JP2023042620A - トルクセンサ及びトルクセンサの製造方法 - Google Patents

トルクセンサ及びトルクセンサの製造方法 Download PDF

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泰志 重田
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【課題】製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させること。【解決手段】内側にステータ30が配置されるコラムハウジング10と、ステータ30の磁束の変化を検出するための集磁ヨーク41を備える集磁ヨークアッセンブリ40とを備えるトルクセンサ1であって、集磁ヨークアッセンブリ40は、集磁ヨーク41を保持するボディ50と、ボディ50から突出するフランジ51と、を有し、フランジ51には、ねじ部品70が通るねじ部品挿通孔52と、ねじ部品挿通孔52の周囲でフランジ51から突出する位置決め凸部55とが形成され、コラムハウジング10は、集磁ヨークアッセンブリ40が取り付けられるセンサ設置部20を有し、センサ設置部20には、位置決め凸部55が挿入され、位置決め凸部55の少なくとも一部が接触する位置決め凹部25と、位置決め凹部25の底部26に形成されねじ部品70が螺合する複数のねじ穴27とが形成される。【選択図】図14

Description

本開示は、トルクセンサ及びトルクセンサの製造方法に関する。
回転体に加わるトルクを検出するトルクセンサとしては、様々な手法のものが存在するが、その一例として、磁気の変化を検出することによりトルクの検出を行うものがある。例えば、特許文献1に記載されたトルク検出装置は、複数の永久磁石と、永久磁石の外周りに配置される2つの磁性環と、これらの永久磁石及び磁性環からなる磁性回路形成部材を通る磁束を集める2つの集磁環と、集磁環が集めた磁束の磁気を検出する感磁素子とを有している。これにより、トルクの検出の対象となる回転体にトルクが作用することによって、永久磁石と磁性環との間で周方向の位置ずれが発生した際に、位置ずれに伴って2つの集磁環同士の間で発生する磁束の変化を感磁素子で検出し、回転体に加わるトルクの検出を行っている。
特開2007-212198号公報
トルクセンサの構造としては、製造のし易さや保守の行い易さ等に応じて様々なタイプのものがあり、例えば、磁性環や集磁環等のステータが配置される部品と、感磁素子等の集磁ヨークが配置される部品とを、ねじ部品を用いて連結するタイプのものがある。ステータが配置される部品と、集磁ヨークが配置される部品とを別々に組み立て、これらの部品をねじ部品を用いて連結する場合、これらを全て一体に形成する場合と比較して、製造の行い易さや保守の行い易さの点で利点がある。
ここで、複数の部品をねじ部品によって連結する場合、ねじ部品と、ねじ部品が通る孔と間の隙間の分、双方の部品は組み立てを行った際の相対的な位置関係に、ばらつきが発生することが考えられる。一方、集磁ヨークによって磁束の変化を精度良く検出する際には、ステータと集磁ヨークとの相対的な位置関係が重要になる。このため、ステータが配置される部品と、集磁ヨークが配置される部品とをねじ部品を用いて連結する場合、ステータと集磁ヨークとの相対的な位置関係を高い精度で確保し難くなり、磁束の変化を集磁ヨークによって精度良く検出し難くなる虞がある。
しかし、ステータと集磁ヨークとの位置決め精度を高めるために、これらが配置される部材に対して精度の高い加工を広い範囲で行うと、製造コストの増加に繋がってしまう。これらのため、製造コストを増加させることなく、ステータと集磁ヨークとの位置決め精度を高めるのは、大変困難なものとなっていた。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることのできるトルクセンサ及びトルクセンサの製造方法を提供することを目的とする。
本開示のトルクセンサは、内側にステータが配置されるハウジングと、前記ステータに対向して配置された円筒状の磁石と、前記ステータと前記円筒状の磁石との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出するための集磁ヨークを備える集磁ヨークアッセンブリとを備えるトルクセンサであって、前記集磁ヨークアッセンブリは、前記集磁ヨークを露出しつつ保持するボディと、前記ボディから突出するフランジと、を有し、前記フランジには、前記ハウジングへの前記集磁ヨークアッセンブリの取り付けに用いるねじ部品が通る複数のねじ部品挿通孔と、前記ねじ部品挿通孔の周囲にあり、且つ、前記フランジの前記ハウジングに取り付けられる側の面から突出する複数の位置決め凸部とが形成され、前記ハウジングは、前記集磁ヨークアッセンブリが取り付けられるセンサ設置部を有し、前記センサ設置部には、前記ボディから露出している前記集磁ヨークが前記ハウジングの外側から前記ハウジングの内側に挿入される筐体挿入孔と、前記センサ設置部から凹んで形成されて前記位置決め凸部が挿入され、前記位置決め凸部の少なくとも一部が接触する複数の位置決め凹部と、前記位置決め凹部の底部に形成され、前記フランジに形成される前記ねじ部品挿通孔を通った前記ねじ部品が螺合する複数のねじ穴とが形成される。
この構成によれば、位置決め凹部は、位置決め凸部が挿入されると共に位置決め凸部が挿入された際に位置決め凸部の少なくとも一部が接触するように構成されており、ねじ穴は、ねじ部品挿通孔を通ったねじ部品が螺合するようになっている。これにより、集磁ヨークアッセンブリをねじ部品によってコラムハウジングに取り付けるトルクセンサにおいて、ステータと集磁ヨークとの位置決め精度を高めるための精度の高い加工を広い範囲で行うことなく、位置決め凸部55と位置決め凹部のみで、位置決め精度を高めることができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
望ましい形態として、前記位置決め凸部は、前記位置決め凹部に対して軽圧入される。
この構成によれば、位置決め凸部は、位置決め凹部に対して軽圧入されるため、集磁ヨークアッセンブリをコラムハウジングに取り付ける際における位置決め精度をより高めることができる。これにより、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
望ましい形態として、前記位置決め凸部は、前記位置決め凹部に対する前記位置決め凸部の挿入方向に延びて前記位置決め凸部の外周面から突出する突起部を有する。
この構成によれば、位置決め凸部には、位置決め凹部に対する位置決め凸部の挿入方向に延びて位置決め凸部の外周面から突出する突起部が形成されるため、位置決め凸部を位置決め凹部に挿入する際に、突起部を位置決め凹部の内周面に接触させながら挿入することができる。これにより、位置決め凸部と位置決め凹部とを用いた位置決め精度を、より高めることができ、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
望ましい形態として、前記突起部は、前記突起部の延在方向に見た場合における形状が円弧状の形状で形成される。
