JP2023082262A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルに局所的な負荷が集中することに起因する、ケーブルの被覆の破損や電線の断線を防止する。【解決手段】画像形成部を備える筐体と、筐体に対して別体で設けられ、筐体の天面に対し移動可能に配置され、操作を受け付ける操作ユニットと、筐体と操作ユニットとを接続して、筐体と操作ユニットとの間で電気信号を送るための電線を有するケーブルと、筐体または操作ユニットに設けられ、ケーブルを内側から外側に導出するための導出口と、を備えた画像形成装置において、ケーブルは、筐体から操作ユニットにわたって電線に沿って設けられ、第一の方向において電線の径の長さ以上の幅を有し、弾性を有する弾性部材と、弾性部材の電線が配置された側に突出して設けられ、導出口を介して内側から外側にわたって電線に沿って設けられ、第一の方向に交差する第二の方向において電線の径の長さ以上の高さを有し、弾性を有する突起部と、を有する。【選択図】 図17

Description

本発明は、操作ユニットを有し、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置は、ユーザが動作の切り換えや各動作における詳細な設定等を操作するための操作ユニットを有する。給送ユニットや搬送ユニット、後処理ユニットなどのオプション装置を画像形成装置に連接した画像形成システムにおいても、ユーザは操作ユニットによって各種オプション装置の設定などの作業を行う。
ところで、複数のオプション装置を連接し全長が長い大型の画像形成システムの場合、ユーザは、操作ユニットが設けられている画像形成装置から離れた場所でオプション装置に対する作業を行うことがある。この作業の頻度が多い場合に、画像形成装置まで戻って操作ユニットの操作を行うのは効率が良くない。
そこで、操作ユニットを画像形成装置のみならず、オプション装置にも設置できるものが提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の操作ユニットは、ユーザに情報を表示するディスプレイと、ディスプレイを支持するアームと、アームを介してディスプレイを支持する支持台と、を有する。支持台から延びたアームによって支えられるディスプレイは、支持台が載置される前記画像形成装置の天面(載置面)に対して所定の角度をなしている。
この操作ユニットは、画像形成装置とケーブルにて接続されており、ケーブル長の許す範囲内において、画像形成装置の天面上のユーザが操作しやすい場所に移動可能に設置される。また、操作ユニットの移動の際にはケーブルがたわむので、ユーザが操作ユニットを移動する際の操作力を損なわない構成になっている。
特開2010-243977号公報
画像形成装置と操作ユニットとを接続するケーブルの中には、画像形成装置から操作ユニットに電気信号を送るための電線が設けられている。そして、画像形成装置及び操作ユニットには、それぞれケーブルを内側から外側に導出するための導出口が設けられている。そのため、ユーザが操作ユニットを移動した際に、ケーブルが前記導出口を形成する操作ユニットの端部または画像形成装置の端部に押し付けられ、局所的な負荷が集中して、ケーブルの被覆が破損したり、ケーブル内部の電線が断線する虞があった。
そこで、本発明の目的は、ケーブルに局所的な負荷が集中することに起因する、ケーブルの被覆の破損や電線の断線を防止することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、シートに画像を形成する画像形成部を備える筐体と、情報を表示する表示パネルを有し、前記筐体に対して別体で設けられ、前記筐体の天面に対し移動可能に配置され、操作を受け付ける操作ユニットと、前記筐体と前記操作ユニットとを接続して、前記筐体と前記操作ユニットとの間で電気信号を送るための電線を有するケーブルと、前記筐体または前記操作ユニットに設けられ、前記ケーブルを内側から外側に導出するための導出口と、を備えた画像形成装置において、前記ケーブルは、前記筐体から前記操作ユニットにわたって前記電線に沿って設けられ、第一の方向において前記電線の径の長さ以上の幅を有し、弾性を有する弾性部材と、前記弾性部材の前記電線が配置された側に突出して設けられ、前記導出口を介して内側から外側にわたって前記電線に沿って設けられ、前記第一の方向に交差する第二の方向において前記電線の径の長さ以上の高さを有し、弾性を有する突起部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、操作ユニットを移動した際に、ケーブルに局所的な負荷が集中することに起因する、ケーブルの被覆の破損や、電線の断線を防止することができる。
画像形成システムの概略斜視図。 画像形成システムの一部の概略断面図。 画像形成システムによる操作ユニットの制御構成を説明する図。 筐体の天面のうち読取装置よりも左側に操作ユニットを配置した図。 筐体の天面のうち読取装置よりも右側に操作ユニットを配置した図。 (a)(b)(c)操作ユニットを説明する図。 (a)(b)操作ユニットの概略斜視図。 (a)(b)天面に対する表示パネルの傾斜角度の調整機構を説明する図。 (a)(b)操作ユニットからのケーブルの導出口の説明図。 ケーブルの断面図。 (a)(b)ケーブルと補強部材の説明図。 (a)(b)操作ユニットおよび画像形成装置への補強部材の固定箇所を示す図。 (a)(b)補強部材を示す図。 (a)(b)(c)補強部材の弾性の測定方法を説明する図。 (a)(b)(c)操作ユニットの導出口を説明する図。 (a)(b)(c)操作ユニットを移動した際の導出口でのケーブルの挙動を説明する図。 (a)(b)実施例1の導出口でのケーブルの構成を説明する図。 (a)(b)実施例2の導出口でのケーブルの構成を説明する図。 導出口でのケーブルの他の構成を説明する図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
図1を用いて、本実施例に係る画像形成システム1ついて説明する。ここで、図1に示すように、画像形成装置2に向かって手前側(正面側、前側)を前方向F、奥側(背面側、後側)を後方向Bと定義する。画像形成装置2に対して後処理装置103が配置されている左側を左方向L、画像形成装置2に対して給送装置105が配置されている右側を右方向Rと定義する。また、ここで定義した左右方向は前後方向に直交する方向である。さらに、ここで定義した前後方向および左右方向に垂直な方向(直交する方向)であって鉛直方向上向き(上側)を上方向U、また、ここで定義した前後方向および左右方向に垂直な方向であって鉛直方向下向き(下側)を下方向Dと定義する。定義した前方向、後方向、右方向、左方向、上方向、下方向を図2、図4、図5などにも示す。
(画像形成システムの構成)
図1に示すように、本実施例の画像形成システム1は、例えばプリンタである画像形成装置2と、画像形成装置2の左方向L側に隣接して配置され、画像形成されたシートSを積載可能な後処理装置103とを備えている。なお、本実施例では、画像形成装置2や後処理装置103などを筐体と定義する。画像形成装置2の上面には、作業スペースとして使用可能な天面109が設けられている。本実施例において、天面109の広さは、この画像形成装置2が画像形成可能なシートSの最大サイズより広い。ユーザは、天面109で図面を広げて製図等の作業を行う。したがって、画像形成システム1が設置されているフロアが水平であると仮定すると、天面109も水平になるように構成されている。加えて、天面109は、可能な限りフラットに構成されている。ここで、後述する図4にて符号1010で示す領域が作業スペースの例である。画像形成システム1が水平に設置されていれば、作業スペース1010も水平をなす。また、この領域は天面109の一部であるのでフラットである。「フラットな面」とは、画像形成システム1の外装の設計上やむを得ず出来てしまう部材同士の接続箇所などを除き、溝などの凹凸を極力なくすように設計されている面のことを言う。作業スペース1010は、最低限A3サイズの用紙を広げることが出来る程度の領域があれば十分であり、この領域においてフラットな面が確保されていればよい。なお、天面109は例えば樹脂製のプレートで構成されており、製造上やむを得ず生じる程度のがたつきやうねりがあっても、「フラットな面である」と考えることとする。また、ここで言う水平とは、数学的な厳密の意味での水平ではなく、実用上、水平とみなすことができる程度の水平、すなわち略水平を含む概念である。
本実施例では、画像形成装置2の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置2に限られず、他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。
図2に示すように、本実施例において、筐体の一例である画像形成装置2は、画像形成部筐体2aと搬送部筐体2bの2カ所に分けることができる。搬送部筐体2bは画像形成部筐体2a内で画像形成された記録材を後処理装置103へ向けて搬送する。画像形成部筐体2aおよび搬送部筐体2bそれぞれも筐体の一例である。画像形成部筐体2aは天面109aを有し、搬送部筐体2bは天面109bを有する。画像形成部筐体2aと搬送部筐体2bとは連結させることができ、天面109aと天面109bも連結して1つのフラットな天面109を構成する。このように、画像形成部筐体2aと搬送部筐体2bとは連結・分離することができるため、例えば建物の高層階に搬送する場合などに、それぞれを分離した状態でエレベータに乗せ所定のフロアへ搬送することができる。こうすることで、全長が長く大型の画像形成システム1であっても容易にエレベータ等を用いて建物内の所定のフロアへ搬送することができる。
画像形成システム1は、トナー供給ユニット20と、シート給送部30と、画像形成部40と、シート搬送部50と、シート排出部60と、電装ユニット70と、操作ユニット80とを備えている。尚、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である合成樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
