JP2023030589A - 遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法 - Google Patents

遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法 Download PDF

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岳章 松井
Takeaki Matsui
創 岡本
So Okamoto
知己 清水
Tomoki Shimizu
琢也 藤原
Takuya Fujiwara
浩章 関
Hiroaki Seki
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Abstract

【課題】仮会員媒体を運用する場合の問題を防止できる遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法を提供する。【解決手段】遊技媒体管理システム1は、遊技店に会員登録した遊技客である会員の遊技媒体を管理する。遊技媒体管理システム1は、会員カード以外のカードに、会員の情報である会員情報を紐付けて、当該カードを仮会員カードとして発行するカード発行端末5と、仮会員カードに制限を設定する制御部20とを含む。【選択図】図2

Description

この発明は、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を管理する遊技媒体管理システム、及び、遊技媒体管理システムにおける遊技媒体管理方法に関する。
遊技店での遊技客の遊技によって獲得された後に計数された遊技媒体は、持遊技媒体(パチンコ玉の場合には持玉)と呼ばれる。遊技店に会員登録していない一般客は、当日中に限り、持遊技媒体を遊技のために使用することができる。持遊技媒体の数(パチンコ玉の場合には持玉数)は、遊技店から一般客に発行された一般カードに紐付けられる。一方、遊技店に会員登録した会員は、遊技によって獲得した遊技媒体を、貯遊技媒体(パチンコ玉の場合には貯玉)として翌日以降も遊技のために使用することができる。貯遊技媒体の数、つまり貯遊技媒体数(パチンコ玉の場合には貯玉数)は、遊技店から会員に発行された会員カードに紐付けられる。
下記特許文献1は、各遊技機に対して1対1となるように設けられた台間カード処理機と、会員の貯玉数を記憶した会員管理装置とを開示している。会員が会員カードを台間カード処理機に挿入して暗証番号による認証を終えてから貯玉を要求すると、会員管理装置は、当該会員の貯玉数を所定数だけ減算し、台間カード処理機は、貯玉に相当する所定数のパチンコ玉を遊技機に払い出す。これにより、会員は、遊技機に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技することができる。
特開2014-68912号公報
会員カードを忘れて来店した会員が、臨時措置として遊技店から発行された仮会員カード等の仮会員媒体を用いて遊技することが想定される。この場合、仮会員媒体を取得した第三者による誤用等の問題が発生するおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、仮会員媒体を運用する場合の問題を防止できる遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法を提供することを目的とする。
本発明は、遊技店に会員登録した遊技客である会員の遊技媒体を管理する遊技媒体管理システムであって、会員用記録媒体以外の記録媒体に、会員の情報である会員情報を紐付けて、当該記録媒体を仮会員媒体として発行する発行手段と、前記仮会員媒体に制限を設定する設定手段とを含む、遊技媒体管理システムである。
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記仮会員媒体を受け付ける受付手段を含み、前記設定手段が、前記制限の設定として、前記受付手段が前記仮会員媒体の受け付ける場合にパスワードの入力を必要とすることを特徴とする。
また、本発明は、発行時の前記仮会員媒体には、会員が遊技店に預け入れた遊技媒体である貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体の数が、前記会員情報の一部として紐付けられ、前記設定手段が、前記制限の設定として、発行後の前記仮会員媒体における前記貯遊技媒体由来媒体の数の追加での紐付けを禁止することを特徴とする。
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、前記仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除する解除手段を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記仮会員媒体には、会員の遊技媒体の数が紐付けられ、前記仮会員媒体に紐付けられた前記遊技媒体の数が零になった場合に、前記解除手段が、当該仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除することを特徴とする。
また、本発明は、前記仮会員媒体には、遊技媒体と交換可能な価値が紐付けられ、前記仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数及び前記価値の両方が零になった場合に、前記解除手段が、当該仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除することを特徴とする。
また、本発明は、前記遊技媒体管理システムが、遊技台における遊技媒体の取り込みに応じて発生するアウト信号が入力される入力手段を含み、前記仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数及び前記価値の両方が零になって前記入力手段にアウト信号が入力されなくなった場合に、前記解除手段が、当該仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除することを特徴とする。
また、本発明は、遊技店の営業時間が終了した場合に、前記解除手段が、前記仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除することを特徴とする。