この構成によれば、突起部は、突起部の延在方向に見た場合における形状が円弧状の形状で形成されるため、位置決め凸部と位置決め凹部とを用いた位置決め精度を突起部により高めつつ、位置決め凸部を位置決め凹部に挿入する際に、スムーズに挿入することができる。これにより、コラムハウジングに対して集磁ヨークアッセンブリを容易に取り付けることができ、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
望ましい形態として、前記突起部は、前記突起部の延在方向に見た場合における形状が矩形状の形状で形成される。
この構成によれば、位置決め凸部の外径と位置決め凹部の内径との相対的な大きさや、位置決め凸部やコラムハウジングの材質等に応じて、位置決め凹部に対する位置決め凸部の挿入が軽圧入となる形状で突起部を形成することができる。
望ましい形態として、前記突起部は、前記突起部の延在方向に見た場合にエッジ部を有する形状で形成される。
この構成によれば、位置決め凸部の外径と位置決め凹部の内径との相対的な大きさや、位置決め凸部やコラムハウジングの材質等に応じて、位置決め凹部に対する位置決め凸部の挿入が軽圧入となる形状で突起部を形成することができる。
望ましい形態として、前記突起部は、前記位置決め凸部同士で異なる数で配置される。
この構成によれば、位置決め凸部同士で、突起部の数を異ならせることにより、突起部が多い方の位置決め凸部では、位置決め凸部を高い位置精度で位置決め凹部に挿入しつつ、突起部が少ない方の位置決め凸部では、位置決め凹部に挿入する際における、相対的なずれをある程度許容して挿入することができる。これにより、位置決め凸部や位置決め凹部を形成する際に、僅かな寸法誤差が発生した場合でも、集磁ヨークアッセンブリをコラムハウジングに取り付ける際の位置決め精度は確保しつつ、寸法誤差を吸収して取り付けることができる。
望ましい形態として、前記フランジには、略円筒形の形状で形成される金属ブッシュが配置され、前記ねじ部品挿通孔は、前記金属ブッシュの内周面により形成される。
この構成によれば、フランジには金属ブッシュが配置され、ねじ部品挿通孔は、金属ブッシュの内周面により形成されるため、位置決め凸部と位置決め凹部とで位置決め精度を高めつつ、ねじ部品によって集磁ヨークアッセンブリをコラムハウジングに取り付ける際における強度を確保することができる。これにより、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
望ましい形態として、前記金属ブッシュの外周面には、凹凸が繰り返される凹凸部が形成される。
この構成によれば、金属ブッシュの外周面には、凹凸が繰り返される凹凸部が形成されるため、フランジと金属ブッシュとの密着度を高めることができ、フランジからの金属ブッシュの抜けを抑制することができる。これにより、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
望ましい形態として、前記金属ブッシュは、軸心方向に対して傾斜するスリットを有する。
この構成によれば、金属ブッシュに、軸心方向に対して傾斜するスリットが形成されることにより、スリットのエッジがフランジに引っかかるため、金属ブッシュがフランジから軸心方向に抜けようとする動きに対して抵抗する力をスリットに発生させることができる。これにより、フランジからの金属ブッシュの抜けを抑制することができ、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
本開示のトルクセンサの製造方法は、内側にステータが配置されるハウジングと、前記ステータに対向して配置された円筒状の磁石と、前記ステータと前記円筒状の磁石との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出するための集磁ヨークを備える集磁ヨークアッセンブリとを備えるトルクセンサの製造方法であって、前記集磁ヨークアッセンブリは、前記集磁ヨークを露出しつつ保持するボディと、前記ボディから突出するフランジと、を有し、前記フランジには、前記ハウジングへの前記集磁ヨークアッセンブリの取り付けに用いるねじ部品が通る複数のねじ部品挿通孔と、前記ねじ部品挿通孔の周囲にあり、且つ、前記フランジの前記ハウジングに取り付けられる側の面から突出する複数の位置決め凸部とが形成され、前記ハウジングは、前記集磁ヨークアッセンブリが取り付けられるセンサ設置部を有し、前記センサ設置部には、前記ボディから露出している前記集磁ヨークが前記ハウジングの外側から前記ハウジングの内側に挿入される筐体挿入孔と、前記センサ設置部から凹んで形成されて前記位置決め凸部が挿入され、前記位置決め凸部の少なくとも一部が接触する複数の位置決め凹部と、前記位置決め凹部の底部に形成され、前記フランジに形成される前記ねじ部品挿通孔を通った前記ねじ部品が螺合する複数のねじ穴とが形成されるトルクセンサにおいて、前記位置決め凹部を加工するのと同時に、前記ねじ穴の下穴を加工する。
この構成によれば、コラムハウジングのセンサ設置部に位置決め凹部を加工するのと同時に、ねじ穴の下穴を加工するため、位置決め凹部及びねじ穴を形成する際における作業工程の数を減らすことができる。これにより、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
本開示に係るトルクセンサ及びトルクセンサの製造方法は、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るステアリング装置の模式図である。 図2は、実施形態に係るステアリング装置の斜視図である。 図3は、図1に示すトルクセンサの斜視図である。 図4は、図3に示すトルクセンサの側面図である。 図5は、図4のA-A断面図である。 図6は、コラムハウジング内に配置されるマグネットとステータ及び集磁ヨークの概要を説明する模式図である。 図7は、図4のB部の位置での要部断面図である。 図8は、図3に示す集磁ヨークアッセンブリの平面図である。 図9は、図8に示す集磁ヨークアッセンブリにおけるボディの内部構造を示す要部断面図である。 図10は、図8のC-C矢視図である。 図11は、図10のD-D断面図である。 図12は、図3に示すコラムハウジングに形成されるセンサ設置部の詳細図である。 図13は、図12に示すセンサ設置部における2箇所のねじ穴を通る位置での断面図である。 図14は、コラムハウジングに集磁ヨークアッセンブリの取り付けた状態を示す説明図である。 図15は、図14のE-E断面図である。 図16は、実施形態に係るトルクセンサの変形例であり、金属ブッシュにスリットを形成する場合の説明図である。 図17は、実施形態に係るトルクセンサの変形例であり、突起部が矩形状の形状で形成される場合の説明図である。 図18は、実施形態に係るトルクセンサの変形例であり、突起部がエッジ部を有する場合の説明図である。 図19は、実施形態に係るトルクセンサの変形例であり、位置決め凸部同士で突起部の数が異なる場合の説明図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るステアリング装置80の模式図である。図2は、実施形態に係るステアリング装置80の斜視図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、中間シャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、を含みピニオンシャフト87に接合されている。図2に示すように、操舵力アシスト機構83は、ステアリングホイール81の近傍に設けられており、外部と隔てられた車室内に配置されている。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bと、トーションバー(図示省略)と、を含む。入力軸82aは、一端がステアリングホイール81に連結されており、他端がトーションバーに連結されている。トーションバーは、入力軸82aの中心に設けられた穴に嵌まっており、ピンを介して入力軸82aに固定されている。出力軸82bは、一端がトーションバーに連結されており、他端がユニバーサルジョイント84に連結されている。トーションバーは、出力軸82bの中心に設けられた穴に圧入されることで出力軸82bに固定されている。入力軸82aと出力軸82bとの間では、双方に連結されるトーションバーを介して回転トルクが伝達される。
