JP2023084509A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023084509A
JP2023084509A JP2021198727A JP2021198727A JP2023084509A JP 2023084509 A JP2023084509 A JP 2023084509A JP 2021198727 A JP2021198727 A JP 2021198727A JP 2021198727 A JP2021198727 A JP 2021198727A JP 2023084509 A JP2023084509 A JP 2023084509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjustment
image forming
image
reading
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021198727A
Other languages
English (en)
Inventor
哲志 関
Tetsushi Seki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021198727A priority Critical patent/JP2023084509A/ja
Publication of JP2023084509A publication Critical patent/JP2023084509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】画像形成条件の調整中に処理が中断する場合であっても、調整のための補正値を常に最適に維持する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置101は、画像形成条件に基づいてシートに画像を形成する印刷装置107と、シートに画像形成条件の調整用画像が形成された調整用チャートを読み取る画像読取部231と、印刷装置107により調整に必要な所定数の調整用チャートを作成し、画像読取部231により所定数の調整用チャートを読み取らせ、画像読取231が読み取った所定数の調整用チャートの読取結果に基づいて画像形成条件を調整する調整処理を行うCPU222と、を備える。CPU222は、調整処理の途中に中断要因が発生すると調整処理を中断し、中断要因が解消した後に中断した調整処理を再開する。【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
商用の印刷機で生成される成果物は、シートの表裏面の印字位置精度の安定化が求められる。そのために画像形成装置では、シートの表裏面の印字位置精度を自動的に安定化するための自動調整(以下、「表裏オート調整」という。)が行われる。表裏オート調整により、例えば給紙デッキ毎に表裏の印字位置(画像形成位置)の補正値が設定される。印字時には、シートを給紙した給紙デッキに設定されている補正値に応じて、画像の書き出し位置が調整される。画像の書き出し位置は、例えば補正値に応じた量だけオフセットされることで調整される。書き出し位置の調整により、印字位置が調整される。
特許文献1には、印字位置精度の安定化を図った画像形成装置が開示される。この画像形成装置は、印字位置精度の安定化のために、シートに印字位置目印となる調整用画像を印刷して調整用チャートを作成する。調整用チャートは、シートの搬送経路に設けられた画像読取センサにより、調整用画像が読み取られる。画像形成装置は、調整用画像の読取結果を画像形成条件にフィードバックして、印字位置や画像の傾き等の画像の幾何特性を調整する。
特開2006-11285号公報
シートの表裏面の画像の幾何特性の最適な補正値は、印刷時の画像形成装置内の温度(機内温度)等の環境条件や、シートの吸湿等のシートコンディションにより変化する。そのために表裏オート調整は、適切なタイミングで複数枚の調整用チャートを用いて行われることが好ましい。特許文献1の画像形成装置では、利用者により表裏オート調整を行う調整間隔の枚数が設定される。画像形成装置は、設定された枚数の印刷を行う毎に、所定枚数の調整用チャートの印刷及び読取を行う。画像形成装置は、調整用チャートの読取結果を用いて取得した補正値を後続のジョブの画像形成条件にフィードバックする。このようにして、印字位置や補表裏画像の幾何特性の補正値が調整される。
所定枚数の調整用チャートの印刷及び読取が完了する前に、画像形成装置内のシート無しやトナー無し等により、表裏オート調整が中断することがある。この場合、所定枚数の調整用チャートによる表裏オート調整が完了していないために、正確な補正値が得られない。そのために、中断された表裏オート調整の調整結果ではなく、前回の表裏オート調整の調整結果を用いて印刷が継続され、利用者が設定した枚数毎の表裏オート調整が適切に行われない。これは、表裏画像の幾何特性の適切な補正を妨害することになる。このような調整処理中の動作の中断は、幾何特性の他の画像形成条件の調整処理の際にも適切な調整を妨害することになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成条件の調整中に処理が中断する場合であっても、調整のための補正値を常に最適に維持する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像形成条件に基づいてシートに画像を形成する画像形成手段と、前記シートに前記画像形成条件の調整用画像が形成された調整用チャートを読み取る読取手段と、前記画像形成手段により調整に必要な所定数の前記調整用チャートを作成し、前記読取手段により前記所定数の前記調整用チャートを読み取らせ、前記読取手段が読み取った前記所定数の前記調整用チャートの読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整する調整処理を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記調整処理の途中に中断要因が発生すると前記調整処理を中断し、前記中断要因が解消した後に中断した前記調整処理を再開することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成条件の調整中に処理が中断する場合であっても、調整のための補正値を常に最適に維持して印字を行うことが可能となる。
画像処理システムの構成図。 システム構成図。 画像形成装置の構成図。 CISの説明図。 (a)~(f)は、設定画面の説明図。 ジョブ情報の例示図。 表裏オート調整情報の例示図 調整用チャートの例示図。 調整用チャートを用いた表裏オート調整の説明図。 調整用チャートを用いた表裏オート調整の説明図。 画像形成処理を表すフローチャート。 表裏オート調整処理を表すフローチャート。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
(画像処理システム)
図1は、本実施形態の画像形成装置を含む画像処理システムの構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)等である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバ等である。
