JP2023035857A - 電池モジュール - Google Patents

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Masanobu Sakai
圭吾 池添
Keigo Ikezoe
秀幸 長谷川
Hideyuki Hasegawa
武昭 小幡
Takeaki Obata
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Abstract

【課題】正極及び負極を筒状の第1の磁気シールドで覆うことで電池状態の測定精度の低下を抑制可能な電池モジュールを提供する。【解決手段】電池モジュール1Aは、正極タブ12及び負極タブ13を覆う筒状の第1の磁気シールド40と、電池セル10a及び電池セル10bの状態を監視するセル状態監視回路基板50と、を備える。セル状態監視回路基板は、プリント配線基板であり、第1の磁気シールド40の外面上に固定された基材と、基材上に形成されたセル状態監視回路と、を含む。セル状態監視回路は、応答電圧信号出力手段と、セル電流信号出力手段と、応答電圧信号出力手段及びセル電流信号出力手段の出力から電池セルの状態を診断するセル状態診断手段と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、電池モジュールに関するものである。
交流信号に対する応答信号に基づいて電池セルの複素インピーダンスを算出することにより、電池セルの状態を監視する電池監視装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2021-18133号公報
しかしながら、上記のような電池監視装置では、電池セルのセルタブやバスバ等を流れる電流に起因する電磁誘導ノイズにより、電池状態の測定精度が低下するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、電池状態の測定精度の低下を抑制可能な電池モジュールを提供することである。
本発明は、電池モジュールの正極及び負極を筒状の第1の磁気シールドで覆うことで、上記課題を解決する。
本発明によれば、第1の磁気シールドにより正負極からの電磁誘導ノイズを遮蔽することができるので、電池状態の測定精度の低下を抑制できる。
図1は、第1実施形態における電池モジュールの一例を示す斜視図である。 図2(a)は、第1実施形態における電池モジュールの一例を示す平面図であり、図2(b)は、当該電池モジュールの一例を示す正面図である。 図3(a)は、第1実施形態における電池セルの一例を示す平面図であり、図3(b)は、第1実施形態におけるセル状態監視回路基板の一例を示す平面図である。 図4(a)は、第1実施形態における応答電圧信号接続手段の一例を示す斜視図であり、図4(b)は、当該応答電圧信号接続手段と正負極タブとの接続方法の一例を示す説明図であり、図4(c)は、当該応答電圧信号接続手段による効果を説明する説明図である。 図5は、第1実施形態における電池セルを流れる電流を検出する方法の一例を示す説明図である。 図6(a)は、第1実施形態における電池セル周辺に生ずる磁界を説明する説明図であり、図6(b)は、第1実施形態における第1の磁気シールドによるシールド効果を説明する説明図である。 図7は、第1変形例における電池モジュールの一例を示す正面図である。 図8(a)は、第2変形例における電池モジュールの一例を示す正面図であり、図8(b)は、当該電池モジュールの一例を示す回路図である。 図9(a)は、第3変形例における電池モジュールの一例を示す正面図であり、図9(b)は、当該電池モジュールの一例を示す回路図である。 図10(a)は、第2実施形態における電池モジュールの一例を示す平面図であり、図10(b)は、当該電池モジュールの一例を示す正面図である。 図11は、第3実施形態における電池モジュールの一例を示す分解斜視図である。 図12は、第3実施形態におけるセル状態監視回路の一例を示す回路図である。 図13(a)は、第3実施形態におけるセル状態監視回路基板の一例を示す正面図であり、図13(b)は、第4変形例におけるセル状態監視回路基板の一例を示す正面図であり、図13(c)は、第5変形例におけるセル状態監視回路基板の一例を示す正面図である。 図14は、第3実施形態における電池モジュールの一例を示す分解断面図である。 図15(a)は、第6変形例におけるセル状態監視回路基板の一例を示す正面図であり、図15(b)は、第7変形例におけるセル状態監視回路基板の一例を示す正面図であり、図15(c)は、第8変形例におけるセル状態監視回路基板の一例を示す正面図である。
≪第1実施形態≫
本発明に係る電池モジュールの第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は第1実施形態における電池モジュールの一例を示す斜視図であり、図2(a)は当該電池モジュールの一例を示す平面図であり、図2(b)は当該電池モジュールの一例を示す正面図である。なお、説明の便宜上、図2(a)ではモジュールカバーの図示を省略しており、図2(b)ではモジュールカバーのフロントカバーの図示を省略している。
図1~図2(b)に示すように、電池モジュール1Aは、複数の電池セル10a,10bと、バスバ20と、外部端子30と、複数(本例では2個)の第1の磁気シールド40と、複数(本例では2枚)のセル状態監視回路基板50と、複数(本例では2個)の応答電圧信号接続手段60と、複数(本例では2枚)のスペーサ兼支持部材70と、固定手段80と、モジュールカバー90と、を備えている。
図2(b)に示すように、複数の電池セル10a,10bは、2枚のスペーサ兼支持部材70を介して相互に積層されている。本実施形態において、電池セル10aと電池セル10bは同一の構成を有している。よって、ここでは、電池セル10aの構成を代表して説明する。
図3(a)は、第1実施形態における電池セル10aの一例を示す平面図である。電池セル10aは、例えば、リチウムイオン二次電池である。本実施形態では、電池セル10aとして、扁平型ラミネートフィルムリチウムイオン二次電池を例示している。この電池セル10aは、正極層、負極層、及びセパレータを積層して電解液を充填した発電要素と、正極層に接続された正極タブ12と、負極層に接続された負極タブ13と、これらを収容して封止している外装部材11と、を有している。なお、リチウムイオン二次電池に含まれる材料、及び電池の詳細な構造の説明は省略するが、リチウムイオン二次電池には、周知の電池材料及び構造が適用可能である。
電池セル10a,10bの正負極タブ12,13は、板状の金属部材で構成されている。これらの正負極タブ12,13は、電池セル10aの外装部材の同一の一辺から相互に隣り合うように延出している。図2(b)に示すように、これらの正負極タブ12,13は、それぞれ、バスバ20に接続されている。バスバ20は、板状の金属部材で構成されている。このバスバ20は、電池セル10a,10b間を電気的に接続していると共に、電池セル10a,10bを外部端子30(正極端子31、中間端子32、負極端子33)と電気的に接続している。なお、本実施形態における正極タブ12、正極タブ12に接続されたバスバ、及び、正極端子32は、本発明における「正極」の一例に相当し、本実施形態における負極タブ13、負極タブ13に接続されたバスバ、及び、負極端子33は、本発明における「負極」の一例に相当する。
