JP2023071365A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの交換作業を効率化しつつ、ロック機構が不要な飛散防止カバーの構成を提供する。【解決手段】ワークの加工領域を含むベッド3、ベッド3の長手方向に変位可能なテーブル4、ベッド3を囲んで設けられると共に長手方向と平行な側面における加工領域と対向する位置に開閉可能に設けられた開閉扉12を含むスプラッシュガード10、スプラッシュガード10の内側で加工領域を囲んで設けられる飛散防止カバー20を含む工作機械1において、飛散防止カバー20が、テーブル4に固定され開閉扉12側に開口する開口部を含むと共に開口部を除く部分が加工領域を囲むように形成された第1のカバー部材と、開閉扉12に固定される第2のカバー部材とで構成され、第2のカバー部材が、開閉扉12が閉じた状態で開口部を閉塞し、開閉扉12が開いた状態で開口部を開放するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークが加工される所定の加工領域を含むベッドと、ワークが載置されると共にベッドの長手方向に変位可能に設けられるテーブルと、ベッドを囲むかたちで設けられると共に長手方向と平行な側面における加工領域と対向する位置に開閉可能に設けられた開閉扉を含むスプラッシュガードと、スプラッシュガードの内側で加工領域を囲むかたちで設けられる飛散防止カバーとを含む工作機械に関する。
工作機械としては、立形や門形のマシニングセンタのように、所定の加工領域を含むベッド、及びベッドの長手方向に変位可能に設けられるテーブルとを備え、ベッド上でテーブルを変位させることでワークを移動させて加工を行うように構成された工作機械がある。また、その工作機械は、一般的には、ベッドを取り囲むかたちで設けられたスプラッシュガードを備えている。そのスプラッシュガードは、ワークの加工時に使用する切削油やその加工に伴って発生する切粉が機外へ飛散しないようにするためのものである。また、そのスプラッシュガードは、その側面のうちの1つにおいて、加工領域と対向する位置に設けられた開閉扉を備えている。
なお、前記のように飛散する切粉や切削油は、スプラッシュガード内において広い範囲に亘って飛散するため、その掃除は、非常に手間が掛かるものとなっている。そこで、特許文献1では、スプラッシュガードの内側において、ワークの加工領域を囲むかたちで設けられる飛散防止カバーを工作機械に備える構成が提案されている。そして、その構成によれば、前記した切粉や切削油が飛散防止カバーによって受けられて、加工領域外へ飛散するのが防止される。それにより、切粉や切削油がスプラッシュガード内で飛散する範囲が狭くなるため、掃除に掛かる手間が軽減されることとなる。
特開2015-3370号公報
ところで、特許文献1に開示された飛散防止カバーは、前記のように加工領域を囲むように設けられるため、ワークの設置や交換のための作業(交換作業)において障害とならないように、加工領域を開放するように形成された開口部、及びその開口部を閉塞するカバー扉(カバードア)を有している。また、そのような飛散防止カバーにおいては、加工中にカバー扉が開かないようにする必要があり、そのためのロック機構を備えている必要がある。
その上で、その工作機械において前記交換作業を行うにあたっては、先ずはスプラッシュガードにおける開閉扉を開けた後で、飛散防止カバーにおいて加工領域が開放された状態とするために、ロック機構によるロックを解除した上で、カバー扉を開くといった工程を行わなければならない。また、前記交換作業を行った後は、飛散防止カバーにおいて再びカバー扉を閉め、ロック機構によるロックを行った後で、スプラッシュガードの開閉扉を閉じるといったことを行わなければならない。
このように、その工作機械においては、前記交換作業の度に、スプラッシュガードの開閉扉の操作、飛散防止カバーにおけるロック機構の操作、及びカバー扉の操作をそれぞれ行わなければならず、その作業は、非常に煩雑で、作業性が悪いものとなっていた。しかも、その従来の構成においては、飛散防止カバー自体をロック機構が備えられたものとしなければならず、その分だけ装置コストが高くなってしまっている。