図1に示すように、中間シャフト85は、ユニバーサルジョイント84とユニバーサルジョイント86とを連結している。中間シャフト85の一方の端部がユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87の一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、ピニオンシャフト87の他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。ユニバーサルジョイント84及びユニバーサルジョイント86は、例えばカルダンジョイントである。ステアリングシャフト82の回転が中間シャフト85を介してピニオンシャフト87に伝わる。すなわち、中間シャフト85はステアリングシャフト82に伴って回転する。
図1に示すように、ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを含む。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。
図1に示すように、操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ93とを含む。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。減速装置92は、電動モータ93で生じたトルクを増加して出力軸82bに伝える。これにより、減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。ステアリング装置80はコラムアシスト方式の電動パワーステアリング装置である。なお、コラムアシスト方式の電動パワーステアリング装置とは、ステアリングホイール81に接続されたステアリングシャフト82に、電動モータ93で発生させたアシストトルクを付与する態様のパワーステアリング装置を指す。
図1に示すように、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ1と、車速センサ95と、を含む。電動モータ93、トルクセンサ1及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。トルクセンサ1は、入力軸82aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、ステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に設けられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ1及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93の誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。ECU90が電動モータ93を制御することで、ステアリングホイール81の操作に要する力が小さくなる。
図3は、図1に示すトルクセンサ1の斜視図である。図4は、図3に示すトルクセンサ1の側面図である。図5は、図4のA-A断面図である。トルクセンサ1は、トルクセンサ1におけるハウジングであるコラムハウジング10と、集磁ヨークアッセンブリ40とを有している。コラムハウジング10は、略円筒形の形状で形成されてコラムハウジング10における筐体となる部分である筐体部11と、筐体部11の周囲に鍔状の形状で形成される部分である鍔状部15とを有している。また、コラムハウジング10には、筐体部11の側面にセンサ設置部20が形成されており、集磁ヨークアッセンブリ40は、ねじ部品70によってセンサ設置部20に取り付けられることにより、コラムハウジング10に取り付けられている。
コラムハウジング10の筐体部11は、内側に空間が形成されており、筐体部11の形状である円筒の軸心方向における両端は、筐体部11の外側と内側とを連通する開口部12になっている。トルクセンサ1には、ステアリングシャフト82の入力軸82aが、コラムハウジング10が有する筐体部11の一方の開口部12から筐体部11内に入り込み、ステアリングシャフト82の出力軸82bが、筐体部11の他方の開口部12から筐体部11内に入り込んでいる。入力軸82aと出力軸82bとに連結されるトーションバーは、少なくとも一部が、コラムハウジング10の筐体部11内に位置している。
さらに、コラムハウジング10の筐体部11内には、磁気の変化に基づいてトルクの検出を行う際に用いるマグネット35とステータ30とが配置されている。
図6は、コラムハウジング10内に配置されるマグネット35とステータ30及び集磁ヨーク41の概要を説明する模式図である。コラムハウジング10の筐体部11内に配置されるマグネット35とステータ30とは、一方が入力軸82aに取り付けられており、他方が出力軸82bに取り付けられている。本実施形態では、マグネット35は、コラムハウジング10の筐体部11内で入力軸82aに取り付けられており、ステータ30は、コラムハウジング10の筐体部11内で出力軸82bに取り付けられている。このうち、マグネット35は、略円筒状の形状で形成されており、複数のN極とS極とが周方向に交互に配置された多極磁石になっている。
ステータ30は、リング部31と、ティース部32とを有している。リング部31は、厚み方向が軸心方向となる、円環状の板状の形状で形成されている。ティース部32は、円環状のリング部31の内周部分からリング部31の軸心方向に向かって延出し、板の厚み方向がリング部31の径方向となる向きとなる板状の形状で形成されている。また、ティース部32は、複数のティース部32が間隔をあけてリング部31の周方向に並んで配置されている。
このように形成されるステータ30は、それぞれリング部31とティース部32とを有し、同等の形状で形成される第1ステータ30aと第2ステータ30bとを有している。即ち、第1ステータ30aは、円環状の第1リング部31aと複数の第1ティース部32aとを有しており、第2ステータ30bは、円環状の第2リング部31bと複数の第2ティース部32bとを有している。第1ステータ30aと第2ステータ30bとは、双方のリング部31が同軸上に位置し、且つ、リング部31が他方のステータ30から離れる方向に位置する向きで、いずれも同じ軸に取り付けられ、本実施形態ではいずれも出力軸82bに取り付けられる。
