JP2023097612A - シート搬送装置 - Google Patents

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久 長田
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Abstract

【課題】シート搬送装置において、生産性を高める。【解決手段】回転リンク190は、搬送ベルトの中心よりも手前側に位置し、搬送ベルトと複数の球体20、21とでシートを挟持するニップ圧を、第1のニップ圧と第1のニップ圧よりも高い第2のニップ圧との何れか一方である第1状態に切り替える。ストッパー22は、搬送ベルトの中心よりも奥側に位置し、ニップ圧を第1のニップ圧と第2のニップ圧との何れか他方である第2状態に切り替える。搬送ベルトの手前側には、搬送ベルト上に滞留したシートを取り除くために配置された開口部を開閉可能な開閉部がある。CPUは、開閉部が開かれた際のニップ圧の状態が第1状態であれば、開閉部が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、シートに適合したニップ圧の状態が第1状態であれば、回転リンク190又はストッパー22を動作させない。【選択図】図6

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置に関する。
シートを搬送するシート搬送装置においては、シートの搬送中に様々な要因でシートの位置ずれが生じる虞がある。そして、位置ずれが生じたまま、例えば、シートに画像を形成する画像形成装置に搬送された場合、シートに対して画像がずれるなどの不具合が生じてしまう。このため、搬送中のシートの位置ずれを補正するシート搬送装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、シート搬送方向に交差する幅方向片側に設けられた固定の基準ガイドと、基準ガイドに対して傾斜して設けられた搬送ベルトと、球体とを有する構成が開示されている。特許文献1に記載のシート搬送装置の場合、シートを搬送ベルトと球体とで挟持しつつ搬送することにより、シートの幅方向端縁を基準ガイドに突き当てるようにしている。そして、シートのサイドレジ(シート幅方向端縁の位置ずれ)とサイドスキュー(シート搬送方向に対するシートの幅方向端縁の傾き)を同時に補正している。
特開2007-217096号公報
しかしながら、上述のようなシート搬送装置において、生産性を高めるための更なる改良が求められている。
本発明は、シートを所定の搬送方向に搬送する搬送部材によって搬送されたシートを受け取って搬送するシート搬送装置であって、前記搬送部材の前記所定の搬送方向下流側に設けられ、前記所定の搬送方向において延設される搬送面を有し、前記搬送面に受け渡されたシートを前記所定の搬送方向に搬送する無端状の搬送ベルトと、前記搬送面と対向する位置で前記搬送方向において複数配置され、前記搬送面との間でシートを挟持しつつ、任意方向に回転可能な球体と、前記搬送ベルト上に滞留したシートを取り除くために、前記搬送方向と交差するシート幅方向に関して前記搬送ベルトの片側に配置された開口部を開閉可能な開閉部と、前記シート幅方向に関して前記搬送ベルトの中心よりも前記片側に位置し、前記搬送ベルトと前記複数の球体とでシートを挟持するニップ圧を、第1のニップ圧と前記第1のニップ圧よりも高い第2のニップ圧との何れか一方である第1状態に切り替える第1切替手段と、前記シート幅方向に関して前記搬送ベルトの中心よりも他側に位置し、前記ニップ圧を、前記第1のニップ圧と前記第2のニップ圧との何れか他方である第2状態に切り替える第2切替手段と、前記ニップ圧の状態を記憶する記憶手段と、搬送されるシートに適合した前記ニップ圧を認識する認識手段と、前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態と前記認識手段により認識された前記ニップ圧に応じて、前記第1切替手段又は前記第2切替手段を動作させる動作判断手段と、を備え、前記動作判断手段は、前記開閉部が開かれた際に前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態が前記第2状態であれば、前記開閉部が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態に拘わらず、前記認識手段により認識された前記ニップ圧となるように前記第1切替手段又は前記第2切替手段を動作させ、前記開閉部が開かれた際に前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態が前記第1状態であれば、前記開閉部が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、前記認識手段に認識された前記ニップ圧の状態が前記第1状態であれば、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を動作させないことを特徴とする。
本発明によれば、生産性を高めることができる。
実施形態に係る画像形成システムの概略構成断面図。 実施形態に係る中継搬送装置の斜視図。 実施形態に係る中継搬送装置の平面図。 実施形態に係る中継搬送装置の搬送ベルトユニットの断面図で、(a)両方の列の球体がシートに当接する当接状態を、(b)片方の列の球体がシートから離間する離間状態をそれぞれ示す図。 実施形態に係る中継搬送装置の搬送ベルトユニットの斜視図。 実施形態に係る搬送ベルトユニットの平面図で、(a)両方の列の球体がシートに当接する当接状態を示す図、(b)(a)のα部拡大断面図、(c)片方の列の球体がシートから離間する離間状態を示す図、(d)(c)のβ部拡大断面図。 実施形態に係る搬送ベルトユニットの平面図で、(a)片方の列の球体がシートから離間する離間状態を示す図、(b)離間状態から両方の列の球体がシートに当接する当接状態に移行する際の状態を示す図、(c)(b)のγ部拡大断面図。 実施形態に係る片方の列の球体を保持する保持板の一部を示す斜視図で、(a)球体が当接状態の位置にある図、(b)球体が離間状態の位置にある図。 実施形態に係る搬送ベルトユニットと規制ガイドをストッパー部分で切断した断面図。 実施形態に係る搬送ベルトユニットと規制ガイドを回転リンク部分で切断した断面図。 実施形態に係る対向部材が対向位置にある状態の中継搬送装置の断面図。 実施形態に係る対向部材が取り出し位置にある状態の中継搬送装置の断面図。 実施形態に係る中継搬送装置のシート搬送処理に関する制御ブロック図。 実施形態に係る中継搬送装置のシート搬送処理に関するフローチャート。 実施形態に係る中継搬送装置の開口部監視処理に関するフローチャート。 実施形態に係る中継搬送装置のニップ圧切替処理に関するフローチャート。 実施形態に係る中継搬送装置のニップ圧切替処理の判定テーブルの、(a)第1例を、(b)第2例をそれぞれ示す図。
実施形態について、図1~図17を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成システムについて、図1を用いて説明する。
[画像形成システム]
図1は、本実施形態に係る多段給送装置及び画像形成装置を備える画像形成システムの一例を概略的に示す断面図である。以下の説明では、画像形成部を有する画像形成装置として、電子写真方式を用いたレーザプリンタシステム(以下単にプリンタと呼ぶ)を例に挙げて説明する。なお、画像形成システムを構成する画像形成装置は、プリンタ以外に、複写機、ファクシミリ、複合機などであっても良い。また、画像形成装置は、電子写真方式に関らず、インクジェット方式などの他の方式の構成であっても良い。
本実施形態の画像形成システム1000は、画像形成装置100と、画像形成装置100に接続されたシート給送装置としての多段給送装置200と、給送デッキ500と、を有している。多段給送装置200は、詳しくは後述するように、それぞれが複数枚のシートを収納可能な複数の収納庫を有しており、各収納庫から画像形成装置100にシートを給送可能である。また、給送デッキ500も複数枚のシートを収納可能な収納庫を有しており、シート搬送方向に関して、多段給送装置200の上流側に配置されている。また、給送デッキ500から給送されるシートは、多段給送装置200に設けられた中継搬送装置400を介して画像形成装置100に搬送される。なお、シートとしては、普通紙、薄紙、厚紙などの紙、プラスチックシートなどが挙げられる。
画像形成装置100は、画像形成装置本体101に接続された原稿読み取り装置102又は画像形成装置本体101に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)をシートに形成する。本実施形態の場合、原稿読み取り装置102は、画像形成装置本体101の上側に配置されている。
原稿読み取り装置102は、原稿を読み取る際には、プラテンガラス103の上に載置された原稿に走査光学系光源によって光を照射すると共に、反射光をCCDに入力することにより原稿画像を読み取るようにしている。また、原稿読み取り装置102は、自動原稿搬送装置(ADF)104を備えており、トレイ105上に載置された原稿をADF104により自動的に原稿読み取り装置102の読み取り部に搬送して、原稿画像を読み取ることも可能である。そして、読み取った原稿画像は電気信号に変換されて、後述する画像形成部110のレーザスキャナ113に伝送される。なお、レーザスキャナ113は、上述したようにパーソナルコンピュータ等から送信されてくる画像データが入力される場合もある。
画像形成装置100は、画像形成部110、複数のシート給送装置120、シート搬送装置130等を備える。画像形成装置100は、制御部140により各部が制御される。制御部140は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
