JP2023031208A - 画像形成装置 - Google Patents

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隆大 飯塚
Takatomo Iizuka
尚之 加藤
Naoyuki Kato
健二 山田
Kenji Yamada
聡 野田
Satoshi Noda
研一 石倉
Kenichi Ishikura
博幸 田中
Hiroyuki Tanaka
真也 長谷川
Shinya Hasegawa
洸太 富岡
Kota Tomioka
洋一 山川
Yoichi Yamakawa
智紀 佐藤
Tomonori Sato
隆介 中田
Ryusuke Nakada
一行 香田
Kazuyuki Koda
偉人 安達
Yorito Adachi
美帆 森田
Miho Morita
智睦 石田
Tomomutsu Ishida
真之介 近藤
Shinnosuke Kondo
裕也 塩川
Yuya Shiokawa
大輔 石原
Daisuke Ishihara
康平 橘
Kohei Tachibana
真一 大場
Shinichi Oba
泰輔 遠藤
Taisuke Endo
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Abstract

Figure 2023031208000001
【課題】媒体収容部を左右方向の端から端まで至る間において複数のカバーで覆う場合に比べて、少なくとも媒体収容部の外装においてカバーによって生じる上下方向の分割線を減らすことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像を記録媒体に形成する画像形成部と、画像形成部に供給する記録媒体を収容する媒体収容部とを有する装置本体と、装置本体の正面のうち少なくとも画像形成部の一部と媒体収容部の一部を跨るように部分を覆って開閉する正面開閉カバーと、を備え、前記正面開閉カバーは、前記装置本体の左右方向において少なくとも前記媒体収容部の一部の左右方向の端から端までを覆う1つの開閉カバーで構成されている画像形成装置。
【選択図】図3

Description

この発明は画像形成装置に関するものである。
下記特許文献1には、給紙部に手前または横に開く前扉が設けられ、その内部にそれぞれ個別に用紙を収納、給送できる複数の給紙トレイが配置された画像形成装置が記載されている。
特開平11-278742号公報(段落0014、図9)
この発明は、媒体収容部を左右方向の端から端まで至る間において複数のカバーで覆う場合に比べて、少なくとも媒体収容部の外装においてカバーによって生じる上下方向の分割線を減らすことができる画像形成装置を提供する。
この発明(1)は、
画像を記録媒体に形成する画像形成部と、前記画像形成部に供給する記録媒体を収容する媒体収容部とを有する装置本体と、
前記装置本体の正面のうち少なくとも前記画像形成部の一部と前記媒体収容部の一部を跨るように覆って開閉する正面開閉カバーと、
を備え、
前記正面開閉カバーは、前記装置本体の左右方向において少なくとも前記媒体収容部の一部の左右方向の端から端までを覆う1つの開閉カバーで構成されている画像形成装置である。
この発明(2)は、上記発明(1)の画像形成装置において、前記正面開閉カバーは、前記画像形成部の一部の左右方向の端から端までも覆う画像形成装置である。
この発明(3)は、上記発明(1)または(2)の画像形成装置において、前記媒体収容部は、複数の収容部を有し、前記正面開閉カバーは、前記複数の収容部のすべてを覆う画像形成装置である。
この発明(4)は、上記発明(1)または(2)の画像形成装置において、前記媒体収容部は、複数の収容部を有し、前記正面開閉カバーは、前記複数の収容部のうち前記画像形成部に近い一部の収容部を覆う画像形成装置である。
この発明(5)は、上記発明(1)から(4)のいずれかの画像形成装置において、前記媒体収容部は、前記装置本体の正面において斜めの状態に配置される斜め収容部を有し、前記正面開閉カバーは、前記斜め収容部を少なくとも覆う画像形成装置である。
この発明(6)は、上記発明(5)の画像形成装置において、前記正面開閉カバーは、その下端が前記斜め収容部の斜めの輪郭線に沿わず左右方向に延びる形状である画像形成装置である。
この発明(7)は、上記発明(1)から(6)のいずれかの画像形成装置において、前記装置本体の上方に設けられる読取機器と、前記装置本体の左右の側面の一方又は双方に設けられる、前記正面開閉カバーよりも重い側面開閉カバーと、を備え、
前記側面開閉カバーは、その左右方向のいずれか一方の端に配置される開閉支持部材で開閉する画像形成装置である。
上記発明(1)によれば、媒体収容部を左右方向の端から端まで至る間において複数のカバーで覆う場合に比べて、少なくとも媒体収容部の外装においてカバーによって生じる上下方向の分割線を減らすことができる。
上記発明(2)によれば、画像形成部と媒体収容部をその各左右方向の端から端まで至る間において複数のカバーで覆う場合に比べて、画像形成部の外装と媒体収容部の外装においてカバーによって生じる上下方向の分割線を減らすことができる。
ることができる。
上記発明(3)によれば、正面開閉カバーにより媒体収容部の外装において複数の収容部どうし間の分割線を覆い隠すことができる。
上記発明(4)によれば、正面開閉カバーにより媒体収容部の画像形成部に近い一部の収容部まで覆うことができる。
上記発明(5)によれば、斜め収容部を採用することができるとともに、その斜め収容部を隠すことができる。
上記発明(6)によれば、斜め収容部の存在がわからないよう隠すことができる。
上記発明(7)によれば、側面開閉カバーがその上下方向のいずれか一方の端に設ける開閉支持部材で開閉する場合と比べて、側面開閉カバーの開閉時に読取機器が振動することを抑制することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図1の画像形成装置の正面開閉カバーを開けたときの斜視図である。 図2の画像形成装置の正面概要図である。 画像形成装置の内部の概要図である。 画像形成装置における媒体収容部を拡大した正面概要図である。 媒体収容部における斜めの収容部の斜視図である。 (A)は斜めの収容部を装着したときの正面概要図、(B)は斜めの収容部を引き出した(離脱した)ときの正面概要図である。 (A)は画像形成装置における原稿搬送読取部等の正面概要図、(B)は画像形成装置の外部読取部における原稿載せ面等の正面概要図である。 (A)は外部読取部の台部が覆い位置にあるときの原稿載せ面等の斜視図、(B)は台部が解放位置にあるときの原稿載せ面等の斜視図である。 (A)は台部が覆い位置にあるときの原稿載せ面等の概略断面図、(B)は台部が解放位置にあるときの原稿載せ面等の概略断面図である。 (A)は台部が覆い位置にあるときの原稿載せ面等の概略平面図、(B)は台部が解放位置にあるときの原稿載せ面等の概略平面図である。 (A)は覆い位置にあるときの台部と移動機構の概要図、(B)は解放位置にあるときの台部と移動機構の概要図である。 (A)は画像形成装置における照明装置の配置を示す正面概要図、(B)はその照明装置の配置を示す左側面概要図である。 図1の画像形成装置の別の方向から見たときの斜視図である。 図14の画像形成装置の側面開閉カバーを開けたときの斜視図である。 図1の画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 参考例の画像形成装置の斜視図である。 図1の画像形成装置の正面開閉カバーおよび左の側面開閉カバーの移動軌跡を示す概略平面図である。 (A)は原稿載せ面の構成を示す概略平面図、(B)は原稿載せ面と読取対象物の状態を示す概略平面図である。 原稿載せ面の一部を拡大した正面図である。 図1の画像形成装置のユーザが操作を行う様子を示す概略側面図である。 (A)は照明装置の一部の光源による反射光分布を示す概略側面図、照明装置の残り一部の光源による反射光分布を示す概略側面である。 照明装置の外部読取部の読取機器に入光する光の量を説明するための概略側面図である。 (A)は照明装置の光源の可動領域を説明するための概略側面図、(B)はその光源の可動領域を説明するための概略正面図である。 図1の画像形成装置における内部フレームの概略斜視図である。 図1の画像形成装置における駆動装置等の概略断面図である。 (A)は駆動装置等の概略背面図、(B)は内部フレーム、駆動装置等の概略斜視図である。 (A)は駆動装置の内部を示す図、(B)は駆動装置における駆動モータの取り付け状態を示す図である。 駆動装置の内部を示す斜視図である。 駆動装置におけるカップリング等を示す概略断面図である。 図30のカップリングの分解斜視図である。 駆動装置等を示す概略断面図である。 カップリングの分解斜視図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図34の画像形成装置の正面開閉カバーを開けたときの斜視図である。 図34の画像形成装置の正面概要図である。 媒体収容部等の変形例の概略正面図である。 原稿載せ面等の変形例の概略平面図である。 画像形成装置の変形例の概略側面図である。 (A)は原稿載せ面の一部の変形例を示す図、(B)は原稿載せ面の一部の他の変形例を示す図である。 比較例1の画像形成装置の斜視図である。 比較例2の画像形成装置の斜視図である。 (A)は比較例3の媒体収容部を示す概略斜視図、(B)は比較例4の媒体収容部を示す概略正面図である。 (A)は比較例5の原稿載せ台の一部の構成を示す図、(B)は比較例6の原稿載せ台の一部の構成を示す図、(C)は比較例7の原稿載せ台の一部の構成を示す図である。 比較対象の駆動装置の概要図である。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態.
図1は、この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1Aを斜め前方から見たときの斜視図である。図2は、画像形成装置1Aの正面開閉カバーを開けたときの斜視図である。図3は、画像形成装置1Aの正面開閉カバーを開けたときの正面概要図である。
図1等の各図面において矢印を付して示す上下、左右および前後の各方向は、画像形成装置1Aを使用するときに使用者が立って向き合うことを想定した画像形成装置1Aの正面Ftを基準にして表した方向になる。
第1の実施形態に係る画像形成装置1Aは、図1から図3のいずれかに示されるように、画像形成部20、媒体収容部30A、媒体排出部40、原稿搬送読取部50および外部読取部60を有する筐体10Aと、筐体10Aの正面を覆うよう開閉する正面開閉カバー11Aとを備えている。
筐体10Aは、画像形成装置1Aの装置本体の一例である。筐体10Aは、内部の骨組み部分と外部の外装部(外装部分)を有しており、複数のフレーム、外装カバー等の材料で所要の構造および形状からなる構造体である。
第1の実施形態における筐体10Aは、図1に示されるように、その外観が上下方向に長い直方体状の形状からなる構造体として形成されている。
また、筐体10Aは、その外装部が、例えば正面開閉カバー11A,背面カバー、左の側面開閉カバー13、右の側面カバー14等の外装カバーにより形成されている。背面カバー、右の側面カバー14等の外装カバーは、開閉動せず固定して取り付けられた非開閉カバーになっている。また、外装カバーは、特に説明をする場合を除いて、不透明なカバー(外部から透視できないカバー)として構成されている。
正面開閉カバー11Aと左の側面開閉カバー13の詳細については後述する。
<画像形成部>
画像形成部20は、画像を記録媒体Pに形成するための機器を有する部分である。
第1の実施形態における画像形成部20は、現像剤からなる画像を最終的に記録媒体Pに形成する電子写真方式の作像装置を用いて構成されている。
電子写真方式の作像装置からなる画像形成部20は、図4(A)に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の計4色の画像形成部20Y, 20M, 20C, 20Kが設けられている。以後の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)を区別する必要が無い場合は、符号に付するY、M、CおよびKを省略する。
画像形成部20Y, 20M, 20C, 20Kはいずれも、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されている。具体的には、画像形成部20Y, 20M, 20C, 20Kは、図4(B)に示されるように、像保持体の一例である回転する円筒状の感光ドラム21と、感光ドラム21を帯電する帯電器22と、帯電した感光ドラム21に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置23と、トナーを含んだ現像剤24gで静電潜像をトナー像として現像する現像装置24と、ドラム清掃装置27等を備えている。
これにより、画像形成部20Y, 20M, 20C, 20Kは、各色の画像を、各色のトナーを用いて形成するようになっている。
また、画像形成部20は、中間転写装置25と、中間転写装置25から離れた位置に配置される定着装置26を備えている。さらに、画像形成部20は、図示しない現像剤補給装置、画像処理装置等の機器も備えている。
中間転写装置25は、図4(A)に示されるように、中間転写ベルト251と、中間転写ベルト251を挟んで各色の感光ドラム21の反対側にそれぞれ配置され、各色の感光ドラム21に形成されたトナー像を中間転写ベルト251に転写する一次転写ロール252とを備えている。
また、中間転写装置25は、中間転写ベルト251が巻き掛けられた支持ロール256と、中間転写ベルト251が巻き掛けられ、中間転写ベルト251に回転力を伝達する駆動ロール257とを備えている。これにより、中間転写ベルト251は、図中矢印方向に周回するようになっている。
さらに、中間転写装置25は、中間転写ベルト251を挟んで支持ロール256の反対側に配置され、中間転写ベルト251上に転写されたトナー像を記録媒体Pに転写する二次転写ロール253と、二次転写ロール253の外周面を清掃するベルト清掃装置254を備えている。そして、二次転写ロール253と中間転写ベルト251との間には、記録媒体Pにトナー像を転写する転写ニップNTが形成されている。
この画像形成部20においては、各色の感光ドラム21は、図4(A)に示されるように、中間転写装置25の周回移動する中間転写ベルト251に接触している。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の20Y, 20M, 20C, 20Kは、中間転写ベルト251の周回方向においてその上流側から、この順番に並んで配置されている。
また、画像形成部20においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の順番で、中間転写ベルト251上にトナー像が一次転写ロール252によって一次転写される。一方、中間転写ベルト251と二次転写ロール253との間に挟まれて搬送される記録媒体Pに、二次転写ロール253によって中間転写ベルト251からトナー像が転写される。さらに、トナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置26に向けて搬送される。
定着装置26は、図4(A)に示されるように、記録媒体Pの搬送方向において転写ニップNTの下流側に配置されている。定着装置26は、記録媒体Pに転写されたトナー像を加熱、加圧して記録媒体Pに定着させる。この定着により画像が形成された記録媒体Pは、最終的に媒体排出部40に排出される。
また、この画像形成部20は、画像形成装置1Aと接続される情報端末機等の外部機器から入力される画像情報に対応した画像を形成する機能と、原稿搬送読取部50で読み取られる原稿の読取情報を画像情報として用いてその画像情報に対応した画像を形成する機能と、外部読取部60で読み取られる読取対象物の読取情報を画像情報として用いてその画像情報に対応した画像を形成する機能を備えている。
さらに、この画像形成部20は、露光装置23、定着装置26等の一部を除いて、正面開閉カバー11Aを開けた状態(図2,図3を参照)にすると、図2に矢印Qで示すように筐体10Aの内側から外側(筐体10Aの手前側)に引き出して点検、修理等の作業を行うことが可能になるよう取り付けられている。
<媒体収容部>
媒体収容部30Aは、画像形成部20に供給する記録媒体Pを収容する機器を有する部分である。この媒体収容部30Aは、画像形成部20の下方側に配置されている。また、この媒体収容部30Aは、記録媒体Pとしての記録媒体P1,P2,P3を振り分けて収容する3つの収容部31A,31B,31Cを有している。
記録媒体Pとしては、例えば、所定のサイズからなるシート状の普通紙、コート紙、厚紙等の媒体が使用される。
この媒体収容部30Aでは、画像形成部20における転写動作に合わせて所要の記録媒体P(P1,P2,P3)が収容先の収容部31A,31B,31Cのいずれかから画像形成部20にむけて送り出される。
収容部31A,収容部31Bおよび収容部31Cは、この順番で上方から下方へ並んでいる。
収容部31Bに収容可能な記録媒体P2の最大サイズは、収容部31Aに収容可能な記録媒体P1の最大サイズと比して小さい。また、収容部31Cに収容可能な記録媒体P3の最大サイズは、収容部31Aに収容可能な記録媒体P1の最大サイズと比して小さく、かつ、収容部31Bに収容可能な記録媒体P2の最大サイズと比して大きい。
収容部31Aに収容可能な記録媒体P1の最大サイズが第一サイズの一例であって、収容部31Bに収容可能な記録媒体P2の最大サイズが第二サイズの一例であって、収容部31Cに収容可能な記録媒体P3の最大サイズが第三サイズの一例である。
第1の実施形態では、収容部31Aは、主にA3判サイズの記録媒体P1を収容し、A3判サイズの記録媒体P1が収容部31Aに収容可能な記録媒体P1の最大サイズである。また、収容部31Bは、主にハガキサイズの記録媒体P2を収容し、ハガキサイズの記録媒体P2が収容部31Bに収容可能な記録媒体P2の最大サイズである。収容部31Cは、主にA4判サイズの記録媒体P3を収容し、A4判サイズの記録媒体Pが収容部31Cに収容可能な記録媒体P3の最大サイズである。
これにより、収容される記録媒体Pの前後方向における長さについては、収容部31Aに収容される記録媒体P1が最も長く、次に収容部31Bに収容される記録媒体P2が長く、次に収容部31Cに収容される記録媒体P3が長い。ここで、記録媒体Pの前後方向の長さとは、記録媒体Pが後述する媒体搬送路35に送り出される方向の記録媒体Pの長さである。
また、最上段の収容部31Aは、搬送方向の長さが筐体10Aの横幅よりも長いサイズの記録媒体P1を収容および供給できる収容部になっている。
また、収容部31Cに収容可能とされる記録媒体P3の枚数は、収容部31Aに収容可能とされる記録媒体P1の枚数、及び収容部31Bに収容可能とされる記録媒体P2の枚数と比して多くされている。
本実施形態では、収容部31Aは、200枚の記録媒体P1を収容可能とし、収容部31Bは、100枚の記録媒体P2を収容可能とし、収容部31Cは、1000枚の記録媒体P3を収容可能としている。
これにより、収容される記録媒体Pの厚さ方向における総合厚さについては、収容部31Cに収容される記録媒体P3の総合厚さが最も厚く、次に収容部31Aに収容される記録媒体P1の総合厚さが厚く、次に収容部31Bに収容される記録媒体P2の総合厚さが厚い。つまり、収容部31Bに収容される記録媒体Pの総合厚さが、最も薄い。
また、この画像形成装置1Aでは、A4サイズの記録媒体Pの消費量が最も多くなる。つまり、最も消費量の多い記録媒体P3を収容する収容部31Cの収容可能な枚数が、収容部31Aの収容可能な枚数及び収容部31Bの収容可能枚数と比して多くされている。
-搬送部-
画像形成装置1Aでは、記録媒体Pが媒体収容部30A(の各収容部31A,31B,31C)から画像形成部20の一部を通過して媒体排出部40における排出口41に至るよう搬送される主な媒体搬送路35を備えている。画像形成部20の一部は、記録媒体9にトナー像の転写を行う部分になる転写ニップNTである
媒体搬送路35は、収容部31A,31B,31Cにそれぞれ収容された記録媒体P1,P2,P3を媒体搬送路35へそれぞれ送り出す送出ロール36a,36b,36cと、送出ロール36a,36b,36cによってそれぞれ送り出された記録媒体P1,P2,P3の重送をそれぞれ防止する防止ロール37a,37b,37cとを備えている。
また、媒体搬送路35は、記録媒体Pの搬送方向において、防止ロール36a、36b、36cの下流側に配置され、転写ニップNTへ送り出す記録媒体Pのタイミングを調整する調整ロール38を備えている。
さらに、媒体搬送路35は、定着装置26によってトナー像が定着された記録媒体Pを媒体排出部40へ排出する排出ロール39を備えている。
この他、媒体搬送路35は、図示しない他の複数の搬送ロール対、搬送案内部材等にて構成されている。
-収容部31A-
収容部31Aは、最上段の収容部になっている。また、この最上段の斜め収容部31Aは、画像形成部20に最も近い位置に配置された収容部でもある。さらに、この最上段の斜め収容部31Aは、搬送方向の長さが筐体10Aの横幅よりも長いサイズの記録媒体P1を収容および供給できる収容部になっている。
また、収容部31Aは、図5等に示されるように、上方が開放された箱状の収容本体部32を備えており、その収容本体部32の左右方向(装置幅方向)の両端が一対のスライドレール33Aにより装置本体である筐体10Aに対して取り付けられている。
スライドレール33Aは、アウターメンバー、中間メンバー、及びインナーメンバーを備えており、アウターメンバーが筐体10Aに取り付けられ、インナーメンバーが収容部31Aの収容本体部32Aに取り付けられている。これにより、収容部31Aは、筐体10Aに対して前から後にむく方向(装置奥行き方向)に移動するようになっている。
また、収容部31Aは、図2から図5等に示されるように、筐体10Aに対して装着された状態では、装置奥行き方向から見て(正面Ftから見て)、装置幅方向の一端(図中左側の端部)と他端との上下位置が異なるように水平方向に対して傾斜している。
