JP2023048742A - 医用画像表示装置、方法およびプログラム - Google Patents

医用画像表示装置、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医用画像表示装置、方法およびプログラムにおいて、解析結果を表示する毎に表示の指示を受け付けたり、または医用画像を規定時間以上表示したりする作業を行うことなく医用画像についての解析結果を表示できるようにする。【解決手段】プロセッサは、医用画像を表示し、医用画像に対する解析結果を取得し、記解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、解析結果が参照済みの場合には、医用画像の表示の指示がなされると、指示された医用画像に加えて解析結果を表すアノテーションを表示する。【選択図】図3

Description

本開示は、医用画像表示装置、方法およびプログラムに関する。
近年、CT(Computed Tomography)装置およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の医療機器の進歩により、より質の高い高解像度の医用画像を用いての画像診断が可能となってきている。とくに、CT画像およびMRI画像等を用いた画像診断により、病変の領域を精度よく特定することができるため、特定した結果に基づいて適切な治療が行われるようになってきている。
また、ディープラーニング等により機械学習がなされた学習モデルを用いたCAD(Computer-Aided Diagnosis)により医用画像を解析して、医用画像に含まれる病変等の異常陰影を医用画像から検出することも行われている。このように、CADの解析処理により生成される解析結果は、患者名、性別、年齢および医用画像を取得したモダリティ等の検査情報と対応づけられて、データベースに保存され、診断に供される。医師は、自身の読影端末において、配信された医用画像および解析結果を参照して医用画像の読影を行う。この際、読影医は、読影結果に基づいて、医用画像に含まれる異常陰影にアノテーションを付与する。例えば、異常陰影を囲む領域および異常陰影を示す矢印等のマーク、並びに疾患の種類およびサイズ等を表すテキスト等をアノテーションとして付与する。また、解析結果を参照する際には解析結果を表すアノテーションが医用画像に表示される。
一方、医師による医用画像の読影はCADによる解析結果に誘導されてはならない。このため、CADによる医用画像の解析結果は、臨床現場においては、二次的な読影(セカンドリーディング)として利用されることが多い。例えば、読影に際して、まず医師がCADによる解析結果を参照することなく医用画像の一次的な読影を行い、読影結果を表すアノテーションを医用画像に付与する。その後、CADによる解析結果に基づいてアノテーションが付与された医用画像を表示し、解析結果を表すアノテーションを参照しつつ医師が医用画像の二次的な読影を行う。このような一次読影および二次読影を行うことにより、疾患領域の見逃しを防止することができる。
(従来技術には、1次読影、2次読影の言葉が使われていないので削除しました。)特許文献1には、医師による一次読影が完了した後にCADによる解析結果を医師による読影結果と重ね合わせて表示したり並列に表示したりする手法が提案されている。具体的には、医師による読影完了のサインが入力された場合、あるいは規定時間以上医用画像が表示された場合に、読影が完了したと判断されてCADによる解析結果が表示される。
特開2006-115921号公報
CADによる解析結果が表示された医用画像の読影結果は、CADによる解析結果の影響を受けている可能性がある。このため、CADによる解析結果がすでに表示された医用画像については、CAD結果を表示する毎に表示の指示を受け付けたり、または医用画像を規定時間以上表示したりする作業は、医師にとって非常に煩雑なものとなる。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、解析結果を表示する毎に表示の指示を受け付けたり、または医用画像を規定時間以上表示したりする作業を行うことなく医用画像についての解析結果を表示できるようにすることを目的とする。
本開示による医用画像表示装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
プロセッサは、医用画像を表示し、
医用画像に対する解析結果を取得し、
解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、解析結果が参照済みの場合には、医用画像の表示の指示がなされると、指示された医用画像に加えて解析結果を表すアノテーションを表示する。
なお、本開示による医用画像表示装置においては、参照情報はユーザ単位で管理されるものであってもよい。
また、本開示による医用画像表示装置においては、参照情報は、さらに複数のユーザを含むグループ単位で管理されるものであってもよい。
この場合、プロセッサは、グループに含まれるすべてのユーザについて解析結果が参照済みである医用画像の表示の指示がグループに含まれるユーザにより行われると、指示された医用画像に加えて解析結果を表すアノテーションを表示し、グループに含まれる少なくとも一人のユーザについて解析結果が未参照である医用画像の表示の指示がグループに含まれるユーザにより行われると、指示された医用画像のみを表示するものであってもよい。
また、本開示による医用画像表示装置においては、プロセッサは、表示する医用画像について、解析結果が参照済みであるか否かを視認可能に表示するものであってもよい。
また、本開示による医用画像表示装置においては、プロセッサは、参照済みの解析結果については、ユーザが次に医用画像を表示する場合に解析結果の表示の指示がなくても解析結果を表示するか否かを表す設定値を管理し、
設定値により解析結果を表示する設定がなされている場合には、ユーザが次に医用画像を表示する場合に、医用画像に加えて解析結果を表すアノテーションを表示し、
設定値により解析結果を表示しない設定がなされている場合には、ユーザが次に医用画像を表示する場合に、医用画像のみを表示するものであってもよい。