画像形成装置101と外部コントローラ102とは、内部LAN(Local Area Network)105とビデオケーブル106とを介して、通信可能に接続される。外部コントローラ102は、外部LAN104を介して、クライアントPC(Personal Computer)103に接続される。外部コントローラ102は、クライアントPC103から印刷指示(印刷ジョブ)を取得する。
クライアントPC103には、画像データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。ユーザは、各種アプリケーションによりプリンタドライバを介して印刷を指示することができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷ジョブに基づいて外部コントローラ102に対して画像データを送信する。外部コントローラ102は、クライアントPC103から画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して画像データに基づく印刷(画像形成)を指示する。
画像形成装置101は、印刷装置107を含む複数の異なる機能を有する装置が接続されて構成され、製本等の複雑な印刷処理が可能である。本実施形態の画像形成装置101は、印刷装置107とフィニッシャ109とを備える。印刷装置107は、本体の下部に設けられる給紙部から給送されるシートに対して現像剤(例えばトナー)を用いて画像を形成する。印刷装置107は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。シートには、各色の画像が重畳されたフルカラーの画像が形成される。画像が形成されたシートは、印刷装置107からフィニッシャ109へ搬送される。フィニッシャ109は、画像が形成されたシートを積載する。
この画像処理システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、外部コントローラ102は必ずしも必要ではない。例えば、画像形成装置101が外部LAN104を介してクライアントPC103から直接画像データを含む印刷ジョブを取得する構成であってもよい。この場合、画像形成装置101は、外部コントローラ102で行われているデータ解析やラスタライズ処理を行うことになる。つまり画像形成装置101と外部コントローラ102とが一体に構成されてもよい。
(システム構成)
図2は、画像処理システムの動作を制御するシステム構成図である。ここでは、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のそれぞれについて、動作を制御するコントローラについて説明する。
・印刷装置
印刷装置107は、他の装置と通信するために、通信インタフェース(I/F)217、LAN I/F218、及びビデオI/F220を備える。印刷装置107は、印刷装置107の動作を制御するためにCPU(Central Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ221、画像読取部231、及び画像処理部232を備える。印刷装置107は、画像を形成するために露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。印刷装置107は、ユーザインタフェースとして操作部224及びディスプレイ225を備える。印刷装置107は、表裏面の画像の幾何特性を最適に補正するための補正値を調整するために、タイマ251及び温度センサ252を備える。ここで、画像の幾何特性とは、例えば、直角度、シートに対する画像の印字位置などである。これらの構成部品は、システムバス233を介して相互に通信可能に接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル249を介してフィニッシャ109に接続され、フィニッシャ109との間の通信を制御する。印刷装置107とフィニッシャ109とにより協働で動作する場合には、通信I/F217を介して情報やデータが送受信される。LAN I/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、LAN I/F218を介して外部コントローラ102から印刷設定を受信する。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、ビデオI/F220を介して外部コントローラ102から形成する画像を表す画像データを受信する。
CPU222は、ストレージ221に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、画像処理や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。画像形成処理を行う場合、CPU222は、露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を制御する。
露光部227は、感光体、感光体を帯電する帯電ワイヤ、感光体に静電潜像を形成するために帯電ワイヤによって帯電された感光体を露光する光源を備える。なお、感光体は、例えば、ベルト状の弾性部材の表面に感光層が形成された感光ベルト、又はシリンダの表面に感光層が形成された感光ドラムである。また、帯電ワイヤの代わりに、帯電ローラでもよい。露光部227は、帯電ワイヤによって感光体の表面を均一な負電位に帯電させる。露光部227は、画像データに基づくレーザ光を光源から出力する。レーザ光は一様に帯電された感光体の表面を走査する。これによって、感光体は、レーザ光が照射された位置の電位が変動し、表面に静電潜像が形成される。感光体は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して4つ設けられる。4つの感光体にそれぞれ異なる色の画像に対応した静電潜像が形成される。
作像部228は、感光体に形成したトナー像をシートに転写する。作像部228は、現像器、転写ユニット、トナー補給部を備える。現像器は、現像シリンダから負極性に帯電したトナーを感光体の表面に形成されている静電潜像に付着させてトナー像を形成する。現像器は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して4つ設けられる。現像器は、対応する色のトナーにより感光体上の静電潜像を可視像化する。
転写ユニットは、中間転写ベルトを有しており、感光体から中間転写ベルトにトナー像を転写する。中間転写ベルトを挟んで感光体に対向する位置には一次転写ローラが設けられる。一次転写ローラに正電位が印加されることで、4つの感光体のそれぞれからトナー像が中間転写ベルトに重畳して転写される。これにより中間転写ベルトにフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルトに形成されたトナー像は、後述の二次転写ローラによりシートに転写される。二次転写ローラは、正電位が印加されることで、中間転写ベルトからシートにフルカラーのトナー像を転写する。
