運転装置6に通知する(ステップS9)。
図4は、範囲設定装置1の効果を説明するための図である。図4の横軸は時刻Tを示し、左の第1縦軸は安全パラメータsを示し、右の第2縦軸は自動運転車両Mの時速Vを示す。
時刻T0から時刻T1までの間、自動運転装置6は、時速50kmで自動運転車両Mを走行させている。時刻T1は、安全パラメータsが0.8未満になった時刻である。範囲設定装置1は、時刻T1において、パラメータ範囲[0.6以上0.8未満]に関連付けられた制限範囲[最高速度30km]を設定範囲にする(図2を参照)。そして、自動運転装置6は、自動運転車両Mの目標速度を時速30kmに設定し、設定した目標速度である時速30kmになるように自動運転車両Mを減速する。
時刻T2は、安全パラメータが0.8以上になった時刻である。範囲設定装置1は、時刻T2で、安全パラメータに応じて狭くしていた設定範囲を広くする。言い換えると、範囲設定装置1は、安全パラメータが0.8以上になった場合、設定範囲の制限を解除する。自動運転装置6は、目標速度を例えば時速50kmに設定し、設定した目標速度になるように自動運転車両Mを加速する。このようにすることで、範囲設定装置1は、自動運転車両Mの状態、搭載された機器の状態、周辺環境の状態に応じて、速度制御及び舵角制御の目標値を適切に制限できる。その結果、自動運転装置6は、自動運転車両Mを停車させる必要のない状況で停車させてしまうことを抑制できるので、他車の走行を妨げてしまうことを抑制できる。
(変形例1)
なお、範囲設定部123は、自動運転車両Mに複数の故障が生じて脅威度合いtが1以上になった場合、制限範囲を特定することなく、自動運転車両Mを停車させる指示を自動運転装置6に通知する。このようにすることで、範囲設定装置1は、自動運転車両Mの走行中の安全が脅かされる状況で、自動運転車両Mを停車させることができるので、自動運転車両Mの安全性を高められる。
(変形例2)
自動運転車両Mが走行中の道路において、道路状況や天候に応じて走行速度の上限が規制される場合がある。この場合、情報取得部121は、通信装置5を介して自動運転車両Mが走行中の道路の走行速度の上限を示す速度規制情報を取得する。図5は、管制システムSの概略図である。管制センタ7は、自動運転車両M及び他の車両を管制し、例えば自動運転車両Mが走行中の道路の走行速度の上限を示す速度規制情報を当該自動運転車両MにネットワークNを介して送信する。ネットワークNは例えばインターネットである。範囲設定部123は、情報取得部121が取得した速度規制情報が示す走行速度の上限以下の速度制限範囲を設定する。また、管制センタ7は、例えば自動運転車両Mの位置を含む所定範囲内の天候の状態を示す天候状態情報を自動運転車両Mに送信してもよい。情報取得部121は、自動運転車両Mを管理する管制センタ7から環境状態情報を取得する。特定部122は、情報取得部121が管制センタ7から取得した天候状態情報が示す天候の状態による安全度合いを示す天候安全度合いを特定する。
[範囲設定装置1の効果]
以上説明したように、範囲設定装置1は、自動運転車両Mの状態及び自動運転車両Mに搭載された機器の状態に基づく自動運転車両Mの走行中の安全度合いを示す第1安全パラメータsp1と、自動運転車両Mの周辺環境の状態及び機器の状態に基づく安全度合いを示す第2安全パラメータsp2のうちの少なくともいずれかの安全パラメータを特定する。そして、範囲設定装置1は、安全パラメータが判定閾値未満である場合、安全パラメータに応じて、速度制御及び舵角制御のうちの少なくとも一方の目標値を設定可能な設定範囲を狭くする。
このようにすることで、範囲設定装置1は、自動運転車両Mの状態及び周辺環境の状態のうちの少なくともいずれかと、搭載された機器の状態とに応じて、速度制御及び舵角制御の目標値を適切に制限できる。その結果、自動運転装置6は、自動運転車両Mを停車させずに、安全性が損なわれない範囲内の速度及び舵角で自動運転車両Mを走行させることができる。そのため、自動運転装置6は、自動運転車両Mを停車させる必要のない状況で停車させてしまうことを抑制できるので、他車の走行を妨げてしまうことを抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 範囲設定装置
11 記憶部
12 制御部
121 情報取得部
122 特定部
123 範囲設定部
2 各種センサ
3 各種ECU
4 GPS受信機
5 通信装置
6 自動運転装置
M 自動運転車両