また、本発明は、前記仮会員媒体には、会員の遊技媒体の数が紐付けられ、前記遊技媒体管理システムが、前記仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数が零よりも多い状態において前記解除手段が遊技店の営業時間の終了に応じて前記会員情報の紐付けを解除した場合に、当該仮会員媒体を利用した会員が遊技店に預け入れる遊技媒体である貯遊技媒体の数に、当該仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数を加算する加算手段を含むことを特徴とする。
また、本発明は、遊技店に会員登録した遊技客である会員の遊技媒体を管理する遊技媒体管理システムにおける遊技媒体管理方法であって、会員用記録媒体以外の記録媒体に、会員の情報である会員情報を紐付けて、当該記録媒体を仮会員媒体として発行する発行ステップと、前記仮会員媒体に制限を設定する設定ステップとを含む、遊技媒体管理方法である。
本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、会員用記録媒体以外の記録媒体に会員情報を紐付けて、当該記録媒体を仮会員媒体として発行することができる。そのため、会員用記録媒体を持っていない会員は、発行された仮会員媒体を用いて遊技をすることができる。このように仮会員媒体を運用する場合において、遊技媒体管理システムでは、仮会員媒体に制限を設定するので、当該会員又は仮会員媒体を取得した第三者による仮会員媒体についての問題を防止できる。
前記制限の設定として、遊技媒体管理システムでは、受付手段が仮会員媒体の受け付ける場合にパスワードの入力が必要なので、仮会員媒体を取得した第三者による仮会員媒体の誤用等の問題を防止できる。
発行時の仮会員媒体には、仮会員媒体が発行される会員の貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体の数が、会員情報の一部として紐付けられるので、当該会員は、仮会員媒体に紐付いた貯遊技媒体由来媒体を用いて遊技することができる。この場合の前記制限の設定として、遊技媒体管理システムでは、発行後の仮会員媒体における貯遊技媒体由来媒体の数の追加での紐付けが禁止される。これにより、会員が貯遊技媒体由来媒体の数を追加で紐付けた後において、後述するように仮会員媒体における会員情報の紐付けが解除された場合に、追加分の貯遊技媒体由来媒体が無駄になってしまう等の問題を防止できる。
また、本発明によれば、遊技媒体管理システムでは、仮会員媒体における会員情報の紐付けを解除することができるので、会員情報の紐付けが解除された仮会員媒体を誰かが取得しても仮会員媒体として使用することができない。これにより、仮会員媒体の誤用等の問題を防止できる。
仮会員媒体における会員情報の紐付けを解除する条件は、当該仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数が零になった場合であってもよいし、当該仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数及び価値の両方が零になった場合であってもよいし、当該仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数及び価値の両方が零になって遊技媒体管理システムの入力手段にアウト信号が入力されなくなった場合であってもよい。
仮会員媒体における会員情報の紐付けを解除する条件は、遊技店の営業時間が終了した場合であってもよい。遊技媒体管理システムでは、仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数が零よりも多い状態において遊技店の営業時間の終了に応じて会員情報の紐付けを解除した場合には、当該仮会員媒体を利用した会員の貯遊技媒体の数に、当該仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数が加算される。そのため、当該会員が、仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体を遊技店の営業時間の終了に応じて失ってしまう等の問題を防止できる。
本発明の一実施形態に係る遊技媒体管理システムを示す模式図である。 遊技媒体管理システムの電気的構成を示すブロック図である。 遊技媒体管理システムを構成する管理装置の記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。 管理装置の記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。 遊技媒体処理システムを構成する各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。 各台対応装置の表示操作部の表示内容の一例を示す模式図である。
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る遊技媒体管理システム1が適用された遊技店の内部を示す模式図である。図2は、遊技媒体管理システム1の電気的構成を示すブロック図である。図1を主に参照して、遊技店の一例は、パチンコ店であり、その内部は、パチンコ台等の遊技台2が複数設置された遊技ホールと、遊技店の店員用の事務所とに少なくとも仕切られている。遊技媒体管理システム1は、遊技ホールにおいて各遊技台2に1対1にて対応して設けられる各台対応装置3と、事務所に設置される管理装置4と、遊技ホール等に設置されるカード発行端末5、POS6及び精算機7とを含む。
各台対応装置3は、その隣(図1では正面から見て右隣)の遊技台2に対する専用機であって「台間機」とも呼ばれ、当該遊技台2に対して通信可能に接続されており、当該遊技台2にて遊技する遊技客に遊技媒体を貸し出す貸出処理等を実行する。遊技台2で利用できる遊技媒体は、本実施形態ではパチンコ玉であるが、メダルであってもよい。
遊技媒体に関し、所定の貸出レートが設定されている。本実施形態では、説明の便宜上、貸出レートが1つしか設定されないが、複数の貸出レートが設定されてもよい。パチンコ玉に複数の貸出レートが設定される場合の一例として、通常の貸出レートを4円/1玉とし、通常の貸出レートより低い貸出レートを1円/1玉としてもよい。
遊技客には、遊技店に会員登録した会員と、遊技店に会員登録していない一般客とが存在する。遊技店からは、会員には、会員用記録媒体の一例である会員カードが発行され、一般客には、会員カード以外の記録媒体の一例である一般カードが発行される。これらのカードには、個々のカードを識別するための識別情報の一例であるカードIDが少なくとも記録されている。会員カード及び一般カードとは別に、パチンコ玉を貸し出してもらうためのプリペイド価値が記録されたプリペイドカードが存在する。以下では、これらのカードを単に「カード」と総称することがある。
