JP2023033766A - 車両用計器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 組付ける作業性を良好にした車両用計器を提供する。【解決手段】液晶表示パネル1と、この液晶表示パネル1を格納する筐体4と、この筐体4に設けられた開口421を覆い塞ぐ蓋5と、を備え、筐体4は、液晶表示パネル1による表示出力を透視可能な透過部を有するカバー41と、このカバー41と篏合することにより液晶表示パネル1の格納空間4aを形成するケース42と、を設け、蓋5は、開口421を塞ぐ基部51と、ケース42において格納空間4aよりも外側に形成された保持部42bによって抜け止め保持されるストッパ部52と、基部51とストッパ部52とを連結する連結部53と、を設ける。【選択図】図3
Description
本発明は、車両用計器に関し、例えば、外部機器との配線接続が可能な計器として好適である。
車両用計器は、一般的に筐体内に格納され、特に雨風など外部雰囲気に晒される計器にあっては、例えば、特許文献1に記載のように、防水や防塵を考慮した構造をしている。
一方で、車両用計器の筐体には、各部品が内部に保持された状態で、調整作業や外部機器との接続のため、内在する回路基板と電気的に接続するための開口及びこの開口を着脱可能に塞ぐ蓋を備える場合がある。
更に、この蓋が着脱作業や車両の振動によって、筐体から脱落することを防止する機能が求められる場合、蓋やこの蓋を保持するための保持構造が複雑になるだけでなく、蓋を筐体へ組付ける作業が煩雑になってしまうという問題があった。
そこで本発明の目的とするところは、上述した課題に着目してなされたものであり、蓋を組付ける作業性を良好にした車両用計器を提供することにある。
本発明の車両用計器は、
表示器と、
この表示器を格納する筐体と、
この筐体に設けられた開口を覆い塞ぐ蓋と、
を備え、
前記筐体は、前記表示器による表示出力を透視可能な透過部を有するカバーと、
このカバーと篏合することにより前記表示器の格納空間を形成するケースと、を設け、
前記蓋は、前記開口を塞ぐ基部と、前記ケースにおいて前記格納空間よりも外側に形成された保持部によって抜け止め保持されるストッパ部と、前記基部と前記ストッパ部とを連結する連結部と、を設ける。
表示器と、
この表示器を格納する筐体と、
この筐体に設けられた開口を覆い塞ぐ蓋と、
を備え、
前記筐体は、前記表示器による表示出力を透視可能な透過部を有するカバーと、
このカバーと篏合することにより前記表示器の格納空間を形成するケースと、を設け、
前記蓋は、前記開口を塞ぐ基部と、前記ケースにおいて前記格納空間よりも外側に形成された保持部によって抜け止め保持されるストッパ部と、前記基部と前記ストッパ部とを連結する連結部と、を設ける。
また、前記保持部は、前記カバーと対向し、前記筐体を車体に取り付けるための取付部に形成される。
また、前記取付部は、前記ストッパ部の外径より大きな孔を一端に設ける筒形状の前記保持部を有し、
この保持部には、前記ストッパ部の外径より狭く前記連結部が通るスリットが形成される。
この保持部には、前記ストッパ部の外径より狭く前記連結部が通るスリットが形成される。
また、前記カバーは、前記保持部の前記孔の少なくとも一部を塞ぐことによって、前記ストッパ部が前記保持部から外れないように移動を規制する規制部を設ける。
また、前記筐体に格納され、前記表示器を駆動制御する電子部品と外部接続用のコネクタとを実装する回路基板を備え、
前記開口は、前記蓋を外した際に前記コネクタを望むことができる。
前記開口は、前記蓋を外した際に前記コネクタを望むことができる。
本発明の車両用計器は、蓋を組付ける作業性を良好にできる。
本発明を適用した実施の形態として、自動二輪車に搭載される車両用計器Aを例にあげて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車両用計器Aは、ハンドルバーBの車体前方側に乗車状態の運転者に対向するように設けられる。この場合、車両用計器Aは、表示エリア以外の大部分をインストルメントパネルC内で覆い隠される構成である。
図2,3に示すように、車両用計器Aは、液晶表示パネル(表示部)1と、インジケータ(表示器)2と、回路基板3、筐体4と、蓋5と、を備えている。
液晶表示パネル1は、液晶表示素子を用いて表示像を生成し車両情報を数値やバー表示、シンボルマークなどで表示出力できる。液晶表示パネル1は、画面を切り換え表示可能にして複数の車両情報を表示することもでき、例えば、車両走行速度だけでなく、積算走行距離、燃料消費率など種々の表示を行うことも考えられる。また、液晶表示パネル1は、バックライトによって透過照明されることで、視認可能に設けられる。
