JP2023010669A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】濡れ感や蒸れ感を感じにくい吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収体23を有する吸収性本体2と、吸収性本体2の非肌対向面側に配された外装体とを具備する吸収性物品1であって、外装体は、腹側パネル4Aと、背側パネル4Bとを有し、腹側パネル4A又は背側パネル4Bは、吸収性物品1の横方向Yに沿って弾性部材が配置された弾性部材配置領域11を備え、吸収性物品1は、該吸収性物品1の平面視において、弾性部材配置領域11と吸収体23とが重なる重複領域12aを有し、重複領域12aにおいては、該重複領域12aに存在する部材のうち、吸収体23よりも非肌対向面側に位置する部材によって構成される非肌対向面側重複領域13が、腹側パネル4A又は背側パネル4Bにおける重複領域12a以外の非重複領域12bよりも、吸水性繊維の含有比率が高い繊維高含有領域14を有する。【選択図】図2

Description

本発明は吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品において、吸収体の非肌対向面側に裏面シートを配することが行われている。例えば、特許文献1には、第1繊維層と、該第1繊維層の一方の主表面に位置する第2繊維層とを含む不織布を、吸収性物品の裏面シートとして用いることが記載されている。また、特許文献2には、透湿性を有する液不透過性シートを裏面シートとして用いることが記載されている。また同文献には、吸収性物品において、裏面シートである液不透過性シートの非肌対向面側に、セルロース系繊維を含む外装シートを配することが記載されている。同文献の外装シートでは、セルロース系繊維が複数の繊維塊を形成している。
国際公開第2020/004554号 特開2017-119024号公報
特許文献2のように、透湿性を有する液不透過性シートを裏面シートとして用いる場合、吸収性物品の外へ湿気を逃がすことにより、該吸収性物品内の湿度を低減させることができる。しかしながら、透湿性を有するシートを裏面シートとして用いた場合、吸収性物品と衣服との間に放出された湿気に起因して、吸収性物品の外側に位置する衣服が濡れてしまったり、蒸れ感が発生したりするという課題がある。
この点に関し、特許文献2には、外装シートにおけるセルロース系繊維により形成された繊維塊によって、透湿性を有する液不透過性シートを透過して吸収性物品の外側に排出されようとする湿気を吸収及び保持することができると記載されている。しかしながら、特許文献2のように、セルロース系繊維等の吸水性繊維を配合したシートによって湿気を吸収させた場合、該繊維が水分を保持し続けることで着用者に濡れ感や肌トラブルが発生する恐れがある。
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを具備し、
着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、股下部とを有する吸収性物品であって、
前記外装体は、前記吸収性物品の着用状態において、前記腹側部に配される腹側パネルと、前記背側部に配される背側パネルとを有し、
前記腹側パネル又は前記背側パネルは、前記吸収性物品の横方向に沿って弾性部材が配置された弾性部材配置領域を備え、
前記吸収性物品は、該吸収性物品の平面視において、前記弾性部材配置領域と前記吸収体とが重なる重複領域を有し、
前記重複領域においては、該重複領域に存在する部材のうち、前記吸収体よりも非肌対向面側に位置する部材によって構成される非肌対向面側重複領域が、前記腹側パネル又は前記背側パネルにおける該重複領域以外の非重複領域よりも、吸水性繊維の含有比率が高い繊維高含有領域を有する、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、濡れ感や蒸れ感を感じにくい吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを展開して最大伸長させた状態を肌対向面側から見た平面図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、図1に示すおむつの自然状態におけるIII-III線断面(厚み方向且つ横方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。 図4は、図1に示すおむつの着用状態を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明の吸収性物品の別の実施形態のパンツ型使い捨ておむつを展開して最大伸長させた状態を肌対向面側から見た平面図である。 図6は、図5のV-V線断面図である。 図7は、本発明の吸収性物品の更に別の実施形態のパンツ型使い捨ておむつを最大展開して伸長させた状態を肌対向面側から見た平面図である。 図8は、図7のVII-VII線断面図である。 図9は、図7に示すおむつ1の変形例を示す平面図である。
図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」ともいう。)1が示されている。図1に示すとおり、おむつ1は、その着用状態において着用者の腹側に配される腹側部A及び背側に配される背側部Bと、腹側部A及び背側部Bの間に位置する股下部Cと有している。股下部Cは、おむつ1の着用状態において、着用者の股下に配される。おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向に対応する縦方向Xと該縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。