複数のシート給送装置120は、それぞれシートSを収納するカセット121と、ピックアップローラ122と、フィードローラ123及びリタードローラ124から構成される分離搬送ローラ対125とを備えている。カセット121内に収納されたシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ122と分離搬送ローラ対125とによって1枚ずつ分離されて給送される。
シート搬送装置130は、搬送ローラ対131、レジストローラ対133を備えている。シート給送装置120から給送されたシートSは、搬送ローラ対131によりシート搬送路134を通過させられた後、レジストローラ対133に導かれる。この後、シートSは、レジストローラ対133によって、所定のタイミングで画像形成部110に送り込まれる。
なお、後述する多段給送装置200や給送デッキ500から搬送ローラ対201を介して搬送されるシートは、画像形成装置100との接続経路202を介して画像形成装置100内に搬送される。そして、多段給送装置200や給送デッキ500から画像形成装置100内に搬送されたシートは、画像形成装置100内のシート給送装置120から搬送されるシートと同様に、レジストローラ対133を介して所定のタイミングで画像形成部110に送り込まれる。
画像形成部110は、感光ドラム111、帯電器112、レーザスキャナ113、現像器114、転写装置115、クリーナ117等を備えている。画像形成時には、感光ドラム111が図の矢印方向に回転駆動され、まず、帯電器112により感光ドラム111の表面が一様に帯電される。そして、画像信号に応じて発光されるレーザスキャナ113からのレーザ光が帯電された感光ドラム111に照射されることで、感光ドラム111上に静電潜像が形成される。さらに、このようにして感光ドラム111上に形成された静電潜像は、この後、現像器114によってトナー像として顕像化される。
この後、感光ドラム111上のトナー像は、転写部116において転写装置115によりシートSに転写される。さらに、このようにトナー像が転写されたシートSは、定着装置150に搬送されてトナー像の定着が行われ、この後、排出ローラ151によって機外の排出トレイ152に排出される。
シートSの裏面にトナー像を形成する場合には、定着装置150から排出されたシートSを反転搬送路160に搬送する。そして、反転搬送路160により表裏を反転した状態で、シートSを再度、画像形成部110の転写部116に搬送する。裏面にトナー像が転写されたシートSは、定着装置150に搬送され、トナー像の定着が行われた後、排出ローラ151により排出トレイ152に排出される。なお、転写後に感光ドラム111上に残った転写残トナーは、クリーナ117により除去される。
[多段給送装置]
引き続き、図1を用いて多段給送装置200の概要について説明する。多段給送装置200は、複数の収納庫210a~210c、中継搬送装置400等を備える。本実施形態では、3つの収納庫210a~210cを上下に3段並べており、一番下の収納庫210cと上から2番目の収納庫210bとの間に中継搬送装置400を配置している。
一番上の収納庫210aから給送されたシートは、搬送経路212に搬送され、上から2番目の収納庫210bから給送されたシートは、搬送経路213に搬送され、一番下の収納庫210cから給送されたシートは、搬送経路214に搬送される。また、中継搬送装置400から搬送されたシートは、搬送経路215に搬送される。搬送経路213は、途中で搬送経路212に合流している。また、搬送経路212,214,215は、合流点216で合流し、搬送経路217を通って搬送ローラ対201に搬送され、接続経路202を介して画像形成装置100に搬送される。
また、搬送経路213と合流後の搬送経路212、中継搬送装置400、搬送経路214には、それぞれシートの重送を検知する重送検知センサが配置されている。そして、重送検知センサにより重送が検知されたシートは、搬送経路217まで搬送される。搬送経路217の下方には、重送が検知されたシートを収容する重送シート収容部(エスケープトレイ)218が配置されている。重送が検知され、搬送経路217に搬送されたシートは、搬送経路217に設けられた切換部材219により搬送経路が切り換えられることで、重送シート収容部に搬送される。
また、多段給送装置200は、制御部203により各部が制御される。制御部203は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。また、制御部203は、画像形成装置100の制御部140と通信可能であり、制御部140と通信することでシートの給送タイミングなどを制御する。
上流側の給送デッキ500から給送されたシートは、搬送経路512を通って中継搬送装置400に搬送される。また、多段給送装置200は、手差しでもシートが給送可能となっている。手差しで給送されたシートは、搬送経路512に合流する搬送経路510に搬送され、搬送ローラ対511により搬送経路512を介して中継搬送装置400に搬送される。
中継搬送装置400は、詳しくは次述するが、搬送ベルト12などを備える位置ずれ補正部410を備える。位置ずれ補正部410のシート搬送方向上流側には、搬送部材としての搬送ローラ対401、位置ずれ補正部410のシート搬送方向下流側には、搬送ローラ対402が配置されている。搬送経路512を搬送されるシートは、搬送ローラ対401により位置ずれ補正部410に送られる。シートは、位置ずれ補正部410でサイドレジ(シート幅方向端縁の位置ずれ)とサイドスキュー(シート搬送方向に対するシートの幅方向端縁の傾き)が補正された後、下流側の搬送ローラ対402に受け渡される。そして、搬送ローラ対402、403により搬送経路215に搬送される。このように、中継搬送装置400は、上流側の給送デッキ500等から搬送されたシートの位置ずれなどを補正し、下流側の画像形成装置100に受け渡す。
[中継搬送装置]
次に、シート搬送装置としての中継搬送装置400について説明する。まず、中継搬送装置400の概略構成について、図2ないし図4を用いて説明する。中継搬送装置400は、シートを搬送方向(所定の搬送方向)Xに搬送する搬送部材としての搬送ローラ対401によって搬送されたシートを受け取って搬送する。即ち、上流側の搬送ローラ対401から上述の位置ずれ補正部410に受け渡され、シートの位置ずれ補正がされた後に位置ずれ補正部410から下流側の搬送ローラ対402にシートが受け渡される。搬送ローラ対401、402は、図3に示すように、駆動ローラ及び従動ローラがそれぞれ回転軸線方向に離間した2つのローラ部により構成されている。特に、下流側の搬送ローラ対402の幅(幅方向Yの長さ、図3に示す、搬送ローラ対402の回転軸線方向に並ぶ2つのローラ部のうちの上側のローラ部の上端と下側のローラ部の下端との間隔)は、搬送ベルト12の幅(幅方向Yの長さ)よりも大きい。位置ずれ補正部410は、搬送ベルト12、複数の球体20、21、1対の規制ガイド14A、14B、ガイド移動部420等を有する。
搬送ベルト12は、シートを搬送方向Xに搬送する搬送部材としての搬送ローラ対401の搬送方向Xの下流側(搬送方向下流側)に配置されている。搬送ベルト12は、プーリ11A、11Bに掛け渡された無端状のベルトであり、搬送方向Xにおいて延設される搬送面12Aを有する。片側のプーリ11Aには、駆動源としてのモータM1が接続されており、搬送ベルト12は、モータM1の駆動により回転する。このような搬送ベルト12は、搬送方向Xの上流側の搬送ローラ対401から搬送面12Aに受け渡されたシートを搬送方向Xに向けて搬送する。
球体20、21は、搬送ベルト12の搬送面12Aと対向する位置に搬送方向Xにおいて複数配置されている。図4(a)、(b)に示すように、球体20、21の少なくとも一部の球体21は、搬送ベルト12の搬送面12Aと対向する位置に搬送面12Aと離接可能になっている。そして、一部の球体21が搬送面12Aに接地した時には、搬送面12Aに対して球体21の自重が負荷される。この構成の詳しい説明については後述する。
また、本実施形態では、球体20、21は、後述する規制ガイド14A、14Bのガイド面15Aによるシートのガイド方向と一致し、2列並んで配置されている。そして、一方の球体21の列は搬送ベルト12の搬送面12Aと離接可能となっている。即ち、詳しくは後述するように、球体21は、搬送面12Aとの間でシートがない状態で搬送面12Aに接触する接触位置(図4(a)と、接触位置よりも搬送面12Aから離間した離間位置(図4(b))とに移動可能である。なお、規制ガイド14A、14Bのガイド方向と搬送ベルト12の搬送方向Xは、略一致している。
1対の規制ガイド14A、14Bは、図2及び図3に示すように、搬送方向Xと交差するシート幅方向Y(本実施形態では搬送方向と直交する方向)に関して、搬送ベルト12の両側に配置されている。そして、1対の規制ガイド14A、14Bは、搬送ベルト12と球体20のみ或いは球体20、21(以下、何れの場合であっても、必要に応じて便宜的に「球体20、21」という)とで挟持されつつ搬送されるシートのシート幅方向Yの両端縁(シート幅方向両端縁)をガイド可能である。なお、シート幅方向Yに関して片側に配置された規制ガイド14Aは、搬送ベルト12と球体20、21とで挟持されつつ搬送されるシートのシート幅方向片側の端部を規制可能である。また、シート幅方向Yに関して他側に配置された規制ガイド14Bは、搬送ベルト12と球体20、21とで挟持されつつ搬送されるシートのシート幅方向他側の端部を規制可能である。
1対の規制ガイド14A、14Bは、図9及び図10に示すように、それぞれ側板部15と、下板部16と、上板部17と、を有し、これら各板部15、16、17で囲まれる空間内に、搬送ベルト12で搬送されるシートの端部が侵入可能としている。1対の規制ガイド14A、14Bは、後述するガイド移動部420によりガイド位置と、退避位置との移動可能に、支持軸421A、421B(図3参照)に支持されている。支持軸421A、421Bは、それぞれシート幅方向Yと略平行に配置され、1対の規制ガイド14A、14Bの搬送方向Xの端部側を支持している。1対の規制ガイド14A、14Bは、支持軸421A、421Bに沿ってシート幅方向Yに移動可能である。
