JP2023023432A - バイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法 - Google Patents

バイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギ効率を向上させることを目的とする。【解決手段】バイオマスガス化装置10は、バイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成するバイオマスガス化炉11と、バイオマスガス化炉11から排出されたバイオマスガスからチャーを分離するフィルタ13と、フィルタ13で分離されたチャーと、バイオマスガス化炉11へ供給するガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、ガス化剤を加熱するチャークーラ16と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、バイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法に関するものである。
バイオマス燃料等の炭素含有固体燃料を炉内に供給し、炭素含有固体燃料を部分燃焼させてガス化することで、可燃性ガスを生成するガス化炉を備えたガス化装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、バイオマスを乾燥する乾燥器と、乾燥器で乾燥されたバイオマスをガス化するバイオマスガス化炉と、バイオマスガス化炉で生成された生成ガスを用いてガス化剤である水蒸気と熱交換する高温熱交換器及び低温熱交換器と、高温熱交換器と低温熱交換器との間に介装され、生成ガス中の煤塵を除去する除塵装置と、低温熱交換後の生成ガス中の不純物を除去するガス精製装置等を備えたガス化装置が記載されている。
特許第4658980号公報
バイオマス燃料をガス化するガス化装置では、ガス化炉でのガス化反応の際に、バイオマス燃料中の未燃炭素及び灰を主成分とするチャーが発生する。このため、ガス化炉で生成された生成ガスには、チャーが含まれている。チャーはガス化炉の後流に設けられた各種装置に悪影響を及ぼすため、生成ガスから除去する必要がある。このため、ガス化炉の後流には、生成ガスからチャーを除去する除去装置が設けられている。除去装置で除去されたチャーは、非常に高温である。このため、除去したチャーをそのまま大気下へ排出すると空気中の酸素と反応して発熱や発火してしまう可能性がある。これを抑制するため、チャーは、大気下へ排出する前に、チャーを冷却するためのチャークーラに送られて、冷却される。
チャークーラでは、例えば、チャーと冷却水とを熱交換することで、チャーを冷却する。冷却水は、チャーとの熱交換によって加熱されるが、従来この加熱された冷却水はガス化装置外へ排出されていた。このため、ガス化装置において、チャーの排熱が有効利用されておらず、ガス化装置のエネルギ効率に寄与していなかった。近年、ガス化装置が大型化しており、これに伴ってチャーを冷却する際の排熱も増大していた。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エネルギ効率を向上させることができるバイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のバイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係るバイオマスガス化装置は、バイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成するガス化炉と、前記ガス化炉から排出された前記バイオマスガスからチャーを分離する分離部と、前記分離部で分離された前記チャーと、前記ガス化炉へ供給する前記ガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、前記ガス化剤を加熱する熱交換部と、を備える。
本開示の一態様に係るバイオマスガスの製造方法は、ガス化炉でバイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成する生成工程と、前記生成工程で生成され前記ガス化炉から排出された前記バイオマスガスからチャーを分離する分離工程と、前記分離工程で分離された前記チャーと、前記ガス化炉へ供給する前記ガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、前記ガス化剤を加熱する熱交換工程と、を備え、前記生成工程では、前記熱交換工程で加熱された前記ガス化剤を用いてバイオマスガスを生成する。
本開示によれば、バイオマスガス化装置全体におけるエネルギ効率を向上させることができる。
本開示の第1実施形態に係るバイオマスガス化装置の概略構成図である。 本開示の第2実施形態に係るバイオマスガス化プラントの概略構成図である。