つまり、第1ステータ30aは、第1ティース部32aが第1リング部31aから第2ステータ30b側に向かって延出する向きで配置され、第2ステータ30bは、第2ティース部32bが第2リング部31bから第1ステータ30a側に向かって延出する向きで配置される。その際に、第1ティース部32aと第2ティース部32bとは、いずれも複数が間隔をあけて第1リング部31aや第2リング部31bに設けられるため、第1ステータ30aと第2ステータ30bとは、周方向において他方のステータ30のティース部32が位置しない部分に、自己のステータ30のティース部32が位置するように組み合わされる。
入力軸82aに取り付けられるマグネット35は、このように組み合わされる第1ステータ30aと第2ステータ30bとの内側に配置される。また、マグネット35とステータ30とは、軸心方向がコラムハウジング10の筐体部11の軸心方向と一致する向きで、筐体部11内に配置される。これらのため、マグネット35とステータ30とは、マグネット35の外周面がステータ30のティース部32に対して対向する位置関係となる状態で、コラムハウジング10内に配置される。マグネット35とステータ30とは、これらの位置関係で配置されることにより、入力軸82aと出力軸82bとの間でトーションバーを介してトルクが伝達されて入力軸82aと出力軸82bとが相対的に微小に回転をした際には、マグネット35とステータ30との相対的な位置関係が変化することに伴って、マグネット35からステータ30に作用する磁束が変化する。
また、ステータ30の近傍には、集磁ヨークアッセンブリ40が有する集磁ヨーク41が配置される。集磁ヨーク41は、マグネット35からステータ30に作用する磁束の変化を検出するための部材になっており、ステータ30が有するリング部31の近傍に配置される。ステータ30としては、第1ステータ30aと第2ステータ30bとが設けられているため、これに対応して集磁ヨーク41も、第1集磁ヨーク41aと第2集磁ヨーク41bとが設けられている。即ち、集磁ヨーク41は、第1ステータ30aが有する第1リング部31aの近傍には第1集磁ヨーク41aが配置され、第2ステータ30bが有する第2リング部31bの近傍には第2集磁ヨーク41bが配置されている。
集磁ヨーク41は、ステータ30が有する2箇所のリング部31同士の間に位置している。つまり、第1集磁ヨーク41aは、第1集磁ヨーク41aが有する第1リング部31aにおける第2リング部31bが位置する面側の近傍に配置され、第2集磁ヨーク41bは、第2集磁ヨーク41bが有する第2リング部31bにおける第1リング部31aが位置する面側の近傍に配置されている。このように、リング部31の近傍に集磁ヨーク41が位置することにより、集磁ヨーク41は、入力軸82aと出力軸82bとが相対的に微小に回転をした際における、マグネット35からステータ30に作用する磁束が変化を検出することが可能なっている。
さらに、2つの集磁ヨーク41の間には、ホールIC42が配置されている。ホールIC42は、集磁ヨーク41におけるステータ30のリング部31の近傍に位置する部分から離れた位置で、集磁ヨーク41同士の間に配置されている。ホールIC42は、2つの集磁ヨーク41に作用する磁束密度の変化を検出し、検出した磁束密度の変化を電気信号に変換して電気信号として出力することが可能になっている。なお、ホールICに代えて、磁気抵抗効果やトンネル磁気抵抗効果を応用した磁気センサを用いることができる。要するに、集磁ヨーク41の間に生じる磁束密度の変化を、電気信号として出力することができればよい。
図7は、図4のB部の位置での要部断面図である。コラムハウジング10の筐体部11内に配置されるステータ30は、筐体部11内でキャリア38に保持されている。キャリア38は、内径が、ステータ30の内径、或いはステータ30におけるティース部32(図6参照)の位置での外径より僅かに大きく、外径が、ステータ30におけるリング部31の外径よりも小さい、略円筒形の形状で形成されている。
また、キャリア38は、長さが、ステータ30におけるティース部32の高さと同程度の長さになっている。つまり、キャリア38は、長さが、第1ステータ30aと第2ステータ30bとを組み合わせて状態における、第1リング部31aと第2リング部31bとの距離と同程度の長さになっている。
第1ステータ30aと第2ステータ30bとは、軸心方向がキャリア38の軸心方向と同じ方向になる向きで、キャリア38の長さ方向における互いに異なる端部側から、キャリア38の内側に第1ティース部32aや第2ティース部32bを入り込ませる。これにより、第1ステータ30aと第2ステータ30bとは、第1ティース部32aや第2ティース部32bとがキャリア38の内側に入り込んだ状態で、キャリア38によって保持される。
キャリア38によって保持される第1ステータ30aと第2ステータ30bとは、第1リング部31aと第2リング部31bとが、キャリア38の長さ方向における互いに異なる端部からキャリア38の外に位置する状態で保持される。
コラムハウジング10に取り付けられる集磁ヨークアッセンブリ40は、集磁ヨーク41がコラムハウジング10の筐体部11内に配置される向きでコラムハウジング10に取り付けられる。即ち、集磁ヨークアッセンブリ40は、第1集磁ヨーク41aと第2集磁ヨーク41bとの2つの集磁ヨーク41を備えており、集磁ヨークアッセンブリ40をコラムハウジング10に取り付けることにより集磁ヨーク41が筐体部11内に位置する際には、2つの集磁ヨーク41は、キャリア38の長さ方向における両側に位置するリング部31同士の間に配置される。
これらのように配置される2箇所のリング部31と2つの集磁ヨーク41とは、近い位置に配置される第1リング部31aと第1集磁ヨーク41aとが1つの組になっており、同様に近い位置に配置される第2リング部31bと第2集磁ヨーク41bとが1つの組になっている。即ち、リング部31と集磁ヨーク41とは、互い対になって2組が配置されている。対になるリング部31と集磁ヨーク41とは、筐体部11の軸心方向におけるクリアランスgが比較的小さくなっており、このリング部31と集磁ヨーク41とのクリアランスgは、2組のリング部31及び集磁ヨーク41で、ほぼ同じ大きさになっている。
図8は、図3に示す集磁ヨークアッセンブリ40の平面図である。集磁ヨークアッセンブリ40は、ボディ50と、ボディ50から突出して形成されるフランジ51と、ボディ50に取り付けられる集磁ヨーク41とを有している。ボディ50は、箱状の形状で形成され、内側に空間を有しており、集磁ヨーク41を露出しつつ保持している。また、ボディ50は、集磁ヨークアッセンブリ40がコラムハウジング10に取り付けられる際にコラムハウジング10寄りに位置する側の端部が、コラムハウジング10が有する筐体部11の形状である円筒の湾曲と同じ方向に湾曲している。
