JP2023032954A - 個装吸収性物品 - Google Patents

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Figure 2023032954000001
【課題】使用済み吸収性物品の廃棄時に包装シートを利用する際に、使用済み吸収性物品を包んだ包装シートを確実に止着できる構成を備えた個装吸収性物品を提供する。
【解決手段】包装シートと、前記包装シートにより包装された吸収性物品とを含む個装吸収性物品であって、前記包装シートが、前記吸収性物品の前後方向に対応する第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向とを有し、前記第1方向の少なくとも一方の端部において、前記包装シートの一部が折り返されて折返し部が形成され、前記折返し部と、前記包装シートの、該折返し部に対向する部分との間に粘着剤が配置されており、前記折返し部が展開可能で、前記展開によって粘着剤が露出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、個装吸収性物品に関する。
一般に、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品は、衛生的に保管可能である、持ち運びに便利である等の理由から、包装シートによって個別に包装された状態で提供されている。このような包装された吸収性物品(個装吸収性物品、又は吸収性物品の個別包装体ともいう)としては、包装シートの内側に吸収性物品を載置し、包装シートを吸収性物品と共に内側に折り畳んだ後、両縁部をシールしてなる形態がよく知られている。
包装シートは本来、上述のように使用前の吸収性物品を包装するという機能を有するものであるが、使用済み吸収性物品を廃棄する際にも使用されている。その際、使用者は大抵、使用済み吸収性物品を包装シートで包み、多くの個装吸収性物品に取り付けられている止着テープによって、包装シートの端部を止着して包装シートが開かないようにしている。そのため、使用済み吸収性物品の廃棄時にも利用しやすい止着テープ及び包装シートの構成が検討されている。
例えば、特許文献1には、包装シートの開封部に固着されるベース部と、粘着層を有する止着部とからなる止着テープを配した吸収性物品であって、ベース部の上面に止着部の粘着層を剥離自在に接着して取り付け、使用後の製品を包んだ包装シートを止着部により止着可能とした構成が記載されている。
特開2004-49262号公報
しかしながら、止着テープは、包装シートとは別体の部材である。そのため、止着テープの包装シートに対する固着形式、包装シートの材質等によっては、個装された吸収性物品を開封する際に、止着テープが包装シートから離脱する可能性があり、止着テープを床に落としたり紛失したりし得る。また、止着テープのサイズによっては、使用済み吸収性物品の廃棄時に包装シートの端部の止着を十分にできない場合もある。そうすると、使用済み吸収性物品を包んだ包装シートが開きやすくなり、使用済み吸収性物品が包装シートから露出して衛生的に廃棄できない可能性がある。よって、使用済み吸収性物品を包んだ包装シートを確実に止着できる構成が求められている。
上記に鑑みて、本発明の一態様は、使用済み吸収性物品の廃棄時に包装シートを利用する際に、使用済み吸収性物品を包んだ包装シートを確実に止着できる構成を備えた個装吸収性物品を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、包装シートと、前記包装シートにより包装された吸収性物品とを含む個装吸収性物品であって、前記包装シートが、前記吸収性物品の前後方向に対応する第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向とを有し、前記第1方向の少なくとも一方の端部において、前記包装シートの一部が折り返されて折返し部が形成され、前記折返し部と、前記包装シートの、該折返し部に対向する部分との間に粘着剤が配置されており、前記折返し部が展開可能で、前記展開によって粘着剤が露出する。
上記第一の態様では、包装シートの折返し部と当該折返し部に対向する部分(対向部)との間に配置された粘着剤を、使用済み吸収性物品を包装シートで包んだ後の包装シートの止着のために利用できる。例えば、使用者は、吸収性物品の交換時に、新な吸収性物品を取り外した後に残される包装シートを用いて、包装シートの端部に形成された折返し部が最後に被さるようにして使用済み吸収性物品を包む。その際、折返し部を開いて粘着剤を露出させて、その粘着剤によって包装シートの端部を包装シートの他の領域に止着する。このように、包装シートの止着のために、包装シートに直接設けられた粘着剤を利用するので、止着のための手段が紛失することもなく、包装シートをより確実に止着することができる。さらに、粘着剤は、使用されるまで、折返し部とその対向部との間に配置され保護されているので、粘着力の低下も防止できる。
また、本態様によれば、従来の構成のように、使用済み吸収性物品の廃棄のために止着テープを利用する必要がない。そのため、止着テープの役割を、主として又は専ら使用前の個装吸収性物品における包装シートの止着とすることができ、一度剥がした止着テープを使用済み吸収性物品の廃棄時に再利用することを考慮せずに止着テープを設計できる。或いは、個装吸収性物品から止着テープを省略できる。
本発明の第二の態様は、前記包装シートが、前記吸収性物品が載置される内面と、前記内面と反対側の外面とを有し、前記折返し部が前記内面に折り返され、前記折返し部の前記内面が剥離処理されておらず、前記折返し部に対向する部分の前記内面が剥離処理されている。
上記第二の態様によれば、折返し部が包装シートの内面に折り返されており、粘着剤は包装シートの内面に配置されている。そのため、使用済み吸収性物品を包装シートで巻くように包むと、粘着剤は包装シートの外面に対向することができる。ここで、包装シートの外面の表面状態(表面の材質、表面加工の有無等)は、吸収性物品が載置される内面に比べて自由に決定でき、包装シートの外面を、粘着剤が粘着若しくは固定しやすい状態にしておくことが容易である。そのため、包装シートの止着をより確実にできる。
また、剥離処理された対向部の内面と粘着剤とが剥がれやすくなっているので、折返し部を展開した際、粘着剤は折返し部の内面に固定された状態となり得る。これにより、粘着剤の位置が包装シートのより端部になり、使用済み吸収性物品を包むために包装シートをより広く利用することができる。