この場合、液晶表示パネル1は、透明電極が印刷された二枚の透明ガラス基板(透明板)と、これらの透明ガラス基板間に挟み込まれるように封止される液晶と、各透明ガラス基板の外側に配置する偏光板とを設けた液晶表示素子11と、この液晶表示素子11を透過照明するためのバックライト部12を適用できる。
液晶表示素子11は、図示しないFPC(可撓性配線板)を介して印加される電気を該透明電極に印加することで、液晶を作用させ、所望の表示像(画像)を形成できる。液晶表示素子11は、透明ガラス基板間の透明電極から外部に延びる透明配線を連続的に形成しており、この配線には異方性導電膜を介して該FPCや図示しないドライバ(駆動素子)が実装されている。
バックライト部12は、詳細に図示しないが、LED(発光ダイオード)を光源として、液晶表示素子11を透過照明するもので、LEDの他に、光拡散シートやプリズムシートなどを用いて、液晶表示パネル1の表示エリアを均一に照明する構造を設ける。なお、バックライト部12を設けた液晶表示パネル1の替わりに、自発光型の有機ELパネルを適用することも可能である。
インジケータ2は、液晶表示パネルの隣に複数設けられ、注意や警告、車両装置の稼働状態を示すための表示灯であり、筐体4に印刷された透過印刷部21と、回路基板3に実装された光源22と、液晶表示パネル1や他のインジケータ2側へ光源22の光が漏れないように遮光する区画壁23と、が設けられる。
透過印刷部21は、後述する筐体4の透過部の内面側に警告や注意内容を示す所定のシンボルマークが印刷形成されており、例えば、排気ガス警告状態、前照灯のハイビームや方向指示器の動作状態を示すマークが透過照明可能に形成されている。
光源22は、透過印刷部21に対向する箇所において回路基板3に実装される発光ダイオードである。光源22の点灯/消灯状態によって、インジケータ2の表示/非表示を切り替えることができる。
回路基板3は、例えば、ガラスエポキシ樹脂を用いた電気絶縁基材の表裏面に形成される銅箔からなる導電パターンや、電子部品の実装面以外を保護する絶縁被膜などが設けられる硬質プリント配線基板である。回路基板3は、車両側の電子制御ユニットとの接続によって供給される電力や各種信号に基づいて、前述の光源22だけなく液晶表示パネル1を駆動するための駆動信号を生成し出力するための電子部品(マイクロコンピュータ等の演算回路素子31)や銅箔パターンによる配線を設けている。また、回路基板3の背面側(表示出力側と反対側)には、例えば、ナビゲーションシステム機器からの映像信号を入力するための信号線と選択的に接続可能なコネクタ32を実装している。
筐体4は、液晶表示パネル1による表示出力を透視可能な透過部41aを有するカバー41と、カバー41と篏合することにより液晶表示パネル1や回路基板3等を収容する格納空間4aを形成するケース42と、を設けている。
カバー41の透過部41aは、無機ガラス、またはアクリル樹脂等の透明な板材を適用でき、液晶表示パネル1による表示画像を透視可能にしつつ筐体4内を保護する。この場合、無機ガラスを用いた透過部41aをインサート成形によりケース42との篏合形状を含む遮光性の合成樹脂材の枠部41bを設けているが。透明なアクリル樹脂材を用いて、透過部と枠部とが一体に成形されるものであっても良いし、透明な板状の透過部を別材料からなる透明な枠部でインサート成形することもできる。
カバー41は、液晶表示パネル1を覆うように配置され、液晶表示パネル1の表示領域以外の部分を隠すように、黒色の遮光層(遮光部)41cが塗装によって枠状に形成されている。遮光層41cとその内側の表示領域との境界部分には、ドット形状や色のトーンを変えたグラデーションを形成して、境界が目立たないようにできる。また、遮光層41cと同じ材質及び工程よって、インジケータ2の透過印刷部21を設けることもできる。
また、カバー41の内面は、液晶表示パネル1を保持するための透明な接着部材6と、インジケータ2とカバー41との隙間からの露光を防止する遮光性でスポンジ状の緩衝部材7が設けられる。接着部材6は、例えば、湿気硬化型や紫外線硬化型の接着剤や、両面に接着層を有する接着シートを適用でき、カバー41や液晶表示素子11の表面の部材と同じ程度の屈折率の材質が好適であり、境界面反射を低減して視認性を良好にできる。