この場合、設定値はユーザ単位で管理されるものであってもよい。
本開示による医用画像表示方法は、医用画像を表示し、
医用画像に対する解析結果を取得し、
解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、解析結果が参照済みの場合には、医用画像の表示の指示がなされると、指示された医用画像に加えて解析結果を表すアノテーションを表示する。
なお、本開示による医用画像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本開示によれば、解析結果を表示する毎に表示の指示を受け付けたり、または医用画像を規定時間以上表示したりする作業を行うことなく医用画像についての解析結果を表示できる。
本開示の実施形態による医用画像表示装置を適用した医療情報システムの概略構成を示す図 本実施形態による医用画像表示装置の概略構成を示す図 本実施形態による医用画像表示装置の機能構成図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 一次読影用の表示画面を示す図 一次読影結果が表示された表示画面を示す図 編集禁止の通知が表示された表示画面を示す図 解析結果が表示された表示画面を示す図 医用画像と関連付けられた参照情報を含む管理情報を示す図 二次読影結果が表示された表示画面を示す図 医用画像と関連付けられた参照情報の他の例を示す図 本実施形態において参照情報を用いて行われる処理を示すフローチャート 解析結果が表示された表示画面を示す図 参照情報を含む管理情報の他の例を示す図 グループ単位で管理される参照情報を用いて行われる処理を示すフローチャート 解析結果が参照済みか否かを視認可能に表示した表示画面を示す図 他の実施形態における解析結果が表示された表示画面を示す図 他の実施形態における医用画像と関連付けられた参照情報を含む管理情報を示す図 他の実施形態において参照情報を用いて行われる処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。まず、本実施形態による医用画像表示装置を適用した医療情報システム1の構成について説明する。図1は、医療情報システム1の概略構成を示す図である。図1に示す医療情報システム1は、公知のオーダリングシステムを用いた診療科の医師からの検査オーダに基づいて、被写体の検査対象部位の撮影、撮影により取得された医用画像の保管、読影医による医用画像の読影と読影レポートの作成、および依頼元の診療科の医師による読影レポートの閲覧と読影対象の医用画像の詳細観察とを行うためのシステムである。
図1に示すように、医療情報システム1は、複数の撮影装置2、読影端末である複数の読影WS(WorkStation)3、診療WS4、画像サーバ5、画像データベース(以下、画像DB(DataBase)とする)6、レポートサーバ7、レポートデータベース(以下レポートDBとする)8、および解析サーバ9が、有線または無線のネットワーク10を介して互いに通信可能な状態で接続されて構成されている。
各機器は、医療情報システム1の構成要素として機能させるためのアプリケーションプログラムがインストールされたコンピュータである。アプリケーションプログラムは、ネットワーク10に接続されたサーバコンピュータの記憶装置、若しくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。または、DVD(Digital Versatile Disc)およびCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からコンピュータにインストールされる。
撮影装置2は、被写体の診断対象となる部位を撮影することにより、診断対象部位を表す医用画像を生成する装置(モダリティ)である。具体的には、単純X線撮影装置、CT装置、MRI装置、およびPET(Positron Emission Tomography)装置等である。撮影装置2により生成された医用画像は画像サーバ5に送信され、画像DB6に保存される。なお、単純X線撮影装置とは、被写体に1回放射線を照射することにより被写体の透過像である2次元の放射線画像を取得する装置である。
読影WS3は、例えば放射線科の読影医が、医用画像の読影および読影レポートの作成等に利用するコンピュータであり、本実施形態による医用画像表示装置20を内包する。読影WS3では、画像サーバ5に対する医用画像の閲覧要求、画像サーバ5から受信した医用画像に対する各種画像処理、医用画像の表示、および医用画像に関する所見文の入力受け付け等が行われる。また、読影WS3では、読影レポートの作成、レポートサーバ7に対する読影レポートの登録要求と閲覧要求、およびレポートサーバ7から受信した読影レポートの表示等が行われる。これらの処理は、読影WS3が各処理のためのソフトウェアプログラムを実行することにより行われる。
診療WS4は、診療科の医師が、画像の詳細観察、読影レポートの閲覧、および電子カルテの作成等に利用するコンピュータであり、処理装置、ディスプレイ等の表示装置、並びにキーボードおよびマウス等の入力装置により構成される。診療WS4では、画像サーバ5に対する画像の閲覧要求、画像サーバ5から受信した画像の表示、レポートサーバ7に対する読影レポートの閲覧要求、およびレポートサーバ7から受信した読影レポートの表示が行われる。これらの処理は、診療WS4が各処理のためのソフトウェアプログラムを実行することにより行われる。
画像サーバ5は、汎用のコンピュータにデータベース管理システム(DataBase Management System: DBMS)の機能を提供するソフトウェアプログラムがインストールされたものである。また、画像サーバ5は画像DB6が構成されるストレージを備えている。このストレージは、画像サーバ5とデータバスとによって接続されたハードディスク装置であってもよいし、ネットワーク10に接続されているNAS(Network Attached Storage)およびSAN(Storage Area Network)に接続されたディスク装置であってもよい。また、画像サーバ5は、撮影装置2からの医用画像の登録要求を受け付けると、その医用画像をデータベース用のフォーマットに整えて画像DB6に登録する。