図2(b)に示すように、このバスバ20は、正極バスバ21と、中間バスバ22と、負極バスバ23と、を有している。正極バスバ21の一端は、電池セル10aの正極タブ12に接続されており、一方で、正極バスバ21の他端は外部端子30の正極端子31に接続されている。また、中間バスバ22の一端は、電池セル10aの負極タブ13に接続されており、一方で、中間バスバ22の他端は電池セル10bの正極タブ12に接続されている。また、この中間バスバ22の中央部は、中間端子32に接続されている。負極バスバ23の一端は、電池セル10bの負極タブ13に接続されており、一方で、負極バスバ23の他端は負極端子33に接続されている。なお、正負極タブ12,13とバスバ20は、例えば、超音波接合等により互いに接合される。また、バスバ20と外部端子30は、例えば、バスバ20と外部端子30のそれぞれに設けられたネジ穴を重ねてボルト締めすることにより互いに接続される。
図2(a)及び図2(b)に示すように、電池セル10a,10bの正負極タブ12,13と、バスバ20の一部と、を第1の磁気シールド40が覆っており、第1の磁気シールド40の内部空間に正負極タブ12,13及びバスバ20が収容されている。なお、バスバ20の一部の外部端子30との接続部近傍は、第1の磁気シールド40から若干食み出ている。
この第1の磁気シールド40は、両端に開口を有する中空筒状の部材である。この第1の磁気シールド40の一端は、電池セル10a,10bの外装部材11に固定されており、第1の磁気シールド40の他端は自由端となっている。この第1の磁気シールド40は、例えば、上側のラミネートフィルムと下側のラミネートフィルムとから構成された外装部材を用いる場合に、上側のラミネートフィルムと下側のラミネートフィルムの間に挟まれることで外装部材に固定されていてもよい。或いは、外装部材に接着剤等の固定部材によって固定されていてもよい。
第1の磁気シールド40は、少なくとも磁性体から構成された磁性体層を含んでいる。この第1の磁気シールド40に含まれる磁性体は、軟磁性体であることが好ましい。軟磁性体は、低周波における磁気抵抗が小さいので(高透磁率)、低周波帯の電磁波に対するシールド効果を高めることができる。この軟磁性体としては、具体的には、低周波磁気シールドシート(例えば、スリーエムジャパン株式会社製1383、日立金属株式会社製FM SHIELD(登録商標))、板状フェライトコア(例えば、日立金属株式会社製ソフトフェライト)、磁性塗料(例えば、藤倉化成株式会社製ドータイト)、鉄板、又は、ケイ素鋼板(例えば、日立金属株式会社製ファインメット(登録商標))等を用いることができる。なお、磁性体として金属などの導電性を有する材料を用いる場合、正負極タブ12,13との短絡を防止するために、第1の磁気シールド40を絶縁材料で被覆してもよい。
軟磁性体の種類は、その目的に応じて適宜選択すればよい。例えば、低周波磁気シールドシートは、単位厚みあたりの低周波電磁波に対するシールド効果が高いので、第1の磁気シールド40の厚みを薄く設定することができる。また、板状フェライトコアは、加工が容易であり、電気絶縁性を有していると共に、量産コストを低減することができる。また、磁性塗料であれば、当該磁性塗料を塗布した部材に容易にシールド効果を付与できると共に、3次元形状を有する面にも容易にシールド効果を付与できる。軟磁性体として、磁性塗料を用いる場合には、例えば、筒状の樹脂部材の表面に磁性塗料を塗布することで磁性体層を形成してもよい。また、鉄板及びケイ素鋼板であれば、量産コストを低減することができる。
第1の磁気シールド40の外面上に、セル状態監視回路基板50が設けられている。各々のセル状態監視回路基板50は、電池セル10a,10bの状態を監視する機能を有しており、本実施形態では、電池セル10a,10bの劣化状態(SOH)を監視する機能を有している。このように、本実施形態では、電池モジュール1Aは、電池セル10a,10b毎に設けられた複数のセル状態監視回路基板50を備えている。
本実施形態では、劣化状態(SOH)を監視する方法として、電気化学インピーダンス分光法(EIS法)を用いる場合を例示する。この電気化学インピーダンス分光法では、外部電源によって外部端子30から所定の周波数の交流信号を電池モジュール1Aに印加した状態における電池セル10a,10bからの応答電圧及び電池セル10a,10bを流れる電流に基づいて、電池セル10a,10bの内部抵抗を算出する。そして、この内部抵抗のデータに基づいて、劣化診断を行う。例えば、予め定義された劣化状態(SOH)と内部抵抗(HFR)の検量特性を参照して電池セルの状態を診断することができる。
このとき、電気化学インピーダンスの測定周波数は100kHz以下の低周波数であってもよい。セル組成により特性は変化するが、周波数帯によって電池セルの大よその部位の状態が識別可能である。例えば、直流から100Hz帯では正極の状態が優位的にインピーダンス値に現れ、数10~数kHzまでは負極の状態が優位的に現れ、1kHz~100kHz帯では正負極の状態は徐々に薄れて、電解質の状態が現れ始める。このように、セルの状態監視において目的の周波数帯でインピーダンスを測定することで対応した部位の状態が診断可能となることが分かっている。一方で、低周波になるほど、シールド効果が得にくいという特性がある。本発明はこの特性に着目し、有効な情報を含む大よそ100kHz以下の周波数帯におけるインピーダンス測定分解能を向上すべく、上述のような軟磁性体から成る第1の磁気シールド40を設けている。
図3(b)は、第1実施形態におけるセル状態監視回路基板50の一例を示す平面図である。このセル状態監視回路基板50は、プリント配線基板であり、第1の磁気シールド40の外面上に固定された基材51と、基材51上に形成されたセル状態監視回路52と、を含んでいる。基材51は、樹脂板であり、接着剤等を介して第1の磁気シールド40に貼り付けられている。本実施形態における接着剤が、本発明における「絶縁体」の一例に相当する。
本実施形態において、接着剤の厚みは1mm以上とすることが好ましい。正負極タブ12,13、第1の磁気シールド40、及び、セル状態監視回路基板50はいずれも電気短絡を防止するために、絶縁材料で表面を被覆することが多いが、電池セルに流れる電気信号の周波数が大きくなる(高周波になる)に従い、絶縁材料の絶縁抵抗が低下し、信号の漏洩が生じ易くなる。これに対して、接着剤(絶縁体)の厚みを1mm以上に設定することで、漏洩した信号に起因するセル状態監視回路52の測定誤差を抑制することができる。つまり、セルの応答電圧信号は1mV以下の微弱信号となる事から磁気シールドだけでなく静電結合によるノイズ対策も施すことでセル状態監視の高精度化が実現できる。また、この絶縁体としては、空気を用いてもよい。つまり、基材51のセル状態監視回路52が形成された領域と第1の磁気シールド40との間に、1mm以上の厚さの空隙を形成してもよい。この場合、例えば、基材51の第1の磁気シールド40との対向面の外周部にのみ接着剤を塗布して、当該対向面の外周部のみを第1の磁気シールド40と接着することで、基材51のセル状態監視回路52が形成された領域と第1の磁気シールド40との間に空隙を形成することができる。
セル状態監視回路52は、応答電圧信号出力手段521と、セル電流信号出力手段522と、セル状態診断手段523と、を含んでいる。応答電圧信号出力手段521は、電池モジュール1Aに交流信号を印加した状態における正負極タブ12,13間の電圧を検出し、当該電圧を示す電圧信号をセル状態診断手段523に出力する。
