JP2023064936A - 脅威対処システムおよび脅威対処方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛来する脅威をレーザ照射に効率的に対処する脅威対処システムおよび脅威対処方法を提供する。【解決手段】脅威対処システム(1)は、対処装置(5)と、阻害装置(6)と、決定装置(50)とを備える。対処装置(5)は、飛来する脅威(4)を検知して脅威(4)をレーザ照射により対処する。阻害装置(6)は、脅威(4)が、レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域(20)を通過して防護対象(3)に近接することを阻むように設置されている。決定装置(50)は、阻害装置(6)の上端の位置を、阻害領域(20)の上端に基づいて決定する。【選択図】図2A

Description

本発明は脅威対処システムおよび脅威対処方法に関し、例えば、飛来する脅威への対処に好適に利用できるものである。
近年、ドローンなどのUAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人航空機)に係る技術が進歩しており、防護対象を防衛する上での脅威となっている。このような脅威に対して、高出力のレーザ光を大気中に伝搬させて脅威に照射することによって、遠隔で目標を破壊する脅威対処システムが考えられている。電気で駆動する高出力のレーザ光は、電源を確保できる限り脅威に対処し続けることができ、かつ、そのコストは砲弾や飛しょう体などを使用する場合と比較して低い。
その一方で、ドローンなどの経空脅威は、レーダなどから発見されにくいように、地面付近の低空を飛行することが考えられる。ここで、一般的に、地面付近の空気では、より高い高度の上空と比較して、大気揺らぎの度合いが大きい。特に、晴天時に地面が強い日射を受けるとき、地面付近の空気の大気揺らぎの度合いが大きくなる。大気揺らぎの度合いを測る指標の一つとして、屈折率構造定数Cn(単位はm-2/3)がある。屈折率構造定数Cnが大きければ大きいほど、大気揺らぎの度合いは大きい。
そして、大気揺らぎの度合いが大きいとき、レーザ光を集束させることが困難となり、目標に対するレーザ光の威力が低下する。その結果、経空脅威が地面付近の低空を飛行するとき、上空を飛行する場合と比較して、経空脅威に対するレーザ光の威力は低下する可能性がある。
上記に関連して、特許文献1(特許第5960934号公報)には、防護建造物に係る発明が開示されている。特許文献1の防護建造物は、その内側の防護対象を、その外側の上空からの攻撃から物理的に防護する手段であって、レーザ照射による対処や、低空における大気揺らぎによる影響などを考慮していない。
また、特許文献2(特許第6413057号公報)には、無人航空機および移動体補足システムに係る発明が開示されている。特許文献2の無人航空機および移動体補足システムは、無人航空機から射出した拘束網で対象を拘束する手段であって、レーザ照射による対処や、低空における大気揺らぎによる影響などを考慮していない。
また、特許文献3(特開2019-60589号公報)には、航空防衛システムが開示されている。特許文献3の航空防衛システムは、味方の航空機に搭載された標的中立化デバイスからレーザ光などを発射して相手の航空機を中立化させる手段であって、低空における大気揺らぎによる影響などを考慮していない。
また、特許文献4(特表2020-519843号公報)には、無人航空機を迎撃する方法が開示されている。特許文献4の方法は、味方の航空機からネットなどを発射して標的を捕捉する手段であって、レーザ照射による対処や、低空における大気揺らぎによる影響などを考慮していない。
また、特許文献5(特開2021-014958号公報)には、脅威対処システムが開示されている。特許文献5の脅威対処システムは、レーザ光を照射して脅威への対処を行うが、大気揺らぎによってレーザ光が影響されることや、低空を脅威が飛行することを阻害することなどを考慮していない。
特許第5960934号公報 特許第6413057号公報 特開2019-60589号公報 特表2020-519843号公報 特開2021-014958号公報
上記状況に鑑み、本開示は、飛来する脅威をレーザ照射に効率的に対処する脅威対処システムおよび脅威対処方法を提供することを目的の1つとする。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
一実施の形態によれば、脅威対処システム(1)は、対処装置(5)と、阻害装置(6)と、決定装置(50)とを備える。対処装置(5)は、飛来する脅威(4)を検知して脅威(4)をレーザ照射により対処する。阻害装置(6)は、脅威(4)が、レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域(20)を通過して防護対象(3)に近接することを阻むように設置されている。決定装置(50)は、阻害装置(6)の上端の位置を、阻害領域(20)の上端に基づいて決定する。
