JP2023017467A - 駐車支援装置 - Google Patents

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智美 邉田
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Abstract

【課題】駐車スペースに駐車支援機能を利用して自車両を駐車させようとするに際し、駐車枠を認識することができない状況であっても駐車支援を可能にする。【解決手段】駐車支援装置1は、運転支援制御ユニット11を備え、運転支援制御ユニット11は、自車両M周辺の環境情報を各センサ21,26~28から取得し、この環境情報に基づいて駐車場に駐車されている駐車車両Pv間の駐車スペース幅Wpを求め、この駐車スペース幅Wpが自車両Mを駐車させるに際して必要とする仮想駐車枠41の必要駐車幅Wsよりも広い場合、この駐車スペース内に仮想駐車枠41を設定し、仮想駐車枠41内の靴跡51や轍101、及び仮想駐車枠41に面している駐車車両Pvに応じて駐車優先度を設定し、仮想駐車枠41に駐車優先度を紐付けして設定した推定駐車枠PsをHMIモニタ31に一括表示して、運転者に選択させる。【選択図】図1

Description

本発明は、路面に描画した駐車枠が認識できない駐車場において、複数の駐車スペースが検出された場合、運転者に選択させる際の駐車優先度を報知する駐車支援装置に関する。
従来、駐車場に設定されている駐車スペースを区画する駐車枠内に、自車両を運転者が駐車させる際の操作を支援し、運転者の負担を軽減する駐車支援装置が知られている。この種の駐車支援装置では、運転者が自車両を操作して駐車場内を走行させている際に、制御ユニットは、空いている駐車枠の候補を検出し、候補に掲げられた駐車枠をモニタに表示する。運転者は表示された駐車枠の候補から所望の駐車枠を選択する。
すると、制御ユニットは、運転者が選択した駐車枠に自車両を駐車させるための駐車誘導経路を設定する。そして、制御ユニットが自車両を駐車誘導経路に沿って駐車枠に誘導する。或いは、運転者が自車両を操作し、モニタに表示された駐車誘導経路に沿って駐車枠に駐車させる。
上述した従来の駐車支援装置では、自車両を駐車枠に駐車させるに際し、先ず、駐車可能な駐車枠を検出している。従って、駐車場の路面が積雪や冠水後に残った冠泥等によって覆われているために、路面に描画した駐車枠を認識することができない場合、駐車支援装置は自車両を駐車枠へ導く駐車誘導経路を構築することが困難になる。
運転者は駐車支援装置による駐車支援を、好環境下よりも、駐車枠の認識が困難な悪環境下でより必要とする。例えば、特許文献1(特開2006-7875号公報)には、並列駐車している駐車車両間に自車両の駐車可能なスペースがあるか否かを、先ず、両駐車車両の車幅方向中央間の距離から、各駐車車両の1/2の幅を減じて、両駐車車両間の隙間距離を求め、この隙間距離が、自車両の車幅に所定マージンを加算したよりも広い場合、駐車可能と判定する。そして、この隙間処理の中央を駐車予定領域の中央に設定して自車両を誘導する技術が開示されている。
特開2006-7875号公報
ところで、店舗等の駐車場に自車両を駐車しようとする場合、その駐車位置は、既に駐車されている車両(駐車車両)に応じて変化するため、常に一定の場所に駐車することは困難である。又、駐車場に設定されている駐車スペースのレイアウトも店舗毎に相違する。
従って、引用文献1に開示されているように、並列駐車している2台の駐車車両間に自車両を駐車することのできる隙間距離が検出されたとしても、路面が積雪や冠水後に残った冠泥等によって覆われている状態では、路面に描画されている駐車枠を認識することができないため、この隙間は駐車スペースではなく、駐車が禁止されている歩道や通行帯の可能性もある。
上述した引用文献1に開示されている技術では、単に、隣接する駐車車両間の隙間距離から自車両が駐車可能か否かを判定しているに過ぎない。そのため、制御ユニットは駐車枠間に設定された、駐車が禁止されている歩道や通行帯に自車両を誘導してしまう可能性がある。
しかし、制御ユニットが、駐車が禁止されている歩道や通行帯である可能性が高いと判断したスペースであっても、運転者は周辺の状況から明らかに駐車可能なスペースであると認識し、制御ユニットの判定と乖離した場合には、運転者に不快感を覚えさせることになる。一方、制御ユニットが、歩道や通行帯と判定したスペースを含めて全てのスペースを検出した都度に運転者に報知し、駐車するか否かの選択を要求することは、運転者に多大な負担を強いることになる。
