JP2023021726A - 距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法 - Google Patents

距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受電装置と給電装置との間の距離をリアルタイムに推定可能な距離推定装置を提供する。【解決手段】距離推定装置は、魚眼レンズを通じて取得される画像に含まれるマーカの画像取得部に対する第1位置を第1軸及び第2軸を含む第1平面上の極座標での第2位置に変換する位置導出部と、第2位置に基づき第1位置を第1軸と第3軸とを含む第2平面に投影した位置の第2平面内での第3軸に対する第1仰角を取得する仰角取得部とを含み、画像に含まれるマーカの上端部の第3軸に対する第2仰角と第1軸に対する方位角とから求まる上端部の座標と、画像に含まれるマーカの下端部の第3軸に対する第3仰角と第1軸に対する方位角とから求まる下端部の座標と、上端部及び下端部の間の長さとに基づいて、画像取得部とマーカとの間の第1軸方向距離を推定し、第1仰角と第1軸方向距離とから画像取得部とマーカとの間の第3軸方向の距離を推定する。【選択図】図7

Description

本発明は、距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法に関する。
従来より、無線送電装置であって、飛行体に搭載された無線受電装置に給電用のエネルギビームを送出するビーム送出部と、前記無線受電装置の受電効率を高めるための制御情報を取得する情報取得部と、前記制御情報に基づいて、前記無線受電装置の受電効率が高まるように前記エネルギビームの制御を行う制御部とを有することを特徴とする無線送電装置がある。送電アンテナとしてアレイアンテナを用いてもよいことが記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-135900号公報
ところで、アレイアンテナの複数のアンテナ素子から送電して無線受電装置が受電する場合に、従来の無線送電装置のように無線受電装置が飛行体に搭載されている場合には、無線送電装置(給電装置)と無線受電装置(受電装置)との間には十分な距離がある。このため、複数のアンテナ素子と受電装置との間の角度差は無視できる程度であり、複数のアンテナ素子から同一のターゲットに送電しても受電装置が受電する際に受信位相ずれは小さく殆ど問題にならない。
しかしながら、受電装置と給電装置との間の距離が数メートル程度と近距離である場合には、複数のアンテナ素子から同一のターゲットに送電すると、受電装置が受電する際には各アンテナ素子から受電装置までの角度の差が大きく受電位相ずれが大きくなるため、合成の受電電力が低減されるという問題が生じうる。
このような問題を解決するために、複数のアンテナ素子から送電する送電信号の位相を調節して受電位相を揃えるためには、受電装置と給電装置との間の距離がリアルタイムに分かることが望ましい。
そこで、受電装置と給電装置との間の距離をリアルタイムに推定可能な距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の距離推定装置は、魚眼レンズを通じて画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部によって取得される画像に含まれるマーカの前記画像取得部に対する第1位置を、第1軸及び第2軸を含む第1平面上の極座標における第2位置に変換する位置導出部と、前記第2位置に基づいて、前記第1位置を前記第1軸と第3軸とを含む第2平面に投影した投影位置の前記第2平面内での前記第3軸に対する第1仰角を取得する仰角取得部と、前記画像取得部と前記マーカとの間の距離を推定する距離推定部とを含み、前記距離推定部は、前記画像に含まれるマーカの上端部の前記第3軸に対する第2仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記上端部の座標と、前記画像に含まれるマーカの下端部の前記第3軸に対する第3仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記下端部の座標と、前記上端部及び前記下端部の間の長さとに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第1軸方向における距離を推定し、前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記推定した前記第1軸方向における距離とに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第3軸方向における距離を推定する。
受電装置と給電装置との間の距離をリアルタイムに推定可能な距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法を提供することができる。
実施形態の給電装置100を示す図である。 実施形態の給電装置100を示す図である。 アレイアンテナ110の極座標系を示す図である。 位相データの求め方を説明する図である。 アンテナ装置100A及び給電装置100のアンテナ利得を説明する図である。 マーカ50Aを示す図である。 アレイアンテナ110の極座標系を示す図である。 対向距離Zの推定処理を表すフローチャートである。 受電量のシミュレーション結果を示す図である。 給電装置100の適用例を示す図である。
以下、本発明の距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法を適用した実施形態について説明する。
<実施形態>
図1は、実施形態の給電装置100を示す図である。給電装置100は、アレイアンテナ110、フェーズシフタ120、マイクロ波発生源130、カメラ140、及び制御装置150を含む。実施形態のアンテナ装置100Aは、給電装置100からマイクロ波発生源130を除いたものである。
以下では、XYZ座標系を用いて説明する。平面視とはXY平面視のことである。また、X軸は第1軸の一例であり、Y軸は第2軸の一例であり、Z軸は第3軸の一例である。また、XY平面は第1平面の一例であり、XZ平面は第2平面の一例である。
アレイアンテナ110は、一例としてN個のサブアレイ110Aにグループ分けされている。N個のサブアレイ110Aの1番目(#1)からN番目(#N)を示す。#1から#Nは、N個のサブアレイ110AのX軸方向における座標を表す。ここで、Nは2以上の整数であるが、図1には一例としてNが4以上の偶数である形態を示す。N個のサブアレイ110Aは、X軸方向(第1軸方向)に配列されており、各サブアレイ110Aは、一例として4つのアンテナ素子111を含む。このため、アレイアンテナ110は、一例として4N個のアンテナ素子111を含む。各アレイアンテナ110は、Y軸方向(第2軸方向)に伸びている。アンテナ素子111は、平面視で矩形状のパッチアンテナである。アレイアンテナ110は、アンテナ素子111の-Z軸方向側にグランド電位に保持されるグランド板を有していてもよい。なお、一例として、4N個のアンテナ素子111の位置の中心は、XYZ座標系の原点と一致している。また、各サブアレイ110Aが含むアンテナ素子111の数は、2個以上であればよく、二次元的に配置されていればよい。
以下では、図1に加えて図2を用いて説明する。図2は、実施形態の給電装置100を示す図である。図2では、図1と同様にフェーズシフタ120の周辺の構成を簡略化して示す。図2では、図面を見やすくするためにXYZ座標系の原点をずらして示すが、以下では図1に示すようにXYZ座標系の原点が4N個のアンテナ素子111の位置の中心と一致しているものとして説明する。また、図2には、各サブアレイ110Aについて、X軸の-Y軸方向側に隣接する1つのアンテナ素子111を示す。また、図2には、制御装置150に含まれる構成要素と、マーカ50A及び受電装置50Bを示す。マーカ50A及び受電装置50Bは、一例としてトンネルの内壁51に固定されている。トンネルの内壁51は壁部の一例であり、トンネルの内部は内壁51に沿って配置されるマーカ50Aが存在する空間の一例である。アンテナ装置100A及び給電装置100は、一例として、作業車両に搭載してトンネル内を走行しながら、トンネルの内壁51に取り付けられたマーカ50Aを検出して、受電装置50Bに向けて送電を行う。
また、図2では、マーカ50Aは、XZ平面視においてZ軸から角度θbの方向に存在する。図2では説明の便宜上、XYZ座標系をずらして示すが、XYZ座標系の原点が4N個のアンテナ素子111の位置の中心と一致しているため、角度θbは、XZ平面内でXYZ座標系の原点とマーカ50Aとを結ぶ直線がZ軸となす角度である。角度θbは、XZ平面を+Y軸方向側から見て、+X軸方向側に振れているときを正の値で示し、-X軸方向側に振れているときの値を負の値で示す。
ここで、実施形態の距離推定装置100Bは、カメラ140と、制御装置150の仰角取得部152、位置ずれ検出部153、及び距離推定部154を含み、カメラ140とマーカ50Aとの間の距離を推定する装置である。図2には、距離推定装置100Bに含まれる、カメラ140、仰角取得部152、位置ずれ検出部153、及び距離推定部154に括弧書きで符号100Bを記す。
また、実施形態の給電システムは、アンテナ装置100A、マイクロ波発生源130、マーカ50A、及び受電装置50Bを含み、マイクロ波発生源130で発生したマイクロ波で構成される送電信号をアンテナ装置100Aから受電装置50Bに送電するシステムである。給電システムについては、図10を用いて後述する。また、給電装置100が受電装置50に給電するために実行する方法は、実施形態の給電方法である。
