JP2023025824A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 封止剤が通過するノズルの径を小さくすればするほど、ノズルを通過する単位時間当たりの封止剤の量は少なくなるため、生産性が低下してしまう。一方で、生産性の低下を抑制する方法として封止剤の粘度を低くする方法があるが、封止の確実性を高めるには封止剤の粘度は高いほうが良い。【解決手段】 基板の縁のうちコネクタの実装領域の縁には第1の封止剤を塗布し、基板の縁のうち第1の封止剤が塗布された領域以外の領域には第1の封止剤よりも粘度が高い第2の封止剤を塗布する。【選択図】 図8
Description
本発明は、露光ヘッドと当該露光ヘッドを有する画像形成装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置において、感光体を露光するための複数の発光素子を備える露光ヘッドを用いるものがある。露光ヘッドには、発光素子の例としてLED(Light Emitting Diode)や有機EL(Electro Luminescence)等を用いるものがある。露光ヘッドは、発光素子が並べられた基板および発光素子から出射された光を感光体に集光するためのレンズアレイを保持するホルダーを有する。
特許文献1に記載のホルダーはコの字形状をなしている。具体的には、レンズアレイが挿入・固定される開口が形成されたベース部と、感光体から離れる方向に向けてベース部から延出する一対の延出部と、でコの字形状を構成している。基板は一対の延出部の内壁に対して接着剤によって固定されている。そして、基板の縁と一対の延出部の内壁との隙間を封止剤で封止している。
基板の縁と一対の延出部との隙間を封止する封止剤はノズルを介して注入される。しかし、基板には発光素子を駆動するための信号を伝送するフレキシブルフラットケーブルを接続するためのコネクタが設けられており、ノズルの太さ如何によっては、コネクタと一対の延出部の内壁との間にノズルを挿入することができない。そのため、コネクタと一対の延出部の内壁との間にノズルを挿入するためには、ノズルの径をコネクタと一対の延出部の内壁との幅よりも小さくする必要がある。
しかしながら、ノズルの径を小さくすればするほど、ノズルを通過する単位時間当たりの封止剤の量は少なくなるため、生産性が低下してしまう。生産性の低下を抑制する方法として封止剤の粘度を低くする方法があるが、封止の確実性を高めるには封止剤の粘度は高いほうが良い。
そこで、本発明は、封止する箇所を考慮して封止剤の粘度を異ならせ、基板とホルダーとの隙間の封止性を向上させることを目的とする。
本発明に係る露光ヘッドは、感光体を露光する光を出射する発光素子と、前記発光素子を駆動する信号を伝送するフレキシブルフラットケーブルが接続されるコネクタと、を有する基板と、前記発光素子から出射された光を前記感光体に集光するレンズアレイと、前記基板と前記レンズアレイとを保持するホルダーと、を有し、前記ホルダーは、前記レンズアレイが挿入される開口が形成されたベース部と、前記ホルダーの短手方向における前記ベース部の両端から、前記感光体から離れる方向に向けて延出し前記短手方向における前記基板の縁が接着される一対の延出部と、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタの実装領域の縁と前記一対の延出部との隙間を封止する第1の封止剤と、前記第1の封止剤よりも粘度の高い第2の封止剤であって、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記第1の封止剤が塗布された領域以外の領域と前記一対の延出部との隙間を封止する第2の封止剤と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、感光体と、前記感光体を露光する光を出射する発光素子と、前記発光素子を駆動する信号を伝送するフレキシブルフラットケーブルが接続されるコネクタと、を有する基板と、前記発光素子から出射された光を前記感光体に集光するレンズアレイと、前記基板と前記レンズアレイとを保持するホルダーと、を有し、
前記ホルダーは、前記レンズアレイが挿入される開口が形成されたベース部と、前記ホルダーの短手方向における前記ベース部の両端から、前記感光体から離れる方向に向けて延出し前記短手方向における前記基板の縁が接着される一対の延出部と、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタの実装領域の縁と前記一対の延出部との隙間を封止する第1の封止剤と、前記第1の封止剤よりも粘度の高い第2の封止剤であって、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記第1の封止剤が塗布された領域以外の領域と前記一対の延出部との隙間を封止する第2の封止剤と、を備えることを特徴とする。