本発明は、駐車スペースに駐車支援機能を利用して自車両を駐車させようとするに際し、駐車枠を認識することができない状況であり、駐車車両間の駐車スペースを検出した場合であっても、運転者に逐一選択を要求することによる運転者の負担を軽減させることのできる駐車支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、自車両を駐車場の駐車可能スペースに誘導させる駐車支援装置において、前記自車両周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記自車両の駐車に必要な仮想駐車枠を記憶する記憶部と、前記環境情報取得部で取得した前記環境情報に基づいて物標間の駐車スペースの幅を求める駐車間隔演算部と、前記駐車間隔演算部で求めた前記物標間の駐車スペースの幅と前記記憶部に記憶されている前記仮想駐車枠の幅とを比較する駐車幅比較部と、前記駐車幅比較部で前記駐車スペースの幅が前記仮想駐車枠の幅よりも広いと判定した場合、該駐車スペース内に前記仮想駐車枠を設定する仮想駐車枠設定部と、前記仮想駐車枠設定部で設定した前記仮想駐車枠内で、前記環境情報取得部で取得した前記環境情報に基づき移動痕跡を検出する移動痕跡検出部と、前記仮想駐車枠の前記自車両側の辺を除く少なくとも一辺に物標が面している否かを調べる物標検出部と、前記移動痕跡検出部で検出した前記移動痕跡と前記物標検出部で検出した前記仮想駐車枠に面している前記物標とに応じて、該仮想駐車枠の駐車優先度を設定する駐車優先度設定部と、前記仮想駐車枠設定部で設定した前記仮想駐車枠に前記駐車優先度設定部で設定した前記駐車優先度を紐付けした推定駐車枠を一括表示して運転者に選択させる表示選択部と、前記運転者が前記表示選択部で選択した前記推定駐車枠を目標駐車スペースに設定し、該目標駐車スペースに対して前記自車両を誘導する駐車支援部とを備える。
本発明によれば、仮想駐車枠に駐車優先度を紐付けして推定駐車枠を設定し、この推定駐車枠を表示選択部に一括表示して、運転者に選択させるようにしたので、駐車スペースに駐車支援機能を利用して自車両を駐車させようとするに際し、駐車枠を認識することができない状況であり、駐車車両間の駐車スペースを検出した場合であっても、運転者に逐一選択を要求することによる運転者の負担を軽減させることができる。
駐車支援装置の概略構成図 駐車支援制御ルーチンを示すフローチャート 駐車支援モード実行サブルーチンを示すフローチャート 悪環境下駐車支援サブルーチンを示すフローチャート(その1) 悪環境下駐車支援サブルーチンを示すフローチャート(その2) 悪環境下駐車支援サブルーチンを示すフローチャート(その3) 自車両の仮想駐車枠と隣接する駐車車両間との幅が同一の場合の説明図 自車両の仮想駐車枠よりも隣接する駐車車両間の幅が広い場合の説明図 自車両の仮想駐車枠よりも隣接する駐車車両間の幅が狭い場合の説明図 HMIモニタに駐車枠を表示した状態を示す説明図 駐車場全体の駐車枠を示す俯瞰図 仮想駐車枠の対向する二辺と靴跡が交差している状態を示す俯瞰図 仮想駐車枠の隣接する二辺と靴跡が交差している状態を示す俯瞰図 仮想駐車枠の自車両側の辺のみに靴跡が交差している状態を示す俯瞰図 仮想駐車枠の隣接する二辺に駐車車両が面している状態を示す俯瞰図 仮想駐車枠の三辺に駐車車両が面している状態を示す俯瞰図 仮想駐車枠の対向する二辺と轍が交差している状態示す俯瞰図 仮想駐車枠の隣接する二辺と轍が交差している状態示す俯瞰図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示す駐車支援装置1は自車両M(図9参照)に搭載されている。この駐車支援装置1は運転支援制御ユニット11を備えている。この運転支援制御ユニット11は、CPU、RAM、ROM、書き換え可能な不揮発性メモリ(フラッシュメモリ又はEEPROM)、及び周辺機器を備えるマイクロコントローラで構成されている。ROMにはCPUにおいて各処理を実行させるために必要なプログラムや固定データ等が記憶されている。又、RAMはCPUのワークエリアとして提供され、CPUでの各種データが一時記憶される。尚、CPUはMPU(Microprocessor)、プロセッサとも呼ばれている。又、CPUに代えてGPU(Graphics Processing Unit)やGSP(Graph Streaming Processor)を用いても良い。或いはCPUとGPUとGSPとを選択的に組み合わせて用いても良い。
この運転支援制御ユニット11は、運転者が所望の支援モードを設定すると、対応する支援モードによる運転支援を行う。運転支援制御ユニット11は、支援モードとして運転支援モードと駐車支援モードとを備えている。
運転支援モードは、後述する地図ロケータユニット22のGNSSセンサ22aで取得した自車位置情報に基づき、道路地図データベース22bの道路地図上にマップマッチングして、予め設定されている目標進行路に沿って、自動運転が可能な区間を自律走行させる。又、この運転支援モードは、自動運転が困難な走行路では、周知の追従車間距離(ACC:Adaptive Cruise Control)制御、車線維持(ALK:Active Lane Keep)制御、車線逸脱抑制(LDP:Lane Departure Prevention)制御を実行させて、自車両Mが車線に沿い、且つ先行車を検出した場合は、当該先行車に追従して走行する走行制御を実行させる。
一方、駐車支援モードは、自車両Mが駐車場に進入し、運転者自らの運転で駐車場内を走行するに際し、運転者が当該モードを選択すると、運転支援制御ユニット11は駐車可能な駐車スペースを検索して、運転者に報知する。そして、運転者が駐車可能な駐車スペースの中から所望の駐車スペースを選択すると、選択した駐車スペースに自車両Mを自動的に駐車させる。或いは、当該駐車スペースに対して自車両Mを駐車させるための駐車誘導経路を、後述するHMIモニタ31に表示させた周辺画像と自車両Mの画像の俯瞰に重畳表示させて、運転者が自らの操作で駐車する際の駐車支援を行う。