一実施の形態によれば、脅威対処方法は、レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域(20)の上端に基づいて、阻害装置(6)の上端の位置を決定すること(S1)と、飛来する脅威(4)が、阻害領域(20)を通過して防護対象(3)に近接することを阻むように阻害装置(6)を設置すること(S2)と、脅威(4)を検知して脅威(4)をレーザ照射により対処すること(S4)とを含む。
一実施の形態によれば、飛来する脅威をレーザ照射で効率的に対処することが出来る。
図1は、関連技術による脅威対処システムの一構成例を示す図である。 図2Aは、一実施の形態による脅威対処システムの一構成例を示す図である。 図2Bは、一実施の形態による対処装置の一構成例を示す図である。 図2Cは、一実施の形態による決定装置の一構成例を示す図である。 図3は、一実施の形態による脅威対処方法の一構成例を示すフローチャートである。 図4は、一実施の形態による脅威対処システムの一動作例を示す図である。 図5Aは、一実施の形態による脅威対処システムの一変形例を説明するための図である。 図5Bは、一実施の形態による脅威対処システムの一変形例を説明するための図である。 図6Aは、一実施の形態による脅威対処システムの一変形例を説明するための図である。 図6Bは、一実施の形態による脅威対処システムの一変形例を説明するための図である。 図7は、一実施の形態による脅威対処システムの一変形例を示す図である。 図8は、一実施の形態による脅威対処システムの一構成例を示す図である。 図9は、一実施の形態による脅威対処システムの一構成例を示す図である。 図10は、一実施の形態による脅威対処システムの一構成例を示す図である。 図11は、一実施の形態による脅威対処システムの一構成例を示す図である。
添付図面を参照して、本開示による脅威対処システムおよび脅威対処方法を実施するための形態を以下に説明する。
(関連技術)
課題のより良い理解のために、関連技術による脅威対処システムについて先に説明する。図1に示すように、関連技術による脅威対処システム101は、地面102に設置された対処装置105を備える。対処装置105は、防護対象103を防衛するために、飛来する脅威104A、104Bをレーザ照射で対処する。このとき、比較的高い高度の経路107Aを通過する脅威104Aに照射されるレーザ光は十分な精度で集束し、脅威104Aを対処する。一例として、脅威104Aが複数の回転翼を備えるマルチコプター型のドローンである場合、脅威104Aが備える回転翼や、脅威104Aを制御するコンピュータ回路などが、集束したレーザ光のエネルギーによって加熱されて機能不全や構造破壊に陥るように、対処装置105は対処する。
その一方で、地面102に比較的近い空間の空気は、地面102によって加熱されるなどして陽炎などの大気揺らぎが発生しやすく、大気揺らぎの度合いが大きければ大きいほどレーザ光は集光しにくくなる。そのため、高度が比較的低い経路107Bを通過する脅威104Bをレーザ照射によって対処しようとしても、脅威104Bを照射するレーザ光の威力が不十分となる場合がある。言い換えれば、脅威104Bを機能不全や構造破壊に陥らせるためにはレーザ光の威力が所定の閾値に達する必要があり、大気揺らぎなどの影響で十分に集束しなかったレーザ光の威力がこの閾値より低い場合は、脅威104Bにレーザ照射で対処することが困難である。
大気揺らぎの度合いは、例えば、屈折率構造定数Cnとして表すことができる。屈折率構造定数Cnが大きければ大きいほど、大気揺らぎの度合いは大きく、レーザ光の集束の度合いは低く、脅威104Bに対するレーザ光の威力は小さい。レーザ光の威力が脅威104Bを対処するために十分となる第1の閾値に対応して、屈折率構造定数Cnに第2の閾値が定義される。第1の閾値が与えられたときに、レーザ光の威力を計算することで、第2の閾値を求めて定義することができる。このレーザ光の威力の計算において、レーザ光のパワー、波長、発散角、脅威対処システム1の照準精度等といった脅威対処システム1の特性と脅威の距離と、大気透過率等を用いてもよい。また、第2の閾値は、レーザ光の威力に関する試験結果等から経験的に定めてもよい。
(第1の実施の形態)
図2Aに示すように、一実施の形態による脅威対処システム1は、対処装置5と、阻害装置6と、決定装置50とを備える。対処装置5は、飛来する脅威4A、4Bを検知して、阻害装置6を越える経路70Aに沿って飛行する脅威4Aをレーザ照射により対処する。阻害装置6は、脅威4A、4Bが、レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域20を通過して防護対象3に接近することを阻む位置に設置される。例えば、阻害装置6の上端より下の経路70Bに沿って飛行する4Bの通過を阻害する。脅威4Aは、阻害装置6を迂回して移動することで、結果として、阻害領域20の外側で、かつ、対処装置5の射程範囲の内側の空間を通過する。決定装置50は、阻害装置6の上端の位置を、阻害領域20の上端に基づいて決定する。ここでは、阻害領域20を地面2に投影した面積が比較的広く、そのために阻害装置6を地面2に投影した長さが脅威4Bの飛来方向に直交する方向において阻害装置6の高さに対して比較的長く、したがって脅威4Bが阻害装置6を迂回するために阻害装置6を上から越えると推測される場合を例に挙げて説明する。以降、脅威4A、4Bを区別しないとき、これらを脅威4と総称する。
