JP2023026187A - ロボットハンド、ハンドリングシステム、ロボットハンド制御装置、ロボットハンドの制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

ロボットハンド、ハンドリングシステム、ロボットハンド制御装置、ロボットハンドの制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】他の装置とのより高速な通信を実現可能な、ロボットハンド、ハンドリングシステム、ロボットハンド制御装置、ロボットハンドの制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供する。【解決手段】実施形態に係るロボットハンドは、物体を把持する。ロボットハンドは、第1通信部と、第2通信部と、ハンド制御部と、を含む。第1通信部は、把持動作に関する把持データを第1装置と通信する。第2通信部は、第1通信部よりも高速に通信可能であり、把持動作を開始するための開始通知及び把持動作の終了を示す終了通知を第2装置と通信する。ハンド制御部は、把持動作を制御する。ハンド制御部は、第1通信部に入力された把持データに基づく把持動作を、第2通信部に入力された開始通知に応じて開始する。さらに、ハンド制御部は、把持動作の終了に応じて、第2通信部から第2装置への終了通知の出力と、把持動作の結果又はロボットハンドの状態の少なくともいずれかの第1通信部から第1装置への出力と、を実行する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ロボットハンド、ハンドリングシステム、ロボットハンド制御装置、ロボットハンドの制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
物体を把持するロボットハンドがある。ロボットハンドは、他の装置とより高速に通信できることが望ましい。
特開2013-33347号公報
本発明が解決しようとする課題は、他の装置とのより高速な通信を実現可能な、ロボットハンド、ハンドリングシステム、ロボットハンド制御装置、ロボットハンドの制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することである。
実施形態に係るロボットハンドは、物体を把持する。前記ロボットハンドは、第1通信部と、第2通信部と、ハンド制御部と、を含む。前記第1通信部は、把持動作に関する把持データを第1装置と通信する。前記第2通信部は、前記第1通信部よりも高速に通信可能であり、前記把持動作を開始するための開始通知及び前記把持動作の終了を示す終了通知を第2装置と通信する。前記ハンド制御部は、前記把持動作を制御する。前記ハンド制御部は、前記第1通信部に入力された前記把持データに基づく前記把持動作を、前記第2通信部に入力された前記開始通知に応じて開始する。さらに、前記ハンド制御部は、前記把持動作の終了に応じて、前記第2通信部から前記第2装置への前記終了通知の出力と、前記把持動作の結果又は前記ロボットハンドの状態の少なくともいずれかの前記第1通信部から前記第1装置への出力と、を実行する。
実施形態に係るハンドリングシステムの機能を示す模式図である。 実施形態に係るハンドリングシステムの構成を示す模式図である。 実施形態に係るハンドリングシステムにおける制御シーケンス図である。 実施形態に係るハンドリングシステムの把持開始判定に関する処理を示すフローチャートである。 実施形態に係るハンドリングシステムの把持終了判定を示すフローチャートである。 実施形態に係るハンドリングシステムの把持動作終了時の制御を示すフローチャートである。 参考例に係るハンドリングシステムの機能を示す模式図である。 実施形態の変形例に係るハンドリングシステムの構成を示す模式図である。 実施形態の変形例に係るロボットハンドを示す模式図である。 実施形態の変形例に係るハンドリングシステムの把持終了判定を示すフローチャートである。 実施例に係るハンドリングシステムを示す模式図である。 実施例に係るハンドリングシステムにおける処理装置の機能を示す模式図である。 実施例に係るハンドリングシステムによる処理を示すフローチャートである。 ハードウェア構成を表す模式図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るハンドリングシステムの機能を示す模式図である。
図1に示すように、実施形態に係るハンドリングシステム1は、ロボットハンド100、ロボットアーム200、及び処理装置300を含む。ハンドリングシステム1は、物体のハンドリングを実行する。ハンドリングでは、物体の把持、物体の搬送、及び把持された物体の解放が実行される。
ロボットハンド100は、物体を把持する。ロボットハンド100は、第1通信部101、第2通信部102、及びハンド制御部105を含む。ハンド制御部105は、ロボットハンド100の動作を制御する。第1通信部101は、処理装置300と通信する。
ロボットアーム200は、ロボットハンド100を移動させる。ロボットアーム200は、第3通信部203、第4通信部204、及びアーム制御部205を含む。アーム制御部205は、ロボットアーム200の動作を制御する。第3通信部203は、処理装置300と通信する。第4通信部204は、第2通信部102と通信する。
処理装置300は、ロボットハンド100の把持動作に関する把持データの生成、ロボットアーム200の制御データの生成などを実行する。第1通信部101と処理装置300との間では、把持データ、把持動作の結果、ロボットハンド100の状態が通信される。第3通信部203と処理装置300との間では、ロボットアーム200の制御データが通信される。第2通信部102と第4通信部204との間では、把持動作に関する信号及びロボットアーム200の制御に関する信号が通信される。第2通信部102は、第1通信部101に比べて、より高速に通信可能である。第4通信部204は、第3通信部203に比べて、より高速に通信可能である。例えば、第2通信部102と第4通信部204との間で通信されるデータ量は、第1通信部101と処理装置300との間で通信されるデータ量、及び第3通信部203と処理装置300との間で通信されるデータ量よりも小さい。
例えば、第1通信部101及び第3通信部203は、シリアル通信(RS-232C、RS-422、又はRS-485)、Serial Peripheral Interface(SPI)、Inter-Integrated Circuit(I2C)、Universal Serial Bus(USB)、Ethernet、及びBluetooth(登録商標)から選択される1つ以上を介して、処理装置300と通信する。第1通信部101及び第3通信部203は、いずれかの通信方式に対応した通信インタフェース(I/F)である。これらの方式による通信を用いることで、把持データ等の比較的容量の大きなデータを、安定して通信できる。
第2通信部102と第4通信部204は、デジタルインプットアウトプット(I/O)及びパラレル通信から選択される1つ以上を介して、互いに通信する。パラレル通信として、バス接続、Advanced Technology Attachment(ATA)、又はPeripheral Component Interconnect(PCI)が挙げられる。第2通信部102と第4通信部204は、いずれかの通信方式に対応した通信I/Fである。これらの方式による通信を用いることで、第2通信部102と第4通信部204が、第1通信部101及び第3通信部203に比べて、より高速に通信できる。