シート給送部30は、画像形成装置2の下部に配置されており、シートSを積載して収容するシートカセット31と、給送ローラ32とを備え、シートSを画像形成部40に給送する。
画像形成部40は、画像形成ユニット41と、トナーボトル42と、露光装置43と、中間転写ユニット44と、2次転写部45と、定着装置46とを備え、シートSに画像を形成する。
画像形成ユニット41は、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色のトナー画像を形成するための4個の画像形成ユニット41y,41m,41c,41kを備える。これらは、それぞれ画像形成装置2に対してユーザにより着脱可能になっている。例えば、画像形成ユニット41yは、トナー画像を形成する感光体ドラム47yと、帯電ローラ48yと、現像スリーブ49yと、不図示のドラムクリーニングブレードと、トナー等とを備えている。また、画像形成ユニット41yには、トナーが充填されたトナーボトル42yからトナーが供給される。また、他の画像形成ユニット41m,41c,41kについては、いずれもトナーの色が異なる他は画像形成ユニット41yと同様の構造となっているので、詳細な説明は省略する。
露光装置43yは、感光体ドラム47yの表面を露光して感光体ドラム47yの表面上に静電潜像を形成する露光手段である。
中間転写ユニット44は、画像形成ユニット41の下方向Dに配置されている。中間転写ユニット44は、駆動ローラ44aや1次転写ローラ44y,44m,44c,44k等の複数のローラと、これらのローラに巻き掛けられた中間転写ベルト44bとを備えている。1次転写ローラ44y,44m,44c,44kは、感光体ドラム47y,47m,47c,47kにそれぞれ対向して配置され、中間転写ベルト44bに当接するようになっている。中間転写ベルト44bに1次転写ローラ44y,44m,44c,44kによって正極性の転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム47y,47m,47c,47k上のそれぞれの負極性を持つトナー像が順次中間転写ベルト44bに多重転写される。これにより、中間転写ベルト44bに、フルカラー画像が形成されるようになっている。
2次転写部45は、2次転写内ローラ45aと、2次転写外ローラ45bとを備えている。2次転写外ローラ45bに正極性の2次転写バイアスを印加することによって、中間転写ベルト44bに形成されたフルカラー画像をシートSに転写するようになっている。尚、2次転写内ローラ45aは中間転写ベルト44bの内側で該中間転写ベルト44bを張架しており、2次転写外ローラ45bは中間転写ベルト44bを挟んで2次転写内ローラ45aと対向する位置に設けられている。
定着装置46は、定着ローラ46a及び加圧ローラ46bを備えている。定着ローラ46aと加圧ローラ46bとの間をシートSが挟持搬送されることにより、シートSに転写されたトナー像は加圧加熱されてシートSに定着されるようになっている。なお、本実施例においては、搬送部筐体2bが定着装置46を有しているが、このような形態に限らない。例えば、画像形成部筐体2aが定着装置46を有し、搬送部筐体2bは定着装置46を備えない構成でも構わない。当然ながら、いずれの筐体それぞれが定着装置を備えていても構わない。
シート搬送部50は、シート給送部30から給送されたシートSを画像形成部40からシート排出部60に搬送するようになっており、2次転写前搬送経路51と、定着前搬送経路52と、排出経路53と、再搬送経路54とを備えている。
シート排出部60は、排出経路53の下流側に配置された排出ローラ対61と、画像形成装置2の左方向L側の側部に配設された排出口62とを備えている。排出ローラ対61は、排出経路53から搬送されるシートSをニップ部から給送し、排出口62から排出するようになっている。排出口62は、画像形成装置2の左方向L側に配置された後処理装置103にシートSを給送可能になっている。
図3に示すように、電装ユニット70は、制御部を含む制御基板である画像コントローラ710と、リムーバブル大容量記憶装置であるハードディスクドライブ(以下、HDDという)72とを内蔵している。画像コントローラ710はコンピュータにより構成され、例えばCPU73と、各部を制御するプログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM75と、外部と信号を入出力する入出力回路(I/F)76とを備えている。HDD72は、電子データを保存するためのリムーバブルな大容量記憶装置で、主に画像処理プログラム、デジタル画像データ、デジタル画像データの付帯情報を蓄積することができる。画像形成時には、HDD72から画像データが読み出される。
CPU73は、画像形成装置2の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPU73は、入出力回路76を介して、シート給送部30、画像形成部40、シート搬送部50、シート排出部60、HDD72、操作ユニット80に接続され、各部と信号をやり取りすると共に動作を制御するようになっている。また、画像コントローラ710は、画像形成装置2に接続された不図示のコンピュータからの指令や、操作ユニット80の操作等により、ユーザが操作や設定を可能になっている。
操作ユニット80は、画像形成装置2に対して別体に設けられ、画像形成装置2の各部を操作可能になっている。操作ユニット80は、ドライバ基板81と、表示パネル82(表示部)とを備えている。表示パネル82は、画像形成装置2に補給されたシートSの残量やトナーの残量、これらの消耗品がなくなった際の警告メッセージ、消耗品を補給する際の手順の表示等、ユーザが画像形成装置2を操作するために必要な情報を表示するようになっている。また、表示パネル82は、シートSのサイズや坪量、画像の濃度調整、出力枚数の設定等、ユーザの操作入力を受け付けるようになっている。
操作ユニット80は、画像形成装置2の電装ユニット70に対してケーブル90により接続されて通電可能になっている。ケーブル90は、信号線90aと電源線90bがまとめられた束線としているが、信号線90aと電源線90bが別々のケーブルであっても良い。信号線90aは、画像コントローラ710の入出力回路76とドライバ基板81とを接続し、電源線90bは、画像形成装置2の電源17とドライバ基板81とを接続している。
次に、このように構成された画像形成装置2における画像形成動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、まず感光体ドラム47y,47m,47c,47kが回転して表面が帯電ローラ48y,48m,48c,48kにより帯電される。そして、露光装置43y,43m,43c,43kにより画像情報に基づいてレーザ光が感光体ドラム47y,47m,47c,47kに対して発光され、感光体ドラム47y,47m,47c,47kの表面上に静電潜像が形成される。この静電潜像にトナーが付着することにより、現像されてトナー画像として可視化され、中間転写ベルト44bに転写される。
一方、このようなトナー像の形成動作に並行して給送ローラ32が回転し、シートカセット31の最上位のシートSを分離しながら給送する。そして、中間転写ベルト44bのトナー画像にタイミングを合わせて、2次転写前搬送経路51を介してシートSが2次転写部45に搬送される。更に、中間転写ベルト44bからシートSに画像が転写され、シートSは、定着装置46に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱加圧されてシートSの表面に定着され、排出ローラ対61により排出口62から排出されて後処理装置103に供給される。
(操作ユニットの構成)
まず、電装ユニット70、操作ユニット80、ケーブル90、カバー101、開口部102の概要について説明する。
電装ユニット70は画像形成装置2の背面に設けられている。電装ユニット70にケーブル90の一端に設けられたコネクタ(不図示)が接続される。ケーブル90は操作ユニット80を制御するための制御信号を電装ユニット70から操作ユニット80に伝送する。ケーブル90は画像形成装置2と操作ユニット80とを通信可能に接続する役割を果たす。ケーブル90の他端はコネクタ(不図示)が設けられ、操作ユニット80へ接続される。このように、操作ユニット80は、ケーブル90で画像形成装置2に接続されているものの、天面109に対しては固定されていない。操作ユニット80は、画像形成装置2の天面109に対し移動可能に配置されている。そのため、ユーザはケーブル90が延びる範囲内であれば、操作ユニット80を天面109上の任意の位置にフリーに配置することができる。このように、ここで言う「フリー」とは、操作ユニット80は例えばビス等で天面109に固定されていない状態、すなわち天面109上で自由に配置位置を変更できる構成のことである。
なお、本実施例においては、画像形成装置2と操作ユニット80とはケーブル90を介して双方向の通信を行う。そのため、上述したように、操作ユニット80はケーブル90のケーブル長の範囲内で自由に配置を変更することができる。
図4および図5は、天面109上において、操作ユニット80を配置することができる位置について説明するための図である。例えば、図4に示されるように画像形成装置2の天面109の原稿読取装置115寄りのスペースへの配置が可能であり、また、図5に示されるように給送装置105の上面106のスペースへの配置も可能である。図4、図5に示していない操作ユニット80の配置であっても後処理装置103の上面104等、画像形成システム1の上面への配置が可能である。また、画像形成システム1の上面以外のスペースであっても画像形成システム近傍へ作業台等を設置し、その上へ操作ユニット80を配置することも可能である(不図示)。
図6(a)は操作ユニット80を上方から鉛直方向に沿って見た図、図6(b)は操作ユニット80の底面を見た図、図6(c)は操作ユニット80の側面図である。