図2Bに示すように、一実施の形態による対処装置5は、脅威検知部51と、制御部52と、レーザ照射部53とを備える。脅威検知部51は、脅威4を検知して、脅威4の位置を表す検知信号を生成して出力する。制御部52は、この検知信号に基づいてレーザ照射部53を制御する。レーザ照射部53は、制御部52の制御下で脅威4をレーザ照射により対処する。
図2Cに示すように、一実施の形態による決定装置50は、取得部501と、決定部502と、出力部503とを備える。決定装置50は、例えば、演算装置がプログラムを実行することによって所望の処理を実現する、いわゆるコンピュータとして構成されてもよい。取得部501は、対処装置5の周辺の環境に係るパラメータ群を取得し、取得したパラメータ群を表すパラメータ情報を決定部502に送信する。決定部502は、このパラメータ群に基づいて、阻害装置6を設置する位置を決定する。出力部503は、阻害装置6を設置する位置を表す設置位置情報を、阻害装置6を設置する作業者に伝達するように出力する。決定装置50は、図2Aの例のように対処装置5から分かれていてもよいし、対処装置5に一体化されていてもよい。
図3のフローチャートを参照して、一実施の形態による脅威対処方法の一構成例について説明する。言い換えれば、図3のフローチャートを参照して、一実施の形態による脅威対処システム1の一動作例について説明する。
図3のフローチャートの処理が開始すると、ステップS1が実行される。ステップS1において、決定装置50が、阻害装置6を設置する位置を決定する。
まず、決定装置50の取得部501が、対処装置5の周辺の環境に係るパラメータ群を取得する。このパラメータ群には、例えば、対処装置5が照射するレーザ光が脅威4まで伝搬する射程範囲空間における大気揺らぎの度合いを示す屈折率構造定数Cnが含まれる。取得部501は、例えば、このパラメータ群を測定する測定装置群を備えてもよいし、外部の測定装置群が測定したパラメータ群を表す信号を外部から受信する通信装置を備えてもよい。取得部501は、取得したパラメータ群を表すパラメータ情報を決定部502に送信する。
次に、決定装置50の決定部502は、受信したパラメータ情報が表すパラメータ群に基づいて、脅威4による領域の通過を阻害装置6によって阻害する阻害領域20の位置および範囲を特定する。阻害領域20は、例えば、その領域の大気が持つ屈折率構造定数Cnが所定の閾値より大きくなると推定される領域として決定されてもよく、すなわち照射したレーザ光が大気揺らぎの影響によって十分に集束しないなどの理由でレーザ光の威力が所定の閾値より低いと推測される領域であってもよいし、この領域を含んでもよい。阻害領域20を決める際に、屈折率構造定数Cnが時間や気象条件等で変わることを考慮してもよい。例えば、屈折率構造定数Cnが最大となる時間や気象条件等を考慮して阻害領域20を決めてもよいし、統計やシミュレーションに基づき屈折率構造定数Cnの出現確率を考慮して阻害領域20を決めてもよい。決定部502は、さらに、この阻害領域20の上端に基づいて、阻害装置6を設置する位置を決定する。阻害装置6の位置には、阻害装置6の上端の位置が含まれる。阻害装置6の上端の位置の高度は、例えば、阻害領域20の上端と同じ高度であってもよいし、阻害領域20の上端より所定の距離だけ高い高度であってもよい。阻害装置6の下端は、地面2に接してもよいし、脅威4が阻害装置6の下をくぐって通過することを阻害する程度に地面2から離れていてもよい。阻害装置6の位置は、レーザ照射部53から脅威4までの距離を考慮して決めてもよい。屈折率構造定数Cnが大きい場合でも、レーザ照射部53から脅威4までの距離が短い場合は、脅威4への対処に十分な威力を維持する場合があり、阻害装置6で脅威4を阻害する必要が生じない場合もある。
次に、決定装置50の出力部503は、阻害装置6を設置する位置を表す設置位置情報を、阻害装置6を設置する作業者に伝達するように出力する。出力部503は、例えば、表示装置を備えていて、表示装置で設置位置情報を表示してもよいし、通信装置を備えていて、作業者が有する通信端末に設置位置情報を送信してもよい。
ステップS1の後、ステップS2が実行される。ステップS2において、作業者が、ステップS1で決定された位置に阻害装置6を設置する。阻害装置6は、脅威4による阻害領域20の通過を阻害するように構成されている。一例として、脅威4がドローンであるとき、阻害装置6は空中に設置されたネットであってもよい。このネットの網の目は、脅威4としてのドローンが通過できないように、十分に狭いことが好ましい。また、このネットは、対処装置5のレーザ照射による損傷を抑制するために、レーザ光に対する透過率が十分に高い材料で構成されてもよい。阻害装置6は、ネットを空中に設置するための柱などを備えてもよい。
ステップS2の後、ステップS3が実行される。ステップS3において、対処装置5の脅威検知部51が、脅威4を検知したか否かを判定する。その後、脅威検知部51は、判定の結果を表す検知信号を制御部52に送信する。脅威検知部51が脅威4を検知した場合(Yes)、検知信号には脅威4の位置を表す脅威位置情報が含まれており、処理はステップS4へ進む。反対に、脅威検知部51が脅威4を検知しなかった場合(No)、処理はステップS3を繰り返す。言い換えれば、ステップS3は、脅威検知部51が脅威4を検知するまで繰り返される。
