JP2023077685A - カラオケシステム、サーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が選択した出発地から目的地へ移動する車中で、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うカラオケシステム及びサーバ装置を提供する。【解決手段】カラオケシステム1は、楽曲の予約リストを作成する作成部と、位置情報を取得する取得部と、予約リスト及び位置情報をサーバ装置Sに送信する端末側送信部と、を有する携帯端末M、出発地から目的地までの移動時間を算出する算出部と、予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部と、位置情報及び生成した再生用オーディオデータを利用者が利用する車両に設置された車載装置に送信する装置側送信部とを有するサーバ装置S及び受信した位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、受信した再生用オーディオデータを再生する再生部を有する車載装置VDを有する。【選択図】図1

Description

本発明はカラオケシステム、及びサーバ装置に関する。
自家用車等の車中でカラオケ演奏を行うことが可能な技術が提案されている。たとえば、特許文献1には、携帯端末が、入力されたカラオケの音楽の特定情報、及び音楽のデータを配信要求する宛先の車載情報端末のログインIDをデータベースセンタに送信し、データベースセンタが、自己に登録されたログインIDを受信したとき、付随する配信要求のあった音楽データを車載情報端末に送信し、車載情報端末が、受信した音楽データを記憶部に記憶し、カラオケ処理部で再生する、車載端末通信システムが開示されている。
特開2004-138885号公報
本発明の目的は、利用者が選択した出発地から目的地へ移動する車中で、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うことを可能とする新規なカラオケシステム及びサーバ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための一の発明は、サーバ装置が、利用者が所有する携帯端末及び車両に設置された車載装置と通信可能に接続されたカラオケシステムであって、前記携帯端末は、利用者がカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストを作成する作成部と、前記利用者が選択した出発地及び目的地の位置情報を取得する取得部と、作成された前記予約リスト及び取得された前記位置情報を前記サーバ装置に送信する端末側送信部と、を有し、前記サーバ装置は、受信した前記位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する算出部と、算出された前記移動時間に応じて、受信した前記予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部と、受信した前記位置情報、及び生成した前記再生用オーディオデータを前記利用者が利用する車両に設置された車載装置に送信する装置側送信部と、を有し、前記車載装置は、受信した前記位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、受信した前記再生用オーディオデータを再生する再生部を有するカラオケシステムである。
また、上記目的を達成するための一の発明は、利用者が所有する携帯端末及び車両に設置された車載装置と通信可能に接続されたサーバ装置であって、前記携帯端末から受信した、利用者が選択した出発地及び目的地の位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する算出部と、算出された前記移動時間に応じて、前記携帯端末から受信した前記利用者がカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部と、前記利用者が利用する車両に設置された車載装置において、前記位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、生成した前記再生用オーディオデータの再生が可能となるよう、受信した前記位置情報、及び生成した前記再生用オーディオデータを当該車載装置に送信する装置側送信部と、を有するサーバ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、利用者が選択した出発地から目的地へ移動する車中で、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うことができる。
第1実施形態に係るカラオケシステムを示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末を示す図である。 第1実施形態に係るサーバ装置を示す図である。 第1実施形態に係る車載装置を示す図である。 第1実施形態に係るカラオケシステムの処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る各演奏モードにおける楽曲毎の演奏時間を示したテーブルである。 第1実施形態に係る再生用オーディオデータの構成を説明するための図である。 変形例1に係る再生用オーディオデータの構成を説明するための図である。 第2実施形態に係る車載装置を示す図である。
<第1実施形態>
図1から図7を参照して、第1実施形態に係るカラオケシステムについて説明する。
==カラオケシステム==
図1に示すように、カラオケシステム1は、サーバ装置S、携帯端末M、及び車載装置VDを含む。
サーバ装置Sは、各種情報の管理や処理を行うコンピュータである。サーバ装置Sは、公衆電話回線網やインターネット回線等のネットワークNを介して、携帯端末M及び車載装置VDと通信可能に接続されている。
携帯端末は、利用者が所有するスマートフォンやタブレット端末等である。図1に示した携帯端末Mは、利用者Uが所有している。
本実施形態における携帯端末には、車中でカラオケ演奏を行うための専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「カラオケアプリ」)がインストールされている。カラオケアプリは、所定のWebサイトからダウンロードすることで入手できる。携帯端末においてカラオケアプリを起動させることにより、サーバ装置Sとの通信が確立する。