以下に、本開示に係るバイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態に係るバイオマスガス化装置ついて、図1を用いて説明する。
本実施形態に係るバイオマスガス化装置10は、バイオマス燃料を部分燃焼させてガス化することで、可燃性のバイオマスガスを生成する装置である。バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
図1に示すように、バイオマスガス化装置10は、バイオマスガスを生成するバイオマスガス化炉11と、バイオマスガス化炉11から排出されたバイオマスガスが導かれる高温合成ガスクーラ12(高温SGC:Synthesis Gas Cooler)と、バイオマスガスに含まれるチャー(未燃炭素及び灰が主成分)を除去するフィルタ(分離部)13と、除去されたチャーを貯留するチャーホッパ15と、除去されたチャーを冷却するチャークーラ(熱交換部)16と、チャーが除去されたバイオマスガスが導かれる低温合成ガスクーラ14(低温SGC)と、低温合成ガスクーラ14へ導かれるガス化剤を予熱する給水予熱部17と、バイオマスガスから不純物を取り除くスクラバ18と、を備えている。
バイオマスガス化炉11は、バイオマス供給部(供給部)19によって供給されるバイオマス燃料をガス化することで、バイオマスガスを生成する。バイオマス供給部19は、バイオマス燃料をバイオマスガス化炉11まで搬送するとともに、バイオマス燃料をバイオマスガス化炉11へ投入するフィーダ(図示省略)を有している。バイオマスガス化炉11には、酸素ラインL17が接続されている。酸素ラインL17は、酸素供給装置(図示省略)から供給される酸素が流通している。バイオマスガス化炉11には、第4蒸気ラインL16の下流端が接続されている。第4蒸気ラインL16は、高温合成ガスクーラ12等で加熱された蒸気(ガス化剤)が流通している。
高温合成ガスクーラ(バイオマスガス冷却部)12及び低温合成ガスクーラ(バイオマスガス冷却部)14は、バイオマスガスと給水又は蒸気(ガス化剤)とを熱交換する。高温合成ガスクーラ12及び低温合成ガスクーラ14は、バイオマスガス化炉11で生成されたバイオマスガスの熱を利用して、バイオマスガス化炉11へガス化剤として導かれる蒸気を加熱するとともに、バイオマスガスを冷却する。
フィルタ13は、バイオマスガスを通過させるとともに、通過するバイオマスガスに含まれるチャーを捕集する。すなわち、フィルタ13は、バイオマスガスからチャーを分離する。チャーホッパ15は、内部に空間が形成されており、この空間にチャーを貯留する。チャークーラ16は、補給水によってチャーを冷却する。チャークーラ16には、補給水供給装置(図示省略)から常温の補給水が供給される。
給水予熱部17は、熱媒体によって給水を加熱する。給水予熱部17には、給水供給装置(図示省略)から常温の給水が供給される。スクラバ18は、バイオマスガスに含まれる不純物(例えば、タール分やアンモニア等)を除去する。
次に、本実施形態に係るバイオマスガス化装置10におけるバイオマスガス等の流れについて説明する。なお、以下の説明において具体的な温度等の数値は一例であり、記載の温度に限定されない。
バイオマス供給部19によってバイオマスガス化炉11へバイオマス燃料が供給される。また、バイオマスガス化炉11には、酸素ラインL17から酸素が供給される。また、バイオマスガス化炉11には、ガス化剤が供給される。ガス化剤の流れの詳細については後述する。
バイオマスガス化炉11では、供給されたバイオマス燃料と酸素の反応により、一酸化炭素を発生させ、さらに、ガス化剤(水蒸気)との水性ガスシフト反応により、後流設備の仕様に合致した混合割合を有する一酸化炭素と水素の混合ガス(バイオマスガス)を生成する(生成工程)。バイオマスガス化炉11で生成されたバイオマスガスは、第1バイオマスガスラインL1を介して高温合成ガスクーラ12へ導かれる。高温合成ガスクーラ12では、バイオマスガスとガス化剤との熱交換が行われ、バイオマスガスは冷却される。
高温合成ガスクーラ12から排出されたバイオマスガスは、第2バイオマスガスラインL2を介して、フィルタ13へ導かれる。フィルタ13に導かれたバイオマスガスは、フィルタ13を通過する。この際に、バイオマスガスに含まれるチャーがフィルタ13によって捕集される。すなわち、バイオマスガスからチャーが分離される(分離工程)。捕集されたチャーは、第1チャーラインL6を介して、チャーホッパ15へ導かれる。チャーホッパ15は、チャーを一時的に貯留する。チャーホッパ15に貯留されたチャーは、所定のタイミングでチャーホッパ15の出口から排出され、第2チャーラインL7を介して、チャークーラ16へ導かれる。このとき、チャークーラ16へ導かれるチャーの温度は、300℃~400℃程度である。チャークーラ16では、チャーと補給水との熱交換が行われ、チャーが常温まで冷却される(熱交換工程)。冷却されたチャーは、第3チャーラインL8を介して、系外へ排出される。
