JP2023019128A - 車両用駆動伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の大型化を抑制しながら低コストにギヤノイズを低減することができる車両用駆動伝達装置を実現する。【解決手段】車両用駆動伝達装置は、駆動源に駆動連結された入力軸(10)と、入力軸(10)と一体的に回転する第1ギヤ(11)と、カウンタ軸と一体的に回転する第2ギヤ(31)とを備える。第1ギヤ(11)は、第1ギヤ第1部分(11A)と第1ギヤ第2部分(11B)とを備え、第2ギヤ(31)は、第1ギヤ第1部分(11A)に噛み合う第2ギヤ第1部分(31A)と、第1ギヤ第2部分(11B)に噛み合う第2ギヤ第2部分(31B)とを備える。第1ギヤ第1部分(11A)と第1ギヤ第2部分(11B)とは、逆向きのはすば歯車で構成され、軸方向(L)に離間して配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用駆動伝達装置に関する。
駆動源に駆動連結された入力軸と、カウンタギヤ機構と、車輪に駆動連結された差動歯車装置とを備え、これらが互いに異なる軸上に配置された車両用駆動伝達装置が利用されている。このような車両用駆動伝達装置の一例が、国際公開第2013/011564号(特許文献1)に開示されている。
特許文献1の車両用駆動伝達装置は、駆動源(電動機16)に駆動連結された入力軸(入力軸34)と、入力軸と一体的に回転する第1ギヤ(カウンタドライブギヤ18)と、第1ギヤに噛み合うとともにカウンタ軸(カウンタ軸36)と一体的に回転する第2ギヤ(カウンタドリブンギヤ20)と、カウンタ軸と一体的に回転する第3ギヤ(ファイナルドライブギヤ22)と、第3ギヤに噛み合う第4ギヤ(ファイナルドリブンギヤ24)を有する差動歯車装置(差動機構26)とを備えている。特許文献1の車両用駆動伝達装置では、ギヤの噛み合い率を高めてギヤノイズを低減するため、第1ギヤ乃至第4ギヤとして、はすば歯車が用いられている。
しかし、はすば歯車どうしが噛み合うことによってスラスト力が発生し、入力軸を支持する軸受やカウンタ軸を支持する軸受に大きな荷重が作用する。このため、これらの軸受として比較的大型のものを用いる必要があり、コストアップや装置全体の大型化に繋がる可能性があった。
国際公開第2013/011567号
そこで、はすば歯車を用いてギヤノイズを低減しつつ、装置全体の大型化を抑制することができる車両用駆動伝達装置の実現が望まれる。
本開示に係る車両用駆動伝達装置は、
第1軸上に配置され、駆動源に駆動連結された入力軸と、
前記第1軸上に配置され、前記入力軸と一体的に回転するように連結された第1ギヤと、
前記第1軸とは異なるとともに前記第1軸と平行な第2軸上に配置されたカウンタ軸と、
前記第2軸上に配置され、前記カウンタ軸と一体的に回転するように連結されているとともに前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤと、
前記第2軸上に配置され、前記カウンタ軸と一体的に回転するように連結された第3ギヤと、
前記第1軸及び前記第2軸とは異なるとともに前記第1軸と平行な第3軸上に配置され、前記第3ギヤに噛み合っているとともに車輪に駆動連結された第4ギヤと、を備え、
前記第1軸、前記第2軸、及び前記第3軸に平行な方向を軸方向として、
前記第1ギヤは、第1ギヤ第1部分と第1ギヤ第2部分とを備え、
前記第1ギヤ第1部分と前記第1ギヤ第2部分とは、それぞれ、ねじれ角が互いに同じで、且つ、ねじれ方向が互いに逆向きのはすば歯車で構成され、
前記第2ギヤは、前記第1ギヤ第1部分に噛み合う第2ギヤ第1部分と、前記第1ギヤ第2部分に噛み合う第2ギヤ第2部分とを備え、
前記第2ギヤ第1部分と前記第2ギヤ第2部分とは前記軸方向に互いに離間して配置され、前記第2ギヤ第1部分と前記第2ギヤ第2部分との前記軸方向の間に前記第3ギヤが配置されている。
この構成によれば、第1ギヤを構成する第1ギヤ第1部分と第1ギヤ第2部分とがそれぞれはすば歯車で構成されるため、これらに噛み合う、第2ギヤを構成する第2ギヤ第1部分と第2ギヤ第2部分も同様にそれぞれはすば歯車で構成される。そして、第1ギヤ第1部分と第2ギヤ第1部分とが噛み合い、第1ギヤ第2部分と第2ギヤ第2部分とが噛み合うことによってそれぞれスラスト力が生じるが、ねじれ方向が互いに逆向きとされていることで、一対の噛み合い部分において生じるスラスト力を互いに減殺することができる。これにより、ギヤノイズを低減しながら、入力軸を支持する軸受やカウンタ軸を支持する軸受に作用する荷重を小さく抑えることができる。その結果、小型の軸受を用いることができ、低コスト化や装置全体の小型化を図ることができる。また、第1ギヤ第1部分と第1ギヤ第2部分、第2ギヤ第1部分と第2ギヤ第2部分とは、それぞれ軸方向に互いに離間して配置されるため、これらをはすば歯車に形成する際の歯面の加工が、これら2つの部分を一体的なやまば歯車とするよりも容易である。よって、この点からも低コスト化を図ることができる。以上のように、本構成によれば、はすば歯車を用いてギヤノイズを低減しつつ、装置全体の大型化を抑制し、さらには低コスト化も図ることができる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
実施形態の車両用駆動伝達装置を含む車両用駆動装置のスケルトン図 車両用駆動伝達装置の断面図 図2の部分拡大図 第1ギヤ及び第2ギヤの歯面の様子を示す模式図