車載装置VDは、車中でカラオケ演奏を行うための装置である。車載装置VDは、自家用車等の車両Cに設置される。車載装置VDは、装置識別情報が付与されている。装置識別情報は、車載装置を識別するための装置ID、車載装置が設置されている車両の自動車登録番号や車両番号(所謂、ナンバープレートに記載された文字や数字)等、各車載装置に固有の情報である。
==携帯端末==
図2を参照して、携帯端末Mの構成について説明する。携帯端末Mは、記憶手段10、通信手段11、表示手段12、入力手段13、及び制御手段14を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
[記憶手段、通信手段、表示手段、入力手段]
記憶手段10は、各種のデータを記憶する記憶装置である。記憶手段10は、カラオケ演奏が可能な楽曲の楽曲名や歌手名等の属性情報、及び楽曲識別情報を記憶している。楽曲識別情報は、楽曲を識別するための楽曲ID等、各楽曲に固有の情報である。
通信手段11は、サーバ装置Sとの通信を行うためのインターフェースを提供する。表示手段12は、各種情報を表示させるディスプレイである。入力手段13は、利用者が各種指示入力を行うための構成である。なお、一般的なスマートフォンでは、表示手段12がタッチパネル形式で構成されており、入力手段13として機能する。
[制御手段]
制御手段14は、携帯端末Mにおける各種の制御を行う。制御手段14は、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
本実施形態において、携帯端末Mでカラオケアプリを起動した場合、制御手段14は、作成部14a、取得部14b、及び端末側送信部14cとして機能する。
(作成部)
作成部14aは、利用者がカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストを作成する。
車中でカラオケ演奏を希望する利用者は、携帯端末でカラオケアプリを起動する。作成部14aは、楽曲を選曲するための選曲画面を、表示手段12に表示させる。利用者は、入力手段13を操作し、選曲画面を介してカラオケ歌唱を希望する楽曲を選曲する。選曲が終了した場合、利用者は、入力手段13を操作し、選曲画面に表示された「選曲終了」のアイコンを選択する。
作成部14aは、利用者が選曲した順に、楽曲の楽曲識別情報を記録することにより、予約リストを作成する。なお、作成部14aは、楽曲識別情報の代わりに、楽曲名及び歌手名を記録することにより、予約リストを作成してもよい。また、予約リストには、楽曲識別情報等と併せて、利用者が希望するカラオケ演奏のテンポやキーの情報を含めてもよい。
(取得部)
取得部14bは、利用者が選択した出発地及び目的地の位置情報を取得する。
予約リストが作成された後、取得部14bは、出発地と目的地を選択するための選択画面を、表示手段12に表示させる。利用者は、入力手段13を操作し、選択画面を介して出発地及び目的地を選択する。出発地及び目的地の選択は、たとえば、公知のカーナビゲーション装置のように、各地点の住所を直接入力してもよいし、表示された地図や住所リストの中から各地点を選択することでもよい。選択が終了した場合、利用者は、入力手段13を操作し、選択画面に表示された「選択終了」のアイコンを選択する。
取得部14bは、選択された出発地及び目的地の位置情報を取得する。位置情報は、たとえば、住所の情報や、GPSに基づく位置情報である。
なお、先に、取得部14bが位置情報を取得し、その後、作成部14aが予約リストを作成してもよい。
(端末側送信部)
端末側送信部14cは、作成された予約リスト及び取得された位置情報をサーバ装置に送信する。
カラオケ歌唱を希望する楽曲の選曲、及び出発地と目的地の選択が完了した場合、携帯端末Mは、カラオケ演奏を行う車載装置の装置識別情報を入力する入力画面を、表示手段12に表示させる。利用者は、入力手段13を操作し、入力画面を介して、利用する車両に設置されている車載装置の装置識別情報を入力する。入力が終了した場合、利用者は、入力手段13を操作し、入力画面に表示された「送信」のアイコンを選択する。
端末側送信部14cは、作成された予約リスト及び取得された位置情報を、入力された装置識別情報と紐付けて、サーバ装置Sに送信する。
==サーバ装置==
図3に示すように、サーバ装置Sは、記憶手段20、通信手段30、及び制御手段40を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
[記憶手段]
記憶手段20は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置である。
記憶手段20は、楽曲毎の楽曲データを記憶する。楽曲データは、楽曲識別情報が付与されている。楽曲データは、カラオケ演奏データ、リファレンスデータ、区間情報等を含む。カラオケ演奏データは、カラオケ演奏音の元となるMIDI形式のデータである。リファレンスデータは、カラオケ演奏された楽曲の主旋律を示すデータである。区間情報は、演奏区間を示す。演奏区間は、カラオケ演奏が行われる区間である。演奏区間は、歌唱区間及び非歌唱区間を含む。歌唱区間は、ある楽曲において歌唱すべき歌詞が設定されている区間(たとえば、楽曲の1番、2番)である。非歌唱区間は、たとえば前奏、間奏、後奏のような、ある楽曲において歌唱すべき歌詞が設定されていない区間である。なお、各演奏区間それぞれには、標準テンポにおける演奏時間が設定されている。
また、記憶手段20は、楽曲毎に、カラオケ演奏時に表示される背景映像等の背景映像データ、及び楽曲の属性情報(楽曲名、歌手名、ジャンル等)を記憶する。
更に、記憶手段20は、地図情報を記憶する。地図情報は、全国各地の道路、主要な建物、山海のような地理的情報を含む。
[通信手段]
通信手段30は、携帯端末Mや車載装置VDとの通信を行うためのインターフェースを提供する。
[制御手段]
制御手段40は、サーバ装置Sにおける各種の制御を行う。制御手段40は、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段40は、算出部100、編集部200、及び装置側送信部300として機能する。
(算出部)
算出部100は、受信した位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する。
