JP2023053687A - 送信装置、受信装置、信号処理装置、信号伝送方法およびプログラム - Google Patents

送信装置、受信装置、信号処理装置、信号伝送方法およびプログラム Download PDF

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【課題】 装置内でのシリアルデータ伝送で用いる信号線数を削減し、ひいては、信号線にかかる配線パターンを削減すること。【解決手段】送信装置200は、入力クロック信号の入力を受けるクロック入力部(SCLK)と、入力クロック信号に同期した1以上の入力シリアルデータ信号の入力を受ける1以上のデータ入力部(SD0~SD3)とを含む。送信装置200は、また、入力クロック信号の所定数倍(例えば4倍)の伝送クロック信号(SCLKx4)を出力する伝送クロック出力部(TX_AUDIO_CLK)と、1以上の入力シリアルデータ信号(SD0~SD3)を、伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号に変換する変換部210と、伝送シリアルデータ信号中に制御データを挿入する挿入部208と、伝送シリアルデータ信号を出力する伝送データ出力部(TX_AUDIO_DATA)とを含む。【選択図】図5

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年4月1日、株式会社アイ・ディ・ケイのウェブサイトにて発表。 該当アドレス https://www.idk.co.jp/products/product_detail/?model=FDX-SA
本発明は、信号伝送技術に関し、より詳細には、送信装置、受信装置、信号処理装置、信号伝送方法およびプログラムに関する。
近年、映像および音声を含むデジタル信号が、多くの電子機器の間で送受信されている。映像信号を通信するためのインタフェースとしては、HDMI(登録商標)、DVI(登録商標)など、デジタル信号を送受信する規格に準拠したものを挙げることができる。
HDMI(登録商標)デジタル信号を送受信する機器において、例えばボリューム調整や切替などの音声処理を行う場合、音声信号は、映像信号とは別に音声回路へ伝送される。HDMI(登録商標)デジタル信号において、音声信号は、例えば7.1chのI2S(Inter-IC Sound)フォーマットの通信で伝送されるところ、例えば7.1chの場合、信号数が7あるため、7本分の配線パターンが必要になる。信号線数が多くとも、HDMI(登録商標)の入出力数が少ない場合は大きな問題にはならないが、多入力多出力の装置においては、基板の配線パターンが膨大となり、特性を必要とするパターンの圧迫や基板層数を上げることによるコストの増加が発生する。
上記信号線の削減に関連して、特開2020-162094号公報(特許文献1)は、伝送すべき信号の種類が増加しても外部インタフェースのケーブルの本数の増加を抑制することを目的とした送受信システムを開示する。映像信号と比べて多様な音声信号および制御信号それぞれに対して信号線を割り当てると、信号線の本数が増加し、ケーブルが太線化することになるところ、信号線の本数およびケーブルの太線化を抑制しようとするものである。特許文献1の従来技術では、送受信システムにおいて、ラッチが、サンプリングクロックが指示するタイミングで複数の信号それぞれのレベルを保持し、その保持した複数の信号をパラレルデータ信号として出力する。符号化部は、ラッチから出力されたパラレルデータ信号に基づいて符号化されたパラレルデータ信号を生成して出力する。シリアライザは、符号化部から出力されたパラレルデータ信号に基づいてシリアルデータ信号を生成して出力する。サンプリングクロックは、複数の信号のうち最も高速な信号の伝送速度以上に高速な周波数を有する。
しかしながら、上記特許文献1の従来技術は、別体として設けられる二つの筐体の間で映像信号等を伝送する外部インタフェースに関する技術である。上記特許文献1の従来技術は、クロックおよびデータを1つの信号線で伝送する技術に関するものであり、クロックトレーニング信号を必要とし、スクランブラや8B10Bなどの符号化が用いられ、構成が複雑化してしまう。さらに、クロック信号およびデータをまとめてシリアル化するため、高周波成分が多くなり、正しいデータを伝送するための工夫が必要になる。また、特許文献1は、2チャンネルステレオ音声信号を伝送する技術について言及があるが、7.1chなどの複数のシリアルデータ信号を伝送する技術について言及はない。また、特許文献1の技術は、サンプリング情報など音声以外の情報の伝送機能がなく、音声伝送に高速で非同期のサンプリングクロックを必要する。
したがって、依然として、スイッチ装置などの装置内部のモジュール間の信号伝送に適した、配線パターンの縮小を可能とする技術が求められていた。
特開2020-162094号公報
本発明は、上記従来技術を鑑みてなされたものであり、本発明は、装置内でのシリアルデータ伝送で用いる信号線数を削減し、ひいては、信号線にかかる配線パターンを削減することが可能な送信装置、受信装置、信号処理装置、信号伝送方法、送信装置を実現するためのプログラムおよび受信装置を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する送信装置を提供する。送信装置は、入力クロック信号の入力を受けるクロック入力部と、入力クロック信号に同期した1以上の入力シリアルデータ信号の入力を受ける1以上のデータ入力部とを含む。送信装置は、また、入力クロック信号の所定数倍の伝送クロック信号を出力する伝送クロック出力部と、1以上の入力シリアルデータ信号を、伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号に変換する変換部とを含む。送信装置は、さらに、伝送シリアルデータ信号中に制御データを挿入する挿入部と、伝送シリアルデータ信号を出力する伝送データ出力部とを含む。
本発明では、さらに、下記特徴を有する受信装置が提供される。受信装置は、伝送クロック信号の入力を受ける伝送クロック入力部と、伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号の入力を受ける伝送データ入力部とを含む。受信装置は、また、伝送クロック信号の所定数分の1の出力クロック信号を生成するクロック生成部と、伝送シリアルデータ信号から制御データを検出する検出部と、伝送シリアルデータ信号を、出力クロック信号に同期した1以上の出力シリアルデータ信号に変換する変換部とを含む。受信装置は、さらに、1以上の出力シリアルデータ信号を出力する1以上のデータ出力部とを含む。
本発明では、さらに、下記特徴を有する信号伝送方法が提供される。信号伝送方法は、送信側で、入力クロック信号に同期した1以上の入力シリアルデータ信号を、入力クロック信号の所定数倍の伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号に変換するステップを含む。信号伝送方法は、また、送信側で、伝送シリアルデータ信号中に制御データを挿入するステップを含む。信号伝送方法は、さらに、送信側から受信側へ、伝送クロック信号および伝送シリアルデータ信号を伝送するステップを含む。信号伝送方法は、またさらに、受信側で、伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号から制御データを検出するステップと、受信側で、伝送シリアルデータ信号を、伝送クロック信号の所定数分の1の出力クロック信号に同期した1以上の出力シリアルデータ信号に変換するステップとを含む。