図4に示すように、防護対象3に接近するために飛来する脅威4は、当初は高度が比較的低い経路71Aに沿って移動する。その理由として、高度が高い場所と比較して、高度が低い場所を飛行すると、脅威4はレーダなどによって検知されにくいことが挙げられる。さらに、地面2から遠い場所と比較して、地面2に近い場所は、大気揺らぎの度合いが高いためレーザ光が集束しにくく、すなわちレーザ照射の威力が高くなりにくく、結果的に脅威4がレーザ照射により対処されにくいことも挙げられる。
しかし、当初は高度が比較的低い経路71Aに沿って飛来する脅威4は、阻害装置6を迂回するために経路71Bに沿って高度を上げると推測される。また、その後、脅威4は経路71Cに沿って阻害装置6を越えて、経路71Dに沿って高度を下げ、高度が比較的低い経路71Eに沿って防護対象3への接近を試みると推測される。このように、一実施の形態による脅威対処方法によれば、阻害装置6を適切な位置に設置することによって、脅威4の高度を阻害装置6の上端より上に上げさせて、経路71Cを含む、大気揺らぎの度合いが低い領域に誘導することができる。
図3のフローチャートのステップS4において、対処装置5のレーザ照射部53が、レーザ光を照射することによって脅威4に対処する。ここで、まず、制御部52が脅威位置情報を含む制御信号をレーザ照射部53に送信する。次に、レーザ照射部53が、制御信号に応じてレーザ光を脅威4に照射する。このとき、レーザ照射部53が、レーザ光を照射する光軸方向を脅威4に向ける動作と、レーザ光を脅威4の位置に集束させる動作とは、制御信号に応じて自動的に行われてもよい。また、レーザ照射部53が実際にレーザ光を出射する動作は、作業者の制御下で行われてもよい。
図4に示すように、脅威4が経路71Cに沿って飛行するとき、脅威4は大気揺らぎの度合いが比較的高い阻害領域20の外側にいるので、レーザ照射部53は、レーザ光が十分な精度で集束することによって所定の閾値より高い威力を有するレーザ照射で脅威4に対処して無力化することができる。
その他、脅威4が経路71D、71Eに沿って飛行するとき、脅威4が阻害領域20の中にいたとしても、レーザ照射部53から脅威4までの距離が比較的短いので、レーザ照射部53は威力が十分に高いレーザ照射で脅威4に対処することができる。このとき、レーザ光の一部が阻害装置6を照射する可能性があるが、阻害装置6を構成する材料のレーザ光に対する透過率が十分に高ければ、レーザ照射による阻害装置6の損傷は抑制される。この場合、図3のフローチャートのステップS1において、阻害装置6を設置する位置を、対処装置5からの距離にさらに基づいて、対処装置5のレーザ照射部53が照射するレーザ光の威力が阻害領域20の内側で所定の閾値より大きくなるように決定してもよい。この閾値は、例えば、阻害領域20の内側にある脅威4をレーザ光が無力化すると推測される威力である。言い換えれば、阻害領域20におけるレーザ光の威力が閾値を超える位置を、対処装置5から阻害装置6までの相対距離の限界として設定してもよい。
さらに、脅威4が経路71A、71Bに沿って飛行するとき、レーザ照射部53は脅威4へのレーザ照射による対処を行ってもよい。このとき、脅威4は阻害領域20の中におり、レーザ照射部53から脅威4までの距離は比較的長く、かつ、レーザ照射部53と脅威4の間に阻害装置6が設置されているため、脅威4が経路71C、71D、71Eに沿って飛行する場合と比較して、レーザ照射の威力が低い可能性がある。それでも、脅威4が防護対象3に接近するために飛行する時間が長ければ長いほど、レーザ照射による脅威4へのダメージが蓄積する。
図3のフローチャートのステップS4の後、別の脅威4を検知して対処するために、処理はステップS3に戻る。
このように、一実施の形態による脅威対処システム1および脅威対処方法は、飛来する脅威4をレーザ照射で効率的に対処することができる。
(変形例、その1)
上記の第1の実施の形態では、脅威4が阻害領域20を通過することを阻害するように阻害装置6を設置する構成について説明した。この構成の変形例として、対処装置5から見て障害物の後ろに隠れた空間を飛行する脅威4に対処するために阻害装置6を設置する構成について、図5Aおよび図5Bの例を参照して説明する。このとき、阻害領域20は、例えば、対処装置5から見て障害物の後ろにある死角に含まれる空間を含む。
図5Aの例に示すように、対処装置5と脅威4との間に障害物31が存在するとき、対処装置5が脅威4にレーザ照射で対処することは困難である。図5Aの例では、脅威4は、高度が比較的低い経路72Aに沿って飛行し、障害物31を迂回するために経路72Bに沿って高度を上げ、経路72Cに沿って障害物31を超える。脅威4が経路72A、72Bに沿って飛行する間、脅威4は対処装置5から見て障害物31の死角にいるため、対処装置5は脅威4にレーザ照射で対処することが困難である。言い換えれば、対処装置5が障害物31の死角にいる脅威4をレーザ照射で対処しようとしたとしても、レーザ照射の脅威4に対する威力は不十分またはゼロである。その一方で、対処装置5は、脅威4が障害物31を超えたときにレーザ照射で脅威4に対処することができるが、このときには対処装置5から脅威4までの距離が比較的短いため、脅威4への対処が間に合うとは限らない。