詳しくは、ボディ50は、集磁ヨークアッセンブリ40がコラムハウジング10に取り付けられた状態における、筐体部11の形状である円筒の軸心方向における向きをボディ50の厚み方向とする場合に、厚み方向の大きさは小さくなっている。また、ボディ50は、集磁ヨークアッセンブリ40をコラムハウジング10に取り付ける方向をボディ50の長さ方向とし、厚み方向と長さ方向とにそれぞれ直交する方向をボディ50の幅方向とする場合に、ボディ50の長さ方向と幅方向における大きさは、厚み方向における大きさよりも大きい、所定の大きさで形成されている。
集磁ヨーク41は、ボディ50における、集磁ヨークアッセンブリ40がコラムハウジング10に取り付けられる際にコラムハウジング10寄りに位置する側の端部、即ち、ボディ50における湾曲している側の部分に配置されている。集磁ヨーク41は、ボディ50の厚み方向が集磁ヨーク41においても厚み方向となる、板状の形状で形成されている。また、集磁ヨーク41は、ボディ50の厚み方向に2枚の集磁ヨーク41が離隔して配置されている(図7参照)。2枚の集磁ヨーク41は、いずれも厚み方向に見た場合における形状が、ボディ50における湾曲している部分と略同心円となって湾曲する形状で形成されている。
ボディ50から突出して形成されるフランジ51は、ボディ50の幅方向における両側に配置されており、それぞれボディ50から突出して形成されている。ボディ50の両側に配置されるフランジ51は、ボディ50の長さ方向がフランジ51の厚み方向となる、板状の形状で形成されている。
また、集磁ヨークアッセンブリ40には、ボディ50の長さ方向における集磁ヨーク41が配置されている側の反対側の部分に、トルクセンサ1における、ECU90に対して電気的に接続される部分である接続端子43が配置されている。
図9は、図8に示す集磁ヨークアッセンブリ40におけるボディ50の内部構造を示す要部断面図である。ホールIC42は、集磁ヨークアッセンブリ40が有するボディ50の内側に配置されている。ホールIC42は、ボディ50の内側で、2枚の集磁ヨーク41から離隔しつつ、2枚の集磁ヨーク41の間に配置されている。ボディ50に保持される2枚の集磁ヨーク41は、それぞれボディ50内でホールIC42に近接しつつ、ボディ50内から、ボディ50の長さ方向に露出して配置されている。また、ホールIC42は、ボディ50の内側で接続端子43に接続されている。
ホールIC42は、2つの集磁ヨーク41に作用する磁束密度の変化を検出し、検出した磁束密度の変化を電気信号として接続端子43から出力する。これにより、集磁ヨークアッセンブリ40は、2つの集磁ヨーク41に作用する磁束密度の変化を、ホールIC42で電気信号に変換し、接続端子43からECU90に対して出力することが可能になっている。
図10は、図8のC-C矢視図である。図11は、図10のD-D断面図である。ボディ50の幅方向における両側でボディ50から突出して形成されるフランジ51には、ねじ部品挿通孔52と、位置決め凸部55とが形成されている。ねじ部品挿通孔52と位置決め凸部55とは、ボディ50の両側に形成されるフランジ51のそれぞれに形成されているため、ねじ部品挿通孔52と位置決め凸部55とは、集磁ヨークアッセンブリ40に複数が形成されている。本実施形態では、ねじ部品挿通孔52と位置決め凸部55とは、ボディ50の両側のフランジ51に1つずつが形成されており、これによりねじ部品挿通孔52と位置決め凸部55とは、1つの集磁ヨークアッセンブリ40に2つずつ形成されている。
ねじ部品挿通孔52は、フランジ51の厚み方向にフランジ51を貫通する孔になっており、コラムハウジング10への集磁ヨークアッセンブリ40の取り付けに用いるねじ部品70(図3参照)が通る孔として形成されている。
位置決め凸部55は、ねじ部品挿通孔52の周囲にあり、且つ、フランジ51のコラムハウジング10に取り付けられる側の面から突出する部位になっている。詳しくは、位置決め凸部55は、フランジ51と一体に形成されており、フランジ51におけるコラムハウジング10に取り付けられる側の面、即ち、フランジ51の厚み方向における集磁ヨーク41が位置する側の面から、フランジ51の厚み方向に突出して形成されている。本実施形態では、位置決め凸部55は、例えば、樹脂材料によりフランジ51と一体に成形されており、フランジ51は、ボディ50と一体に成形されている。また、位置決め凸部55は、軸心がねじ部品挿通孔52の軸心と一致する略円筒状の形状で突出して形成されている。
また、フランジ51には、金属材料からなり、略円筒形の形状で形成される金属ブッシュ60が配置されている。金属ブッシュ60は、ボディ50の両側に形成されるフランジ51の双方に配置されている。金属ブッシュ60は、円筒形の一端に、円筒の径方向における外側に円環状の形状で突出する鍔部61が形成されている。金属ブッシュ60は、長さが、フランジ51における位置決め凸部55が位置する側の反対側の面から、位置決め凸部55の先端までの長さよりも僅かに長い長さになっている。このように形成される金属ブッシュ60は、フランジ51におけるねじ部品挿通孔52が形成される位置に配置されている。
詳しくは、金属ブッシュ60は、鍔部61が位置する側が、フランジ51における位置決め凸部55が位置する側の反対の面側に位置し、円筒形の軸心方向がフランジ51の厚み方向となる向きで、フランジ51におけるねじ部品挿通孔52を形成する位置に埋設されている。このため、フランジ51に形成されるねじ部品挿通孔52は、略円筒形の形状で形成される金属ブッシュ60の内周面62により形成されている。
このように、フランジ51に埋設して配置される金属ブッシュ60の外周面63には、凹凸が繰り返される凹凸部64が形成されている。凹凸部64は、例えば、比較的細かい凹凸が網目状に施される、いわゆるローレット加工により形成される。凹凸部64は、金属ブッシュ60の長さ方向における所定の範囲に、金属ブッシュ60の外周面63における1周に亘って形成されている。
また、位置決め凸部55には、外周面56から突出する突起部57が形成されている。突起部57は、位置決め凸部55の形状である円筒の軸心方向に沿った方向に延びて形成されており、位置決め凸部55における、フランジ51側の端部から、フランジ51が位置する側の反対側の端部に亘って形成されている。
また、突起部57は、突起部57の延在方向に見た場合における形状が、円弧状の形状で形成されている。つまり、突起部57は、位置決め凸部55の軸心方向に見た場合における突起部57の形状が、位置決め凸部55の径方向における外側に向かって凸となる、略半円状の形状で形成されている。
このように形成される突起部57は、1つの位置決め凸部55に複数が配置されている。位置決め凸部55に複数配置される突起部57は、位置決め凸部55の形状である円筒の周方向において、等間隔で配置されている。本実施形態では、突起部57は、1つの位置決め凸部55に3つが等間隔で配置されている。
図12は、図3に示すコラムハウジング10に形成されるセンサ設置部20の詳細図である。図13は、図12に示すセンサ設置部20における2箇所のねじ穴27を通る位置での断面図である。コラムハウジング10に形成されるセンサ設置部20には、筐体挿入孔22と、位置決め凹部25と、ねじ穴27とが形成されている。センサ設置部20は、コラムハウジング10が有する筐体部11の軸心方向に平行な平面で形成されている。
