JP2023017262A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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紘明 河野
Hiroaki Kono
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Yoshinori Isshi
幸久 伊集院
Yukihisa Ijuin
芳生 林
Yoshio Hayashi
順基 平山
Junki Hirayama
騎士 武藤
Naito MUTO
吉毅 加藤
Yoshitake Kato
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Abstract

【課題】サイクルが閉塞することを抑制できる冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】冷媒を圧縮して吐出する圧縮機11と、圧縮機11から吐出された吐出冷媒と外気とを熱交換させる凝縮器12と、凝縮器12から流出した冷媒を減圧させる膨張弁14と、膨張弁14から流出した冷媒を蒸発させて車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器15と、蒸発器15の熱交換フィン温度Tefinと蒸発器15における冷媒の飽和温度Tsatとの温度差ΔTが予め定めた基準温度差α1以上になった際に、膨張弁14の絞り開度を増加させる制御装置60と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関する。
従来、特許文献1には、サイクル内で余剰となっている余剰冷媒を液相冷媒として貯える貯液部として、モジュレータを備える冷凍サイクル装置が開示されている。モジュレータは、室外熱交換器から流出した冷媒の気液を分離して、分離された高圧液相冷媒を貯える高圧側貯液部である。
特許文献1の冷凍サイクル装置では、膨張弁の開度は、圧縮機へ流入する冷媒の過熱度が目標過熱度に近づくように制御装置によって制御される。当該過熱度の演算には、蒸発器の出口側冷媒の温度を検出する出口側冷媒温度センサ、および蒸発器の出口側冷媒の圧力を検出する出口側冷媒圧力センサの検出値を用いている。
特開2017-150731号公報
しかしながら、冷房負荷が低い、すなわち蒸発器の吸込空気温度が低い場合等、圧縮機へ流入する冷媒の過熱度が目標過熱度に近づくように膨張弁の開度を減少させても、過熱度が上昇しない場合がある。このような条件下で上述した膨張弁の開度制御を行うと、膨張弁の開度が減少し続けてしまい、サイクルが閉塞する可能性がある。
本発明は、上記点に鑑みて、サイクルが閉塞することを抑制できる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
圧縮機から吐出された吐出冷媒と外気とを熱交換させる放熱部(12)と、
放熱部から流出した冷媒を減圧させる減圧部(14)と、
減圧部から流出した冷媒を蒸発させて冷却対象流体を冷却する蒸発部(15)と、
蒸発部の熱交換フィン温度(Tefin)と蒸発部における冷媒の飽和温度(Tsat)との温度差(ΔT)が予め定めた基準温度差(α1)以上になった際に、減圧部の絞り開度を増加させる制御部(60)と、を備える。
これによれば、蒸発部の熱交換フィン温度(Tefin)と蒸発部における冷媒の飽和温度(Tsat)との温度差(ΔT)が予め定めた基準温度差(α1)以上になった場合に、蒸発部(15)において閉塞が発生していると判定して、蒸発部(15)に流入する冷媒の流量を増加させることができる。その結果、サイクルが閉塞することを抑制できる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
一実施形態に係る冷凍サイクル装置の全体構成図である。 一実施形態に係る冷凍サイクル装置の電気制御部を示すブロック図である。 一実施形態に係る冷凍サイクル装置の制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。 一実施形態に係る冷凍サイクル装置の制御処理における蒸発器が閉塞しているか否かを判定する制御特性図である。 一実施形態に係る冷凍サイクルにおいて蒸発器が閉塞していない場合の冷媒の状態を示す説明図である。 一実施形態に係る冷凍サイクルにおいて蒸発器が閉塞している場合の冷媒の状態を示す説明図である。