前記ホルダーは、前記レンズアレイが挿入される開口が形成されたベース部と、前記ホルダーの短手方向における前記ベース部の両端から、前記感光体から離れる方向に向けて延出し前記短手方向における前記基板の縁が接着される一対の延出部と、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタの実装領域の縁と前記一対の延出部との隙間を封止する第1の封止剤と、前記第1の封止剤よりも粘度の高い第2の封止剤であって、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記第1の封止剤が塗布された領域以外の領域と前記一対の延出部との隙間を封止する第2の封止剤と、を備えることを特徴とする。
基板とホルダーとの隙間の封止性を向上させることができる。
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置)
まず、画像形成装置1の概略構成を説明する。
まず、画像形成装置1の概略構成を説明する。
図1は画像形成装置1の概略断面図である。図1に示す画像形成装置1は読取装置を備えたカラープリンタ(MFP:Multi Function Printer)であるが、実施の形態は読取装置を備えていない複写機であってもよい。また、実施の形態は、図1に示すような複数の感光ドラム103を備える所謂タンデム方式のカラー画像形成装置に限られず、1つの感光ドラム103を備えるカラー画像形成装置やモノクロ画像を形成する画像形成装置でも良い。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する4基の画像形成部102Y、102M、102C、102K(以下、総称して単に「画像形成部102」とも称する)を備える。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、それぞれ感光ドラム103Y、103M、103C、103K(以下、総称して単に「感光ドラム103」とも称する)を備える。これらの感光ドラムは、それぞれ離間して配列されている。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kをそれぞれ帯電させる帯電器104Y、104M、104C、104K(以下、総称して単に「帯電器104」とも称する)を備える。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを露光する光を出射する露光光源としてのLED(Light Emitting Diode、以下LEDと記載)露光ユニット500Y、500M、500C、500K(以下、総称して単に「露光ユニット500」とも称する)を備える。図1に示す画像形成装置1は感光ドラム103を下方から露光する所謂「下面露光方式」の画像形成装置である。さらに、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103上の静電潜像をトナーによって現像し、感光ドラム103上に各色のトナー像を現像する現像器106Y、106M、106C、106K(以下、総称して単に「現像器106」とも称する)を備える。なお、符号に付されたY、M、C、Kはトナーの色を示している。
画像形成装置1は、感光ドラム103に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト107と、感光ドラム103に形成されたトナー像を当該中間転写ベルトに順次転写させる一次転写ローラ108(Y、M、C、K)を備える。また、画像形成装置1は、中間転写ベルト107上のトナー像を給紙部101から搬送されてきた記録材Sに転写させる二次転写ローラ109と、二次転写された画像を記録材Sに定着させる定着器100を備える。
一次転写後の感光ドラム103Y、103M、103C、103Kの表面にはトナーが残留している。これら残留トナーはドラムクリーニング装置8Y、8M、8C、8K(以下、総称して単に「ドラムクリーニング装置8」とも称する)によって除去され、回収トナー容器5に回収される。
また、二次転写後の中間転写ベルト107の表面にもトナーが残留している。この残留トナーはベルトクリーニング装置7によって除去され、回収トナー容器5に回収される。
(画像形成プロセス)
露光ユニット500Yは帯電器104Yによって帯電された感光ドラム103Yの表面を露光する。これにより、感光ドラム103Yには静電潜像が形成される。次に、現像器106Yは感光ドラム103Yに形成された静電潜像をイエローのトナーによって現像する。感光ドラム103Yの表面に現像されたイエローのトナー像は、一次転写ローラ108Yによって中間転写ベルト107上に転写される。マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像も同様の画像形成プロセスで中間転写ベルト107に転写される。