側板部15は、ガイド位置において、搬送ベルト12と球体20、21とで挟持されつつ搬送されるシートのシート幅方向Yの端縁(シート幅方向端縁)と対向するガイド面15Aを有する。ガイド面15Aは、搬送方向Xと平行に配置されている。また、ガイド面15Aは、搬送方向X及びシート幅方向Yにそれぞれ直交する面、本実施形態では、略鉛直方向に沿った面である。
下板部16は、側板部15と直交するように配置され、ガイド位置において、搬送ベルト12と球体20、21とで挟持されつつ搬送されるシートのシート幅方向Yの端縁を支持する支持面16Aを有する。支持面16Aは、ガイド面15Aの鉛直方向下端部から略水平方向に延設されている。また、支持面16Aは、搬送ベルト12の搬送面12Aよりも鉛直方向下方に位置する。
上板部17は、支持面16Aと対向して配置される対向面17Aを有する。対向面17Aは、ガイド位置において、搬送ベルト12と球体20、21とで挟持されつつ搬送されるシートのシート幅方向Yの端縁の上方に位置する。また、対向面17Aは、支持面16Aと略平行に形成されている。
ガイド移動部420は、図2及び図3に示すように、1対の規制ガイド14A、14Bのうちの規制ガイド14Aを移動させる第1移動部420Aと、他側の規制ガイド14Bを移動させる第2移動部420Bとを有する。また、ガイド移動部420は、規制ガイド14Aを移動させる駆動力を発生させるモータM2、他側の規制ガイド14Bを移動させる駆動力を発生させるモータM3を有する。
第1移動部420Aは、1対のプーリ422A、423Aと、両プーリ422A、423Aに掛け渡された無端状のベルト424Aと、ベルト424Aと規制ガイド14Aとを接続する接続部425Aとを有する。同様に、第2移動部420Bは、1対のプーリ422B、423Bと、両プーリ422B、423Bに掛け渡された無端状のベルト424Bと、ベルト424Bと他側の規制ガイド14Bとを接続する接続部425Bとを有する。
また、図2に示すように、第1移動部420Aは駆動源としてのモータM2に、第2移動部420Bは駆動源としてのモータM3にそれぞれ駆動される。即ち、本実施形態の場合、1対の規制ガイド14A、14Bを移動させる駆動源としてのモータを別々とし、1対の規制ガイド14A、14Bは、それぞれ独立して移動可能となっている。このために、第1移動部420Aのプーリ422Aは、連結軸426Aを介してプーリ427Aと連結されており、プーリ427Aは、モータM2に回転駆動されるプーリとの間でベルト428Aを掛け渡されている。そして、モータM2の回転駆動が、ベルト428A、プーリ427A、連結軸426A、プーリ422Aを介してベルト424Aに伝達される。上述のように、ベルト424Aには、接続部425Aを介して規制ガイド14Aが接続されているため、モータM2の駆動により、規制ガイド14Aが、支持軸421A、421Bに沿ってシート幅方向Yに移動する。
同様に、第2移動部420Bのプーリ422Bは、連結軸426Bを介してプーリ427Bと連結されており、プーリ427Bは、モータM3に回転駆動されるプーリとの間でベルト428Bを掛け渡されている。そして、モータM3の回転駆動が、ベルト428B、プーリ427B、連結軸426B、プーリ422Bを介してベルト424Bに伝達される。上述のように、ベルト424Bには、接続部425Bを介して他側の規制ガイド14Bが接続されているため、モータM3の駆動により、他側の規制ガイド14Bが、支持軸421A、421Bに沿ってシート幅方向Yに移動する。
このようにモータM2、M3を駆動することで、規制ガイド14A、14Bをそれぞれガイド位置や退避位置に移動させている。本実施形態の場合、モータM2、M3は、パルスモータ(ステッピングモータ)としており、規制ガイド14A、14Bの位置は、モータに送るパルス数により制御している。また、規制ガイド14A、14Bは、それぞれホームポジションを有し、ホームポジションにはそれぞれ規制ガイド14A、14Bを検知するセンサを設けている。このため、ホームポジションで規制ガイド14A、14Bの位置を検知し、その後は、モータに送るパルス数により規制ガイド14A、14Bをガイド位置や退避位置に移動させるようにしている。
また、本実施形態の場合、図3に示すように、シート幅方向Yに関して、搬送ベルト12と1対の規制ガイド14A、14Bの間に、搬送ベルト12により搬送されるシートの下面と対向する対向部材450、460を配置している。対向部材450、460は、仮に、シートの端部が規制ガイド14A、14Bの何れかに支持されずに搬送された場合に、そのシートの端部を支持する。
中継搬送装置400は、搬送方向Xの上流の搬送ローラ対401から搬送ベルト12に受け渡されたシートを、搬送ベルト12と球体20、21によって挟持する。そして、搬送ベルト12の回転によりシートを搬送する。この際、搬送ベルト12に搬送されるシートの幅方向Yの両端を1対の規制ガイド14A、14Bのガイド面15Aに突き当てる。シートは、ガイド面15Aへ突き当てられると、両側端をガイド面15Aに沿わせつつ搬送ベルト12との間でスリップしながら、ガイド面15Aと平行な方向に搬送される。この際、搬送ベルト12との間でシートを球体20、21により挟持しており、球体20、21は、任意方向に回転可能であるため、シートは、搬送ベルト12上を任意方向にスリップしながら移動可能である。これにより、シートのサイドレジ及びサイドスキューが補正される。
[搬送ベルトユニット]
次に、搬送ベルト12、複数の球体20、21などを有する搬送ベルトユニット480について、図2及び図3を参照しつつ、図4(a)ないし図8(b)を用いて説明する。搬送ベルトユニット480は、位置ずれ補正部410のうち、搬送ベルト12と球体20、21とでシートを搬送する部分である。本実施形態の場合、上述したように、複数の球体20、21は、2列並んで配置されている。
このような複数の球体20、21は、それぞれシートのガイド方向に沿って配設された保持部としての保持板18、19に任意方向に回転可能に保持されている。保持板18に保持された複数の球体(第1の球体)20は、搬送ベルト12の上方に配置されており、搬送面12Aとの間でシートを挟持しつつ、任意方向に回転可能である。保持板18は、図2ないし図4(b)に示すように、搬送ベルト12の上方に、搬送面12Aと所定距離離れた位置に搬送方向Xに沿って配置された長尺の板であり、搬送方向Xに互いに間隔をあけて複数の保持穴18aを有する。そして、保持穴18aにそれぞれ球体20を回転自在に保持している。
なお、保持板18には、図4(a)、(b)に示すように、複数の球体21が搬送面12A側に露出可能な複数の露出穴18bを有する。即ち、本実施形態では、2列の球体20、21は、保持板18の上方に配置されており、各球体20、21に対応するように、保持穴18a、露出穴18bがそれぞれ間隔をあけて形成されている。複数の球体21は、後述するように保持板19に保持された状態で、露出穴18bから露出する。
また、図5に示すように、保持板18の搬送方向Xの両端に保持される球体20は、他の球体20、21と異なり、中心位置がシートの中央基準位置となるように配置されている。即ち、両端の球体20の中心が並んでいる位置は、シートの中央基準位置である。その他の複数の球体20は、この中央基準位置からシート幅方向Yの一方(図3、図4(a)、(b)の右方)にシフトして配置されている。中央基準位置からシート幅方向Yの他方(図3、図4(a)、(b)の左方)にシフトした位置には、球体21が配置されている。
ここで、中央基準位置とは、シート幅方向Yにおいて、シート幅の異なる第1シートと第2シート(即ち、シートのサイズに拘わらず)が両方とも中央となる位置である。本実施形態では、球体20の列と球体21の列は、その中心位置がこの中央基準位置から等距離となるように配置されている。また、本実施形態の場合、球体20と球体21は、互いに同じ直径を有するが、互いの重さが異なる。具体的には、球体21の方が球体20よりも重くしている。また、球体20の方が球体21より配置する数を多くしている。
更に、本実施形態では、搬送方向Xに関して、球体21の中心位置が隣り合う2つの球体20の中心位置同士の間に配置されるようにしている。これは、球体20、21が配置できるシート幅方向Yの範囲を確保しにくいためである。即ち、搬送ベルト12と球体20、21とで搬送するシートの種類として、ハガキのような小さいものがあり、このような小サイズのシートをガイドするためには、規制ガイド14A、14Bを搬送ベルト12に近づける必要がある。また、搬送ベルト12のシート幅方向の長さも小サイズのシートの幅よりも短くする必要がある。このため、例えば、球体20、21の外周面の一部が搬送ベルト12よりも外側に位置するように配置した場合、規制ガイド14A、14Bが球体20、21と干渉してしまう虞がある。したがって、本実施形態では、球体20、21を搬送方向Xに関して互い違いとなるように配置し、且つ、搬送方向Xから見て球体20の一部と球体21の一部とが重なるように、互いの中心位置をシート幅方向に関して近づけるようにしている。
これにより、球体20、21を2列に並べても、球体20、21が配置されるシート幅方向の範囲を狭くでき、規制ガイド14A、14Bとの干渉を防止できる。本実施形態では、球体20、21は、全体がシート幅方向Yに関して搬送ベルト12の範囲内に収まるように配置されている。また、球体21は、後述するように、搬送方向Xに移動するが、球体21がどの位置に移動してもその中心位置が隣り合う2つの球体20の中心位置同士の間に配置されるようにしている。