具体的には、収容部31Aは、装置奥行き方向から見て、装置幅方向の一端が他端に対して上方となるように水平方向に対して傾斜しており、筐体10Aの正面から見て左上から右下にむけて斜めに下降するよう配置される斜め収容部として構成されている。ここで、一端、他端とは、収容部31Aの一部であって、正面Ftから見たときに装置幅方向で最も離れた2点の一方、又は他方である。換言すれば、収容部31Aの一端とは、収容部31Aの下流側端部であり、収容部31Aの他端とは、収容部31Aの上流側端部である。また、収容部31Aの上流側端部または下流側端部とは、収容部31A内に収容される記録媒体Pが配置される面と収容部31Aとが交わる部分を指す。なお、収容部31Aに収容されている記録媒体P1の姿勢は、記録媒体P1の媒体面が、収容部31Aの底板に沿う姿勢になっている。
第1の実施形態では、収容部31Aは、図5等に示されるように、収容部31Aに収容される記録媒体P1の前縁Pfが後縁Prに対して上方となるように、水平方向に対して傾斜している。ここで、記録媒体P1の前縁Pfとは、記録媒体P1が媒体搬送路35に送り出される側の縁であり、記録媒体P1の後縁Prとは、前縁Pfとは反対側の縁である。
画像形成装置1Aでは、収容部31Aが筐体10Aに対して装着された状態で、収容部31Aに収容された記録媒体P1が媒体搬送路35に対して搬送可能とされる。換言すれば、筐体10Aに対して装着された収容部31Aは、収容された記録媒体P1を搬送可能とする第一搬送位置に位置している。
一方、ユーザが筐体10Aに対して装着された収容部31Aを装置奥行き方向の手間側(前方側)に引き出すと、収容部31Aは、スライドレール33Aに案内されて、図示せぬストッパーに当たって停止し、筐体10Aに対して離脱される。また、ユーザが筐体10Aに対して離脱された収容部31Aを装置奥行き方向の奥側(後方側)に押し込むと、収容部31Aは、スライドレール33Aに案内されて、筐体10Aに対して装着される。離脱とは、収容部31Aへ記録媒体P1を収容可能な状態である。
第1の実施形態においては、収容部31Aが筐体10Aに対して離脱された状態とは、収容部31Aが筐体10Aから取り外されておらず、筐体10Aに支持されている状態であって、収容部31Aへ記録媒体P1を収容可能な状態である。
筐体10Aに対して離脱された状態では、収容部31Aは、装置奥行き方向から見て、装置幅方向の一端と他端との上下位置が異なるように水平方向に対して傾斜している。具体的には、装置奥行き方向(前側)から見て、筐体10Aに対して離脱された収容部31Aは、筐体10Aに対して装着された状態の収容部31Aと重なっている。換言すれば、装置奥行き方向から見て、筐体10Aに対して離脱された収容部31Aは、筐体10Aの装置幅内に配置されている。
収容部31Aが筐体10Aに対して離脱された状態で、収容部31Aの上方に開放され、記録媒体P1を収容部31Aに供給可能とされる。換言すれば、筐体10Aに対して離脱された収容部31Aは、記録媒体P1を収容部31Aに供給可能とする第一供給位置に位置している。
収容部31Aは、図6に示されるように、収容本体部32と、収容された記録媒体P1の後縁Prに接触して記録媒体P1の後縁Prの位置を規制する後縁規制部34Rとを備えている。また、収容部31Aは、記録媒体P1の両側縁Psとそれぞれ接触して記録媒体P1の側縁Psの位置を規制する一対の側縁規制部34Sと、収容された記録媒体P1を下方から支持する支持部320とを備えている。
収容本体部32は、図6に示されるように、上方が開放された箱状とされている。
また、収容本体部32は、収容された記録媒体P1の裏面と記録媒体P1の厚さ方向(以下「媒体厚さ方向」)で対向する底板32aと、記録媒体P1の後縁Prと記録媒体P1の搬送前後方向(以下「媒体前後方向」)で対向する後壁32bとを有している。さらに、収容本体部32は、収容された記録媒体P1の前縁Pfと搬送前後方向で対向する前壁32cと、記録媒体P1の側縁Psと記録媒体P1の幅方向(以下「媒体幅方向)」で対向する一対の側壁32d,32eとを有している。
一対の側壁32d,32eは、装置奥行き方向の奥側の側壁32dと、装置奥行き方向の手前側の側壁32eである。側壁32dは、装置奥行き方向から見て、後壁32bから前壁32cまで延びる矩形状とされている。一方、側壁32eは、装置奥行き方向から見て、後壁32bから前壁32cまで延びる矩形状とされている基本部分32e1と、基本部分32e1から装置幅方向の一方側へ延びている延出部分32e2とを有している。
画像形成装置1Aにおいては、収容部31Aが筐体10Aに装着された状態で、側壁32dと筐体10Aとの間に、図3に示されるように、収容部31Aの傾斜した輪郭線Jが、収容部31Aと筐体10Aとを分割する傾斜した分割線Lcを形成している。
後縁規制部34Rは、図6に示されるように、収容本体部32の内部に配置されており、収容本体部32の底板32aに取り付けられている。また、後縁規制部34Rは、底板32aに形成された媒体前後方向に延びている一対のスリット(図示省略)に案内されて、媒体前後方向に決められた範囲だけ移動するようになっている。さらに、後縁規制部34Rは、移動する際に、図示せぬロック機構によって、移動が制限されるようになっている。 この後縁規制部34Rは、収容部31Aに収容された記録媒体P1の後縁Prと媒体前後方向で接触することで、記録媒体P1の後縁Prの位置を規制する。
側縁規制部34Sは、図6に示されるように、収容本体部32の内部に配置されており、収容本体部32の底板32aに取り付けられている。さらに、側縁規制部34Sは、記録媒体P1に対して媒体幅方向の両側に夫々配置されている。また、一対の側縁規制部34Sは、媒体幅方向において対称とされている。
側縁規制部34Sは、底板32aに形成された媒体幅方向に延びている一対のスリット(図示省略)に案内されて、媒体幅方向に決められた範囲だけ移動するようになっている。この側縁規制部34Sは、移動する際に、側縁規制部34Sと底板32aとの間で生じる摩擦力によって、その場に停止するようになっている。
ここで、収容部31Aには、センターレジ方式が採用されている。このため、収容部31Aは、一方の側縁規制部34Sを媒体幅方向に移動させると、他方の側縁規制部34Sも同様の量だけ媒体幅方向に移動させる図示せぬ機構を備えている。
この一対の側縁規制部34Sは、収容部31Aに収容された記録媒体P1の側縁Psと媒体幅方向で接触することで、記録媒体P1の側縁Psの位置を規制する。
支持部320は、図6に示されるように、収容本体部32の内部に配置されている。
また、支持部320は、板金を用いて形成されており、媒体厚さ方向から見て、媒体幅方向において対称とされ、矩形状に対して2箇所が切り欠かれた形状とされている。
具体的には、支持部320には、移動する側縁規制部34Sとの干渉を回避するためのU字状の切欠き321が形成されている。また、支持部320の後縁320bの位置は、移動する後縁規制部34Rとの干渉を回避するように決められている。
さらに、支持部320の後縁320bの両端部分には、媒体幅方向に突出する軸部322がそれぞれ形成されている。この軸部322は、収容部31Aの側壁32d、32eにそれぞれ形成された図示しない貫通孔に挿入されている。これにより、支持部320は、軸部322を回転中心として、支持部320の前端部分が上下移動するように回転するようになっている。
支持部320は、収容部31Aを筐体10Aに対して装着させた状態(図4,図5)では、図7(A)に示されるように、支持部320の前端部分が筐体10Aに設けられた図示せぬ付勢部材によって上方へ付勢されて、支持部320全体が軸部322を中心に回転する。これにより、支持部320に支持された記録媒体P1は、その前縁Pfが送出ロール36aに接触する。
一方、支持部320は、収容部31Aを筐体10Aに対して離脱させた状態(図4,図5参照)では、図7(B)に示されるように、支持部320の前端部分が付勢部材の付勢力が解除されて、収容本体部32の底板32aに接触する。なお、収容部31Aは、筐体10Aから離脱させた状態でも、筐体10Aに装着されていたときと同様に、水平方向に対して傾斜している。離脱とは、上記したように装置本体から収容部を引き出し、収容部31Aに記録媒体P1を供給することができる状態である。
-収容部31B-
次に、収容部31Bは、最上段の斜め収容部31Aと最下段の収容部31Cとの間の隙間に配置される小型の収容部として構成されたものであり、中段の収容部になっている。
収容部31Bは、図5に示されるように、上方が開放された箱状の収容本体部を備えており、その左右方向(装置幅方向)の両端が一対のスライドレール33Bにより筐体10Aに対してそれぞれ取り付けられている。
スライドレール33Bは、アウターメンバー、中間メンバー、及びインナーメンバーを備えており、アウターメンバーが筐体10Aに取り付けられ、インナーメンバーが収容部31Bに取り付けられている。これにより、収容部31Bは、筐体10Aに対して装置奥行き方向に移動するようになっている。
収容部31Bは、ユーザにより筐体10Aに対して装置奥行き方向の手間側に引き出されると、スライドレール33Bに案内されて、筐体10Aに対して離脱される。また、収容部31Bは、ユーザにより筐体10Aに対して装置奥行き方向の奥側に押し込まれると、スライドレール33Bに案内されて、筐体10Aに対して装着される。
また、収容部31Bは、図5に示されるように、筐体10Aに対して装着された状態および筐体10Aに対して離脱された状態で、装置奥行き方向から見て、水平に配置されている。第1の実施形態で収容部31Bが水平に配置されているとは、水平方向に沿って配置されていればよく、例えば、収容部31Bに収容された記録媒体P2が傾斜によって移動しない多少の傾斜を許容する状態である。
筐体10Aに対して装着された収容部31Bは、収容された記録媒体P2を搬送可能とする第二搬送位置に位置している。筐体10Aに対して離脱された収容部31Bは、記録媒体P2を収容部31Bに供給可能とする第二供給位置に位置している。
また、筐体10Aに装着された収容部31Bは、収容部31Aの位置に係わらず、筐体10Aから装置奥行き方向の手前側に引き出される。
さらに、収容部31Bに収容された最大サイズの記録媒体P2は、図5に示されるように、装置奥行き方向から見て、装置幅方向において、収容部31Aに収容された最大サイズの記録媒体P1が配置されている範囲(図中R1)内に配置されている。
また、収容部31Bに収容された最大サイズの記録媒体P2は、装置奥行き方向から見て、装置上下方向において、収容部31Aに収容された最大サイズの記録媒体P1が配置されている範囲(図中R2)内に配置されている。
-収容部31C-
次に、収容部31Cは、筐体10Aの正面から見て左右方向に沿うほぼ水平な状態に配置される一般的な収容部として構成されたものであり、最下段の収容部になっている。最下段の収容部31Cは、搬送方向の長さが筐体10Aの横幅よりも少し短い程度のサイズの記録媒体9Cを収容および供給できる収容部になっている。
また、収容部31Cは、図5に示されるように、上方が開放された箱状の収容本体部を備えており、その左右方向(装置幅方向)の両端が一対のスライドレール33Cにより筐体10Aに対してそれぞれ取り付けられている。
スライドレール33Cは、アウターメンバー、中間メンバー、及びインナーメンバーを備えており、アウターメンバーが筐体10Aに取り付けられ、インナーメンバーが収容部31Cに取り付けられている。これにより、収容部31Cは、筐体10Aに対して装置奥行き方向に移動するようになっている。
収容部31Cは、ユーザが筐体10Aに対して装置奥行き方向の手間側に引き出されると、スライドレール33Cに案内されて、筐体10Aに対して離脱される。また、収容部31Cは、ユーザが筐体10Aに対して装置奥行き方向の奥側に押し込まれると、スライドレール33Cに案内されて、筐体10Aに対して装着される。
また、収容部31Cは、図5に示されるように、筐体10Aに対して装着された状態および筐体10Aに対して離脱された状態で、装置奥行き方向から見て、水平に配置されている。第1の本実施形態で収容部31Cが水平に配置されているとは、水平方向に沿って配置されていればよく、例えば、収容部31Cに収容された記録媒体P3が傾斜によって移動しない多少の傾斜を許容する状態である。
筐体10Aに対して装着された収容部31Cは、収容された記録媒体P3を搬送可能とする第三搬送位置に位置している。また、筐体10Aに対して装着された収容部31Cは、記録媒体P3を収容部31Cに供給可能とする第三供給位置に位置している。
また、筐体10Aに装着された収容部31Cは、収容部31Aの位置に係わらず、筐体10Aから装置奥行き方向の手前側に引き出される。
さらに、収容部31Cに収容された最大サイズの記録媒体P3は、図5に示されるように、装置奥行き方向から見て、装置幅方向において、収容部31Aに収容された最大サイズの記録媒体P1が配置されている範囲R1内に配置されている。
さらに、収容部31A,31B,31Cにおける収容本体部はいずれも、その正面側に各収容部31A,31B,31Cの正面側の形状に応じた輪郭からなる内部カバーを備えている。
また、収容部31A,31B,31Cにおける収容本体部はいずれも、正面開閉カバー11Aを開けた状態(図2,図3を参照)にすると、図2に矢印Qで示すように筐体10Aの内側から外側(筐体10Aの手前側の外部)に引き出して記録媒体P(P1,P2,P3)の収容等の作業をそれぞれ行うことが可能になるよう取り付けられている。
<媒体排出部>
媒体排出部40は、画像形成部20で画像が形成された記録媒体Pが排出される部分である。この媒体排出部40は、画像形成部20の上方の位置に設けられている。また、この媒体排出部40は、筐体10Aの正面Ftにおいて上部の右側に偏って存在する収容空間43として形成されている。収容空間43は、筐体10Aにおいて正面開口とそれに連続した右側面開口により外部に開放された空間になっている。
この媒体排出部40は、収容空間43の左側の内壁面に記録媒体9の排出口41が設けられており、収容空間43の底面に排出口41から排出された記録媒体9を積載して収容する積載面42が設けられている。積載面42は、例えば、排出口41から右方向に離れるにつれて上方に盛り上がるよう傾く面、右肩上がりの斜面として形成されている。
<原稿搬送読取部>
原稿搬送読取部50は、搬送されるシート状の原稿G(図9、図10参照)の原稿像を読み取る構成部分である。
この原稿搬送読取部50は、図3に示されるように、画像形成部20の上方側に配置されている。
また、原稿搬送読取部50は、読取対象の原稿Gを載せる原稿台51と、原稿Gの原稿像を読み取る読取機器部55と、読み取り後の原稿Gが排出される原稿排出部56と、原稿台51の原稿Gを送り出して読取機器部55を通過させた後に原稿排出部56に排出させるよう搬送する搬送機構57と、読取機器部55および搬送機構57を覆うカバー部58と、を有している。
原稿台51は、原稿Gを載せる載せ面を有する構造部分である。
原稿台51は、外部読取部60の後述する台部61の下方に存在するよう配置されている。このため、原稿台51は、原稿搬送読取部50を使用しないときは、図8(A),図9(A)等に示されるように、外部読取部60の台部61で覆われた状態になっている。また、原稿台51は、原稿搬送読取部50を使用するときには、図9(B),図10(B)等に示されるように、外部読取部60の台部61が解放位置に移動されて台部61の上面と連続した状態になり、これにより原稿Gの載せ面が右側に拡大される。
なお、第1の実施形態では、「原稿台」とは、原稿Gが載せられるものという意味で用いている。したがって、「台」は、形状を特定する意味を含むものではない。
また、第1の実施形態における原稿台51は、読取機器部55の右側に配置されており、またその右側に延びる板状に形成されている。この原稿台51は、その上面51aが原稿Gの載せ面になっている。原稿台51の上面51aは、カバー部58の原稿受入口58dから右方側へ向けて上り勾配となる傾斜面とされている。
原稿台51には、図8(A)、図9(B)等に示されるように、側縁規制部34S(いわゆるサイドガイド)が設けられている。側縁規制部34Sは、原稿台51に載せられた原稿Gの側端に接触して、原稿Gの装置奥行方向の一方側および他方側への移動を制限する。
読取機器部55は、搬送される原稿Gの一方の面の原稿像を読み取る第1読取センサ55Aと、搬送される原稿Gの他方の面の原稿像を読み取る第2読取センサ55Bとで構成されている。第1読取センサ55Aと第2読取センサ55Bとしては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)と称される密着型のイメージセンサが用いられる。
原稿排出部56は、読取機器部55によって原稿像が読み取られた原稿Gが排出されて収容される収容面を有する構成部分である。
この原稿排出部56は、原稿台51の下方に存在するよう配置されている。
また、原稿排出部56は、カバー部58の原稿排出口58eから右側に延びる板状に形成されている。原稿排出部56は、その上面56aが原稿Gの収容面になっている。原稿排出部56の上面56aは、カバー部58の原稿排出口58eから右方側へ向けて上り勾配となる傾斜面とされている。
カバー部58は、図8(A)に示されるように、天板58aと、側板58b、58cと、を有している。
天板58aは、読取機器部55に対して上方側に設置されており、読取機器部55を上方側から覆っている。天板58aは、図9(A), 図10(A)に示されるように、外部読取部60の後述する台部61の一部も構成しており、外部読取部60で読み取られる原稿G等を含む読取対象物の一部が載せられる。
側板58bは、読取機器部55に対する装置幅方向の一方側(図8(A)における左方側)に設置されており、読取機器部55を装置幅方向の一方側から覆っている。側板58bは、読取機器部55に対する装置幅方向の他方側(図8(A)における右方側)に設置されており、読取機器部55を装置幅方向の他方側から覆っている。
側板58bには、原稿台51に載せられた原稿Gをカバー部58の内部へ受け入れる原稿受入口58dが形成されている。原稿受入口58dは、装置奥行き方向に延びる開口で構成されている。また、側板58bにおける原稿受入口58dの下方側には、カバー部58の内部から原稿排出部56へ原稿Gが排出される原稿排出口58eが形成されている。原稿排出口58eは、装置奥行き方向に延びる開口で構成されている。
搬送機構57は、カバー部58の内部に配置されている。換言すれば、搬送機構57は、カバー部58によって覆われている。
搬送機構57は、複数の搬送ロール等の搬送部材57a~57e、原稿Gを搬送方向に案内する図示しない案内部材等で構成されている。搬送機構57では、原稿台51に載せられた原稿Gを搬送部材57a~57eによりC字状の搬送経路にて、原稿受入口58dから原稿排出口58e(最終的に原稿排出部56)へ搬送する。
原稿搬送読取部50では、搬送機構57が原稿台51から原稿排出部56へ原稿Gを搬送し、読取機器部55の第一読取センサ55Aおよび第二読取センサ55Bの一方または双方が搬送機構57によって搬送される原稿Gの片面または表裏両面における原稿像を読み取る。
<外部読取部>
外部読取部60は、筐体10Aの外部(上方)において読取対象物を読み取る形式の読取部である。この外部読取部60は、図1等に示されるように、読取対象物を載せて置く載せ部としての台部61と、台部61に置かれる読取対象物を読み取る読取機器部65等で構成されている。
-台部-
台部61は、読取対象物を載せて静止させた状態で置くことが可能な平らな載せ面としての上面61aを有する板状の部材で構成されている。また、台部61は、その上面61aが筐体10Aの最上面になるよう筐体10Aの上端に取り付けられる。
読取対象物は、台部61に置いて読取機器部65により台部61の上方から読み取ることが可能な物であればよい。読取対象物は、例えば、画像の情報が記録されたシート状の原稿Gの他に、本、雑誌、食品、植物等の立体的な物が含まれる。
また、台部61は、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aと同じ高さに設定されている。すなわち、台部61の上面61aは、天板58aの上面に対する同一面上に設置されている。さらに、台部61は、原稿搬送読取部50における原稿台51の上面51aを上方側から覆っている。
また、台部61は、画像形成装置1Aを操作するユーザが立った状態で、原稿G等の読取対象物を載せる操作ができる高さに設けられている(図21参照)。具体的には、台部61は、例えば、画像形成装置1Aが設置された床面から1000mm程の高さに設けられている。
台部61は、具体的には、図8,図9(B)等に示されるように、上面61aが形成される天板61bと、側板61c,61d,61eと、を有している。
台部61の天板61bは、図8(A),図10(A)に示されるように、板厚方向が上下方向とされた板状であって、図11(A)に示されるように、平面視にて略矩形状に形成されている。台部61では、読取対象物の一例である原稿Gが、図9(A),図10(A)等に示されるように、天板61bの上面61aに載せられる。
また、天板61bにおける装置幅方向の寸法及び装置奥行方向の寸法は、原稿台51における装置幅方向の寸法及び装置奥行方向の寸法よりも大きくされている。
台部61の側板61cは、天板61bの右端部から下方側に張り出している。側板61cは、板厚方向が装置幅方向とされた板状に形成されている。側板61cは、原稿台51に対する右方側に設置されており、原稿台51を右方側から覆っている。
台部61の側板61d,61eは、天板61bの前端部及び後端部の各々から下方側に張り出している(図9(B)参照)。側板61d,61eは、板厚方向が装置奥行方向とされた板状に形成されている。側板61d,61eは、原稿台51に対する前方側及び後方側の各々に設置されており、原稿台51を前方側及び後方側の各々から覆っている。
さらに、台部61は、原稿台51を上方側から覆う覆い位置(図10(A)、図12(A)等に示される位置)と、原稿台51に対する上方側を開放する開放位置(図10(B)、図12(B)等に示される位置)と、に移動可能とされている。