本発明の第三の態様は、前記包装シートが、前記第1方向の第1端を含む第1領域と、前記第1端の反対側の第2端を含む第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域が、前記第1領域が前記第2領域の外面に重なるように折り畳まれ、前記第2方向の両縁部が前記第1方向に沿ってシールされており、前記折返し部が、前記第1領域の前記第1端を含む領域である。
上記第三の態様によれば、個装吸収性物品の使用前の状態で、折返し部を含む第1領域が外側に配置されていて、個装吸収性物品の開封時には、使用者は、折返し部付近を持って第1領域を剥がすことができる。折返し部が折り返されて端部が二重になっているので、第1領域が把持しやすくなり、スムーズな開封を行うことができる。
本発明の第四の態様は、前記包装シートの、前記第2方向の両縁部の内面が、剥離処理された剥離処理部と、剥離処理されていない非剥離処理部とを有し、前記剥離処理部が、前記折り畳まれた状態で平面視で前記折返し部を含む範囲に設けられている。
一般に、包装シートにおいて剥離処理がされている部分にシール部を形成した場合、シール部の接合強度は弱くなる傾向がある。これに対し、上記第四の態様により、包装シートの両縁部に非剥離処理部を設けることで接合強度を向上させることができる。また、折り畳んだ際に平面視で前記折返し部に重なる部分を剥離処理部とすることで、開封開始時に力のかかる部分の接合強度を弱め、開封を容易にすることができる。よって、開封動作をより容易にするとともに、開封前の封止を確実にして密閉性を高めることができる。
本発明の第五の態様は、前記粘着剤が、平面視で前記第2方向に沿って、前記包装シートの前記第2方向の長さの10%以上にわたって配置されている。
上記第五の態様によれば、粘着剤が、包装シートの第2方向に沿って広く配置されている。そのため、使用済み吸収性物品の廃棄時に、使用済み吸収性物品に包装シートを第1方向に巻き付けた場合、粘着剤が、巻き付け方向に直交する方向に広く延在することになり、包装シートの端部を広い範囲で止着できる。そのため、一度巻き付けた包装シートの端部が剥がれにくくなり、使用済み吸収性物品をより確実に包むことができる。
本発明の第六の態様は、前記折返し部が、前記第1方向に突出する凸部を有しており、前記折返し部の前記展開の際に前記凸部が把持可能である。
上記第六の態様によれば、折返し部を展開する際に、凸部を把持することができるので、より容易に折返し部を展開できる。
本発明の第七の態様は、前記吸収性物品が、前記吸収性物品の前後方向が前記第1方向に沿うように且つ幅方向が前記第2方向に沿うように配置されており、前記包装シートと前記吸収性物品との間に、前記吸収性物品の装着時にズレ止め部となる吸収性物品用粘着剤が配置されており、当該吸収性物品用粘着剤が前記第2方向に沿った細長形状を有する。
上記第七の態様によれば、折返し部と対向部との間に配置される粘着剤と、吸収性物品用粘着剤とを同じ方向(第2方向)に沿うように形成できるので、個装吸収性物品の製造時には両者を同じタイミングで同じ装置を利用して形成できる。そのため、個装吸収性物品の製造の操業効率を高めることができる。
本発明の一態様によれば、使用済み吸収性物品の廃棄時に包装シートを利用する際に、使用済み吸収性物品を包んだ包装シートを確実に止着できる構成を備えた個装吸収性物品を提供することができる。
本発明の一実施形態による個装吸収性物品の平面図である。 図1のI-I線断面図である。 図1の包装シートを展開した状態の平面図である。 図3の包装シートの折返し部を折り返した後の状態の平面図である。 図4の包装シートに吸収性物品を載置した状態を示す平面図である。 包装シートの廃棄時の利用について説明するための図である。 粘着剤の変形例を示す図である。 粘着剤の別の変形例を示す図である。 折返し部の変形例を示す図である。 図9に示す包装シートを用いて得られる個装吸収性物品の平面図である。 折返し部の別の変形例を示す図である。 開封を容易にするための一形態について説明する図であり、個装吸収性物品の平面図である。 開封を容易にするための別形態について説明する図であり、包装シートを展開した状態の平面図である。 図13の包装シートを用いて得られた個装吸収性物品の平面図である。 開封を容易にするためのさらに別の形態について説明する図であり、包装シートを展開した状態の平面図である。 図15の包装シートを用いて得られた個装吸収性物品の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
図1に、個装吸収性物品100の平面図を示す。また、図2に、図1のI-I線断面の概略図を示す。図1及び図2に示すように、本形態による個装吸収性物品100は、包装シート10と、包装シート10によって個装された吸収性物品1とを含むものである。個装吸収性物品100は、1枚の包装シート10によって1つの吸収性物品1が包装されたものであるが、複数の吸収性物品が包装されたものであってもよい。
本形態において包装シート10によって包装される吸収性物品1は、体液(経血、おりもの、尿等)の排出口に対向させるように装着する、扁平で細長形状の物品であってよい。包装シート10も、広げた状態で吸収性物品1の形状と同様に細長形状であり、例えば長方形、長楕円形等の形状を有していてよい。吸収性物品1を包装シート10で包装する場合には、包装シート10の内面に吸収性物品1を載置して、三つ折り以上に両者を共に折り畳み、吸収性物品1が包装シート10内に隠れるようにする。さらに、折り畳み方向に直交する方向の両縁部をシールして、シール部18、18を形成する。一方向に折り畳んだ後、当該折り畳み方向に直交する方向の両縁部をシールする個装の形態は、簡便な手順で吸収性物品を衛生的に収容できるので、好ましい。本形態における包装形式については、後にさらに詳述する。
なお、本明細書では、細長形状の包装シート10の長手方向を第1方向D1、当該長手方向に直交する幅方向を第2方向D2とする。個装された状態で、第1方向D1は吸収性物品1の長手方向、すなわち装着時に装着者の身体の前後方向に対応させる前後方向であり、第2方向D2は吸収性物品1の幅方向でもある。
本形態で包装される吸収性物品1の具体例は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、軽失禁用パッド等であってよい。中でも、本形態は、多くの使用者が廃棄時に包装シートに包んで捨てる生理用ナプキンで特に好適に用いられる。吸収性物品1は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これらの表面シートと裏面シートとの間に配置された吸収体とを有するものであってよい。
