JP2023015422A - 可変容量形ポンプの製造方法及び可変容量形ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプボディの収容凹部全体の加工作業能率の向上と工具の寿命の低下を抑制することができる。【解決手段】ポンプボディのポンプ収容室3の内周面3bに設けられ、駆動軸を中心として径方向の外方に円弧状に凹む第1~第3外方凹部40~42及びスプリング収容室16の端部の第4外方凹部43と、を有する可変容量形ポンプの製造方法であって、第1~第4外方凹部のそれぞれの内周面及び底面を、エンドミル工具50によってポンプボディの軸方向から加工する第1工程と、該第1工程によって加工された第1~第4外方凹部の内周面及び底面の加工面のうち、最も径方向の外方の部位(最深部P1~P4)を避けてポン収容室の内周面と底面を周方向に加工する第2工程と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、可変容量形ポンプの製造方法及び可変容量形ポンプに関する。
従来の可変容量形ポンプとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この可変容量形ポンプは、ポンプボディの収容凹部内に収容されたカムリングが揺動機構を介して偏心量が大きくなる方向と小さくなる方向へ揺動するようになっている。このカムリングの揺動によって、複数のポンプ室の容積変化量を増減させて、ポンプ吐出圧を機関回転数に応じて可変制御するようになっている。
また、前記収容凹部の内周面には、第1制御油室と第2制御油室の一部を構成し、第1、第2シール摺接面と連続的に形成された円弧状の複数の外方凹部が形成されている。
そして、前記収容凹部は、内底面と内周面及び前記各外方凹部の底面と内周面を含む表面全体が一つのエンドミル工具によってフライス加工により仕上げ加工されている。
特開2017-72035号公報
ところで、可変容量形ポンプの収容凹部の加工は、ポンプ室の油圧特性を確保するために高精度に仕上げ加工する必要があると共に、加工作業時間の短縮化が要望されている。
しかしながら、従来の可変容量形オイルポンプは、前述のように、前記収容凹部や各外方凹部の各底面と各内周面の表面全体を、一つのエンドミル工具によって切削加工を行う際に、前記エンドミル工具が、各外方凹部の最深部まで一旦入り込み、ここからUターンして加工するようになっている。
このように、エンドミル工具は、収容凹部の内周面から各外方凹部の最深部まで一旦入り込み、ここからUターンして折り返すような移動経路を取ることから、前記折り返す際に一時的に移動を停止する。このため、各外方凹部の加工時間が他の部位よりも長くなる。
この結果、収容凹部を含めた全体の加工時間が長くなって作業効率が低下すると共に、エンドミル工具の負荷が高くなって工具寿命の低下を招くおそれがある。
本発明は、前記従来の可変容量形ポンプの製造方法の技術的課題に鑑みて案出されたもので、ポンプボディの収容凹部を含めた全体の加工作業能率の向上と工具の寿命の低下を抑制できる可変容量形ポンプの製造方法及び可変容量形ポンプを提供することを一つの目的としている。
本願発明の一つの態様は、収容凹部を有するポンプボディと、前記収容凹部内に配置され、回転駆動されることによって複数のポンプ室の容積を変化させて吸入部から吸入された作動液を吐出部から吐出させるポンプ構成体と、前記ポンプ構成体を内部に収容し、揺動することによって前記複数のポンプ室の容積変化量を可変にする可動部材と、前記収容凹部内に設けられ、前記ポンプ構成体の回転軸を中心として径方向の外方に凹む外方凹部と、を有する可変容量形ポンプの製造方法であって、
前記外方凹部の内周面及び底面を、前記ポンプボディの軸方向から加工する第1工程と、前記第1工程によって加工された前記外方凹部の内周面及び底面の加工面のうち、径方向の最も外方の部位を避けて前記収容凹部の内周面と底面を周方向から加工する第2工程と、
を有している。
本願発明の一つの態様によれば、ポンプボディの収容凹部を含めた全体の加工作業能率の向上と工具の寿命の低下を抑制することが可能になる。
カバー部材を外した状態の可変容量形ポンプの正面図である。 カバー部材を取り付けた状態での図1のA-A線断面図である。 ポンプボディ単体を示す正面図である。 図3のB-B線断面図である。 Aはエンドミル工具によってポンプ収容室の内面を切削加工する手順を示し、BはAのC部拡大図である。 Aは本実施形態の第1工程と第2工程の切削加工時における残存部が形成されている状態を示すポンプ収容室の正面図、BはAのD部拡大図である。
以下に、本発明に係る可変容量形ポンプの製造方法及び可変容量形ポンプの実施形態を図面に基づいて詳述する。
なお、以下の実施形態では、可変容量形ポンプを、自動車用内燃機関の摺動部や機関弁の開閉時期制御に供するバルブタイミング制御装置(VTC)に対して機関の潤滑油を供給するためのオイルポンプに適用した例を示している。また、本発明は、可変容量形ポンプのポンプボディの製造方法が主たる技術であるから、ポンプ全体の詳細な説明は省略する。
〔第1実施形態〕
