JP2023037308A - 貨幣処理装置及び貨幣処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貨幣処理装置と外部装置との連携の有無に応じて、貨幣の処理に関する運用を適切に行うことができる貨幣処理装置を提供すること。【解決手段】貨幣処理装置は、貨幣を搬送する搬送部と、貨幣を収納するカセットが着脱可能な装着部と、貨幣に関する所定処理を行う制御部と、を備える貨幣処理装置であって、前記制御部は、前記所定処理を行う際に、前記貨幣処理装置と外部装置との連携状況に基づいて、前記搬送部により搬送される貨幣の搬送先を前記カセット及び前記カセット以外の場所から択一的に選択する。【選択図】図1

Description

本開示は、貨幣処理装置及び貨幣処理方法に関する。
従来、現金の入金処理及び出金処理を行う現金処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の現金処理システムは、店舗に配置された現金精算装置と、店舗のバックオフィスに配置された現金出納装置及び現金管理装置と、を備える。現金精算装置及び現金出納装置には、記憶部を有する現金搬送カセットが着脱される。
現金搬送カセットには、現金精算装置に装填するための釣銭準備金が収納される。また、現金搬送カセットには、現金精算装置から回収した現金、及び、オーバーフロー貨幣が収納される。なお、オーバーフロー貨幣とは、現金精算装置における収納先の収納部が満杯のため、当該収納部に収納することができない現金のことである。このような現金搬送カセットは、釣銭準備金の装填時及び現金精算装置内の現金の回収時において、現金精算装置と現金出納装置との間の現金の搬送に利用される。そして、現金管理装置は、このような現金精算装置と現金出納装置との間における現金の授受を、現金搬送カセットの記憶部に記憶された情報等に基づいて、管理する。
特開2016-105336号公報
一方、現金精算装置等の貨幣処理装置に収納された現金を、バックオフィスに配置された外部装置で管理していない店舗も存在する。このような店舗では、貨幣処理装置内の現金を外部装置で管理するシステムで用いられるカセットを使用することができなかった。
本開示は、貨幣処理装置と外部装置との連携の有無に応じて、貨幣の処理に関する運用を適切に行うことができる貨幣処理装置及び貨幣処理方法を提供することを目的とする。
本開示に係る貨幣処理装置は、貨幣を搬送する搬送部と、貨幣を収納するカセットが着脱可能な装着部と、貨幣に関する所定処理を行う制御部と、を備える貨幣処理装置であって、前記制御部は、前記所定処理を行う際に、前記貨幣処理装置と外部装置との連携状況に関連する内容を示す連携情報に基づいて、前記搬送部により搬送される貨幣の搬送先を前記カセット及び前記カセット以外の場所から択一的に選択する。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、取得した前記連携情報が、前記貨幣処理装置と前記外部装置が連携していることを示す情報である場合に、前記所定処理における前記搬送先として前記カセットを選択し、前記連携情報を取得できない場合、又は、取得した前記連携情報が、前記貨幣処理装置と前記外部装置が連携していないことを示す情報である場合に、前記所定処理における前記搬送先として前記カセット以外の場所を選択しても良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記連携情報を設定するための設定部を更に備えても良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記カセットは、前記連携情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記装着部に装着された前記カセットの前記記憶部から前記連携情報を取得しても良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記外部装置と通信する通信部を更に備え、前記制御部は、前記通信部を介して、前記外部装置から前記連携情報を取得しても良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記連携情報は、前記カセットの在高を示す在高情報であっても良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記在高情報は、前記外部装置が前記カセットに装填した貨幣の量に関する情報であっても良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部と、前記識別部で識別された貨幣を収納する収納部と、を更に備え、前記制御部は、前記カセットに収納された貨幣を前記識別部へ搬送し、前記識別部で正常と識別された貨幣を前記収納部へ搬送する一方で、前記識別部で異常と識別された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送するように、前記搬送部を制御し、前記所定処理は、前記識別部で異常と識別された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送する処理を含んでも良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、貨幣を収納する収納部を更に備え、前記制御部は、前記カセットに収納された貨幣を前記収納部に収納できると判定した場合、前記カセットに収納された貨幣を前記収納部へ搬送する一方で、前記収納部に収納できないと判定した場合、前記カセットに収納された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送するように、前記搬送部を制御し、前記所定処理は、前記収納部に収納できないと判定された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送する処理を含んでも良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、貨幣に関する処理のエラーが発生した場合、前記搬送部が貨幣の搬送を中断する一方で、前記エラーが解消された場合、前記エラーの発生時に前記搬送部が搬送中の貨幣の搬送を再開するように、前記搬送部を制御し、前記所定処理は、前記エラーの発生時に前記搬送部が搬送中の貨幣の搬送を再開する処理を含んでも良い。
本開示に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記カセット以外の場所を前記搬送先として選択した後に、前記カセット内に貨幣が収納されている状態から収納されていない状態に移行した場合、前記所定処理を行う際に、前記搬送先を前記カセットに切り替えても良い。
本開示に係る貨幣処理方法は、貨幣を搬送する搬送部と、貨幣を収納するカセットが着脱可能な装着部と、を備える貨幣処理装置が行う貨幣処理方法であって、前記貨幣処理装置が、貨幣に関する所定処理を行う際に、前記貨幣処理装置と外部装置との連携状況に関連する内容を示す連携情報に基づいて、前記搬送部により搬送される貨幣の搬送先を前記カセット及び前記カセット以外の場所から択一的に選択する。
本開示の貨幣処理装置及び貨幣処理方法によれば、貨幣処理装置と外部装置との連携の有無に応じて、貨幣の処理に関する運用を適切に行うことができる。
第1実施形態に係る貨幣処理装置のブロック図 第1実施形態に係る貨幣処理装置と外部装置との連携が有る場合の貨幣処理装置の動作の説明図 第1実施形態に係る貨幣処理装置と外部装置との連携が無い場合の貨幣処理装置の動作の説明図 第2実施形態に係る硬貨処理装置の内部構成を示す模式図 第2実施形態に係る硬貨処理装置及び第3実施形態に係る紙幣処理装置の第1適用例を示すブロック図 第2実施形態に係る硬貨処理装置及び第3実施形態に係る紙幣処理装置の第2適用例を示すブロック図 第2実施形態の第1適用例における第1運用例を示す模式図 第2実施形態の第1適用例における第2運用例を示す模式図 第2実施形態の第1適用例における第3運用例を示す模式図 第2実施形態の第2適用例における第1運用例を示す模式図 第2実施形態の第2適用例における第2運用例を示す模式図 第2実施形態の第2適用例における第3運用例を示す模式図 第3実施形態に係る紙幣処理装置の内部構成を示す模式図
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<貨幣処理装置の構成>
まず、貨幣処理装置の構成について説明する。図1は、貨幣処理装置のブロック図である。
図1に示される貨幣処理装置1は、貨幣に関する処理を行う。貨幣処理装置1が取り扱う貨幣は、硬貨であっても良いし、紙幣であっても良い。貨幣処理装置1は、搬送部11と、装着部12と、制御部13と、を備える。
搬送部11は、貨幣を搬送する。搬送部11は、図示されない搬送元に存在する貨幣を、装着部12に装着された後述されるカセット14又はカセット14以外の場所へ搬送する。搬送元は、例えば、貨幣を貨幣処理装置1の内部へ投入するための入金部である。搬送元は、カセット14以外の、貨幣処理装置1内の貨幣収納部であっても良い。搬送元は、カセット14自身であっても良い。カセット14以外の場所は、貨幣処理装置1の外部であっても良い。カセット14以外の場所を貨幣処理装置1の外部にすることにより、詳しくは後述するが、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が無い場合、在高が管理されていない貨幣を貨幣処理装置1の管理者が容易に回収することができる。カセット14以外の場所としては、貨幣を貨幣処理装置1の外部へ出金するための出金部を例示することができる。カセット14以外の場所は、貨幣処理装置1内の貨幣収納部であってもよい。
