JP2023021652A - レピータ装置及びレピータ装置の制御方法 - Google Patents

レピータ装置及びレピータ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設置環境の変化に応じて迅速にゲイン調整が行えるレピータ装置を提供する。【解決手段】レピータ装置は、増幅部と、振幅変動及び同期検波部と、制御部と、を備える。増幅部は、第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、減衰器でゲインを調整する。振幅変動及び同期検波部は、減衰器に対する設定値を用いて、ゲイン調整された無線信号を送信する第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こす。振幅変動及び同期検波部は、第2のアンテナから放射された電波が第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出する。制御部は、同期検波信号に基づき第2のアンテナから放射された電波が第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、減衰器のゲインを下げる。【選択図】図1

Description

本発明は、レピータ装置及びレピータ装置の制御方法に関する。
移動通信システムにおいて、基地局と移動局間で送受信される電波を中継するためのレピータ装置が存在する。
例えば、特許文献1には、受信アンテナで受信した無線周波数信号を増幅器で増幅し、その受信した無線周波数信号と同一周波数で送信アンテナから再送信する無線中継装置が開示されている。
特許文献2には、通信品質を劣化させずに回り込みによる異常発振を検出する、と記載されている。特許文献2のリピータ装置は、増幅器と、検出器と、メモリと、を備える。増幅器は、受信した無線周波数信号を増幅する。検出器は、受信した無線周波数信号の入力レベルを測定する。メモリは、予め設定された過入力しきい値を記憶する。リピータ装置は、増幅器の動作中に検出器が測定した入力レベルが、過入力しきい値以上である場合にのみ増幅器を停止して異常発振か否かの判定を行う。
特許文献3には、回路構成を複雑にすることなく、ユーザに対してサービスの低下を抑制しつつ、発振が起きない最大の利得でサービスを提供する、と記載されている。特許文献3のリピータ装置は、第1及び第2のアンテナを有する。リピータ装置は、第1のアンテナにて受信された信号を増幅し、増幅された信号を第2のアンテナから送信する。また、リピータ装置は、第2のアンテナにて受信された信号を増幅し、増幅された信号を第1のアンテナから送信する。リピータ装置は、第1のアンテナにて受信された信号の電力レベルが予め決められた第1の閾値以下である場合、第2のアンテナにて受信された信号の電力レベルに基づいて発振が起きているかどうかを判定する。リピータ装置は、判定の結果に応じ、第2のアンテナにて受信された信号を増幅する際の新たな利得を決定する。
特開昭62-141825号公報 特開2011-015359号公報 特開2011-114545号公報
レピータ装置には、中継のため増幅するゲインを、装置の設置場所の環境(電波伝搬環境)変化に追従できるようにすることで、中継した電波の回り込みの結果生じる不具合、例えば、発振によるサービス停止を防止することが求められる。
例えば、地下エリア等、無線電波が届きづらい空間にレピータ装置を設置し、当該レピータ装置が増幅した電波を放射することで、通信エリアを拡大する事が行われている。しかし、設置環境、例えば、近接する構造物の変化により、反射等の電波環境が変化することで、発振等の不具合が生じうる。より具体的には、基地局との電波の送受信を行う第1のアンテナと、移動局との送受信を行う第2のアンテナ間で電波が回り込み、異常発振が生じることがある。
このような問題の対策として、第1のアンテナに指向性を持たせ、さらに2つのアンテナに離隔距離を設けて2つのアンテナが設置されたりしていた。あるいは、レピータ装置の初期設定時に、ゲイン調整を行い、異常発振が発生しないように調整してからレピータ装置の運用を開始することが行われていた。
あるいは、特許文献2で開示されているように、受信した信号の入力レベルを測定し、且つ、予め過入力しきい値を設定し、増幅器の動作中に検出器が測定した入力レベルが過入力しきい値を超えたか否かで異常発振か検出する対策が行われている。あるいは、特許文献3に開示されているように、基地局から移動局に送信される下り信号のレベルが閾値以下か否か判定され、移動局(ユーザ)が使用していない状況下でゲイン調整を行う等の対策が講じられてきた。
しかし、これらの技術の対策でも不十分であって、例えば、特許文献2の例では、実際に異常発振し過入力となる状態に限り不具合の検出が可能である。また、特許文献3では、移動機が存在しない状況に限りゲイン調整が可能であり、実際の運用中の設置環境の変化には迅速に対応できない。
本発明は、設置環境の変化に応じて迅速にゲイン調整が行えることに寄与する、レピータ装置及びレピータ装置の制御方法を提供することを主たる目的とする。
本発明の第1の視点によれば、第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、減衰器でゲインを調整する増幅部と、前記減衰器に対する設定値を用いて、前記ゲイン調整された無線信号を送信する第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こすと共に、前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成する、振幅変動及び同期検波部と、前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、前記減衰器のゲインを下げる、制御部と、を備える、レピータ装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、第2のアンテナから送信される無線信号として減衰器でゲインを調整する増幅部を備える、レピータ装置において、前記減衰器に対する設定値を用いて、前記第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こし、前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成し、前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、前記減衰器のゲインを下げる、レピータ装置の制御方法が提供される。
