JP2023020375A - パネル体のドア体支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】正面パネル体2の吊元側端縁部に、ドア体4を可及的に天井面Hに近接せしめるように取り付けて、天井面Hとのあいだの間隙Xを狭くして覗き見等の不心得行為の防止をする。【解決手段】上側ヒンジ金具5の縦片部5aが、該縦片部5aの下半側部位を、正面パネル体2の本来の取り付け面部となる縦フレーム2cに設けた補強板9に取り付ける一方、上半側部位を、上フレーム2dに取り付け固定した補助金具10に設けた第一取り付け片部10dに取り付けるようにして、ドア体4を、取り付け強度を確保しながら高位に取り付けて天井面Hとのあいだの間隙Xを狭くする。【選択図】図7
Description
本発明は、トイレブースを建て付ける際等に設けられるパネル体のドア体支持構造の技術分野に関するものである。
一般に、例えばトイレブースを建て付けるにあたり、正面のパネル体に、上下のヒンジ金具を介して開き戸方式のドア体を開閉自在に取り付けたものがあるが、このような場合に、天井面と、パネル体やドア体の上端縁とのあいだを上部空間(欄間空間)が設けられたものとすることが多用されていたが、近時、この上部空間から覗き見をしたり、カメラやビデオを用いて盗撮する等の不心得行為が多発し、社会的な問題になっている。そこでこれを回避するため、パネル体については、該パネル体の上端部に凹溝状部を形成し、該凹溝状部に、天井面に設けた天井レールからの垂下片を入り込ませるようにすることで塞ぐ構成にしたものが提唱されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながらドア体については、パネル体の開口側の側縁部に上下のヒンジ金具(例えばグレビティヒンジ(gravity hinge))を介して縦軸回りに開閉自在に支持する構成(例えば特許文献2参照)にしたものが採用され、このため、ドア体上端縁部と天井面とのあいだは間隙を存したままのものであり、この間隙から覗き見をする等の不心得行為がなされることを払拭できない状態であった。
しかしながらドア体については、パネル体の開口側の側縁部に上下のヒンジ金具(例えばグレビティヒンジ(gravity hinge))を介して縦軸回りに開閉自在に支持する構成(例えば特許文献2参照)にしたものが採用され、このため、ドア体上端縁部と天井面とのあいだは間隙を存したままのものであり、この間隙から覗き見をする等の不心得行為がなされることを払拭できない状態であった。
ところで、前記従来のようにドア体をヒンジ金具を用いて開閉自在に支持する場合に、上側のヒンジ金具として縦片部と上片部とを備えた逆L字形のものとし、そして縦片部をパネル体の吊元側端縁部に取り付け、上片部から下方に向けて突出したヒンジ軸を、ドア体の上端縁部に設けたヒンジ受けに縦軸周りに回動自在に支持した構成にしている。
そしてこのような逆L字形をした上側ヒンジ金具を用いてパネル体にドア体の上端縁部を取り付ける場合、パネル体の上端縁を天井面から離間して上部空間を有するものとし、そして該上部空間を天井レールにより覆蓋する構成にしたものでは、パネル体は天井面よりも低い配置になるため、ドア体についても、上端縁が天井面から離間した上部空間が設けられたものとならざるを得ないが、ドア体は開閉移動するものであるため、パネル体のように天井レールによって上部空間を塞ぐことはできず開口したままの状態となって覗き見等の不心得行為を防止することが難しい等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