図6(a)に示すように操作ユニット80は表示パネル82を有する。本実施例における操作ユニット80の表示パネル82は液晶タッチパネルである。つまり、表示パネル82はユーザによるタッチ操作を受け付け可能である。タッチ操作とは、指先で表示パネル82をタッチする操作のことであり、フリックやスクロール等の動作を総称する操作である。操作ユニット80の後方からはケーブル90が延びている。また、図6(b)に示すように、操作ユニット80の底面には弾性部材の一例であるゴム足85(85a,85b1)が設けられている。これらゴム足85は第1の接触部~第4の接触部の一例でもあり、天面109に接触する部分である。ゴム足85は操作ユニット80を天面109に配置した際に天面109に接触する部分である。ゴム足85は表面の摩擦係数が高い弾性部材で構成されている。また、ゴム足85は、操作ユニット80が天面109に配置された際に若干撓む構成となっている。そのため、本実施例のように4点で操作ユニット80を支持することが可能となる。平面は数学的には3点で1つに決まるが、ゴム足85のいずれかが撓むことによって、4点全てが天面109に接触する。本実施例の操作ユニット80では、手前側ゴム足85aが手前側2か所、奥側ゴム足85b1が奥側2か所に設けられている。これにより、ユーザが表示パネル82のいずれの部分を押圧しても操作ユニット80がぐらついてしまう虞を低減している。
また、図6(b)に示すように、4つのゴム足85は操作ユニット80の重心Gを囲むように配置されている。言い換えれば、重心Gは4つのゴム足85に囲まれる領域内に位置する。このように配置されていることで操作ユニット80は4つのゴム足85によって安定的に支持される。つまり、ユーザにとっての操作性が向上する。操作ユニット80を上方から鉛直方向に沿って見たとき、後述する表示面820に垂直な垂直方向と鉛直方向との双方に垂直な方向(紙面の表裏方向)と、表示面820に垂直な方向と、の双方に垂直な方向であって表示パネル82の傾斜を登る方向において、ゴム足85aは重心Gよりも上流側、ゴム足85b1は重心Gより下流側に位置する。
さらに、2つのゴム足85b1は、一方が操作ユニット80の底面の右側端部に、他方は左側端部に設けられている。なお、ここでは、天面109に配置された操作ユニット80を操作ユニット80の底側から見ていると仮定しているため、紙面の左側を操作ユニット80の右側、紙面の右側を操作ユニット80の左側と定義している。操作ユニット80の左右方向の幅をL1と仮定したとき、一方のゴム足85b1はL1を4等分したときの最も右側(一端側)の領域に、他方のゴム足85b1はL1を4等分したときの最も左側(他端側)の領域に位置することが好ましい。このように、2つのゴム足85b1の間隔を離して配置することによって、天面109に配置された場合における操作ユニット80の安定性を向上させることができる。
なお、ここでいう左右方向とは、後述する表示面820に垂直な垂直方向と鉛直方向との双方に垂直な方向のことであり、操作ユニット80の幅方向である。
図6(c)は天面109に配置した操作ユニット80を操作ユニット80の右側から見た図である。ここで、操作ユニット80を置いた際にゴム足85が天面109に倣うことでできる面をゴム足面と称することとして、図中においてB面として示す。上述したように、ゴム足85が剛体の場合は、四箇所で天面109に接触した場合、そのうち一箇所が浮き上がってしまう。これは、部品公差上やむを得ないことである。そこで、四箇所のゴム足85のうち、少なくとも二箇所以上を弾性体にすることで、四箇所のゴム足85全てが天面109に倣う。これにより、ユーザは、天面109上において操作ユニット80を安定的に操作することが可能になる。
ここで、図6(c)を用いてケーブル90が操作ユニット80の後方から延びていることの利点を説明する。図6(c)に示すように、ケーブル90は、操作ユニット80を鉛直方向に沿って見たときに、表示パネル82を登る方向に向けて操作ユニット80から延びている。この「延びる方向」は、操作ユニット80を鉛直方向に沿って見たときに、後述する表示面820に垂直な垂直方向と鉛直方向との双方に垂直な方向(紙面の表裏方向)と、表示面820に垂直な方向と、の双方に垂直な方向と一致する。
このように、ケーブル90が操作ユニット80の奥側から後方へ向けて延びていることで、操作ユニット80を操作するユーザからはケーブル90と操作ユニット80との接続部分が見えない。これにより、操作ユニット80のデザイン性を向上させることができる。
図7(a)は操作ユニット80の斜視図と表示パネル82の拡大図である。図7(b)は操作ユニット80を下側から見た斜視図である。図7(a)および図7(b)に示すように操作ユニット80は支持台86を有する。支持台86は表示パネル82を支持している。より具体的には、支持台86は、操作ユニット80が天面109に配置された場合に、表示パネル82が天面109に対して所定の角度となるように、天面109に対して表示パネル82を支持している。
また、支持台86は、ゴム足85(85a、85b1)を有する。より具体的には、支持台86の手前側における右端と左端にゴム足85aが設けられており、支持台86のお奥側にはアーム822が設けられている。そして、このアーム822の右端と左端にもまたゴム足85b1が設けられている。これら4つのゴム足85が天面109に接触した状態のとき、天面109に対する表示パネル82の角度が所定の角度に決まる。
表示パネル82は、コピースタートのためのボタンや用紙サイズの設定画面、印刷枚数の設定画面、トナー残量の表示画面など、画像形成に関する情報を表示可能な表示面820を有する。本実施例では表示パネル82の端部を除く部分に表示面820が設けられているが、表示パネル82の全面に画像形成に関する情報や印刷設定のための画面を表示しても構わない。ただし、いずれの場合にせよ、天面109に対する表示面820の傾斜角度は、表示パネル82の中央付近(図7(a)における表示面820にあたる領域)が天面109に対してなす角を意味する。
図8は操作ユニット80に設けられたアーム822の機能について説明するための図である。図8(a)は、操作ユニット80の裏側にアーム822が収容された状態を示す。また、図8(b)は、アーム822が起きた状態の操作ユニット80を示す。
図8に示すように、操作ユニット80の裏側には、操作ユニット80に対して回動可能なアーム822が設けられている。アーム822を操作ユニット80の裏側に収容したり(図8(a))、アーム822を起こしたり(図8(b))することで、天面109に対する表示パネル82の角度を調整することができる。本実施例において、この角度は、アーム822が操作ユニット80の裏側に収容された状態のときは30度である。また、アーム822が起きた状態のときは45度である。このように、天面109に対する表示パネル82の角度を調整することができるので、車いすに乗ったユーザや高身長のユーザなど、目線の高さが異なる様々ユーザにとって使用し易いという効果がある。
(ケーブル)
図9は操作ユニット80からのケーブル90の導出方向について説明するための図である。図9(a)は操作ユニット80を操作ユニット80の左側から見たときの模式図である。図9(a)の例は、操作ユニット80の奥側の壁部からケーブル90が導出している構成である。
このように、ケーブル90が操作ユニット80の奥側の壁部から導出していることで、操作ユニット80を操作するユーザにとってケーブル90が目に入りにくいので、操作ユニット80の操作に集中できる。
また、操作ユニット80が載置される天面109は作業スペースとして使われることが多い。つまり、作業物や印刷成果物を操作ユニット80の横や手前に置いた状態で作業する状況があるが、このようなときにケーブル90が邪魔になってしまうことを防ぐことができる。
このように、天面109にフリーに載置される操作ユニット80では、ケーブル90を操作ユニット80の奥側の壁部から導出させることで、作業性を向上することができる。
図9(b)の例は、ケーブル90を操作ユニット80の裏側から導出させ、更にケーブル90を操作ユニット80の奥側に向けて沿わせた構成の例である。図9(b)に示すように、ケーブル90は操作ユニット80の裏側から導出している。導出口よりも更に奥側には、ケーブル90の一部を操作ユニット80に留めるための留め具95が設けられている。留め具95が導出口よりも奥側に設けられているので、ケーブル90は導出口から操作ユニット80の奥側に向けて延びる。本構成によっても、操作ユニット80の奥側の壁部からケーブル90を導出させる構成と同様の効果を得ることができる。
図10はケーブル90の断面図である。図10に示すように、ケーブル90は、信号線(映像ケーブル)90a、電源線(電力ケーブル)90b、補強部材91(弾性部材)、およびこれらを内包する被覆90cで構成されている。ここで、信号線90aおよび電源線90bは、画像形成装置2と操作ユニット80との間で電気信号を送るための電線であり、信号線90aおよび電源線90bを総称して電線と称する。つまり、ケーブル90は、電線としての信号線90a、電源線90bと、弾性部材としての補強部材91と、これらを内包する被覆90cと、で構成されている。
信号線90aは、画像コントローラ71の入出力回路76とドライバ基板81とを接続している。入出力回路76から映像信号(電気信号の一種)がドライバ基板81に伝送され、この映像信号に基づいて表示パネル(液晶タッチパネル)82は映像を表示する。また、信号線90aを伝わる電気信号は画像形成部40に画像形成を指示するための信号の一種でもある。信号線90aは、信号を伝える信号線がポリ塩化ビニル製の被覆材で覆われた構成である。
電源線90bは、画像形成装置2の電源12とドライバ基板81とを接続している。電源線90bを介して操作ユニット80に電力が供給される。これにより、ドライバ基板81は駆動し、表示パネル(液晶タッチパネル)82が映像を表示する。電源線90bは、電力を伝える電力線がポリ塩化ビニル製の被覆材で覆われた構成である。ここでは、電源線90bを介して操作ユニット80に供給される電力も電気信号の一種と考える。
補強部材91は長尺で板状の部材である。また、補強部材91は、樹脂製で弾性を有する弾性部材である。補強部材91は信号線90aおよび電源線90bに沿って配置されている。詳細は後述するが、補強部材91は信号線90aおよび電源線90bが断線してしまうことを防ぐ機能を有する。