ハンド制御部105及びアーム制御部205のそれぞれは、演算処理装置及び記憶領域を含む制御装置を有する。ハンド制御部105及びアーム制御部205は、それぞれの記憶領域に記憶されたプログラムに従って動作する。第1通信部101及び第2通信部102は、ハンド制御部105とは別に設けられ、ハンド制御部105と接続されても良い。又は、第1通信部101及び第2通信部102は、ハンド制御部105として機能する制御装置に組み込まれても良い。第3通信部203及び第4通信部204は、アーム制御部205とは別に設けられ、アーム制御部205と接続されても良い。又は、第3通信部203及び第4通信部204は、アーム制御部205として機能する制御装置に組み込まれても良い。
図2は、実施形態に係るハンドリングシステムの構成を示す模式図である。
例えば図2に示すように、ロボットアーム200は、第1軸211~第6軸216の6つの軸を有する垂直多関節ロボットである。ロボットアーム200は、筐体210に固定されている。アーム制御部205は、第1軸211~第6軸216を動作させることで、ロボットアーム200の先端部を移動させたり、ロボットアーム200の先端部の姿勢を調整したりする。
筐体210内には、モータのような電動アクチュエータを駆動させるための電源装置、流体アクチュエータを駆動させるためのボンベ、タンク、及びコンプレッサー、各種安全機構など、ハンドリングシステム1の種々の部品及び機器が収容される。処理装置300は、筐体210内に収容されても良い。
ロボットハンド100は、ロボットアーム200の先端部に、力センサ217を介して取り付けられる。力センサ217は、ロボットハンド100からロボットアーム200の先端部に向かう方向において、ロボットアーム200に加わる力を検出する。換言すると、力センサ217は、ロボットアーム200(ロボットハンド100)から物体への押し付け力を検出する。
ロボットアーム200の「先端部」は、ロボットアーム200において、第1軸211~第6軸216によって6自由度以上を有する部分を指す。以降では、「姿勢」は、ロボットアーム200の先端部の姿勢(換言すると、ロボットハンド100の姿勢)を指す。
図2に示す例に限らず、ロボットアーム200は、垂直多関節ロボットに代えて、水平多関節ロボット、直動ロボット、直交ロボット、又はパラレルリンクロボットであっても良い。ロボットアーム200は、垂直多関節ロボット、水平多関節ロボット、直動ロボット、直交ロボット、及びパラレルリンクロボットから選択される2つ以上の組み合わせを含んでも良い。
図2の例では、ロボットハンド100は、挟持機構110を用いた挟持により物体を把持する。挟持機構110は、2つ以上の指を含む。ロボットハンド100は、挟持の他、吸着又はジャミングにより物体を把持しても良い。ここでは、ロボットハンド100が物体を挟持する場合の制御方法について、具体的に説明する。
図3は、実施形態に係るハンドリングシステムにおける制御シーケンス図である。
まず、処理装置300は、アーム制御部205に制御指示S1を出力(送信)する。制御指示S1は、ロボットアーム200の位置制御に関する位置制御データと、ロボットアーム200の力制御に関する力制御データと、を含む。位置制御データとして、ロボットアーム200の位置目標、位置目標までのロボットアーム200の移動経路、位置目標での把持姿勢などが出力される。力制御データとして、把持動作時の力目標などが出力される。アーム制御部205は、制御指示S1の入力(受信)に応じて、位置制御データに基づく位置制御を実行する。位置制御では、移動経路に沿った位置目標へのロボットアーム200先端部の移動及び姿勢の設定が実行される。
制御指示S1の出力後、処理装置300は、ハンド制御部105に把持動作指示S3を出力する。把持動作指示S3は、把持動作に関する把持データを含む。把持データは、物体を把持(挟持)する際の把持幅及び把持力を含む。把持幅は、物体を把持するときの挟持機構110の指同士の間隔であり、任意の一方向における物体の長さに対応する。把持力は、挟持機構110で物体を挟み込むときの力の大きさを示す。
把持動作指示S3が入力されると、ハンド制御部105は、把持開始判定を実行する。ハンド制御部105は、把持開始判定中に把持開始のトリガーとなる信号が入力されると、把持動作を開始する。また、ハンド制御部105は、把持開始判定中に、力制御継続信号オンS5をアーム制御部205へ出力する。力制御継続信号オンS5は、力制御が実行されても良いことを示す。
位置制御が終了すると、アーム制御部205は、位置目標到達信号オンS7をハンド制御部105へ出力する。位置目標到達信号オンS7は、ロボットアーム200が位置目標に到達し、ロボットアーム200の姿勢が把持姿勢に設定されたことを示す。ハンド制御部105は、把持開始判定中に位置目標到達信号オンS7が入力されると、ロボットハンド100の把持動作を開始する。すなわち、位置目標到達信号オンS7は、把持動作を開始するためのトリガーとなる信号である。また、ハンド制御部105は、把持動作を開始すると、把持終了判定を実行する。
力制御継続信号オンS5の入力、及び位置目標到達信号オンS7の出力を条件として、アーム制御部205は、力制御を開始する。アーム制御部205は、力センサ217によって検出される力が予め設定された値に達するまで、ロボットアーム200の先端部を物体に向けて移動させる。これにより、ロボットハンド100が物体に向けて押し付けられる。
ハンド制御部105は、把持動作中に、ロボットハンド100のハンド状態データS9を取得する。例えば、ハンド状態データS9は、モータの電流値、回転量などを含み、把持幅及び把持力を示す。
ハンド制御部105は、把持終了判定中に、ハンド状態データS9が示す把持幅及び把持力が、把持動作指示S3によって指示された値に到達したか判定する。指示された把持幅及び把持力が実現されると、ハンド制御部105は、ロボットハンド100の把持動作を終了する。例えば、把持動作が終了したとき、ロボットハンド100は、物体を把持している。
把持動作が終了すると、ハンド制御部105は、アーム制御部205に、力制御終了信号オンS11を出力する。力制御終了信号オンS11は、把持動作が終了したことを示す。
アーム制御部205は、力制御継続信号オンS5が入力された後に、力制御終了信号オンS11が入力されると、力制御を終了する。アーム制御部205は、力制御終了信号オンS11を受信するか、力センサ217による検出値が力目標に到達すると、力目標到達信号オンS13をハンド制御部105へ出力する。力目標到達信号オンS13は、力制御中に力センサ217による検出値が力目標の値に到達したこと、又は力制御が終了されたことを示す。
ハンド制御部105は、力目標到達信号オンS13が入力されると、力制御継続信号オフS15をアーム制御部205へ出力する。アーム制御部205は、力制御継続信号オンS5が入力された後に力制御継続信号オフS15が入力されると、ロボットアーム200を動作させ、ロボットハンド100及び物体を上昇させる。例えば、ロボットアーム200は、上昇後に、把持した物体を指定された場所へ搬送する。
ハンド制御部105は、力制御継続信号オフS15の出力後に、把持動作結果S17及びハンド状態S19を処理装置300へ出力する。把持動作結果S17は、ロボットハンド100による把持動作において、把持の成功又は失敗を示す。ハンド状態S19は、ロボットハンド100を駆動するモータの位置、速度、及び電流値、把持動作結果などを含む。把持動作が失敗した場合、ハンド状態S19は、失敗の原因を示すエラーステータスをさらに含んでも良い。
図4は、実施形態に係るハンドリングシステムの把持開始判定に関する処理を示すフローチャートである。