そしてこのような逆L字形をした上側ヒンジ金具を用いてパネル体にドア体の上端縁部を取り付ける場合、パネル体の上端縁を天井面から離間して上部空間を有するものとし、そして該上部空間を天井レールにより覆蓋する構成にしたものでは、パネル体は天井面よりも低い配置になるため、ドア体についても、上端縁が天井面から離間した上部空間が設けられたものとならざるを得ないが、ドア体は開閉移動するものであるため、パネル体のように天井レールによって上部空間を塞ぐことはできず開口したままの状態となって覗き見等の不心得行為を防止することが難しい等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、床面と天井面とのあいだに立設されるパネル体の吊元側端縁部に、ドア体を上下のヒンジ金具を介して縦軸回りに回動自在に支持してなるパネル体のドア体支持構造であって、上側のヒンジ金具は、パネル体吊元側端縁部に設けた取り付け面に取り付けられる縦片部と、該縦片部の上端からドア体上方に向けて折曲される上片部と、該上片部から下方に向けて突出したヒンジ軸とを備え、ドア体の上端部を、前記ヒンジ軸をドア体上端縁部に設けたヒンジ受けに組み込むことで縦軸回りに回動自在に支持した構成にするにあたり、前記縦片部を、該縦片部の上半側部位が前記取り付け面の上端縁よりも上方に突出する状態で下半側部位を取り付け面に取り付けることで上片部を天井面に近接対向させてドア体上端縁部と天井面とのあいだの間隙を幅狭にしたことを特徴とするパネル体のドア体支持構造である。
請求項2の発明は、前記パネル体には、取り付け面の上端縁よりも上方に突出する取り付け片部を備えた補助金具が取り付けられ、該取り付け片部に、縦片部上半側部位が取り付けられることを特徴とする請求項1記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項3の発明は、パネル体の上端縁部には、跨片部と、該跨片部の前後両端縁から上方に延出した脚片部とにより凹溝状部が形成された上フレームが設けられ、補助金具は、跨片部に取り付け固定される固定片部を備え、該固定片部の吊元側端縁から取り付け片部が起立形成されていることを特徴とする請求項2記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項4の発明は、パネル体は、吊元側端縁部に縦フレームが設けられ、該縦フレームに取り付けた補強板が取り付け面となり、取り付け片部は補強板と面一になるよう構成されることを特徴とする請求項2または3記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項5の発明は、凹溝状部に、天井面に取り付けた天井レールの垂下片が内嵌することで天井面とパネル体上端縁とのあいだが閉塞され、補助金具には、固定片部の前後方向少なくとも一方の端縁部から起立形成され、垂下片に取り付けられる第二の取り付け片部が設けられていること特徴とする請求項3または4記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項6の発明は、第二の取り付け片部は、垂下片が前後方向外側に当接する状態で該垂下片に取り付けられることを特徴とする請求項5記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項2の発明は、前記パネル体には、取り付け面の上端縁よりも上方に突出する取り付け片部を備えた補助金具が取り付けられ、該取り付け片部に、縦片部上半側部位が取り付けられることを特徴とする請求項1記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項3の発明は、パネル体の上端縁部には、跨片部と、該跨片部の前後両端縁から上方に延出した脚片部とにより凹溝状部が形成された上フレームが設けられ、補助金具は、跨片部に取り付け固定される固定片部を備え、該固定片部の吊元側端縁から取り付け片部が起立形成されていることを特徴とする請求項2記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項4の発明は、パネル体は、吊元側端縁部に縦フレームが設けられ、該縦フレームに取り付けた補強板が取り付け面となり、取り付け片部は補強板と面一になるよう構成されることを特徴とする請求項2または3記