以下、一実施形態について図に基づいて説明する。図1に示す車両用空調装置1は、自動車の車室内空間(換言すれば、空調対象空間)を適切な温度に調整する空調装置である。車両用空調装置1は、冷凍サイクル装置10を有している。
冷凍サイクル装置10は、車両用空調装置1において、車室内の空調を行うために、車室内へ送風される空気である送風空気を冷却する。したがって、冷凍サイクル装置10における冷却対象流体は、送風空気である。
冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、凝縮器12、レシーバ13、膨張弁14および蒸発器15を備える蒸気圧縮式冷凍機である。本実施形態の冷凍サイクル装置10では、冷媒としてフロン系冷媒を用いており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。
冷凍サイクル装置10には、冷媒循環回路が形成される。冷媒循環回路では、冷媒が圧縮機11、凝縮器12、レシーバ13、膨張弁14、蒸発器15、圧縮機11の順に循環する。
圧縮機11は、電池から供給される電力によって駆動される電動圧縮機であり、冷凍サイクル装置10の冷媒を吸入して圧縮して吐出する。圧縮機11の電動モータは、図2に示す制御装置60によって制御される。圧縮機11は、ベルトによって駆動される可変容量圧縮機であってもよい。
凝縮器12は、圧縮機11から吐出された高圧側冷媒(すなわち、吐出冷媒)を放熱させて凝縮させる放熱部である。凝縮器12は、圧縮機11から吐出された高圧側冷媒と外気とを熱交換させることによって高圧側冷媒を凝縮させる。凝縮器12は、圧縮機11から吐出された高圧側冷媒と冷却水とを熱交換させることによって高圧側冷媒を凝縮させてもよい。
レシーバ13は、凝縮器12から流出した高圧冷媒の気液を分離して、分離された液相冷媒を下流側へ流出させるとともに、サイクルの余剰冷媒を貯える気液分離部である。すなわち、レシーバ13は、凝縮器12から流出した冷媒の気液を分離して、分離された高圧液相冷媒を貯えることが可能な高圧側貯液部である。本実施形態では、レシーバ13として、タンク状の部材を採用している。
膨張弁14は、レシーバ13から流出した液相冷媒を減圧膨張させる減圧部である。膨張弁14は、電気式膨張弁である。電気式膨張弁は、絞り開度を変更可能に構成された弁体と、この弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。
膨張弁14は、蒸発器15に冷媒が流れる状態と冷媒が流れない状態とを切り替える冷媒流れ切替部である。膨張弁14は、制御装置60から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
蒸発器15は、膨張弁14から流出した冷媒と送風空気とを熱交換させて冷媒を蒸発させる蒸発部である。蒸発器15では、冷媒が送風空気から吸熱する。蒸発器15は、送風空気を冷却する空気冷却器である。蒸発器15で蒸発した気相冷媒は圧縮機11に吸入されて圧縮される。
蒸発器15は、室内空調ユニット50の空調ケーシング51に収容されている。室内空調ユニット50は、車室内前部の図示しない計器盤の内側に配置されている。空調ケーシング51は、空気通路を形成する空気通路形成部材である。
空調ケーシング51には、内外気切替箱52と室内送風機53とヒータコア54とが配置されている。内外気切替箱52は、空調ケーシング51内の空気通路に内気と外気とを切替導入する内外気切替部である。室内送風機53は、内外気切替箱52を通して空調ケーシング51内の空気通路に導入された内気および外気を吸入して送風する。室内送風機53の作動は、制御装置60によって制御される。
ヒータコア54は、空調ケーシング51内の空気通路において、蒸発器15の空気流れ下流側に配置されている。ヒータコア54は、高温冷却水と送風空気とを熱交換させて送風空気を加熱する空気加熱器である。高温冷却水は、走行用エンジンや電気ヒータ等の暖房用熱源で加熱される。高温冷却水は、凝縮器12で加熱されるようになっていてもよい。
空調ケーシング51内の空気通路において蒸発器15とヒータコア54との間には、エアミックスドア55が配置されている。エアミックスドア55は、蒸発器15を通過した冷風のうちヒータコア54に流入する冷風と冷風バイパス通路56を流れる冷風との風量割合を調整する。
