JP2023064915A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄積印刷機能を有するプリンタであって、蓄積されたデータに対応する印刷パラメータを変更するための手順の、利便性を向上させる技術を提供すること。【解決手段】プリンタ1は、通信IF14を介して受信した印刷ジョブをメモリ12に蓄積し、蓄積された蓄積ジョブデータのリストをユーザIF13に表示させ、リストが表示された状態で、ジョブを選択する操作と、印刷を指示する操作と、をユーザIF13を介して受け付け可能である。プリンタ1は、ジョブを選択する操作によってジョブが選択された状態で印刷を指示する操作を受け付けた場合、選択されたジョブの数が「1」を超えていれば、部数変更指示を受け付けずに部数を設定し、選択されたジョブの数が「1」であれば、部数の入力を受け付け、入力された部数を、選択されたジョブの印刷に用いる部数に設定する。【選択図】図1

Description

本明細書に開示される技術分野は、プリンタに関する。さらに詳細には、メモリに蓄積されたデータに基づく印刷を、ユーザインタフェースを介したユーザの操作を契機に開始する機能を有するプリンタに関するものである。
従来、受信した印刷ジョブに基づく印刷を直ぐには開始せずにその印刷データに基づくデータをメモリに蓄積し、ユーザインタフェースを介したユーザの操作によって、そのデータに基づく印刷を開始する蓄積印刷機能を有するプリンタが知られている。例えば特許文献1には、蓄積印刷機能を有するプリンタであって、ユーザインタフェースを用いて、蓄積されたデータに基づく印刷を開始させるための手順が開示されている。
特開2019-142172号公報
特許文献1には、ユーザインタフェースを介して、蓄積されたデータの中から印刷対象を選択させ、選択されたデータに基づく印刷を開始する手順が開示されているが、受信した印刷ジョブの印刷パラメータを変更する手順は開示されていない。メモリには印刷ジョブに基づくデータを複数蓄積することが可能であり、蓄積されたデータに対応する印刷パラメータを変更する手順には、改善の余地がある。
本明細書に開示されるプリンタは、ユーザインタフェースと、通信インタフェースと、メモリと、コントローラと、を備え、前記コントローラは、前記通信インタフェースを介して印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを前記メモリに蓄積する蓄積処理を実行し、前記メモリには、複数の前記蓄積ジョブデータを蓄積可能であり、さらに前記コントローラは、前記蓄積処理によって前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータのリストを、前記ユーザインタフェースに表示する表示処理を実行するように構成されており、前記表示処理によって前記リストが表示された状態では、第1操作と第2操作とを前記ユーザインタフェースを介して受け付け可能であり、前記第1操作は、前記蓄積処理によって前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータの中から、少なくとも1つを選択するための操作であり、前記第2操作は、印刷のための操作であり、さらに前記コントローラは、前記第1操作によって少なくとも1つの前記蓄積ジョブデータが選択された状態で、前記第2操作を受け付けた場合に、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が所定数を超えていれば、印刷パラメータ入力処理を実行せずに、前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる印刷パラメータを設定し、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が前記所定数を超えていなければ、前記印刷パラメータ入力処理を実行し、前記印刷パラメータ入力処理では、前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータの入力を受け付け、入力された前記印刷パラメータを、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる印刷パラメータに設定する、ように構成されている。
本明細書に開示されるプリンタは、印刷のための操作を受け付けた際、選択された蓄積ジョブデータの数が所定数を超えていない場合、蓄積ジョブデータの印刷に用いられる印刷パラメータの入力を受け付けるので、プリンタでも印刷開始前に印刷パラメータの変更が可能になって利便性が向上する。一方、選択された蓄積ジョブデータの数が所定数を超えている場合、プリンタは、印刷パラメータの入力を受け付けないので、例えば、印刷パラメータの一括変更によるユーザの意図しない変更となる可能性や、印刷パラメータの個別変更に伴う操作の煩わしさを、抑制できる。
上記プリンタの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、蓄積印刷機能を有するプリンタであって、蓄積されたデータに対応する印刷パラメータを変更するための手順の、利便性を向上させる技術が実現される。
本形態のプリンタの概略構成を示すブロック図である。 待機処理の手順を示すフローチャートである。 待機画面の例を示す説明図である。 蓄積印刷処理の手順を示すフローチャートである。 ジョブ選択処理の手順を示すフローチャートである。 パスワード入力画面の例を示す説明図である。 ジョブ選択画面の例を示す説明図である。 部数設定画面の例を示す説明図である。 部数入力画面の例を示す説明図である。
以下、本実施の形態にかかるプリンタについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、蓄積印刷が可能なプリンタを開示するものである。
本形態のプリンタ1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。また、プリンタ1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、印刷エンジン15と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。コントローラ10は、コントローラの一例である。CPU11がコントローラの一例であっても良い。なお、図1中のコントローラ10は、プリンタ1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にプリンタ1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