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項5の発明は、凹溝状部に、天井面に取り付けた天井レールの垂下片が内嵌することで天井面とパネル体上端縁とのあいだが閉塞され、補助金具には、固定片部の前後方向少なくとも一方の端縁部から起立形成され、垂下片に取り付けられる第二の取り付け片部が設けられていること特徴とする請求項3または4記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項6の発明は、第二の取り付け片部は、垂下片が前後方向外側に当接する状態で該垂下片に取り付けられることを特徴とする請求項5記載のパネル体のドア体支持構造である。
請求項1の発明とすることにより、パネル体の吊元側端縁部にドア体を開閉自在に支持するための上側ヒンジ金具縦片部を、上半側部位がパネル体に設けた取り付け面の上端縁よりも上方に突出する状態で下半側部位が該取り付け面に取り付けられることになり、この結果、上片部が天井面に近接してドア体上端縁部を、天井面に近接対向させて天井面とのあいだの間隙を幅狭にする状態での取り付けができ、覗き見等の不心得行為の防止が図れることになる。
請求項2の発明とすることにより、パネル体に設けた取り付け面部の上端縁よりも上方に突出した上側ヒンジ金具の上半側部位が、パネル体に設けられた補助金具の取り付け片部に取り付けられることになる結果、上側ヒンジ金具のパネル体側への取り付けが確実になって取り付け強度が損なわれることを回避できる。
請求項3の発明とすることにより、補助金具は、パネル体に設けられる上フレームの跨片部に固定されることになり、この結果、上側ヒンジ金具は、パネル体の取り付け面部だけでなく、補助金具を介してパネル体の上フレームにも取り付けられたものとなって強度アップされた取り付けがなされることになる。
請求項4の発明とすることにより、上側ヒンジ金具は、縦片部の下側部位が縦フレーム、換言すればパネル体に設けた補強板に取り付けられるものとなって補強がなされる一方で、上側部位が取り付けられる取り付け片部は、補強板と面一になるよう形成されるため、縦片部の縦フレームおよび取り付け片部への取り付けに支障を来すことがない。
請求項5の発明とすることにより、パネル体の上端縁部と天井面とのあいだの上部空間が、天井面に設けた天井レールによって閉塞されたものとなるが、この場合に該閉塞する天井レールの垂下片に、補助金具に設けた第二の取り付け片部が取り付けられるため、補助金具の躯体側への取り付けもなされることになって、更なるドア体取り付け強度の向上が図れることになる。
請求項6の発明とすることにより、垂下片が前後方向外側に位置する状態で第二取り付け片部との取り付けがなされることになる結果、第二取り付け片部が垂下片に隠された状態での取り付けとなって視認性が損なわれることを回避できることになる。
請求項2の発明とすることにより、パネル体に設けた取り付け面部の上端縁よりも上方に突出した上側ヒンジ金具の上半側部位が、パネル体に設けられた補助金具の取り付け片部に取り付けられることになる結果、上側ヒンジ金具のパネル体側への取り付けが確実になって取り付け強度が損なわれることを回避できる。
請求項3の発明とすることにより、補助金具は、パネル体に設けられる上フレームの跨片部に固定されることになり、この結果、上側ヒンジ金具は、パネル体の取り付け面部だけでなく、補助金具を介してパネル体の上フレームにも取り付けられたものとなって強度アップされた取り付けがなされることになる。
請求項4の発明とすることにより、上側ヒンジ金具は、縦片部の下側部位が縦フレーム、換言すればパネル体に設けた補強板に取り付けられるものとなって補強がなされる一方で、上側部位が取り付けられる取り付け片部は、補強板と面一になるよう形成されるため、縦片部の縦フレームおよび取り付け片部への取り付けに支障を来すことがない。