冷風バイパス通路56は、蒸発器15を通過した冷風がヒータコア54をバイスして流れる空気通路である。エアミックスドア55の回転軸は、サーボモータ57によって駆動される。エアミックスドア用サーボモータの作動は、制御装置60によって制御される。
エアミックスドア55は、空気流れと略直交する方向にスライド移動するスライドドアであってもよい。スライドドアは、剛体で形成された板状のドアであってもよいし。可撓性を有するフィルム材で形成されたフィルムドアであってもよい。
エアミックスドア55によって温度調整された空調風は、空調ケーシング51に形成された吹出口58から車室内へ吹き出される。
図2に示す制御装置60は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置60は、ROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。制御装置60の出力側には各種制御対象機器が接続されている。制御装置60は、各種制御対象機器の作動を制御する制御部である。
制御装置60によって制御される制御対象機器は、圧縮機11、膨張弁14、室内送風機53およびエアミックスドア用サーボモータ57等である。
制御装置60のうち圧縮機11の電動モータを制御するソフトウェアおよびハードウェアは、冷媒吐出能力制御部である。制御装置60のうち膨張弁14を制御するソフトウェアおよびハードウェアは、絞り制御部である。
制御装置60のうち室内送風機53を制御するソフトウェアおよびハードウェアは、空気送風能力制御部である。制御装置60のうちエアミックスドア用サーボモータ57を制御するソフトウェアおよびハードウェアは、風量割合制御部である。
制御装置60の入力側には、種々の制御用センサ群が接続されている。種々の制御用センサ群は、内気温度センサ61、外気温度センサ62、日射量センサ63、蒸発器温度センサ64、吸入冷媒温度センサ65、吸入冷媒圧力センサ66、高温冷却水温度センサ67等である。
内気温度センサ61は車室内温度Trを検出する。外気温度センサ62は外気温Tamを検出する。日射量センサ63は車室内の日射量Tsを検出する。
蒸発器温度センサ64は、蒸発器15における冷媒蒸発温度(すなわち、蒸発器温度)を検出する蒸発器温度検出部である。蒸発器温度センサ64は、具体的に、蒸発器15の熱交換フィン温度(すなわち、蒸発器フィン温度)Tefinを検出している。
蒸発器温度センサ64は、蒸発器15のうち、ドライアウトが発生していないときに液相冷媒が存在している領域に配置されている。蒸発器温度センサ64は、具体的に、蒸発器15のうち、熱交換フィンの温度が最も低くなりやすい領域に配置されている。例えば、蒸発器温度センサ64は、蒸発器15のうち冷媒流れ上流側の部位に配置されている。
なお、ドライアウトとは、蒸発器15において冷媒の蒸発が過剰になって気相冷媒のみが存在する領域が過大になることを言う。
吸入冷媒温度センサ65は、圧縮機11へ吸入される冷媒の吸入冷媒温度Tsucを検出する吸入冷媒温度検出部である。換言すれば、吸入冷媒温度センサ65は、蒸発器15の出口側冷媒の温度を検出する。
吸入冷媒圧力センサ66は、圧縮機11へ吸入される冷媒の吸入冷媒圧力Psucを検出する吸入冷媒温度検出部である。換言すれば、吸入冷媒圧力センサ66は、蒸発器15の出口側冷媒の圧力を検出する。
吸入冷媒温度センサ65および吸入冷媒圧力センサ66は、蒸発器15にドライアウトが発生していないときに、過熱度をもった冷媒が存在している領域に配置されている。例えば、吸入冷媒温度センサ65および吸入冷媒圧力センサ66は、蒸発器15と圧縮機11との間の冷媒配管に配置されている。
高温冷却水温度センサ67は、ヒータコア54に流入する高温冷却水の温度TWを検出する。例えば、高温冷却水温度センサ67は、凝縮器12から流出した冷却水の温度を検出する。
制御装置60の入力側には、図示しない各種操作スイッチが接続されている。各種操作スイッチは操作パネル70に設けられており、乗員によって操作される。操作パネル70は車室内前部の計器盤付近に配置されている。制御装置60には、各種操作スイッチからの操作信号が入力される。