又、運転支援制御ユニット11の入力側には、運転支援モード、及び駐車支援モードを実行させる際に必要とする、自車両Mの走行状態情報(位置、方角を含む)、及び自車両Mの周辺環境情報を取得するセンサ・ユニット類が接続されている。
各支援モードを実行するに際し必要とするセンサ・ユニット類として、本実施形態では、前方認識センサ21、地図ロケータユニット22、自律走行センサ23、ブレーキペダルの踏込みを検出してONするブレーキセンサ24、運転者がセレクトレバーを操作して選択したセレクトポジションを検出するセレクトポジションセンサ25、自車両Mの後方の環境情報を取得する後方センサ26、左右前側方センサ27、左右後側方センサ28を備えている。尚、各センサ21、26~28で、本発明の環境情報取得部が構成されている。
前方認識センサ21はイメージセンサであり、本実施形態ではCCDやCMOS等を撮像素子とする、メインカメラ21aとサブカメラ21bとからなるステレオカメラ、及び画像処理ユニット(IPU)21cを有している。両カメラ21a,21bは所定の基線長を有して、例えば車内前部のルームミラー上方であって、フロントガラスに近接する位置の車幅方向中央から左右に等間隔を開けて水平な状態で設置されている。前方認識センサ21は両カメラ21a,21bで撮像した所定領域の環境情報の画像をIPU21cで画像処理した後、運転支援制御ユニット11へ送信する。
又、地図ロケータユニット22は、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサ22aと道路地図データベース22bとを備えている。GNSSセンサ22aは複数の測位衛星から発信される測位信号を受信して自車両Mの位置座標を取得する。又、道路地図データベース22bはHDD等の大容量記憶媒体であり、道路地図情報が記憶されている。この道路地図データベース22bに記憶されている道路地図情報としては、運転支援モード実行時に必要とする道路情報(一般道路、幹線道路、高速道路、道路形状、道路方位、車線数、車線幅等)、及び駐車支援モードを実行する際に必要とする駐車場の静的情報(駐車場の入出口の位置情報、敷地情報等)が記憶されている。
運転支援制御ユニット11は、GNSSセンサ22aが取得した自車両Mの位置座標(緯度、経度、高度)を、道路地図データベース22bに記憶されている道路地図情報上にマップマッチングして、道路地図上における自車位置(現在位置)を推定する。
自律走行センサ23は、自車両Mを自律走行させる際に必要とするセンサの総称であり、自車両Mの車速(自車速)を検出する車速センサ、自車両Mに作用するヨーレートを検出するヨーレートセンサ、前後加速度を検出する前後加速度センサ等で構成されている。
又、後方センサ26は、CCDやCMOS等を撮像素子とする単眼カメラと超音波センサ、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダ、赤外線センサ、レーザレーダ、LiDAR(Light Detection And Ranging)等のうち少なくとも一つとの組み合わせで構成されている。或いは、この後方センサ26は、上述した前方認識センサ21と同様、メインカメラとサブカメラとからなるステレオカメラであっても良い。
又、左右前側方センサ27は、例えば、自車両Mのフロントバンパの左右稜部にそれぞれ配設されて、自車両Mの左右斜め前方から側方にかけての領域(走査領域)を扇状に走査する。一方、左右後側方センサ28は、例えば、リヤバンパの左右稜部に配置されて、自車両Mの後方から左右にかけての、左右前側方センサ27では走査することのできない領域を扇状に走査する。この各側方センサ27,28は、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダ、LiDAR等からなり、物標(駐車支援モードであれば駐車車両Pv、外壁)からの反射波を受信して、自車両Mから物標までの距離及び方角等の環境情報を取得する。
又、運転支援制御ユニット11はHMI(Human Machine Interface)モニタ31と接続されている。このHMIモニタ31には、運転支援制御ユニット11において実行する支援モードとして、運転者が運転支援モードと駐車支援モードとの何れかを選択するモード選択画面、駐車可能な駐車スペースを駐車優先度と共に表示して運転者に選択させる駐車スペース選択画面(図8参照)等が表示される。因みに、このHMIモニタ31はコンビネーションメータのマルチインフォメーションディスプレイやカーナビゲーションシステムのナビ表示装置(ナビモニタ)と兼用されていても良い。
又、この運転支援制御ユニット11の出力側に駆動制御アクチュエータ32及び報知装置33が接続されている。この駆動制御アクチュエータ32は、自車両Mの走行状態を支援する、パワーアクチュエータ、電動パワーステアリング(EPS)アクチュエータ、ブレーキアクチュエータ等の総称である。ここで、パワーアクチュエータはエンジンや電動モータ等の駆動源の出力を制御する。EPSアクチュエータはEPSモータの駆動を制御する。又、ブレーキアクチュエータは、各車輪に設けられているブレーキホイールシリンダに対して供給するブレーキ油圧を調整する。更に、報知装置33は、各支援モードを実行している際に必要とする各種インフォメーションを運転者に音声で報知するものである。