装着部12には、カセット14が着脱自在に装着される。カセット14は、装着部12に装着された際、搬送部11により搬送された貨幣をカセット14内部に収納できるように構成されている。貨幣処理装置1は、外部装置15と連携できるように構成されている。外部装置15は、カセット14の在高を管理する。このため、貨幣処理装置1と外部装置15とが連携している場合、貨幣処理装置1もカセット14の在高を管理できる。貨幣処理装置1及び外部装置15は、カセット14内の在高を確定できるように、カセット14内の貨幣を管理することができる。なお、貨幣処理装置1及び外部装置15と通信し、カセット14の在高を管理する管理装置を別途設けても良い。
制御部13は、貨幣に関する所定処理を行う際に、貨幣処理装置1と外部装置15との連携状況に基づいて、貨幣の搬送先をカセット14及びカセット14以外の場所から択一的に選択する。カセット14以外の場所は、複数の搬送先から選択されても良い。制御部13は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携状況を、外部装置15から取得した連携情報に基づいて判定しても良い。また、カセット14に記憶部が配置されている場合、制御部13は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携状況を、カセット14の記憶部から取得した連携情報に基づいて判定しても良い。
<貨幣処理装置の動作>
次に、貨幣処理装置1の動作について説明する。図2Aは、貨幣処理装置と外部装置との連携が有る場合の貨幣処理装置の動作の説明図である。図2Bは、貨幣処理装置と外部装置との連携が無い場合の貨幣処理装置の動作の説明図である。
制御部13は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が有るか否かを判定する。そして、制御部13は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が有ると判定した場合、貨幣の搬送を伴う所定処理を行うに際し、図2Aに矢印C1で示されるように、搬送元に存在する貨幣がカセット14へ搬送されるように、搬送部11を制御する。一方、制御部13は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が無いと判定した場合、所定処理を行うに際し、図2Bに矢印C2で示されるように、貨幣がカセット14以外の場所へ搬送されるように、搬送部11を制御する。
このように、貨幣処理装置1と外部装置15との連携の有無に応じて、貨幣の搬送先を異ならせる理由は、以下の通りである。外部装置15は、カセット14に収納された貨幣の在高を管理している。貨幣処理装置1と外部装置15との連携が有る場合、貨幣処理装置1もカセット14の在高を管理することができる。そこで、貨幣処理装置1は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が有る場合、貨幣をカセット14へ搬送する。このように、貨幣処理装置1は、貨幣をカセット14へ搬送することにより、カセット14内の貨幣の在高を管理することができる。例えば、外部装置15は、当該外部装置15に装着されたカセット14に、貨幣を装填する機能を有する装置であっても良い。外部装置15は、当該外部装置15に装着されたカセット14から排出された貨幣を取り込む機能を有していても良い。貨幣処理装置1と外部装置15とが連携している状況においては、貨幣処理装置1と外部装置15との間の貨幣の移動は、カセット14を用いて行われ、移動する貨幣の量が管理されている。外部装置15から貨幣処理装置1に貨幣を移動させる場合は、外部装置15がカセット14に貨幣を装填する。外部装置15は、カセット14に装填された貨幣の在高を管理している。カセット14は、外部装置15から取り外されて貨幣処理装置1に装着される。貨幣処理装置1と外部装置15とが連携しているので、貨幣処理装置1は、カセット14の在高を知ることができる。貨幣処理装置1と外部装置15とが連携している状況とは、貨幣処理装置1が、カセット14の在高を管理できている状況であると言っても良い。
一方、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が無い場合、貨幣処理装置1は、カセット14の在高を知ることはできない。このため、貨幣をカセット14に搬送してしまうと、在高が管理されている貨幣と、在高が管理されていない貨幣とが混在してしまうという不具合が発生してしまう。そこで、貨幣処理装置1は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携が無い場合、貨幣をカセット14へ搬送せずに、カセット14以外の場所へ搬送する。このように、貨幣をカセット14以外の場所へ搬送することにより、在高が管理されている貨幣と、在高が管理されていない貨幣とが混在してしまうという不具合の発生を防止することができる。
したがって、第1実施形態の貨幣処理装置1は、貨幣処理装置1と外部装置15との連携の有無に応じて、貨幣の処理に関する運用を適切に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第2実施形態では、貨幣処理装置の一例である硬貨処理装置について説明する。
<硬貨処理装置の構成>
まず、硬貨処理装置の構成について説明する。図3は、硬貨処理装置の内部構成を示す模式図である。なお、以下において、前側とは、硬貨処理装置が設置されている店舗の店員又は顧客が対面する側であり、後側とは、前側の逆側である。また、右側とは、店員又は顧客から見て右側であり、左側とは右側の逆側である。上側とは、硬貨処理装置を水平面上に設置した場合の上側であり、下側とは上側の逆側である。
図3に示される硬貨処理装置2は、貨幣の一例である硬貨の処理を行う。硬貨の処理としては、入金処理、出金処理を例示することができる。硬貨処理装置2は、筐体20と、入金部21と、出金部22と、装着部23と、リサイクル収納部24と、搬送部25と、識別部26と、複数のシュート27と、操作表示部28と、メモリ30と、制御部31と、を備える。硬貨処理装置2は、通信部29を備えても良い。
入金部21は、筐体20の上面部における前方に設けられている。入金部21は、硬貨を硬貨処理装置2に入金できるように構成されている。出金部22は、筐体20の前面部における上方に設けられている。出金部22は、硬貨を硬貨処理装置2から出金できるように構成されている。
装着部23には、カセット32が着脱自在に装着される。装着部23は、カセット32が装着されていないときには、カバーで隠されており、図示されないカバーが開かれると露出する。カセット32は、当該カセット32内に硬貨を収納するための受入口321と、カセット32内の硬貨を排出するための排出口322と、図示されないコネクタと、を備える。カセット32は、記憶部323を備えても良い。カセット32は、カセット32内の硬貨を排出口322に搬送するカセット搬送部を更に備えても良い。また、カセット32は、図示されない開閉扉を備え、店員が開閉扉を開けて、カセット32に硬貨を手作業で入れる(手装填する)ことができるように構成されていても良い。店員がカセット32を装着部23に装着すると、カセット32のコネクタと、装着部23の図示されないコネクタと、が接続され、制御部31でカセット32を制御できる状態になる。
リサイクル収納部24は、本開示の収納部の一例である。リサイクル収納部24は、複数の金種を混合状態で収納する混合収納部であっても良い。混合収納部は、硬貨を収納したり、収納した硬貨を繰り出したりできるように構成されている。また、リサイクル収納部24は、複数(第2実施形態では2個)の金種別収納部241,242(以下、第1金種別収納部241、第2金種別収納部242と言う場合がある)を備えても良い。第1,第2金種別収納部241,242は、硬貨を収納したり、収納した硬貨を繰り出したりできるように構成されている。第1,第2金種別収納部241,242にそれぞれ収納される硬貨の金種は、予め設定されている。
搬送部25は、繰出部33と、入金搬送路34と、出金搬送路35と、を備える。
繰出部33は、入金部21から入金された硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出すように構成されている。繰出部33は、複数の硬貨を一時的に保持するホッパ331と、ホッパ331内の硬貨を1枚ずつ繰り出す図示されない繰出機構と、を備える。繰出機構としては、傾斜した状態で回転する回転円盤を用い、回転円盤表面の外側領域にある複数の突起部材によって硬貨を1枚ずつ拾い上げて繰り出す機構が例示できる。繰出部33は、内部に受け入れた硬貨を、出金部22に落下させたりできるように構成されていても良い。繰出部33は、ホッパ331の底部332を開くことで、硬貨を出金部22に排出できるように構成されている。
入金搬送路34は、繰出部33から繰り出された硬貨を搬送する。入金搬送路34は、硬貨と硬貨とを離して、硬貨を1枚ずつ搬送する。入金搬送路34は、硬貨を後側へ搬送した後、繰出部33に戻すことができるようなループ状に構成されていても良い。入金搬送路34の具体的な機構としては、周知の硬貨搬送機構を適用することができる。入金搬送路34は、例えば、ローラ、ローラに巻かれたベルト、ローラを駆動するモータ、側壁等の組み合わせにより構成されている。
出金搬送路35は、リサイクル収納部24及び装着部23の下方に設けられている。出金搬送路35は、第1,第2金種別収納部241,242から繰り出された硬貨を繰出部33に搬送する。出金搬送路35は、カセット32から排出されて落下した硬貨を繰出部33に搬送する。繰出部33に搬送された硬貨は、ホッパ331の底部332を経て出金部22に排出される。また、繰出部33に搬送された硬貨は、入金搬送路34に繰り出され、識別部26で識別されてからシュート272を経て出金部22に排出されても良い。
識別部26は、入金搬送路34に設けられている。識別部26は、入金搬送路34により搬送される硬貨の金種、真偽、正損等を識別する。