アーム制御部205は、位置制御中に、位置目標に到達したか判定する(ステップSt1)。位置目標に到達していない場合、アーム制御部205は、ロボットアーム200がエリアリミットに到達したか判定する(ステップSt3)。エリアリミットは、ロボットアーム200の動作領域の限界である。エリアリミットに到達していない場合、ハンド制御部105は、位置制御が開始されてから、予め指定された時間が経過したか判定する(ステップSt5)。当該時間は、位置制御を実行可能な制限時間としてユーザにより予め設定される。指定時間が経過していない場合、ステップSt1が再度実行される。ステップSt1、3、及び5のそれぞれが実行された際には、ロボットハンド100とロボットアーム200との間で、第2通信部102及び第4通信部204を介して、判定結果が適宜通信される。
位置目標への到達、エリアリミットへの到達、又は指定時間の経過が判定された場合、ハンド制御部105は、位置目標到達信号オンS7を受信したか判定する(ステップSt9)。より具体的には、アーム制御部205により位置目標への到達又はエリアリミットへの到達が判定された場合、アーム制御部205は、位置目標到達信号オンS7を生成する。アーム制御部205は、位置目標到達信号オンS7をハンド制御部105へ送信するとともに、位置制御を終了し、力制御へ移行する。ハンド制御部105は、位置目標到達信号オンS7を受信すると、ロボットハンド100に把持動作を開始させる(ステップSt11)。ハンド制御部105により、予め指定された時間が経過したと判定されると、ハンド制御部105は、位置制御終了信号オンを生成し、アーム制御部205に送信する。アーム制御部205は、位置制御終了信号オンを受信すると、位置目標到達信号オンS7をハンド制御部105へ送信するとともに、位置制御を終了し、力制御へ移行する。ハンド制御部105は、位置目標到達信号オンS7を受信すると、把持動作を開始する(ステップSt11)。又は、予め指定された時間が経過したと判定された場合に、ハンド制御部105は、位置目標到達信号オンS7の受信前において、位置制御終了信号オンを生成するとともに、把持動作を開始しても良い。ハンド制御部105とアーム制御部205との間で正常に通信されている場合、位置制御終了信号オンの生成及び送信に応じて、ハンド制御部105は、位置目標到達信号オンS7を受信する。位置制御終了信号オンの生成を、位置目標到達信号オンS7の受信とみなすことができるためである。
図5は、実施形態に係るハンドリングシステムの把持終了判定を示すフローチャートである。
把持動作が開始されると、ハンド制御部105は、ハンド状態データS9に基づいて、把持力を算出する。例えば、ロボットハンド100は、物体を挟持する指を含む。指の関節は、モータにより駆動される。ハンド制御部105は、モータの電流値から、把持力を算出する。ハンド制御部105は、算出された把持力を、処理装置300から指示された目標把持力と比較する。ハンド制御部105は、目標把持力が一定時間継続されたか判定する(ステップSt21)。
目標把持力が一定時間継続されていない場合、ハンド制御部105は、ロボットハンド100の動作が停止しているか判定する(ステップSt23)。動作の停止は、モータの回転量に基づいて判定される。例えば、モータの回転速度が、予め設定された閾値を下回った場合に、ロボットハンド100の動作が停止していると判定される。ロボットハンド100の動作が停止していない場合、ハンド制御部105は、タイムアウトか否かを判定する(ステップSt25)。すなわち、把持動作の開始から予め設定された時間が経過したか、判定される。タイムアウトでない場合、ステップSt21が再度実行される。
目標把持力が一定時間継続された場合、ハンド制御部105は、挟持成功と判定し、把持動作を終了する。ロボットハンド100の動作が停止した場合、又はタイムアウトの場合、ハンド制御部105は、挟持失敗と判定し、把持動作を終了する。成功又は失敗の結果は、ハンド制御部105から処理装置300へ出力される。
図6は、実施形態に係るハンドリングシステムの把持動作終了時の制御を示すフローチャートである。
ハンド制御部105は、把持動作が終了したか判定する(ステップSt31)。把持動作が終了すると、ハンド制御部105は、力制御終了信号オンS11をアーム制御部205へ出力する(ステップSt33)。ハンド制御部105は、力制御が終了したか判定する(ステップSt35)。すなわち、ハンド制御部105は、アーム制御部205から、力目標到達信号オンS13が入力されたか判定する。力制御が終了すると、ハンド制御部105は、力制御継続信号オフS15をアーム制御部205へ出力する(ステップSt37)。ロボットアーム200によって、ロボットハンド100及び物体が上昇する。
上述した各種信号の他、第2通信部102と第4通信部204との間で、動作停止を指示する停止信号が通信されても良い。ロボットアーム200は、力センサ217による検出値が閾値を超える場合、過大な力がロボットハンド100又はロボットアーム200に加わっていると判定する。アーム制御部205は、ロボットアーム200の動作を停止させる。また、アーム制御部205からハンド制御部105へ、第4通信部204及び第2通信部102を介して、停止信号が通信される。ハンド制御部105は、停止信号を受信すると、ロボットハンド100の動作を停止させる。例えば、ロボットハンド100又はロボットアーム200が何かに衝突した際に、ロボットハンド100及びロボットアーム200の動作が直ちに停止される。
又は、ハンド制御部105は、モータの電流値が閾値を超えた場合に、モータに過大な電流が流れていると判定する。ハンド制御部105は、ロボットハンド100の動作を停止させる。また、ハンド制御部105からアーム制御部205へ、第2通信部102及び第4通信部204を介して、停止信号が通信される。アーム制御部205は、停止信号を受信すると、ロボットアーム200の動作を停止させる。例えば、ロボットハンド100に異常が生じた際に、ロボットハンド100及びロボットアーム200の動作が直ちに停止される。これらの制御によれば、ロボットハンド100及びロボットアーム200の安全性を向上できる。
実施形態の利点を説明する。
多様な物体を把持するためには、把持動作時の把持力や把持幅などの把持データを算出し、この把持データに基づいて把持を実行することが好ましい。把持データの算出のために、ロボットハンド100及びロボットアーム200とは別に、処理装置300を設けることが好ましい。処理装置300を設けることで、処理装置300の機能をロボットハンド100又はロボットアーム200に組み込んだ場合に比べて、ロボットハンド100及びロボットアーム200を小型化できる。また、ロボットハンド100及びロボットアーム200をそれぞれモジュールとして用いた際に、ロボットハンド100及びロボットアーム200を、より多くの種類の他のロボットアーム200及び他のロボットハンド100とそれぞれ組み合わせ可能である。すなわち、ロボットハンド100及びロボットアーム200のモジュール性を向上できる。
また、把持動作には、ロボットハンド100とロボットアーム200との協働が求められる。例えば、ロボットアーム200の位置目標への到達後に、ロボットハンド100による把持動作が開始される。ロボットハンド100の把持動作後には、ロボットアーム200が上昇する。ロボットハンド100とロボットアーム200との協働のためには、ロボットハンド100とロボットアーム200との間で、把持動作に関する信号及びロボットアーム200の制御に関する信号が通信されることが好ましい。
図7(a)及び図7(b)は、参考例に係るハンドリングシステムの機能を示す模式図である。