ケース42は、遮光性の合成樹脂材を適用でき回路基板3や区画壁23を図示しないビスによって固定支持している。図3,4に示すように、ケース42の側面には、コネクタ32の対向位置に開口421を有し、蓋5が覆い塞がれている。
また、ケース42には、カバー41との当接箇所(篏合箇所)付近から、外側に連続して延びて図示しない車体ブラケットに、車両用計器Aを固定するための固定用孔42aが形成されたフランジ形状の取付部422を有している。更に、ケース42の取付部422には、カバー41側を開放する筒状の保持部42bが設けられ蓋5の一端を保持する。なお、カバー41は、ケース42との当接箇所付近からも取付部422を覆うように延びて形成される。車両用計器Aは、取付部422において、固定用孔42aを挿通するビスまたはボルトによって、該車体ブラケットに固定される。
蓋5は、弾性変形可能な合成ゴムにて形成され、ケース42の開口421を覆い塞ぐ基部51と、ケース42において格納空間4aよりも外側に形成された保持部42bによって抜け止め保持されるストッパ部52と、基部51とストッパ部52とを連結する連結部53と、を設けている。
基部51は、開口421に対して着脱可能に設けられ、図2乃至図6に示すように、開口421の周囲に設けられる壁部421aを挟み込む溝部51aや、開口421に挿入されることで栓をする突起部51bによって、車両の振動等で開口421から容易に外れないようにしている。基部51が開口421から外された状態(図5に示す状態)にあっては、開口421から回路基板3のコネクタ32を臨むことができ、開口421を介して、配線接続することが可能となる。なお、この配線接続する場合には、別途防水構造が必要となる。
ストッパ部52は、図6に示すように、紐状の連結部53の一端側に連結部53の太さよりも外径が大きくしてある。図6,7に示すように、ストッパ部52を保持する保持部42bには、カバー41側(表面側)をストッパ部52が挿通可能な大きさで開放する開放部(孔)42cを有する筒状(凹形状)に形成され、この開放部42cから連続して、連結部53の外径よりも大きく、且つストッパ部52の外径よりも小さな隙間のスリット42dが形成されている。
これにより、蓋5は、開放部42cにストッパ部52、スリット42dに連結部53を通すことで、開放部42c箇所以外から抜け止め状態で保持される。更に、この状態からカバー41が組付けられることで開放部42cを覆い塞ぐ規制部41dを有しているため、ストッパ部52が、保持部42bから抜けることができず、基部51の着脱に関わらず、車両用計器Aから蓋5が脱落してしまうことを防止できる。規制部41dが透明な場合には、この規制部41dを介してストッパ部52の組付け状態を確認できる作用を有する。また、連結部53は、基部51の側面(着脱方向に対して垂直方向側の外面)と接続しており、基部51が開口421に装着された状態において、連結部53の弾性変形(形状の復元応力)が加えられた場合であっても、基部51が外れにくい作用がある。
斯かる車両用計器Aは、液晶表示パネル1と、この液晶表示パネル1を格納する筐体4と、この筐体4に設けられた開口421を覆い塞ぐ蓋5と、を備え、筐体4は、液晶表示パネル1による表示出力を透視可能な透過部を有するカバー41と、このカバー41と篏合することにより液晶表示パネル1の格納空間4aを形成するケース42と、を設け、蓋5は、開口421を塞ぐ基部51と、ケース42において格納空間4aよりも外側に形成された保持部42bによって抜け止め保持されるストッパ部52と、基部51とストッパ部52とを連結する連結部53と、を設ける。また、 保持部42bは、カバー41と対向し、筐体4を車体に取り付けるための取付部422に形成される。
従って、蓋5を組付け保持する構造が格納空間4aよりも外側に設けられるため、目視しながら組付けることができ、作業性を良好にした車両用計器となる。
また、取付部422は、ストッパ部52の外径より大きな開放部42cを一端に設ける筒形状の保持部42bを有し、この保持部42bには、ストッパ部52の外径より狭く連結部53が通るスリット42dが形成されるため、蓋5を過剰に弾性変形させながら組付ける必要がないため、組付け作業が容易である。
また、カバー41は、保持部42bの開放部42cの少なくとも一部を塞ぐことによって、ストッパ部52が保持部42bから外れないように移動を規制する規制部41dを設けることによって、ストッパ部52の抜け止め用(蓋5の脱落防止用)の部品や工程が必要ないため有効である。