図1は可変容量形ポンプのカバー部材を外した状態の可変容量形ポンプを示す正面図、図2はカバー部材を取り付けた状態での図1のA-A線断面図、図3はポンプボディ単体を示す正面図、図4は図3のB-B線断面図である。
この可変容量形ポンプは、例えば、図外の内燃機関のシリンダブロックの下端部に設けられ、図1及び図2に示すように、一端側が開口形成され、内部に収容凹部であるポンプ収容室3が設けられたポンプボディ1と、該ポンプボディ1の一端開口を閉塞するカバー部材2と、ポンプボディ1に回転自在に支持され、図外のクランクシャフトの駆動ギアから回転力が伝達される従動ギア24を介して回転駆動される駆動軸4と、を備えている。
また、ポンプ収容室3内に揺動可能に収容され、後述する第1,第2制御油室21,22やコイルばね23と協働して複数のポンプ室13の容積変化量を変化させる可動部材であるカムリング5と、該カムリング5の内周側に収容され、駆動軸4によって図1中の時計方向(矢印方向)に回転駆動されることによって、前記カムリング5との間に形成される複数のポンプ室13の容積を増減させることによってポンプ作用を行うポンプ構成体と、を備えている。
ポンプボディ1は、アルミニウム合金材により一体に形成され、図1中、左右方向に長い矩形状に形成されていると共に、その上下方向の幅長さが左右方向の長さに比較して小さく形成されている。また、ポンプボディ1は、図2に示すように、ポンプ収容室3の底面3aを含む底壁を構成する端壁1aのほぼ中央位置に駆動軸4の一端部4aを回転自在に支持する軸受孔1bが設けられている。さらに、ポンプ収容室3の内周面3bの所定位置には、図1に示すように、ピボットピン9を介してカムリング5を揺動自在に支持する横断面ほぼ半円状の支持溝1cが切欠形成されている。
さらに、ポンプ収容室3の内周面3bの一部には、後述する第1制御油室21の一部を構成する円弧状の第1外方凹部40が形成されている。この第1外方凹部40は、カムリング5の外周部に設けられた突起部である第1シール構成部5cが配置されると共に、この第1シール構成部5cに設けられた摺接部である第1シール部材10aが摺接する第1シール摺接面3cが形成されている。
第1シール摺接面3cは、軸受孔1bの中心と支持溝1c(ピボットピン9)の中心とを通る直線(以下「カムリング基準線」という。)Mに対して図1中の左半分側に形成されている。
第1シール摺接面3cは、支持溝1c中心から所定半径r1をもって構成される円弧面状に形成されると共に、カムリング5が偏心揺動する範囲において第1シール部材10aが常時摺接可能な周方向長さに設定されている。
また、ポンプ収容室3の内周面3bの他の一部には、後述する第2制御油室22の一部を構成する円弧状の第2外方凹部41が形成されている。この第2外方凹部41は、カムリング5の外周部に設けられた突起部である第2シール構成部5dが配置されると共に、この第1シール構成部5dに設けられた摺接部である第2シール部材10bが摺接する第2シール摺接面3dが形成されている。
この第2シール摺接面3dは、カムリング基準線Mに対して図1中の右半分側に形成され、支持溝1cの中心から所定半径r2をもって構成される円弧面状に形成され、カムリング5が偏心揺動する範囲において第2シール部材10bが常時摺接可能な周方向長さに設定されている。
また、ポンプ収容室3の内周面3bにおける支持溝1cと第1シール摺接面3cとの間には、後述する低圧室25を構成する円弧状の第3外方凹部42が形成されている。
この第3外方凹部42の内側面には、後述するカムリング5の外周部に設けられた突起部である第3シール構成部5eに設けられた摺接部である第3シール部材10cが摺接する第3シール摺接面3eが形成されている。
この第3シール摺接面3eは、支持溝1cの中心から所定半径r3をもって構成される円弧面状に形成され、カムリング5が偏心揺動する範囲において第3シール部材10cが常時摺接可能な周方向長さに設定されている。
なお、r1、r2及びr3の周方向長さの関係は、r1>r2>r3となっている。
第3外方凹部42は、図1、図3に示すように、支持溝1cの図中左側に形成されて、全体がポンプ収容室3の内周面3bから上下長手方向に沿って円弧状に形成されている。
また、ポンプボディ1の端壁1aの内側面、つまりポンプ収容室3の底面3aには、図1~図4にも示すように、軸受孔1bの外周域に、ポンプ構成体によるポンプ作用に伴い各ポンプ室13の容積が拡大する領域(以下「吸入側領域」という。)に開口する円弧凹状の吸入部である吸入ポート11aが形成されている。また、各ポンプ室13の容積が縮小する領域(以下「吐出側領域」という。)に開口する円弧凹状の吐出部である吐出ポート12aが形成されている。この吸入ポート11aと吐出ポート12aは、それぞれ軸受孔1bを挟んでほぼ上下で対向するように切欠形成されている。
本実施形態における吐出側領域としては、図1に示すように、駆動軸4(ロータ6)の回転方向において、吐出ポート12aの始端から終端までの間に形成されている。