各種操作スイッチは、オートスイッチ、エアコンスイッチ、温度設定スイッチ等である。オートスイッチは、車両用空調装置1の自動制御運転の設定および解除を行うスイッチである。エアコンスイッチは、室内空調ユニット50にて空気の冷却を行うか否かを設定するスイッチである。温度設定スイッチは、車室内の設定温度を設定するスイッチである。
次に、上記構成における作動を説明する。以下では、操作パネル70のオートスイッチが乗員によってオンされている場合の作動について説明する。操作パネル70のエアコンスイッチが乗員によってオンされている場合、制御装置60は、空調制御プログラムを実行する。
空調制御プログラムでは、圧縮機11の回転数Nc、エアミックスドア55の開度SW、および膨張弁14の絞り開度EVが決定される。圧縮機11の回転数は、目標蒸発器温度TEOと、蒸発器温度センサ64によって検出された蒸発器フィン温度Tefinとの偏差に基づいて、フィードバック制御手法により、蒸発器フィン温度Tefinが目標蒸発器温度TEOに近づくように決定される。目標蒸発器温度TEOは、目標吹出温度TAOに基づいて、制御装置60に記憶された制御マップを参照して決定される。本実施形態の制御マップでは、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、目標蒸発器温度TEOが上昇するように決定される。
目標吹出温度TAOは、車室内へ吹き出す吹出空気の目標温度である。制御装置60は、目標吹出温度TAOを以下の数式F1に基づいて算出する。
TAO=Kset×Tset-Kr×Tr-Kam×Tam-Ks×Ts+C…(F1)
数式F1において、Tsetは操作パネル70の温度設定スイッチによって設定された車室内設定温度、Trは内気温度センサ61によって検出された内気温、Tamは外気温度センサ62によって検出された外気温、Tsは日射量センサ63によって検出された日射量である。Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
エアミックスドア55の開度SWは、エアミックスドア55によって温度調整された空調風が目標吹出温度TAOとなるように決定される。具体的には、エアミックスドア55の開度が、目標吹出温度TAO、蒸発器フィン温度Tefinおよびヒータコア54に流入する高温冷却水の温度TW等に基づいて決定される。
膨張弁14の絞り開度EVは、図3のフローチャートに示す制御処理によって決定される。まずステップS100では、後述する通常制御を実行中、かつ、蒸発器15の熱負荷が予め定めた基準熱負荷よりも低いか否かが判定される。蒸発器15の熱負荷は、例えば、蒸発器15に流入する冷媒の流量から算出することができる。すなわち、蒸発器15に流入する冷媒の流量が予め定めた基準流量より少ない場合に、蒸発器15の熱負荷が基準熱負荷よりも低いと判定してもよい。なお、通常制御の詳細については、後述する。
ステップS100にて、通常制御を実行中でない、または、蒸発器15の熱負荷が基準熱負荷よりも低くなっていないと判定された場合、ステップS110へ進む。ステップS100にて、通常制御を実行中、かつ、蒸発器15の熱負荷が基準熱負荷よりも低くなっていると判定された場合、ステップS120へ進む。
ステップS110では、通常制御を実行し、ステップS100に戻る。通常制御では、膨張弁14の絞り開度(以下、通常開度EVNと言う。)が、蒸発器15出口側冷媒の目標過熱度SHEOと蒸発器15出口側冷媒の過熱度SHEとの偏差に基づいて、フィードバック制御手法により、過熱度SHEが目標過熱度SHEOに近づくように決定される。例えば、目標過熱度SHEOは、予め定めた定数(本実施形態では、5℃)である。
過熱度SHEは、吸入冷媒圧力センサ66が検出した吸入冷媒圧力Psucと、吸入冷媒温度センサ65が検出した吸入冷媒温度Tsucとに基づいて算出される。
ステップS120では、蒸発器15が閉塞しているか否かが判定される。ここで、本実施形態に係る制御装置60では、図4に示す制御特性図と、蒸発器フィン温度Tefinから蒸発器出口飽和温度Tsatを減じた温度差(以下、蒸発器温度差ΔTと言う。)とを参照して、蒸発器15の閉塞の有無を判定している。蒸発器出口飽和温度Tsatは、蒸発器15における冷媒の飽和温度である。蒸発器出口飽和温度Tsatは、蒸発器15の出口側冷媒の圧力Psucに基づいて算出される。