本発明の各視点によれば、設置環境の変化に応じて迅速にゲイン調整が行えることに寄与する、レピータ装置及びレピータ装置の制御方法が提供される。なお、本発明の効果は上記に限定されない。本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
図1は、一実施形態の概要を説明するための図である。 図2は、第1の実施形態に係る移動通信システムの概略構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係るレピータ装置の内部構成を示す図である。 図4A及び図4Bは、第1の実施形態に係る増幅部の内部構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る振幅変動及び同期検波部の内部構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る制御部の内部構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る振幅変動及び同期検波部の動作を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態に係るレピータ装置の動作の一例を示すフローチャートである。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、特段の釈明がない場合には、各図面に記載されたブロックはハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表す。各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
一実施形態に係るレピータ装置100は、増幅部101と、振幅変動及び同期検波部102と、制御部103と、を備える(図1参照)。増幅部101は、第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、減衰器でゲインを調整する。振幅変動及び同期検波部102は、減衰器に対する設定値を用いて、ゲイン調整された無線信号を送信する第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こす。振幅変動及び同期検波部102は、第2のアンテナから放射された電波が第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出する。制御部103は、同期検波信号に基づき第2のアンテナから放射された電波が第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、減衰器のゲインを下げる。
レピータ装置100は、携帯電話やスマートフォン等のモバイル通信で使用される基地局と移動局間で送受信される無線周波数信号を中継する。レピータ装置100は、基地局と電波の送受信を行う第1のアンテナと、移動局と電波の送受信を行う第2のアンテナを有する。レピータ装置100は、移動局に向けた送信波のゲインを周期的に変動(周期的に微少に変動)させる機能を備える。また、レピータ装置100は、第1のアンテナからの受信レベルを上記変動させた周期で検波(同期検波)を行うことで、第2のアンテナから放射される電波の回り込みレベルを検知する。レピータ装置100は、検知された回り込みレベルに応じて、レピータ装置100からの送信ゲインを最適化することで、設置環境の変化に応じて迅速にゲイン調整ができる。即ち、第2のアンテナからの回り込みのないゲインでシステム運用を可能とするレピータ装置100が提供される。
以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
[システム構成]
図2は、第1の実施形態に係る移動通信システムの概略構成の一例を示す図である。図2を参照すると、移動通信システムには、レピータ装置10と、基地局30と、移動局40と、が含まれる。
レピータ装置10は、電波が届きにくい建物内部や地下等で移動通信を利用できるようにするため、無線周波数信号を増幅して送信する装置である。レピータ装置10は、基地局30から送信される下りの無線周波数信号を増幅して移動局40へ送信する。レピータ装置10は、移動局40から送信される上りの無線周波数信号を増幅して基地局30へ送信する。
基地局30は、移動局40をモバイル回線に接続するための装置である。
移動局40には、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム機、タブレット等の携帯端末装置やコンピュータ(パーソナルコンピュータ、ノートパソコン)等が例示される。あるいは、移動局40は、電波を発信するIoT(Internet of Things)端末、MTC(Machine Type Communication)端末等であってもよい。但し、送信端末をこれらの例示に限定する趣旨ではない。本願開示における「移動局」は、電波を送信する任意の機器とすることができる。
続いて、第1の実施形態に係る移動通信システムに含まれる装置の詳細について説明する。
