JP2023039713A - 重要レポート検出装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

重要レポート検出装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】診断レポートの読み手によるミスを防止するための技術を提供する。【解決手段】重要レポート検出装置2000は、判定対象の診断レポート20(対象レポート)の所見を示すレポート情報30と、対象レポートの患者についての過去の所見を示す所見履歴情報40とを取得する。重要レポート検出装置2000は、重要基準を満たす所見がレポート情報30の中に含まれる場合に、対象レポートに重要な所見が含まれると判定する。重要基準は、(1)診断情報に所定のキーワードが含まれる所見であるという基準、及び(2)その所見によって示される部位と同一の部位を示し、なおかつ、診断情報に所定のキーワードを含むという所見が所見履歴情報40の中に存在しないという基準を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、診断レポートを解析する技術に関する。
患者の診断を行った医師により、その診断に基づく所見を記述したレポート(以下、診断レポート)が作成されることがある。例えば診断レポートの例として、放射線レポートが挙げられる。放射線医は、患者の放射線画像を読影し、その読影結果に基づく所見を放射線レポートに記録する。
このような診断レポートに関する情報処理システムが開発されている。例えば特許文献1は、作成中の読影レポートと過去の読影レポートを比較し、作成中の読影レポートに書き落としがないか否かを判定することにより、書き落としを防止する技術を開示している。
特開2009-064258号公報
杉本賢人、和田聖哉、山畑飛鳥、小西正三、武田理宏、真鍋史朗、松村泰志、「放射線レポートからの情報抽出と構造化に関する取り組み」、第24回日本医療情報学会春季学術大会、2020年6月5日 杉本賢人、和田聖哉、小西正三、岡田佳築、真鍋史朗、武田理宏、松村泰志、「放射線レポートの確信度スケールの分類手法の開発」、第25回日本医療情報学会春季学術大会、2021年6月10日
特許文献1は、診断レポートの書き手によるミスを防止する技術を開示するものであり、診断レポートの読み手によるミスを防止する技術については言及していない。本開示はこの課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、診断レポートの読み手によるミスを防止するための技術を提供することである。
本開示の重要レポート検出装置は、判定対象の診断レポートについてのレポート情報を取得するレポート情報取得部を有し、前記レポート情報は、対応する診断レポートの記述について、部位とその部位について診断で得られた診断情報との組み合わせである所見を示し、前記判定対象の診断レポートの患者について、過去の所見を示す所見履歴情報を取得する所見履歴情報取得部と、前記取得したレポート情報及び所見履歴情報を用いて、所定の重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれるか否かを判定し、前記重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれる場合、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれると判定する判定部と、を有する。
前記重要基準は、前記診断情報に所定のキーワードが含まれる所見であるという基準、及びその所見によって示される部位と同一の部位を示し、なおかつ、前記診断情報に所定のキーワードを含むという所見が前記所見履歴情報の中に存在しないという基準を含む。
本開示の制御方法は、コンピュータによって実行される。当該制御方法は、判定対象の診断レポートについてのレポート情報を取得するレポート情報取得ステップを有し、前記レポート情報は、対応する診断レポートの記述について、部位とその部位について診断で得られた診断情報との組み合わせである所見を示し、前記判定対象の診断レポートの患者について、過去の所見を示す所見履歴情報を取得する所見履歴情報取得ステップと、前記取得したレポート情報及び所見履歴情報を用いて、所定の重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれるか否かを判定し、前記重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれる場合、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれると判定する判定ステップと、を有する。
前記重要基準は、前記診断情報に所定のキーワードが含まれる所見であるという基準、及びその所見によって示される部位と同一の部位を示し、なおかつ、前記診断情報に所定のキーワードを含むという所見が前記所見履歴情報の中に存在しないという基準を含む。
本開示のプログラムは、本開示の制御方法をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、診断レポートの読み手によるミスを防止するための技術が提供される。
実施形態1の重要レポート検出装置の動作の概要を例示する図である。 実施形態1の重要レポート検出装置の機能構成を例示するブロック図である。 重要レポート検出装置を実現するコンピュータのハードウエア構成を例示するブロック図である。 実施形態1の重要レポート検出装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 診断レポートとレポート情報の関係を例示する図である。 所見群に確信度が含まれるレポート情報を例示する図である。 所見履歴情報の構成を例示する図である。 重要基準を満たす所見がレポート情報に含まれるか否かを判定する処理の流れを例示するフローチャートである。 出力部を有する重要レポート検出装置の機能構成を例示するブロック図である。
