JP2023093211A - 内視鏡用プロセッサ、内視鏡システム - Google Patents

内視鏡用プロセッサ、内視鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】所望のスペクトルの光を生体組織に照射するために、複数の発光素子を備えた光源装置を使用する場合に、光源装置の長寿命化を図る。【解決手段】本発明の一態様は、生体組織の撮像画像を処理するように構成された内視鏡用プロセッサである。この内視鏡用プロセッサは、互いに異なる波長帯域の光を出射する複数の発光素子を有し、複数の発光素子が出射する光を合成することで生体組織の照明のための照明光を出射する光源装置と、複数の発光素子の各々を個別に冷却するように構成された冷却装置と、照明光が目標とするスペクトルの光となるように複数の発光素子から出射される各光の放射束比率を所定の値に制御する制御部と、を備える。ここで、制御部は、各発光素子から出射される光の放射束の可変範囲が変動前の可変範囲に近くなるように冷却装置による冷却強度を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の発光素子を有する光源装置を備えた内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムに関する。
医療機器分野においては、体腔内の生体組織を照明し、照明された体腔内の生体組織を被写体として撮像することにより、体腔内に潜む病変部の診断を行うのに好適な画像を生成することが可能な内視鏡システムが知られている。従来、照明光として白色光を発するキセノンランプやハロゲンランプ等のランプ光源が使用されていたが、最近では、ランプ光源に代えて、特定の波長帯域の光を発する発光ダイオード(LED:Light emitting diode)やレーザダイオード(LD:Laser diode)等の発光素子を有する半導体光源が用いられている。
例えば特許文献1には、光源装置としてLEDを用いた内視鏡用光源システムが記載されている。このシステムでは、光源制御回路が第1の周期でLEDをパルス発光させ、バッテリ電圧が第1の閾値電圧を超え、かつLEDの温度が閾値温度未満である場合に、全点灯時の出射光量を一定に保つとともに、バッテリ電圧が第1の閾値電圧以下、またはLEDの温度が閾値温度以上である場合に、第2の周期で繰返される点灯時の出射光量を他の点灯時の出射光量の50%に低下させる。それによって、内視鏡に用いる光源の消費電力の低減化と寿命の長期化を図ることができる、とされている。
特許第6138203号公報
しかし、中心波長が異なる複数の発光素子を備えた光源装置から所望の発光モードに応じたスペクトルの光を生体組織に照射しようとした場合、複数の発光素子から出射する光の放射束の比率を所定の値に維持する必要がある。その一方で、各発光素子に流す順方向電流によって調整可能な放射束の調整範囲がそれぞれ異なる場合、光源装置の寿命の長期化を図ることが困難となる。
例えば、発光素子は一般に経時劣化し、同一の順方向電流を基準にすると例えば20%程度放射束が低下することもある。経時劣化後の発光素子の放射束の調整範囲は低下し、その結果、複数の発光素子から光の放射束の比率を所定の値に維持した上で生成される所望のスペクトルの光強度の強度幅も低下することになる。すなわち、発光素子を長期間使用し続けることは照射光の性能劣化を招来し、実質的に発光素子の長寿命化を阻害する。
そこで、本発明は、所望のスペクトルの光を生体組織に照射するために、複数の発光素子を備えた光源装置を使用する場合に、光源装置の長寿命化を図ることを目的とする。
本発明の一態様は、生体組織の撮像画像を処理するように構成された内視鏡用プロセッサである。この内視鏡用プロセッサは、
互いに異なる波長帯域の光を出射する複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子が出射する光を合成することで前記生体組織の照明のための照明光を出射する光源装置と、
前記複数の発光素子の各々を個別に冷却するように構成された冷却装置と、
前記照明光が目標とするスペクトルの光となるように前記複数の発光素子から出射される各光の放射束比率を所定の値に制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、各発光素子から出射される光の放射束の可変範囲が変動前の可変範囲に近くなるように前記冷却装置による冷却強度を制御する。
前記制御部は、前記複数の発光素子のうち、各発光素子の調整可能な順方向電流の範囲である調整可能電流の最大値の電流を流す条件下において、現在出射する光の放射束が初期の放射束よりも所定値以上低下した発光素子が存在する場合には、当該発光素子に対する冷却強度が増加するように前記冷却装置を制御してもよい。
前記制御部は、前記複数の発光素子について、前記目標とするスペクトルの光を得るための出射光の放射束の最小値と、発光素子の調整可能な放射束の最小値との差分が所定値以下である発光素子が存在する場合には、当該発光素子に対する冷却強度が減少するように前記冷却装置を制御してもよい。
前記内視鏡用プロセッサは、前記複数の発光素子の各々の素子温度を測定する複数の温度センサを備え、各発光素子の素子温度が所定の許容範囲内を超えないように前記冷却装置を制御してもよい。
前記目標とするスペクトルの光は白色光であってもよい。