請求項5の発明とすることにより、パネル体の上端縁部と天井面とのあいだの上部空間が、天井面に設けた天井レールによって閉塞されたものとなるが、この場合に該閉塞する天井レールの垂下片に、補助金具に設けた第二の取り付け片部が取り付けられるため、補助金具の躯体側への取り付けもなされることになって、更なるドア体取り付け強度の向上が図れることになる。
請求項6の発明とすることにより、垂下片が前後方向外側に位置する状態で第二取り付け片部との取り付けがなされることになる結果、第二取り付け片部が垂下片に隠された状態での取り付けとなって視認性が損なわれることを回避できることになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はトイレブースであって、該トイレブース1は、左右に複数個が連設されているが、便器Tを囲繞する状態で正面パネル体(本発明の「パネル体」に相当する。)2と、奥行きパネル体3と、左右の正面パネル体2間に形成される開口部Eを開閉するドア体4とを備えて構成されているが、該ドア体4は、正面パネル体2の吊元側端縁部に開閉自在に取り付けられたものとなっている。
そして前記正面パネル体2は、表裏面板2a間にハニカムコア材等のコア材2bが充填され、縦向きとなった左右の縦フレーム(図面においては吊元側の縦フレーム2cのみを図示)、横向きとなった上下フレーム(図面においては上フレーム(上側横フレーム)2dのみを図示)によって四周が囲繞される状態で枠組み形成されている。そして正面パネル体2の下端縁部については、床面Fに取り付けた床レール(下レール)7により床面Fとのあいだの隙間(下部空間)が塞がれた状態となっているが、この構造は公知(例えば前記特許文献1参照)であり、その詳細は本発明とは直接関係がないので省略する。
そして前記正面パネル体2は、表裏面板2a間にハニカムコア材等のコア材2bが充填され、縦向きとなった左右の縦フレーム(図面においては吊元側の縦フレーム2cのみを図示)、横向きとなった上下フレーム(図面においては上フレーム(上側横フレーム)2dのみを図示)によって四周が囲繞される状態で枠組み形成されている。そして正面パネル体2の下端縁部については、床面Fに取り付けた床レール(下レール)7により床面Fとのあいだの隙間(下部空間)が塞がれた状態となっているが、この構造は公知(例えば前記特許文献1参照)であり、その詳細は本発明とは直接関係がないので省略する。
これに対し正面パネル体2の上端縁部には、前述したように上フレーム2dが設けられているが、該上フレーム2dは、跨片部2fと、該跨片部2fの前後両端縁が上方に延出した脚片部2gとによって凹溝状部2eが形成されたものとなっており、上フレーム2dの吊元側の端縁部は、前記吊元側の縦フレーム2cの上側端縁部に左右方向内側から当接する状態で枠組み形成されたものになっており、この場合に縦フレーム2cは、上端縁が上フレーム2dの前後脚片部2gの上端縁と同高さとなるよう設定されている。
因みに本実施の形態の上フレーム2dの前後の脚片部2gは、上端縁部が前後方向内側に折曲した逆L字形をしているものであって、表裏面板2aが該脚片部2gの前記折曲した上端縁部にまで至るよう折曲されており、該表裏面板2aの脚片部2g上端縁部にまで至るよう折曲された面部が正面パネル体2の上端縁2hを構成するようになっている。
正面パネル体2の上端縁2hと天井面Hとは隙間(欄間空間、上部空間)Sを存したものとなっているが、天井面Hには、冂字形をした天井レール8の跨片部8aがビス8bを介して取り付けられており、該跨片部8aから垂下した垂下片8cが凹溝状部2eに嵌入することで前記隙間Sを塞いだものとなっており、このようにすることで正面パネル体2と天井面Hとのあいだの隙間Sから覗き見をする等の不心得行為ができないよう構成されている。
因みに本実施の形態の上フレーム2dの前後の脚片部2gは、上端縁部が前後方向内側に折曲した逆L字形をしているものであって、表裏面板2aが該脚片部2gの前記折曲した上端縁部にまで至るよう折曲されており、該表裏面板2aの脚片部2g上端縁部にまで至るよう折曲された面部が正面パネル体2の上端縁2hを構成するようになっている。