そこで、本発明は、前記交換作業をより効率良く行うことができるようにしつつも、ロック機構を必要としない飛散防止カバーの構成を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明は、前述のような工作機械において、飛散防止カバーが、テーブルに固定される第1のカバー部材であって開閉扉側に開口する開口部を含むと共に開口部を除く部分が加工領域を囲むように形成された第1のカバー部材と、開口部を閉塞するための第2のカバー部材であって開閉扉に固定される第2のカバー部材とで構成され、第2のカバー部材が、開閉扉が閉じた状態で開口部を閉塞し、開閉扉が開いた状態で開口部を開放するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明において、工作機械は、テーブルがワークの加工時に発生した切粉をベッド側へ排出するために厚さ方向に貫通するように形成された排出穴を有し、第1のカバー部材が加工領域と排出穴とを連通させる排出部を有するように構成されても良い。
本発明の工作機械においては、飛散防止カバーが前記のような第1のカバー部材及び第2のカバー部材で構成されており、その第2のカバー部材がスプラッシュガードにおける開閉扉の開閉に応じて第1のカバー部材の開口部を開放、閉塞するように設けられている。したがって、そのような本発明では、前記交換作業を開始するにあたり、作業者がスプラッシュガードにおける開閉扉を開けるだけで、第1のカバー部材における開口部が開放され、飛散防止カバーで囲まれた加工領域が開放された状態となる。また、前記交換作業の終了後は、飛散防止カバーにおける前記開口部を閉塞する操作を行わなくても、作業者が前記開閉扉を閉じるだけで、前記開口部が閉塞されて加工領域が飛散防止カバーで囲まれた状態となる。
このように、本発明によれば、前記交換作業を行うにあたり必然的に行われるスプラッシュガードにおける開閉扉の開閉のみで、飛散防止カバーで囲まれた加工領域の開放、閉塞状態が実現されるため、飛散防止カバーにおいてカバー扉の開閉を行わなければならない従来の工作機械と比べ、前記交換作業を効率的に行うことができる。
また、その本発明においては、スプラッシュガードの開閉扉を閉じた状態では第1のカバー部材の開口部が閉塞された状態となる、すなわち、前記開閉扉を閉じることで前記開口部の閉塞状態が維持された状態となる。したがって、飛散防止カバー自体にロック機構を設ける必要が無いため、飛散防止カバーの装置コストを低く抑えることができる。
また、本発明において、その工作機械を、テーブルがワークの前記切粉をベッド側へ排出するための排出穴を有すると共に、第1のカバー部材が加工領域と排出穴とを連通させる排出部を有するような構成とすれば、テーブルの存在範囲外から前記切粉を排出するように構成された従来の工作機械と比べ、前記切粉の排出が、より効果的に且つ安定的に行われるようになる。
本発明が適用された工作機械の一例を示す全体斜視図である。 図1の要部拡大図であり、開閉扉が閉じた状態を示す斜視図である。 開閉扉が開いた状態を示す斜視図である。 図2の正面図である。
以下では、図1~図4に基づき、本発明による工作機械の一実施形態(実施例)について説明する。
図1は、本発明が適用される工作機械の一例として、門形工作機械(マシニングセンタ)1を示している。その門形工作機械1は、ベース2上に設けられるベッド3を備えている。そのベッド3は、平面視において矩形状を成すように構成されている。そこで、以下では、その矩形状を成すベッド3の上面の長辺方向を長手方向と言い、短辺方向を幅方向と言う。
また、門形工作機械1は、そのベッド3上に設けられると共に、ワーク(図示略)が載置されるテーブル4を備えている。そして、そのテーブル4は、ベッド3に対し、前記長手方向に移動可能に設けられている。より詳しくは、ベッド3上には、前記幅方向に離間すると共に前記長手方向に延びるかたちで、一対のレール部材3a、3aが設けられている。その上で、テーブル4は、そのレール部材3a、3aに載ると共に、そのレール部材3aに沿って移動可能であるように設けられている。そして、テーブル4は、ベッド3とテーブル4との間に設けられた駆動機構(図示略)により、レール部材3a、3a上を前記長手方向に移動するものとなっている。因みに、テーブル4上には、図示は省略するが、回転テーブル装置あるいは治具が設置され、ワークがその回転テーブル装置あるいは治具を介してテーブル4上に載置される。
また、門形工作機械1は、ベッド3に対し前記幅方向における両側に立設された一対のコラム5、5と、両コラム5、5間に架設されたクロスレール6と、クロスレール6上を前記幅方向に移動可能に設けられたサドル7と、サドル7上を上下方向に移動可能に設けられたラム8とを備えている。さらに、そのラム8には、工具が取り付けられるスピンドルを含む加工用ヘッド9が支持されている。但し、両コラム5、5は、前記長手方向に関し、ベッド3の一端側に位置するように設けられている。また、クロスレール6に対するサドル7の移動、及びサドル7に対するラム8の移動は、それぞれの間に設けられた駆動機構(図示略)によって行われる。なお、以下では、そのような門形工作機械1において、前記長手方向におけるコラム5の側を後側と言い、その反対の側を前側と言う。