本発明の別の態様は、前記内視鏡用プロセッサと、前記内視鏡用プロセッサに接続された内視鏡スコープと、を含む内視鏡システムである。
上述の内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムによれば、所望のスペクトルの光を生体組織に照射するために、複数の発光素子を備えた光源装置を使用する場合に、光源装置の長寿命化を図ることができる。
一般的なLEDのビニング、温度変化、使用時間の経過による放射束の変化を説明する図である。 白色光モードにおける各LEDの放射束の調整範囲を示す図である。 一実施形態の内視鏡システムの構成の一例を示すブロック図である。 一実施形態の光源装置の構成の一例を示す図である。 一実施形態のLED光量改善処理を示すフローチャートである。 LED光量改善の第1例を説明する図である。 LED光量改善の第2例を説明する図である。 LED光量改善の第3例を説明する図である。
一実施形態の電子内視鏡用プロセッサは、生体組織の撮像画像を処理するように構成され、生体組織の照明のための照明光を出射する光源装置を備える。光源装置は、互いに異なる波長帯域の光を出射する複数の発光素子を有し、複数の発光素子が出射する光を合成することで照明光を生成する。発光素子として、限定しないが、発光ダイオード(LED)やレーザダイオードが挙げられる。
ここで一般に、発光素子に対して所定の駆動電流を流した場合に発光素子から出射される光の放射束は変動し得る。発光素子がLEDである場合の放射束の変動要因について図1に示す。
図1は、一般的なLEDのビニング(Binning)、温度、使用時間による放射束の変化を説明する図である。ここでのビニングとは、LEDの製造工程上のばらつきを意味する。図1(a)に示すように、同一仕様のLEDであっても順方向電流If(例えば最小値aから最大値bまで)によって得られる放射束が全体的に小さいものを示すものから大きいものが製造過程で生じる。
また、LEDは温度Tjによっても影響を受ける。図1(b)に示すように、同一のLEDであっても順方向電流If(例えば最小値aから最大値b(例えば最大定格の電流値)まで)によって得られる放射束は、温度が低いときには全体的に大きくなり、温度が高いときには全体的に小さくなる。
LEDは経時劣化が生じる。図1(c)に示すように、同一のLEDに対して、順方向電流If(例えば最小値aから最大値bまで)によって得られる放射束は、初期に対して一定時間使用した後は低下する(例えば20%程度)。
このように、LEDには、様々な放射束の変動要因がある一方で、複数のLEDを使用して所望のスペクトルの照明光を得る場合には、複数のLEDから出射される光の放射束比率を所定の値にする必要がある。このことが、上記放射束の変動要因と相俟って光源装置の長寿命化を阻害する。この点について、図2を参照して説明する。
一例として、UVLED光、青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光、及び、赤色LED光を合成することで、白色光となる照明光を生成する場合を想定する。この場合、照明光として白色光を得るときの放射束比率の一例は、赤色を「1」とした場合、{UV:青色:緑色:アンバー:赤色}={0.54:0.33:0.67:0.28:1.00}である。
図2は、一般的な白色光モードにおける各LEDの放射束の調整可能範囲(可変範囲)を示す図である。図2では、UVLED光(UV)、青色LED光(Blue)、緑色LED光(Green)、アンバーLED光(Amber)、及び、赤色LED光(Red)の各LED光の放射束[mW]を示している。各LED光の縦の細線は、順方向電流Ifによって調整可能な放射束の範囲(調整可能範囲FMIN~FMAX)を示している。それに対して、各LEDの調整可能範囲の中の太線は、白色光モードでの使用範囲Fmin~Fmaxを示している。ここで、「使用範囲」とは、LEDの調整可能範囲(可変範囲)のうち、所望の照明光を得るために使用される範囲を意味しており、調整可能範囲に対して制限される。
図2に示すように、順方向電流Ifによる放射束の調整可能範囲はLED光ごとに異なる。また、白色光モードを実現する上記放射束比率{0.54:0.33:0.67:0.28:1.00}を維持しようとすると、各LED光の放射束の使用範囲は、調整可能範囲に対して大きく制限されることがわかる。すなわち、赤色LED光の調整可能範囲の最大値FMAXを赤色LED光の白色光モードでの使用範囲の最大値とした場合、上記放射束比率にしたがって他のLED光(UVLED光、青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光)の使用範囲の最大値が定まる。また、UVLED光の調整可能範囲の最小値FMINをUVLED光の白色光モードでの使用範囲の最小値とした場合、上記放射束比率にしたがって他のLED光(青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光、赤色LED光)の使用範囲の最小値が定まる。
ここで、いずれかのLED光の放射束が上述したいずれかの変動要因により低下しており、あるいは事後的に低下した場合、白色光モードを実現する上記放射束比率を維持するためには、劣化していない他のLED光の使用範囲をさらに制限せざるを得なくなり、結果として、照明光として得られる白色光の光量可変範囲が狭められることになる。