筐体挿入孔22は、センサ設置部20に開口し、コラムハウジング10が有する筐体部11の外側と内側とを連通する孔になっている。このように、センサ設置部20に形成される筐体挿入孔22は、集磁ヨークアッセンブリ40をセンサ設置部20に取り付ける際に、ボディ50から露出している集磁ヨーク41が、コラムハウジング10の外側からコラムハウジング10の内側に挿入される部分になっている。
また、集磁ヨークアッセンブリ40をセンサ設置部20に取り付ける際には、ボディ50における集磁ヨーク41寄りの部分も、集磁ヨーク41と共に筐体挿入孔22に挿入される。このため、筐体挿入孔22は、コラムハウジング10が有する筐体部11の軸心方向が短辺の方向となる、略長方形の形状で形成されている。つまり、筐体挿入孔22は、長辺の長さが、集磁ヨークアッセンブリ40が有するボディ50の幅方向における長さよりも若干長く、短辺の長さが、集磁ヨークアッセンブリ40のボディ50の厚み方向における長さよりも若干長い略長方形の孔になっている。これにより、集磁ヨークアッセンブリ40をセンサ設置部20に取り付ける際には、筐体挿入孔22には、集磁ヨークアッセンブリ40のボディ50を挿入することが可能になっている。
筐体挿入孔22は、ボディ50を挿入し易いように、ボディ50に対して余裕を持った大きさで形成されている。このため、筐体挿入孔22の周囲には、筐体挿入孔22からコラムハウジング10内への埃等の侵入を防ぐダストガード等が用いられるのが好ましい。
位置決め凹部25は、筐体挿入孔22の長手方向における筐体挿入孔22の両側の位置で、センサ設置部20から凹んで形成されており、集磁ヨークアッセンブリ40をセンサ設置部20に取り付けた際に、集磁ヨークアッセンブリ40が有する位置決め凸部55が挿入される部分になっている。筐体挿入孔22の両側に配置される2つの位置決め凹部25は、集磁ヨークアッセンブリ40のフランジ51に設けられる2つの位置決め凸部55に対応する間隔で形成されている。
詳しくは、位置決め凹部25は、センサ設置部20の平面に対する法線方向が軸心方向となる向きの略円柱形の形状となる、有底の穴となって形成されている。位置決め凹部25の形状である円柱形は、直径が、集磁ヨークアッセンブリ40が有する位置決め凸部55の外径と同程度で、深さが、位置決め凸部55におけるフランジ51側の端部からフランジ51の反対側の端部までの長さと同程度の深さになっている。このように、位置決め凹部25は、位置決め凸部55と同程度の大きさで形成されているため、位置決め凹部25に位置決め凸部55が挿入された際には、位置決め凸部55の少なくとも一部が、位置決め凹部25の内周面に接触する大きさになっている。
ねじ穴27は、センサ設置部20に形成される複数の位置決め凹部25の底部26に、それぞれ形成されている。ねじ穴27は、集磁ヨークアッセンブリ40をねじ部品70によってセンサ設置部20に取り付ける際に、集磁ヨークアッセンブリ40のフランジ51に形成されるねじ部品挿通孔52を通ったねじ部品70が螺合するサイズのねじ穴27になっている。ねじ穴27は、軸心が、位置決め凹部25の形状である円柱形の軸心の延長線上に実質的に一致する位置に形成されている。
ここで、これらのようにコラムハウジング10に形成される、位置決め凹部25とねじ穴27の加工について説明する。ねじ穴27は、位置決め凹部25の底部26に形成され、軸心が位置決め凹部25の軸心と一致する位置に形成されている。このため、コラムハウジング10に対して、位置決め凹部25とねじ穴27とを形成する加工を施す際には、互いに径が異なるドリル等の穴をあけるための工具が、同軸上に形成された特殊工具を用いて加工を行うのが好ましい。
つまり、位置決め凹部25とねじ穴27の加工は、位置決め凹部25の加工に適した大きさの工具の先端側に、ねじ穴27の下穴の加工することのできるサイズの工具が、一体となって形成されているものを用いるのが好ましい。このような工具を用いて、コラムハウジング10のセンサ設置部20の位置に対して加工を行うことにより、当該工具における位置決め凹部25の加工用の部分で位置決め凹部25を加工するのと同時に、下穴の加工用の部分でねじ穴27の下穴を加工する。その後、ねじ穴27の下穴に対してタップ加工を行うことにより、ねじ穴27を形成し、位置決め凹部25の部分に対しては、必要に応じてエンドミルやリーマ等を用いて仕上げ加工を行う。
次に、コラムハウジング10に対する集磁ヨークアッセンブリ40の取り付けについて説明する。図14は、コラムハウジング10に集磁ヨークアッセンブリ40の取り付けた状態を示す説明図である。コラムハウジング10のセンサ設置部20に集磁ヨークアッセンブリ40を取り付ける際には、ボディ50から露出している集磁ヨーク41が位置する側から、センサ設置部20の筐体挿入孔22に挿入する向きで、集磁ヨークアッセンブリ40のボディ50を筐体挿入孔22に挿入する。
筐体挿入孔22にボディ50を挿入することにより、ボディ50の両側に配置されるフランジ51に設けられる位置決め凸部55が、センサ設置部20に形成される位置決め凹部25の位置に到達したら、位置決め凸部55を位置決め凹部25に挿入する。即ち、フランジ51に設けられる位置決め凸部55は、位置決め凹部25に対する位置決め凸部55の挿入方向に延びており、また、ボディ50の両側に配置される2つの位置決め凸部55は、センサ設置部20の両側に形成される2つの位置決め凹部25と同じ間隔になっているため、2つの位置決め凸部55の双方を、2つの位置決め凹部25に挿入する。
その際に、位置決め凸部55と位置決め凹部25とは、直径が同程度になっており、位置決め凸部55は、樹脂材料によって形成されているため、ある程度弾力性を有している。このため、位置決め凸部55を位置決め凹部25に挿入する際には、位置決め凸部55は、位置決め凹部25に対して軽圧入される。即ち、位置決め凸部55は、外周面の少なくとも一部が位置決め凹部25の内周面に接触し、位置決め凸部55は、位置決め凹部25からの圧力により僅かに圧縮した状態で挿入される。
また、位置決め凸部55には、外周面56から突出する突起部57を有しているため、突起部57は位置決め凹部25に接触し易くなっており、突起部57は体積が小さいため、弾性変形し易くなっている。これにより、位置決め凸部55を位置決め凹部25に挿入した際には、突起部57が位置決め凹部25の内周面に接触することにより突起部57が弾性変形し、位置決め凸部55は、突起部57の弾性変形によって位置決め凹部25に対する接触圧力が上昇する。このため、位置決め凸部55は、この作用によっても、位置決め凹部25に対して軽圧入される。
図15は、図14のE-E断面図である。位置決め凸部55を位置決め凹部25に挿入したら、集磁ヨークアッセンブリ40のフランジ51に設けられるねじ部品挿通孔52にねじ部品70に通し、ねじ部品70を、位置決め凹部25の底部26に形成されるねじ穴27に螺合させる。詳しくは、ねじ穴27は、フランジ51に設けられる金属ブッシュ60の内周面62により形成されるねじ部品挿通孔52に通して、ねじ穴27に螺合させる。これにより、集磁ヨークアッセンブリ40は、フランジ51に設けられる金属ブッシュ60が、ねじ穴27によって位置決め凹部25の底部26に押し付けられ、コラムハウジング10に取り付けられる。
