JP2023100040A - コネクタ - Google Patents

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Takanori Osawa
佳吾 高橋
Keigo Takahashi
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    • H01R13/6591Specific features or arrangements of connection of shield to conductive members
    • H01R13/6592Specific features or arrangements of connection of shield to conductive members the conductive member being a shielded cable

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Abstract

【課題】電線と端子金具との接続部分の損傷を抑制する。【解決手段】コネクタは、モジュール収容室15と配索空間12を有するハウジング10と、電線61,62,66に接続された端子金具52を有し、モジュール収容室15内に挿入された端子モジュール50と、を備え、ハウジング10は、モジュール収容室15と配索空間12が形成されたハウジング本体部11と、ヒンジ部37を支点として回転することによって、ハウジング本体部11の外面における配索空間12の後面開口部13を開閉するカバー30とを有し、カバー30が後面開口部13を閉塞した状態では、モジュール収容室15から配索空間12内に導出された電線61,62,66が、カバー30の突部32と配索空間12内の上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれて屈曲した状態で配索され、カバー30が後面開口部13を閉塞する方向へ回転する過程では、突部32が配索空間12内においてモジュール収容室15に接近する方向へ変位する。【選択図】図5

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1に開示されるL字型コネクタは、インナハウジングと、シールド電線に接続されてインナハウジングに収容されるL字型端子と、を備えている。L字型端子に圧着されたシールド電線は、インナハウジングの下端から外部に導出されている。
特開2011-119120号公報
特許文献1のコネクタでは、シールド電線が下方に引っ張られると、シールド電線とL字型端子との接続部分に引張力が作用する。このため、シールド電線とL字型端子との接続部分が損傷して、シールド電線がL字型端子から外れたりするおそれがある。
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線と端子金具との接続部分の損傷を抑制することを目的とする。
本開示のコネクタは、
モジュール収容室と配索空間を有するハウジングと、
電線に接続された端子金具を有し、前記モジュール収容室内に挿入された端子モジュールと、を備え、
前記ハウジングは、
前記モジュール収容室と前記配索空間が形成されたハウジング本体部と、
ヒンジ部を支点として回転することによって、前記ハウジング本体部の外面における前記配索空間の開口部を開閉するカバーとを有し、
前記カバーが前記開口部を閉塞した状態では、前記モジュール収容室から前記配索空間内に導出された前記電線が、前記カバーの突部と前記配索空間内の受け部との間に挟まれて屈曲した状態で配索され、
前記カバーが前記開口部を閉塞する方向へ回転する過程では、前記突部が前記配索空間内において前記モジュール収容室に接近する方向へ変位する。
本開示によれば、電線と端子金具との接続部分の損傷を抑制することができる。
図1は、実施例1のコネクタを斜め後方から見た斜視図である。 図2は、コネクタの分解状態を斜め後方から見た斜視図である。 図3は、カバーが開放位置にあり、ハウジングに端子モジュールが取り付けられた状態をあらわす側断面図である。 図4は、カバーが開放位置から閉塞方向へ回転し、突部の突出端が後面開口部に位置している状態をあらわす側断面図である。 図5は、カバーが更に閉塞方向へ回転し、突部の突出端が多芯ケーブルとシールドケーブルに接触した状態をあらわす側断面図である。 図6は、カバーが閉塞位置まで回転した状態をあらわす側断面図である。 