本発明では、さらに、上記いずれかの送信装置、上記いずれかの受信装置またはこれらの両方を備えることを特徴とする信号処理装置が提供される。本発明では、さらに、上記送信装置を実現するためのプログラムが提供される。本発明では、さらに、上記受信装置を実現するためのプログラムが提供される。
上記構成により、装置内でのシリアルデータ伝送で用いる信号線数を削減し、ひいては、信号線にかかる配線パターンを削減することが可能となる。
本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置が備える入力ボード、出力ボードおよびオーディオ・ボードの詳細な構成を示す模式図である。 本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置におけるレシーバ-送信回路間、送信回路-受信回路間および受信回路-トランスミッタ間の信号線の構成を示す図である。 本発明の変形例の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置におけるレシーバ-送信回路間、送信回路-受信回路間および受信回路-トランスミッタ間の信号線の構成を示す図である。 図5は、本実施形態による送信回路の詳細な構成を示すブロック図である。 図6は、本実施形態による送信回路においてI2S音声信号から伝送信号への変換の仕方を説明するタイミングチャートである。 図7は、本実施形態による送信回路におけるシリアルクロックの位相反転およびその利点を説明する図である。 図8は、本実施形態による受信回路の詳細な構成を示すブロック図。 図9は、本実施形態による受信回路において伝送信号からI2S音声信号への変換の仕方を説明するタイミングチャートである。 図10は、ヘッダデータに含まれる受信状態判定用データを用いてデコードする処理を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明するものに限定されない。なお、以下に説明する実施形態では、送信装置および受信装置を備える信号処理装置として、マトリックス型スイッチ装置を一例として説明する。
図1は、本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置100の全体構成を示す。図1に示すマトリックス型スイッチ装置100は、CPU(Central Processing Unit)102と、操作部104と、映像音声マトリックススイッチ106と、それぞれ1以上の映像入力を備える1以上の入力ボード110a~110zと、それぞれ1以上の映像出力を備える1以上の出力ボード120a~120zと、オーディオ・ボード130とを含み構成される。
本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置100は、複数の映像入力と複数の映像出力とを多対多で接続するスイッチ装置である。なお、説明する実施形態では、信号処理装置が、複数の映像入力および複数の映像出力間を多対多で接続するマトリックス型スイッチ装置として構成されるものとして説明するが、本発明の実施形態による信号処理装置は、特に限定されるものではない。他の実施形態では、信号処理装置は、複数の映像入力のうちの選択された1つと、複数の映像出力のうちの選択された1つとを接続するよう構成されたスイッチ装置であってもよい。他の実施形態では、信号処理装置は、1つの映像入力と、複数の映像出力のうちの複数とを接続する分配器として構成されてもよいし、複数の映像入力のうちの選択された1つと、1つの映像出力とを接続する切替器として構成されてもよいし、1つの映像入力と、1つの映像出力とを接続する中継器として構成されてもよい。また、映像信号には、映像および音声が含まれ得るところ、信号処理装置は、映像信号および音声信号の両方を処理するものに限定されず、音声信号のみを処理するものであってもよい。
CPU102は、マトリックス型スイッチ装置100の全体制御を行う。操作部104は、マトリックス型スイッチ装置100に対する入力操作を行うためのボタン、バー、スイッチ、キーボード、マウスなどの入力装置、および、装置の設定状態などを標示するためのLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、蛍光表示管またはVFD(Vacuum fluorescent display)、キャラクタ・ディスプレイ、LED(Light-Emitting Diode)インジケータなどの出力装置を備える。操作部104を用いることで、複数の映像入力と複数の映像出力との間のマッピングを設定することができる。
入力ボード110は、映像デジタル信号の入力を受けるための装置であり、マトリックス型スイッチ装置100の筐体(例えばその中のバックパネルのプリント基板)が備えるスロットに挿入される。各入力ボード110には、1または複数の映像入力端子が設けられており、各映像入力端子には、外部のカメラ、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、Blu-ray(登録商標)プレーヤ、パーソナルコンピュータ、中継器などが備える映像出力端子がケーブルを介して接続される。映像入力端子のインタフェース規格としては、特に限定されるものではないが、HDMI(登録商標)を例示することができる。HDMI(登録商標)を用いる場合は、映像信号とともに音声信号が入力され得る。入力ボード110の数は、特に限定されるものではなく、1以上の任意の数とすることができる。同様に、入力ボード110毎の映像入力端子の数も、1以上の任意の数とすることができる。
出力ボード120は、映像デジタル信号を出力するための装置であり、マトリックス型スイッチ装置100の筐体(例えばその中のバックパネルのプリント基板)が備えるスロットに挿入される。各出力ボード120には、1または複数の映像出力端子が設けられており、各映像出力端子には、外部のディスプレイ、DVDレコーダ、Blu-ray(登録商標)レコーダ、中継器などが備える映像入力端子が接続される。映像出力端子のインタフェース規格としては、特に限定されるものではないが、HDMI(登録商標)を例示することができる。HDMI(登録商標)を用いる場合は、映像信号とともに音声信号が出力され得る。出力ボード120の映像出力端子の数は、特に限定されるものではなく、1以上の任意の数とすることができる。同様に、出力ボード120毎の入力数も、1以上の任意の数とすることができる。
映像音声マトリックススイッチ106は、1以上の入力ボード110と、1以上の出力ボード120とに接続されており、1以上の入力ボード110が備える複数の映像入力端子と、1以上の出力ボード120が備える複数の映像入力端子との接続の対応関係を切り替える。いずれの映像入力端子に入力された映像デジタル信号がいずれの映像出力端子から出力されるかは、例えば、操作部104などの設定画面や、別途設けられるWebインタフェースを介してブラウザなどから設定可能である。映像音声マトリックススイッチ106は、映像入力/出力端子毎に映像信号および音声信号を管理しており、映像信号に重畳(エンベッド)された音声信号を、チャンネル切換時に映像信号と連動して切り替える。
オーディオ・ボード130は、音声信号の入出力を行うための装置であり、マトリックス型スイッチ装置100の筐体(例えばその中のバックパネルのプリント基板)が備えるスロットに挿入される。オーディオ・ボード130は、1以上の入力ボード110a~110zと接続されてよく、各映像入力端子に入力された映像デジタル信号のうちの音声信号の入力を受けることができる。入力された音声信号は、例えば、オーディオ・ボード130が備える音声出力端子から出力することができる。オーディオ・ボード130は、また、1以上の出力ボード120a~120zと接続されてもよく、音声信号を、各映像出力端子から出力される映像デジタル信号に重畳することができる。ここで、重畳するための音声信号は、オーディオ・ボード130が備える音声入力端子から入力され得る。