吸入ポート11aは、図3に示すように、その周方向の始端側の位置に、後述するスプリング収容室16側へ膨出するように形成された外方凹部の一つである導入部11bが一体に設けられている。この導入部11bと吸入ポート11aの境界部近傍には、ポンプボディ1の端壁1a(底面3a)を貫通して外部へと開口する吸入口11cが貫通形成されている。したがって、内燃機関のオイルパンに貯留されたオイルが、ポンプ構成体のポンプ作用に伴い発生する負圧に基づき吸入口11c及び吸入ポート11aを介して吸入領域に係る各ポンプ室13に吸入されるようになっている。
吐出ポート12aは、その終端側にポンプボディ1の端壁1a(底面3a)を貫通して外部へと開口する吐出口12bが貫通形成されている。したがって、ポンプ構成体によるポンプ作用により加圧されて吐出ポート12aへと吐出されたオイルは、吐出口12bからシリンダブロック内部に設けられた図外の吐出通路を通ってメインオイルギャラリから機関内における各摺動部やVTC等へと供給される。なお、吐出通路の下流側には、オイルクーラやオイルフィルタが設けられている。
また、ポンプ収容室3の底面3aには、図3に示すように、吐出ポート12aと軸受孔1bを連通する連通溝15が切欠形成されている。吐出ポート12aから連通溝15を通って軸受孔1bにオイルを供給すると共に、ロータ6及び各ベーン7の側部にもオイルを供給することによって、各摺動部位の良好な潤滑が確保されている。
ポンプ構成体は、図1及び図2に示すように、カムリング5の内周側において回転自在に収容され、中心部が駆動軸4の外周に結合されたロータ6と、該ロータ6の外周部に放射状に切欠形成された複数のスリット6a内においてそれぞれ出没自在に収容されたベーン7と、ロータ6より小径に形成され、このロータ6の内周側両側部に配設された一対のリング部材8,8と、から構成されている。
ロータ6は、図1に示すように、その中心側から径方向外側へ放射状に形成された複数のスリット6aの内側基端部に吐出オイルを導入する横断面ほぼ円形状の背圧室6bが設けられている。
各ベーン7は、ロータ6の回転に伴う遠心力と背圧室6b内の圧力とによって外方へと押し出されて、各先端面がカムリング5の内周面に摺接すると共に、各基端面が各リング部材8,8の外周面にそれぞれ摺接するようになっている。
カバー部材2は、図2に示すように、ほぼ板状を呈し、ポンプボディ1の外形状に倣って左右方向に長い矩形状に形成されている。また、カバー部材2は、図外の複数のボルトによって内側面2bの外周側がポンプボディ1のポンプ収容室3の開口部側の取り付け面1gに取り付けられている。ポンプボディ1の軸受孔1bに対向する位置には、駆動軸4の大径な他端部4bを回転自在に支持する軸受孔2aが貫通形成されている。そして、このカバー部材2の内側面2bにも、ポンプボディ1と同様に、吸入ポート11a’や吐出ポート12a’、連通溝が、ポンプボディ1の吸入ポート11aや吐出ポート12a、連通溝15に対向配置されている。
なお、吸入ポートや吐出ポートは、ポンプボディ1側あるいはカバー部材2側のいずれか一方側に形成されていても良い。
また、カバー部材2は、後述する第2制御油室22への油圧の給排制御あるいは供給を遮断制御する制御機構である図外のパイロット弁が設けられている。また、該パイロット弁と吐出通路との間に形成される図外の制御圧導入通路上には、吐出された作動油であるオイルのパイロット弁側への導入を切り換え制御する切換機構である図外のソレノイドバルブが設けられている。
駆動軸4は、図2に示すように、小径な一端部4aがポンプボディ1の端壁1aの軸受孔1bに軸支されている一方、大径な他端部4bがカバー部材2の軸受孔2aに軸受けされている。駆動軸4の先端側には、図外のクランクシャフトに有する駆動ギアに噛合する従動ギア24が設けられている。したがって、駆動軸4は、噛合した前記両ギアを介してクランクシャフトから伝達される回転力に基づきロータ6を図1中の時計方向(矢印方向)へと回転させるようになっている。
カムリング5は、図1及び図2に示すように、いわゆる焼結合金によって円筒状に一体形成され、その外周部の所定位置には支持溝1cと協働してピボットピン9を支持する円弧凹溝状のピボット部5aが形成されている。また、カムリング5は、ピボット部5aに対しカムリング5の中心を挟んだ反対側の位置にアーム部5bが径方向に沿って突設されている。
ポンプボディ1の内部下端位置には、図1及び図3に示すように、前記支持溝1cと対向する位置にスプリング収容室16が設けられている。このスプリング収容室16内には、その一端壁とアーム部5bの一側面との間に、所定のセット荷重を付与されたコイルばね23が弾装されている。このスプリング収容室16の他端壁は、カムリング5の偏心方向の移動範囲を規制する規制面16aとして構成され、この規制面16aにアーム部5bの他側面が当接することによって、カムリング5の偏心方向におけるそれ以上の移動(揺動)が規制されるようになっている。また、スプリング収容室16のうち、導入部11bに臨む軸方向の端部と規制面16aが第4外方凹部43として後述する加工時における工具の加工経路の終了点になっている。
このように、カムリング5は、コイルばね23の付勢力によって、アーム部5bを介してその偏心量が増大する方向(図1中の時計方向)へと常時付勢されている。そして、カムリング5は、ポンプの非作動状態では、図1に示すように、アーム部5bの他側面が規制面16aに押し付けられた状態となって、その偏心量が最大となる位置に規制されるようになっている。