そこで、本変形例では、図5Bの例に示すように、障害物31と脅威4との間に阻害装置6を設置する。こうすることによって、脅威4は、高度が比較的低い経路73Aに沿って飛行し、阻害装置6を迂回するために経路73Bに沿って高度を上げ、経路73Cに沿って阻害装置6を越える。このとき、経路73Cに沿って飛行する脅威4は、対処装置5から見て障害物31の死角におらず、かつ、対処装置5から脅威4までの距離は比較的長いため、脅威4への対処が間に合う。言い換えれば、本変形例では、脅威4が阻害装置6を越えるときに対処装置5が所定の高さを越える威力を有するレーザ照射で脅威4に対処できるように、阻害装置6の位置を決定して阻害装置6を設置する。
(変形例、その2)
上記の変形例では、対処装置5と脅威4との間に障害物31が存在する構成について説明した。第1の実施の形態の、この変形例とは別の変形例として、対処装置5から見て脅威4の後ろの空間に障害物32が存在するときに、対処装置5が脅威4に対処するために阻害装置6を設置する構成について、図6Aおよび図6Bの例を参照して説明する。
図6Aの例に示すように、対処装置5から見て脅威4の後ろの空間に障害物32が存在し、かつ、この障害物32にレーザ光を照射することが好ましくないとき、対処装置5が脅威4にレーザ照射で対処することは困難である。ここで、脅威4が障害物32と対処装置5の間にある経路74Aに沿って対処装置5に向かって移動するとき、対処装置5が脅威4にレーザ照射で対処しようとすると、障害物32にレーザ光が照射される可能性が高いままである。言い換えれば、脅威4が対処装置5と障害物32との間にいる限り、すなわち対処装置5が障害物32にレーザ光を照射しないように脅威4へのレーザ照射を忌避する限り、対処装置5によるレーザ照射の脅威4に対する威力はゼロである。
そこで、本変形例では、図6Bの例に示すように、対処装置5と脅威4との間に阻害装置6を設置する。こうすることによって、脅威4は、高度が比較的低い経路75Aに沿って飛行し、阻害装置6を迂回するために経路75Bに沿って高度を上げ、経路75Cに沿って阻害装置6を越える。その後、脅威4は経路75Dに沿って高度を下げ、高度が比較的低い経路75Eに沿って対処装置5に接近する。このとき、対処装置5から見て、経路75Cに沿って飛行する脅威4の後ろの空間には障害物32が無いので、対処装置5は障害物32にレーザ光を照射することなく脅威4にレーザ照射で対処することができる。言い換えれば、本変形例では、脅威4が阻害装置6を越えるときに対処装置5が所定の高さを越える威力を有するレーザ照射で脅威4に対処できるように、阻害装置6の位置を決定して阻害装置6を設置する。
(変形例、その3)
上記の実施の形態では、阻害領域20を地面2に投影した面積が比較的広く、阻害装置6を地面2に投影した長さが比較的長く、したがって脅威4が阻害装置6を上から越えて迂回することを前提に、阻害装置6を設置する位置を決定する構成について説明した。この構成の変形例として、脅威4が阻害装置6を横から迂回し得ることを前提に、阻害装置6を設置する位置を決定する構成について、図7の例を参照して説明する。
図7の例に示すように、防護対象3と脅威4との間に存在する阻害領域20の規模が比較的小さく、阻害領域20を地面2に投影した面積が比較的狭いとき、阻害装置6を地面2に投影した長さは比較的短くて済む。言い換えれば、阻害装置6を設置して維持するコストを、阻害領域20の規模に応じて抑制することができる。
ただし、このような場合には、阻害装置6を地面2に投影した長さが比較的長い場合と比較して、飛来する脅威4が阻害装置6を迂回するために、阻害装置6を横から迂回することがより容易となる。このとき、図7の例に示すように、経路76Aに沿って阻害装置6を横から迂回した脅威4に対処装置5がレーザ照射で対処するとき、レーザ光が阻害領域20を通過しないように、阻害装置6の横方向の端部の位置を決定して阻害装置6を設置する。
(変形例、その4)
上記の実施の形態および変形例では、阻害装置6が、レーザ光に対して比較的高い透過率を有する材料で構成されたネットである構成について説明した。この構成の変形例として、阻害装置6として別の構成を用いる場合について説明する。
一例として、レーザ光に対して比較的高い透過率を有する板状の物体を、脅威4による通過を阻害するように地面2に設置して、阻害装置6として使用してもよい。このとき、板状の物体を支持するために、1本以上の柱を用いてもよい。同様に、レーザ光に対して比較的高い透過率を有する複数の柱状の物体を、脅威4による通過を阻害するような間隔で地面2に設置して、阻害装置6として使用してもよい。
別の一例として、レーザ光を照射されても損傷が比較的少ない材料で構成されたネット、板状の物体または柱状の物体を、脅威4による通過を阻害するように地面2に設置して、阻害装置6として使用してもよい。具体例として、有刺鉄線を阻害装置6として使用してもよい。また、レーザ光が照射されても燃え難い難燃性の材料で構成されたネット、板状の物体または柱状の物体を、脅威4による通過を阻害するように地面2に設置して、阻害装置6として使用してもよい。難燃性の材料は、例えば、塩化ビニルを含む。