なお、説明の便宜上、入力ボード110、出力ボード120およびオーディオ・ボード130のみを示したが、他のボード、ユニットおよび入出力端子を備えてもよいし、さらに、入力ボード110、出力ボード120およびオーディオ・ボード130の一部が備えられていなくてもよい。例えば、HDMI(登録商標)以外の映像入力/出力端子を備える入力ボードや出力ボードが備えられていてもよいし、入力ボード110および出力ボード120に代えて、あるいはこれらと共に、映像入力端子および映像出力端子の両方を備える入出力ボードが備えていてもよい。他の入出力端子として、RS-232C(Recommended Standard 232 version C)やLAN(Local Area Network)コネクタが備えられていてもよいし、他のユニットとして、一方の電源に障害があった際に他方の正常な電源から電力を供給するための二重化電源ユニット、ファンユニットが備えられてもよい。
なお、説明する実施形態において、入力ボード110、出力ボード120およびオーディオ・ボード130が、それぞれ、マトリックス型スイッチ装置100が備えるバックパネルの各種ボードが装着可能なスロットに挿入されるものとして説明した。しかしながら、実装形式は、これに限定されるものではなく、他の実施形態では、所定数の入力ボード110、出力ボード120およびオーディオ・ボード130が固定的にマトリックス型スイッチ装置100に備えられていてもよい。
図2は、本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置100が備える入力ボード110、出力ボード120およびオーディオ・ボード130のより詳細な構成を示す。以下、図2を参照しながら、まず、入力ボード110の詳細な構成について説明する。図2に示すように、入力ボード110は、CPU112と、1以上の送信回路114(図2中、1つの送信回路に代表的に符番が付されている。)と、それぞれ送信回路114に接続される1以上のHDMI(登録商標)レシーバ(以下、単にレシーバと参照する。)116(同様に、図2中、1つのレシーバに代表的に符番が付されている。)と、それぞれレシーバ116に接続される1以上のコネクタ118(同様に、図2中、1つのコネクタに代表的に符番が付されている。)とを含み構成される。
CPU112は、入力ボード110の全体制御を行う。コネクタ118は、HDMI(登録商標)Type-A、Type-C,Type-Dなどのコネクタである。レシーバ116は、HDMI(登録商標)インタフェースをサポートするレシーバであり、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)信号の入力を受けて、映像信号および音声信号を出力する。各レシーバ116が出力する音声信号は、送信回路114に入力される。音声信号は、7.1chフォーマットなどのI2S規格に準拠した音声信号であり、特に限定されるものではないが、32kHz~192kHzのサンプリング周波数でサンプリングされた、量子化ビット数が16~24のマルチチャンネルリニアPCM(Pulse Code Modulation)形式のデジタルデータである。なお、音声信号は、7.1ch(8チャンネル)フォーマットに限定されるものではなく、2.0ch、5.1chの音声信号であってもよい。
送信回路114は、レシーバ116から入力された音声信号を、本発明の実施形態による所定形式の伝送信号に変換し、変換された伝送信号を出力する。送信回路114から出力された伝送信号は、入力ボード側スロット、プリント基板内の配線パターン、オーディオ・ボード側スロットを経由して、オーディオ・ボード130に入力される。
なお、以下の説明では、音声信号に対する処理について説明するが、映像信号や制御信号についての説明は、省略されるか、あるいは簡略化される。特定の実施形態においては、レシーバ116から出力される映像信号は、上述した映像音声マトリックススイッチ106を介して、出力ボード120に出力される。映像信号の解像度は、特に限定されるものではないが、HD(High Definition)、4K、8Kなど任意のものであってよい。
また、説明する実施形態では、入力ボード110は、4組のコネクタ118およびレシーバ116、つまり、4つの映像入力端子を備えている。送信回路114は、典型的には、すべての映像入力端子に入力された映像入力信号に重畳された音声信号(つまり4つの音声信号)を出力(変換された所定方式の各伝送信号として)することができ、以下の説明では、4つすべての音声信号が出力されるものとする。つまり、送信回路114は、入力ボード110に備えられる映像入力端子の数の分だけ設けられる。しかしながら、特に限定されるものではなく、複数の映像入力信号のうちの選択された一部(1または複数)に対応する音声信号を出力することとしてもよい。
以下、さらに図2を参照しながら、オーディオ・ボード130の詳細な構成について説明する。図2に示すように、オーディオ・ボード130は、音声マトリックススイッチ132と、受信回路134と、オーディオ出力回路136と、音声出力端子138とを含み構成される。
(受信系の)音声マトリックススイッチ132は、各入力ボード110の1以上の送信回路114と信号線を介して接続されており、入力される1以上の伝送信号のうちの所定数の伝送信号を受信回路134に出力する。例えば、4つの映像入力を有する入力ボード110が8つある場合は、音声マトリックススイッチ132に32の伝送信号が入力され、そのうちの選択された所定数(例えば4)の伝送信号が受信回路134に入力される。つまり、伝送信号の数の分の信号線が設けられる。なお、説明の便宜上、音声出力端子138および音声出力が、1つだけ設けられるものとして説明するが、音声出力端子138および音声出力が複数あってもよい。複数ある場合は、音声マトリックススイッチ132は、音声出力端子138の数の分だけ、受信回路134に伝送信号を出力する。
受信回路134は、入力ボード110の送信回路114から、入力側スロット、プリント基板内の配線パターン、オーディオ側スロット、音声マトリックススイッチ132を経由して入力された、本発明の実施形態による所定方式の伝送信号を、I2S規格に準拠した音声信号に変換し、出力する。受信回路134から出力された音声信号は、オーディオ出力回路136に入力される。受信回路134は、音声出力端子138の数の分だけ、受信処理を行う回路ブロックを有する。
オーディオ出力回路136は、I2S規格に準拠した音声信号を処理し、処理後の音声信号を音声出力端子138から出力する。ここで、オーディオ出力回路136が担当する処理としては、特に限定されるものではないが、例えば、I2S規格に準拠した音声デジタル信号を、D/Aコンバータにより、アナログ音声信号に変換する処理を挙げることができる。なお、7.1chの音声信号をステレオ音声信号に変換して出力する場合は、マルチチャンネルリニアPCM信号をダウンミックスして出力がなされる。
オーディオ・ボード130は、図2に示すように、さらに、送信系の構成を備えることができ、より具体的には、送信系の音声マトリックススイッチ142と、送信回路144と、オーディオ入力回路146と、音声入力端子148とを含み構成される。
音声入力端子148は、外部からの音声信号の入力を受けて、入力された音声信号をオーディオ入力回路146に出力する。オーディオ入力回路146は、入力された所定の音声信号を処理して、I2S規格に準拠した音声信号を送信回路144に出力する。ここで、オーディオ入力回路146が担当する処理としては、特に限定されるものではないが、例えば、A/Dコンバータにより、入力されたアナログ音声信号をI2S規格に準拠した音声デジタル信号に変換する処理を挙げることができる。なお、ステレオ音声信号を、7.1chの音声信号に変換する場合は、8チャンネルのうちの2チャンネルだけに変換することとしてもよいし、アップミックスしてチャンネル拡張してもよい。