カムリング5は、外周部のポンプボディ1の第1、第2、第3シール摺接面3c、3d、3eにそれぞれ対応した位置に、突起部である3つの第1、第2、第3シール構成部5c、5d、5eが突出して設けられている。この各シール構成部5c~5eは、各シール摺接面3c、3d、3eと同心円弧状に形成され、各外周面にそれぞれ有するシール凹部であるシール保持溝内に第1、第2、第3シール部材10a、10b、10cが収容保持されている。
第1~第3シール部材10a~10cは、いずれも低摩擦特性を有するフッ素系樹脂材によってカムリング5の軸方向に沿って直線状に細長く形成されている。また、この第1~第3シール部材10a~10cは、各シール保持溝の底部にそれぞれ配設されたゴム製の弾性部材の弾性力をもって各シール摺接面3c~3eに押し付けられることによって、この各シール摺接面3c~3eとの間を液密的にシールするようになっている。つまり、この第1~第3シール部材10a~10cは、カムリング5の偏心揺動時には各シール摺接面3c~3eに摺接しつつ後述する第1、第2制御油室21,22及び低圧室25内をシールするようになっている。
さらに、カムリング5の外周面とポンプボディ1の内周面との間には、図1に示すように、ピボットピン9を中心とした円周方向の左右位置に第1制御油室21と第2制御油室22及び前記低圧室25が形成されている。
具体的に説明すると、第1制御油室21は、第1シール部材10aと第3シール部材10cとの間に設けられ、第2制御油室22は、ピボットピン9と第2シール部材10bとの間に設けられている。さらに、低圧室25は、ピボットピン9と第3シール部材10cとの間に設けられている。
したがって、カムリング5の外周面のうち、第1制御油室21に臨む第1受圧面5fは、ピボットピン9との間の低圧室25の存在によって小さく形成されて、ピボットピン9から円周方向に大きく延びる第2制御油室22に臨む第2受圧面5gの方が大きく形成されている。このため、第1、第2制御油室21,22の双方に同じ油圧(吐出圧)が作用した場合には、全体としてその偏心量を増加させる方向(図1中の時計方向)へとカムリング5を付勢する構成となっている。
第1,第2制御油室21,22には、吐出通路から分岐形成された制御圧導入通路を介してポンプ吐出圧が導かれるようになっている。すなわち、第1制御油室21には、制御圧導入通路からさらに二股に分岐された一方の分岐通路である第1導入通路を介してポンプ吐出圧が供給される。一方、第2制御油室22には、他方の分岐通路である第2導入通路を通じて電磁切換弁やパイロット弁を経てポンプ吐出圧が供給される。
そして、これらの各油圧がそれぞれ第1、第2制御油室21,22に面するカムリング5の第1、第2受圧面5f、5gに作用することによって、カムリング5に対し移動力(揺動力)が付与されることとなる。
したがって、オイルポンプは、コイルばね23のセット荷重に対して両制御油室21,22の内圧に基づく付勢力が小さいときは、カムリング5は図1に示すような最大偏心状態となる一方、吐出圧の上昇に伴い両制御油室21,22の内圧に基づく付勢力がコイルばね23のセット荷重を上回ったときは、その吐出圧に応じてカムリング5が同心方向へ移動することとなる。
また、低圧室25は、図1~図3に示すように、第3外方凹部42によってカムリング5の外周面との間に形成されていると共に、カバー部材2に貫通形成された図外の連通孔によって大気に開放されつつオイルパンに連通している。つまり、この低圧室25には、ポンプ作動によってカムリング5の軸方向の両端面5h、5i(図2参照)とポンプボディ1及びカバー部材2との摺動面(サイドクリアランス)からリークしたオイルや該オイル内に混入したいわゆるコンタミが流入し、これらのオイルやコンタミを、連通孔を介してオイルパン内に排出するようになっている。
また、連通路の一端部は、カムリング5のいずれの揺動位置においてもカムリング5によって閉塞されることなく、常に低圧室25に連通する位置に形成されている。
第1制御油室21と第2制御油室22は、各ポンプ室13との間が図2に示すように、カムリング5の軸方向の両端面5h、5iと該両端面5h、5iが摺接するポンプボディ1のポンプ収容室3の底面3a及びカバー部材2の他方側内側面2bの間のいわゆるサイドクリアランスによってシールされている。
低圧室25も、各ポンプ室13との間はカムリング5の両端面5h、5iとポンプ収容室3の底面3a及びカバー部材2の内側面2bとの間のサイドクリアランスによってシールされている。
カムリング5は、図1及び図2に示すように、サイドクリアランスを構成する両端面5h、5iのうち、第1制御油室21と各ポンプ室13との間をシールする部位を第1シール面とし、第2制御油室22と各ポンプ室13との間をシールする部位を第2シール面としている。さらに吐出側領域内に有する低圧室25と各ポンプ室13との間をシールする部位が第3シール面として構成されている。
パイロット弁30やソレノイドバルブは、本発明と直接的な関係が薄いので、特別に図面を掲げずに簡単に説明する。