例えば図7(a)に示すハンドリングシステムR1では、ロボットハンド100r1は、第2通信部102もハンド制御部105も含まない。ロボットアーム200r1は、第4通信部204を含まない。ハンドリングシステムR1では、処理装置300がロボットハンド100r1の制御を担う。ハンドリングシステムR1によれば、ロボットハンド100r1のモジュール性を高めることができる。
図7(b)に示すハンドリングシステムR2では、ロボットハンド100r2は、第1通信部101を含まない。ハンドリングシステムR2では、ロボットアーム200r2が、把持動作の開始及び終了に関する信号に加えて、把持データ等の指示を、ロボットハンド100r2との間で通信する。ハンドリングシステムR2によれば、ロボットハンド100r2とロボットアーム200r2との間の通信を高速化でき、ハンドリングシステムR2の動作をより早く実行できる。
一方、図7(a)に示すハンドリングシステムR1については、正確且つ効率的な把持動作のために処理装置300による計算量が増加すると、ロボットハンド100r1と処理装置300との間の通信、及びロボットアーム200r1と処理装置300との間の通信に遅延が生じる。この結果、ロボットハンド100r1及びロボットアーム200r1によるハンドリングに必要な時間が長くなる。
図7(b)に示すハンドリングシステムR2については、ロボットアーム200r2のアーム制御部205に、接続されるロボットハンド100r2に対応した固有の制御部が組み込まれる。このため、ロボットハンド100r2を、別の種類のロボットハンド100r2に交換できない。また、ロボットアーム200r2を交換する場合には、ロボットハンド100r2も、交換後のロボットアーム200r2と対応するロボットハンド100r2に交換する必要がある。ハンドリングシステムR2では、ロボットハンド100r2及びロボットアーム200r2のモジュール性が損なわれる。
これらの課題について、実施形態に係るロボットハンド100によれば、第1通信部101は、把持動作に関する把持データを処理装置300(第1装置)と通信する。第2通信部102は、ロボットアーム200(第2装置)との間で、開始通知及び終了通知を通信する。開始通知は、把持動作を開始するための通知であり、図3に示す例では位置目標到達信号オンS7に対応する。終了通知は、把持動作の終了を示す通知であり、図3に示す例では力制御終了信号オンS11に対応する。
ハンド制御部105は、第1通信部101に入力された把持データに基づく把持動作を、第2通信部102に入力された開始通知に応じて開始する。ハンド制御部105は、把持動作が終了したときに、第2通信部102からロボットアーム200へ終了通知を出力する。また、ハンド制御部105は、把持動作結果S17又はハンド状態S19を、第1通信部101から処理装置300へ出力する。
実施形態に係るロボットアーム10によれば、第2通信部102が、ロボットアーム200との間で、把持動作の開始及び終了に関する開始通知及び終了通知を通信する。これにより、ハンドリングシステムR1のように処理装置300を介してロボットハンド100とロボットアーム200との間で通信される場合に比べて、ハンドリングに関する動作をより早く実行できる。この結果、物体のハンドリングをより短い時間で完了でき、ハンドリングの効率を向上できる。
また、実施形態に係るロボットアーム200によれば、第1通信部101が、処理装置300との間で、把持データ、把持動作結果、ハンド状態等を通信する。これにより、ハンドリングシステムR2のように、アーム制御部205にロボットハンド100のための制御部を組み込む必要が無い。このため、ロボットアーム200のモジュール性の低下を抑制できる。
実施形態によれば、ロボットアーム200のモジュール性を向上しつつ、ロボットハンド100とロボットアーム200との間でより高速に通信可能である。
第2通信部102は、開始通知及び終了通知の他、ロボットアーム200による押し付け力が力目標に到達したことを示す通知(力目標到達信号オンS13)、ロボットアーム200の上昇を開始させるための通知(力制御継続信号オフS15)などを、ロボットアーム200との間で通信する。実施形態によれば、これらの通知もより高速に通信でき、ハンドリングの効率をさらに向上できる。
ロボットハンド100と同様に、ロボットアーム200は、第3通信部203及び第4通信部204を含む。第3通信部203と処理装置300との間では、制御指示S1が通信される。第4通信部204とロボットハンド100(第3装置)との間では、開始通知及び終了通知が通信される。また、第4通信部204とロボットハンド100との間では、終了通知に伴って、力目標到達信号オンS13及び力制御継続信号オフS15が通信される。第3通信部203及び第4通信部204を設けることで、ロボットアーム200のモジュール性の低下を抑制しつつ、ロボットハンド100とより高速な通信が可能となる。
また、ロボットハンド100による把持動作と併せて、ロボットアーム200による力制御が実行されることで、高機能なセンサを含まないロボットハンド100でも、手先の負荷や接触状況に応じた複雑なタスクを実行可能である。
例えば、ロボットハンド100を物体に対して斜めに位置させ、物体を掬い上げて把持する動作を実行可能である。ロボットハンド100は、物体を掬い上げつつ、その物体を挟持しても良い。これらの動作では、ロボットハンド100を床面に接触させながら移動させる「倣い動作」が必要となる。床面との接触時に、力センサ217による検出値に基づいてロボットアーム200を制御することで、より安定して倣い動作を実行できる。
又は、物体同士が密着して配置されている場合に、それらの隙間に挟持機構110の指を挿入していずれかの物体を把持する動作を実行可能である。この動作では、それぞれの指の位置を調整する「挿入動作」が必要となる。力センサ217によって検出される指への反力に応じて、ロボットハンド100及びロボットアーム200を制御することで、より安定して挿入動作を実行できる。
(変形例)
図8は、実施形態の変形例に係るハンドリングシステムの構成を示す模式図である。
変形例に係るハンドリングシステム1aは、ロボットハンド100aを含む。ロボットハンド100aは、挟持機構110に代えて、吸着機構を含む。ロボットハンド100が物体に接触した状態で吸着機構を動作することで、物体を吸着して把持できる。
図9は、実施形態の変形例に係るロボットハンドを示す模式図である。
図9に示すように、ロボットハンド100aは、ベース121、回転部122、吸引装置123、複数の切替弁124、複数の吸着パッド125、ベース先端部126、及び回転部127を含む。
ベース121は、例えば直方体状の外形を有し、ロボットハンド100aの外郭を構成している。ベース121は、回転部122を介してロボットアーム200に連結されている。ベース121は、箱状に構成されても良いし、フレームのみで構成されても良い。
回転部122は、ロボットアーム200に対してベース121を回転可能に連結している。回転部122の回転中心軸Cは、ロボットアーム200の先端部とベース121とが並ぶ方向に実質的に平行である。回転部122は、ロボットアーム200に対して、ロボットハンド100aのベース121をθ方向及びその反対方向に回転させることができる。なお、回転部122は、ロボットハンド100aの一部としてではなく、ロボットアーム200の一部として設けられてもよい。
吸引装置123は、ベース121の内側に設けられている。吸引装置123は、例えば真空ポンプである。吸引装置123は、ホース等を介して複数の吸着パッド125の各々と連通している。吸引装置123が駆動されることで、各吸着パッド125内の圧力が大気圧よりも低くなり、吸着パッド125により物体が吸着される。吸着パッド125内の圧力は、不図示の負圧センサにより検出される。