正面パネル体2の上端縁2hと天井面Hとは隙間(欄間空間、上部空間)Sを存したものとなっているが、天井面Hには、冂字形をした天井レール8の跨片部8aがビス8bを介して取り付けられており、該跨片部8aから垂下した垂下片8cが凹溝状部2eに嵌入することで前記隙間Sを塞いだものとなっており、このようにすることで正面パネル体2と天井面Hとのあいだの隙間Sから覗き見をする等の不心得行為ができないよう構成されている。
これに対し縦フレーム2cは、左右方向内側が開口し外側が跨片部2iとなった匸字形をしたものであって、吊元側において、該側の縦フレーム2cには、前記表裏面板2aの左右端縁板部2jが、縦フレーム2cよりもドア体4側(左右方向外方側)に向けて突出したものが、該左右端縁板部2jから左右方向内側に向けて傾斜し、そして縦フレーム跨片部2iに対して間隙を存する状態で平行状に対向する中央板部2kが形成されたものとなっており、このようにすることで正面パネル体2の吊元側端縁部のエッジ部を形成しているが、中央板部2kの上端部には開口2lが切り欠き形成されている。
一方、吊元側縦フレーム2cの跨片部2iは、上端縁2nが上フレーム跨片部2fと同高さか僅かに低位置まで(上フレーム跨片部2fよりも上方に突出しない状態)となるよう切り欠かれることで切り欠き部2mが形成されたものとなっており、該跨片部2iの切り欠き部2mより下側部位には、上端縁が上フレーム跨片部2fよりも上方に突出しない状態で補強板9が設けられており、該補強板9の左右方向外面が縦片部5aの取り付け面(本発明の「取り付け面」に相当する。)となっている。
一方、吊元側縦フレーム2cの跨片部2iは、上端縁2nが上フレーム跨片部2fと同高さか僅かに低位置まで(上フレーム跨片部2fよりも上方に突出しない状態)となるよう切り欠かれることで切り欠き部2mが形成されたものとなっており、該跨片部2iの切り欠き部2mより下側部位には、上端縁が上フレーム跨片部2fよりも上方に突出しない状態で補強板9が設けられており、該補強板9の左右方向外面が縦片部5aの取り付け面(本発明の「取り付け面」に相当する。)となっている。
10は上側ヒンジ金具5を正面パネル体2の吊元側部位に取り付けるための補助金具であって、該補助金具10は、該補助金具10の下片になる固定片部10aが上フレーム跨片部2fに当接する状態で凹溝状部2e内に組み込まれ、そして該固定片部10aを、ビス10bを介して上フレーム跨片部2fに取り付けることで前記正面パネル体2の上端縁部に取り付けられることになるが、固定片部10aは左右方向外方(吊元側)に向けて延出し、該延出端縁部10cからは、前記縦フレーム跨片部2iの切り欠き部2mから左右方向外方に突出して補強板9と面一になる状態で第一の取り付け片部10dが上方に向けて折曲形成されているが、該第一取り付け片部10dは、本実施の形態においては上端縁が正面パネル体2の上端縁2hと略同高さ(本実施の形態では僅かに取り付け片部10dが高位になっている。)までとなるように設定されている。
一方、前記上側ヒンジ金具5は、縦片部5aと上片部5bとを備えた逆L字形をし、縦片部5aが正面パネル体2側に取り付けられ、上片部5bに設けたヒンジ軸5cがドア体4の上端面部4bに設けたヒンジ受け11に組み込まれることになり、この様に取り付け構成されることでドア体4は、上端側がヒンジ軸5cを縦軸として回動自在に軸支されることになる。
そしてこの場合の縦片部5aの正面パネル体2側への取り付けが次のようにして実行される。
そしてこの場合の縦片部5aの正面パネル体2側への取り付けが次のようにして実行される。
前記上側ヒンジ金具5は、縦片部5aの下半側部位(下側部、下半部)を補強板9に当接し、上半側部位(上側部、上半部)を第一取り付け片部10dに当接した状態で、ビス5dを介して補強板9および第一取り付け板部10dに取り付けることになり、この様にして上側ヒンジ金具5を取り付けることで、該上側ヒンジ金具5は、上片部5bが、正面パネル体2の上端縁2hよりも上方に位置して天井面Hに近接対向する状態で取り付けられることになり、これによって天井面Hとドア体4の上端面部4bとのあいだの間隙(上部空間)Xを幅狭にして覗き見等の不心得行為ができないように配慮されたものとなっている。