第1の実施形態では、台部61は、覆い位置と開放位置とに移動可能に、支持体としての筐体10Aに支持されている。具体的には、台部61の側板61d,61eには、図12に示されるように、左右方向に沿った長孔によるレール62が形成されている。レール62には、原稿台51の前面及び後面に設けられた軸部535が挿入されている。
これにより、台部61は、軸部535がレール62によって覆い位置(図12(A)に示す位置)と開放位置(図12(B)に示す位置)とへ案内されることで、その覆い位置と開放位置との間を装置幅方向に沿って移動する。
台部61は、図8、図10等に示されるように、開放位置において原稿台51に対する読取機器部55とは反対側(すなわち右方側)に配置される。開放位置に位置する台部61には、図9(B),図10(B)等に示されるように、原稿台51に載せられた原稿Gの一部が載せられる。
このように、外部読取部60では、レール62や軸部535等によって、台部61を移動させる移動機構が構成されている。当該移動機構としては、前述の構成に限られず、種々の機械要素を用いて構成可能である。
また、台部61は、前述のように、原稿搬送読取部50における原稿台51を覆うカバーとしての機能を有している。すなわち、台部61が、原稿台51を覆うカバーを兼ねている。台部61は、カバーとしての機能を有するため、原稿台51のカバー(被覆部材)として把握してもよい。
-読取機器部-
読取機器部65は、台部61に置かれる読取対象物を光学的に読み取ることが可能な読取機器66(図3を参照)とその読取機器65aを支持して取り付ける部材67等の部品で構成されている。
第1の実施形態における読取機器部65は、読取機器66が、台部61の後端側から上方に所要の長さだけ立ち上がった状態で支持部67により支持されて台部61の方を読み取ることが可能な姿勢で取り付けられている。
支持部67は、台部61に対する後方側において筐体10Aから上方へ延びる支柱部67aと、支柱部67aの上端部から前方側へ屈曲して延びる取付部67bと、を有している。読取機器66は、取付部67bに取り付けられている。これにより、読取機器66は、台部61より上方側に設置されている。
読取機器66としては、例えば、感光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子やレンズ等の光学素子を組み合わせて構成されるカメラが使用される。この読取機器66としてのカメラは、書画カメラと称されることもある。
読取機器66としてのカメラは、また、そのカメラは、下方側に向けられており、台部61の上面61aに載せられた原稿G等の読取対象物を読み取り可能とされている。そのカメラの光軸は、前方側から見て、例えば、上下方向に沿っている。
読取機器66は、図11(A)に示されるように、原稿搬送読取部50と台部61とに跨った読取範囲MHを有している。原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aの天面と台部61の上面61aは、少なくとも、読取機器66の読取範囲MHにおいて平面状に形成されている。第1の実施形態では、天板58aの天面の全面と台部61の上面61aの全面が、平面状に形成されている。
ここで、平面状とは、読取機器66での読み取りに適したシート状の原稿Gの姿勢に支持可能な程度に平面にされていることをいい、読取機器66での読み取りに適した原稿Gの姿勢に支持可能な範囲で形成される凹凸は許容される。また、読み取りに適した原稿Gの姿勢とは、平滑な姿勢であって、少なくとも、天板58aの天面と台部61の上面61aとに跨ってシート状の原稿G(具体的には、普通紙)を載せた場合に比べ、たわみが小さい姿勢である。
なお、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aの天面と台部61の上面61aは、読取機器66の光軸に対して垂直であることが望ましい。少なくとも、画像形成装置1Aでは、前方側から見た場合において、読取機器66の光軸に対する垂直方向に対する天板58aの天面および台部61の上面61aの角度は、当該垂直方向に対する原稿搬送読取部50における原稿台51の上面51aの角度よりも、小さくなっている。
また、外部読取部60においては、読み取りの際に台部61に置かれている読取対象物を照明する照明装置68を備えている。
照明装置68は、1つ以上の光源で構成され、例えば、図13に概略的に示されるように、光源68a、68b、68c、68dから構成される。光源68a、68b、68c、68dは、支持部67の支柱部67aに設けられている。つまり、光源68a、68b、68c、68dは、台部61の上方に設けられている。
具体的には、光源68a、68bは、読取機器66の近傍であって、支持部67の取付部67bの読取機器66の左右両側に下向きに設けられている。光源68c、68dは、操作パネル91の近傍であって、後述する操作パネル91の下端の支柱部67aの左右両側の端部に斜め下向きに設けられている。
このように光源68a、68bと光源68c、68dは、台部61からの高さが異なる位置に配置されている。すなわち、光源68a、68b、68c、68dは、それぞれ読取対象物である被写体にあたる光の角度が異なる位置に配置され、その被写体に向かってそれぞれ異なる方向から光を照射するように構成されている。これにより、外部読取部60では、被写体と台部61(上面61a)との判別性を向上させることができる。
また、画像形成装置1Aでは、図1等に示されるように、読取機器部65を支持する支持部67の支柱部67aにおける根元側でかつ手前側の位置に、画像形成装置1Aの操作をする操作パネル91が設けられている。
操作パネル91は、その操作性の向上等の観点から、台部61より上方に離れた位置に存在するよう配置されている。この操作パネル91は、主に、操作画面の表示と操作が可能なタッチ式液晶パネル等の表示部を有したものであるが、ボタン等の機械的な操作部を備えていてもよい。
<正面開閉カバー>
そして、画像形成装置1Aにおける正面開閉カバー11Aは、図1から図3等に示されるように、装置本体である筐体10Aの正面のうち少なくとも画像形成部20の一部と媒体収容部30Aの一部を跨るように覆って開閉するカバーである。
第1の実施形態における正面開閉カバー11Aは、筐体10Aの正面のうち媒体排出部40と外部読取部60の台部61を除いた部分であって、画像形成部20と媒体収容部30Aの双方の全部を覆うことが可能な開閉カバーとして構成されている。
また換言すれば、この正面開閉カバー11Aは、筐体10Aの左右方向において画像形成部20の左右方向の端から端までを覆うとともに媒体収容部30Aの左右方向の端から端までを覆う1つの開閉カバーとして構成されている。
この正面開閉カバー11Aは、筐体10Aの正面における左右方向の端(左端10h)から端(右端10m)まで覆って開閉する開閉カバーでもある。
なお、上記端から端まで覆っているとは、装置本体である筐体10Aの正面とその左側面との境界部分から筐体10Aの正面とその右側面の境界部分まで完全に覆っているもののみならず、少なくとも左右方向において媒体収容部30Aが覆われているものも含む。
また、正面開閉カバー11Aは、その全体形状が、図2等に示されるように、筐体10Aの正面の台部61を除いた下方の部分である上下方向に長い長方形のうち右上部半分ほどが媒体排出部40の正面開口の形状に対応した形状に切り欠かれた切欠き部11dを有する形状になっている。また、正面開閉カバー11Aは、その外周縁にフランジが形成されている。
さらに、この正面開閉カバー11Aは、図2等に示されるように、筐体10Aの正面における左端10hにおいて複数(本例では3つ)のヒンジ等の開閉支持部材16を介して矢印Do,Dcで示す方向に開閉動するよう取り付けられている。開閉支持部材16は、筐体10Aの正面における左端10hの上下方向に離間して設けられている。
これにより、正面開閉カバー11Aは、その全体が左横方向(矢印Doで示す方向)に開くようになっている。
また、正面開閉カバー11Aは、画像形成部20の全部と媒体収容部30Aの全部を筐体10Aの前側(装置奥行き方向)から覆う覆い位置と(図1参照)、その画像形成部20の全部と媒体収容部30Aの全部を装置奥行き方向へ開放する開放位置(図2、図3参照)との間を移動する。
なお、正面開閉カバー11Aは、上記移動の際、図示せぬストッパーと当たって覆い位置で停止する。また、正面開閉カバー11Aは、覆い位置に停止している状態から開閉支持部材16を支点にして開放位置にむけて回転移動させると、図示せぬストッパーと当たって開放位置で停止する。
この画像形成装置1Aにおいては、図1や図2に示されるように、右の側面カバー14の前側端部に取っ手誘導窪み部14cが設けられている。取っ手誘導窪み部14cは、正面開閉カバー11Aを開ける際に、正面開閉カバー11Aの取っ手になる部分に使用者の指を引っ掛けやすいように誘導する窪み形状で形成された部分である。
以上より、正面開閉カバー11Aは、覆い位置に位置したときには、筐体10Aに装着された媒体収容部30Aの3つの収容部31A,31B,31Cに対する離脱作業を制限する。
一方、正面開閉カバー11Aは、開放位置に位置したときには、筐体10Aに装着された収容部31A,31B,31Cに対する離脱作業を制限しない。換言すれば、筐体10Aに装着された収容部31A,31B,31Cに対する離脱作業を許容する。
また、正面開閉カバー11Aが開放位置に位置した状態で、例えば筐体10Aに装着された収容部31Aを装置奥行き方向に引き出して筐体10Aに対して離脱させると、離脱した収容部31Aの収容本体部32における底板32aが底板32aの厚さ方向に開放されている。
<側面開閉カバー>
また、画像形成装置1Aにおける左の側面開閉カバー13は、図14または図15に示されるように、筐体10Aの左側面のうち外部読取部60の台部61と上端カバー部15の一部を除いた部分であって画像形成部20と媒体収容部30Aの双方の全部を覆うことが可能な単一の開閉カバーとして構成されている。
また、この左の側面開閉カバー13は、図15に示されるように、画像形成部20の一部である定着装置26や媒体搬送路35の一部も覆って開閉する単一の開閉カバーとして構成されているともいえる。
さらに、この左の側面開閉カバー13は、その内面側に媒体搬送路35の一部や断熱部材等の部材が設けられている等の理由で、正面開閉カバー11Aよりも重い開閉カバーになっている。
そして、左の側面開閉カバー13は、その全体形状が、図5等に示されるように、筐体10Aの右側面の台部61と上端カバー部15を除いた下方の部分である上下方向に長い長方形の一部が切り欠かれた切欠き部13dを有する形状になっている。
切欠き部13dは、上端カバー部15の前後方向に長い長方形状に対応した形状であり、上記長方形における上部の前方側の部分に設けられている。
また、左の側面開閉カバー13は、図2等に示されるように、筐体10Aの左側面における後端に複数(本例では3つ)のヒンジ等の開閉支持部材16を介して矢印Do,Dcで示す方向に開閉動するよう取り付けられている。開閉支持部材16は、左の側面開閉カバー13の左右方向(筐体10Aで見た場合は前後方向)における両端のうち後方の端に、上下方向で離間した関係で配置されている。
これにより、左の側面開閉カバー13は、その全体が後方側(矢印Doで示す方向)に開くようになっている。
さらに、左の側面開閉カバー13は、筐体10Aの左側面のうち外部読取部60の台部61と上端部の一部(上端カバー部15)を除いた部分を装置幅方向から覆う覆い位置と(図14参照)、その筐体10Aの部分を装置幅方向へ開放する開放位置(図15参照)との間を移動する。
左の側面開閉カバー13は、上記移動の際、図示せぬストッパーと当たって覆い位置で停止する。また、左の側面開閉カバー13は、覆い位置に停止している状態から開閉支持部材16を支点にして開放位置にむけて回転移動させると、図示せぬストッパーと当たって開放位置で停止する。
この他にも、左の側面開閉カバー13は、媒体搬送路35によって記録媒体Pが搬送される側方から筐体10Aを覆っている。このため、開放位置に位置した左の側面開閉カバー13は、図15に示されるように、記録媒体Pが搬送される媒体搬送路35の少なくとも一部を装置幅方向へ開放するようになっている。
また、第1の実施形態では、左の側面開閉カバー13は、画像形成装置1Aの筐体10Aを装置幅方向から覆う機能も備えている。これにより、左の側面開閉カバー13は、図15に示されるように、筐体10Aに装着された定着装置26を装置幅方向から覆う覆い位置と、定着装置26を装置幅方向へ開放する開放位置とに移動する。
また、画像形成装置1Aは、図16に示されるように、画像形成部20、原稿搬送読取部50、外部読取部60、媒体搬送路35等の装置全体の動作を総括して制御する中央制御部95を中心にした制御系の構成を備えている。
中央制御部95は、CPU等の演算処理装置、メモリ等の記憶素子、入出力部、制御回路部等で構成されている。また、中央制御部95は、記録素子等に格納された制御プログラム、参照データ、検出データ等に応じて制御対象にむけて必要な制御指令を送信するようになっている。
また中央制御部95は、通信部96,操作表示部97,記憶部98,検出部99、画像形成制御部201,媒体搬送制御部351,原稿搬送読取制御部501,外部読取制御部601,照明制御部681等と、所要の伝送路912等を介して接続されている。
通信部96は、画像形成装置1Aと接続される端末装置から送信されてきた指示情報(例えば画像形成動作指令、原稿読取動作指令、外部読取動作指令等)を受信する。
操作表示部97は、操作パネル91や端末装置等の表示画面に各種情報を表示する。操作表示部87は、使用者であるユーザにより行われた各種操作情報を入力する。操作パネル91は、外部読取部60による読み取りが行われる際、中央制御部95により表示画面が消灯するよう制御される。
記憶部98は、中央制御部95等により生成された画像データ等の各種データを格納する。
検出部99は、制御に必要な情報を検出する。検出部99は、各種センサ等で構成される。
画像形成制御部201は、画像形成部20の動作を制御する。
媒体搬送制御部351は、媒体搬送路35の動作を制御する。
原稿搬送読取制御部501は、原稿搬送読取部50の読取機器57,搬送機構47等の動作を制御する。
外部読取制御部601は、外部読取部60の読取機器66等の動作を制御する。
照明制御部681は、照明装置68の動作を制御する。照明装置68は、中央制御部95により、点灯、消灯、光の明るさや光軸等の調整に関して制御される。
画像形成装置1Aでは、検出部85の一例として、画像形成装置1Aの動作に関する安全機構の1つでもあるインターロックスイッチ86を適用している。インターロックスイッチ86は、例えば、図2に示されるように、正面開閉カバー11Aに設けられたインターロックスイッチ86の可動接続部86aと筐体10Aに設けられたインターロックスイッチ86のスイッチ部86bで構成されている。
中央制御部95は、インターロックスイッチ86が接続状態にあるときに画像形成部20,原稿搬送読取部50、外部読取部60、媒体搬送路35等の動作が実行可能になるよう制御する。接続状態は、可動接続部86aがスイッチ部86bに接続されている状態である。
反対に、中央制御部95は、インターロックスイッチ86が非接続状態にあるときに画像形成部20,原稿搬送読取部50、外部読取部60、媒体搬送路37等の動作が不可能になるよう制御する。非接続状態は、可動接続部86aがスイッチ部86bから離脱して接続されていない状態である。この非接続状態にあるときの中央制御部95は、動作が停止中のときは動作の実行を開始させない(実行指示を受け付けない)ように制御し、また動作中のときはその動作を強制的に停止させるよう制御する。
<作用および効果>
以上の構成からなる画像形成装置1Aは、図1に示されるように、正面開閉カバー11Aを閉じているとき、すなわち覆い位置に位置しているときは、筐体10Aの正面の外装において画像形成部20の全部(定着装置26を含む)と媒体収容部30Aの全部が、1つの正面開閉カバー11Aによって覆われた状態になる。
このときの正面開閉カバー11Aは、筐体10Aの左右方向において少なくとも媒体収容部30Aの左右方向の端から端までを覆っている。
したがって、この画像形成装置1Aでは、媒体収容部30Aを左右方向の端から端まで至る間において複数のカバーで覆う場合に比べると、少なくとも媒体収容部30Aの外装においてカバーどうしによって生じる上下方向にほぼ沿う分割線Lv(図41参照)を存在させず減らすことができる。特に画像形成装置1Aでは、閉じた正面開閉カバー11Aにより、画像形成部20と媒体収容部30Aを跨ぐように延びる分割線を存在させないこともできる。
上下方向にほぼ沿う分割線Lvとは、上下方向に沿って平行に延びる分割線の他、上下方向に対して傾いて(例えば上下方向に対して±45°以内の角度で)延びる分割線を含む。
この点、図41に示す比較例1の画像形成装置100Aは、画像形成部20の全部と媒体収容部30Aの全部を2つの開閉カバー111,112でそれぞれ覆って開閉する構成になっている。
このような比較例1の画像形成装置100Aにおいては、その筐体10Aの正面の外装において開閉カバー111と開閉カバー112の境界線にもなる縦の分割線Lvが存在することになる。この場合の縦の分割線Lvは、画像形成部20と媒体収容部30Aを上下方向に縦断するよう延びる分割線になっている。このため、比較例1の画像形成装置100Aの場合は、筐体10Aの正面の外装において縦の分割線Lvが存在する分、筐体10Aの正面の外観の品質(美観)が損なわれる。
また、画像形成装置1Aは、正面開閉カバー11Aが媒体収容部30Aにおける3つの収容部31A,31B,31Cのすべて(全部)を覆うよう構成されている。
このため、画像形成装置1Aでは、閉じた正面開閉カバー11Aにより、筐体10Aの正面の外装(正面開閉カバー11A)において媒体収容部30Aの複数の収容部31A,31B,31Cどうし間にも各収容部31A,31B,31Cの輪郭線によって生じる分割線が存在することがない。これにより、各収容部31A,31B,31Cの輪郭線によって生じる分割線が存在する場合に比べて、美観の損失が抑制される。
しかも、画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aにより媒体収容部30Aの全体を一度に覆い隠すことが可能である。これにより、媒体収容部30Aとしては、例えば斜め収容部31Aのような特有な形態からなる収容部であっても採用することができる。また、画像形成装置1Aでは、媒体収容部30Aとして斜め収容部31Aが含まれている場合であっても、その斜め収容部31Aを隠して外観の品質を維持することが可能になる。
また、画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aが覆い位置に位置しているときは、収容部31A,31B,31Cを筐体10Aから離脱させる(引き出し)作業が制限される。
ちなみに、画像形成装置1Aについては、その正面開閉カバー11Aに代えて、図17に示されるような正面開閉カバー11Dを採用した画像形成装置1Cとすることも可能である。
正面開閉カバー11Dは、筐体10Aの正面のうち画像形成部20の全部と媒体収容部30Aの一部である斜め収容部31Aを覆って開閉する開閉カバーであり、しかも、その下端11vが斜め収容部31Aの下辺における斜めの輪郭線Jiにほぼ沿った形状とした開閉カバーである。この正面開閉カバー11Dも、媒体収容部30Aの一部である斜め収容部31Aの左右方向の端から端まで覆う開閉カバーになる。また、この正面開閉カバー11Dは、画像形成部20の左右方向の端から端まで覆う開閉カバーでもある。
しかし、この正面開閉カバー11Dを採用した参考例としての画像形成装置1Cにおいては、図17に示されるように、媒体収容部30Aの残りの収容部31B,31Cを覆う第2の正面開閉カバー11Eを併設する必要がある。
しかも、この画像形成装置1Cの場合は、正面開閉カバー11Dと第2の正面開閉カバー11Eの間に斜め方向に延びる分割線Ldが存在することとなり、その分割線Ldが存在する分だけ外観の品質の向上が難しくなる。
ただし、この正面開閉カバー11Dを採用した画像形成装置1Cであっても、図42に示される比較例2の画像形成装置100Bに比べると、以下の点で優れる。
まず、比較例2の画像形成装置100Bは、正面開閉カバー115として、画像形成部20の全部を覆うが、媒体収容部30Aを全く覆わない開閉カバーを採用している。つまり、このときの正面開閉カバー115は、画像形成部20の一部と媒体収容部30Aの一部を少なくとも跨るように覆う開閉カバーになっていない。
また、比較例2の画像形成装置100Bは、媒体収容部30Aにおける斜め収容部31Aを覆う外装カバー331を設け、媒体収容部30Aにおける2つの収容部31B,31Cを覆う第2の正面開閉カバー117を設けている。
すなわち、画像形成装置1Cと比較例2の画像形成装置100Bと比べた場合、比較例2の画像形成装置100Bでは、正面開閉カバー115で斜め収容部31Aを覆わないため、2本の斜めの分割線Ld1,Ld2が存在してしまう。特に画像形成装置100Bでは、画像形成部20と媒体収容部30Aの境界に分割線(Ld1)が存在することになる。
その点、正面開閉カバー11Dを採用した画像形成装置1Cでは、斜めの分割線Ldが1本になり、その分、分割線Ldの数が抑制されて筐体10Aの正面の外装における外観の品質が向上する。
これに対して、第1の実施形態に係る画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aとして、その下端11vが、斜め収容部31Aの斜めの輪郭線Jiに沿うことなく左右方向にほぼ水平に延びる形状からなる開閉カバーを採用している。
このため、画像形成装置1Aでは、斜め収容部31Aの存在がわからないように覆って隠すことが可能になり、外観の品質を維持することも可能になる。また、画像形成装置1Aでは、媒体収容部30Aのように斜め収容部31A以外の収容部31B,31Cを有していても、その収容部31B,31Cを覆うための比較例2の画像形成装置100Aにおけるような第2の正面開閉カバー11Eを別途設ける必要がない。
さらに、画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aよりも重い左の側面開閉カバー13がその左右方向の後端において開閉支持部材16で開閉するよう構成されている。