被覆90cは、信号線90a、電源線90b、補強部材91を内包する。本実施例における被覆90cはポリエチレンテレフタラート(PET)を主成分とする部材であり、網状で収縮性を有する部材である。被覆90cの弾性は補強部材91の弾性よりもはるかに小さい。つまり、被覆90c自身の弾性力がケーブル90全体に及ぼす影響はほぼゼロである。被覆90cの主な機能は、信号線90aや電源線90b、補強部材91が外部に露出して外観が損なわれる虞を低減することである。この主な効果に加えて、本実施例の被覆90cは収縮性を有するので、被覆90cは信号線90aや電源線90b、補強部材91を束ねる効果も発揮する。つまり、本実施例においては、画像形成システム1の美観を向上させるために、被覆90cを用いているが、必須ではない。ユーザによってはそこまで美観を求めない場合もあるので、そのようなユーザに対しては被覆90cを設けずにケーブル90を構成すればよい。
(ケーブルの固定方法1)
ここで図11(a)を用いて、ケーブル90の操作ユニット80および画像形成装置2への固定方法について説明する。図11(a)は信号線90aおよび電源線90bと補強部材91の長さの関係について説明するための図である。
まず、信号線90aの操作ユニット80および画像形成装置2への固定方法について説明する。
図11(a)に示すように、信号線90aの一端側は操作ユニット80のドライバ基板81に設けられたコネクタ81aに接続されている。一方、信号線90aの他端側は画像形成装置2の本体基板150に設けられたコネクタ150aに接続されている。信号線90aは、コネクタ150aを介して、画像コントローラ710の入出力回路76に電気的に接続されている。
信号線90aの一端側は操作ユニット80のフレーム180に設けられた導出口182から導出している。信号線90aは、導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側に導出している。ここで、フレーム180は、例えば操作ユニット80の外装をなす外装カバーである。したがって、ここでは操作ユニット80に設けられた導出口182は、操作ユニット80のフレーム180の端部によって形成される。
さらに、信号線90aの一端側のうち、コネクタ81aに接続されている部分と、導出口182から導出している部分と、の間は、フレーム180に対して例えばバンド151aで固定されている。ここで言う、フレーム180は外装カバーをなすフレームの一部であっても構わないし、外装カバーに対して固定された板金等であっても構わない。フレーム180を操作ユニット80の外装カバーとは別部品とすることにより、ケーブル90が引っ張られたときの負荷はバンド151aを介してフレーム180に伝わる。ドライバ基板81はバンド151aとは独立してフレーム180にビス等によって固定されている。そのため、ケーブル90が引っ張られたときの負荷は直接的にコネクタ81aには伝わらず、一度フレーム180を介する。フレーム180を板金とすることで、剛性も担保されるため、よりコネクタ81aがドライバ基板81から抜けてしまったり、接触不良が起こってしまったりする虞を低減できる。これは、後述する信号線90aとフレーム181との関係、電源線90bとフレーム180およびフレーム181との関係、についても同様である。
本実施例におけるバンド151aは結束バンドであって、これが信号線90aを抱き込むようにして、信号線90aをフレーム180に固定している。なお、バンド151aは、結束バンドでなくとも、信号線90aをフレーム180に固定できる部品であれば、他のものでも構わない。例えば、ワイヤーサドル等を用いても構わない。このように、信号線90aがバンド151aでフレーム180に固定されている。これにより、信号線90aのうち導出口182から露出した部分が引っ張られても、コネクタ81aに負荷が掛かることがなく、信号線90aがコネクタ81aから抜けてしまう虞を低減される。
信号線90aの他端側は画像形成装置2のフレーム181に設けられた導出口183から導出している。信号線90aは、導出口182を介して画像形成装置2の内側から外側に導出している。ここで、フレーム181は、例えば画像形成装置2の外装をなす外装カバーである。したがって、ここでは画像形成装置2に設けられた導出口183は、画像形成装置2のフレーム181の端部によって形成される。
同様に、信号線90aの他端側のうち、コネクタ150aに接続されている部分と、導出口182から導出している部分と、の間は、フレーム181に対して例えばバンド152aで固定されている。ここで言う、フレーム181は画像形成装置2の筐体の外装カバーをなすフレームの一部であっても構わないし、外装カバーに対して固定された板金等であっても構わない。本実施例におけるバンド152aは結束バンドであって、これが信号線90aを抱き込むようにして、信号線90aをフレーム181に固定している。このように、信号線90aがバンド152aでフレーム181に固定されている。これにより、信号線90aのうち導出口183から露出した部分が引っ張られても、コネクタ150aに負荷が掛かることがなく、信号線90aがコネクタ150aから抜けてしまう虞を低減される。
次に、電源線90bの操作ユニット80および画像形成装置2への固定方法について説明する。
図11(a)に示すように、電源線90bの一端側は操作ユニット80のドライバ基板81に設けられたコネクタ81bに接続されている。一方、電源線90bの他端側は画像形成装置2の本体基板150に設けられたコネクタ150bに接続されている。電源線90bは、コネクタ150bを介して、電源17に電気的に接続されている。
電源線90bの一端側は操作ユニット80のフレーム180に設けられた導出口182から導出している。電源線90bも、信号線90aと同様に、導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側に導出している。
さらに、電源線90bの一端側のうち、コネクタ81bに接続されている部分と、導出口182から導出している部分と、の間は、フレーム180に対して例えばバンド151bで固定されている。ここで言う、フレーム180は外装カバーをなすフレームの一部であっても構わないし、外装カバーに対して固定された板金等であっても構わない。本実施例におけるバンド151bは結束バンドであって、これが電源線90bを抱き込むようにして、電源線90bをフレーム180に固定している。なお、バンド151bは、結束バンドでなくとも、電源線90bをフレーム180に固定できる部品であれば、他のものでも構わない。例えば、ワイヤーサドル等を用いても構わない。このように、電源線90bがバンド151bでフレーム180に固定されている。これにより、電源線90bのうち導出口182から露出した部分が引っ張られても、コネクタ81bに負荷が掛かることがなく、電源線90bがコネクタ81bから抜けてしまう虞を低減される。
電源線90bの他端側は画像形成装置2のフレーム181に設けられた導出口183から導出している。電源線90bも、信号線90aと同様に、導出口183を介して画像形成装置2の内側から外側に導出している。
同様に、電源線90bの他端側のうち、コネクタ150bに接続されている部分と、導出口183から導出している部分と、の間は、フレーム181に対して例えばバンド152bで固定されている。ここで言う、フレーム181は画像形成装置2の筐体の外装カバーをなすフレームの一部であっても構わないし、外装カバーに対して固定された板金等であっても構わない。本実施例におけるバンド152bは結束バンドであって、これが電源線90bを抱き込むようにして、電源線90bをフレーム181に固定している。このように、電源線90bがバンド152bでフレーム181に固定されている。これにより、電源線90bのうち導出口183から露出した部分が引っ張られても、コネクタ150bに負荷が掛かることがなく、電源線90bがコネクタ150bから抜けてしまう虞を低減される。
次に補強部材91の操作ユニット80および画像形成装置2への固定方法について説明する。なお、補強部材91の構成については後で詳細を説明する。
図11(a)に示すように、補強部材91は、画像形成装置2から操作ユニット80にわたって信号線90aおよび電源線90bに沿って設けられている。そして、補強部材91の一端側は操作ユニット80のフレーム180に例えばビス91aで固定されている。また、補強部材91の他端側は画像形成装置2のフレーム181に例えばビス91bで固定されている。補強部材91のうち、ビス91aによってフレーム180に固定されている箇所およびビス91bによってフレーム181に固定されている箇所をそれぞれ固定部と称する。
補強部材91の一端側は操作ユニット80のフレーム180に設けられた導出口182から導出している。ここで、フレーム180は、例えば操作ユニット80の外装をなす外装カバーである。ただし、ここで言う、フレーム180は、外装カバーに対して固定された板金等であっても構わない。
同様に、補強部材91の他端側は画像形成装置2のフレーム181に設けられた導出口183から導出している。ただし、ここで言う、フレーム181は、外装カバーに対して固定された板金等であっても構わない。
以上説明したように、信号線90a、電源線90b、補強部材91はいずれも操作ユニット80のフレーム180および画像形成装置2のフレーム181に対して固定されている。
ここで、信号線90aがバンド151aによってフレーム180に固定されている箇所を(一端側)固定端、信号線90aがバンド152aによってフレーム181に固定されている箇所を(他端側)固定端、とする。そして、信号線90aのうち、一端側固定端から他端側固定端までの距離をL1とする。
また、電源線90bがバンド151bによってフレーム180に固定されている箇所を(一端側)固定端、電源線90bがバンド152bによってフレーム181に固定されている箇所を(他端側)固定端、とする。そして、電源線90bのうち、一端側固定端から他端側固定端までの距離をL2とする。
また、補強部材91がビス91aによってフレーム180に固定されている箇所を(一端側)固定端、補強部材91がビス91bによってフレーム181に固定されている箇所を(他端側)固定端、とする。そして、補強部材91のうち、一端側固定端から他端側固定端までの距離をL3とする。