露光ユニット500Yは帯電器104Yによって帯電された感光ドラム103Yの表面を露光する。これにより、感光ドラム103Yには静電潜像が形成される。次に、現像器106Yは感光ドラム103Yに形成された静電潜像をイエローのトナーによって現像する。感光ドラム103Yの表面に現像されたイエローのトナー像は、一次転写ローラ108Yによって中間転写ベルト107上に転写される。マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像も同様の画像形成プロセスで中間転写ベルト107に転写される。
中間転写ベルト107上に転写された各色のトナー像は、中間転写ベルト107によって二次転写部T2まで搬送される。二次転写部T2に配置された二次転写ローラ109にはトナー像を記録材Sに転写するための転写バイアスが印加されている。二次転写部T2まで搬送されたトナー像は、二次転写ローラ109の転写バイアスによって、給紙部(給紙カセット)101から搬送されてきた記録材Sに転写される。
記録材Sは給紙部101内に積載される形で収納されており、画像形成タイミングに合わせて搬送路20へと給紙される。給紙方法は、まず給紙ローラ80の摩擦で記録材Sの先端が跳ね上げられ、記録材Sの二重送りを防止するための用紙分離用搬送ローラ対9a・9bにより記録材Sが1枚のみ搬送路20へ搬送される。その後、搬送ローラ対10a・10bで引き抜かれた記録材Sは、搬送路20を通りレジストローラ対11a・11bまで搬送され一旦停止される。なお、レジストローラ対11a・11bでは斜行補正やタイミング補正が行われた後、二次転写部T2へと搬送される。二次転写部T2にてトナー像が転写された記録材Sは定着器100に搬送される。定着器100は、熱と圧力によって記録材Sにトナー像を定着させる。定着器100によって定着処理がなされた記録材Sは、排紙部111に排出される。
また、図1に示すように画像形成装置1はトナー容器4Y、4M、4C、4K(以下、総称して単に「トナー容器4」とも称する)を備える。画像形成を行うことにより、現像ユニット641(後述)内のトナー量が減少する。その際には、トナーが、各画像形成部102Y、102M、102C、102Kに対応して設けられたトナー容器4Y、4M、4C、4Kから不図示のパイプを介して現像ユニット641(後述)に供給される。すなわち、本実施例に記載の画像形成装置1が備える現像ユニット641(後述)では、トナー容器4から新たなトナーを補給しつつ、過剰となったトナーの一部は残留トナーとして回収トナー容器5へ搬送する。
(光プリントヘッド基本構成)
次に、露光ユニット500が備える光プリントヘッド105(露光ヘッド)について説明する。ここで、電子写真方式の画像形成装置に採用される露光方式の一例として、半導体レーザの照射ビームを回転するポリゴンミラーなどで走査しf-θレンズ等を介して感光ドラムを露光するレーザビーム走査露光方式がある。本実施例で説明する「光プリントヘッド105」は、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って配列されたLED等の発光素子を用いて感光ドラム103を露光するLED露光方式に用いられるものであって、上記に言うレーザビーム走査露光方式には用いられない。
次に、露光ユニット500が備える光プリントヘッド105(露光ヘッド)について説明する。ここで、電子写真方式の画像形成装置に採用される露光方式の一例として、半導体レーザの照射ビームを回転するポリゴンミラーなどで走査しf-θレンズ等を介して感光ドラムを露光するレーザビーム走査露光方式がある。本実施例で説明する「光プリントヘッド105」は、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って配列されたLED等の発光素子を用いて感光ドラム103を露光するLED露光方式に用いられるものであって、上記に言うレーザビーム走査露光方式には用いられない。
図2より、光プリントヘッド105は、レンズアレイ506と基板502(図2では不図示)を保持するホルダー505を備える。また、ホルダー505の長手方向におけるホルダー505の一端側にはピン507が設けられている。同様に、ホルダー505の他端側にはピン508が設けられている。これらのピン507、508が感光体103を回転可能に支持しているフレームに当接し、感光体103とレンズアレイ506との間隔が決まる。なお、ここで言うフレームとはドラムユニットの枠体の一部や感光体103に圧入されたフランジを回転可能に支持するブッシュに相当する部分のことを意味する。