このため、画像形成装置1Aは、左の側面開閉カバー13がその上下方向のいずれか一方の端に設ける開閉支持部材16で開閉するよう構成されている場合と比べると、側面開閉カバー13を開閉動するときに振動が発生しにくくなる。この結果、側面開閉カバー13の開閉時に振動が外部読取部60における読取機器66に伝わって読取機器66を振動させることが抑制される。これは、外部読取部60による読取動作中に側面開閉カバー13を開閉させる必要があるときに特に有効である。
この他、画像形成装置1Aは、筐体10Aの右側面のうち画像形成部20と媒体収容部30Aを跨るように覆って開閉する左の側面開閉カバー13を備えている。
このため、この画像形成装置1Aでは、筐体10Aの左側面の外装において画像形成部20と媒体収容部30Aを縦断する縦の分割線を存在させることがなく、その左側面の外装における外観の品質が向上する。
また、画像形成装置1Aは、正面開閉カバー11Aを開けると、正面開閉カバー11A側にあるインターロックスイッチ86の可動接続部82aが筐体10A側にあるインターロックスイッチ86のスイッチ部86bから離脱して非接続の状態になる。画像形成装置1Aによる画像形成動作が実行中のときに正面開閉カバー11Aを開けた場合は、インターロックスイッチ86の非接続の状態になった検出情報により制御装置8が画像形成制御部201、外部読取制御部601、媒体搬送制御部351に対して動作を強制的に停止させる制御を行う。
このため、画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aを開けたときに筐体10Aの正面側に露出する画像形成部20と媒体搬送路35の各動作(画像形成動作)が停止するので、安全性が確保される。
ちなみに、中央制御部95については、画像形成動作のために媒体搬送路35の途中に存在する記録媒体Pがある場合、正面開閉カバー11Aを開けた際、その搬送途上にある記録媒体Pを媒体排出部40まで搬送して排出させた後に、媒体搬送路35の動作を停止するよう制御を行うように構成してもよい。
また、画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aが、媒体収容部30Aの左側に配置された開閉支持部材16を中心に開閉し、開放位置へ移動した場合に、筐体10Aの正面から見て左上から右下にむけて斜めに下降するよう配置されている収容部31Aを装置奥行き方向の手前側へ開放する。これにより、正面開閉カバー11Aが開放位置に移動した場合には、収容部31Aの右側には正面開閉カバー11Aが配置されない(存在しない)ため、ユーザが収容部31Aに記録媒体P1を収容するときの作業性がより容易となる。
また、画像形成装置1Aでは、開放位置に位置した状態の正面開閉カバー11Aにおける開閉支持部材16の位置が、装置奥行き(前側の)方向から見て、上端から下端へ傾斜している斜めの収容部31Aの下端よりも上端に近い位置に配置されている。これにより、画像形成装置1Aでは、開放位置に位置する正面開閉カバー11Aの開閉支持部材16が、装置奥行き方向から見て、収容部31Aの上端よりも下端に近い位置に配置されている場合と比べると、正面開閉カバー11Aを開放位置に移動させて収容部31Aを引き出した状態での作業空間が広くなり、記録媒体P1を収容する作業性が向上する。
また、画像形成装置1Aでは、正面開閉カバー11Aが開放位置に位置した状態で、斜めの収容部31Aを筐体10Aに対して離脱させると、離脱した収容部31Aの底板32a(図6参照)が底板32aの厚さ方向に開放されている。これにより、筐体10Aから離脱した収容部31Aの底板32aが底板32aの厚さ方向に開放されていない場合と比べると、収容部31Aに記録媒体P1を収容する作業性が向上する。
また、画像形成装置1Aでは、その正面Ft側から見て、図4に示されるように、斜めの収容部31Aの下端が、収容部31Aの上端側の筐体10Aの左端10h(側壁)よりも収容部31Aの下端側の筐体10Aの右端10m(側壁)に近い。これにより、収容部31Aの下端が上記右端10m(側壁)よりも上記左端10h(側壁)に近い場合と比べると、収容部31Aに記録媒体P1を収容する作業性が向上する。
また、画像形成装置1Aでは、図18に示されるように、正面開閉カバー11Aの移動軌跡と左の側面開閉カバー13の移動軌跡とは離れている。これにより、正面開閉カバー11Aの移動位置に係わらず、左の側面開閉カバー13が移動する。ここで、正面開閉カバー11Aの移動軌跡と左の側面開閉カバー13の移動軌跡とは離れているとは、立体的に2つの移動軌跡が重ならないことである。
また、画像形成装置1Aにおいては、左の側面開閉カバー13が開放位置に位置した状態で、記録媒体Pの媒体搬送路35の一部が開放されることで、媒体搬送路35の途中に詰まった記録媒体Pの除去が可能となる。
また、画像形成装置1Aにおいては、正面開閉カバー11Aが開放位置に位置した状態で、画像形成部20(定着装置26を含む)の保守が可能となる。
さらに、画像形成装置1Aでは、その正面側から見て、筐体10Aに対して離脱された(引き出された)収容部31Aが、その左右方向において一端と他端との上下位置が異なるように水平方向に対して傾斜している。これにより、収容部31Aに代えて、図43(A)に示す比較例3の媒体収容部300Aにおける収容部310Aを採用した場合と比べると、記録媒体P1を供給する際に、装置幅方向(左右方向)において、収容部31Aが配置されている範囲が小さくなる。
比較例3の媒体収容部300Aは、斜めに配置する収容部31Aに代えて、左右方向における一端と一端との上下位置が同じで水平方向に沿うよう配置する収容部310Aを適用した例である。
また、媒体収容部30Aにおいては、図5に示されるように、その前側から見て、装置幅方向において、筐体10Aに装着された収容部31Aに収容される最大サイズの記録媒体P1が配置される範囲R1内に、筐体10Aに対して装着された収容部31Bに収容される最大サイズの記録媒体P2が配置される。これにより、傾斜して配置された収容部31Aと収容部310Bとの形状が同一形状と仮定すると、図43(B)に示す比較例4の媒体収容部300Bと比べると、装置幅方向における記録媒体P1が配置される範囲が小さくなる。
ここで、比較例4の媒体収容部300Bは、互いに同じ角度で傾斜して上下方向にずらした状態で配置されている3つの収容部310B,310C,310Dを備えた媒体収容部の例である。
この媒体収容部300Bでは、中段の収容部310Cに収容可能な記録媒体P12の最大サイズは、最上段の収容部310Bに収容可能な記録媒体P11の最大サイズと比して小さい。また、最下段の収容部310Dに収容可能な記録媒体P13の最大サイズは、中段の収容部310Cに収容可能な記録媒体P12の最大サイズと比して小さい。
この媒体収容部300Bでは、最上段の収容部310Bに収容される記録媒体P11の収容可能枚数と、収容部31に収容される記録媒体Pの収容可能枚数と、中段の収容部310Cに収容される記録媒体P12の収容可能枚数とが同様である。これにより、収容される記録媒体Pの厚さ方向における総合厚さについては、最上段の収容部310Bと、中段の収容部310Cと、最下段の収容部310Dとは同様とされている。
また、比較例4の媒体収容部300Bでは、最上段の収容部310Bに収容された最大サイズの記録媒体P11と最下段の収容部310Dに収容された最大サイズの記録媒体P13は、図43(B)に示されるように、左右方向において、最上段の収容部310Bに収容された最大サイズの記録媒体P11が配置されている範囲(図中R4)から突出している。換言すれば、範囲R4からはみ出している。ちなみに、比較例4の媒体収容部300Bでは、中段の収容部310Cに収容された最大サイズの記録媒体P12と最下段の収容部310Dに収容された最大サイズの記録媒体P13の一部が、装置幅方向において、範囲R4からはみ出しているが、記録媒体P12,P13の全体が範囲R4からはみ出していてもよい。
また、中段の収容部310Cに収容された最大サイズの記録媒体P12は、図43(B)に示されるように、上下方向において、最上段の収容部に収容された最大サイズの記録媒体P11が配置されている範囲(図中R5)から突出している。換言すれば、範囲R5からはみ出している。ちなみに、比較例4の媒体収容部300Bでは、中段の収容部310Cに収容された最大サイズの記録媒体P12の一部が、上下方向において、範囲R5からはみ出しているが、記録媒体P12の全体が範囲R5からはみ出していてもよい。
また、第1の実施形態における媒体収容部30Aでは、中段の収容部31Bに収容された最大サイズの記録媒体P2は、筐体10Aの上下方向と左右方向の両方の方向において、最上段の斜めの収容部31Aに収容された最大サイズの記録媒体P1が配置されている範囲R1内に配置されている。これにより、傾斜して配置された最上段の収容部31Aと比較例4の最上段の収容部310Bとの形状が同一形状であると仮定した場合、比較例4における媒体収容部300Bと比べると、上下方向と左右方向における記録媒体P2が配置される範囲が小さくなる。
また、媒体収容部30Aでは、最下段の収容部31Cに収容された最大サイズの記録媒体P3は、筐体10Aの左右方向において、最上段の収容部31Aに収容された最大サイズの記録媒体P1が配置されている範囲R1内に配置されている。これにより、傾斜して配置された最上段の収容部31Aと比較例4の最上段の収容部310Bとの形状が同一形状であると仮定した場合、比較例4における媒体収容部300Bと比べると、左右方向における記録媒体P3が配置される範囲が小さくなる。
また、媒体収容部30Aにおいては、中段の収容部31Bと最下段の収容部31Cの傾斜度合が、最上段の収容部31Aの傾斜度合と比して小さい。これにより、収容部31Bと収容部31Cの傾斜度合が最上段の収容部31Aの傾斜度合と同じ場合と比べると、収容部31Bと収容部31Cにそれぞれ収容されている記録媒体P2,P3が傾斜方向に移動しようとするのが抑制される。
また、媒体収容部30Aにおいては、中段の収容部31Bと最下段の収容部31Cが、水平に配置されている。これにより、収容部31Bと収容部31Cが水平方向に対して傾斜している構成である場合と比べると、収容部31Bと収容部31Cにそれぞれ収容されている記録媒体Pが傾斜方向に移動しようとするのが抑制される。
さらに、媒体収容部30Aにおいては、最下段の収容部31Cに収容可能とされる記録媒体P3の枚数は、最上段の収容部31Aに収容可能とされる記録媒体P1の枚数と中段の収容部31Bに収容可能とされる記録媒体P2の枚数と比して多い。これにより、最下段の収容部31Cに収容可能な記録媒体P3の枚数が、最上段の収容部31Aに収容可能な記録媒体P1の枚数と、中段の収容部31Bに収容可能とされる記録媒体P2の枚数よりも少ない場合と比べると、記録媒体P3が収容された状態での媒体収容部30Aの重心が下方に位置する。
また、媒体収容部30Aにおいては、最上段の収容部31Aの位置に係わらず、筐体10Aに対して装着された中段の収容部31Bと最下段の収容部31Cを筐体10Aから装置手前側(前側)へ引き出すことができる。これにより、最上段の収容部31Aが筐体10Aに対して離脱された状態で、中段の収容部31Bと最下段の収容部31Cの両方が引き出すことができない構成と比べると、収容部31Bまたは収容部31Cへの記録媒体P2またはP3の供給が容易になる。
また、画像形成装置1Aにおいては、媒体収容部30Aを備えていない場合と比べると、画像形成装置1Aに記録媒体P(特に記録媒体P1)を供給する際に必要とされる範囲が小さくなる。
また、画像形成装置1Aにおいては、原稿搬送読取部50に加えて外部読取部60を備えている。このため、画像形成装置1Aでは、搬送される原稿Gの原稿画像を読み取る原稿搬送読取部50の読取機器部55と、原稿搬送読取部50の原稿台51と原稿排出部56より上方側に設置された台部61の上方側に配置する外部読取部60の読取機器部65との両方を設置することができる。
また、画像形成装置1Aでは、外部読取部60における台部61の上面61aが、少なくとも、外部読取部60における読取機器部65の読取範囲MHにおいて平面状に形成されている。このため、台部61の上面61aが読取機器部65の読取範囲MHにおいて、読み取りに適した原稿の姿勢に支持することが困難な範囲で形成される凹凸が形成されている場合に比べると、読取機器部65による読み取りに適したシート状の原稿Gの姿勢を作り出すことが可能となる。
また、画像形成装置1Aでは、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aの天面と外部読取部60における台部61の上面61aが、少なくとも、読取機器部65の読取範囲MHにおいて同じ高さの平面状に形成されている。このため、台部61の上面61aとカバー部58の天板58aの天面が、読取機器部65の読取範囲MHにおいて、読み取りに適した原稿の姿勢に支持することが困難な範囲で形成される凹凸が形成されている場合に比べると、読取機器部65による読み取りに適した原稿Gの姿勢を作り出すことができる。
また、画像形成装置1Aでは、台部61の上面61aとカバー部58の天板58aの天面にシート状の原稿Gを載せられる。このため、台部61の上面61aのみに原稿Gが載せられる場合に比べると、原稿Gを載せることができる範囲が拡大される。
また、画像形成装置1Aでは、外部読取部60における台部61が、原稿搬送読取部50における原稿台51に対する上方側を開放する開放位置に移動可能とされている。このため、原稿搬送読取部50では、原稿台51に対する上方側の位置から、原稿台51の上面51aに原稿Gを載せることができる。
また、画像形成装置1Aでは、開放位置に移動させた台部61の上面61aに、原稿搬送読取部50における原稿台51に載せられた原稿Gの一部が載せられる。このため、原稿Gが原稿台51のみに載せられる場合に比べると、原稿Gを載せることができる範囲が拡大される。
また、画像形成装置1Aでは、外部読取部60における台部61の上面61aが、画像形成装置1Aを操作するユーザが立った状態で原稿Gを載せる操作ができる高さに設けられている。このため、ユーザが座ることなく、原稿Gを台部61の上面61aに載せる操作を行うことができる。
また、画像形成装置1Aでは、原稿搬送読取部50と外部読取部60とでそれぞれ読み取った各画像を記録媒体Pに形成することが可能な画像形成部20を備えている。このため、画像形成部20において、搬送される原稿Gの原稿画像と台部61に載せられた原稿Gの画像とを記録媒体Pに形成することできる。
<第1の実施形態の更なる詳細な構成>
-外部読取部に関する詳細な構成-
外部読取部60における載せ台または原稿台でもある台部61は、図1、図8等に示されるように、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aと合わせて使用する構成になっている。
台部61の上面61aとカバー部58の天板58aの上面(天面)はいずれも、図9(A)、図11(A)等に示されるように、その上方側から見て矩形状を成している。
台部61は、カバー部58の天板58aを加えて前後方向および左右方向に沿う平面に沿って拡がった台部になっており、その合わせた上面が読取対象物の一例であるシート状の原稿Gが載せられる原稿載せ面63としても機能するよう構成されている。
また、この原稿載せ面63は、図8(B)、図19(A)等に示されるように、台部61の右側の端部縁と、カバー部58の天板58aの上面における右側の端部縁とが、隙間Sを挟んで合わさるように並んだ状態で構成されている。
ここで、隙間Sは、図8(B)や図19(A)に示されるように、装置奥行方向(前側)から見て、前後方向に沿って延びている。
また、隙間Sは、台部61とカバー部58の天板58aとの間において境界線Kを形成している。換言すると、台部61の上面61aとカバー部58の天板58aの上面との間には、図8(B)や図19(A)に示されるように、隙間Sによって境界線Kが形成されている。境界線Kは、装置の前後方向に延びる単一の直線状を成している。図8(B)や図19(A)においては、隙間Sが、台部61とカバー部58との間に形成されているものとして強調されて図示されている。
原稿載せ面63を構成する台部61の上面61aとカバー部58の天板58aの上面には、図19(A)に示されるように、原稿載せ面63に載せられる原稿Gの位置合わせをする印(マーク)Mを有する。
印Mは、画像形成装置1Aの上方から見てL字状を成しており、例えば装置幅方向を長手方向とするA3判サイズの原稿Gの四隅に対応して載せ面30aに4つ形成されている。4つの印Mのうち、左側の2つの印Mは原稿搬送読取部50のカバー部58の天板58aの上面に形成されており、右側の2つの印Mは台部61の上面61aに形成されている。印Mは、例えば、塗装によって形成されている。原稿載せ面63に載せられる原稿Gの大きさは、どのような大きさの原稿でもよいが、市場に流通しているような規定のサイズ(例えば、A3判サイズやA4判サイズの原稿)や収容部30Aに収容されるサイズの原稿が好ましい。
4つの印Mに対応しているA3判サイズの原稿Gの中心(仮想中心線Lc)は、図19(A)に示されるように、装置幅方向における位置が外部読取部60における読取機器66による撮影範囲(画角)ACの中心と重なっている。A3判サイズ以外のA4判等のサイズの原稿Gは、その原稿Gの中心の位置が撮影範囲ACの中心と重なるように原稿載せ面63に載せられることが好ましい。
印Mは、境界線Kに対して離れている位置にそれぞれ形成されている。換言すると、境界線Kは、印Mに対して原稿載せ面63に沿ってずれている位置に形成されている。
第1の実施形態では、A3判サイズの原稿Gが原稿載せ面63に載せられているときに当該原稿Gで覆われている位置に、境界線Kが形成されている。また、読取機器66の撮影範囲AC内においては、A3判サイズの原稿Gで覆われていない位置に境界線Kが存在しない。換言すれば、境界線Kは、原稿載せ面63にA3判サイズの原稿Gが載っているとき、読取機器66の撮影範囲AC内においてはA3判サイズの原稿Gで覆われる範囲内にのみ形成されている。
なお、撮影範囲AC外においては、A3判サイズの原稿Gで覆われる範囲外にも、境界線Kが存在してもよい。また、境界線Kは、原稿載せ面63を三分割したときの中央部に存在する。具体的には、境界線Kは、原稿載せ面63を装置幅方向において三等分したときの中央部分に存在する。
原稿載せ面63を構成するカバー部58の天板58aは、図8(B)に示されるように、その一部が、台部61の上面61aと装置上下方向で重なる重なり部64を形成している。
カバー部58の天板58aは、台部61の左側の端面に対して対向している端面58fと、台部61よりも下方の位置で端面58fから矩形状に突出している突出部58gとを有する。突出部58gは、カバー部58と一体に形成されている。また、突出部58gは、上方を向く上向面58hと、右側を向く先端面58iとを有する。
これにより、カバー部58の天板58aは、原稿載せ面63を形成するときに、その突出部58gが台部61の左側の端部の下方に配置されて、台部61の一部と装置上下方向で重なる状態になって、重なり部64も形成する。このとき、突出部58gの上向面58hは、台部61の下面と対向している。またこのとき、突出部58gは、上向面58h上に設けられたリブ等の支持手段(図示省略)によって台部61を下方から支持する。
原稿載せ面63は、図20に示されるように、カバー部58における天板58の先端面58fの下縁52jと外部読取部60における読取機器66とを結ぶ仮想直線KC上に、台部61の一部が存在するよう配置されている。またこのとき、カバー部58における天板58の端面58fの下縁58jよりも上方に位置する上縁58kと読取機器66とを結ぶ仮想直線上には、台部61の一部が存在するよう配置されている。
換言すると、原稿載せ面63では、重なり部64が形成されているとき、カバー部58における天板58の端面58fが、台部61によって読取機器66に対して遮蔽されている。また、原稿載せ面63では、重なり部64が形成されているとき、カバー部58における天板58の端面58fの下縁58jが、台部61によって読取機器66に対して遮蔽されている。カバー部58における天板58の端面58fの下縁58jは、重なり部64の下端の一例である。
原稿載せ面63における隙間Sは、カバー部58における天板58の端面58fおよび上向面58hと、台部61の左側を向く端面および下面とによって、装置前側から見てL字状に形成されている。換言すると、原稿載せ面63は、重なり部64が形成されているとき、その重なり部64が、原稿載せ面63から台部61の下方に配置されるカバー部58における端面58fの上縁58kまで、装置前側から見て非直線状に至る隙間Sを有する。
また、隙間Sは、図20に示されるように、装置前側から見て、原稿載せ面63から台部61の左側の端面の下縁まで装置上下方向に延びる縦隙間TSと、台部61の左側の端面の下縁の下方で装置幅方向に延びる横隙間YSと、を有する。このとき台部61の左側の端面の下縁は、縦隙間TSの下端である。縦隙間TSは、下方からカバー部58における天板58の突出部58gで覆われている。換言すると、台部61の左側の端面の下縁は、下方から天板58の突出部58gで覆われている。
この隙間Sが存在する原稿載せ面63は、台部61の左側の端面の下縁と読取機器66とを結ぶ仮想直線上に、台部61が配置されている。換言すると、原稿載せ面63は、重なり部64が形成されているとき、台部61の左側の端面の下縁が、台部61によって読取機器66に対して遮蔽される。
また、原稿載せ面63は、外部読取部60による読み取りを行う場合、図19(B)に示されるように、原稿Gを含む読取対象物が載せられる。
この原稿載せ面63は、読取対象物である被写体(例えば原稿G)と原稿載せ面63との区別がつくように、原稿載せ面63の上部の全部又はその一部の塗装部分又は素材部分と、載せる被写体とが予め定められた輝度差以上であって、原稿載せ面63の上部の全部又はその一部の塗装色又は素材色と、載せる被写体の色とが、予め定められた色差以上となるよう構成されている。