また、本実施形態の場合、上述のように搬送方向Xの両端側の球体20を中央基準位置に配置している。即ち、搬送方向Xの両端側では、球体20が1列になっており、重い方の球体21は配置していない。これは、搬送ベルト12の搬送方向Xの両側には、搬送ローラ対401、402がそれぞれ配置されている。このため、搬送ベルト12の両側では、搬送ローラ対401又は搬送ローラ対402でもシートが搬送された状態であり、重い方の球体21がなくてもシートの搬送力を確保できる。一方、球体20を中央基準位置からオフセットさせた場合、球体20によりシートを搬送ベルト12に押し付ける力がシート幅方向に関して偏ってしまいバランス良くシートを搬送しにくい。このため、本実施形態では、搬送ベルト12の両端では、軽い方の球体20を中央基準位置に配置して、シートをバランス良く搬送するようにしている。
なお、球体21を保持する機構は、後述するように、搬送方向Xに移動する機能を有するため、球体21を多く配置しにくい。そこで、本実施形態では、球体21を球体20よりも数を少なくし、且つ、重さを重くしている。そして、少ない数の球体21でも、後述する離間位置において、球体20と共にシートを搬送ベルト12との間で挟持搬送する場合に、適切な搬送力を得られるようにしている。なお、球体21を多く配置するなどして、球体20と球体21の重さを同じとしても良い。また、球体20と球体21とは、互いに大きさが異なっていても良い。
保持板19に保持された複数の球体21(第2の球体)は、搬送ベルト12の上方に配置されており、図4(a)に示す接触位置と、図4(b)に示す離間位置とに移動可能となっている。離間位置は、球体21が、搬送面12Aと対向する上側枠体486の下面から露出しない位置とすることが好ましい。但し、搬送面12Aに対する距離が十分確保できれば、球体21の一部が上側枠体486の下面から露出していても良い。
保持板19は、保持板18上に、搬送方向Xに沿って往復移動可能に配置された長尺の板である。即ち、保持板18上で、球体20の列からシート幅方向Yに関してずれた位置に搬送方向Xに沿って配置されている。このような保持板19は、搬送方向Xに互いに間隔をあけて複数の保持穴19aを有する。そして、保持穴19aにそれぞれ球体21を回転自在に保持している。球体21は、保持板19の搬送方向Xの位置に応じて、搬送面12Aに対して離間位置と接触位置とを任意に選択することができる。また、本実施形態では、詳しくは後述するように、保持板19の搬送方向Xの往復移動は、規制ガイド14A、14Bによって動作している。本実施形態では、規制ガイド14A、14Bの動作を利用することで、球体21及び保持板19の移動を新たなアクチュエーターなどを追加せずに実現している。
図4(a)、(b)及び図5を用いて、より詳しく説明する。搬送ベルトユニット480は、上述のように、保持板18に複数の球体20を回転自在に保持し、保持板18上にさらに搬送方向Xに沿ってスライド移動可能な保持板19に複数の球体21を回転自在に保持している。保持板18は、搬送ベルトユニット480の上側枠体486上に固定されている。上側枠体486は、中継搬送装置400側の筺体に固定されている。したがって、本実施形態の場合、上側枠体486の上方に保持板18が固定され、更に保持板18の上に保持板19がスライド移動可能に配置されている。上側枠体486には、保持板18、19に保持された複数の球体20、21が搬送ベルト12側に露出可能な露出穴486a、案内穴486bが形成されている。露出穴486aは、球体20に対応した個所に形成されている。案内穴486bは、球体21に対応した個所に形成されている。そして、詳しくは後述するように、球体21が保持板19と共に移動することで、案内穴486bに対して球体21が移動し、球体21が搬送ベルト12に接触する接触位置と、搬送ベルト12から離間する離間位置とに移動する。
一方、搬送ベルト12は、搬送ベルト支持部材481に支持されている。搬送ベルト支持部材481は、保持板18と同様に、搬送方向Xに沿って延長する長尺の板部材からなる。図4(a)、(b)に示すように、搬送ベルト支持部材481は、搬送ベルト12を裏面から支持する搬送ベルト支持面482を有する。搬送ベルト支持面482は、搬送方向Xの略全長に亘って形成されている。搬送ベルト支持部材481は、搬送ベルト支持面482が、複数の球体20、21と搬送ベルト12を挟んで対向するように配置される。
このような構成により、保持板18に保持された球体20は、上側枠体486から突出し、搬送ベルト支持面482に支持された搬送ベルト12の搬送面12Aに対して自重を負荷している。また、球体21も、上側枠体486から突出し、搬送ベルト支持面482に支持された搬送ベルト12の搬送面12Aに対向し、保持板19のスライドにより、搬送面12Aに対して、接触位置と離間位置とに選択的に移動できる構成となっている。なお、上述したように、図4(a)は、球体21が搬送面12Aに当接している状態を、図4(b)は、球体21が搬送面12Aに対して離間している状態を、それぞれ示している。
[球体の離間/当接動作]
次に、図5ないし図10を用いて、保持板19に保持された球体21の搬送ベルト12に対する離間及び当接構成について詳しく説明する。まず、図5を用いて球体20及び球体21の構成について説明する。前述したように、球体20と球体21は2列に搬送方向Xに沿って並んでおり、本実施形態では球体20は12個、球体21は6個の構成である。球体20、21の数は、適宜設定可能であるが、本実施形態では、軽い方の球体20について、その装置で搬送可能な最も小さいシートに対して少なくとも3個が接触して搬送できるような数及び配置としている。球体20は保持板18により回転自在に保持され、球体21は保持板18上をスライド可能に配置された保持板19によって回転自在に保持されている。
保持板19にはさらに、回転リンク190が連結され回転リンク190の回転に連動して保持板19と球体21が搬送方向Xに沿ってスライド移動することができる。回転リンク190は、回動軸191を中心に回動可能な本体部192を有し、本体部192には、中継搬送装置400の手前側(フロント側、規制ガイド14A側)に向けて突出するアーム部192aが一体に形成されている。また、本体部192の奥側(リア側、規制ガイド14B側)には、突起部(ボス)192bが設けられており、突起部192bは、保持板19に形成された係合孔193内に侵入し、係合孔193と係合可能である。係合孔193はシート幅方向の長さが長い長孔である。また、係合孔193は、保持板19の搬送方向Xの略中央位置に形成されている。
また、保持板19の係合孔193の搬送方向Xの両側には、搬送方向Xに長い長孔194がそれぞれ形成されている。それぞれの長孔194には、保持板18に突設された突設部195が侵入し、突設部195が長孔194と係合可能である。このような構成により、回転リンク190が回動軸191を中心に回動すると、突起部192bと係合孔193との係合により保持板19が回転リンク190の回動方向に移動しようとする。この際、保持板19は、突設部195と長孔194との係合により移動方向が搬送方向Xに沿った方向に規制されている。したがって、回転リンク190の回動により保持板19が搬送方向Xに沿った方向に移動する。
また、保持板19の一部には、手前側に向けて突出するように爪部196(図6(b)など参照)が設けられている。一方、この爪部196に対応する個所に、ストッパー22が保持板18に対してシート幅方向Yに移動可能に支持されている。ストッパー22は、詳しくは後述するように、爪部196と係合自在であり、保持板19が搬送方向X方向に所定量スライドすると、ストッパー22の爪部と保持板19の爪部196とが係合して、保持板19と球体21を所定量移動した位置に保持することができる。また、保持板19は引張りバネ24によって搬送方向Xと逆方向に付勢されており、ストッパー22を解除動作すると、保持板19と球体21は引張りバネ24によってスライド移動前の位置に戻される。なお、この解除動作は、ストッパー22の爪部と保持板19の爪部196の係合を解除する方向にストッパー22が押されることで行われる。
本実施形態では、このような保持板19、上側枠体486、回転リンク190、ストッパー22、引張りバネ24などにより、球体21を接触位置と離間位置とに移動可能な移動機構600を構成する。移動機構600は、1対の規制ガイド14A、14Bが移動することで動作する。即ち、移動機構600は、保持板19と、位置決め部材としての上側枠体486とを有する。保持板19は、複数の球体の一部である球体21を保持し、第1の位置と第2の位置とに移動可能である。上側枠体486は、保持板19が第1の位置にあるときに球体21を接触位置に位置させ、保持板19が第2の位置にあるときに球体21を離間位置に位置させる。
具体的には、図8(a)、(b)に示すように、上側枠体486には、案内穴486bが形成されている。案内穴486bは、球体21が搬送面12Aに接触する位置まで落下できる程度の大きさに開口した第1の穴486b1と、第1の穴4864b1よりも小さい開口である第2の穴486b2とが互いに連通するように形成されている。第1の穴486b1は、球体21の直径以下の直径を有する円形状に形成されている。一方、第2の穴486b2は、シート幅方向Yの長さが第1の穴486b1の直径よりも十分小さい長さであり、且つ、搬送方向Xの長さを球体21が第1の穴486b1から第2の穴486b2に移動できるだけの十分な長さとした長孔である。
保持板19が第1の位置に位置した場合には、球体21が第1の穴486b1に位置して搬送面12Aに接触する。一方、保持板19が第2の位置に位置した場合には、球体21が第2の穴486b2に位置して搬送面12Aから離間する。球体21を保持する保持板19は、1対の規制ガイド14A、14Bのうちの一方の規制ガイド14Bが第1の所定位置まで移動する動作により第1の位置に移動し、他方の規制ガイド14Aが第2の所定位置まで移動する動作により第2の位置に移動する。