運転支援制御ユニット11は、自車両Mを運転者に代わって駐車スペースに駐車させる、或いは運転者が自らの運転で自車両Mを駐車スペースに駐車させようとする際に支援する駐車支援制御機能を備えている。運転支援制御ユニット11で実行する駐車支援制御は、具体的には、図2に示す駐車支援制御ルーチンに従って処理される。このルーチンはシステムが起動した後、所定演算周期毎に実行される。
このルーチンでは、先ず、ステップS1において、地図ロケータユニット22で推定した自車位置情報を取得し、ステップS2へ進み、自車位置情報に基づき、自車位置の周辺地図情報を地図ロケータユニット22から取得する。
次いで、ステップS3へ進み、自車位置を周辺地図にマップマッチングし、自車両Mが駐車場に進入しているか否かを調べる。そして、駐車場に進入していると判定した場合は、ステップS4へ進む。又、駐車場に進入していないと判定した場合はルーチンを抜ける。
ステップS4へ進むと、運転者に対して、支援モードを駐車支援モードに設定するか否かのアナウンスを報知装置33から音声で報知すると共に、HMIモニタ31に駐車支援モードの選択画面を表示してステップS5へ進む。ステップS5へ進むと、運転者が駐車支援モードを選択したか否かを判定し、運転支援モードを選択した場合、ステップS6へ進む。又、アナウンス後所定時間経過しても、運転者が運転支援モードを選択しない場合、或いは運転者が手動運転をHMIモニタ31上で選択した場合は、そのままルーチンを抜ける。
ステップS6へ進むと、駐車支援モードを実行してルーチンを抜ける。この駐車支援モードは、図3に示す駐車支援モード実行サブルーチンに従って実行される。このサブルーチンでは、先ず、ステップS11で、前方認識センサ21、及び左右前側方センサ27で認識した前方・前側方環境情報を取得する。次いで、ステップS12へ進み、取得した前方・前側方環境情報から駐車スペースを区画するために路面に描画された駐車枠が認識されているか否かを調べる。この駐車枠は、例えば、前方認識センサ21で取得した前方・前側方環境情報に基づき、路面と駐車枠のエッジとの輝度差、又は路面と駐車枠とからの反射光或いは反射波の強度の変化(反射率)から認識する。
そして、運転支援制御ユニット11は駐車枠が認識されていると判定した場合は、ステップS13へ進み、好環境下駐車支援処理を実行してルーチンを抜ける。尚、この好環境下駐車支援処理は、駐車枠を基準として自車両Mを駐車スペースに誘導させる、従来の駐車支援と同じであるため説明を省略する。
一方、駐車枠が認識できない、すなわち、路面が積雪や冠水後に残った冠泥等によって覆われているために、路面に描画されている駐車枠を認識することができないと判定した場合は、ステップS14へ進み、悪環境下駐車支援処理を実行してルーチンを抜ける。この悪環境下駐車支援処理は、図4~図6に示す悪環境下駐車支援サブルーチンに従って実行される。
このサブルーチンでは、先ず、ステップS21で、仮想駐車枠41を読込む。この仮想駐車枠41のデータは、ROMや不揮発性メモリ等の記憶部に固定データとして予め記憶されているもので、悪環境下で自車両Mを駐車させるに際し、駐車スペースに自車両Mが駐車できるか否かを調べる基準を示す枠である。すなわち、図7A~図7Cに示すように、この仮想駐車枠41は四辺が直交する直方形に設定されており、前後方向は自車両Mの前後長に設定され、左右は自車両Mの車幅に余裕幅を加算した必要駐車幅Wsを有している。
次いで、ステップS22へ進み、駐車スペースの幅(駐車スペース幅)Wpを検出する。この駐車スペース幅Wpは、前方認識センサ21や左右前側方センサ27で取得した前方・前側方環境情報に基づき、並列方向に駐車されている車両(駐車車両)Pv(図9参照)及び外壁等の物標を認識し、認識した物標(駐車車両Pv、外壁)の幅、及び物標から自車両Mまでの前方距離を求め、このデータから隣同士の物標の間隔(駐車スペース幅Wp)を求める。従って、このステップS22での処理には、本発明の駐車間隔演算部としての機能が備えられている。
その後、ステップS23へ進み、駐車スペース幅Wpと必要駐車幅Wsとを比較する。そして、Wp≧Wsの場合、自車両Mを駐車するに可能なスペースであると判定し、ステップS24へ進む。又、Wp<Wsの場合、自車両Mを駐車することが困難と判定し、ステップS36へジャンプする。尚、このステップS23での処理が、本発明の駐車幅比較部に対応している。
ステップS24では、検出した駐車スペースに仮想駐車枠41を設定し、ステップS25へ進む。この仮想駐車枠41は、仮想駐車枠41の幅方向中央を駐車スペースの幅方向中央に設定すると共に、仮想駐車枠41の自車両M側の辺を、手前の物標の先端と同一面に設定する。尚、このステップS24での処理が、本発明の仮想駐車枠設定部に対応している。
その際、例えば、物標間の間隔(Wp)が、必要駐車幅Wsの2倍以上ある場合、その駐車スペースには、当該駐車スペースに収まる数の仮想駐車枠41を等間隔に設定する。又、この隣接駐車車両Pv間が広く、仮想駐車枠41が3つ以上設定できる場合は、当該スペースは広すぎるため、仮想駐車枠41を選択せず、ステップS36へジャンプするようにしてもよい。