画像DB6には、撮影装置2において取得された医用画像の画像データと付帯情報とが登録される。付帯情報には、例えば、個々の医用画像を識別するための画像ID(identification)、被写体を識別するための患者ID、検査を識別するための検査ID、医用画像毎に割り振られるユニークなID(UID:unique identification)、医用画像が生成された検査日、検査時刻、医用画像を取得するための検査で使用された撮影装置の種類、患者氏名、年齢、性別等の患者情報、検査部位(撮影部位)、撮影情報(撮影プロトコル、撮影シーケンス、撮像手法、撮影条件、造影剤の使用等)、1回の検査で複数の医用画像を取得した場合のシリーズ番号あるいは採取番号等の情報が含まれる。
また、画像サーバ5は、読影WS3および診療WS4からの閲覧要求をネットワーク10経由で受信すると、画像DB6に登録されている医用画像を検索し、検索された医用画像を要求元の読影WS3および診療WS4に送信する。
レポートサーバ7には、汎用のコンピュータにデータベース管理システムの機能を提供するソフトウェアプログラムが組み込まれる。レポートサーバ7は、読影WS3からの読影レポートの登録要求を受け付けると、その読影レポートをデータベース用のフォーマットに整えてレポートDB8に登録する。
レポートDB8には、読影医が読影WS3を用いて作成した読影レポートが登録される。読影レポートは、例えば、読影対象の医用画像、医用画像を識別する画像ID、読影を行った読影医を識別するための読影医ID、疾患名、疾患の位置情報、および医用画像にアクセスするための情報等の情報を含んでいてもよい。
また、レポートサーバ7は、読影WS3および診療WS4からの読影レポートの閲覧要求をネットワーク10経由で受信すると、レポートDB8に登録されている読影レポートを検索し、検索された読影レポートを要求元の読影WS3および診療WS4に送信する。
解析サーバ9は、CAD等により医用画像を解析して病変等の異常陰影を検出する機能を提供するソフトウェアプログラムが、コンピュータにインストールされたものである。解析サーバ9における医用画像の解析処理は、診療WS4または読影WS3からの指示により行われる。解析サーバ9は、医用画像の解析処理の指示を受信すると、画像サーバ5から処理の対象となる医用画像を取得する。そして、解析サーバ9は、取得した医用画像を解析し、解析結果を指示があった診療WS4または読影WS3に送信する。また、解析結果を画像サーバ5に送信して画像DB6に登録する。解析結果としては、解析により特定された医用画像中の異常陰影の位置を表す領域情報、異常陰影の輪郭の位置を表す輪郭情報、異常陰影の中心位置を表す座標情報、異常陰影のサイズを表すサイズ情報、および異常陰影の性状を表すテキスト情報等が挙げられる。
なお、CADによる解析処理は、医用画像から異常陰影を検出するように機械学習がなされた学習モデルを用いて行うことができる。学習モデルは、医用画像における各画素(ボクセル)が、異常陰影を表すものであるか否かを判別するように、教師データを用いてディープラーニング(深層学習)がなされた畳み込みニューラルネットワーク(CNN(Convolutional Neural Network))からなる。
学習モデルは、例えば異常陰影を含む教師画像および教師画像における異常陰影の領域および異常陰影の性状を表す正解データからなる教師データ、並びに異常陰影を含まない教師画像からなる教師データを多数用いてCNNを学習することにより構築される。学習モデルは、医用画像における各画素が異常陰影であることを表す確信度(尤度)を導出し、その確信度が予め定められたしきい値以上となる画素からなる領域を異常陰影の領域として検出し、検出した異常陰影の性状を導出する。ここで、確信度は0以上1以下の値となる。
また、学習モデルとしては、畳み込みニューラルネットワークの他、例えばサポートベクタマシン(SVM(Support Vector Machine))等の任意の学習モデルを用いることができる。
なお、本実施形態においては、医用画像は診断対象を肺とした単純X線撮影装置により取得された放射線画像とし、解析サーバ9においてCADにより肺に含まれる異常陰影を検出し、かつ異常陰影の性状を導出するものとする。なお、画像は放射線画像に限定されるものではなく、複数の断層画像からなるCT画像またはMRI画像であってもよい。
ネットワーク10は、病院内の各種機器を接続する有線または無線のローカルエリアネットワークである。読影WS3が他の病院あるいは診療所に設置されている場合には、ネットワーク10は、各病院のローカルエリアネットワーク同士をインターネットまたは専用回線で接続した構成としてもよい。
次いで、本実施形態による医用画像表示装置について説明する。図2は、本実施形態による医用画像表示装置のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、医用画像表示装置20は、CPU(Central Processing Unit)11、不揮発性のストレージ13、および一時記憶領域としてのメモリ16を含む。また、医用画像表示装置20は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ14、キーボードおよびマウス等のポインティングデバイス等からなる入力デバイス15、並びにネットワーク10に接続されるネットワークI/F(InterFace)17を含む。CPU11、ストレージ13、ディスプレイ14、入力デバイス15、メモリ16およびネットワークI/F17は、バス18に接続される。なお、CPU11は、本開示におけるプロセッサの一例である。
ストレージ13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、およびフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ13には、医用画像表示プログラム12が記憶される。CPU11は、ストレージ13から医用画像表示プログラム12を読み出してメモリ16に展開し、展開した医用画像表示プログラム12を実行する。