会員は、会員カードを発行してもらう代わりに、スマートフォン等の自身の携帯端末に専用のアプリケーションをダウンロードすることによって、この携帯端末を会員カードとして使用することができる。携帯端末自体の識別情報、又は、携帯端末にダウンロードされたアプリケーションに対してアプリケーション毎に付与された識別情報といった端末IDが、会員カードのカードIDの代わりとなる。
各台対応装置3の本体11の正面には、紙幣出入口12と、表示操作部13と、カード出入口14とが設けられている。表示操作部13は、この実施形態では液晶タッチパネルによって構成されるが、表示部と操作部とに分かれていてもよい。後述する他の表示操作部についても同様である。
遊技客が、紙幣を紙幣出入口12に投入したり、事前に購入したプリペイドカード(図示せず)をカード出入口14に挿入したりしてから、例えば遊技台2の上皿15に設けられた投出ボタン16を押す。すると、各台対応装置3からの指示を受けた遊技台2が、紙幣出入口12に投入された紙幣の範囲内、又は、カード出入口14に挿入されたプリペイドカードに記録されたプリペイド価値の残度数の範囲内において、投出ボタン16の一押しにつき所定数のパチンコ玉を上皿15に投出する。このように、プリペイド価値は、パチンコ玉と交換可能な価値の一例である。
遊技客は、上皿15に投出されたパチンコ玉を用いて遊技台2にて遊技することができる。遊技によって新たに獲得されたパチンコ玉は、遊技台2の下皿17に溜まる。各台対応装置3は、下皿17の真下に配置された受皿18を含む。遊技客は、下皿17の底を開放することによって、下皿17内のパチンコ玉を受皿18に落下させることができる。受皿18に落下したパチンコ玉は、通路19を通って各台対応装置3の本体11に送り込まれる。
遊技客が遊技に負けるのに応じてパチンコ玉が遊技台2に取り込まれ、これに応じて遊技台2は、アウト信号を発生する。各遊技台2では、遊技客が遊技しているのであれば、所定時間内において必ずアウト信号が発生する。
各台対応装置3は、CPUやタイマ等によって構成された制御部20と、紙幣処理部21と、カード処理部22と、携帯端末を処理する端末処理部23と、パチンコ玉を計数する計数部24と、メモリによって構成された記憶部25と、通信I/F部26と、遊技台2が発生したアウト信号が入力される入力手段の一例としての入力部27とを含む(図2参照)。表示操作部13、紙幣処理部21、カード処理部22、端末処理部23、計数部24、記憶部25、通信I/F部26及び入力部27のそれぞれは、制御部20に対して電気的に接続されている。
紙幣処理部21は、紙幣出入口12に投入された紙幣を識別して収納したり、紙幣出入口12に返却したりする。カード処理部22は、カード出入口14に挿入されたカードからプリペイド価値やカードID等の情報を読み取ったり、挿入後のカードをカード出入口14から排出したりする。また、各台対応装置3の本体11には、新規の一般カードが複数枚ストックされていて、カード処理部22は、ストックされた一般カードを1枚取り出してカード出入口14に発行することもできる。カード処理部22は、カードを非接触で受け付けてカードの情報を読み取ってもよい。端末処理部23は、会員の携帯端末を非接触で受け付けて携帯端末から端末ID等の情報を読み取る。なお、会員が会員カードをカード出入口14に挿入したり携帯端末を端末処理部23に受け付けさせたりする場合には、表示操作部13でのパスワードの入力等による会員認証が必要であってもよい。
計数部24は、受皿18に落下した後に通路19経由で各台対応装置3の本体11に送り込まれたパチンコ玉を計数するセンサである。計数部24として、遮光センサ等の公知の計数センサを採用できる。遊技客による当日の遊技台2での遊技によって獲得されて計数部24によって計数されたパチンコ玉は、持遊技媒体の一例としての持玉となる。持玉は、獲得した当日に限り有効である。会員が獲得した持玉は、獲得した当日が経過した後は、貯遊技媒体の一例としての貯玉となって遊技店に預け入れられる。持玉及び貯玉は、前述した貸出レート毎に存在してもよい。
一般カードには、原則として持玉の数(以下「持玉数」という。)及びプリペイド価値が紐付けられるが、会員カードには、持玉数及びプリペイド価値だけでなく、貯玉の数(以下「貯玉数」という。)も紐付けられる。カードに持玉数が紐付けられる(「関連付けられる」ともいう。)ということは、このカードに持玉数が記録されることや、持玉数がカードには記録されないもののカードのカードIDに対応付けて管理装置4に記録されることをいう。カードに貯玉数やプリペイド価値が紐付けられる場合も同様である。なお、一般カードや会員カードにはプリペイド価値が紐付けられない場合もある。
記憶部25は、様々な情報を記憶する。通信I/F部26は、有線又は無線のネットワークNにつながったインターフェースであって、制御部20は、通信I/F部26及びネットワークNを介して管理装置4と通信可能である。
カード出入口14に挿入されたカードに持玉数及び貯玉数の少なくともいずれかが紐付けられている場合において、遊技客が、例えば受皿18に設けられた払出ボタン28を押す。すると、この遊技客が保有する持玉又は貯玉に相当するパチンコ玉が、本体11から延びるノズル29を通って遊技台2の上皿15に払い出される。カード出入口14に挿入されたカードにプリペイド価値が紐付けられている場合には、前述したように、遊技客が上皿15の投出ボタン16を押すと、遊技台2は、プリペイド価値の残度数の範囲内において、投出ボタン16の一押しにつき所定数のパチンコ玉を上皿15に投出する。遊技客は、上皿15に払い出されたパチンコ玉を用いて遊技台2において遊技することができる。
遊技を終えた遊技客が、例えば上皿15に設けられた返却ボタン30を押すと、カード処理部22によってカードがカード出入口14から排出されて遊技客に返却される。制御部20は、この時点で残っている持玉数をカードID又は端末IDに紐付けて管理装置4に送信する。
管理装置4は、遊技媒体管理システム1における上位装置であって、管理手段の一例として機能し、1台又は複数台のパソコンやサーバ等によって構成される。管理装置4は、CPUやタイマ等によって構成された制御部31と、通信I/F部32と、メモリによって構成された記憶部33とを含む(図2参照)。通信I/F部32及び記憶部33のそれぞれは、制御部31に対して電気的に接続されている。通信I/F部32は、ネットワークNにつながったインターフェースである。記憶部33は、様々な情報を記憶しているが、本実施形態では、会員の情報である会員情報が登録されたテーブル34(図3参照)を少なくとも記憶している。