フェーズシフタ120は、N個のサブアレイ110Aに対応してN個設けられており、N個のフェーズシフタ120は、それぞれN個のサブアレイ110Aのアンテナ素子111に接続されている。フェーズシフタ120は、位相を調節する位相調節部の一例であり、位相シフタの一例である。各サブアレイ110Aの中では、4つのアンテナ素子111は、1つのフェーズシフタ120に並列に接続されている。
各サブアレイ110Aの中では、4つのアンテナ素子111には同一の位相の送電信号が供給される。また、N個のフェーズシフタ120がN個のサブアレイ110Aにそれぞれ出力する送電信号の位相は互いに異なる。このため、4N個のアンテナ素子111から放射される電波が形成するビームの角度(仰角)をXZ平面内で制御することができる。
4N個のアンテナ素子111から放射される電波が形成するビームは、アレイアンテナ110が出力するビームと同義である。また、アレイアンテナ110が出力するビームは、アンテナ装置100A及び給電装置100が出力するビームと同義である。
マイクロ波発生源130は、N個のフェーズシフタ120に接続されており、所定の電力のマイクロ波を供給する。マイクロ波発生源130は、電波発生源の一例である。マイクロ波の周波数は、一例として920MHz帯の周波数である。なお、ここでは給電装置100がマイクロ波発生源130を含む形態について説明するが、マイクロ波に限られるものではなく、所定の周波数の電波であればよい。
カメラ140は、X軸方向においてはN/2番目のサブアレイ110Aと、N/2+1番目のサブアレイ110Aとの間に配置され、Y軸方向においては、各サブアレイに含まれる4つのアンテナ素子111のうちの+Y軸方向側から2番目のアンテナ素子111と3番目のアンテナ素子111との間に配置される。カメラ140は、魚眼レンズ141及びカメラ本体142を有する。カメラ140は、画像取得部の一例である。図2では、カメラ本体142を撮像部142Aと画像処理部142Bとに分けて示す。
魚眼レンズ141は、等距離射影方式を採用したレンズである。魚眼レンズ141の中心の位置は、一例として、4N個のアンテナ素子111の中心及びXYZ座標系の原点と一致している。カメラ本体142は、カメラ140のうち魚眼レンズ141以外の部分であり、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを含むカメラ、又は、赤外線カメラであってもよい。
カメラ140は、魚眼レンズ141を通じてマーカ50Aを含む画像を取得し、画像データを制御装置150に出力する。マーカ50Aは、アンテナ装置100A及び給電装置100が出力するビームを照射したいターゲットである受電用のアンテナを有する受電装置50Bに取り付けられている。アンテナ装置100A及び給電装置100は、カメラ140で取得した画像に含まれるマーカ50Aの位置を求め、受電装置50Bに向けてビームを照射する。
カメラ本体142は、撮像部142Aと画像処理部142Bを有する。撮像部142Aは、撮像素子を含み、魚眼レンズ141を通じて撮像を行うことによって、画像データを取得する部分である。画像処理部142Bは、撮像部142Aによって取得された画像データに対して2値化処理等の画像処理を行い、ピクセルインデックスを制御装置150に出力する。ピクセルインデックスは、マーカ50Aの撮像画面上の位置を示すXY座標値(アドレス)である。
また、画像処理部142Bは、マーカ50Aの輪郭を求める処理、最大輪郭を求める処理、及び、マーカ50Aの上端と下端の座標を読み出す処理を行い、マーカ50Aの上端と下端の座標を表すデータを制御装置150に出力する。
マーカ50Aの輪郭を求める処理は、撮像部142Aによって取得された画像データに対して2値化を行って得るピクセルインデックスの分布に基づいて1又は複数の輪郭を抽出する処理である。
最大輪郭を求める処理は、ピクセルインデックスの分布に基づいて抽出された1又は複数の輪郭の中から、一番大きい輪郭を求める処理(輪郭内ピクセル数カウントによる最大輪郭抽出処理)である。一番大きい輪郭を求めることにより、ノイズ等の影響を排除することができる。
マーカ50Aの上端と下端の座標を読み出す処理は、最大輪郭を求める処理によって求められた一番大きい輪郭から、上端と下端の座標を読み出す処理である。画像処理部142Bは、読み出したマーカ50Aの上端と下端の座標を制御装置150に出力する。
制御装置150は、位置導出部151、仰角取得部152、位置ずれ検出部153、距離推定部154、制御部155、及びメモリ156を有する。制御装置150は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを含むコンピュータによって実現される。位置導出部151、仰角取得部152、位置ずれ検出部153、距離推定部154、制御部155は、制御装置150が実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ156は、制御装置150のメモリを機能的に表したものである。
ここで、位置導出部151、仰角取得部152、位置ずれ検出部153、距離推定部154、制御部155、メモリ156については、図1及び図2に加えて図3を用いて説明する。図3は、アレイアンテナ110の極座標系を示す図である。図3には、給電装置100のうちのアレイアンテナ110のサブアレイ110Aと、各サブアレイ110Aに含まれるアンテナ素子111と、アレイアンテナ110から出力されるビーム115とを示し、これら以外の構成要素を省略する。また、図3には、XY平面に平行な平面1上における極座標系を示す。平面1は、撮像部142Aによって取得された画像データのxy平面であり、画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスについて用いられるxy平面と等しい。x軸、y軸は、それぞれ、XYZ座標のX軸、Y軸に平行であり、向きも等しい。
また、XYZ座標系におけるマーカ50Aの位置をP1とし、原点Oと位置P1を結ぶ線分の仰角をθ、方位角をφとする。仰角は+Z軸方向に対する角度であり、方位角は+X軸方向に対する角度であり、+Z軸方向側から見た平面視で時計回りを正の値とする。また、位置P1をXZ平面に投影した位置P1aと原点Oとを結ぶ線分の仰角をθaとする。仰角θaは、マーカ50Aの位置がXZ平面に近い場合に仰角θをXZ平面に投影して近似的に得られる角度である。仰角θaは、角度θbと同様に、XZ平面を+Y軸方向側から見て、+X軸方向側に振れているときを正の値で示し、-X軸方向側に振れているときの値を負の値で示す。
位置P1は、第1位置の一例であり、位置P1aは、投影位置の一例である。また、原点OはXYZ座標系の基準点の一例である。
アンテナ装置100A及び給電装置100は、アレイアンテナ110が出力するビーム115の仰角をXZ平面内でのみ制御する。これは、アレイアンテナ110がY軸方向に同相給電を行っているためY軸方向では固定のビームとなっておりZ軸を0度とする仰角方向にビームを振ることができることと、受電装置50Bの位置がXZ平面からあまりずれていない(例えば、YZ平面内でのZ軸に対する仰角で±30度以内程度)ことを想定している。このような位置にある受電装置50Bであれば、ビーム115の仰角をXZ平面内で制御するだけで、アレイアンテナ110の制御部の規模を抑えつつ、受電装置50Bにビーム115を効率的に照射できるからである。
位置導出部151は、画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスに基づいてマーカ50Aの画像の重心を計算する。画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスは、魚眼レンズ141を通じて得た等距離射影の画像を表す。この画像処理により、カメラ140によって取得される画像に含まれるマーカ50Aのアレイアンテナ110に対する位置P1は、平面1上の極座標における位置P2に変換される。このようにして位置導出部151は、位置P2を導出する。位置P2は、位置導出部151によって計算される重心の位置である。位置P2は、第2位置の一例である。
位置P2は、原点Oからの動径rと偏角φによって表される。動径rは、魚眼レンズ141の焦点距離をfとすると、r=fθで表される。偏角φは方位角φと同一である。位置導出部151は、上述の画像処理によって、動径rをX軸に写像したr・cosφを求める。位置導出部151は、位置P2を表すデータを仰角取得部152に出力する。
仰角取得部152は、位置P2をX軸に写像した写像位置P2aのX座標(r・cosφ)を魚眼レンズ141の焦点距離fで除算した値(r・cosφ/f)を、仰角θaとして取得(計算)する。このようにして仰角θaを取得できる理由については後述する。仰角取得部152は、仰角θaを距離推定部154と制御部155に出力する。