ただし、被写体と原稿載せ面63との区別がつくのであれば、この形態に限られない。例えば、原稿載せ面63の上部の全部又はその一部の塗装色又は素材色と、載せる被写体の色とが、予め定められた色差以下であったとしても、その被写体と原稿載せ面63との区別がつくような輝度差以上であればよい。具体的には、例えば8bit環境下の場合、好ましくは50LSB以上の輝度差であることが望まれるが、少なくとも20LSB以上の輝度差があればよい。また逆に、原稿載せ面63の上部の全部又はその一部の塗装部分又は素材部分と、載せる被写体とが、予め定められた輝度差以下であったとしても、被写体と原稿載せ面63との区別がつくような色差以上であればよい。
原稿載せ面63には、例えばYCbCr方式の輝度を表すY値で表現した場合に、黒色を表現する値より白色を表現する値に近いY値で表現される色の被写体が載せられる。例えば、8bit環境下においては、0よりも255に近い値でY値が表現される被写体が載せられる。原稿載せ面63の上部の色は、読取機器66で撮影した画像において被写体と原稿載せ面63との区別がつくように、YCbCr方式の輝度を表すY値で表現した場合に、白色を表現する値より黒色を表現する値に近いY値で表現される色である。例えば、8bit環境下においては、255よりも0に近い値でY値が表現される色である。なお、原稿載せ面63の上部の全部又はその一部の色が、YCbCr方式の輝度を表すY値で表現した場合に、白色を表現する値より黒色を表現する値に近いY値で表現される色であればよい。
また、第1の実施形態における原稿載せ面63は、上部の全部又はその一部の塗装色又は素材色が、黒色又は予め設定された濃度以上の色である。また、原稿載せ面63の上面の全部又はその一部の塗装色又は素材色の光の反射率が10%以下であるように構成されている。ここで、第1の実施形態において、黒色とは、無彩色点(x=0.333、y-=0.333、Y=0)からの色度のズレが色差ΔEで3以内である色である。
ここで、第1の実施形態において、黒色とは、無彩色点(x=0.333、y-=0.333、Y=0)からの色度のズレが色差ΔEで3以内である色、光学濃度のOD値が1.0以上の色、又はYCbCr方式の輝度を表すY値が50以下である色のことを指す。ただし、上記の黒色の定義は、第1実施形態の原稿載せ面63におけるものであり、実際の装置周辺の環境や撮影部の性能に応じて変更してもよい。
加えて、原稿載せ面63の上部の色は、原稿載せ面63自体の塗装色又は素材色に限らず、照明装置68によって原稿載せ面63に映し出された色や、原稿載せ面63に映し出された色と影とが重なってできた色であってもよい。
このように、原稿載せ面63の色と、載せる読取対象物の色との輝度差又は色差を明確にすることにより読取対象物を判別しやすくすることができる。これにより、読取対象物の画像データの切り出しや回転補正の精度等を高くすることが可能となる。
さらに、原稿載せ面63に形成される印Mの色は、YCbCr方式の輝度を表すY値で表現した場合に、黒色を表現する値より白色を表現するに近いY値で表現される色であって、例えば白色である。言い換えると、印Mの色の光の反射率は、予め設定された値以上であって、例えば80%以上である。
このように、印Mの色と、原稿載せ面63の色との輝度差を明確にすることにより、原稿載せ面63に載せた読取対象物を判別しやすくすることができる。これにより、読取対象物の読取画像データの切り出しや回転補正の精度等を高くすることが可能となる。
また、印Mは、原稿載せ面63のうち読取対象物が載せられる領域と載せられない領域とを区別するものである。
このため、印Mとしては、上述したように読取対象物を載せる範囲を鉤かっこ等で示したものや、読取対象物を載せる範囲の原稿載せ面63の色をその載せない範囲の色と異なるようにしたものや、読取対象物を載せる範囲の原稿載せ面63の材質をその載せない範囲の材質と異なるようにしたものや、照明装置68により読取対象物の載せる位置を照射して示したもの等を用いることができる。
図16に示す外部読取制御部601は、中央制御部95のようにCPU等の演算処理装置、ROM,RAM等の記憶素子、入出力部、制御回路部等を備えているとともに、補助記憶装置(ストレージ)等の記憶部84を備えている。
第1の実施形態では、ROMまたは記憶部84に、読取機器66が読み取った(撮影した)読取画像に対して色差又は輝度差の検出処理を実行することで原稿Gの縁を検出する原稿検出プログラムが格納されている。また、ROM又は記憶部84には、撮影および検出した原稿Gの上面(表面)に形成されている原稿画像を読み取る撮影画像読取プログラムが格納されている。
外部読取制御部601における演算処理部は、これらのプログラムによって、読取機器66が撮影した画像から原稿Gと上記原稿載せ面63である台部61の上面61aおよびカバー部58の天板58aの上面との色差又は輝度差を測定して原稿Gの縁を検出して該原稿Gに形成されている原稿画像を読み取る検出読取部として機能する。すなわち、その検出読取部は、読取機器66が撮影した原稿載せ面63に載っている原稿Gの読取画像から原稿Gのみを検出して読み取る機能を有する。
また、読取機器66が撮像した画像から原稿載せ面63に載せられた原稿Gの縁を検出するため、原稿載せ面63の色は、原稿Gの色との間に予め定められた輝度差以上があって予め定められた色差以上があるよう構成される。ただし、原稿Gの縁が検出可能であれば、この形態に限られない。例えば、原稿載せ面63の色と原稿Gの色とが、予め定められた色差以下であっても、原稿Gの縁が検出可能となるような輝度差以上であればよい。具体的には、たとえば8bit環境下の場合、好ましくは50LSB以上の輝度差であることが望まれるが、少なくとも20LSB以上の輝度差があればよい。また逆に、原稿載せ面63の色と原稿Gの色とが、予め定められた輝度差以下であっても、原稿Gの縁が検出可能となるような色差以上であればよい。
なお、上記原稿検出プログラムや撮影画像読取プログラムについては、中央制御部95によって演算処理するように構成してもよい。
画像形成装置1Aにおいては、図21に示されるように、外部読取部60の台部61や、操作パネル91、媒体排出部40等が、ユーザが立った状態で操作可能な位置に配置されており、ユーザが立った状態で操作しやすいように構成されている。
また、画像形成装置1Aにおいては、原稿載せ面63の塗装色又は素材色が、例えばユーザのアクセスする側の面の一部分にも適用されている。原稿載せ面63の塗装色又は素材色は、ユーザのアクセスする側の面のうち、筐体10A(カバー部58や台部61)の天面から媒体排出部40までの間に適用されている。
また、画像形成装置1Aにおいては、筐体10Aの天面から媒体排出部40までの間に、原稿載せ面63の塗装色又は素材色とその他の色とが適用される。
これにより、ユーザがアクセスする側の面が白色である場合よりも、原稿載せ面63の位置をユーザが認識しやすくなる。
-照明装置-
次に、照明装置68の詳細な構成について、図22と図23を参照しながら説明する。
図22(A)は、外部読取部60における読取機器66の近傍の光源68a、68bを用いて被写体である読取対象物の上方から下向きに照射して撮影した場合の、光源の指向性が高い場合と低い場合それぞれの反射光分布を示した図である。図22
(B)は、操作パネル91の近傍の光源68c、68dを用いて読取対象物の上方から斜め下向きに照射して撮影した場合の、光源の指向性が高い場合と低い場合それぞれの反射光分布を示した図である。
図23は、読取機器66に入光する光の量について、光源の指向性が高い場合と低い場合とに分けて示した図である。
外部読取部60では、照明装置68における光源の指向性が高いと、被写体の読取対象物に入射した光が指向性を持った状態で反射するため、光が拡散せず、反射光分布が広がらない。つまり、光源の指向性が高いと、読取機器66に入射する光の量が少なくなり、暗くなってしまう。一方、外部読取部60では、照明装置68における光源の指向性が低いと、指向性が高い場合と比較して、被写体の読取対象物に入射した光が指向性を持たない状態で反射するため、光が拡散し、反射光分布が広がる。
このことから、外部読取部60では、照明装置68における光源の指向性を予め設定された値以下とすることにより、読取機器66に入射する光の量を多くすることができる。光源の指向性については、例えば光源により被写体の読取対象物に対して45度方向から光を照射させた場合に、照射された光の量に対する反射された光の割合が50%以下とするような指向性を有することが好ましい。
言い換えると、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dは、照射される光の指向性が、予め設定された範囲よりも広くなるようにするのが好ましい。
また、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dには、それぞれ照射する光の色温度が予め設定された値以上であって、例えば5000K(ケルビン)以上の色温度のものが用いられる。光源68a、68b、68c、68dとしては、例えば白色の光源であるLEDを用いることができる。
また、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dは、それぞれの照射する光の明るさを調整する調光手段を備え、その調光手段により被写体の読取対象物や外光を考慮して調光できるよう構成されている。
さらに、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dは、それぞれ照射する光の光軸を可変する可変手段の一例であるモータを備える。
中央制御部95または外部読取部60の外部読取制御部601は、図24に示されるように、モータを作動させることにより照明装置68における光源68a、68b、68c、68dのそれぞれの光軸を可変して、台部61等で構成される原稿置き面63に載せられる被写体の読取対象物に対する照射角度をそれぞれ変更するよう構成されている。
また、中央制御部95または外部読取制御部601は、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dのそれぞれの点灯又は消灯を制御するよう構成されている。
また、中央制御部95または外部読取制御部601は、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dのそれぞれの光量であって光の明るさを調整するよう構成されている。この場合、光源68a、68b、68c、68dは、それぞれ調光機能を備え、その調光機構が中央制御部95または外部読取制御部60により制御されて被写体の読取対象物に照射する光の明るさが調整される。
これにより、外部読取部60による読み取りを行うときには、被写体の読取対象物や外光の影響によらずに被写体からの反射光が一定になるように調整することが可能となる。
なお、照明装置68における光源68a、68b、68c、68dについては、中央制御部95または外部読取制御部601の制御により、それぞれ点灯比率を可変するよう構成することができる。このように構成した場合は、より判別性を向上させて、より最適な被写体の画像データを取得することが可能となる。
点灯比率については、例えば、光源68a、68bを強として100%で点灯し、光源68c、68dを消灯することや、光源68a、68b、68c、68dをすべて中として60%で点灯することや、光源68a、68bを強として100%で点灯し、光源68c、68dを弱として30%で点灯することができる。これにより、被写体の読取対象物に照射される光の明るさを調整することが可能となる。
<外部読取部の詳細な構成による作用および効果>
外部読取部60では、A3判サイズの原稿Gが原稿載せ面63に載せられているときに当該原稿Gで覆われている位置に、境界線Kが形成されている。
このため、原稿Gが載せられた原稿載せ面63の上方から原稿Gを読み取る読取機器66によって撮影された原稿Gを読み取る外部読取部60において、読取機器66の撮影範囲AC内で且つ載せられた原稿Gの外側である部分に、部材と部材の隙間にできた線である隙間線が存在する場合と比して、原稿Gの読取精度を向上させることができる。
また、外部読取部60では、原稿載せ面63における読取機器66の撮影範囲AC内において、A3判サイズの原稿Gで覆われていない位置に境界線Kが存在しない。
このため、読取機器66の撮影範囲AC内においてA3判サイズの原稿Gで覆われていない位置に境界線Kが存在する場合と比して、A3判サイズの原稿Gの読取精度が向上する。
また、外部読取部60は、境界線Kが原稿載せ面63における台部61とカバー部58との間の隙間Sによって形成されている構成を有する。
このため、原稿載せ面63が複数の部材で構成されている場合において、境界線Kが読取機器66の撮影範囲AC内で且つ原稿載せ面63に載っている原稿Gの外側に形成されている場合と比して、原稿Gの読取精度を向上させることができる。
また、外部読取部60は、原稿Gの位置合わせをする印Mに対して原稿載せ面63に沿ってずれている位置に境界線Kが形成されている構成を有する。このため、境界線Kが印Mと重なっている場合と比して、原稿Gの読取精度を向上させることができる。
また、外部読取部60は、境界線Kが単一である構成を有する。このため、境界線Kが複数である場合と比して、見映えが良い。
また、外部読取部60では、原稿載せ面63を構成する2つの部材のうち一方の部材が原稿搬送読取部50における読取機器部55等の上方を覆うカバー部58である。このため、原稿載せ面63を構成する2つの部材のうち一方の部材が台部61と原稿搬送読取部50におけるカバー部58との間に配置される場合と比して、外部読取部60ひいては画像形成装置1Aのサイズをコンパクトにすることができる。
また、外部読取部60は、原稿載せ面63を構成する台部61が原稿搬送読取部50における原稿受入口58dに対して右側に移動して原稿搬送読取部50における原稿台51の上方を開放するよう構成されている。このため、台部61が装置奥行方向(後側)に移動する場合と比して、より大きいサイズの原稿Gを原稿台51と右側に移動した台部61とに跨いで積載させることができる。
また、外部読取部60は、台部61が装置幅方向に移動する構成を有する。このため、台部61を回転させることで移動させる場合と比して、容易に台部61を移動させて原稿台51の上方を開放させることができる。
この他、外部読取部60においては、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aの装置幅方向の長さが原稿載せ面63の装置幅方向の長さの半分よりも短くなるよう構成されている。換言すれば、外部読取部60は、台部61の装置幅方向の長さが原稿載せ面63の装置幅方向の長さの半分よりも長くなるよう構成されている。
このため、カバー部58の天板58aの装置幅方向の長さが原稿載せ面63の装置幅方向の長さの半分よりも長い場合と比べて、より大きいサイズの原稿Gを原稿台51と台部61とに跨いで積載させることができる。
また、外部読取部60においては、境界線Kが原稿載せ面63のうち読取機器66の撮影範囲AC内で且つ該原稿Gの内側に形成されている。このため、境界線Kが原稿載せ面63のうち読取機器66の撮影範囲AC内で且つ該原稿Gの外側に形成されている場合と比べて、読取機器66を用いた原稿Gの読み取り不良を抑制することができる。
特に、外部読取部60では、媒体収容部30Aにおける収容部31Cに最も多く収容可能であるA4判サイズの記録媒体P3と同等のサイズであるA4判サイズの原稿Gが原稿載せ面63に載せられたとき、境界線Kの一部が該原稿Gに覆われるよう構成している。このため、境界線Kが原稿載せ面63のうち読取機器66の撮影範囲AC内で且つ該原稿Gの外側に形成されている場合と比べて、読取機器66を用いた原稿Gの読み取り不良を抑制することができる。
また、画像形成装置1Aでは、装置手前側に対して情報を表示する操作パネル91を備えている。このため、装置前側に対して情報を表示する操作パネル91を備える構成において台部61が装置手前側に移動する構成と比べて、操作パネル91の表示内容を確認しつつ上面61を有する台部61を移動させやすい。
次に、外部読取部60の作用および効果について、図44(A)に示す比較例5の外部読取部600Aと比較して説明する。
まず、比較例5の外部読取部600Aは、図44(A)に示されるように、第1の実施形態におけるカバー部58に代わって、カバー部580Aを備えている。
比較例5におけるカバー部580Aは、第1の実施形態におけるカバー部58の突出部58fに相当する構成を有していない。具体的には、比較例5におけるカバー部580Aは、その右側の端面が台部610Aの左側の端面と互いに装置幅方向で対向しており、装置上下方向において重なっていない。つまり、外部読取部600Aは、原稿載せ面63に第1の実施形態における重なり部64に相当する構成を有していない。
このため、比較例5におけるカバー部580Aは、台部610Aと合わせて原稿載せ面63を形成するとき、カバー部580Aの右側の端面と台部610Aの左側の端面との間に、第1の実施形態における隙間Sに代わって隙間S2が形成されている。隙間S2は、装置奥行方向から見て、原稿載せ面63からカバー部580Aおよび台部610Aの裏面まで装置上下方向に沿う直線状に延びている。
比較例5の外部読取部600Aは、実施形態における重なり部70に相当する構成を有していない。
このため、比較例5の外部読取部600Aにおいては、隙間S2を通過したのち、カバー部580Aおよび台部610Aの下方に配置されている部材に反射した光が、読取機器66に到達する。この場合、カバー部580Aおよび台部610Aの下方に配置されている部材の色によっては、隙間S2は原稿載せ面63に対する輝度差または色差が大きいものとして読取機器66に撮像されるおそれがある。そのため、読取機器66で撮像された、原稿載せ面63に配置された原稿Gを示す画像に対して原稿Gと原稿載せ面63との輝度差または色差から原稿Gの縁を検出する構成においては、検出手段が隙間S2を原稿Gの縁として誤検出するおそれがある。
一方、外部読取部60は、原稿載せ面63が重なり部64を有している。
これにより、原稿載せ面63において可視光Hが原稿載せ面63側から隙間Sに入射することがあった場合でも、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aの突出部58fの下縁52iよりも上側に配置されている突出部58fの上向面58gに到達する。そのため、外部読取部60では、このときの隙間Sは原稿載せ面63に対する輝度差又は色差が小さいものとして読取機器66に撮像されることで、比較例5の隙間S2を有する外部読取部600Aと比して、外部読取部60の外部読取制御部601等における上記検出手段が隙間Sを原稿Gの縁として誤検出する可能性は小さい。
この結果、外部読取部60は、原稿載せ面63に載せられた原稿Gの縁を原稿載せ面63と原稿Gとの輝度差又は色差から検出する構成において、比較例5の外部読取部600Aと比して、検出手段による原稿Gの縁の検出不良を抑制することができる。
次に、外部読取部60の作用および効果について、図44(B)に示す比較例6の外部読取部600Aと比較して説明する。
まず、比較例6の外部読取部600Bは、図44(B)に示されるように、第1の実施形態におけるカバー部58および台部61に代わって、カバー部580Bおよび台部610Bを備えている。
カバー部580Bの右側の端面581および台部610Bの左側の端面611は、読取機器66に対して左側で対向している。また、カバー部580Bの右側の端面581および台部610Bの左側の端面611は、装置奥行方向から見て、上側から下側に向けて左側に傾斜している。カバー部580Bおよび台部610Bが原稿載せ面63を形成しているとき、カバー部580Bの右側の端面581は、台部610Bの左側の端面611に対して上方に配置されており、装置上下方向において重なっている。すなわち、比較例6の外部読取部600Bは、重なり部を有する。
カバー部580Bの右側の端面581および台部610Bの左側の端面611との間に形成される隙間S3は、装置奥行方向から見て、上側から下側に向けて左側に傾斜する直線状に延びている。この外部読取部600Bにおいては、可視光が読取機器66から隙間S3に向けて入射した場合、その可視光がカバー部580Bの端面581の下縁と台部610Bの端面611の下縁に向けて直線的に到達する。すなわち、比較例6の外部読取部600Bは、可視光が読取機器66から重なり部の下端に向けて直線的に到達可能な構成を有する。
比較例6の外部読取部600Bは、可視光が読取機器66から重なり部の下端に向けて直線的に到達可能な構成を有するため、読取機器66から隙間S3に入射された可視光Lは、遮蔽されることなくカバー部580Bおよび台部610Bの下方に到達する。この場合、隙間S3は原稿載せ面63に対する輝度差又は色差が大きいものとして読取機器66に撮像されるおそれがある。そのため、読取機器66で撮像された、原稿載せ面63に載せられた原稿Gを示す画像に対して原稿Gと原稿載せ面63との輝度差又は色差から原稿Gの縁のみを検出する構成においては、検出手段が隙間S3を原稿Gの縁として誤検出するおそれがある。
一方、外部読取部60は、図20に示されるように、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の突出部58gの下縁58jと読取機器66とを結ぶ仮想直線KC上に台部61が配置されている構成を有する。
そのため、読取機器66からカバー部58の突出部58gの下縁58jを結ぶ仮想直線KC上に沿って該下縁58jに向かう可視光は、台部61に遮蔽される。また、読取機器66から隙間Sに入射した可視光は、上記したように、突出部58fの上向面58hに到達する。これにより、外部読取部60では、原稿載せ面63に載せられた原稿Gの縁を原稿載せ面63と原稿Gとの輝度差又は色差から検出する構成において、比較例6の外部読取部600Bと比して、検出手段による原稿Gの縁の検出不良を抑制することができる。
次に、外部読取部60の作用および効果について、図44(C)に示す比較例7の外部読取部600Aと比較して説明する。
まず、比較例7の外部読取部600Cは、図44(C)に示されるように、第1の実施形態におけるカバー部58および台部61に代わって、カバー部580Cおよび台部610Cを備えている。