図7は、コネクタの組付けが完了した状態をあらわす側断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)モジュール収容室と配索空間を有するハウジングと、電線に接続された端子金具を有し、前記モジュール収容室内に挿入された端子モジュールと、を備え、前記ハウジングは、前記モジュール収容室と前記配索空間が形成されたハウジング本体部と、ヒンジ部を支点として回転することによって、前記ハウジング本体部の外面における前記配索空間の開口部を開閉するカバーとを有し、前記カバーが前記開口部を閉塞した状態では、前記モジュール収容室から前記配索空間内に導出された前記電線が、前記カバーの突部と前記配索空間内の受け部との間に挟まれて屈曲した状態で配索され、前記カバーが前記開口部を閉塞する方向へ回転する過程では、前記突部が前記配索空間内において前記モジュール収容室に接近する方向へ変位する。本開示の構成によれば、ハウジング本体部の受け部とカバーの突部とによって、ストレインリリーフ部が構成されるので、ハウジングの外部において電線に引張力が作用しても、電線と端子金具との接続部分に引張力が及ぶことはない。カバーが配索空間の開口部を閉塞する過程では、突部が、電線のうち配索空間内に配索されている部位をモジュール収容室側へ押圧するので、電線と端子金具との間に引張力が作用しない。よって、電線と端子金具との接続部分の損傷を抑制することができる。
(2)前記電線が、差動ペア線を構成する2本の信号線を含み、前記差動ペア線は、撚り合わせた状態でシース内に埋設されることによって1本のシールドケーブルを構成し、前記差動ペア線のうち前記シースに埋設されている部位が、前記突部と前記受け部との間に挟まれて屈曲されていることが好ましい。この構成によれば、差動ペア線の撚り解き長を短縮できるので、通信性能に優れている。差動ペア線のうちシースから露出した部分は、剛性が低いので、突部と受け部との間で挟まれても軸線方向の位置ずれを生じ易い。これに対し、シールドケーブルのうち差動ペア線をシースに埋設した部位は、差動ペア線の露出部分よりも剛性が高いので、突部と受け部との間に挟まれることによって軸線方向の位置ずれを生じ難い。
(3)前記電線が、電源線とアース線とを含み、前記電源線と前記アース線は、絶縁被覆に埋設されることによって1本の多芯ケーブルを構成し、前記電源線と前記アース線のうち前記絶縁被覆に埋設されている部位が、前記突部と前記受け部との間に挟まれて屈曲されていることが好ましい。電源線とアース線のうち絶縁被覆から露出した部分は、剛性が低いので、突部と受け部との間に挟まれても軸線方向の位置ずれを生じ易い。これに対し、多芯ケーブルのうち電源線とアース線を絶縁被覆に埋設した部位は、電源線及びアース線の露出部分よりも剛性が高いので、突部と受け部との間に挟まれることによって軸線方向の位置ずれを生じ難い。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示を具体化した実施例1を、図1~図7を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1~7におけるX軸の正方向を前方と定義する。左右の方向については、図1,2におけるY軸の正方向を右方と定義する。上下の方向については、図1~7におけるZ軸の正方向を上方と定義する。本実施例1のコネクタは、図2に示すように、ハウジング10と、ゴム栓40と、ホルダ45と、端子モジュール50と、を組み付けて構成されている。
ハウジング10は、ハウジング本体部11と、カバー30と、ヒンジ部37とを有する合成樹脂製の単一部品である。図2~7に示すように、ハウジング本体部11の内部には、配索空間12が形成されている。ハウジング本体部11の外面のうち後面には、配索空間12に連通する後面開口部13が形成されている。後面開口部13の開口形状は、縦長の長方形である。ハウジング本体部11の外面のうち、後面に対して直角をなす下面には、配索空間12に連通する下面開口部14が形成されている。ハウジング本体部11の上端部には、ハウジング本体部11を前後方向に貫通した形状のモジュール収容室15が形成されている。モジュール収容室15の前端は、ハウジング本体部11の前面に開口している。モジュール収容室15の後端は、配索空間12の上端部スペースに連通し、後面開口部13においてハウジング本体部11の外部に露出している。
配索空間12を構成する前壁部16のうち上端部領域には、上側受け部17が形成されている。上側受け部17は、第1突起18と第2突起19とを有する。第1突起18は、配索空間12に面していて、前壁部16の後面から斜め下方向へ突出している。第2突起19は、配索空間12に面していて、前壁部16の後面から斜め下方向へ突出している。第2突起19は、第1突起18よりも下方に位置し、且つ第1突起18よりも後方に位置する。ハウジング本体部11を側方から見た側面視において、前壁部16の後面のうち上側受け部17が形成されている領域は、前方に向かって低くなるようにオーバーハング状に傾斜している。