定着部229は、シートに、転写されたトナー像を定着させる。定着部229は、ヒータ及びローラ対を有する。定着部229は、ヒータ及びローラ対によりシート上のトナー像を加熱及び加圧することでシートにトナー像を溶融固着させる。これによりシートに画像が形成された成果物が生成される。給紙部230は、搬送経路に搬送ローラと各種センサを備え、シートの給送動作を制御する。
画像読取部231は、CPU222の指示に基づいて、搬送されるシートに形成された画像を読み取る。CPU222は、例えば画像形成条件の調整を行う場合に、画像読取部231により、シートに形成される画像形成条件の調整用画像を読み取る。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。操作部224は、例えば各種入力キーやタッチパネルである。ディスプレイ225は、画像形成装置101の設定情報や印刷ジョブの処理状況(ステータス情報)を表示する出力装置である。
タイマ251は、時刻をカウントする。CPU222は、タイマ251のカウント値により現在の日付と時刻を取得する。温度センサ252は、印刷装置107の機内温度を測定する。CPU222は、温度センサ252の測定結果により、環境条件の一つである機内温度を取得する。なお、環境条件として、温度の他に湿度が取得されてもよい。
・フィニッシャ
フィニッシャ109は、例えば印刷装置107から出力された成果物にステープル処理を実行する。フィニッシャ109は、通信I/F241、CPU242、メモリ243、及び排紙制御部244を備える。これらの構成部品は、システムバス245を介して相互に通信可能に接続される。通信I/F241は、通信ケーブル249を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。フィニッシャ109と印刷装置107とにより協働で動作する場合には、通信I/F241を介して情報やデータが送受信される。CPU242は、メモリ243に格納された制御プログラムを実行し、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ243は、制御プログラムを格納する。また、メモリ243は、CPU242が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。排紙制御部244は、CPU242からの指示に基づいて、搬送されたシートを排出する。
・外部コントローラ
外部コントローラ102は、他の装置と通信するために、LAN I/F213、LAN I/F214、及びビデオI/F215を備える。外部コントローラ102は、外部コントローラ102の動作を制御するためにCPU208、メモリ209、及びストレージ210を備える。外部コントローラ102は、ユーザインタフェースとしてキーボード211及びディスプレイ212を備える。これらの構成部品は、システムバス216を介して相互に通信可能に接続される。
LAN I/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103に接続され、クライアントPC103との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、クライアントPC103からLAN I/F213により印刷ジョブを取得する。LAN I/F214は、内部LAN105を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、LAN I/F214を介して印刷装置107へ印刷設定を送信する。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、ビデオI/F215を介して印刷装置107へ画像データを送信する。
CPU208は、ストレージ210に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103から送信される画像データの受信、RIP処理、画像形成装置101への画像データの送信等の処理を包括的に行う。メモリ209は、CPU208が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード211は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ212は、外部コントローラ102の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。
・クライアントPC
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLAN I/F206を備える。これらの構成部品は、システムバス207を介して相互に通信可能に接続される。
CPU201は、ストレージ203に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103の動作を制御する。本実施形態では、CPU201は、画像データの作成や印刷ジョブの送信処理を行う。メモリ202は、CPU201が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード204及びディスプレイ205は、ユーザインタフェースである。キーボード204は、ユーザによる指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。LAN I/F206は、外部LAN104を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。クライアントPC103は、外部コントローラ102へLAN I/F206により画像データを含む印刷ジョブを送信する。
なお、外部コントローラ102と画像形成装置101とは、内部LAN105とビデオケーブル106とにより接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブル106のみで接続されていてもよい。メモリ202、メモリ209、メモリ223、及びメモリ243はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。これらのメモリには、例えば、揮発性のRAM(Random Access Memory)、不揮発性のROM(Read Only Memory)、ストレージ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を用いることができる。
(画像形成装置の構成)
図3は、画像形成装置101の構成図である。印刷装置107の上部には、ディスプレイ225が設けられる。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。印刷装置107で画像が形成されたシート(成果物)は、後段に設けられるフィニッシャ109へ搬送される。
印刷装置107は、給紙部230として、複数の給紙デッキ301、302及び搬送経路303を備える。各給紙デッキ301、302には、異なる種類のシートを収容することが可能である。各給紙デッキ301、302に収容されるシートは、最上位の一枚が分離して搬送経路303へ給送される。印刷装置107は、露光部227として、画像を形成するための画像形成部304、305、306、307を備える。印刷装置107は、カラー画像を形成する。そのために、画像形成部304は、ブラック(K)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部305は、シアン(C)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部306は、マゼンタ(M)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部307は、イエロー(Y)の画像(トナー像)を形成する。