さらに補助金具10には、固定片部10aの前後方向一方の端縁部から上方に向けて第二の取り付け片部10eが折曲形成されているが、該第二取り付け片部10eは、前記凹溝状部2eに内嵌した一対の垂下片8cのうちの一方の垂下片8cの内面に当接する状態で、パネル体上端縁2nよりも上方に延出されたものとなっており、そして第二取り付け片部10eの前記突出した部位においてビス10fを介して垂下片8cに取り付けられる構成になっている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、ドア体4を正面パネル体2に上下ヒンジ金具5、6を介して開閉自在に軸支するにあたり、上側ヒンジ金具5については、正面パネル体2の吊元側端縁部の取り付け面となる補強板9に取り付けられる縦片部5aと、該縦片部5aの上端からドア体4の上端面部4bの上方に向けて折曲される上片部5bと、該上片部5bから下方に向けて突出したヒンジ軸5cとを備えたもので構成され、そしてドア体4の上端部を、ドア体4に設けたヒンジ受け11に組み込むことで縦軸回りに回動自在に支持されたものとなるが、この場合に、前記縦片部5aを、該縦片部5aの上半側部位が取り付け板面となる補強板9の上端縁よりも上方に突出する状態で、下半側部位を補強板9に取り付けることで、上片部5bを天井面Hに近接対向させてドア体4の上端面部4bと天井面Hとのあいだの間隙Xを幅狭にすることができ、この結果、該間隙Xから覗き見等の不心得行為をすることの防止が図れることになる。
しかもこの場合に、前記パネル体4には、補強板9の上端縁よりも上方に突出する第一取り付け片部10dを備えた補助金具10が取り付けられ、そして該第一取り付け片部10dに、縦片部5aの上半側部位が取り付けられることになる結果、上側ヒンジ金具5のパネル体4側への取り付けが確実になって、縦片部5aの下半側部位を補強板9を介して正面パネル体2に取り付けてドア体4を高位に取り付けたものでありながら、取り付け強度が損なわれることを回避できる。
しかも前記第一取り付け片部10dが形成される補助金具10は、正面パネル体2の上フレーム2dの跨片部2fに取り付け固定される固定片部10aを有したものであり、そして該固定片部10aの吊元側端縁部10cから前記第一取り付け片部10dが起立形成されたものであるため、上側ヒンジ金具5は、正面パネル体2の縦フレーム2cに補強板9を介して取り付けられるだけでなく、補助金具10を介して正面パネル体2の上フレーム2dにも取り付けられたものとなって強度アップされた取り付けがなされることになる。
そして縦フレーム2cに設けられる補強板9と、上フレーム2dに設けられる補助金具10の第一取り付け片部10dとは、縦片部5aを取り付けるための外側面同士が面一になるよう構成される結果、縦片部5aを縦フレーム2c側、上フレーム2d側という縦横方向が異なったものに取り付けるものであっても縦片部5aの取り付けに支障を来すことがない。
そして縦フレーム2cに設けられる補強板9と、上フレーム2dに設けられる補助金具10の第一取り付け片部10dとは、縦片部5aを取り付けるための外側面同士が面一になるよう構成される結果、縦片部5aを縦フレーム2c側、上フレーム2d側という縦横方向が異なったものに取り付けるものであっても縦片部5aの取り付けに支障を来すことがない。
そしてこのようにドア体4を正面パネル体2に上側ヒンジ金具5を介して取り付けたものであるが、この場合に、天井面Hに取り付けた天井レール8の垂下片8cが、上フレーム2dに形成される凹溝状部2eに内嵌することで天井面とパネル体上端縁とのあいだの間隙Sが閉塞されたものになっているが、この場合にさらに、補助金具固定片部10aの前後方向少なくとも一方の端縁部から起立形成された第二取り付け片部10eが前記垂下片8cに取り付けられる結果、補助金具10を、天井レール8を介する状態で躯体側への取り付けもなされることになって、ドア体4の取り付け強度の更なる向上が図れることになる。