この応答電圧信号出力手段521は、応答電圧信号接続手段60(図2(b)参照)を介して正負極タブ12,13に電気的に接続されている。この応答電圧信号接続手段60は、第1の磁気シールド40を貫通して、正負極タブ12,13からセル状態監視回路52に向かって鉛直方向に沿って延在している。そして、セル状態監視回路52は、この応答電圧信号接続手段60の近傍に設けられており、本実施形態では、セル状態監視回路52は、応答電圧信号接続手段60の上端に直接接続している。
図4(a)は、第1実施形態における応答電圧信号接続手段の一例を示す斜視図であり、図4(b)は、当該応答電圧信号接続手段と正負極タブとの接続方法の一例を示す説明図であり、図4(c)は、当該応答電圧信号接続手段による効果を説明する説明図である。応答電圧信号接続手段60は、接続端子保持部材61と、正極接続端子62と、正極配線63と、正極接続端子64と、負極配線65と、を有している。なお、図4(b)では、便宜上、接続端子保持部材61の図示を省略している。
接続端子保持部材61は、樹脂等の絶縁材料から構成された部材であり、対向する2辺上に凹部(正極側凹部611及び負極側凹部612)が形成された立方体形状を有している。そして、正負極凹部611,612の間にはロケートキー部613が形成されている。このロケートキー部613は、図4(b)に示す正負極タブ12,13間の空隙に嵌合される部分であり、ロケートキー部613の2つのガイド壁614が正負極タブ12,13の側面に当接することで、正極接続端子62と正極接続端子64とを水平方向において位置決めすることができる。
正極側凹部611において、導電材から成る正極接続端子62の一部が接続端子保持部材61に埋設されている。正極接続端子62は、略U字型の導電性部材から構成されており、正極タブ12がこのU字溝に圧入されることで、正極タブ12と接触して電気的に接続する。この正極接続端子62は、第1の近接部12aの点a近傍の領域において正極タブ12と電気的に接続している。第1の近接部12aとは、正極タブ12において負極タブ13と近接する部分であり、本実施形態では、同一の電池セルの負極タブ13と隣り合っている部分である。
この正極接続端子62に、正極配線63の一端が接続されている。図4(a)に示すように、この正極配線63は、正極接続端子62との接続部分の近傍が接続端子保持部材61に埋設されている。この正極配線63は、第1の磁気シールド40を貫通しており、後述するように、他端が応答電圧信号出力手段521に電気的に接続されている。
図4(b)に示すように、この正極配線63は、導電性を有する導線631と、当該導線631を覆う絶縁チューブ632と、を含んでいる。導線631の両端は、絶縁チューブ632から露出しており、導線631の一端は正極接続端子62と電気的に接続されていると共に、他端は応答電圧信号出力手段521に点c(図3(b)参照)を介して電気的に接続されている。これにより、正極タブ12の第1の近接部12aと応答電圧信号出力手段521とが電気的に接続され、正極タブ12からの電気信号を正極接続端子62及び正極配線63を介して応答電圧信号出力手段521に入力できる。また、絶縁チューブ632により、導線631は第1の磁気シールド40と絶縁しているので、電気信号を第1の磁気シールド40に対して絶縁した状態で伝送できる。
図4(a)に示すように、負極側凹部612において、導電材から成る負極接続端子64の一部が接続端子保持部材61に埋設されている。図4(b)に示すように、負極接続端子64は、略U字型の導電性部材から構成されており、負極タブ13がこのU字溝に圧入されることで、負極タブ13と接触して電気的に接続する。この負極接続端子64は、第2の近接部13aの点b近傍の領域において負極タブ13と電気的に接続している。第2の近接部13aとは、負極タブ13において正極タブ12と近接する部分であり、本実施形態では、同一の電池セルの正極タブ12と隣り合っている部分である。また、点a-b間の距離Dは、特に限定されないが、10cm~30cmとすることができる。
この負極接続端子64に、負極配線65の一端が接続されている。この負極配線65も、正極配線63と同様に、第1の磁気シールド40を貫通しており、他端が点d(図3(b)参照)を介して応答電圧信号出力手段521に電気的に接続されている。
また、負極配線65も、正極配線63と同様に、導電性を有する導線651と、当該導線651を覆う絶縁チューブ652と、を含んでおり、負極タブ13の第2の近接部13aと応答電圧信号出力手段521とが導線651により電気的に接続される。以上のような構成により、応答電圧信号出力手段521は、第1及び2の近接部12a,13a間の電圧を検出できる。以上のような応答電圧信号接続手段60を用いることにより、電池モジュール1Aの組立が容易となる。
このように応答電圧を第1及び第2の近接部12a,13a間で検出することにより、図4(c)に示すように、応答電圧の検出に用いる信号線の閉回路面積Siを最小化することができる。ノイズ信号レベルは、閉回路面積Siと、ノイズとなる錯交磁束密度の積に比例するので、閉回路面積Siを小さくすることでノイズ信号レベルを低減することができる。なお、正極配線63と負極配線65は、相互に撚り合わせたツイストペアケーブルであってもよい。正負極配線63,65がツイストペアケーブルであることで、正負極配線63,65からの電磁誘導ノイズを相互に打ち消すことができる。
図3(b)に戻り、セル電流信号出力手段522は、電池モジュール1Aに交流信号を印加した状態における電池セル10aを流れる電流を検出し、当該電流を示す電流信号をセル状態診断手段523に出力する。図5は、第1実施形態における電池セル10aを流れる電流を検出する方法の一例を示す説明図である。なお、図中のVsは電圧、Gは回路ゲイン、Iは電流、Rbは抵抗を表している。
中間バスバ22の材質、寸法などから、図5に示す点e-f間における抵抗Rbは算出できるため、本実施形態では、セル電流信号出力手段522は、中間バスバ22における点e-f間の電圧降下を測定することにより、電池セルを流れる電流Iを検出する。なお、図3(b)及び図5に示すように、点e-g間及び点f-h間は、電流信号接続手段66により接続されているが、電流信号接続手段66は、一般的な配線であってもよいし、或いは、図4(b)に示したような接続端子62,64及び配線63,65から構成された接続手段であってもよい。この場合、電流信号接続手段66は、図2(b)に示すように、第1の磁気シールド40を貫通してセル電流信号出力手段522と電気的に接続する。
なお、中間バスバにおける電圧降下に基づいて電池セルを流れる電流を検出する必要はなく、他の方法により電池セルを流れる電流を検出してもよい。また、セル電流信号出力手段は、必ずしも電池モジュールから電流を検出する必要はなく、例えば、電池パックシステムに付属の電流センサからの電流信号を有線或いは無線にて取得し、電流信号をセル状態診断手段523に出力してもよい。
図3(b)に示すように、セル状態診断手段523に、応答電圧信号出力手段521からの電圧信号と、セル電流信号出力手段522からの電流信号と、が入力される。本実施形態におけるセル状態診断手段523は、これらの信号から電池セルの状態を診断する。具体的には、上記の通り、電池セルの電気化学インピーダンスを算出し、電池セルの状態を診断する。そして、診断結果を外部の電池パックシステム等に出力する。