裏面シートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、透湿性を有するものが用いられてもよい。
表面シートとしては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
吸収体は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。
吸収体の厚みは、0.5~25mmであってよい。吸収体は、体液排出口に対応させる領域(体液排出口対応領域)や、体液排出口対応領域より後方の、臀部の溝に対向する領域を、膨出させた構造とすることもできる。吸収体は、表面シート及び裏面シートからはみ出さない寸法及び形状を有し、吸収体の前方及び後方の端縁部では、裏面シートと表面シートとの外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接着手段によって接合されている。
なお、吸収体の側方の外方においては、幅方向両端部に長手方向に沿ってサイド不織布が設けられていてもよい。サイド不織布としては、撥水処理不織布又は親水処理不織布を使用することができる。吸収性物品1は、側方にそれぞれ延出するウィングを有していてよく、このようなウィングは、サイドシートとバックシートとの接合により形成されていてよい。
また、吸収性物品1の非肌側(装着時に下着に対向させる側)には、吸収性物品1を下着に取り付けた際に下着からズレないようにするためのズレ止め部を備えていてよい(図1及び図2には図示せず)。
吸収性物品1の全長は、140~430mmとすることができ、吸収性物品1の幅(ウィングを有する場合にはウィングを除いた本体の幅)は50~130mmとすることができる。
包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品1の大きさや形状によるが、例えば、包装シート10を完全に広げた状態(折り返しされていない状態)で、第1方向(長手方向)D1の長さ(単に長さと呼ぶ場合がある)は100~460mmとすることができ、第2方向(短手方向)D2の長さ(単に幅と呼ぶ場合がある)は70~250mmとすることができる。
包装シート10を構成する材料は特に限定されず、樹脂製フィルム、不織布、紙等であってよい。このうち、表面を加工しやすく、また折返し部を展開する際(後に詳述)にも破損し難いことから、樹脂製フィルムを用いることが好ましい。また、樹脂製フィルムを用いた場合、包装シートに印刷を施した場合でも、印刷された文字や模様の輪郭が明瞭になり、着色剤の発色も良好になるので、包装シートのデザイン性を向上させることができる。
包装シート10に樹脂製フィルを用いた場合、用いられる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。樹脂製フィルムとしては、延伸加工されたものが好ましい。また、樹脂製フィルムは、非通気性フィルムであってもよいし、通気性フィルムであってもよい。
包装シート10に不織布を用いた場合、風合い、柔軟性等を向上させることができるという点で好ましい。用いられる不織布としては、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が好ましく、これらの不織布の層を組み合わせ複数積層させたものを用いることもできる。また、不織布を構成する繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド等であってよい。
なお、包装シート10に紙を用いた場合、廃棄の際の環境負担が少なく、独特の風合い、例えば天然素材の優しい印象の見た目及び手触りを付与できるという点で好ましい。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、包装シート10に用いられる具体的な紙の例としては、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。薄葉紙を用いる場合、薄口模造紙、インディアンペーパー、ライスペーパー、グラシン紙、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ろ紙等であってもよい。
なお、包装シート10としては、1枚の包装シート10が、上述の材料からなる単層のシートであってもよいし、1枚の包装シート10が、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。
次に、図1及び図2とともに図3~図5を参照して、吸収性物品1の個装形態について説明する。図3に、吸収性物品1が載置される前の、完全に展開された状態(折り返し又は折返しのない状態)の包装シート10を内面IFから、すなわち吸収性物品1が載置される側から見た平面図を示す。図3は、個装吸収性物品の製造において包装シート10がおられる前の初期段階を示すとともに、折返し部(後述)が一旦折り返されて再び開いた状態を示し得る。
図3に示すように、包装シート10は、第1方向D1の一端11を含む第1領域R1と、一端と反対側にある他端12を含む第2領域R2とを有し、さらに第1領域R1と第2領域R2との間には第3領域R3を有する。吸収性物品の包装のために包装シートが10折り畳まれる際には、第1領域R1が第2方向D2に沿った折り線L1にて、第2領域R2が第2方向D2に沿った折り線L2にて折り返される。
本形態では、包装シート10の端部は、一端11の側で、第1方向D1に折り返される。この折り返される部分が折返し部Reである。図1に示すように、折返し部Reは第1領域R1に含まれる部分であり、第2方向D2に沿った折返し部折り線Leにて内面IF側に折り返される部分である。折返し部Reが折り返された後の状態を、図4に示す。折返し部Reの折返しによって折返し部Reの両面のうち内面IFが隠され、外面OFのみが見える状態となる。
図3に示すように、折返し前の状態で、折返し部Reの内面IFには粘着剤8が設けられているので、折返し部Reが折り返されることによって、粘着剤8は、折返し部Reと、包装シート10の、当該折返し部Reに対向する部分(対向部)Rfとの間に挟まれる。すなわち、折返し部Reが折り返された状態では粘着剤8は露出しない。