複数の切替弁124は、複数の吸着パッド125に対してそれぞれ設けられている。各切替弁124は、第1状態又は第2状態に設定される。第1状態では、吸引装置123と対応する吸着パッド125が連通している。第2状態では、吸着パッド125と吸引装置123との間の連通が遮断され、吸着パッド125がロボットハンド100aの外部(大気圧空間)に連通される。例えば、把持される物体の大きさに応じて、第1状態に設定される切替弁124の数が調整される。
ベース先端部126は、回転部127を介してベース121の一端部に連結されている。複数の吸着パッド125は、ベース先端部126の一端部において、互いに並べて配置されている。回転部127は、ベース先端部126とベース121との間に設けられ、ベース121に対してベース先端部126を回転可能に連結している。
吸引装置123、複数の切替弁124、及び複数の吸着パッド125を含む吸着機構を動作することで、物体を吸着して把持できる。
変形例に係るハンドリングシステム1aでは、ハンドリングシステム1と同様に、図3の制御シーケンス図に示す制御が実行される。ハンドリングシステム1aにおいて、把持動作指示S3によって出力される把持データは、把持に使用される吸着パッド125及び吸着時の圧力を含む。ハンド状態データS9は、負圧センサにより検出された各吸着パッド125の圧力を含む。
なお、吸着により物体が把持される場合、ロボットアーム200による位置制御中に、吸着パッド125による吸引が開始されても良い。すなわち、ハンド制御部105は、把持動作指示S3が入力された後であって、位置目標到達信号オンS7が入力される前に、把持動作を開始しても良い。これにより、物体をより早く把持できる。
図10は、実施形態の変形例に係るハンドリングシステムの把持終了判定を示すフローチャートである。
ハンド制御部105は、把持に使用する吸着パッド125のいずれか1つについて、負圧センサの値を取得する(ステップSt41)。ハンド制御部105は、取得した値を圧力に変換する(ステップSt43)。ハンド制御部105は、圧力が、予め設定された閾値未満か判定する(ステップSt45)。閾値は、入力された把持データに含まれる圧力に対応する。圧力が閾値未満の場合、ハンド制御部105は、物体の把持が成功したと判定し、判定処理を終了する。
圧力が閾値以上の場合、ハンド制御部105は、把持に使用する別の吸着パッド125に関して、ステップSt41、St43、及びSt45の処理を繰り返す。使用されるいずれの吸着パッド125についても、圧力が閾値以上の場合、アーム制御部205は、力センサ217による検出値が力目標に到達したか、又はロボットアーム200がエリアリミットに到達したか判定する(ステップSt47)。アーム制御部205は、判定結果を、ハンド制御部105に送信する。ステップSt47において、Noの判定の場合、ハンド制御部105は、把持動作を継続する。すなわち、図10に示すフローチャートの処理が再度実行される。ステップSt47において、Yesの判定の場合、ハンド制御部105は、物体の把持が失敗したと判定し、判定処理を終了する。
ハンドリングシステム1aでは、ハンドリングシステム1と同様に、図6に示すフローチャートに従って、把持動作終了時の制御が実行される。
変形例に係るハンドリングシステム1aによれば、ハンドリングシステム1と同様に、ロボットアーム200のモジュール性の低下を抑制しつつ、ロボットハンド100aとロボットアーム200との間でより高速に通信可能である。
(実施例)
図11は、実施例に係るハンドリングシステムを示す模式図である。
実施例に係るハンドリングシステム2は、図11に示すように、ロボットハンド100a、ロボットアーム200、処理装置300、カメラ401~404を含む。ハンドリングシステム2は、物体OBJを把持位置HPで把持し、搬送し、解放位置RPで解放する。このような動作は、物体OBJのピッキング(搬送)とも呼ばれる。この例では、ロボットハンド100aは、吸着により物体を把持する。
カメラ401~404は、例えば、RGB画像カメラや、距離画像カメラ、レーザーレンジファインダ、laser imaging detection and ranging(LiDAR)などであり、画像情報及び距離情報(3次元情報)を取得可能である。例えば、ハンドリングシステム2は、把持用のカメラ401、把持状態確認用あるいはキャリブレーション用のカメラ402、解放用のカメラ403、及び一時載置用のカメラ404を含む。
把持位置HPには、把持(搬出)される物体OBJが存在する。把持用のカメラ401は、把持位置HPにおいて、物体OBJおよびその周辺領域を撮影かつ検出する。把持位置HPにおいて、例えば、物体OBJは、コンテナ又はパレットなどの容器451内に収容されている。この場合、把持用のカメラ401は、容器451内の一部または全部を撮影かつ検出する。
キャリブレーション用のカメラ402は、キャリブレーション位置において、物体OBJを撮影かつ検出する。キャリブレーション位置は、容器451外の把持位置HPよりも上方に設定される。
解放用のカメラ403は、物体OBJを解放(搬入)する解放位置RPにおいて、解放位置RPおよびその周辺領域を撮影かつ検出する。解放位置RPにおいて、物体OBJは、例えば、コンテナ又はパレットなどの容器452内に収容される。この場合、解放用のカメラ403は、容器452内の一部または全部を撮影かつ検出する。
仮置き用のカメラ404は、仮置位置Ptおよびその周辺領域を撮影かつ検出する。仮置位置Ptは、把持位置HP及び解放位置RPとは別の位置である。仮置位置Ptにおいて、物体OBJは、例えばテーブルやステージのような仮置き面453上に一時的に置かれる。この場合、仮置き用のカメラ404は、仮置き面453の一部または全部を撮影かつ検出する。
図12は、実施例に係るハンドリングシステムにおける処理装置の機能を示す模式図である。
処理装置300は、例えば、統合部301、画像処理部302、信号処理部303、把持計画生成部304、解放計画生成部305、動作計画生成部306、ロボット制御部307、周辺機器・I/O制御部308、学習制御部309、エラー検出部310、及び内部DB311を含む。
統合部301は、外部I/F320からのユーザ入力情報、ハンドリングシステム2の状態、及び力センサ217による検出値に基づいて、ハンドリングシステム2の作業計画の生成、運用、及び管理を実行する。
画像処理部302は、カメラ401~404から得られた画像及び情報(検出値)を処理し、動作計画や、動作制御、エラー検出、学習等に必要な情報を生成する。
信号処理部303は、力センサ217から得られた情報(検出値)を処理し、動作計画や、動作制御、エラー検出等に必要な情報を生成する。
把持計画生成部304は、位置制御データ、力制御データ、把持データ等を算出する。すなわち、把持計画生成部304は、物体OBJの把持方法、把持位置HP、把持位置HPでの把持姿勢、把持位置HPへの移動経路、把持幅、及び把持力を算出する。移動経路は、ロボットハンド100a及びロボットアーム200が周囲環境に干渉しないように算出される。
解放計画生成部305は、物体OBJの設置方法、解放位置RP、解放位置RPでの把持方法、解放方法、解放姿勢、及び解放位置RPへの移動経路を算出する。設置方法は、把持された物体OBJを解放する場所で物体OBJを設置するための方法である。一例として、設置方法は、物体OBJの押し付けである。
動作計画生成部306は、統合部301からの指示に従って、ロボットアーム200が現在位置から移動可能な経路(経由点)を経由して把持位置HPや、仮置位置Pt、解放位置RP等に移動するよう、動作方法や、動作速度、動作経路等のロボット動作情報を算出する。