図2(b)に戻り、電池セル10a,10bは、固定手段80によりモジュールカバー90の内部に固定されている。この固定手段80は、複数のロッドガイド81と、中空ロッド82と、複数の固定プラグ83と、を有している。ロッドガイド81は、電池セル10a,10bを保持する部材であり、具体的には、電池セル10aの一部を挿入することで保持可能な保持溝811を有している。また、このロッドガイド81は、中空ロッド82を挿入可能なロッド挿入孔812を有している。このロッド挿入孔812は、スペーサ兼支持部材70のロッド挿入孔71と連通しており、中空ロッド82は、ロッド挿入孔812,71に挿入されている。この中空ロッド82の上下端には、固定プラグ83が圧入されており、これにより、ロッドガイド81に保持された電池セル10a,10bがモジュールカバー90に固定されている。
図1に示すように、モジュールカバー90は、フロントカバー91と、アッパーカバー92と、ロアカバー93と、を有している。フロントカバー91は、外部端子30を外部に露出させるように電池セル10a,10bを電池セル10a,10bの正面側から覆っている。アッパーカバー92及びロアカバー93は、それぞれ、電池セル10a,10bを電池セル10a,10bの主面(本実施形態では上下面)側から覆っており、当該電池セル10a,10bの主面と実質的に平行な平行面を有している。
このモジュールカバー90は、第1の磁気シールド40と同様に磁性体から構成されていることで、第2の磁気シールドを構成している。モジュールカバー90を構成する磁性体は、第1の磁気シールド40と同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。
モジュールカバー90が第2の磁気シールドであることによって、隣接する他の電池モジュールとの接続線(バスバ)やその他の電池パック内の強電リレー、電装ユニットからの電磁ノイズからセル状態監視回路52に誘導されるノイズを吸磁することができる。また、このモジュールカバー90の内部の磁束についても同様に吸磁できるため、双方向の磁束透過を低減できる。
図6(a)は、第1実施形態における電池セル周辺に生ずる磁界を説明する説明図であり、図6(b)は、第1実施形態における第1の磁気シールドによるシールド効果を説明する説明図である。図6(a)に示すように、測定電流Iを電池セルに流している間は電池セルの周囲に磁界が発生するが、正負極タブ12,13の測定電流Iの流れる方向は互いに逆方向となるので、正負極タブ12,13間の近接空間の磁束φの磁束密度が2倍(和動)となり、セル状態監視回路基板50へのノイズの影響が大きくなる。これに対して、本実施形態における電池モジュール1Aであれば、図6(b)に示すように、第1の磁気シールド40により正負極タブ12,13及びバスバ20を覆っているため、両極の磁束φ,φはシールドの内部で打ち消しあう。これにより第1の磁気シールド40の吸磁(磁束を磁気シールド内に引き込む)効果と、吸磁した磁束の相殺(差動)の相乗効果により、第1の磁気シールド40から外部へ漏れる磁束(漏れ磁束)φを低減することができる。よって、正負極タブ12,13やバスバ20の周囲の強磁界領域の近傍にセル状態監視回路基板50を実装しても電磁誘導ノイズの影響を低減することができる。その結果、配線材の使用を最小限に抑えて低コスト化すると同時に、小型化とセル電流による電磁誘導ノイズを低減して精密な状態診断を実現することができる。
なお、上記実施形態では、電池セル10a,10b間にスペーサ兼支持部材70が介在しているが、このスペーサ兼支持部材として、セル状態監視回路基板50を使用してもよい。このような第1変形例について、図7を参照しながら説明する。図7は、第1変形例における電池モジュールの一例を示す正面図である。
この第1変形例の電池モジュール1Bでは、スペーサ兼支持部材70の代わりにセル状態監視回路基板50が設けられており、2枚のセル状態監視回路基板50が電池セル10a,10bの間に介在している。このような電池モジュール1Bであれば、部品点数削減によるコスト低減、軽量化、組み立てやすさ(生産性)、及びスペース効率向上により電池パックのエネルギ密度向上が実現できる。
なお、この場合、セル状態監視回路基板50は、ガラスエポキシプリント回路基板製法により作製することができる。また、樹脂成型された基板に、インクジェット印刷等により直接回路パタン形成することで、セル状態監視回路基板50を作製してもよい。或いは、フレキシブル基板上に回路形成した後、これを樹脂成型されたスペーサー兼セル支持部材と接合させることで、セル状態監視回路基板50を作製してもよい。また、セル状態監視回路基板50上に電子部品の動作熱の排熱線路を追加し、固定手段80を介してモジュールカバーへ放熱させることもできる。これは、セル状態監視回路基板50に内蔵されたセルバランシング機能の動作時に、放電抵抗の放熱を促進することにも有利な構成となる。
また、上記第1実施形態では、電池モジュール1Aは2枚の電池セルを含んでいたが、電池セルの数はこれに限定されず、3枚以上の電池セルを含んでいてもよい。電池セルの枚数は、電池セルの用途、搭載先の条件に応じて適宜選択できる。ここで、4枚の電池セルを有する第2変形例について、図を参照しながら説明する。図8(a)は、第2変形例における電池モジュールの一例を示す正面図であり、図8(b)は、当該電池モジュールの一例を示す回路図である。なお、図8(a)では、便宜上、バスバ及び外部端子の図示を省略しており、電気的な接続関係は図8(b)の回路図を用いて説明する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、第2変形例における電池モジュール1Cでは、並列接続された電池セル10c,10dから成る組セルと、並列接続された電池セル10e,10fから成る組セルと、が直列接続されている。また、図8(a)に示すように、直列接続関係にある2個の組セルは、互いに裏表逆に積層されており、これによりバスバの折り返し接続を簡素化して高密度実装を実現することができる。
そして、第2変形例では、複数(本例では4枚)のセル状態監視回路基板50をスペーサ兼支持部材としても使用しており、各々のセル状態監視回路基板50は、電池セル10c~10f毎に応答電圧を検出し、電池セルの状態を監視している。このように、電池セル毎に状態を監視可能な構成は、種々の用途に汎用的に適用できる。よって、このような構成の電池モジュール1Cであれば、少品種大量生産が可能となるので、生産設備の簡素化し、生産コストを低減できる。
なお、必ずしも電池セル毎にセル状態監視回路基板50を設ける必要はなく、例えば、組セル毎にセル状態監視回路基板50が設けられていてもよい。このような第3変形例を図9を参照しながら説明する。図9(a)は、第3変形例における電池モジュールの一例を示す正面図であり、図9(b)は、当該電池モジュールの一例を示す回路図である。なお、図9(a)では、便宜上、バスバ及び外部端子の図示を省略しており、電気的な接続関係は図9(b)の回路図を用いて説明する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、第3変形例における電池モジュール1Dでは、上記第2変形例と同様に、並列接続された電池セル10c,10dから成る組セルと、並列接続された電池セル10e,10fから成る組セルと、が直列接続されている。また、応答電圧信号接続手段60は、電池セル10dの正負極タブ12,13と、電池セル10fの正負極タブ12,13と、に接続されており、セル状態監視回路基板50は、電池セル10d,10fの応答電圧を検出している。