カバー部580Cの右側の端面582および台部610Cの左側の端面612は、読取機器66に対して左側で対向している。また、カバー部580Cの右側の端面582および台部610Cの左側の端面612は、装置奥行方向から見て、上側から下側に向けて右側に傾斜している。カバー部580Cの上面と台部610Cの上面が原稿載せ面63を形成しているとき、カバー部580Cの右側の端部は、台部610Cの左側の端部に対して下方に配置されており、装置上下方向において重なっている。すなわち、比較例7の外部読取部600Cは、重なり部を有する。カバー部580Cの右側の端面582と台部610Cの左側の端面612との間に形成される隙間S4は、装置奥行方向から見て、上側から下側に向けて右側に傾斜する直線状に延びている。
比較例7の外部読取部600Cにおいて、可視光が読取機器66から隙間S4の下端を結ぶ仮想直線KC4上に沿って該下縁に向かう可視光は、台部610Cに遮蔽される。しかしながら、読取機器66から隙間S4に入射した光が直線状の隙間S4に沿って回折することでカバー部580Cおよび台部610Cの下方に到達することで、検出手段が隙間S4を原稿Gの縁として誤検出するおそれがある。
一方、外部読取部60は、装置奥行方向から見て、図8(B)や図20に示されるように、原稿載せ面63からその下方まで非直線状に至る隙間Sを有する。これにより、外部読取部60では、原稿載せ面63に載せられた原稿Gの縁を原稿載せ面63と原稿Gとの輝度差又は色差から検出する構成において、比較例7の外部読取部600Cと比して、検出手段による原稿Gの縁の検出不良を抑制することができる。なお、比較例7の外部読取部600Cは、第1の実施形態の変形例として、本発明の技術的思想に含まれるものである。
また、第1の実施形態における外部読取部60は、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の突出部58fがカバー部58の一部として一体に形成されている。よって、外部読取部60は、突出部58fがカバー部58と別体である構成と比して、部品点数が少ない。
また、カバー部58の突出部58fは、カバー部58の一部として一体に形成されていることで、カバー部58と同じ材質を有する。すなわち、突出部58fは、カバー部58と同じ表面粗さ及び表面色を有する。よって、突出部58fの表面のカバー部58の天板58aの上面に対する色差は、カバー部58とは別体に設けられている突出部のカバー部58の上面に対する色差よりも小さい。そのため、突出部58fの表面の原稿Gに対する色差は、カバー部58の上面の原稿Gに対する色差と同等である。この結果、外部読取部60は、突出部58fの材質がカバー部58と異なる構成と比して、検出手段による原稿Gの縁の検出不良を抑制することができる。
また、外部読取部60は、表面が共に黒色である重なり部64とカバー部58および台部61との色差は、表面が黒色であるカバー部58および台部61と地色が白色である原稿Gとの色差よりも小さい。このため、外部読取部60は、重なり部64と原稿載せ面63との色差が原稿載せ面63と原稿Gとの色差よりも大きい構成と比して、検出手段による原稿Gの縁の検出不良を抑制することができる。なお、原稿載せ面63の色は、読取機器66によって原稿載せ面63の色として検出される色であって、必ずしも原稿載せ面63自体の色でなくてもよい。また、読取機器66の色とは、読取機器66によって原稿Gの色として検出される色であって、必ずしも原稿G自体の色でなくてもよい。
第1の実施形態に係る画像形成装置1Aは、外部読取部60に加えて、原稿搬送読取部50をさらに備える。このため、画像形成装置1Aは、原稿Gを読み取るときに外部読取部60の他に原稿搬送読取部50を使用することができる。
また、画像形成装置1Aは、原稿搬送読取部50のカバー部58が原稿載せ面63の一部を構成している。このため、画像形成装置1Aは、原稿載せ面63を構成する2つの部材のうち一方の部材が台部61とカバー部58との間に配置される場合と比して、画像形成装置1Aのサイズをコンパクトにすることができる。
また、画像形成装置1Aは、原稿台51に対して左側に隣接している原稿受入口58dから原稿Gを搬送する原稿搬送読取部50と、原稿搬送読取部50に対して右側に移動して原稿台51の上方を開放可能である外部読取部60における台部61と、を備える。このため、画像形成装置1Aは、原稿搬送読取部50を備える構成において、外部読取部60における台部61が装置奥行方向(後方)に移動する場合と比して、より大きいサイズの原稿Gを原稿台51と右側に移動した台部61とに跨いで積載させることができる。
また、画像形成装置1Aは、外部読取部60における台部61が装置幅方向にスライドすることで移動する構成を有する。このため、画像形成装置1Aは、台部61を回転させることで移動させる場合と比して、容易に台部61を移動させて原稿台51の上方を開放させることができる。
また、画像形成装置1Aは、原稿搬送読取部50におけるカバー部58が外部読取部60における台部61を下方から支持可能な突出部58fを有する。このため、画像形成装置1Aは、台部61が重なり部でカバー部58を下方から支持する構成と比して、原稿台51の上方が閉鎖されているときの台部61の耐荷重性を向上させることができる。
また、画像形成装置1Aは、比較例4の外部読取部600Aを備える構成と比して、外部読取部60における読取機器66を用いた原稿Gの読み取り不良の発生を抑制することができる。
また、画像形成装置1Aは、その正面Ft側に対して画像形成装置1Aの情報を表示する操作パネル91を備える。このため、画像形成装置1Aは、正面Ft側に情報を表示する操作パネル91を備える構成において、原稿搬送読取部50における台部61が正面Ft側(前側)に移動する構成と比して、操作パネル91の表示内容を確認しつつ台部61を移動させやすい。
-画像形成ユニット-
第1の実施形態に係る画像形成装置1Aでは、画像形成動作に伴って感光ドラム21の感光体層等が摩耗し、感光ドラム21が寿命に達した場合などには、感光ドラム21を新しいものと交換する必要がある。また、画像形成装置1Aでは、現像装置24内の現像剤が劣化し、現像装置24が寿命に達した場合などには、現像装置24が新しいものと交換される。
そのため、画像形成装置1Aにおいては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の画像形成部20Y,20M,20C,20Kがユニット化されている。各画像形成部20Y,20M,20C,20Kは、図4(B)に示されるように、感光ドラム21、帯電器22およびドラム清掃装置27を一体的に備えたCRU(Customer Replacement Unit)の一例としての感光ドラムユニット200と、現像装置24単独で構成される現像装置ユニット300を備えている。なお、露光装置23は、画像形成装置1Aの装置本体である筐体10Aに装着されている。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各感光ドラムユニット200(Y,M,C,K)および現像装置ユニット300(Y,M,C,K)は、それぞれ単独で筐体10に対して着脱可能に構成されている。
感光ドラムユニット200(Y,M,C,K)と現像装置ユニット300(Y,M,C,K)は、筐体10Aの内部に設けられた図示しない案内手段の一例としてのガイドレールを用いて、筐体10Aの前面側から後方(背面)側へ向けて矢印Q(図2)と反対方向に沿って押し込むことにより装着される。感光ドラムユニット200と現像装置ユニット300の背面側には、図25に示されるように、予め定められた動作位置に位置決めされて固定されことになる位置決め部材211や複数の位置決めピン311,312が、その背面へ向けて突出するように設けられている。また、感光ドラムユニット200と現像装置ユニット300の位置に対応した内部フレーム17には、上記位置決め部材211と位置決めピン311,312が挿入される位置決め孔212,313,314が開口されている。感光ドラムユニット200と現像装置ユニット300は、動作位置に位置決めされた後、図示しない固定手段によって動作位置に固定される。
現像装置ユニット300(Y,M,C,K)の各現像装置24(Y,M,C,K)には、中間転写装置25の上部に配置された図示しないトナーカートリッジから対応する色のトナーが所要のタイミングで供給される。トナーカートリッジに収容された各色のトナーは、筐体10Aの後方側へ向けて搬送される。トナーカートリッジの背面に沿った端部には、図26に示されるように、下方へ向けて配置された供給パイプ246が接続されている。供給パイプ246の下端部には、図25と図26に示されるように、各現像装置24(Y,M,C,K)に連結されてトナーを供給する突出部の一例としての連結部247が設けられている。連結部247には、供給パイプ246の下端部に開口された図示しない供給口を通常は閉塞した状態に保持する図示しない第1のシャッター部材が開閉可能に取り付けられている。連結部247は、図26に示されるように、筐体10Aの内部フレーム17に形成された開口部177(図25参照)から筐体10Aの後方側へ突出した状態で配置されている。
<駆動装置の構成>
画像形成装置1Aにおける画像形成部20Y,20M,20C,20Kおよび中間転写装置25を駆動する駆動装置70は、図27(A)に示されるように、これら画像形成部20Y,20M,20C,20Kおよび中間転写装置25の背面(後方)側に対応した筐体10Aの裏面に装着されている。
図27(A)は、画像形成装置1Aの背面側に位置する外装カバーの一例としての背面外装カバーを取り外した状態を示す図である。背面外装カバーは、内部フレーム17や駆動モータよりも筐体10Aの外側に配置されていて、少なくとも内部フレーム17や駆動モータを覆うものである。
駆動装置70の説明に入る前に、画像形成装置1Aにおける筐体10Aは、図27(B)に示されるように、その後方側の内部に内部フレーム17を備えている。
内部フレーム17は、板金にプレス加工(絞り加工)等を施すことにより、筐体10Aの背面外装カバー18(図26参照)に近接して平行に配置された平板状の第1部分1761と、第1部分171に対して傾斜した絞り加工部172を介して筐体10Aの内側へ向けて凹んだ位置に配置された平板状の第2部分173を備えている。
内部フレーム17の第1部分171は、画像形成部20Y,20M,20C,20Kと中間転写装置25の背面側に対応した位置に設けられている。内部フレーム17の第2部分173は、画像形成部20Y,20M,20C,20Kと中間転写装置25の下方および側方に対応した位置に設けられている。内部フレーム17の第1部分171と第2部分173は、背面外装カバー18に対してそれぞれ平行に配置されている。
内部フレーム17の第2部分173と背面外装カバー18との間隔D1は、図26に示されるように、第1部分171と背面外装カバー18との間隔D2より大きい値(D1>D2)に設定されている。また、内部フレーム17の絞り加工部172の下端部は、画像形成部20Y,20M,20C,20Kの傾きと同様の傾斜角度を有している。
内部フレーム17の第1部分171および第2部分173は、平板状のものに限定されるものではなく、凹凸を有していたり、傾斜して配置された部分なども広く含むものである。また、内部フレーム17の第1部分171および第2部分173は、必ずしも背面外装カバー18に対してそれぞれ平行に配置されている必要はなく、背面外装カバー18に対して角度を成して傾斜して配置されていても良い。
また、内部フレーム17は、第1部分171と第2部分173が必ずしも一体に形成される必要はなく、第1部分171と第2部分173が異なる板金等によって形成され、互いに一体的に連結されるか、又は別体として構成されたものであっても良い。
駆動装置70は、図27(A)に示されるように、平面略矩形状の装置後方に沿った長さ(厚さ)が相対的に短い(薄い)扁平な箱体状に形成されている。駆動装置70においては、図26に示されるように、筐体10Aの一側面に上方向に沿って起立した状態で装置基板701が配置されている。筐体10Aの裏面側の端面は、装置カバー701aによって覆われている。
そして、駆動装置70は、図28(A)に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の現像装置24(Y,M,C)を駆動する駆動手段(駆動源)の一例としての第1の駆動モータ702を備えている。また、駆動装置70は、中間転写ベルト251、ブラック(K)の感光ドラム21Kおよびブラック(K)の現像装置24Kを駆動する駆動手段(駆動源)の一例としての第2の駆動モータ703を備えている。さらに、駆動装置70は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の感光ドラム21(Y,M,C)を駆動する駆動手段(駆動源)の一例としての第3の駆動モータ704を備えている。第1の実施形態1では、第1~第3の駆動モータ702~704を装置基板701に取り付けている。
これら第1~第3の駆動モータ702~704は、同様に構成されている。
第1~第3の駆動モータ702~704は、図28(B)に示されるように、平面略矩形状の基板705を備えている。基板705の裏面には、減速機構を内蔵したモータからなる駆動部本体の一例としてのモータ本体706が短い円柱形状に突出した状態で設けられている。また、基板705の表面には、駆動軸707がモータ本体706から一方向に向けて突出するよう配置されている。駆動軸707の外周には、当該第1~第3の駆動モータ702~704を取り付けるための取付用雌ネジ部708が周方向に沿って3箇所にわたり設けられている。図28(B)中、符号709は、第1~第3の駆動モータ702~704を位置決めする円柱形状のボスを示している。
第1~第3の駆動モータ702~704は、図示しない内蔵モータの回転軸を回転駆動することにより、同じく内蔵された減速機構により回転軸の回転を減速して駆動軸707を予め定められた回転数で回転駆動する。なお、第1~第3の駆動モータ702~704は、減速機構を内蔵しないものであっても勿論良い。
第1~第3の駆動モータ702~704は、図28(A)に示されるように、内部フレーム17の第2部分173に配置されている。
第1の駆動モータ702は、内部フレーム17の第2部分173において、背面から見た左側端の上部に下方へ向けて配置されている。また、第2の駆動モータ703は、第1の駆動モータ702に隣接した位置であって、第1の駆動モータ702よりやや下側に下方へ向けて配置されている。さらに、第3の駆動モータ704は、第2の駆動モータ703より中央部寄りに少し離間した位置であって、第2の駆動モータ703の下方に第2の駆動モータ703側へ向けて水平に配置されている。
第1~第3の駆動モータ702~704は、その駆動軸707がモータ本体706から背面外装カバー18に近づく方向に突出した状態で配置されている。第1~第3の駆動モータ702~704は、その駆動軸707の軸方向に沿った実装可能な長さが内部フレーム17の第1部分171と背面外装カバー18との間隔D2(図26参照)より大きく構成されている。
第1の駆動モータ702の駆動軸707は、図28(A)に示されるように、ハスバ歯車や平歯車等からなる駆動歯車710として構成されている。
第1の駆動モータ702の駆動歯車710には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)のカラーの現像装置24(Y,M,C)に回転駆動力を伝達する第1伝達歯車711が噛み合わされている。
第1伝達歯車711には、図29に示されるように、装置本体1aの内側に配置された相対的に外径が大きい第2伝達歯車712が噛み合わされている。
第2伝達歯車712には、イエロー(Y)の現像装置24Yの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80Yが噛み合わされている。また、第2伝達歯車712には、相対的に外径が小さい第3及び第4伝達歯車713,714を介してマゼンタ(M)の現像装置24Mの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80Mが噛み合わされている。
さらに、第4伝達歯車714には、相対的に外径が小さい第5及び第6伝達歯車715,716を介してシアン(C)の現像装置24Cの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80Cが噛み合わされている。
したがって、駆動装置70は、第1の駆動モータ702を回転駆動することにより、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の現像装置24(Y,M,C)の軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80(Y,M,C)が回転駆動される。
第2の駆動モータ703の駆動軸707は、図28(A)に示されるように、ハスバ歯車や平歯車等からなる駆動歯車717として構成されている。
第2の駆動モータ703の駆動歯車717には、ブラック(K)の感光ドラムユニット200Kに回転駆動力を伝達する第7伝達歯車718と、ブラック(K)の現像装置24Kに回転駆動力を伝達する第1伝達プーリ719と、中間転写装置25の駆動ロールとしてのベルト支持ロールに回転駆動力を伝達する第8伝達歯車720がそれぞれ噛み合わされている。
第7伝達歯車718には、相対的に外径が大きい第9伝達歯車721と、相対的に外径が小さい第10伝達歯車722が噛み合わされている。
第10伝達歯車722には、ブラック(K)の感光ドラム11Kの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された感光体駆動歯車81Kが噛み合わされている。
また、第1伝達プーリ719の回転駆動力は、タイミングベルト723を介して第2伝達プーリ724に伝達される。
第1及び第2伝達プーリ719,724は、タイミングベルト723と噛み合う歯車付きのプーリである。第2伝達プーリ724には、第11~第13伝達歯車725~727を介してブラック(K)の現像装置24Kの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80Kが噛み合わされている。なお、第11伝達歯車725は、軸方向に沿って複数の伝達歯車を一体的に有しており、軸方向に沿っても駆動力を伝達可能に構成されている。
第8伝達歯車720には、相対的に外径が小さい第14伝達歯車728と、相対的に外径が更に小さい第15及び第16伝達歯車729,730を介して中間転写装置25のベルト支持ロールである駆動ロール257の軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された中間転写体駆動歯車82が噛み合わされている。
したがって、駆動装置70は、第2の駆動モータ703を回転駆動することにより、ブラック(K)の現像装置24Kの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80K、ブラック(K)の感光ドラム21Kの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された感光体駆動歯車81Kが回転駆動される。また、第2の駆動モータ703を回転駆動することにより、中間転写装置25の駆動ロール257の軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された中間転写体駆動歯車82が回転駆動される。
また、第3の駆動モータ704の駆動軸707は、図28(A)に示されるように、ハスバ歯車や平歯車等からなる駆動歯車731として構成されている。
第3の駆動モータ704の駆動歯車731には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)のカラーの感光ドラム21(Y,M,C)に回転駆動力を伝達する第17伝達歯車732が噛み合わされている。第17伝達歯車732には、マゼンタ(M)及びシアン(C)の感光ドラム11(M,C)の軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された感光体駆動歯車81(M,C)がそれぞれ噛み合わされている。また、マゼンタ(M)の感光ドラム11Mの感光体駆動歯車81Mには、相対的に外径が小さい第18伝達歯車734を介してイエロー(Y)の感光ドラム11Yの軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された感光体駆動歯車81Yが噛み合わされている。
したがって、駆動装置70は、第3の駆動モータ704を回転駆動することにより、現像装置24(Y,M,C)の軸方向に沿った端部に対応した位置に配置された現像装置駆動歯車80(Y,M,C)が回転駆動される。
また、駆動装置70は、図29に示されるように、感光体駆動歯車81(Y,M,C,K)および現像装置駆動歯車80(Y,M,C,K)の軸方向に沿ってそれぞれ移動可能に配置される第1及び第2の結合伝達手段の一例としての感光体主カップリング810(Y,M,C,K)および現像装置主カップリング830(Y,M,C,K)を備えている。
さらに、駆動装置70は、中間転写装置25の駆動ロール257の軸方向に沿って移動可能に配置される第3の結合伝達手段の一例としての中間転写装置主カップリング840を備えている。
感光体駆動歯車81(Y,M,C,K)は、図30に示されるように、その中心に一側面へ向けて突出した円筒形状に形成された軸芯部811を一体的に有している。軸芯部811には、感光体主カップリング810が感光体駆動歯車81の一側面の回転軸方向に沿って突出する方向に付勢された状態で装着されている。
感光体主カップリング810は、外周にインボリュート歯車からなる平歯車が形成された円筒形状の第1歯車部812と、第1歯車部812の先端に第1歯車部812より外径が小さく設定され且つ外周にインボリュート歯車からなる平歯車が形成された円筒形状の第2歯車部813とを一体的に有している。第2歯車部813の先端には、先細り形状のテーパー部814が設けられている。感光体主カップリング810は、第1歯車部812と第2歯車部813との間に半径方向外方へ向けて環状に突出した第1当接部815を備えている。
感光体駆動歯車81の軸芯部811には、感光体主カップリング810の第1歯車部812と噛み合わされるインボリュート歯車である平歯車からなる内歯車816が形成されている。