ここで、本実施形態においては、読影WS3における読影レポートの作成に際して、読影医は、解析サーバ9に医用画像の解析指示を行う。そして読影医は医用画像をディスプレイ14に表示して、自らの目で医用画像の読影を行う。その後、読影医は解析サーバ9から医用画像の解析結果を取得し、解析結果を表すアノテーションを医用画像に表示し、表示された解析結果を表すアノテーションを参照して2回目の読影を行う。1回目の読影を一次読影、解析結果表示後の解析結果を参照した2回目の読影を二次読影と称する。
次いで、本実施形態による医用画像表示装置の機能的な構成を説明する。図3は、本実施形態による医用画像表示装置の機能的な構成を示す図である。図3に示すように医用画像表示装置20は、情報取得部21、表示制御部22、入力受付部23、編集制御部24および管理部25を備える。そして、CPU11が、医用画像表示プログラム12を実行することにより、CPU11は、情報取得部21、表示制御部22、入力受付部23、編集制御部24および管理部25として機能する。
情報取得部21は、操作者である読影医による入力デバイス15からの指示により、画像サーバ5から読影レポートを作成するための処理対象となる医用画像G0を取得する。また、入力デバイス15からの指示により、処理対象となる医用画像G0の解析の指示を解析サーバ9に対して行い、解析サーバ9からの解析結果を取得する。
表示制御部22は、医用画像G0の表示、後述する読影結果および解析結果のそれぞれを表すアノテーションの表示を含む各種表示の制御を行う。また、後述するように、参照情報に応じて解析結果の表示を制御する。
編集制御部24は、後述するように解析結果を表すアノテーションが表示された後に、解析結果を表すアノテーションの表示前の一次読影によって読影医が入力した一次読影結果の編集を禁止する。また、解析結果を表すアノテーションが表示される際に、一次読影結果の編集が禁止されることを通知する。また、編集制御部24は、一次読影結果を表すアノテーションと、解析結果を表すアノテーションが表示された後の二次読影によって読影医が入力した二次読影結果を表すアノテーションとを医用画像G0と関連付けて保存する。
管理部25は、医用画像についての解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報を医用画像と関連付ける。また、管理部25は、ユーザ単位で参照情報を関連付ける。
以下、本実施形態において行われる処理について詳細に説明する。図4および図5は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、診断対象となる医用画像G0の取得および解析サーバ9への解析の指示は終了しているものとする。また、図4および図5に示すフローチャートにおいては、後述する参照情報を用いた処理は行わないものとする。読影レポートを作成するために医用画像G0の表示の指示がなされることにより処理が開始され、表示制御部22が医用画像G0をディスプレイ14に表示する(ステップST1)。これにより、読影医は表示された医用画像G0の一次読影を行う。
図6は一次読影用の表示画面を示す図である。図6に示すように表示画面40には、画像表示領域41と文章表示領域42とが表示される。また、入力した内容を確定させるための確定ボタン43も表示される。画像表示領域41には医用画像G0が表示される。図6に示すように医用画像G0は人体の胸部の放射線画像である。医用画像G0には2つの異常陰影A1,A2が含まれる。また、文章表示領域42には、読影医が入力した所見文が表示される。
次いで、入力受付部23が、読影医による医用画像G0の一次読影結果の入力がなされたか否かを判定し(ステップST2)、ステップST2が肯定されると、表示制御部22が医用画像G0に一次読影結果を表すアノテーション表示する(ステップST3)。ステップST2が否定されるとステップST14の処理に進む。
図7は一次読影結果を表すアノテーションが表示された表示画面を示す図である。図7に示すように、表示画面40Aにおける医用画像G0には、読影医が医用画像G0を読影することにより特定した異常陰影A1に、一次読影結果を表すアノテーションとして円形のマーク30が付与されている。なお、図7においては1つのマーク30のみしか表示されていないが、読影の結果、複数の異常陰影が見つかった場合には、そのそれぞれに対してマークが付与される。なお、マークは円形に限定されるものではなく、多角形の形状であってもよく、矢印等の任意の形状であってもよい。また、一次読影結果を表すアノテーションはマークに限定されるものではなく、医師の読影結果の内容が記載されたテキストであってもよい。テキストの場合、異常陰影に隣接してテキストの表示領域がアノテーションとして表示される。また、ここでは説明のために、一次読影で異常陰影A2は特定されなかったものとして説明する。
次いで、入力受付部23が、解析結果の表示の指示の入力がなされたか否かを判定し(ステップST4)、ステップST4が肯定されると、情報取得部21が医用画像G0の解析結果を取得する(ステップST5)。なお、解析結果は、ステップST1~ST4の処理が行われている間に取得されるものであってもよく、ステップST1の処理の前に取得されるものであってもよい。一方、ステップST4が否定されるとステップST14の処理に進む。
続いて、編集制御部24は、読影医が入力した一次読影結果の編集が禁止されることの通知を行う(ステップST6)。図8は編集禁止の通知が表示された表示画面を示す図である。図8に示すように表示画面40Bには編集禁止の通知44が表示される。編集禁止の通知44には、「解析結果を見た後は、解析結果を参照して読影を行ったことが明記され、解析結果を見る前の読影結果の編集が不可能となります。よろしいですか?」のテキスト45と、YESボタン46とNOボタン47とが表示される。NOボタン47が選択されると(ステップST7;NO)、解析結果は表示されずユーザである読影医によっては参照されないため、管理部25が、解析結果が未参照であることを表す参照情報を医用画像G0と関連付け(解析結果未参照の参照情報関連付け;ステップST8)、後述するステップST14の処理に進む。参照情報は後述する管理情報に含められる。