並列接続された電池セルのセル電圧は共通であるため、セル状態監視回路基板50を組セル毎に集約して設けることができる。このため、セル状態監視回路基板50の数を低減できるので、コスト低減が可能である。なお、必要があれば、並列接続のそれぞれの電池セルに流れる電流を検出して、セル状態監視回路基板50に入力してもよい。この場合は、並列接続された電池セル毎のインピーダンスを分離して求めることができる。このように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、電磁誘導ノイズを低減して精密な状態診断を実現することができる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明に係る電池モジュールの第2実施形態を図10に基づいて説明する。なお、以下では、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。図10(a)は、第2実施形態における電池モジュール1Eの一例を示す平面図であり、図10(b)は、当該電池モジュールの一例を示す正面図である。
図10(a)に示すように、第2実施形態における電池モジュール1Eは両辺出力端子型セルであり、電池セル10g~10jの正負極タブ12,13が同一の一辺から延出していない点で第1実施形態と相違する。電池セル10g~10jの正極タブ12は、電池セル10g~10jの一辺から延出しており、負極タブ13は、正極タブ12が延出している一辺と対向する他の一辺から延出している。
また、電池セル10g~10jは、正極タブ12が他の電池セルの負極タブ13と隣り合うように並べられており、これらの隣り合う正負極タブ12,13が、第1の磁気シールド40に覆われている。また、隣り合う正負極タブ12,13は、セル接続バスバ24により接続されており、このセル接続バスバ24の一部も第1の磁気シールド40に覆われている。
第1の磁気シールド40上には、第1実施形態と同様にセル状態監視回路基板50が設けられている。このセル状態監視回路基板50の応答電圧信号出力手段521(図3(b)参照)は、第1実施形態と同様に、正極タブ12の第1の近接部12aと電気的に接続されていると共に、負極タブ13の第2の近接部13aとも電気的に接続されている。また、このセル状態監視回路基板50のセル電流信号出力手段522は、第1実施形態と同様の電流信号接続手段66によってバスバに電気的に接続されている。
第2実施形態における電池モジュール1Eでは、直列接続された2つの電池セルを一組としてセル状態監視回路基板50が設けられている。よって、測定されるインピーダンスは、2セル分の内部インピーダンスに、セル接続バスバ24と正負極タブ12,13のインピーダンスを加算したものとなる。従って、電池セル毎の状態診断とはならないが、一組の電池セルを分離せずに使用する限り問題にならない。
≪第3実施形態≫
次に、本発明に係る電池モジュールの第3実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下では、第1及び第2実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
図11は、第3実施形態における電池モジュール1Fの一例を示す分解斜視図である。図12は、第3実施形態におけるセル状態監視回路52Bの一例を示す回路図である。図13(a)は、第3実施形態におけるセル状態監視回路基板50Bの一例を示す正面図である。図14は、第3実施形態における電池モジュール1Fの一例を示す分解断面図である。
図11に示すように、この第3実施形態では、主に、セル状態監視回路基板50Bの構成が、上述の第1及び第2実施形態と相違している。また、電池モジュール1Fが、二段の正極端子31、二段の中間端子32、及び、二段の負極端子33を有している点においても、第1及び第2実施形態と相違している。
図11に示すように、電池モジュール1Fのモジュール部100は、モジュールカバー90の外部に露出した正極端子31と、中間端子32と、負極端子33と、を備えている。正極端子31は上段正極端子31a及び下段正極端子31bを備えており、中間端子32は上段中間端子32a及び下段中間端子32bを備えており、
負極端子31は上段負極端子33a及び下段負極端子33bを備えている。
このモジュール部100では、上下段正極端子31a,31b及び上下段負極端子33a,33bは、これらの端子を角とする四角形状に配置されている。この四角形において、上段正極端子31aは下段正極端子31bに対して対角線上に配置されており、上段負極端子33aは下段負極端子33bに対して対角線上に配置されている。
また、上段正極端子31aと上段負極端子33aは、水平方向に沿って相互に間隔を空けて並べられており、下段正極端子31bと下段負極端子33bも、水平方向に沿って相互に間隔を空けて並べられている。一方で、上段正極端子31aと下段負極端子33bは、鉛直方向に沿って相互に間隔を空けて並べられており、上段負極端子33aと下段正極端子31bも、鉛直方向に沿って相互に間隔を空けて並べられている。
図12に示すように、本実施形態におけるモジュール部100では、4個の電池セル10k~10nが2段4直列で接続されている。応答電圧信号出力手段521により検出される上述の端子間における電圧(セル電圧)と、セル電流信号出力手段522が検出する交流電流値とに基づいて、電池セル10k~10nのセル状態が診断される。
図11~図13(a)に示すように、このモジュール部100の正極端子31と、中間端子32と、負極端子33と、が、セル状態監視回路基板50Bに接続される。このセル状態監視回路基板50Bは、測定電流入力コネクタ524と、正極接続部525と、中間接続部526と、負極接続部527と、絶縁ガイド53と、カバー54と、複数(本例では2個)の第1の磁気シールド40B,40B(図13(a)参照)と、をさらに有している。
測定電流入出力コネクタ524は、外部電源(不図示)と電気的に接続される。この測定電流入出力コネクタ524を介して、セル状態監視回路基板50B及び電池セルに交流信号(測定電流)が供給される。
図11及び図12に示すように、正極接続部525は、金属等の導電性を有する材料から構成されており、正極端子31と接続する部分である。この正極接続部525は、モジュール部100の正極端子31に対応して、上段正極接続部525a及び下段正極接続部525bを有している。
図11に示すように、本実施形態における上段正極接続部525aは、一対の金属板から構成されている。上段正極接続部525aは、上段正極端子31aに接触し電気的に接続する部分である。本実施形態における上段正極接続部525aは、図14に示すようにネジ穴を有しており、このネジ穴をボルトBにより締結することで上段正極端子31aと接続される。
図11に示すように、下段正極接続部525aも一対の金属板から構成されている。下段正極接続部525bは、下段正極端子31bに接触し電気的に接続する部分である。本実施形態における下段正極接続部525bもネジ穴を有しており、このネジ穴をボルトBにより締結することで下段正極端子31bと接続される。