このとき、本実施例において、補強部材91の距離L3は、信号線90aの距離(長さ)L1および電源線90bの距離(長さ)L2よりも短くなるように設定されている。言い換えれば、補強部材91が撓みなく張った状態であっても、信号線90aのうち一端側固定端と他端側固定端との間の領域には撓み(余長)が生まれる。同様に、電源線90bのうち一端側固定端と他端側固定端との間の領域にも撓み(余長)が生まれる。
このように、図11(a)にも示すように、信号線90aのうち一端側固定端から他端側固定端までの部分と電源線90bのうち一端側固定端から他端側固定端までの部分とは、どちらも余長が設けられている。補強部材91は後述するように、弾性変形可能な樹脂製の部材であり、ケーブル90は変形可能である。ケーブル90を変形させた場合でも、信号線90aおよび電源線90bが断線することが無いように、距離L1~L3が上述した関係となっている。
なお、上述した例では、信号線90aの一端側はバンド151aによってフレーム180に固定され、信号線90aの他端側はバンド152aによってフレーム181に固定されていた。また、電源線90bの一端側はバンド151bによってフレーム180に固定され、電源線90bの他端側はバンド152bによってフレーム181に固定されていた。しかしながら、例えば、電源線90bの一端側のみがフレーム180に固定されていない形態でも構わない。この場合でも、信号線90aの一端側はバンド151aによってフレーム180に固定され、信号線90aの他端側はバンド152aによってフレーム181に固定されている。そのため、ケーブル90を変形した場合でも、少なくとも信号線90aの断線を低減することができる。
また、バンド151a、151b、152a、152bなどの部品を使わずに、信号線90aや電源線90bの一部をフレーム180、181の一部に巻き付けるなどして、固定端を形成しても構わない。
最後に、ケーブル90の構成部品の1つである被覆90cについて説明する。被覆90cは、信号線90a、電源線90b、補強部材91を内包している。被覆90cの一端側は操作ユニット80のフレーム180に形成された導出口182から導出している。ここで、導出口182は、信号線90a、電源線90b、および補強部材91を導出している共通の開口である。被覆90cは熱を加えると収縮することができる部材であり、信号線90a、電源線90b、補強部材91を通した状態で、熱を加えることによって、これらの信号線90a、電源線90bおよび補強部材91を1つの束にまとめることができる。
一方、被覆90cの他端側は画像形成装置2のフレーム181に形成された導出口183から導出している。ここで、導出口183は、信号線90a、電源線90b、および補強部材91を導出している共通の開口である。被覆90cは熱を加えると収縮することができる部材であり、信号線90a、電源線90b、補強部材91を通した状態で、熱を加えることによって、これらの信号線90a、電源線90bおよび補強部材91を1つの束にまとめることができる。
被覆90cは、補強部材91よりも弾性が小さな部材である。そのため、ケーブル90のこしに及ぼす影響はほぼゼロである。本実施例における被覆90cは、信号線90a、電源線90b、補強部材91を内包して外部から隠す効果をもつ。これによって、各種ケーブルが露出していることによる美観の低下を防ぐことができる。ただし、隠すといっても、信号線90aおよび電源線90bが一切見えない状態にする必要は無い。本実施例の被覆90cが網状の収縮性を有する部材であることから分かるように、信号線90aおよび電源線90bの一部が若干外部から視認できる構成でも構わない。つまり、被覆90cが信号線90aおよび電源線90bを内包している、と言うのは、各種ケーブルを1つに束ね、且つその大部分が露出してしまうことを防ぐということを意味している。
ここでは、被覆90cは、信号線90a、電源線90b、および補強部材91を、操作ユニット80の内側から導出口182,183を介して画像形成装置2の内側にわたって内包する構成を例示している。しかし、これに限定されるものではない。例えば被覆90cは、信号線90a、電源線90b、および補強部材91を、少なくとも各導出口182,183を介して内側から外側にわたって内包する構成であってもよい。
また、図11(a)に示すように、信号線90aと電源線90bとは、被覆90cの内部において、バンド190aおよびバンド190bによって補強部材91と束ねられており、補強部材91に対して固定されている。これにより、ケーブル90のうちバンド190aとバンド190bとの間の部分において、ケーブル90が引き延ばされるような力が加わったとしても、この部分で信号線90aや電源線90bの断線を低減することができる。
また、図12(a)および図12(b)に、信号線90a、電源線90b、補強部材91の具体的な固定先を示す。図12(a)に示すように、本実施例において、フレーム180は操作ユニット80の裏側の外装カバーを取り外したときに露出する板金である。補強部材91の一端側はここに固定される。なお、図示していないが、信号線90aや電源線90bの一端側もこの板金に固定される。
また、図12(b)に示すように、本実施例において、フレーム181は画像形成装置2の天面109の外装カバーを取り外したときに露出する板金である。補強部材91の他端側はここに固定される。なお、図示していないが、信号線90aや電源線90bの他端側もこの板金に固定される。
(ケーブルの固定方法2)
図11(a)を用いた説明では、信号線90aおよび電源線90bの一端側と他端側のそれぞれを1箇所で固定した構成を例示した。しかし、これに限定されるものではなく、図11(b)に示すように、信号線90aおよび電源線90bの一端側と他端側のそれぞれを複数箇所で固定した構成であってもよい。
図11(b)を用いて、ケーブル90の操作ユニット80および画像形成装置2への固定方法について説明する。図11(b)は、信号線90aおよび電源線90bと補強部材91の長さの関係について説明するための図である。
図11(b)に示すように、信号線90aの一端側はバンド151aに加えてバンド153aでもフレーム180に対して固定されている。また、信号線90aの他端側はバンド152aに加えてバンド154aでもフレーム181に対して固定されている。このように信号線90aの一端側および他端側のそれぞれをフレーム180およびフレーム181に対して複数個所で固定することで、1箇所で固定する構成よりも、より確実に信号線90aをフレーム180およびフレーム181に固定している。この場合において、先に説明した信号線90aの一端側固定端は、信号線90aのうちバンド151aによってフレーム180に固定されている箇所を言う。また、信号線90aの他端側固定端は、信号線90aのうちバンド152aによってフレーム181に固定されている箇所を言う。本実施例において「固定端」の考え方は、固定箇所が複数あるときは最も導出口に近い箇所を指す。例え固定箇所が3箇所以上になった場合であっても、最も導出口に近い箇所を固定端と考える。つまり、信号線90aのうち導出口から露出した部分を引っ張ったときに、最初に負荷を受けるバンドが固定端を形成する。
また、図11(b)に示すように、電源線90bの一端側はバンド151bに加えてバンド153bでもフレーム180に対して固定されている。また、電源線90bの他端側はバンド152bに加えてバンド154bでもフレーム181に対して固定されている。このように電源線90bの一端側および他端側のそれぞれをフレーム180およびフレーム181に対して複数個所で固定することで、1箇所で固定する構成よりも、より確実に電源線90bをフレーム180およびフレーム181に固定している。この場合において、先に説明した電源線90bの一端側固定端は、電源線90bのうちバンド151bによってフレーム180に固定されている箇所を言う。また、電源線90bの他端側固定端は、電源線90bのうちバンド152bによってフレーム181に固定されている箇所を言う。本実施例において「固定端」の考え方は、固定箇所が複数あるときは最も導出口に近い箇所を指す。例え固定箇所が3箇所以上になった場合であっても、最も導出口に近い箇所を固定端と考える。つまり、電源線90bのうち導出口から露出した部分を引っ張ったときに、最初に負荷を受けるバンドが固定端を形成する。
(補強部材)
図13(a)は補強部材91の斜視図である。補強部材91は長尺の部材であり、その材質はナイロンなどの樹脂である。そのため、補強部材91は、弾性変形が可能な弾性部材である。なお、本実施例における補強部材91は板状の部材であるが、円柱状の部材であっても構わない。つまり、後述する弾性を有しさえすれば、補強部材91の形状は板状であっても円柱状であっても構わない。
補強部材91の一端側には複数の開口96aが形成されており、これらのうちの1つの開口96aにビス91aが挿通される。こうして、フレーム180に対する補強部材91の固定がなされる。また、補強部材91の他端側には複数の開口96bが形成されており、これらのうちの1つの開口96bにビス91bが挿通される。こうして、フレーム181に対する補強部材91の固定がなされる。ここで、図13(a)中にL3で規定する距離が、補強部材91の一端側の固定端から他端側の固定端までの距離を指す。補強部材91に形成された複数の開口96aのうち、ビス91aおよびビス91bを挿通する開口を変更することで、距離L3を変更することができる。ユーザによって、求めるケーブル90の長さは異なる。そのため、このように、ユーザの要望に応じて、ケーブル90の長さを変更することができる構成としている。
図13(b)は補強部材91の形状を説明する図である。補強部材91の断面は図13(b)に示すように長方形をなしている。図13(b)に示す補強部材91の断面は、図13(a)に示すB-B断面であり、補強部材91の長手方向に対して直交する短手方向の断面である。ここでは補強部材91は、短手方向の幅W=10mm、厚みH=1.5mm、長手方向の長さL3(全長)=367.5mmであり、厚みHより幅Wの値が大きい。
図14(a)は、補強部材91を撓ませたときの状態を説明するための図である。補強部材91の変形によってZ方向へ反力が発生する。補強部材91が弾性を有することによって、ユーザがケーブル90を必要以上に撓ませたりねじったりすることを低減することができる。なぜならば、補強部材91が弾性を有することで、ケーブル90を撓ませたりねじったりしていった際に、ユーザは違和感を覚えるからである。これによって、信号線90aや電源線90bの断線を低減することができる。