車両用駆動伝達装置の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、車両を駆動するための車両用駆動装置100において、駆動源PSの駆動力を車輪W側に伝達するために設けられる車両用駆動伝達装置1を例として説明する。なお、本実施形態では、駆動源PSとして回転電機MGが用いられており、本実施形態の車両用駆動装置100は電動車両用駆動装置として構成されている。
図1に示すように、車両用駆動装置100は、駆動源PSとしての回転電機MGと、車両用駆動伝達装置1とを備えている。車両用駆動伝達装置1は、駆動源PS(回転電機MG)に駆動連結された入力軸10と、カウンタギヤ機構30と、差動歯車装置40と、車輪Wに駆動連結された出力軸50とを備えている。また、車両用駆動伝達装置1は、入力軸10と一体的に回転する第1ギヤ11と、カウンタギヤ機構30に含まれる第2ギヤ31及び第3ギヤ32と、差動歯車装置40に含まれる第4ギヤ41とを備えている。これらは、ケース(駆動装置ケース)6内に収容されている。
なお、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
また、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を意味する。この概念には、2つの回転要素が一体回転するように連結された状態や、2つの回転要素が1つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態が含まれる。このような伝動部材には、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材(軸、歯車機構、ベルト、チェーン等)が含まれ、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置(摩擦係合装置や噛み合い式係合装置等)が含まれても良い。
回転電機MG、入力軸10、及び第1ギヤ11は、第1軸X1上に配置されている。第2ギヤ31及び第3ギヤ32を含むカウンタギヤ機構30は、第1軸X1とは異なるとともに第1軸X1と平行な第2軸X2上に配置されている。第4ギヤ41を含む差動歯車装置40は、第1軸X1及び第2軸X2とは異なるとともに第1軸X1と平行な第3軸X3上に配置されている。
本実施形態では、これらの第1軸X1、第2軸X2、及び第3軸X3に平行な方向を「軸方向L」と言う。また、軸方向Lの一方側であって本実施形態では入力軸10に対して回転電機MGが配置された側を「軸方向第1側L1」と言い、その反対側(軸方向Lの他方側)となる、本実施形態では回転電機MGに対して入力軸10が配置された側を「軸方向第2側L2」と言う。
駆動源PSとしての回転電機MGは、ケース6に固定されたステータStと、このステータStの径方向内側に回転自在に支持されたロータRoとを有する。回転電機MGは、蓄電装置(図示せず)から電力の供給を受けて力行し、或いは、車両の慣性力等によって発電した電力を蓄電装置に供給して蓄電させる。ロータRoは、ロータ軸Axと一体的に回転するように連結されている。本実施形態のロータ軸Axは、中空軸として形成されており、軸方向第2側L2の端部でその径方向内側に挿入された入力軸10と一体的に回転するように連結されている。
入力軸10は、駆動源PSとしての回転電機MGに駆動連結されている。入力軸10は、ロータRoに連結されたロータ軸Axと一体的に回転するように連結されている。入力軸10は、第1ギヤ11に対して軸方向第1側L1の部分がロータ軸Axに連結されている。図2に示すように、入力軸10は、一対の入力軸受71を介してケース6に支持されている。本実施形態では、入力軸10は、軸方向第2側L2で、一対の入力軸受71のうちの一方を介してケース6を構成する端部支持壁61に支持されているとともに、軸方向第1側L1で、ロータ軸Axと一対の入力軸受71のうちの他方とを介してケース6を構成する中間支持壁65に支持されている。
第1ギヤ11は、入力軸10と一体的に回転するように連結されている。本実施形態の第1ギヤ11は、2つのギヤ部分に分割されており、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとを有している。この点に関しては、第2ギヤ31についての説明と合わせて後述する。第1ギヤ11は、カウンタギヤ機構30の第2ギヤ31に噛み合っている。第1ギヤ11は、いわゆるカウンタドライブギヤとして機能する。
本実施形態では、第1軸X1上にパーキングギヤ24が配置されている。パーキングギヤ24は、入力軸10と一体的に回転するように連結されている。また、車両用駆動伝達装置1には、パーキングギヤ24に係合するパーキングロック機構PLが備えられている。パーキングロック機構PLは、パーキングギヤ24に係合した状態で当該パーキングギヤ24の回転を規制することで、停車中の車両の車輪Wの回転を規制する。パーキングロック機構PLは、パーキングギヤ24から離脱した状態で、当該パーキングギヤ24、ひいては車輪Wの回転を許容する。
カウンタギヤ機構30は、第2ギヤ31と、第3ギヤ32と、これらを連結するカウンタ軸33とを有する。第2ギヤ31は、入力軸10と一体的に回転する第1ギヤ11に噛み合っている。本実施形態の第2ギヤ31は、2つのギヤ部分に分割されており、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとを有している。この点に関しては、第1ギヤ11についての説明と合わせて後述する。第3ギヤ32は、第2ギヤ31よりも小径に形成されている。第3ギヤ32は、差動歯車装置40の第4ギヤ41に噛み合っている。第2ギヤ31は、いわゆるカウンタドリブンギヤとして機能し、第3ギヤ32は、いわゆるファイナルドライブギヤとして機能する。