中間接続部526は、金属等の導電性を有する材料から構成されており、中間端子32と接続する部分である。本実施形態の電池モジュール1Fは、中間端子32として、上段中間端子32a及び下段中間端子32bを備えており、中間接続部526も、これに対応して上段中間接続部526a及び下段中間接続部526bを有している。上段中間接続部526aは、上段中間端子32aとボルトBにより接続され、下段中間接続部526bは、下段中間端子32bとボルトBにより接続される。この中間端子32には、測定電流は導通しない。
負極接続部527は、金属等の導電性を有する材料から構成されており、負極端子33と接続する部分である。負極接続部527も、負極端子33に対応して、上段負極接続部527a及び下段負極接続部527bを有している。
図11に示すように、本実施形態における上段負極接続部527aも、一対の金属板から構成されている。上段負極接続部527aは、上段負極端子33aに接触し電気的に接続する部分である。上段負極接続部527aも、ボルトBにより上段負極端子33aと接続される。また、図12及び図13(a)に示すように、上段負極接続部527aは、外部バスバ528により下段正極接続部527bと接続されている。
図11に示すように、下段負極接続部527bも一対の金属板から構成されている。下段負極接続部527bは、下段負極端子33bに接触し電気的に接続する部分である。下段負極接続部527bもボルトBにより下段負極端子33bと接続される。
図12に示すように、上段正極接続部525aは、測定電流入出力コネクタ524と電気的に接続されており、外部電源(不図示)から測定電流入出力コネクタ524を介して交流信号(測定電流)を流される。その後、測定電流は、上側正極端子31a、電池セル10k、10l、上段負極端子33a、上段負極接続部527a、外部バスバ528、下段正極接続部525a、下段正極端子31b、電池セル10m、10n、下段負極端子33b、下段負極接続部527b、及び、測定電流入出力コネクタ524をこの順に流れる。
図11に示すように、絶縁ガイド53は、基材51上に設けられている。この絶縁ガイド53は、特に限定されないが、粉末状の磁性材を混ぜ込んだ樹脂から構成されており、絶縁ガイド53全体が磁気シールド効果を有する磁性体となっている。粉末状の磁性材としては、例えば、金属の粉末又はフェライト等のセラミックスの粉末を用いることができる。また、樹脂としては、例えば、ABS樹脂を用いることができる。
絶縁ガイド53は、上述の正極接続部525、中間接続部526、及び、負極接続部527の周囲を囲うように配置されている。この絶縁ガイド53は、接続部525~527に対応する位置にガイド部531を有している。図14に示すように、このガイド部531は貫通孔であり、上述の端子31~33と上述の接続部525~527とを接続する時に、端子31~33を接続部525~527に対して位置決めする。
このような絶縁ガイド53により、接続部525~527及び端子31~33からの磁束だけでなく、電流計測回路(セル電流信号出力手段522)等のセル状態監視回路52に実装されている回路間の電磁干渉性を遮蔽することができる。これにより、セル正負極間の電圧がより正確に検出(SN比が改善)されてインピーダンス計測精度が向上する。
また、絶縁ガイド53に樹脂が含まれているため、絶縁ガイド53の電気インピーダンス(電気抵抗)が高く、万一、装着時に端子31~33と絶縁ガイド53のガイド部531等が接触したとしても、電池セルに異常をきたす程の短絡を防止することができる。また、接続部525~527は絶縁ガイドの厚みだけ凹んだ凹部の底に位置するため、万一、導電性を有する物体と通電状態のセル状態監視回路基板50Bとが接触しても絶縁ガイド53がバンパーとして機能することで、当該物体と接続部525~527が短絡することを防ぐこともできる。これにより、安全かつ迅速にインピーダンス測定を実行できるので、セル状態の診断工程の時間短縮を図ることができ、使用済電池セルの2次利用に向けた再製品化のコストを低減できる。
カバー54は、基材51の表面及び裏面(図14参照)を覆う板状の磁性材である。この磁性材としては、例えば、鉄板を用いることができる。或いは、樹脂の表面に薄膜状の磁性材を貼付したものを用いてもよい。また、測定電流が高周波である場合には、アルミニウム等の非鉄金属もシールド効果を発揮できるので使用することができる。このカバー54は、接続部525~527及び測定電流入出力コネクタ524に対応する位置に開口541を有している。
カバー54は、測定電流が作る磁束等を含む外来電磁波がセル状態監視回路52に錯交して誘導起電力を検出信号に重畳させることを防止できる。これにより、モジュールカバー90が樹脂などの磁気シールド効果を有しない素材から構成されていても、測定電流により電池セルから生じる磁束がカバー54に吸磁されるので、カバー54を環流することでセル状態監視回路52を錯交する磁束を減らすことができる。よって、セル正負極間の電圧を正確に検出することができるので、インピーダンス計測精度が向上する。また、様々な電磁干渉の可能性がある製造工場や整備場においても、電磁波に対する磁気シールド効果を付与できるため、磁気シールド加工された特殊な検査室でなくてもセル状態を診断することができる。
図13(a)に示す第1の磁気シールド40B,40Bは、上述の第1及び第2実施形態と同様に、少なくとも磁性体から構成された磁性体層を含んでいる。本実施形態では、第1の磁気シールド40B,40Bは、絶縁ガイド53に埋設されている。
第1の磁気シールド40Bは、上段正極接続部525aと、下段負極接続部527bと、を覆うように配置されている。よって、第1の磁気シールド40Bは、セル状態監視回路基板50Bがモジュール部100に装着されている状態において、上段正極端子31a及び下段負極端子33bの周囲を覆う。
このように、上段正極端子31a及び下段負極端子33bの組み合わせと、上段正極接続部525a及び下段負極接続部527bの組み合わせと、を第1の磁気シールド40Bにより、測定電流の通電方向に沿って覆うことで、測定電流によって生じる磁束が、第1の磁気シールド40B内に吸引されて環流する。
第1の磁気シールド40B内を環流する磁束φPU,φNLは、共通の測定電流から生じたものであるので、磁束φPU,φNLの極性が反対となり、かつ、絶対値は同じ値となる。このため、磁束φPUと磁束φNLが第1の磁気シールド40B内で打ち消しあう。この磁束の相殺作用により第1の磁気シールド40Bの外に漏れる漏れ磁束φを低減することができる。これにより、第1の磁気シールド40B外に実装されているセル状態診断手段523等に磁束が錯交して生じる誘導起電力が低減する。その結果、セル正負極間の電圧がより正確に検出されるので、インピーダンス計測精度が向上する。
また、第1の磁気シールド40Bが、互いに近傍に位置する上段正極接続部525a及び下段負極接続部527bを覆っていることにより、第1の磁気シールド40Bを小型化することができるため、材料の使用効率が向上する。また、上述のように、漏れ磁束φを低減できることにより、セル状態監視回路52を上段正極接続部525a及び下段負極接続部527bの近傍に実装することが可能となるため、セル状態監視回路基板50Bを小型化することができる。その結果、電池セルのSOH(劣化度)などの状態診断装置の低コスト化、及び、測定精度の向上を図ることができる。