[レピータ装置]
図3は、第1の実施形態に係るレピータ装置10の内部構成を示す図である。レピータ装置10は、基地局30との通信のための電波を基地局側のアンテナ11(第1のアンテナ)で受信する。また、レピータ装置10は、当該アンテナ11から基地局30へ向けた電波を送信する。アンテナ11は、下りの無線信号を受信する。
アンテナ11に接続されたデュプレクサ12は、送受信電波を分離する。送受信電波の分離後、デュプレクサ12は、基地局30からの電波(以下、下り信号又は下り無線信号と表記する)を増幅部13に入力する。
増幅部13は、下り無線信号の電波を増幅する。増幅部13は、アンテナ11で受信された無線信号を後述する増幅器で増幅し、減衰器で全体のゲインを調整する。増幅部13は、増幅後の下り無線信号をデュプレクサ14に出力する。
デュプレクサ14は、移動局40に向けた電波を出力するアンテナ15(第2のアンテナ)と接続されている。デュプレクサ14は、増幅部13から受信した下り信号をアンテナ15に対して出力する。アンテナ15は、増幅部13によってゲイン調整された当該下り無線信号に対応する電波を送信する。
移動局40から基地局30へ向かう電波(以下、上り信号又は上り無線信号と表記する)は、アンテナ15が受信する。アンテナ15にて受信された電波(受信電波)に応じた受信信号は、デュプレクサ14に入力される。デュプレクサ14は、当該受信電波に対応する上り信号を増幅部16に対して出力する。
増幅部16は、当該上り信号を増幅する。増幅部16は、増幅後の上り信号をデュプレクサ12に対して出力する。
デュプレクサ12は、増幅部16から受信した上り信号に対応する電波を、アンテナ11から送出する。
ここで、図4A及び図4Bを参照して、増幅部13と増幅部16の内部構成を説明する。図4A及び図4Bは、第1の実施形態に係る増幅部13、増幅部16の内部構成の一例を示す図である。
図4Aに示すように、増幅部13は、増幅器201aと、減衰器202aと、制御回路203aと、を含む。増幅器201aは、デュプレクサ12からの下り電波に対応する信号を受信し、所定の増幅率(ゲイン)で増幅する。減衰器202aは、増幅器201aの出力を減衰し、デュプレクサ14に出力する。制御回路203aは、増幅器201aと減衰器202aの動作を制御する回路である。
制御回路203aは、外部から受信した「増幅部制御信号」に応じて、増幅器201aと減衰器202aを制御する。増幅部制御信号は、増幅部13の動作を制御するための信号である。
増幅部制御信号には、増幅動作の活性、非活性を制御する情報(AMP(Amplifier)制御情報)と、増幅率(ゲイン)に関する情報(ATT(Attenuator)設定値)と、が含まれる。
制御回路203aは、AMP制御情報を使って増幅器201aの活性(オン)、非活性(オフ)を制御する。制御回路203aは、ATT設定値(ATT設定信号)を使って減衰器202aにゲインを設定する。なお、ATT設定値は、アナログ信号であってもよいしデジタル信号であってもよい。例えば、制御回路203aは、ATT設定値に基づいて減衰器202aの内部抵抗等の切り替えを実行する。
図4Bは、増幅部16の内部構成の一例を示す図である。図4Bに示すように、増幅部16は、増幅器201bと、減衰器202bと、制御回路203bと、が含まれる。増幅部16の動作等は、増幅部13と同一とすることができるので説明を省略する。
図3に説明を戻す。検波器17は、下りの信号のレベルを検知する検波器である。検波器17は、アンテナ11が受信した無線信号の受信レベルを検知する。検波器17は、下り信号の受信レベルを含む検波信号を出力する。検波器17は、制御部18及び振幅変動及び同期検波部19に接続されている。
振幅変動及び同期検波部19は、下り信号の振幅変動、同期検波を行うためのモジュールである。振幅変動及び同期検波部19は、増幅部13の減衰器202aに設定する設定値を用いて、アンテナ15から送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こす。また、振幅変動及び同期検波部19は、アンテナ15から放射された電波がアンテナ11に回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成する。
振幅変動及び同期検波部19は、制御部18から上記説明した増幅部制御信号を受信する。とりわけ、振幅変動及び同期検波部19は、下り信号を増幅する増幅部13に供給される増幅部制御信号を受信する。
振幅変動及び同期検波部19は、増幅部制御信号に含まれる2つの制御信号(AMP制御情報、ATT設定値)のうちATT設定値を変更(加工、変換)する。より具体的には、振幅変動及び同期検波部19は、下り信号の電波に微少の振幅変動を与えるようにATT設定値を変更する。振幅変動及び同期検波部19は、制御部18から供給される「参照信号」を使用して増幅部制御信号に含まれるATT変更値を変更する。
なお、以降の説明において、振幅変動及び同期検波部19により変更された(生成された)ATT設定値を「振幅変動ATT設定値」と表記する。
振幅変動及び同期検波部19は、上記下り信号に微少の振幅変動を与える振幅変動ATT設定値を含む増幅部制御信号を増幅部13に出力する。なお、増幅部13に供給される増幅部制御信号の形式は、制御部18が出力する増幅部制御信号と同一である。増幅部13に供給される増幅部制御信号は、設定値が周期的に変化(短時間で変化)するATT設定信号を含む点で制御部18が出力する増幅部制御信号とは異なる。
増幅部13は、増幅部制御信号に含まれる振幅変動ATT設定値に応じて、下り信号に微小の振幅変動をかける。
さらに、振幅変動及び同期検波部19は、検波器17の受信レベル(検波出力)と参照信号に同期した同期検波出力(同期検波信号)を制御部18に出力する。即ち、同期検波出力は、上記ATT設定値を変更する際に用いられる参照信号と同期した信号である。