ところで、従来の運転支援制御ユニットでは、ステップS24で仮想駐車枠41が設定される都度に、当該仮想駐車枠41をHMIモニタ31に表示し、運転者に対して当該仮想駐車枠41に自車両Mを自動駐車させるか否かを確認するアナウンスを行い、運転者に対して逐一選択を要求していた。そのため、駐車位置の有無を逐一確認させなければならず、選択の回数が増え、多大なる負担を強いていた。これに対し、本実施形態では、後述のステップS36,S37に示すように、前方・前側方環境情報に基づいて、全ての仮想駐車枠41が設定された際に、HMIモニタ31に一括表示させるようにしたので、運転者の駐車位置を選択する回数を低減させることができる。
次いで、ステップS25へ進むと、このステップS25以降において、設定した仮想駐車枠41に対し、自車両Mを駐車させる際の駐車優先度を調べる。先ず、ステップS25では、前方認識センサ21や左右前側方センサ27で取得した前方・前側方環境情報にて、ステップS24で設定した仮想駐車枠41内に移動痕跡として靴跡51が検出されているか否かを調べる。靴跡51は、例えば、前方認識センサ21及び左右前側方センサ27で取得したで取得した前方・前側方環境情報に基づき、靴跡51に由来する積雪面や冠泥面との段差(エッジ)に生じる輝度差、又は反射光或いは反射波の強度の変化(反射率)から、靴跡の輪郭を示す一連の特徴点に、周知のパターンマッチング処理等を行って靴跡51を認識する。尚、このステップS25、及び後述するステップS31での処理が、本発明の移動痕跡検出部に対応している。
そして、仮想駐車枠41内に靴跡51が検出されている場合、ステップS26へ進む。又、靴跡51が検出されない場合は、ステップS36へジャンプする。尚、このステップS25では、仮想駐車枠41内の靴跡51の数をカウントし、この靴跡51の数が予め設定されている歩道判定しきい値を超えている場合はステップS26へ進み、超えていない場合はステップS31へジャンプさせるようにしても良い。
ステップS26へ進むと、仮想駐車枠41の四辺に対し、何れの辺に物標が面しているかを、上述した前方・前側方環境情報に基づいて調べる。そして、自車両M側の辺以外の二辺に物標が面している場合は、ステップS27へ進む。又、自車両M側以外の三辺、或いは一辺のみに物標が面している場合は、ステップS28へ分岐する。自車両M側以外の二辺に物標(図においては駐車車両Pv)が面している態様としては、図10に示すように、自車両M側の辺41aに隣接する2辺41bに面している場合と、図11に示すように、自車両M側の辺41aに隣接する2辺の何れかの辺41b、及び自車両M側の辺41aに対抗する辺41bに物標(図においては駐車車両Pv)が面している場合とがある。尚、図10~図16において、仮想駐車枠41の物標が面していない辺を41a、物標が面している辺を41bとする。このステップS26、及び後述するステップS22での処理が、本発明の物標検出部に対応している。
一方、自車両M側以外の三辺に物標が面している態様は、図14に示すように、車両が入出する辺以外の三辺が物標(図においては駐車車両Pv)に囲まれている状態である。又、自車両M側以外の一辺に物標が面している態様は、図9に示す推定駐車枠Ps5,Ps6(後述する)のような、隣接する物標(駐車車両Pv)の間隔が広く、隣接駐車車両Pv間に仮想駐車枠41が2つ設定されている状態である。
そして、ステップS27へ進むと、仮想駐車枠41内で検出した靴跡51が、物標の面していない二辺41bを交差して(横切って)連なっているか否かを調べる。仮想駐車枠41において、物標の面している辺41bが二辺存在する場合、物標の面していない辺41aのうちの一つは必ず自車両M側の辺となる。この二辺41aの態様は、図10に示すように、自車両M側の辺41aとそれに対向する辺41a、或いは、図11に示すように自車両M側の辺41aとそれに隣接する側の辺41aとなる。このような自車両M側の辺から連なって他方の辺41aを靴跡51が交差して(横切って)連なっている場合、今回設定した仮想駐車枠41は歩道の可能性が高いと判定し、ステップS29へ進む。
又、例えば、図12に示すように、自車両M側の辺41aとそれに対向する辺41a(或いは隣接する辺41a)とに物標が面してはいないが、靴跡51が自車両M側の辺41aのみを交差している場合、今回設定した仮想駐車枠41で検出した靴跡51は、駐車車両から乗降する乗員が付けた靴跡51である可能性が高いと判定し、ステップS30へ分岐する。
一方、ステップS26からステップS28へ分岐すると、靴跡51が自車両M側の辺41aのみ交差しているか否かを調べる。上述したように、物標が自車両M側の辺41a以外の一辺のみに面している場合であっても、靴跡51が自車両M側の辺41aのみを交差している場合、上述したように、今回設定した仮想駐車枠41の靴跡51は、このスペースに駐車した車両の乗員が乗降する際に付けたものである可能性が高いと判定する。尚、自車両M側の辺41a以外の三辺41aに物標が面している場合、今回設定した仮想駐車枠41は駐車できる可能性が高いが、靴跡51が自車両M側の辺41aのみを交差しているか否かを判定することで、駐車できるか否かをより高い確度で判定することができる。