そして、その門形工作機械1においては、そのテーブル4がラム8の下方に配置された状態で、そのテーブル4に載置されたワークに対し、加工用ヘッド9に設けられた工具(図示略)よって加工が施される。したがって、ベッド3上のその加工が施される位置(加工の際にテーブル4が配置される位置)が加工領域であり、ベッド3は、そのような加工領域を含んでいる。
その上で、門形工作機械1は、以上で説明した構成を全て取り囲むかたちで設けられたスプラッシュガード10を備えている。なお、そのスプラッシュガード10における前記長手方向と平行な側壁の一方には、前記加工領域と対向する位置に開口する開放部11が形成されている。その上で、スプラッシュガード10は、その前記一方の側壁10aにおける開放部11を閉塞すると共に、前記一方の側壁10aに対し前記長手方向と平行な方向にスライド可能に設けられた開閉扉12を備えている。但し、その開閉扉12は、前記一方の側壁10aに対し、その内側に位置するように設けられている。また、開閉扉12は、前記長手方向における前側へスライドされることによって、スプラッシュガード10の開放部11を開放するようになっている。
また、門形工作機械1は、そのスプラッシュガード10の内側において、ベッド3上の前記加工領域を囲むかたちでテーブル4上に設けられる飛散防止カバー20を備えている。
以上のように構成された門形工作機械1において、本発明では、飛散防止カバーが、テーブルに固定される第1のカバー部材と、開閉扉に固定される第2のカバー部材とで構成されている。また、第1のカバー部材は、開閉扉側に開口する開口部を有しており、その開口部を除く部分において前記加工領域を囲むように形成されている。さらに、第2のカバー部材は、開閉扉が閉じた状態で開口部を閉塞し、開閉扉が開いた状態で開口部を開放するように設けられている。そのような本発明に基づく飛散防止カバーの一実施例(本実施例)について、以下で詳しく説明する。
飛散防止カバー20は、前記のように第1のカバー部材21と第2のカバー部材27とで構成されている。また、第1のカバー部材21は、テーブル4に対し固定されるかたちで設けられると共に、テーブル4と共に移動するように設けられている。一方、第2のカバー部材27は、開閉扉12の内側部分に固定されるかたちで設けられると共に、開閉扉12の前記長手方向へのスライドに合わせて移動するように設けられている。
その第1のカバー部材21は、上面及び下面が開放された、前後の端壁及び左右の側壁から成る枠体のかたちを成すものとなっている。なお、その第1のカバー部材21において、前後の端壁22、23は互いに平行を成すと共に、左右の側壁24、25も互いに平行を成している。さらに、第1のカバー部材21は、前後の端壁22、23間の間隔が門形工作機械1上におけるテーブル4の前記長手方向の寸法と略一致すると共に、左右の側壁24、25間の間隔がテーブル4の前記幅方向の寸法と略一致するような大きさであるように形成されている。
そして、第1のカバー部材21は、前後の端壁22、23が前記幅方向と平行を成す(左右の側壁24、25が前記長手方向と平行を成す)向きで、且つ、平面視においてその存在範囲をテーブル4と略一致させるかたちで、テーブル4に対し取り付けられている。したがって、テーブル4上にワークが載置された状態では、第1のカバー部材21がワークを取り囲むかたちで存在する状態となる。なお、その第1のカバー部材21の取り付けは、図示しないネジ部材等をテーブル4に締結するかたちで行われている。
また、そのような第1のカバー部材21において、第1のカバー部材21における両側壁24、25のうち、前記のようにテーブル4に対し取り付けられた状態で開閉扉12側となる一方の側壁24には、テーブル4上での前記上下方向における上縁が開放されるかたちで切り欠かれた開口部24aが形成されている。なお、その開口部24aは、前記上下方向に関しては側壁24の中央部付近まで切り欠かれ、前記長手方向に関しては側壁24の中央において側壁24の2/5程度の大きさで切り欠かれるように形成されており、テーブル4上に載置されるワークに対して作業者がアクセスするのに支障が無い程度の大きさのものとなっている。