前壁部16の後面の下端部領域(上側受け部17よりも下方の領域)には、下側受け部20が形成されている。下側受け部20は、配索空間12内へ進出するように後方へ突き出している。下側受け部20の前面のうち上端側領域には、側面において、後方に向かって次第に低くなるように傾斜した受け面21が形成されている。前壁部16の後面のうち上側受け部17と下側受け部20との間には、上側受け部17及び下側受け部20に対して前方へ凹んだ形状の凹部22が形成されている。
図2に示すように、配索空間12を構成する左右両側壁部の内面には、一対の係止部23が形成されている。係止部23の前端部は、前方(前後方向において後面開口部13とは反対側)に面する係止面(図示省略)を構成するような段差形状をなしている。両係止部23の互いに対向する内面には、ガイド部24が形成されている。ガイド部24は、前方に向かって次第に浅くなるように傾斜している。ハウジング本体部11の左右両外側面には、一対のロック突起25が形成されている。
図2に示すように、カバー30は、長方形をなす板状覆い部31と、1つの突部32と、一対の弾性係止片35とを有する。板状覆い部31は、後面開口部13を覆う大きさを有する。板状覆い部31は、後面開口部13の開口縁のうち上縁に沿ったヒンジ部37を介して、ハウジング本体部11に連なっている。カバー30は、ヒンジ部37(左右方向の軸)を支点として、開放位置(図3参照)と閉塞位置(図1,6,7参照)との間で90°の角度で回転し得るようになっている。開放位置では、カバー30がハウジング本体部11の後方に位置し、配索空間12とモジュール収容室15が、後面開口部13を通してハウジング10の外部方向へ開放される。板状覆い部31は、板厚方向を上下方向に向けてハウジング本体部11から後方へ延出する。閉塞位置では、板状覆い部31が後面開口部13を閉塞し、突部32が配索空間12内に配置される。
図3~7に示すように、突部32は、板状覆い部31の前面における下端側領域から前方へ突出している。側面視において、突部32は三角形をなしている。カバー30が閉塞位置にあるときに、突部32の上面(前面における上端側領域)は、前方に向かって次第に低くなるように傾斜した上側押圧面33となっている。突部32の下面(前面における下端側領域)は、前方に向かって次第に高くなるように傾斜した下側押圧面34となっている。図2に示すように、弾性係止片35は、板状覆い部31の左右両側縁における下端部から片持ち状に延出した形状である。弾性係止片35の前端部には係止突起36が形成されている。弾性係止片35は、左右方向へ弾性変形することが可能である。
カバー30を開放位置から閉塞位置へ回転させる過程では、係止突起36がガイド部24に摺接することによって、弾性係止片35が弾性変形する。カバー30が閉塞位置に到達すると、板状覆い部31が後面開口部13の全領域を閉塞する。弾性係止片35が弾性復帰して、係止突起36が係止部23の前端部に対して前方から係止する。この係止によって、カバー30が、ハウジング本体部11に対して閉塞位置に取り付けた状態に保持される。
ヒンジ部37は後面開口部13の上端に位置し、モジュール収容室15はヒンジ部37の前方に位置し、カバー30はヒンジ部37を支点として回転する。したがって、カバー30が開放位置から閉塞位置側へ回転する過程において、突部32の突出端32Pは、後面開口部13に到達するまでは斜め下前方へ円弧を描くように変位し、後面開口部13を通過して配索空間12内に進入した後は、斜め上前方へ円弧を描くように変位する。このとき、突部32の突出端32Pの移動の軌跡は、配索空間12内における多芯ケーブル60(電源線61とアース線62)及びシールドケーブル65(信号線66)の配索方向である上下方向において、モジュール収容室15に接近する方向である。
カバー30が閉塞位置に保持された状態では、突部32の上側押圧面33の上端側領域と上側受け部17とが、同じ高さで前後方向に対向する位置関係となる。側面視において、上側押圧面33は、第1突起18の後方への突出端32Pと第2突起19の後方への突出端32Pとを結んだ仮想線と平行をなす。上側押圧面33の下端側領域と突部32の突出端32Pは、凹部22と同じ高さに配置される。突部32の下側押圧面34は、下側受け部20の受け面21と同じ高さで前後方向に対向する位置関係となる。カバー30が閉塞位置にある状態では、下側受け部20と受け面21が、突部32の突出端32Pよりも前方に位置する。受け面21とカバー30の下側押圧面34は、同じ高さで前後方向に対向する位置関係となる。側面視において、受け面21と下側押圧面34は平行をなす。
ゴム栓40は、左右一対のシール孔41を有する単一部品である。シール孔41は、ゴム栓40を上下方向に貫通している。ゴム栓40の外周面にはリップ部42が形成されている。ホルダ45は、板状押え部46と左右一対のロックアーム47とを有する単一部品である。板状押え部46は、板厚方向を上下方向に向けた部位である。板状押え部46には、左右一対のケーブル挿通孔48が形成されている。一対のロックアーム47は、板状押え部46の左右両側縁から上方へ片持ち状に延出した形状である。