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。また、特に説明しない限り、所定値や閾値などといった予め定められている値は、その値を利用する装置からアクセス可能な記憶部に予め格納されている。さらに、特に説明しない限り、記憶部は、1つ以上の任意の数の記憶装置によって構成される。
[実施形態1]
<概要>
図1は、実施形態1の重要レポート検出装置2000の動作の概要を例示する図である。ここで、図1は、重要レポート検出装置2000の概要の理解を容易にするための図であり、重要レポート検出装置2000の動作は、図1に示したものに限定されない。
重要レポート検出装置2000は、判定対象の診断レポート20(以下、対象レポート)について、その対象レポートが重要な所見を含んでいるか否かを判定する、ここで、診断レポート20は、特定の患者について行われた種々の診断についての所見が記述されている報告書のデータである。以下、診断レポート20の対象である患者のことを、対象患者とも呼ぶ。
例えば、患者Aが放射線検査を受けた場合、放射線医が患者Aの放射線画像を読影し、患者Aについて、読影結果に基づく所見を示す放射線レポートが作成される。この放射線レポートは、患者Aを対象患者とする診断レポートとして扱うことができる。ただし、診断レポート20は、任意の種類の診断に関するレポートでよく、放射線レポートに限定されない。
診断レポート20において、所見は、患者の部位と、その部位について診断で得られた診断情報とのペアを1つ以上含んでいる。例えば診断レポート20に、「右肺に索状影が認められる。左肺に胸水が認められる。」という所見が記載されているとする。この所見は、「部位:右肺、診断情報:索状影」というペア、及び「部位:左肺、診断情報:胸水」というペアを含んでいる。
重要レポート検出装置2000は、対象レポートに重要な所見が含まれているか否かを判定するために、対象レポートについてのレポート情報30、及びその対象レポートの対象患者についての所見履歴情報40を取得する。レポート情報30は、特定の診断レポートに含まれる所見の記述から得られた、対象患者についての所見を1つ以上示す。所見履歴情報40は、特定の患者についての過去の所見を1つ以上示す。
重要レポート検出装置2000は、取得したレポート情報30及び所見履歴情報40を用いて、重要な所見が対象レポートに含まれるか否かを判定する。重要な所見は、レポート情報30に示されている所見のうち、所定の基準(以下、重要基準)を満たす所見である。重要基準は、少なくとも以下の2つの基準を含む。なお、所定のキーワードは、例えば、「がん」や「出血」(特に、脳出血などといった危険度の高い出血)などのように、重要な疾患に関連する用語である。
(1)診断情報に所定のキーワードが含まれている所見である。
(2)その所見と同一の部位を示し、かつ、診断情報に所定のキーワードが含まれている所見が所見履歴情報40の中に存在しない。
例えば重要レポート検出装置2000は、以下のような流れで、対象レポートに重要な所見が含まれているか否かを判定する。まず重要レポート検出装置2000は、レポート情報30の中から、診断情報に所定のキーワードが含まれている所見を検出する。さらに重要レポート検出装置2000は、「レポート情報30から検出された所見に示されている部位と同一の部位を示し、かつ、診断情報に所定のキーワードが含まれている」という条件を満たす所見が所見履歴情報40の中に存在するか否かを判定する。この条件を満たす所見が所見履歴情報40の中に存在しない場合、レポート情報30から検出された所見は、上述した(1)と(2)の基準を満たすため、重要な所見として扱われる。そのため、重要レポート検出装置2000は、重要な所見が対象レポートに含まれると判定する。ただし後述するように、重要基準には、上述した(1)と(2)の基準以外の基準がさらに加わってもよい。
<作用効果の一例>
診断レポートに関する問題の一つとして、診断レポートの読み手によるミスが考えられる。読み手側のミスには、例えば、診断レポートの確認漏れ(読み忘れ)が考えられる。この問題は、診断レポートが主治医以外の医師によって作成された場合などに起こりうる。例えば患者に対して種々の検査が行われる場合、各検査についての診断レポートが、最終的な診断を行う医師(主治医等)ではなく、その検査を担当した医師によって作成されることがある。このようなケースにおいて、主治医等は、各検査の診断レポートを確認した上で総合的な診断を行う。
しかしながら、診断レポートの数が多くなると、主治医による診断レポートの確認漏れが生じうる。その結果、患者の診断レポートに重要な所見があるにもかかわらず、その患者に対して適切な対応が取られないなどといった問題が生じうる。
この点、本実施形態の重要レポート検出装置2000によれば、判定対象の診断レポート20について、その診断レポート20に重要な所見が含まれているか否かが判定される。これにより、重要な所見を含む診断レポート20を特定することができる。そのため、重要な所見を含む診断レポート20の確認漏れを防ぐことができる。
また、重要レポート検出装置2000では、重要な所見であることの第1の基準として、「がん」などといった所定のキーワードが診断情報に含まれているという基準が含まれる。これにより、がんなどに関連する重要な情報を含む所見だけが、重要な所見として扱われるようにすることができる。