複数のシュート27は、入金搬送路34における識別部26よりも、硬貨の搬送方向下流に設けられている。複数のシュート27は、硬貨の搬送方向に一列に並んで設けられている。複数のシュート27のうち2個のシュート271は、第1,第2金種別収納部241,242にそれぞれ硬貨を案内できるように構成されている。1個のシュート272は、出金部22に硬貨を案内できるように構成されている。残り1個のシュート273は、カセット32に硬貨を案内できるように構成されている。シュート27は、図示されないゲートによって通常閉じられており、当該ゲートを開くことによって、硬貨を上記各部に案内する。
操作表示部28は、タッチパネル式の表示装置で構成され、硬貨処理装置2における硬貨処理に関する情報を入力するための操作部、及び、硬貨処理に関する情報を表示する表示部として機能する。なお、操作表示部28は、硬貨処理装置2とは別体で構成されていても良いし、硬貨処理装置2と一体的に構成されていても良い。操作表示部28は、操作部と表示部とが独立して設けられる構成であっても良い。
通信部29は、外部装置との通信を行う。メモリ30は、各種情報を記憶することができる。メモリ30に記憶される情報としては、カセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を例示することができる。
制御部31は、硬貨処理装置2全体の動作を制御する。制御部31は、詳しくは後述するが、硬貨に関する所定処理を行う際、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況に基づいて、硬貨をカセット32、又は、カセット32以外の場所に搬送するように、搬送部25を制御する。
<硬貨処理装置の適用例>
次に、硬貨処理装置2の適用例について説明する。図4Aは、硬貨処理装置の第1適用例を示すブロック図である。図4Bは、硬貨処理装置の第2適用例を示すブロック図である。
(第1適用例の構成)
まず、第1適用例の構成について説明する。図4Aに示されるように、第1適用例において、硬貨処理装置2は、硬貨処理システム4に適用される。硬貨処理システム4は、流通向けのシステムであり、店舗に設置されている。硬貨処理システム4は、硬貨処理装置2と、バック側硬貨処理装置41と、カセット32と、を備える。硬貨処理システム4は、硬貨管理装置42を備えても良い。硬貨処理システム4は、POS管理装置43を備えても良い。なお、硬貨処理システム4は、1台又は3台以上の硬貨処理装置2を備えても良い。後述されるように、カセット32の在高を示す在高情報は、外部装置の一例であるバック側硬貨処理装置41及び硬貨管理装置42のうち少なくとも一方に記憶(管理)される。第2実施形態において、第1適用例のように、カセット32の在高が硬貨処理装置2と外部装置で管理されている状況を、硬貨処理装置2と外部装置とが連携している状況と言う。
硬貨処理装置2は、店舗のフロントオフィスの一例であるチェックアウトカウンタに設置されている。硬貨処理装置2は、店員又は顧客自らによって操作され、店舗と顧客との間の精算処理に用いられる。硬貨処理装置2は、店員によって操作される図示されないPOSレジスタ、又は、顧客によって操作される図示されないセルフチェックアウト用レジスタと、通信可能に接続されている。硬貨処理装置2は、顧客が支払った代金を入金し、あるいは、顧客へ支払う釣銭を出金する。硬貨処理装置2の制御部31は、バック側硬貨処理装置41で準備された釣銭準備金をカセット32から受け入れ、売上金をカセット32に渡すように、硬貨処理装置2全体を制御する。
カセット32は、硬貨処理装置2又はバック側硬貨処理装置41に着脱自在に装着することができるように構成されている。カセット32の記憶部323は、硬貨処理装置2が外部装置(バック側硬貨処理装置41又は硬貨管理装置42)と連携していることを意味する連携情報を記憶することができる。連携情報は、詳しくは後述するが、硬貨処理装置2が所定処理を行う場合における硬貨の搬送先を示す情報に対応付けられる。連携情報が、搬送先を示す情報を含んでも良い。第1適用例における連携情報に対応する搬送先は、カセット32である。記憶部323への連携情報の記録処理は、例えば、バック側硬貨処理装置41又は硬貨処理装置2により行われても良いし、カセット32の出荷時に、出荷元の装置により行われても良い。
また、記憶部323は、カセット32の在高情報を記憶することができる。記憶部323がカセット32の在高情報を記憶していることは、硬貨処理装置2が外部装置と連携していることを意味する。つまり、在高情報は、連携情報として機能し得る。記憶部323への在高情報の記録処理は、例えば、バック側硬貨処理装置41により行われる。
バック側硬貨処理装置41、硬貨管理装置42及びPOS管理装置43は、店舗のバックオフィスに設置されている。バック側硬貨処理装置41は、硬貨処理装置2に通信可能に接続されている。バック側硬貨処理装置41は、カセット32が装着されるカセット装着装置を備える。バック側硬貨処理装置41は、硬貨処理装置2へ装填するための釣銭準備金をカセット32に出金し、あるいは、硬貨処理装置2から回収した売上金をカセット32から受け入れる。
バック側硬貨処理装置41は、カセット32へ釣銭準備金を出金した際に、カセット32へ出金した硬貨の額(在高)に関する在高情報を記憶することができる。バック側硬貨処理装置41は、カセット32の在高情報をカセット32の記憶部323に記憶させたり、硬貨処理装置2又は硬貨管理装置42へ送信したりすることができる。また、バック側硬貨処理装置41は、連携情報をカセット32の記憶部323に記憶させたり、硬貨処理装置2へ送信したりすることができる。
硬貨管理装置42は、硬貨処理装置2及びバック側硬貨処理装置41と通信可能に接続されている。硬貨管理装置42は、硬貨処理装置2及びバック側硬貨処理装置41に収納されている硬貨(在高)を管理する。例えば、硬貨管理装置42は、硬貨処理装置2における精算処理に用いられた硬貨、及び、硬貨処理装置2とバック側硬貨処理装置41との間で授受された硬貨を管理する。また、硬貨管理装置42は、カセット32の在高を管理することができる。硬貨管理装置42は、カセット32の在高情報を硬貨処理装置2へ送信することができる。POS管理装置43は、商品の流れを管理する。
(第2適用例の構成)
次に、第2適用例の構成について説明する。図4Bに示されるように、第2適用例において、硬貨処理装置2は、単独で用いられる。第2適用例では、第1適用例のように、カセット32の在高が外部装置で管理されない。つまり、硬貨処理装置2と外部装置とが連携していない。
硬貨処理装置2は、第1適用例と同様に、チェックアウトカウンタに設置され、図示されないPOSレジスタ、又は、図示されないセルフチェックアウト用レジスタと、通信可能に接続されている。硬貨処理装置2は、店舗と顧客との間の精算処理に用いられる。また、硬貨処理装置2の制御部31は、店員によりカセット32に手装填された釣銭準備金をカセット32から受け入れ、売上金をカセット32に渡すように、硬貨処理装置2全体を制御する。
カセット32の記憶部323は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことを意味する連携情報を記憶することができる。または、カセット32の記憶部323に、連携情報を記憶しないようにしても良い。制御部31は、カセット32の記憶部323に連携情報が記憶されている場合、連携情報に基づいて、硬貨処理装置2が所定処理を行う場合における硬貨の搬送先を決定する。第2適用例における連携情報に基づいて決定される搬送先は、カセット32以外の場所である。搬送先がカセット32以外の場所であることは、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことを意味する。カセット32以外の場所は、硬貨処理装置2の外部であることが好ましい。カセット32以外の場所としては、出金部22を例示することができる。硬貨処理装置2に在高が管理されない貨幣を収納する管理外収納部を設けた場合は、管理外収納部をカセット32以外の場所としても良い。記憶部323への連携情報の記録処理は、例えば、硬貨処理装置2により行われても良いし、カセット32の出荷時に、出荷元の装置により行われても良い。
また、記憶部323は、当該カセット32の在高情報を記憶していない。記憶部323がカセット32の在高情報を記憶していないことは、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことを意味する。
(第1適用例における運用例)
次に、第1適用例における運用例について説明する。図5Aは、第1適用例における第1運用例を示す模式図である。図5Bは、第1適用例における第2運用例を示す模式図である。図5Cは、第1適用例における第3運用例を示す模式図である。
(1-1)所定処理における硬貨の搬送先の選択処理
まず、硬貨処理装置2と外部装置が連携している場合の、所定処理における硬貨の搬送先の選択処理について説明する。第2実施形態の第1適用例及び後述される第2適用例における所定処理は、釣銭準備金の補充処理におけるリジェクト硬貨の搬送処理、入金処理におけるオーバーフロー硬貨の搬送処理、及び、エラーの復旧処理におけるエラー発生時に搬送部25が搬送していた硬貨の搬送処理を含む。
硬貨処理装置2の制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況を判定する。そして、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していると判定すると、カセット32を所定処理における硬貨の搬送先として選択する。
制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況を、以下に説明するように、操作表示部28を用いて設定された情報に基づいて判定しても良い。例えば、店員が操作表示部28を操作して、硬貨処理装置2と外部装置の連携状況の有無を設定する。設定された連携状況の有無は、連携情報としてメモリ30に記憶される。制御部31は、メモリ30に記憶された連携情報を読み取り、連携状況を判定する。