制御部18は、当該同期検波出力に基づき、増幅部13において微小に振幅変動された下り信号の電波がアンテナ15から放射され、アンテナ11に当該放射された電波が回り込んでいるか否かを検出する。制御部18のより詳細な説明は後述する。
初期設定部20は、レピータ装置10の初期設定値等を記憶する。初期設定部20は、ROM(Read Only Memory)等のデバイスによって構成されている。
表示部21は、レピータ装置10の状態表示、各種の設定状態の表示(出力)を行う。表示部21は、液晶パネル等のデバイス(出力装置)を含んで構成されている。表示部21は、自装置(レピータ装置10)の動作状態を出力する「出力部」として機能する。表示部21は、例えば、タッチパネル式の操作部を含み、その操作部に対するユーザの操作入力を制御部18に対して出力してもよい。
例えば、制御部18は、表示部21の表示態様を制御することにより、図7に示す例を参照して後述する各種信号を表すデータの少なくとも一部を利用して、レピータ装置10の状態表示(動作状態)をユーザに対して提示(出力)してもよい。この場合に表示部21が表示するレピータ装置10の状態表示は、例えば、図7に例示する各チャートの如き態様である。
また、制御部18は、メモリ(例えば後述するメモリ402)に係る各種信号を読み出し可能に記録してもよい。この場合、当該メモリは、例えば、当該各種信号を時間と関連付けした状態で記録する。そして制御部18は、例えば、当該操作部を利用してユーザが指定した期間に対応する当該各種信号の状態を示すデータを当該メモリから読み出してもよい。さらに、制御部18は、読み出したデータに基づいて、当該指定した期間における当該各種信号の状態を、レピータ装置10の動作状態として表示部21に表示してもよい。ここでユーザが指定した期間は、過去の期間であっても将来の期間であってもよい。
次に、図5を参照し、振幅変動及び同期検波部19の構成について説明する。図5は、第1の実施形態に係る振幅変動及び同期検波部19の内部構成の一例を示す図である。
振幅変動及び同期検波部19は、検波器17が出力する検波信号と参照信号に基づいて、同期検波信号を生成する。より具体的には、振幅変動及び同期検波部19は加算器301を用いて同期検波信号を生成する。
加算器301は、制御部18から増幅部制御信号(増幅部13に向けて制御部18から送信される制御信号)と参照信号を受信する。加算器301は、下り信号の電波に微少の振幅変動を起こすために、参照信号に基づいて上記ATT設定値に信号を加算する。
例えば、加算器301は、ATT設定値に参照信号を加算する、あるいは、ATT設置値に参照信号から生成された信号(例えば、参照信号の電圧が変換された信号)を加算する。振幅変動及び同期検波部19は、加算器301の出力(振幅変動ATT設定値)を含む増幅部制御信号を増幅部13に出力する。
ハイパスフィルター(HPF;High Pass Filter)302は、検波器17の出力(復調信号又は検波信号)に適用される。ハイパスフィルター302は、検波器17が出力する検波信号を受信する。ハイパスフィルター302は、検波信号の直流成分をカットする。ハイパスフィルター302は、直流成分が除去された検波信号(直流成分を含まない受信レベル、検波レベル)を反転増幅器303とスイッチ304に出力する。
ここで、参照信号を使って生成された振幅変動ATT設定値により増幅された電波がアンテナ15から放射され、当該電波がアンテナ11に回り込む場合を考える。この場合、参照信号は所定の周期を持った信号であるため、アンテナ11で受信する電波には交流成分が含まれハイパスフィルター302を通過する。
振幅変動及び同期検波部19は、検波信号と検波信号を反転させた信号を、参照信号に基づいて切り替えて出力することで、同期検波信号を生成する。振幅変動及び同期検波部19は、当該切り替えを、スイッチ304を用いて実現する。
スイッチ304は、検波信号又は反転された検波信号をローパスフィルター(LPF;Low Pass Filter)305に出力する。スイッチ304は、参照信号に従って(参照信号のタイミングに従って)、内部を切り替え、検波信号又は反転された検波信号をローパスフィルター305に出力する。
ローパスフィルター305は、平滑化された同期検波出力を制御部18に出力する。ローパスフィルター305は、平滑化することでスイッチ304からの同期検波出力を連続した波形に整形する。
次に、図6を参照し、制御部18の構成について説明する。図6は、第1の実施形態に係る制御部18の内部構成の一例を示す図である。
CPU(Central Processing Unit)401は、レピータ装置10の状態監視、制御を行うためのデバイスである。CPU401は、レピータ装置10の機能を実現するために各種演算を行う。
メモリ402は、CPU401で実行されるプログラムやレピータ装置10の動作に必要な情報、パラメータ等を記憶する。また、メモリ402は、レピータ装置10の過去の動作に係る各種信号を表すデータを、読み出し可能に記録してもよい。この場合、メモリ402或いはその一部は、各種メモリカードのような着脱可能な記録媒体であってもよい。また、例えば、レピータ装置10は、外部入出力用のインタフェース(不図示)を備え、制御部18は、メモリ402に格納されているデータを外部に出力してもよい。
クロック回路403は、CPU401に必要なクロックやタイミング信号を生成する。
制御部18(CPU401)は、増幅部13に含まれる減衰器202aや増幅部16に含まれる減衰器202bの設定を変更することで、増幅部13及び増幅部16それぞれの利得(ゲイン)を調整できる。
さらに、CPU401は、増幅部13に対し、上記説明した振幅変動及び同期検波部19を経由した増幅部制御信号を出力することで、増幅部13から出力される下り信号に微少な振幅変動を起こすことができる。