このような球体21を接触位置と離間位置とに移動させる動作について、より詳しく説明する。まず、球体21を搬送ベルト12の搬送面12Aから離間位置に移動させる離間動作について説明する。図6(a)、(b)は、球体21が搬送面12Aに接触している接触位置にある状態を示している。即ち、両方の列の球体20、21がシートに当接する当接状態を示している。球体21が接触位置にある状態では、図6(b)に示すように、保持板19の爪部196がストッパー22の爪部22aに引っ掛かっていない状態である。これにより、保持板19が引張りバネ24の付勢力によって第1の位置に保持された状態となる。
この状態からモータM2を駆動して、手前側の規制ガイド14Aを搬送ベルト12に向けて移動させる。図6(c)及び図10に示すように、規制ガイド(第1規制ガイド)14Aが第1の所定位置に到達すると、第1切替手段としての回転リンク190のアーム部192aが規制ガイド14Aに搬送ベルト12側に突出するように設けられたリンク押圧部25によって押される。すると、回転リンク190は、回動軸191を中心に図6(c)の反時計回りに回転する。
保持板19は、回転リンク190の本体部192に設けられた突起部192bと係合孔193で係合しており、更には、下方にある保持板18に設けられた突設部195と長孔194で係合している。長孔194は搬送方向Xに沿って形成されており、保持板19の移動方向を搬送方向Xに規制している。したがって、回転リンク190の回転に連動して保持板19が、引張りバネ24の付勢力に抗して搬送方向Xに沿って図6(c)の右方向にスライド移動する。ここで、球体21は、保持板19によって回転自在に保持されているため、保持板19のスライド移動に連動して保持板19と同方向に移動する。
保持板19と球体21が所定量スライド移動して第1の位置から第2の位置に到達すると、ストッパー22の爪部22aと保持板19の爪部196とが係合して、ストッパー22を手前側(図6(a)~(d)の下側)に移動させる。ストッパー22は、図6(b)、(d)及び図9に示すように、押圧バネ23により奥側(図6(a)~(d)の上側、図9の左側)に付勢されている。したがって、上述の保持板19のスライド移動によってストッパー22の爪部22aと保持板19の爪部196とが係合することで、ストッパー22が押圧バネ23の付勢力に抗して手前側に移動する。これにより、保持板19の爪部196がストッパー22の爪部22aを超えると、ストッパー22が押圧バネ23の付勢力により奥側に戻り、図6(d)に示すように、保持板19の爪部196とストッパー22の爪部22aとが係合し、保持板19及び球体21を第2の位置に保持する。
この時、球体21は、保持板19と共に第2の位置にスライド移動することで、図8(a)の位置から図8(b)の位置に移動する。即ち、球体21が案内穴486bに沿って第1の穴486b1から第2の穴486b2にスライド移動する。上述のように、第2の穴486b2は、第1の穴486b1よりも幅が狭くなるように形成されている。このため、案内穴486b上を球体21が第2の穴486b2に移動することにより、球体21が上方に移動し、搬送面12Aに対して離間する。この状態が、球体21が離間位置に移動した状態である。
次に、球体21を離間位置から搬送ベルト12の搬送面12Aに接触する接触位置に移動させる当接動作について説明する。図7(a)は、球体21が搬送面12Aから離間した離間位置にある状態を示している。即ち、片方の列の球体21がシートから離間する離間状態を示しており、この状態は、上述の図6(c)、(d)の状態である。球体21が離間位置にある状態では、図6(d)に示すように、保持板19の爪部196がストッパー22の爪部22aに引っ掛かった状態である。
この状態からモータM3を駆動して、奥側の規制ガイド14Bを搬送ベルト12に向けて移動させる。図7(b)に示すように、規制ガイド(第2規制ガイド)14Bが第2の所定位置に到達すると、第2切替手段としてのストッパー22が規制ガイド14Bに搬送ベルト12側に突出するように設けられた押圧部26によって押される。押圧部26は、図9に示すように、規制ガイド14Bと、規制ガイド14Bを移動させるためのベルト428B(図2、3)とを接続する接続部425Bを設けるための板金部の搬送ベルト12側の先端に設けられている。
このようにストッパー22は、規制ガイド14Bを搬送ベルト12に向けて移動させる動作により押され、手前側(図7(a)~(c)の下側、図9の右側)に移動する。すると、図7(c)に示すように、ストッパー22の爪部22aと保持板19の爪部196との係合が外れる。保持板19とストッパー22の係合が外れると、保持板19は引張りバネ24によって搬送方向Xと逆方向(図7(a)~(c)の右側)に戻される。
この時、球体21は、保持板19と共に第1の位置にスライド移動することで、図8(b)の位置から図8(a)の位置に移動する。即ち、球体21が案内穴486bに沿って第2の穴486b2から第1の穴486b1にスライド移動する。上述のように、第1の穴486b1は、球体21が搬送面12Aに接触できるように開口した孔である。このため、案内穴486b上を球体21が第1の穴486b1に移動することにより、球体21が下方に移動し、搬送面12Aに対して当接する。この状態が、球体21が接触位置に移動した状態である。
ここで、球体21が離間位置にあり、球体20と搬送ベルト12との間でシートを挟持するニップ圧を第1のニップ圧、球体21が接触位置にあり、球体20及び球体21と搬送ベルト12との間でシートを挟持するニップ圧を第2のニップ圧とする。第2のニップ圧は、球体21が加わる分、第1のニップ圧よりもシートを挟持するニップ圧が高い。上述のように、本実施形態では、規制ガイド14A、14Bを移動させることで、回転リンク190或いはストッパー22を動作させている。
第1切替手段としての回転リンク190のアーム部192aは、シート幅方向Yに関して搬送ベルト12の中心よりも片側(手前側)に位置し、搬送ベルト12と複数の球体20、21とでシートを挟持するニップ圧を、第1のニップ圧と第2のニップ圧との何れか一方である第1状態に切り替える。本実施形態では、回転リンク190により切り替えられる第1状態は、第1のニップ圧である。
一方、第2切替手段としてのストッパー22は、シート幅方向Yに関して搬送ベルト12の中心よりも他側に位置し、ニップ圧を、第1のニップ圧と第2のニップ圧との何れか他方である第2状態に切り替える。本実施形態では、ストッパー22により切り替えられる第2状態は、第2のニップ圧である。なお、第1状態が第2のニップ圧、第2状態が第1のニップ圧であっても良い。例えば、回転リンク190とストッパー22に関する機構を入れ替えても良いし、回転リンク190が動作することで球体21が接触位置に、ストッパー22がどうさせることで球体21が離間位置に移動させる構成としても良い。
[球体の離間/当接制御]
このような球体21の搬送ベルト12の搬送面12Aに対する離間及び当接動作に関する制御について説明する。上述したように、多段給送装置200は、制御部203(図1)により各部の制御を行う。制御部203は、シートの坪量に応じて、球体21の離間及び当接動作を制御する。即ち、シートの坪量が所定の坪量以上の場合には、球体21を接触位置に位置させる。一方、シートの坪量が所定の坪量未満の場合には、球体21を離間位置に位置させる。所定の坪量は、例えば、351g/mである。シートの坪量、サイズなどの情報は、例えば、ユーザが画像形成システム1000に設けられた入力部(例えば操作パネル)1001(図1)を介して入力する。制御部203は、この情報に基づいて、シートが中継搬送装置400に搬送される前に、規制ガイド14A、14Bの何れか一方を駆動して、上述のように球体21を離間位置又は当接位置に位置させる。
なお、球体21の離間及び当接動作の制御は、シートの坪量に限らず、例えば、シートの剛度に応じて行っても良い。即ち、シートの剛度が所定の剛度以上の場合に、球体21を接触位置に位置させ、シートの剛度が所定の剛度未満の場合に、球体21を離間位置に位置させる。所定の剛度は、例えば、54mNである。また、球体21の離間及び当接動作をユーザの選択により切り替えるようにしても良い。即ち、制御部203が、ユーザの選択により、球体21を接触位置に位置させるモードを有するようにしても良い。例えば、ユーザが入力部1001を操作してこのモードを選択すれば、制御部203は、球体21が接触位置に位置させる。一方、このモードが選択されていなければ、球体21が離間位置に位置した状態となる。
このように本実施形態では、複数の球体20、21のうちの一部の球体21を搬送ベルト12の搬送面12Aに対して接触する接触位置と離間位置とに移動可能としているため、シートの種類に応じた適切な搬送力を得られる中継搬送装置400を提供できる。即ち、シートの坪量や剛度に応じて、球体21を接触位置又は離間位置に位置させることができる。
例えば、坪量が大きくシートの搬送力が必要な場合には、球体21を接触位置に移動させることで、搬送ベルトユニット480によるシートの搬送力を確保でき、安定的にシートの搬送を行える。一方、坪量が小さいシートの場合、シートへのニップ圧が強すぎるとシートが座屈してしまう虞がある。また、このようなシートは大きな搬送力を必要としない。このため、球体21を離間位置に位置させることで、シートへのニップ圧を軽減した状態で搬送が可能となり、規制ガイド14A、14Bによるシートの整合時に、球体の負荷によるシートの座屈を軽減し安定したスキュー補正を行える。
前述の特許文献1には、一部の球体を搬送ベルトから離間させ、且つ、その隙間を調整可能な構成が記載されているが、この構成の場合、シートの厚みに応じてミクロン単位での調整が必要となる。これに対して本実施形態では、搬送力が必要なシートに対しては球体21を接触位置に移動させ、そうでない場合には球体21を離間位置に移動させるだけであり、このような調整は必要がない。