さらに、重要な所見であることの第2の基準として、その所見と同一の部位を示し、かつ、診断情報に所定のキーワードが含まれている所見が、所見履歴情報40の中に存在しないという基準が含まれる。レポート情報30に含まれる所見が、特定の部位についてがんなどに関連する重要な情報を示している場合であっても、同一の部位について同様の情報を示す所見が過去に存在すれば、主治医等にとっては既知の情報であると言える。一方で、同様の情報を示す所見が過去に存在しなければ、主治医等にとって新規の情報を示す所見であると言える。よって、第2の基準によれば、主治医にとって重要であると考えられる新規な情報を示す所見だけが、重要な所見として扱われるようにすることができる。
このように、重要レポート検出装置2000によれば、上述した基準を用いることで、重要な所見として扱われる所見が絞り込まれる。このようにすることで、重要な所見が含まれる診断レポート20の確認漏れを防ぎつつ、主治医等による診断レポート20の確認の手間を軽減することができる。
さらに、重要レポート検出装置2000が扱うレポート情報30や所見履歴情報40では、所見が部位ごとに表されている。所見を部位ごとに扱わない場合、例えば、現在と過去で互いに異なる部位が互いに同一の状態となっているというケースにおいて、これらが同一の所見として扱われてしまう。その結果、重要な所見が見落とされてしまう可能性がある。この点、重要レポート検出装置2000では所見が部位ごとに表されていることから、このような重要な所見の見落としを防ぐことができる。
以下、本実施形態の重要レポート検出装置2000について、より詳細に説明する。
<機能構成の例>
図2は、実施形態1の重要レポート検出装置2000の機能構成を例示するブロック図である。重要レポート検出装置2000は、レポート情報取得部2020、所見履歴情報取得部2040、及び判定部2060を有する。レポート情報取得部2020は、対象レポートについてのレポート情報30を取得する。所見履歴情報取得部2040は、対象レポートの対象患者についての所見履歴情報40を取得する。判定部2060は、レポート情報30及び所見履歴情報40を用いて、対象レポートに重要な所見が含まれているか否かを判定する。
<ハードウエア構成の例>
重要レポート検出装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、重要レポート検出装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
図3は、重要レポート検出装置2000を実現するコンピュータ500のハードウエア構成を例示するブロック図である。コンピュータ500は、任意のコンピュータである。例えばコンピュータ500は、PC(Personal Computer)やサーバマシンなどといった、据え置き型のコンピュータである。その他にも例えば、コンピュータ500は、スマートフォンやタブレット端末などといった可搬型のコンピュータである。コンピュータ500は、重要レポート検出装置2000を実現するために設計された専用のコンピュータであってもよいし、汎用のコンピュータであってもよい。
例えば、コンピュータ500に対して所定のアプリケーションをインストールすることにより、コンピュータ500で、重要レポート検出装置2000の各機能が実現される。上記アプリケーションは、重要レポート検出装置2000の各機能構成部を実現するためのプログラムで構成される。なお、上記プログラムの取得方法は任意である。例えば、当該プログラムが格納されている記憶媒体(DVD ディスクや USB メモリなど)から、当該プログラムを取得することができる。その他にも例えば、当該プログラムが格納されている記憶装置を管理しているサーバ装置から、当該プログラムをダウンロードすることにより、当該プログラムを取得することができる。
コンピュータ500は、バス502、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512を有する。バス502は、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ504などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
プロセッサ504は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ506は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス508は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
入出力インタフェース510は、コンピュータ500と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース510には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。
ネットワークインタフェース512は、コンピュータ500をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
ストレージデバイス508は、重要レポート検出装置2000の各機能構成部を実現するプログラム(前述したアプリケーションを実現するプログラム)を記憶している。プロセッサ504は、このプログラムをメモリ506に読み出して実行することで、重要レポート検出装置2000の各機能構成部を実現する。
重要レポート検出装置2000は、1つのコンピュータ500で実現されてもよいし、複数のコンピュータ500で実現されてもよい。後者の場合において、各コンピュータ500の構成は同一である必要はなく、それぞれ異なるものとすることができる。