ここで、補強部材91の弾性の測定方法を説明する。測定機器には、東日製作所製のトルクゲージ(ATG3CN)を用いた。測定する際は、まず補強部材91の一端側を治具に固定し動かない状態にする。その状態で補強部材91の他端側をトルクゲージに固定する。このとき、トルクゲージに固定した箇所は、治具に固定した箇所を通り且つ補強部材91の長手方向に沿った延長線上に位置している。この状態で、図14(b)に示すように、トルクゲージを持って補強部材91をねじっていく。図14(b)のA-A断面図にある矢印Sの方向に、補強部材91をねじっていく。この方法により測定した値を補強部材91の弾性と定義する。本実施例において、補強部材91の弾性は約4.6cN・mである。発明者の実験によると、補強部材91の弾性がこの値であれば、ユーザがケーブル90を3回転分だけねじった際に違和感を覚える。また、発明者の実験によると、ケーブル90を5回転以上ねじると信号線90aや電源線90bの断線の可能性が高まる。それよりも前の段階でユーザに違和感を覚えさせることで、ユーザが必要以上にケーブル90をねじってしまい、信号線90aや電源線90bが断線するのを低減することができる。
また、上述した方法によって測定した補強部材91の弾性が4.6cN・mであるときの補強部材91の反力は約34gfである。ここで言う反力とは、図14(c)に示すように、補強部材91をねじることなく、補強部材91の一端側の面と他端側の面とを近付けていき、これらの面が対面して平行な関係になったときの補強部材91の反力である。発明者の実験によると、このように補強部材91を撓ませていき、補強部材91の反力が34gfを超えたとき、ユーザは違和感を覚える。よって、ユーザがケーブル90を必要以上に折り返す動作が低減される。以上のように、補強部材91の弾性を4.6cN・m確保しておけば、操作ユニット80の移動の容易性を担保しつつ、ケーブル90内の電線の断線を低減できる。
また、被覆90cの弾性についてもトルクゲージを用いて測定し定義すればよい。その測定方法は上述した、補強部材91の弾性の測定方法と同じである。このようにして測定した被覆90cの弾性は補強部材91の弾性よりも小さい。なお、両者の弾性を比較するにあたって、補強部材91の全長と被覆90cの全長は同じにして測定する。
被覆90cの弾性は補強部材91の弾性よりも小さいため、ユーザがケーブル90を曲げていったときに感じる「こし」は、補強部材91に起因することになる。つまり、被覆90cはケーブル90の「こし」にはほぼ影響を与えない。
(局所的な圧縮や屈曲によるケーブルの破損)
図15(a)、図15(b)、および図15(c)は操作ユニット80の導出口182におけるケーブル90の状態を説明するための図である。図15(a)は操作ユニット80の導出口182を右側から見たときのケーブル90の状態を示す断面図である。図15(b)は操作ユニット80の導出口182を背面から見たときのケーブル90の状態を示す断面図である。図15(c)は操作ユニット80を下側から見たときの外観図である。
使用者は、自身の身長や立ち位置等に応じて、操作ユニット80を移動して、操作ユニット80の位置や向きなどを変更したい場合がある。その際に、ケーブル90の補強部材91が撓むが、補強部材91の剛性が高いと撓ませるために力が必要になり、操作ユニット80の位置や向きを変更する操作力がより大きくなる可能性がある。
そのため、図10に示すように、ケーブル90は複数の電線(信号線90a,電源線90b)を水平方向(左右方向)に配置した上で、補強部材91は断面が長方形の断面形状となっている。補強部材91は、水平方向(左右方向)の幅Wをケーブル90の幅に合わせて広くとるが、垂直方向の厚みHを水平方向の幅Wに比べて薄くしている。すなわち、補強部材91は、板状の部材である。
これによって、図8(a)および図8(b)に示すようにアーム822を操作して操作ユニット80の角度を調整(変更)する際には、補強部材91が垂直方向に撓む力を低減して、操作力への影響を低減している。操作ユニット80を左右方向へ移動する際に、操作ユニット80を垂直方向へ移動する場合に比べて、補強部材91を撓ませるのに多少操作力が必要である。しかし、操作ユニット80の左右方向への移動は頻度が少ないため、補強部材91は、操作ユニット80の角度調整時の操作力の低減を優先した構成になっている。
ここで、信号を送る電線が、通常の操作力を超えた操作力で操作された場合について考察した。ここでは電線として、ケーブル90のうちの信号線90aである映像ケーブル(HDMI(登録商標)ケーブル)単体を用いた。映像ケーブルを、導出口を形成する端部に対して、繰り返し当接する実験を行った。導出口を形成する端部に前記映像ケーブルを当接する力として、通常の操作力をやや超えた操作力(50N)とした。発明者の実験によれば、導出口を形成する端部に前記映像ケーブルを50Nの力で当接した場合に、これを100~200回程度繰り返すことで、前記力が映像ケーブルに直接働き、映像ケーブルの表面の被覆や、内部の電線が破損した。
また、導出口を形成する端部を起点として、前記映像ケーブルを90度屈曲させた場合、映像ケーブル自体では半径が10mm程度になる。前記端部を起点とした映像ケーブル自体の半径が20mm以下になる屈曲を、100~200回程度繰り返すことで、映像ケーブルの被覆や内部の電線が長手方向に局所的に圧縮、引っ張りが繰り返され、被覆や電線が破損した。
<操作ユニットを移動した際のケーブルの状態>
図16(a)~図16(d)は、図15に示す操作ユニット80を移動した際に、ケーブル90が導出口182を形成するフレーム180の上下左右の端部182a~182dに当接して圧縮、屈曲した状態を説明するための図である。
図16(a)に示すように操作ユニット80の手前を矢印U方向に移動した場合、ケーブル90はフレーム180の導出口182の上端部182aに当接し、上端部182aを起点として屈曲する。また、図16(b)に示すように操作ユニット80の奥側を矢印U方向に持ち上げた場合、ケーブル90はフレーム180の導出口182の下端部182bに当接し、下端部182bを起点として屈曲する。すなわち、ケーブル90は図16(a)または図16(b)に示す操作ユニット80の移動によって上端部182aまたは下端部182bに当接し、前記端部で局部的に圧縮され、前記端部を起点として屈曲する力が働く。
また、図16(c)に示すように操作ユニット80の手前を矢印R方向に移動した場合、ケーブル90はフレーム180の導出口182の右端部182dに当接し、右端部182dを起点として屈曲する。また、図16(d)に示すように操作ユニット80の手前を矢印L方向に移動した場合、ケーブル90はフレーム180の導出口182の左端部182cに当接し、左端部182cを起点として屈曲する。すなわち、ケーブル90は図16(c)または図16(d)に示す操作ユニット80の移動によって右端部182dまたは左端部182cに当接し、前記端部で局部的に圧縮され、前記端部を起点として屈曲する力が働く。
<操作ユニットの導出口でのケーブル構成>
次に図17(a)および図17(b)を用いて、本実施例のケーブル90の詳細構成にを説明する。図17(a)および図17(b)は、図10に示すケーブル90に関して導出口182での断面図である。図17(a)は図15(a)に示すX-X断面であり、図17(b)は図15(b)に示すY-Y断面である。なお、図10は図11(a)に示すZ-Z断面であり、操作ユニットの導出口182と画像系背装置の導出口183との間のケーブル90の長手方向中央付近の断面図である。
ここでは、図10に示すケーブル90の構成に追加して、補強部材91の信号線90a、電源線90bが配置された側から突出した突起部200が設けられている。すなわち、本実施例のケーブル90は、前記補強部材91と、前記補強部材91の信号線90a、電源線90bが配置された側に突出して設けられた突起部200と、を有している。
補強部材91は、画像形成装置2のフレーム181から操作ユニット80のフレーム180にわたって信号線90a、電源線90bに沿って設けられている(図11(a)参照)。補強部材91は、水平方向(第一の方向、左右方向)において信号線90a、電源線90bの径の長さD2,D4以上の幅Wを有している。補強部材91は、弾性を有する弾性部材である。
突起部200は、前述したように、前記補強部材91の信号線90a、電源線90bが配置された側に突出して設けられている。突起部200は、前記導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側にわたって信号線90a、電源線90bに沿って設けられている。突起部200は、前記水平方向に交差する垂直方向(第二の方向、上下方向)において信号線90aの径の長さD2以上、電源線90bの径の長さD3以上の高さH1を有している。突起部200は、弾性を有する弾性部材であり、ここでは補強部材91に一体成形された構成を例示している。
また、ケーブル90は、前述したように被覆90cを有している。被覆90cは、信号線90a、電源線90b、補強部材91および突起部200を、導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側にわたって内包している。
また、ケーブル90は、前述したように、画像形成装置2と操作ユニット80との間で電気信号を送るための電線として、信号線90aと電源線90bとを有している。信号線(映像ケーブル)90aは、画像形成装置2の画像コントローラ710と操作ユニット80のドライバ基板81とを接続している。電源線(電力ケーブル)90bは、画像形成装置2の電源17と操作ユニット80のドライバ基板81とを接続している。
補強部材91は、水平方向において、信号線90aと電源線90bとにまたがって設けられている。また、突起部200は、水平方向において、信号線90aと電源線90bとの間に設けられている。
補強部材91は、導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側に向かう長手方向(前後方向)に直交する短手方向(左右方向)において、信号線90aの径D2と、電源線90bの径D4と、信号線90aと電源線90bとの間の突起部200の幅tとの合計の長さ以上の幅Wを有している。