また、本実施形態の場合、規制ガイド14A、14Bを移動させることで球体21を離間位置と接触位置とに移動させる構成としている。このため、球体21を移動させるために新たなアクチュエーターが必要なく、低コストで上述のような構成を実現できる。
なお、本実施形態では、球体21の移動を規制ガイド14A、14Bの押圧により動作させているが、専用のアクチュエーターで動作させてもよい。例えばソレノイド等で保持板19のスライドを直接動作させる等にしても良い。
[シートのジャム発生時の動作]
次に、搬送ベルト12上(搬送ベルト上)でシートが停止するジャム発生時における中継搬送装置400の動作について、図2、3を参照しつつ、図11及び図12を用いて説明する。なお、図11、12の断面図は、搬送ベルトユニット480の搬送方向Xの端部における断面図であるため、球体20のみが見えている。制御部203は、例えば、搬送ベルト12よりも下流側でシートを検知するセンサが所定時間、シートを検知しなかった場合に、搬送ベルト12上でシートの搬送が停止したと判断する。なお、位置ずれ補正部410におけるシートの搬送経路内に、シートのジャムを検知するセンサを設け、このセンサの検知結果により制御部203がシートの搬送停止を判断するようにしても良い。
このようにジャムが検知された場合には、以下のような構成及び動作によりシートの除去を行う。図3及び図11に示すように、シート幅方向Yに関して、搬送ベルト12と1対の規制ガイド14A、14Bの間に、搬送ベルト12により搬送されるシートの下面と対向する対向部材450、460を配置している。対向部材450、460のうち、規制ガイド14A側の対向部材450は、後述するように、対向位置と、対向位置よりも下方に退避した取り出し位置との間で移動可能である。対向位置は、搬送ベルト12を搬送されるシートの下面と対向する位置である。一方、規制ガイド14B側の対向部材460は、対向位置で固定としている。
対向部材450、460は、それぞれ対向位置で、シートの下面と対向する対向面450A、460Aを有する。対向面450A、460Aは、仮に、シートの端部が規制ガイド14A、14Bの何れかに支持されずに搬送ベルト12により搬送された場合に、そのシートの端部を支持可能である。
また、中継搬送装置400は、図11に示すように、上述の位置ずれ補正部410を収容する筐体470を有する。筐体470は、装置の前方に、即ち、シート幅方向Yに関して一方側(搬送ベルト12の片側)に、筐体470内のシートを取り出すための取り出し口(開口部)471が形成されている。取り出し口471は、シート幅方向Yに関して規制ガイド14A側(第1規制ガイド側)に設けられ、主として、搬送ベルト12上で滞留したシートを取り出すための開口である。
また、取り出し口471は、図11に示すように、搬送ベルト12の下方に位置する。一方、図2に示すように、ガイド移動部420を構成する第1移動部420A及び第2移動部420Bは、搬送ベルト12よりも上方に配置されている。第1移動部420A及び第2移動部420Bは、上述したように、プーリ422A、423A、422B、423B、ベルト424A、424B、接続部425A、425Bを有する。
ここで、取り出し口471が仮に、搬送ベルト12に対して第1移動部420A及び第2移動部420Bと同じ側にあった場合、シートを取り出す際にこれら第1移動部420A及び第2移動部420Bが邪魔になる可能性がある。このため、本実施形態では、取り出し口471を、搬送ベルト12に対して、第1移動部420A及び第2移動部420Bと反対側に設けている。即ち、第1移動部420A及び第2移動部420Bを搬送ベルト12の上方に、取り出し口471を搬送ベルト12の下方にそれぞれ配置している。
搬送ベルト12と球体20、21とでシートを挟持して搬送している最中に、シートが搬送ベルト12上で停止するジャムが発生する場合がある。本実施形態では、このようにジャムしたシートを取り出し口471から取り出せるようにしている。このために、取り出し口471側の対向部材450を、図11に示す対向位置と、図12に示す取り出し位置(退避位置)との間で移動可能としている。取り出し位置は、対向部材450が、対向位置よりも下方に退避して取り出し口471から搬送ベルト12上で停止したシートにアクセス可能な位置である。即ち、開閉部としての対向部材450は、取り出し口471を開閉可能であり、対向部材450が対向位置に移動することで取り出し口471が閉じられ、対向部材450が退避位置に移動することで取り出し口471が開かれる。
対向部材450は、上述のように、対向位置と取り出し位置とで移動可能とすべく、リンク機構454に支持されている。リンク機構454は、2つのリンク部材451、452と、各リンク部材451、452の両端部を支持するピン451A、451B、452A、452Bとを有する平行リンク機構である。ピン451A、451Bは、筐体470に支持されており、ピン451B、452Bは、対向部材450に支持されている。リンク部材451は、両端部がピン451A、451Bに回転自在に支持されており、リンク部材452は、両端部がピン452A、452Bに回転自在に支持されている。リンク部材451、452の長さは同じとしている。これにより、対向部材450は、対向面450Aを搬送方向Xと略平行(本実施形態では水平方向と略平行)に維持した状態で、対向位置と取り出し位置との間で移動可能である。
このように、対向面450Aを略水平方向に維持したまま、対向部材450を取り出し位置に移動可能とすることで、対向部材450を取り出し位置とした場合に、ユーザがシートを取り出し易くできる。例えば、対向面450Aが水平方向に対して傾斜した状態で対向部材450が取り出し位置に位置した場合、対向面450Aが傾斜している分、取り出し口471から対向部材450を超えて内部に手などを挿入する空間(アクセスする空間)が狭くなってしまう虞がある。これに対して本実施形態の場合、例えば、ユーザが取り出し口471から対向部材450を超えて内部に手などを挿入する場合に、この挿入する空間を広くでき、シートをより取り出し易くできる。
また、対向部材450の前方側(図14の左側)の端部には、ユーザなどが手で掴んで対向部材450を対向位置と取り出し位置との間で移動させるための把持部453を設けている。ユーザは、搬送ベルト12上でシートが停止した場合、多段給送装置200の少なくとも中継搬送装置400が配置されている部分の扉を開き、把持部453を掴んで、図11から図12に示すように、対向部材450を対向位置から取り出し位置に移動させる。これにより、ユーザは、取り出し口471及び取り出し位置にある対向部材450の対向面450Aの上方の空間を介して、搬送ベルト12上で停止したシートにアクセス可能となる。
[ジャム処理後のニップの切り替え]
ここで、上述のようにジャムが発生し、取り出し口471からジャムしたシートを取り除くジャム処理を行う場合、ユーザが誤って取り出し口471側にある規制ガイド14Aに触れて押してしまう可能性がある。上述したように、本実施形態では、規制ガイド14A、14Bを動作させることで球体21を移動させて、シートに対するニップ圧を変更するようにしている。このため、手前側の規制ガイド14Aに触れることで球体21の位置が変わってしまうような場合、制御部230は、ジャム処理後に球体21の位置がどこにあるかがわからなくなってしまう。即ち、搬送ベルトユニット480におけるシートに対するニップ圧がどのように設定されているかを確定できない。
そこで、ジャム処理後は、ジャム処理前の搬送ベルトユニット480のニップ圧の状態に拘わらず、次のシートに適したニップ圧となるように、規制ガイド14A又は規制ガイド14Bを動作させるようにすることが考えられる。即ち、対向部材450を開いたら、RAM703に記憶されているニップ圧の状態を不定とし、対向部材450を閉じた後の最初のシートの搬送時に、そのシートに適したニップ圧となるように、規制ガイド14A又は規制ガイド14Bを移動させることが考えられる。しかしながら、ジャム処理前の状態が、手前側の規制ガイド14Aにより回転リンク190のアーム部192aが押されて球体21が離間位置にあり、ニップ圧が低くなっている状態(第2状態)である場合、ジャム処理時に規制ガイド14Aが押されても、球体21は移動しない。
即ち、この場合、奥側の規制ガイド14Bが押されれば、球体21が接触位置に移動し得るが、ジャム処理時に取り出し口471から手を入れた際に、搬送ベルト12を挟んで奥側にある規制ガイド14Bにユーザが触れる可能性は低い。また、ストッパー22は、規制ガイド14Bを奥側から搬送ベルト12側に移動させることにより動作するので、手前側にある取り出し口471から手を入れたとしても誤ってこの動作が行われる可能は低い。一方、手前側の規制ガイド14Aを押したとしても、既に、回転リンク190のアーム部192aが規制ガイド14に押された状態であり、それ以上、状態は変化しない。
したがって、このような場合に、ジャム処理後に次のシートに対する適切なニップ圧が球体21が離間位置にある状態のニップ圧であれば、ジャム処理後に、再度、規制ガイド14Aを移動させて球体21を離間位置に移動させる動作は、無駄な動作となる。そして、この動作を行っている間はシートの搬送を行えないため、その分、シート搬送に伴う生産性が低下してしまう。即ち、ジャム処理後に、1枚目のシートを搬送するまでに時間がかかってしまい、その分、生産性が低下する。
そこで、本実施形態では、即ち、RAM703に記憶されているニップ圧が第2状態で、ジャム処理後に、次に搬送されるシートに適したニップ圧が第2状態であれば、RAM703に記憶されているニップ圧の状態を不定とせず、第2状態を維持するようにしている。そして、ジャム処理後に、次に搬送されるシートに適したニップ圧が第2状態であれば、規制ガイド14A、14Bの何れも動作させずにシートの搬送を行うようにしている。以下、制御の内容について具体的に説明する。