印刷装置107は、作像部228として、各画像形成部304、305、306、307からトナー像が転写される中間転写ベルト308及び二次転写ローラ309を備える。中間転写ベルト308は、図中時計回りに回転しており、画像形成部307、画像形成部306、画像形成部305、画像形成部304の順にトナー像が重畳して転写される。これにより中間転写ベルト308にフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト308は、回転することでトナー像を二次転写ローラ309へ搬送する。トナー像が二次転写ローラ309に搬送されるタイミングに合わせて、シートが二次転写ローラ309へ搬送される。二次転写ローラ309は、搬送されてきたシートに中間転写ベルト308上のトナー像を転写する。
印刷装置107は、定着部229として、第1定着器311及び第2定着器313を備える。第1定着器311と第2定着器313とは同じ構成であり、トナー像をシートに定着させる。そのために第1定着器311及び第2定着器313は、それぞれ、加圧ローラ及び加熱ローラを備える。シートは、加圧ローラと加熱ローラとの間を通過することで、加熱及び加圧され、トナー像が溶融、圧着される。第2定着器313を通過したシートは、搬送経路314へ搬送される。なお、第2定着器313は、第1定着器311よりもシートの搬送方向で下流側に配置され、第1定着器311により定着処理されたシート上の画像に対するグロスの付加や、定着性の確保に用いられる。そのために第2定着器313は、シートの種類や画像形成処理の内容によっては使用されないことがある。第1定着器311で定着処理されたシートを第2定着器313を介さずに搬送するために、搬送経路312が設けられる。
搬送経路314と搬送経路312とが合流した後に、搬送経路315と反転経路316とが設けられる。両面印刷が指示される場合、シートは、反転経路316へ搬送される。反転経路316に搬送されたシートは、反転経路316で搬送方向が反転して両面搬送経路317へ搬送される。反転経路316及び両面搬送経路317により、シートは、画像が形成された面(第1面)が反転される。シートは両面搬送経路317により搬送経路303へ搬送され、二次転写ローラ309及び定着部229を通過することで、第1面とは異なる第2面へ画像が形成される。
片面印刷の場合、或いは両面印刷で両面に画像が形成された場合、シートは、搬送経路315へ搬送される。シートの搬送方向で搬送経路315の下流側には搬送経路323が配置される。搬送経路323には、画像読取部231として、CIS(Contact Image Sensor)321、322が、搬送経路323を挟んで対向して配置される。図4は、CIS321、322の説明図である。CIS321は、搬送経路323を搬送されるシートの上面の画像を読み取る光学センサである。CIS322は、搬送経路323を搬送されるシートの下面の画像を読み取る光学センサである。
CIS321は、光源となるLED(Light Emitting Diode)350、受光部となる読取センサ351、及び白色基準板352を備える。LED350は、搬送経路323を搬送されるシートが読取位置に到達したタイミングで、シートの上面に光を照射する。読取センサ351は、シートの搬送方向に直交する方向に複数の受光素子(光電変換素子)を備える。そのために、シートの搬送方向に直交する方向が、CIS321の主走査方向となる。読取センサ351は、シートによる反射光を受光する。読取センサ351の複数の受光素子は、受光した反射光の強度に基づいて出力値(電気信号)を出力する。複数の受光素子から出力された出力値(電気信号)はCPU222へ送信される。このようにしてシートに形成された画像が読み取られる。
白色基準板352は、CIS321のシェーディング補正時に用いられるキャリブレーション部材(基準部材)である。シェーディング補正時にLED350及び読取センサ351は、白色基準板352を読み取ることができる位置に移動する。あるいは、シェーディング補正時に白色基準板352がLED350及び読取センサ351の読取位置へ移動する。白色基準板352の読取結果に基づいてCIS321のシェーディング補正が行われる。そのために、CIS321は、シェーディング補正時には、シートに形成された画像を読み取ることができない。
CIS322は、CIS321と同様に、LED353、読取センサ354、及び白色基準板355を備える。CIS322は、CIS321と同様に動作して、搬送経路323を搬送されるシートが読取位置に到達したタイミングで、シートの下面に形成された画像を読み取る。なお、CIS321、322の他に、画像読取部231は、CCDやCMOSセンサにより実現することもできる。
本実施形態の印刷装置107は、シートの両面に画像形成条件を調整するための調整用画像が形成可能である。調整用画像が形成されたシートを調整用チャートという。印刷装置107は、調整用画像をシートに印刷して調整用チャートを作成し、CIS321及びCIS322により調整用画像を読み取る。CIS321及びCIS322による調整用チャートの読取結果(読取データ)はメモリ223に格納される。CPU222は、メモリ223を参照して、CIS321及びCIS322による読取データを解析し、画像形成条件にフィードバックして、画像形成条件を調整する。
例えば、印刷装置107の機内温度が上昇すると、印刷装置107の機内温度が低いときに比較してシートに形成される画像の幾何特性が変動する。印刷装置107は、幾何特性の調整用チャートを作成し、CIS321、322の読取結果(読取データ)に基づいて幾何特性を検知する。CPU222は、検知した幾何特性が理想的な幾何特性になるように、画像データにアフィン変換を行う。印刷装置107は、CPU222により変換された画像データに基づいてシートに画像を形成することで、シートに形成される画像の幾何特性を制御できる。これにより印刷装置107は、機内温度の変動によって引き起こされる画像の幾何特性の変動を抑制することができる。
調整用チャートに形成される調整用画像は、幾何特性を検知するための画像以外にも、画像濃度を検知するための画像、或いは色ずれを検知するための画像であってもよい。画像濃度を検知するための調整用画像が形成された場合、CPU222は、CIS321(又はCIS322)の読取結果(読取データ)に基づいて画像濃度の変動を抑制するための画像形成条件を生成する。CPU222が画像形成条件に基づいて露光部227の光源の強度を制御することで、印刷装置107の画像濃度が理想的な画像濃度へ調整される。或いは、CPU222は、CIS321(又はCIS322)の読取結果(読取データ)に基づいて画像濃度の変動を抑制するための1次元の階調補正テーブルを生成する。CPU222は、階調補正テーブルに基づいて画像データを変換する。印刷装置107はCPU222により変換された画像データに基づいてシートに画像を形成することで、印刷装置107の画像濃度が理想的な画像濃度へ調整される。