集磁ヨークアッセンブリ40をコラムハウジング10に取り付ける際には、このように、集磁ヨークアッセンブリ40のフランジ51に設けられる位置決め凸部55の少なくとも一部を、コラムハウジング10のセンサ設置部20に形成される位置決め凹部25に接触させながら挿入する。これにより、集磁ヨークアッセンブリ40は、コラムハウジング10に対して、ばらつきが発生することなく取り付けることができる。このため、集磁ヨークアッセンブリ40が有する集磁ヨーク41の、コラムハウジング10内における位置を、所望の位置に配置することができる。これにより、コラムハウジング10内における集磁ヨーク41と、ステータ30のリング部31とのクリアランスg(図7参照)を、設計通りの大きさにすることができる。
以上のように、本実施形態に係るトルクセンサ1は、集磁ヨークアッセンブリ40のフランジ51に、ねじ部品挿通孔52と位置決め凸部55とが形成され、コラムハウジング10のセンサ設置部20に、位置決め凹部25とねじ穴27とが形成されている。このうち、位置決め凹部25は、位置決め凸部55が挿入され、位置決め凸部55の少なくとも一部が接触するように構成されており、ねじ穴27は、ねじ部品挿通孔52を通ったねじ部品70が螺合するようになっている。これにより、集磁ヨークアッセンブリ40をねじ部品70によってコラムハウジング10に取り付けるトルクセンサ1において、ステータ30と集磁ヨーク41との位置決め精度を高めるための精度の高い加工を広い範囲で行うことなく、位置決め凸部55と位置決め凹部25のみで、位置決め精度を高めることができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、位置決め凸部55は、位置決め凹部25に対して軽圧入されるため、集磁ヨークアッセンブリ40をコラムハウジング10に取り付ける際における位置決め精度をより高めることができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、位置決め凸部55には、位置決め凹部25に対する位置決め凸部55の挿入方向に延びて位置決め凸部55の外周面56から突出する突起部57が形成されるため、位置決め凸部55を位置決め凹部25に挿入する際に、突起部57を位置決め凹部25の内周面に接触させながら挿入することができる。これにより、位置決め凸部55と位置決め凹部25とを用いた位置決め精度を、より高めることができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、突起部57は、突起部57の延在方向に見た場合における形状が円弧状の形状で形成されるため、位置決め凸部55と位置決め凹部25とを用いた位置決め精度を突起部57により高めつつ、位置決め凸部55を位置決め凹部25に挿入する際に、スムーズに挿入することができる。この結果、コラムハウジング10に対して集磁ヨークアッセンブリ40を容易に取り付けることができ、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、フランジ51には金属ブッシュ60が配置され、ねじ部品挿通孔52は、金属ブッシュ60の内周面62により形成されるため、位置決め凸部55と位置決め凹部25とで位置決め精度を高めつつ、ねじ部品70によって集磁ヨークアッセンブリ40をコラムハウジング10に取り付ける際における強度を確保することができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、金属ブッシュ60の外周面63には、凹凸が繰り返される凹凸部64が形成されるため、フランジ51と金属ブッシュ60との密着度を高めることができ、フランジ51からの金属ブッシュ60の抜けを抑制することができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係るトルクセンサ1の製造方法は、コラムハウジング10のセンサ設置部20に位置決め凹部25を加工するのと同時に、ねじ穴27の下穴を加工するため、位置決め凹部25及びねじ穴27を形成する際における作業工程の数を減らすことができる。この結果、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
[変形例]
上述した実施形態に係るトルクセンサ1では、金属ブッシュ60は、外周面63に凹凸部64を形成することにより、フランジ51からの抜けを抑制しているが、金属ブッシュ60は、凹凸部64以外により抜けの抑制を行ってもよい。図16は、実施形態に係るトルクセンサ1の変形例であり、金属ブッシュ60にスリット65を形成する場合の説明図である。金属ブッシュ60は、例えば、図16に示すように、金属ブッシュ60の軸心方向における一端側から他端側にかけて、軸心方向に対して傾斜するスリット65が形成されていてもよい。金属ブッシュ60に、軸心方向に対して傾斜するスリット65が形成された場合は、スリット65のエッジがフランジ51に引っかかることにより、スリット65は、金属ブッシュ60がフランジ51から軸心方向に抜けようとする動きに対して、抵抗する力を発生する。これにより、金属ブッシュ60はフランジ51から抜け難くなる。
また、金属ブッシュ60にスリット65を形成することにより、スリット65の幅が大きくなる方向に作用する弾力性を金属ブッシュ60に持たせることができる。これにより、フランジ51に配置される金属ブッシュ60は、フランジ51に対して、スリット65の幅が大きくなって金属ブッシュ60がフランジ51に密着する方向の力をフランジ51に付与することができる。このため、これによっても、金属ブッシュ60はフランジ51から抜け難くなる。この結果、フランジ51からの金属ブッシュ60の抜けを抑制することができ、製造コストの増加を抑えつつ、位置決め精度を向上させることができる。
また、上述した実施形態に係るトルクセンサ1では、集磁ヨークアッセンブリ40の位置決め凸部55に形成される突起部57は、円弧状の形状で形成されているが、突起部57は、円弧状以外の形状で刑せされていてもよい。図17は、実施形態に係るトルクセンサ1の変形例であり、突起部57が矩形状の形状で形成される場合の説明図である。図18は、実施形態に係るトルクセンサ1の変形例であり、突起部57がエッジ部58を有する場合の説明図である。位置決め凸部55の外周面56に形成される突起部57は、例えば、図17に示すように矩形状の形状で形成されていていたり、図18に示すように、位置決め凸部55の径方向外側に凸となるエッジ部58を有する形状で形成されていたりしてもよい。突起部57は、位置決め凸部55の外径と位置決め凹部25の内径との相対的な大きさや、位置決め凸部55やコラムハウジング10の材質等に応じて、位置決め凹部25に対する位置決め凸部55の挿入が軽圧入となる形状で形成するのが好ましい。
また、上述した実施形態に係るトルクセンサ1では、位置決め凸部55には、3つの突起部57が配置されているが、位置決め凸部55に配置される突起部57は、3つ以外であってもよい。位置決め凸部55に配置される突起部57は、複数の突起部57が、位置決め凸部55の形状である円筒の周方向において等間隔で配置されていれば、その数は問わない。