まとめると、複数の発光素子を使用して所望のスペクトルの照明光を生成する場合、放射束比率を維持しようとすると、各LEDの調整可能範囲(可変範囲)に対して使用範囲は狭くせざるを得ない。ここで、いずれかの発光素子に放射束の変動要因(特に低下要因)がある場合には、他の発光素子の使用範囲をさらに狭めることがあり、照明光の光量可変範囲が低下する。例えば、経時劣化によりいずれかの発光素子の放射束の調整可能範囲が低下した場合、結果的に、光源装置により生成可能な照明光の光量可変範囲が低下し、光源装置の長寿命化を阻害する。
そこで、一実施形態の電子内視鏡用プロセッサでは、複数の発光素子の各々を個別に冷却するように構成された冷却装置が設けられる。一実施形態では、この冷却装置は、必要に応じて、処理対象とする発光素子を冷却することによって当該発光素子から出射される光の放射束を増加させることが可能である。すなわち、複数の発光素子のうちいずれかの発光素子に対して上記放射束の変動要因が生じる場合であっても、当該発光素子に対して個別に冷却処理を行うことで放射束を増加させることが可能である。
一実施形態の電子内視鏡用プロセッサは、生体組織の照明のための照明光が目標とするスペクトルの光となるように、上記複数の発光素子から出射される各光の放射束比率を所定の値に制御する制御部を備える。目標とするスペクトルの光は限定しないが、例えば上述した白色光である。
制御部はさらに、上記複数の発光素子の各々から出射される光の放射束の調整可能範囲(可変範囲)が変動前の調整可能範囲に近くなるように冷却装置による冷却強度を制御する。そのため、各発光素子から出射される光の放射束の調整可能範囲が改善する(拡大する)。例えば、経時劣化によりいずれかの発光素子の放射束の調整可能範囲が低下した場合であっても、当該発光素子に対する冷却強度を相対的に上げることで当該発光素子の調整可能範囲を初期の範囲に近付けることが可能となる。また、ビニングの影響により特定の発光モードにおける発光素子の放射束の使用範囲が狭まる場合であって、発光素子に対する冷却強度を調整することで使用範囲を拡大することが可能となる。結果的に、光源装置により生成可能な照明光の光量可変範囲が改善し(拡大し)、光源装置の長寿命化を図ることができる。
以下、電子内視鏡システムについて添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、一実施形態の電子内視鏡システム1の構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、電子内視鏡システム1は、電子スコープ100、電子内視鏡用プロセッサ200、及び、モニタ300を備えている。
電子内視鏡用プロセッサ200は、システムコントローラ21を備えている。システムコントローラ21は、メモリ23に記憶された各種プログラムを実行し、電子内視鏡システム1の全体を統括的に制御する。また、システムコントローラ21は、操作パネル24に入力されるユーザ(術者又は補助者)による指示に応じて電子内視鏡システム1の各種設定を変更する。システムコントローラ21は、各部の動作のタイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡システム1内の各回路に出力する。
電子内視鏡用プロセッサ200は、電子スコープ100に照明光を供給する光源装置20を備えている。照明光は、図示されない集光レンズにより集光された後、図示されない調光装置を介して電子スコープ100の光ファイバ素線の束であるLCB(Light Carrying Bundle)102の入射端に入射されるように光源装置20は構成される。
光源装置20は、所定の色の波長帯域の光を出射する複数の発光素子を備える。ここでは、発光素子の例として、発光ダイオード(以下、「LED」と表記する。)及びレーザダイオードが挙げられる。LED及びレーザダイオードは、他の光源と比較して、低消費電力、発熱量が小さい等の特徴があるため、消費電力や発熱量を抑えつつ明るい画像を取得できるというメリットがある。明るい画像が取得できることにより、病変部の病変の程度に関する評価の精度を向上させることができる。
なお、以下では、発光素子がLEDである場合を例にして説明する。
図3に示す例では、光源装置20は、電子内視鏡用プロセッサ200に内蔵して設けられるが、電子内視鏡用プロセッサ200とは別体の装置として電子内視鏡システム1に設けられてもよい。また、光源装置20は、後述する電子スコープ100の先端部に設けられてもよい。この場合、照明光を導光するLCB102は不要である。
入射端よりLCB102内に入射した照明光は、LCB102内を伝播して電子スコープ100の先端部内に配置されたLCB102の出射端より出射され、配光レンズ104を介して被写体に照射される。被写体からの反射光は、対物レンズ106を介して撮像素子108の受光面上で光学像を結ぶ。
撮像素子108は、例えば、IR(Infra Red)カットフィルタ108a、ベイヤ配列カラーフィルタ108bの各種フィルタが受光面に配置された単板式カラーCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサであり、受光面上で結像した光学像に応じたR(Red)、G(Green)、B(Blue)の各原色信号を生成する。単板式カラーCCDイメージセンサの代わりに、単板式カラーCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることもできる。