送信回路144は、オーディオ入力回路146から入力されるI2S規格に準拠した音声信号を、本発明の実施形態による所定方式の伝送信号に変換し、変換された伝送信号を、音声マトリックススイッチ142、オーディオ側スロット、プリント基板内の配線パターン、出力ボード側スロットを経由して、出力ボード120に出力する。なお、説明の便宜上、音声入力端子148は、1つだけ設けられるものとして説明するが、音声入力端子148が複数あってもよく、その場合、送信回路144は、音声入力端子148の数の分だけ、送信処理を行う回路ブロックを有し、音声マトリックススイッチ142に、音声入力端子148の数の分だけ、伝送信号を入力する。
なお、図2は、変形例の実施形態も示されており、点線130aで示す境界で示すように、送信系のコンポーネントのみを備えるボード、受信系のコンポーネントのみを備えるボードであってもよい。さらに、オーディオ出力回路136、オーディオ入力回路146、音声出力端子138および音声入力端子148を備えるように、入力および出力を別個に処理するのではなく、破線で示すように、入力および出力を一体的に処理するオーディオ入出力回路150および音声入出力端子152を備えてもよい。オーディオ入出力回路150は、例えば、I2S音声信号と、ネットワークオーディオ規格に準拠した音声信号との相互の変換処理を行うことができる。音声入出力端子152は、ネットワークオーディオ規格に準拠した音声信号の入出力を行うことができる。ネットワークオーディオの規格としては、特に限定されるものではないが、例えば、Audinate社のDante規格の音声信号を採用することができる。
以下、さらに図2を参照しながら、出力ボード120の詳細な構成について説明する。図2に示すように、出力ボード120は、CPU122と、1以上の受信回路124(図2中、1つの受信回路に代表的に符番が付されている。)と、それぞれ受信回路124に接続される1以上のHDMI(登録商標)トランスミッタ(以下、単にトランスミッタと参照する。)126(同様に、図2中、1つのトランスミッタに代表的に符番が付されている。)と、それぞれトランスミッタ126に接続される1以上のコネクタ128(同様に、図2中、1つのコネクタに代表的に符番が付されている。)とを含み構成される。
CPU122は、出力ボード120の全体制御を行う。コネクタ128は、HDMI(登録商標)Type-A、Type-C,Type-Dなどのコネクタである。トランスミッタ126は、HDMI(登録商標)インタフェースをサポートするトランスミッタであり、映像信号と、I2Sによる音声信号の入力を受けて、コネクタ128にTMDS信号を出力する。
受信回路124は、外部から受信した本発明の実施形態による所定方式の伝送信号をI2S音声信号に変換し、変換されたI2S音声信号をトランスミッタ126に出力する。なお、説明する実施形態では、出力ボード120は、4組のコネクタ128およびトランスミッタ126、つまり4つの映像出力端子を備えている。受信回路124は、オーディオ・ボード130の音声マトリックススイッチ142と信号線を介して接続されており、4つの映像出力を有する出力ボード120の場合は、4つの受信回路124に4つ分の信号線が接続され得る。オーディオ・ボード130について説明を補足すると、音声マトリックススイッチ142は、各出力ボード120の受信回路124と、各出力ボード120が備える映像出力端子の数の分の信号線で接続されている。例えば、4つの映像出力を有する出力ボード120が8つある場合は、音声マトリックススイッチ142は、32の出力を有する。音声マトリックススイッチ142により、選択された任意の映像出力端子の映像出力信号に、音声入力端子148に入力された音声信号を重畳することができる。
なお、説明する実施形態では、HDMI(登録商標)レシーバ、HDMI(登録商標)トランスミッタを備え、映像入力信号および映像出力信号は、HDMI(登録商標)規格のTMDSであるものとして説明するが、特に限定されるものではない。特定の実施形態において、トランスミッタ126およびレシーバ116は、LSIで構成されており、送信回路114,144および受信回路124,134は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などによって構成される。
オーディオ・ボード130を搭載することで、映像入力信号に重畳されたデジタル音声信号を、アナログ音声信号またはネットワークオーディオ信号に変換して出力することができる。また、アナログ音声信号またはネットワークオーディオ信号を、デジタル音声信号に変換し、任意の映像出力信号に重畳することができる。
図1および図2に示した実施形態において、本発明の実施形態による信号伝送方法は、任意の映像入力信号に重畳されたデジタル音声信号を、アナログ音声信号またはネットワークオーディオ信号として出力するフローにおいて、入力ボード110の送信回路114およびオーディオ・ボード130の受信回路134間の信号伝送に適用することができる。また、本発明の実施形態による信号伝送方法は、アナログ音声信号またはネットワークオーディオ信号を、デジタル音声信号として任意の映像出力信号に重畳するフローにおいて、オーディオ・ボード130の送信回路144および出力ボード120の受信回路124間の信号伝送に適用することができる。あるいは、本発明の実施形態による信号伝送方法は、任意の映像入力信号を任意の映像出力端子から出力するフローにおいて、入力ボード110から出力ボード120に音声信号を伝送する際の信号伝送に適用してもよい。
図3は、本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置100におけるレシーバ-送信回路間、送信回路-受信回路間および受信回路-トランスミッタ間の信号線の構成を示す。本発明の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置100においては、送信回路114側で、7.1chデジタルオーディオフォーマットであるI2Sの7信号を2信号に変換して、信号線を介して、受信回路側へ伝送する。受信回路124側では、2信号の伝送信号を受信した後、元の7.1chデジタルオーディオフォーマットであるI2Sの7信号に復元する。これにより、従来では7信号分の信号線が必要であったところ、2信号として、5信号分の信号線数の削減を図る。なお、図3では、送信回路および受信回路にはそれぞれレシーバおよびトランスミッタが接続されているが、一方がオーディオ・ボード130である場合は、トランスミッタに代えてオーディオ出力回路が、レシーバに代えてオーディオ入力回路が接続される。
図3に示すように、レシーバ116から送信回路114へは、第1~第3の入力端子(IN1~IN3)を介して、マスタークロック信号(MCLK)、シリアルクロック信号(SCLK)およびLRクロック信号(LRCLK)の3つのクロック信号が入力される。レシーバ116から送信回路114へは、さらに、第4~第7の入力端子(IN4~IN7)を介して、7.1ch(8チャンネル)に対応した4ストリームのシリアルデータ信号(SD0~SD3)が入力される。そして、送信回路114は、この7信号を2信号に変換し、第1および第2の出力端子(OUT1,OUT2)を介して、伝送クロック信号および伝送シリアルデータ信号を出力する。送信回路114の入出力は、下記表1にまとめられる。なお、LRクロック(LRCLK)信号は、音声のサンプリング周波数の信号であり、特に限定されるものではないが、32kHz、44.1kH、48kHz、88.2kHz、96kHzおよび192kHzのいずれかが選択される。なお、レシーバ116からは、映像信号も出力されるが、ここでは説明を割愛する。