また、色ずれを検知するための調整用画像が形成された場合、CPU222は、CIS321(又はCIS322)の読取結果(読取データ)に基づいて色ずれを検知する。CPU222は、検知された色ずれに基づいて、露光部227により感光体に形成される画像の位置を制御することで、色ずれを補正する。
調整用画像は、ユーザ画像とは異なるシートに調整用チャートとして印刷される形式、ユーザ画像と同じシートに印刷される形式、のいずれであってもよい。調整用チャートとして印刷される場合、CPU222は、クライアントPC103から取得した画像データから、印刷枚数が所定枚数Nに達する度にNページ目のユーザ画像とN+1ページ目のユーザ画像との間に調整用チャートが挿入された画像データを作成する。ユーザ画像と同じシートに調整用画像が形成される場合、調整用画像はシートの断裁領域に形成されることが好ましい。これは断裁処理が行われることで調整用画像が成果物から除去されるためである。ここで、ユーザ画像とはクライアントPC103から転送された画像データに含まれる画像である。
調整用チャートは、印刷ジョブに応じた成果物に混入しないように除外される。そのために印刷装置107は、フラッパ324、排出経路326、搬送センサ327、及び排出トレイ328を備える。CIS321、322により画像(調整用画像)が読み取られた調整用チャートは、フラッパ324により排出経路326に搬送される。排出経路326に搬送されたシートは排出トレイ328に排出される。
シートが調整用チャートではない場合、該シートはフラッパ324により搬送経路323から下流搬送経路325へ搬送される。下流搬送経路325に搬送されたシートは、フィニッシャ109に受け渡される。なお、印刷装置107は、フィニッシャ109から搬送ジャムの発生の通知を取得した場合に、調整用チャートであるか否かにかかわらず、フラッパ324を排出経路326側に切り替えて、機内のすべてのシート(残留紙)を排出トレイ328へ排出する。残留紙が排出トレイ328に排出されることで、ユーザによるジャム処理の負荷が軽減される。
フィニッシャ109は、印刷装置107から受け渡されたシートを積載することができる。フィニッシャ109は、搬送経路331及びシートを積載するスタックトレイ332を備える。搬送経路331には、搬送センサ333、334、335、336が設けられる。印刷装置107から搬送されたシートは、搬送経路331を経由して、スタックトレイ332に積載される。搬送センサ333、334、335、336は、搬送経路331を搬送されるシートの通過を検知する。CPU242は、シートの搬送を開始してから所定時間経過してもシートの搬送方向の先端あるいは後端が搬送センサ333、334、335、336に検知されない場合、フィニッシャ109内で搬送ジャム(搬送異常)が発生したと判断する。この場合、CPU242は、印刷装置107へ搬送ジャムが発生したことを通知する。
(表裏オート調整の設定方法)
本実施形態の画像形成装置101は、画像形成条件(幾何特性)の補正値の調整を印刷中に自動的に行う表裏オート調整が設定可能となっている。図5は、表裏オート調整を設定するための設定画面の説明図である。設定画面は、CPU222によりディスプレイ225に表示される。ユーザは、操作部224により設定画面から表裏オート調整を設定することができる。ユーザは、印刷の実行を指示する前に表裏オート調整の設定を行う。
図5(a)は、初期画面である。ユーザが初期画面からソフトキーである「応用モード」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225に図5(b)の応用モードの選択画面を表示する。ユーザが応用モードの選択画面からソフトキーである「調整」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225に図5(c)の表裏オート調整の設定画面を表示する。ユーザが表裏オート調整の設定画面からソフトキーである「設定する」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225に図5(d)の調整頻度選択画面を表示する。
ユーザが調整頻度選択画面からソフトキーである「リアルタイム」を選択すると、CPU222は、全ページに調整用画像を形成する動作モードを設定する。ユーザが調整頻度選択画面からソフトキーである「調整間隔」を選択すると、CPU222は、ディスプレイ225に図5(e)の調整間隔設定画面を表示する。ユーザが調整間隔設定画面のテンキーにより枚数を入力してソフトキーである「OK」を押下することで、表裏オート調整が有効になる。図5(e)の例では、調整間隔の枚数に10枚が設定されている。調整間隔で設定された枚数毎に調整用チャートが作成される。即ち、調整間隔で設定された枚数毎に調整用チャートによる表裏オート調整が行われて、画像形成条件(幾何特性)が調整される。なお、ユーザが図5(c)の表裏オート調整の設定画面からソフトキーである「解除する」を選択すると、表裏オート調整が無効となる。
表裏オート調整が設定されると、CPU222は、ディスプレイ225に初期画面を表示する。図5(f)は、初期画面が表示されたディスプレイ225であり、印字ボタン601及び割込ボタン602を備える。ユーザが印字ボタン601を押下すると、CPU222は、印刷を実行する。表裏オート調整が有効である場合、CPU222は、調整間隔に設定された枚数毎に調整用チャートを作成する。表裏オート調整が無効である場合、表裏オート調整は行われない。
割込処理である割込印刷ジョブの場合にも、表裏オート調整が設定可能である。印刷中にユーザが割込ボタン602を押下することで割込印刷ジョブの設定が行われる。割込ボタン602の押下後、ユーザは、表裏オート調整を有効にして調整間隔を所定の枚数(例えば100枚)に設定して印字ボタン601を押下する。これにより割込印刷ジョブによる印刷中に100枚毎に調整用チャートが作成される。
(印刷ジョブ実行時の情報)
図6は、印刷ジョブの実行時にメモリ223に格納されるジョブ情報の例示図である。ジョブ情報は、印刷ジョブ或いは割込印刷ジョブの入力に応じてCPU222によりメモリ223に格納される。
ジョブ情報は、ジョブIDにより管理される。ジョブ情報は、給紙デッキID、調整間隔の枚数、表裏オート調整フラグ、割込印字フラグ、及び前のジョブIDを含む。給紙デッキIDは、当該印刷ジョブでシートを給紙する給紙デッキを示す。調整間隔の枚数は、調整間隔設定画面により設定された枚数である。表裏オート調整フラグは、表裏オート調整の設定状態(有効/無効)を示す。例えば、表裏オート調整が有効であれば表裏オート調整フラグは「1」、無効であれば表裏オート調整フラグは「0」に設定される。割込印字フラグは、当該ジョブが割込印刷ジョブであるか否かを示す。例えば、割込印刷ジョブであれば割込印字フラグは「1」、割込印刷ジョブでなければ割込印字フラグは「0」に設定される。前のジョブIDは、当該ジョブが割込印刷ジョブである場合の、割り込まれた印刷ジョブのジョブIDである。
表裏オート調整で調整される幾何特性の補正値は、給紙デッキ毎に設定される。給紙デッキ毎の幾何特性の補正値は、例えば表裏オート調整情報としてメモリ223に格納される。図7は、表裏オート調整情報の例示図である。