制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況を、以下に説明するように、カセット32の記憶部323に記憶された情報に基づいて判定しても良い。例えば、制御部31は、硬貨処理装置2の装着部23にカセット32が装着されると、カセット32の在高情報、又は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していることを意味する連携情報が、記憶部323に記憶されているか否かを判定する。そして、制御部31は、在高情報又は前記連携情報がカセット32の記憶部323に記憶されている場合、硬貨処理装置2が外部装置と連携していると判定する。
また、制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況を、以下に説明するように、外部から取得した情報に基づいて判定しても良い。例えば、制御部31は、硬貨処理装置2の装着部23にカセット32が装着された後、又は、装着部23にカセット32が装着される前、カセット32の在高情報、又は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していることを意味する連携情報を、通信部29を介して、バック側硬貨処理装置41又は硬貨管理装置42から取得できるか否かを判定する。そして、制御部31は、在高情報又は前記連携情報をバック側硬貨処理装置41又は硬貨管理装置42から取得できた場合、カセット32が外部装置と連携していると判定する。
なお、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況の判定は、所定処理が実施される前に、その都度、行われても良い。また、店員が操作表示部28を操作して、連携状況に対応する硬貨の搬送先(第1適用例では、搬送先はカセット32)を設定し、制御部31が、店員の設定に基づいて、硬貨の搬送先を選択しても良い。この場合、操作表示部28は、本開示の設定部として機能する。
(1-2)釣銭準備金の補充処理(第1運用例)
次に、硬貨処理装置2と外部装置が連携している場合の釣銭準備金の補充処理(第1運用例)について説明する。店員は、バック側硬貨処理装置41のカセット装着装置にカセット32を装着する。バック側硬貨処理装置41は、店員によるバック側硬貨処理装置41の図示されない操作部の操作に基づいて、所定額の硬貨を釣銭準備金としてカセット32に装填する。バック側硬貨処理装置41は、カセット32の在高情報を、カセット32の記憶部323又は当該バック側硬貨処理装置41に記憶させても良いし、硬貨処理装置2又は硬貨管理装置42へ送信しても良い。その後、店員は、釣銭準備金が装填されたカセット32を硬貨処理装置2の装着部23に装着し、操作表示部28を操作して、釣銭準備金の補充処理を硬貨処理装置2に指示する。
硬貨処理装置2の制御部31は、釣銭準備金の補充処理の指示を受け付けると、図5Aに示されるように、カセット32に収納された硬貨を、釣銭準備金としてリサイクル収納部24に補充する初期補充処理を行う。初期補充処理を行う際、制御部31は、まず、カセット32内の硬貨を排出口322から落下させ、当該落下した硬貨を繰出部33のホッパ331に搬送するように、カセット32及び出金搬送路35を制御する。制御部31は、繰出部33内の硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送するように、繰出部33及び入金搬送路34を制御する。入金搬送路34により搬送される硬貨は、識別部26によって、金種、真偽、正損等が識別される。制御部31は、リサイクル収納部24へ補充可能な硬貨Cを、第1,第2金種別収納部241,242に金種別に収納するように、入金搬送路34及びシュート27のゲートを制御する。一方、制御部31は、リサイクル収納部24への補充不可能な硬貨を、リジェクト硬貨CRとしてカセット32へ戻すように、入金搬送路34、シュート27のゲート及びカセット32を制御する。つまり、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していることに基づき選択されたカセット32へ、リジェクト硬貨CRを搬送する。
制御部31は、釣銭準備金の補充処理に伴い、メモリ30に記憶されたカセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する。また、制御部31は、釣銭準備金の補充処理後のカセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を示す情報を硬貨管理装置42へ送信しても良い。硬貨管理装置42は、制御部31から取得した情報に基づいて、カセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を管理する。
(1-3)入金処理(第2運用例)
次に、硬貨処理装置2と外部装置が連携している場合の入金処理(第2運用例)について説明する。制御部31は、図5Bに示されるような商品の精算時における入金処理を行う際、例えば、入金部21から受け入れられて繰出部33に落下した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送するように、繰出部33及び入金搬送路34を制御する。入金搬送路34により搬送される硬貨は、識別部26によって、金種、真偽、正損等が識別される。制御部31は、入金不可能な硬貨をリジェクト硬貨として出金部22から排出するように、入金搬送路34及びシュート27のゲートを制御する。また、制御部31は、入金可能な硬貨Cを第1,第2金種別収納部241,242に金種別に収納するように、入金搬送路34及びシュート27のゲートを制御する。また、制御部31は、第1,第2金種別収納部241,242が満杯になった場合、オーバーフロー硬貨CFをカセット32に収納するように、入金搬送路34及びシュート27のゲートを制御する。つまり、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していることに基づき選択されたカセット32へ、オーバーフロー硬貨CFを搬送する。
制御部31は、入金処理に伴い、メモリ30に記憶されたカセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する。また、制御部31は、入金処理後のカセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を示す情報を硬貨管理装置42へ送信しても良い。硬貨管理装置42は、制御部31から取得した情報に基づいて、カセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を管理する。
(1-4)エラーの復旧処理(第3運用例)
次に、硬貨処理装置2と外部装置が連携している場合のエラーの復旧処理(第3運用例)について説明する。なお、ここでは、釣銭準備金の補充処理時に発生したエラーの復旧処理について説明する。制御部31は、カセット32からの釣銭準備金の補充処理時に、例えば、図5Cに示されるように、エラー発生位置PEにおいてジャム(硬貨の詰まり)等のエラーが発生した場合、カセット32からの硬貨の落下及び搬送部25による硬貨の搬送を停止するように、カセット32及び搬送部25を制御する。そして、店員の作業によりエラーが解消された後、制御部31は、搬送部25が搬送中の硬貨CEをカセット32に収納するように、搬送部25及びシュート27のゲートを制御する。つまり、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していることに基づき選択されたカセット32へ、搬送部25が搬送中の硬貨CEを搬送する。
制御部31は、カセット32への硬貨CEの搬送に伴い、メモリ30に記憶されたカセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する。また、制御部31は、全ての硬貨CEの搬送後のカセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を示す情報を硬貨管理装置42へ送信しても良い。硬貨管理装置42は、制御部31から取得した情報に基づいて、カセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を管理する。
(第2適用例における運用例)
次に、第2適用例における運用例について説明する。図6Aは、第2適用例における第1運用例を示す模式図である。図6Bは、第2適用例における第2運用例を示す模式図である。図6Cは、第2適用例における第3運用例を示す模式図である。なお、第2適用例において、所定処理における硬貨の搬送処理以外の処理は、第1適用例と同じである。このため、第1適用例と同じ処理については、説明を簡略にする、又は、省略する。
(2-1)所定処理における硬貨の搬送先の選択処理
まず、硬貨処理装置2と外部装置が連携していない場合の所定処理における硬貨の搬送先の選択処理について説明する。硬貨処理装置2の制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況を判定する。制御部31は、硬貨処理装置2の装着部23にカセット32が装着されると、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことを意味する連携情報が、記憶部323に記憶されているか否かを判定する。そして、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことを意味する連携情報がカセット32の記憶部323に記憶されている場合、或いは、記憶部323に連携情報又は在高情報が記憶されていない場合、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないと判定する。制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないと判定すると、カセット32以外の場所(第2適用例では、出金部22)を所定処理における硬貨の搬送先として選択する。