端子モジュール50は、合成樹脂製のケース51と、ケース51内に収容された二対の端子金具52を有する。図3に示すように、二対の端子金具52は、上下二段に分かれて収容されている。端子金具52は、角筒状の端子本体部53と、端子本体部53の後端に連なる圧着部54とを有する単一部品である。
ケース51の上段側に収容される2つの端子金具52のうち、一方の端子金具52の圧着部54には、被覆電線からなる電源線61(図2を参照)が接続されている。他方の端子金具52の圧着部54には、被覆電線からなるアース線62(図2を参照)が接続されている。電源線61とアース線62は、共通の絶縁被覆63内に埋設されている。電源線61とアース線62と絶縁被覆63とによって1本の多芯ケーブル60が構成されている。多芯ケーブル60(絶縁被覆63)の断面形状は、円形である。多芯ケーブル60のうち端子金具52に接続されている側の端部は、端子モジュール50を構成している。
ケース51の下段側に収容される2つの端子金具52の圧着部54には、夫々、被覆電線からなる信号線66(図2を参照)が接続されている。2本の信号線66は、差動ペア線68を構成する。差動ペア線68は、撚り合わせた状態で共通のシース67内に埋設されている。差動ペア線68はツイストペア線を構成する。差動ペア線68とシース67とによって1本のシールドケーブル65が構成されている。シールドケーブル65(シース67)の断面形状は、円形である。シールドケーブル65のうち端子金具52に接続されている側の端部は、端子モジュール50を構成している。
端子モジュール50において、絶縁被覆63の端部とシース67の端部は、ケース51の近傍に位置する。つまり、電源線61とアース線62のうち絶縁被覆63から露出させる長さは、端子金具52をケース51に取り付けるために必要最小の長さとされている。信号線66のうち絶縁被覆63から露出させる長さは、端子金具52をケース51に取り付けるために必要最小の長さとされている。
多芯ケーブル60とシールドケーブル65には、端子モジュール50をハウジング本体部11に取り付ける前に、上記のゴム栓40とホルダ45とが取り付けられている。多芯ケーブル60とシールドケーブル65は、ゴム栓40のシール孔41とホルダ45のケーブル挿通孔48に挿通されている。ゴム栓40は、ホルダ45よりも端子金具52に近い位置に配置されている。
次に、コネクタの組付け手順を説明する。カバー30が開放位置にある状態で、端子モジュール50を、下面開口部14から配索空間12内に進入させ、後面開口部13からハウジング本体部11の後方外部へ引き出す。引き出した端子モジュール50を、後面開口部13からモジュール収容室15内に挿入する(図3参照)。モジュール収容室15に挿入された端子モジュール50は、ハウジング本体部11に設けた抜止部(図示省略)によって抜止される。
多芯ケーブル60の絶縁被覆63の上端とシールドケーブル65のシース67の上端は、第1突起18とほぼ同じ高さに位置する。多芯ケーブル60のうち電源線61とアース線62が露出している部分は、絶縁被覆63に埋設されている部分に比べると剛性が低いので、比較的大きい曲率で屈曲し、配索空間12内に配置されている。電源線61及びアース線62のうち絶縁被覆63に埋設されている領域も、配索空間12内に配索されている。シールドケーブル65のうち信号線66が露出している部分は、シース67に埋設されている部分に比べると剛性が低いので、比較的大きい曲率で屈曲し、配索空間12内に配置されている。信号線66のうちシース67に埋設されている領域も、配索空間12内に配索されている。
端子モジュール50を取り付けた後、カバー30を開放位置から閉塞位置へ回転させて、ハウジング本体部11に組み付ける。カバー30を回転させる過程では、突部32の突出端32Pが後面開口部13に到達する状態(図4参照)を経て、突部32の突出端32Pが、配索空間12内において絶縁被覆63とシース67とに接触し(図5参照)、多芯ケーブル60とシールドケーブル65を前方へ押し動かす。このとき、比較的剛性の低い電源線61とアース線62と信号線66が柔軟に屈曲変形するので、電源線61と端子金具52との接続部分、アース線62と端子金具52との接続部分、信号線66と端子金具52との接続部分に、大きな負荷(引張力)が作用することはない。
配索空間12内では、突部32の突出端32Pが斜め上前方へ円弧状の軌跡を描く。したがって、突部32の突出端32Pが多芯ケーブル60とシールドケーブル65を押し動かす過程では、多芯ケーブル60とシールドケーブル65には斜め上前方への押圧力が付与される。したがって、端子金具52の圧着部54と電源線61との接続部分、端子金具52の圧着部54とアース線62との接続部分、及び端子金具52の圧着部54と信号線66との接続部分には、引張力が作用することはない。