交通情報は、渋滞、通行止め、事故などの臨時情報を含むリアルタイムの交通状況を示す情報である。
携帯端末から予約リスト及び位置情報を受信した場合、算出部100は、地図情報に基づいて、位置情報が示す出発地から目的地まで移動する最適なルートを決定する。算出部100は、決定したルートに応じた交通情報(すなわち、出発地及び目的地を含む範囲の交通情報)を外部のWebサイトから取得する。算出部100は、取得した交通情報に基づいて、出発地から目的地までの移動時間を算出する。ルートの決定や移動時間の算出は、公知のナビゲーションシステムで実施されている技術を利用することができる。
(編集部)
編集部200は、算出された移動時間に応じて、受信した予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する。
編集部200は、受信した予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを記憶手段20から読み出す。編集部200は、読み出したカラオケ演奏データを、算出された移動時間に応じて編集する。
具体的に、編集部200は、算出された移動時間中に、予約リストに含まれる全ての楽曲の少なくとも一部の歌唱区間のカラオケ演奏を行うことができるよう、カラオケ演奏データの編集を行う。編集は、様々な方法で行うことができる。
たとえば、予約リストに含まれる楽曲の演奏時間の合計が、移動時間よりも短い場合、編集部200は、予約リストに登録されている順番に、各楽曲のカラオケ演奏データを組み合わせることで、一つのカラオケ演奏データを作成する。
一方、予約リストに含まれる楽曲の演奏時間の合計が、移動時間よりも長い場合、移動時間中に予約リストに含まれる全ての楽曲を演奏するためには一部の楽曲の演奏時間を短縮する必要がある。この場合、編集部200は、少なくとも一の楽曲の演奏時間を短縮させたカラオケ演奏データを作成したのち、予約リストに登録されている順番に、各楽曲のカラオケ演奏データを組み合わせることで、一つのカラオケ演奏データを作成する。
演奏時間の短縮は、たとえば、前奏や後奏の演奏区間を削除することや、1コーラスのみ(前奏及び1番の演奏区間)、2コーラスのみ(前奏、1番の演奏区間、間奏、2番の演奏区間)に設定することにより行うことができる。なお、演奏時間を短縮する場合、移動時間において、カラオケ演奏が行われる時間が最も長くなるよう、編集を行うことが好ましい。
編集部200は、編集が完了した後、作成した一つのカラオケ演奏データを、再生用オーディオデータに変換する。再生用オーディオデータは、車載装置VDで再生可能な形式のデータである。
編集部200は、公知の手法を用いてカラオケ演奏データを再生オーディオデータに変換する。本実施形態において、カラオケ演奏データはMIDI形式のデータである。従って、編集部200は、たとえば、特開2017-097289号公報に記載の技術を用いて、カラオケ演奏データをレンダリングすることにより、再生用オーディオデータを生成することができる。なお、予約リストに利用者が希望するカラオケ演奏のテンポやキーの情報が含まれている場合、編集部200は、当該テンポやキーを考慮してカラオケ演奏データのレンダリングを行うことができる。たとえば、編集部200は、利用者が希望するテンポを考慮してカラオケ演奏データのレンダリングを行う場合、楽曲の演奏時間をテンポに応じて補正する。
(装置側送信部)
装置側送信部300は、受信した位置情報、及び生成した再生用オーディオデータを利用者が利用する車両に設置された車載装置VDに送信する。
利用者が利用する車両に設置された車載装置は、携帯端末から送信された装置識別情報に基づいて特定することができる。
再生用オーディオデータの生成が完了した後、装置側送信部300は、携帯端末Mから受信した位置情報、及び生成した再生用オーディオデータを、装置識別情報に対応する車載装置VDに送信する。
==車載装置==
図4に示すように、車載装置VDは、記憶手段50、通信手段51、放音手段52、及び制御手段53を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
[記憶手段、通信手段、放音手段]
記憶手段50は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置である。記憶手段50は、たとえば、サーバ装置Sから受信した再生用オーディオデータや位置情報を記憶する。通信手段51は、サーバ装置Sとの通信を行うためのインターフェースを提供する。放音手段52は、再生部400(後述)が再生した再生用オーディオデータに基づくカラオケ演奏音を放音する。放音手段52は、たとえばアンプやスピーカである。なお、車両Cが備えるアンプやスピーカを、放音手段52として用いてもよい。
[制御手段]
制御手段53は、車載装置VDにおける各種の制御を行う。制御手段53は、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段53は、再生部400として機能する。
(再生部)
再生部400は、受信した位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、受信した再生用オーディオデータを再生する。
再生部400は、記憶手段50に記憶された位置情報が示す出発地から車両Cの移動を検出した場合、再生用オーディオデータを記憶手段50から読み出し、再生を開始する。なお、車両の移動の検出は、公知のナビゲーションシステムで実施されている技術を用いることができる。
再生部400は、再生したカラオケ演奏音を放音手段52から放音させる。再生用オーディオデータの元となる一つのカラオケ演奏データは、算出された移動時間中に、予約リストに含まれる全ての楽曲の少なくとも一部の歌唱区間のカラオケ演奏を行うことができるよう、編集されたものである。よって、利用者は、出発地から目的地までの間に、自らが選曲した全ての楽曲のカラオケ演奏を聴取することができる。
なお、利用者は、カラオケ演奏に併せて車中でカラオケ歌唱を楽しむこともできる。この際、利用者は、ヘッドセット等の集音手段(図示なし)を用いてもよい。この場合、再生部400は、集音手段で集音された歌唱音声に基づく音声データを再生用オーディオデータとミキシングし、ミキシングした音声を放音手段52から放音させることができる。