制御部18(CPU401)は、増幅部13の減衰器202aに設定するATT設定値を含む第1の増幅部制御信号を振幅変動及び同期検波部19に出力する。振幅変動及び同期検波部19は、当該ATT設定値と振幅が周期的に変化する参照信号に基づいて、減衰器202aに設定する設定値が周期的に変化する振幅変動ATT設定値を生成する。振幅変動及び同期検波部19は、当該生成された振幅変動ATT設定値を含む第2の増幅部制御信号を増幅部13に出力する。
CPU401は、クロック回路403により生成されるタイミング信号に基づき、上記振幅変動を発生させるための参照信号を生成する。参照信号は、振幅が周期的に変化する信号である。CPU401は、当該生成した参照信号を振幅変動及び同期検波部19に出力する。
[基地局、移動局]
基地局30及び移動局40の構成、動作に関する詳細な説明は省略する。これらの装置は、当業者にとって明らかであり、且つ、本願開示とは直接関係しないためである。
[動作の説明]
はじめに、図7を参照し、振幅変動及び同期検波部19の動作を説明する。
振幅変動及び同期検波部19は、制御部18が生成した参照信号501を受信する。参照信号501は、アンテナ15から送信される電波に微少な振幅変動を生じさせ、且つ、当該変動に同期した同期検波を行うための信号である。
振幅変動及び同期検波部19は、参照信号501に基づき、下り信号に微少な振幅変動を起こすためのATT設定値を生成する。振幅変動及び同期検波部19は、下り信号用の増幅部13に供給されるATT設定値に、参照信号(下り電波に微少な振幅変動を生じさせるための信号)を加算し、振幅変動ATT設定値を生成する。振幅変動及び同期検波部19は、当該生成した振幅変動ATT設定値を含む増幅部制御信号を増幅部13に出力する。
振幅変動ATT設定値により、増幅部13のゲインは振幅変動502を起こす。即ち、微少な振幅変動がかかった下り電波がアンテナ11から出力される。
振幅変動及び同期検波部19は、検波器17からの検波出力(検波信号503)を受信する。検波器17は、アンテナ11から受信した電波を検波し、受信レベルが変化する検波信号を制御部18、振幅変動及び同期検波部19に出力する。
ここで、アンテナ15から放射された電波がアンテナ11に回り込むと、図7の検波信号503に示すように、微少な振幅変動の基礎となった参照信号に同期した交流成分が現れる。対して、アンテナ15から放射された電波がアンテナ11に回り込んでいなければ、図7の検波信号503に示すような交流成分は現出しない。
振幅変動及び同期検波部19は、検波器17からの検波出力をハイパスフィルター302に通して直流成分を除去する。その結果、図7に示すHPF出力504が得られる。
また、振幅変動及び同期検波部19は、反転増幅器303を使って検波信号(直流成分がカットされたHPF出力504)を反転し、反転検波信号505を生成する。反転検波信号505は、スイッチ304に入力される。
振幅変動及び同期検波部19は、スイッチ304を使って、HPF出力504と反転検波信号505を切り替える。スイッチ304は、参照信号に基づいて当該切り替えを行う。具体的には、スイッチ304は、参照信号501が「H」の場合は上側入力(HPF出力504)を出力し、参照信号501が「L」の場合に下側入力(反転検波信号505)を出力する。
振幅変動及び同期検波部19は、スイッチ304の出力をローパスフィルター305に入力し、平滑化する。平滑後の検波出力が同期検波信号(同期検波出力)506として振幅変動及び同期検波部19から出力される。
振幅変動及び同期検波部19が出力する同期検波信号によって、アンテナ15から送出された電波がアンテナ11へ回り込んでいた場合、制御部18は、当該回り込み量を観測(モニタ)できる。
具体的には、図7に示すように、アンテナ15から送出された電波がアンテナ11へ回り込んでいた場合、参照信号501が「H」の期間に得られる検波信号の受信レベルは上昇する。対して、アンテナ15から送出された電波がアンテナ11へ回り込んでいなければ、参照信号501が「H」であっても検波信号の受信レベルは上昇しない。その結果、アンテナ15から送出された電波がアンテナ11へ回り込むと、同期検波信号506の信号レベルは上昇する。対して、アンテナ15から送出された電波がアンテナ11へ回り込まなければ、同期検波信号506の信号レベルは上昇しない。制御部18は、このような電波の回り込みが発生しているか否かによって生じる同期検波信号506の変化によって当該電波の回り込みを検出する。
続いて、レピータ装置10の全体動作を説明する。図8は、第1の実施形態に係るレピータ装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
レピータ装置10は、電源オンの後、装置の動作に必要な初期設定を行う(ステップS01)。具体的には、制御部18は、各種の設定値を初期設定部20から読み出す。
例えば、制御部18は、振幅変動及び同期検波部19の動作に必要な参照信号に関する設定(例えば、当該信号の振幅や周期等等)を行う。あるいは、制御部18は、アンテナ15からアンテナ11への電波の回り込みの有無を判定する閾値(同期検波出力から当該電波の回り込みを判定する閾値)を初期設定部20から読み出す。以降の説明において、電波の回りこみを判断する閾値を「回り込み判定閾値」と表記する。
あるいは、制御部18は、増幅部13及び増幅部16の活性、非活性(オン、オフ)の判断に必要な閾値を初期設定部20から読み出す。以降の説明において、増幅部13及び増幅部16の活性、非活性を判断する際の閾値を「活性化閾値」と表記する。あるいは、制御部18は、増幅部13及び増幅部16のゲイン初期設定値(ATT初期設定値)や設定可能なゲイン最大値等を初期設定部20から読み出す。
検波器17は、アンテナ11が基地局30から受信した下り電波(下り信号)を検波し、下り電波の受信レベルを測定可能とする(ステップS02)。