次に、基板502について説明する。図3(a)は基板502の概略斜視図である。図3(b1)は基板502に複数個設けられたLED503の基板502上での配列を示す。図3(b2)は図3(b1)の拡大図である。
基板502にはLEDチップ639が実装されている。図3(a)に示すように、基板502の一方の面にはLEDチップ639が設けられ、他方の面(発光素子が並べられている側とは反対側の面)には長尺のコネクタ504が設けられている。当該コネクタ504は、その長手方向が基板502の長手方向に沿うように基板502の下側の面に取り付けられている。基板502には各LEDチップ639に信号を供給するための配線が設けられている。コネクタ504には不図示のフレキシブルフラットケーブル(FFC)の一端が接続される。FFCは発光素子を駆動するための信号を伝送する。
画像形成装置1本体には、制御部とコネクタとを備える基板が設けられている。FFC160の他端は、当該コネクタに接続されている。すなわち、FFC160は制御部と基板502とを電気的に接続している。基板502には、画像形成装置1本体の制御部からFFC160およびコネクタ504を介して駆動信号が入力される。LEDチップ639は、基板502に入力された駆動信号によって駆動される。
基板502に実装されたLEDチップ639についてさらに詳しく説明する。図3(b1)および図3(b2)に示すように、基板502の一方の面には複数のLED503(発光素子の一例)が配置された複数のLEDチップ639-1~639-29(29個)が配列されている。各LEDチップ639-1~639-29はそれぞれ、その長手方向に516個のLED503が一列に配列されている。LEDチップ639の長手方向において、隣り合うLED503の中心間距離k2は画像形成装置1の解像度に対応している。本実施例の画像形成装置1の解像度は1200dpiであるので、LEDチップ639-1~639-29LEDチップ639の長手方向において、LED503は隣接するLED503の中心間距離が21.16μmとなるように一列に配列されている。そのため、本実施例の光プリントヘッド105の露光範囲は約314mmとなる。感光ドラム103の感光層は314mm以上の幅で形成されている。A4サイズの記録紙の長辺の長さおよびA3サイズの記録紙の短辺の長さは297mmであるため、本実施例の光プリントヘッド105は、A4サイズの記録紙およびA3サイズの記録紙に画像形成可能な露光範囲を有している。
LEDチップ639-1から639-29は、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って二列となるよう交互に配置されている。すなわち、図3(b1)に示すように、左側から数えて奇数番目のLEDチップ639-1、639-3、・・・639-29が基板502の長手方向に一列に実装され、偶数番目のLEDチップ639-2、639-4、・・・639-28が基板502の長手方向に一列に実装されている。LEDチップ639をこのように配置することで、図3(b2)に示すように、LEDチップ639の長手方向において、隣り合う異なるLEDチップ639における一方のLEDチップ639の一端と他方のLEDチップ639の他端とに配置されたLEDの中心間距離k1を一つのLEDチップ639上における隣り合うLED503の中心間距離k2と等しくすることができる。なお、本実施例では露光光源にLED503を用いる構成を例示するが、露光光源として有機EL(Organic Electro Luminescence)を用いても構わない。
次に、レンズアレイ506について説明する。図3(c1)はレンズアレイ506を感光ドラム103側から見た時の概略図である。また、図3(c2)はレンズアレイ506の概略斜視図である。図3(c1)に示すように、複数のレンズが複数のLED503の配列方向に沿って二列に並べられている。各レンズは、一方の列のレンズの配列方向において隣り合うレンズの両方に接するように他方の列のレンズの一つが配置されるよう交互に配置されている。各レンズは、円柱状の硝子製のロッドレンズである。なお、レンズの材質は硝子製に限らず、プラスチック製でも構わない。レンズの形状についても円柱状に限らず、例えば六角柱等の多角柱でも構わない。
図3(c2)に示す点線Zはレンズの光軸を示す。光プリントヘッド105は図示せぬ移動機構によって点線Zで示すレンズの光軸に概ね沿った方向(上下方向)に移動可能である。ここで言うレンズの光軸とは、レンズの光出射面の中心と当該レンズの焦点とを結ぶ線を意味する。LED503から出射された放射光はレンズアレイ506が備えるレンズに入射する。レンズは入射した放射光を感光ドラム103の表面上に集光させる機能を有する。レンズアレイ506は、LED503の発光面とレンズの光入射面との距離と、レンズの光出射面と感光ドラム103の表面との距離と、が略等しくなるように光プリントヘッド105の組み立て時において、ホルダー505に対する取付位置が調整される。