パイロット弁30は、図2に示すように、カバー部材2の外側まで延設された筒状のバルブボディ31と、該バルブボディの底部開口を閉塞するプラグ32と、バルブボディ31の内部軸方向に形成されたバルブ収容孔内に摺動自在に収容され、バルブボディ31の内周面と摺接する一対の第1、第2ランド部によって第2制御油室22に対しての油圧の給排制御に供する図外のスプール弁体と、バルブボディ31の他端側内周においてプラグ32とスプール弁体の間に所定のセット荷重をもって弾装され、スプール弁体をバルブボディ31の一端側へ常時付勢する図外のバルブスプリングと、から主として構成されている。
ソレノイドバルブは、制御圧導入通路の途中に介在する図外のバルブ収容孔内に収容配置され、内部軸方向に沿って油通路が貫通形成された円筒状のバルブボディと、油通路の先端側内部に固定されて、導入ポートを有するシート部材と、該シート部材の内端部開口縁に形成されるバルブシートに対して離着座自在に設けられ、図外の導入ポートの開閉に供するボール弁体と、バルブボディの他端部に設けられたソレノイドと、から主として構成されている。
〔ポンプボディの切削加工方法〕
図5Aはエンドミル工具によってポンプ収容室の内面を切削加工する手順を示し、BはAのC部拡大図である。
以下、ポンプ収容室3の底面3aや内周面3bと、4つの第1~第4外方凹部40~43(第1~第3シール摺接面3c~3eやスプリング収容溝16の規制面16a側の各内周面と各底面を含む)の切削加工方法について図5A、Bに基づいて説明する。
ポンプボディ1は、予め鋳造金型によってアルミダイキャスト成形され、この後に、以下のポンプ収容室3の底面3a及び内周面3bなどの切削加工が行われる。
加工工具としては、一般的なエンドミル工具50(図5A、Bの2点鎖線)を用いており、このエンドミル工具50は、例えば直径が14mmのものが用いられ、以下の複数の加工工程時には、この一本のエンドミル工具50のみによって加工されるようになっている。なお、エンドミル工具50の直径は、ポンプボディ1(ポンプ収容室3)の大きさなどに応じて任意に変更することができる。
加工手順としては、図5Aに示すように、最初に、エンドミル工具50によって、第1~第4外方凹部40~43の4箇所に軸方向から切削加工する。すなわち、第1~第3外方凹部40~42が形成される3箇所と、第4外方凹部43の1箇所の合計4箇所の位置に、図中、円形破線で示すように、ポンプ収容室3の軸方向、つまり上下方向から切削加工する(第1工程)。
この第1工程によって、第1~第4外方凹部40~43のそれぞれの底面と内周面が切削加工される(第1加工面)。これらの第1加工面は、面粗度などが高精度に仕上げられる仕上げ加工として行われる。
次に、図5Aに示すように、ポンプ収容室3の中心位置の軸受孔1bが形成される位置を同じエンドミル工具50の加工開始点Sとしてまずはここで底面3aを切削加工する(第2加工面)。ここから、エンドミル工具50を、図中矢印X1で示す右側水平方向へ所定距離だけ移動させて、ここからSを中心として矢印R1(左)方向へ旋回させながら一回転させて切削加工する。続いて、エンドミル工具50を一回転させた位置から、矢印X2に示すように、さらに右側水平方向に所定距離だけ移動させる。ここからSを中心として再び矢印R2(左)方向へ旋回させながら一回転させて切削加工する。これによって、ポンプ収容室3の底面3aの内周部側の大部分を仕上げ加工する。
次に、エンドミル工具50を、矢印X2から僅かに図中右方向へ連続的に移動させる。続いて、エンドミル工具50を、矢印R3に示すように、左方向へ一回転だけ旋回移動させて、ポンプ収容室3の底面3aと内周面3bを切削加工する。
次に、エンドミル工具50を、第2シール摺接面3d側に移動させて、ここから第2外方凹部41の径方向の最も外方の部位である最深部P1まで移動させずに、最深部P1の手前、つまり第2シール摺接面3dから約90度であって移動軌跡の角が円弧状のほぼV字角度で連続的に旋回させ、ここの底面3aと内周面3bを切削加工する。つまり、この第2外方凹部41の円弧部全体の底面や内周面は、既に第1工程で切削加工されていることから、さらに切削加工する必要がない。したがって、ここからエンドミル工具50は、移動を停止させることなく連続的に移動させることができる。
さらにここからエンドミル工具50を、矢印R4方向へ移動させ、つまりポンプ収容室3の内周面3bに沿って移動させて底面3a及び内周面3bを切削加工しつつ第3外方凹部42側に移動させる。ここでも、エンドミル工具50を、第3外方凹部42の最深部P2まで移動させずに、最深部P2の手前の約80度であって移動軌跡の角が円弧状のV字角度で連続的に移動旋回させて、第3シール摺接面3eを含む底面3aと内周面3b(第2加工面)を切削加工する。
続いて、エンドミル工具50を、矢印R5に示すように、ポンプ収容室3の内周面3bに沿って移動させて底面3a及び内周面3bを切削加工しつつ第1外方凹部40に移動させる。ここでもエンドミル工具50を、図6にも示すように、第1外方凹部40の円弧部の最深部P3まで移動させずに、最深部P3の手前で約120度であって移動軌跡の角が円弧状のV字角度で連続的に移動旋回させ、ここの底面3aと内周面3bを切削加工する。