なお、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況の判定は、所定処理が実施される前に、その都度、行われても良い。また、店員が操作表示部28を操作して、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況に対応する硬貨の搬送先(第2適用例では、搬送先は出金部22)を設定し、制御部31が、店員の設定に基づいて、硬貨の搬送先を選択しても良い。この場合、操作表示部28は、本開示の設定部として機能する。
(2-2)釣銭準備金の補充処理(第1運用例)
次に、硬貨処理装置2と外部装置が連携していない場合の釣銭準備金の補充処理(第1運用例)について説明する。店員は、所定額の硬貨を釣銭準備金としてカセット32に手装填する。その後、店員は、釣銭準備金が装填されたカセット32を硬貨処理装置2の装着部23に装着し、操作表示部28を操作して、釣銭準備金の補充処理を硬貨処理装置2に指示する。
硬貨処理装置2の制御部31は、釣銭準備金の補充処理の指示を受け付けると、図6Aに示されるように、初期補充処理を行う。初期補充処理において、制御部31は、リサイクル収納部24へ補充可能な硬貨Cを、第1,第2金種別収納部241,242に金種別に収納する。一方、制御部31は、リジェクト硬貨CRを出金部22へ搬送するように、入金搬送路34及びシュート27のゲートを制御する。つまり、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことに基づき選択されたカセット32以外の場所へ、リジェクト硬貨CRを搬送する。
制御部31は、釣銭準備金の補充処理に伴い、メモリ30に記憶された第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する。なお、カセット32の在高は、メモリ30に記録されない。つまり、制御部31は、カセット32の在高を管理しない。
(2-3)入金処理(第2運用例)
次に、硬貨処理装置2と外部装置が連携していない場合の入金処理(第2運用例)について説明する。制御部31は、図6Bに示されるような入金処理において、入金不可能な硬貨をリジェクト硬貨として出金部22から排出する。また、制御部31は、入金可能な硬貨Cを第1,第2金種別収納部241,242に金種別に収納する。また、制御部31は、オーバーフロー硬貨CFを出金部22へ搬送するように、入金搬送路34及びシュート27のゲートを制御する。つまり、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことに基づき選択されたカセット32以外の場所へ、オーバーフロー硬貨CFを搬送する。
制御部31は、入金処理に伴い、メモリ30に記憶された第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する一方で、カセット32の在高を管理しない。
(2-4)エラーの復旧処理(第3運用例)
次に、硬貨処理装置2と外部装置が連携していない場合のエラーの復旧処理(第3運用例)について説明する。制御部31は、カセット32からの釣銭準備金の補充処理時に、例えば、図6Cに示されるように、エラー発生位置PEにおいてエラーが発生した場合、カセット32からの硬貨の落下及び搬送部25による硬貨の搬送を停止する。そして、店員の作業によりエラーが解消された後、制御部31は、搬送部25が搬送中の硬貨CEを出金部22へ搬送するように、搬送部25及びシュート27のゲートを制御する。つまり、制御部31は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していないことに基づき選択されたカセット32以外の場所へ、搬送部25が搬送中の硬貨CEを搬送する。
制御部31は、カセット32以外の場所への硬貨CEの搬送に伴い、メモリ30に記憶された第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する一方で、カセット32の在高を管理しない。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態によれば、硬貨処理装置2は、硬貨処理装置2と外部装置との連携が有る場合、硬貨をカセット32へ搬送する。硬貨処理装置2と外部装置が連携している場合は、硬貨処理装置2は、カセット32が硬貨処理装置2に装着されたときのカセット32の在高を、外部装置から取得することができる。よって、硬貨をカセット32へ搬送しても、カセット32内の硬貨の在高を継続して管理することができる。一方、硬貨処理装置2は、硬貨処理装置2と外部装置との連携が無い場合、硬貨をカセット32へ搬送せずに、カセット32以外の場所(出金部22)へ搬送する。硬貨処理装置2と外部装置が連携していない場合は、硬貨処理装置2は、カセット32が硬貨処理装置2に装着されたときのカセット32の在高を、外部装置から取得することができない。よって、硬貨をカセット32以外の場所へ搬送することにより、カセット32に、在高が管理されていない硬貨と、在高が管理された硬貨が混在して収納されてしまうという不具合の発生を防止することができる。したがって、硬貨処理装置2は、硬貨処理装置2と外部装置との連携の有無に応じて、硬貨の処理に関する運用を適切に行うことができる。
<第2実施形態の変形例>
硬貨処理装置2が外部装置と連携している第2実施形態の第1適用例において、営業中に、店員がカセット32に釣銭準備金を手装填する場合について説明する。手装填の場合、通常は、硬貨処理システム4は、硬貨処理装置2が外部装置と連携していない状況で運用されるが、以下のような処理を行うようにしても良い。
まず、店員は、カセット32を硬貨処理装置2から取り外す。そして、店員は、カセット32に釣銭準備金を手装填し、カセット32を硬貨処理装置2に装着する。
この後、硬貨管理装置42が管理しているカセット32の在高に、手装填された硬貨の額が反映されるように、店員が、硬貨処理装置2の操作表示部28又は硬貨管理装置42を操作しても良い。この場合、硬貨管理装置42がカセット32の在高を正確に管理できる状態、つまり硬貨処理装置2が外部装置と連携した状態と同等の状態になる。このため、所定処理において制御部31が硬貨をカセット32へ搬送することが許容される。そして、その後に行われる所定処理において、硬貨がカセット32へ搬送されると共に、第2実施形態の第1適用例と同様に、カセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高は、硬貨処理装置2及び硬貨管理装置42により管理される。
一方、硬貨管理装置42が管理しているカセット32の在高に、手装填した硬貨の額が反映されるように、店員が操作をしなくても良い。この場合、硬貨管理装置42がカセット32の在高を正確に管理できない状態、つまり硬貨処理装置2が外部装置と連携しない状態と同等の状態になる。このため、制御部31は、所定処理における硬貨の搬送先を、カセット32から出金部22(カセット32以外の場所)に変更する。
その後、例えばリサイクル収納部24への釣銭準備金の補充により、カセット32内の硬貨が無くなるまで、所定処理において制御部31が硬貨を出金部22へ搬送する状態が維持される。また、制御部31は、メモリ30に記憶された第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新する一方で、カセット32の在高の更新を中断する。また、制御部31は、第1,第2金種別収納部241,242の在高を示す情報のみを硬貨管理装置42へ送信する。硬貨管理装置42は、制御部31から取得した情報に基づいて、第1,第2金種別収納部241,242の在高を管理する一方で、カセット32の在高の管理を中断する。
そして、例えばリサイクル収納部24への釣銭準備金の補充により、カセット32内の硬貨が無くなると、制御部31は、カセット32の在高が0であると確定できる。よって、その後にカセット32に収納される硬貨の在高を正確に管理することができる状態、つまり硬貨処理装置2と外部装置とを連携させることができる状態と同等の状態になる。この場合、制御部31は、所定処理における硬貨の搬送先を、出金部22(カセット32以外の搬送先)からカセット32に変更する。そして、その後に行われる入金処理等の所定処理において、制御部31は、所定処理において硬貨をカセット32へ搬送する。また、制御部31は、メモリ30に記憶された第1,第2金種別収納部241,242の在高を更新すると共に、カセット32の在高の更新を再開する。また、制御部31は、カセット32及び第1,第2金種別収納部241,242の在高を示す情報を硬貨管理装置42へ送信する。硬貨管理装置42は、制御部31から取得した情報に基づいて、第1,第2金種別収納部241,242の在高を管理すると共に、カセット32の在高の管理を再開する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第3実施形態では、貨幣処理装置の一例である紙幣処理装置について説明する。
<紙幣処理装置の構成>
まず、紙幣処理装置の構成について説明する。図7は、紙幣処理装置の内部構成を示す模式図である。なお、以下において、前側とは、紙幣処理装置が設置されている店舗の店員又は顧客が対面する側であり、後側とは、前側の逆側である。また、右側とは、店員又は顧客から見て右側であり、左側とは右側の逆側である。上側とは、紙幣処理装置を水平面上に設置した場合の上側であり、下側とは上側の逆側である。
図7に示される紙幣処理装置5は、貨幣の一例である紙幣の処理を行う。紙幣の処理としては、入金処理、出金処理、補充処理、回収処理を例示することができる。紙幣処理装置5は、上部の処理部51と、下部の金庫部52と、上側搬送部53と、下側搬送部54と、操作表示部28と、メモリ56と、制御部57と、を備える。紙幣処理装置5は、通信部55を備えても良い。処理部51は、上部筐体58を備える。上部筐体58には、入金部59と、出金部60と、識別部63と、が配置されている。上部筐体58には、リジェクト部61と、一時保留部62が配置されても良い。