カウンタ軸33は、第2ギヤ31及び第3ギヤ32と一体的に回転するように連結されている。カウンタ軸33は、一対のカウンタ軸受72を介してケース6に支持されている。本実施形態では、カウンタ軸33は、軸方向第2側L2で、一対のカウンタ軸受72のうちの一方を介して端部支持壁61に支持されているとともに、軸方向第1側L1で、一対のカウンタ軸受72のうちの他方を介して中間支持壁65に支持されている。
差動歯車装置40は、第4ギヤ41と差動本体部42とを有している。第4ギヤ41は、カウンタギヤ機構30の第3ギヤ32に噛み合っている。第4ギヤ41は、いわゆるファイナルドリブンギヤとして機能する。第4ギヤ41は、差動本体部42と一体的に回転するように連結されている。差動本体部42は、左右一対の出力軸50に駆動連結されている。差動本体部42は、第4ギヤ41に入力される入力軸10側からの回転及びトルクを、一対の出力軸50に分配して伝達する。本例では、差動本体部42は、傘歯車を用いた差動歯車機構を用いて構成されている。一対の出力軸50は、それぞれ車輪Wに駆動連結されている。これにより、車両用駆動伝達装置1は、駆動源PSである回転電機MGのトルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させることができる。
車両用駆動伝達装置1を構成する入力軸10、第1ギヤ11、パーキングギヤ24、第2ギヤ31、第3ギヤ32、カウンタ軸33、及び第4ギヤ41は、ケース6に収容されている。図2には、その一部のみが示されているが、ケース6は、車両用駆動伝達装置1の各構成部品の径方向外側を覆う周壁と、軸方向第2側L2の端部を軸方向Lに覆う端部支持壁61と、軸方向第1側L1の端部を軸方向Lに覆う第2端部支持壁と、回転電機MGの収容空間と入力軸10及びカウンタギヤ機構30の収容空間とを軸方向Lに区画する中間支持壁65とを有している。
端部支持壁61は、入力軸受支持部62とカウンタ軸受支持部63とを有している。入力軸受支持部62は、一対の入力軸受71のうちの一方を支持する部位である。入力軸受支持部62は、円筒状の内周面を有しており、この内周面に入力軸受71の外輪が嵌合されている。カウンタ軸受支持部63は、一対のカウンタ軸受72のうちの一方を支持する部位である。カウンタ軸受支持部63は、円筒状の内周面を有しており、この内周面にカウンタ軸受72の外輪が嵌合されている。本例では、入力軸受支持部62とカウンタ軸受支持部63とは(さらに、軸方向第2側L2の入力軸受71とカウンタ軸受72とは)、それらの軸方向Lの配置領域が互いに重複するように配置されている。
なお、2つの部材の配置に関して、「特定方向視で重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線に直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が存在することを意味する。
中間支持壁65は、入力軸受支持部66とカウンタ軸受支持部67とを有している。入力軸受支持部66は、一対の入力軸受71のうちの他方を支持する部位である。入力軸受支持部66は、円筒状の内周面を有しており、この内周面に入力軸受71の外輪が嵌合されている。カウンタ軸受支持部67は、一対のカウンタ軸受72のうちの他方を支持する部位である。カウンタ軸受支持部67は、円筒状の内周面を有しており、この内周面にカウンタ軸受72の外輪が嵌合されている。本例では、入力軸受支持部66とカウンタ軸受支持部67とは(さらに、軸方向第1側L1の入力軸受71とカウンタ軸受72とは)、それらの軸方向Lの配置領域が互いに重複するように配置されている。
上述したように、本実施形態の車両用駆動伝達装置1において、第1ギヤ11は、2つのギヤ部分に分割されており、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとを有している。図1~図3に示すように、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとは、軸方向Lに離間して配置されている。本実施形態では、第1ギヤ第2部分11Bは、第1ギヤ第1部分11Aよりも軸方向第1側L1に配置されており、より具体的には、第1ギヤ第1部分11Aに対してパーキングギヤ24を挟んで軸方向第1側L1に配置されている。すなわち、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの間に、パーキングギヤ24が配置されている。
図3に示すように、入力軸10は、軸方向第2側L2の領域に、他の部位に比べて大径に形成された大径部12を有している。この大径部の外周面に、第1ギヤ11の一部を構成する第1ギヤ第1部分11Aが形成されている。本例では、第1ギヤ第1部分11Aは、入力軸10(大径部12)と一体的に形成されている。この第1ギヤ第1部分11Aは、カウンタギヤ機構30の第2ギヤ31を構成する第2ギヤ第1部分31Aに噛み合っている。
大径部12に対して軸方向第2側L2に、入力軸受71が配置されている。入力軸受71は、大径部12に対して軸方向第2側L2から当接する状態で、入力軸10に外嵌されている。また、入力軸10の外周面には、外歯係合部13が形成されている。外歯係合部13は、第1ギヤ第1部分11Aよりも軸方向第1側L1であって、ロータ軸Axとの連結部位よりも軸方向第2側L2に形成されている。