電子スコープ100の接続部内には、ドライバ信号処理回路152が備えられている。ドライバ信号処理回路152は、撮像素子108より入力される原色信号に対して色補間、マトリックス演算等の所定の信号処理を施して画像信号(輝度信号Y、色差信号Cb、Cr)を生成し、生成された画像信号を電子内視鏡用プロセッサ200の画像処理ユニット22に出力する。また、ドライバ信号処理回路152は、メモリ154にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ154に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば撮像素子108の画素数や感度、動作可能なフレームレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路152は、メモリ154より読み出された固有情報をシステムコントローラ21に出力する。このように、電子スコープ100は、撮像素子108を用いて体腔内の生体組織を撮像する。
システムコントローラ21は、電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ21は、生成された制御信号を用いて、電子内視鏡用プロセッサ200に接続中の電子スコープ100に適した処理がなされるように電子内視鏡用プロセッサ200内の各回路の動作やタイミングを制御する。
システムコントローラ21は、クロックパルスで構成されたタイミング信号を生成し、このタイミング信号を、撮像素子108、ドライバ信号処理回路152、画像処理ユニット22、及び光源装置20に供給する。ドライバ信号処理回路152は、システムコントローラ21から供給されるタイミング信号のクロックパルスに従って駆動する。
画像処理ユニット22は、システムコントローラ21による制御の下、タイミング信号に従がって、ドライバ信号処理回路152より入力した画像信号に基づいて内視鏡画像等をモニタ表示するためのビデオ信号を生成し、モニタ300に出力する。
システムコントローラ21は、光源装置20のLED駆動部210(図4参照)に対して、各LED(後述する)に流す順方向電流(駆動電流)を示す信号を送ることにより、実質的に光源装置20内の各LEDから出射される光の放射束を制御する。その際、システムコントローラ21は、例えば白色光モード等、所定のスペクトルの照明光が光源装置20から出射されるように、光源装置20の各LEDの放射束比率を決定し、各LEDに流す順方向電流を示す信号を生成する。
次に、図4を参照して、光源装置20の構成について説明する。
光源装置20は、例えば図4に平面図で示すように、略直方体の筐体20Hの内部に複数のLEDが配置されている。具体的には、光源装置20は、UVLED201、青色LED202、緑色LED203、アンバーLED204、及び、赤色LED205を備える。
UVLED201は、紫外線(UV)の波長帯域(例えば、波長が375~435nm)の光を出射する。青色LED202は、青色の波長帯域(例えば、波長が420~510nm)の光を出射する。緑色LED203は、緑色の波長帯域(例えば、波長が520~580nm)の光を出射する。アンバーLED204は、琥珀色(amber)の波長帯域(例えば、波長が590~620nm)の光を出射する。赤色LED205は、赤色の波長帯域(例えば、波長が630~680nm)の光を出射する。
図示しないが、各LEDに対して、発光駆動によって生じた熱を効率良く逃がすためのヒートシンクを設けることが好ましい。
図示しない筐体20Hの裏側には、冷却装置が設けられる。この冷却装置は、UVLED冷却部201a、青色LED冷却部202a、緑色LED冷却部203a、アンバーLED冷却部204a、及び、赤色LED冷却部205aを備え、各LEDを個別に冷却させることが可能に構成される。冷却装置の構成は図示しないが、例えば水冷又は空冷機構を備えた公知のものでよい。
冷却装置は、システムコントローラ21から受信する信号(冷却設定値に対応する信号)に基づいてLEDを冷却するように、UVLED冷却部201a、青色LED冷却部202a、緑色LED冷却部203a、アンバーLED冷却部204a、及び、赤色LED冷却部205aを個別に動作させる。なお、冷却設定値は、各冷却部による冷却強度を示す値であり、各LEDに対して個別に設定される。
図4に示すように、光源装置20の筐体20H内には、LED駆動部210、全反射ミラー211、ダイクロイックミラー212~215、ハーフミラー216、及び、光検出器(PD)220が配置されている。
LED駆動部210は、システムコントローラ21から受信する信号に基づいて各LEDの順方向電流を個別に発生させる駆動回路を備え、各LEDに対して順方向電流を供給する。
UVLED201から出射されたUVLED光は、全反射ミラー211に入射され、ダイクロイックミラー212に向けられる。青色LED202から出射された青色LED光は、ダイクロイックミラー212に入射される。