表裏オート調整情報は、給紙デッキID(第1給紙デッキID801~第n給紙デッキID)により、どの給紙デッキに対する表裏オート調整情報であるかが識別される。表裏オート調整情報は、給紙デッキ毎の表裏レジ補正値を含む。表裏レジ補正値は、表裏面それぞれの画像の書き出し位置を調整(オフセット)する値である。CPU222は、印刷処理の開始のタイミングで表裏オート調整情報を読み出す。例えば、給紙デッキ301(第1給紙デッキ)からシートを給紙する印刷ジョブの場合、CPU222は、第1給紙デッキID801の表裏レジ主走査オフセット値802及び表裏レジ副走査オフセット値803を読み出して、画像の書き出し位置をオフセットする。表裏レジ主走査オフセット値802及び表裏レジ副走査オフセット値803は、調整用画像の読取結果(読取データ)に基づいて更新される。
CPU222は、印刷装置107の印刷総積算枚数をカウントしている。調整実行枚数804は、表裏オート調整を実行した時点での印刷総積算枚数が保持される。調整実行時間805は、表裏オート調整を実行した時点でCPU222がタイマ251から取得した時刻が保持される。調整実行温度806には、表裏オート調整を実行した時点でCPU222が温度センサ252から取得した機内温度が保持される。
(調整用画像)
図8は、調整用チャートの例示図である。表裏オート調整が有効に設定されている場合に、調整間隔に設定された枚数毎に、シートに調整用画像が印刷されて調整用チャートが作成される。調整用チャートは、表面の調整用画像がCIS321により読み取られ、裏目の調整用画像がCIS322により読み取られる。CPU222は、CIS321、322による調整用画像の読取結果(読取データ)に基づいて、基準位置からの調整用画像のズレ量を算出する。CPU222は、算出したズレ量に基づいて主走査方向及び副走査方向のそれぞれの補正値(表裏レジ主走査オフセット値及び表裏レジ副走査オフセット値)を決定する。本実施形態では3枚の調整用チャートの補正値をそれぞれ算出し、その平均値を補正値(表裏レジ主走査オフセット値及び表裏レジ副走査オフセット値)とするが、別の方法であってもよい。CPU222は、決定した補正値によりメモリ223の自動調整情報を更新する。例えば給紙デッキ301から給紙する場合、CPU222は、決定した補正値により、表裏レジ主走査オフセット値802及び表裏レジ副走査オフセット値803を更新する。
なお、ユーザ画像とともに形成される調整用画像も図8に示す調整用画像となる。ユーザ画像の4隅に調整用画像が形成されることになる。ユーザ画像とともに形成される調整用画像についても、調整用チャートと同様に、CIS321、322による読取結果(読取データ)に基づいて、補正値が決定される。
(表裏オート調整)
図9、図10は、表裏オート調整の調整用チャートを用いた表裏オート調整処理の説明図である。図9、図10により、表裏オート調整の途中に画像形成装置101に起因した印刷処理の中断が発生した場合の復帰までの動作について説明する。画像形成装置101に起因した印刷処理の中断は、給紙デッキ301、302のシート無し、現像剤(トナー)無し、排出トレイ328やスタックトレイ332へのシートの満載、シート搬送時のジャム発生等により発生する。なお、印刷処理が中断する要因となる事象はこれに限らない。以下では、印刷ジョブにより連続して複数枚(複数ページ)の印刷処理を行う間に、3枚の調整用チャートが割り込んで印刷され、その後、後続の印刷ジョブを行う場合について説明する。後続の印刷ジョブでは、表裏オート調整で調整された画像形成条件で印刷が行われる。なお、印刷する調整用チャートの枚数は、表裏オート調整の結果得られる補正値が成果物に正確に反映されるのであれば、何枚であってもよい。
図9は、表裏オート調整が有効に設定されたジョブAの印刷処理の途中に表裏オート調整を実行する場合を説明する。ここでは、ジョブAの印刷処理の中断が発生しない。設定画面により表裏オート調整の調整間隔が100枚に設定されている場合、印刷枚数が前回の調整から調整間隔枚数(100枚)に到達した時点で、調整用チャートが3枚印刷される。即ち、ジョブAの101ページ目の印刷前に3枚の調整用チャートが印刷されて表裏オート調整が実行され、その後、ジョブAの101ページ目以降の印刷が実行される。3枚の調整用チャートは1枚ずつ作成され、1枚ずつ読み取られる。
ジョブAの100ページ目までの補正値(表裏補正値)は「3」である。3枚の調整用チャートを用いて補正値が算出されると、算出された補正値が再開後のページ以降の印刷処理に適用される。印刷枚数が調整間隔枚数に到達した時点でジョブAの101ページ目の印刷開始前に調整用チャートを用いて補正値が算出される。ここでは、3枚の調整用チャートの読取結果(読取データ)から「4」、「5」、「6」の補正値が算出される。最終的に算出される補正値は、3つの補正値の平均値である「5」となる。この表裏補正値「5」が、ジョブAの101ページ目の表裏補正値に適用される。このような補正値を用いることで、最適な幾何特性で成果物に画像が印字される。
なお表裏補正値の算出方法は別の方法であってもよい。例えば複数枚の調整用チャートから得られる複数の補正値の最大値、最小値、中間値等を表裏補正値に採用してもよい。また、本実施形態では表裏補正値が調整後すぐの101ページ目の印刷時から適用されるが、別の適用方法であってもよい。例えばシートの搬送経路が長く、機内に複数枚の搬送中のシートが存在するような機体では、調整用チャートの直後のシートから調整した補正値を適用することが困難である。このような場合、調整用シートの直後からではなく、所定枚数後のシート(105ページ目など)から、調整した補正値が適用されてもよい。
図10は、表裏オート調整が有効に設定されたジョブAの印刷処理の途中で、表裏オート調整を実行中に処理が中断される場合を説明する。図9で説明したように、ジョブAで100ページ目の印刷が終了した後に、3枚の調整用チャートを用いた補正値の算出が行われる。図10では、2枚の調整用チャートが印刷された後に、画像形成装置101が印刷処理を中断している。中断状態が解消されてジョブAの101ページ目の印刷処理が開始される前に、中断により印刷されなかった残りの調整用チャートが印刷される。図10では、残りの1枚の調整用チャートが印刷される。これにより3枚の調整用チャートによる補正値が算出され、該補正値を適用してジョブAの101ページ目以降の印刷が行われる。
ここでは、3枚の調整用チャートの読取結果(読取データ)から「7」、「5」、「6」の補正値が算出される。最終的に算出される補正値は、3つの補正値の平均値である「6」となる。この表裏補正値「6」が、ジョブAの101ページ目の表裏補正値に適用される。このような補正値を用いることで、最適な幾何特性で成果物の印字が行われる。
なお、本実施形態では複数枚の調整用チャートの印刷が終了する前に中断が発生した場合を例に説明したが、別の中断のタイミングであっても本実施形態は適用可能である。例えば、1枚の調整用チャートを印刷して読み取る間にジャムにより処理が中断した場合、調整用チャートの作成から再度調整処理をやり直してもよい。