さらに別の一例として、動き続けることによって脅威4による通過を阻害する阻害装置6を使用してもよい。具体的には、風を起こすことによって脅威4の飛行を阻害するように、エアカーテン発生装置やファンなどを阻害装置6として設置してもよい。また、別の具体例として、脅威4による通過を阻害したい範囲を部分的に封鎖するシャッターやファンなどを阻害装置6として用いてもよい。このとき、シャッターまたはファンは、脅威4による通過を阻害したい範囲の全体を時分割で封鎖するように移動する。また、シャッターまたはファンのブレードの移動速度は、脅威4の飛行速度に応じて、シャッターまたはファンのブレードが存在しない範囲を脅威4が通過する前にシャッターまたはファンのブレードがその範囲に到着して脅威4の通過を阻害するように設定される。
(第2の実施の形態)
上記の実施の形態では、阻害装置6を地面2に固定するように設置した。本実施の形態では、阻害装置6の一部または全体を上空から吊り下げた状態で設置する構成について、図8および図9の例を参照して説明する。
図8の例に示す本実施の形態による脅威対処システム1は、図2Aに示した第1の実施の形態による脅威対処システム1に以下の変更を加えることで得られる。すなわち、阻害装置6は欠陥部分60を含んでおり、脅威対処システム1は、この欠陥部分60を塞ぐ別の阻害装置62と、この阻害装置62を上空から吊り下げた状態で支持するドローン61とをさらに備える。ドローン61は、複数であってもよい。
本実施の形態では、阻害装置6の欠陥部分60の規模が、脅威4が欠陥部分60の内側を通過できる程度に大きいとき、脅威4がこの欠陥部分60を通過して防護対象3に接近することを阻害するために、阻害装置6とは別の阻害装置62をさらに設置する。阻害装置62は、欠陥部分60の付近で、ホバリング状態で待機するドローン61によって吊り下げられてもよい。
一例として、阻害装置6の欠陥部分60の存在および位置は、決定装置50の取得部501によって検知される。このとき、決定装置50の決定部502は、欠陥部分60を阻害装置62で塞ぐことを決定してもよく、決定装置50の出力部503は阻害装置62を吊り下げた状態のドローン61を制御して欠陥部分60の位置まで誘導してもよい。
図8の例においても、脅威4は阻害装置6の欠陥部分60を通過することができないので、経路77Aに沿って阻害装置6を上から越える。このとき、対処装置5はレーザ照射で脅威4に対処することができる。
このように、本実施の形態による脅威対処システム1では、阻害装置6が部分的に損傷したとき、欠陥部分60を別の阻害装置62で塞ぐことによって、阻害装置6を交換または修理することなく、脅威4が欠陥部分60を通過することを阻害することができる。
図9の例に示す本実施の形態による脅威対処システム1では、阻害装置6の全体が、ドローン61によって空中に設置されている。ドローン61は、複数であってもよい。このような構成は、図9の例のように、防護対象3と対処装置5が崖の上の地面21に位置しており、脅威4が崖の下の地面22から経路78Aに沿って比較的低い高度で飛来する場合など有効である。特に、地面21において阻害装置6を設置するにはその範囲8が対処装置5から近すぎて、脅威4が地面21の上空に到達してから対処装置5が脅威4に対処する時間が十分ではない可能性がある。また、阻害装置6を地面22に設置した場合、阻害装置6の高さ方向の寸法が所望の高さに達しない可能性がある。このような場合でも、阻害装置6の上端が所望の高度に達するように、阻害装置6の全体を空中に設置することができる。
さらに、阻害装置6の全体をドローン61によって空中に設置することで、阻害装置6を海上などの水面の上空に設置することも可能となる。
このように、本実施の形態による脅威対処システム1および脅威対処方法では、阻害装置6を平地に限らず様々な地形に設置することが可能となる。
(第3の実施の形態)
上記の実施の形態では、飛来する脅威4を、対処装置5の脅威検知部51が検知する構成について説明した。本実施の形態では、対処装置5から離れた位置に設置されたリモートセンサを用いて脅威4を検知することで、対処装置5がより早く脅威4への対処を開始する構成について、図10および図11を参照して説明する。
図10の例に示す本実施の形態による脅威対処システム1は、図2Aに示した脅威対処システム1に、障害物31を追加することで得られる。障害物31は、図5Aおよび図5Bに示した第1の実施の形態の変形例の場合と同様に、対処装置5から見て障害物31の死角にある脅威4を対処装置5の脅威検知部51が検知することを妨害する。このとき、脅威4は、地面2からの高度が比較的低い経路79Aに沿って飛行し、阻害装置6を迂回するために経路79Bに沿って高度を上げ、経路79Cに沿って阻害装置6を越える。このとき、対処装置5からみて脅威4は障害物31の死角にいるため、対処装置5はまだ脅威4に対処することができない可能性がある。その後、脅威4は経路79Dに沿って高度を下げ、地面2からの高度が比較的低い経路79Eに沿って飛行し、障害物31を迂回するために経路79Fに沿って高度を上げ、経路79Gに沿って障害物31を越える。このときになって対処装置5の脅威検知部51が脅威4を検知しても、対処装置5のレーザ照射部53によるレーザ照射で脅威4への対処が間に合うとは限らない。