位置ずれ検出部153は、画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスに基づいてマーカ50Aの形状及び重心を求め、マーカ50Aが存在する範囲内における重心の位置に基づいて、Y軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれを検出する。魚眼レンズ141の中心の位置は、一例として、4N個のアンテナ素子111の中心及びXYZ座標系の原点と一致しているため、一例として、カメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じていない場合の重心のY軸方向の位置をY=0とすればよい。位置ずれ検出部153は、求めたマーカ50Aの存在範囲内における重心のY軸方向の位置がY=0であればカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれは生じていないと判定する。また、位置ずれ検出部153は、求めたマーカ50Aの存在範囲内における重心のY軸方向の位置がY=0でなければカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じていると判定し、位置ずれを検出する。位置ずれ検出部153は、検出結果を距離推定部154に出力する。なお、重心の位置は、位置導出部151から取得してもよい。
距離推定部154は、仰角取得部152によって計算される仰角θaがゼロ度(0度)のときに、カメラ140の画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスの数に基づいて、魚眼レンズ141の中心からマーカ50Aまでの距離を推定する。仰角θaが0度であることは、Z軸方向においてマーカ50Aが魚眼レンズ141の正面に存在する(マーカ50Aの重心がZ軸上に存在する)ことを意味する。
距離推定部154は、仰角θaが0度であるときの魚眼レンズ141の中心からマーカ50Aまでの対向距離rFDを推定する。仰角θaが0度であることは、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれることの一例である。対向距離rFDは、カメラ140に対してマーカ50AがZ軸上で対向したときの距離である。
例えば、Z軸上においてカメラ140とマーカ50Aとを複数種類の距離で隔てた場合に画像処理部142Bが取得した複数の2値化されたピクセルインデックスの数を予めメモリ156に格納しておく。そして、距離推定部154は、仰角θaがゼロ度(0度)のときに、カメラ140の画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスの数をカウントし、メモリ156に格納された複数の対向距離rFDに対応する複数のリファレンスデータと比較することで、仰角θaが0度のときにおける魚眼レンズ141の中心からマーカ50Aまでの対向距離rFDを推定する。対向距離rFDによってピクセルインデックスの数が異なるため、ピクセルインデックスの数に基づいて、対向距離rFDを推定することができる。
なお、仰角θaがゼロ度(0度)のときにカメラ140の画像処理部142Bから複数回にわたってピクセルインデックスが出力される場合は、複数のピクセルインデックスの数の平均に基づいて対向距離rFDを推定すればよい。
また魚眼レンズ141を用いているため、カメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じている場合には、カメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じていない場合と比べると、同じ対向距離rFDであってもピクセルインデックス数が小さくなる。このため、位置ずれ検出部153がY軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じていると判定した場合には、距離推定部154は、Y軸方向における位置ずれに対してピクセルインデックス数が変化する度合を表すデータを予めメモリ156に格納しておき、Y軸方向の位置ずれの度合に応じて補正したピクセルインデックス数を用いて、対向距離rFDを推定すればよい。
なお、距離推定部154は、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれるときには、上述の推定方法で対向距離rFDを推定するが、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれないときには、上述とは異なる推定方法でリアルタイムに距離Xと対向距離Zを推定する。距離X及び対向距離Zは、魚眼レンズ141の中心からマーカ50Aまでの距離のX成分及びZ成分である。リアルタイムに距離X及び対向距離Zを推定するとは、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれない場合において、そのときの仰角θaに応じてリアルタイムに距離X及び対向距離Zを推定することである。上述した対向距離rFDは、仰角θaがゼロ度(0度)のときに限って推定可能であるのに対して、距離X及び対向距離Zは、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれない様々な角度のときに推定可能であるため、リアルタイムに推定可能である。距離X及び対向距離Zを推定する方法については、図7を用いて後述する。
制御部155は、アレイアンテナ110が放射するビーム115の方向がXZ平面内で仰角θaになるようにフェーズシフタ120における位相のシフト量(調節量)を制御する。仰角θaは、仰角取得部152によって取得される。また、制御部155は、マイクロ波発生源130の出力制御、及び、カメラ140の撮影制御等を行う。
制御部155は、フェーズシフタ120における位相のシフト量の制御については具体的に次のように行う。制御部155は、距離推定部154によって推定される対向距離rFDと、仰角取得部152によって取得される仰角θaとに応じた位相データをメモリ156から読み出し、読み出した位相データに基づいてN個のフェーズシフタ120における位相のシフト量を制御する。距離推定部154によって推定される対向距離rFDは、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれるときと、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれないときとに距離推定部154によって推定される対向距離rFDである。
ここで、受電装置の受電アンテナが効率的に受電するには、N個のサブアレイ110Aから受電装置の受電アンテナが受電する際の送電信号の位相が等しいことが理想的である。ところで、アンテナ装置100A及び給電装置100は、アレイアンテナ110から例えば3mから7m程度の近距離に位置する受電装置50Bに送電信号を送電する。トンネルの内壁51に取り付けられた受電装置50Bに送電する場合には、角度θbが0度の状態においてアレイアンテナ110から受電装置50Bまでの距離は、約3m~約5m程度である。
このような近距離での送電を想定しているため、N個のサブアレイ110Aの各々から受電装置の受電アンテナまでの距離の相対的な差は比較的大きく、N個のサブアレイ110Aが同一のターゲットに送電すると、受電装置の受電アンテナがN個のサブアレイ110Aから受電する送電信号の位相は揃わず、受電装置50Bは効率的に受電できなくなる。N個のサブアレイ110Aの各々から受電装置の受電アンテナまでの距離の差は、角度θbと、N個のサブアレイ110Aから受電装置の受電アンテナまでのZ軸方向の距離とによって異なる。
そこで、アンテナ装置100A及び給電装置100は、受電装置の受電アンテナがN個のサブアレイ110Aから受電する送電信号の位相が揃うように、N個のサブアレイ110Aの各々が送電する際の位相を調節するための位相データを用いる。位相データは位相のシフト量(調節量)を表す。ここでは、一例として、アンテナ装置100A及び給電装置100が移動するにつれて仰角θaが+70度から-70度に変化する際に送電を行うことを想定して、1度刻みでN個のサブアレイ110Aの位相のシフト量を調節可能な複数セット分の位相データを用意する。各位相データは、ある1つの仰角θaに対応してN個のサブアレイ110Aにそれぞれ接続されるN個のフェーズシフタ120に設定するN個の位相のシフト量を含む。このような位相データを仰角θaの+70度から-70度までの範囲について1度刻みで141セット用意したのが、ある対向距離rFDについての複数セット分の位相データである。また、複数の対向距離rFDの各々に応じてN個のサブアレイ110Aの位相のシフト量を調節可能にするために、複数セット分の位相データを複数の対向距離rFDの分だけ用意する。なお、位相データは、角度θbに基づいて作成されるデータであるため、図2には複数セット分の位相データψ(θb)~ψ(θb)をθbを用いて示す。制御部155は、仰角θaと等しい角度θbについての複数セット分の位相データを用いればよい。また、位相データψ(θb)~ψ(θb)の各々は、N個のサブアレイ110Aの座標(#1~#N)に応じたシフト量θs#1~θs#Nを有する。例えば、位相データψ(θb)に含まれるシフト量θs#1~θs#Nのうちのシフト量θs#1は、座標#1のサブアレイ110Aのアンテナ素子111に用いられ、シフト量θs#Nは、座標#Nのサブアレイ110Aのアンテナ素子111に用いられる。なお、以下では、シフト量θs#1~θs#Nを区別しない場合には、シフト量θsと称す。
制御部155は、距離推定部154によって推定される対向距離rFDに応じた複数セット分の位相データを用いて、複数セット分の位相データの中から仰角取得部152によって取得される仰角θaに等しい角度θb用の位相データを用いて、N個のフェーズシフタ120における位相のシフト量を制御する。