また、楽曲データは、歌詞テロップ表示データを含んでいてもよい。この場合、編集部200は、当該歌詞テロップデータに基づいて、再生用オーディオデータに対応した車載装置用テロップデータを生成する。車載装置用テロップデータは、車載装置において歌詞テロップを表示させるためのデータである。装置側送信部300は、生成した車載装置用テロップデータを車載装置VDに送信する。再生部400は、再生用オーディオデータの再生に同期して、車載装置用テロップデータに基づく歌詞テロップを、車載装置VDが備える表示手段に表示させる。
==カラオケシステムの動作について==
次に、図5から図7を参照して本実施形態におけるカラオケシステム1の動作の具体例について述べる。図5は、カラオケシステム1における動作を示すフローチャートである。図6は、各演奏モード(後述)における楽曲毎の演奏時間を示したテーブルである。図7は、再生用オーディオデータの構成を示す。この例では、出発地から目的地へ移動する車中でカラオケ演奏を希望する利用者Uが、予め携帯端末Mでカラオケアプリを起動したとする。
携帯端末Mの作成部14aは、利用者Uがカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストを作成する(予約リストの作成。ステップ10)。
この例では、利用者Uが、楽曲X1~楽曲X8の8曲を順番に選曲したとする。作成部14aは、利用者Uが選曲した順に、楽曲X1~楽曲X8の楽曲IDを記録することにより、予約リストLを作成する。
携帯端末Mの取得部14bは、利用者Uが選択した出発地及び目的地の位置情報を取得する(位置情報の取得。ステップ11)。
この例では、利用者Uが、出発地D0及び目的地D1を選択したとする。取得部14bは、利用者Uが選択した出発地D0及び目的地D1の位置情報Pを取得する。
携帯端末Mの端末側送信部14cは、ステップ10で作成された予約リスト、及びステップ11で取得された位置情報をサーバ装置Sに送信する(予約リスト及び位置情報を送信。ステップ12)。
サーバ装置Sの算出部100は、受信した位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する(移動時間の算出。ステップ13)。
携帯端末Mから予約リストL及び位置情報Pを受信した場合、算出部100は、記憶手段20に記憶されている地図情報に基づいて、位置情報Pが示す出発地D0から目的地D1まで移動する最適なルートを決定する。算出部100は、外部のWebサイトから取得した交通情報に基づいて、出発地D0から目的地D1までの移動時間Tを算出する。この例において、算出された移動時間Tは「20分」であるとする。
サーバ装置Sの編集部200は、ステップ13で算出された移動時間に応じて、受信した予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する(再生用オーディオデータを生成。ステップ14)。
この例において、編集部200は、受信した予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X8のカラオケ演奏データを記憶手段20から読み出す。編集部200は、読み出したカラオケ演奏データを、算出された移動時間Tに応じて編集する。
具体的に、編集部200は、各楽曲に対して、「1コーラスフェードアウト」、「2コーラスフェードアウト」、「後奏カット」、「フルサイズ」の4つの演奏モードを設定する。「1コーラスフェードアウト」は、楽曲の前奏から演奏を開始し、1番の歌唱区間が終了した後に5秒のフェードアウトを行い、演奏を停止する演奏モードである。「2コーラスフェードアウト」は、楽曲の前奏から演奏を開始し、2番の歌唱区間が終了した後に5秒のフェードアウトを行い、演奏を停止する演奏モードである。「後奏カット」は、楽曲の前奏から演奏を開始し、全ての歌唱区間が終了した後に5秒のフェードアウトを行い、演奏を停止する演奏モードである。「フルサイズ」は演奏時間を短縮しない演奏モードである。すなわち、各演奏モードにおける演奏時間は、「フルサイズ」、「後奏カット」、「2コーラスフェードアウト」、「1コーラスフェードアウト」の順で短くなる。
編集部200は、予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X8の演奏時間の合計が、移動時間Tよりも短くなるように編集を行う。
まず、編集部200は、楽曲X1~楽曲X8を連続してカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計を、演奏モード毎に算出する。
図6に示したテーブルに基づくと、楽曲X1~楽曲X8を1コーラスフェードアウトの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、13分22秒であり、楽曲X1~楽曲X8を2コーラスフェードアウトの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、24分39秒であり、楽曲X1~楽曲X8を後奏カットの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、33分52秒であり、楽曲X1~楽曲X8をフルサイズの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、37分35秒である。
すなわち、予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X8の演奏時間の合計(フルサイズの演奏モードでの演奏時間である37分35秒)は、移動時間T(20分)よりも長い。従って、編集部200は、移動時間T中に予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X8を演奏できるよう、一部の楽曲の演奏時間を短縮する。
たとえば、編集部200は、移動時間T(20分)に最も近い2コーラスフェードアウトの演奏モード(24分39秒)を選択する。そして、編集部200は、一部の楽曲について、2コーラスフェードアウトよりも演奏時間が短い1コーラスフェードアウトの演奏モードに変更することにより、演奏時間の合計が移動時間Tよりも短くなるよう編集を行う。
1コーラスフェードアウトに変更する楽曲は様々な方法により決定することができる。たとえば、編集部200は、1コーラスフェードアウトに変更する楽曲を、2コーラスフェードアウトの演奏モードにおける演奏時間が長い順に決定することができる。