また、筐体4に格納され、液晶表示パネル1を駆動制御する電子部品と外部接続用のコネクタ32とを実装する回路基板3を備え、開口421は、蓋5を外した際に車両用計器Aの外部からコネクタ32を望むことができる。このため、車両用計器Aが車両に実装された状態であっても、コネクタ接続の作業(配線作業)が容易になる。
なお、本発明の車両用計器を上述した実施の形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
本発明は、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用計器として適用できる。
1 液晶表示パネル(表示器)
11 液晶表示素子
12 バックライト部
2 インジケータ(表示器)
21 透過印刷部
22 光源
23 区画壁
3 回路基板
31 演算回路素子
32 コネクタ
4 筐体
41 カバー
41a 透過部
41b 枠部
41c 遮光層
41d 規制部
42 ケース
421 開口
421a 壁部
422 取付部
42a 固定用孔
42b 保持部
42c 開放部(孔)
42d スリット
4a 格納空間
5 蓋
51 基部
51a 溝部
51b 突起部
52 ストッパ部
53 連結部
6 接着部材
7 緩衝部材
A 車両用計器
B ハンドルバー
C インストルメントパネル
11 液晶表示素子
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41 カバー
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51a 溝部
51b 突起部
52 ストッパ部
53 連結部
6 接着部材
7 緩衝部材
A 車両用計器
B ハンドルバー
C インストルメントパネル
Claims (5)
- 表示器と、
この表示器を格納する筐体と、
この筐体に設けられた開口を覆い塞ぐ蓋と、
を備え、
前記筐体は、前記表示器による表示出力を透視可能な透過部を有するカバーと、
このカバーと篏合することにより前記表示器の格納空間を形成するケースと、を設け、
前記蓋は、前記開口を塞ぐ基部と、前記ケースにおいて前記格納空間よりも外側に形成された保持部によって抜け止め保持されるストッパ部と、前記基部と前記ストッパ部とを連結する連結部と、を設ける車両用計器。
- 前記保持部は、前記カバーと対向し、前記筐体を車体に取り付けるための取付部に形成される請求項1に記載の車両用計器。
- 前記取付部は、前記ストッパ部の外径より大きな孔を一端に設ける筒形状の前記保持部を有し、
この保持部には、前記ストッパ部の外径より狭く前記連結部が通るスリットが形成される請求項2に記載の車両用計器。
- 前記カバーは、前記保持部の前記孔の少なくとも一部を塞ぐことによって、前記ストッパ部が前記保持部から外れないように移動を規制する規制部を設ける請求項3に記載の車両用計器。
- 前記筐体に格納され、前記表示器を駆動制御する電子部品と外部接続用のコネクタとを実装する回路基板を備え、
前記開口は、前記蓋を外した際に前記コネクタを望むことができる請求項1に記載の車両用計器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021139649A JP2023033766A (ja) | 2021-08-30 | 2021-08-30 | 車両用計器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021139649A JP2023033766A (ja) | 2021-08-30 | 2021-08-30 | 車両用計器 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021139649A Pending JP2023033766A (ja) | 2021-08-30 | 2021-08-30 | 車両用計器 |
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Country | Link |
---|---|
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2021
- 2021-08-30 JP JP2021139649A patent/JP2023033766A/ja active Pending
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