大径部12に対して軸方向第1側L1から当接する状態で、パーキングギヤ形成部材20が入力軸10に固定されている。パーキングギヤ形成部材20は、円筒状に形成された円筒状本体部21と、円筒状本体部21から径方向に延びる円板状部23とを有している。円筒状本体部21は、入力軸10に外嵌されて固定されている。円板状部23の外周面に、パーキングギヤ24が形成されている。本実施形態では、円筒状本体部21は、軸方向第1側L1の内周面側に、軸方向第2側L2に向かって窪む軸方向凹部22を有している。入力軸10の外歯係合部13は、この軸方向凹部22に収まる状態で設けられている。
パーキングギヤ形成部材20に対して軸方向第1側L1から当接する状態で、第1分割ギヤ形成部材15が入力軸10と一体的に回転するように連結されている。第1分割ギヤ形成部材15は、入力軸10よりも大きい径の円筒状に形成された円筒状本体部16を有する。この円筒状本体部16の外周面に第1ギヤ第2部分11Bが形成されているとともに、内周面に内歯係合部17が形成されている。第1ギヤ第2部分11Bは、カウンタギヤ機構30の第2ギヤ31を構成する第2ギヤ第2部分31Bに噛み合っている。内歯係合部17は、入力軸10に形成された外歯係合部13に係合している。内歯係合部17と外歯係合部13とは、本実施形態ではスプライン係合により相対回転不能に連結されている。
第1ギヤ第2部分11Bは、その中央位置が円筒状本体部16における軸方向Lの中央位置に対して軸方向第1側L1に偏った位置となるように形成されている。内歯係合部17は、その中央位置が円筒状本体部16における軸方向Lの中央位置に対して軸方向第2側L2に偏った位置となるように形成されている。こうして、外周面側の第1ギヤ第2部分11Bと内周面側の内歯係合部17とが、軸方向Lにずらして配置されている。本実施形態では、入力軸10との連結部分となっている内歯係合部17が、第1ギヤ第2部分11Bの歯部に対して軸方向第2側L2にずらして配置されている。より具体的には、内歯係合部17の軸方向Lの中央位置が、第1ギヤ第2部分11Bの歯部の軸方向Lの中央位置に対して軸方向第2側L2にずらして配置されている。
本実施形態では、内歯係合部17は、パーキングギヤ形成部材20の軸方向凹部22に収まるように配置されており、第1ギヤ第2部分11Bは、パーキングギヤ形成部材20の軸方向第1側L1の端面に軸方向第1側L1から当接している。そのため、内歯係合部17の全体が、第1ギヤ第2部分11Bの歯部の全体に対して軸方向第2側L2にずらして配置されている。また、第1分割ギヤ形成部材15は、円筒状本体部16が、パーキングギヤ形成部材20の軸方向凹部22の内面に軸方向第1側L1から当接している。
第1分割ギヤ形成部材15に対して、軸方向第1側L1から、ロータ軸Ax及びそれに外嵌された入力軸受71が当接している。円筒状本体部16に対してロータ軸Axが当接するとともに、第1ギヤ第2部分11Bに対して入力軸受71が当接している。こうして、第1軸X1上では、一対の入力軸受71の軸方向Lの間に、第1ギヤ第1部分11A、パーキングギヤ24、及び第1ギヤ第2部分11Bが配置されている。第1ギヤ第1部分11A、パーキングギヤ24、及び第1ギヤ第2部分11Bは、軸方向第2側L2から軸方向第1側L1に向かって記載の順に配置されている。
図2に示すように、第1ギヤ11が2つのギヤ部分に分割されていることに対応して、当該第1ギヤ11に噛み合う第2ギヤ31も2つのギヤ部分に分割されており、第2ギヤ31は、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとを有している。第2ギヤ第1部分31Aは、第1ギヤ第1部分11Aに噛み合っており、第2ギヤ第2部分31Bは、第1ギヤ第2部分11Bに噛み合っている。
また、本実施形態では、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとが軸方向Lに離間して配置されていることに対応して、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bも、軸方向Lに離間して配置されている。本実施形態では、第2ギヤ第2部分31Bは、第2ギヤ第1部分31Aよりも軸方向第1側L1に配置されており、より具体的には、第2ギヤ第1部分31Aに対して第3ギヤ32を挟んで軸方向第1側L1に配置されている。すなわち、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの間に、第3ギヤ32が配置されている。なお、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの間隔は、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの間隔と等しくなっている。
図2に示すように、カウンタ軸33は、軸方向Lの中央部に、他の部位に比べて大径に形成された大径部を有しており、この大径部の外周面に第3ギヤ32が形成されている。第3ギヤ32とパーキングギヤ24とは、それらの軸方向Lの配置領域が互いに重複するように配置されている。また、第3ギヤ32は、パーキングギヤ形成部材20と同程度の軸方向Lの長さを有している。そして、第3ギヤ32は、その軸方向Lの配置領域が、パーキングギヤ形成部材20の軸方向Lの配置領域と重複する(ここでは特に、パーキングギヤ形成部材20の軸方向Lの配置領域の全体と重複する)ように配置されている。