本形態のプリンタ1のメモリ12には、オペレーティングシステム(以下「OS」とする)21と、画像処理プログラム22と、を含む各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。
メモリの一例は、プリンタ1に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であってもよい。例えば、通信IF14を介してプリンタ1に接続されているUSBメモリ、HDD等の外部メモリや、通信IF14を介してプリンタ1に接続されている装置に備えられるメモリやHDDも、メモリの一例である。
なお、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記憶媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
ユーザIF13は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。本形態のプリンタ1は、ユーザIF13として、画面の表示機能と操作の受け付け機能とを有するタッチパネル31を備えている。なお、ユーザIF13は、タッチパネル31と操作ボタンとの組み合わせであっても良い。
通信IF14は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)100等の外部デバイスと通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USBなどである。プリンタ1は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF14を備えていてもよい。
印刷エンジン15は、シート等の印刷媒体に画像を印刷するための構成を含む。印刷エンジン15の画像形成方式は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、熱転写方式、である。
本形態のプリンタ1は、例えば、図1に示すように、PC100と接続され、PC100から画像データを含む印刷ジョブを受信することができる。PC100は、プリンタ1に対応するプリンタドライバや、プリンタドライバの機能を利用してプリンタ1に印刷を実行させるためのアプリケーションプログラムを備えている。PC100は、プリンタドライバを利用して印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブをプリンタ1に送信することができる。
次に、プリンタ1の動作について、フローチャートなどを参照して説明する。なお、以下の処理は、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU11の処理を表している。CPUによる処理は、OSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」のように記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、「プログラムAが行う」のようにCPUを省略した文言で記載することがある。
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU11が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPUがデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
また、CPU11による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU11による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
本形態のプリンタ1は、電源が入れられると、画像処理プログラム22による処理を実行する。プリンタ1は、初期設定等の起動手順を行った後、待機状態となる。プリンタ1における待機処理の手順について、図2のフローチャートを参照して説明する。この待機処理は、プリンタ1が待機状態となったことを契機に、画像処理プログラム22に従って、CPU11によって実行される。
CPU11は、待機画面をユーザIF13に表示させる(S101)。待機画面は、ユーザの操作による指示入力を受け付け可能な画面である。CPU11は、例えば、図3に示すように、複数の操作領域を含む待機画面50を、タッチパネル31に表示させる。この待機画面50には、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトの1つとして、蓄積印刷ボタン51が含まれている。
プリンタ1は、待機状態で、PC100等の外部装置から印刷ジョブ等の各種のデータを受信できる。CPU11は、データを受信したか否かを判断する(S105)。データを受信していないと判断した場合(S105:NO)、CPU11は、表示中の待機画面50への操作を受け付けたか否かを判断する(S106)。操作を受け付けていないと判断した場合(S106:NO)、CPU11は、電源をオフとする指示を受け付けたか否かを判断する(S107)。電源オフを受け付けていないと判断した場合(S107:NO)、CPU11は、S105~S107の判断を繰り返す。
データを受信したと判断した場合(S105:YES)、CPU11は、受信したデータが印刷ジョブを含むデータであるか否かを判断する(S111)。印刷ジョブではないと判断した場合(S111:NO)、CPU11は、受信したデータに基づく処理を実行する(S112)。プリンタ1は、例えば、ファームウェアやアプリケーションプログラムのアップデート指示、接続情報や設定情報の更新指示、を受信可能であり、受信した指示に基づいて処理を行う。S112の後、CPU11は、S105に戻り、S105~S107の判断を繰り返す。
印刷ジョブを受信したと判断した場合(S111:YES)、CPU11は、受信した印刷ジョブが蓄積印刷の印刷ジョブであるか否かを判断する(S115)。蓄積印刷は、受信した印刷ジョブのデータをメモリ12に蓄積し、ユーザによる操作を受け付けた後に印刷を実行する印刷方式である。つまり、プリンタ1は、蓄積印刷の印刷ジョブを受信した場合、すぐには印刷を開始せず、ユーザによる操作を受け付けていない間は、その印刷ジョブの印刷を行わない。