そして、ステップS28で靴跡51が自車両M側の辺41aのみを交差していると判定した場合は、駐車車両Pvからの乗降時についた靴跡51と推定し、ステップS30へ進む。又、靴跡51が何れかの物標に面していない辺41bを交差している場合、今回設定した仮想駐車枠41は駐車スペースではない可能性が高いと判定し、ステップS29へ進む。 ステップS27、或いはステップS28~ステップS29へ進むと、今回設定した仮想駐車枠41は駐車スペースではない可能性が高いため、駐車優先度を低に設定して、ステップS36へ進む。一方、ステップS27、或いはステップS28からステップS30へ進むと、設定した仮想駐車枠41は駐車スペースの可能性が高いため駐車優先度を高(推奨)に設定してステップS36へ進む。尚、ステップS26~S30、及び後述するステップS32~S35での処理が、本発明の駐車優先度設定部に対応している。
一方、ステップS25からステップS31へ分岐すると、前方認識センサ21や左右前側方センサ27で取得した前方・前側方環境情報にて、ステップS24で設定した仮想駐車枠41内に移動痕跡としての轍101が検出されているか否かを調べる。轍101は、例えば、前方・前側方環境情報に基づき、轍101に由来する積雪面や冠泥面との段差(エッジ)に生じる輝度差、又は反射光或いは反射波の強度の変化(反射率)から、轍のエッジ示す一連の特徴点に、周知のパターンマッチング処理等を行って轍101を認識する。
そして、轍101が検出された場合はステップS32へ進む。又、轍101が検出されない場合はステップS34へジャンプする。ステップS32へ進むと、仮想駐車枠41の自車両M側の辺41a以外の三辺に物標(駐車車両Pv、外壁)が面しているか否かを、上述した前方・前側方環境情報に基づいて調べる。そして、自車両M側の辺以外の三辺に物標が面している場合は、ステップS34へ進む。図14に示すように、自車両M側の辺以外の三辺41bが物標で囲まれている場合、仮想駐車枠41で検出した轍101は、車両が入出する際に付けられたもので、当該スペースは駐車スペースの可能性が高いと推定できる。
一方、仮想駐車枠41の自車両M側の辺以外の一辺、或いは二辺に物標が面している場合は、ステップS33へ分岐する。この場合、自車両M側以外の二辺に物標(図においては駐車車両Pv)が面している態様としては、図15に示すように、自車両Mが面している辺41aに隣接す二辺41bに物標(駐車車両Pv)画面している場合と、図16に示すように、自車両M側の辺41aに隣接する二辺の何れかの辺41b、及び自車両M側の辺41aに対抗する辺41bに物標(駐車車両Pv)が面している場合とがある。
ステップS33へ分岐すると、物標に面していない二辺41aを轍101が交差して(横切って)いるか否かを調べる。そして、図15、或いは図16に示すように、このような自車両M側の辺から連続して他方の辺41aを轍101が交差して(横切って)いる場合、今回設定した仮想駐車枠41は通行帯の可能性が高いと判定し、ステップS35へ進む。
又、轍101が仮想駐車枠41の二辺41aを交差してない、即ち一辺41aのみが交差している場合、駐車の際に付いたものであり、駐車スペースの可能性が高いと推定し、ステップS34へ進む。この場合、仮想駐車枠41の自車両M側の辺以外の一辺41bにのみ物標が面している場合も、他の二辺41bを轍101が交差していれば、通行帯の可能性が高いと推定し、一辺41bのみに轍101が交差していれば、駐車スペースの可能性が高いと推定する。
そして、ステップS31~S33の何れかからステップS34へ進むと、今回設定した仮想駐車枠41は駐車スペースの可能性が高いため駐車優先度を高に設定してステップS36へ進む。又、ステップS33からステップS35へ進むと、今回設定した仮想駐車枠41は通行帯の可能性が高いため駐車優先度を低に設定して、ステップS36へ進む。
次いで、ステップS29,S30,S34,S35の何れかからステップS36へ進むと、今回取得した前方・前側方環境情報に基づき検出した駐車可能な駐車スペースに設定した仮想駐車枠41に対する駐車優先度の設定は全て完了したか否かを調べる。そして、未だ完了いていない場合は、次の仮想駐車枠41の候補を検索すべく、ステップS22へ戻る。又、全ての仮想駐車枠41に対する駐車優先度の設定が完了した場合は、ステップS37へ進む。
ステップS37では、今回設定した仮想駐車枠41を、駐車優先度を紐付けした推定駐車枠Psとして設定し、HMIモニタ31に一括表示する。その際、例えば、図8に示すように、運転支援制御ユニット11が推奨する駐車優先度が高い推定駐車枠Psを青色(図においては太枠で示す)で表示し、駐車優先度の低い推定駐車枠Psを橙色(図においては細枠で示す)で表示させることで、視覚的に瞬時に識別できるようにする。図9に示すように、自車両Mが走行する通行帯において、左右に推定駐車枠Ps1~Ps6が設定された場合、その全てがHMIモニタ31に俯瞰で表示される。
次いで、ステップS38へ進み、運転支援制御ユニット11は報知装置33を駆動して、HMIモニタ31に表示された推定駐車枠Ps(図8ではPs1~Ps6)の中から何れを選択するかのアナウンスを運転者に対して行う。そして、ステップS39へ進み、運転者が何れの推定駐車枠Psを選択したかを判定する。運転者はHMIモニタ31に表示された推定駐車枠Ps(図においてはPs1~Ps6)の何れかをタッチすることで、所望の推定駐車枠Psを選択する。