YESボタン46が選択されると(ステップST7;YES)、編集制御部24が一次読影結果の編集を禁止に設定する(ステップST9)。具体的には、医用画像G0から一次読影結果であるマーク30の削除、マーク30の変更およびマーク30の位置の変更等ができなくなるように、一次読影結果を表す情報に対して編集禁止のフラグを設定する。そして、表示制御部22が取得した解析結果を医用画像G0に表示する(ステップST10)。また、管理部25が、解析結果が読影医により参照されたことを表す参照情報を医用画像G0と関連付ける(解析結果参照済みの参照情報関連付け;ステップST11)。なお、ステップST11の処理はステップST10の処理の前に行ってもよく、ステップST10の処理と並列に行ってもよい。
図9は解析結果を表すアノテーションが表示された表示画面を示す図である。図9に示すように、表示画面40Cに表示された医用画像G0には、一次読影結果を表すアノテーションである円形のマーク30に加えて、解析結果を表すアノテーションである三角形のマーク31が表示されている。
ここで、一次読影結果を表すアノテーションは円形のマーク30であり、解析結果を表すアノテーションは三角形のマーク31であるため、一次読影結果を表すアノテーションと解析結果を表すアノテーションとは区別されて表示される。マーク30とマーク31とは、形状を異なるものとすることに加えてまたはこれに代えて色を異なるものとしたり、線の種類を異なるものとしたりしてもよい。この後読影医は、解析結果を参照して医用画像G0のさらなる読影、すなわち二次読影を行う。
なお、解析結果を表すアノテーションとして、解析結果に含まれる性状を表すテキストを表示するようにしてもよい。この場合、解析結果により検出した異常陰影に対してテキストボックスが対応づけられ、テキストボックスに性状が記述される。
図10は医用画像と関連付けられた参照情報を含む管理情報を示す図である。図10に示すように、管理情報50は、医用画像G0を読影中の読影医を特定する読影医ID51、医用画像G0のファイル名52、解析結果が参照済みか否かを表す参照情報53、および参照済みの場合の参照日54を含む。なお、解析結果が未参照の場合には参照日54の情報は空欄となる。また、管理情報50はストレージ13に保存される。
次いで、入力受付部23が、解析結果を参照しての読影医による医用画像G0の二次読影結果の入力がなされたか否かを判定し(ステップST12)、ステップST12が肯定されると、表示制御部22が医用画像G0に二次読影結果を表すアノテーションを表示する(ステップST13)。ステップST12が否定されるとステップST14の処理に進む。
図11は二次読影結果を表すアノテーションが表示された表示画面を示す図である。図11に示すように、表示画面40Dの医用画像G0には、一次読影結果を表すアノテーションである円形のマーク30および解析結果を表すアノテーションである三角形のマーク31に加えて、二次読影結果を表すアノテーションである矩形のマーク32が表示される。なお、矩形のマーク32は、解析結果により特定された異常陰影A2に対して付与されているため、三角形のマーク31と矩形のマーク32とは重なって表示される。
ここで、一次読影結果を表すアノテーションは円形のマーク30であり、二次読影結果を表すアノテーションは矩形のマーク32であるため、一次読影結果を表すアノテーションと二次読影結果を表すアノテーションとは区別されて表示される。マーク30とマーク32とは、形状を異なるものとすることに加えてまたはこれに代えて色を異なるものとしたり、線の種類を異なるものとしたりしてもよい。
続いて、編集制御部24が、文章表示領域42に対する読影医による所見文の入力を受け付ける(ステップST14)。そして、編集制御部24は確定ボタン43が選択されたか否かを判定し(ステップST15)、ステップST15が否定されるとステップST14に戻る。ステップST15が肯定されると、編集制御部24は医用画像G0において一次読影結果を表すアノテーションと二次読影結果を表すアノテーションとを医用画像G0と関連付けてストレージ13に保存する(ステップST16)。なお、ステップST2の処理が否定された場合には医用画像G0には読影結果を表すアノテーションは関連付けられない。ステップST4,ST7,ST12の処理が否定された場合には、一次読影結果を表すアノテーションのみが医用画像G0に関連付けられて保存される。
さらに編集制御部24は、所見文が記載された読影レポートを生成してレポートサーバ7に送信し、さらにストレージ13に保存された医用画像G0および参照情報を含む管理情報を画像サーバ5に送信し(ステップST17)、処理を終了する。
ここで、一次読影結果を表すアノテーションと二次読影結果を表すアノテーションとを医用画像G0と関連付けて保存するとは、一次読影結果を表すアノテーションと二次読影結果を表すアノテーションとを医用画像G0と一体不可分となるように保存することを意味する。具体的には、医用画像G0に重畳する、あるいは医用画像G0のタグ情報に書き込む等の態様を採用することができる。これにより、後で医用画像G0を表示したときに、その医用画像G0に関連付けられて保存されたアノテーションを併せて表示することにより、一次読影結果を表すアノテーションと二次読影結果を表すアノテーションとを図9に示す表示画面40Cまたは図11に示す表示画面40Dと同様に表示できることとなる。
一方、画像サーバ5においては、医用画像G0に関連付けられた参照情報を含む管理情報50が保存される。ここで、複数の読影医が同一の医用画像G0を読影した場合、画像サーバ5においては、医用画像毎に読影医単位で参照情報が管理される。例えば、図12に示す管理情報50Aにおいて、ファイル名がIMG0001.jpgの医用画像G0に関して、2名の読影医が読影を行った場合、読影医毎に参照情報が管理される。図12においては、読影医IDがABC1234の読影医は参照情報53は参照済みであり、読影医IDがDEF6789の読影医は参照情報53が未参照である。