まず、中継搬送装置400を制御する多段給送装置200の制御部203は、図13に示すように、制御部203は、CPU701、ROM702、RAM703を有する。また、制御部203は、画像形成装置100の制御部140、入力部1001と通信可能に接続されている。更に、制御部203は、対向部材450の開閉を検知する開閉センサ704の情報から、対向部材450の開閉状態を把握する。記憶手段としてのRAM703は、搬送ベルトユニット480のニップ圧を記憶する。即ち、現在の搬送ベルトユニット480の状態が、第1状態(本実施形態では第1のニップ圧、低圧)であるか第2状態(本実施形態では第2のニップ圧、高圧)であるかを記憶する。
認識手段としてのCPU701は、入力部1001から入力された情報などに基づいて、次に搬送されるシートに適合したニップ圧を認識する。例えば、シートの坪量や剛度に応じてそのシートに適したニップ圧を認識する。シートの坪量などに適したニップ圧は、例えば、予め、坪量とニップ圧の関係を調べたテーブルを記憶しておき、そのテーブルに基づいて決定する。そして、動作判断手段でもあるCPU701は、RAM703に記憶されたニップ圧の状態とCPU701により認識されたニップ圧に応じて、回転リンク190又はストッパー22を動作させる。
具体的には、第2のニップ圧から第1のニップ圧に切り替える場合には、CPU701は、球体21を離間位置に移動させるべく、モータM2を駆動して手前側の規制ガイド14Aを搬送ベルト12側に移動させ、回転リンク190のアーム部192aを押す。一方、第1のニップ圧から第2のニップ圧に切り替える場合には、CPU701は、球体21を接触位置に移動させるべく、モータM3を駆動して奥側の規制ガイド14Bを搬送ベルト12側に移動させ、ストッパー22を押す。このように回転リンク190又はストッパー22を動作させ、搬送ベルトユニット480の状態を第1状態または第2状態に切り替えた後に、搬送ベルト12上へのシートの搬送を開始する。
本実施形態では、ジャム処理後、即ち、対向部材450の開閉動作が行われた後のシート搬送処理において、回転リンク190及びストッパー22を動作させる規制ガイド14A、14Bを次のように制御している。即ち、CPU701は、対向部材450が開かれた際にRAM703に記憶されたニップ圧の状態が第2状態であれば、対向部材450が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、RAM703に記憶されたニップ圧の状態に拘わらず、CPU701により認識されたニップ圧となるように回転リンク190及びストッパー22を動作させる。
即ち、ジャム処理直前にRAM703に記憶されていたニップ圧の状態が第2状態(本実施形態では、第2のニップ圧)であれば、ストッパー22の動作により球体21が接触位置にある状態である。この場合、ジャム処理時にユーザが取り出し口471から手を入れた際に、例えば、手前側の規制ガイド14Aを押したり、回転リンク190のアーム部192aを押す可能性がある。そして、これらの何れかが押されると、回転リンク190の動作により球体21が離間位置に移動してしまう。本実施形態では、球体21が離間位置にいるか接触位置にいるかを検知するセンサを有していないため、CPU701は、ジャム処理後にニップ圧がどの状態になったかを不定とする。そして、ジャム処理後に、仮に実際のニップ圧が第2状態であり、次に搬送されるシートに適したニップ圧が第2状態であっても、奥側の規制ガイド14Bを動作させて、ニップ圧を第2状態に切り替える動作を行うようにしている。
一方、CPU701は、対向部材450が開かれた際にRAM703に記憶されたニップ圧の状態が第1状態(本実施形態では、第1のニップ圧)であれば、対向部材450が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、CPU701に認識されたニップ圧の状態が第1状態であれば、回転リンク190及びストッパー22を動作させない。
即ち、ジャム処理直前にRAM703に記憶されていたニップ圧の状態が第1状態(本実施形態では、第1のニップ圧)であれば、回転リンク190の動作により球体21が離間位置にある状態である。この場合、ジャム処理時にユーザが取り出し口471から手を入れた際に、例えば、手前側の規制ガイド14Aを押したり、回転リンク190のアーム部192aを押したとしても、ニップ圧の状態は第1状態のままとなる。したがって、この場合には、CPU701は、ジャム処理後に次に搬送されるシートに適したニップ圧が第1状態である場合には、何れの規制ガイド14A、14Bを動作させずに、搬送ベルト12上へのシートの搬送を行う。なお、ジャム処理後に次に搬送されるシートに適したニップ圧が第2状態である場合には、奥側の規制ガイド14Bを動作させて、ニップ圧を第2状態に切り替える。以下、図14ないし図16のフローチャートを用いて具体的に説明する。
まず、図14のフローチャートにて、シート搬送処理の全体的な流れについて説明する。シート搬送処理が開始されると、CPU701は、装置の起動時には搬送ベルトユニット480のニップ圧の状態(即ち、球体21が離間位置にいるか接触位置にいるか)は分からないため、初期状態を不定とする(S101)。また、ジャム処理などにより、対向部材450を退避位置に移動させ、装置の手前側の取り出し口471を開いた際に、ユーザが誤ってニップ圧の状態を切り替えてしまう事が想定されるため、CPU701は、対向部材450の開閉を開閉センサ704により監視すると共に、ニップ圧の状態を更新する(S102)。対向部材450を閉じた状態でシートの搬送要求があると(S103のYES)、CPU701は、現在のニップ圧の状態が次に搬送するシートに適しているかを判断し、適していない場合にはニップ圧の切り替えを行うと共に、RAM703に記憶されたニップ圧の状態を更新する(S104)。そして、ニップ圧を次に搬送するシートに適した状態とした後に、シートの搬送を行う(S105)。
次に、図14のフローチャートのS102における開口部監視処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。CPU701は、開閉センサ704により取り出し口(開口部)471が閉じられているか否かを判断する(S201)。取り出し口471が閉じられていれば(S201のYES)、この処理を終了する。一方、取り出し口471が開かれたら(S201のNO)、CPU701は、RAM703に記憶されている情報からニップ圧の状態が高圧(第2状態、第2のニップ圧)であるか否かを判断する(S202)。ニップ圧の状態が高圧であれば(S202のYES)、RAM703に記憶されているニップ圧の状態を不定とする(S203)。そして、取り出し口471が閉じれられたら(S204のYES)、この処理を終了する。一方、ニップ圧の状態が低圧(第1状態、第1のニップ圧)であれば(S202のNO)、RAM703に記憶されているニップ圧の状態を更新せずに(即ち、低圧のままとして)、取り出し口471が閉じれられたら(S204のYES)、この処理を終了する。
次に、図14のフローチャートのS104におけるニップ圧切替処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。CPU701は、RAM703に記憶されたニップ圧の状態が、次に搬送するシートに適したニップ圧であるか否かを判断する(S301)。この時、RAM703に記憶されたニップ圧の状態が不定である場合、次に搬送されるシートの種類に拘わらず、S301の判断は、適していないとなる。S301で、ニップ圧の状態が適していると判断した場合は(S301のYES)、ニップ圧の切り替えが必要ないので、この処理を終了する。
一方、S301で、ニップ圧の状態が適していないと判断した場合(S301のNO)、シートに適したニップ圧の設定が低圧であるか否かを判断する(S302)。シートに適したニップ圧が低圧である場合には(S302のYES)、手前側の規制ガイド14Aを移動させ、回転リンク190を動作させることで、ニップ圧を低圧に切り替え(S303)、RAM703のニップ圧の状態を更新して低圧とする(S304)。
また、S302において、シートに適したニップ圧の設定が高圧である場合には(S302のNO)、奥側の規制ガイド14Bを移動させ、ストッパー22を動作させることで、ニップ圧を高圧に切り替え(S305)、RAM703のニップ圧の状態を更新して高圧とする(S306)。このようなニップ圧の切り替え動作における判定テーブルの第1例を図17(a)に、第2例を図17(b)にそれぞれ示す。
図17(a)では、CPU701により認識したシートに適したニップ圧の設定(ニップ圧適正設定)を「低圧」「高圧」の何れかとしている。RAM703に記憶されているニップ圧の状態とシートのニップ圧適正設定が、共に「低圧」若しくは、共に「高圧」の場合には、CPU701は、ニップ圧の切り替え動作を行わない。RAM703に記憶されているニップ圧の状態が不定であれば、シートのニップ圧適正設定が低圧であっても高圧であっても、その設定に基づいた切り替え動作を行う。上述のように、対向部材450が開かれた際に、RAM703に記憶されているニップ圧の状態が低圧(第1状態)である場合、RAM703に記憶されているニップ圧の状態を不定としない。このため、対向部材450を閉じた後に最初に搬送されるシートのニップ圧適正設定が低圧である場合には、図17(a)のテーブルのように、ニップ圧の切り替え動作を行わない。
このため、このような場合には、対向部材450の開閉動作を行っても、ニップ圧の切り替え動作を行うことなく次のシートの搬送を行える。このため、シート搬送前の処理時間を短縮でき、装置の生産性を高めることができる。