図4はホルダー505を説明するための図である。ホルダー505は、レンズアレイ506が挿入される開口5052が形成されたベース部5050Bとベース部5050Bの左右両端から感光ドラム103から離れる方向へ向けて延出した延出部5050Rと延出部5050Lとを有する。延出部5050Rと延出部5050Lが一対の延出部に相当する部分である。ベース部5050Bと延出部5050R(5050L)とは一体物であり、コの字形状をなしている。ホルダー505がコの字形状をなすことで、ベース部5050Bとは反対側には開口5053が形成される。基板502は開口5053、すなわちコの字形状の保持部材1505の下側から挿入され、延出部5050Rの内側と延出部5050Lの内側とに接着剤にて接着される。また、レンズアレイ506もベース部5050Bに形成された開口5052に挿入された状態でベース部5050Bに接着剤にて接着される。
上述したように基板502とレンズアレイ506とがホルダー505によって保持されることで、LED503とレンズアレイ506の入射面506bとが対向する。LED503から出射された光は入射面506bに入射し、出射面506aから感光ドラム103へ向けて出射される。
(封止剤)
図5(a)はLED503が実装された基板502を示す斜視図である。本図はコネクタ504が実装されている方向からの斜視図であり、LED503は他方の面に実装されている。コネクタ504の両端には、LED503を発光、制御するためのドライバIC900が実装されている。尚、説明を簡略化するためその他の抵抗、コンデンサなどの実装部品は図示しない。本実施例で用いるドライバIC900は8mm角、厚さ0.85mmのICチップであり、ICチップ裏面の複数の電極パッドと基板502上の電極間が、半田によって導通されている。
図5(a)はLED503が実装された基板502を示す斜視図である。本図はコネクタ504が実装されている方向からの斜視図であり、LED503は他方の面に実装されている。コネクタ504の両端には、LED503を発光、制御するためのドライバIC900が実装されている。尚、説明を簡略化するためその他の抵抗、コンデンサなどの実装部品は図示しない。本実施例で用いるドライバIC900は8mm角、厚さ0.85mmのICチップであり、ICチップ裏面の複数の電極パッドと基板502上の電極間が、半田によって導通されている。
図5(b)はホルダー505に保持された状態の基板502の図である。また、図6は、図5(b)におけるコネクタ504(図中の矢印AAの箇所)で切断した際の断面斜視図である。
本実施例におけるホルダー505は金属製の厚み1mm程度の薄板であり、電気亜鉛メッキ鋼板をプレス型で加工した部品となっている。上述したように、ホルダー505には長手方向の両端部にピン前507、ピン後508が配設されており、四方を曲げた箱形状にすることはなくコの字形状に製造されている。
ホルダー505の開口5052はレンズアレイ506に対して一回り大きい開口であり、レンズアレイ506は接着剤によりホルダー505に固定される。また基板502はホルダー505よりも一回り小さく形成しており、基板502はLED503の光軸をレンズアレイ506の中心に合わせるよう位置調整される。その後ホルダー505の短手方向の基板502両側にある壁面901との間で接着剤によりホルダー505に固定される。この接着剤は、例えば紫外線硬化型の接着剤であり、液体状ないしゲル状のまま接着箇所に塗布された後に紫外線が照射されることで、硬化するようになっている。
レンズアレイ506と基板502はホルダー505に対して複数点接着によって比較的短い時間で固定しており、接着剤による接着後も隙間は残っている。したがって、ホルダー505と基板502のLED503およびレンズアレイ506の周囲の空間にトナー等の異物が侵入することが可能であり、光量の減少等の問題が生じるおそれがある。
そこで、図6に示すように、開口5052の隙間はレンズアレイ506とホルダー505との双方と接触するように封止剤513が塗布される。また、基板502の短手方向における基板502の縁とホルダー505の延出部5050R(5050L)との隙間には、封止剤514が双方と接触するように塗布される。この封止剤513、514は時間の経過と共に凝固し、基板502とレンズアレイ506を封止する。
