JP2023081734A - 移動体軌跡補正装置 - Google Patents

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章弘 渡邉
Akihiro Watanabe
明久 横山
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Abstract

Figure 2023081734000001
【課題】GNSS測位結果と推測航法による測位結果とを効果的に統合可能な移動体軌跡補正装置を実現する。
【解決手段】全地球航法衛星からの情報に基づいて時系列で移動体の測位を行うGNSS測位部40と、移動体の運動量を時系列で算出する車両運動量算出部42と、運動量算出部102で算出した移動体の運動量に基づいて当該移動体の位置及び姿勢を示す走行軌跡を時系列で推定する推測航法測位部44と、各々同一時刻における、GNSS測位部40による測位結果と、推測航法測位部44による測位結果とを対応付けるGNSS・推測航法対応部46と、推測航法測位部44による測位結果に基づく走行軌跡を、GNSS測位部40による測位結果で補正する位置補正部48と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、移動体軌跡補正装置に係り、特に、センサから出力される情報に基づいて推定した自車両の走行軌跡を補正する移動体軌跡補正装置に関する。
地図空間上で自身の位置を確認しながら走行する車両等の移動体では、自身の位置の検出に、衛星から受信した情報に基づいたGNSS(全地球航法衛星システム)による測位(以下、「GNSS測位」と略記)の情報と、移動体が搭載しているIMU(慣性計測装置)等の計測値を積分して自身の位置を推定する推測航法とを併用する場合がある。
一般に、GNSS測位は、絶対位置精度が高く、推測航法は、移動体の相対的な位置精度が高いとされている。従って、GNSS測位の情報と推測航法とを併用することにより移動体の走行軌跡を精度よく推定できる。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3の各々には、GNSS測位結果と推測航法による測位結果とをカルマンフィルタを用いて統合する発明が開示されている。
特開2011-080834号公報 特開平08-068655号公報 特開平11-257982号公報
しかしながら、特許文献1、2、3に記載の発明は、移動体の走行軌跡を分割せずに、GNSS測位結果と推測航法による測位結果と、を統合している。推測航法は、相対的な位置精度が高いものの絶対的な位置を検出しないので、移動体の移動距離が長くなるとGNSS測位結果と推測航法による測位結果との乖離が拡大し、移動体の走行軌跡を精度よく補正することが困難になるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、GNSS測位結果と推測航法による測位結果とを効果的に統合可能な移動体軌跡補正装置を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の移動体軌跡補正装置は、全地球航法衛星からの情報に基づいて時系列で移動体の測位を行う衛星測位部と、前記移動体の運動量を時系列で検出する運動量検出部と、前記運動量検出部で検出した前記移動体の運動量に基づいて前記移動体の位置及び姿勢を示す前記移動体の走行軌跡を時系列で推定する推測航法部と、各々同一時刻における、前記衛星測位部による測位結果と、前記推測航法部による測位結果とを対応付け、前記推測航法部による測位結果に基づく走行軌跡を前記衛星測位部による測位結果で補正する補正部と、を含んでいる。
また、請求項2に記載の移動体軌跡補正装置は、請求項1に記載の移動体軌跡補正装置において、前記運動量検出部は、前記移動体の、前後速度、方位角、及び操舵角の各々を時系列で検出する。
また、請求項3に記載の移動体軌跡補正装置は、請求項2に記載の移動体軌跡補正装置において、前記補正部は、前記推測航法部が推定した走行軌跡において、前記方位角が所定の閾値以上変化した地点を屈曲点として抽出すると共に、該屈曲点が検出された時間と同時間に検出された前記衛星測位部による測位結果が示す地点を屈曲点に設定し、前記走行軌跡及び前記衛星測位部による測位結果の各々を屈曲点で分割して得た各々の区分において、前記走行軌跡を前記衛星測位部による測位結果で補正する。