一方、フィルタ13を通過したバイオマスガス(すなわち、チャーが除去されたバイオマスガス)は、第3バイオマスガスラインL3を介して低温合成ガスクーラ14へ導かれる。低温合成ガスクーラ14では、バイオマスガスとガス化剤との熱交換が行われ、バイオマスガスが冷却される。低温合成ガスクーラ14から排出されたバイオマスガスは、第4バイオマスガスラインL4を介して、スクラバ18へ導かれる。スクラバ18にはスクラバ水(図示省略)が供給されており、バイオマスガスに含まれる不純物(例えば、タール分やアンモニア等)がスクラバ水により除去される。また、バイオマスガスに含まれる水蒸気(水性ガスシフト反応で消費されなかった余剰水蒸気)も、スクラバ18において凝縮回収される。スクラバ18で除去された不純物と余剰水蒸気は、スクラバ水とともに排水として排水ラインL18を介して系外へ排出される。一方、不純物と余剰水蒸気が除去されたバイオマスガスは、スクラバ18から排出され、第5バイオマスガスラインL5を介して後流設備へ導かれる。後流設備とは、一例として、バイオジェット燃料などの液体燃料合成設備等が挙げられる。
次に、本実施形態に係るバイオマスガス化装置10における補給水、給水及び蒸気の流れについて説明する。
補給水供給装置(図示省略)から第1補給水ラインL9を介してチャークーラ16へ補給水(ガス化剤)が導かれる。チャークーラ16へ導かれる補給水は、常温とされている。また、チャークーラ16へ導かれる補給水は、系外から導入される。これは、上述するように、バイオマスガス化炉11へ供給されるガス化剤(水蒸気)は、水性ガスシフト反応により一酸化炭素と水素に転換されて後流設備へ導かれるか、スクラバ18において凝縮回収されて排水ラインL18を介して系外へ排出されることから、その分系内へガス化剤を補給する必要があるためである。
チャークーラ16では、チャーと補給水との熱交換が行われ、補給水が加熱される(熱交換工程)。具体的には、補給水は約80℃まで加熱される。この補給水は、後述するように、種々の装置で加熱された後に、バイオマスガス化炉11へ供給され、バイオマスガスを生成する際のガス化剤の一部として利用される。
チャークーラ16で加熱された補給水は、チャークーラ16とバイオマス供給部19とを接続する第2補給水ライン(供給部導入ライン)L10を介して、バイオマス供給部19へ導かれる。バイオマス供給部19に導かれた補給水は、バイオマス供給部19を構成する装置(例えば、バイオマスガス化炉11へバイオマス燃料を投入する燃料フィーダ)において熱交換を行う。バイオマス供給部19を構成する装置(図示省略)は、バイオマスガス化炉11の熱によって高温となっているので、補給水との熱交換によって冷却される。ここで、バイオマス供給部19を構成する装置を冷却する冷却媒体の温度が露点以下であると、バイオマス供給部19において結露が発生し、例えば、バイオマス燃料が付着・閉塞するなどの問題を起こす可能性がある。本実施形態では、チャークーラ16で露点温度以上に加熱された補給水を冷却媒体として利用しているので、結露の発生を抑制することができる。バイオマス供給部19を構成する装置において熱交換した補給水は、当該装置の熱によって加熱される。具体的には、補給水は約100℃まで加熱される。バイオマス供給部19から排出された補給水は、バイオマス供給部19と給水ラインとを接続する第3補給水ラインL11を介して、第1給水ラインL12へ導かれる。第1給水ラインL12へ導かれた補給水は、第1給水ラインL12内を流通する給水と合流し、給水予熱部17へ導かれる。
給水予熱部17では、熱媒体と給水(第1給水ラインL12から導かれた給水と、第3補給水ラインL11から導かれた補給水とを合わせたもの)との熱交換が行われる。給水予熱部17において給水は、熱媒体との熱交換で加熱され一部又は全部が蒸気となる。給水は、低温合成ガスクーラ14にて結露や不純物の析出の観点から支障が無い温度まで加熱される。給水予熱部17から排出された蒸気は、第1蒸気ライン(冷却部導入ライン)L13を介して、低温合成ガスクーラ14へ導かれる。低温合成ガスクーラ14では、バイオマスガスと蒸気との熱交換が行われ、蒸気が加熱される。低温合成ガスクーラ14から排出された蒸気は、第2蒸気ライン(冷却部導入ライン)L14を介して、高温合成ガスクーラ12へ導かれる。高温合成ガスクーラ12では、バイオマスガスと蒸気との熱交換が行われ、蒸気が加熱される。高温合成ガスクーラ12から排出された蒸気は、第3蒸気ラインL15を介して、バイオマスガス化炉11へガス化剤として導かれる。バイオマスガス化炉11へ導かれた蒸気(ガス化剤)は、バイオマスガスの生成に用いられる。バイオマスガス化炉11に供給された蒸気(ガス化剤)の一部(水性ガスシフト反応で消費されなかった余剰水蒸気)は、バイオマスガスとともに流通し、スクラバ18でバイオマスガスから凝縮回収され、排水として系外へ排出される。