第2のカバー部材27は、板状であって、板面が矩形状を成す板状の部材である。そして、その第2のカバー部材27は、その板面が開閉扉12と平行を成すと共に板面の長辺方向を前記長手方向と一致させる向きで、開閉扉12の内側部分に取り付けられている。また、その取り付けは、第2のカバー部材27における開閉扉12側の板面に取り付けられる取付部材31と、開閉扉12の内側部分に取り付けられる取付部材32と、両取付部材31、32を連結する連結バー33とを用いて行われている。
なお、その連結バー33は、第2のカバー部材27を開閉扉12に取り付けた状態(取り付け状態)で、第2のカバー部材27における開閉扉12側とは反対側の板面が、前記幅方向において前記一方の側壁24に近接した状態となるような長さを有している。したがって、第2のカバー部材27は、前記取り付け状態において、前記幅方向に関しては、前記一方の側壁24に近接した位置に存在する状態となる。
また、第2のカバー部材27は、その板面の短辺方向(前記上下方向)の寸法が、テーブル4上の第1のカバー部材21における前記一方の側壁24の前記上下方向の寸法と略同じ大きさであるように形成されている。その上で、第2のカバー部材27は、前記取り付け状態において、前記上下方向に関しては、前記一方の側壁24と略同じ位置に位置するように設けられている。
さらに、第2のカバー部材27は、前記取り付け状態で、且つ、開閉扉12が閉じた状態で、門形工作機械1において定められた待機位置に位置するテーブル4上の第1のカバー部材21に対し、その板面の長辺方向における両端縁のうちの後側の端縁が、開口部24aよりも前記長手方向における後側に位置するように設けられている。但し、第2のカバー部材27の前記長手方向における位置は、その後側の端縁が、開閉扉12のスライド量との関係で、開閉扉12が開いた状態で開口部24aよりも前側に位置するような位置とされている。なお、前記した待機位置は、前記長手方向に関し、ワークの加工前あるいは加工後にテーブル4が位置する位置であって、テーブル4とスプラッシュガード10の開放部11とが重複した状態となる位置である。
また、そのように設けられる第2のカバー部材27の、その板面の長辺方向における寸法は、開閉扉12が閉じた状態で、常に第1のカバー部材21の開口部24aを常に閉塞した状態とするような大きさとなっている。より詳しくは、ワークが載置されるテーブル4は、そのワークの加工時においてベッド3上を前記長手方向に移動する場合がある。そこで、第2のカバー部材27は、そのテーブル4がベッド3上のどの位置にあったとしても、その板面の長辺方向における両端縁のうちの前側の端縁が、テーブル4上の第1のカバー部材21の開口部24aよりも前側に位置するような長辺方向の大きさで形成されている。それにより、第2のカバー部材27は、開閉扉12が閉じた状態においては、前記幅方向に見て、第1のカバー部材21の開口部24aと常に重複した状態となる。
したがって、そのような門形工作機械1では、ワークの加工中においては、第1のカバー部材21の開口部24aが第2のカバー部材27によって常に閉塞された状態とされる。それにより、その門形工作機械1は、加工時においては、飛散する切粉や切削油が飛散防止カバー20によって受けられ、前記加工領域外へ飛散するのが防止された状態となっている。
また、その加工後においては、ワークの設置や交換のための作業(交換作業)が行われるが、その交換作業を行う際には、先ずは、テーブル4が前記待機位置に位置され、その状態で、作業者により、スプラッシュガード10内に入るために開閉扉12を開ける操作が行われる。そして、そのように開閉扉12を開ける操作が行われるのに伴い、その開閉扉12に取り付けられた第2のカバー部材27も、その開閉扉12のスライド方向である前側へ向けて移動することとなる。そして、前記長手方向に関し第2のカバー部材27が前記のような位置に設けられていることから、その移動の結果として、第1のカバー部材21の開口部24aが開放された状態となる。それにより、飛散防止カバー20で囲まれた前記加工領域が開口部24aにおいて開放された状態となり、作業者による前記交換作業が行い易い状態となる。
なお、前記交換作業の終了後には、スプラッシュガード10から出た作業者により開閉扉12を閉じる操作が行われるが、その操作が行われるのに伴い、第2のカバー部材27も、開閉扉12が開けられる前の位置へ戻るように、後側へ向けて移動することとなる。その結果、第1のカバー部材21の開口部24aが再び第2のカバー部材27によって閉塞された状態となり、前記した切粉等の前記加工領域外への飛散が飛散防止カバー20によって防止された状態となる。