さらに、エンドミル工具50を、矢印R6に示すように、同じく内周面3bに沿って移動させて底面3a及び内周面3bを切削加工しつつスプリング収容室16の第4外方凹部43側に移動させる。ここでもエンドミル工具50を、スプリング収容室16の第4外方凹部43の最深部P4まで移動させることなく、この最深部P4の手前で底面と規制面16aなどを切削加工する。ここがエンドミル工具50による切削加工の終了点Eになる(第2工程)。この第2工程によって加工された底面3aや内周面3bが第2加工面となる。
以上のように、本実施形態では、ポンプ収容室3の内面全体に対するエンドミル工具50による切削加工を、第1工程の軸方向からの加工と、第2工程の周方向の加工の2つに分けて行うようにした。
つまり、第1工程では、各シール摺接面3c~3dを含む円弧状の第1~第4外方凹部40~42に対してエンドミル工具50を軸方向へ移動させて各部を切削加工する。
次の第2工程では、ポンプ収容室3の底面3aや内周面3bに対してエンドミル工具50を周方向へ連続的に移動して切削加工するが、このとき、各外方凹部40~43などの円弧部ではエンドミル工具50をそれぞれの最深部P1~P4まで移動させることなく、その手前で移動軌跡の角が円弧状のV字形状に連続的に屈曲移動させる。
このため、エンドミル工具50は、第2工程において各外方凹部40~43などで移動を停止させることなく連続的に移動させることができるので、加工速度が従来の工法に比較して速くなる。したがって、ポンプ収容室3の底面3a及び内周面3bを含めた全体の切削加工時間を短縮させることができる。
この結果、ポンプ収容室3の底面3aや内周面3bの平面度や平行度を高精度に維持できると共に、加工作業能率の向上が図れる。
また、エンドミル工具50は、前述したように、加工作業時間の短縮化によって負荷が小さくなることから、工具寿命の低下を抑制することができる。
しかも、第1工程と第2工程の加工作業を、同一のエンドミル工具50を用いて行ったことから、途中で加工工具の交換を行うことなく連続した加工作業ができるので、この点でも加工作業時間の短縮化が促進される。
図6Aは本実施形態の第1工程と第2工程の切削加工時における残存部が形成されている状態を示すポンプ収容室の正面図、BはAのD部拡大図である。
前記第2工程中において、エンドミル工具50を、例えば矢印R3に沿った旋回移動から第2外方凹部41側からV字形状に移動した際に、図6A,Bに示すように、第1工程での切削加工箇所と第2工程での切削加工箇所の間に、加工残りである残存部33が形成される。この残存部33は、エンドミル工具50の軌跡痕として数ミクロンの突起状に形成されて基本的には視認できるようになっている。しかし、残存部33は、微妙に視認できない場合であっても触感で分かるようになっている。
この残存部33は、図6Aに示すように、第1外方凹部40や第3外方凹部42にも同じく形成されている。
また、各残存部33は、カムリング5の揺動中に第1~第3シール構成部5c~5eとは当接しない位置に形成されている。したがって、この残存部33は、カムリング5の揺動性やシール性などのポンプ性能に影響を与えることがない。
また、この各残存部33は、各シール摺接面3c~3e付近に形成されているが、カムリング5の揺動範囲において各シール部材10a~10cと軸方向で当接しない位置に形成されている。このため、各残存部33は、カムリング5の揺動中における各シール部材10a~10cの各シール摺接面3c~3eに対するシール性能にも影響を与えることはない。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、ポンプ収容室3の大きさを、ポンプ容量に応じて任意に変更することが可能である。
また、加工工具としてエンドミル工具50を用いたが、他の工具を用いることも可能である。
さらに、本実施形態では、加工後に残存部33が形成されるようになっているが、加工方法によっては、残存部が形成されない方法を取ることも可能である。
以上説明した実施形態に基づく可変容量形ポンプの製造方法及び可変容量形ポンプとしては、例えば以下の態様のものが考えられる。
その一つの態様において、収容凹部を有するポンプボディと、前記収容凹部内に配置され、回転駆動されることによって複数のポンプ室の容積を変化させて吸入部から吸入された作動液を吐出部から吐出させるポンプ構成体と、前記ポンプ構成体を内部に収容し、揺動することによって前記複数のポンプ室の容積変化量を可変にする可動部材と、前記収容凹部内に設けられ、前記ポンプ構成体の回転軸を中心として径方向の外方に凹む外方凹部と、を有する可変容量形ポンプの製造方法であって、
前記外方凹部の内周面及び底面を、前記ポンプボディの軸方向から加工する第1工程と、前記第1工程によって加工された前記外方凹部の内周面及び底面の加工面のうち、径方向の最も外方の部位を避けて前記収容凹部の内周面と底面を周方向から加工する第2工程と、を有している。