カバー30が閉塞位置に到達すると、図6に示すように、多芯ケーブル60の絶縁被覆63とシールドケーブル65のシース67が、上側押圧面33と上側受け部17(第1突起18及び第2突起19)との間で前後方向に挟まれ、突部32の突出端32Pから前方への押圧力を受ける。突部32の突出端32Pよりも下方においては、多芯ケーブル60とシールドケーブル65が、下側受け部20における受け面21の下端縁に押し付けられ、後方への反力を受ける。多芯ケーブル60及びシールドケーブル65のうち、上側押圧面33と上側受け部17との間で挟み付けられている部分の傾き方向と、下側押圧面34と受け面21との間に挟まれている部分の傾きの方向は、異なっている。これにより、多芯ケーブル60とシールドケーブル65のうち突部32の突出端32Pで押されている部位が、側面視において屈曲されられる。
カバー30を閉塞位置に組み付けた後は、ゴム栓40とホルダ45を上方へスライドさせ、ホルダ45のロックアーム47をハウジング本体部11のロック突起25に係止させる。これにより、ゴム栓40とホルダ45がハウジング本体部11に取り付けた状態に保持される。以上により、コネクタの組付けが完了する。
コネクタの下方外部において、多芯ケーブル60とシールドケーブル65が下方へ引っ張られると、多芯ケーブル60の絶縁被覆63とシールドケーブル65のシース67が、下側受け部20における受け面21の下端縁に引っ掛かるとともに、突部32の突出端32P(上側押圧面33の下端縁)に引っ掛かる。これらの引っ掛かりによって、多芯ケーブル60とシールドケーブル65の下方への移動が規制される。よって、端子金具52と電源線61との接続部分、端子金具52とアース線62との接続部分、及び端子金具52と信号線66との接続部分への引張り方向の負荷は作用しない。
本実施例1のコネクタは、ハウジング10と端子モジュール50とを備えている。ハウジング10は、モジュール収容室15と配索空間12を有する。ハウジング10は、ハウジング本体部11とカバー30とを有する単一部品である。ハウジング本体部11には、モジュール収容室15と配索空間12が形成されている。カバー30は、ヒンジ部37を支点として回転することによって、ハウジング本体部11の外面における配索空間12の開口部(後面開口部13)を開閉する。端子モジュール50は、電線61,62,66に接続された端子金具52を有し、モジュール収容室15内に挿入されている。
カバー30が後面開口部13を閉塞した状態では、モジュール収容室15から配索空間12内に導出された電線61,62,66(多芯ケーブル60ととシールドケーブル65)が、カバー30の突部32と配索空間12内の上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれて屈曲した状態で配索される。カバー30が後面開口部13を閉塞する方向へ回転する過程では、突部32が配索空間12内においてモジュール収容室15に接近する方向へ変位する。
この構成によれば、ハウジング本体部11の上側受け部17及び下側受け部20と、カバー30の突部32とによって、ストレインリリーフ部69が構成されるので、ハウジング10の外部下方において多芯ケーブル60ととシールドケーブル65(電線61,62,66)に引張力が作用しても、電線61,62,66と端子金具52との接続部分に引張力が及ぶことはない。カバー30が配索空間12の後面開口部13を閉塞する過程では、突部32が、多芯ケーブル60ととシールドケーブル65(電線61,62,66)のうち配索空間12内に配索されている部位をモジュール収容室15側(斜め上前方)へ押圧するので、電線61,62,66と端子金具52との間に引張力が作用しない。よって、電線61,62,66と端子金具52との接続部分の損傷を抑制することができる。
電線61,62,66は、差動ペア線68を構成する2本の信号線66を含む。差動ペア線68(2本の信号線66)は、撚り合わせた状態でシース67内に埋設されることによって1本のシールドケーブル65を構成する。差動ペア線68のうちシース67に埋設されている部位は、カバー30の突部32とハウジング本体部11の上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれて屈曲されている。この構成によれば、差動ペア線68の撚り解き長(シース67からの露出長)を短縮できるので、通信性能に優れている。差動ペア線68のうちシース67から露出した部分は、剛性が低いので、突部32と上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれても軸線方向(上下方向)の位置ずれを生じ易い。これに対し、シールドケーブル65のうち差動ペア線68をシース67に埋設した部位は、差動ペア線68の露出部分よりも剛性が高いので、突部32と上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれることによって軸線方向の位置ずれを生じ難い。