具体的には、蒸発器温度差ΔTが増加過程にある時は、蒸発器温度差ΔTが基準上限蒸発器温度差α1以上となった際に、蒸発器15が閉塞していると判定する。そして、蒸発器温度差ΔTが減少過程にある時は、蒸発器温度差ΔTが基準下限蒸発器温度差α2を下回った場合、蒸発器15が閉塞していないと判定する。基準上限蒸発器温度差α1と基準下限蒸発器温度差α2との差は、制御ハンチングを防止するためのヒステリシス幅である。このため、基準上限蒸発器温度差α1および基準下限蒸発器温度差α2は、予め定めた基準温度差に相当する。
すなわち、図5に示すように、蒸発器15でドライアウトが発生せず、蒸発器15が閉塞していない場合、蒸発器温度センサ64の設置部位に液冷媒が存在しているので、蒸発器温度センサ64は液冷媒の温度を検出することとなる。このため、蒸発器フィン温度Tefinが蒸発器出口飽和温度Tsatとほぼ同等となるので、蒸発器フィン温度Tefinから蒸発器出口飽和温度Tsatを減じた温度差である蒸発器温度差ΔTが小さくなり、基準下限蒸発器温度差α2を下回ることとなる。
図6に示すように、蒸発器15でドライアウトが発生し、蒸発器15が閉塞している場合、蒸発器温度センサ64の設置部位に気相冷媒が存在しているので、蒸発器温度センサ64は気相冷媒の温度を検出することとなる。このため、蒸発器フィン温度Tefinが蒸発器15に流入する空気の温度相当まで上昇するので、蒸発器フィン温度Tefinから蒸発器出口飽和温度Tsatを減じた温度差である蒸発器温度差ΔTが大きくなり、基準上限蒸発器温度差α1を上回ることとなる。
ステップS120にて蒸発器15が閉塞していないと判定された場合、ステップS110へ進み、通常制御を実行する。ステップS120にて蒸発器15が閉塞していると判定された場合、ステップS130へ進む。
ステップS130では、強制開弁制御を実行し、ステップS120に戻る。強制開弁制御では、膨張弁14の絞り開度(以下、強制開弁開度EVFと言う。)が、ステップS100で決定された通常開度EVN以上に決定される。具体的には、強制開弁制御では、今回の強制開弁開度EVF(n)が、前回の強制開弁開度EVF(n-1)に閾値Aを加えた値、および通常開度EVNのうち大きい方の値に決定される。すなわち、今回の強制開弁開度EVF(n)は、以下の数式F2を用いて決定される。
EVF(n)=MAX{(EVF(n-1)+A),EVN}…(F2)
数式F2において、閾値Aは、制御装置60によって適宜決定される正の値である。
これにより、冷凍サイクル装置10では、サイクルを循環する冷媒の状態が以下のように変化する。すなわち、圧縮機11から吐出された高圧冷媒が凝縮器12に流入して放熱する。これにより、凝縮器12で冷媒が冷却されて凝縮する。
凝縮器12から流出した冷媒は、レシーバ13にて気液分離される。レシーバ13で分離された液相冷媒は膨張弁14へ流入して、膨張弁14にて低圧冷媒となるまで減圧膨張
される。膨張弁14にて減圧された低圧冷媒は、蒸発器15に流入し、車室内へ送風される空気から吸熱して蒸発する。これにより、車室内へ送風される空気が冷却される。
そして、蒸発器15から流出した冷媒は、圧縮機11の吸入側へと流れて再び圧縮機11にて圧縮される。
このように、冷凍サイクル装置10は、蒸発器15にて低圧冷媒に空気から吸熱させて、冷却された空気を車室内へ吹き出すことができる。これにより、車室内の冷房を実現することができる。
蒸発器15でドライアウトが発生し、蒸発器15が閉塞した場合、ステップS130にて膨張弁14の絞り開度EVを通常開度EVN以上とするので、蒸発器15に流入する冷媒の流量を増加させることができる。これにより、蒸発器15の閉塞を速やかに解消できる。
ステップS130における強制開弁制御は、ステップS120にて蒸発器15が閉塞していないと判定されるまで繰り返される。このため、蒸発器15の閉塞が解消されるまで、膨張弁14の絞り開度EVを大きくし続けて、蒸発器15に流入する冷媒の流量を増加させ続けることができる。これにより、蒸発器15の閉塞を確実に解消できる。