テーブル34では、会員情報として、パスワード等の認証情報や、会員が現在保有する持玉数及び貯玉数等が、この会員の会員カードのカードID及び/又は携帯端末の端末ID(以下「会員ID」と総称することがある。)に紐付けて管理されている。会員ID自体も会員情報の一部である。認証情報には、会員の個人情報や、会員の顔の画像情報が含まれてもよい。また、会員が現在保有するプリペイド価値の残度数も、会員情報の一部として、テーブル34において管理されてもよい。会員情報は、会員の身分証明証(運転免許証やマイナンバーカード)における本人確認情報や、遊技店等が携帯端末に配信したアプリケーションにログインするためのログインID等も含んでもよい。
複数の貸出レートが設定される場合には、持玉数及び貯玉数のそれぞれは、テーブル34において貸出レート毎に分かれて管理される。貯玉数には、当日に使用できる上限が設定される場合があり、この上限(以下「当日上限」という。)もテーブル34にて管理されている(図3の貯玉数の下の括弧書きを参照)。なお、テーブル34における「貯玉由来玉数」については、追って説明する。
各台対応装置3では、遊技の開始のためにカード処理部22が会員の会員カードを受け付けたり、端末処理部23が会員の携帯端末を受け付けたりすると、制御部20が、当該会員カード又は当該携帯端末についての会員IDを管理装置4に送信する。これに応じて、管理装置4の制御部31は、テーブル34を参照して、この会員IDに紐付けられた持玉数や(貯玉数の)当日上限を送信元の各台対応装置3に通知する。これにより、この会員は、各台対応装置3に通知された持玉数の範囲内で持玉を使用したり、各台対応装置3に通知された当日上限の範囲内で貯玉を使用したりすることによって遊技することができる。
持玉や貯玉が使用される度に、これらの使用数が各台対応装置3から管理装置4に送信されて、制御部31が、テーブル34において該当する持玉数や貯玉数を当該使用数に基づいて減算更新してもよい。または、制御部31は、遊技の開始のために持玉数や当日上限を送信元の各台対応装置3に通知する際に、テーブル34において該当する持玉数を0(零)にリセットしたり、テーブル34において該当する貯玉数を当日上限に基づいて減算更新したりしてもよい。この場合には、会員が遊技の終了に応じて返却ボタン30を押すと、終了時における持玉や貯玉の残数が各台対応装置3から管理装置4に送信されて、制御部31が、テーブル34において該当する持玉数や貯玉数を当該残数に基づいて加算更新する。遊技店の当日の営業時間の終了に応じて、制御部31は、テーブル34において、会員の持玉数をリセットし、この持玉数に基づいて当該会員の貯玉数を加算更新する。テーブル34の内容は、管理装置4に含まれるモニタ等の表示部35(図1参照)に表示されてもよい。
カード発行端末5は、主に一般カード(「持玉カード」ともいう。)を発行する端末である。カード発行端末5は、新規の一般カードを複数枚収容した本体41を含み、本体41の正面には、液晶タッチパネル等によって構成された表示操作部42と、一般カードを発行するための発行口43と、表示操作部42にアクセスする遊技客を撮影するカメラ44とが設けられている。
カード発行端末5は、CPUやタイマ等によって構成された制御部45と、カード処理部46と、メモリによって構成された記憶部47と、通信I/F部48とを含む(図2参照)。表示操作部42、カメラ44、カード処理部46、記憶部47及び通信I/F部48のそれぞれは、制御部45に対して電気的に接続されている。カード処理部46は、本体41内の新規の一般カードを1枚取り出して発行口43に発行する。記憶部47は、様々な情報を記憶する。通信I/F部48は、ネットワークNにつながったインターフェースであって、制御部45は、通信I/F部48及びネットワークNを介して管理装置4等と通信可能である。
遊技客は、カード発行端末5で表示操作部42を操作することによって、発行口43から一般カードを発行してもらうことができる。一般客に発行された直後の一般カードには、0玉の持玉数しか紐付けられていない。一方、会員カードを持っていない会員(会員カードとして使える携帯端末も持っていないものとする)は、臨時措置として、自分の貯玉を由来とする貯玉由来玉の数が紐付けられた一般カードを、仮会員媒体の一例である仮会員カードCとして、発行口43から発行してもらうことができる。
貯玉由来玉は、貯遊技媒体由来媒体の一例である。貯玉由来玉は、仮会員カードCに紐付けられることから名目上は持玉であるが、実質的には貯玉であるので、貯玉と同様に、貯玉由来玉にも当日上限が適用される。なお、当日上限は、本実施形態では貯玉と貯玉由来玉とで共通であるが、管理装置4等において、貯玉及び貯玉由来玉のそれぞれについて別々の当日上限を設定できてもよい。
貯玉由来玉の利用についての制限として、前述した当日上限の他に、貯玉由来玉を分割して一部の持玉を遊技客の友人等に譲渡することの禁止や、複数の貸出レートの貯玉由来玉の数(以下「貯玉由来玉数」という。)の合算の禁止等が挙げられる。貯玉由来玉数の合算として、複数の貸出レート間での貯玉由来玉数の合算や、同じ貸出レートにおける貯玉由来玉数と持玉数との合算が挙げられる。
POS6は、遊技ホールにおける賞品交換カウンタ等に設置されている。賞品交換カウンタでは、賞品払出機(図示せず)がPOS6に併設されている。POS6は、ネットワークNに接続されていて、少なくとも管理装置4と通信可能である。賞品交換処理の一例として、POS6は、一般カードを受け付けると、この一般カードに紐付いた持玉数の範囲内での賞品の払い出しを賞品払出機に指示する。POS6は、会員カードを受け付けると、この会員カードに紐付いた持玉数及び/又は貯玉数の範囲内での賞品の払い出しを賞品払出機に指示する。POS6には、賞品交換に訪れた遊技客を撮影するカメラ6Aが設けられてもよい。賞品交換に際して、POS6は、受け付けたカードのカードIDや、カメラ6Aが撮影した遊技客の顔の画像情報(認証情報)に紐付いてテーブル34で管理されている持玉数や貯玉数を管理装置4に問い合わせてもよい。
精算機7は、カードに紐付いたプリペイド価値の残度数を精算する装置であって、例えばPOS6の周辺に設置されている。精算機7は、ネットワークNに接続されていて、少なくとも管理装置4と通信可能である。精算機7には、精算金の払出口7Aが設けられている。精算機7には、精算に訪れた遊技客を撮影するカメラ7Bが設けられてもよい。精算に際して、精算機7は、受け付けたカードのカードIDや、カメラ7Bが撮影した遊技客の顔の画像情報に紐付いてテーブル34で管理されているプリペイド価値の残度数を管理装置4に問い合わせてもよい。
以下では、このような遊技媒体管理システム1における仮会員カードCに関する遊技媒体管理方法について説明する。なお、以下の説明に際し、図3のテーブル34における会員IDが「A001」である会員Aに着目して説明する。会員Aが保有する貯玉数は9000玉であって、その当日上限は1500玉であり、会員Aが保有する持玉数は0玉であって、会員Aが保有するプリペイド価値の残度数は0(零)である。