また、第3蒸気ラインL15の途中位置からは第4蒸気ラインL16が分岐している。第4蒸気ラインL16は、高温合成ガスクーラ12で加熱された蒸気の一部を、蒸気利用先へ導く。蒸気利用先の一例として、給水予熱部17が挙げられる。この場合には、給水予熱部17へ導かれた蒸気は、給水を予熱する熱媒体として利用される。なお、蒸気利用先は、他の装置であってもよく、例えば、バイオマスガス化炉11へ供給されるバイオマス燃料を予熱するバイオマス予熱部(図示省略)であってもよい。この場合には、バイオマス予熱部へ導かれた蒸気は、バイオマス燃料を予熱する熱媒体として利用される。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、フィルタ13で分離されたチャーと、バイオマスガス化炉11へ供給するガス化剤(補給水)とを熱交換し、ガス化剤を加熱している。これにより、チャーの熱によって、バイオマスガス化炉11へ供給する前のガス化剤を予熱することができる。したがって、バイオマスガス化炉11へ導かれるガス化剤を予熱する給水予熱部17において、チャークーラ16でガス化剤を加熱している分、給水予熱部17で要するエネルギを低減することができる。このように、チャーの排熱をガス化剤の予熱に利用することで、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化装置10全体におけるエネルギ効率を向上させることができる。
また、バイオマスガス化炉11へバイオマス燃料を供給するバイオマス供給部19は、バイオマスガス化炉11内の熱に曝されている。このため、バイオマス供給部19を冷却して熱的な損傷を抑制する必要があるが、常温(露点以下)の冷却媒体でバイオマス供給部19を冷却するとバイオマス供給部19で結露が生じて種々の問題を引き起こす可能性がある。よって、バイオマス供給部19を冷却するために、比較的高温(露点を超える温度)の冷却媒体(例えば80℃程度)をバイオマス供給部19へ供給する必要がある。
一方、本実施形態では、バイオマス供給部19において、ガス化剤(補給水)と熱交換を行っている。これにより、ガス化剤によって、バイオマス供給部19を冷却し、バイオマス供給部19の熱的な損傷を抑制することができる。また、本実施形態では、チャークーラ16で加熱されたガス化剤をバイオマス供給部19へ導いている。これにより、チャークーラ16で加熱されていないガス化剤(例えば、常温のガス化剤)をバイオマス供給部19へ導く場合と比較して、高温のガス化剤をバイオマス供給部19へ導くことができる。したがって、バイオマス供給部19において、結露が生じ難くすることができる。また、バイオマス供給部19へ導くガス化剤を加熱するのに、チャーの排熱を利用しているので、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、エネルギ効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、バイオマス供給部19で加熱されたガス化剤をバイオマスガス化炉11へ導いている。このように、バイオマス供給部19の冷却熱をガス化剤の予熱に利用しているので、バイオマス供給部19を別の冷却媒体により冷却する場合と比較して、バイオマスガス化装置10全体におけるエネルギ効率を向上させることができる。
バイオマスガス化炉11で生成されるバイオマスガスは、非常に高温(例えば、1000℃程度)である。このため、バイオマスガス化炉11から排出されたバイオマスガスは、バイオマスガス冷却部(例えば、高温合成ガスクーラ12や低温合成ガスクーラ14)で所定の温度まで冷却される。バイオマスガスを冷却するための冷却媒体の温度が低すぎると、バイオマスガス冷却部の熱交換器(例えば、冷却媒体が流通する伝熱管等)におけるバイオマス側の伝熱面に、バイオマスガスに含まれるバイオマス燃料由来のタール成分が析出する。特に、バイオマス燃料をガス化するバイオマスガス化装置では、例えば石炭をガス化する石炭ガス化装置よりも炉内温度が低くなる傾向にあるので、バイオマスガス冷却部においてタール成分が析出し易い。熱交換器の伝熱面にタール成分が析出すると、伝熱の阻害や流路の閉塞などの種々のトラブルの原因となる可能性がある。このため、バイオマスガス冷却部に導入される冷却媒体の温度は、ある程度高温(タール成分の昇華点以上)とする必要がある。