Figure 2023053687000002
送信回路114について概要を説明すると、送信回路114は、I2Sフォーマットの複数のシリアルデータ(SD0~SD3)を並列化し、シリアルクロック(SCLK)の周波数を所定数倍(好ましくは整数倍であり、説明する実施形態においては4倍)した伝送クロックに合わせて再度直列化する。その際に、直列化したデータの先頭にデコード用データ(ヘッダデータ)が挿入される。これにより、通信開始時の受信側でのデータの先頭(基準位置)の認識と、途切れた際の再認識とが可能となる。シリアルクロック信号(SCLK)の4倍の周波数の伝送クロックは、そのようにマスタークロック信号(MCLK)をレシーバ116に設定することによって生成することができる。
上述したシリアルクロック信号(SCLK)は、本実施形態における入力クロック信号を構成し、シリアルクロック信号(SCLK)の入力を受ける入力端子(IN2)が、本実施形態におけるクロック入力部を構成する。各シリアルデータ信号(SD0~SD3)は、本実施形態における入力シリアルデータ信号を構成し、各シリアルデータ信号(SD0~SD3)が入力される入力端子(IN4~IN7)が、本実施形態におけるデータ入力部を構成する。LRクロック信号(LRCLK)は、シリアルデータ信号(SD0~SD3)中のチャンネル区間を示す、本実施形態における第2入力クロックを構成し、LRクロック信号(LRCLK)の入力を受ける入力端子(IN3)が、本実施形態における第2クロック入力部を構成する。また、伝送クロック信号は、入力クロック信号の整数倍(周波数が4倍)の伝送クロック信号を構成し、伝送クロック信号が出力される出力端子(OUT1)が、伝送クロック出力部を構成する。伝送シリアルデータ信号が出力される出力端子(OUT2)が、伝送データ出力部を構成する。
一方、受信回路124へは、図3に示すように、送信回路から、2つの入力端子(IN1,IN2)を介して、伝送クロック信号および伝送シリアルデータ信号が入力される。受信回路124からトランスミッタ126へは、第1~第3の出力端子(OUT1~OUT3)を介して、マスタークロック信号(MCLK)、シリアルクロック信号(SCLK)およびLRクロック信号(LRCLK)の3つのクロック信号が出力される。受信回路124からトランスミッタ126へは、さらに、第4~第7の出力端子(OUT4~OUT7)を介して、8チャンネルに対応する4ストリームのシリアルデータ信号(SD0~SD3)が出力される。受信回路124の入出力を下記表2にまとめる。なお、トランスミッタ126へは、映像信号も入力されるが、ここでは説明を割愛する。
Figure 2023053687000003
受信回路124について概要を説明すると、受信回路124は、伝送シリアルデータ信号をI2Sフォーマットの複数のシリアルデータ(SD0~SD3)に変換する。送信側にて直列化された伝送シリアルデータ信号と伝送クロック信号との入力を受けて、所定回数のヘッダデータが正常に認識されると、受信回路124は、デコード処理を開始する。受信回路124は、デコード開始後もヘッダデータを常に監視し、ヘッダデータが正常に受信できない場合はその後のデータも破損していると考えられるためやり直しを行う。これにより、データが正常に受信できるようにする。伝送クロック信号にてI2S信号のシリアルクロック信号(SCLK)およびLRクロック信号(LRCLK)を生成し、LRクロック信号(LRCLK)に同期して、I2Sフォーマットに変換し元の音声データに戻す。シリアルクロック信号(SCLK)は、伝送クロック信号の整数分の一の周波数となる。なお、マスタークロック(MCLK)は、トランスミッタ126で、シリアルクロックの整数倍の伝送クロック信号そのまま使用するよう設定することができる。
伝送クロック信号の入力を受ける入力端子(IN1)は、本実施形態における伝送クロック入力部を構成する。伝送シリアルデータ信号が入力される入力端子(IN2)が、本実施形態における伝送データ入力部を構成する。出力端子(OUT2)から出力されるシリアルクロック信号(SCLK)は、本実施形態における出力クロック信号を構成する。出力端子(OUT3)から出力されるLRクロック信号(LRCLK)は、シリアルデータ信号中のチャンネル区間を示す、本実施形態における第2出力クロック信号を構成する。各シリアルデータ信号(SD0~SD3)を出力する出力端子(OUT4~OUT7)が、本実施形態におけるデータ出力部を構成し、出力端子(OUT4~OUT7)から出力される各シリアルデータ信号(SD0~SD3)が、本実施形態における出力シリアルデータ信号を構成する。
なお、レシーバ116の仕様によっては、シリアルクロック信号(SCLK)の周波数の整数倍のクロック信号を設定によって生成する機能を有さない場合がある。以下、図4を参照しながら、そのような機能を有さない場合に採用することができる、変形例の実施形態について説明する。
図4は、本発明の変形例の実施形態によるマトリックス型スイッチ装置におけるレシーバ-送信回路間、送信回路-受信回路間および受信回路-トランスミッタ間の信号線の構成を示す図である。図4に示すように、送信回路114および受信回路124には、それぞれ、PLL(Phase Locked Loop)回路111,121が接続されている。そして、この変形例の実施形態では、送信回路114側では、シリアルクロック信号(SCLK)を源信としてPLL回路111により整数倍(4倍)のマスタークロック(MCLK)を生成する。これに対して、受信回路124では、サンプリングレート情報に基づいて、PLLにて、トランスミッタ126が受信可能なマスタークロック(MCLK)を生成する。
なお、説明する実施形態では、7.1chのI2S音声信号を取り扱うものとして、伝送クロック信号が、シリアルクロック信号(SCLK)の4倍の周波数を有するが、必ずしも伝送クロック信号がシリアルクロック信号(SCLK)の4倍の周波数を有する構成に限定されるものではない。所定チャンネル数のデジタル音声信号が、好ましくは単一のデータ信号線で伝送される範囲において、任意の倍数(非整数倍を含む。)とすることができる。例えば、7.1chのI2S音声信号を取り扱うものとして、8倍としてもよい。なお、シリアルクロック信号(SCLK)に対する伝送クロック信号の周波数は、サンプリング周波数に同期させる観点から、整数倍であること好ましく、回路簡素化の観点からは、さらに偶数倍であることが好ましく、7.1chに対応するためには、4以上の倍数であることが好ましい。
以下、図5を参照しながら、本実施形態による送信回路200の詳細な構成について説明する。図5に示す送信回路200は、信号伝送の両端における入力ボード110の送信回路114またはオーディオ・ボード130の送信回路144として用いられ得る。図5に示す送信回路200は、ヘッダデータ生成部202と、シリアルパラレル変換部204と、FIFO(First in First out)メモリ206と、パラレルシリアル変換部208と、位相変更部212とを含み構成される。