ダイクロイックミラー212は、UVLED光の光路と、青色LED202から出射された青色LED光の光路とを合成する。詳しくは、ダイクロイックミラー212は、波長430nm付近にカットオフ波長を有しており、カットオフ波長よりも短い波長の光を透過させ、カットオフ波長以上の波長の光を反射する特性を有している。そのため、青色LED光はダイクロイックミラー212を透過し、UVLED光はダイクロイックミラー212で反射される。これにより、青色LED光とUVLED光の光路が合成される。ダイクロイックミラー212によって光路が合成された光(青色LED光+UVLED光)は、ダイクロイックミラー215に入射される。
ダイクロイックミラー213は、アンバーLED204から出射されたアンバーLED光と、赤色LED205から出射された赤色LED光とを合成する。詳しくは、ダイクロイックミラー213は、波長610nm付近にカットオフ波長を有しており、カットオフ波長よりも短い波長の光を透過させ、カットオフ波長以上の波長の光を反射する特性を有している。そのため、アンバーLED光はダイクロイックミラー213を透過し、赤色LED光はダイクロイックミラー213で反射される。これにより、アンバーLED光と赤色LED光の光路が合成される。ダイクロイックミラー213によって光路が合成された光(アンバーLED光+赤色LED光)は、ダイクロイックミラー214に入射される。
ダイクロイックミラー214は、ダイクロイックミラー213から出射される合成光(アンバーLED光+赤色LED光)と、緑色LED203から出射された緑色LED光とを合成する。詳しくは、ダイクロイックミラー214は、波長585nm付近にカットオフ波長を有しており、カットオフ波長よりも短い波長の光を透過させ、カットオフ波長以上の波長の光を反射する特性を有している。そのため、緑色LED光はダイクロイックミラー214を透過し、合成光(アンバーLED光+赤色LED光)はダイクロイックミラー214で反射される。これにより、緑色LED光と合成光(アンバーLED光+赤色LED光)の光路が合成される。ダイクロイックミラー214によって光路が合成された光(アンバーLED光+赤色LED光の光路+緑色LED光)は、ダイクロイックミラー215に入射される。
ダイクロイックミラー215は、ダイクロイックミラー212から出射される合成光(UVLED光+青色LED光)と、ダイクロイックミラー214から出射される合成光(アンバーLED光+赤色LED光の光路+緑色LED光)とを合成する。詳しくは、ダイクロイックミラー215は、波長515nm付近にカットオフ波長を有しており、カットオフ波長よりも短い波長の光を透過させ、カットオフ波長以上の波長の光を反射する特性を有している。そのため、合成光(アンバーLED光+赤色LED光の光路+緑色LED光)はダイクロイックミラー215を透過し、合成光(UVLED光+青色LED光)はダイクロイックミラー215で反射される。これにより、合成光(アンバーLED光+赤色LED光の光路+緑色LED光)と合成光(UVLED光+青色LED光)の光路が合成される。ダイクロイックミラー215によって光路が合成された光は、ハーフミラー216に入射される。
こうしてハーフミラー216に入射される光は、UVLED光、青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光、及び、赤色LED光が合成された照明光となる。この照明光は、図示しない集光レンズによりLCB102の入射端面に集光されてLCB102内に入射される。
照明光の一部はハーフミラー216によって反射されて光検出器220に入射される。光検出器220は、入射された照明光の一部を電気信号に変換してシステムコントローラ21に出力する。
一実施形態では、図4に示すように、各LEDには、各LEDの素子温度を測定するための温度センサTSが設けられている。システムコントローラ21は、各LEDに対応する温度センサTSの検出値を逐次取得し、各LEDの素子温度が所定の許容範囲内を超えないように冷却装置を制御する。
また、各LEDは、後述するLED光量改善処理を実行した後の起動時に、LED光量改善処理で設定した冷却設定値までLEDが冷却されているか確認するためのモニタリング機能としても働く。例えば、システムコントローラ21は、LEDに対する冷却設定値を増加させた場合(冷却強度を上げた場合)には、その後の起動時に、当該LEDに対応する温度センサTSによる検出温度(検出値)が、冷却設定値の増加量に対応する値まで低下したか否か確認する。
次に、図5を参照して、一実施形態の電子内視鏡用プロセッサ200によるLED光量改善処理を説明する。図5は、LED光量改善処理を示すフローチャートであり、主としてシステムコントローラ21によって実行される。
LED光量改善処理は、電子内視鏡システム1がユーザ(術者又は補助者)によって運用されているときではなく、例えばメンテナンスモードにおいて実行される。
電子内視鏡用プロセッサ200は、起動した後、すべてのLEDをオンさせ、例えば白色光モードに切り替えてホワイトバランスを実行してもよい。その後、UVLED201、青色LED202、緑色LED203、アンバーLED204、及び、赤色LED205から1つずつ、処理対象のLEDを選択してLED光量改善処理を順に実行する(ステップS2,S32)。その際、システムコントローラ21は、処理対象のLEDのみオンさせ、処理対象外のLEDはすべてオフとする。
LED光量改善処理は大別して、(I)順方向電流を最大値にしたときの処理と、(II)順方向電流を最小値にしたときの処理と、を含む。