例えば、PC100のプリンタドライバにて生成されてプリンタ1に渡される印刷ジョブは、印刷に関する各種の付帯情報と、印刷対象の画像を示す画像データと、を含む。付帯情報は、例えば、印刷ジョブを識別するジョブ名、印刷を指示したユーザを示すユーザ名、蓄積印刷を示す情報、印刷パラメータ、である。なお、ユーザ名は、印刷ジョブを送信した装置にログインしているユーザを示す情報であっても良い。ユーザ名は、印刷ジョブを送信した装置が備えるユーザIFを介して入力された、ユーザを示す情報であっても良い。画像データは、例えば、PCLXL、PDF等の形式のPDLデータ、GDI等のラスタデータ、である。
蓄積印刷を示す情報には、例えば、パスワードがある。パスワードは、例えば、PIN、暗証番号、であり、印刷ジョブの送信を指示するユーザがあらかじめ決めて、印刷ジョブに付与する情報である。パスワードは、数字のみで構成されていても良いし、文字や記号を含んでも良い。付帯情報として、パスワードが含まれている印刷ジョブは、蓄積印刷の印刷ジョブであり、パスワードが含まれていない印刷ジョブは、蓄積印刷ではない印刷ジョブである。そのため、パスワードは、蓄積印刷を示す情報に相当する。
受信した印刷ジョブがパスワードを含まない印刷ジョブであれば、CPU11は、蓄積印刷の印刷ジョブではないと判断し(S115:NO)、印刷ジョブの画像データに基づいて印刷を実行する(S116)。S116の後、CPU11は、S105に戻り、S105~S107の判断を繰り返す。
受信した印刷ジョブが、パスワードを含む蓄積印刷の印刷ジョブであると判断した場合(S115:YES)、CPU11は、その印刷ジョブの付帯情報を取得する(S117)。S117は、取得処理の一例である。
印刷ジョブの付帯情報には、印刷パラメータが含まれる。S117では、CPU11は、少なくとも印刷ジョブに付されている印刷パラメータを取得する。印刷パラメータは、印刷の実行のために使用される情報であって、印刷ジョブを送信するユーザの指示に基づいて、PC100のプリンタドライバ等によって設定される。
プリンタ1は、複数の設定項目それぞれの印刷パラメータを用いて印刷を実行する。プリンタ1が利用する印刷パラメータとしては、例えば、ラスタライズの実行時に参照される設定項目の印刷パラメータと、ラスタライズ時には参照されず、印刷実行時に参照される設定項目の印刷パラメータと、がある。ラスタライズの実行時に参照される設定項目としては、例えば、用紙サイズ、印刷解像度、カラー印刷とモノクロ印刷との別を示すカラー情報、がある。印刷実行時に参照される設定項目としては、例えば、印刷部数、片面印刷と両面印刷との別を示す両面情報、給紙トレイや排紙トレイを指定するトレイ情報、がある。
そして、CPU11は、その印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータ25(図1参照)を、取得した付帯情報と関連付けて、メモリ12に蓄積する(S118)。S118は、蓄積処理の一例である。本形態のプリンタ1は、複数の蓄積ジョブデータ25をメモリ12に蓄積可能である。S118の後、CPU11は、S105に戻り、S105~S107の判断を繰り返す。なお、以下では、蓄積ジョブデータを、単に、「ジョブ」と記載する場合もある。
受信した印刷ジョブに含まれる画像データがPDLデータである場合、CPU11は、PDLデータをラスタライズしてラスタデータを生成し、生成したラスタデータを蓄積ジョブデータとして蓄積する。また、受信した印刷ジョブに含まれる画像データがラスタデータであれば、CPU11は、そのラスタデータを蓄積ジョブデータとして蓄積する。なお、CPU11は、PDLデータをラスタライズせずに蓄積ジョブデータとして蓄積しても良い。
CPU11は、S118にて蓄積ジョブデータをメモリ12に蓄積する際、印刷ジョブに含まれる印刷パラメータを、印刷データに関連付けて蓄積する。印刷データとしてラスタデータを含む蓄積ジョブデータを蓄積する場合、CPU11は、ラスタライズの実行時に参照される設定項目の印刷パラメータを関連付けなくても良い。一方、ラスタライズ済みではないPDLデータを蓄積ジョブデータの印刷データとして蓄積する場合は、CPU11は、ラスタライズの実行時に参照される設定項目の印刷パラメータと印刷実行時に参照される設定項目の印刷パラメータとを、印刷データに関連付けて蓄積する。本形態のプリンタ1は、印刷パラメータとして、少なくとも、印刷部数を示す設定項目に関連付けられている情報である部数を、印刷データに関連付けて蓄積する。部数は、印刷パラメータの一例である。
一方、図3に示した待機画面50の表示中に、タッチパネル31へのユーザの操作を受け付けたと判断した場合(S106:YES)、CPU11は、受け付けた操作が、蓄積印刷ボタン51への操作であるか否かを判断する(S121)。蓄積印刷ボタン51への操作ではないと判断した場合(S121:NO)、CPU11は、受け付けた操作に基づく処理を実行する(S122)。S122の後、CPU11は、S101に戻って待機画面を表示し、S105~S107の判断を繰り返す。
例えば、待機画面50に含まれるスクロールアイコン52への操作を受け付けた場合、CPU11は、ユーザIF13に、画面のスクロールを行わせる。つまり、CPU11は、待機画面50とは異なるボタンを含む待機画面を表示させて、表示させた待機画面にて、待機画面50とは異なる指示を受け付け可能となる。
蓄積印刷ボタン51への操作を受け付けたと判断した場合(S121:YES)、CPU11は、蓄積印刷処理を実行する(S125)。なお、蓄積印刷ボタン51への操作を受け付けた際に、メモリ12に蓄積ジョブデータが蓄積されていない場合には、CPU11は、蓄積印刷処理を、図4に示す各ステップを実行することなく終了して、待機処理に戻る。
蓄積印刷処理の手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。蓄積印刷処理では、CPU11は、まず、ジョブ選択処理を実行する(S201)。ジョブ選択処理は、メモリ12に記憶されている全ての蓄積ジョブデータのうちから、印刷対象のジョブの選択を受け付ける処理である。
ジョブ選択処理の手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。ジョブ選択処理では、CPU11は、まず、パスワードの照合を行って選択対象となるジョブを抽出する。具体的には、CPU11は、図6の例に示すようなパスワード入力画面63をタッチパネル31に表示させて(S301)、ユーザの操作によるパスワードの入力を受け付ける(S302)。