なお、ここでは、制御部155は、距離推定部154によって推定される対向距離rFDに応じた複数セット分の位相データを用いて、複数セット分の位相データの中から仰角取得部152によって取得される仰角θaに等しい角度θb用の位相データを用いて、N個のフェーズシフタ120における位相のシフト量を制御する。
メモリ156は、格納部の一例であり、位置導出部151、仰角取得部152、制御部155が処理を行う際に実行するプログラム、プログラムの実行に伴い利用するデータ、プログラムの実行によって生じるデータ、及び、カメラ140が取得する画像データ等を格納する。また、メモリ156は、複数の対向距離rFDの各々について複数セット分の位相データを格納する。一例として、3m、4m、・・・、7mの5種類の対向距離rFDについて、仰角θaが+70度から-70度までの範囲について1度刻みで141セットの位相データを格納する。また、メモリ156は、マーカ50Aの上端と下端との間の長さを表す長さデータを格納する。
次に、仰角θaを求める方法について説明する。
仰角θaは、方位角φと仰角θを用いると、位置P1と位置P1aの幾何学的関係から次式(1)で求めることができる。
Figure 2023021726000002
式(1)を展開すると、式(2)が得られる。
Figure 2023021726000003
ここで、仰角θが十分に小さい場合にはtanθ≒θであり、方位角φが十分に小さい場合にはcosφ≒1であり、方位角φが90度に近い場合にはcosφ≒0であるので、式(2)は次式(3)に変形できる。
Figure 2023021726000004
すなわち、受電装置50Bの位置がXZ平面からあまりずれていない場合には、仰角θaは式(3)のように近似することができる。
また、上述したように、魚眼レンズ141の焦点距離をfとすると、動径rは次式(4)で表される。
Figure 2023021726000005
式(3)、(4)より、仰角θaは次式(5)で表すことができる。
Figure 2023021726000006
このように、式(5)を用いて、仰角θaを近似的に求めることができる。
次に、位相データの求め方について説明する。図4は、位相データの求め方を説明する図である。図4には、カメラ140の魚眼レンズ141、マーカ50A、受電装置50B、及びN個のアンテナ素子111を示す。各アンテナ素子111は、N個のサブアレイ110Aに含まれる4個のアンテナ素子111のうちの1個である。マーカ50Aの位置は、受電装置50Bの位置と等しい。
図4に示すように、N個のサブアレイ110Aからマーカ50Aまでの距離をr1~rNとする。ここでは、説明を簡易化するためにY軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれは無いものとする。4N個のアンテナ素子111の中心は、XYZ座標系の原点と一致しているため、4N個のアンテナ素子111の中心の座標は(X,Y,Z)=(0,0,0)である。また、Y軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれは無く、対向距離はrFDであり、魚眼レンズ141から見た受電装置50Bの角度はθbであるため、受電装置50Bの位置は、(X,Y,Z)=(rFD・tanθb,0,rFD)と表すことができる。ここで、魚眼レンズ141から受電装置50Bまでの距離をrrefとすると、距離rrefは次式(6)で表すことができる。
Figure 2023021726000007
N個のアンテナ素子111のうちのi番目のアンテナ素子111の位置を(X,Y,Z)=(d,0,0)とすると、i番目のアンテナ素子111から受電装置50Bまでの距離rは次式(7)で表すことができる。
Figure 2023021726000008
このため、魚眼レンズ141から受電装置50Bまでの距離rrefと、i番目のアンテナ素子111から受電装置50Bまでの距離riとの経路差τは、次式(8)で表すことができる。
Figure 2023021726000009
経路差τはメートル単位であるため、使用するマイクロ波の波長λに換算して位相差φを計算すると次式(9)で表すことができる。
Figure 2023021726000010
式(9)で表される位相差の符号を反転させた-ψrFDi(θb)をi番目のアンテナ素子111が送電する際にフェーズシフタ120に設定する位相とし、N個のサブアレイ110Aについて複数の仰角θaに対応した複数セット分の位相データを準備して、メモリ156に格納すればよい。また、複数の対向距離rFDについての複数セット分の位相データを準備して、メモリ156に格納すればよい。このような複数セット分の位相データを用いることにより、N個のサブアレイ110Aから送電する送電信号を同一位相で受電装置50Bに到達させることができる。複数の角度θbに対応した複数セット分の位相データは、次式(10)で表される。
Figure 2023021726000011
制御部155は、仰角θaに対応する角度θbの位相データを用いて、N個のサブアレイ110Aにそれぞれ接続されるN個のフェーズシフタ120におけるシフト量を設定すればよい。
図5は、アンテナ装置100A及び給電装置100の効果を説明する図である。図5には対向距離rFDが4m、アンテナ装置100A及び給電装置100を搭載した車両の速度が80km/hの場合に受電装置の受電アンテナが受電したアンテナ利得を示す図である。横軸は時間を表し、0秒は仰角θaが0度になる時刻を表し、-300秒は仰角θaが+70度になる時刻を表し、+300秒は仰角θaが-70度になる時刻を表す。すなわち、横軸の時間は仰角θaに相当する。
また、図5には、アンテナ装置100A及び給電装置100で対向距離と仰角に基づく位相データを用いてフェーズシフタ120におけるシフト量を調節した場合のアンテナ利得を実線で示し、比較用に仰角のみに基づく位相データを用いた場合のアンテナ利得を破線で示す。仰角のみに基づく位相データを用いた場合のアンテナ利得は、N個のサブアレイ110Aに接続されるN個のフェーズシフタ120におけるシフト量を仰角θaに応じた値に設定した場合に受電装置50Bで得られるアンテナ利得である。
図5に示すように、対向距離と仰角に基づく位相データを用いた場合のアンテナ利得は、仰角のみに基づく位相データを用いた場合のアンテナ利得よりも大きいか又は同等であり、0秒に近い時間帯ほど(仰角θaの絶対値が小さいほど)対向距離と仰角に基づく位相データを用いた場合のアンテナ利得と、仰角のみに基づく位相データを用いた場合のアンテナ利得との差が大きくなった。仰角θaが0度に近いほど、N個のサブアレイ110Aと受電装置50Bとの距離が短くなり、対向距離と仰角に基づく位相データによるN個のサブアレイ110Aの個別の位相制御の効果が顕著になったものと考えられる。
<マーカ50Aの構成>
図6は、マーカ50Aを示す図である。図6における上下方向は、マーカ50Aが設置される際の上下方向を表す。マーカ50Aは、図6(A)に示すように、上端50AU、下端50AL、及び幅広部50AWを有する。マーカ50Aは、一例として、再帰反射(再帰性反射)で赤外線を反射する反射体を含み、マーカ50Aの表面全体で赤外線を反射可能である。
マーカ50Aは、上下に長い(縦長の)円柱状の形状を有し、幅広部50AWの幅が最も広く(太く)、上端50AU側と下端50AL側との幅は、幅広部50AWよりも細い構成を有する。また、幅広部50AWよりも上端50AU側の部分の上下方向の長さと、幅広部50AWよりも下端50AL側の部分の上下方向の長さとは、一例として等しい。なお、マーカ50Aは、赤外線や可視光を反射可能であって、カメラ140の画像処理によって上端50AU、下端50AL、重心の座標を取得可能であればよく、ここに示す構成は一例である。
また、図6(B)は、撮像部142Aによって取得された画像データに対して、画像処理部142Bが2値化処理等の画像処理を行って得られたピクセルインデックスの一例を示す。図6(B)において、横軸はx軸、縦軸はy軸である。x軸、y軸は、図3に示す平面1のx軸、y軸と等しく、原点も等しい。
ピクセルインデックスは、マーカ50Aの輪郭を含み、上端50AUの座標を(x,y)、下端50ALの座標を(x,y)、マーカ50Aの重心の座標を(x,y)とする。マーカ50Aの輪郭は、画像処理部142Bがピクセルインデックスの分布に基づいて輪郭を抽出する処理を行うことによって求められる。実際のピクセルインデックスには、マーカ50Aの輪郭以外に、ノイズ等によって生じる小さな輪郭が含まれる場合があるため、ピクセルインデックの分布に基づいて抽出される複数の輪郭の中から、一番大きい輪郭を求める最大輪郭を求める処理を行うことによって、マーカ50Aの輪郭が求められる。さらに、画像処理部142Bは、最大輪郭として求めたマーカ50Aの輪郭から、上端50AUと下端50ALの座標を求める。重心の座標は、位置導出部151によって求められる。
マーカ50Aが上述のような構成を有するのは、画像処理部142Bから出力されるピクセルインデックスに基づいて位置導出部151がマーカ50Aの画像の重心を計算する際に、マーカ50Aの中心(上下の中心で、かつ、平面視での中心)に対する重心の位置のずれをなるべく小さくするためである。位置導出部151によって、マーカ50Aの中心がマーカ50Aの重心として導出されることが理想的である。
マーカ50Aの中心に対する重心の位置のずれをなるべく小さくするのは、図3に示す極座標系において、マーカ50Aの重心と原点OのY軸方向の高さのずれをなるべく小さくすることで、XZ平面内で仰角θaを高精度に求め、位相制御を高精度に行うためである。