(I)順方向電流を最大値にしたときの処理(ステップS4~S16)
システムコントローラ21は、複数のLEDのうち、各LEDの調整可能な順方向電流の範囲である調整可能電流の最大値IMAXの電流を流す条件下において、現在出射する光の放射束(現在光量LCURに相当する)が初期の放射束(初期光量LINTに相当する)よりも所定値以上低下したLEDが存在する場合には、当該LEDに対する冷却強度が増加するように光源装置20の冷却装置を制御する。
図5を参照すると、具体的な手順は以下のとおりである。
システムコントローラ21は、処理対象のLEDを選択すると、先ず、順方向電流Ifを白色光モードでの使用範囲の最大値Imaxに設定する(ステップS4)。この使用範囲の最大値Iminは、処理対象のLEDの放射束が白色光モードでの使用範囲の最大値Fmaxとなるときの電流値である。次いで、システムコントローラ21は、光検出器220から得られる電気信号に基づいて、処理対象のLEDの現在光量LCURが初期光量LINTと実質的に同一であるか否か判断する(ステップS6)。ここで、比較の対象となる初期光量LINTの値は、例えば製造時に予め取得してメモリ23に保存される。また、「実質的に同一」とは、現在光量LCURと初期光量LINTの差分が無視できる程度に小さい場合も含まれる。
処理対象のLEDの現在光量LCURが初期光量LINTと実質的に同一である(LCUR=LINT)場合には(ステップS6:YES)、処理対象のLEDが劣化していないことを意味するため、(I)の処理を終了する。
他方、処理対象のLEDの現在光量LCURが初期光量LINTと実質的に同一でない(LCUR≠LINT)場合には(ステップS6:NO)、処理対象のLEDに対応するLED冷却部の冷却強度の設定を行い、放射束の改善(増加)を図る。具体的には、LED冷却部の現在の冷却強度が最大であるか判断する(ステップS8)。現在の冷却強度が最大である場合には(ステップS8:YES)、冷却強度をそれ以上大きくすることはできないため、(I)の処理を終了する。
現在の冷却強度が最大でない場合には(ステップS8:NO)、システムコントローラ21は、冷却強度を新たに設定する。その場合、処理対象のLEDの現在光量LCURと初期光量LINTの差分の絶対値が所定の閾値TH以下(|LCUR-LINT|≦TH)となるまで冷却強度を段階的に上げる(ステップS10~S14の繰り返し)。閾値THは、例えば初期光量LINTの数%とする。なお、冷却強度を一段階上げる度に所定時間経過するのを待機するのは(ステップS14:NO)、処理対象のLEDの光量が安定するまで時間が必要となるためである。
冷却強度を段階的に上げてステップS10の条件を満たした場合には(ステップS10:YES)、システムコントローラ21は、その時点での冷却強度の値(冷却設定値)をメモリ23に保存して(I)の処理を終了する(ステップS16)。メンテナンス後のシステム稼働時には、システムコントローラ21は、当該冷却設定値をメモリ23から読み出して冷却装置を動作させる。
(II)順方向電流を最小値にしたときの処理(ステップS18~S30)
システムコントローラ21は、複数LEDについて、白色光(目標とするスペクトルの光の一例)を得るための出射光の放射束の最小値(つまり、使用範囲の最小値)と、LEDの放射束の調整可能範囲の最小値との差分が所定値以下である発光素子が存在する場合には、当該LEDに対する冷却強度が減少するように光源装置20の冷却装置を制御する。
図5を参照すると、具体的な手順は以下のとおりである。
システムコントローラ21は、順方向電流Ifを白色光モードでの使用範囲の最小値Iminに設定する(ステップS18)。この順方向電流Ifの最小値Iminは、処理対象のLEDの放射束が白色光モードでの使用範囲の最小値Fminとなるときの電流値である。
システムコントローラ21は、現在モード(白色光モード)において処理対象のLEDの放射束が使用範囲の最小値Fminとなるときの電流値Iminが、順方向電流Ifの調整可能範囲の最小値IMINと実質的に同一であるか否か判断する(ステップS20)。なお、「実質的に同一」とは、IminとIMINの差分が無視できる程度に小さい場合も含まれる。
min=IMINではない場合には(ステップS20:NO)、Imin>IMINであり、処理対象のLEDの放射束の使用範囲の最小値を低下させる余地があることを意味するため、(II)の処理を終了する。
他方、Imin=IMINである場合には(ステップS20:YES)、処理対象のLEDの放射束の使用範囲の最小値を低下させる余地を確保するため、冷却強度を低下させる。例えば、図2に示した例では、UVLED光を出射するUVLEDに対してImin=IMINとなっているため、このUVLEDの調整可能範囲の最小値FMINを低下させるようにUVLEDに対する冷却強度を低下させる。
具体的には、LED冷却部の現在の冷却強度が最小であるか判断する(ステップS22)。現在の冷却強度が最小である場合には(ステップS22:YES)、冷却強度をそれ以上小さくすることはできないため、(II)の処理を終了する。
現在の冷却強度が最小でない場合には(ステップS22:NO)、システムコントローラ21は、冷却強度を新たに設定する。その場合、処理対象のLEDの現在光量LCURが初期光量LINT以上であって(LINT≦LCUR)、かつその差が所定の閾値Th以下となるまで冷却強度を段階的に下げる(ステップS24~S28の繰り返し)。閾値Thは、例えば初期光量LINTの数%とする。なお、冷却強度を一段階下げる度に所定時間経過するのを待機するのは(ステップS28:NO)、処理対象のLEDの光量が安定するまで時間が必要となるためである。