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の重要レポート検出装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。レポート情報取得部2020は、レポート情報30を取得する(S102)。所見履歴情報取得部2040は、対象レポートの対象患者について、所見履歴情報40を取得する(S104)。判定部2060は、レポート情報30及び所見履歴情報40を用いて、対象レポートに重要な所見が含まれているか否かを判定する(S106)。
<診断レポート20とレポート情報30について>
前述したように、診断レポート20は、対象患者について行われた診断の結果が記述された報告書のデータである。また、レポート情報30は、特定の診断レポート20に含まれる所見の記述から得られた、対象患者についての所見を1つ以上示す。
図5は、診断レポート20とレポート情報30の関係を例示する図である。図5において、診断レポート20は、レポート識別情報21、患者識別情報22、作成日時23、及び所見24という4つのデータを有する。レポート識別情報21は、診断レポートを識別するための情報を示す。患者識別情報22は、対象患者の識別情報を示す。ここで、患者の識別情報には、患者を識別可能な任意の情報(診察券番号やマイナンバーなど)を利用することができる。作成日時23は、診断レポート20が作成された日時を示す。所見24は、対象患者について行われた診断に関する所見を示す。
レポート情報30は、レポート識別情報31、患者識別情報32、作成日時33、及び所見群34という4つのデータを有する。レポート識別情報31は、レポート情報30に対応する診断レポート20の識別情報を示す。患者識別情報32は、レポート情報30に対応する診断レポート20の対象患者の識別情報を示す。作成日時33は、レポート情報30に対応する診断レポート20の作成日時を示す。
所見群34は、対応する診断レポート20の所見24に基づいて生成される。所見24に示されている記述は、複数の所見を含みうる。例えば図5の所見24には、部位P1についてのX1という所見と、部位P2についてのX2及びX3という所見が含まれている。そこで所見群34は、所見24の記述に含まれている複数の所見それぞれについて、部位35と診断情報36のペアを示す。例えば図5の例では、「部位35=P1、診断情報36=X1」というペア、「部位35=P2、診断情報36=X2」というペア、及び「部位35=P2、診断情報36=X3」というペアが示されている。
なお、診断レポート20において、複数の部位について1つの所見が記載されることもありうる。例えばこれは、診断レポート20の所見24に、部位P1とP2についてX1という所見が記載されているケースである。この場合、例えばレポート情報30には、「部位35=P1、診断情報36=X1」及び「部位35=P2、診断情報36=X1」というペアが含まれる。
所見群34は、各所見について、その所見の確信度をさらに示してもよい。この場合、例えば後述するように、確信度が基準よりも高い所見のみが、重要な所見として扱われる。図6は、所見群34に確信度が含まれるレポート情報30を例示する図である。図6の所見群34は、確信度37というデータをさらに含む。この例において、確信度37は、1から5という5つのランクで表されている。確信度37の値が高いほど、所見の確信度が高いことを表す。
診断レポート20からレポート情報30を生成する方法は様々である。例えばレポート情報30は、診断レポート20を利用して人手で生成される。その他にも例えば、レポート情報30は、コンピュータを利用して、診断レポート20から自動で生成されてもよい。以下、診断レポート20からレポート情報30を生成する装置のことを「レポート情報生成装置」と呼ぶ。
レポート情報生成装置は、診断レポート20を取得し、その内容を解析することで、レポート情報30を生成する。ここで、レポート識別情報21、患者識別情報22、及び作成日時23はいずれもそのまま、レポート識別情報31、患者識別情報32、及び作成日時33として利用することができる。一方で、所見については、診断レポート20を作成した医師によるフリーテキストの記述である所見24を、部位と部位に関する情報とを対応づけた構造化形式のデータである所見群34に変換する必要がある。
当該変換を実現するために、例えば、フリーテキスト形式の所見を構造化形式の所見群に変換するように学習された学習済みモデルを予め用意しておく。レポート情報生成装置は、診断レポート20の所見24をこの学習済みモデルに入力することで、所見群34を得る。フリーテキスト形式の所見を構造化形式に変換するモデルについては、例えば、非特許文献1に開示されているものを利用することができる。
ここで、所見の記述では、用語が統一されていない(表記ゆれがある)ことがある。例えば、腫瘍のことを腫瘤と記述する医師もいる。このように互いに同じ意味を持つ用語が複数存在する場合において、所見群34で利用される用語は1つに統一されることが好ましい。そこで例えば、レポート情報生成装置は、診断レポート20からレポート情報30を生成する際、所見群34に含める各用語に対し、用語の統一処理を行う。
用語の統一は、予め定められている置換ルールに従って行われる。例えば置換ルールでは、同じ意味を持つ複数の用語の群に対し、代表して利用する代表用語が1つ定められている。レポート情報生成装置は、この置換ルールを利用して、所見群34に含める各用語を、その用語が含まれる用語群の代表用語に置換する。例えば置換ルールにおいて、互いに同一の意味を持つ用語W1とW2の群に対して、代表用語W2が定められているとする。この場合、所見群34に含まれる用語W2は、用語W1に置換される。なお、置換ルールの作成には、医学用語のシソーラスなどを利用することができる。