制御部18は、ステップS02で検出された検波出力(受信レベル)に対して閾値処理を実行する(ステップS03)。具体的には、制御部18は、検出された受信レベルが増幅部13等の活性化閾値以上か否か判定する。
受信レベルが活性化閾値以上の場合(ステップS03、Yes分岐)、制御部18は、基地局30から下り電波を受信したと判断し、増幅部13及び増幅部16を活性化する(ステップS04)。
対して、受信レベルが活性化閾値より小さい場合(ステップS03、No分岐)、制御部18は、増幅部13及び増幅部16を非活性化する(ステップS05)。その後、制御部18は、ステップS03の判定処理に戻る。
制御部18は、振幅変動及び同期検波部19が出力する同期検波出力に対して閾値処理を実行する(ステップS06)。具体的には、同期検波信号のレベル(大きさ)が回り込み判定閾値以上か否か判定する。
同期検波出力のレベルが回り込み判定閾値以上の場合(ステップS06、Yes分岐)、制御部18は、アンテナ15からの電波がアンテナ11に回り込んでいると判断する。この場合、制御部18は、増幅部13及び増幅部16のゲインを下げる(ATT設定値を上げる;ステップS07)。
対して、同期検波出力のレベルが回り込み判定閾値より小さい場合(ステップS06、No分岐)、制御部18は、アンテナ15からの電波はアンテナ11に回り込んでいないと判断する。この場合、制御部18は、増幅部13及び増幅部16のゲインを上げる(ATT設定値を下げる;ステップS08)。
制御部18は、所定期間待機する(ステップS09)。制御部18は、予め定められた適切な待ち時間の経過後、ステップS02に戻り、上記ステップS02からS09までの動作を繰り返す。
このように、制御部18は、同期検波信号に基づきアンテナ15から放射された電波がアンテナ11に回り込んでいると判定された場合、増幅部13のゲインを下げる(減衰器202aの減衰量を大きくする)。一方、制御部18は、同期検波信号に基づきアンテナ15から放射された電波がアンテナ11に回り込んでいないと判定された場合、増幅部13のゲインを上げる(減衰器202aの減衰量を小さくする)。
制御部18は、電波の回り込みが発生しなくなるまで当該処理を繰り返す。当該処理を繰り返すことで、制御部18は、電波の回り込みが発生しない最大のゲインを増幅部13及び増幅部16に設定できる。即ち、制御部18は、アンテナ15から放射された電波がアンテナ11に回り込まない上限のゲイン設定値(ATT設定値)を減衰器202aに設定する。
なお、制御部18は、ゲイン設定に関し、初期設定時にはステップS01のゲイン初期設定値から開始する。その後、2回目以降の処理では、制御部18は、現設定値から処理を始め、順次、ゲインを上下させる。制御部18は、当該ゲインの上下によって、回りこみ閾値を超える設定値と超えない設定値を検索することで、回り込み判定閾値を超えない上限のゲイン設定値を求める。または、制御部18は、ゲイン最大値を設定しても電波の回り込みが発生しないと判断したときは、当該ゲイン最大値を増幅部13及び増幅部16に設定すればよい。
あるいは、制御部18は、ゲイン設定に関し、ゲイン最大値から処理を始め、同期検波出力のレベルが回り込み判定閾値を下回るまで、図8に示す処理を継続してもよい。制御部18は、回り込み判定閾値を超えない上限のゲイン設定値を求めることができれば、どのような設定値で処理を始めてもよい。
また、制御部18は、安定した動作のために、上記方法によって決定したゲイン設定値から一定のマージンを差し引いたゲインを増幅部13及び増幅部16に設定してもよい。
レピータ装置10は、図8に示す動作によって、アンテナ15からの電波がアンテナ11に回り込む量を適宜監視し、増幅部13及び増幅部16のゲインを調整する。当該調整によって、環境変化に応じて迅速にゲイン設定が可能なレピータ装置10が提供される。
なお、上記実施形態では、上り電波用の増幅部16も、増幅部13と連動して動作することを説明した。しかし、上り信号用にアンテナ15側に検波器等を設けることで、上り信号がない場合には、上りの増幅を停止するスリープ機能等がレピータ装置10に実装されてもよい。当該スリープ機能によって、レピータ装置10は、上りの電波がある場合に、下りと同一なゲイン設定となるように増幅部16を制御してもよい。
さらに、上記実施形態では、上りの電波と下りの電波の周波数が異なり、これらが区別でき、且つ、検波器17で必要な帯域の検波ができることが前提として説明が行われている。しかし、必要に応じて、適宜、フィルタ等を使用し必要周波数を切り出して検波してもよいことは勿論である。
なお、上記実施形態では、増幅部13に内蔵された減衰器202aを用いて下り電波に振幅変動を生じさせることを説明した。しかし、当該振幅変動の発生は他の手段によって実現してもよい。例えば、レピータ装置10は、振幅変調器を用いて振幅変動を発生してもよい。しかし、上記説明したように、減衰器202aを用いて振幅変動を生じさせる方式は、回路規模や簡便さ等の面からメリットが多く、好ましい方式である。
以上のように、第1の実施形態に係るレピータ装置10は、アンテナ11からの受信レベルを同期検波することで、アンテナ15から放射される電波の回り込み発生の有無を判定する。レピータ装置10は、回り込み発生有無を判定することで、電波の回り込みの発生しない送信ゲインに増幅部16の利得を最適化できる。その結果、レピータ装置10の設置環境の変化に応じて、迅速にゲイン調整が完了する。また、レピータ装置10は、振幅変調器等を用いずに、簡易な構成によって振幅変動を発生させている。即ち、レピータ装置10は、既存の構成に振幅変動及び同期検波部19を追加することで実現可能である。
レピータ装置10の機能は、例えば、メモリ402に格納されたプログラムをCPU401が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