以上のように、本実施例の門形工作機械1では、前記交換作業を行うにあたり必然的に開閉操作が行われるスプラッシュガード10の開閉扉12に対して第2のカバー部材27が取り付けられている。したがって、その開閉扉12の開閉操作を行うだけで、第2のカバー部材27を移動させる操作を別で行うこと無く、第1のカバー部材21における開口部24aの前記交換作業のための開放、及び加工に向けた閉塞が実現される。それにより、作業者は、前記交換作業を効率的に行うことができる。
さらに、開閉扉12を閉じた状態が維持されることで、開口部24aが第2のカバー部材27で閉塞された状態も維持されるため、ワークの加工中に第2のカバー部材27が移動するのを防止するためのロック機構を飛散防止カバーに設けることを省略することができる。それにより、飛散防止カバーの装置コストを低く抑えることができる。
また、本実施例では、テーブル4は、厚さ方向(前記上下方向)に貫通するように形成された穴であって、切粉等を排出することを目的として形成された穴である排出穴4aを有している。なお、その排出穴4aは、前記幅方向に並ぶかたちで2つ形成されている。また、その2つの排出穴4a、4aは、前記長手方向に関しては、テーブル4の両端部を除く範囲に亘って存在するように形成されている。
また、飛散防止カバー20は、第1のカバー部材21における左右の側壁24、25の内側部分に取り付けられた一対の案内板26、26を備えている。その各案内板26は、その端面が矩形状を成す板部材で形成されている。また、各案内板26は、その端面の短辺方向における中央で板厚方向に屈曲され、その屈曲部分に対する一端側の部分に対し他端側の部分が45°程度の角度を成す形状となっている。そして、各案内板26は、その端面の長辺方向を前記長手方向と一致させる向きで、前記一端側の部分において対応する側壁24、25に対して取り付けられている。但し、各案内板26は、その取り付け状態では、前記他端側の部分が前記一端側の部分よりも下方に位置し、その前記他端側の部分が、対応する側壁24、25に対し、下方に向かうにつれて内側へ離間するようになっている。
なお、その側壁24、25に対する案内板26の取り付けは、図示しないネジ部材等を用いて行われている。但し、その取り付けについて、テーブル4の排出穴4aに対する前記幅方向における案内板26の位置をより適切な位置とすべく、側壁24、25との間にスペーサ等を挟んで案内板26を取り付けるようにしても良い。
そして、それらの構成によれば、前記のように飛散防止カバー20で受けられた切粉等は、テーブル4に形成された排出穴4aを通ってベッド3側(前記加工領域外)へ落ちることとなる。しかも、第1のカバー部材21の側壁24、25には、2つの案内板26、26が前記のようなかたちで取り付けられていることから、その各案内板26により切粉等が排出穴4側へ導かれ、その排出穴4への落下がより効果的に行われるようになっている。したがって、その構成によれば、飛散防止カバー20で受けられた切粉等の大部分がテーブル4外へ至り、前記加工領域における切粉等の堆積が可及的に少なくなる。
その上で、ベッド3には、前記幅方向における一対のレール部材3a、3a間の位置に、テーブル4の排出穴4aから落ちた切粉等を受けるための排出溝3bが形成されている。また、図示の例では、その排出溝3bは、テーブル4の排出穴4aに対応させるように、前記幅方向に並ぶかたちで2つ形成されている。さらに、各排出溝3bは、前記長手方向における前側の端部付近まで延在すると共に、その底面が後側から前側へ向けて低くなるように傾斜している。その上で、各排出溝3bは、その前側の先端において、ベッド3における外側の面に開口するように形成されている。
その構成により、前記のようにテーブル4の排出穴4aから落ちた切粉等は、ベッド3の各排出溝3bに落ちた後、各排出溝3bの底面上を流れて前側の先端に形成された開口からベッド3外へ落ちることとなる。また、図示の例では、ベッド3の前側に、その各排出溝3bの開口から落ちた切粉等を受けるためのコンベア30が設けられている。そして、その開口から落ちた切粉等は、そのコンベア30によってスプラッシュガード10の外へと排出される。
なお、以上で説明した構成において、第1のカバー部材21は、前述のように上面及び下面が開放された枠体のかたちに形成されている。すなわち、第1のカバー部材21は、下縁の開放部において、その内側の空間と外側とが連通するように構成されている。そして、その開放部において、前記加工領域とテーブル4の排出穴4aとが連通されている。したがって、前記加工領域と排出穴4aとを連通させるその開放部が、第1のカバー部材の排出部に相当する。