粘着剤8は、個装吸収性物品の開封後、吸収性物品から取り外された包装シート10で使用済み吸収性物品を包む際に、包装シート10の端部を止着するために利用される(図6を参照して後述)。粘着剤8の種類は特に限定されないが、取り扱い易いことからホットメルトタイプの粘着剤であると好ましい。粘着剤8の主成分としては、スチレン系ポリマー、粘着付与剤、及び可塑剤、並びにこれらの組合せを用いることできる。スチレン系ポリマーとしては、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-ブチレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を使用することができる。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体が好ましい。また、粘着付与剤及び可塑剤としては、常温で固体のものを用いることができる。粘着付与剤としては、例えば、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられる。可塑剤としては、例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステル等のポリマー可塑剤が挙げられる。
粘着剤8を包装シート10に設ける方法としては、特に限定されないが、例えば、ホットメルトコーターを用いた溶融塗工等が挙げられる。例えば、グラビアコーター、スプレーコーター、スパイラルガン、ビードガン等の塗工装置を用いることができる。
図3に示す例では、折返し部Reの内面IFには剥離処理が施されていない一方、対向部Rfには剥離処理(離型処理)が施されている。また、図示の例では、剥離処理は、折返し部Re以外の領域に施されている。図面では、剥離処理されている部分を剥離処理部21、剥離処理されていない部分を非剥離処理部22として示す。剥離処理は、粘着剤との結合力を弱めるための表面処理である。よって、粘着剤8が剥離処理部21に接触した場合、粘着剤8は剥離処理部21から容易に剥がれる一方で、粘着剤8が非剥離処理部22に接触した場合、粘着剤8は非剥離処理部22から剥がれにくい。図3に示す例では、折返し部Reは非剥離処理部22であり、対向部Rfは剥離処理部21である。そのため、粘着剤8が配置された折返し部Reを折り返して、図4に示すように対向部Rfに重ねた後、再度折返し部Reを展開した時、すなわち図3に示す状態に再び戻した時、粘着剤8は、非剥離処理部22である折返し部Reに留まり、剥離処理部21である対向部Rfには付着しない。
このように、本形態では、包装シート10の第1方向D1の端部が折り返されていて折返し部Reが形成され、折返し部Reと対向部Rfとの間に粘着剤8が配置されている。この折返し部Reと対向部Rfとの間に粘着剤8が配置された状態は、開封前の個装吸収性物品100において維持される(図1及び図2)。そして、粘着剤8は、包装シート10を使用済み吸収性物品の廃棄時に利用する際に、折返し部Reを展開することで露出させることができる。露出させた粘着剤8は、使用済み吸収性物品に巻き付けた後に包装シート10を止着するために使用することができる。
なお、折返し部Reが折り返されている状態で折返し部Reと対向部Rfとの間に粘着剤8が配置されていて、折返し部Reを展開した時に粘着剤8が露出できるのであれば、粘着剤8が包装シート10の製造時に塗布される場所は、図3のように折返し部Reではなく、対向部Rfであってもよい。対向部Rfに粘着剤8が塗布されていても、対向部Rfが剥離処理部21であり且つ折返し部Reが非剥離処理部22であれば、粘着剤8は、対向部Rfから剥がれ、折返し部Reへと移行する。
さらに、図3及び図4に示す例では、折返し部Reの内面IFが非剥離処理部22であり且つ対向部Rfの内面IFが剥離処理部21であるが、折返し部Reに剥離処理がなされていて折返し部Reに剥離処理部21が形成され、且つ対向部Rfが剥離処理されておらず、非剥離処理部22となっていてもよい。そして、折返し部Re及び対向部Rfの少なくともいずれかに粘着剤8を配置しておき、折返し部Reを折り返して対向部Rfに重ねることで、折返し部Reと対向部Rfとの間に粘着剤8が配置された状態とすることができる。その場合には、再び折返し部Reを展開すると、非剥離処理部22が形成されている対向部Rfに粘着剤8が固定され、折返し部Reには粘着剤8が残らない。
このように、本形態では、折返し部Re及び対向部Rfの一方に剥離処理部21が形成され且つ他方が非剥離処理部22となっていてよいが、対向部Rfに剥離処理部21が形成されていることが好ましい。それにより、折返し部Reを展開した時に粘着剤8が、第1方向D1でより端部に位置する折返し部Reに固定され、使用済み吸収性物品の廃棄の際に使用済み吸収性物品に巻き付ける包装シート10を部分の面積が広くなるので、好ましい。なお、折返し部Re及び対向部Rfの両方に剥離処理部21が形成されていてもよい。その場合には、折返し部Re及び対向部Rfの一方が他方より、粘着剤8との結合力が大きくなっていることが好ましい。その場合、折り返されていた折返し部Reを展開した際、結合力の大きい方に粘着剤8が残る。
さらに、折返し部Reは、図1~図4に示すように内面IF側に折り返されるのではなく、外面OF側に折り返す構成としてもよい。そして、折返し部Reの外面と、当該折返し部Reに対向する対向部Rfの外面との間に粘着剤8を配置するようにする。その場合、折返し部Reの外面と対向部Rfの外面とのどちらかに剥離処理部21を形成しておくことで、使用済み吸収性物品の廃棄時に折返し部Reを再び展開した時、剥離処理部21が形成されていない方の部分(非剥離処理部22となっている部分)に粘着剤8が残って固定した状態を得ることができる。
包装シート10に施す剥離処理は、例えば、シリコーン系樹脂、パラフィン系樹脂、フッ素樹脂等を含む液体の剥離剤(離型剤)を塗布する処理であってよい。剥離処理は、スプレー、ロールコーター等の公知の塗布プロセスによって行うことができる。また、上記剥離剤の成分を含むシートを、包装シート10の所定の領域に被着させてもよい。
個装吸収性物品の製造においては、図4に示すように折返し部Reが内面IFに折り返された状態の包装シート10に、吸収性物品1を載置する。図5に、包装シート10の内面IFに吸収性物品1を載置した状態の平面図を示す。図5においては、吸収性物品1に含まれる吸収体4も図示する。図5に示すように、吸収性物品1は、第1領域R1、第3領域R3、及び第2領域R2にわたって配置されていてよい。この際、吸収性物品1は、折り返された折返し部Reに重ねられていてもよいし、重ねられていなくてもよい。