レピータ装置10は、コンピュータを搭載し、当該コンピュータにプログラムを実行させることでレピータ装置10の機能が実現できる。また、レピータ装置10は、当該プログラムによりレピータ装置10の制御方法を実行する。
[変形例]
なお、上記実施形態にて説明したレピータ装置10の構成、動作等は例示であって、その構成等を限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、増幅部13において、利得を設定するための減衰器と微小な振幅変動を実現するための減衰器は同一のものとして説明している。しかし、増幅部13は、増幅部13の利得を設定するための減衰器と、微小な振幅変動を与える減衰器と、をそれぞれ備えていてもよい。
また、上記実施形態では、振幅変動及び同期検波部19の「同期検波機能」はハードウェアによって実現する構成を説明した。しかし、検波器17の出力信号(検波出力)に対する信号処理(ソフトウェアによる演算処理)によってフィルタリング等が実行され、同期検波が実現されてもよい。即ち、アナログ回路の振幅変調や二乗検波回路で信号抽出を行うことなく、検波後の演算処理をソフトウェアで実現してもよい。
さらに、レピータ装置10を複数台、多段に連続して接続する運用も考えられる。この場合、各レピータ装置10は、同一周期の微小な振幅変動が与えられると、自装置の第2のアンテナ出力からの回り込みか、前段(基地局側に近い)他のレピータ装置10の第2のアンテナ出力からの変動なのか判別できない。このような場合、レピータ装置10は、自装置の増幅前に予定する振幅変動の周期で同期検波を行い、検波出力が得られた場合には、振幅変動の周期を変更(例えば、1/2の周期)した後、自装置の増幅器を活性化すればよい。その結果、各レピータ装置10は、前段のレピータ装置10からの電波と回り込みの電波が区別可能であり、変更した周期の同期検波信号によって自装置の第2のアンテナからの回りこみ量を検出できる。
上記説明で用いた流れ図(フローチャート、シーケンス図)では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
上記の実施形態は本願開示の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、上記説明したすべての構成が必要であることを意図したものではない。また、複数の実施形態について説明した場合には、各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。例えば、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることや、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、実施形態の構成の一部について他の構成の追加、削除、置換が可能である。
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、電波を中継するレピータ装置に好適に適用可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、減衰器でゲインを調整する増幅部と、
前記減衰器に対する設定値を用いて、前記ゲイン調整された無線信号を送信する第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こすと共に、前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成する、振幅変動及び同期検波部と、
前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、前記減衰器のゲインを下げる、制御部と、
を備える、レピータ装置。
[付記2]
前記制御部は、前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいないと判定された場合、前記減衰器のゲインを上げる、付記1に記載のレピータ装置。
[付記3]
前記制御部は、前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込まない上限のゲイン設定値を前記減衰器に設定する、付記1又は2に記載のレピータ装置。
[付記4]
前記制御部は、前記減衰器に設定するATT(Attenuator)設定値を含む第1の増幅部制御信号を前記振幅変動及び同期検波部に出力し、
前記振幅変動及び同期検波部は、前記ATT設定値と振幅が周期的に変化する参照信号に基づいて、前記設定値が周期的に変化する振幅変動ATT設定値を生成し、前記生成された振幅変動ATT設定値を含む第2の増幅部制御信号を前記増幅部に出力する、付記1乃至3のいずれか一項に記載のレピータ装置。
[付記5]
前記制御部は、前記参照信号を生成し、前記生成された参照信号を前記振幅変動及び同期検波部に出力する、付記4に記載のレピータ装置。
[付記6]
前記振幅変動及び同期検波部は、前記ATT設定値に前記参照信号を加算することで、前記振幅変動ATT設定値を生成する、付記5に記載のレピータ装置。
[付記7]
前記第1のアンテナが受信した無線信号の受信レベルを検知する、検波器をさらに備える、付記1乃至6のいずれか一項に記載のレピータ装置。
[付記8]
前記振幅変動及び同期検波部は、前記検波器が出力する検波信号と前記参照信号に基づいて、前記同期検波信号を生成する、付記4乃至6のいずれか一項に記載のレピータ装置。
[付記9]
前記振幅変動及び同期検波部は、前記検波信号と前記検波信号を反転させた信号を、前記参照信号に基づいて切り替えて出力することで、前記同期検波信号を生成する、付記8に記載のレピータ装置。
[付記10]
自装置の動作状態を出力する出力部をさらに備える、付記1乃至9のいずれか一項に記載のレピータ装置。
[付記11]
前記振幅変動及び同期検波部は、前記検波信号にハイパスフィルターを適用する、付記9又は10に記載のレピータ装置。