次いで、本実施形態における参照情報を用いた処理について説明する。図13は本実施形態において参照情報を用いて行われる処理を示すフローチャートである。なお、画像サーバ5からの診断対象となる医用画像G0および参照情報を含む管理情報の取得並びに解析サーバ9からの解析結果の取得は終了しているものとする。読影レポートを作成するために医用画像G0の表示の指示がなされることにより処理が開始され、管理部25が、読影を行おうとしている読影医に関して、医用画像G0に関連付けられた参照情報に基づいて、医用画像G0についての解析結果が参照済みであるか否かを判定する(ステップST21)。
ステップST21が肯定されると、表示制御部22は、解析結果の表示の指示を受け付けることなく、医用画像G0に加えて解析結果を表示し(ステップST22)、処理を終了する。一方、ステップST22が否定されると、表示制御部22は医用画像G0のみを表示し(ステップST23)、処理を終了する。
図14は解析結果が表示された表示画面を示す図である。図14に示すように表示画面60は、画像表示領域61、文章表示領域62および確定ボタン63が表示されている。画像表示領域61には医用画像G0が表示されている。医用画像G0には解析結果を表すアノテーションであるマーク64が表示されている。この場合、読影医は医用画像G0を一度読影している。このため、医用画像G0に一次読影結果が関連付けられている場合には、解析結果を表すアノテーションに加えて一次読影結果を表すアノテーション表示するようにしてもよい。この場合、必要であれば読影医は解析結果を参照しつつ読影を行い、さらに必要であれば読影レポートを作成する。
一方、ステップST22が否定されて医用画像G0のみが表示された場合、表示制御部22は図6に示す表示画面40を表示する。読影医は上記図4および図5に示すフローチャートと同様の処理により読影レポートを作成すればよい。
このように、本実施形態においては、解析結果がユーザである読影医により参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、解析結果が参照済みの場合には、医用画像G0の表示の指示がなされると、指示された医用画像G0に加えて指示された医用画像G0に対する解析結果を表すアノテーションを表示するようにした。このため、解析結果が参照済みの場合には、次にその医用画像G0を表示する際には、読影医による解析結果の表示の指示を受け付けることなく、医用画像G0に加えて解析結果を表すアノテーションが表示されることとなる。したがって、本実施形態によれば、解析結果を表示する毎に表示の指示を受け付けたり、または医用画像を規定時間以上表示したりする作業を行うことなく医用画像についての解析結果を表示できる。
また、本実施形態においては、解析結果の表示前の一次読影結果を表すアノテーションと解析結果を表すアノテーションの表示後の二次読影結果を表すアノテーションとを区別して表示するようにした。このため、表示された医用画像G0において、CADによる医用画像の解析結果が医師の読影結果にどのように影響を与えたかを確認できる。
また、解析結果を表すアノテーションの表示後に一次読影結果の編集を禁止することにより、解析結果を表すアノテーションの表示前における読影医による一次読影結果が改変されることを防止できる。このため、CADによる医用画像の解析結果が医師の読影結果にどのように影響を与えたかをより正確に確認できる。
また、解析結果を表すアノテーションが表示される前に一次読影結果の編集が禁止されることを通知することにより、読影医は、一次読影結果の編集が禁止されることを事前に知ることができる。このため、解析結果の表示により慎重を期することができ、その結果、より慎重に解析結果表示前の読影を行うことを読影医に促すことができる。
また、一次読影結果を表すアノテーションと二次読影結果を表すアノテーションとを医用画像G0と関連付けて保存することにより、後で医用画像G0を表示した際に、CADによる医用画像の解析結果が医師の読影結果にどのように影響を与えたかを確認できる
なお、上記実施形態においては、参照情報は管理情報においてユーザ単位で管理されているが、これに限定されるものではない。例えば、複数の医師により管理されている患者の医用画像は複数の医師により読影される。このため、複数の医師を含むグループ単位で参照情報を管理するようにしてもよい。図15は、グループ単位で管理される参照情報を含む管理情報を示す図である。図15に示す管理情報50Bにおいて、ファイル名がIMG0002.jpgの医用画像G0について、4名の医師からなるグループ55が設定されている。さらに、管理情報50Bには、グループ55に含まれる医師毎に解析結果の参照情報53、および参照済みである場合の参照日54が設定される。
次いで、グループ単位で管理される参照情報を用いた処理について説明する。図16はグループ単位で管理される参照情報を用いて行われる処理を示すフローチャートである。なお、画像サーバ5からの診断対象となる医用画像G0および参照情報を含む管理情報の取得並びに解析サーバ9からの解析結果の取得は終了しているものとする。読影レポートを作成するために医用画像G0の表示の指示がなされることにより処理が開始され、管理部25が、読影を行おうとしている読影医が属するグループに含まれるすべての読影医について、医用画像G0に関連付けられた参照情報に基づいて、解析結果が参照済みかを判定する(ステップST31)。
ステップST31が肯定されると、表示制御部22は、解析結果の表示の指示を受け付けることなく、医用画像G0に加えて解析結果を表示し(ステップST32)、処理を終了する。一方、グループに含まれる少なくとも一人の読影医について解析結果が未参照であるために、ステップST31が否定されると、表示制御部22は、読影を行おうとしている読影医が医用画像G0について解析結果を参照済みであっても医用画像G0のみを表示し(ステップST33)、処理を終了する。