第3ギヤ32に対して軸方向第2側L2から当接する状態で、第2分割ギヤ形成部材35がカウンタ軸33と一体的に回転するように連結されている。第2分割ギヤ形成部材35とカウンタ軸33とは、スプライン係合によって一体的に回転するように連結されている。第2分割ギヤ形成部材35の外周面に、第2ギヤ第1部分31Aが形成されている。また、第2分割ギヤ形成部材35に対して軸方向第2側L2から当接する状態で、カウンタ軸受72がカウンタ軸33に外嵌されている。
また、第3ギヤ32に対して軸方向第1側L1から当接する状態で、第3分割ギヤ形成部材36がカウンタ軸33と一体的に回転するように連結されている。第3分割ギヤ形成部材36とカウンタ軸33とは、スプライン係合によって一体的に回転するように連結されている。第3分割ギヤ形成部材36の外周面に、第2ギヤ第2部分31Bが形成されている。また、第3分割ギヤ形成部材36に対して軸方向第1側L1から当接する状態で、カウンタ軸受72がカウンタ軸33に外嵌されている。
こうして、第2軸X2上では、一対のカウンタ軸受72の軸方向Lの間に、第2ギヤ第1部分31A、第3ギヤ32、及び第2ギヤ第2部分31Bが配置されている。第2ギヤ第1部分31A、第3ギヤ32、及び第2ギヤ第2部分31Bは、軸方向第2側L2から軸方向第1側L1に向かって記載の順に配置されている。
このように、
入力軸10、カウンタ軸33、第1ギヤ11、第2ギヤ31、第3ギヤ32、及び第4ギヤ41を収容するケース6を備え、
入力軸10は、一対の入力軸受71を介してケース6に支持され、
カウンタ軸33は、一対のカウンタ軸受72を介してケース6に支持され、
一対の入力軸受71の軸方向Lの間に、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとが配置され、
一対のカウンタ軸受72の軸方向Lの間に、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bと第3ギヤ32とが配置されていることが好ましい。
この構成によれば、一対の入力軸受71のうちの一方と第1ギヤ第1部分11Aとの軸方向Lの距離、及び、一対の入力軸受71のうちの他方と第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの距離を、それぞれ短くしやすい。よって、一対の入力軸受71に作用する荷重を小さく抑えやすくなり、その結果、入力軸受71の小型化を図ることができる。同様に、一対のカウンタ軸受72のうちの一方と第2ギヤ第1部分31Aとの軸方向Lの距離、及び、一対のカウンタ軸受72のうちの他方と第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの距離を、それぞれ短くしやすい。よって、一対のカウンタ軸受72に作用する荷重を小さく抑えやすくなり、その結果、カウンタ軸受72の小型化を図ることができる。
図4に、第1ギヤ11(第1ギヤ第1部分11A,第1ギヤ第2部分11B)及び第2ギヤ31(第2ギヤ第1部分31A,第2ギヤ第2部分31B)の歯面の様子を模式的に示している。図4において、各ギヤ11,31に表示された周方向に並ぶ複数の線分は、それぞれの歯の歯先面を示すものであり、歯先面が所定の周方向幅を有する場合にはその周方向中心で代表されているものとする。
この図に示すように、第1ギヤ第1部分11A、第1ギヤ第2部分11B、第2ギヤ第1部分31A、及び第2ギヤ第2部分31Bは、それぞれ、はすば歯車で構成されている。このような構成において、第1ギヤ第1部分11Aのギヤ歯のピッチと第1ギヤ第2部分11Bのギヤ歯のピッチとは互いに同じに設定されている(図4において「Pi」と表示)。また、第1ギヤ第1部分11Aのねじれ方向と第1ギヤ第2部分11Bのねじれ方向とは互いに逆向きに設定されている。さらに、第1ギヤ第1部分11Aのねじれ角と第1ギヤ第2部分11Bのねじれ角とは互いに同じに設定されている。
なお、第1ギヤ第1部分11Aと第2ギヤ第1部分31Aとが噛み合い、第1ギヤ第2部分11Bと第2ギヤ第2部分31Bとが噛み合うことから、第2ギヤ第1部分31Aのギヤ歯のピッチと第2ギヤ第2部分31Bのギヤ歯のピッチも、第1ギヤ第1部分11A及び第2ギヤ第1部分31Aのギヤ歯のピッチと同じに設定されている。また、第2ギヤ第1部分31Aのねじれ方向と第2ギヤ第2部分31Bのねじれ方向とは互いに逆向きに設定されている。さらに、第2ギヤ第1部分31Aのねじれ角と第2ギヤ第2部分31Bのねじれ角とは互いに同じに設定されている。
このように、本実施形態の車両用駆動伝達装置1は、
第1軸X1上に配置され、駆動源PSに駆動連結された入力軸10と、
第1軸X1上に配置され、入力軸10と一体的に回転するように連結された第1ギヤ11と、
第1軸X1とは異なるとともに第1軸X1と平行な第2軸X2上に配置されたカウンタ軸33と、
第2軸X2上に配置され、カウンタ軸33と一体的に回転するように連結されているとともに第1ギヤ11に噛み合う第2ギヤ31と、
第2軸X2上に配置され、カウンタ軸33と一体的に回転するように連結された第3ギヤ32と、
第1軸X1及び第2軸X2とは異なるとともに第1軸X1と平行な第3軸X3上に配置され、第3ギヤ32に噛み合っているとともに車輪Wに駆動連結された第4ギヤ41と、を備え、
第1軸X1、第2軸X2、及び第3軸X3に平行な方向を軸方向Lとして、
第1ギヤ11は、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとを備え、
第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとは、それぞれ、ねじれ角が互いに同じで、且つ、ねじれ方向が互いに逆向きのはすば歯車で構成され、