図6の例において、編集部200は、2コーラスフェードアウトの演奏モードにおける演奏時間が最も長い楽曲X7を2コーラスフェードアウト(3分50秒)から1コーラスフェードアウト(2分4秒)に変更する。この場合、演奏時間の合計は24分39秒から22分53秒に短縮されるが、まだ移動時間Tよりも演奏時間の合計が長い。
よって、編集部200は、2コーラスフェードアウトの演奏モードにおける演奏時間が2番目に長い楽曲X5を2コーラスフェードアウト(3分35秒)から1コーラスフェードアウト(1分56秒)に変更する。この場合、演奏時間の合計は22分53秒から21分14秒に短縮されるが、まだ移動時間Tよりも演奏時間の合計が長い。
そこで、編集部200は、2コーラスフェードアウトの演奏モードにおける演奏時間が3番目に長い楽曲X2を2コーラスフェードアウト(3分25秒)から1コーラスフェードアウト(1分51秒)に変更する。この場合、演奏時間の合計は21分14秒から19分40秒に短縮されるため、移動時間Tよりも演奏時間の合計が短くなる。
以上より、編集部200は、楽曲X2、楽曲X5、及び楽曲X7のカラオケ演奏データを、1コーラスフェードアウトの演奏モードで演奏可能となるよう編集し、それ以外の楽曲のカラオケ演奏データを2コーラスフェードアウトの演奏モードで演奏可能となるよう編集し、それらを予約リストLに登録された順番に組み合わせることで、1つのカラオケ演奏データを作成する。
編集部200は、作成した1つのカラオケ演奏データを、再生用オーディオデータに変換する。この例において、編集部200は、楽曲X1(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X2(演奏モード:1コーラスフェードアウト)、楽曲X3(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X4(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X5(演奏モード:1コーラスフェードアウト)、楽曲X6(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X7(演奏モード:1コーラスフェードアウト)、楽曲X8(演奏モード:2コーラスフェードアウト)の順で各楽曲のカラオケ演奏データをレンダリングし、再生用オーディオデータADを生成する(図7参照)。
サーバ装置Sの装置側送信部300は、受信した位置情報、及びステップ14で生成した再生用オーディオデータを、利用者Uが利用する車両Cに設置された車載装置VDに送信する(位置情報及び再生用オーディオデータを送信。ステップ15)。
再生用オーディオデータADの生成が完了した後、装置側送信部300は、携帯端末Mから受信した位置情報P、及び生成した再生用オーディオデータADを、装置IDに対応する車載装置VDに送信する。
車載装置VDの再生部400は、受信した位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、受信した再生用オーディオデータを再生する(移動中に再生用オーディオデータを再生。ステップ16)。
再生部400は、位置情報Pが示す出発地D0から車両Cの移動を検出した場合、再生用オーディオデータADを記憶手段50から読み出し、再生を開始する。この例において、移動時間Tは20分であり、再生用オーディオデータに基づくカラオケ演奏の演奏時間は19分40秒である。よって、再生部400は、目的地D1に到着する直前まで再生用オーディオデータの再生を行い、放音手段52から、カラオケ演奏音を放音させることができる。
なお、編集部200は、移動時間を等分して各楽曲の演奏時間を全て同じとしてもよい。具体的に、編集部200は、楽曲X1~楽曲X8のカラオケ演奏データを、前奏から2分30秒(フェードアウトの時間(5秒)を含む)ずつ順番に組合せることで1つのカラオケ演奏データを作成し、再生用オーディオデータ(演奏時間20分=8曲×2分30秒)に変換してもよい。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケシステム1は、サーバ装置Sが、利用者Uが所有する携帯端末M及び車両Cに設置された車載装置VDと通信可能に接続されている。携帯端末Mは、利用者Uがカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストを作成する作成部14aと、利用者Uが選択した出発地及び目的地の位置情報を取得する取得部14bと、作成された予約リスト及び取得された位置情報をサーバ装置Sに送信する端末側送信部14cと、を有する。サーバ装置Sは、受信した位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する算出部100と、算出された移動時間に応じて、受信した予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部200と、受信した位置情報、及び生成した再生用オーディオデータを利用者Uが利用する車両Cに設置された車載装置VDに送信する装置側送信部300と、を有する。車載装置VDは、受信した位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、受信した再生用オーディオデータを再生する再生部400を有する。
このようなカラオケシステム1によれば、出発地から目的地までの移動時間に応じて、携帯端末から受信した予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、再生用オーディオデータを生成することができる。再生用オーディオデータは、予約リストに含まれる全ての楽曲の少なくとも一部の歌唱区間のカラオケ演奏を、移動時間内に可能とするデータである。よって、車載装置VDで再生用オーディオデータを再生することにより、利用者は、出発地から目的地までの移動中に、自らが選曲した楽曲のカラオケ演奏を聴取することができる。すなわち、本実施形態に係るカラオケシステム1によれば、利用者が選択した出発地から目的地へ移動する車中で、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うことができる。