また、請求項4に記載の移動体軌跡補正装置は、請求項3に記載の移動体軌跡補正装置において、前記補正部は、各々隣接する区分の端点同士の中間点を各々隣接する区分同士の接続位置とし、該接続位置で各々隣接する区分同士が連続するように、区分の各々を補正する。
本発明によれば、推測航法で得た移動体の走行軌跡を分割して得た各々の区分毎にGNSS測位結果を対応付けて推測航法で得た移動体の走行軌跡を補正することにより、推測航法により取得した走行軌跡の誤差の蓄積の影響を低減し、GNSS測位結果と推測航法による測位結果とを効果的に統合できるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る移動体軌跡補正装置を含むシステム全体の概略図である。 本発明の第1実施形態に係る移動体軌跡補正装置の一例を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る移動体軌跡補正装置の演算装置の具体的な構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る移動体軌跡補正装置の処理の一例を示したフローチャートである。 地図情報にプロットされたGNSS測位結果による走行軌跡と、移動体の実際の走行軌跡である真値とを比較した説明図である。 地図情報にプロットされた推測航法の測位結果による走行軌跡と、移動体の実際の走行軌跡である真値とを比較した説明図である。 GNSS測位結果と推測航法の測位結果とを対応付け、推測航法の測位結果の位置補正を行った場合を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る移動体軌跡補正装置の処理の一例を示したフローチャートである。 屈曲点の検出手順を示した説明図である。 屈曲点の検出例を示した概略図である。 推測航法による走行軌跡に分割点を設定した場合の概略図である。 GNSS測位結果と推測航法の測位結果との対応付けの一例を示した説明図である。 補正後の走行軌跡の一例を示した概略図である。 本発明の第3実施形態に係る移動体軌跡補正装置の処理の一例を示したフローチャートである。 補正前の分割点の状態を示した概略図である。 (A)は分割点が***している場合の概略図であり、(B)は2つに***した分割点の間に中間点を設定した場合の概略図であり、(C)は各区分を相似変換によって位置合わせをした場合の概略図である。 分割点の位置合わせをして得られた走行軌跡の概略図である。 推測航法の測位結果による走行軌跡、走行軌跡の全体をGNSS測位結果で補正した第1実施形態の走行軌跡、及び走行軌跡を分割点で分割した区分毎にGNSS測位結果で補正した第3実施形態の走行軌跡の各々を真値と比較した概略図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態を詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る移動体軌跡補正装置10は、移動体200に搭載され、衛星400から受信した情報に基づいた測位が可能なGNSS機器30、サーバ300等との通信が可能なV2X通信部36、移動体200の主に前方の画像を取得する撮像装置22、移動体200の前後方向の速度を検出する車速センサ24、3軸のジャイロと3方向の加速度計によって、3次元の角速度と加速度とが検出可能なIMU26、移動体200の操舵角を検出する操舵角センサ28、並びに撮像装置22、車速センサ24、IMU26及び操舵角センサ28の各々で取得した情報に基づいて移動体200の推測航法を行うと共に、GNSS機器30による測位結果と推測航法による測位結果とを統合する演算装置14を含む。
図1に示した移動体軌跡補正装置10は、移動体200の現在位置を推定するのみならず、GNSS及び推測航法の各々の測位結果の蓄積と統合とにより、地図を作成する用途にも供される。例えば、移動体200に搭載された移動体軌跡補正装置10の演算装置14による演算結果は、後述する記憶装置18に記憶されると共に、V2X通信部36を介してサーバ300にアップロードされる。