第2ギヤ31は、第1ギヤ第1部分11Aに噛み合う第2ギヤ第1部分31Aと、第1ギヤ第2部分11Bに噛み合う第2ギヤ第2部分31Bとを備え、
第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとは軸方向Lに互いに離間して配置され、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの間に第3ギヤ32が配置されている。
なお、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとは、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの間隔に合わせて軸方向Lに互いに離間して配置されている。
この構成によれば、第1ギヤ11を構成する第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとがそれぞれはすば歯車で構成されるため、これらに噛み合う、第2ギヤ31を構成する第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bも同様にそれぞれはすば歯車で構成される。そして、第1ギヤ第1部分11Aと第2ギヤ第1部分31Aとが噛み合い、第1ギヤ第2部分11Bと第2ギヤ第2部分31Bとが噛み合うことによってそれぞれスラスト力が生じるが、ねじれ方向が互いに逆向きとされていることで、一対の噛み合い部分において生じるスラスト力を互いに減殺することができる。これにより、ギヤノイズを低減しながら、入力軸10を支持する軸受やカウンタ軸33を支持する軸受に作用する荷重を小さく抑えることができる。その結果、小型の軸受を用いることができ、低コスト化や装置全体の小型化を図ることができる。また、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11B、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとは、それぞれ軸方向Lに互いに離間して配置されるため、これらをはすば歯車に形成する際の歯面の加工が容易である。例えば、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11B、及び、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bのそれぞれを一体的なやまば歯車とするよりも、歯面の加工が容易である。よって、この点からも低コスト化を図ることができる。以上のように、本実施形態の構成によれば、はすば歯車を用いてギヤノイズを低減しつつ、装置全体の大型化を抑制し、さらには低コスト化も図ることができる。
上述したように、本実施形態では第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとが軸方向Lに離間して配置され、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bも軸方向Lに離間して配置されている。そして、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの間にパーキングギヤ24が配置され、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの間に第3ギヤ32が配置されている。そして、パーキングギヤ24は、第2ギヤ第1部分31Aと第2ギヤ第2部分31Bとの軸方向Lの間であって第3ギヤ32よりも径方向外側の空間を部分的に利用して配置されている。
このように、
第1軸X1上に配置され、入力軸10と一体的に回転するように連結されたパーキングギヤ24と、
パーキングギヤ24に係合してパーキングギヤ24の回転を規制するパーキングロック機構PLと、をさらに備え、
第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの間にパーキングギヤ24が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、軸方向Lにおける第3ギヤ32の配置領域を有効活用してパーキングギヤ24を配置することができる。よって、装置全体の小型化を図ることができる。
図4に示すように、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとは、同位相で配置されるのではなく、位相を異ならせて配置されている。本実施形態では、第1ギヤ第1部分11Aの山部分と同じ周方向位置には第1ギヤ第2部分11Bの谷部分が位置し、第1ギヤ第1部分11Aの谷部分と同じ周方向位置には第1ギヤ第2部分11Bの山部分が位置している。すなわち、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとは、ギヤ歯の1/2ピッチ分ずらして(言い換えれば、位相を180°ずらして)配置されている。
このように、
第1ギヤ第1部分11Aのギヤ歯のピッチと第1ギヤ第2部分11Bのギヤ歯のピッチとが同じであり、
第1ギヤ第1部分11Aのギヤ歯の周方向位置と第1ギヤ第2部分11Bのギヤ歯の周方向位置とが、ギヤ歯の1/2ピッチ分ずらして配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1ギヤ第1部分11Aと第2ギヤ第1部分31Aとの噛み合いにより生じるギヤノイズと、第1ギヤ第2部分11Bと第2ギヤ第2部分31Bとの噛み合いにより生じるギヤノイズとを、逆位相とすることができる。よって、車両用駆動装置100の全体でのギヤノイズを効果的に小さく抑えることができる。