ロボット制御部307は、把持計画生成部304、解放計画生成部305、又は動作計画生成部306で生成された情報および統合部301からの各種の動作切り替え指示等に従って、ハンドリングシステム2を制御する。また、ロボット制御部307は、統合部301から取得した各種姿勢情報や、軌道計画情報、位置制御データ、力制御データ、把持データ等に従い、ロボットハンド100a及びロボットアーム200を制御する。
周辺機器・I/O制御部308は、各種搬送機器の制御や、安全ドアなどの周辺機器330の制御、各種センサ情報の取得等の各種制御のためのI/O制御を実行する。
学習制御部309は、学習機能を制御する。学習機能は、ロボットアーム200の振動抑制など動作精度向上のためのロボットモデル学習、物体OBJの把持性能向上のための把持制御パラメータ学習及び把持データベース学習、作業計画の実施性能向上のためのエラー検知学習などを含む。
エラー検出部310は、ハンドリングシステム2の状態、作業計画の実施状態、駆動制御状態、物体OBJの把持状態、搬送の状態等に基づいて、エラーを検知する。エラー検知は、例えば、力センサ217の出力を手先座標に変換した値、又は変換した値をローパスフィルタに通した値が、予め設定された閾値を超えたらエラーと判断することで実現できる。この結果、処理中の作業を中断し、その後リカバリ動作に移るなどの処理が可能となる。
内部データベース(DB)311は、ロボットデータベース(ロボットDB)、ハンドデータベース(ハンドDB)、物体データベース(物体DB)、把持データベース(把持DB)、及び環境データベース(環境DB)を含む。
ロボットDBには、ハンドリングシステム2の構造、各部の寸法や重量、慣性モーメント、各駆動部の動作範囲及び速度、およびトルク性能が記憶されている。
ハンドDBには、ロボットハンド100aの機能、およびロボットハンド100aの把持の特性に関する情報が、記憶されている。
物体DBには、物体OBJの名称、識別番号、カテゴリ、全面の画像情報、CADモデル情報、重量情報、および把持時の特性情報が、記憶されている。特性情報は、柔らかい、壊れやすい、又は形が変わる等の、把持される物体OBJの特性を示す情報である。
把持DBには、物体OBJについて、ロボットハンド100aの把持方法ごとに、把持可能位置、把持可能姿勢、把持のし易さを示すスコア情報、把持時の押し込み可能量、把持判定のための判定閾値、及びエラー検知のための判定閾値が、記憶されている。把持方法として、例えば、吸着方式、並行二指方式、平行四指方式、又は多関節方式が挙げられる。
環境DBには、ハンドリングシステム2が対応している作業台の情報、ハンドリングシステム2の動作範囲及び周囲の障害物を示す周囲環境情報などが、保存されている。
外部I/F320は、統合部301(処理装置300)と外部機器(不図示)との間のデータの入力及び出力を実行する。
図13は、実施例に係るハンドリングシステムによる処理を示すフローチャートである。
統合部301は、外部I/F321を経て、外部機器から物体OBJの搬送指示(ハンドリング指示)を受信する(ステップSt51)。
統合部301は、カメラ401の撮影した画像や、光電センサやマイクロスイッチのような他のセンサの検出値に基づいて、物体OBJまたは当該物体OBJを収容した容器451が把持位置HPに到達したことを検出する(ステップSt52)。
統合部301は、物体OBJの把持位置HPおよびその周辺を撮像するよう、カメラ401を制御する(ステップSt53)。例えば、カメラ401は、物体OBJが収容されている容器451の内部を撮影する。
画像処理部302は、カメラ401が撮影した画像から、物体OBJの有無の判定、物体OBJの把持可能面の識別を実行する。さらに、画像処理部302は、物体OBJの把持可能面の形状及び大きさ、3次元空間内での位置及び姿勢等の把持面情報を算出する(ステップSt54)。
把持計画生成部304は、周辺情報及び付加情報を算出する(ステップSt55)。周辺情報は、把持面情報に基づいて算出され、容器451内の物体OBJ以外の物体(周辺部品)に関する情報である。付加情報は、把持面情報及び物体DBの情報に基づいて算出され、力制御を実行する際のロボットアーム200の移動方向、押付力の大きさ、移動許容範囲などを示す。
把持計画生成部304は、把持面情報に基づいて、ロボットアーム200が物体OBJの把持可能面を把持するための複数の把持情報を算出する(ステップSt56)。把持計画生成部304は、算出した複数の把持情報に基づいて、把持対象とする物体OBJ、把持位置HP、把持姿勢、力目標、把持幅、及び把持力を選択する。そして、動作計画生成部306は、ロボットアーム200の現在位置から、把持位置HP及び把持姿勢に至る移動情報を生成する。この場合において、把持情報は、把持位置情報及び把持姿勢情報の他、ステップSt55で算出した周辺情報及び付加情報を含む。
ステップSt56の処理において、統合部301は、把持情報及び移動情報を生成する際に、物体OBJ以外の物体とロボットアーム200との干渉の可能性が無い又は低い場面では、高速の動作を選択する。一方、統合部301は、ロボットハンド100a、物体OBJ、及びその他の物体の間で干渉の可能性が高い場面では、低速の動作を選択する。可能性が高い場面として、ロボットハンド100aが容器451に近付いたとき、ロボットハンド100aが容器451内に入ったとき、などが挙げられる。さらに、動作計画生成部306は、干渉の可能性が高い場面では、ロボットハンド100aに発生する力の目標値を決定する。
ロボット制御部307は、位置制御データ及び力制御データをロボットアーム200に出力する。位置制御データは、把持位置HP、把持姿勢、把持位置HPへの移動経路を含む。力制御データは、力目標及びエリアリミットを含む。また、ロボット制御部307は、把持情報に基づく把持動作指示をロボットハンド100aに出力する。把持動作指示は、把持幅及び把持力を含む。ロボットアーム200及びロボットハンド100aは、出力された指示に従って動作する。一例として、物体OBJの把持位置HPの周辺領域では、力制御のみによるロボットハンド100aの押付動作が実行され、吸着パッド125が物体OBJに十分に接触した状態で、吸着等の把持動作が実行される(ステップSt57)。
把持位置HPの周辺領域では、ロボットハンド100aの干渉が生じた場合には、与えられた動作方式及び力の目標値に従って、ロボットハンド100aが干渉した障害物から逃げる動作が実行される。また、物体OBJの把持面が比較的大きな傾きを持っているような場合には、ロボットハンド100aを物体OBJの把持面に倣わせる動作が実行される。
統合部301又はロボット制御部307は、ロボットハンド100aから把持動作の結果を取得し、物体OBJの把持が成功したか否かを判定する(ステップSt58)。
把持が失敗した場合には、統合部301は、ロボットアーム200の退避動作、把持の失敗を示す情報の物体DBへの登録などのリトライ準備動作を実行する(ステップSt59)。そして、把持のリトライ動作を行うために、ステップSt53が再び実行される。
把持が成功した場合には、ロボット制御部307は、ロボットハンド100aによる物体OBJの把持状態が撮影可能な位置に移動するよう、ロボットアーム200を制御する。また、統合部301は、当該位置で、物体OBJを把持したロボットハンド100aを撮影するよう、カメラ402を制御する(ステップSt60)。
画像処理部302は、カメラ402が撮影した画像から、物体情報を生成する(ステップSt61)。物体情報は、ロボットハンド100aに対する物体OBJの相対位置、ロボットハンド100aに対する物体OBJの相対姿勢、および物体OBJの状態及び形状を示す情報である。