自分の会員カードを忘れて遊技店に来店した会員Aは、仮会員カードCを発行してもらうために、カード発行端末5のところへ行って表示操作部42を操作することによって自分の個人情報やパスワードを入力する。すると、カード発行端末5の制御部45は、カメラ44によって会員Aの顔を撮影し、その画像情報、個人情報及びパスワードといった認証情報を管理装置4に送信する。すると、管理装置4の制御部31は、送信された認証情報とテーブル34に記憶済の認証情報とを照合することによって会員Aについて会員認証する。会員認証には、パスワード認証と、画像情報による顔認証とが挙げられる。
会員認証がOKであれば、管理装置4の制御部31は、その旨と、会員Aについての貯玉数の当日上限(1500玉であり、図3参照)とをカード発行端末5に通知する。これに応じて、カード発行端末5の制御部45は、当日上限の範囲内の貯玉を貯玉由来玉に変換して、貯玉由来玉数を仮会員カードCに紐付けることができることを表示操作部42の表示等によって会員Aに案内する。
会員認証を終えた会員Aが表示操作部42を操作することによって、当日上限の範囲内の数(以下では、一例として1000玉)を貯玉由来玉数として指定すると、カード発行端末5の制御部45は、遊技媒体管理方法における発行ステップとして、カード処理部46によって本体41内の1枚の一般カード(一般カード以外のブランクカードでもよい)に貯玉由来玉数を紐付けて、この一般カードを、仮会員カードCとして発行口43に発行する。このときのカード発行端末5、制御部45及びカード処理部46は、発行手段の一例として機能する。なお、各台対応装置3でもカード出入口14から仮会員カードCを発行できてもよく、この場合の各台対応装置3も、発行手段の一例として機能する。
仮会員カードCに貯玉由来玉数を紐付けることは、仮会員カードCに持玉数を紐付ける場合と同様に、仮会員カードCに貯玉由来玉数を記録することを指してもよいし、貯玉由来玉数を仮会員カードCのカードIDに対応付けて管理装置4のテーブル34に記録することを指してもよく、本実施形態では両方を指す。カード発行端末5の制御部45は、貯玉由来玉数を紐付けた仮会員カードCを発行口43に発行する際に、貯玉由来玉数を当該仮会員カードCのカードIDに紐付けて管理装置4に送信する。管理装置4の制御部31は、紐付いた状態で送信された貯玉由来玉数及びカードIDを、テーブル34において先ほど会員認証した会員Aの記憶領域に登録することによって、テーブル34の内容を更新する。
更新後のテーブル34(図4参照)における会員Aの記憶領域では、今回発行された仮会員カードCのカードIDである「B001」が、事前登録済の会員IDに併記され(会員ID「A001」の下隣の括弧書きを参照)、今回指定された1000玉の貯玉由来玉数が新規登録されるとともに、貯玉数が貯玉由来玉数だけ減算されている。会員Aに発行される仮会員カードCのカードIDが、このようにテーブル34に記憶されることにより、当該仮会員カードCには、テーブル34における会員Aの会員情報が紐付けられる。この場合、テーブル34を有する管理装置4及び管理装置4の制御部31も、発行手段の一例とみなしてもよい。貯玉由来玉数は、会員情報の一部である。
会員カードを持たずに入店して仮会員カードCを発行してもらった会員Aは、この仮会員カードCに紐付けられた貯玉由来玉等を用いて遊技することができる。ただし、遊技媒体管理システム1では、仮会員カードCに制限が設定される。そのため、会員A又は仮会員カードCを取得した第三者による仮会員カードCについての問題を防止できる。
具体的には、仮会員カードCを受け取った会員Aが各台対応装置3のカード出入口14に仮会員カードCを挿入すると、この各台対応装置3の制御部20は、カード処理部22によって仮会員カードCのカードIDを読み取る。このときの制御部20及びカード処理部22は、仮会員カードCを受け付ける受付手段の一例として機能する。そして、制御部20は、当該カードIDが仮会員カードCのカードIDであるか否かを、管理装置4に問い合わせる。当該カードIDがテーブル34において会員IDに併記されている場合(図4参照)には、当該カードIDが仮会員カードCのカードIDであり、管理装置4は、その旨を、問い合わせ元の各台対応装置3に返信する。
すると、この各台対応装置3の制御部20は、図5に示すパスワード入力画面50を表示操作部13に表示する。このときの制御部20は、設定手段の一例としても機能することにより、仮会員カードCの受け付ける場合にパスワードの入力を必要とすることによって仮会員カードCに制限を設定する(遊技媒体管理方法における設定ステップの一例)。これにより、会員Aが仮会員カードCを放置や紛失した場合等において、この仮会員カードCを取得した第三者による仮会員カードCの誤用等の問題を防止できる。
パスワード入力画面50には、パスワードの入力を遊技客に促すメッセージ50Aと、パスワード表示欄50Bと、テンキー等によって構成された入力キー50Cと、OKキー50Dと、キャンセルキー50Eとが表示されている。なお、本実施形態において語尾に「キー」と付く名称のものは、全てタッチキーである。
会員Aは、入力キー50Cを操作することによってパスワードを入力する。各台対応装置3の制御部20は、会員Aが入力したパスワードをパスワード表示欄50Bに表示する。詳しくは、パスワード表示欄50Bには、パスワードそのものでなく、パスワードの入力を表わす黒丸が表示される。利用者は、間違ったパスワードを入力した場合には、入力キー50Cにおける訂正キー50Fにタッチして入力内容を削除し、パスワードを入力し直すことができる。
パスワードの入力を終えた会員AがOKキー50Dにタッチすると、制御部20は、仮会員カードCから読み取ったカードIDと、入力されたパスワードとを管理装置4に送信する。これに応じて、管理装置4の制御部31は、送信されたパスワードと、テーブル34において送信されたカードIDに紐付いた認証情報とを照合することによって会員Aについて会員認証する。会員認証がOKであれば、制御部31は、テーブル34(図4参照)を参照して、このカードIDに紐付けられたプリペイド価値の残度数、持玉数及び貯玉由来玉数を送信元の各台対応装置3に通知する。
通知を受けた各台対応装置3の制御部20は、図6に示す会員画面51を表示操作部13に表示する。会員画面51には、例えば上側から順に、現在のプリペイド価値の残度数と、現在の持玉数と、現在の貯玉由来玉数と、持玉数及び貯玉由来玉数の合計である現在の利用可能玉数とが表示されている。つまり、会員画面51には、持玉及び貯玉由来玉のそれぞれの数、並びに、これらの数の合算値が表示される。そのため、会員画面51を見た会員Aは、持玉と貯玉由来玉とを混同することなく、当該合算値及びその内訳を明確に把握することができる。さらに、会員画面51には、貯玉由来玉数の利用履歴も表示されている。貯玉由来玉数の利用履歴は、貯玉由来玉の当初数と、貯玉由来玉の利用済数(現時点では0玉)と、当初数から利用済数を差し引いた後の貯玉由来玉の残数(現時点では1000玉のまま)とを含む。