また、位置決め凸部55に配置される突起部57は、位置決め凸部55同士で異なる数で配置されていてもよい。図19は、実施形態に係るトルクセンサ1の変形例であり、位置決め凸部55同士で突起部57の数が異なる場合の説明図である。位置決め凸部55は、集磁ヨークアッセンブリ40のボディ50の両側に形成されるフランジ51のそれぞれに設けられているが、位置決め凸部55の外周面56から突出する突起部57は、位置決め凸部55ごとに異なっていてもよい。例えば、図19に示すように、2箇所のフランジ51のうち、一方のフランジ51に設けられる位置決め凸部55には、突起部57は3つが配置され、他方のフランジ51に設けられる位置決め凸部55には、突起部57は2つが配置されていてもよい。
なお、突起部57を2つ配置する場合において、突起部57がステータ30の軸心方向に沿って並ぶように配置することができる。突起部57をステータ30の軸心方向に沿って並ぶように配置することにより、軸方向に沿って配置された突起部57とコラムハウジング10とを当接させることができるため、集磁ヨークアッセンブリ40が軸方向に移動することを抑制することができる。集磁ヨークアッセンブリ40が軸方向に移動することを抑制することにより、ステータ30と集磁ヨークアッセンブリ40との間の相対位置が変化することを抑制することができるため、トルクセンサ1の出力が変動することを抑制することができる。すなわち、突起部57を2つ配置する場合において、突起部57がステータ30の軸心方向に沿って並ぶように配置することにより、トルクセンサ1の出力が変動することを抑制することができる。
位置決め凸部55同士で、突起部57の数を異ならせることにより、突起部57が多い方の位置決め凸部55では、位置決め凸部55を高い位置精度で位置決め凹部25に挿入しつつ、突起部57が少ない方の位置決め凸部55では、位置決め凹部25に挿入する際における、相対的なずれをある程度許容して挿入することができる。これにより、位置決め凸部55や位置決め凹部25を形成する際に、僅かな寸法誤差が発生した場合でも、集磁ヨークアッセンブリ40をコラムハウジング10に取り付ける際の位置決め精度は確保しつつ、寸法誤差を吸収して取り付けることができる。
以上、本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は上記の実施形態に記載されたものに限定されない。実施形態や変形例として説明した構成は、適宜組み合わせてもよい。
1 トルクセンサ
10 コラムハウジング
11 筐体部
20 センサ設置部
22 筐体挿入孔
25 位置決め凹部
26 底部
27 ねじ穴
30 ステータ
35 マグネット
40 集磁ヨークアッセンブリ
41 集磁ヨーク
42 ホールIC
50 ボディ
51 フランジ
52 ねじ部品挿通孔
55 位置決め凸部
56、63 外周面
57 突起部
58 エッジ部
60 金属ブッシュ
62 内周面
64 凹凸部
65 スリット
70 ねじ部品
80 ステアリング装置

Claims (11)

  1. 内側にステータが配置されるハウジングと、前記ステータに対向して配置された円筒状の磁石と、前記ステータと前記円筒状の磁石との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出するための集磁ヨークを備える集磁ヨークアッセンブリとを備えるトルクセンサであって、
    前記集磁ヨークアッセンブリは、前記集磁ヨークを露出しつつ保持するボディと、前記ボディから突出するフランジと、を有し、
    前記フランジには、前記ハウジングへの前記集磁ヨークアッセンブリの取り付けに用いるねじ部品が通る複数のねじ部品挿通孔と、前記ねじ部品挿通孔の周囲にあり、且つ、前記フランジの前記ハウジングに取り付けられる側の面から突出する複数の位置決め凸部とが形成され、
    前記ハウジングは、前記集磁ヨークアッセンブリが取り付けられるセンサ設置部を有し、
    前記センサ設置部には、前記ボディから露出している前記集磁ヨークが前記ハウジングの外側から前記ハウジングの内側に挿入される筐体挿入孔と、前記センサ設置部から凹んで形成されて前記位置決め凸部が挿入され、前記位置決め凸部の少なくとも一部が接触する複数の位置決め凹部と、前記位置決め凹部の底部に形成され、前記フランジに形成される前記ねじ部品挿通孔を通った前記ねじ部品が螺合する複数のねじ穴とが形成されるトルクセンサ。
  2. 前記位置決め凸部は、前記位置決め凹部に対して軽圧入される
    請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記位置決め凸部は、前記位置決め凹部に対する前記位置決め凸部の挿入方向に延びて前記位置決め凸部の外周面から突出する突起部を有する
    請求項1または2に記載のトルクセンサ。
  4. 前記突起部は、前記突起部の延在方向に見た場合における形状が円弧状の形状で形成される
    請求項3に記載のトルクセンサ。
  5. 前記突起部は、前記突起部の延在方向に見た場合における形状が矩形状の形状で形成される
    請求項3に記載のトルクセンサ。
  6. 前記突起部は、前記突起部の延在方向に見た場合にエッジ部を有する形状で形成される
    請求項3に記載のトルクセンサ。
  7. 前記突起部は、前記位置決め凸部同士で異なる数で配置される
    請求項3から6のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  8. 前記フランジには、略円筒形の形状で形成される金属ブッシュが配置され、
    前記ねじ部品挿通孔は、前記金属ブッシュの内周面により形成される
    請求項1から7のいずれか1項に記載のトルクセンサ。
  9. 前記金属ブッシュの外周面には、凹凸が繰り返される凹凸部が形成される
    請求項8に記載のトルクセンサ。
  10. 前記金属ブッシュは、軸心方向に対して傾斜するスリットを有する
    請求項8に記載のトルクセンサ。
  11. 内側にステータが配置されるハウジングと、前記ステータに対向して配置された円筒状の磁石と、前記ステータと前記円筒状の磁石との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出するための集磁ヨークを備える集磁ヨークアッセンブリとを備えるトルクセンサの製造方法であって、
    前記集磁ヨークアッセンブリは、前記集磁ヨークを露出しつつ保持するボディと、前記ボディから突出するフランジと、を有し、
    前記フランジには、前記ハウジングへの前記集磁ヨークアッセンブリの取り付けに用いるねじ部品が通る複数のねじ部品挿通孔と、前記ねじ部品挿通孔の周囲にあり、且つ、前記フランジの前記ハウジングに取り付けられる側の面から突出する複数の位置決め凸部とが形成され、
    前記ハウジングは、前記集磁ヨークアッセンブリが取り付けられるセンサ設置部を有し、
    前記センサ設置部には、前記ボディから露出している前記集磁ヨークが前記ハウジングの外側から前記ハウジングの内側に挿入される筐体挿入孔と、前記センサ設置部から凹んで形成されて前記位置決め凸部が挿入され、前記位置決め凸部の少なくとも一部が接触する複数の位置決め凹部と、前記位置決め凹部の底部に形成され、前記フランジに形成される前記ねじ部品挿通孔を通った前記ねじ部品が螺合する複数のねじ穴とが形成されるトルクセンサにおいて、
    前記位置決め凹部を加工するのと同時に、前記ねじ穴の下穴を加工するトルクセンサの製造方法。
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