また、マーカ50Aの上端50AU、下端50AL、及び重心の座標と、マーカ50Aの上下方向の長さを表す長さデータとを用いて、原点Oからマーカ50AまでのZ軸方向の対向距離Zをリアルタイムに推定することが可能になる。対向距離Zを推定可能であることについては、図7を用いて後述する。
なお、ここでは、画像処理部142Bがマーカ50Aの上端50AUと下端50ALの座標を求める形態について説明するが、必ずしもマーカ50Aの上端50AUと下端50ALでなくてもよい。例えば、反射体がマーカ50Aの上端よりも下側にオフセットした部分までに設けられる場合には、マーカ50Aの上端側の部分のうちの反射体が存在する上端部の座標でよい。また、反射体がマーカ50Aの下端よりも上側にオフセットした部分までに設けられている場合には、マーカ50Aの下端側の部分のうちの反射体が存在する下端部の座標でよい。また、マーカ50Aの上下方向の長さを表す長さデータとしては、上端部と下端部の間の長さを表す長さデータを用いればよい。
<リアルタイムでの対向距離Zの推定方法>
図7は、アレイアンテナ110の極座標系を示す図である。対向距離Zを推定する処理は、制御装置150によって実行される。対向距離Zの推定方法は、対向距離Zを推定する処理を実行することによって実現される。
図7には、図3と同様に、アレイアンテナ110のサブアレイ110Aと、各サブアレイ110Aに含まれるアンテナ素子111と、アレイアンテナ110から出力されるビーム115とを示す。また、図7には、これらに加えて、マーカ50Aを示す。マーカ50Aは、中心50AC1と重心50AC2とが一致するように構成されているが、ピクセルインデックスの最大輪郭に基づいて位置導出部151によって導出される重心50AC2が中心50AC1からずれる場合が有り得るため、図7では、中心50AC1と重心50AC2とを離して示す。
マーカ50Aの中心50AC1のY座標は、Y=0である。すなわち、マーカ50Aの中心50AC1のY軸方向の高さは、XYZ座標系の原点Oの高さに揃えてある。また、マーカ50Aの上端50AU、下端50AL、重心50AC2のXYZ座標における座標は、それぞれ、(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、(X,Y,Z)である。マーカ50Aは、Y軸に平行に延在しているため、上端50AU、下端50AL、重心50AC2のX座標及びZ座標は、同一である。なお、図7ではマーカ50Aを簡略化して円柱体として示す。
また、上端50AUの極座標は、仰角θ、方位角φであり、下端50ALの極座標は、仰角θ、方位角φであり、重心50AC2の極座標は、仰角θ、方位角φである。仰角θは第2仰角の一例であり、仰角θは第3仰角の一例である。また、上端50AU、下端50AL、重心50AC2を平面1にそれぞれ投影した点をP3、P3、P3とする。点P3、P3、P3の平面1におけるxy座標は、それぞれ、(x,y)、(x,y)、(x,y)である。また、点P3、P3、P3の動径は、それぞれ、r、r、rである。
重心50AC2の動径rは、魚眼レンズ141の焦点距離fと、重心50AC2の仰角θとを用いると、r=fθで表される。また、重心50AC2のxy座標(x,y)は、動径rと、方位角φとを用いると、x=rcosφ、y=rsinφである。このため、重心50AC2の座標(x,y)は、次式(11)、(12)で表すことができる。
Figure 2023021726000012
Figure 2023021726000013
式(3)で示した仰角θaを重心50AC2に当て嵌めると、次式(13)が成り立つ。ここで、θa=x/fが成り立つのは、重心50AC2について、r=fθが成り立つからである。仰角θaは、第1仰角の一例である。
Figure 2023021726000014
上端50AUの仰角θ、方位角φは、上端50AUのXYZ座標(X,Y,Z)を用いると、次式(14)、(15)で表すことができる。
Figure 2023021726000015
Figure 2023021726000016
上端50AUの動径rは、魚眼レンズ141の焦点距離fと、上端50AUの仰角θとを用いると、r=fθで表される。また、上端50AUの平面1におけるxy座標(x,y)は、動径rと、方位角φとを用いると、x=rcosφ、y=rsinφである。このため、上端50AUの座標(x,y)は、次式(16)、(17)で表すことができる。
Figure 2023021726000017
Figure 2023021726000018
また、上端50AUと同様に、下端50ALの仰角θ、方位角φは、下端50ALのXYZ座標(X,Y,Z)を用いると、次式(18)、(19)で表すことができる。
Figure 2023021726000019
Figure 2023021726000020
下端50ALの動径rは、魚眼レンズ141の焦点距離fと、下端50ALの仰角θとを用いると、r=fθで表される。また、下端50ALの平面1におけるxy座標(x,y)は、動径rと、方位角φとを用いると、x=rcosφ、y=rsinφである。このため、下端50ALの座標(x,y)は、次式(20)、(21)で表すことができる。
Figure 2023021726000021
Figure 2023021726000022
式(15)と式(19)を変形すると、次式(22)、(23)がそれぞれ得られる。
Figure 2023021726000023
Figure 2023021726000024
式(22)と式(23)の差分を取ると、次式(24)が得られる。
Figure 2023021726000025
このため、XYZ座標系の原点Oである魚眼レンズ141の中心とマーカ50Aの重心50AC2との間のX軸方向の距離Xは、式(24)から次式(25)のように推定することができる。距離Xハットは、推定値である。距離Xは、XYZ座標系の原点Oである魚眼レンズ141の中心とマーカ50Aの重心50AC2との間の距離のX軸方向成分である。
Figure 2023021726000026
また、マーカ50Aの中心50AC1がXYZ座標系の原点Oである魚眼レンズ141の中心と同じ高さであり、重心50AC2のY座標(Y)については、Y≒0が成り立つ。また、図3に示す仰角θの点P1のY座標を0(Y=0)にすると、仰角θは、仰角θをXZ平面に投影して得られる仰角θaであると考えることができる。このため、XYZ座標系の原点Oである魚眼レンズ141の中心と、マーカ50Aの重心50AC2との間のZ軸方向の対向距離Zは、次式(26)で表すことができる。対向距離Zハットは推定値である。
Figure 2023021726000027
ここで、マーカ50Aの上端50AUと下端50ALとの間の長さLPMは、Y-Yであるので、式(26)から次式(27)が得られる。
Figure 2023021726000028
なお、Y-Yは、距離Xを推定する式(25)の分子にも含まれるので、式(25)の分子に長さLPMを代入して距離Xを推定し、推定した距離Xハットと仰角θaとを用いて、式(26)から対向距離Zハットを求めてもよい。
距離推定部154は、画像データを用いて対向距離Zを推定するので、対向距離Zハットは推定値である。このような対向距離Zは、仰角θaが0度のときには、x、x、tanθaの値が0になるため求めることができないが、0度以外のときには、リアルタイムで求めることができる。対向距離Zは、アレイアンテナ110の中心(XYZ座標系の原点O)とマーカ50Aの重心50AC2との間の距離のZ成分(Z軸方向の距離)である。アレイアンテナ110の中心(XYZ座標系の原点O)は、魚眼レンズ141の中心である。
車両に搭載された給電装置100がマーカ50A及び受電装置50Bに対して移動する場合には、給電装置100から見たマーカ50Aの相対位置は時々刻々と変化するので、マーカ50Aの画像データを用いて、マーカ50Aの重心50AC2の検出及び追跡を行うことが可能である。しかしながら、対向距離Zハットは略一定の値であるため、仰角θaが所定の離散角度(例えば、60度、50度、40度、30度、20度)毎に対向距離Zを推定して、複数の離散角度において推定した対向距離Zハットの平均を取り、対向距離Zハットの平均値を用いて位相制御を行ってもよい。
アレイアンテナ110の中心(XYZ座標系の原点O)と、受電装置の受電アンテナとの距離Rrefは、次式(28)で求めることができる。
Figure 2023021726000029
ここで、マーカ50Aの中心50AC1の高さは、XYZ座標系の原点Oの高さと合わせてあるため、式(28)においてY=0として考えることができる。N個のサブアレイ110Aのうちのi番目のサブアレイ110Aに含まれるアンテナ素子111と、受電装置の受電アンテナとの距離Riは、式(28)を利用して次式(29)で表すことができる。
Figure 2023021726000030
ここで、(di,x,di,y)は、i番目のサブアレイ110Aに含まれるアンテナ素子111のXYZ座標系におけるXY座標である。各サブアレイ110Aの中では、Y軸方向に配置される複数のアンテナ素子111には同一位相の送電信号を供給し、位相差を設けないので、di,y=0と設定する。アレイアンテナ110の中心から受電装置の受電アンテナまでの距離Rrefと、i番目のサブアレイ110Aに含まれるアンテナ素子111と、受電装置の受電アンテナとの距離Riとの経路長差τiは、次式(30)で求めることができる。