なお、グループ単位で参照情報を管理するに際して、ある読影医が解析結果をも参照して読影を行った結果、その医用画像G0を複数の医師による読影を希望する場合がある。このような場合、複数の医師を含むグループが作成され、そのグループに医用画像G0が登録される。登録に際して、グループに含められる解析結果を参照済みの読影医について、医用画像G0に関連付けられた参照情報を未参照に変更するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、医用画像G0を表示するに際して、解析結果が参照済みか否かを視認可能に表示してもよい。図17は解析結果が参照済みか否かを視認可能に表示した表示画面を示す図である。図17に示すように表示画面70は、検査リスト領域71、サムネイル領域72および画像表示領域73を含む。
検査リスト領域71には、検査毎に検査日、患者名および参照情報が表示される。読影医は所望とする検査をクリックすることにより、検査対象の患者を選択することができる。なお、図17において、検査リスト領域71において選択されている患者名が「フジタロウ」の検査の行を太線で囲んでいる。また、検査リスト領域71に表示された検査においては、解析結果が参照済みであるか未参照であるかが視認可能に示されている。図17においては、フジタロウの解析結果は未参照であるが、フジハナコおよびヤマダタロウの解析結果は参照済みであることが分かる。
サムネイル領域72には、選択された検査対象の患者の医用画像G0の代表画像のサムネイル画像が表示される。なお、ここでは、1回の検査においてCT画像、MRI画像および単純放射線画像等、複数種類の医用画像が取得されたものとする。このため、サムネイル領域72には複数種類の医用画像のそれぞれについてのサムネイル画像が表示される。また、比較読影のために、選択された検査対象の患者の過去画像のサムネイル画像もサムネイル領域72に表示される。なお、図17においては、3つの医用画像G1~G3についてのサムネイル画像C1~C3および2つの過去画像G4,G5についてのサムネイル画像C4,C5が表示されているものとする。ここで、医用画像が3次元画像である場合には3次元画像に含まれる予め定められた断層面の断層画像の縮小画像を代表画像とすることができる。単純放射線画像である場合はその縮小画像を代表画像とすることができる。読影医はサムネイル領域72に表示されたサムネイル画像を選択することにより、画像表示領域73に選択したサムネイル画像に対応する医用画像を表示することができる。
また、医用画像G2については、解析サーバ9において解析結果が取得されているものとする。ここで、現在選択されている検査対象の患者はフジタロウであり、解析結果が未参照となっている。このため、サムネイル領域72に表示された医用画像G2についてのサムネイル画像C2を黒塗りまたはグレーアウトすることにより、解析結果が未参照であることを示している。なお、図17においては、サムネイル画像C2に斜線を付与することにより、黒塗りまたはグレーアウトされていることを示している。
画像表示領域73には、サムネイル領域72において選択された画像が表示される。 図17に示すように、画像表示領域73には4つの表示領域73A~73Dが含まれる。このため、最大で4つの医用画像を画像表示領域73に表示することができる。
図17に示すように、医用画像を表示するに際して、解析結果が参照済みか否かを視認可能に表示することにより、読影医は読影しようとする患者の医用画像について、表示の前に解析結果が参照済みか否かを確認することができる。ここで、解析結果は読影医の読影結果に影響を与える。このため、解析結果が参照済みか否かを視認可能に表示することにより、解析結果が未参照の医用画像G0の解析結果を誤って表示してしまうことを防止できる。
また、上記実施形態においては、解析結果が参照済みである場合に、読影医が次に医用画像G0を表示する場合に解析結果の表示の指示がなくても解析結果を表示するか否かを表す設定値を管理するようにしてもよい。以下、これを他の実施形態として説明する。
図18は他の実施形態における解析結果を表すアノテーションが表示された表示画面を示す図である。図18に示す表示画面40Eには図9に示す表示画面40Cに加えて、設定領域80が表示される。設定領域80には、「次の表示時に解析結果を表示しますか?」のテキスト81、YESボタン82およびNOボタン83が表示される。
設定領域80において、読影医がYESボタン82を選択すると、管理部25は表示中の医用画像G0に関して、読影医が次に医用画像G0を表示する場合に解析結果の表示の指示がなくても解析結果を表示するか否かの設定値を「表示する」に設定する。読影医がNOボタン83を選択すると、管理部25は表示中の医用画像G0に関して、読影医が次に医用画像G0を表示する場合に解析結果の表示の指示がなくても解析結果を表示するか否かの設定値を「表示しない」に設定する。なお、設定値は参照情報と併せて管理される。
図19は他の実施形態における医用画像と関連付けられた参照情報を含む管理情報を示す図である。図19に示す管理情報50Cは、図10に示す管理情報50に加えて、読影医が次に医用画像G0を表示する場合に解析結果の表示の指示がなくても解析結果を表示するか否かの設定値56を含む。図19に示す管理情報50Cについては設定値が「表示しない」となっている。このため、その医用画像G0については、解析結果が参照済みであっても、次回の表示時には解析結果は表示されないこととなる。
次いで、他の実施形態における参照情報を用いた処理について説明する。図20は他の実施形態において参照情報を用いて行われる処理を示すフローチャートである。なお、画像サーバ5からの診断対象となる医用画像G0および参照情報を含む管理情報の取得並びに解析サーバ9からの解析結果の取得は終了しているものとする。読影レポートを作成するために医用画像G0の表示の指示がなされることにより処理が開始され、管理部25が、読影を行おうとしている読影医に関して、医用画像G0に関連付けられた参照情報に基づいて、医用画像G0についての解析結果が参照済みであるか否かを判定する(ステップST41)。
ステップST41が肯定されると、表示制御部22は、読影を行おうとしている読影医に関して、次に医用画像G0を表示する場合に解析結果の表示の指示がなくても解析結果を表示するか否かの設定値が「表示する」であるか否かを判定する(ステップST42)。ステップST42が肯定されると、解析結果の表示の指示を受け付けることなく、医用画像G0に加えて解析結果を表示し(ステップST43)、処理を終了する。一方、ステップST41およびステップST42が否定されると、表示制御部22は医用画像G0のみを表示し(ステップST44)、処理を終了する。