そして、ステップS39で、運転者が何れかの推定駐車枠Psを選択したと判定した場合、ステップS40へ進む。又、アナウンス後所定時間経過し、或いは自車両MがHMIモニタ31に表示された推定駐車枠Psの前を通過した場合、ステップS44へ分岐する。
ステップS40へ進むと、運転者が駐車優先度の低い推定駐車枠Ps(図8ではPs1~Ps3の何れか)を選択したか否かを調べる。そして、運転者が駐車優先度の高い推定駐車枠Ps(図8ではPs4~Ps6の何れか)を選択した場合は、ステップS43へジャンプする。一方、駐車優先度の低い推定駐車枠Psを選択した場合は、ステップS41へ進む。
ステップS41では、運転者が誤って駐車優先度の低い推定駐車枠Psを選択した可能性があるため、運転支援制御ユニット11は報知装置33を駆動し、意思に沿う選択か否かを確認するアナウンスを運転者に対して行う。このように、運転者が駐車優先度の低い推定駐車枠Psを選択した際には、選択可否を確認するアナウンスを行うことで、駐車が禁止されている歩道や通行帯に対して自車両Mを誤って導いてしまう不都合が減少され、運転者の負担を軽減させることのができる。
次いで、ステップS42へ進み、運転者が推定駐車枠Psの選択を変更したか否かを調べる。推定駐車枠Psの選択の変更は、例えば、HMIモニタ31に表示されている推定駐車枠Ps(図8においてはPs1~Ps6)の中から一つの推定駐車枠Psをタッチすることで行う。そして、運転者が推定駐車枠Psの選択を変更した場合は、ステップS40へ戻る。一方、アナウンス後所定時間が経過し、或いはHMIモニタ31に表示されている確認ボタンをタッチした場合は、選択の変更なしと判定し、ステップS43へ進む。
例えば、運転支援制御ユニット11は、図9に示すように、推定駐車枠Ps1を設定するに際し、靴跡51が二辺を交差しているために、駐車優先度を低く設定した場合であっても、運転者の目視では明らかに駐車スペースであると判断する場合もある。このような状況で、運転支援制御ユニット11が当該駐車スペースを推定駐車枠Psの候補から除外し、HMIモニタ31に表示しなかった場合、運転者の認識との間に乖離が生じ、信頼度が低下してしまうことになる。これに対し、本実施形態では、推定駐車枠Psに駐車優先度を紐付けすることで、運転者の推定駐車枠Psに対する選択の機会が増え、良好な駐車支援を実現することができる。尚、ステップS37~S42の処理が、本発明の表示選択部に対応している。
そして、ステップS40、或いはステップS42からステップS43へ進むと、運転者が選択した推定駐車枠Ps(図8では、例えばPs4)を目標駐車スペースPtに設定して、ステップS45へ進む。ステップS45では、目標駐車スペースPtに自車両Mを自動駐車させる制御を実行してルーチンを終了する。
一方、ステップS39からステップS44へ分岐すると、運転支援制御ユニット11は、所定時間経過しても、運転者が何れの推定駐車枠Psも選択しなかった場合は、表示されている推定駐車枠Psを全てクリアし、又、自車両Mが該当する推定駐車枠Psの前を通過した場合は、当該推定駐車枠Psの表示をクリアして、ステップS46へ進む。
ステップS46では、駐車支援モードが終了したか否かを調べ、終了と判定した場合は、ルーチンを抜ける。一方、駐車支援モードが継続されている場合は、ステップS22へ戻る。駐車支援モードの終了は、運転者がHMIモニタ31等を介した操作で行う。或いは、この駐車支援モードは、運転支援制御ユニット11が自車両Mの駐車場からの退出を検出した際に自動的に終了される。
ここで、運転支援制御ユニット11による、ステップS45で実行する自動駐車制御について簡単に説明する。この自動駐車制御では、先ず、図9に示すように、目標駐車スペースPtに自車両Mを誘導させるための目標駐車誘導経路Grを設定する。この目標駐車誘導経路Grは、目標駐車スペースPtの幅方向中央に、自車両Mの車幅方向中央が一致するように設定する。或いは、例えば、自車両Mの目標駐車スペースPtの必要駐車幅Wsに対して、物標(駐車車両Pv)間の駐車スペース幅Wpが所定以上(例えば、1.5倍)ある場合は、自車両Mの運転席側に設定した必要駐車幅Wsの端部を隣接する物標(駐車車両Pv)側に寄せて、目標駐車スペースPtを設定する。そして、この目標駐車スペースPtの幅方向中央に自車両Mの幅方向中央を駐車させるべく、目標駐車誘導経路Grを設定するようにしても良い。
その後、運転支援制御ユニット11は自車両Mを目標駐車スペースPtに対して所定に自動駐車させた後、ルーチンを抜ける。尚、この目標駐車誘導経路Grは、駐車枠が認識されている際に設定する通常の目標駐車誘導経路に準じて設定される。
その結果、自車両Mが駐車場の通行帯を周回するれば、駐車場に駐車されている駐車車両Pv全体の位置情報を取得することができ、これに基づいて駐車場全体に推定駐車枠Psを設定することも可能となる。
このように、本実施形態は、自車両を駐車場の駐車スペースに自動駐車させようとするに際し、駐車スペースを区画する駐車枠が積雪や冠泥等で覆われて認識することができないときは、隣接する物標(駐車車両Pv、壁)間の駐車スペース幅Wpと、自車両Mに設定した仮想駐車枠41の必要駐車幅Wsとを比較する。そして、Wp≧Wsの場合、当該駐車スペースに仮想駐車枠41を設定し、この仮想駐車枠41内の靴跡51や轍101、及び、仮想駐車枠41の各辺に面している物標に応じて、各仮想駐車枠41を、駐車優先度を紐付けした推定駐車枠Ps(図8ではPs1~Ps6)としてHMIモニタ31に一括表示するようにしたので、運転者は一括表示された推定駐車枠Ps(Ps1~Ps6)から所望の推定駐車枠Psを1回で選択することができる。その結果、運転者の負担を軽減させることができる。