封止剤の塗布の仕方としては、ディスペンサー(ノズル)を用いて液剤の量を管理すると共に、液剤の出口にはノズル・ニードルを用いることで、精密に塗布させるのが好ましい。実際の封止の工程は、まずノズルを基板504の長手方向における基板504の一端側付近に配置する。ノズルの先端を基板504の縁と延出部5050Rとの隙間に向けた状態で、封止剤514の注入を開始する。そして、封止剤514を抽出しながら、ノズルを基板504の縁に沿って移動させる。こうして、基板504の縁と延出部5050Rとの隙間を封止剤514で埋める。同様の手順で基板504の縁と延出部5050Lとの隙間も封止剤514で埋める。
封止剤514bとしては、適度な柔軟性を有するシリコンを利用している。一例として、ダウ・東レ株式会社の常温硬化タイプの一液型RTVゴムであるSE9189L(粘度:22Pa・s)を挙げる。シリコンの性質上、比較的柔らかく構成されると共に、充填されると柔軟に変形し、隙間をほぼ密閉できると共に、柔軟性を有しながらもゲル状程度の剛性や強度を有している。そして、出口ノズル・ニードルとして、例えば武蔵エンジニアリング株式会社のSNA-12G(内径2.27mm、外径2.77mm)を用いることで、液体のように流れ落ちること無く、充填された際の形状を良好に維持することができる。なお、封止剤514bの粘度は、粘度計により測定が可能であり、例えばAntonPaar社製のMCR302レオメータが挙げられる。
図7(a)は基板502のうちコネクタ504が実装されている領域を通る平面でホルダー505を断面したときの断面図である。図7のように、コネクタ504とホルダー505の延出部5050R(5050L)との隙間Gが狭く、ノズル・ニードルで塗布を行うためには、ノズル・ニードルの径を細くする必要がある。
短手方向のコネクタ504の幅が4mm、延出部5050Rと延出部5050L間の距離が9mm、であり、コネクタ504は壁面901間の中央に配置されているため、コネクタ504と延出部5050R(5050L)との隙間Gは2.5mmである。
図7(b)は、図7(a)におけるノズル520、壁面901、コネクタ504の関係を示したものである。ノズル520は、上述したSNA-12Gを用いると、その外径は2.77mmである。よって、隙間G(2.5mm)<ノズル520(2.77mm)となるため、ノズル520は隙間Gに入らない。すなわち、封止剤514が塗布出来ないということになる。
封止剤514を隙間Gに塗布するためには、ノズル520の径を細くする必要がある。しかし、ノズル520の径を細くすると、封止剤514b(第2の封止剤)がノズル520を通過する単位時間あたりの量が少なくなるため、生産性が低下してしまう。封止剤514がノズルを通過しやすくするためには、封止剤514の粘度を下げる必要がある。しかしながら、粘度の小さな封止剤514では十分な封止ができないことがある。
そこで、本実施の形態においては、封止剤514bよりも低粘度の封止剤514aを用いる。すなわち、本実施例の特徴は、図8に示すように、粘度の異なる2種類の封止剤を使用する。コネクタ504近傍の封止剤514a(第1の封止剤)は、コネクタ504近傍以外の封止剤514bよりも粘度が低いものを使用する。具体的には、封止剤514aは、基板504の短手方向における基板504の縁のうち、コネクタ504が(基板504上に)実装されている実装領域に対応する縁に塗布され、封止剤514bは、基板504の縁のうち、コネクタ504が(基板504上に)実装されている実装領域以外の領域に対応する縁に塗布される。封止作業の途中でノズルを交換する必要があるが、その交換作業に要する時間は、外径が2.77mmのノズルでコネクタ504の基板502への実装領域に対応する領域を塗布するのに要する時間に比べれば短い。そのため、隙間が十分に確保できる箇所においては封止剤514bを塗布し、隙間Gが狭い箇所にのみに粘度が低い封止剤514aを塗布することで、生産性を低下させることなく、封止性を向上させることができる。なお、封止剤514aは基板502の縁うちコネクタ504の実装領域に対応する基板502の縁に塗布されている。コネクタ504の実装領域に対応する基板502の縁の全域に塗布されていることが好ましいが、一部であっても生産性向上の効果はある。また、封止剤514bは、基板502の長手方向における封止剤514aの両端部分に隣接して塗布されている。
なお、本実施例においては、図9に示すように、コネクタ504が基板502の長手中央に配置されている場合を説明したが、この配置に限定されるものではない。例えば、コネクタ504が基板502の長手端部に配置されている場合(図9(a))や、コネクタ504が2か所配置されている場合(図9(b))であっても同様である。
1 画像形成装置
105 光プリントヘッド(露光ヘッド)
502 基板
504 コネクタ
505 ホルダー
514 封止剤
105 光プリントヘッド(露光ヘッド)
502 基板
504 コネクタ
505 ホルダー
514 封止剤
Claims (6)
- 感光体を露光する光を出射する発光素子と、前記発光素子を駆動する信号を伝送するフレキシブルフラットケーブルが接続されるコネクタと、を有する基板と、