なお、図17(a)のテーブルでは、シートに適したニップ圧の設定(ニップ圧適正設定)を「低圧」「高圧」の何れかとしているが、図17(b)に示すように、「任意」の条件を加えても良い。この場合、例えば、CPU701は、搬送されるシートが所定の条件のシートである場合には、対向部材450の開閉が行われても、対向部材450が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、ニップ圧の切り替え動作を行わない。所定の条件は、例えば、シートの坪量が150g/m以上250g/m以下である。
このような所定の条件を満たすシートが次に搬送されるシートである場合、ニップ圧の状態が第1状態であっても第2状態であってもシートの搬送を行える。このため、この条件を満たすシートに対しては、テーブルにおいて「任意」とし、RAM703に記憶されているニップ圧の状態が不定であってもニップ圧の切り替え動作を行わないようにしても良い。これにより、対向部材450の回動さを行った後の最初のシートの搬送前における処理時間を、多くのケースで削減でき、装置の生産性をより高めることができる。
なお、上述の所定の条件は、装置によって適宜設定可能であり、坪量以外に剛度などで設定しても良い。また、ユーザが入力部1001により設定したシートに対して、「任意」の条件を適用するようにしても良い。図17(b)のテーブルであっても、所定の条件を満たさないシートに対しては、図17(a)と同じように、RAM703に記憶されているニップ圧の状態と、シートのニップ圧適正設定との関係から、ニップ圧の切り替えの有無を判断する。
<他の実施形態>
上述の実施形態では、中継搬送装置400を制御する制御部203を多段給送装置200に設けたが、これらの制御を画像形成装置100の制御部140により行うようにしても良い。また、中継搬送装置400に中継搬送装置400の各部を制御する制御部を設けても良い。更に、シート搬送装置は、上述の中継搬送装置に関らず、シートの位置ずれを行えるシート搬送装置であれば、他の構成であっても良い。
上述の実施形態では、規制ガイド14A、14Bを移動させることにより、回転リンク190又はストッパー22を動作させてニップ圧の切り替えを行う構成について説明した。但し、本発明はこのような構成に限らず、ソレノイドなどのアクチュエーターを別途設けて、回転リンク190又はストッパー22を動作させるようにしても良い。このような構成であっても、回転リンク190がシート幅方向Yに関して搬送ベルト12の中心よりも手前側にある場合には、ジャム処理時に回転リンク190を操作し得る可能がある。一方、ストッパー22がシート幅方向Yに関して搬送ベルト12の中心よりも奥側にある場合には、ジャム処理時にユーザがストッパー22を操作する可能性は低い。したがって、上述と同様に、対向部材450の回動へ動作後のニップ圧の切り替えの有無の判定を行える。
また、上述の実施形態では、手前側の回転リンク190が動作することで切り替わるニップ圧の第1状態を第1のニップ圧(低圧)、奥側のストッパー22が動作することで切り替わるニップ圧の第2状態を第2のニップ圧(高圧)としたが、これらは逆であっても良い。即ち、手前側の回転リンク190が動作することで切り替わるニップ圧の第1状態を第2のニップ圧(高圧)、奥側のストッパー22が動作することで切り替わるニップ圧の第2状態を第2のニップ圧(低圧)としても良い。この場合、対向部材450が開かされた際にRAM703に記憶されているニップ圧の状態が高圧である場合には、RAM703に記憶されているニップ圧の状態を不定とせず、高圧の状態を維持する。そして、対向部材450を閉じた後の最初のシートに適したニップ圧が高圧であれば、ニップ圧の切り替えを行うことなく、シートの搬送を開始する。
12・・・搬送ベルト
12A・・・搬送面
14A・・・規制ガイド(第1規制ガイド)
14B・・・規制ガイド(第2規制ガイド)
19・・・保持板(保持部)
20、21・・・球体
22・・・ストッパー(第2切替手段)
190・・・回転リンク(第1切替手段)
400・・・中継搬送装置(シート搬送装置)
450・・・対向部材(開閉部)
471・・・取り出し口(開口部)
486・・・上側枠体(位置決め部材)
600・・・移動機構
701・・・CPU(認識手段、動作判断手段)
703・・・RAM(記憶手段)

Claims (6)

  1. シートを所定の搬送方向に搬送する搬送部材によって搬送されたシートを受け取って搬送するシート搬送装置であって、
    前記搬送部材の前記所定の搬送方向下流側に設けられ、前記所定の搬送方向において延設される搬送面を有し、前記搬送面に受け渡されたシートを前記所定の搬送方向に搬送する無端状の搬送ベルトと、
    前記搬送面と対向する位置で前記搬送方向において複数配置され、前記搬送面との間でシートを挟持しつつ、任意方向に回転可能な球体と、
    前記搬送ベルト上に滞留したシートを取り除くために、前記搬送方向と交差するシート幅方向に関して前記搬送ベルトの片側に配置された開口部を開閉可能な開閉部と、
    前記シート幅方向に関して前記搬送ベルトの中心よりも前記片側に位置し、前記搬送ベルトと前記複数の球体とでシートを挟持するニップ圧を、第1のニップ圧と前記第1のニップ圧よりも高い第2のニップ圧との何れか一方である第1状態に切り替える第1切替手段と、
    前記シート幅方向に関して前記搬送ベルトの中心よりも他側に位置し、前記ニップ圧を、前記第1のニップ圧と前記第2のニップ圧との何れか他方である第2状態に切り替える第2切替手段と、
    前記ニップ圧の状態を記憶する記憶手段と、
    搬送されるシートに適合した前記ニップ圧を認識する認識手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態と前記認識手段により認識された前記ニップ圧に応じて、前記第1切替手段又は前記第2切替手段を動作させる動作判断手段と、を備え、
    前記動作判断手段は、
    前記開閉部が開かれた際に前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態が前記第2状態であれば、前記開閉部が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態に拘わらず、前記認識手段により認識された前記ニップ圧となるように前記第1切替手段又は前記第2切替手段を動作させ、
    前記開閉部が開かれた際に前記記憶手段に記憶された前記ニップ圧の状態が前記第1状態であれば、前記開閉部が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、前記認識手段に認識された前記ニップ圧の状態が前記第1状態であれば、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を動作させないことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記シート幅方向に関して前記搬送ベルトの片側に配置され、前記シート幅方向に移動して前記搬送ベルト上を搬送されるシートの端部を規制可能な第1規制ガイドと、
    前記シート幅方向に関して前記搬送ベルトの他側に配置され、前記シート幅方向に移動して前記搬送ベルト上を搬送されるシートの端部を規制可能な第2規制ガイドと、を備え、
    前記第1切替手段は、前記第1規制ガイドの移動により前記ニップ圧を前記第1状態に切り替え、
    前記第2切替手段は、前記第2規制ガイドの移動により前記ニップ圧を前記第2状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記複数の球体の一部を、前記搬送面との間にシートがない状態で前記搬送面と接触する接触位置と、前記接触位置よりも前記搬送面から離間した離間位置とに移動可能な移動機構を備え、
    前記第1のニップ圧は、前記複数の球体の一部が前記離間位置にある状態であり、
    前記第2のニップ圧は、前記複数の球体の一部が前記接触位置にある状態であり、
    前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、前記移動機構を動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記移動機構は、前記複数の球体の一部を保持し、第1の位置と第2の位置とに移動可能な保持部と、前記保持部が前記第1の位置にあるときに前記複数の球体の一部を前記接触位置に位置させ、前記保持部が前記第2の位置にあるときに前記複数の球体の一部を前記離間位置に位置させる位置決め部材と、を有し、
    前記保持部は、前記第1切替手段と前記第2切替手段のうちの一方の切替手段による切り替え動作により前記第1の位置に移動し、他方の切替手段による切り替え動作により前記第2の位置に移動することを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記開閉部は、前記搬送ベルトの前記シート幅方向の片側において、前記搬送ベルトにより搬送されるシートの下面と対向する対向部材であり、
    前記対向部材は、前記搬送ベルトにより搬送されるシートの端部を支持可能な対向位置と、前記対向位置よりも下方に退避した退避位置とに移動可能であり、
    前記対向部材が前記対向位置に移動することで前記開口部が閉じられ、
    前記対向部材が前記退避位置に移動することで前記開口部が開かれることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記動作判断手段は、搬送されるシートが所定の条件のシートである場合には、前記開閉部の開閉が行われても、前記開閉部が閉じられた後の最初のシートの搬送の前に、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を動作させないことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のシート搬送装置。
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