以上では、本発明が適用された工作機械の一実施形態(以下、「前記実施例」と言う。)について説明した。しかし、本発明は、前記実施例において説明した構成に限定されるものではなく、以下のような別の実施形態(変形例)での実施も可能である。
(1)第1のカバー部材の開口部について、前記実施例では、その開口部24aは、前記上下方向に関しては側壁24の中央部付近まで切り欠かれたような大きさであり、また、前記長手方向に関しては側壁24の2/5程度の大きさであるように形成されている。しかし、本発明において、第1のカバー部材の開口部は、テーブル上に載置されるワークに対して作業者がアクセスするのに支障が無い程度の大きさに形成されていれば、どのような大きさでも良い。したがって、その開口部は、例えば前記上下方向に関しては、前記一方の側壁24の存在範囲に亘って開口するかたちで形成されても良い。
(2)スプラッシュガードにおける開閉扉に対する第2のカバー部材の取り付けについて、前記実施例では、開閉扉12が前記長手方向における前側へスライドされることで開放部11が開放されるように構成されたスプラッシュガード10におけるその開閉扉12に対し、その前側へ向けたスライドに伴って第1のカバー部材21の開口部24aが開放されるようなかたちで、第2のカバー部材27が開閉扉12に取り付けられている。しかし、既存の工作機械におけるスプラッシュガードは、その開閉扉が前記実施例のように構成されたものには限られない。そして、本発明における第2のカバー部材は、そのスプラッシュガードにおける開閉扉の構成に応じて、適宜なかたちで開閉扉に取り付けられていれば良い。
具体的には、工作機械におけるスプラッシュガードとしては、開放部が前記長手方向における前寄りに形成され、開閉扉が後側へスライドされるように構成されたものがある。そして、スプラッシュガードがそのように構成されている場合には、第2のカバー部材は、その開閉扉に対し、その後側へ向けたスライドに伴って第1のカバー部材の開口部が開放されるようなかたちで取り付けられるようにすれば良い。そして、その場合にも、第2のカバー部材は、開閉扉が閉じた状態で、前記幅方向に見て、開口部と常に重複した状態となるような前記長手方向の大きさで形成されたものとされる。
さらに、スプラッシュガードとしては、前記のように開閉扉が前側或いは後側へスライドされる片開き型の開閉扉を備えるように構成されたものでは無く、左右の2つの扉から成る両開き型の開閉扉を備えるように構成されたものもある。そして、スプラッシュガードがそのように構成されている場合には、第2のカバー部材は、その開閉扉を構成する左右の扉の一方に対し、前記実施例や前記例のようなかたちで取り付けられるようにすれば良い。
また、本発明において、第2のカバー部材は、前記実施例のような単一の部材から成るものには限られない。したがって、スプラッシュガードにおける開閉扉が前記のような両開き型である場合には、その開閉扉を構成する左右の扉のそれぞれに板材(カバー部材片)を取り付け、その2枚のカバー部材片の組み合わせで第2のカバー部材が構成されるものとしても良い。そして、その場合には、各カバー部材片は、開閉扉を開けた状態で前記長手方向におけるそれぞれの存在範囲が第1のカバー部材の開口部と重複せず、且つ、開閉扉を閉じた状態で前記幅方向に見て開口部の中央付近でその一部が互いに重複するような位置に取り付けられるようにすれば良い。さらに、各カバー部材片は、そのように開閉扉が閉じられ、重複した状態となったときのその2枚のカバー部材片から成る第2のカバー部材の前記長手方向における存在範囲が、第1のカバー部材の開口部と常に重複した状態となるように、そのそれぞれの前記長手方向における大きさが設定されたものとされる。
(3)案内板を含む飛散防止カバーについて、前記実施例では、飛散防止カバー20は、第1のカバー部材21における左右の両側壁24、25に取り付けられる一対の案内板26、26を備え、切粉等をテーブル4の排出穴4aへより効果的に落とすことができる機能(案内機能)を有するように構成されている。しかし、飛散防止カバーがそのような案内機能を有するように構成される場合であっても、その構成は、前記実施例のような第1のカバー部材の側壁に案内板を取り付けるものには限らず、第1のカバー部材自体がその案内機能を有するように形成されていても良い。具体的には、第1のカバー部材を、その側壁の下側の部分が前記実施例の案内板26のように内側へ屈曲したかたちで形成されたような構成とすれば良い。