会員Aが払出ボタン28を押すと、各台対応装置3の制御部20は、貯玉由来玉に相当するパチンコ玉をノズル29から遊技台2の上皿15に払い出すので、会員Aは、上皿15に払い出された貯玉由来玉を利用して遊技台2において遊技して持玉を獲得することができる。制御部20は、貯玉由来玉を払い出したタイミング等において、払い出した貯玉由来玉の数を利用済数として仮会員カードCのカードIDに紐付けて管理装置4に送信する。制御部20は、計数部24によって計数を終えたタイミング等において、今回新たに発生した持玉の数を追加持玉数として仮会員カードCのカードIDに紐付けて管理装置4に送信する。なお、持玉及び貯玉由来玉の両方が存在する場合には、制御部20は、貯玉由来玉を優先して遊技台2の上皿15に払い出すことによって、貯玉由来玉の利用を促進してもよい。
管理装置4の制御部31は、送信された利用済数に基づいて、テーブル34における会員Aの貯玉由来玉数を減算更新する。また、制御部31は、送信された追加持玉数に基づいて、テーブル34における会員Aの持玉数を加算更新する。テーブル34では、持玉数と貯玉由来玉数とが区別して管理されている。さらに、持玉数及び貯玉由来玉数のそれぞれは、テーブル34において、前述した貸出レート毎に区別して管理されてもよい。
会員Aが紙幣を紙幣出入口12に投入すると、制御部20は、投入された紙幣に相当するプリペイド価値を追加することによって、会員画面51における残度数を加算更新する。なお、紙幣の投入時に、制御部20は、パスワードの入力を会員Aに要求してもよい。残度数が零より多い状態で会員Aが投出ボタン16を押すと、遊技台2が、投出ボタン16の一押しにつき所定数のパチンコ玉を上皿15に投出するので、会員Aは、上皿15に払い出されたパチンコ玉を利用して遊技台2において遊技して持玉を獲得することができる。制御部20は、会員Aが投出ボタン16を押した回数に応じて、会員画面51における残度数を減算更新する。更新後の残度数は、少なくとも各台対応装置3の記憶部25で一時記憶されるが、管理装置4に送信されてテーブル34に反映されてもよい。
会員Aの仮会員カードCが挿入されている各台対応装置3の制御部20は、会員Aによる貯玉由来玉の利用及び持玉の獲得に応じて、図7に示すように、表示操作部13の会員画面51における現在の持玉数、現在の貯玉由来玉数、利用可能玉数及び貯玉由来玉数の利用履歴(特に利用済数及び残数)を更新する。
貯玉由来玉数は、カード発行端末5での発行時の仮会員カードCに紐付けられるが、発行後の仮会員カードCには、各台対応装置3等において追加で紐付けることができない。そのため、各台対応装置3の制御部20は、設定手段の一例として機能することにより、発行後の仮会員カードCにおける貯玉由来玉数の追加での紐付けを禁止することによって仮会員カードCに制限を設定する(遊技媒体管理方法における設定ステップの一例)。この制限の一例として、制御部20は、このような制限が設定されていることを会員Aに報知するためのメッセージ52を会員画面51に表示してもよい。また、会員カードが各台対応装置3のカード出入口14に挿入されている状態には表示操作部13の操作によって貯玉由来玉数の追加での紐付けが許容される場合において、仮会員カードCがカード出入口14に挿入されている状態で会員Aが貯玉由来玉数の追加のために表示操作部13を操作しても、制御部20は、この操作を無効にしてもよい。このような制限により、会員Aが貯玉由来玉数を追加で紐付けた後において、後述するように仮会員カードCにおける会員情報の紐付けが解除された場合に、追加分の貯玉由来玉が無駄になってしまう等の問題を防止できる。
管理装置4の制御部31や、カード発行端末5の制御部45が、仮会員カードCに制限を設定する設定手段の一例として機能してもよい。制御部31が主体となって各台対応装置3に命令することによって、各台対応装置3の制御部20が、仮会員カードCにおける貯玉由来玉数の追加での紐付けを禁止してもよい。また、会員Aが残高照会等のために仮会員カードCをカード発行端末5の発行口43に挿入した場合等において、制御部45が、会員Aに対して表示操作部42等によるパスワードの入力を要求したり、貯玉由来玉数の追加での紐付けのための表示操作部42の操作を無効にしたりしてもよい。この場合、カード発行端末5において、制御部45と、発行口43に挿入された仮会員カードCを処理するカード処理部46とは、仮会員カードCを受け付ける受付手段の一例として機能する。
POS6や精算機7が、受付手段及び設定手段の一例として機能してもよい。具体的には、会員Aが賞品交換のために仮会員カードCをPOS6の読取部(図示せず)に読み取らせた場合に、POS6が、会員Aに対してパスワードの入力を要求してもよい。また、仮会員カードCに紐付いたプリペイド価値の残度数が零よりも多い場合は、遊技客は、前述したように精算機7において残度数を精算してもらうことができる。会員Aがプリペイド価値の精算のために精算機7の読取部(図示せず)に仮会員カードCを読み取らせた場合に、精算機7が、会員Aに対してパスワードの入力を要求してもよい。
遊技媒体管理システム1において、管理装置4の制御部31は、以下のいずれかの条件が1つでも満たされる場合には、解除手段の一例として機能することによって、仮会員カードCにおける会員情報の紐付けを解除する。具体的には、制御部31は、当該仮会員カードCのカードID(会員Aの場合には「B001」)をテーブル34から削除する。これにより、会員情報の紐付けが解除された仮会員カードCを誰かが取得しても、会員Aの仮会員カードCとして使用することができないし、当該仮会員カードCは、ただのブランクカードである。これにより、仮会員カードCの誤用等の問題を防止できる。
条件(1):仮会員カードCに紐付けられた遊技媒体の数が零になった場合。なお、ここでの「遊技媒体の数」とは、持玉数及び貯玉由来玉数の両方であり、本実施形態では、前述した利用可能玉数に相当する。また、ここでの「場合」とは、利用可能玉数が零になったタイミングであってもよいし、利用可能玉数が零になってから一定時間経過したタイミングであってもよい。以下の条件(2)についても同様。
条件(2):仮会員カードCに紐付けられた遊技媒体の数及びプリペイド価値の残度数の両方が零になった場合。
条件(3):仮会員カードCに紐付けられた遊技媒体の数及びプリペイド価値の残度数の両方が零になって、この仮会員カードCがカード出入口14に挿入された各台対応装置3の入力部27に遊技台2のアウト信号が入力されなくなった場合。ここでの「場合」とは、アウト信号が入力されなくなったタイミングであってもよいし、アウト信号が入力されなくなってから一定時間経過したタイミングであってもよい。