又、この推定駐車枠Psに駐車優先度を紐付けしたので、運転者に駐車可能なスペースを容易に把握させることができる。更に、駐車優先度の低い推定駐車枠Psであっても、運転者が駐車可能と判断した場合には、当該推定駐車枠Psを選択できるようにしたので、運転者の推定駐車枠Psに対する選択の機会が増え、良好な駐車支援を実現することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば駐車場内を、運転者が自車両Mを手動運転で操作して周回し、HMIモニタ31を視認しながら仮想駐車枠41が収まる駐車スペースを探す。そして、運転者が、仮想駐車枠41が収まる駐車スペースを特定した場合、その前で自車両Mを一旦停車させて、運転支援モードを選択する。これにより、運転支援制御ユニット11が、特定した駐車スペースの駐車優先度を調べ、運転者に報知するようにしても良い。
又、例えば、上述したステップS45の処理では、HMIモニタ31に、駐車しようとする駐車スペース周辺の俯瞰に目標駐車誘導経路Grを重畳表示させ、運転者が自らの運転で自車両Mを目標駐車誘導経路Grに沿って駐車させるようにしても良い。
1…駐車支援装置、
11…運転支援制御ユニット、
21…前方認識センサ、
21a…メインカメラ、
21b…サブカメラ、
21c…画像処理ユニット(IPU)
22…地図ロケータユニット、
22a…GNSSセンサ、
22b…道路地図データベース、
23…自律走行センサ、
24…ブレーキセンサ、
25…セレクトポジションセンサ、
26…後方センサ、
27…左右前側方センサ、
28…左右後側方センサ、
31…HMIモニタ、
32…駆動制御アクチュエータ、
33…報知装置、
41…仮想駐車枠、
41a,41b…仮想駐車枠の辺、
51…靴跡、
101…轍、
Gr…目標駐車誘導経路、
M…自車両、
Ps,Ps1~Ps6…推定駐車枠、
Pt…目標駐車スペース、
Pv…駐車車両、
Wp…駐車スペース幅、
Ws…必要駐車幅

Claims (5)

  1. 自車両を駐車場の駐車可能スペースに誘導させる駐車支援装置において、
    前記自車両周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    前記自車両の駐車に必要な仮想駐車枠を記憶する記憶部と、
    前記環境情報取得部で取得した前記環境情報に基づいて物標間の駐車スペースの幅を求める駐車間隔演算部と、
    前記駐車間隔演算部で求めた前記物標間の駐車スペースの幅と前記記憶部に記憶されている前記仮想駐車枠の幅とを比較する駐車幅比較部と、
    前記駐車幅比較部で前記駐車スペースの幅が前記仮想駐車枠の幅よりも広いと判定した場合、該駐車スペース内に前記仮想駐車枠を設定する仮想駐車枠設定部と、
    前記仮想駐車枠設定部で設定した前記仮想駐車枠内で、前記環境情報取得部で取得した前記環境情報に基づき移動痕跡を検出する移動痕跡検出部と、
    前記仮想駐車枠の前記自車両側の辺を除く少なくとも一辺に物標が面している否かを調べる物標検出部と、
    前記移動痕跡検出部で検出した前記移動痕跡と前記物標検出部で検出した前記仮想駐車枠に面している前記物標とに応じて、該仮想駐車枠の駐車優先度を設定する駐車優先度設定部と、
    前記仮想駐車枠設定部で設定した前記仮想駐車枠に前記駐車優先度設定部で設定した前記駐車優先度を紐付けした推定駐車枠を一括表示して運転者に選択させる表示選択部と、
    前記運転者が前記表示選択部で選択した前記推定駐車枠を目標駐車スペースに設定し、該目標駐車スペースに対して前記自車両を誘導する駐車支援部と
    を備えることを特徴とする駐車支援装置。
  2. 前記駐車優先度設定部は前記移動痕跡が前記仮想駐車枠の二辺を交差して連なっている場合、前記駐車優先度を低く設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の駐車支援装置。
  3. 前記駐車優先度設定部は前記移動痕跡が前記仮想駐車枠の前記自車両側の辺のみを交差している場合、前記駐車優先度を高く設定する
    ことを特徴とする請求項2記載の駐車支援装置。
  4. 前記駐車優先度設定部は前記仮想駐車枠の前記自車両側以外の二辺に前記物標が面しており、且つ前記移動痕跡が前記仮想駐車枠の二辺を交差して連なっている場合、前記駐車優先度を低く設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の駐車支援装置。
  5. 前記表示選択部は、前記運転者が低い駐車優先度を紐付けする前記推定駐車枠を選択した場合、前記運転者に選択の確認を行う
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の駐車支援装置。
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