パスワード入力画面63は、例えば、図6に示すように、数字キー631と、OKボタン632と、を含み、パスワードの入力を受け付ける画面である。ユーザは、数字キー631を用いてパスワードを入力し、OKボタン632にて入力を確定することができる。CPU11は、OKボタン632への入力を受け付けた時に入力されている情報を、パスワードとして受け付ける。なお、CPU11は、パスワード入力画面63を表示中に、ハードキーに含まれるテンキーへの操作を受け付けた場合、パスワードの入力指示であると判断して、S302に進んでも良い。また、パスワード入力画面63の表示中に、図示しないキャンセルボタンへの操作を受け付けた場合、CPU11は、パスワード入力画面63の表示を終了し、待機画面50の表示に戻っても良い。
パスワードの入力を受け付けた場合(S302:YES)、CPU11は、メモリ12に記憶されている蓄積ジョブデータに、入力されたパスワードと一致するパスワードが関連付けられているジョブを抽出する(S303)。
なお、S303では、CPU11は、パスワードの完全一致に限らず、予め決まったルールに基づいて、対応していると判断できればよい。例えば、蓄積ジョブデータのパスワードの一部と一致している場合、対応すると判断しても良い。また、S303にてパスワードが一致するジョブが無いと判断した場合、CPU11は、ジョブ選択処理と蓄積印刷処理とを終了して、待機処理に戻るとしても良い。あるいは、パスワードが一致するジョブが無いと判断した場合、CPU11は、パスワードが一致しない旨を報知するメッセージを表示して、パスワードの再入力を受け付けても良い。
そして、CPU11は、図7の例に示すようなジョブ選択画面62をタッチパネル31に表示させる(S311)。S311は、表示処理の一例である。ジョブ選択画面62は、S303にて選択対象として抽出したジョブのリスト620を表示して、ユーザの操作を受け付ける画面である。リスト620には、選択対象のジョブのジョブ名がそれぞれ表示されたジョブ名オブジェクト621が含まれる。ジョブ名オブジェクト621は、ジョブの個別の選択指示を受け付けるボタンである。各ジョブ名オブジェクト621に表示されるジョブ名は、印刷ジョブの付帯情報に含まれる情報であり、蓄積ジョブデータを識別するための識別情報として、各蓄積ジョブデータに関連付けられて蓄積されている。
なお、印刷ジョブのジョブ名は、例えば、印刷ジョブの送信を指示したユーザによって、印刷ジョブに付与されて送信される。プリンタ1は、受信した蓄積印刷の印刷ジョブのジョブ名が、既にメモリ12に蓄積されている蓄積ジョブデータのジョブ名と一致している場合、ジョブ名の変更を求める情報を印刷ジョブの送信元へ送信しても良いし、ジョブ名に識別のための連番等を付与しても良い。
ジョブ選択画面62には、ジョブ名オブジェクト621に加え、例えば、図7に示すように、当該ジョブの選択状態を示すチェック欄622と、全選択ボタン623と、印刷指示ボタン625と、が含まれる。なお、ジョブ選択処理の開始時には、いずれのジョブも選択されておらず、リスト620の全てのジョブについて、チェック欄622にはチェックマークが表示されていない。
ジョブ選択画面62の全選択ボタン623は、リスト620に含まれる全てのジョブを選択する指示を受け付けるボタンである。全選択ボタン623への操作、および、ジョブ名オブジェクト621のいずれかへの操作は、ジョブを選択する操作であり、いずれも、第1操作の一例である。印刷指示ボタン625は、ジョブ選択処理を終了して印刷を実行するための処理の開始指示を受け付けるボタンである。印刷指示ボタン625への操作は、印刷のための操作であり、第2操作の一例である。
S311にてジョブ選択画面62を表示させた状態で、CPU11は、全選択ボタン623への操作による全選択指示を受け付けたか否かを判断する(S315)。全選択指示を受け付けていないと判断した場合(S315:NO)、CPU11は、ジョブ名オブジェクト621への操作による個別選択指示を受け付けたか否かを判断する(S316)。個別選択指示を受け付けていないと判断した場合(S316:NO)、CPU11は、印刷指示ボタン625への操作による印刷の開始指示を受け付けたか否かを判断する(S317)。印刷の開始指示も受け付けていないと判断した場合(S317:NO)、CPU11は、いずれかの指示を受け付けるまで待機する。なお、ジョブ選択画面62の表示中に、図示しないキャンセルボタンへの操作を受け付けた場合、CPU11は、ジョブ選択画面62の表示を終了し、待機画面50の表示に戻っても良い。
全選択ボタン623への操作による全選択指示を受け付けたと判断した場合(S315:YES)、CPU11は、表示中のジョブ選択画面62に表示されている全てのジョブの選択状態を選択中とする(S321)。そして、CPU11は、S311に戻り、表示中の全てのジョブのチェック欄622を、チェックマークが入った状態として、ジョブ選択画面62を表示する。
ジョブ名オブジェクト621への操作による個別選択指示を受け付けたと判断した場合(S316:YES)、CPU11は、選択されたジョブの選択状態を変更する(S322)。具体的には、CPU11は、当該ジョブの選択状態が選択中であれば非選択とし、非選択であれば選択中とする。そして、CPU11は、S311に戻り、操作されたジョブのチェック欄622の選択状態の表示を変更して、ジョブ選択画面62を表示する。
一方、印刷指示ボタン625への操作によって、印刷の開始指示を受け付けたと判断した場合(S317:YES)、CPU11は、ジョブ選択処理を終了して、蓄積印刷処理に戻る。印刷指示ボタン625への操作を受け付けた際に、選択状態が選択中であるジョブが、印刷対象として選択されたジョブである。
なお、CPU11は、ジョブの選択を受け付けた後に、パスワードの入力を受け付けるとしても良い。具体的には、CPU11は、ジョブ選択処理の開始時にS301~S303を行わず、メモリ12に蓄積されている全てのジョブを、リスト620としてジョブ選択画面62に表示させ、ジョブ名オブジェクト621、全選択ボタン623、印刷指示ボタン625のいずれかへの操作を受け付ける、としても良い。この場合、CPU11は、印刷指示ボタン625への操作を受け付けた(S317にてYES)後にS301~S303を実行して、パスワードの入力を受け付け、選択中のジョブのうちに、パスワードが一致しないジョブが有れば、そのジョブの選択状態を非選択に変更するとしても良い。
また、CPU11は、S317にて、印刷の開始指示を受け付けた際に選択状態が選択中であるジョブに、複数のユーザのジョブが含まれている場合、ユーザ名の選択を受け付けても良い。この場合、CPU11は、印刷指示ボタン625への操作を受け付けた後にユーザ名の選択を受け付け、選択中のジョブのうち、選択されたユーザ名以外のユーザ名が関連付けられているジョブの選択状態を、非選択に変更するとしても良い。