条件(4):遊技店の営業時間が終了した場合。例えば会員Aが仮会員カードCを持ち帰ったり捨てたりすることにより、条件(4)の状況が想定される。
条件(1)~(3)については、仮会員カードCを受け付けている各台対応装置3の制御部20が、遊技媒体の数やプリペイド価値の残度数が零になったことに応じて、管理装置4に対して、仮会員カードCにおける会員情報の紐付けの解除を命令してもよい。この場合には、制御部20を解除手段の一例としてみなしてもよい。仮会員カードCが各台対応装置3のカード出入口14に挿入された状態で条件(1)~(3)のいずれかが満たされた場合には、この仮会員カードCは、仮会員カードC内に回収されて新規の一般カードとしてストックされてもよい。
また、POS6での賞品交換によって、少なくとも条件(1)の条件が成立することがあり、この場合には、POS6が、解除手段の一例として機能することにより、管理装置4に対して、仮会員カードCにおける会員情報の紐付けの解除を命令してもよい。また、POS6での賞品交換及び精算機7でのプリペイド価値の精算によって、少なくとも条件(2)の条件が成立することがあり、この場合には、POS6又は精算機7が、解除手段の一例として機能することにより、管理装置4に対して、仮会員カードCにおける会員情報の紐付けの解除を命令してもよい。
条件(4)について、仮会員カードCに紐付けられた遊技媒体の数(利用可能玉数)が零よりも多い状態において制御部31が遊技店の営業時間の終了に応じて会員情報の紐付けを解除した場合が想定される。この場合、制御部31は、加算手段として機能することにより、当該仮会員カードCを利用した会員Aのテーブル34における貯玉数に、当該仮会員カードCに紐付けられた利用可能玉数を加算する。そのため、会員Aが、仮会員カードCに紐付けられた利用可能玉数分のパチンコ玉を遊技店の営業時間の終了に応じて失ってしまう等の問題を防止できる。以上のように、条件(1)~(4)のように遊技店における会員Aの普段の行動パターンに結びついた条件が満たされた場合に、仮会員カードCにおける会員情報の紐付けを解除することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、仮会員カードCには、持ち帰られることを想定して、デポジットが設定されてもよい。例えば、カード発行端末5において、貯玉由来玉数として1000玉が紐付けられた仮会員カードCを発行してもらう場合には、例えば125玉のデポジットが差し引かれることによって、仮会員カードCに実施に紐付いた貯玉由来玉数は、875玉(=1000-125)である。デポジットを何玉にするかは、管理装置4等において設定できる。
遊技客が、仮会員カードCを各台対応装置3のカード出入口14に挿入して遊技をして持玉を獲得したうえで遊技終了のために返却ボタン30を押すと、各台対応装置3の制御部20は、この仮会員カードCを回収する。そして、管理装置4の制御部31は、テーブル34における、この遊技客の持玉数を最新の持玉数に更新するとともに、デポジット分の125玉を持玉数に上乗せする。各台対応装置3の表示操作部13には、仮会員カードCが回収される旨のメッセージと、賞品交換カウンタに行って顔認証を行ってから賞品交換することを促すメッセージとが表示されてもよい。
遊技客は、POS6に設けられたカメラ6A等による顔認証の後に、デポジット分が上乗せされた持玉数の持玉を賞品と交換してもらうことができる。このように仮会員カードCがなくても賞品交換できるので、遊技客にとっては、仮会員カードCを持ち歩く手間を省けるし、途中で仮会員カードCを紛失するリスクがない。また、精算機7でプリペイド価値の残度数を精算する場合においても、仮会員カードCがなくても、精算機7に設けられたカメラ7B等による顔認証によって精算が可能であってもよい。
なお、別の遊技台2で遊技をしたい遊技客は、各台対応装置3において返却ボタン30とは別に設けられた台移動用ボタン(図示せず)を押すとよい。この場合には、仮会員カードCがカード出入口14から返却されるので、遊技客は、この仮会員カードCを別の各台対応装置3のカード出入口14に挿入して遊技を再開できる。
遊技客が、持玉等について賞品交換せずに、仮会員カードCを持ったまま退店する場合が想定される。この遊技客が、次回来店した時に、前回持ち帰った仮会員カードCをカード発行端末5の発行口43に挿入すれば、この仮会員カードCに前回来店時の持玉数等が紐付けられてもよい。または、デポジットの有効期限が当日限りであってもよく、その場合、遊技客が会員であることが前提だが、持ち帰られた仮会員カードCに紐付いた持玉数等がテーブル34における当該会員の記憶領域において引き続き記憶されたうえで、この仮会員カードCが初期化されてもよい。次回来店した会員は、カード発行端末5から新たに発行してもらった仮会員カードCに、テーブル34に記憶された前回来店時の持玉数等を紐付けてもらってもよい。
遊技客が、仮会員カードCを各台対応装置3のカード出入口14に挿入して遊技をした結果、貯玉由来玉数も持玉数も零になると、各台対応装置3の制御部20は、デポジット分の125玉を持玉数に追加する。これにより、遊技客は、デポジット分の持玉を使って遊技を継続することができる。デポジット分の持玉数も零になると、制御部20は、この仮会員カードCを回収する。デポジット分の125玉は、持玉数でなく、貯玉由来玉数に追加されてもよい。
一般カードを持つ遊技客が自身のマイナンバーカード等の身分証明証を各台対応装置3に読み取らせた場合に、この一般カードを仮会員カードCとして取り扱ってもよい。具体的には、遊技客が一般カードを各台対応装置3のカード出入口14に挿入してから、マイナンバーカードをカード処理部22に読み取らせたり、表示操作部13等を操作することによってパスワードを設定したりする。すると、各台対応装置3の制御部20は、この一般カードのカードIDと、マイナンバーカードから読み取った本人確認情報と、設定されたパスワードとを管理装置4に送信する。
本人確認情報には、この遊技客の個人情報や、遊技客の顔の画像情報が含まれてもよい。画像情報が含まれる場合には、店員が、直接又は遠隔によって遊技客と画像情報とを見比べる目視での顔認証(以下「目検」という。)を実施する。遠隔での目検用のカメラ60(図1参照)が各台対応装置3に設けられてもよい。目検は、遊技ホールにいる店員、事務所(バックヤード)にいる店員、又は、遊技店公認の第三者によって実施されてもよい。パスワードは、マイナンバーカード自体に設定されるPINであってもよい。