一方、本実施形態では、チャークーラ16で加熱されたガス化剤を低温合成ガスクーラ14へ導いている。これにより、チャークーラ16で加熱されていないガス化剤を低温合成ガスクーラ14へ導く場合と比較して、高い温度のガス化剤を低温合成ガスクーラ14へ導くことができる。したがって、低温合成ガスクーラ14の伝熱面におけるタール成分の析出を抑制することができる。また、低温合成ガスクーラ14へ導くガス化剤を加熱するのに、チャーの排熱を利用しているので、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化装置10全体のエネルギ効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、常温の補給水がチャークーラ16へ供給される。すなわち、常温の補給水によって、チャーを冷却している。これにより、例えば、チャーを冷却するために、冷却塔などの冷却設備(図示省略)からの冷却水を利用する場合と比較して、冷却設備の容量を低減することができる。したがって、冷却設備で消費される動力や設置コストを低減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係るバイオマスガス化プラント100について、図2を用いて説明する。
本実施形態に係るバイオマスガス化プラント100は、図2に示すように、バイオマスガス化装置20と、発電装置30と、を備えている。
本実施形態に係るバイオマスガス化装置20は、補給水の流通経路が上記第1実施形態に係るバイオマスガス化装置10と異なっている。それ以外の点については上記第1実施形態に係るバイオマスガス化装置10と同一であるので、同一の構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るバイオマスガス化装置20は、チャークーラ16と給水タンク34とを接続する第4補給水ラインL21を備えている。
発電装置30は、燃料を燃焼することで蒸気を生成するボイラ31と、ボイラ31で生成した蒸気によって回転駆動する蒸気タービン32と、蒸気タービン32から排出された蒸気を凝縮する復水器33と、復水器33で凝縮させた復水等を貯留する給水タンク34と、給水タンク34から導かれた給水を加熱する給水加熱器35と、給水に含まれる非凝縮性ガスを除去する脱気器36と、を備えている。給水タンク34には、チャークーラ16から排出された補給水が流通する第4補給水ライン(循環系統導入ライン)L21の下流端が接続している。また、発電装置30は、蒸気タービン32に連結され蒸気タービン32の回転力によって発電を行う発電機(図示省略)を備えている。ボイラ31で使用される燃料は、バイオマス燃料を用いてもよい。また、発電機で発電した電気は、バイオマスガス化プラント100を構成する各種装置で利用されてもよい。
次に、本実施形態に係るバイオマスガス化装置20における補給水、給水及び蒸気の流れについて説明する。なお、本実施形態に係るバイオマスガス化装置20におけるバイオマスガス等の流れは、第1実施形態のバイオマスガス化装置10におけるバイオマスガス等の流れと略同様であるので、同様の流れについては説明を省略する。
補給水供給装置(図示省略)から第1補給水ラインL9を介してチャークーラ16へ補給水が導かれる。チャークーラ16へ導かれる補給水の温度は、常温とされている。チャークーラ16では、チャーと補給水との熱交換が行われ、補給水が加熱される。チャークーラ16から排出された補給水は、チャークーラ16と給水タンク34とを接続する第4補給水ラインL21を介して、給水タンク34へ導かれる。
ボイラ31は、燃料供給部37によって、例えば、バイオマス燃料が供給される。ボイラ31では、供給された燃料を燃焼させることで、給水を蒸発させて蒸気を生成する。ボイラ31で生成された蒸気は、第5蒸気ラインL22を介して蒸気タービン32へ導かれる。蒸気タービン32へ導かれた蒸気は、蒸気タービン32を回転駆動させる。蒸気タービン32を通過した蒸気は、第6蒸気ラインL23を介して、復水器33へ導かれる。復水器33に導かれた蒸気は、冷却水との熱交換によって凝縮されて復水となる。復水器33から排出された復水は、復水ラインL24を介して、給水タンク34へ導かれる。給水タンク34には、復水ラインL24を介して導かれた復水と、第4補給水ラインL21を介して導かれた補給水が貯留される。以下では、復水と補給水とを合わせたものを給水と称して説明する。
給水タンク34から排出された給水は、第2給水ラインL25を介して給水加熱器35へ導かれる。給水加熱器35では、熱媒体と給水との熱交換が行われ、給水が加熱される。給水加熱器35で使用される熱媒体には、例えば、蒸気タービン32から抽気された蒸気が使用される。給水加熱器35から排出された給水は、第3給水ラインL26を介して、脱気器36へ導かれる。脱気器36では、熱媒体と給水との熱交換が行われ、給水が加熱して給水中に含まれる非凝縮性ガスが除去される。脱気器36で使用される熱媒体には、例えば、蒸気タービン32から抽気された蒸気が使用される。脱気器36から排出された給水の一部は、第4給水ラインL27を介して、低温合成ガスクーラ14へ導かれる。低温合成ガスクーラ14へ導かれた給水は、バイオマスガスと熱交換することで加熱され蒸発する。低温合成ガスクーラ14から排出された蒸気は、第1実施形態と同様に、第2蒸気ラインL14、高温合成ガスクーラ12及び第3蒸気ラインL15を介してガス化剤としてバイオマスガス化炉11へ導かれる。また、本実施形態では、第4蒸気ラインL16は、高温合成ガスクーラ12で加熱された蒸気の一部(ガス化剤としてバイオマスガス化炉11に供給されなかった余剰分の蒸気)を第5蒸気ラインL22へ導いている。すなわち、余剰分の蒸気は蒸気タービン32へ導かれる。また、脱気器36から排出された給水の一部は、第5給水ラインL28を介して、ボイラ31へ導かれる。このように、ボイラ31で生成された蒸気は、第5蒸気ラインL22を介して蒸気タービン32に供給された後、第6蒸気ラインL23、復水ラインL24、第2給水ラインL25、第3給水ラインL26及び第5給水ラインL28を流通することで、循環している。