ヘッダデータ生成部202は、受信側で復元するための制御データとしてのヘッダデータを生成する。ヘッダデータは、受信側でシリアルデータの先頭およびデータが正常に受信できているかどうかを判断する際に用いられる。特定の実施形態において、ヘッダデータは、固定長(例えば32ビット)であり、先頭から所定ビット長(例えば24ビット)を固定パターン(例えば24ビットすべてがLowに固定)とし、この固定パターンは、伝送シリアルデータ信号における基準位置を示す位置検知用データとしてはたらく。ヘッダデータの末尾の残りのビット(32ビット長で24ビットを固定パターンとした場合は、残り8ビット)は、受信側で受信状態を判断するための受信状態判定用データとして用いられる。受信状態判定用データは、所定のルールに基づいてLRクロック信号に応じて変更される値を用いることができる。特定の実施形態では、受信状態判定用データは、LRクロック信号(LRCLK)の1クロックごとに、0xA0、0x51、0xA2、0x53、0xA4、0x55、0xA6、0x57、0xA8、0x59の順で変化し、0x59の後は、再び0xA0に戻るように構成されている。これにより、シリアルデータの連続性を保証することができ、受信側での破損による偶然的な検出を防止することができる。ヘッダデータ生成部202は、生成したヘッダデータをパラレルシリアル変換部208に出力し、パラレルシリアル変換部208が、ヘッダデータを、出力すべき伝送データに挿入する。
シリアルパラレル変換部204、FIFOメモリ206およびパラレルシリアル変換部208は、シリアルクロック信号(SCLK)に同期した(ビット列を有する)I2Sフォーマットの複数のシリアルデータ(SD0~SD3)を、伝送クロック信号に同期した(ビット列を有する)伝送シリアルデータ信号に変換する。
以下、図6を併せて参照しながら、図5に示す各モジュールのはたらきを説明する。図6は、本実施形態による送信回路200においてI2Sフォーマットの音声信号から伝送信号への変換の仕方を説明するタイミングチャートである。なお、図6に示すタイミングチャートは、LRクロック(LRCLK)の一周期分、つまり音声信号の1サンプリングクロック分の範囲を示している。LRクロック信号は、シリアルクロックで32クロック分のLowの区間と、32クロック分のHighの区間とを含む。
図6に示すように変換前の音声信号では、シリアルクロック信号(SCLK)に同期した4ストリームのシリアルデータ(SD0~SD3)があり、各シリアルデータ信号(SD0~SD3)においては、LRクロック(LRCLK)のHighおよびLowの各区間に1チャンネル分の所定ビット数の値(図6に示す例では24ビットの値)、つまり各ストリームに2チャンネル分のデジタル値が含まれる。ここで、具体的な周波数について言及すると、音声信号のサンプリングレートが、44.1kHzであるとした場合、LRクロック(LRCLK)は、44.1kHzとなり、シリアルクロック(SCLK)は、I2SフォーマットではLRクロック(LRCLK)一周期にストリーム当たり32ビットのLR2チャンネル分があるとして、2.8224MHzとなる。マスタークロック(MCLK)は、シリアルクロック(SCLK)の4倍として、11.2896MHzとなる。
変換後は、シリアルクロック信号(SCLK)の4倍の周波数の伝送クロック信号(TX_AUDIO_CLK)に同期して、伝送シリアルデータ信号(TX_AUDIO_DATA)が出力される。伝送シリアルデータ信号(TX_AUDIO_DATA)には、(1)~(10)の区間があり、第1の区間(1)は、ヘッダデータ生成部202で生成されたヘッダデータが挿入される区間である。第2~第5の区間(2)~(5)および第7~第10の区間(7)~(10)は、音声データに対応する区間である。第6の区間(6)は、サンプリングレート情報を保持する区間である。
シリアルパラレル変換部204は、I2Sフォーマットの各シリアルデータ信号(SD0~SD3)を所定ビット(例えば24ビット)で並列化し、所定ビットの値(例えば24ビットの値)複数をFIFOメモリ206に記憶させる。
伝送タイミングで、FIFOメモリ206から、並列化した音声データ(複数の値)を読み出し、パラレルシリアル変換部208で、ヘッダデータ、並列化された音声データおよびサンプリングレート情報に基づいて、伝送シリアルデータ信号に変換する。パラレルシリアル変換部208は、より具体的には、FIFOメモリ206に記憶されたパラレルデータ(複数の値)を直列化し、伝送シリアルデータ信号に変換する。I2Sフォーマットのシリアルデータ信号と、伝送データの各区間との対応関係は、以下の通りとなる。
Figure 2023053687000004
伝送データの区間(6)の情報伝送用データは、外部より制御用CPUにて設定されたサンプリングレート情報を保持し、受信側でPLLまたは音声データの制御を行う際に用いられる。情報伝送用データは、以下の通りとなる。なお、情報伝送用データは、3ビットで充分であるが、ここでは固定長(例えば24ビット)となる。
Figure 2023053687000005
なお、伝送シリアルデータ信号(TX_AUDIO_DATA)では、256クロック分(デジタル値24ビット×4ストリーム×2チャンネル+ヘッダデータ32ビット+情報伝送用データ24ット+固定8ビット(8ビットのLow固定期間))が、LRクロック(LRCLK)一周期(サンプリング周期)分に対応する。また、表4に記載されるサンプリングレートは、あくまでも例示であり、176.4kHzなどの他のサンプリングレートを追加または代替で含んでいてもよいし、いくつかの値を含まなくてもよい。
シリアルパラレル変換部204、FIFOメモリ206およびパラレルシリアル変換部208は、本実施形態における送信装置の変換部を構成する。シリアルパラレル変換部204は、本実施形態における送信装置の第1変換部を構成し、パラレルシリアル変換部208は、本実施形態における送信装置の挿入部および第2変換部を構成する。
位相変更部212は、伝送クロック信号の位相を変更、より具体的には位相を反転させる。図7は、本実施形態による送信回路200におけるシリアルクロックの位相反転およびその利点を説明する。図7に示すように、伝送シリアルデータ信号は、伝送クロック信号との2線で伝送されるところ、この時に伝送路の遅延等により伝送シリアルデータ信号および伝送クロック信号のタイミングが変化する可能性がある。受信側で、伝送シリアルデータのビット切り替わり位置に対応する伝送クロックの立ち上がりエッジでデータをラッチする場合、伝送シリアルデータ信号または伝送クロック信号に時間的なズレが生じた場合、ズレの生じ方の仕方によってはラッチミスが生じてしまう。そこで、位相変更部212は、シリアルクロック(SCLK)を整数倍して得られる信号をさらに反転した上で伝送クロック信号として出力する。クロックを反転し、クロックの立ち上がりをデータ区間の中央にもってゆくことで、伝送経路の遅延等によるラッチミスの発生の可能性を低下させることができる。
以下、図8を参照しながら、本実施形態による受信回路250の詳細な構成について説明する。図8に示す受信回路250は、信号伝送の両端におけるオーディオ・ボード130の受信回路134および出力ボード120の受信回路124として用いられる。
図8に示す受信回路250は、クロック検出部252と、データラッチ254と、ヘッダデータ処理部256と、シリアルパラレル変換部258と、FIFOメモリ260と、メモリ制御部262と、SCLK/LRCLK生成部264と、パラレルシリアル変換部266とを含み構成される。
クロック検出部252は、伝送クロック信号の検出を行う。クロック検出部252は、未検出状態では、後段の回路の初期化を行う。伝送クロック信号の検出方法としては、特に限定されるものではないが、説明する実施形態では、以下のように行うことができる。所定周波数(例えば60MHz)のシステムクロックが入力されており、システムクロックに対する時定数が予め設定されているものとする。伝送クロック信号が入力されると時定数がクリアされ、伝送クロック検出状態に移行する。一方、伝送クロックが入力されない状態となると、時定数がカウントアップされる。そして、時定数が上限値に達すると、伝送クロックが未検出と判断され、伝送クロックの喪失が検出される。この場合、上述したように、リセット信号がヘッダデータ処理部256に入力される。