突起部200は、前述したように、前記水平方向に交差する垂直方向(第二の方向、上下方向)において信号線90aの径の長さD2以上、電源線90bの径の長さD3以上の高さH1を有している。
<ケーブルが上端部に当接する場合>
ケーブル90が導出口182の上端部182aに当接する場合、導出口182の上端部182aにはケーブル90の補強部材91が面している。そのため、ケーブル90が導出口182の上端部182aに当接する当接力は、補強部材91で受ける。また、補強部材91はプラスチック等の所定の厚みをもった弾性部材であり、局部的には折れ曲がらず、弾性的に撓みはするが、屈曲半径を大きくとることができ、当接力が分散する構成になっている。
これによって、ケーブル90に内包する信号線90a及び電源線90bが導出口182の上端部182aに直接当接することはない。そのため、ケーブル90は、こすれによる被覆90cの破損がない。またケーブル90は補強部材91により屈曲半径を大きくとることができ、信号線90a及び電源線90bに働く曲げ力が分散され、局部的に力が働くことがない。
さらに本実施例では、補強部材91に加えて前述した突起部200を設けているため、ケーブル90が導出口182の上端部182aに当接する力が、通常の操作力を超えた操作力(例えば50N)であっても、信号線90a及び電源線90bに加わる局部的な圧縮力は微小である。また、前記上端部付近の補強部材91の剛性を突起部によって高めているため、ケーブル90の屈曲半径も半径20mm以上となる40mm程度を確保でき、屈曲の繰り返しによる断線を防止できる。
<ケーブルが下端部に当接する場合>
ここで、図17(a)を用いて補強部材91の短手方向に対する突起部200の位置について説明する。ここで、補強部材91の短手方向とは、補強部材91が導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側に向かう長手方向(前後方向)に直交する方向(左右方向)である。
図17(a)に示すように、突起部200の高さH1は信号線90aの径D2および電源線90bの径D3と略同等かそれ以上の高さに構成されている(H1≧D2、H1≧D3)。これにより、ケーブル90が導出口182の下端部182bに当接する場合、突起部200が信号線90aおよび電源線90bよりも先に当たる。そのため、ケーブル90が導出口182の下端部182bに当接する当接力は、突起部200を介して補強部材91で受ける。これにより、ケーブル90内の信号線90a及び電源線90bは導出口182の下端部182bに当接しないため、こすれによる被覆の破損がない。また、補強部材91により屈曲半径を大きくとることができ、信号線90aおよび電源線90bに働く力が、局部的に働くことがない。
本実施例では、補強部材91の厚みHを1.5mmにしており、突起部200の幅tは1mmにしており、操作者による操作力レベルでは突起部200が変形しない寸法にしている。また、突起部200は補強部材91の幅Wの方向(左右方向)において略中央に設けている。これにより、ケーブル90が導出口182の下端部182bに当接する当接力を、補強部材91の中央で受けている。
これによって、操作者が前述した操作力50N程度で操作した場合に、信号線90a及び電源線90bに加わる局部的な圧縮力は微小である。また、補強部材91の剛性を前記下端部付近で高めているため、ケーブル90の屈曲半径も半径20mm以上となる40mm程度を確保でき、屈曲の繰り返しによる断線を防止できる。
次に突起部200と信号線90aの径D2および電源線90bの径D3の関係に関して説明する。ここで、下端部182bに対して突起部200を信号線90aおよび電源線90bよりも先に当接させるためには、突起部200の高さH1は信号線90aの径D2および電源線90bの径D3より高いことが望ましい。しかし、突起部200の高さH1を高くすることで、補強部材91の剛性が高まって操作ユニット80を移動する際に補強部材91が撓みずらくなり、操作性に影響する場合がある。そこで、操作性の観点では、突起部200の高さH1を、操作性に影響ない程度に低く抑える必要がある。
本実施例では、突起部200の高さH1は4.5mm、信号線90aは径D2がφ4.8mmで構成している。信号線90aは、電線90dと被覆90eとからなり、信号線90aの径D2の内訳は、電線90dの径D1をφ3.8mmで、ゴムの被覆90eの厚みを0.5mmで構成している。電源線90bの径はφ3mm程度(電線、被覆の内訳は省略)で信号線90aの方が径が大きいため、操作ユニットを移動した際には突起部200がないと信号線90aが下端部182bに当接して屈曲及び圧縮の力が働く。ここで、突起部の高さH1は4.5mmであり、信号線90aの径D2のφ4.8mmより低く設定しているが、被覆90eはゴム状の部材で弾性を有するため、下端部182bに当接した場合に被覆90eは弾性変形して突起部200が当接する。そのため、突起部200が信号線90aより若干低くても、下端部182bに当接する力は突起部200で受け、突起部200を介して補強部材91で受ける構成となっている。
突起部200の最低高さについて説明する。信号線90aのうち、被覆90eが一般的な厚み0.5mm(直径で1mm)であり、一般的なゴム系の素材だと厚みの40%程度の0.2mm程度(直径で約0.4mm)はやわらかい力で変形する。よって、突起部200の高さH1は、信号線90aの径D2より0.2mmの倍の0.4mm程度は低くしても被覆内部の電線90dに断線に至る力は働かない。そのため、突起部200の最低高さは、内包する電線(ケーブル)の径から被覆の40%程度(被覆の厚みが0.5mmの場合は0.4mm)低い高さとする。
次に図17(b)を用いて補強部材91の長手方向に対する突起部200の位置を説明する。
突起部200は、補強部材91の長手方向において、操作ユニット80の内側から外側にわたって導出口182にまたがる位置に配置されている。本実施例では、補強部材91の長手方向において、導出口182をまたいで距離Oおよび距離Pがそれぞれ5mmとなるように、突起部200を設けている。距離Oは、操作ユニット80の導出口182より外側となる下端部182bの一方の端縁から突起部200の一方の端部までの距離である。距離Pは、操作ユニット80の導出口182の内側となる下端部182bの他方の端縁から突起部200の他方の端部までの距離である。
操作者が操作ユニット80を移動する際に、図14(a)に示すように補強部材91を撓ませる。このとき、補強部材91の厚みHが1.5mm程度の場合は、違和感が少なく移動することができるが、補強部材91の厚みが大きくなると、補強部材91を撓ませるのにより大きな力が必要になり、違和感が生じる。すなわち、突起部200の操作ユニット80から外側の部分の距離Oが長くなると補強部材91の剛性が高くなり、補強部材91を撓ませる操作に違和感が生じる。そのため、突起部200の前記長手方向の長さは短いことが望ましい。本実施例では突起部200の距離Oおよび距離Pをそれぞれ5mmに設定している。これは操作によって補強部材91が操作ユニット80の内側方向に移動した際にも、下端部182bに突起部200が接触するように多少の距離を設けている。また、突起部200は距離Oが5mm程度でかつ高さH1が前述した高さであれば、操作者が矢印U方向に補強部材91を撓ませたときの違和感が発生しない。なおかつ、ケーブル90の断線を防止できる。
<ケーブルが左右の端部に当接する場合>
図17(a)に示すように補強部材91の幅Wの方向の突起部200の構成は、突起部200、信号線90a、電源線90bを配置しても、補強部材91の幅Wの長さ以下にする。このようにすることで、信号線90a、電源線90bが補強部材91の左右の端部から突出しないように構成している。
本実施例では突起部200の幅tは1mmで、信号線90aはφ4.8mm、電源線90bはφ3mmで、合計8.8mmであり、補強部材91の幅Wは10mmより小さい値にしている。補強部材91の幅Wの方向に対して信号線90a、突起部、電源線90bを配置しても補強部材91の端部以下にすることで端部より突出しないように構成している。
図17(a)を用いてケーブル90が導出口182の右端部182dまたは左端部182cに当接する場合について説明する。
図17(a)に示すように、補強部材91の左右端部182c,182dより信号線90aおよび電源線90bの方が内側にある。そのため、ケーブル90が左右に移動した場合、補強部材91が信号線90aおよび電源線90bより先に右端部182dまたは左端部182cに当接する。これによって、ケーブル90に内包する信号線90aおよび電源線90bが導出口182の左右端部に直接当接しないため、こすれによる被覆の破損がない。また補強部材91によりケーブル90の屈曲半径を大きくとることができ、信号線90aおよび電源線90bに働く曲げ力が分散され、局部的に力が働くことがない。
上述したように、本実施例によれば、補強部材91と突起部200とによりケーブル90の内部に信号線90aおよび電源線90bの空間が確保される。そのため、操作ユニット80を移動した際に、ケーブル90が導出口182の上下左右の端部182a~182dに当接しても、ケーブル90が内包する信号線90aおよび電源線90bが上下左右の端部に直接当接しない。これにより、ケーブル90は、こすれによる被覆の破損がない。また補強部材91と突起部200とによりケーブル90の屈曲半径を大きくとることができる。これにより、信号線90aおよび電源線90bに働く曲げ力が分散され、局部的に力が働くことがなく、ケーブル90の被覆の破損や内部の電線の断線を防止できる。
また、突起部200は導出口182付近のみであり、その他の部分には突起部200がなく補強部材91が弾性的に屈曲するため、ユーザが操作ユニット80を移動する際のケーブル90の剛性アップが少ない。
この構成によって、操作ユニットを移動する際のケーブルの剛性アップによる操作性の悪化をさせることなく、ケーブルの被覆や電線の破損や、断線を防止することができる。
〔実施例2〕
次に図18(a)および図18(b)を用いて、実施例2のケーブル90の詳細構成にを説明する。図18(a)および図18(b)は、図10に示すケーブル90に関して導出口182での断面図である。図18(a)は図15(a)に示すX-X断面であり、図18(b)は図15(b)に示すY-Y断面である。なお、図18(a)および図18(b)に示すケーブル90の構成以外は、前述した実施例と同様であるため、同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明を省略する。