発電装置30を構成する各種装置並びに各種装置を接続する第5蒸気ラインL22、第6蒸気ラインL23、復水ラインL24、第2給水ラインL25、第3給水ラインL26及び第5給水ラインL28は、ボイラ31で生成され蒸気タービン32から排出された蒸気(復水、給水)をボイラ31へ再度導く循環系統38を構成している。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、バイオマスガス化装置20で用いられるガス化剤(水蒸気)と発電装置30の循環系統38を流通する流体(水)を共通化することができる。
また、本実施形態では、チャークーラ16で加熱されたガス化剤(補給水)を循環系統38へ導いている。具体的には、チャークーラ16で加熱されたガス化剤(補給水)を給水タンク34へ導いている。これにより、循環系統38内を流通する蒸気又は給水の加熱に、チャーの排熱を利用することができる。したがって、給水加熱器35で給水を加熱する際に要するエネルギを低減することができる。したがって、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化プラント100全体のエネルギ効率を向上させることができる。
なお、本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、補給水をチャークーラ16及びバイオマス供給部19で加熱した後に第1給水ラインL12へ導いているが、本開示はこれに限定されない。例えば、チャークーラ16でのみ補給水を加熱し第1給水ラインL12へ導いてもよい。
また、上記第2実施形態では、補給水をチャークーラ16でのみ加熱して給水タンク34へ導いているが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1実施形態と同様に、チャークーラ16から排出された補給水をバイオマス供給部19へ導いてもよい。この場合、バイオマス供給部19から排出された補給水は、給水タンク34へ導かれる。このようにすることで、バイオマス供給部19の冷却熱も利用することができるので、よりバイオマスガス化プラント100全体のエネルギ効率を向上させることができる。
また、上記第1実施形態では、給水予熱部17を設ける例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1給水ラインL12へ導かれる補給水が、チャークーラ16及びバイオマス供給部19で十分に加熱されており、低温合成ガスクーラ14へ導いても問題のない温度となっている場合には、給水予熱部17を省略してもよい。
以上説明した実施形態に記載のバイオマスガス化装置並びにバイオマスガス化プラント並びにバイオマスガスの製造方法は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るバイオマスガス化装置は、バイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成するガス化炉(11)と、前記ガス化炉(11)から排出された前記バイオマスガスからチャーを分離する分離部(13)と、前記分離部(13)で分離された前記チャーと、前記ガス化炉(11)へ供給する前記ガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、前記ガス化剤を加熱する熱交換部(16)と、を備える。
上記構成では、分離部で分離されたチャーと、ガス化炉へ供給するガス化剤とを熱交換し、ガス化剤を加熱している。これにより、チャーの熱によって、ガス化炉へ供給する前のガス化剤を予熱することができる。したがって、例えば、熱交換部とは別にガス化炉へ導かれるガス化剤を予熱する予熱装置を設けている場合には、熱交換部でガス化剤を加熱している分、予熱装置でのエネルギ消費を抑制することができる。このように、チャーの排熱をガス化剤の予熱に利用することで、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化装置全体におけるエネルギ効率を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係るバイオマスガス化装置は、前記バイオマス燃料を前記ガス化炉(11)へ供給する供給部(19)と、前記熱交換部(16)で熱交換した前記ガス化剤を前記供給部(19)へ導く供給部導入ライン(L10)と、を備え、前記供給部(19)は、前記熱交換部(16)から導かれた前記ガス化剤と熱交換を行い、前記供給部(19)で熱交換を行った前記ガス化剤が前記ガス化炉(11)へ導かれる。