そこで、本実施の形態では、図11の例に示すように、脅威4を検知するリモートセンサ9を、対処装置5から見て阻害装置6の後ろに隠れた空間から飛来する脅威4が障害物31の死角に入らない場所に設置する。リモートセンサ9は、さらに、対処装置5より阻害装置6に近い場所に設置してもよい。リモートセンサ9は、脅威4を検出すると、脅威4の位置を表すリモート検知信号を対処装置5の脅威検知部51へ送信する。脅威検知部51はリモート検知信号を受信する通信装置を備えており、リモート検知信号が表す脅威4の位置を制御部52に伝達する。こうすることで、脅威4が対処装置5に接近しすぎる前に、例えば経路79Cに沿って阻害装置6を越えた時点で、対処装置5はレーザ照射で脅威4への対処を行うことができる。
このように、本実施の形態による脅威対処システム1および脅威対処方法では、対処装置5から離れた位置から脅威4を検知するリモートセンサ9を備えることによって、対処装置5の脅威検知部51による検知が困難な場所にある脅威4の存在をより早く検知して脅威4への対処をより効率的に行うことができる。このとき、阻害領域20は、例えば、対処装置5から見て障害物31の後ろにある死角に含まれる空間を含む。
以上、発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。例えば、第1の実施形態において、第3の実施の形態で用いたリモートセンサ9を導入してもよい。阻害装置6の影響により脅威対処システムの脅威探知能力が低下する場合や、遠距離での脅威探知が不足する場合に、これを補うことができる。
各実施の形態に記載の脅威対処システム1および脅威対処方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る脅威対処システム1は、対処装置5と、阻害装置6と、決定装置50とを備える。対処装置5は、飛来する脅威4を検知して脅威4をレーザ照射により対処する。阻害装置6は、脅威4が、レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域20を通過して防護対象3に近接することを阻むように設置されている。決定装置50は、阻害装置6の上端の位置を、阻害領域20の上端に基づいて決定する。
第1の態様に係る脅威対処システム1は、阻害装置6によって脅威4を阻害領域20の外側に誘導してレーザ照射により対処することができる、という効果を奏する。
(2)第2の態様に係る脅威対処システム1は、第1の態様に係る脅威対処システム1であって、阻害領域20は、屈折率構造定数Cnが所定の閾値より大きい空間を含む。
第2の態様に係る脅威対処システム1は、大気揺らぎの度合いが大きいためにレーザ照射の威力が低下する阻害領域20の外側に脅威4を誘導することによって、レーザ照射の威力が十分に高い空間において脅威4をレーザ照射で対処することができる、という効果を奏する。
(3)第3の態様に係る脅威対処システム1は、第1の態様に係る脅威対処システム1であって、阻害領域20は、対処装置5から見て死角に含まれる空間を含む。
第3の態様に係る脅威対処システム1は、対処装置5から見て死角に含まれる阻害領域20の外側に脅威4を誘導することによって、脅威4をレーザ照射で対処することができる、という効果を奏する。
(4)第4の態様に係る脅威対処システム1は、第1の態様に係る脅威対処システム1であって、阻害領域20は、対処装置5から見て障害物32の手前にある。
第4の態様に係る脅威対処システム1は、対処装置5と、レーザ光を照射することが好ましくない障害物32との間の阻害領域20の外側に脅威4を誘導することによって、脅威4をレーザ照射で対処することができる、という効果を奏する。
(5)第5の態様に係る脅威対処システム1は、第1~第4の態様に係る脅威対処システム1であって、阻害装置6を吊り下げて支持するドローン61をさらに備える。
第5の態様に係る脅威対処システム1は、ドローン61で吊り下げて支持することによって、阻害装置6を平地に限らず様々な地形に設置することができる、という効果を奏する。
(6)第6の態様に係る脅威対処システム1は、第1~第4の態様に係る脅威対処システム1であって、別の阻害装置62と、ドローン61とをさらに備える。別の阻害装置62は、阻害装置6の欠陥部分60を補うように設置されている。ドローン61は、別の阻害装置62を吊り下げて支持する。
第6の態様に係る脅威対処システム1は、ドローン61で吊り下げた別の阻害装置62で阻害装置6の欠陥部分60を補うことによって、阻害装置6の交換または修理することなく、脅威4が欠陥部分60を通過することを阻害することができる、という効果を奏する。
(7)第7の態様に係る脅威対処システム1は、第1~第6の態様に係る脅威対処システム1であって、対処装置5は、脅威検知部51と、レーザ照射部53と、制御部52とを備える。脅威検知部51は、脅威4を検知して脅威4の位置を表す検知信号を出力する。レーザ照射部53は、脅威4をレーザ照射で対処する。制御部52は、検知信号に基づいてレーザ照射部53を制御する。
第7の態様に係る脅威対処システム1は、検知した脅威4の位置にレーザ光を照射することによって脅威4に対処することができる、という効果を奏する。