また、CPU11は、例えば、ジョブ選択画面62を表示する前に、ジョブのユーザ名に基づいて、選択対象としてリストに表示されるジョブの抽出を行っても良い。例えば、CPU11は、S301の前に、蓄積されているジョブのユーザ名の一覧をユーザIF13に表示させて、ユーザ名の選択を受け付けても良い。この場合、CPU11は、蓄積されている全ジョブのうち、選択されたユーザ名が関連付けられているジョブを抽出し、抽出されたジョブのうちからさらに、S303における抽出を行うとしても良い。
また例えば、S303のパスワードに基づくジョブの抽出の結果、複数のユーザのジョブが抽出された場合、CPU11は、さらに、ユーザ名の選択を受け付けるとしても良い。この場合、S303にて抽出したジョブのうち、選択されたユーザ名が関連付けられているジョブをリストとして、ジョブ選択画面62を表示すると良い。
図4の蓄積印刷処理の説明に戻る。蓄積印刷処理では、S201のジョブ選択処理にて印刷対象として選択されたジョブの数が、「1」であるか否かを判断する(S205)。「1」は、所定数の一例である。なお、ジョブ選択処理では、いずれのジョブも選択中となっていない状態での印刷指示ボタン625への操作を受け付けない。CPU11は、選択中のジョブが無い状態で印刷指示ボタン625への操作を受け付けた場合、例えば、ジョブが選択されていないことを報知する。あるいは、CPU11は、選択中のジョブが無い状態では、印刷指示ボタン625を非表示としても良い。なお、選択中のジョブが無い状態で印刷指示ボタン625への操作を受け付けた場合、CPU11は、印刷対象となるジョブが無いものとしてジョブ選択処理を終了し、蓄積印刷処理に戻った後、蓄積印刷処理を終了して、待機処理に戻るとしても良い。
選択されたジョブが1つのみであると判断した場合(S205:YES)、CPU11は、選択されたジョブの蓄積ジョブデータに関連付けられている部数を取得する(S206)。そして、CPU11は、取得した部数が「1」であるか否かを判断する(S207)。「1」は、所定値の一例である。
選択されたジョブが1つのみではなく、複数であると判断した場合(S205:NO)、または、取得した部数が「2」以上であると判断した場合(S207:NO)、CPU11は、選択されたジョブの蓄積ジョブデータに関連付けられている部数を、そのジョブの印刷時に印刷する部数として設定する(S209)。そして、CPU11は、選択されたジョブの印刷の実行を開始し(S221)、部数として設定した部数分の印刷が終了したら、蓄積印刷処理を終了して、待機処理に戻る。
なお、印刷ジョブに部数の印刷パラメータが含まれていない場合、蓄積ジョブデータに部数が関連付けられていない可能性がある。本形態のプリンタ1は、蓄積ジョブデータに関連付けられていない印刷パラメータについては、プリンタ1に予め設定されているデフォルトの印刷パラメータを用いて、蓄積ジョブデータの印刷を実行する。蓄積ジョブデータに部数が関連付けられていない場合、CPU11は、S206にて、プリンタ1のデフォルトの部数を取得する。
プリンタ1のデフォルトの部数は、例えば、「1」である。S206にて取得したデフォルトの部数が「1」であれば、CPU11は、S207にてYESと判断する。また、デフォルトの部数が「1」でなければ、CPU11は、S207にてNOと判断し、S209にてデフォルトの部数を印刷部数として設定する。
なお、プリンタ1は、受信した印刷ジョブに含まれていない印刷パラメータについて、デフォルトの印刷パラメータを関連付けて蓄積ジョブデータを蓄積しても良い。具体的には、CPU11は、待機処理のS117にて取得できなかった印刷パラメータについては、S118にて、デフォルトの印刷パラメータを関連付けて蓄積するとしても良い。この場合、全ての蓄積ジョブデータには印刷パラメータが関連付けられているので、CPU11は、S206にて部数を取得できる。
一方、選択されたジョブが1つであり、かつ、蓄積ジョブデータに関連付けられている部数が「1」であると判断した場合(S207:YES)、CPU11は、図8の例に示すような部数設定画面71をタッチパネル31に表示させる(S211)。部数設定画面71は、選択中のジョブについて、印刷部数の変更指示を受け付ける画面である。部数は、ユーザによる変更頻度が高い印刷パラメータであり、印刷前に部数の変更を受け付け可能にすることでユーザの利便性が高まる。
部数設定画面71には、例えば、図8に示すように、選択中のジョブ名711と、部数変更ボタン712と、印刷開始ボタン713と、が含まれる。部数変更ボタン712は、部数の変更指示を受け付けるボタンである。なお、S211では、部数変更ボタン712には、初期値として、蓄積ジョブデータに関連付けられている部数が表示される。印刷開始ボタン713は、部数を、部数変更ボタン712に表示されている数に決定して、印刷開始の指示を受け付けるボタンである。部数設定画面71は、設定画面の一例である。
CPU11は、表示中の部数設定画面71にて、印刷開始ボタン713への操作によって印刷開始の指示を受け付けたか否かを判断する(S212)。印刷開始の指示を受け付けていないと判断した場合(S212:NO)、CPU11は、部数変更ボタン712への操作によって部数を変更する指示を受け付けたか否かを判断する(S213)。部数変更の指示も受け付けていないと判断した場合(S213:NO)、CPU11は、印刷開始の指示と部数変更の指示とのいずれかを受け付けるまで待機する。なお、部数設定画面71の表示中に、図示しないキャンセルボタンへの操作を受け付けた場合、CPU11は、部数設定画面71の表示を終了し、待機画面50またはジョブ選択画面62の表示に戻っても良い。
そして、部数変更の指示を受け付けたと判断した場合(S213:YES)、CPU11は、図9の例に示すような部数入力画面72をタッチパネル31に表示させ(S214)、部数の入力を受け付ける(S215)。S215は、印刷パラメータ入力処理の一例である。
部数入力画面72は、例えば、図9に示すように、数字キー721と、OKボタン722と、を含み、部数の入力を受け付ける画面である。S214では、CPU11は、部数入力画面72に初期値として、蓄積ジョブデータに関連付けられている部数を表示させる。ユーザは、数字キー721を用いて部数を入力し、OKボタン722にて入力を確定することができる。
部数の入力を受け付けた場合(S215:YES)、CPU11は、OKボタン722への入力を受け付けた時に入力されている数を、選択中のジョブの部数に設定する(S216)。CPU11は、S211に戻り、図8に示した部数設定画面71を再度表示する。この場合、部数変更ボタン712に表示される数は、S216にて設定した部数となる。なお、部数入力画面72の表示中に、図示しないキャンセルボタンへの操作を受け付けた場合、CPU11は、部数入力画面72の表示を終了し、部数設定画面71の表示に戻っても良い。