データラッチ254は、伝送クロック信号(RX_AUDIO_CLK)に基づいて、伝送シリアルデータ信号(RX_AUDIO_DATA)をラッチする。これにより伝送中に生じた伝送クロック信号と伝送シリアルデータ信号の位相が合わせられる。
ヘッダデータ処理部256は、伝送シリアルデータ信号中のヘッダデータを検出する。上述したように、ヘッダデータには、シリアルデータにおける基準位置(ヘッダの場合は先頭)を示す位置検知用データおよび受信状態を判断するための受信状態判定用データが含まれている。ヘッダデータ処理部256は、ヘッダデータに含まれる位置検知用データを検出することで、伝送シリアルデータ信号における基準位置、つまり先頭を識別し、有効期間を示す信号を出力する。また、ヘッダデータ処理部256は、さらに、ヘッダデータに含まれる受信状態判定用データを検知し、適切な値であることを確認する。ヘッダデータ処理部256は、ヘッダデータ検出後も監視を続け、途切れにより正常に受信できなかった場合は最初から処理を行う。これにより万が一データの先頭がずれた場合や、データの破損により発生する不本意な音声が維持し続けることを防止することができる。ヘッダデータ処理部256は、本実施形態における伝送シリアルデータ信号から制御データを検出する検出部を構成する。
シリアルパラレル変換部258、FIFOメモリ260およびパラレルシリアル変換部266は、伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号を、シリアルクロック信号(SCLK)に同期したI2Sフォーマットの複数のシリアルデータ(SD0~SD3)に変換する。
以下、図9を併せて参照しながら、図8に示す各モジュールのはたらきを説明する。図9は、本実施形態による受信回路250において伝送信号からI2Sフォーマットの音声信号への変換の仕方を説明するタイミングチャートである。なお、図9に示すように、受信側での変換は、図6に示した送信側での変換の逆変換となる。図9に示すタイミングチャートも、LRクロック(LRCLK)の一周期分の範囲を示しており、伝送シリアルデータ信号(RX_AUDIO_DATA)の256クロック分が、LRクロック(LRCLK)一周期分に対応する。
シリアルパラレル変換部258は、識別された基準位置(先頭)に基づいて、伝送シリアルデータ信号を並列化し、FIFOメモリ260にパラレルデータ(複数の値)を記憶させる。より具体的には、シリアルパラレル変換部258は、第2~第5および第7~第10の区間の伝送シリアルデータを各音声データに変換し、第6の区間の伝送シリアルデータをサンプリングレート情報に変換する。ヘッダデータ処理部256からはデータの有効期間が入力されるので、シリアルパラレル変換部258は、シフトレジスタによりLRクロック(LRCLK)ごとにシリアルデータからパラレルデータに変換する。変換された音声データは、FIFOメモリ260に記憶される。サンプリングレート情報は外部に出力され得る。
SCLK/LRCLK生成部264は、伝送クロック信号を整数分の1(特定の実施形態では4分の1)にして、シリアルクロック信号(SCLK)を生成するとともに、出力シリアルデータ信号中のチャンネル区間を示すLRクロック(LRCLK)を生成する。LRクロック(LRCLK)は、一周期にストリーム当たり32ビットのLR2チャンネル分があるとして、シリアルクロック信号(SCLK)の64分の1の周波数となる。
メモリ制御部262は、生成されたシリアルクロック(SCLK)およびLRクロック(LRCLK)のタイミングに合わせて、FIFOメモリ260からデータを読み出す。FIFOメモリ260から読み出された音声データは、パラレルシリアル変換部266が、I2Sフォーマットに変換し出力する。パラレルシリアル変換部266は、より具体的には、LRクロック(LRCLK)のタイミングで、FIFOメモリ260記憶された複数の値を所定単位(2チャンネル単位)で直列化し、複数の出力シリアルデータ信号(SD0~SD3)に変換する。直列化の仕方は、表3で示した対応関係と逆となる。
シリアルパラレル変換部258、FIFOメモリ260およびパラレルシリアル変換部266は、本実施形態における受信装置の変換部を構成する。シリアルパラレル変換部258は、本実施形態における受信装置の第1変換部を構成し、パラレルシリアル変換部266は、本実施形態における受信装置の第2変換部を構成する。
以下、図10を併せて参照しながら、ヘッダデータに含まれる受信状態判定用データを用いたデコード処理について説明する。図10は、ヘッダデータに含まれる受信状態判定用データを用いてデコードする処理を説明する図である。
図8に示すヘッダデータ処理部256は、ヘッダデータに含まれる受信状態判定用データを検知することで、受信状態を識別する。より具体的には、上述したように、ヘッダデータには、固定パターンの後に受信状態判定用データがくるため、固定パターンを検出し、その後、所定ビット長(例えば8ビット)の値を確認する。例えば24ビットすべてがLowに固定される固定パターンを用いる場合は、まず(1)例えば20クロック以上Lowの値を連続して検知したか否かを判断し、次いで、(2)Lowの値を連続して検知した後に期待する値が検知されたか否かを判定する。もし、20クロック以上Lowの値を連続して検知され、続いて期待された値が検知された場合は、(3)成功したものとして次のサイクルの判断に移る。例えば、LRクロック1周期がシリアルクロックで256クロックである場合で、ヘッダデータが32ビットある場合、残り224クロック分タイマーで待機する。
送信側で付加した一連の値すべて(例えば0xA0、0x51、0xA2、0x53、0xA4、0x55、0xA6、0x57、0xA8、0x59)を正常に受信できた場合(4)には、ヘッダデータの検出状態に遷移し、デコードを開始する。ここで、上述したルールに基づいて一連の値が付加される場合、未検出状態から検出状態には、LRクロック(LRCLK)で10クロック分の時間がかかる。一方、いずれかの段階かで、20クロック以上Lowの値を連続して検知されなかったり、検知されたとしても期待された値が検知されなかったりした場合は、(5)失敗したものとしてリセットし、(0)初期状態からやり直す。
なお、上述した実施形態では、Lowの値を所定回数連続して検知した後に、期待の値が検知されたか否かを判定し、検知された場合に次の判断へ移行していたが、この判定方法に限定されるものではない。他の実施形態では、ヘッダデータ全体が期待される値であるか否かを判断することで次の判断へ移行することとしてもよい。また、上述した実施形態では、10個の一連の値を用いて10クロック分の時間で検出しているが、10に限定されるものではなく、任意の数としてよい。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、装置内でのシリアルデータ伝送で用いる信号線数を削減し、ひいては、信号線にかかる配線パターンを削減することが可能な送信装置、受信装置、信号処理装置、信号伝送方法、送信装置を実現するためのプログラムおよび受信装置を実現するためのプログラムを提供することができる。
特定の実施形態では、7.1chデジタルオーディオフォーマットにおいて、従来では、3つのクロック信号と4つのデータ信号の7信号が必要であったところ、2信号とし、5信号分の信号線数の削減を図ることができる。特に、多入力多出力の装置において適用することで、基板の配線パターンを大幅に削減することが可能となり、特性を必要とするパターンの圧迫や基板層数を上げることによるコストの増加を回避することが可能となる。