従来、ジョブAの100ページ目の表裏補正値が「3」の場合、補正値の算出が完了していなければ101ページ目の表裏補正値には、100ページ目と同じ「3」が用いられる。これを防止するために本実施形態では、中断からの復帰時には中断した調整用チャートの印刷から処理が再開する。これによりジョブAの101枚目の印字開始前に補正値を算出することで、適切なタイミングでの画像形成条件の補正が可能となる。
(表裏オート調整を伴う画像形成処理)
図11は、本実施形態の画像形成処理を表すフローチャートである。この処理は、印刷装置107が、操作部224やクライアントPC103から印刷ジョブの開始指示を受け付けることで開始される。
CPU222は、印刷ジョブの開始指示を受け付けると、該印刷ジョブに応じた印刷処理を開始する(S1201)。CPU222は、1ページ印刷する毎に調整実行カウンタを1インクリメントする(S1202)。調整実行カウンタは、前回の表裏オート調整の実行後にジョブに応じた画像を印刷した積算枚数を表す。CPU222は、調整実行カウンタが表裏オート調整を実行するための調整間隔枚数に到達したか否かを判断する(S1203)。
調整実行カウンタが調整間隔枚数に到達した場合(S1203:Y)、CPU222は、表裏オート調整を実行する(S1204)。表裏オート調整を実行したCPU222は、調整実行カウンタをクリアする(S1205)。その後、CPU222は、印刷処理の中断要因の有無を判断する(S1206)。なお、調整実行カウンタが調整間隔枚数に到達していない場合(S1203:N)、CPU222は、表裏オート調整及び調整実行カウンタのクリアを行わずに、印刷処理の中断要因の有無を判断する(S1206)。
中断要因が有る場合(S1206:Y)、CPU222は、印刷ジョブに応じた印刷処理を中断する(S1207)。処理を中断したCPU222は、中断要因が解消されるまで待機する(S1208:N)。この間、CPU222は、ユーザに対してディスプレイ225により中断要因の解消指示を行う。中断要因の解消とは、中断した要因に応じた対応が行われたことを示す。例えば中断要因が給紙デッキ301、302のシート無しであれば、ユーザによる給紙デッキ301、302へのシートの補給により中断要因が解消する。この場合、中断要因の解消までディスプレイ225に給紙デッキ301、302へのシート補給を促す指示が表示される。また中断要因がスタックトレイ332のシート満載であれば、ユーザによるスタックトレイ332からのシート除去により中断要因が解消する。この場合、中断要因の解消までディスプレイ225にスタックトレイ332からのシート除去を促す指示が表示される。
中断要因が解消されたと判断した場合(S1208:Y)、CPU222は、印刷ジョブに基づく印刷処理が終了したか否かを判断する(S1209)。印刷処理が終了していない場合(S1209:N)、CPU222は、S1201の処理に戻り次のページの印刷を行う。印刷処理が終了している場合(S1209:Y)、CPU222は、画像形成処理を終了する。
中断要因が無い場合(S1206:N)、CPU222は、処理の中断に関するS1207及びS1208の処理を行うこと無く、印刷ジョブに基づく印刷処理が終了したか否かを判断する(S1209)。印刷処理が終了していない場合(S1209:N)、CPU222は、S1201の処理に戻り次のページの印刷を行う。印刷処理が終了している場合(S1209:Y)、CPU222は、画像形成処理を終了する。
図12は、S1204の表裏オート調整処理を表すフローチャートである。表裏オート調整処理においても、S1206と同様の要因により処理が中断される可能性がある。
CPU222は、表裏オート調整を開始すると、シートに調整用画像を印刷して調整用チャートを作成する(S1301)。CPU222は、画像読取部231のCIS321、322により調整用チャートの調整用画像を読み取る(S1302)。CPU222は、画像読取部231から調整用画像の読取結果(読取データ)を取得してメモリ223に保存する(S1303)。CPU222は、読み取った調整用チャートの枚数を表す読取枚数カウンタを1インクリメントする(S1304)。
次いで、CPU222は、印刷処理の中断要因の有無を判断する(S1305)。
中断要因が有る場合(S1305:Y)、CPU222は、表裏オート調整処理を中断する(S1306)。処理を中断したCPU222は、中断要因が解消されるまで待機する(S1307:N)。この間、CPU222は、ユーザに対してディスプレイ225により中断要因の解消指示を行う。中断要因の解消とは、中断した要因に応じた対応が行われたことを示し、S1208の処理と同様である。
中断要因が解消されたと判断した場合(S1307:Y)、CPU222は、読取枚数カウンタが調整に必要な所定数に到達しているか否かを判断する(S1308)。本実施形態では所定数が「3」である。つまり3枚の調整用チャートから読取データが生成されて保存される。所定数に到達していない場合(S1308:N)、CPU222は、S1301の処理に戻り次の調整用チャートの作成を行う。
中断要因が無い場合(S1305:N)、CPU222は、処理の中断に関するS1306及びS1307の処理を行うこと無く、読取枚数カウンタが調整に必要な所定数に到達しているか否かを判断する(S1308)。所定数に到達していない場合(S1308:N)、CPU222は、S1301の処理に戻り次の調整用チャートの作成を行う。
読取枚数カウンタが所定数に到達している場合(S1308:Y)、CPU222は、所定数の読取データに基づいて補正値を生成して画像形成条件に反映する(S1309)。CPU222は、読取枚数カウンタをクリアする(S1310)。以上により表裏オート調整処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、表裏オート調整のような画像形成条件の調整処理の実行中に処理の中断が発生した場合であっても、最適な調整を行うために必要な枚数の調整用チャートを用いて調整が行われる。そのために最適な画像形成条件による印刷が可能である。本実施形態は、調整用チャートを複数枚用いて調整される画像形成条件、例えば階調補正、画像濃度、色ずれ等の画像形成条件の調整処理に有効である。
上記の処理では、読取枚数をカウントし、読取枚数が調整に必要な所定枚数になるまで調整用チャートの作成処理及び読取処理を繰り返し行う例について説明した。読取枚数の他に、調整用チャートの作成数をカウントすることで、上記の処理を行ってもよい。また、メモリ223に保存する読取結果(読取データ)の保存数をカウントすることで、上記の処理を行ってもよい。いずれも、調整に必要な所定数(本実施形態では3)の読取結果が取得されるまで、調整用チャートの作成処理及び読取処理が繰り返し行われる。
また、上記の処理では、表裏オート調整を印刷ジョブにより印刷した枚数に応じて実行するか否かが判断されているが、これは、時間を基準に判断されてもよい。例えば前回の表裏オート調整を行ってからの経過時間が所定時間経過すると、表裏オート調整のような画像形成条件の調整を行うようにしてもよい。また、前回の表裏オート調整時の環境条件(温度、湿度)が所定量以上変化する場合に表裏オート調整のような画像形成条件の調整を行うようにしてもよい。この場合、画像形成装置101は、環境条件を測定するためのセンサ等の測定装置を備えることになる。

Claims (10)

  1. 画像形成条件に基づいてシートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記シートに前記画像形成条件の調整用画像が形成された調整用チャートを読み取る読取手段と、