表示中の部数設定画面71にて、印刷開始ボタン713への操作によって印刷開始の指示を受け付けたと判断した場合(S212:YES)、CPU11は、印刷を開始し(S221)、蓄積印刷処理を終了して、待機処理に戻る。CPU11は、部数設定画面71のジョブ名711に表示されているジョブに基づいて、部数変更ボタン712に表示されている部数分印刷する。なお、CPU11は、印刷の完了した蓄積ジョブデータをメモリ12から削除しても良い。
なお、S205では、選択されたジョブの数が「1」である場合に部数の選択を受け付け可能であるとしたが、ジョブの数は「1」に限らない。例えば、選択中のジョブ名711の欄に表示可能な数、例えば、「3」以下であれば、CPU11は、複数のジョブ名を表示して、一括して部数の変更指示を受け付けるとしても良い。また、例えば、1画面に部数変更ボタン712を並べて表示可能な数であれば、複数の部数変更ボタン712を表示して、ジョブごとに変更指示を受け付けるとしても良い。
ただし、複数のジョブについて、一括して部数の変更を受け付けると、ユーザの意図しない変更となる可能性がある。また、選択されている複数のジョブについて、ジョブごとに部数の変更を受け付けると、操作や表示が煩雑になり易く、ユーザの混乱を招く可能性がある。複数のジョブが選択された場合には、部数の変更指示を受け付けないこととすれば、ユーザの利便性が高まる。
また、S207では、部数の初期値が「1」である場合に部数の選択を受け付け可能であるとしたが、部数の選択を受け付けるための初期値は「1」に限らず、例えば、「2」以下としても良い。また、例えば、CPU11は、部数の初期値がプリンタ1に設定されているデフォルトの部数と一致している場合、または、デフォルトの部数以下である場合に、部数の選択を受け付けるとしても良い。また、CPU11は、例えば、初期値の値に限らず、部数の選択を受け付け可能であっても良い。
ただし、部数として「1」以外の値が設定されている場合、その値は、ユーザによって意図的に設定された値である可能性が高い。部数として、プリンタ1に設定されているデフォルト値や、送信元のプリンタドライバにて設定される初期値が、設定されている場合に限って部数の変更を受け付けるとすれば、ユーザの手間が少なく、操作性がよい。
なお、図7に示したジョブ選択画面62には、部数の設定指示を受け付ける図示しない部数設定ボタンがさらに有っても良い。そして、CPU11は、ジョブ選択処理にて、全選択指示、個別選択指示、印刷指示、の他に、部数設定指示をも受け付け可能であっても良い。例えば、部数設定ボタンは、1以上のジョブが選択されている場合に指示を受け付け可能となるボタンであっても良い。
部数設定ボタンを含むジョブ選択画面62の表示中、部数設定ボタンへの操作によって部数の設定指示を受け付けた場合、CPU11は、例えば、選択中のジョブが1つだけであれば、図9に示した部数入力画面72を表示させて部数の入力を受け付けるとしても良い。そして、CPU11は、入力された部数を選択中のジョブの部数として、ジョブに関連付けられている部数を変更してメモリ12に記憶し、ジョブ選択画面62の表示に戻る、としても良い。この場合、入力された部数が、選択中のジョブに関連付けられた状態となる。従って、ジョブ選択処理を終了して蓄積印刷処理に戻った後、CPU11は、この入力された部数をS206にて取得し、この入力された部数に基づいてS207の判断を行う。
また、部数設定ボタンを含むジョブ選択画面62の表示中、部数設定ボタンへの操作によって部数の設定指示を受け付けた場合、CPU11は、例えば、選択中のジョブが複数である場合、図9に示した部数入力画面72を表示させない、としても良い。この場合、CPU11は、例えば、ジョブに設定されている部数を利用して、印刷の実行に進むか否かをユーザに問い合わせても良い。そして、印刷の実行に進むとの回答を得た場合には、CPU11は、印刷指示ボタン625への操作を受け付けた場合と同様に、ジョブ選択処理を終了して蓄積印刷処理に戻るとしても良い。また、印刷の実行に進まないとの回答を得た場合には、CPU11は、ジョブ選択画面62の表示に戻るとしても良い。この場合、部数設定ボタンへの操作は、第2操作の一例である。
図2の待機処理の説明に戻る。S125の蓄積印刷処理の後、CPU11は、S101に戻って待機画面50を再度表示させ、S105~S107の判断を繰り返す。そして、電源オフの指示を受け付けたと判断した場合(S107:YES)、CPU11は、待機処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、本形態のプリンタ1は、選択されている蓄積ジョブデータの数が1であれば、蓄積ジョブデータの部数の入力を受け付けるので、プリンタ1でも部数の変更が可能になって利便性が向上する。一方、選択されている蓄積ジョブデータの数が2以上である場合、部数の一括変更を可能にしてしまうと、ユーザの意図しない変更となる可能性がある。また、選択されている蓄積ジョブデータの数が2以上である場合、部数の個別の変更指示を受け付けると、ユーザの操作が煩雑になる可能性がある。本形態のプリンタ1は、選択されている蓄積ジョブデータの数が2以上である場合、部数の入力を受け付けないので、ユーザの意図しない変更や操作の煩雑化を抑制できる。
さらに、本形態では、CPU11は、受信した印刷ジョブに付されていた部数を初期値として、部数設定画面71に表示させるので、部数の変更が必要か否かを、ユーザが判断し易い。
また、受信した印刷ジョブに付されていた部数が「1」ではない場合、ユーザによって意図的に設定された部数である可能性が高い。本形態のプリンタ1は、受信した印刷ジョブに付されていた部数が「1」ではない場合、部数の変更指示を受け付けないので、ユーザの手間を省くことができる。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタ1は、印刷単機能のものに限らず、複合機、複写機、FAX装置等、印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また、プリンタ1に印刷ジョブを送信する装置は、PC100に限らず、スマートフォン、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータでも良い。また、プリンタ1には、複数のPC等が接続されていても良い。