Figure 2023021726000031
対向距離Zハットと仰角θaとが与えられたとき、N個のサブアレイ110Aに含まれるアンテナ素子111から受電装置50のアンテナが受電する送電信号の位相を揃えるためには、i番目のサブアレイ110Aのアンテナ素子111に供給する送電信号の位相は、次式(31)のようになる。
Figure 2023021726000032
ここで、λは送電に使用するマイクロ波の波長である。
式(31)で表される位相は、上述した位相データと同じ考え方に基づいており、位相データの代わりに用いてもよい。式(31)で表される位相は、リアルタイムに計算することが可能であるため、リアルタイムに計算して位相制御を行ってもよい。式(31)を用いて位相を計算する場合は、例えば制御部155が行えばよい。また、必ずしもリアルタイムに計算する必要はなく、いくつかの離散的な対向距離Zハットと仰角θaに対して求めてメモリ156に格納しておき、リアルタイムに推定される対向距離Zハットと仰角θaに対応する位相を読み出して、位相制御を行ってもよい。
<リアルタイムでの対向距離Zの推定処理>
図8は、対向距離Zの推定処理を表すフローチャートである。処理がスタートすると、画像処理部142Bは、撮像部142Aによって取得された画像データの各画素の輝度値を読み取る(ステップS1)。
画像処理部142Bは、撮像部142Aによって取得された画像データに対して2値化を行い、ピクセルインデックスの分布を求める(ステップS2)。
画像処理部142Bは、ピクセルインデックスの分布に基づいて1又は複数の輪郭を抽出する(ステップS3)。
画像処理部142Bは、ピクセルインデックスの分布に基づいて抽出された1又は複数の輪郭の中から、一番大きい輪郭(最大輪郭)を求める処理を行う(ステップS4)。
位置導出部151は、画像処理部142Bによって求められたピクセルインデックスに含まれる最大輪郭の重心を計算する(ステップS5A)。これにより、マーカ50Aの重心50AC2の座標が導出される。位置導出部151は、最大輪郭の重心を重心50AC2の座標として取り扱う。
画像処理部142Bは、画像処理部142Bによって求められた最大輪郭の上端と下端の座標を読み出す(ステップS5B)。これにより、マーカ50Aの上端50AUと下端50ALの座標が求まる。ステップS5Bの処理は、ステップS5Aと平行して行われる。画像処理部142Bは、読み出した最大輪郭の上端と下端の座標をマーカ50Aの上端50AUと下端50ALの座標として制御装置150に出力する。
仰角取得部152は、重心50AC2の仰角θ及び方位角φを用いて式(13)に基づいて仰角θaを求める(ステップS6A)。重心50AC2の仰角θと方位角φは、重心50AC2の座標(x,y)から求めればよい。
距離推定部154は、メモリ156から長さLPMを表すデータを読み出し、式(25)を用いて距離Xを推定する(ステップS6B)。
距離推定部154は、距離Xハットと仰角θaとに基づいて、式(26)を用いて対向距離Zを推定する(ステップS7)。
<受電量のシミュレーション結果>
図9は、受電量のシミュレーション結果を示す図である。このシミュレーション結果は、対向距離Zを3mに設定して得たものである。図9において、横軸は時間(ms)、左側の縦軸は仰角θa(度)、右側の縦軸は受電装置50Bの受電量(mJ)である。受電量は、受電装置50が給電装置100から受電する受電電力量である。また、図9において、一点鎖線は仰角θaの時間変化を示す。実線は、給電装置100から受電する受電装置50Bの受電量の時間変化を示す。破線は、比較用の給電装置から受電する受電装置50Bの受電量の時間変化を示す。
ここで、比較用の給電装置は、#1~#Nのすべてのサブアレイ110Aのアンテナ素子111から送電する送電信号の位相が等しく、仰角θaの方向に存在する受電装置50Bに向けて送電信号を送電する。このため、比較用の給電装置のN個のサブアレイ110Aのアンテナ素子111から受電装置の受電アンテナが受電する送電信号の位相は揃っていない。
受電装置50Bに対して給電装置100がX軸方向に移動したことを想定して、図9に示すように仰角θaを+30度から-30度まで変化させたところ、給電装置100からの受電量は、比較用の給電装置からの受電量に比べて約50%多かった。これにより、給電装置100で対向距離Zをリアルタイムに推定しながら、#1~#Nのすべてのサブアレイ110Aのアンテナ素子111から送電する送電信号の位相が、仰角θaの方向に位置する受電装置の受電アンテナで揃うように位相制御を行うことにより、受電装置50Bの受電量を大幅に増大させることができることを確認できた。
以上、式(25)及び式(26)、又は、式(25)乃至式(27)を用いれば、距離推定部154は、マーカ50Aの上端50AUと下端50ALとの間の長さLPMを用いて、XYZ座標系の原点Oである魚眼レンズ141の中心と、マーカ50Aの重心50AC2との間の対向距離Zをリアルタイムで推定することができる。対向距離Zは、原点Oから見たマーカ50Aの重心50AC2のZ座標の推定値を表す。
したがって、受電装置50Bと給電装置100との間の対向距離Zハットをリアルタイムに推定可能な距離推定装置100B、アンテナ装置100A、給電システム、給電装置100、及び給電方法を提供することができる。
距離推定部154は、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれないときに、対向距離Zをリアルタイムで推定することができる。所定角度範囲は、一例として、距離推定部154が式(27)を用いて対向距離Zハットの演算を行うのに適していない範囲であり、仰角θaが0度になる角度の前後の所定の範囲である。
また、距離推定部154は、式(25)で示したように、X軸方向の距離Xについても、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれないときに、リアルタイムで推定することができる。式(25)の分子のY-Yは、マーカ50Aの上端50AUと下端50ALとの間の長さLPMであり、分母のtanφ、tanφは、式(27)に示すように点P3、P3のxy座標(x,y)、(x,y)で計算可能だからである。距離推定部154は、対向距離Zハットと同様に、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれないときに距離Xを推定することができる。
また、マーカ50Aは上下方向の長さの方が横方向の長さよりも長いので、ピクセルインデックスに含まれる輪郭から位置導出部151が導出するマーカ50Aの重心が、マーカ50Aの上下方向の中心に合いやすくなり、中心からの重心の位置ずれを少なくすることができる。この結果、仰角θaを高精度に算出でき、位相制御を高精度に行うことができる。
また、マーカ50Aは、上下方向における中央部に幅広部50AWを有するので、ピクセルインデックスに含まれる輪郭から位置導出部151が導出するマーカ50Aの重心の位置をマーカ50Aの中心部に誘導することができる。この結果、仰角θaを高精度に算出でき、位相制御を高精度に行うことができる。
また、幅広部50AWは、マーカ50Aの上下方向の中央に位置するので、ピクセルインデックスに含まれる輪郭から位置導出部151が導出するマーカ50Aの重心の位置をマーカ50Aの中心に誘導することができる。この結果、仰角θaをより高精度に算出でき、位相制御をより高精度に行うことができる。
また、マーカ50Aの上端50AU及び下端50ALの間の長さを表す長さデータをメモリ156に格納するので、距離Xハット又は対向距離Zハットの計算を容易に行うことができる。
また、マーカ50Aの上端部及び下端部は、それぞれ、マーカ50Aの上端及び下端であるので、ピクセルインデックスを容易に求めることができる。
また、複数セット分の位相データが複数の対向距離rFDの分だけメモリ156に格納されており、距離推定部154が対向距離rFDを推定するので、対向距離rFDに応じた複数セット分の位相データを用いてN個のサブアレイ110Aにそれぞれ接続されるN個のフェーズシフタ120におけるシフト量を設定することができる。このため、受電装置50BまでのZ軸方向の距離に応じた複数セット分の位相データを用いることで、受電装置50BまでのZ軸方向の距離に応じて近距離でも受電装置50Bが効率的に受電できるように送電可能なアンテナ装置100A、及び、給電装置100を提供することができる。なお、例えば、対向距離rFDに応じた複数セット分の位相データが存在しない場合には、推定した対向距離rFDに最も近い対向距離rFDに応じた位相データを使用すればよい。
また、複数のアンテナ素子111は、Y軸方向に沿って伸びる複数のサブアレイ110Aにグループ分けされており、フェーズシフタ120は、複数のサブアレイ110Aにそれぞれ接続され、送電信号の位相をサブアレイ110A毎に調節するので、X軸方向における位相制御で、受電装置50Bに位相の揃った送電信号を送電可能である。また、X軸方向における位相制御のみで位相制御を行うので、位相制御を簡略化できる。
また、距離推定部154は、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれるときには、図3に示すように、等距離射影によって得られた位置P1をXY平面に平行な平面1上における極座標に変換して位置P2を求め、さらに位置P2をX軸に写像した写像位置P2aのX座標(r・cosφ)を魚眼レンズ141の焦点距離fで除算することで、仰角θa(=r・cosφ/f)を求めることができる。