図2は、本実施形態に係る移動体軌跡補正装置10の構成の一例を示したブロック図である。移動体軌跡補正装置10は、演算装置14の演算に必要なデータ及び演算装置14による演算結果を記憶する記憶装置18と、撮像装置22が取得した画像情報から走路と車両との相対横位置、及び車両の方位角を算出する画像情報処理部20と、画像情報処理部20が算出した横位置偏差、方位角偏差及び曲率、車速センサ24が検出した移動体200の前後速度、IMU26が検出した移動体200の方位角の偏差及び加速度、操舵角センサ28が検出した移動体200の操舵角、衛星400から受信した情報に基づいて移動体200の位置を検出する衛星測位システムであるGNSS機器30で検出した移動体200の現在位置及び現在の方位角、並びに地図情報データベース34に格納された地図情報が各々入力される入力装置12と、入力装置12から入力された入力データ及び記憶装置18に記憶されたデータに基づいて車両の自己位置の推定の演算を行なうコンピュータ等で構成された演算装置14と、サーバ300等との通信が可能なV2X通信部36と、演算装置14で演算された車両の位置等を表示するCRT又はLCD等で構成された表示装置16と、で構成されている。
本実施形態に係る外界センサである撮像装置22は車載カメラ等であり、一例として、撮影により取得した車両周辺の画像情報を解析して走路の白線等を検出する。又は、画像と地図情報データベース34に格納された高精度地図とのマッチングから現在位置の座標及び車両の方位角を算出してもよい。IMU26は、走行時の車両の挙動を示す3軸の角速度(ピッチレート、ロールレート、ヨーレート)と3軸の加速度(前後加速度、横加速度、上下加速度)とが検出可能な慣性計測装置である。
図3は、演算装置14の具体的な構成の一例を示すブロック図である。演算装置14は、一種のコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)14B、ROM(Read Only Memory)14A、RAM(Random Access Memory)14C、及び入出力ポート14Dを備える。
演算装置14では、CPU14B、ROM14A、RAM14C、及び入出力ポート14Dがアドレスバス、データバス、及び制御バス等の各種バスを介して互いに接続されている。入出力ポート14Dには、各種の入出力機器として、入力装置12、ハードディスク(HDD)等である記憶装置18、表示装置16、及びV2X通信部36等が各々接続されている。
記憶装置18には、自己位置推定のための自己位置推定プログラムがインストールされている。本実施形態では、CPU14Bが自己位置推定プログラムを実行することにより、自己位置推定を実行する。また、CPU14Bは、自己位置推定プログラムによる処理結果を表示装置16に表示させる。なお、本実施形態の自己位置推定プログラムを演算装置14にインストールするには、幾つかの方法があるが、例えば、自己位置推定プログラムをセットアッププログラムと共にCD-ROMやDVD等に記憶しておき、入出力装置であるディスクドライブ等にディスクをセットし、CPU14Bに対してセットアッププログラムを実行することにより記憶装置18に自己位置推定プログラムをインストールする。または、公衆電話回線又はネットワークを介して演算装置14と接続される他の情報処理機器と通信することで、記憶装置18に自己位置推定プログラムをインストールするようにしてもよい。
次に、演算装置14のCPU14Bが自己位置推定プログラムを実行することで実現される各種機能について説明する。自己位置推定プログラムは、CPU14Bを、GNSS機器30による測位結果を地図情報データベース34に格納された地図情報にプロットすると共に、当該測位結果をプロットした地図情報を記憶装置18に蓄積するGNSS測位機能、IMU26等の検出結果から移動体200の運動量を算出する車両運動量算出機能、算出した移動体200の運動量に基づいた推測航法の測位結果を算出する推測航法測位機能、GNSS測位結果と推測航法測位結果とを対応付けるGNSS・推測航法対応機能、及びGNSS測位結果と推測航法測位結果とを対応付けた結果から移動体200の位置を補正する位置補正機能として機能させる。CPU14Bは、自己位置推定プログラムを実行することにより、GNSS測位部40、車両運動量算出部42、推測航法測位部44、GNSS・推測航法対応部46及び位置補正部48として機能する。