また、本形態では、タッチパネル31を有するプリンタ1について説明したが、プリンタ1は、情報の表示と指示入力の受け付けとを適切に実行可能であれば良く、例えば、タッチパネルではない表示部と操作ボタンとの組み合わせを備えていても良い。
また、各図に例示した画面は、いずれも一例であり、図示の例に限らない。例えば、ジョブ選択画面62(図7)では、全選択ボタン623は、無くても良い。また、例えば、1つ前の手順に戻る指示を受け付ける戻るボタン、印刷ジョブを削除する指示を受け付ける削除ボタン、全ジョブを非選択とする指示を受け付ける全非選択ボタン、パスワードの再入力を受け付けるパスワード入力ボタン、が有っても良い。また、プリンタ1は、図示しないハードウェアボタンを備えていても良く、例えば、ハードウェアボタンへの操作によって蓄積印刷処理をキャンセルする指示を受け付け可能であっても良い。
また、例えば、パスワードは、印刷ジョブを送信するユーザが承知している情報であれば良く、ユーザが個々の印刷ジョブに対して決めた情報に限らない。例えば、印刷ジョブの送信元となる装置ごとに登録されたパスワード、印刷ジョブの抽出用の属性情報、であっても良い。また、例えば、ユーザ名をパスワードとして使用可能であっても良い。ユーザ名は、ユーザを示す情報に限らず、印刷ジョブを送信した装置を示す情報であっても良い。
また、例えば、プリンタ1は、パスワードの有無に関わらず、受信した印刷ジョブを全て蓄積するとしても良い。その場合、プリンタ1は、印刷対象のジョブの選択を受け付ける際に、パスワードの入力を受け付ける必要はなく、S301~S303は無くても良い。つまり、CPU11は、ジョブ選択処理のS311にて、蓄積済みの全てのジョブをリスト620に表示してユーザの選択を受け付けるとすれば良い。あるいは、プリンタ1は、パスワードの入力を受け付けて、パスワードの一致したジョブとパスワードの含まれていないジョブとをジョブ選択画面62のリスト620に含めるとしても良い。
また、本形態では、ジョブを識別するための情報としてジョブ名をリスト620として表示するジョブ選択画面62の例を示したが、これに限らない。例えば、ジョブを識別するための情報は、ユーザが付けた名称であるジョブ名に限らず、プリンタ1が作成した情報であっても良い。例えば、プリンタ1にて印刷ジョブを受信するごとに作成される連番情報であっても良いし、ユーザが付けたジョブ名に受信日時を示す情報等を付加した情報であっても良い。ただし、ジョブ選択画面には、ユーザが付けた名称であるジョブ名が表示される方が、ユーザにとって分かり易い。
また、本形態では、設定指示を受け付ける印刷パラメータとして、部数を例に説明したが、設定指示を受け付ける印刷パラメータは、部数に限らない。プリンタ1は、例えば、両面情報やトレイ情報の設定指示を受け付け可能であっても良い。
また例えば、プリンタ1は、蓄積ジョブデータに関連付けられている印刷設定の各種の項目のうち、デフォルトの値が設定されている項目について、印刷パラメータの設定指示を受け付け可能であるとしても良い。また例えば、蓄積ジョブデータに関連付けられている全ての設定項目について、印刷パラメータとしてデフォルトの値が設定されている場合に、各印刷パラメータの設定指示を受け付けるとしても良い。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 プリンタ
10 コントローラ
11 CPU
12 メモリ
13 ユーザIF
14 通信IF

Claims (7)

  1. ユーザインタフェースと、
    通信インタフェースと、
    メモリと、
    コントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記通信インタフェースを介して印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを前記メモリに蓄積する蓄積処理を実行し、前記メモリには、複数の前記蓄積ジョブデータを蓄積可能であり、
    さらに前記コントローラは、
    前記蓄積処理によって前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータのリストを、前記ユーザインタフェースに表示する表示処理を実行するように構成されており、前記表示処理によって前記リストが表示された状態では、第1操作と第2操作とを前記ユーザインタフェースを介して受け付け可能であり、前記第1操作は、前記蓄積処理によって前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータの中から、少なくとも1つを選択するための操作であり、前記第2操作は、印刷のための操作であり、
    さらに前記コントローラは、
    前記第1操作によって少なくとも1つの前記蓄積ジョブデータが選択された状態で、前記第2操作を受け付けた場合に、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が所定数を超えていれば、印刷パラメータ入力処理を実行せずに、前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる印刷パラメータを設定し、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が前記所定数を超えていなければ、前記印刷パラメータ入力処理を実行し、
    前記印刷パラメータ入力処理では、前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータの入力を受け付け、入力された前記印刷パラメータを、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定する、
    ように構成されているプリンタ。
  2. 請求項1に記載するプリンタにおいて、
    前記コントローラは、
    前記通信インタフェースを介して前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブから、前記印刷ジョブに付されている前記印刷パラメータを取得する取得処理を実行し、
    前記蓄積処理では、受信した前記印刷ジョブに基づく前記蓄積ジョブデータを、前記取得処理にて取得した前記印刷パラメータと関連付けて前記メモリに蓄積し、
    さらに前記コントローラは、