ここで、用語を統一する処理は、レポート情報生成装置ではなく、重要レポート検出装置2000によって行われてもよい。この場合、重要レポート検出装置2000は、取得したレポート情報30の所見群34に対し、前述した置換ルールを利用して、用語の統一処理を実行する。
レポート情報30に所見の確信度を含める場合、レポート情報生成装置は、所見24から所見群34を生成する際に、所見群34に含まれる各所見について、その確信度を推定する処理を行う。所見の確信度を推定する処理には、例えば、非特許文献2に開示されている技術を利用することができる。非特許文献2では、学習済みの分類モデルを利用することで、各所見に対し、5段階の確信度(確信度が高い順に Define、Likely、May、Represent、Unlikely、及び Denial)のいずれかが付与される。そこで例えば、これら5段階の確信度を、確信度が高い順に5から1の数値で表すことにより、確信度の高さを数値で扱うことができるようになる。これにより、「閾値以上の確信度の所見だけを重要な所見として扱う」といった処理が可能となる。
<レポート情報30の取得:S102>
レポート情報取得部2020は、対象レポートについてのレポート情報30を取得する(S102)。レポート情報取得部2020がレポート情報30を取得する方法は様々である。例えば、重要レポート検出装置2000のユーザにより、対象レポートして扱うべき診断レポート20が指定されるとする。この場合、レポート情報取得部2020は、診断レポート20を指定するユーザ操作が行われたことに応じて、指定された診断レポート20に対応するレポート情報30を取得する。この場合、例えばレポート情報30は、重要レポート検出装置2000からアクセス可能な任意の記憶部に格納されている。
その他にも例えば、レポート情報生成装置が、新たなレポート情報30を生成したことに応じて、そのレポート情報30を重要レポート検出装置2000へ送信するように構成されていてもよい。この場合、重要レポート検出装置2000は、レポート情報生成装置からレポート情報30が送信されたレポート情報30を受信することにより、レポート情報30を取得する。
その他にも例えば、重要レポート検出装置2000は、レポート情報30が格納されている記憶部から、一日に一度などといった任意のタイミングで、重要な所見を含んでいるか否かの判定処理がまだ行われていないレポート情報30(以下、未処理のレポート情報30)を取得してもよい。ここで、未処理のレポート情報30を特定する方法は様々である。例えばレポート情報30に、未処理であるか否かを示すフラグ(以下、処理フラグ)を設けておく。この場合、レポート情報取得部2020は、記憶部に格納されているレポート情報30のうち、処理フラグが未処理を示すレポート情報30を取得する。その他にも例えば、処理済みのレポート情報30と未処理のレポート情報30が、互いに異なる記憶部に格納されるようにしておいてもよい。この場合、レポート情報取得部2020は、未処理のレポート情報30を格納するための記憶部から、処理対象とするレポート情報30を取得する。
ここで、対象レポートとして扱われる診断レポート20は、一つであってもよいし、複数であってもよい。後者の場合、レポート情報取得部2020は、複数の対象レポートそれぞれについてのレポート情報30を取得する。そして、重要レポート検出装置2000は、取得した各レポート情報30を対象として、重要な所見が含まれるか否かを判定するための処理(図4のS104及びS106)を行う。
<所見履歴情報40の取得:S104>
所見履歴情報取得部2040は、対象レポートの対象患者について、所見履歴情報40を取得する(S104)。所見履歴情報40は、特定の患者についての過去の所見を示す。
例えば所見履歴情報取得部2040は、対象患者についてのレポート情報30のうち、対象レポートよりも過去の診断レポート20から得られたレポート情報30を、所見履歴情報40として取得する。具体的には、患者識別情報32に対象患者の識別情報が示されており、なおかつ、作成日時33に対象レポートの作成日時よりも前の日時が示されているレポート情報30が、所見履歴情報40として取得される。
例えば、対象レポートの対象患者が患者Aであり、患者Aについてそれぞれ異なる3つの診断レポートD1~D3があるとする。また、診断レポートD1~D3からそれぞれ、3つのレポート情報R1~R3が生成されているとする。そして、診断レポートD1が最も新しいものであり、対象レポートであるとする。
この場合、レポート情報取得部2020は、診断レポートD1に対応するレポート情報R1を、対象レポートについてのレポート情報30として取得する。また、所見履歴情報取得部2040は、診断レポートD2に対応するレポート情報R2、及び診断レポートD3に対応するレポート情報R3をそれぞれ、患者Aの過去の所見を示す所見履歴情報40として取得する。
ただし、所見履歴情報40は、過去のレポート情報30には限定されず、レポート情報30とは別途用意された情報であってもよい。例えば患者の主治医が、診断レポート20の所見を整理して、患者の電子カルテに最終的な所見を記録するとする。この場合、対象患者の所見履歴情報40として、対象患者の電子カルテに記述された過去の所見から、所見履歴情報40を生成することが考えられる。なお、電子カルテの所見から所見履歴情報40を生成する方法には、診断レポート20の所見からレポート情報30を生成する方法と同様の方法を採用することができる。
図7は所見履歴情報40の構成を例示する図である。図7の所見履歴情報40は、作成日時41及び所見群42を有する。作成日時41は、対応する所見群が作成された日時を示す。所見群42は、部位43及び診断情報44を有する。部位43と診断情報44のペアは1つの所見(部位と、その部位について診断で得られた情報)を示す。なお、所見履歴情報40は、患者の識別情報や、各所見が得られたレポート情報30や電子カルテなどの識別情報をさらに示してもよい。