電線61,62,66は、電源線61とアース線62とを含む。電源線61とアース線62は、シース67と同径の絶縁被覆63に埋設されることによって1本の多芯ケーブル60を構成する。シールドケーブル65と多芯ケーブル60は、幅方向(左右方向)に並列して配索されている。電源線61及びアース線62のうち絶縁被覆63に埋設されている部位は、カバー30の突部32とハウジング本体部11の上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれて屈曲されている。電源線61及びアース線62のうち絶縁被覆63から露出した部分は、剛性が低いので、突部32と上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれても軸線方向(上下方向)の位置ずれを生じ易い。これに対し、多芯ケーブル60のうち電源線61とアース線62を絶縁被覆63に埋設した部位は、電源線61及びアース線62の露出部分よりも剛性が高いので、突部32と上側受け部17及び下側受け部20との間に挟まれることによって軸線方向の位置ずれを生じ難い。
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。 本発明は、端子モジュールが差動ペア線に接続されていない場合にも適用できる。
本発明は、電源線とアース線が多芯ケーブルを構成しない場合にも適用できる。
ケーブルの本数は、1本でもよく、3本以上でもよい。
ハウジング本体部とカバーは、別体の部品であってもよい。
10…ハウジング
11…ハウジング本体部
12…配索空間
13…後面開口部(ハウジング本体部の外面における配索空間の開口部)
14…下面開口部
15…モジュール収容室
16…前壁部
17…上側受け部(受け部)
18…第1突起
19…第2突起
20…下側受け部(受け部)
21…受け面
22…凹部
23…係止部
24…ガイド部
25…ロック突起
30…カバー
31…板状覆い部
32…突部
32P…突部の突出端
33…上側押圧面
34…下側押圧面
35…弾性係止片
36…係止突起
37…ヒンジ部
40…ゴム栓
41…シール孔
42…リップ部
45…ホルダ
46…板状押え部
47…ロックアーム
48…ケーブル挿通孔
50…端子モジュール
51…ケース
52…端子金具
53…端子本体部
54…圧着部
60…多芯ケーブル(ケーブル)
61…電源線(電線)
62…アース線(電線)
63…絶縁被覆
65…シールドケーブル(ケーブル)
66…信号線(電線)
67…シース
68…差動ペア線
69…ストレインリリーフ部

Claims (3)

  1. モジュール収容室と配索空間を有するハウジングと、
    電線に接続された端子金具を有し、前記モジュール収容室内に挿入された端子モジュールと、を備え、
    前記ハウジングは、
    前記モジュール収容室と前記配索空間が形成されたハウジング本体部と、
    ヒンジ部を支点として回転することによって、前記ハウジング本体部の外面における前記配索空間の開口部を開閉するカバーとを有し、
    前記カバーが前記開口部を閉塞した状態では、前記モジュール収容室から前記配索空間内に導出された前記電線が、前記カバーの突部と前記配索空間内の受け部との間に挟まれて屈曲した状態で配索され、
    前記カバーが前記開口部を閉塞する方向へ回転する過程では、前記突部が前記配索空間内において前記モジュール収容室に接近する方向へ変位するコネクタ。
  2. 前記電線が、差動ペア線を構成する2本の信号線を含み、
    前記差動ペア線は、撚り合わせた状態でシース内に埋設されることによって1本のシールドケーブルを構成し、
    前記差動ペア線のうち前記シースに埋設されている部位が、前記突部と前記受け部との間に挟まれて屈曲されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記電線が、電源線とアース線とを含み、
    前記電源線と前記アース線は、絶縁被覆に埋設されることによって1本の多芯ケーブルを構成し、
    前記電源線と前記アース線のうち前記絶縁被覆に埋設されている部位が、前記突部と前記受け部との間に挟まれて屈曲されている請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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