入金部59は、紙幣を紙幣処理装置5に入金できるように構成されている。出金部60は、紙幣を紙幣処理装置5から出金できるように構成されている。出金部60は、入金不可能な紙幣をリジェクト紙幣として排出できるように構成されても良い。紙幣処理装置5にリジェクト部61を設けた場合は、リジェクト紙幣をリジェクト部61に排出しても良い。
紙幣処理装置5に一時保留部62を設けた場合は、例えば入金処理の際に、入金対象の紙幣を一時的に一時保留部62に収納する。一時保留部62は、収納した紙幣を繰り出すことができる。一時保留部62は、テープ式の収納ユニットである。一時保留部62は、紙幣を、テープと共にドラムに巻き取ることによって、紙幣を収納する。
識別部63は、後述される第1搬送路531に配置されている。識別部63は、第1搬送路531により搬送される貨幣の金種、真偽、正損等を識別する。
金庫部52は、金庫筐体64と、装着部65と、リサイクル収納部66と、を含んで構成される。
装着部65は、例えば、金庫筐体64の内部における前側の部位に設けられている。装着部65には、カセット67が着脱自在に装着される。カセット67は、図示されない搬送機構と、図示されない開閉扉と、を備える。カセット67は、記憶部671を備えても良い。搬送機構は、カセット67の外から中へ紙幣を投入し、カセット67の中から外へ紙幣を繰り出すことにより、紙幣をリサイクルできるように構成されている。開閉扉は、店員が当該開閉扉を開けて、カセット67に紙幣を手装填することができるように構成されている。装着部65は、金庫筐体64の外部における前側または後側の部位に設けられても良い。
リサイクル収納部66は、本開示の収納部の一例である。リサイクル収納部66は、複数の金種の紙幣を混合状態で収納する混合収納部であっても良い。混合収納部は、カセット67と同様に、混合収納部に対して紙幣を出し入れする図示されない搬送機構を有する。また、リサイクル収納部66は、複数(第5実施形態では2個)の金種別収納部661,662(以下、第1金種別収納部661、第2金種別収納部662と言う場合がある)を備えても良い。第1,第2金種別収納部661,662は、カセット67と同様に、第1,第2金種別収納部661,662に対して紙幣を出し入れする図示されない搬送機構を有する。第1,第2金種別収納部661,662にそれぞれ収納される紙幣の金種は、予め設定されている。
上側搬送部53及び下側搬送部54は、紙幣処理装置5内で、紙幣と紙幣とを離して、紙幣を1枚ずつ搬送する。
上側搬送部53は、第1搬送路531と、第2搬送路532と、第3搬送路533と、第4搬送路534と、第5搬送路535と、を有する。
第1搬送路531は、ループ状に構成されている。第1搬送路531は、紙幣を、図7における時計回り方向及び反時計回り方向のそれぞれに搬送することができる。第2搬送路532は、入金部59と第1搬送路531とを接続し、入金部59から第1搬送路531へ向かって、紙幣を搬送する。第3搬送路533は、出金部60と第1搬送路531とを接続し、第1搬送路531から出金部60へ向かって、紙幣を搬送する。第4搬送路534は、リジェクト部61と第1搬送路531とを接続し、第1搬送路531からリジェクト部61へ向かって、紙幣を搬送する。第5搬送路535は、一時保留部62と第1搬送路531とを接続し、第1搬送路531から一時保留部62へ向かって、紙幣を搬送すると共に、一時保留部62から第1搬送路531へ向かって、紙幣を搬送する。
下側搬送部54は、第6搬送路541と、第7搬送路542と、第8搬送路543と、を有する。
第6搬送路541は、装着部65に装着されたカセット67と第1搬送路531とを接続し、第1搬送路531からカセット67へ向かって、紙幣を搬送すると共に、カセット67から第1搬送路531へ向かって、紙幣を搬送する。第7搬送路542は、第1金種別収納部661と第1搬送路531とを接続し、第1搬送路531から第1金種別収納部661へ向かって、紙幣を搬送すると共に、第1金種別収納部661から第1搬送路531へ向かって、紙幣を搬送する。第8搬送路543は、第2金種別収納部662と第7搬送路542とを接続し、第7搬送路542から第2金種別収納部662へ向かって、紙幣を搬送すると共に、第1金種別収納部661から第7搬送路542を介して第1搬送路531へ向かって、紙幣を搬送する。
通信部55は、外部装置との通信を行う。メモリ56は、各種情報を記憶することができる。メモリ56に記憶される情報としては、カセット67及び第1,第2金種別収納部661,662の在高を例示することができる。
制御部57は、紙幣処理装置5全体の動作を制御する。制御部57は、詳しくは後述するが、紙幣に関する所定処理を行う際、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況に基づいて、紙幣をカセット67、又は、カセット67以外の場所に搬送するように、上側搬送部53及び下側搬送部54を制御する。
<紙幣処理装置の適用例>
次に、紙幣処理装置5の適用例について、図4A及び図4Bを参照して説明する。
(第1適用例の構成)
まず、第1適用例の構成について説明する。図4Aに示されるように、第1適用例において、紙幣処理装置5は、紙幣処理システム7に適用される。紙幣処理システム7は、店舗に設置されている。紙幣処理システム7は、紙幣処理装置5と、バック側紙幣処理装置71と、カセット67と、を備える。紙幣処理システム7は、紙幣管理装置72を備えても良い。さらに、紙幣処理システム7は、POS管理装置43を備えても良い。後述されるように、カセット67の在高を示す在高情報は、外部装置の一例であるバック側紙幣処理装置71及び紙幣管理装置72のうち少なくとも一方に記憶(管理)される。第3実施形態において、第1適用例のように、カセット67の在高が紙幣処理装置5と外部装置で管理されている状況を、紙幣処理装置5と外部装置とが連携している状況と言う。
紙幣処理装置5は、チェックアウトカウンタに設置され、図示されないPOSレジスタ、又は、セルフチェックアウト用レジスタと、通信可能に接続されている。紙幣処理装置5は、店舗と顧客との間の精算処理に用いられる。紙幣処理装置5の制御部57は、バック側紙幣処理装置71で準備された釣銭準備金をカセット67から受け入れ、売上金をカセット67に渡すように、紙幣処理装置5全体を制御する。
カセット67は、紙幣処理装置5又はバック側紙幣処理装置71に着脱自在に装着することができるように構成されている。カセット67の記憶部671は、紙幣処理装置5が外部装置(バック側紙幣処理装置71又は紙幣管理装置72)と連携していることを意味する連携情報を記憶することができる。連携情報は、紙幣処理装置5が所定処理を行う場合における紙幣の搬送先を示す情報に対応させることができる。第1適用例における連携情報に対応する搬送先は、カセット67である。連携情報に対応する搬送先がカセット67であることは、紙幣処理装置5が外部装置と連携していることを意味する。記憶部671への連携情報の記録処理は、例えば、バック側紙幣処理装置71又は紙幣処理装置5により行われても良いし、カセット67の出荷時に、出荷元の装置により行われても良い。
また、記憶部671は、カセット67の在高情報を記憶することができる。記憶部671がカセット67の在高情報を記憶していることは、紙幣処理装置5が外部装置と連携していることを意味する。つまり、在高情報は、連携情報として機能し得る。記憶部671への在高情報の記録処理は、例えば、バック側紙幣処理装置71により行われる。
バック側紙幣処理装置71、紙幣管理装置72及びPOS管理装置43は、店舗のバックオフィスに設置され、紙幣処理装置5に通信可能に接続されている。バック側紙幣処理装置71は、カセット67が装着されるカセット装着装置を備える。バック側紙幣処理装置71は、紙幣処理装置5へ装填するための釣銭準備金をカセット67に出金し、あるいは、紙幣処理装置5から回収した売上金をカセット67から受け入れる。
バック側紙幣処理装置71は、カセット67へ釣銭準備金を出金した際に、カセット67の在高情報を記憶することができる。バック側紙幣処理装置71は、カセット67の在高情報をカセット67の記憶部671に記憶させたり、紙幣処理装置5又は紙幣管理装置72へ送信したりすることができる。また、バック側紙幣処理装置71は、連携情報をカセット67の記憶部671に記憶させたり、紙幣処理装置5へ送信したりすることができる。
紙幣管理装置72は、紙幣処理装置5及びバック側紙幣処理装置71と通信可能に接続されている。紙幣管理装置72は、紙幣処理装置5及びバック側紙幣処理装置71に収納されている紙幣(在高)を管理する。また、紙幣管理装置72は、カセット67の在高を管理することができる。紙幣管理装置72は、カセット67の在高情報を紙幣処理装置5へ送信することができる。
(第2適用例の構成)
次に、第2適用例の構成について説明する。図4Bに示されるように、第2適用例において、紙幣処理装置5は、単独で用いられる。第2適用例では、第1適用例のように、カセット67の在高が外部装置で管理されない。つまり、紙幣処理装置5と外部装置とが連携していない。
紙幣処理装置5は、第1適用例と同様に、チェックアウトカウンタに設置され、図示されないPOSレジスタ、又は、図示されないセルフチェックアウト用レジスタと、通信可能に接続されている。紙幣処理装置5は、店舗と顧客との間の精算処理に用いられる。また、紙幣処理装置5の制御部57は、店員によりカセット67に手装填された釣銭準備金をカセット67から受け入れ、売上金をカセット67に渡すように、紙幣処理装置5全体を制御する。