ここで、所見履歴情報取得部2040が取得する所見履歴情報40は、対象患者についての過去の所見のうち、その確信度が閾値以上であるもののみを示してもよい。現在と過去とで同じ所見があったとしても、これらの確信度が互いに異なることが考えられる。例えば、過去の診断では確信度が低かった所見が、現在の診断において確信度が高くなったとする。このような所見が対象レポートに含まれる場合、確信度が高くなったことから、主治医等が確認すべき重要な所見であると考えられる。このように確信度を考慮することによれば、対象レポートに示されている所見と同一の所見が過去にあったとしても、その確信度が閾値より小さければ、その所見は所見履歴情報40に含まれない。そのため、対象レポートに示されている当該所見が、新たな所見として扱われるようになる。
また、所見履歴情報取得部2040が取得する所見履歴情報40は、過去所定期間(例えば1年間など)に生成された所見のみを示してもよい。過去に或る所見が得られ、それから長い期間が経過した後に同じ所見が得られた場合には、たとえ過去に同じ所見であったとしても、現在の所見が重要なものである可能性があるためである(同一部位におけるがんの再発など)。このように期間の制約を考慮することによれば、対象レポートに示されている所見と同一の所見が、所定期間よりもさらに前に示されていたとしても、その所見は所見履歴情報40に含まれない。そのため、対象レポートに示されている当該所見が、新たな所見として扱われるようになる。
<重要な所見を含むか否かの判定:S106>
判定部2060は、レポート情報30と所見履歴情報40を利用して、対象レポートに重要な所見が含まれているか否かを判定する(S106)。そのため、前述したように、重要な所見として扱う基準である重要基準を予め定めておく。そして、判定部2060は、重要基準を満たす所見がレポート情報30に含まれるか否かを判定する。重要基準を満たす所見がレポート情報30に含まれる場合、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていると判定する。一方、重要基準を満たす所見がレポート情報30に含まれていない場合、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定する。
前述したように、重要基準は、少なくとも以下の2つの基準を含む。
(1)診断情報に所定のキーワードが含まれている所見である。
(2)その所見と同一の部位を示し、かつ、診断情報に所定のキーワードが含まれている所見が所見履歴情報40の中に存在しない。
例えば判定部2060は、まず、レポート情報30に含まれている所見の中から、診断情報36に所定のキーワードが含まれているものを検出する。診断情報36に所定のキーワードが含まれている所見がレポート情報30の中に存在しない場合、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定する。
診断情報36に所定のキーワードが含まれている所見がレポート情報30から検出された場合、さらに判定部2060は、「上記検出した所見の部位35が示す部位と同一の部位を部位43に示し、かつ、診断情報44に所定のキーワードが含まれている」という条件を満たす所見が、所見履歴情報40の中に含まれているか否かを判定する。この条件を満たす所見が所見履歴情報40に含まれていない場合、レポート情報30から検出された所見は、上述した重要基準を満たす。そのためこの場合、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていると判定する。一方、上述した条件を満たす所見が所見履歴情報40に含まれている場合、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定する。このケースは、過去に同一の部位について同様の所見が記録されているケースである。
前述したように、重要基準は、上記(1)と(2)の基準以外の基準をさらに含んでもよい。重要基準に含まれうるその他の基準は、例えば、「所見の確信度が閾値以上である」という基準である。前述したように、レポート情報30は、各所見の確信度を表す確信度37をさらに示してもよい。この場合、一定程度以上の確信度を持つ所見のみが、重要な所見として扱われるようにしてもよい。確信度を重要基準として利用する場合、判定部2060は、レポート情報30に含まれる各所見について、確信度が閾値以上であるか否かを判定する。
図8は、重要基準を満たす所見がレポート情報30に含まれるか否かを判定する処理の流れを例示するフローチャートである。このフローチャートは、図4のS106の内容を具体的に例示したものとも言える。この例において、重要基準は、以下の3つの基準を含む。
(1)診断情報に所定のキーワードが含まれている所見である。
(2)その所見と同一の部位についての所見であり、かつ、診断情報に所定のキーワードが含まれている所見が所見履歴情報40の中に存在しない。
(3)所見の確信度が閾値以上である。
まず判定部2060は、診断情報36に所定のキーワードを含む所見(基準(1)を満たす所見)を、レポート情報30の中から検出する(S202)。基準(1)を満たす所見がレポート情報30の中に存在しない場合(S202:NO)、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定する(S204)。基準(1)を満たす所見がレポート情報30の中に存在する場合(S202:YES)、判定部2060は、基準(1)を満たす所見の中に、確信度が閾値以上である所見(基準(3)を満たす所見)が存在するか否かを判定する(S206)。