感光体主カップリング810は、第1歯車部812が感光体駆動歯車81の内歯車816と噛み合わされて回転駆動力が伝達された状態で軸方向に沿って移動可能に構成されている。
また、感光体主カップリング810の第2歯車部813は、図32に示されるように、感光ドラムユニット200の感光ドラム21の軸方向に沿った一端部に設けられた第2結合伝達手段の一例としての感光体従カップリング850と噛合(結合)及び離間可能に構成されている。
感光体従カップリング850は、その内周面に感光体主カップリング810の第2歯車部813と噛み合うインボリュート歯車である平歯車からなる内歯車817を備えた円筒形状に形成されている。内歯車817の開口端には、端部に向けて拡径されたテーパー部818が設けられている。感光体従カップリング850は、感光ドラム21の軸方向に沿った一端部に固定した状態で装着されている。感光ドラムユニット200の側面には、感光体従カップリング850の外周に感光体従カップリング850を保護する円筒形状の保護部材819が側方へ向けて突出するよう設けられている。
感光体主カップリング810としては、インボリュート歯車からなる第1及び第2歯車部812,813を備えたものに限定されるものではないが、感光体主カップリング810を介して回転駆動される感光ドラム21は、画質に直接影響を与える部材であるため、速度変動等が少なく回転精度が高いことが望ましい。インボリュート歯車からなる第1及び第2歯車部812,813を備えた感光体主カップリング810は、相対的に高い回転精度で感光ドラム21に回転駆動力を伝達することが可能であるため好適に使用される。
感光体主カップリング810は、図30に示されるように、感光体駆動歯車81の軸芯部811の内側端面と第1歯車部812の内部端面との間に介在された第1付勢手段の一例としての第1コイルスプリング820によって突出する方向に付勢されている。感光体主カップリング810は、感光体駆動歯車81の軸芯部811に装着された固定軸821によって感光体駆動歯車81の軸方向に沿った突出量が規制されている。
また、現像装置駆動歯車80(Y,M,C,K)には、図33に示されるように、現像装置主カップリング830が回転軸の軸方向に沿って突出量が規制された状態で変位可能に装着されている。
現像装置駆動歯車80は、その一側面に軸方向に沿って突出するように設けられた略円柱又は円筒形状の駆動伝達軸831を一体的に備えている。
駆動伝達軸831の外周には、周方向に沿って複数(本実施形態では3つ)の断面略半円形状の第1凸部832が一体的に設けられている。また、3つの第1凸部832は、駆動伝達軸831の外周に互いに120度の角度をなす位置にそれぞれ配置されている。各第1凸部832は、駆動伝達軸831の軸方向に沿って全長にわたり形成されている。現像装置駆動歯車80には、駆動伝達軸831の外周に円筒形状に形成された第1軸支部833が設けられている。
現像装置主カップリング830は、略円筒形状に形成されている。現像装置主カップリング830は、その内周面に駆動伝達軸831の複数の第1凸部832と係合される複数の第1凹部834が形成された装着孔835を有している。
現像装置主カップリング830は、その基端部に半径方向外方へ向けて環状に突出した第2当接部836を一体的に備えている。現像装置主カップリング830の先端には、周方向に沿って複数(本実施形態では3つ)の略半球形状の第2凸部837が側方に突出するよう一体的に設けられている。各第2凸部837は、現像装置主カップリング830の周方向に沿って現像装置駆動歯車80の第1凸部832と同一の位置に配置されている。
また、現像装置主カップリング830の複数の第2凸部837は、図32に示されるように、現像装置ユニット300の現像ロール24bの軸方向に沿った端部に設けられた第2駆動伝達手段の一例としての現像装置従カップリング301と噛合(結合)及び離間可能に構成されている。
現像装置従カップリング301は、その内周面に現像装置主カップリング830の複数の第1凸部832と係合される複数の第2凹部302を備えている。
現像装置主カップリング830は、図33に示されるように、現像装置駆動歯車80の端面と第2当接部836の下端面との間に介在された第2付勢手段の一例としての第2コイルスプリング838によって突出する方向に付勢されている。
現像装置主カップリング830は、図32に示されるように、現像ロール24bの現像装置従カップリング301に接触して突出位置が規制された状態で回転可能に取り付けられている。なお、現像装置主カップリング830は、図示しない規制部材によって突出位置が規制されている。
さらに、中間転写体駆動歯車82には、図29に示されるように、第1結合伝達手段の一例としての中間転写装置主カップリング840が軸方向に沿って変位可能に装着されている。中間転写装置主カップリング840は、感光体主カップリング810と同様に構成されている。
<駆動装置の動作、作用および効果>
第1の実施形態における駆動装置70では、以下に説明するように、被駆動手段の一例としての感光ドラム21および現像装置24を支持する内部フレーム17と外壁との間にモータ等の駆動手段が配置される駆動装置において、内部フレーム17のうち外壁との距離が最も近くなる部分と外壁との間に駆動手段が配置される場合と比して、内部フレーム17と背面外装カバーのような外壁との距離を小さくすることが可能となっている。
まず、駆動装置70は、図26に示されるように、筐体10Aの内部において背面側の端部に配置されている。筐体10Aの背面側の端部には、内部フレーム17が存在する。
また、内部フレーム17の第1部分171には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の現像装置24(Y,M,C,K)の供給部249が、当該第1部分171より背面側に突出して状態で設けられている。
このため、従来においては、駆動装置70は、図45に示す参考例の駆動装置700のように、第1~第3の駆動モータ702~704の駆動力を現像装置24(Y,M,C,K)および感光ドラム21(Y,M,C,K)に伝達する伝達歯車を、現像装置24(Y,M,C,K)の供給部249を回避するように配置せざるを得ない。
その結果、参考例の駆動装置700では、図45に示されるように、第1~第3の駆動モータ702~704を筐体10Aの更に背面側に配置する必要があるため、内部フレーム17の第1部分171と背面外装カバー18との距離が大きくなり(間隔D3)、筐体10Aの大型化を招く。
これに対して、第1の実施形態に係る駆動装置70は、図26に示されるように、第1~第3の駆動モータ702~704を内部フレーム17のうち背面外装カバー18との距離が最も近くなる第1部分171と背面外装カバー18との間に配置するのではなく、第1~第3の駆動モータ702~704を内部フレーム17のうち背面外装カバー18との距離が最も近い間隔D2になる第1部分171よりも大きい間隔D1になる第2部分173に配置するよう構成されている。
これにより、現像装置24(Y,M,C,K)および感光ドラム21(Y,M,C,K)を駆動する駆動装置70は、図26に示されるように、第1~第3の駆動モータ702~704を内部フレーム17のうち背面外装カバー18との距離が間隔D2となって最も近くなる第1部分171よりも間隔D1という大きい距離になる第2部分173に、且つその駆動モータ702~704の駆動軸707がモータ本体706から背面外装カバー18に近づく方向に突出した状態で配置することができる。
よって、駆動装置70は、第1~第3の駆動モータ702~704の駆動力を各現像装置24(Y,M,C,K)および感光ドラム21(Y,M,C,K)に伝達する伝達歯車のみを、現像装置24(Y,M,C,K)の供給部249を回避するように配置すれば良くなり、第1~第3の駆動モータ702~704が伝達歯車より背面側に突出することがない。
このように駆動装置70は、現像装置24(Y,M,C,K)および感光ドラム21(Y,M,C,K)を支持する内部フレーム17と背面外装カバー18との間に第1~第3の駆動モータ702~704が配置される駆動装置において、内部フレーム17のうち外壁との距離が最も近くなる第1部分171と背面外装カバー18との間に第1~第3の駆動モータ702~704を配置する場合と比較して、内部フレーム17と背面外装カバー18との距離を小さくすることが可能となる。
第2の実施形態.
図34は、この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1Bを斜め前方側から見たときの斜視図である。また、図35は、画像形成装置1Bの正面開閉カバーを開けたときの斜視図である。図36は、画像形成装置1Bの正面開閉カバーを開けたときの正面概要図である。
第2の実施形態に係る画像形成装置1Bは、以下の点を変更した以外は第1の実施形態に係る画像形成装置1Aと同じ構成になっている。
その変更した点は、図34から図36のいずれかに示されるように、外部読取部60および原稿搬送読取部50に代えて原稿専用読取部50Bを適用した点と、媒体収容部30Aに代えて媒体収容部30Bを適用した点と、正面開閉カバー11Aに代えて正面開閉カバー11Bを適用した点である。装置本体の一例である筐体10Bは、媒体収容部30Bを採用している点で、第1の実施形態における筐体10Aとは異なる。
このため以下の説明では、共通する構成部分については第1の実施形態で用いた符号を同様に付して、その説明を必要な場合を除いて省略する。
はじめに、原稿専用読取部50Bは、シート状の原稿(G)を読み取る機器を有する部分である。原稿専用読取部50Bは、図34から図36に示されるように、画像読取部53と、プラテンカバー部54と、自動原稿送り装置570等の機器や部材で構成されている。
画像読取部53は、原稿を置く原稿台の一例であるプラテンガラス531、プラテンガラス531に置かれた原稿を読み取る図示しない読取機器等を有している部分である。プラテンカバー部54は、プラテンガラス531を覆って開閉する部分である。自動原稿送り装置570は、プラテンカバー部54上に配置されて、原稿台561に載せた複数の原稿を自動で搬送して連続的な読み取りを可能にする機器である。
自動原稿送り装置570は、原稿の搬送路Rg上に配置するイメージセンサ等の読取機器で読み取る方式と、プラテンガラス531に置かれた原稿を画像読取部53における読取機器を用いて読み取る方式が採用される。図36における一点鎖線で示す符号59は、自動原稿送り装置570において原稿が搬送される主な原稿搬送路である。プラテンカバー部54は、プラテンガラス531の後方において図示しないヒンジ等の開閉支持部材により画像読取部53に連結されている。これにより、プラテンカバー部54は、その後端部に配置された図示しないヒンジを支点にして矢印E1,E2で示す開閉方向に回動可能に取り付けられている。
この原稿専用読取部50Bは、原稿をプラテンガラス531上で読み取るかまたは自動原稿送り装置570の搬送途上で連続して読み取り、その読み取った原稿の情報を画像読取部53から画像情報として画像形成部20等に送信するようになっている。これにより、この画像形成装置1Bでは、画像形成部20が原稿専用読取部50Bで読み取られた原稿の画像を記録媒体Pに形成して出力することができるよう構成されている。
また、この原稿専用読取部50Bは、画像読取部53の前側の端部に、画像形成装置1Bの操作をする操作パネル92が配置されている。この操作パネル92は、ボタン、スイッチ等の機械的な操作部の他に、画面表示部、操作画面の表示と操作が可能なタッチ式液晶パネル等の表示部が含まれている。
次に、媒体収容部30Bは、図35や図36に示されるように、上下方向に並んで配置された3つの収容部31D,31E,31Fを有している。
この3つの収容部31D,31E,31Fはいずれも、記録媒体Pを収容する図示しないトレイ等の収容体と、その収容体から記録媒体Pを送り出す図示しない送出装置等で構成されている。
また、3つの収容部31D,31E,31Fはいずれも、その各収容体が左右方向に沿うほぼ水平な状態に配置される一般的な収容部として構成されたものである。また、収容部31D,31E,31Fにそれぞれ収容される記録媒体P4,P5,P6は、互いに同じサイズであっても、互いに異なるサイズあっても、少なくとも1つが異なるサイズであってもよい。最上段の収容部31Dは、画像形成部20に最も近い位置に配置された収容部でもある。
次に、正面開閉カバー11Bは、図34から図36等に示されるように、筐体10Bにおける画像形成部20の全部と媒体収容部30Bの一部(収容部31D,31E)とを覆うことが可能な開閉カバーとして構成されている。
第2の実施形態における正面開閉カバー11Bは、筐体10Aの正面のうち媒体排出部40と外部読取部60の台部61と媒体収容部30Bの一部(収容部31F)を除いた部分であって、画像形成部20の全部と媒体収容部30Aの一部を覆うことが可能な開閉カバーとして構成されている。
また換言すれば、この正面開閉カバー11Bは、筐体10Aの左右方向において画像形成部20の左右方向の端から端までを覆うとともに媒体収容部30Bの一部の左右方向の端から端までを覆う1つの開閉カバーとして構成されている。
この正面開閉カバー11Bは、筐体10Bの正面における左右方向の端(左端10h)から端(右端10m)まで覆って開閉する開閉カバーでもある。
また、正面開閉カバー11Bは、その全体形状が、筐体10Bの正面の画像読取部53を除いた下方の部分である上下方向に長い長方形のうち上部の右半分に切欠き部11eを有する一方で、媒体収容部30Bの下段の収容部31F以下の部分を除いた部分を覆う形状になっている。切欠き部11eは、媒体排出部40の正面開口の形状に対応した形状からなる部分である。
さらに、正面開閉カバー11Bは、図35等に示されるように、筐体10Bの正面の左端において複数(本例では2つ)のヒンジ等の開閉支持部材16を介して矢印Do,Dcで示す方向に開閉動するよう取り付けられている。これにより、正面開閉カバー11Bは、その全体が左横方向(矢印Doで示す方向)に開くようになっている。
また、この画像形成装置1Bにおいては、正面開閉カバー11Bが媒体収容部30Bにおける最下段の31Fを覆わない開閉カバーになっている。
このため、最下段の31Fは、その収容体の正面側に、正面開閉カバー11Bの代わりに、正面外部カバー33が固定して取り付けられている。
一方、正面開閉カバー11Bで覆われる収容部31D,31Eにおける収容体はいずれも、正面側に各収容部31D,31Eの正面側の形状(横長の長方形)に応じた輪郭からなる内部カバーを備えている。
収容部31D,31Eにおける収容体はいずれも、正面開閉カバー11Bを開けた状態(図35,図36を参照)にすると、図35に矢印Qで示すように筐体10Bの内側から外側(筐体10Bの正面手前側)に引き出して記録媒体P4,P5の収容等の作業を行うことができるよう取り付けられている。
これに対して、最下段の収容部31Fは、正面開閉カバー11Bの開閉の有無にかかわらず、いつでも筐体10Bの内側から外側に引き出して記録媒体P6の収容作業等を行うことができるよう取り付けられている。
以上の構成からなる画像形成装置1Bは、図34に示されるように、正面開閉カバー11Bを閉じているときは、筐体10Bの正面の外装において画像形成部20(定着装置26を含む)の全部と媒体収容部30Bの一部である収容部31D,31Eが、1つの正面開閉カバー11Bによって覆われた状態になる。
したがって、この画像形成装置1Bでは、媒体収容部30Aを左右方向の端から端まで至る間において複数のカバーで覆う場合に比べると、少なくとも媒体収容部30Aの外装においてカバーどうしによって生じる上下方向にほぼ沿う分割線Lv(図41参照)を存在させず減らすことができる。
また、画像形成装置1Bでは、画像形成部20と媒体収容部30Bを個別の開閉カバーでそれぞれ覆う場合に比べると、閉じた正面開閉カバー11Aにより、画像形成部20と媒体収容部30Bを跨ぐように延びる分割線を存在させないこともできる。
また、画像形成装置1Bは、正面開閉カバー11Bが媒体収容部30Bにおける2つの収容部31D,31Eを覆うよう構成されている。
このため、この画像形成装置1Bでは、筐体10Bの正面の外装(正面開閉カバー11B)において媒体収容部30Bの収容部31D,31Eどうし間にも分割線(Ld)が存在することなく、その分外観の品質が向上する。
その一方で、画像形成装置1Bにおいては、正面開閉カバー11Bで覆われない媒体収容部30Bにおける1つの収容部31Fは、正面開閉カバー11Bの開閉の有無にかかわらず、いつでも筐体10Bの内側から外側に引き出して記録媒体9の収容作業等を行うことが可能になる。
このため、正面開閉カバー11Bで覆わない収容部31Fとしては、例えば、記録媒体P6の消費が多く頻繁に記録媒体P6の補給作業を要するような収容部を選択するとよい。このような収容部31Fを正面開閉カバー11Bで覆わないという構成にすれば、使用頻度の高い収容部31Fにおける記録媒体P6の補給作業を行うときに正面開閉カバー11Bを開閉する動作が不要となって作業性が向上する。
また、画像形成装置1Bは、正面開閉カバー11Bを開けると、インターロックスイッチ86が非接続の状態になる。具体的には、図35等に示されるように、正面開閉カバー11B側にあるインターロックスイッチ86の可動接続部86aが、筐体10B側にあるインターロックスイッチ86のスイッチ部86bから離脱した状態になる。また、画像形成装置1Bによる画像形成動作が実行中のときに正面開閉カバー11Bを開けた場合は、インターロックスイッチ86の非接続の状態になったことが検出され、その検出情報を受けて制御装置における中央制御部95(図16を参照)が画像形成制御部201および媒体搬送制御部351に対して動作を強制的に停止させる制御が行われる。
このため、画像形成装置1Bでは、正面開閉カバー11Bを開けたときに筐体10Bの正面側に露出する画像形成部20と媒体搬送路3の各動作(画像形成動作)が停止するので、安全性が確保される。
一方、画像形成装置1Bでは、画像形成動作の実行中に正面開閉カバー11Bを開けたときであっても、最下段の収容部31Fに対する媒体搬送路35の搬送動作は停止しないようになっている。
なお、本開示を特定の実施形態を用いて説明したが、本開示は、かかる実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内にて他の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかであり、本実施形態の技術的思想に反しない限り、変更、削除、付加及び組み合わせが可能である。例えば、各実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせて構成することや異なる実施形態に記載されている一部の構成部同士を組み合わせて構成することが可能である。
第1の実施形態に係る画像形成装置1Aにおいては、正面開閉カバー11Aは、媒体収容部30Aの一部と画像形成部20の一部(例えば定着装置26を除く部分)を開閉するよう覆う1つの開閉カバーとしてもよい。
また、画像形成装置1Aにおいては、左の側面開閉カバー13をその左右方向の右端(筐体10Aからすると前後方向における前端)に配置する開閉支持部材16で開閉するように構成しても差し支えない。
また、画像形成装置1Aにおいては、左の側面開閉カバー13に代えて又はそれに加えて、右の側面カバー14を筐体10Aの右側面のうち画像形成部20と媒体収容部30Aを覆って開閉する開閉カバーとして構成してもよい。この場合、右の側面カバー14が正面開閉カバー11Aよりも重い関係にあるときには、その側面カバー14の左右方向(筐体10Aの前後方向)における両端の一方に配置する開閉支持部材16で開閉する構成を採用するとよい。
さらに、画像形成装置1Aにおいては、左の側面カバーと右の側面カバーのいずれも開閉しない外装カバーとしても構わない。
第2の実施形態に係る画像形成装置1Bにおいては、正面開閉カバー11Bについて、第1の実施形態における正面開閉カバー11Aのように、媒体収容部30Bの3つの収容部31D,31E,31Fのすべてを覆う形態の開閉カバーとして構成してもよい。また反対に、正面開閉カバー11Bについて、画像形成部20に加えて媒体収容部30Bの最上段の収容部31Dを覆う形態の開閉カバーとして構成してもよい。
筐体10は、第1および第2の実施形態で例示した筐体10A,10Bのような上下方向に長い直方体状の形状からなる構造体に限られるものではなく、例えば、曲面からなる側面部を有する形状の筐体10であってもよい。
第1および第2の実施形態では、正面開閉カバー11A,11Bと左の側面開閉カバー13として開閉支持部材16を支点にして回転移動により開閉する構成例を示したが、正面開閉カバー11A,11Bと左の側面開閉カバー13についてはスライド移動により開閉する構成にしてもよい。
また、第1および第2の実施形態では、正面開閉カバー11A,11Bの質量を媒体収容部30A,30Bの質量より小さくし、かつ、筐体10Aに対して媒体収容部30A,30Bにおける収容部31A,31B,31C,31D,31Eのいずれ1つでも離脱した(引き出した)状態では、開放位置に位置する正面開閉カバー11A,11Bを覆い位置に移動させることができないように構成してもよい。
この場合は、筐体10Aから上記いずれかの収容部31が離脱した状態で、開放位置の正面開閉カバー11A,11Bを覆い位置に移動させるときに、正面開閉カバー11A,11Bが離脱した状態の収容部31と接触して移動が停止する。このため、筐体10Aから収容部31が離脱した状態で、開放位置の正面開閉カバー11A,11Bを無理やり覆い位置に移動させることができる構成と比して、正面開閉カバー11A,11Bの破損が抑制される。
また、第1および第2の実施形態では、正面開閉カバー11A,11Bの開閉支持部材16を収容部31Aの左側に配置していたが、開閉支持部材16を収容部31Aの右側に配置し、その開閉支持部材16を中心に正面開閉カバー11A,11Bを開閉するよう構成してもよい。この場合は、正面開閉カバー11A,11Bが開放位置に移動したときには収容部31Aの左側には正面開閉カバー11Aが配置されない(存在しない)ため、例えば記録媒体P1のピックアップ部分で発生する詰まり(ジャム)への対処が容易となる。