なお、上記実施形態においては参照情報を医用画像と関連付けて管理しているが、これに限定されるものではない。参照情報を解析結果と関連付けて管理するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、解析サーバ9において医用画像G0の解析を行っているが、これに限定されるものではない。読影WS3において医用画像G0の解析を行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、診断対象を肺または肝臓とした医用画像を用いて読影レポートを作成する場合に本開示の技術を適用しているが、診断対象は肺または肝臓に限定されるものではない。肺の他に、心臓、脳、腎臓および四肢等の人体の任意の部位を診断対象とすることができる。
また、上記各実施形態において、例えば、情報取得部21、表示制御部22、入力受付部23、編集制御部24および管理部25といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
1 医療情報システム
2 撮影装置
3 読影WS
4 診療WS
5 画像サーバ
6 画像DB
7 レポートサーバ
8 レポートDB
9 解析サーバ
10 ネットワーク
11 CPU
12 医用画像表示プログラム
13 ストレージ
14 ディスプレイ
15 入力デバイス
16 メモリ
17 ネットワークI/F
18 バス
20 医用画像表示装置
21 情報取得部
22 表示制御部
23 入力受付部
24 編集制御部
25 管理部
30,31,32,33,64 マーク
40,40A~40E,60,70 表示画面
41,61,73 画像表示領域
42,62 文章表示領域
43,63 確定ボタン
50,50A,50B,50C 管理情報
51 読影医ID
52 ファイル名
53 参照情報
54 参照日
55 グループ
56 設定値
71 検査リスト領域
72 サムネイル領域
73A~73D 表示領域
80 設定領域
81 テキスト
82 YESボタン
83 NOボタン
C1~C5 サムネイル画像
G0 医用画像

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    医用画像を表示し、
    前記医用画像に対する解析結果を取得し、
    前記解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、前記解析結果が参照済みの場合には、前記医用画像の表示の指示がなされると、前記指示された医用画像に加えて前記解析結果を表すアノテーションを表示する医用画像表示装置。
  2. 前記参照情報はユーザ単位で管理される請求項1に記載の医用画像表示装置。
  3. 前記参照情報は、さらに複数のユーザを含むグループ単位で管理される請求項2に記載の医用画像表示装置。
  4. 前記プロセッサは、前記グループに含まれるすべてのユーザについて前記解析結果が参照済みである医用画像の表示の指示が前記グループに含まれるユーザにより行われると、前記指示された医用画像に加えて前記解析結果を表すアノテーションを表示し、前記グループに含まれる少なくとも一人のユーザについて前記解析結果が未参照である医用画像の表示の指示が前記グループに含まれるユーザにより行われると、前記指示された医用画像のみを表示する請求項3に記載の医用画像表示装置。
  5. 前記プロセッサは、表示する前記医用画像について、前記解析結果が参照済みであるか否かを視認可能に表示する請求項1から4のいずれか1項に記載の医用画像表示装置。
  6. 前記プロセッサは、前記参照済みの解析結果については、前記ユーザが次に前記医用画像を表示する場合に前記解析結果の表示の指示がなくても前記解析結果を表示するか否かを表す設定値を管理し、
    前記設定値により前記解析結果を表示する設定がなされている場合には、前記ユーザが次に前記医用画像を表示する場合に、前記医用画像に加えて前記解析結果を表すアノテーションを表示し、
    前記設定値により前記解析結果を表示しない設定がなされている場合には、前記ユーザが次に前記医用画像を表示する場合に、前記医用画像のみを表示する請求項1から5のいずれか1項に記載の医用画像表示装置。
  7. 前記設定値はユーザ単位で管理される請求項6に記載の医用画像表示装置。
  8. 前記プロセッサは、ユーザが前記医用画像を読影することによる一次読影結果の入力を受け付け、
    前記一次読影結果を表すアノテーションを表示し、
    前記医用画像に対する解析結果を取得し、
    前記解析結果を表すアノテーションを表示し、
    前記解析結果の表示後に前記ユーザが前記医用画像を読影することによる二次読影結果の入力を受け付け、
    前記一次読影結果を表すアノテーションと前記二次読影結果を表すアノテーションとを区別して表示する請求項1から7のいずれか1項に記載の医用画像表示装置。
  9. 医用画像を表示し、
    前記医用画像に対する解析結果を取得し、
    前記解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、前記解析結果が参照済みの場合には、前記医用画像の表示の指示がなされると、前記指示された医用画像に加えて前記解析結果を表すアノテーションを表示する医用画像表示方法。
  10. 医用画像を表示する手順と、
    前記医用画像に対する解析結果を取得する手順と、
    前記解析結果がユーザにより参照済みであるか否かを表す参照情報に基づいて、前記解析結果が参照済みの場合には、前記医用画像の表示の指示がなされると、前記指示された医用画像に加えて前記解析結果を表すアノテーションを表示する手順とをコンピュータに実行させる医用画像表示プログラム。
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