Claims (6)

  1. 自動運転車両に搭載された範囲設定装置であって、
    前記自動運転車両の状態を示す車両状態情報及び前記自動運転車両の周辺環境の状態を示す環境状態情報のうちの少なくともいずれかと、前記自動運転車両に搭載された機器の状態を示す機器状態情報とを取得する情報取得部と、
    前記車両状態情報及び前記機器状態情報に基づく前記自動運転車両の走行中の安全度合いを示す第1安全パラメータと、前記環境状態情報及び前記機器状態情報に基づく前記安全度合いを示す第2安全パラメータのうちの少なくともいずれかのパラメータを特定する特定部と、
    前記特定部が特定した前記パラメータが、前記自動運転車両の速度制御及び舵角制御のうちの少なくとも一方の目標値を設定可能な設定範囲を制限するか否かを判定するための判定閾値未満である場合、前記設定範囲を前記パラメータに応じて狭くする範囲設定部と、
    を有する範囲設定装置。
  2. 前記範囲設定部は、前記パラメータが取りうる値の範囲を複数に分割してできる複数のパラメータ範囲のうちの、前記特定部が特定した前記パラメータの値が含まれるパラメータ範囲に応じて前記設定範囲を狭くする、
    請求項1に記載の範囲設定装置。
  3. 前記特定部は、前記第1安全パラメータ及び前記第2安全パラメータを特定し、
    前記範囲設定部は、前記設定範囲を前記第1安全パラメータに応じて狭くした範囲と、前記設定範囲を前記第2安全パラメータに応じて狭くした範囲とのうちの、狭い方の範囲を前記設定範囲にする、
    請求項1又は2に記載の範囲設定装置。
  4. 前記特定部は、前記第1安全パラメータ及び前記第2安全パラメータを特定し、
    前記範囲設定部は、前記第1安全パラメータ及び前記第2安全パラメータのうちの小さい方に応じて前記設定範囲を狭くする、
    請求項1又は2に記載の範囲設定装置。
  5. 前記情報取得部は、前記自動運転車両の周辺環境を検知する前記機器の検知精度低下度合いを示す検知精度低下情報を含む前記機器状態情報と、前記自動運転車両に生じた故障を示す故障状態情報を含む前記車両状態情報とを取得し、
    前記特定部は、前記検知精度低下情報が示す前記検知精度低下度合いと、前記故障状態情報が示す前記故障による脅威度合いとに基づいて前記第1安全パラメータを特定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の範囲設定装置。
  6. 前記情報取得部は、
    前記自動運転車両の周辺環境を検知する前記機器が検出した前記自動運転車両が走行中の地面の状態を示す地面状態情報、及び前記自動運転車両の周辺の天候の状態を示す天候状態情報を含む前記環境状態情報と、
    前記自動運転車両に搭載された通信装置の通信品質を示す通信品質情報、及び前記自動運転車両の位置を検出する位置検出装置の位置検出精度を示す位置検出精度情報を含む前記機器状態情報と、を取得し、
    前記特定部は、前記地面状態情報が示す前記地面の状態による安全度合いを示す地面安全度合いと、前記天候状態情報が示す前記天候の状態による安全度合いを示す天候安全度合いと、前記通信品質情報が示す前記通信品質による安全度合いを示す通信安全度合いと、前記位置検出精度情報が示す前記位置検出精度による安全度合いを示す位置安全度合いとの総和を前記第2安全パラメータとして特定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の範囲設定装置。

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