冷却強度を段階的に下げてステップS24の条件を満たした場合には(ステップS24:YES)、システムコントローラ21は、その時点での冷却強度の値(冷却設定値)をメモリ23に保存して(II)の処理を終了する(ステップS30)。メンテナンス後のシステム稼働時には、システムコントローラ21は、当該冷却設定値をメモリ23から読み出して冷却装置を動作させる。
以上が、図5のフローチャートの説明である。
次に、図6~図8を参照して、LED光量改善処理の実施例について説明する。
図6~図8はそれぞれ、LED光量改善の第1例~第3例を説明する図である。各図の(a),(b),(c)は、図2と同様の形式で記載されている。すなわち、UVLED光(UV)、青色LED光(Blue)、緑色LED光(Green)、アンバーLED光(Amber)、及び、赤色LED光(Red)の各LED光の放射束[mW]を示している。各LED光の放射束の調整可能範囲を細線で表示し、調整可能範囲のうち白色光モードの照明光を得るための各LED光の放射束の使用範囲を太線で表示してある。使用範囲では、放射束比率は、赤色を「1」とした場合に、{UV:青色:緑色:アンバー:赤色}={0.54:0.33:0.67:0.28:1.00}となるように調整される。
また、図2を参照して説明したように、赤色LED光の調整可能範囲の最大値FMAXを赤色LED光の白色光モードでの使用範囲の最大値とし、UVLED光の調整可能範囲の最小値FMINをUVLED光の白色光モードでの使用範囲の最小値とする。この場合、UVLED光の放射束の使用範囲の幅によって実質的に、得られる白色光(照明光)の光量可変範囲が規定される。
(第1例)
図6(a)は、各LEDが劣化する前の各LED光の放射束の調整可能範囲と使用範囲の一例を示している。この例では、得られる照明光の光量可変範囲が10.16[dB]である。
ここで、赤色LED光が劣化して放射束の調整可能範囲の最大値が353[mW]から282[mW]に低下した場合を想定する。その場合、図6(b)に示すように、上記放射束比率を維持するために、UVLED光、青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光の放射束の使用範囲の最大値を低下させるように制御される。その結果、照明光の光量可変範囲が10.16[dB]から8.22[dB]に低下する。
そこで、LED光量改善処理を実行することで、赤色LEDに対する冷却強度を上げて赤色LED光の光量を改善させる。すると、赤色LED光の調整可能範囲の最大値が282[mW]から312[mW]に増加するため、白色光モードでの赤色LED光の放射束の使用範囲の最大値も増加させることができる。それによって、図6(c)に示すように、上記放射束比率を維持した上で、UVLED光、青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光の放射束の使用範囲の最大値を増加させることができる。その結果、照明光の光量可変範囲が8.22[dB]から9.33[dB]に増加(改善)する。
(第2例)
図7(a)は、各LEDが劣化する前の各LED光の放射束の調整可能範囲と使用範囲の一例を示している。この例では、得られる照明光の光量可変範囲が10.16[dB]である。
ここで、緑色LED光が劣化して放射束の使用範囲の最大値が236[mW]から204[mW]に低下した場合を想定する。その場合、図7(b)に示すように、緑色LED光の使用範囲の最大値の低下は、上記放射束比率を維持するために他のLED光の使用範囲の最大値に影響する。その結果、照明光の光量可変範囲が10.16[dB]から8.86[dB]に低下する。
そこで、LED光量改善処理を実行することで、緑色LEDに対する冷却強度を上げて光量を改善させる。すると、緑色LED光の使用範囲の最大値が204[mW]から209[mW]に増加する。それによって、図7(c)に示すように、上記放射束比率を維持した上で、UVLED光、青色LED光、アンバーLED光、赤色LED光の放射束の使用範囲の最大値を増加させることができる。その結果、照明光の光量可変範囲が8.86[dB]から9.27[dB]に増加(改善)する。
(第3例)
図8(a)は、各LEDが劣化する前の各LED光の放射束の調整可能範囲と使用範囲の一例を示している。この例では、各LEDのビニングが中央値である場合に得られる照明光の光量可変範囲が10.80[dB]であるとする。
ここで、ビニングにより、中央値よりも高放射束のUVLEDと中央値よりも低放射束の赤色LEDとが組み合わされた場合を想定する。その場合、図8(b)に示すように、UVLED光の放射束の調整可能範囲が中央値の場合よりも全体的に上側にシフトし(57~586[mW]→61~630[mW])、赤色LED光の放射束の調整可能範囲が中央値の場合よりも全体的に下側にシフトする(15~366[mW]→14~340[mW])。そのため、他のLED光の使用範囲が狭められる結果、照明光の光量可変範囲が10.80[dB]から9.52[dB]に低下する。