図5に示すように吸収性物品1を包装シート10に重ねた状態から、包装シート10を吸収性物品1とともに、例えば、第2方向D2に沿った折り線L2にて第2領域R2を折り畳み、その後、第2方向D2に沿った折り線L1にて第1領域R1を折り畳む。その際、第1領域R1が、第2領域R2の外面に重なるようにする。この第1方向D1での内面IF側への折り畳みにより、図1及び図2に示すようなコンパクトな個装吸収性物品100が得られる。折り畳み後、第2方向の両縁部を、ヒートシール、超音波シール、或いは機械的な手段(エンボスローラ等)によって、シールして、シール部18、18を形成する。シール部18、18は、上述の粘着剤8に重ならないことが好ましい。シール部18、18は、第2方向D2の端縁から3~10mmの範囲内に形成されていることが好ましい。
なお、個装吸収性物品100は、図1及び図2に示すように、三つ折り(巻三つ折り)されたものであってよいが、より第1方向D1に長い吸収性物品を個装するためには、四つ折り以上の折り畳み形態とすることもできる。四つ折り以上とする場合、例えば、第2領域R2を折り畳む前に、第2領域R2内で、すなわち第2折り線L2と第1方向D1の他端12との間で、第2方向D2に沿った第3折り線にて、端部を予め内面IF又は外面OFに折っておくことができる。
また、吸収性物品1がウィングを有する場合には、ウィングを吸収性物品1の肌面側(トップシート側)に予め折り畳んでおき、その後に第1領域R1及び第2領域R2の折り畳みを行う。
個装吸収性物品100を開封する際には、使用者は、第1領域R1と第2領域R2との間に指を入れ、外側に配置された第1領域R1の端、すなわち折返し部折り線Le付近を把持して、第1領域R1を第2領域R2から引き剥がすことができる。その際も、粘着剤8は折返し部Reと対向部Rfとの間に配置されて保護されているので、粘着剤8が開封時に使用者の手に付いてしまう懸念もない。
個装吸収性物品100の開封によって吸収性物品1が取り外された後に残された包装シート10は、上述のように、使用済みの吸収性物品を包んで廃棄するために利用することができる。包装シート10の利用例を、図6に示す。
図6に示すように、使用済み吸収性物品1aは通常、長手方向(前後方向)に丸められ、丸められた使用済み吸収性物品1aに、吸収性物品の交換のために新たに開封した個装吸収性物品の包装シート10で包む。この際、包装シート10の内面IFの、折返し部Reが形成されている側と反対側の端部(第1方向D1の他端12側の端部)に使用済み吸収性物品1aを置いて包装シート10を巻き付けることが好ましい。図6に示すように使用済み吸収性物品1aに包装シート10を第1方向D1にある程度巻き付けた後、折り返されていた折返し部Reを展開し、粘着剤8を露出させる。そして、さらに包装シート10を巻き付けて、粘着剤8を、包装シート10の、折返し部Re以外の部分に接触させるようにして、包装シート10の端部を止着する。なお、折返し部Reを展開するタイミングは、包装シート10を使用済み吸収性物品1aに巻き付ける前であってもよいし、後であってもよいし、或いは巻き付けている途中であってもよい。
従来の構成では、使用済み吸収性物品の廃棄の際には使用者は通常、止着テープを使用する。しかし、止着テープは包装シートとは別体であるので、吸収性物品の開封動作中に、又は使用済み吸収性物品を包んでいる間に脱離して、床に落ちたりなくなったりする可能性がある。これに対し、本形態では、粘着剤8は包装シート10に塗布され固定されているので、粘着剤8が紛失する虞がない。また、本形態における粘着剤8は、上述のように折返し部Reが開かれるまでは、折返し部Reと対向部Rfとの間に配置され外部には露出せず、外部から保護されている。すなわち、使用済み吸収性物品の廃棄時に初めて使用されるので、廃棄時に必要になる時まで粘着力も維持される。
さらに、従来の構成による止着テープは開封前の個装吸収性物品の包装シートに貼着されているものであるので、使用済み吸収性物品の廃棄時には、止着テープの粘着面を再使用することになる。そのため、粘着力が落ちる場合がある。これに対し、本形態では、使用済み吸収性物品1aの廃棄用に、止着テープの粘着面ではなく、包装シート10に直接設けられた粘着剤8を使用するので、止着テープを用いた場合に生じ得る粘着力の低下も防止される。よって、本形態では、止着テープを備えていない構成とすることもできる。これにより、使用資材の種数が減り、製造工程の複雑化を抑えられるので、操業効率を高めることができる。或いは、止着テープを備えた構成としたとしても、廃棄時の再利用までを考慮して止着テープの粘着力を過度に大きくしたり、幅を大きくしたりする必要なく、開封前及び開封時の機能を優先的に発揮できるよう止着テープを設計できる。
なお、止着テープを備えていない構成とした場合、止着テープを開封箇所の目印として認識している使用者は、どこを持って開封してよいのか迷ってしまう可能性がある。そのため、本形態では、個装吸収性物品100における第1領域R1の折返し部折り線Le付近に色付けしたり、文字を印字したりして、開封位置を目立たせてもよい。
一方、止着テープを備えた構成とした場合には、止着テープは、例えば、図1に示す個装吸収性物品100において、従来の形式で第1領域R1の外面から第2領域R2の外面にわたって貼着されていてよい。これにより、使用開始前に意図せず、第1領域R1と第2領域R2との間に誤って指や物が挿入されること等による個装吸収性物品100の意図せぬ開封を防止できる。また、開封時に止着テープを持って、第1領域R1を第2領域R2から持ち上げることができる。このような止着テープは、廃棄時の利用を考慮せずに設計できる。
図6に示すように、また図3及び図4にも示すように、粘着剤8は第2方法D2に沿って形成されていることが好ましい。例えば、図示のような長方形の細長形状であることが好ましい。粘着剤8が第2方向D2に沿った形状を有することで、使用済み吸収性物品1aに包装シート10を巻き付けて止着する際の巻き付け方向となる第1方向D1に直交する方向に粘着剤8が延在することになるので、包装シート10の端部を、略筒状の使用済み吸収性物品1aの軸線方向に沿って広い範囲で止着できる。そのため、一旦止着した包装シート10が剥がれる可能性を低減できる。
粘着剤8は、包装シート10の第2方向D2の長さの、好ましくは10%以上、より好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上にわたって配置されていてよい。粘着剤8の第2方向D2での長さが長い方が、包装シート10を止着できる範囲が広がるので好ましい。また、粘着剤8が、包装される吸収性物品1の幅若しくは第2方向の長さ(吸収性物品がウィングを備えている場合にはウィングを除いた本体の幅)より大きいと好ましい。但し、粘着剤8の形成範囲は、個装吸収性物品100においてシール部18、18(図1)となる部分には形成されない範囲とすることが好ましい。このように、粘着剤8は、幅(第2方向D2の長さ)が限られている止着テープとは異なり、第2方向D2に沿って広い範囲で形成することができる。