また、そのような案内機能を持たせるための構成は、前記のように第1のカバー部材の両側壁の両方に設けられていなくても良く、その一方の側壁に対してのみ設けられていても良い。さらに、本発明の飛散防止カバーにおいては、その案内機能は必須では無く、飛散防止カバーが案内機能を有さないかたちで構成されていても良い。
(4)飛散防止カバー及びテーブルの構成について、前記実施例では、飛散防止カバー20における第1のカバー部材21は、前記長手方向及び前記幅方向に関し、その大きさがテーブル4の大きさと略一致するように形成され、平面視においてその存在範囲をテーブル4と略一致させるかたちでテーブル4に取り付けられている。しかし、本発明において、第1のカバー部材は、そのようにテーブルと略一致する大きさに形成されたものには限られず、例えば、前記長手方向又は前記幅方向に関してテーブルよりも大きいように形成されても良い。その場合には、その第1のカバー部材は、平面視においてテーブルの存在範囲とは重複しない部分を有することとなる。したがって、第1のカバー部材がそのように構成されている場合には、飛散防止カバーで受けられた切粉等は、そのテーブルとは重複しない部分からもベッド側へ落ちるようになる。また、その場合には、前記実施例ではテーブルの存在範囲内で切粉等をベッド側へ落とすためにテーブルに排出穴が形成されているが、そのテーブルの排出穴を省略することも可能である。
さらに、本発明の飛散防止カバーにおいて、第1のカバー部材は、そのようにベッド側へ切粉等を落とすようにその下面が開放されたものにも限られず、その下面が閉塞されたかたちで形成されていても良い。但し、その場合には、切粉等が飛散防止カバー内に溜まることとなるため、作業者によって飛散防止カバー内の切粉等の回収が行われることとなる。
(5)本発明が適用される工作機械について、前記実施例の門形工作機械1は、テーブル4上の加工領域からベッド3側に切粉等が落ちるように構成された上で、そのベッド3側から落ちた切粉等を排出するためのコンベア30がベッド3に付設されるかたちで設けられたものとなっている。しかし、本発明においては、加工領域からベッド側に切粉等が落ちるように工作機械が構成されている場合であっても、その工作機械は、前記実施例のようなコンベアを備えるものには限られない。例えば、工作機械は、そのコンベアに代えて、ベッド側から落ちた切粉等を受けて溜めることができるような回収箱を備えるように構成されていても良い。
また、本発明は、前記実施例のような門形工作機械(マシニングセンタ)に適用されるのには限られず、立形マシニングセンタ等の他の種類の工作機械に対しても適用可能である。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 工作機械(門形工作機械)
3 ベッド
3a 排出溝
4 テーブル
4a 排出穴
10 スプラッシュガード
11 開放部
12 開閉扉
20 飛散防止カバー
21 第1のカバー部材
24 側壁
24a 開口部
25 側壁
26 案内板
27 第2のカバー部材
30 コンベア
31 取付部材
32 取付部材
33 連結バー

Claims (2)

  1. ワークが加工される所定の加工領域を含むベッドと、ワークが載置されると共に前記ベッドの長手方向に変位可能に設けられるテーブルと、前記ベッドを囲むかたちで設けられると共に前記長手方向と平行な側面における前記加工領域と対向する位置に開閉可能に設けられた開閉扉を含むスプラッシュガードと、前記スプラッシュガードの内側で前記加工領域を囲むかたちで設けられる飛散防止カバーとを含む工作機械において、
    前記飛散防止カバーは、前記テーブルに固定される第1のカバー部材であって前記開閉扉側に開口する開口部を含むと共に前記開口部を除く部分が前記加工領域を囲むように形成された第1のカバー部材と、前記開口部を閉塞するための第2のカバー部材であって前記開閉扉に固定される第2のカバー部材とで構成され、
    前記第2のカバー部材は、前記開閉扉が閉じた状態で前記開口部を閉塞し、前記開閉扉が開いた状態で前記開口部を開放するように設けられている
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 前記テーブルは、ワークの加工時に発生した切粉を前記ベッド側へ排出するために厚さ方向に貫通するように形成された排出穴を有し、
    前記第1のカバー部材は、前記加工領域と前記排出穴とを連通させる排出部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
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