また、本実施形態に係るサーバ装置Sは、利用者Uが所有する携帯端末M及び車両Cに設置された車載装置VDと通信可能に接続されている。サーバ装置Sは、携帯端末Mから受信した、利用者Uが選択した出発地及び目的地の位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する算出部100と、算出された移動時間に応じて、携帯端末Mから受信した利用者Uがカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部200と、利用者Uが利用する車両Cに設置された車載装置VDにおいて、位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、生成した再生用オーディオデータの再生が可能となるよう、受信した位置情報、及び生成した再生用オーディオデータを車載装置VDに送信する装置側送信部300と、を有する。このようなサーバ装置Sによれば、利用者が選択した出発地から目的地へ移動する車中で、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うことを可能とする。
<変形例1>
利用者は複数の目的地を選択することができる。この場合、取得部14bは、利用者が選択した出発地及び複数の目的地の位置情報を取得する。すなわち、サーバ装置Sに送信される位置情報には、出発地及び複数の目的地が含まれている。
本変形例において、算出部100は、位置情報に複数の目的地が含まれている場合、出発地から一の目的地までの移動時間、及び当該一の目的地から他の目的地までの移動時間を含む複数の移動時間を算出する。一の目的地から他の目的地までの移動時間の算出は、上記実施形態における出発地から目的地までの移動時間の算出と同様の方法により行うことができる。
また、編集部200は、再生を一時停止するための一時停止情報を含む、再生用オーディオデータを生成する。
たとえば、上記実施形態において、利用者Uが、出発地D0、目的地D1、及び目的地D2を選択したとする。取得部14bは、利用者Uが選択した出発地D0、目的地D1、及び目的地D2の位置情報P´を取得する。
端末側送信部14cは、上記実施形態と同様の予約リストL、及び位置情報P´をサーバ装置Sに送信する。
予約リストL及び位置情報P´を受信した場合、算出部100は、記憶手段20に記憶されている地図情報に基づいて、位置情報P´が示す出発地D0から目的地D1まで移動する最適なルートを決定する。算出部100は、外部のWebサイトから取得した交通情報に基づいて、出発地D0から目的地D1までの移動時間T1を算出する。また、算出部100は、記憶手段20に記憶されている地図情報に基づいて、位置情報P´が示す目的地D1から目的地D2まで移動する最適なルートを決定する。算出部100は、外部のWebサイトから取得した交通情報に基づいて、目的地D1から目的地D2までの移動時間T2を算出する。この例において、移動時間T1は「10分」であり、移動時間T2は「20分」であるとする。また、目的地D1は「一の目的地」に相当し、目的地D2は「他の目的地」に相当する。なお、目的地が3つ以上選択されていてもよい。その場合、算出部100は、目的地の数に応じて複数の移動時間を算出する。たとえば、目的地が4つ選択されている場合、算出部100は、4つの移動時間を算出する。
2つ以上の移動時間が算出された場合、編集部200は、予約リストに含まれる楽曲を移動時間の数に応じてグループ分けし、それぞれのグループに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集する。そして、編集部200は、一のグループに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集したデータ、及び他のグループに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集したデータを組み合わせて、1つのカラオケ演奏データを作成する。編集部200は、1つのカラオケ演奏データをレンダリングし、一時停止情報を組み込むことで、再生用オーディオデータを生成する。
たとえば上記例において、編集部200は、算出された移動時間T1及び移動時間T2の比(10分:20分=1:2)に応じて、予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X8を2つのグループに分ける。この例では、楽曲X1~楽曲X3をグループG1、楽曲X4~楽曲X8をグループG2に分ける。
その後、編集部200は、楽曲X1~楽曲X8のカラオケ演奏データを記憶手段20から読み出す。編集部200は、読み出したカラオケ演奏データを、算出された移動時間T1及び移動時間T2それぞれに応じて編集する。
ここで、第1実施形態と同様、編集部200が、楽曲X1~楽曲X8に対して、「1コーラスフェードアウト」、「2コーラスフェードアウト」、「後奏カット」、「フルサイズ」の4つの演奏モードを設定したとする(図6参照)。
まず、編集部200は、グループG1に含まれる楽曲X1~楽曲X3の演奏時間の合計が、移動時間T1よりも短くなるように編集を行う。
編集部200は、楽曲X1~楽曲X3を連続してカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計を、演奏モード毎に算出する。
図6に示したテーブルに基づくと、楽曲X1~楽曲X3を1コーラスフェードアウトの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、5分8秒であり、楽曲X1~楽曲X3を2コーラスフェードアウトの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、9分29秒であり、楽曲X1~楽曲X3を後奏カットの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、13分4秒であり、楽曲X1~楽曲X3をフルサイズの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、14分30秒である。
すなわち、予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X3の演奏時間の合計(フルサイズの演奏モードでの演奏時間である14分30秒)は、移動時間T1よりも長い。この場合、編集部200は、移動時間T1中に予約リストLに含まれる楽曲X1~楽曲X3を演奏できるよう、編集を行う。
たとえば、編集部200は、移動時間T1(10分)よりも短い2コーラスフェードアウトの演奏モード(9分29秒)を選択する。編集部200は、楽曲X1~楽曲X3のカラオケ演奏データを、2コーラスフェードアウトの演奏モードで演奏可能となるよう編集する。