    前記第1操作によって少なくとも1つの前記蓄積ジョブデータが選択された状態で、前記第2操作を受け付けた場合に、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が前記所定数を超えていれば、前記印刷パラメータ入力処理を実行せずに、選択された前記蓄積ジョブデータに関連付けられて前記メモリに蓄積される前記印刷パラメータを、選択された前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定する、
    ように構成されているプリンタ。
  3. 請求項2に記載するプリンタにおいて、
    前記所定数は1であり、
    前記コントローラは、
    前記印刷パラメータ入力処理では、
    前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータの入力を受け付ける際、前記印刷パラメータの設定画面を前記ユーザインタフェースによって表示し、前記蓄積処理によって、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータに関連付けられて前記メモリに蓄積される前記印刷パラメータを、前記設定画面に表示される前記印刷パラメータの初期値として表示し、
    前記ユーザインタフェースを介して前記初期値を変更させる前記印刷パラメータの入力を受け付けた場合、入力された前記印刷パラメータを、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定し、
    前記ユーザインタフェースを介して前記初期値を変更させる前記印刷パラメータの入力を受け付けなかった場合、前記設定画面に表示された前記初期値を、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定する、
    ように構成されているプリンタ。
  4. 請求項2に記載するプリンタにおいて、
    前記所定数は1であり、
    前記コントローラは、
    前記第1操作によって少なくとも1つの前記蓄積ジョブデータが選択された状態で、前記第2操作を受け付けた場合に、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が複数であれば、前記印刷パラメータ入力処理を実行せず、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータごとに、前記蓄積処理によって前記蓄積ジョブデータに関連付けられて前記メモリに蓄積される前記印刷パラメータを、前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定し、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が1であれば、前記印刷パラメータ入力処理を実行し、
    前記印刷パラメータ入力処理では、
    前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータの入力を受け付け、
    前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータが入力された場合、入力された前記印刷パラメータを、前記第1操作によって選択された1つの前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定し、
    前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータが入力されなかった場合、前記第1操作によって選択された1つの前記蓄積ジョブデータについて、前記蓄積処理によって関連付けられて前記メモリに蓄積される前記印刷パラメータを、前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定する、
    ように構成されているプリンタ。
  5. 請求項2に記載するプリンタにおいて、
    前記コントローラは、
    前記印刷パラメータ入力処理では、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータごとに、前記蓄積処理によって前記蓄積ジョブデータに関連付けられて前記メモリに蓄積される前記印刷パラメータが所定値であるか否かを判断し、
    前記印刷パラメータが前記所定値であると判断された前記蓄積ジョブデータについては、前記ユーザインタフェースを介して前記印刷パラメータの入力を受け付け、入力された前記印刷パラメータを、前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定し、
    前記印刷パラメータが前記所定値であると判断されなかった前記蓄積ジョブデータについては、前記印刷パラメータの入力を受け付けず、前記蓄積処理によって前記蓄積ジョブデータに関連付けられて前記メモリに蓄積される前記印刷パラメータを、前記蓄積ジョブデータの印刷に用いられる前記印刷パラメータに設定する、
    ように構成されているプリンタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    前記印刷パラメータは、部数であり、
    前記コントローラは、
    前記印刷パラメータ入力処理では、前記ユーザインタフェースを介して部数の入力を受け付け、入力された部数を、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの部数に設定する、
    ように構成されているプリンタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    前記コントローラは、
    前記第1操作によって少なくとも1つの前記蓄積ジョブデータが選択された状態で、前記第2操作を受け付けた場合に、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が前記所定数を超えていれば、前記印刷パラメータ入力処理を実行せず、前記第1操作によって選択されている前記蓄積ジョブデータについて、前記印刷パラメータ入力処理を実行せずに設定された前記印刷パラメータを用いて印刷を開始し、
    前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータの数が前記所定数を超えていなければ、前記印刷パラメータ入力処理を実行し、前記第1操作によって選択された前記蓄積ジョブデータについて、前記印刷パラメータ入力処理によって設定された前記印刷パラメータを用いて印刷を開始する、
    ように構成されているプリンタ。
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