管理装置4の制御部31が、各台対応装置3から送信された情報をテーブル34に登録すると、遊技客の仮会員登録が完了するので、この遊技客は、会員特典を利用可能になる。具体的には、仮会員登録の完了時、つまりマイナンバーカードによる認証時には、遊技客に対して来店ポイントが付与され、テーブル34に登録される。その後、遊技客は、獲得したパチンコ玉を貯玉にすることができ、さらに、表示操作部13でのパスワード認証に応じて、貯玉を用いて遊技(いわゆる貯玉再プレイ)することもできる。このように仮会員登録の際に目検済みの遊技客は、その後の店員による本人確認が無くても、セルフ会員登録機(図示せず)によって正式に会員登録することができる。
このようにマイナンバーカードを用いた仮会員登録ができる場合には、マイナンバーカードの利用を促進することができる。さらに、マイナンバーカードで会員登録した遊技客を抽出することができるので、マイナンバーカードに登録した画像情報に基づいて遊技客の動向を分析できる。
前述したカメラ44や60等のように遊技店内における様々な場所に設置されたカメラによって、前述した顔認証が実施されてもよい。顔の画像情報を登録している会員の顔認証が完全に成功した場合、つまり完全認証の場合には、会員個人を特定できるが、カメラの精度や撮影データの鮮明度等により、顔認証が完全に成功しない場合、つまり部分認証となる場合がある。部分認証の場合には、遊技客個人を特定することができないが、例えば性別や、大まかな年齢や、会員又は一般客の違い等を特定することはできる。
このように、完全認証と部分認証といった認証精度の違いによって、遊技客に提供できるサービスに差を設けてもよい。例えば、完全認証できた会員については、来店ポイントの付与、貯玉再プレイの許可といった特典の他に、好みの遊技台2についての広告等の情報提供がある。遊技店では、完全認証できた会員の情報を用いて、遊技台2の遊技に関する詳細な分析を実施できる。一方、部分認証した遊技客には、前述した特典はないが、特定できた性別や年齢等に基づいて好みの遊技台2についての情報提供がある。また、遊技店では、性別や年齢等に基づく簡易的な分析は可能である。会員か一般客かに基づく分析も可能である。分析の結果、入店後の遊技客が初めに遊技する遊技台2の傾向等を把握できる。
なお、部分認証された会員が会員カードを各台対応装置3のカード出入口14に挿入してパスワードの認証を受けた場合等には、この会員については、完全認証できたものとして扱いが変更される。完全認証できた遊技客についての分析結果と、部分認証された遊技客についての分析結果との比較結果が管理装置4の表示部35等において閲覧できてもよい。また、前述した情報提供の効果を機械学習等によって検証して、次回の情報提供の内容に反映されてもよい。なお、完全認証及び部分認証について顔認証に着目したが、顔認証以外の生体認証にも適用できる。
以上に説明した様々な特徴は、取捨選択のうえ、適宜組み合わせてもよい。
1 遊技媒体管理システム
4 管理装置
5 カード発行端末
6 POS
7 精算機
20 制御部
22 カード処理部
27 入力部
31 制御部
45 制御部
46 カード処理部
C 仮会員カード

Claims (10)

  1. 遊技店に会員登録した遊技客である会員の遊技媒体を管理する遊技媒体管理システムであって、
    会員用記録媒体以外の記録媒体に、会員の情報である会員情報を紐付けて、当該記録媒体を仮会員媒体として発行する発行手段と、
    前記仮会員媒体に制限を設定する設定手段とを含む、遊技媒体管理システム。
  2. 前記仮会員媒体を受け付ける受付手段を含み、
    前記設定手段は、前記制限の設定として、前記受付手段が前記仮会員媒体の受け付ける場合にパスワードの入力を必要とする、請求項1に記載の遊技媒体管理システム。
  3. 発行時の前記仮会員媒体には、会員が遊技店に預け入れた遊技媒体である貯遊技媒体を由来とする貯遊技媒体由来媒体の数が、前記会員情報の一部として紐付けられ、
    前記設定手段は、前記制限の設定として、発行後の前記仮会員媒体における前記貯遊技媒体由来媒体の数の追加での紐付けを禁止する、請求項1又は2に記載の遊技媒体管理システム。
  4. 前記仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除する解除手段を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の遊技媒体管理システム。
  5. 前記仮会員媒体には、会員の遊技媒体の数が紐付けられ、
    前記仮会員媒体に紐付けられた前記遊技媒体の数が零になった場合に、前記解除手段は、当該仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除する、請求項4に記載の遊技媒体管理システム。
  6. 前記仮会員媒体には、遊技媒体と交換可能な価値が紐付けられ、
    前記仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数及び前記価値の両方が零になった場合に、前記解除手段は、当該仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除する、請求項5に記載の遊技媒体管理システム。
  7. 遊技台における遊技媒体の取り込みに応じて発生するアウト信号が入力される入力手段を含み、
    前記仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数及び前記価値の両方が零になって前記入力手段にアウト信号が入力されなくなった場合に、前記解除手段は、当該仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除する、請求項6に記載の遊技媒体管理システム。
  8. 遊技店の営業時間が終了した場合に、前記解除手段は、前記仮会員媒体における前記会員情報の紐付けを解除する、請求項4~7のいずれか一項に記載の遊技媒体管理システム。
  9. 前記仮会員媒体には、会員の遊技媒体の数が紐付けられ、
    前記仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数が零よりも多い状態において前記解除手段が遊技店の営業時間の終了に応じて前記会員情報の紐付けを解除した場合に、当該仮会員媒体を利用した会員が遊技店に預け入れる遊技媒体である貯遊技媒体の数に、当該仮会員媒体に紐付けられた遊技媒体の数を加算する加算手段を含む、請求項8に記載の遊技媒体管理システム。
  10. 遊技店に会員登録した遊技客である会員の遊技媒体を管理する遊技媒体管理システムにおける遊技媒体管理方法であって、
    会員用記録媒体以外の記録媒体に、会員の情報である会員情報を紐付けて、当該記録媒体を仮会員媒体として発行する発行ステップと、
    前記仮会員媒体に制限を設定する設定ステップとを含む、遊技媒体管理方法。
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