ガス化炉へバイオマス燃料を供給する供給部は、バイオマスガス化炉内の熱に曝されている。このため、供給部を冷却して熱的な損傷を抑制する必要があるが、露点以下の冷却媒体で供給部を冷却すると供給部で結露が生じて種々の問題を引き起こす可能性がある。よって、供給部を冷却するために、露点を超える温度の冷却媒体(例えば80℃程度)を供給部へ供給する必要がある。
上記構成では、供給部が、ガス化剤と熱交換を行っている。これにより、ガス化剤によって、供給部を冷却し、供給部の熱的な損傷を抑制することができる。また、上記構成では、熱交換部で加熱されたガス化剤を供給部へ導いている。これにより、熱交換部で加熱されていないガス化剤を供給部へ導く場合と比較して、高温のガス化剤を供給部へ導くことができる。したがって、供給部において、結露が生じ難くすることができる。また、供給部へ導くガス化剤を加熱するのに、チャーの排熱を利用しているので、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、エネルギ効率を向上させることができる。
また、上記構成では、供給部で加熱されたガス化剤をガス化炉へ導いている。このように、供給部の冷却熱をガス化剤の加熱に利用しているので、供給部の排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化装置全体におけるエネルギ効率を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係るバイオマスガス化装置は、前記バイオマスガスを冷却するバイオマスガス冷却部(12,14)と、前記熱交換部(16)で加熱された前記ガス化剤を前記バイオマスガス冷却部(12,14)へ導く冷却部導入ライン(L10)と、を備え、前記バイオマスガス冷却部(12,14)は、前記バイオマスガスと前記ガス化剤とを熱交換することで、前記バイオマスガスを冷却する。
バイオマスガス化炉で生成されるバイオマスガスは、非常に高温(例えば、1000℃程度)である。このため、バイオマスガス化炉から排出されたバイオマスガスは、バイオマスガス冷却部で所定の温度まで冷却される。バイオマスガスを冷却するための冷却媒体の温度が低すぎると、バイオマスガス冷却部の熱交換器(例えば、冷却媒体が流通する伝熱管等)におけるバイオマスガス側の伝熱面にバイオマスガス中のタール成分が析出する。特に、バイオマス燃料をガス化するバイオマスガス化装置では、例えば石炭をガス化する石炭ガス化装置よりも炉内温度が低くなる傾向にあるので、バイオマスガス冷却部においてタール成分が析出し易い。熱交換器の伝熱面にタール成分が析出すると、伝熱の阻害や流路の閉塞などの種々のトラブルの原因となる可能性がある。このため、バイオマスガス冷却部に導入される冷却媒体の温度は、ある程度高温(タール成分の昇華点以上)とする必要がある。
上記構成では、熱交換部で加熱されたガス化剤をバイオマスガス冷却部へ導いている。これにより、熱交換部で加熱されていないガス化剤をバイオマスガス冷却部へ導く場合と比較して、高温のガス化剤をバイオマスガス冷却部へ導くことができる。したがって、バイオマスガス冷却部において、熱交換器の伝熱面におけるタール成分の析出を抑制することができる。また、バイオマスガス冷却部へ導くガス化剤を加熱するのに、チャーの排熱を利用しているので、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。
本開示の一態様に係るバイオマスガス化プラントは、上記いずれかに記載のバイオマスガス化装置(10,20)と、燃料を燃焼することで蒸気を生成するボイラ(31)と、前記ボイラ(31)で生成した前記蒸気によって回転駆動する蒸気タービン(32)と、前記蒸気タービン(32)の回転力によって発電を行う発電機と、前記蒸気タービン(32)から排出された前記蒸気を凝縮させた給水を前記ボイラ(31)へ導く循環系統(38)と、前記熱交換部(16)で加熱された前記ガス化剤を前記循環系統(38)へ導く循環系統導入ライン(L21)と、を備え、前記ガス化剤は、水蒸気である。
上記構成では、バイオマスガス化装置で用いられるガス化剤が水蒸気である。これにより、バイオマスガス化装置と循環系統とで、流通する流体(給水又は水蒸気)を共通化することができる。
また、上記構成では、熱交換部で加熱されたガス化剤を循環系統へ導いている。これにより、循環系統内を流通する蒸気又は給水を加熱するのに、チャーの排熱を利用することができる。したがって、チャーの排熱を利用しない場合と比較して、バイオマスガス化プラント全体のエネルギ効率を向上させることができる。