次に、編集部200は、グループG2に含まれる楽曲X4~楽曲X8の演奏時間の合計が、移動時間T2よりも短くなるように編集を行う。
編集部200は、楽曲X4~楽曲X8を連続してカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計を、演奏モード毎に算出する。
図6に示したテーブルに基づくと、楽曲X4~楽曲X8を1コーラスフェードアウトの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、8分14秒であり、楽曲X4~楽曲X8を2コーラスフェードアウトの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、15分10秒であり、楽曲X4~楽曲X8を後奏カットの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、20分48秒であり、楽曲X4~楽曲X8をフルサイズの演奏モードでカラオケ演奏した場合の演奏時間の合計は、23分5秒である。
すなわち、予約リストLに含まれる楽曲X4~楽曲X8の演奏時間の合計(フルサイズの演奏モードでの演奏時間である20分48秒)は、移動時間T2よりも長い。この場合、編集部200は、移動時間T2中に予約リストLに含まれる楽曲X4~楽曲X8を演奏できるよう、一部の楽曲の演奏時間を短縮する。
たとえば、編集部200は、移動時間T2(20分)に最も近い後奏カットの演奏モード(20分48秒)を選択する。編集部200は、一部の楽曲について、後奏カットよりも演奏時間が短い2コーラスフェードアウトの演奏モードに変更することにより、演奏時間の合計を移動時間T2よりも短く設定する。
たとえば、編集部200は、後奏カットの演奏モードにおける演奏時間が最も長い楽曲X7を後演奏カット(5分20秒)から2コーラスフェードアウト(3分50秒)に変更する。この場合、演奏時間の合計は20分48秒から19分18秒に短縮されるため、移動時間T2よりも演奏時間の合計が短くなる。
従って、編集部200は、楽曲X4~楽曲X6及び楽曲X8のカラオケ演奏データを、後奏カットの演奏モードで演奏可能となるよう編集し、且つ楽曲X7のカラオケ演奏データを、2コーラスフェードアウトの演奏モードで演奏可能となるように編集する。
そして、編集部200は、グループG1に含まれる楽曲X1~楽曲X3のカラオケ演奏データを編集したデータ、及びグループG2に含まれる楽曲X4~楽曲X8のカラオケ演奏データを編集したデータを組み合わせることで、1つのカラオケ演奏データを作成する。
編集部200は、作成した1つのカラオケ演奏データをレンダリングし、一時停止情報を組み込むことにより、再生用オーディオデータを生成する。この例において、編集部200は、楽曲X1(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X2(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X3(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X4(演奏モード:後奏カット)、楽曲X5(演奏モード:後奏カット)、楽曲X6(演奏モード:後奏カット)、楽曲X7(演奏モード:2コーラスフェードアウト)、楽曲X8(演奏モード:後奏カット)の順で各楽曲のカラオケ演奏データをレンダリングする。そして、編集部200は、楽曲X3と楽曲X4の間に一時停止情報を組み込むことにより、再生用オーディオデータAD´を生成する(図8参照)。
再生用オーディオデータAD´の生成が完了した後、装置側送信部300は、携帯端末Mから受信した位置情報P´、及び生成した再生用オーディオデータAD´を車載装置VDに送信する。
再生部400は、位置情報P´が示す出発地D0から車両Cの移動を検出した場合、再生用オーディオデータAD´を記憶手段50から読み出し、再生を開始する。楽曲X1~楽曲X3の再生が完了した後、再生部400は、一時停止情報に基づいて再生用オーディオデータAD´の再生を一時停止する。ここで、移動時間T1は10分であり、楽曲X1~楽曲X3の演奏時間の合計は、9分29秒である。よって、演奏を一時停止した後、すぐに車両Cは目的地D1に停止する。
その後、再生部400は、位置情報P´が示す目的地D1から車両Cの移動を検出した場合、一時停止を解除し、再生用オーディオデータAD´のうち残りのデータ(楽曲X4~楽曲X8に対応するデータ)の再生を開始する。移動時間T2は20分であり、楽曲X4~楽曲X8の演奏時間の合計は、19分18秒である。よって、再生用オーディオデータAD´の再生終了後、すぐに車両Cは目的地D2に停止する。
以上から明らかなように、本変形例に係るカラオケシステム1において、算出部100は、位置情報に複数の目的地が含まれている場合、出発地から一の目的地までの移動時間、及び当該一の目的地から他の目的地までの移動時間を含む複数の移動時間を算出する。編集部200は、再生を一時停止するための一時停止情報を含む、再生用オーディオデータを生成する。このようなカラオケシステム1によれば、複数の目的地が選択された場合であっても、出発地から一の目的地へ移動する車中や、一の目的地から他の目的地へ移動する車中で、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うことができる。
<第2実施形態>
図9を参照して、第2実施形態に係るカラオケシステムについて説明する。本実施形態では、車載装置VDが車両Cの走行を制御する機能を有する例について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。なお、本実施形態における車両Cは、公知の自動運転技術を搭載している。
==車載装置==
[制御手段]
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段53は、再生部400及び走行制御部500として機能する。
(走行制御部)
走行制御部500は、受信した位置情報に基づいて、車両の走行を制御する。
具体的に、走行制御部500は、受信した位置情報が示す出発地から目的地まで移動するよう、車両Cの走行を制御する。たとえば、第1実施形態の例において、位置情報Pは、出発地D0及び目的地D1を示す。よって、走行制御部500は、出発地D0から目的地D1まで、移動時間Tで到達するように車両Cの走行を制御する。