図4は、本実施形態に係る移動体軌跡補正装置10の処理の一例を示したフローチャートである。ステップ100では、GNSS機器30による測位結果を地図情報データベース34に格納された地図情報にプロットすると共に、当該測位結果をプロットした地図情報を記憶装置18に蓄積する。
図5は、地図情報にプロットされたGNSS測位結果による走行軌跡102と、移動体200の実際の走行軌跡である真値100とを比較した説明図である。前述のように、GNSS測位結果は、絶対位置の検出に優れるが、衛星400からの電波の受信に難がある等の障害があると、図5に示したような位置情報の欠損104、又は誤差106を生じる場合がある。後述するように、本実施形態では、GNSS測位結果と推測航法の測位結果とを対応付けることにより、図5に示したような欠損104及び誤差106を補正する。
ステップ102では、撮像装置22、車速センサ24、IMU26及び操舵角センサ28等の検出結果から移動体200の運動量を算出する。具体的には、車載カメラ等の撮像装置22が取得した移動体200の周辺の画像情報を解析して検出した走路の区画線等に基づいて、走路上の移動体200の位置を推定すると共に、車速センサ24の検出結果を積分することにより、移動体200の移動距離を算出し、IMU26の検出結果の積分値と操舵角センサ28の検出結果とに基づいて、移動体200の進行方向を推定する。
ステップ104では、撮像装置22、車速センサ24、IMU26、操舵角センサ28、及びGPS30等の検出結果から得た移動体200の運動量に基づいて、移動体200の位置及び姿勢を推定する推測航法を行い、推測航法による測位結果を地図情報データベース34に格納された地図情報にプロットすると共に、当該測位結果をプロットした地図情報を記憶装置18に蓄積する。
図6は、地図情報にプロットされた推測航法の測位結果による走行軌跡110と、移動体200の実際の走行軌跡である真値100とを比較した説明図である。前述のように、推測航法による測位結果は、相対的な位置精度が高いものの絶対的な位置を検出しないので、図6に示したように、移動体の移動距離が長くなると推測航法の測位結果による走行軌跡110と真値100との乖離が拡大していく。
ステップ106では、GNSS測位結果と推測航法の測位結果とを対応付ける。具体的には、推測航法の測位結果に含まれる地点を検出した時間と、同一時間を示すGNSS測位結果の地点とを対応付ける。
GNSS測位結果と推測航法の測位結果との対応付けは、一例として、下記のように行う。推測航法の測位結果を3次元の点群P:{pi:i=1、…、N}とし、GNSS測位結果を3次元の点群Q:{qi:i=1、…、N}とする。iの値が同じ点piと点qiは、時系列的に同じ時間で検出されたことを示す。
かかる点群P(点pi)を座標変換して点群Q(点qi)と位置合わせを行う。点pi、qiの座標を各々同次座標pi=(pi,x、pi,y、pi,z、1)、qi=(qi,x、qi,y、qi,z、1)で表し、4×4の座標変換行列Tを用いて点piを点qiに近づけるようにすると、座標変換行列Tによる座標変換後の点piは、Tpiとなる。
座標変換行列Tは、下記の式(1)のように、座標変換後の点pi(Tpi)と点qiとの距離の二乗和が最小となるように決定する。
Figure 2023081734000002
そして、ステップ108では、推測航法の測位結果の位置補正を行って処理を終了する。ステップ108での位置補正は、並進及び回転からなる座標変換である合同変換による。座標変換が合同変換の場合、座標変換行列Tは下記の式に表されるような4×4の行列になる。下記式の右辺において、Rは3×3の正規直交行列であり、tは3×1の列ベクトルである。
Figure 2023081734000003
図7は、GNSS測位結果と推測航法の測位結果とを対応付け、推測航法の測位結果の位置補正を行った場合を示した説明図である。推測航法は、一般に相対的な位置精度が高いので、GNSS測位結果によって絶対的な位置を補正することにより、真値100に近い走行軌跡160を得ることができる。XY平面上における座標変換の場合は、各々同次座標pi=(pi,x、pi,y、1)、qi=(qi,x、qi,y、1)で表し、行列Tを3×3、Rを2×2の行列、tを2×1の列ベクトルとして、同様の位置補正を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、相対的な位置精度が高いものの絶対的な位置を推定できない推測航法の測位結果を、衛星400からの受信状態等に影響されて、上方の欠損104又は誤差106が生じ得るものの、絶対位置の検出精度が高いGNSS測位結果に対応付けることにより、移動体200の移動の走行軌跡110の形状精度を保持したまま、走行軌跡110の絶対位置の誤差を精度よく補正することができる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る移動体軌跡補正装置の構成は第1実施形態に係る移動体軌跡補正装置10と同じなので、詳細な説明は省略する。