カセット67の記憶部671は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないことを意味する連携情報を記憶することができる。または、カセット67の記憶部671は、連携情報又はカセット67の在高情報を記憶しないようにしてもよい。記憶部671がカセット67の在高情報を記憶していないことは、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないことを意味する。連携情報は、紙幣処理装置5が所定処理を行う場合における紙幣の搬送先を示す情報と対応付けられる。第2適用例における連携情報に対応する搬送先は、カセット67以外の場所である。記憶部671に連携情報又は在高情報が記憶されていない場合も、搬送先は、カセット67以外の場所であると判断される。搬送先がカセット67以外の場所であることは、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないことを意味する。カセット67以外の場所は、紙幣処理装置5の外部であることが好ましい。カセット67以外の場所としては、出金部60又はリジェクト部61を例示することができる。在高管理しない紙幣を収納する管理外収納部を設けた場合は、管理外収納部をカセット67以外の場所としても良い。記憶部671への連携情報の記録処理は、例えば、紙幣処理装置5により行われても良いし、カセット67の出荷時に、出荷元の装置により行われても良い。
(第1適用例における運用例)
次に、第1適用例における運用例について説明する。
(3-1)所定処理における紙幣の搬送先の選択処理
まず、紙幣処理装置5と外部装置が連携している場合の所定処理における紙幣の搬送先の選択処理について説明する。第3実施形態の第1適用例及び後述される第2適用例における所定処理は、釣銭準備金の補充処理におけるリジェクト紙幣の搬送処理を含む。後述されるように、制御部57は、入金処理におけるオーバーフロー紙幣をカセット67へ搬送する。なお、第2実施形態の第1適用例と同様に、所定処理としての入金処理におけるオーバーフロー紙幣の搬送処理において、制御部57は、オーバーフロー紙幣をカセット67へ搬送するようにしても良い。また、エラーの復旧処理における、エラー発生時に上側搬送部53又は下側搬送部54が搬送していた紙幣の搬送処理において、制御部57は、上側搬送部53又は下側搬送部54が搬送していた紙幣をカセット67へ搬送するようにしても良い。
紙幣処理装置5の制御部57は、第2実施形態の制御部31と同様の処理により、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況を判定する。制御部57は、カセット67の在高情報、又は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していることを意味する連携情報が、装着部65に装着された記憶部671に記憶されている場合、紙幣処理装置5が外部装置と連携していると判定しても良い。また、制御部57は、紙幣処理装置5の装着部65にカセット67が装着された後、又は、装着部65にカセット67が装着される前、カセット67の在高情報、又は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していることを意味する連携情報を、バック側紙幣処理装置71又は紙幣管理装置72から取得できた場合、紙幣処理装置5が外部装置と連携していると判定しても良い。制御部57は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していると判定すると、カセット67を所定処理における紙幣の搬送先として選択する。
なお、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況の判定は、所定処理が実施される前に、その都度、行われても良い。また、店員が操作表示部28を操作して、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況に対応する紙幣の搬送先(第1適用例では、搬送先はカセット67)を設定し、制御部57が、店員の設定に基づいて、紙幣の搬送先を選択しても良い。この場合、操作表示部28は、本開示の設定部として機能する。
(3-2)釣銭準備金の補充処理
次に、紙幣処理装置5と外部装置が連携している場合の釣銭準備金の補充処理について説明する。店員は、バック側紙幣処理装置71のカセット装着装置にカセット67を装着し、所定額の紙幣を釣銭準備金としてカセット67に装填する。バック側紙幣処理装置71は、カセット67の在高情報を、カセット67の記憶部671又は当該バック側紙幣処理装置71に記憶させても良いし、紙幣処理装置5又は紙幣管理装置72へ送信しても良い。その後、店員は、釣銭準備金が装填されたカセット67を紙幣処理装置5の装着部65に装着し、操作表示部28を操作して、釣銭準備金の補充処理を紙幣処理装置5に指示する。
紙幣処理装置5の制御部57は、釣銭準備金の補充処理の指示を受け付けると、カセット67に収納された紙幣を、釣銭準備金としてリサイクル収納部66に補充する初期補充処理を行う。初期補充処理を行う際、制御部57は、まず、カセット67内の紙幣を排出し、第1搬送路531により図7における時計回り方向に搬送するように、カセット67、上側搬送部53及び下側搬送部54を制御する。上側搬送部53により搬送される紙幣は、識別部63によって、金種、真偽、正損等が識別される。制御部57は、リサイクル収納部66へ補充可能な紙幣を、第1,第2金種別収納部661,662に金種別に収納するように、上側搬送部53、下側搬送部54及び第1,第2金種別収納部661,662を制御する。一方、制御部57は、リサイクル収納部66へ補充不可能な紙幣を、リジェクト紙幣としてカセット67へ戻すように、上側搬送部53、下側搬送部54及びカセット67を制御する。つまり、制御部57は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していることに基づき選択されたカセット67へ、リジェクト紙幣を搬送する。
制御部57は、釣銭準備金の補充処理に伴い、メモリ56に記憶されたカセット67及び第1,第2金種別収納部661,662の在高を更新する。また、制御部57は、釣銭準備金の補充処理後のカセット67及び第1,第2金種別収納部661,662の在高を示す情報を紙幣管理装置72へ送信する。紙幣管理装置72は、制御部57から取得した情報に基づいて、カセット67及び第1,第2金種別収納部661,662の在高を管理する。
(第2適用例における運用例)
次に、第2適用例における運用例について説明する。なお、第2適用例において、所定処理における紙幣の搬送処理以外の処理は、第1適用例と同じである。このため、第1適用例と同じ処理については、説明を簡略にする、又は、省略する。
(4-1)所定処理における紙幣の搬送先の選択処理
まず、紙幣処理装置5が外部装置と連携していない場合の所定処理における紙幣の搬送先の選択処理について説明する。後述されるように、制御部57は、釣銭準備金の補充処理におけるリジェクト紙幣をカセット67以外の場所へ搬送する。なお、第2実施形態の第2適用例と同様に、所定処理としての入金処理におけるオーバーフロー紙幣の搬送処理において、制御部57は、オーバーフロー紙幣をカセット67以外の場所へ搬送するようにしても良い。また、エラーの復旧処理における、エラー発生時に上側搬送部53又は下側搬送部54が搬送していた紙幣の搬送処理において、制御部57は、上側搬送部53又は下側搬送部54が搬送していた紙幣をカセット67以外の場所へ搬送するようにしても良い。
紙幣処理装置5の制御部57は、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況を判定する。制御部57は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないことを意味する連携情報が、装着部65に装着された記憶部671に記憶されている場合、カセット67が外部装置と連携していないと判定する。なお、制御部57は、カセット67の連携情報又は在高情報が記憶部671に記憶されていないと判定した場合、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないと判定しても良い。制御部57は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないと判定すると、カセット67以外の場所(第2適用例では、出金部60)を所定処理における紙幣の搬送先として選択する。
なお、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況の判定は、所定処理が実施される前に、その都度、行われても良い。また、店員が操作表示部28を操作して、カセット67と外部装置との連携状況に対応する紙幣の搬送先(第2適用例では、搬送先は出金部60)を設定し、制御部57が、店員の設定に基づいて、紙幣の搬送先を選択しても良い。この場合、操作表示部28は、本開示の設定部として機能する。
(4-2)釣銭準備金の補充処理
次に、紙幣処理装置5が外部装置と連携していない場合の釣銭準備金の補充処理について説明する。店員は、所定額の紙幣を釣銭準備金としてカセット67に手装填する。その後、店員は、釣銭準備金が装填されたカセット67を紙幣処理装置5の装着部65に装着し、操作表示部28を操作して、釣銭準備金の補充処理を紙幣処理装置5に指示する。
紙幣処理装置5の制御部57は、釣銭準備金の補充処理の指示を受け付けると、初期補充処理を行う。初期補充処理において、制御部57は、リサイクル収納部66へ補充可能な紙幣を、第1,第2金種別収納部661,662に金種別に収納する。一方、制御部57は、リジェクト紙幣を出金部60へ搬送するように、上側搬送部53を制御する。つまり、制御部57は、紙幣処理装置5が外部装置と連携していないことに基づき選択されたカセット67以外の場所へ、リジェクト紙幣を搬送する。
制御部57は、釣銭準備金の補充処理に伴い、メモリ56に記憶された第1,第2金種別収納部661,662の在高を更新する。なお、カセット67の在高は、メモリ56に記録されない。つまり、制御部57は、カセット67の在高を管理しない。
<第3実施形態の効果>