実施例2のケーブル90は、補強部材91に対して信号線90a、電源線90bの位置を規制する規制部材としての弾性シート210を有している。弾性シート210一方の面に粘着層を有する弾性シートである。ここでは、弾性シート210は、一般に使用されているビニールテープであり、幅Mは一般的に使用される17mm、厚さは約0.1の弾性部材の片側に粘着層を有するものである。
弾性シート210を、導出口182を介して操作ユニット80の内側および外側にて、突起部200の前後方向の上流および下流の両方に隣接する位置に設けている。すなわち、本実施例では、弾性シート210を、突起部200の前後の二箇所に設けている。弾性シート210は、粘着層を内側にして、信号線90a、電源線90b、補強部材91に粘着させ、信号線90a、電源線90bを補強部材91に巻き付けるように一周以上まいている。このようにして、ケーブル90において、突起部200の前後の隣接する位置にて、補強部材91に対して信号線90a、電源線90bの位置を規制している。
ここで、弾性シート210を設ける位置である、突起部200に隣接する位置とは、図18(b)に示すように、補強部材91において突起部200が設けられていない位置を指す。したがって、当該位置にて弾性シート210を巻き付けることで、信号線90a、電源線90bが補強部材91に巻き付けられ、補強部材91に対して信号線90a、電源線90bの位置が規制される。
信号線90a及び電源線90bは使用者が操作ユニットを移動した際に、補強部材91が撓んだ際に力を受けて、補強部材91の幅W方向の端部から出っ張ったり、突起部200の高さH1より出っ張ったりする可能性がある。この場合、ケーブル90が移動した際に補強部材91及び突起部200より先に信号線90a、電源線90bが導出口182の端部に当接し、もしくは挟まれることで、被覆の破損や電線の断線が発生するおそれがある。本実施例では、弾性シート210によって突起部200の前後で補強部材91に対して信号線90a、電源線90bの位置を規制している。そのため、導出口182付近にて、補強部材91の幅W方向や突起部200の端部から信号線90a、電源線90bが出っ張ったりすることがない。これにより、信号線90a、電源線90bの被覆の破損や電線の断線を防止することができる。
また、弾性シート210は前述のごとく弾性部材で構成され、薄いため、使用者が補強部材91を撓ませたときに違和感がなく、操作性に影響しない。
以上の構成によって、使用者が操作ユニットを移動した際の操作力に違和感をもたず、ケーブル90に内包する信号線90aや電源線90bへを補強部材91への位置を規制することができ、当接した際の負荷を低減し、被覆や電線の破損を安定的に防止することができる。
なお、本実施例では、弾性シート210を、導出口182を介して操作ユニット80の内側または外側にて、突起部200の前後方向の両方に隣接する位置に設けた構成を例示したが、これに限定されるものではない。弾性シート210は、導出口182を介して操作ユニット80の内側または外側にて、突起部200の前後方向の上流または下流の少なくとも一方の隣接する位置に設けも効果がある。しかし、突起部200の前後方向の両方に隣接する位置に設けた方がより効果がある。
本実施例では弾性シート210はテープを用いたが、薄手のシートに両面テープを貼り付けてテープ状にしたものでも同様な効果がある。
〔他の実施例〕
なお、前述した実施例1では、ケーブル90が内包する電線が2本の信号線90a、電源線90bなので、突起部200を補強部材91の幅方向の中央に1箇所設けた構成を例示したが、これに限定されるものではない。ケーブル90が内包する電線の本数が増えた場合は、突起部200を複数箇所に設けてもよい。
また、図19に示すように補強部材91の幅方向の両側(左右端)に突起部200を設けてもよい。この場合、補強部材91が垂直方向に撓む際の剛性が高くなるため、その方向に操作ユニットを移動させるための操作力がアップする可能性はある。一方、補強部材91の幅方向の両側に突起部200を設けた構成では、端部に突起部があるため信号線90a及び電源線90bが外力が加わっても補強部材91の幅方向の端部から突出しない。そのため、前述のごとく左右端部に信号線90a及び電源線90bが当接しない利点がある。ここで、補強部材91の幅方向は、導出口182を介して操作ユニット80の内側から外側に向かう長手方向に直交する短手方向を指す。
また、前述した実施例1では、ケーブル90が有する電線(信号線90a、電源線90b)を補強部材91の片面側に設けた構成を例示した。これは、補強部材91の厚みを薄くし、突起部200を補強部材91の片面側のみにすることで、補強部材91の垂直方向の剛性アップを抑えるためである。しかし、これに限定されるものではない。補強部材91の垂直方向の剛性アップが許容される構成の場合は、ケーブル90が有する電線を補強部材91の両面のそれぞれに設けたうえで、突起部200を補強部材91の両面にそれぞれ設ければ、ケーブル90の破損や断線の防止に対して同様な効果がある。
また、補強部材91の両側に突起部200を設けたとしても、突起部200は導出口182付近のみであり、その他の部分には突起部がなく、補強部材91が弾性的に屈曲するため、ユーザが操作ユニットを移動する際の電気ケーブルの剛性アップが少ない。
また、前述した実施例1、2の構成では、操作ユニット80側の導出口182に関して構成したが、画像形成装置2側の導出口183に関しても同様な構成をとることで同様な効果がある。
また、前述した実施例では、ケーブル90の剛性アップを最低減にするために補強部材91の導出口182をまたぐ部分のみに突起部200を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、ケーブル90の高さが低い場合で突起部200を他の場所に設けてケーブル90の剛性アップが操作性に影響が少なければ、その他の場所に設けることや、あるいは全体にわたって設けることも可能である。その場合は導出口182付近だけでなく、他の場所においてもケーブル90が挟まれたりした場合に突起部200があるために電線の破損や断線を防止できる。
1 …画像形成システム
2 …画像形成装置
80 …操作ユニット
90 …ケーブル
90a …信号線
90b …電源線
90c …被覆
90d …電線
91 …補強部材
109,109a,109b …天面
180,181 …フレーム
182,183 …導出口
182a~182d …端部
200 …突起部
210 …弾性シート

Claims (9)

  1. シートに画像を形成する画像形成部を備える筐体と、
    情報を表示する表示パネルを有し、前記筐体に対して別体で設けられ、前記筐体の天面に対し移動可能に配置され、操作を受け付ける操作ユニットと、
    前記筐体と前記操作ユニットとを接続して、前記筐体と前記操作ユニットとの間で電気信号を送るための電線を有するケーブルと、
    前記筐体または前記操作ユニットに設けられ、前記ケーブルを内側から外側に導出するための導出口と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記ケーブルは、
    前記筐体から前記操作ユニットにわたって前記電線に沿って設けられ、第一の方向において前記電線の径の長さ以上の幅を有し、弾性を有する弾性部材と、
    前記弾性部材の前記電線が配置された側に突出して設けられ、前記導出口を介して内側から外側にわたって前記電線に沿って設けられ、前記第一の方向に交差する第二の方向において前記電線の径の長さ以上の高さを有し、弾性を有する突起部と、
    を有する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ケーブルは、前記電線、前記弾性部材、および前記突起部を、前記導出口を介して内側から外側にわたって内包する被覆を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記導出口を介して内側または外側にて、前記突起部に隣接する位置に、前記弾性部材に対して前記電線の位置を規制する規制部材を設けた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記規制部材は、一方の面に粘着層を有する弾性シートであり、
    前記粘着層を内側にして、前記電線を前記弾性部材に巻き付けるように一周以上まいた、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ケーブルは、前記電線として、画像形成装置のコントローラと操作ユニットとを接続する信号線と、画像形成装置の電源と操作ユニットとを接続する電源線と、を有する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記弾性部材は前記信号線と前記電源線とにまたがって設けられ、前記突起部は前記信号線と前記電源線との間に設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記弾性部材は、前記導出口を介して内側から外側に向かう長手方向に直交する短手方向において、前記信号線の径と、前記電源線の径と、前記信号線と前記電源線との間の前記突起部の幅との合計の長さ以上の幅を有し、
    前記突起部は、前記信号線の径、前記電源線の径の長さ以上の高さを有する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記弾性部材は、前記導出口を介して内側から外側に向かう長手方向に直交する短手方向において、前記短手方向の両側にそれぞれ前記突起部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記弾性部材は板状の部材であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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