加えて、第1の実施形態では、単一のカバーで構成されている正面開閉カバー11Aが覆い位置へ移動した場合に、その正面開閉カバー11Aにより収容部31Aおよび収容部31Cが装置奥行き方向で覆われる。これにより、正面開閉カバー11Aによって生じる分割線が、正面カバーが二枚である構成の場合と比べると、少なくなる。
さらに、第1および第2の実施形態では、媒体収容部30A,30Bとして3つの収容部31A~31Cおよび収容部31D~31Fを有する構成例を示したが、媒体収容としては、1つの収容部31、2つの収容部、または4つ以上の収容部を有するものであってもよい。
第1の実施形態では、媒体収容部30Aにおける中段の収容部31Bと下段の収容部31Cを水平に配置した構成例を示したが、その収容部31Bおよび収容部31Cは、水平に配置されなくてもよく、最上段の斜めの収容部31Aの傾斜角度より小さい傾斜角度で傾斜するように配置してもよい。
このように構成した場合は、収容部31Bおよび収容部31Cの傾斜角度を斜めの収容部31Aの傾斜角度と同じにした場合や収容部31Bおよび収容部31Cの傾斜角度を斜めの収容部31Aより大きくした場合と比して、収容部31Bおよび収容部31Cに収容されている記録媒体P2,P3が各傾斜方向に移動しようとするのが抑制される。
また、第1の実施形態では、最上段の斜めの収容部31Aの位置に係わらず、筐体10Aに対して装着された収容部31Bおよび収容部31Cを筐体10Aから装置手前側へ引き出すことができたが、収容部31Bおよび収容部31Cの少なくとも一方を引き出すことができるように構成してもよい。これにより、収容部31Bおよび収容部31Cの両方が引き出すことができない場合と比して、記録媒体Pの供給が容易になる。
第1の実施形態では、最下段の収容部31Cに収容可能な記録媒体P3の枚数が、斜めの収容部31Aに収容可能な記録媒体P1の枚数や中段の収容部31Bに収容可能な記録媒体P2の枚数と比べて多くなるよう構成されている。しかし、その各収容部31に収容される記録媒体Pの枚数が他の関係であってもよい。この場合には、最下段の収容部31Cに収容可能な記録媒体P3の枚数が最も多いことで奏する作用を奏しない。
また、第1および第2の実施形態では、収容部31Aが水平方向に対して斜めである形態について説明したが、収容部31Aはその一端とその他端の位置が異なっていれる形態であれば良い。例えば、収容部31Aが鉛直方向と平行に設けられる形態であっても、収容部31Aが水平である形態場合と比べると、装置幅方向に収容部31Aが配置される範囲を小さくすることができる。上記一端と他端については、前述した通りの内容である。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、収容部31Bおよび収容部31Cの位置に係わらず、筐体10Aに装着された最上段の斜めの収容部31Aが供給位置へ移動可能とされている。これにより、斜めの収容部31Aの移動が収容部31Bおよび収容部31Cの位置によって制限されることがある場合と比して、斜めの収容部31Aへの記録媒体P1の供給が容易となる。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、図37に示されるように、斜めの収容部31Aの上端部分に、中段の収容部31Bから搬送される記録媒体P2を案内するリブ等の案内部312を形成し、かつ、装置幅方向(左右方向)において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲内に、中段の収容部31Bから案内部312までの部分の搬送経路35aを配置するよう構成してもよい。この場合には、装置幅方向において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲外に、収容部31Bから案内部312までの部分の搬送経路35aが配置されている場合と比して、収容部31Bから案内部312までの部分の搬送経路35aによって筐体10Aの幅が広くなるのが抑制される。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、装置幅方向において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲内に画像形成部20の一部または全部を配置するように構成してもよい。これにより、斜めの収容部31Aが配置されている範囲外に画像形成部20が配置されている場合と比して、少なくとも画像形成部20を含む筐体10Aの幅が広くなるのが抑制される。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、記録媒体Pの表裏を反転させる反転経路を、装置幅方向において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲内に配置するよう構成してもよい。これにより、装置幅方向において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲外に反転経路を配置する場合と比して、筐体10Aの幅が広くなるのが抑制される。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、装置幅方向において、画像形成部20によって画像が記録媒体Pに転写される転写ニップNTを、斜めの収容部31Aから記録媒体P1が送り出される部分とは反対側に配置するよう構成しもよい。さらに、記録媒体Pの表裏を反転させる反転経路を、装置幅方向において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲内に配置するよう構成してもよい。これにより、装置幅方向において、斜めの収容部31Aが配置されている範囲外に反転経路を配置する場合と比して、筐体10Aの幅が広くなるのが抑制される。
第1および第2の実施形態では、特に説明しなかったが、媒体収容部30A,30Bが、媒体搬送路35における送出ロール36a,36b,36cや防止ロール37a,37b,37cを備えない場合もある。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、中段の収容部31Bが水平方向に対して傾斜するよう配置された収容部であってもよい。収容部31Bに収容された最大サイズの記録媒体P2が、装置奥行き方向から見て範囲R1内に配置されていればよい。
第1の実施形態では、特に説明しなかったが、最下段の収容部31Cが水平方向に対して傾斜するよう配置された収容部であってもよい。収容部31Cに収容された最大サイズの記録媒体P3が、装置奥行き方向から見て範囲R1内に配置されていればよい。
第1の実施形態では、原稿載せ面63として、図38に示されるように、原稿Gを載せる範囲631が、黒色又は予め設定された光学濃度以上の色であって、載せる範囲631の周囲にガイドライン635が示されている原稿載せ面を採用してもよい。
この場合、外部読取部60における読取機器66による撮影範囲の中心は、筐体10Aの天面の中心より、ユーザがアクセスする側(装置の前側)に配置されている。言い換えれば、読取機器66による撮影範囲の中心は、筐体10Aの天面の中心より、筐体10Aの手前側に存在するよう配置される。
また、ガイドライン635内の中心である原稿Gを載せる範囲631の中心は、筐体10Aの天面の中心より、ユーザがアクセスする側であって、装置本体12の手前側に寄るよう配置される。
第1の実施形態に係る画像形成装置1Aは、図39に例示するような画像形成装置1Cとして構成してもよい。
図39の画像形成装置1Cは、画像形成部20等を備える本体部10Cと、外部読取部60における原稿載せ面63と媒体排出部40等を備える画像処理部10Dとで構成されている。
この画像形成装置1Cにおいては、外部読取部60における原稿載せ面63や読取機器66は、画像形成装置1Cの上部(実際には本体部10Cの上部)ではなく画像形成装置1Cの中部に配置されている。
原稿載せ面63と媒体排出部40は、ユーザが立った状態で操作や、記録媒体の取り出し等の作業が可能な高さに設けられている。原稿載せ面63は、ユーザが立って操作する側(前側)に配置されるよう構成されている。
読取機器66は、原稿載せ面63よりも上方に設置され、原稿載せ面63に載せた被写体の原稿Gを含む読取対象物を上方から読み取るよう構成されている。読取機器66は、原稿載せ面63を向くように下向きに設けられている。
また、画像形成装置1Cにおいては、原稿載せ面63の中心は、本体部10Cの天面の中心より、ユーザがアクセスする側(装置の前側)に配置されている。言い換えれば、原稿載せ面63の中心は、本体部10Cの天面の中心より、画像形成装置1C全体の手前側の画像処理部10Dに配置されている。
読取機器66による撮影範囲の中心は、本体部10Cの天面の中心より、ユーザがアクセスする側に配置されている。言い換えれば、読取機器66による撮影範囲の中心は、本体部10Cの天面の中心より、画像形成装置1C全体の手前側に配置されている。
第1の実施形態では、外部読取部60における原稿載せ面63の全部または一部の塗装色又は素材色が、黒色または予め設定された光学濃度以上の色である場合を用いて説明したが、これに限られない。この原稿載せ面63は、その一部であって、読取対象物が載せられない部分のうち、少なくとも読取対象物の端に接する部分付近の塗装色または素材色が、黒色又は予め設定された光学濃度以上の色にしてもよい。
第1の実施形態では、原稿載せ面63における印Mの色を白色とする場合を用いて説明したが、これに限らず、他の有色も含み、黒色であってもよい。すなわち、印Mの色は、原稿載せ面63の色と判別できる色であればよい。
外部読取部60における原稿載せ面63は、完全に平面である必要はない。すなわち、原稿載せ面63は、当該原稿載せ面63に原稿Gが載せられて読取機器66によって読み取り(撮影)が可能な形状であればよい。このため、原稿載せ面63は、例えば、原稿載せ面63に原稿Gが載せられて読取機器66によって読み取りができれば、凹凸が形成された面であっても構わない。
第1の実施形態では、原稿載せ面63として、原稿搬送読取部50におけるカバー部58と外部読取部60における台部61との2つの部材から構成されるものを例示した。
しかし、原稿載せ面63は、単一または複数の溝によって上面が複数の面に分割されている1つの部材で構成されているものであってもよい。単一または複数の溝は、境界線の一例である。
また、原稿載せ面63は、3つ以上の部材から構成されているものであってもよい。すなわち、原稿載せ面63は、その部材同士の間における各隙間Sによって形成されている境界線Kが2つ以上形成されるものであっても差し支えない。
第1の実施形態では、原稿載せ面63における境界線Kとして単一の直線状であるものを例示した。
しかし、その境界線Kは、原稿載せ面63上において曲線状のものであってもよく、屈曲しているものであってもよい。
第1の実施形態では、外部読取部60における台部61として、装置幅方向にスライドすることで移動するものを例示した。
しかし、台部61は、装置奥行方向にスライドする構成を有するものであってもよい。また、台部61は、回転することで移動して原稿搬送読取部50における原稿台51の上方を開放する構成を有するものであってもよい。さらに、台部61は、筐体10Aに対して着脱可能な構成を有するものであってもよい。
第1の実施形態では、外部読取部60における台部61として、装置幅方向の長さが原稿載せ面63の装置幅方向の全長の半分よりも長いものとした。
しかし、台部61の装置幅方向の長さは、原稿載せ面63の装置幅方向の全長の半分より長いものに限定されず、原稿載せ面63の装置幅方向の全長の半分と同等の長さや、原稿載せ面63の装置幅方向の全長の半分より短く長さでもよい。
第1の実施形態では、外部読取部60における読取機器66で読取可能な原稿Gの最大サイズとして、A3判サイズを例示した。
しかし、読取機器66で読取可能な原稿Gの最大サイズは、A3判サイズに限定されず、A2半またはB3判等のA3判サイズより大きいサイズであってもよく、またA4判またはB4判等のA3サイズより小さいサイズであってもよい。
第1の実施形態では、媒体収容部30Aとして、最下段の収容部31Cに最も多く収容可能な記録媒体P3のサイズがA4判サイズであると例示した。しかし、収容部31Cに最も多く収容可能な記録媒体P3のサイズは、A4判サイズに限定されず、A3判サイズであってもよく、さらにはB5判サイズであってもよい。
第1の実施形態では、原稿載せ面63における隙間Sとして、装置奥行方向(前側)から見てL字状に形成されているものを例示したが、そのL字状のものに限定されない。
例えば、原稿載せ面63における隙間Sは、その隙間Sを装置奥行方向から見たときの形状については、上述した比較例3の外部読取部660C(図44(C)参照)のように、重なり部の下端と読取機器66とを結ぶ仮想直線KC4上に台部61またはカバー部58の一部が配置されているのであれば、直線状であってもよい。
また、原稿載せ面63における隙間Sは、その隙間Sを装置奥行方向から見たときの形状が、図40(A)に示されるように、横臥されたハット状(凸部)の形状のものであってもよい。具体的には、図40(A)に示す隙間Sは、装置奥行方向から見て、右側の端部が右方向に凸状に形成されているカバー部58Bと、左側の端部がカバー部58Bの右側の端部に対応する凹状に形成されている台部61Bとの間に形成されている。
また、原稿載せ面63における隙間Sは、その隙間Sを装置奥行方向から見たときの形状が、図40(B)に示されるように、横臥されたV字状の形状であってもよい。具体的には、図40(B)に示す隙間Sは、装置奥行方向から見て、右側の端部が右方向にV字状の凸が形成されているカバー部58Cと、左側の端部がカバー部58Cの右側の端部に対応するV字状の凹が形成されている台部61Cとの間に形成されている。
さらに、隙間Sは、装置奥行方向から見たときの形状が、図40(B)に示す隙間SのV字状に代わってU字状の形状であってもよい。
第1の実施形態では、原稿載せ面63における重なり部64を形成している突出部58fは、カバー部58と一体に形成されているものを例示した。
しかし、原稿載せ面63における重なり部64は、カバー部58または台部61とは別体に形成されていてもよい。なお、カバー部58と台部61のうち重なり部64の少なくとも隙間Sから露出する部分は、互いに同じ表面粗さと表面色を有するものが好ましい。
第1の実施形態では、原稿載せ面63として、4つの印Mで囲まれている部分であるものを例示した。しかし、原稿載せ面63は、特に限定されず、カバー部58の天板58aの上面および台部61の上面61aのそれぞれの全体で形成される構成のものであってもよい。
第1の実施形態では、外部読取部60における原稿載せ面63として、覆い位置に位置する台部61の上面61aと、原稿搬送読取部50におけるカバー部58の天板58aの天面とで構成されるものを例示した。
しかし、その原稿載せ面63としては、台部61の上面61aのみに原稿Gを載せる構成にしてもよい。この場合は、外部読取部60における読取機器66の読取範囲MHは、台部61の上面61aのみを含む範囲としてもよい。
また、外部読取部60における原稿載せ面63としては、例えば、原稿搬送読取部50における原稿台51を原稿載せ面63の一例として用いるよう構成してもよい。
すなわち、この構成は、外部読取部60における読取機器66で原稿画像が読み取られる原稿G等の読取対象物を、原稿搬送読取部50における原稿台51に載せる構成になる。この場合は、例えば、台部61は、開放位置に固定される構成であってもよいし、原稿台51を設けない構成であってもよい。
外部読取部60における読取機器66は、静止画に限らず、例えば、動画などの映像を読み取るものであってもよい。
外部読取部60で読み取る読取対象物としては、前述したように原稿Gに限られず、その他にも、例えば、映像を映す映像機器(例えば、スマートフォンやモバイル端末など)や名刺等であってもよく、読取機器66が読み取り可能なものであればよい。また、読取対象物としては、原稿載せ面63等の部分に載せられるものであれば、被写体とすることが可能である。
第1の実施形態では、原稿搬送読取部50における読取機器部55として、密着型のイメージセンサを用いる場合を例示したが、これに限られない。読取機器部55としては、例えば、CCD等のイメージセンサ等であってもよく、搬送される原稿Gの原稿画像を読み取ることが可能なものであればよい。
第1の実施形態では、原稿搬送読取部50における読取機器部55として、原稿Gの表裏両面の原稿画像を一度の搬送時に読み取るよう2つの読取機器(読取センサ)55A,55Bを搬送機構57の搬送路の両側に配置する構成例を例示したが、これに限られない。読取機器部55は、2つの読取機器55A,55Bの一方のみを配置して原稿Gの片側面の原稿画像を一度の搬送時に読み取るよう構成したものであってもよい。
第1の実施形態では、原稿搬送読取部50の一部を構成する構成部分としてカバー部58を配置したが、これに限られない。例えば、カバー部58は、搬送機構57の一部を構成する構成部分として構成してもよい。
第1の実施形態に係る画像形成装置1Aは、原稿搬送読取部50を備えない構成であってもよい。
この構成からなる画像形成装置1Aでは、例えば、原稿Gにおける原稿画像の読み取りが、外部読取部60における読取機器66のみによって行われる。
また、この構成からなる画像形成装置1Aでは、外部読取部60における台部61が、図8(A)や図9(A)に示される覆い位置から右側にスライド移動することで、媒体排出部40の上方を開放するように構成してもよい。この構成からなる画像形成装置1Aにおいても、原稿搬送読取部50を備える第1の実施形態に係る画像形成装置1Aの場合と同様の作用効果を奏する。
また、駆動装置70の態様は、画像形成装置1Aの他の構成部分とは別個に構成される場合のみならず、画像形成装置1Aの一部として構成される場合も含まれる。本発明におけるフレームの態様も同様に、画像形成装置1Aの内部フレーム17とは別個に駆動装置70のフレームが構成される場合のみならず、画像形成装置1Aの内部フレーム17と駆動装置70のフレームが共通している場合も含まれる。
画像形成装置としては、第1の実施形態に係る画像形成装置1A(画像形成装置1Cを含む)において外部読取部60を省略した構成の画像形成装置であってもよい。
また、第2の実施形態に係る画像形成装置1Bにおいて原稿搬送読取部50を省略した構成の画像形成装置であってもよい。
これらの構成からなる画像形成装置の場合、外部読取部60または原稿搬送読取部50が配置されていた筐体10A、10Bの上端には、例えば、外装カバーとして上端カバーを設ければよい。
この他、画像形成装置としては、画像形成部20が現像剤を用いた電子写真方式の画像形成部であることに限らず、他の画像形成方式(例えばインク吐出方式、オフセット印刷方式等)からなる画像形成部20を有するものであってもよい。
また、画像形成装置における画像形成部20としては、中間転写装置25を用いる中間転写方式に代えて、感光ドラム21に形成したトナー像を記録媒体Pに直接転写する直接転写方式を用いる画像形成部を適用してもよい。
さらに、画像形成装置における画像形成部20としては、カラー画像を形成する画像形成部に限らず、単色(例えば黒色)の画像を形成する画像形成部を適用してもよい。
また、上記実施形態等に記載の作用及び効果については、あくまで各実施形態等に記載の発明における作用及び効果を説明したものであるとともに、ある条件下において奏する作用及び効果を説明したものである。つまりは、請求項に記載された構成部が、その構成部に対応する上記の作用及び効果(すなわち、実施形態に記載の作用及び効果)を必ずしも奏する必要はない。
1A,1B…画像形成装置
9,9A~9F…記録媒体
10A,10B,10C…筐体(装置本体の一例)
10h…左端(左右方向の端の一例)
10m…右端(左右方向の端の一例)
11A,11B…正面開閉カバー
13…左の側面開閉カバー(側面開閉カバーの一例)
16…開閉支持部材
20…画像形成部
30A,30B…媒体供給部
31A~31F…収容部(複数の収容部の一例)
31A…斜め収容部
65a…読取機器
Ji…輪郭線

Claims (7)

  1. 画像を記録媒体に形成する画像形成部と、前記画像形成部に供給する記録媒体を収容する媒体収容部とを有する装置本体と、
    前記装置本体の正面のうち少なくとも前記画像形成部の一部と前記媒体収容部の一部を跨るように覆って開閉する正面開閉カバーと、
    を備え、
    前記正面開閉カバーは、前記装置本体の左右方向において少なくとも前記媒体収容部の一部の左右方向の端から端までを覆う1つの開閉カバーで構成されている画像形成装置。
  2. 前記正面開閉カバーは、前記画像形成部の一部の左右方向の端から端までも覆う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記媒体収容部は、複数の収容部を有し、
    前記正面開閉カバーは、前記複数の収容部のすべてを覆う請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記媒体収容部は、複数の収容部を有し、
    前記正面開閉カバーは、前記複数の収容部のうち前記画像形成部に近い一部の収容部を覆う請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記媒体収容部は、前記装置本体の正面において斜めに配置される斜め収容部を有し、
    前記正面開閉カバーは、前記斜め収容部を少なくとも覆う請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記正面開閉カバーは、その下端が前記斜め収容部の斜めの輪郭線に沿わず左右方向に延びる形状である請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記装置本体の上方に設けられる読取機器と、
    前記装置本体の左右の側面の一方又は双方に設けられる、前記正面開閉カバーよりも重い側面開閉カバーと、
    を備え、
    前記側面開閉カバーは、その左右方向のいずれか一方の端に配置される開閉支持部材で開閉する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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