ステップS130における強制開弁制御では、今回の強制開弁開度EVF(n)が通常開度EVNより大きい場合、今回の強制開弁開度EVF(n)が、前回の強制開弁開度EVF(n-1)に閾値Aを加えた値に決定される。このため、蒸発器15が閉塞した場合、膨張弁14の絞り開度EVを一定割合で増加させることができる。これにより、乗員の空調フィーリングに悪影響を及ぼすことを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、制御装置60は、蒸発器15の熱交換フィン温度Tefinと蒸発器出口飽和温度Tsatとの温度差である蒸発器温度差ΔTが基準上限蒸発器温度差α1以上になった際に、膨張弁14の絞り開度EVを増加させる。
これによれば、蒸発器温度差ΔTが基準上限蒸発器温度差α1以上となった際に蒸発器15において閉塞が発生していると判定し、蒸発器15に流入する冷媒の流量を増加させることができる。その結果、蒸発器15における冷媒のドライアウトを抑制できるので、サイクルが閉塞することを抑制できる。
ここで、蒸発器フィン温度Tefinが上昇する要因として、蒸発器15でドライアウトが発生することによる閉塞と、圧縮機11の冷媒吐出能力不足との2つが考えられる。従来の冷凍サイクル装置では、蒸発器15の出口側冷媒の温度と蒸発器出口飽和温度Tsatとの温度差に基づいて蒸発器15の出口側冷媒の過熱度を算出している。このため、蒸発器15に流入する空気の温度が低い条件下では過熱度が大きくならず、過熱度に基づいて蒸発器15でドライアウトが発生しているか否か(すなわち、蒸発器15が閉塞しているか否か)を判断することは困難である。
これに対し、本実施形態では、蒸発器15の出口側冷媒の温度に代えて、蒸発器フィン温度Tefinを用いて、冷媒の過熱度を算出する。すなわち、本実施形態では、蒸発器15が閉塞しているか否かを、蒸発器フィン温度Tefinから蒸発器出口飽和温度Tsatを減じた温度差に基づいて判定する。これによれば、蒸発器15のうち、蒸発器温度センサ64を取り付けた部位においてドライアウトが発生しているか(すなわち、液冷媒が存在するか否か)を判断できる。このため、蒸発器15に流入する空気の温度が低い条件下であっても、蒸発器15が閉塞しているか否かを適切に判定できる。
また、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、制御装置60は、蒸発器温度差ΔTが基準上限蒸発器温度差α1以上となった際に、蒸発器温度差ΔTが基準下限蒸発器温度差α2を下回るまで、膨張弁14の絞り開度EVを大きくし続ける。これにより、蒸発器15の閉塞が解消されるまで、蒸発器15に流入する冷媒の流量を増加させ続けることができるので、蒸発器15の閉塞を確実に解消できる。
また、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、制御装置60は、蒸発器温度差ΔTが基準上限蒸発器温度差α1以上となった際に、膨張弁14の絞り開度EVを一定割合で増加させることができる。これにより、蒸発器15が閉塞した場合に、乗員の空調フィーリングに悪影響を及ぼすことを抑制しつつ、蒸発器15の閉塞を解消できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記実施形態の冷凍サイクル装置10では、冷媒としてフロン系冷媒を用いているが、冷媒の種類はこれに限定されるものではなく、二酸化炭素等の自然冷媒や炭化水素系冷媒等を用いてもよい。
また、上記実施形態の冷凍サイクル装置10は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成しているが、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超える超臨界冷凍サイクルを構成していてもよい。
(2)上記実施形態の蒸発器15は、冷媒と空気(換言すれば気体)とを熱交換させるが、これに限定されるものではなく、冷媒と冷却水(換言すれば液体)とを熱交換させてもよい。蒸発器15に電池等の冷却対象物が熱伝導可能に接触されていて、蒸発器15を流れる冷媒によって冷却対象物が冷却されるようになっていてもよい。
(3)上記実施形態の冷凍サイクル装置10は、車両用空調装置に適用されているが、冷凍サイクル装置10の適用対象はこれに限定されるものではなく、電池冷却装置や据え置き型の空調装置、冷凍冷蔵装置等に適用してもよい。
(4)上記実施形態の冷凍サイクル装置10に、作動時に発熱を伴う冷却対象機器(例えば、バッテリ)を冷却するための構成を追加してもよい。
具体的には、膨張弁14および蒸発器15に対して、冷却用膨張弁およびチラーを並列的に接続する。さらに、低温側熱媒体を循環させる低温側熱媒体循環回路に、低温側水ポンプ、チラー、冷却用熱交換器等を配置する。