なお、本発明の上記機能部の一部または全部は、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、あるいはASIC(特定用途向集積)として実装することができ、上記機能部をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very high speed integrated circuit Hardware Description Language)、Verilog-HDLなどにより記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。あるいは、本発明の上記機能部の一部または全部は、C、C++などのプログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、装置可読な記録媒体に格納して頒布または伝送して頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…マトリックス型スイッチ装置、102,112,122…CPU、104…操作部、106…映像音声マトリックススイッチ、110…入力ボード、114,144…送信回路、116…レシーバ、118…コネクタ、120…出力ボード、124,134…受信回路、126…トランスミッタ、128…コネクタ、130…オーディオ・ボード、132,142…音声マトリックススイッチ、136…オーディオ出力回路、138…音声出力端子、146…オーディオ入力回路、148…音声入力端子、150…オーディオ入出力回路、152…音声入出力端子、200…送信回路、202…ヘッダデータ生成部、204…シリアルパラレル変換部、206…FIFOメモリ、208…パラレルシリアル変換部、210…変換部、212…位相変更部、250…受信回路、252…クロック検出部、254…データラッチ、256…ヘッダデータ処理部、258…シリアルパラレル変換部、260…FIFOメモリ、262…メモリ制御部、264…SCLK/LRCLK生成部、266…パラレルシリアル変換部

Claims (8)

  1. 入力クロック信号の入力を受けるクロック入力部と、
    前記入力クロック信号に同期した1以上の入力シリアルデータ信号の入力を受ける1以上のデータ入力部と、
    前記入力クロック信号の所定数倍の伝送クロック信号を出力する伝送クロック出力部と、
    前記1以上の入力シリアルデータ信号を、前記伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号に変換する変換部と、
    前記伝送シリアルデータ信号中に制御データを挿入する挿入部と、
    前記伝送シリアルデータ信号を出力する伝送データ出力部と、
    を含む、送信装置。
  2. 前記変換部は、
    前記1以上の入力シリアルデータ信号を並列化し、複数の値を記憶部に記憶させる第1変換部と、
    前記記憶部に記憶された前記複数の値を直列化し、前記伝送シリアルデータ信号に変換する第2変換部と
    を含み、前記送信装置は、さらに、
    前記入力シリアルデータ信号中のチャンネル区間を示す第2入力クロックを受ける第2クロック入力部と、
    前記伝送クロック信号の位相を変更する位相変更部と
    を含み、前記制御データは、前記伝送シリアルデータ信号における基準位置を示す位置検知用データと、前記第2入力クロックに応じた受信状態判定用データとを含む、請求項1に記載の送信装置。
  3. 伝送クロック信号の入力を受ける伝送クロック入力部と、
    前記伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号の入力を受ける伝送データ入力部と、
    前記伝送クロック信号の所定数分の1の出力クロック信号を生成するクロック生成部と、
    前記伝送シリアルデータ信号から制御データを検出する検出部と、
    前記伝送シリアルデータ信号を、前記出力クロック信号に同期した1以上の出力シリアルデータ信号に変換する変換部と、
    前記1以上の出力シリアルデータ信号を出力する1以上のデータ出力部と
    を含む、受信装置。
  4. 前記受信装置は、さらに、前記伝送クロック信号に基づいて前記伝送シリアルデータ信号をラッチするデータラッチ部を含み、
    前記クロック生成部は、前記伝送クロック信号に基づいて、前記出力シリアルデータ信号中のチャンネル区間を示す第2出力クロックを生成し、
    前記検出部は、前記制御データに含まれる位置検知用データを検知することで前記伝送シリアルデータ信号における基準位置を識別し、前記制御データに含まれる検知状態識別用データを検知することで受信状態を識別し、前記変換部は、
    識別された前記基準位置に基づいて、前記伝送シリアルデータ信号を並列化し、複数の値を記憶部に記憶させる第1変換部と、
    前記第2出力クロックに基づいて、前記記憶部に記憶された前記複数の値を所定単位で直列化し、前記1以上の出力シリアルデータ信号に変換する第2変換部と
    を含む、請求項3に記載の受信装置。
  5. 請求項1または2に記載の送信装置、請求項3または4に記載の受信装置またはこれらの両方を備えることを特徴とする、信号処理装置。
  6. 送信側で、入力クロック信号に同期した1以上の入力シリアルデータ信号を、前記入力クロック信号の所定数倍の伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号に変換するステップと、
    前記送信側で、前記伝送シリアルデータ信号中に制御データを挿入するステップと、
    前記送信側から受信側へ、前記伝送クロック信号および前記伝送シリアルデータ信号を伝送するステップと、
    前記受信側で、前記伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号から制御データを検出するステップと、
    前記受信側で、前記伝送シリアルデータ信号を、伝送クロック信号の所定数分の1の出力クロック信号に同期した1以上の出力シリアルデータ信号に変換するステップと
    を含む、信号伝送方法。
  7. 送信装置を実現するためのプログラムであって、装置を、
    入力クロック信号の入力を受けるクロック入力部、
    前記入力クロック信号に同期した1以上の入力シリアルデータ信号の入力を受ける1以上のデータ入力部、
    前記入力クロック信号の所定数倍の伝送クロック信号を出力する伝送クロック出力部、
    前記1以上の入力シリアルデータ信号を、前記伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号に変換する変換部、
    前記伝送シリアルデータ信号中に制御データを挿入する挿入部、および
    前記伝送シリアルデータ信号を出力する伝送データ出力部
    として機能させるためのプログラム。
  8. 受信装置を実現するためのプログラムであって、装置を、
    伝送クロック信号の入力を受ける伝送クロック入力部、
    前記伝送クロック信号に同期した伝送シリアルデータ信号の入力を受ける伝送データ入力部、
    前記伝送クロック信号を分周して、出力クロック信号を生成するクロック生成部、
    前記伝送シリアルデータ信号から制御データを検出する検出部、
    前記伝送シリアルデータ信号を、前記出力クロック信号に同期した1以上の出力シリアルデータ信号に変換する変換部、および
    前記1以上の出力シリアルデータ信号を出力する1以上のデータ出力部
    として機能させるためのプログラム。
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