第3実施形態によれば、紙幣処理装置5は、紙幣処理装置5と外部装置との連携が有る場合、紙幣をカセット67へ搬送する。このように、紙幣をカセット67へ搬送することにより、カセット67内の紙幣の在高を継続して管理することができる。一方、紙幣処理装置5は、紙幣処理装置5と外部装置との連携が無い場合、紙幣をカセット67へ搬送せずに、カセット67以外の場所(出金部60)へ搬送する。このように、紙幣をカセット67以外の場所へ搬送することにより、在高が管理された紙幣とカセット67に収納されている在高が管理されていない紙幣とが混在して収納されてしまうという不具合の発生を防止することができる。したがって、紙幣処理装置5は、紙幣処理装置5と外部装置との連携の有無に応じて、紙幣の処理に関する運用を適切に行うことができる。
[実施形態の変形例]
本開示は、これまでに説明した実施形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。上記実施形態及び以下に示す変形例を、適用可能な範囲において、どのように組み合わせても良い。
例えば、第2実施形態の第2適用例において、カセット32以外の場所を、第1,第2,第3運用例で全て同じ(出金部22)にしたが、第1,第2,第3運用例で異ならせても良い。この場合、店員が、第1,第2,第3運用例で搬送先を選択できるようにしても良い。また、第3実施形態の第2適用例においても、カセット67以外の場所を、運用によって異ならせても良いし、店員が各運用で搬送先を選択できるようにしても良い。
第2実施形態において、本開示の外部装置との連携により在高が管理されるカセットとして、釣銭準備金の補充用、リジェクト硬貨の回収用及びオーバーフロー硬貨の回収用として用いられるカセット32を例示したが、リジェクト硬貨の回収専用のカセット、又は、オーバーフロー硬貨の回収専用のカセットを用いても良い。リジェクト硬貨の回収専用のカセットを用いる場合、制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携が有るときに、釣銭準備金補充処理時のリジェクト硬貨を当該カセットへ搬送し、硬貨処理装置2と外部装置との連携が無いときに、リジェクト硬貨を当該カセット以外の場所へ搬送しても良い。また、オーバーフロー硬貨の回収専用のカセットを用いる場合、制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携が有るときに、入金処理時のオーバーフロー硬貨を当該カセットへ搬送し、硬貨処理装置2と外部装置との連携が無いときに、オーバーフロー硬貨を当該カセット以外の場所へ搬送しても良い。また、第3実施形態においても、カセット67の代わりに、リジェクト紙幣の回収専用のカセット、又は、オーバーフロー紙幣の回収専用のカセットを用いても良い。
第2実施形態において、リサイクル収納部24を硬貨処理装置2に対して着脱自在に取り付けられるように構成すると共に、硬貨処理装置2と外部装置との連携状況に応じて、硬貨の搬送先を選択しても良い。例えば、制御部31は、硬貨処理装置2と外部装置との連携が有るときに、エラー発生時に搬送部25が搬送中の硬貨をリサイクル収納部24へ搬送し、硬貨処理装置2と外部装置との連携が無いときに、搬送部25が搬送中の硬貨を当該リサイクル収納部24以外の場所へ搬送しても良い。また、第3実施形態においても、リサイクル収納部66を紙幣処理装置5に対して着脱自在に取り付けられるように構成すると共に、紙幣処理装置5と外部装置との連携状況に応じて、紙幣の搬送先を選択しても良い。
本開示は、貨幣処理装置及び貨幣処理方法に適用できる。
1 貨幣処理装置
2 硬貨処理装置
4 硬貨処理システム
5 紙幣処理装置
7 紙幣処理システム
11,25 搬送部
12,23,65 装着部
13,31,57 制御部
14,32,67 カセット
15 外部装置
20 筐体
21,59 入金部
22,60 出金部
24,66 リサイクル収納部
26,63 識別部
27,271,272,273 シュート
28 操作表示部
29,55 通信部
30,56 メモリ
33 繰出部
34 入金搬送路
35 出金搬送路
41 バック側硬貨処理装置
42 硬貨管理装置
43 POS管理装置
51 処理部
52 金庫部
53 上側搬送部
54 下側搬送部
58 上部筐体
61 リジェクト部
62 一時保留部
64 金庫筐体
71 バック側紙幣処理装置
72 紙幣管理装置
241,661 第1金種別収納部
242,662 第2金種別収納部
321 受入口
322 排出口
323,671 記憶部
331 ホッパ
332 底部
531 第1搬送路
532 第2搬送路
533 第3搬送路
534 第4搬送路
535 第5搬送路
541 第6搬送路
542 第7搬送路
543 第8搬送路
C,CE 硬貨
CF オーバーフロー硬貨
CR リジェクト硬貨
PE エラー発生位置

Claims (12)

  1. 貨幣を搬送する搬送部と、
    貨幣を収納するカセットが着脱可能な装着部と、
    貨幣に関する所定処理を行う制御部と、を備える貨幣処理装置であって、
    前記制御部は、前記所定処理を行う際に、前記貨幣処理装置と外部装置との連携状況に関連する内容を示す連携情報に基づいて、前記搬送部により搬送される貨幣の搬送先を前記カセット及び前記カセット以外の場所から択一的に選択する、
    貨幣処理装置。
  2. 前記制御部は、取得した前記連携情報が、前記貨幣処理装置と前記外部装置が連携していることを示す情報である場合に、前記所定処理における前記搬送先として前記カセットを選択し、前記連携情報を取得できない場合、又は、取得した前記連携情報が、前記貨幣処理装置と前記外部装置が連携していないことを示す情報である場合に、前記所定処理における前記搬送先として前記カセット以外の場所を選択する、
    請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記連携情報を設定するための設定部を更に備える、
    請求項1または2に記載の貨幣処理装置。
  4. 前記カセットは、前記連携情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記装着部に装着された前記カセットの前記記憶部から前記連携情報を取得する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記外部装置と通信する通信部を更に備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して、前記外部装置から前記連携情報を取得する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  6. 前記連携情報は、前記カセットの在高を示す在高情報である、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記在高情報は、前記外部装置が前記カセットに装填した貨幣の量に関する情報である、
    請求項6に記載の貨幣処理装置。
  8. 前記搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部と、
    前記識別部で識別された貨幣を収納する収納部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記カセットに収納された貨幣を前記識別部へ搬送し、前記識別部で正常と識別された貨幣を前記収納部へ搬送する一方で、前記識別部で異常と識別された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送するように、前記搬送部を制御し、
    前記所定処理は、前記識別部で異常と識別された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送する処理を含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  9. 貨幣を収納する収納部を更に備え、
    前記制御部は、前記カセットに収納された貨幣を前記収納部に収納できると判定した場合、前記カセットに収納された貨幣を前記収納部へ搬送する一方で、前記収納部に収納できないと判定した場合、前記カセットに収納された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送するように、前記搬送部を制御し、
    前記所定処理は、前記収納部に収納できないと判定された貨幣を前記収納部以外の場所へ搬送する処理を含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  10. 前記制御部は、貨幣に関する処理のエラーが発生した場合、前記搬送部が貨幣の搬送を中断する一方で、前記エラーが解消された場合、前記エラーの発生時に前記搬送部が搬送中の貨幣の搬送を再開するように、前記搬送部を制御し、
    前記所定処理は、前記エラーの発生時に前記搬送部が搬送中の貨幣の搬送を再開する処理を含む、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  11. 前記制御部は、前記カセット以外の場所を前記搬送先として選択した後に、前記カセット内に貨幣が収納されている状態から収納されていない状態に移行した場合、前記所定処理を行う際に、前記搬送先を前記カセットに切り替える、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  12. 貨幣を搬送する搬送部と、貨幣を収納するカセットが着脱可能な装着部と、を備える貨幣処理装置が行う貨幣処理方法であって、
    前記貨幣処理装置が、
    貨幣に関する所定処理を行う際に、前記貨幣処理装置と外部装置との連携状況に関連する内容を示す連携情報に基づいて、前記搬送部により搬送される貨幣の搬送先を前記カセット及び前記カセット以外の場所から択一的に選択する、
    貨幣処理方法。
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