基準(1)を満たす所見の中に基準(3)を満たす所見が存在しない場合(S206:NO)、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定する(S204)。基準(1)を満たす所見の中に基準(3)を満たす所見が存在する場合、すなわち、基準(1)と(3)を満たす所見が存在する場合(S206:YES)、判定部2060は、基準(1)と(3)を満たす所見の中に、「その所見が示す部位と同一の部位を部位43に示し、かつ、診断情報44に所定のキーワードが含まれる所見が所見履歴情報40の中に存在する」という基準(2)を満たすものが存在するか否かを判定する(S208)。
基準(1)と(3)を満たす所見の中に、基準(2)を満たすものが存在しない場合(S208:NO)。判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定する(S204)。一方、基準(1)と(3)を満たす所見の中に基準(2)を満たすものが存在する場合、すなわち、基準(1)から(3)の全てを満たす所見が存在する場合(S208:YES)、判定部2060は、対象レポートに重要な所見が含まれていると判定する(S210)。
なお、重要基準に含まれる各基準についての判定を行う順序は任意であり、図8に示した順序に限定されない。
<判定結果に基づく処理>
重要レポート検出装置2000は、判定部2060による判定の結果に基づき、重要な所見が含まれる診断レポート20を把握可能な情報を出力する。当該情報の出力を行う機能構成部を、出力部と呼ぶ。図9は、出力部を有する重要レポート検出装置2000の機能構成を例示するブロック図である。
出力部による出力の方法は様々である。例えば出力部2080は、対象レポートに対し、重要な所見が含まれているか否かを表すデータを付加する。例えば診断レポート20に、重要な所見が含まれているか否かを示す値を設定可能なフラグ(以下、重要フラグ)が設けられているとする。この場合、出力部2080は、判定部2060による判定の結果に基づいて、対象レポートの重要フラグに値を設定する。
具体的には、対象レポートに重要な所見が含まれていると判定された場合、出力部2080は、その対象レポートの重要フラグに、重要な所見が含まれていることを示す値(例えば1)を設定する。一方、対象レポートに重要な所見が含まれていないと判定された場合、出力部2080は、その対象レポートの重要フラグに、重要な所見が含まれていないことを示す値(例えば0)を設定する。
このように重要フラグを設定することで、重要な所見が含まれている診断レポート20と、重要な所見が含まれていない診断レポート20とを、容易に識別できるようになる。そのため例えば、重要フラグの値に基づいて診断レポート20を検索することで、重要な所見が含まれている診断レポート20だけを取得するといったことが可能となる。よって、重要な所見が含まれている診断レポート20の確認漏れを防ぐことができる。また、重要な所見が含まれる診断レポート20を見つけるために要する手間を軽減することができる。
出力部2080は、重要フラグを設定することに加え、又はこれに代えて、対象レポートに対し、その対象レポートから検出された重要な所見を示すデータを付加してもよい。このようにすることで、重要な所見が含まれている診断レポート20について、所見の記述の全てを細かく読む前に、重要な所見を容易に確認することができる。
その他にも例えば、出力部2080は、重要な所見が含まれていると判定された対象レポートを閲覧すべき人(例えば、当該対象レポートの対象患者の主治医等)に対して、重要な所見を含む診断レポート20が存在することを表す通知を送信してもよい。診断レポート20を閲覧すべき人を示す情報は、例えば、予め診断レポート20に含めておく。出力部2080は、診断レポート20に示されている人物に対して、所定の通知を送信する。なお、この通知には、対象の診断レポート20自体が含まれていてもよい。このようにすることで、通知を受けた人は、重要な所見が含まれている診断レポート20を容易に得ることができる。
上記通知を送信するために、例えば、人物の識別情報と、その人物に対する通知の宛先(メールアドレスなど)とを対応付けた情報を、重要レポート検出装置2000からアクセス可能な記憶装置に予め格納しておく。出力部2080は、重要な所見が含まれていると判定された診断レポート20から、通知を送信すべき人物の識別情報を抽出する。さらに、出力部2080は、上記記憶装置にアクセスして、抽出した識別情報に対応づけられている宛先を特定する。そして、出力部2080は、特定した宛先に対して通知を送信する。ただし、通知の宛先が予め診断レポート20に含まれていてもよい。
また、診断レポート20には、主治医等によって閲覧されたか否かを示すフラグ(以下、閲覧フラグ)がさらに設けられてもよい。この閲覧フラグをチェックすることにより、診断レポート20が主治医等によって閲覧されたかどうかを把握することができる。そして、重要な所見が含まれている診断レポート20が所定の時間以上閲覧されなかった場合、出力部2080は、主治医等に対して再度通知を行うようにする。
なお、上述した出力部2080の機能の一部は、重要レポート検出装置2000以外の装置(例えば、電子カルテの管理システム)によって実現されてもよい。例えば出力部2080は、診断レポート20に対して重要フラグを設定する。そして、他の装置が、重要フラグが設定された診断レポート20に対して、適宜処理を行う(例えば、重要な所見を含む診断レポート20の存在を主治医等に通知する)。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
20 診断レポート
21 レポート識別情報
22 患者識別情報
23 作成日時
24 所見
30 レポート情報