粘着剤8は、図3及び図6に示すように、折返し部Reの第1方向D1の両端縁から離間した位置に形成されていることが好ましい。折返し部Reの第1方向D1の端縁のうち自由な端縁からの粘着剤8までの距離d1(図3)、すなわち折返し部Reの、折返し部折り線Leから離れた第1方向D1の端縁(包装シート10の一端11)から粘着剤8までの距離は、3~7mmであると好ましい。また、折返し部Reの第1方向D1の端縁のうち、隣接する対向部Rfとの境界位置にある端縁から粘着剤8までの距離d2(図3)、すなわち折返し部Reの折返し部折り線Leからの粘着剤8までの距離は、3~7mmであると好ましい。また、粘着剤8の幅、すなわち第1方向D1の長さは2~5mmであると好ましい。なお、粘着剤8の幅da(図3)は一定であってもよいし、第2方向D2に沿って変化していてもよい。また、粘着剤8が設けられている部分の輪郭は直線状であってもよいし、波形であってもよい。
本形態の個装吸収性物品100における吸収性物品1の包装形式については、図1~図5を参照して上述したが、吸収性物品1の包装の際には、吸収性物品1のズレ止め部も形成することができる。ズレ止め部は、上述のように、装着時に下着に取り付けた際に下着からズレないようにするための部材であり、粘着剤によって形成されていることが好ましい。そして、吸収性物品のズレ止め部を形成する粘着剤(吸収性物品用粘着剤)としては、包装シート10の端部に形成された上述の粘着剤8と同じ材料から形成することができる。
包装の際、吸収性物品用粘着剤は吸収性物品1に塗布するのではなく、吸収性物品1を包装する際に包装シート10に塗布することができる。例えば、図3に示すように、吸収性物品1を載置する前に、包装シート10の内面IFの剥離処理部21において、吸収性物品1の載置予定領域内に吸収性物品用粘着剤9、9、…を形成することができる。そして、吸収性物品1を載置することで、吸収性物品用粘着剤9、9、…に吸収性物品1の非肌側(裏面シートの非肌側)が接触して(図5)、その接触状態が維持されたまま包装シート10及び吸収性物品1はともに折り畳まれる(図1及び図2)。その後、吸収性物品1の使用開始時に吸収性物品1を包装シート10から剥がすと、吸収性物品用粘着剤9、9、…は、粘着剤との結合力がより強い吸収性物品1の非肌側に移行し、固定される。
ここで、吸収性物品用粘着剤9、9、…は、粘着剤8と同じ方向に延在している、すなわち、第2方向D2に沿って延在していることが好ましい。これにより、個装吸収性物品100の製造時に、吸収性物品の廃棄時に使用される粘着剤8と、吸収性物品用粘着剤9、9、…とを、スロットコーター等を用いて同時に塗布することができる。
粘着剤(廃棄用粘着剤)8及び吸収性物品用粘着剤9、9、…が塗布された状態で(図3)、粘着剤8及び吸収性物品用粘着剤9、9、…は互いに接触しないことが好ましい。また、吸収性物品用粘着剤9、9、…は、対向部Rfから、若しくは折返し部Reを折り返した時に折返し部Reの第1方向D1の自由端(図示の例では一端11)から離間していることが好ましく、8mm以上離れていることがより好ましい。
なお、図3及び図4に示す例では、吸収性物品用粘着剤9、9、…が包装シート10の剥離処理部21に塗布されているが、包装シート10の内面に剥離処理を施さず、別体の剥離シートを利用することもできる。その場合、剥離シートは、内面が剥離処理され且つ外面が剥離処理されていないシートであってよい。そして、剥離シートの外面を包装シート10の内面IFに剥離不能に接着させ、剥離シートの内面が載置される吸収性物品1の方を向くように配置する。剥離シートは、吸収性物品用粘着剤9、9、…の塗布予定位置をカバーするサイズ、形状であってよい。
図7及び図8に、粘着剤8の変形例を示す。図1~図6に示す粘着剤8は、第2方向D2に連続して形成されていたが、粘着剤8は、図7に示すように不連続に形成されていてもよい。その場合、第2方向D2の中央において最も長い連続部分が形成され、その第2方向D2の各側に、中央の連続部分より短い部分が1つ以上形成されていてよい。図7に示す例では、包装シートの端部の止着時に第2方向D2中央を少なくとも止着できるので包装シートの止着を確実にでき、且つ不連続になっている分だけ粘着剤の量を減らすことができる。
また、粘着剤8は、第2方向D2沿って複数形成されていてよい。複数の粘着剤が形成されていることで、使用済み吸収性物品を包装シート10で包んだ際、第1方向D1の離間した複数の箇所で包装シート10を止着することができ、止着機能を向上させることができる。粘着剤8は、図8に示すように、互いに離間した外側粘着剤8a及び内側粘着剤8bを含んでいてよい。この場合、外側粘着剤8aをより長く、内側粘着剤8bをより短く形成して、第2方向D2中央においては粘着剤8を二重に、端部に近い領域においては一重に形成してもよい。これにより、第2方向D2の中央での止着作用を高めるとともに、一重部分を形成することで、使用される粘着剤の量を少なくしコストを抑えることができる。
図9には、折返し部Reの変形例を示す。図9に示す例では、折返し部Reの第1方向D1での自由な端は、直線状になっておらず、第2方向D2の中央で第1方向D1外方に突出する突出部(凸部)pを有する。図9に示す例は、このような突出部pがある点で、図3に示す包装シート10と異なっており、その他の構造は同様であってよい。突出部pは、使用者が手で摘むことのできるサイズ、形状であってよい。図9に示す例では、突出部pの形状は、第1方向D1の内側を長辺とする台形を有しているが、例えば正方形、第1方向D1の内側を底辺とする三角形、又は第1方向D1の内側を切断線とする切断円形若しくは楕円形等であってよい。
図9に示すような突出部pを有する折返し部Reを含む包装シート10を用いて個装吸収性物品100を得ようとする場合、図9に示す包装シート10を完全に展開した状態から、まず突出部pを折り線Laにて外面に折り返す。その後、図3及び図4に示す例と同様に、折返し部Reを内面IFの側に、第1方向D1に折返し、対向部Rfの内面IFに対向させる。これにより、折返し部Reに塗布されていた粘着剤8が、折返し部Reと対向部Rfとの間に配置されることになる。その後は、図1~図6を参照して説明した包装形式と同様の包装形式で吸収性物品を個装することができる。