しかもこの場合に、第二取り付け片部10eは、垂下片8cが前後方向外側に当接する状態で該垂下片8cに取り付けられる結果、第二取り付け片部10eが垂下片8cに隠された状態での取り付けとなって視認性が損なわれることを回避できることになる。
しかもこの場合に、第二取り付け片部10eは、垂下片8cが前後方向外側に当接する状態で該垂下片8cに取り付けられる結果、第二取り付け片部10eが垂下片8cに隠された状態での取り付けとなって視認性が損なわれることを回避できることになる。
本発明は、トイレブースを建て付ける際等に設けられるパネル体のドア体支持構造として利用することができる。
1 トイレブース
2 正面パネル体
2c 縦フレーム
2d 上フレーム
2e 凹溝状部
2f 跨片部
2g 脚片部
2h 上端縁
4 ドア体
4b 上端面部
5 上側ヒンジ金具
5a 縦片部
5b 上片部
5c ヒンジ軸
8 天井レール
8c 垂下片
9 補強板
10 補助金具
10a 固定片部
10d 第一取り付け片部
10e 第二取り付け片部
10f ビス
11 ヒンジ受け
2 正面パネル体
2c 縦フレーム
2d 上フレーム
2e 凹溝状部
2f 跨片部
2g 脚片部
2h 上端縁
4 ドア体
4b 上端面部
5 上側ヒンジ金具
5a 縦片部
5b 上片部
5c ヒンジ軸
8 天井レール
8c 垂下片
9 補強板
10 補助金具
10a 固定片部
10d 第一取り付け片部
10e 第二取り付け片部
10f ビス
11 ヒンジ受け
Claims (6)
- 床面と天井面とのあいだに立設されるパネル体の吊元側端縁部に、ドア体を上下のヒンジ金具を介して縦軸回りに回動自在に支持してなるパネル体のドア体支持構造であって、
上側のヒンジ金具は、パネル体吊元側端縁部に設けた取り付け面に取り付けられる縦片部と、該縦片部の上端からドア体上方に向けて折曲される上片部と、該上片部から下方に向けて突出したヒンジ軸とを備え、
ドア体の上端部を、前記ヒンジ軸をドア体上端縁部に設けたヒンジ受けに組み込むことで縦軸回りに回動自在に支持した構成にするにあたり、
前記縦片部を、該縦片部の上半側部位が前記取り付け面の上端縁よりも上方に突出する状態で下半側部位を取り付け面に取り付けることで上片部を天井面に近接対向させてドア体上端縁部と天井面とのあいだの間隙を幅狭にしたことを特徴とするパネル体のドア体支持構造。 - 前記パネル体には、取り付け面の上端縁よりも上方に突出する取り付け片部を備えた補助金具が取り付けられ、該取り付け片部に、縦片部上半側部位が取り付けられることを特徴とする請求項1記載のパネル体のドア体支持構造。
- パネル体の上端縁部には、跨片部と、該跨片部の前後両端縁から上方に延出した脚片部とにより凹溝状部が形成された上フレームが設けられ、
補助金具は、跨片部に取り付け固定される固定片部を備え、該固定片部の吊元側端縁から取り付け片部が起立形成されていることを特徴とする請求項2記載のパネル体のドア体支持構造。 - パネル体は、吊元側端縁部に縦フレームが設けられ、該縦フレームに取り付けた補強板が取り付け面となり、取り付け片部は補強板と面一になるよう構成されることを特徴とする請求項2または3記載のパネル体のドア体支持構造。
- 凹溝状部に、天井面に取り付けた天井レールの垂下片が内嵌することで天井面とパネル体上端縁とのあいだが閉塞され、
補助金具には、固定片部の前後方向少なくとも一方の端縁部から起立形成され、垂下片に取り付けられる第二の取り付け片部が設けられていること特徴とする請求項3または4記載のパネル体のドア体支持構造。 - 第二の取り付け片部は、垂下片が前後方向外側に当接する状態で該垂下片に取り付けられることを特徴とする請求項5記載のパネル体のドア体支持構造。
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