この発明の態様によれば、例えば、鋳造によって成形されたポンプボディの粗材に対して、第1工程では外方凹部の内周面と底面を、加工工具をポンプボディの軸方向から加工する。次に第2工程では収容凹部の内周面と底面を、加工工具を周方向から加工するが、この第2工程では、前記加工工具の移動経路を、前記第1工程で加工した外方凹部の最深部まで移動させてリターンさせるのではなく、外方凹部の収容凹部側の入口付近まで移動させて、ここから円弧状に旋回移動させる。これによって、収容凹部と外方凹部との底面や内周面の平面度や平行度を高精度に維持できると共に、工具の高寿命化が図れる。
さらに好ましくは、前記第1工程と第2工程は、同一の加工工具を用いるようになっている。
この発明の態様によれば、同一の加工工具を用いることによって、加工工具の交換を行うことなく連続して加工できるので、加工時間の短縮化が図れる。
さらに好ましくは、前記第1工程の加工工具と前記第2工程の加工工具は、直径が同一のエンドミルである。
さらに好ましくは、前記可動部材は、前記ポンプ構成体を内部に収容する環状の本体と、前記本体の外周から径方向の外方に突出し、前記外方凹部の内部に入って前記外方凹部の内周面の一部と摺接する摺接部を有する突起部と、を有している。
さらに好ましくは、前記外方凹部の底面には、前記第1工程で形成された加工面と、前記第2工程で形成された加工面との間に、前記第1工程と第2工程で加工されない突起状の加工残りを有している。
さらに好ましくは、前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲内において、前記突起部と軸方向で当接しない位置に形成されている。
この発明の態様によれば、加工残りが存在するものの、可動部材の揺動中に前記突起部とは当接しない位置に形成されていることから、シール性や可動部材の移動性などのポンプ性能に影響がない。
さらに好ましくは、前記摺接部は、前記収容凹部の内周面と摺接するシール部材であって、前記可動部材の前記突起部は、前記シール部材が入るシール凹部を有し、前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲において、前記シール部材と軸方向で当接しない位置にある。
この発明の態様によれば、加工残りはあるものの、これがシール部材と当接しない位置に形成されていることから、シール部材によるシール性能に影響を与えることがない。
さらに好ましくは、前記外方凹部は、前記収容凹部の内周面に複数形成されている。
別の好ましい態様としては、収容凹部を有するポンプボディと、
前記収容凹部内に配置され、回転駆動されることによって複数のポンプ室の容積を変化させて吸入部から吸入された作動液を吐出部から吐出させるポンプ構成体と、前記ポンプ構成体を内部に収容する環状の本体と、前記本体の外周から径方向の外方に突出し、前記収容凹部に摺接する摺接部を有する突起部と、を有し、揺動することによって前記複数のポンプ室の容積変化量を可変にする可動部材と、前記収容凹部の内周面に設けられ、前記ポンプ構成体の回転軸を中心として径方向の外方に凹むと共に、前記突起部が嵌入可能な外方凹部と、を備えた可変容量形ポンプであって、
前記外方凹部は、前記外方凹部の底面と内周面の加工面である第1加工面を有し、前記収容凹部は、前記収容凹部の底面と内周面の加工面である第2加工面を有し、前記外方凹部の第1加工面の前記底面と前記収容凹部の第2加工面の前記底面との間に、加工残りが形成されている。
さらに好ましくは、前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲内において前記突起部と軸方向で当接しない位置に形成されている。
さらに好ましくは、前記摺接部は、前記外方凹部の内周面と摺接するシール部材によって構成され、前記可動部材の前記突起部は、外面に前記シール部材が保持されるシール凹部を有し、前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲において前記シール部材と軸方向で当接しない位置に形成されている。
1…ポンプボディ(ポンプハウジング)、3c~3e…第1シール摺接面(外方凹部)、2…カバー部材(ポンプハウジング)、3…ポンプ収容室(収容凹部)、3a…底面、3b…内周面、3c~3e…第1~第3シール摺接面、4…駆動軸、5…カムリング(可動部材)、5c~5e…シール構成部(突起部)、6…ロータ(ポンプ構成体)、7…ベーン(ポンプ構成体)、9…ピボットピン(揺動支点)、10a~10c…第1~第3シール部材(摺接部)、11a…吸入ポート(吸入部)、12a…吐出ポート(吐出部)、13…ポンプ室、16…スプリング収容室、16a…規制面、21…第1制御油室、22…第2制御油室、23…コイルスプリング、33…残存部(加工残り)、40…第1外方凹部、41…第2外方凹部、42…第3外方凹部、43…第4外方凹部、P1~P4…最深部(径方向の最も外方の部位)。

Claims (11)

  1. 収容凹部を有するポンプボディと、
    前記収容凹部内に配置され、回転駆動されることによって複数のポンプ室の容積を変化させて吸入部から吸入された作動液を吐出部から吐出させるポンプ構成体と、
    前記ポンプ構成体を内部に収容し、揺動することによって前記複数のポンプ室の容積変化量を可変にする可動部材と、
    前記収容凹部内に設けられ、前記ポンプ構成体の回転軸を中心として径方向の外方に凹む外方凹部と、