図10に、図9に示す突出部pを備えた折返し部Reを含む包装シート10と、当該包装シートにより個装された吸収性物品1とを含む個装吸収性物品100を示す。図10に示すように、折返し部Reの突出部pは、折り線Leの位置から露出しているので、使用者は、個装吸収性物品100の開封時にはこの突出部pを把持し、引っ張ることができる。これにより、第1領域R1を第2領域R2から持ち上げ、シール部18、18での包装シート同士の接合を解除するという動作が容易になる。また、止着テープが設けられていない構成では、止着テープが設けられている製品に慣れている使用者は開封のために把持する場所を直ちに見つけられない可能性がある。しかし、突出部pが開封のための把持位置の目印となるので、使用者は開封動作をスムーズに行うことができる。
さらに、突出部pが設けられていることで、使用済み吸収性物品の廃棄時にも、使用済み吸収性物品に包装シート10を巻き付ける際にも突出部pを把持することができる。すなわち、粘着剤8から離れた位置で包装シート10の端部を把持することができ、粘着剤8が手に付く可能性を減らすことができる。また、突出部pが第2方向D2の中央に設けられているので、第2方向D2の中央で包装シート10をきつく巻くことができ、使用済み吸収性物品に包装シート10を巻き付ける動作をより確実に行うことができる。
なお、突出部pは、使用者が把持しやすいよう、包装シート10の他の部分よりも剛性を高めておくことができる。例えば、突出部pにエンボス加工を施したり、剛性を高めるための小片を被着させてあり、或いは剛性を高め得るポリマー等の組成物を塗布したりすることができる。
図11に、折返し部Reの別の変形例を示す。図11に示す例では、折返し部Reを一旦内面に折り返した後、折り返されて二重になっている包装シート10の部分をさらに折り返すように構成されている点で、図1~図6に示す例と異なる。例えば、図11(a)に示す状態から、折返し部Reを折り線Leにて第1方向D1に、内面IF側に折り返す。図示の例では、粘着剤8が、折返し部Reを折り返した際に折返し部Reに対向する対向部Rfに塗布されており、折返し部Reの折返し後には、粘着剤8は折返し部Reと対向部Rfとの間に配置される(図11(b))。
さらに、図11(b)に示す状態から、重ねられた折返し部Re及び対向部Rfを第2方向D2に沿った折り線Le'にて第1方向D1に、内面側に、すなわち折返し部折り線Leでの折返しと同じ方向に、さらに折り返す。折り線Le'の位置は、折返し部Reの第1方向D1の長さの約半分の長さの位置にあると好ましい。これにより、図11(c)に示すように、第1方向D1の端部において、包装シート10が4枚積層された部分が形成される。そのため、第1領域R1の第1方向D1外側の端部の剛性が高まり、使用者が把持しやすくなる。
図11に示す例では、粘着剤8は、折返し部折り線Le及び折り線Le'のいずれにも重ならないように塗布することが好ましい。
以上説明した例では、折返し部Reが包装シート10の内面IF側に折り返されている。しかしながら、折返し部Reは外面OF側に折り返されていてもよい。その場合、折返し部Reに対向する対向部Rfも外面OFに形成され、折返し部Reと対向部Rfとの間に配置される粘着剤8も外面OFに塗布される。そして、上述と同様に、折返し部Re及び対向部Rfの一方が剥離処理され、他方が剥離処理されないよう構成できる。使用済み吸収性物品の廃棄時には、折返し部Reを展開して粘着剤8を露出させ、包装シート10を使用済み吸収性物品に巻き付けた後、粘着剤8を利用して包装シート10の端部を包装シート10の他の領域に止着することができる。その際、粘着剤8が接触し得る予定の領域を非剥離処理部としておいてもよい。
また、折返し部Reは、必ずしも第1方向D1の一方の端部、すなわち第1領域R1の側にのみに形成されていなくともよい。折返し部Reは、第1領域R1側ではなく、第1方向D1の第2領域R2側に、すなわち他端12を含む端部に形成してもよい。また、第1方向D1の両方の端部にそれぞれ形成してもよい。折返し部Reが第1領域R1及び第2領域R2に形成されている場合、使用済み吸収性物品の廃棄時には、両方の折返し部Reを展開させて粘着剤8を露出させ、一方の粘着剤8のある位置に使用済み吸収性物品を載せて使用済み吸収性物品を固定し、使用済み吸収性物品に包装シート10を巻き付けた後、他方の粘着剤8が設けられている部分を包装シート10の別の部分に被せ、包装シート10を止着することができる。
本形態による個装吸収性物品100は止着テープを備えていないことが好ましいが、通常、止着テープを持って引っ張ることにより個装吸収性物品を開封している使用者の場合、開封形式が異なることにより開封をスムーズにできない可能性がある。そのため、本形態では、個装吸収性物品100の開封をより容易にする構成を有していると好ましい。
例えば、図12に示す変形例は、図1~図6を参照して説明した例と同様の構成を有するが、シール部18、18の一部が不連続になっていて、シール不連続部19、19が形成されている点で、図1~図6を参照して説明した例と異なっている。シール不連続部19、19は、折返し部折り線Leを跨るように形成されており、その第1方向D1の長さは5~7mmであると好ましい。個装吸収性物品100を開封する際、最初に第1領域R1を持ち上げて、第1領域R1を第2領域R2から剥がす際の初期動作においては特に大きな力が必要になる。これに対し、本例では、シール不連続部19、19が折返し部折り線Leを跨って形成されていて、その範囲において第1領域R1が第2領域R2に接合されていないので、第1領域R1を第2領域R2から剥がす初期動作が容易になるので、第1領域R1を剥がす動作をスムーズに行うことができる。図12に示す例は、軽失禁用パッドを包装した形態として好ましい。
また、図13及び図14に示す変形例は、開封動作をより容易にしつつも開封前の封止を確実にした構成である。図13には、吸収性物品が載置される前の、完全に展開された状態の包装シート10の平面図であって、包装シート10を内面から見た図であり、図3に対応する図である。また、図14は、図13に示す包装シート10を用いて吸収性物品1を包装した後に得られる個装吸収性物品100の平面図であって、図1に対応する図である。
一般に、包装シート10において剥離処理がされている部分にシール部18、18を形成した場合、シール部の接合強度は弱くなる傾向がある。よって、図3に示すように、折返し部Re以外の領域を全て剥離処理部21とした場合、シール部18、18の接合強度は弱くなりやすい。よって、より確実な封止を得るという観点からは、包装シート10の両縁部に剥離処理を行わずに、両縁部は非剥離処理部22としておく構成としてもよい。しかしながら、両縁部を全て非剥離処理部22とした場合、接合強度が大きくなるために、開封動作、特に開封開始動作においてより大きな力を要し、力の弱い使用者によっては個装吸収性物品100の開封が困難になる場合がある。これに対し、図13及び図14に示す例では、包装シート10の第2方向D2の両縁部において、剥離処理部21が不連続であり、部分的に非剥離処理部22となっている。両縁部の剥離処理部21は、吸収性物品1を巻三つ折りによって個装した場合(図14)、第1方向D1で見て平面視で折返し部Re及び対向部Rfを含む範囲に形成される。