31 レポート識別情報
32 患者識別情報
33 作成日時
34 所見群
35 部位
36 診断情報
37 確信度
40 所見履歴情報
41 作成日時
42 所見群
43 部位
44 診断情報
500 コンピュータ
502 バス
504 プロセッサ
506 メモリ
508 ストレージデバイス
510 入出力インタフェース
512 ネットワークインタフェース
2000 重要レポート検出装置
2020 レポート情報取得部
2040 所見履歴情報取得部
2060 判定部
2080 出力部

Claims (9)

  1. 判定対象の診断レポートについてのレポート情報を取得するレポート情報取得部を有し、
    前記レポート情報は、対応する診断レポートの記述について、部位とその部位について診断で得られた診断情報との組み合わせである所見を示し、
    前記判定対象の診断レポートの患者について、過去の所見を示す所見履歴情報を取得する所見履歴情報取得部と、
    前記取得したレポート情報及び所見履歴情報を用いて、所定の重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれるか否かを判定し、前記重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれる場合、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれると判定する判定部と、を有し、
    前記重要基準は、前記診断情報に所定のキーワードが含まれる所見であるという基準、及びその所見によって示される部位と同一の部位を示し、なおかつ、前記診断情報に所定のキーワードを含むという所見が前記所見履歴情報の中に存在しないという基準を含む、重要レポート検出装置。
  2. 前記レポート情報は、各前記所見について、その所見の確信度を示し、
    前記重要基準は、確信度が閾値以上の所見であるという基準をさらに含む、請求項1に記載の重要レポート検出装置。
  3. 前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれるか否かを把握可能な情報を出力する出力部を有する、請求項1又は2に記載の重要レポート検出装置。
  4. 前記出力部は、前記判定部による判定の結果に基づいて、前記判定対象の診断レポートに対し、重要な所見を含むか否かを表す情報を付加する、請求項3に記載の重要レポート検出装置。
  5. 前記出力部は、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれる場合、前記判定対象の診断レポートを閲覧すべき人物に対し、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれていることを把握可能な通知を送信する、請求項3に記載の重要レポート検出装置。
  6. 前記所見履歴情報は、その作成日時が前記診断レポートの作成日時より前の所定期間に含まれる過去の所見を示す、請求項1から5いずれか一項に記載の重要レポート検出装置。
  7. 前記所見履歴情報は、その確信度が閾値以上である過去の所見を示す、請求項1から6いずれか一項に記載の重要レポート検出装置。
  8. コンピュータによって実行される制御方法であって、
    判定対象の診断レポートについてのレポート情報を取得するレポート情報取得ステップを有し、
    前記レポート情報は、対応する診断レポートの記述について、部位とその部位について診断で得られた診断情報との組み合わせである所見を示し、
    前記判定対象の診断レポートの患者について、過去の所見を示す所見履歴情報を取得する所見履歴情報取得ステップと、
    前記取得したレポート情報及び所見履歴情報を用いて、所定の重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれるか否かを判定し、前記重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれる場合、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれると判定する判定ステップと、を有し、
    前記重要基準は、前記診断情報に所定のキーワードが含まれる所見であるという基準、及びその所見によって示される部位と同一の部位を示し、なおかつ、前記診断情報に所定のキーワードを含むという所見が前記所見履歴情報の中に存在しないという基準を含む、制御方法。
  9. コンピュータに、判定対象の診断レポートについてのレポート情報を取得するレポート情報取得ステップを実行させ、
    前記レポート情報は、対応する診断レポートの記述について、部位とその部位について診断で得られた診断情報との組み合わせである所見を示し、
    前記コンピュータに、
    前記判定対象の診断レポートの患者について、過去の所見を示す所見履歴情報を取得する所見履歴情報取得ステップと、
    前記取得したレポート情報及び所見履歴情報を用いて、所定の重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれるか否かを判定し、前記重要基準を満たす所見が前記レポート情報に含まれる場合、前記判定対象の診断レポートに重要な所見が含まれると判定する判定ステップと、を実行させ、
    前記重要基準は、前記診断情報に所定のキーワードが含まれる所見であるという基準、及びその所見によって示される部位と同一の部位を示し、なおかつ、前記診断情報に所定のキーワードを含むという所見が前記所見履歴情報の中に存在しないという基準を含む、プログラム。
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