図8は、本実施形態に係る移動体軌跡補正装置の処理の一例を示したフローチャートである。しかしながら、図8のステップ200~204の手順は、図4のステップ100~204と同一なので、詳細な説明は省略する。
ステップ206では、移動体200の移動経路における屈曲点を検出する。図9は、屈曲点の検出手順を示した説明図である。屈曲点は、移動体200の位置210の前後での方位角の変化量、換言すれば、移動体200の方位角の時系列での変化量に基づいて検出する。
移動体200の方位角は、IMU26等で検出するが、移動体200が直進している場合、移動体200の位置210の前方方位角220Fと後方方位角220Rとは同一となる。しかしながら、移動体200の位置210が屈曲点にさしかかると、前方方位角220Fと後方方位角220Rとに差異が生じる。言うなれば、移動体200が屈曲点を通過する直前にIMU26で検出した方位角と、屈曲点を通過した直後にIMU26で検出した方位角とが異なる。かかる方位角の変化量が所定の閾値以上の場合に、移動体200の走行軌跡110上に屈曲点が存在すると判断する。所定の閾値は、例えば、20度から90度まで任意の値を設定し得るが、あまり小さくすると、走行軌跡110上に屈曲点が多数生じることになり、後段における走行軌跡110の補正の演算負荷が大きくなるので、実走試験等を通じて妥当な値を決定する。
図10は、屈曲点230A、230B、230Cの検出例を示した概略図である。図10に示したように、屈曲点230A、230B、230Cでは、前方方位角220Fと後方方位角220Rとが大きく異なっている。
ステップ208では、屈曲点230A、230B、230Cを走行軌跡110の分割点に設定し、走行軌跡110を分割点で分割する。
図11は、推測航法による走行軌跡110に分割点240A、240B、240C、240D、240E、240F、240G、240H、240I、240J、240Kを設定した場合の概略図である。分割点は、GNSS測位結果による走行軌跡102にも設定する。具体的には、推測航法による走行軌跡110で分割点240A~240Kを検出した時間と同一時間のGNSS測位結果による走行軌跡102上の位置をGNSS測位結果による走行軌跡102における分割点とする。
ステップ210では、GNSS測位結果と推測航法の測位結果とを対応付ける。ステップ210では、第1実施形態と同様に、推測航法の測位結果に含まれる地点を検出した時間と、同一時間を示すGNSS測位結果の地点とを対応付けるが、対応付けが分割点で区切られた区分毎に行う点で第1実施形態と相違する。
図12は、GNSS測位結果と推測航法の測位結果との対応付けの一例を示した説明図である。本実施形態では、例えば、分割点で区切られた1の区分130のように、推測航法の測位結果に含まれる地点を検出した時間と同一時間を示すGNSS測位結果の地点とを対応付ける。
ステップ212では、推測航法の測位結果の位置補正を行って処理を終了する。ステップ212での位置補正は、第1実施形態で説明した合同変換である。
図13は、補正後の走行軌跡140の一例を示した概略図である。推測航法の測位結果による走行軌跡110は、屈曲点では誤差が大きくなりやすいが、屈曲点以外の区分では、相対的な位置精度が高いという特徴がある。本実施形態では、分割した走行軌跡110の区分毎に、推測航法の測位結果による走行軌跡110とGNSS測位結果による走行軌跡102との対応付けをすることにより、移動体200の移動距離が長くなると増大するGNSS測位結果による走行軌跡102と推測航法の測位結果による走行軌跡110との乖離を抑制すると共に、相対的な位置精度が高い推測航法の測位結果による区分を、絶対位置の精度が高いGNSS測位結果による区分と対応付けることにより、真値100に近い走行軌跡140を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態では、推測航法による走行軌跡110を分割することで推測航法により取得した走行軌跡の誤差の蓄積の影響を低減する。