折返し部Re及び対向部Rfが重ねられた部分では、第3領域R3、第2領域R2、及び第1領域R1が重ねられているので、計4枚の包装シートが重ねられていることになる。このように重ねられる包装シートの枚数が多いと、両縁部のシール工程でより大きな圧力が掛かり、シール部18、18の接合強度が一層強くなる傾向がある。そのため、包装シートの重ね枚数が多い部分における包装シートに剥離処理がされていれば、接合強度を適度に弱めることができ、シール部18、18において弱接合部18w、18wを形成することができる(図14)。これにより、開封動作、特に開封開始時の動作をスムーズに行うことができる一方、シール部18、18の接合強度を確保して個装吸収性物品100の密封性を高めることができる。
さらに、図15及び図16に示すように、個装吸収性物品100において折返し部Re及び対向部Rfが重ねられた部分の両縁部の面積を減らした構成とすることもできる。図15は、吸収性物品が載置される前の、完全に展開された状態の包装シート10の平面図であって、包装シート10を内面から見た図であり、図3に対応する図である。また、図16は、図15に示す包装シート10を用いて吸収性物品1を包装した後に得られる個装吸収性物品100の平面図であり、図1に対応する図である。
図15に示すように、包装シート10が、折返し部折り線Le付近に切欠r、rが形成されている。別の言い方をすると、包装シート10の輪郭が折返し部折り線Leにて第2方向D2中央に向かって凹となっている。そして、折返し部Reの輪郭と対向部Rfの輪郭とは、折返し部折り線Leを対称軸として線対称になっているので、個装吸収性物品100においては、折返し部Re及び対向部Rfの輪郭が一致する(図16)。図16に示すように、折返し部Reと対向部Rfとが重ねられた部分には、両縁部に切欠r、rが形成されており、これにより、両縁部でシールされる領域が小さくなっている。そのため、開封開始動作に要する力を低減することができ、開封動作をよりスムーズに行うことができる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、様々な変更、修正、置換、付加、削除、及び組合せ等が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。上述した構成要素は任意に組合せが可能であり、例えば、図9及び図10に示すような突出部pを備えた折返し部Reを備えた包装シート10に、図8に示すように粘着剤を二重に塗布してもよい。
1 吸収性物品
1a 使用済み吸収性物品
8、8a、8b 粘着剤(廃棄用粘着剤)
9 粘着剤(吸収性物品用粘着剤)
10 包装シート
11 長手方向の第1端
12 長手方向の第2端
18 シール部
18w 弱接合部
19 シール不連続部
100 個装吸収性物品
D1 包装シートの第1方向
D2 包装シートの第2方向
L1 第1折り線
L2 第2折り線
La 折り線
Le 折返し部折り線
p 折返し部の突出部
r 切欠
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域
Re 折返し部
Rf 対向部(折返し部対向部)

Claims (7)

  1. 包装シートと、前記包装シートにより包装された吸収性物品とを含む個装吸収性物品であって、
    前記包装シートが、前記吸収性物品の前後方向に対応する第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向とを有し、
    前記第1方向の少なくとも一方の端部において、前記包装シートの一部が折り返されて折返し部が形成され、
    前記折返し部と、前記包装シートの、該折返し部に対向する部分との間に粘着剤が配置されており、
    前記折返し部が展開可能で、前記展開によって粘着剤が露出する、個装吸収性物品。
  2. 前記包装シートが、前記吸収性物品が載置される内面と、前記内面と反対側の外面とを有し、
    前記折返し部が前記内面に折り返され、
    前記折返し部の前記内面が剥離処理されておらず、前記折返し部に対向する部分の前記内面が剥離処理されている、請求項1に記載の個装吸収性物品。
  3. 前記包装シートが、前記第1方向の第1端を含む第1領域と、前記第1端の反対側の第2端を含む第2領域とを有し、
    前記第1領域及び前記第2領域が、前記第1領域が前記第2領域の外面に重なるように折り畳まれ、前記第2方向の両縁部が前記第1方向に沿ってシールされており、
    前記折返し部が、前記第1領域の前記第1端を含む領域である、請求項1又は2に記載の個装吸収性物品。
  4. 前記包装シートの、前記第2方向の両縁部の内面が、剥離処理された剥離処理部と、剥離処理されていない非剥離処理部とを有し、
    前記剥離処理部が、前記折り畳まれた状態で平面視で前記折返し部を含む範囲に設けられている、請求項3に記載の個装吸収性物品。
  5. 前記粘着剤が、平面視で前記第2方向に沿って、前記包装シートの前記第2方向の長さの10%以上にわたって配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の個装吸収性物品。
  6. 前記折返し部が、前記第1方向に突出する凸部を有しており、前記折返し部の前記展開の際に前記凸部が把持可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の個装吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品が、前記吸収性物品の前後方向が前記第1方向に沿うように且つ幅方向が前記第2方向に沿うように配置されており、
    前記包装シートと前記吸収性物品との間に、前記吸収性物品の装着時にズレ止め部となる吸収性物品用粘着剤が配置されており、当該吸収性物品用粘着剤が、前記第2方向に沿った細長形状を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の個装吸収性物品。
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