ところで、移動時間を算出した時点から交通状況が変化した結果、出発地から目的地までの実際の移動時間が早まる場合がありうる。この場合、再生用オーディオデータの再生が完了する前に目的地に到達することとなる。
そこで、走行制御部500は、受信した再生用オーディオデータを最後まで再生できるよう、車両の走行速度を制御することができる。
たとえば、走行制御部500は、出発地からの移動開始後(すなわち、再生用オーディオデータの再生開始後)、所定時間毎(たとえば、30秒毎)に、目的地までの残り時間と、再生用オーディオデータの再生の残り時間とを比較する。目的地までの残り時間よりも、再生の残り時間の方が長いという比較結果が得られた場合、目的地に到達するまでに再生用オーディオデータの再生が完了できない。よって、走行制御部500は、車両の走行速度を減速するよう制御する。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケシステム1において、車載装置VDは、受信した位置情報に基づいて、車両Cの走行を制御する走行制御部500を有する。このようなカラオケシステム1によれば、利用者が自ら運転をすることなく、カラオケ演奏を聴取することができる。よって、たとえば、カラオケ店舗において飲酒しながらカラオケ歌唱を行ったのち、カラオケ店舗から自宅へ帰宅するような場合であっても、車中で利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏を行うことができる。
また、本実施形態に係る走行制御部500は、受信した再生用オーディオデータを最後まで再生できるよう、車両の走行速度を制御することができる。このようなカラオケシステム1によれば、予約リストに含まれる全ての楽曲のカラオケ演奏を確実に行うことができる。
<その他>
車両Cは、事業者が提供するタクシーやハイヤーのような車両であってもよい。この場合、利用者は、携帯端末に予めインストールされている配車専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「配車アプリ」)を利用して、出発地までの配車を要求することができる。配車アプリは、たとえばタクシーアプリ『GO』(株式会社Mobility Technologies)のような、公知のソフトウェアを利用することができる。なお、配車アプリを利用して車両を手配した場合、配車された車両の自動車登録番号や車両番号を確認することができる。従って、装置識別情報としては、当該番号を用いることができる。
このように、事業者が提供する車両を利用することにより、利用者が自ら運転することなく、カラオケ演奏を聴取することができる。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 カラオケシステム
14a 作成部
14b 取得部
14c 端末側送信部
100 算出部
200 編集部
300 装置側送信部
400 再生部
500 走行制御部
M 携帯端末
S サーバ装置
VD 車載装置

Claims (5)

  1. サーバ装置が、利用者が所有する携帯端末及び車両に設置された車載装置と通信可能に接続されたカラオケシステムであって、
    前記携帯端末は、
    利用者がカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストを作成する作成部と、
    前記利用者が選択した出発地及び目的地の位置情報を取得する取得部と、
    作成された前記予約リスト及び取得された前記位置情報を前記サーバ装置に送信する端末側送信部と、
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    受信した前記位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する算出部と、
    算出された前記移動時間に応じて、受信した前記予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部と、
    受信した前記位置情報、及び生成した前記再生用オーディオデータを前記利用者が利用する車両に設置された車載装置に送信する装置側送信部と、
    を有し、
    前記車載装置は、
    受信した前記位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、受信した前記再生用オーディオデータを再生する再生部を有するカラオケシステム。
  2. 前記算出部は、前記位置情報に複数の目的地が含まれている場合、前記出発地から一の目的地までの移動時間、及び当該一の目的地から他の目的地までの移動時間を含む複数の移動時間を算出し、
    前記編集部は、再生を一時停止するための一時停止情報を含む、前記再生用オーディオデータを生成することを特徴とする請求項1記載のカラオケシステム。
  3. 前記車載装置は、受信した前記位置情報に基づいて、前記車両の走行を制御する走行制御部を有することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケシステム。
  4. 前記走行制御部は、受信した前記再生用オーディオデータを最後まで再生できるよう、前記車両の走行速度を制御することを特徴とする請求項3記載のカラオケシステム。
  5. 利用者が所有する携帯端末及び車両に設置された車載装置と通信可能に接続されたサーバ装置であって、
    前記携帯端末から受信した、利用者が選択した出発地及び目的地の位置情報、及び当該位置情報が示す出発地及び目的地を含む範囲の交通状況を示す交通情報に基づいて、当該出発地から当該目的地までの移動時間を算出する算出部と、
    算出された前記移動時間に応じて、前記携帯端末から受信した前記利用者がカラオケ演奏を希望する楽曲の予約リストに含まれる楽曲のカラオケ演奏データを編集し、当該予約リストに含まれる全ての楽曲を含む再生用オーディオデータを生成する編集部と、
    前記利用者が利用する車両に設置された車載装置において、前記位置情報が示す出発地から目的地までの移動中に、生成した前記再生用オーディオデータの再生が可能となるよう、受信した前記位置情報、及び生成した前記再生用オーディオデータを当該車載装置に送信する装置側送信部と、
    を有するサーバ装置。
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