一方で、第1の磁気シールド40Bは、上段負極接続部527aと、下段正極接続部525bと、の周囲を囲むように配置されている。よって、第1の磁気シールド40Bは、セル状態監視回路基板50Bがモジュール部100に装着されている状態において、上段負極端子33a及び下段正極端子31bの周囲を覆っている。この第1の磁気シールド40Bによっても、第1の磁気シールド40Bと同様に、低コスト化、及び、測定精度の向上を図ることができる。
なお、第1の磁気シールドは、正極接続部525と負極接続部527との組み合わせを覆うことにより、正極端子31と負極端子33との組み合わせを覆うことができるものであればよく、上述の形状でなくともよい。具体的な変形例について、図13(b)及び図13(c)に基づいて説明する。
図13(b)は、第4変形例におけるセル状態監視回路基板50Cの一例を示す正面図である。図13(b)に示すセル状態監視回路基板50Cにおいて、第1の磁気シールド40Cは、水平方向に並べられた上段正極接続部525a及び上段負極接続部527aの組み合わせを覆っている。同様に、第1の磁気シールド40Cは、水平方向に並べられた下段正極接続部525b及び下段負極接続部527bの組み合わせを覆っている。
この場合においても、第1の磁気シールド40C,40Cは、異なる極性の端子31,33及び接続部525,527を覆っているため、第1の磁気シールド40C,40Cの内部で磁束が打ち消しあう。よって、測定精度の向上を図ることができる。また、例えば、電池セルを上下段で分けて計測する際(一方段のセルのみ計測したい場合)、測定電流を流すモジュールを選択することもできる。
図13(c)は、第5変形例におけるセル状態監視回路基板50Dの一例を示す正面図である。図13(c)に示すセル状態監視回路基板50Dにおいて、一の第1の磁気シールド40Dが、全ての正極接続部525及び負極接続部527を覆っている。
この場合においても、第1の磁気シールド40Dは、異なる極性の端子31,33及び接続部525,527を覆っているため、第1の磁気シールド40Dの内部で磁束が打ち消しあう。よって、測定精度の向上を図ることができる。また、第1の磁気シールド40Dを一個のみ配置することで、例えば、小型の電池モジュールのように電極間距離が小さい場合であっても、厚みの厚い第1の磁気シールド40Dが使えたり、また、第1の磁気シールド40Dの加工サイズが小さくなり過ぎないことで製造コストの増加を抑制することができる。
図15(a)は、第6変形例におけるセル状態監視回路基板50Eの一例を示す正面図である。図15(a)に示すように、第1の磁気シールド40Eは、筒状部401と、筒状部401の内部空間を3つのエリアに区画する一対の隔壁402a,402bを有していてもよい。
隔壁402aは、筒状部401の一部と共に、上段正極接続部525a及び上段正極端子31aの周囲を囲むように配置されている。一方で、隔壁402bは、筒状部401の一部と共に、上段負極接続部527a及び上段負極端子33aの周囲を囲むように配置されている。なお、特に図示しないが、セル状態監視回路基板50Eには、下段正極接続部525b及び下段負極接続部527bを囲む第1の磁気シールド40Eも配置されている。
上述の通り、測定電流により生じる磁束φPU,φNUは、第1の磁気シールド40Eの筒状部401に吸磁されるものの、漏れ磁束φpl,φnlが筒状部401の内部に発生してしまう場合がある。セル状態監視回路52Bの信号線529と漏れ磁束φpl,φnlとが錯交する回路面積Sが大きくなると、検出信号に誘導起電力が重畳して計測誤差が生じてしまう。
これに対して、この第6変形例では、隔壁402a,402bにより、漏れ磁束φpl,φnlを吸磁することで、漏れ磁束φpl,φnlと錯交する回路面積Sを小さくすることができる。これにより、インピーダンスの測定精度を向上させることができる。
図15(b)は、第7変形例におけるセル状態監視回路基板50Fの一例を示す正面図である。この第7変形例では、第1の磁気シールド40Fの一対の隔壁402a,402bの間に応答電圧信号出力手段521(差動アンプ)が配置されている。なお、本変形例の絶縁ガイド53は、基材51との間に差動アンプを収容する空間が形成されるように逃げ加工されている。また、特に図示しないが、セル状態監視回路基板50Fには、下段正極接続部525b及び下段負極接続部527bを囲む第1の磁気シールド40Fも配置されている。
差動アンプは、インピーダンス計測の精度向上を図るうえで重要なデバイスであり、検出対象の交流電圧信号(例えば、1mV)に対して極めて大きい組電池の直流電圧(コモン電圧、例えば4V)を取り除くために用いられ、その入力インピーダンスは1MΩ程度と高い。従って、誘導起電力を含め外来電磁波を拾いやすい特性を持つ。このため、差動アンプの実装位置は極力計測点の近傍に置くことが望ましいため、本変形例では、差動アンプは、上段正負極接続部525a,527a(及び上段正負極端子31a,33a)の近傍に実装されている。しかしながら、上段正負極接続部525a,527aの近傍は、測定電流により生じる磁束(漏れ磁束φpl,φnl)が存在するため、この磁束により検出精度が低下する恐れがある。これに対して、第7変形例では、隔壁402a,402bにより、漏れ磁束φpl,φnlを吸磁することで、差動アンプへの影響を小さくすることができるので、インピーダンスの測定精度を向上させることができる。
図15(c)は、第8変形例におけるセル状態監視回路基板50Gの一例を示す正面図である。この第8変形例では、全ての正極接続部525及び負極接続部527を覆っている第1の磁気シールド40Gが、隔壁402a,402bを有している。これらの隔壁402a,402bにより、全ての正極接続部525及び負極接続部527が、4個の差動アンプ521に対して遮蔽されている。この第8変形例においても、漏れ磁束の差動アンプ521への影響を小さくすることができるので、インピーダンスの測定精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1A~1F…電池モジュール
10a~10j…電池セル
12…正極タブ
12a…第1の近接部
13…負極タブ
13a…第2の近接部
30…外部端子
31…正極端子
31a…上段正極端子
31b…下段正極端子
32…中間端子
32a…上段中間端子
32b…下段中間端子
33…負極端子
33a…上段負極端子
33b…下段負極端子
40、40B~40G…第1の磁気シールド
401…筒状部
402…隔壁
50、50B~50F…セル状態監視回路基板
52、52B…セル状態監視回路
521…応答電圧信号出力手段
522…セル電流信号出力手段
523…セル状態診断手段
53…絶縁ガイド
531…ガイド部
60…応答電圧信号接続手段
66…電流信号接続手段

Claims (19)

  1. 複数の電池セルと、正極と、負極と、を含む電池モジュールであって、
    前記正極、及び、前記負極を覆う筒状の第1の磁気シールドと、
    前記第1の磁気シールドの外側に位置し、前記電池セルの状態を監視するセル状態監視回路と、を備え、
    前記セル状態監視回路は、
    前記正極と前記負極との間の電圧を示す電圧信号を出力する応答電圧信号出力手段と、
    前記電池セルを流れる電流を示す電流信号を出力するセル電流信号出力手段と、
    前記応答電圧信号出力手段から出力される前記電圧信号と、前記セル電流信号出力手段から出力される前記電流信号と、に基づいて前記電池セルの状態を診断するセル状態診断手段と、を有している電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の電池モジュールであって、