そこで、LED光量改善処理を実行することで、UVLEDに対する冷却強度を下げて光量を低下させるとともに、赤色LEDに対する冷却強度を上げて光量を増加させる。すると、図8(c)に示すように、UVLED光の使用範囲の最小値が61[mW]から60[mW]に低下するとともに、赤色LED光の使用範囲の最大値が340[mW]から376[mW]に増加するため、上記放射束比率を維持した上で、青色LED光、緑色LED光、アンバーLED光の放射束の使用範囲を拡げる(最大値を増加させ、最小値を減少させる)ことができる。その結果、照明光の光量可変範囲が9.52[dB]から10.63[dB]に増加(改善)する。
以上説明したように、実施形態の電子内視鏡システム1によれば、電子内視鏡用プロセッサ200の光源装置20の複数のLEDの各々を個別に冷却可能とする冷却装置を設け、個々のLEDの放射束の調整可能範囲を増加又は減少可能とする構成とした。その上で、電子内視鏡用プロセッサ200のシステムコントローラ21は、照明光が目標とするスペクトルの光となるように複数のLEDから出射される各光の放射束比率を所定の値に制御するとともに、各LEDから出射される光の放射束の調整可能範囲(可変範囲)が初期の可変範囲に近くなるように光源装置20の冷却装置による冷却強度を制御する。そのため、LEDの経時劣化やビニングにより調整可能範囲が変動する場合であっても冷却強度を制御することで、照明光の光量可変範囲の低下を抑制することができ、光源装置20の長寿命化を図ることができる。
以上、本発明の電子内視鏡システムについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
例えば、上述した実施形態では、発光素子がLEDである場合について説明したが、発光素子としてレーザダイオードを適用することもできる。レーザダイオードについても一般に、出射光に対する温度依存性がある(低温になるほど光出力が増加する)ため、LEDに代えて適用することができる。
1…電子内視鏡システム
100…電子スコープ
102…LCB
104…配光レンズ
106…対物レンズ
108…撮像素子
108a…カットフィルタ
108b…ベイヤ配列カラーフィルタ
152…ドライバ信号処理回路
154…メモリ
200…電子内視鏡用プロセッサ
20…光源装置
20H…筐体
201…UVLED
202…青色LED
203…緑色LED
204…アンバーLED
205…赤色LED
TS…温度センサ
201a…UVLED冷却部
202a…青色LED冷却部
203a…緑色LED冷却部
204a…アンバーLED冷却部
205a…赤色LED冷却部
210…LED駆動部
211…全反射ミラー
212~215…ダイクロイックミラー
216…ハーフミラー
220…光検出器
21…システムコントローラ
22…画像処理ユニット
23…メモリ
24…操作パネル
25…電源部
300…モニタ

Claims (6)

  1. 生体組織の撮像画像を処理するように構成された内視鏡用プロセッサであって、
    互いに異なる波長帯域の光を出射する複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子が出射する光を合成することで前記生体組織の照明のための照明光を出射する光源装置と、
    前記複数の発光素子の各々を個別に冷却するように構成された冷却装置と、
    前記照明光が目標とするスペクトルの光となるように前記複数の発光素子から出射される各光の放射束比率を所定の値に制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、各発光素子から出射される光の放射束の可変範囲が変動前の可変範囲に近くなるように前記冷却装置による冷却強度を制御する、
    内視鏡用プロセッサ。
  2. 前記制御部は、前記複数の発光素子のうち、各発光素子の調整可能な順方向電流の範囲である調整可能電流の最大値の電流を流す条件下において、現在出射する光の放射束が初期の放射束よりも所定値以上低下した発光素子が存在する場合には、当該発光素子に対する冷却強度が増加するように前記冷却装置を制御する、
    請求項1に記載された内視鏡用プロセッサ。
  3. 前記制御部は、前記複数の発光素子について、前記目標とするスペクトルの光を得るための出射光の放射束の最小値と、発光素子の調整可能な放射束の最小値との差分が所定値以下である発光素子が存在する場合には、当該発光素子に対する冷却強度が減少するように前記冷却装置を制御する、
    請求項1又は2に記載された内視鏡用プロセッサ。
  4. 前記複数の発光素子の各々の素子温度を測定する複数の温度センサを備え、
    各発光素子の素子温度が所定の許容範囲内を超えないように前記冷却装置を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載された内視鏡用プロセッサ。
  5. 前記目標とするスペクトルの光が白色光である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された内視鏡用プロセッサ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載された内視鏡用プロセッサと、前記内視鏡用プロセッサに接続された内視鏡スコープと、を含む内視鏡システム。
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