そして、制御部155が仰角θaに対応する角度θbの位相データを用いて、N個のサブアレイ110Aにそれぞれ接続されるN個のフェーズシフタ120におけるシフト量を設定すればよい。アンテナ装置100A及び給電装置100の移動に伴う仰角θaの変化に応じた位相データを用いてN個のフェーズシフタ120におけるシフト量を制御すれば、アンテナ装置100A及び給電装置100が移動しながら、N個のサブアレイ110Aから受電装置の受電アンテナに常に同一位相で到達する送電信号を送電することができる。
また、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれるときに、位置ずれ検出部153がY軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれを検出し、位置ずれが生じている場合は、距離推定部154がメモリ156からY軸方向における位置ずれに対してピクセルインデックス数が変化する度合を表すデータを読み出し、Y軸方向の位置ずれの度合に応じて補正したピクセルインデックス数を用いて対向距離rFDを推定する。このため、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれるときに、Y軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じている場合には、制御部155は、補正されたピクセルインデックス数を用いて推定した対向距離rFDに応じた複数セット分の位相データを用いることで、Y軸方向におけるカメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じていても受電装置50BまでのZ軸方向の距離に応じて近距離でも受電装置50Bが効率的に受電できるように送電可能なアンテナ装置100A、及び、給電システム、給電装置100、及び給電方法を提供することができる。
また、アンテナ装置100A、及び、給電装置100は、アレイアンテナ110が出力するビーム115の仰角をXZ平面内でのみ制御するため、仰角をXZ平面内とYZ平面内の両方で制御する場合に比べてフェーズシフタ120の数が4分の1で済む。このため、アンテナ装置100A、及び、給電装置100を安価に実現することができる。
なお、以上では、魚眼レンズ141の中心が4N個のアンテナ素子111の中心と一致している形態について説明した。しかしながら、魚眼レンズ141の中心は、4N個のアンテナ素子111の中心からずれていてもよい。この場合には、位置ずれの分だけアレイアンテナ制御位相計算の座標原点をずらせばよい。あるいは、マーカ50Aと受電アンテナをその位置ずれ分だけ離して設置してもよい。
また、以上では、制御装置150が位置ずれ検出部153を有する形態について説明したが、例えば、カメラ140とマーカ50Aとの位置ずれが生じないことが分かっているような場合には、制御装置150が位置ずれ検出部153を含まずに、距離推定部154は位置ずれに対応した補正を行わなくてもよい。
<給電装置100の適用例及び給電システム10>
図10は、給電装置100の適用例を示す図である。給電装置100は、一例として車両60に搭載されており、トンネルの内壁51にはターゲットとしての受電アンテナ50Cが設けられている。受電アンテナ50Cにはマーカ50Aと受電装置50Bとが取り付けられている。マーカ50Aは、図6(A)に示したマーカ50Aであり、受電アンテナ50Cは、マーカ50Aの幅広部50AWの隣に配置されている。給電装置100がマーカ50Aの画像データから求めた重心50AC2に向けて送電信号のビームを放射するため、受電アンテナ50Cで効率的に受電可能にするためである。トンネルの内壁51と車両60との間の距離は通過するトンネル毎に異なる。また、車両60が走行する際に、車両60が走行車線に対して斜め方向に走行すると、内壁51と車両60との間の距離は時々刻々と変化する場合がある。
ここで、給電装置100、マーカ50A、受電装置50B、及び受電アンテナ50Cを含むシステムは、実施形態の給電システム10である。給電装置100は、アンテナ装置100A及びマイクロ波発生源130を含むため、給電システム10は、アンテナ装置100A、マイクロ波発生源130、マーカ50A、受電装置50B、及び受電アンテナ50Cを含む。
車両60が+X軸方向に走行する際に、給電装置100は、カメラ140でマーカ50Aの位置をXY平面に平行な平面上における極座標に変換し、さらにX軸に写像した写像位置(P2aに相当する写像位置)のX座標(r・cosφ)を魚眼レンズ141の焦点距離fで除算して仰角θa(=r・cosφ/f)を求める。また、給電装置100は、マーカ50Aの画像データとマーカ50Aの上下方向の長さLPMとに基づいて対向距離Zハットをリアルタイムで求め、対向距離Zハットと仰角θaに応じた位相データをメモリ156から読み出してN個のフェーズシフタ120におけるシフト量を制御すれば、給電装置100が移動しながら、N個のサブアレイ110Aから受電装置50Bの受電アンテナ50Cに常に同一位相の送電信号を送電することができる。同一位相の送電信号は、ビームとして受電アンテナ50Cに照射される。また、給電装置100は、位相データをメモリ156から読み出す代わりに、上述した式(9)を用いて、リアルタイムにN個のサブアレイ110Aから送電する送電信号の位相を設定してもよい。
また、距離推定部154は、仰角θaが0度を含む所定角度範囲に含まれるときには、画像処理部142Bが取得したピクセルインデックスの数に基づいて魚眼レンズ141の中心からマーカ50Aまでの対向距離rFDを推定してもよい。また、給電装置100は、仰角θaが所定の離散角度(例えば、60度、50度、40度、30度、20度)毎に対向距離Zを推定して、複数の離散角度において推定した対向距離Zハットの平均を取り、対向距離Zハットの平均値を用いて位相制御を行ってもよい。
例えば、トンネルの内壁51に取り付けてあるジェットファンや標識等のインフラ構造物を内壁51に固定する固定部に、受電アンテナ50Cと、固定部のボルト等の緩みを監視するセンサと、レクテナと、無線通信モジュールとを設けておき、車両60で走行しながら給電装置100から受電アンテナ50Cにビームを放射すると、受電アンテナ50Cに接続されたレクテナが電力を発生して無線通信モジュールを起動し、無線通信モジュールがセンサの出力を表す信号を放射し、車両60側で受信することにより、走行しながらインフラ構造物の固定状態を検査することができる。
この場合に、アレイアンテナ110で無線通信モジュールがセンサの出力を表す信号を受信してもよい。
また、XZ平面からずれた受電アンテナ50Cの位置からX軸に写像した写像位置(P2aに相当する写像位置)のX座標(r・cosφ)を求め、X座標(r・cosφ)を魚眼レンズ141の焦点距離fで除算した値(r・cosφ/f)を仰角θaとして使用してビームを制御するので、X軸方向に走行する車両60がY軸のプラスマイナスのどちらかにシフトとしている場合でも、その位置ずれを吸収して仰角θaを求めることができる。
また、ここでは図10を用いて給電装置100(アンテナ装置100A)がトンネルの内壁51に設けられた無線通信モジュールと通信する形態について説明したが、無線通信モジュールはトンネルの内壁51に設けられているものに限らず、様々な場所等に設置されていてよい。このようにすれば、給電装置100(アンテナ装置100A)を通信装置として利用することができる。
以上、本発明の例示的な実施形態の距離推定装置、アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
50A マーカ
50B 受電装置
50C 受電アンテナ
100 給電装置
100A アンテナ装置
100B 距離推定装置
110 アレイアンテナ
110A サブアレイ
111 アンテナ素子
120 フェーズシフタ
130 マイクロ波発生源
140 カメラ
141 魚眼レンズ
150 制御装置
151 位置導出部
152 仰角取得部
153 位置ずれ検出部
154 距離推定部
155 制御部
156 メモリ

Claims (16)

  1. 魚眼レンズを通じて画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部によって取得される画像に含まれるマーカの前記画像取得部に対する第1位置を、第1軸及び第2軸を含む第1平面上の極座標における第2位置に変換する位置導出部と、
    前記第2位置に基づいて、前記第1位置を前記第1軸と第3軸とを含む第2平面に投影した投影位置の前記第2平面内での前記第3軸に対する第1仰角を取得する仰角取得部と、
    前記画像取得部と前記マーカとの間の距離を推定する距離推定部と
    を含み、
    前記距離推定部は、
    前記画像に含まれるマーカの上端部の前記第3軸に対する第2仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記上端部の座標と、前記画像に含まれるマーカの下端部の前記第3軸に対する第3仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記下端部の座標と、前記上端部及び前記下端部の間の長さとに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第1軸方向における距離を推定し、