    前記正極は、前記電池セルの正極タブを含み、
    前記負極は、前記電池セルの負極タブを含み、
    前記第1の磁気シールドは、前記正極タブと、前記負極タブと、を覆っており、
    前記電池モジュールは、前記第1の磁気シールドに対して電気的に絶縁しており、前記第1の磁気シールドを貫通して、前記正極タブの前記負極タブと近接する第1の近接部と前記セル状態監視回路とを電気的に接続していると共に、前記負極タブの前記正極タブと近接する第2の近接部と前記セル状態監視回路とを電気的に接続している応答電圧信号接続手段をさらに備えており、
    前記応答電圧信号出力手段は、前記応答電圧信号接続手段と電気的に接続し、前記第1及び第2の近接部間の電圧を示す電圧信号を出力し、
    前記セル状態監視回路は、応答電圧信号接続手段の近傍に設けられている電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記正極タブ及び前記負極タブは、前記電池セルの同一の一辺から相互に隣り合うように延出しており、
    前記第1の磁気シールドは、前記電池セルの同一の一辺から延出する前記正極タブ及び前記負極タブを覆っている電池モジュール。
  4. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記正極タブは、前記電池セルの一辺から延出しており、
    前記負極タブは、前記正極タブが延出している一辺と対向する他の一辺から延出しており、
    前記複数の電池セルは、前記正極タブが他の前記電池セルの負極と相互に隣り合うように並べられており、
    前記第1の磁気シールドは、相互に隣り合う前記正極タブ及び前記負極タブを覆っている電池モジュール。
  5. 請求項1に記載の電池モジュールであって、
    前記正極は、
    前記電池セルの正極タブと、
    前記正極タブと電気的に接続された正極端子と、を含み、
    前記負極は、
    前記電池セルの負極タブと、
    前記負極タブと電気的に接続された負極端子と、を含み、
    前記第1の磁気シールドは、前記正極端子と前記負極端子とを覆っている電池モジュール。
  6. 請求項5に記載の電池モジュールであって、
    前記正極端子と前記負極端子は、鉛直方向に沿って相互に間隔を空けて並べられている電池モジュール。
  7. 請求項5に記載の電池モジュールであって、
    前記正極端子と前記負極端子は、水平方向に沿って相互に間隔を空けて並べられている電池モジュール。
  8. 請求項5に記載の電池モジュールであって、
    前記正極端子は、
    下段正極端子と
    前記下段正極端子に対して対角線上に配置されていると共に、前記下段正極端子よりも相対的に上側に配置されている上段正極端子を含み、
    前記負極端子は、
    下段負極端子と、
    前記下段負極端子に対して対角線上に配置されていると共に、前記下段負極端子よりも相対的に上側に配置されている上段負極端子を含み、
    前記上段正極端子は、前記下段負極端子の上方に配置されており、
    前記上段負極端子は、前記下段正極端子の上方に配置されており、
    前記電池モジュールは、複数の前記第1の磁気シールドを備えており、
    前記第1の磁気シールドは、前記上段正極端子と、前記下段正極端子と、前記上段負極端子と、前記下段負極端子と、を覆っている電池モジュール。
  9. 請求項5に記載の電池モジュールであって、
    前記第1の磁気シールドは、
    前記正極端子と前記負極端子とを内部に収容する筒状部と、
    前記筒状部の内部において、前記正極端子と前記負極端子との間に配置される隔壁と、を有している電池モジュール。
  10. 請求項9に記載の電池モジュールであって、
    前記応答電圧信号出力手段は、前記筒状部と前記隔壁とに囲まれた内部空間に配置されている電池モジュール。
  11. 請求項5に記載の電池モジュールであって、
    前記セル状態監視回路は、
    前記正極端子と接続する正極接続部と、
    前記負極端子と接続する負極接続部と、
    前記正負極端子と前記正負極接続部とを接続する時に、前記正負極端子を前記正負極接続部に対して位置決めするガイド部と、を有する電池モジュール。
  12. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記電池モジュールは、
    前記複数の電池セルの間に介在すると共に、前記電池セルを支持するスペーサ兼支持部材と、をさらに備え、
    前記スペーサ兼支持部材は、前記セル状態監視回路を実装したプリント配線基板である電池モジュール。
  13. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記電池モジュールは、前記電池セル、及び、前記セル状態監視回路を内部に収容するモジュールカバーをさらに備え、
    前記モジュールカバーは、前記電池セル、前記正極タブ、及び、前記負極タブと実質的に平行な平行面を有する第2の磁気シールドから構成されている電池モジュール。
  14. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記電池モジュールは、前記電池セル毎に設けられた複数の前記セル状態監視回路を備え、
    前記複数のセル状態監視回路は、相互に積層されている電池モジュール。
  15. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記電池モジュールは、
    バスバを介して並列接続された前記複数の電池セルから構成された組セルと、
    前記組セル毎に設けられた複数の前記セル状態監視回路と、を備える電池モジュール。
  16. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記応答電圧信号接続手段は、
    絶縁材から構成され、前記正極タブと前記負極タブとの間に嵌合可能な接続端子保持部材と、
    導電材から構成され、前記接続端子保持部材に埋設されていると共に、前記正極タブを圧入して接触させることで、前記正極タブの前記第1の近接部と前記応答電圧信号出力手段とを電気的に接続する正極接続端子と、
    導電材から構成され、前記接続端子保持部材に埋設されていると共に、前記負極タブを圧入して接触させることで、前記負極タブの前記第2の近接部と前記応答電圧信号出力手段とを電気的に接続する負極接続端子と、を有する電池モジュール。
  17. 請求項1に記載の電池モジュールであって、
    前記セル状態診断手段は、前記電池セルの電気化学インピーダンスを算出する機能を有しており、
    前記電気化学インピーダンスの測定周波数は100kHz以下である電池モジュール。
  18. 請求項2に記載の電池モジュールであって、
    前記電池モジュールは、前記第1の磁気シールドと前記セル状態監視回路との間に介在する絶縁体をさらに備える電池モジュール。
  19. 請求項1~18のいずれか一項に記載の電池モジュールであって、
    前記第1の磁気シールドは、軟磁性体から構成されている電池モジュール。
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