ところで、本実施形態では、駆動源PSである回転電機MGが軸方向第1側L1に配置されており、その回転電機MGに近い側(軸方向第1側L1)に第1ギヤ第2部分11Bが配置され、遠い側(軸方向第2側L2)に第1ギヤ第1部分11Aが配置されている。このような構成では、駆動源PSからの距離が近い第1ギヤ第2部分11Bは、駆動源PSからの距離が遠い第1ギヤ第1部分11Aに比べて、軸心周りのねじれ量が小さくなりやすい。そして、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとでねじれ量が異なると、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとで伝達トルクに差が生じ、耐久性低下やギヤノイズ増大の要因となり得る。
これに対して、本実施形態の車両用駆動伝達装置1においては、
入力軸10における第1ギヤ第1部分11A及び第1ギヤ第2部分11Bの双方に対して軸方向Lの一方側である軸方向第1側L1の部分が駆動源PSに連結され、
第1ギヤ第2部分11Bは、第1ギヤ第1部分11Aよりも軸方向第1側L1に配置されており、
第1ギヤ第2部分11Bと入力軸10との連結部分が、第1ギヤ第2部分11Bの歯部に対して軸方向Lの他方側である軸方向第2側L2にずらして配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1ギヤ第2部分11Bと入力軸10との連結部分(内歯係合部17と外歯係合部13との係合箇所)の捩じり剛性が、第1ギヤ第1部分11Aと入力軸10との連結部分(大径部12)の捩じり剛性よりも低くなる。これにより、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとのねじれ量の差を小さくすることができる。よって、第1ギヤ第1部分11Aによって伝達される伝達トルクと第1ギヤ第2部分11Bによって伝達される伝達トルクとを均等に近づけることができる。従って、第1ギヤ第1部分11A及び第1ギヤ第2部分11Bの耐久性を向上させることができるとともに、ギヤノイズを低減することができる。
また、本実施形態では、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとがパーキングギヤ24を挟んで当該パーキングギヤ24の軸方向Lの両側に配置されているため、内歯係合部17と外歯係合部13との係合代を長く確保しやすい。さらに、パーキングギヤ24が形成されたパーキングギヤ形成部材20に軸方向凹部22が形成され、この軸方向凹部22の内部空間で内歯係合部17と外歯係合部13とが係合しているため、これらの係合代をさらに長く確保することができる。よって、第1ギヤ第2部分11Bが形成された第1分割ギヤ形成部材15の耐久性を向上させることができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとがギヤ歯の1/2ピッチ分ずらして配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとのズレ量は、例えばギヤ歯の3/4ピッチ分、2/3ピッチ分、1/3ピッチ分、1/4ピッチ分、・・・であっても良い。或いは、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとが同位相で配置されていても良い。
(2)上記の実施形態では、第1ギヤ第2部分11Bと入力軸10との連結部分(内歯係合部17と外歯係合部13との係合箇所)が第1ギヤ第2部分11Bの歯部に対して軸方向第2側L2にずらして配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1ギヤ第2部分11Bと入力軸10との連結部分(内歯係合部17と外歯係合部13との係合箇所)が、第1ギヤ第2部分11Bの歯部と同じ軸方向Lの範囲に配置されていても良い。すなわち、第1ギヤ第2部分11Bと入力軸10との連結部分の中央位置と、第1ギヤ第2部分11Bの歯部の軸方向Lの中央位置とが一致するように配置されていても良い。
(3)上記の実施形態では、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの間にパーキングギヤ24が配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、パーキングギヤ24が、第1ギヤ第1部分11Aよりも軸方向第2側L2又は第1ギヤ第2部分11Bよりも軸方向第1側L1に配置されていても良い。この場合、第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとの軸方向Lの間には、他の部品が配置されても良いし、何も配置されていなくても良い。或いは、パーキングギヤ24が設けられなくても良い。
(4)上記の実施形態では、一対の入力軸受71の軸方向Lの間に第1ギヤ第1部分11Aと第1ギヤ第2部分11Bとが配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1ギヤ第1部分11A及び第1ギヤ第2部分11Bのうちの少なくとも一方が、両方の入力軸受71よりも軸方向第2側L2又は軸方向第1側L1に配置されていても良い。この点に関しては、一対のカウンタ軸受72と第2ギヤ第1部分31A及び第2ギヤ第2部分31Bとの関係においても同様である。すなわち、第2ギヤ第1部分31A及び第2ギヤ第2部分31Bのうちの少なくとも一方が、両方のカウンタ軸受72よりも軸方向第2側L2又は軸方向第1側L1に配置されていても良い。