しかしながら、図13の分割点240Dと分割点240Eとで区切られた区分を拡大してみると、分割点240Dは、分割点240D1と分割点240D2とに、分割点240Eは、分割点240E1と分割点240E2とに、各々***している。***した分割点の位置補正は、後述する第3実施形態で行う。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係る移動体軌跡補正装置の構成は第1実施形態に係る移動体軌跡補正装置10と同じなので、詳細な説明は省略する。
図14は、本実施形態に係る移動体軌跡補正装置の処理の一例を示したフローチャートである。しかしながら、図14のステップ300~204の手順は、図4のステップ100~104と同一であり、図14のステップ306~312の手順は、図8のステップ206~212と同一なので、詳細な説明は省略する。
ステップ314では、分割点の位置補正を行う。図15は、補正前の分割点の状態を示した概略図である。図13でも示したように、図15では、分割点240Dは、分割点240D1と分割点240D2とに、分割点240Eは、分割点240E1と分割点240E2とに、各々***している。ステップ314では、これらの***した分割点が同一の分割点となるように分列した分割点の各々の位置を補正する。
図16(A)は、分割点240Dが分割点240D1と分割点240D2とに、分割点240Eが分割点240E1と分割点240E2とに、分割点240Fは、分割点240F1と分割点240F2とに、各々***している場合の概略図である。本実施形態では、***した分割点同士は、同一の点であるとして、***した分割点同士の中間点を補正後の分割点として設定する。図16(B)は、分割点240D1と分割点240D2との間に中間点240DCを、分割点240E1と分割点240E2との間に中間点240ECを、分割点240F1と分割点240F2との間に中間点240FCを、各々設定した場合の概略図である。本実施形態では、これら中間点を補正後の分割点とし、GNSS測位結果で補正した走行軌跡140の各々の区分に対し、並進、回転及び拡大縮小からなる変換である相似変換を実施して、区分同士の位置合わせをする。
座標変換が相似変換の場合、座標変換行列Tは下記の式に表されるような4×4の行列になる。下記式の右辺において、Rは3×3の正規直交行列であり、sは拡大縮小の倍率を示すスケールであり、tは3×1の列ベクトルである。
Figure 2023081734000004
図16(C)は、図16(B)に示した各区分を相似変換によって位置合わせをした場合の概略図である。上記の座標変換行列Tを用いた変換により、走行軌跡140の区分の各々は、中間点240DC、240EC、240FCで連続した走行軌跡150となる。
図17は、分割点の位置合わせをして得られた走行軌跡150の概略図である。走行軌跡150は、中間点240AC、240BC、240CC、240DC、240EC、240FC、240GC、240HC、240IC、240JC、240KCの各々で連続した態様となる。
図18は、推測航法の測位結果による走行軌跡110、走行軌跡110の全体をGNSS測位結果で補正した第1実施形態の走行軌跡160、及び走行軌跡110を分割点で分割した区分毎にGNSS測位結果で補正した本実施形態の走行軌跡150の各々を真値100と比較した概略図である。全体を補正した走行軌跡160は、真値100との乖離が目立つが、区分毎に補正した走行軌跡150は、真値100に近く、推測航法の測位結果による走行軌跡110の絶対位置の誤差を精度よく補正している。
以上説明したように、本実施形態によれば、屈曲点では誤差が大きくなりやすいが、屈曲点以外の区分では、相対的な位置精度が高い推測航法の測位結果による走行軌跡110を屈曲点で分割し、分割した走行軌跡110の区分毎に、推測航法の測位結果による走行軌跡110とGNSS測位結果による走行軌跡102との対応付けをして補正している。さらにGNSS測位結果で補正した各々隣接する区分の端点同士が一致するように区分の各々を相似変換によって補正することにより、真値100に近い連続した補正済みの走行軌跡150を得ることができる。