(8)第8の態様に係る脅威対処システム1は、第7の態様に係る脅威対処システム1であって、リモートセンサ9をさらに備える。リモートセンサ9は、対処装置5から離れて設置され、脅威4を検知して脅威4の位置を表すリモート検知信号を出力する。制御部52は、リモート検知信号にさらに基づいてレーザ照射部53を制御する。
第8の態様に係る脅威対処システム1は、対処装置5が検知できない位置にある脅威4をリモートセンサ9で検知し、リモートセンサ9が脅威4の位置を制御部52に伝達することによって、対処装置5は脅威4をより効率的に対処することができる、という効果を奏する。
(9)第9の態様に係る脅威対処方法は、レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域20の上端に基づいて、阻害装置6の上端の位置を決定することと、飛来する脅威4が、阻害領域20を通過して防護対象3に近接することを阻むように阻害装置6を設置することと、脅威4を検知して脅威4をレーザ照射により対処することとを含む。
第9の態様に係る脅威対処方法は、阻害装置6によって脅威4を阻害領域20の外側に誘導してレーザ照射により対処する、という効果を奏する。
1 脅威対処システム
2、21、22 地面
20 阻害領域
3 防護対象
31、32 障害物
4、4A、4B 脅威
5 対処装置
50 決定装置
51 脅威検知部
52 制御部
53 レーザ照射部
501 取得部
502 決定部
503 出力部
6 阻害装置
60 欠陥部分
61 ドローン
62 阻害装置(別の阻害装置)
70A、70B 経路
71A、71B、71C、71D、71E 経路
72A、72B、72C 経路
73A、73B、73C 経路
74A 経路
75A、75B、75C、75D、75E 経路
76A 経路
77A 経路
78A 経路
79A、79B、79C、79D、79E、79F、79G 経路
8 範囲
9 リモートセンサ
101 脅威対処システム
102 地面
103 防護対象
104A、104B 脅威
105 対処装置
107A、107B 経路

Claims (9)

  1. 飛来する脅威を検知して前記脅威をレーザ照射により対処する対処装置と、
    前記脅威が、前記レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域を通過して防護対象に近接することを阻むように設置された阻害装置と、
    前記阻害装置の上端の位置を、前記阻害領域の上端に基づいて決定する決定装置と
    を備える
    脅威対処システム。
  2. 請求項1に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記阻害領域は、屈折率構造定数が所定の閾値より大きい空間を含む
    脅威対処システム。
  3. 請求項1に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記阻害領域は、前記対処装置から見て死角に含まれる空間を含む
    脅威対処システム。
  4. 請求項1に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記阻害領域は、前記対処装置から見て障害物の手前にある
    脅威対処システム。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記阻害装置を吊り下げて支持するドローン
    をさらに備える
    脅威対処システム。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記阻害装置の欠陥部分を補うように設置された別の阻害装置と、
    前記別の阻害装置を吊り下げて支持するドローンと
    をさらに備える
    脅威対処システム。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記対処装置は、
    前記脅威を検知して前記脅威の位置を表す検知信号を出力する脅威検知部と、
    前記脅威をレーザ照射で対処するレーザ照射部と、
    前記検知信号に基づいて前記レーザ照射部を制御する制御部と
    を備える
    脅威対処システム。
  8. 請求項7に記載の脅威対処システムにおいて、
    前記対処装置から離れて設置され、前記脅威を検知して前記脅威の位置を表すリモート検知信号を出力するリモートセンサ
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記リモート検知信号にさらに基づいて前記レーザ照射部を制御する
    脅威対処システム。
  9. レーザ照射の威力が所定の閾値より低いと推測される阻害領域の上端に基づいて、阻害装置の上端の位置を決定することと、
    飛来する脅威が、前記阻害領域を通過して防護対象に近接することを阻むように前記阻害装置を設置することと、
    前記脅威を検知して前記脅威を前記レーザ照射により対処することと
    を含む
    脅威対処方法。
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