    を有する可変容量形ポンプの製造方法であって、
    前記外方凹部の内周面及び底面を、前記ポンプボディの軸方向から加工する第1工程と、
    前記第1工程によって加工された前記外方凹部の内周面及び底面の加工面のうち、径方向の最も外方の部位を避けて前記収容凹部の内周面と底面を周方向から加工する第2工程と、
    を有することを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  2. 請求項1に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記第1工程と第2工程は、同一の加工工具を用いることを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  3. 請求項1に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記第1工程の加工工具と前記第2工程の加工工具は、直径が同一のエンドミルであることを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  4. 請求項1に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記可動部材は、前記ポンプ構成体を内部に収容する環状の本体と、前記本体の外周から径方向の外方に突出し、前記外方凹部の内部に入って前記外方凹部の内周面の一部と摺接する摺接部を有する突起部と、を有することを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  5. 請求項4に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記外方凹部の底面には、前記第1工程で形成された加工面と、前記第2工程で形成された加工面との間に、前記第1工程と第2工程で加工されない突起状の加工残りを有することを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  6. 請求項5に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲内において、前記突起部と軸方向で当接しない位置に形成されていることを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  7. 請求項5に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記摺接部は、前記収容凹部の内周面と摺接するシール部材であって、前記可動部材の前記突起部は、前記シール部材が入るシール凹部を有し、
    前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲において、前記シール部材と軸方向で当接しない位置にあることを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  8. 請求項1に記載の可変容量形ポンプの製造方法において、
    前記外方凹部は、前記収容凹部の内周面に複数形成されていることを特徴とする可変容量形ポンプの製造方法。
  9. 収容凹部を有するポンプボディと、
    前記収容凹部内に配置され、回転駆動されることによって複数のポンプ室の容積を変化させて吸入部から吸入された作動液を吐出部から吐出させるポンプ構成体と、
    前記ポンプ構成体を内部に収容する環状の本体と、前記本体の外周から径方向の外方に突出し、前記収容凹部に摺接する摺接部を有する突起部と、を有し、揺動することによって前記複数のポンプ室の容積変化量を可変にする可動部材と、
    前記収容凹部の内周面に設けられ、前記ポンプ構成体の回転軸を中心として径方向の外方に凹むと共に、前記突起部が嵌入可能な外方凹部と、
    を備えた可変容量形ポンプであって、
    前記外方凹部は、前記外方凹部の底面と内周面の加工面である第1加工面を有し、
    前記収容凹部は、前記収容凹部の底面と内周面の加工面である第2加工面を有し、
    前記外方凹部の第1加工面の前記底面と前記収容凹部の第2加工面の前記底面との間に、加工残りが形成されていることを特徴とする可変容量形ポンプ。
  10. 請求項9に記載の可変容量形ポンプにおいて、
    前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲内において前記突起部と軸方向で当接しない位置に形成されていることを特徴とする可変容量形ポンプ。
  11. 請求項10に記載の可変容量形ポンプにおいて、
    前記摺接部は、前記外方凹部の内周面と摺接するシール部材によって構成され、
    前記可動部材の前記突起部は、外面に前記シール部材が保持されるシール凹部を有し、
    前記加工残りは、前記可動部材の揺動範囲において前記シール部材と軸方向で当接しない位置に形成されていることを特徴とする可変容量形ポンプ。
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