低温側水ポンプは、低温側熱媒体をチラーの水通路へ圧送するポンプである。チラーは、冷却用膨張弁から流出した冷媒と低温側水ポンプから圧送された低温側熱媒体とを熱交換させる熱交換器である。冷却用膨張弁の基本的構成は、膨張弁14と同様である。冷却用熱交換器は、冷却対象機器等に一体化されて冷却対象機器と低温側熱媒体とを熱交換させるものである。
これによれば、冷却用膨張弁にて減圧された冷媒をチラーにて蒸発させて低温側熱媒体を冷却することができる。そして、チラーにて冷却された低温側熱媒体を冷却用熱交換器へ流入させることによって、冷却対象機器を冷却することができる。
この場合、上記実施形態における膨張弁14の絞り開度EVの制御(すなわち、図3のフローチャートに示す制御)を、冷却用膨張弁に対しては実施せず、膨張弁14に対してのみ実施してもよい。
(5)上記実施形態の冷凍サイクル装置10において、レシーバ13を廃止するとともに、蒸発器15から流出した冷媒の気液を分離して余剰冷媒を蓄える高圧側貯液部であるアキュムレータを設けてもよい。
(6)上記実施形態では、膨張弁14として電気式膨張弁を採用したが、この態様に限定されない。例えば、膨張弁14として機械式膨張弁を採用するとともに、機械式膨張弁をバイパスするバイパス通路およびバイパス弁を追加してもよい。
バイパス通路は、レシーバ13から流出した液相冷媒が機械式膨張弁をバイパスして流れる冷媒通路である。バイパス弁は、バイパス通路を開閉する電磁弁であり、制御装置60から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
この場合、制御装置60は、蒸発器15の熱交換フィン温度Tefinと蒸発器出口飽和温度Tsatとの温度差である蒸発器温度差ΔTが基準上限蒸発器温度差α1以上になった際に、バイパス弁を開弁してもよい。
(7)上記実施形態では、蒸発器15の熱負荷を、蒸発器15に流入する冷媒の流量から算出した例について説明したが、この態様に限定されない。例えば、蒸発器15の熱負荷を、蒸発器15に流入する送風空気の流量から算出してもよい。
(8)上記実施形態では、レシーバ13をタンク状の部材としたが、この態様に限定されない。レシーバ13は、他の冷媒配管よりも太い配管状の部材であってもよい。
11 圧縮機
12 凝縮器(放熱部)
14 膨張弁(減圧部)
15 蒸発器(蒸発部)
60 制御装置(制御部)

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機から吐出された吐出冷媒と外気とを熱交換させる放熱部(12)と、
    前記放熱部から流出した冷媒を減圧させる減圧部(14)と、
    前記減圧部から流出した冷媒を蒸発させて冷却対象流体を冷却する蒸発部(15)と、
    前記蒸発部の熱交換フィン温度(Tefin)と前記蒸発部における冷媒の飽和温度(Tsat)との温度差(ΔT)が予め定めた基準温度差(α1)以上になった際に、前記減圧部の絞り開度を増加させる制御部(60)と、を備える冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御部は、前記温度差が前記基準温度差以上になった際に、前記温度差が前記基準温度差を下回るまで、前記減圧部の絞り開度を増加させる請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御部は、前記温度差が前記基準温度差以上になった際に、前記減圧部の絞り開度を一定割合で増加させる請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記制御部は、前記蒸発部における冷媒の飽和温度を前記蒸発部の出口側冷媒の圧力(Psuc)から算出する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  5. さらに、前記放熱部から流出した冷媒の気液を分離して、分離された高圧液相冷媒を貯えることが可能な高圧側貯液部(13)を備える請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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