統合部301は、物体OBJの解放位置RPおよびその周辺を撮影するよう、カメラ403を制御する(ステップSt62)。例えば、カメラ403は、把持されている物体OBJが収容される容器452の内部を撮影する。
画像処理部302は、統合部301と協働して、カメラ403により撮影された画像から、周辺情報を算出する(ステップSt63)。周辺情報は、解放位置RPおよびその周辺における物体OBJ以外の他の物体の有無の判定結果、他の物体の大きさ及び位置、他の物体の表面の位置などを含む。
解放計画生成部305は、物体情報、把持DBの情報、周辺情報等に基づいて、ロボットアーム200が把持している物体OBJの解放情報を算出する(ステップSt64)。解放情報は、解放位置、解放姿勢、経由点位置、経由点姿勢等を示す。このとき、解放計画生成部305は、力制御が行われる際のロボットハンド100aの押付方向及び押付力の大きさ、力制御の移動許容範囲等の付加情報を算出する。解放計画生成部305は、付加情報を解放情報に付加する。
解放計画生成部305は、解放情報に基づいて、把持している物体OBJの解放位置RPおよび解放姿勢を決定する(ステップSt65)。
ロボット制御部307は、解放情報をロボットハンド100a及びロボットアーム200に出力する。ロボットハンド100a及びロボットアーム200は、解放情報に従って動作する。これにより、物体OBJが、解放位置RPへ移動し、当該解放位置RPで解放される(ステップSt66)。物体OBJの解放位置RPの周辺領域では、容器452の壁、又は十分な大きさの物体がある場合には、ロボットハンド100aにより当該壁や物体の表面に対して物体OBJを押し付ける動作が実行される。これにより、物体OBJを、容器452により高密度に配置できる。また、当該表面が比較的大きな傾きを持っているような場合にあっても、与えられた押付方法及び押付力により、物体OBJを表面に密着して倣わせた状態で物体OBJを解放できる。
配置対象の物体OBJの解放後、ロボット制御部307は、容器452から退出するようロボットハンド100aを制御し、待機姿勢をとるようロボットアーム200を制御する(ステップSt67)。
統合部301は、外部I/F320を経て、外部機器から次の搬送指示を受け取ったか否かを判定する(ステップSt68)。
ステップSt68の判定において、統合部301は、次の搬送指示を受け取った場合には、ステップSt52を再度実行する。これにより、次の物体OBJに対する一連の制御が開始される。ステップSt68の判定において、統合部301は、次の搬送指示を受け取っていない場合には、一連の制御を終了する。
ハンドリングシステム2によれば、搬送に関する計画、把持情報、及び移動情報から選択される1つ以上が、処理装置300により算出される。搬送に関する計画は、把持計画、解放計画、動作計画、及び作業計画から選択される1つ以上である。ハンドリングシステム2によれば、物体をより効率的にハンドリングできる。一方、処理装置300への計算負荷は増大する。しかし、把持動作の際には、ロボットハンド100aとロボットアーム200との間で、把持動作に関する信号が通信される。このため、処理装置300への計算負荷が増大しても、把持動作の遅延を抑制できる。実施例によれば、より効率的な物体のハンドリングを実現可能である。
以上では、ロボットハンド100又は100aがロボットアーム200に取り付けられ、第2通信部102がロボットアーム200と通信する例について説明した。実施形態に係るロボットハンド100及び100aの用途は、この例に限定されない。ロボットハンド100又は100aは、無人搬送車(AGV)、ドローンなどの移動体に設けられても良い。
図14は、ハードウェア構成を示す模式図である。
処理装置300は、例えば図14に表したコンピュータ500により実現される。図14に表したコンピュータ500は、CPU501、ROM502、RAM503、記憶装置504、入力インタフェース505、出力インタフェース506、及び通信インタフェース507を含む。
ROM502は、コンピュータ500の動作を制御するプログラムを格納している。ROM502には、上述した各処理をコンピュータ500に実現させるために必要なプログラムが格納されている。RAM503は、ROM502に格納されたプログラムが展開される記憶領域として機能する。
CPU501は、処理回路を含む。CPU501は、RAM503をワークメモリとして、ROM502又は記憶装置504の少なくともいずれかに記憶されたプログラムを実行する。プログラムの実行中、CPU501は、システムバス508を介して各構成を制御し、種々の処理を実行する。
記憶装置504は、プログラムの実行に必要なデータや、プログラムの実行によって得られたデータを記憶する。
入力インタフェース(I/F)505は、コンピュータ500と入力装置505aとを接続する。入力I/F505は、例えば、USB等のシリアルバスインタフェースである。CPU501は、入力I/F505を介して、入力装置505aから各種データを読み込むことができる。
出力インタフェース(I/F)506は、コンピュータ500と出力装置506aとを接続する。出力I/F506は、例えば、Digital Visual Interface(DVI)やHigh-Definition Multimedia Interface(HDMI(登録商標))等の映像出力インタフェースである。CPU501は、出力I/F506を介して、出力装置506aにデータを出力し、出力装置506aにデータを出力させることができる。
通信インタフェース(I/F)507は、コンピュータ500外部のサーバ507aと、コンピュータ500と、を接続する。通信I/F507は、例えば、LANカード等のネットワークカードである。CPU501は、通信I/F507を介して、サーバ507aから各種データを読み込むことができる。
記憶装置504は、Hard Disk Drive(HDD)及びSolid State Drive(SSD)から選択される1つ以上を含む。入力装置505aは、マウス、キーボード、マイク(音声入力)、及びタッチパッドから選択される1つ以上を含む。出力装置506aは、モニタ、プロジェクタ、プリンタ、及びスピーカから選択される1つ以上を含む。タッチパネルのように、入力装置505aと出力装置506aの両方の機能を備えた機器が用いられても良い。
以上で説明した、ハンドリングシステム、指示装置、ハンドリング方法、又は指示方法によれば、物品のハンドリングに必要な処理をより自動化し、人による作業を削減できる。また、コンピュータを、指示装置として動作させるためのプログラムを用いることで、同様の効果を得ることができる。
上記の種々のデータの処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク及びハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、CD-R、CD-RW、DVD-ROM、DVD±R、DVD±RWなど)、半導体メモリ、又は、他の非一時的なコンピュータで読取可能な記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)に記録されても良い。