[付記12]
前記無線信号は、基地局から移動局に向かう下りの無線信号である、付記1乃至11のいずれか一項に記載のレピータ装置。
[付記13]
第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、第2のアンテナから送信される無線信号として減衰器でゲインを調整する増幅部を備える、レピータ装置において、
前記減衰器に対する設定値を用いて、前記第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こし、
前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成し、
前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、前記減衰器のゲインを下げる、レピータ装置の制御方法。
なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。即ち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 レピータ装置
11 アンテナ
12 デュプレクサ
13 増幅部
14 デュプレクサ
15 アンテナ
16 増幅部
17 検波器
18 制御部
19 振幅変動及び同期検波部
20 初期設定部
21 表示部
30 基地局
40 移動局
100 レピータ装置
101 増幅部
102 振幅変動及び同期検波部
103 制御部
201a 増幅器
201b 増幅器
202a 減衰器
202b 減衰器
203a 制御回路
203b 制御回路
301 加算器
302 ハイパスフィルター
303 反転増幅器
304 スイッチ
305 ローパスフィルター
401 CPU
402 メモリ
403 クロック回路
501 参照信号
502 振幅変動
503 検波信号
504 HPF出力
505 反転検波信号
506 同期検波信号

Claims (11)

  1. 第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、減衰器でゲインを調整する増幅部と、
    前記減衰器に対する設定値を用いて、前記ゲイン調整された無線信号を送信する第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こすと共に、前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成する、振幅変動及び同期検波部と、
    前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、前記減衰器のゲインを下げる、制御部と、
    を備える、レピータ装置。
  2. 前記制御部は、前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいないと判定された場合、前記減衰器のゲインを上げる、請求項1に記載のレピータ装置。
  3. 前記制御部は、前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込まない上限のゲイン設定値を前記減衰器に設定する、請求項1又は2に記載のレピータ装置。
  4. 前記制御部は、前記減衰器に設定するATT(Attenuator)設定値を含む第1の増幅部制御信号を前記振幅変動及び同期検波部に出力し、
    前記振幅変動及び同期検波部は、前記ATT設定値と振幅が周期的に変化する参照信号に基づいて、前記設定値が周期的に変化する振幅変動ATT設定値を生成し、前記生成された振幅変動ATT設定値を含む第2の増幅部制御信号を前記増幅部に出力する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレピータ装置。
  5. 前記制御部は、前記参照信号を生成し、前記生成された参照信号を前記振幅変動及び同期検波部に出力する、請求項4に記載のレピータ装置。
  6. 前記振幅変動及び同期検波部は、前記ATT設定値に前記参照信号を加算することで、前記振幅変動ATT設定値を生成する、請求項5に記載のレピータ装置。
  7. 前記第1のアンテナが受信した無線信号の受信レベルを検知する、検波器をさらに備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレピータ装置。
  8. 前記振幅変動及び同期検波部は、前記検波器が出力する検波信号と前記参照信号に基づいて、前記同期検波信号を生成する、請求項4乃至6のいずれか一項に記載のレピータ装置。
  9. 前記振幅変動及び同期検波部は、前記検波信号と前記検波信号を反転させた信号を、前記参照信号に基づいて切り替えて出力することで、前記同期検波信号を生成する、請求項8に記載のレピータ装置。
  10. 自装置の動作状態を出力する出力部をさらに備える、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のレピータ装置。
  11. 第1のアンテナで受信された無線信号を増幅器で増幅し、第2のアンテナから送出される無線信号として減衰器でゲインを調整する増幅部を備える、レピータ装置において、
    前記減衰器に対する設定値を用いて、前記第2のアンテナから送信される無線信号に周期的な振幅変動を起こし、
    前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいるか否かを検出するための同期検波信号を生成し、
    前記同期検波信号に基づき前記第2のアンテナから放射された電波が前記第1のアンテナに回り込んでいると判定された場合、前記減衰器のゲインを下げる、レピータ装置の制御方法。
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