本開示の一態様に係るバイオマスガスの製造方法は、ガス火炉(11)でバイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成する生成工程と、前記生成工程で生成され前記ガス化炉(11)から排出された前記バイオマスガスからチャーを分離する分離工程と、前記分離工程で分離された前記チャーと、前記ガス化炉(11)へ供給する前記ガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、前記ガス化剤を加熱する熱交換工程と、を備え、前記生成工程では、前記熱交換工程で加熱された前記ガス化剤を用いてバイオマスガスを生成する。
10 :バイオマスガス化装置
11 :バイオマスガス化炉(ガス化炉)
12 :高温合成ガスクーラ(バイオマスガス冷却部)
13 :フィルタ(分離部)
14 :低温合成ガスクーラ(バイオマスガス冷却部)
15 :チャーホッパ
16 :チャークーラ(熱交換部)
17 :給水予熱部
18 :スクラバ
19 :バイオマス供給部(供給部)
20 :バイオマスガス化装置
30 :発電装置
31 :ボイラ
32 :蒸気タービン
33 :復水器
34 :給水タンク
35 :給水加熱器
36 :脱気器
37 :燃料供給部
38 :循環系統
100 :バイオマスガス化プラント
L1 :第1バイオマスガスライン
L2 :第2バイオマスガスライン
L3 :第3バイオマスガスライン
L4 :第4バイオマスガスライン
L5 :第5バイオマスガスライン
L6 :第1チャーライン
L7 :第2チャーライン
L8 :第3チャーライン
L9 :第1補給水ライン
L10 :第2補給水ライン(供給部導入ライン)
L11 :第3補給水ライン
L12 :第1給水ライン
L13 :第1蒸気ライン(冷却部導入ライン)
L14 :第2蒸気ライン(冷却部導入ライン)
L15 :第3蒸気ライン
L16 :第4蒸気ライン
L17 :酸素ライン
L18 :排水ライン
L21 :第4補給水ライン(循環系統導入ライン)
L22 :第5蒸気ライン
L23 :第6蒸気ライン
L24 :復水ライン
L25 :第2給水ライン
L26 :第3給水ライン
L27 :第4給水ライン
L28 :第5給水ライン

Claims (5)

  1. バイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成するガス化炉と、
    前記ガス化炉から排出された前記バイオマスガスからチャーを分離する分離部と、
    前記分離部で分離された前記チャーと、前記ガス化炉へ供給する前記ガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、前記ガス化剤を加熱する熱交換部と、を備えるバイオマスガス化装置。
  2. 前記バイオマス燃料を前記ガス化炉へ供給する供給部と、
    前記熱交換部で熱交換した前記ガス化剤を前記供給部へ導く供給部導入ラインと、を備え、
    前記供給部は、前記熱交換部から導かれた前記ガス化剤と熱交換を行い、
    前記供給部で熱交換を行った前記ガス化剤が前記ガス化炉へ導かれる請求項1に記載のバイオマスガス化装置。
  3. 前記バイオマスガスを冷却するバイオマスガス冷却部と、
    前記熱交換部で加熱された前記ガス化剤を前記バイオマスガス冷却部へ導く冷却部導入ラインと、を備え、
    前記バイオマスガス冷却部は、前記バイオマスガスと前記ガス化剤とを熱交換することで、前記バイオマスガスを冷却する請求項1または請求項2に記載のバイオマスガス化装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のバイオマスガス化装置と、
    燃料を燃焼することで蒸気を生成するボイラと、
    前記ボイラで生成した前記蒸気によって回転駆動する蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの回転力によって発電を行う発電機と、
    前記蒸気タービンから排出された前記蒸気を凝縮させた給水を前記ボイラへ導く循環系統と、
    前記熱交換部で加熱された前記ガス化剤を前記循環系統へ導く循環系統導入ラインと、を備え、
    前記ガス化剤は、水蒸気であるバイオマスガス化プラント。
  5. ガス化炉でバイオマス燃料とガス化剤からバイオマスガスを生成する生成工程と、
    前記生成工程で生成され前記ガス化炉から排出された前記バイオマスガスからチャーを分離する分離工程と、
    前記分離工程で分離された前記チャーと、前記ガス化炉へ供給する前記ガス化剤の少なくとも一部とを熱交換し、前記ガス化剤を加熱する熱交換工程と、を備え、
    前記生成工程では、前記熱交換工程で加熱された前記ガス化剤を用いて前記バイオマスガスを生成するバイオマスガスの製造方法。
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