    前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記推定した前記第1軸方向における距離とに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第3軸方向における距離を推定する、距離推定装置。
  2. 前記距離推定部は、前記仰角取得部によって取得される第1仰角がゼロ度を含む所定角度範囲に含まれないときに、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第1軸方向における距離を推定するとともに、前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記推定した前記第1軸方向における距離とに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第3軸方向における距離を推定する、請求項1に記載の距離推定装置。
  3. 前記距離推定部は、前記仰角取得部によって取得される第1仰角がゼロ度を含む前記所定角度範囲に含まれるときに、前記画像取得部によって取得される画像に基づいて、前記画像取得部から前記マーカまでの前記第3軸方向における距離を推定する、請求項2に記載の距離推定装置。
  4. 前記画像取得部によって取得される画像に含まれるマーカの重心の位置に基づいて、前記第2軸方向における前記画像取得部と前記マーカとの位置ずれを検出する位置ずれ検出部をさらに含み、
    前記距離推定部は、前記仰角取得部によって取得される第1仰角がゼロ度を含む前記所定角度範囲に含まれるときに、前記位置ずれ検出部によって検出される位置ずれの度合に応じて補正された前記画像に基づいて、前記画像取得部から前記マーカまでの前記第3軸方向における距離を推定する、請求項3に記載の距離推定装置。
  5. 前記上端部及び前記下端部は、それぞれ、前記マーカの上端及び下端である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の距離推定装置。
  6. 前記仰角取得部は、前記第2位置を前記第1軸に写像した写像位置の座標を前記魚眼レンズの焦点距離で除算した値を、前記第1仰角として求める、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の距離推定装置。
  7. 前記写像位置の座標は、前記極座標における動径に偏角の余弦を乗算した値で表される、請求項6に記載の距離推定装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の距離推定装置と、
    前記第1軸及び前記第2軸に沿って二次元的に配置される複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナと、
    前記複数のアンテナ素子に供給される送電信号の位相を前記第1軸方向において調節する位相調節部と、
    前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記距離推定部によって推定される前記第3軸方向における距離とに基づいて前記位相調節部を制御する制御部と
    を含む、アンテナ装置。
  9. 前記複数のアンテナ素子は、前記第2軸方向に沿って伸びる複数のサブアレイにグループ分けされており、
    前記位相調節部は、前記複数のサブアレイにそれぞれ接続され、前記送電信号の位相をサブアレイ毎に調節する複数の位相シフタである、請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記マーカの前記上端部及び前記下端部の間の長さを表す長さデータを格納する格納部をさらに含む、請求項8又は9に記載のアンテナ装置。
  11. 前記複数のアンテナ素子から前記マーカの位置にある受電装置にそれぞれ前記送電信号を送電する際の複数の位相であって、前記受電装置が前記複数のアンテナ素子から前記送電信号を受電する位相が揃うように調節された複数の位相を表す位相データを複数の前記第1仰角に応じた複数セット分だけ格納する格納部をさらに含み、
    前記格納部は、前記複数セット分の前記位相データを前記画像取得部から前記マーカまでの複数種類の距離に応じて複数格納しており、
    前記制御部は、前記距離推定部によって推定される前記第3軸方向における距離と、前記仰角取得部によって取得される第1仰角とに応じた前記位相データを前記格納部から読み出し、読み出した前記位相データに基づいて前記位相調節部を制御する、請求項8又は9に記載のアンテナ装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれか1項に記載のアンテナ装置と、
    前記複数のアンテナ素子に前記送電信号を供給する電波発生源と、
    前記マーカの位置にある受電装置と、
    前記受電装置に取り付けられる前記マーカと
    を含み、
    前記マーカは、上下方向の長さの方が横方向の長さよりも長い、給電システム。
  13. 前記マーカは、上下方向における中央部に幅広部を有する、請求項12に記載の給電システム。
  14. 前記幅広部は、前記上下方向の中央に位置する、請求項13に記載の給電システム。
  15. 第1軸及び第2軸に沿って二次元的に配置される複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナと、
    電波発生源と、
    前記アレイアンテナと前記電波発生源との間に設けられ、前記電波発生源から前記複数のアンテナ素子に供給される送電信号の位相を前記第1軸方向において調節する位相調節部と、
    魚眼レンズを通じて画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部によって取得される画像に含まれるマーカの前記画像取得部に対する第1位置を、第1軸及び第2軸を含む第1平面上の極座標における第2位置に変換する位置導出部と、
    前記第2位置に基づいて、前記第1位置を前記第1軸と第3軸とを含む第2平面に投影した投影位置の前記第2平面内での前記第3軸に対する第1仰角を取得する仰角取得部と、
    前記画像取得部と前記マーカとの間の距離を推定する距離推定部と、
    前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記距離推定部によって推定される前記第3軸方向における距離とに基づいて前記位相調節部を制御する制御部と
    を含み、
    前記距離推定部は、
    前記画像に含まれるマーカの上端部の前記第3軸に対する第2仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記上端部の座標と、前記画像に含まれるマーカの下端部の前記第3軸に対する第3仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記下端部の座標と、前記上端部及び前記下端部の間の長さとに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第1軸方向における距離を推定し、
    前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記推定した前記第1軸方向における距離とに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第3軸方向における距離を推定する、給電装置。
  16. 第1軸及び第2軸に沿って二次元的に配置される複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナと、
    電波発生源と、
    前記アレイアンテナと前記電波発生源との間に設けられ、前記電波発生源から前記複数のアンテナ素子に供給される送電信号の位相を前記第1軸方向において調節する位相調節部と、
    魚眼レンズを通じて画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部によって取得される画像に含まれるマーカの前記画像取得部に対する第1位置を、第1軸及び第2軸を含む第1平面上の極座標における第2位置に変換する位置導出部と、
    前記第2位置に基づいて、前記第1位置を前記第1軸と第3軸とを含む第2平面に投影した投影位置の前記第2平面内での前記第3軸に対する第1仰角を取得する仰角取得部と
    を含む、給電装置において、
    前記画像に含まれるマーカの上端部の前記第3軸に対する第2仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記上端部の座標と、前記画像に含まれるマーカの下端部の前記第3軸に対する第3仰角と前記第1軸に対する方位角とから求まる前記下端部の座標と、前記上端部及び前記下端部の間の長さとに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第1軸方向における距離を推定し、
    前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記推定した前記第1軸方向における距離とに基づいて、前記画像取得部と前記マーカとの間の前記第3軸方向における距離を推定し、
    前記仰角取得部によって取得される第1仰角と、前記推定した前記第3軸方向における距離とに基づいて前記位相調節部を制御する、給電方法。
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