    前記画像形成手段により調整に必要な所定数の前記調整用チャートを作成し、前記読取手段により前記所定数の前記調整用チャートを読み取らせ、前記読取手段が読み取った前記所定数の前記調整用チャートの読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整する調整処理を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記調整処理の途中に中断要因が発生すると前記調整処理を中断し、前記中断要因が解消した後に中断した前記調整処理を再開することを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記中断要因が発生してから前記中断要因が解消するまでの間、中断要因の解消を指示することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像形成手段に前記調整用チャートを作成させ、前記読取手段に前記調整用チャートを読み取らせ、前記読取手段による前記調整用チャートの前記読取結果を所定の保存手段に保存し、前記保存手段に前記読取結果を保存した後に前記中断要因の有無を判断することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記調整用チャートが前記読取手段に読み取られる読取枚数をカウントしており、カウントした読取枚数が前記所定数に到達すると、前記所定数の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整することを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、画像形成手段が前記調整用チャートを作成した作成数をカウントしており、カウントした作成数が前記所定数に到達すると、前記所定数の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整することを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記読取手段により前記調整用チャートの読取結果を所定の保存手段に保存しており、前記保存手段に保存される前記読取結果の保存数をカウントし、カウントした前記保存数が前記所定数に到達すると、前記所定数の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整することを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記所定数の読取結果の平均値に基づいて前記画像形成条件を調整することを特徴とする、
    請求項1~6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段は、印刷ジョブに応じてシートに画像を形成し、
    前記制御手段は、前回の前記画像形成条件の調整から前記印刷ジョブに応じてシートに画像を形成した枚数が所定の調整間隔枚数に到達すると、前記調整処理を実行することを特徴とする、
    請求項1~7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前回の前記調整処理からの経過時間が所定時間経過すると、前記調整処理を実行することを特徴とする、
    請求項1~7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置の環境条件の変化を測定する測定手段をさらに備えており、
    前記制御手段は、前回の前記調整処理から環境条件が所定量以上変化すると、前記調整処理を実行することを特徴とする、
    請求項1~7のいずれか1項記載の画像形成装置。
JP2021198727A 2021-12-07 2021-12-07 画像形成装置 Pending JP2023084509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021198727A JP2023084509A (ja) 2021-12-07 2021-12-07 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021198727A JP2023084509A (ja) 2021-12-07 2021-12-07 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023084509A true JP2023084509A (ja) 2023-06-19

Family

ID=86771911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021198727A Pending JP2023084509A (ja) 2021-12-07 2021-12-07 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023084509A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4924591B2 (ja) 画像形成装置
JP5566167B2 (ja) 画像形成装置
CN113759678B (zh) 图像形成装置
US11435685B2 (en) Image forming apparatus
JP6686755B2 (ja) 画像形成装置
US11520538B2 (en) Image forming apparatus
US11704517B2 (en) Image forming apparatus
JP2009069396A (ja) 画像形成装置
US9001341B2 (en) Printing apparatus, control method for printing apparatus, and storage medium
JP2023084509A (ja) 画像形成装置
JP2023019849A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP7446909B2 (ja) 画像形成装置
JP2010151862A (ja) 画像形成装置
US11553097B2 (en) Image forming apparatus having image position adjustment
JP2023104101A (ja) 画像形成装置
JP2023104102A (ja) 画像形成装置
US11470213B2 (en) Image forming apparatus
US20230418186A1 (en) Image forming apparatus
JP2022013703A (ja) 画像形成装置
JP7334413B2 (ja) 制御装置および判断方法
JP2021179556A (ja) 画像形成装置
US11792348B2 (en) Image forming apparatus
JP2022026939A (ja) 画像形成装置
JP2024055452A (ja) 画像形成装置
JP2021054617A (ja) 画像形成装置