(5)上記の実施形態では、駆動源PSとして回転電機MGを備えた電動車両用の車両用駆動装置100に備えられる車両用駆動伝達装置1を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば駆動源PSとして回転電機MGに加え内燃機関を備えたハイブリッド車両用の車両用駆動装置に備えられる車両用駆動伝達装置1にも、本技術を適用することができる。或いは、駆動源PSとして内燃機関のみを備えたいわゆるエンジン車両用の車両用駆動装置に備えられる車両用駆動伝達装置1にも、本技術を適用することができる。
(6)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1:車両用駆動伝達装置、6:ケース、10:入力軸、11:第1ギヤ、11A:第1ギヤ第1部分、11B:第1ギヤ第2部分、12:大径部、13:外歯係合部、15:第1分割ギヤ形成部材、16:円筒状本体部、17:内歯係合部、20:パーキングギヤ形成部材、21:円筒状本体部、22:軸方向凹部、23:円板状部、24:パーキングギヤ、30:カウンタギヤ機構、31:第2ギヤ、31A:第2ギヤ第1部分、31B:第2ギヤ第2部分、32:第3ギヤ、33:カウンタ軸、35:第2分割ギヤ形成部材、36:第3分割ギヤ形成部材、40:差動歯車装置、41:第4ギヤ、42:差動本体部、50:出力軸、61:端部支持壁、62:入力軸受支持部、63:カウンタ軸受支持部、65:中間支持壁、66:入力軸受支持部、67:カウンタ軸受支持部、71:入力軸受、72:カウンタ軸受、100:車両用駆動装置、Ax:ロータ軸、L:軸方向、L1:軸方向第1側、L2:軸方向第2側、MG:回転電機、PL:パーキングロック機構、PS:駆動源、Ro:ロータ、St:ステータ、W:車輪、X1:第1軸、X2:第2軸、X3:第3軸

Claims (5)

  1. 第1軸上に配置され、駆動源に駆動連結された入力軸と、
    前記第1軸上に配置され、前記入力軸と一体的に回転するように連結された第1ギヤと、
    前記第1軸とは異なるとともに前記第1軸と平行な第2軸上に配置されたカウンタ軸と、
    前記第2軸上に配置され、前記カウンタ軸と一体的に回転するように連結されているとともに前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤと、
    前記第2軸上に配置され、前記カウンタ軸と一体的に回転するように連結された第3ギヤと、
    前記第1軸及び前記第2軸とは異なるとともに前記第1軸と平行な第3軸上に配置され、前記第3ギヤに噛み合っているとともに車輪に駆動連結された第4ギヤと、を備え、
    前記第1軸、前記第2軸、及び前記第3軸に平行な方向を軸方向として、
    前記第1ギヤは、第1ギヤ第1部分と第1ギヤ第2部分とを備え、
    前記第1ギヤ第1部分と前記第1ギヤ第2部分とは、それぞれ、ねじれ角が互いに同じで、且つ、ねじれ方向が互いに逆向きのはすば歯車で構成され、
    前記第2ギヤは、前記第1ギヤ第1部分に噛み合う第2ギヤ第1部分と、前記第1ギヤ第2部分に噛み合う第2ギヤ第2部分とを備え、
    前記第2ギヤ第1部分と前記第2ギヤ第2部分とは前記軸方向に互いに離間して配置され、前記第2ギヤ第1部分と前記第2ギヤ第2部分との前記軸方向の間に前記第3ギヤが配置されている、車両用駆動伝達装置。
  2. 前記第1軸上に配置され、前記入力軸と一体的に回転するように連結されたパーキングギヤと、
    前記パーキングギヤに係合して前記パーキングギヤの回転を規制するパーキングロック機構と、をさらに備え、
    前記第1ギヤ第1部分と前記第1ギヤ第2部分との前記軸方向の間に前記パーキングギヤが配置されている、請求項1に記載の車両用駆動伝達装置。
  3. 前記第1ギヤ第1部分のギヤ歯のピッチと前記第1ギヤ第2部分のギヤ歯のピッチとが同じであり、
    前記第1ギヤ第1部分のギヤ歯の周方向位置と前記第1ギヤ第2部分のギヤ歯の周方向位置とが、前記ギヤ歯の1/2ピッチ分ずらして配置されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動伝達装置。
  4. 前記入力軸、前記カウンタ軸、前記第1ギヤ、前記第2ギヤ、前記第3ギヤ、及び前記第4ギヤを収容するケースを備え、
    前記入力軸は、一対の入力軸受を介して前記ケースに支持され、
    前記カウンタ軸は、一対のカウンタ軸受を介して前記ケースに支持され、
    一対の前記入力軸受の前記軸方向の間に、前記第1ギヤ第1部分と前記第1ギヤ第2部分とが配置され、
    一対の前記カウンタ軸受の前記軸方向の間に、前記第2ギヤ第1部分と前記第2ギヤ第2部分と前記第3ギヤとが配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動伝達装置。
  5. 前記入力軸における前記第1ギヤ第1部分及び前記第1ギヤ第2部分の双方に対して前記軸方向の一方側である軸方向第1側の部分が前記駆動源に連結され、
    前記第1ギヤ第2部分は、前記第1ギヤ第1部分よりも前記軸方向第1側に配置されており、
    前記第1ギヤ第2部分と前記入力軸との連結部分が、前記第1ギヤ第2部分の歯部に対して前記軸方向の他方側である軸方向第2側にずらして配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用駆動伝達装置。
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