前記発光素子から出射された光を前記感光体に集光するレンズアレイと、
前記基板と前記レンズアレイとを保持するホルダーと、を有し、
前記ホルダーは、前記レンズアレイが挿入される開口が形成されたベース部と、前記ホルダーの短手方向における前記ベース部の両端から、前記感光体から離れる方向に向けて延出し前記短手方向における前記基板の縁が接着される一対の延出部と、
前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタの実装領域の縁と前記一対の延出部との隙間を封止する第1の封止剤と、
前記第1の封止剤よりも粘度の高い第2の封止剤であって、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記第1の封止剤が塗布された領域以外の領域と前記一対の延出部との隙間を封止する第2の封止剤と、を備えることを特徴とする露光ヘッド。 - 前記第1の封止剤は前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタが実装された領域の縁の全域と前記一対の延出部との隙間を封止することを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
- 前記コネクタは、前記ホルダーの長手方向における前記基板の中央を含む領域に設けられており、
前記第2の封止剤は、前記長手方向における前記第1の封止剤の両端部分に隣接して前記基板の縁に塗布されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の露光ヘッド。 - 感光体と、
前記感光体を露光する光を出射する発光素子と、前記発光素子を駆動する信号を伝送するフレキシブルフラットケーブルが接続されるコネクタと、を有する基板と、
前記発光素子から出射された光を前記感光体に集光するレンズアレイと、
前記基板と前記レンズアレイとを保持するホルダーと、を有し、
前記ホルダーは、前記レンズアレイが挿入される開口が形成されたベース部と、前記ホルダーの短手方向における前記ベース部の両端から、前記感光体から離れる方向に向けて延出し前記短手方向における前記基板の縁が接着される一対の延出部と、
前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタの実装領域の縁と前記一対の延出部との隙間を封止する第1の封止剤と、
前記第1の封止剤よりも粘度の高い第2の封止剤であって、前記短手方向における前記基板の縁のうち前記第1の封止剤が塗布された領域以外の領域と前記一対の延出部との隙間を封止する第2の封止剤と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の封止剤は前記短手方向における前記基板の縁のうち前記コネクタが実装された領域の縁の全域と前記一対の延出部との隙間を封止することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記コネクタは、前記ホルダーの長手方向における前記基板の中央を含む領域に設けられており、
前記第2の封止剤は、前記長手方向における前記第1の封止剤の両端部分に隣接して前記基板の縁に塗布されている、ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021131198A JP2023025824A (ja) | 2021-08-11 | 2021-08-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021131198A JP2023025824A (ja) | 2021-08-11 | 2021-08-11 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023025824A true JP2023025824A (ja) | 2023-02-24 |
Family
ID=85252155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021131198A Pending JP2023025824A (ja) | 2021-08-11 | 2021-08-11 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023025824A (ja) |
-
2021
- 2021-08-11 JP JP2021131198A patent/JP2023025824A/ja active Pending
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