第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態において、移動体200の演算装置14でGNSS機器30、及びIMU26等で得たデータからGNSS測位結果による走行軌跡102、及び推測航法の測位結果による走行軌跡110を算出すると共に、得られたGNSS測位結果による走行軌跡102、推測航法の測位結果による走行軌跡110、GNSS測位結果で補正した推測航法の走行軌跡140、150等を、移動体200の記憶装置18に蓄積することを想定しているが、これに限定されない。例えば、サーバ300にGNSS機器30、及びIMU26等で得たデータを送信し、サーバにおいてGNSS測位結果による走行軌跡102、及び推測航法の測位結果による走行軌跡110を算出すると共に、得られたGNSS測位結果による走行軌跡102、推測航法の測位結果による走行軌跡110、GNSS測位結果で補正した推測航法の走行軌跡140、150等を、サーバ300に蓄積してもよい。
なお、特許請求の範囲における「衛星測位部」は、明細書の発明の詳細な説明における「GNSS測位部40」に、特許請求の範囲における「運動量検出部」は同「車速センサ24」、「IMU26」、操舵角センサ28」及び「撮像装置22」に、特許請求の範囲に記載の「推測航法部」は、同「推測航法測位部44」に、特許請求の範囲における「補正部」は、同「GNSS・推測航法対応部46」及び「位置補正部48」に、各々相当する。
10 移動体軌跡補正装置
12 入力装置
14 演算装置
14A ROM
14B CPU
14C RAM
18 記憶装置
20 画像情報処理部
22 撮像装置
24 車速センサ
26 IMU
28 操舵角センサ
30 GNSS機器
34 地図情報データベース
40 GNSS測位部
42 車両運動量算出部
44 推測航法測位部
46 GNSS・推測航法対応部
48 位置補正部
100 真値
102 走行軌跡
104 欠損
106 誤差
110、140、150、160 走行軌跡
130 区分
200 移動体
210 位置
220F 前方方位角
220R 後方方位角
230A、230B、230C 屈曲点
240A、240B、240C、240D、240E、240F、240G、240H、240I、240J、240K 分割点
240AC、240BC、240CC、240DC、240EC、240FC、240GC、240HC、240IC、240JC、240KC 中間点
240D、240D1、240D2、240E、240E1、240E2、240F、230F1、240F2 分割点
300 サーバ
400 衛星

Claims (4)

  1. 全地球航法衛星からの情報に基づいて時系列で移動体の測位を行う衛星測位部と、
    前記移動体の運動量を時系列で検出する運動量検出部と、
    前記運動量検出部で検出した前記移動体の運動量に基づいて前記移動体の位置及び姿勢を示す前記移動体の走行軌跡を時系列で推定する推測航法部と、
    各々同一時刻における、前記衛星測位部による測位結果と、前記推測航法部による測位結果とを対応付け、前記推測航法部による測位結果に基づく走行軌跡を前記衛星測位部による測位結果で補正する補正部と、
    を含む移動体軌跡補正装置。
  2. 前記運動量検出部は、前記移動体の、前後速度、方位角、及び操舵角の各々を時系列で検出する請求項1に記載の移動体軌跡補正装置。
  3. 前記補正部は、前記推測航法部が推定した走行軌跡において、前記方位角が所定の閾値以上変化した地点を屈曲点として抽出すると共に、該屈曲点が検出された時間と同時間に検出された前記衛星測位部による測位結果が示す地点を屈曲点に設定し、前記走行軌跡及び前記衛星測位部による測位結果の各々を屈曲点で分割して得た各々の区分において、前記走行軌跡を前記衛星測位部による測位結果で補正する請求項2に記載の移動体軌跡補正装置。
  4. 前記補正部は、各々隣接する区分の端点同士の中間点を各々隣接する区分同士の接続位置とし、該接続位置で各々隣接する区分同士が連続するように、区分の各々を補正する請求項3に記載の移動体軌跡補正装置。
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