例えば、記録媒体に記録された情報は、コンピュータ(または組み込みシステム)により読み出されることが可能である。記録媒体において、記録形式(記憶形式)は任意である。例えば、コンピュータは、記録媒体からプログラムを読み出し、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させる。コンピュータにおいて、プログラムの取得(または読み出し)は、ネットワークを通じて行われても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1,1a,2,R1,R2:ハンドリングシステム、 10:ロボットアーム、 100,100a,100r1,100r2:ロボットハンド、 101:第1通信部、 102:第2通信部、 105:ハンド制御部、 110:挟持機構、 121:ベース、 122:回転部、 123:吸引装置、 124:切替弁、 125:吸着パッド、 126:ベース先端部、 127:回転部、 200,200r1,200r2:ロボットアーム、 203:第3通信部、 204:第4通信部、 205:アーム制御部、 210:筐体、 217:力センサ、 300:処理装置、 301:統合部、 302:画像処理部、 303:信号処理部、 304:把持計画生成部、 305:解放計画生成部、 306:動作計画生成部、 307:ロボット制御部、 308:周辺機器インプットアウトプット制御部、 309:学習制御部、 310:エラー検出部、 320:外部インタフェース、 321:外部インタフェース、 330:周辺機器、 401~404:カメラ、 451,452:容器、 453:仮置き面、 500:コンピュータ、 501:CPU、 502:ROM、 503:RAM、 504:記憶装置、 505:入力インタフェース、 505a:入力装置、 506:出力インタフェース、 506a:出力装置、 507:通信インタフェース、 507a:サーバ、 508:システムバス、 C:回転中心軸、 DB311:内部、 HP:把持位置、 OBJ:物体、 Pt:仮置位置、 RP:解放位置

Claims (17)

  1. 物体を把持するロボットハンドであって、
    把持動作に関する把持データを第1装置と通信する第1通信部と、
    前記第1通信部よりも高速に通信可能であり、前記把持動作を開始するための開始通知及び前記把持動作の終了を示す終了通知を第2装置と通信する第2通信部と、
    前記把持動作を制御するハンド制御部と、を備え、
    前記ハンド制御部は、
    前記第1通信部に入力された前記把持データに基づく前記把持動作を、前記第2通信部に入力された前記開始通知に応じて開始し、
    前記把持動作の終了に応じて、前記第2通信部から前記第2装置への前記終了通知の出力と、前記把持動作の結果又は前記ロボットハンドの状態の少なくともいずれかの前記第1通信部から前記第1装置への出力と、を実行する、
    ロボットハンド。
  2. 前記物体を挟持するための挟持機構をさらに備え、
    前記把持データは、前記挟持機構によって前記物体を把持する際の把持幅及び把持力を含む、請求項1記載のロボットハンド。
  3. 前記把持幅及び前記把持力が前記挟持機構によって実現された場合に、前記ハンド制御部は、前記把持動作が終了したと判定し、前記終了通知の前記出力と、前記把持動作の前記結果又は前記ロボットハンドの前記状態の前記少なくともいずれかの前記出力と、を実行する、請求項2記載のロボットハンド。
  4. 前記物体を吸着するための吸着機構をさらに備え、
    前記把持データは、前記吸着機構によって前記物体を把持する際の圧力を含む、請求項1記載のロボットハンド。
  5. 前記圧力が前記吸着機構によって実現された場合に、前記ハンド制御部は、前記把持動作が終了したと判定し、前記終了通知の前記出力と、前記把持動作の前記結果又は前記ロボットハンドの前記状態の前記少なくともいずれかの前記出力と、を実行する、請求項4記載のロボットハンド。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載のロボットハンドと、
    前記第1装置と、
    前記第2装置としてのロボットアームと、
    を備えたハンドリングシステム。
  7. 前記ロボットアームは、
    位置制御データを含む制御指示を前記第1装置と通信する第3通信部と、
    前記開始通知及び前記終了通知を前記第2通信部と通信する第4通信部と、
    前記位置制御データに基づく位置制御を実行するアーム制御部と、
    を含む、請求項6記載のハンドリングシステム。
  8. 前記制御指示は、力制御データをさらに含み、
    前記アーム制御部は、前記位置制御の後に、前記力制御データに基づく力制御を実行する、請求項7記載のハンドリングシステム。
  9. 前記ロボットアームは、前記ロボットハンドに作用する力を検出する力センサをさらに含み、
    前記アーム制御部は、前記力センサによる検出値が、前記力制御データに含まれる力目標に到達した場合に、前記第4通信部から前記第2通信部へ前記開始通知を出力する、請求項8記載のハンドリングシステム。
  10. 前記第2通信部と前記第4通信部との間で、前記ロボットハンド又は前記ロボットアームの動作停止を指示する停止信号が通信される、請求項7~9のいずれか1つに記載のハンドリングシステム。
  11. 前記ロボットアームは、前記終了通知の受信に応じて移動する、請求項6~10のいずれか1つに記載のハンドリングシステム。
  12. 物体を把持するロボットハンドを制御するハンド制御装置であって、
    把持動作に関する把持データを第1装置と通信する第1通信部と、
    前記第1通信部よりも高速に通信可能であり、前記把持動作を開始するための開始通知及び前記把持動作の終了を示す終了通知を第2装置と通信する第2通信部と、
    を備え、
    前記第1通信部に入力された前記把持データに基づく前記把持動作を、前記第2通信部に入力された前記開始通知に応じて開始し、
    前記把持動作の終了に応じて、前記第2通信部から前記第2装置への前記終了通知の出力と、前記把持動作の結果又は前記ロボットハンドの状態の少なくともいずれかの前記第1通信部から前記第1装置への出力と、を実行する、
    ハンド制御装置。
  13. 物体を把持するロボットハンドの制御方法であって、
    把持動作に関する把持データを、第1装置から、第1通信部を介して入力し、
    前記把持動作を開始するための開始通知を、第2装置から、前記第1通信部よりも高速に通信可能な第2通信部を介して入力し、
    前記把持データに基づく前記把持動作を、前記開始通知に応じて開始し、
    前記把持動作の終了に応じて、前記把持動作の終了を示す終了通知を前記第2通信部を介して前記第2装置へ出力し、前記把持動作の結果又は前記ロボットハンドの状態の少なくともいずれかを前記第1通信部を介して前記第1装置へ出力する、
    ロボットハンドの制御方法。
  14. 前記把持データは、挟持機構によって前記物体を把持する際の把持幅及び把持力を含み、
    前記把持幅及び前記把持力が前記挟持機構によって実現された場合に、前記把持動作が終了したと判定し、前記終了通知の出力と、前記把持動作の前記結果又は前記ロボットハンドの前記状態の前記少なくともいずれかの前記出力と、を実行する、請求項13記載のロボットハンドの制御方法。
  15. 前記把持データは、吸着機構によって前記物体を把持する際の圧力を含み、
    前記圧力が前記吸着機構によって実現された場合に、前記把持動作が終了したと判定し、前記終了通知の出力と、前記把持動作の前記結果又は前記ロボットハンドの前記状態の前記少なくともいずれかの前記出力と、を実行する、請求項13記載のロボットハンドの制御方法。
  16. 請求項13~15のいずれか1つに記載のロボットハンドの制御方法を制御装置に実行させるプログラム。
  17. 請求項13~15のいずれか1つに記載のロボットハンドの制御方法を制御装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。

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