おむつ1は、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配された外装体とを具備する。外装体は、腹側パネル4Aと背側パネル4Bとを有する。腹側パネル4Aは、おむつ1の着用状態において、着用者の腹側に配される。背側パネル4Bは、おむつ1の着用状態において、着用者の背側に配される。図1に示す実施形態では、腹側パネル4Aと背側パネル4Bとは互いに独立別個の部材である。腹側パネル4Aは主としておむつ1の前身頃を形成している。背側パネル4Bは主としておむつ1の後身頃を形成している。吸収性本体2は、腹側パネル4Aと背側パネル4Bとの間に掛け渡して固定されている。
おむつ1においては、腹側パネル4Aの縦方向Xに沿う両側部4e,4eと、背側パネル4Bの縦方向Xに沿う両側部4f,4fとが接合されている。この接合によって、おむつ1には、一対のサイドシール部(図示せず)、ウエスト開口部(図示せず)及び一対のレッグ開口部(図示せず)が形成されている。
腹側パネル4A及び背側パネル4Bはそれぞれ、図1及び図2に示すとおり、外層シート42、該外層シート42の肌対向面側に配された内層シート41と、両シート41,42間に配された複数本の弾性部材とを有する。説明の便宜上、図2においては、各弾性部材の図示を省略している。腹側パネル4Aにおける弾性部材は、ウエスト弾性部材43a及び胴周り弾性部材43bを含んでいる。同様に、背側パネル4Bにおける弾性部材も、ウエスト弾性部材43a、胴周り弾性部材43b及びレッグ弾性部材43cを含んでいる。ウエスト弾性部材43a及び胴周り弾性部材43bはいずれも糸状のものであり、おむつ1の横方向Yに沿って延びるように配置されている。ウエスト弾性部材43a及び胴周り弾性部材43bは、おむつ1の縦方向Xに間隔を置いて配置されている。
図1に示すとおり、ウエスト弾性部材43aは、ウエスト開口部の開口端WE及びその近傍の位置に、横方向Yに沿って伸長状態で配されている。これにより、ウエスト開口部の全周にわたって実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成される。
図1に示すとおり、胴周り弾性部材43bは、ウエスト弾性部材43aよりも縦方向Xの内方寄りの位置に配置されている。詳細には、胴周り弾性部材43bは、吸収体23と重なる位置に、横方向Yに沿って伸長可能に配されている。胴周り弾性部材43bを伸長可能とするためには、例えば、胴周り弾性部材43bを伸長状態で配すればよい。本実施形態においては、胴周り弾性部材43bは、吸収性本体2と厚み方向に重なる領域で、細かく分断する等の処理によって伸縮性を発現しないように配されている。胴周り弾性部材43bは、前記領域で伸縮性を発現してもよい。
図1に示すとおり、レッグ弾性部材43cは、横方向Yに沿って、より具体的には一対のレッグ開口部それぞれの開口縁部LE,LEに沿って伸長可能に配されている。これによりレッグ開口部それぞれの開口縁部LEには、その全周にわたって実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成される。レッグ弾性部材43cは、背側パネル4Bの側縁部4fを始点として、該背側パネル4Bの横方向Yの中央域寄りの位置まで延びている。レッグ弾性部材43cは、背側パネル4Bの一方の側縁部4fを始点として、該背側パネル4Bの横方向Yの中央域寄りの位置において終端していてもよく、あるいは背側パネル4Bの一方の側縁部4fを始点として該背側パネル4Bの横方向Yの中央域を横断して、他方の側縁部4fにおいて終端していてもよい。本実施形態では、レッグ弾性部材43cは、背側パネル4Bの一方の側縁部4fにおける股下部C側の端部を始点として、一方のレッグ開口部の開口縁部LEに沿って延び、更に該背側パネル4Bの横方向Yの中央域を横断して、他方のレッグ開口部の開口縁部LEに沿って延び、他方の側縁部4fにおける股下部C側の端部において終端している。また、レッグ弾性部材43cは、吸収性本体2と厚み方向に重なる領域で、細かく分断する等の処理によって伸縮性を発現しないように配されている。レッグ弾性部材43cは、前記領域で伸縮性を発現してもよい。
腹側パネル4A又は背側パネル4Bは、図1に示すとおり、おむつ1の横方向Yに沿って弾性部材が配置された弾性部材配置領域11を備える。図1には、腹側パネル4A及び背側パネル4Bのそれぞれが、弾性部材配置領域11を備えている状態が示されている。各弾性部材配置領域11は、ウエスト弾性部材43a及び胴周り弾性部材43bを有している。弾性部材配置領域11には、弾性部材が伸縮性を発現するように配されている領域のみならず、弾性部材が伸縮性を発現しないように配されている領域も含まれる。
また、腹側パネル4A又は背側パネル4Bは、重複領域12a及び非重複領域12bを有する。重複領域12a及び非重複領域12bの詳細については後述する。
吸収性本体2は、おむつ1の縦方向Xに長い形状を有している。吸収性本体2は、図2に示すとおり、吸収体23と、該吸収体23の肌対向面側に配された表面シート21と、該吸収体23の非肌対向面側に配された裏面シート22と、該裏面シート22の非肌対向面側に配された吸水性不織布3とを有する。図2においては、3層構造となっている吸水性不織布3が示されている。吸水性不織布3は、吸収性本体2における非肌対向面の最外面に配されている。
吸収体23は、吸収性本体2と同様に、おむつ1の縦方向Xに長い形状を有している。吸収体23は、表面シート21と裏面シート22との間に介在配置されている。本実施形態では、図3に示すように、縦方向Xにおける吸収体23の両側部それぞれに弾性部材(以下、「吸収体ギャザー形成用弾性部材」ともいう。)24が配されている。吸収体ギャザー形成用弾性部材24は、縦方向Xに沿って伸長状態で配されている。吸収体ギャザー形成用弾性部材24は、吸収体23と表面シート21との間に固定されている。なお、説明の便宜上、図1においては、吸収体ギャザー形成用弾性部材24の図示を省略している。
裏面シート22は、液不透過性ないし液難透過性のものである。裏面シート22は透湿性を有する。また、裏面シート22は、水分を非吸収性のものである。裏面シート22は一般に、多孔質フィルムや、スパンボンド不織布とメルトブローン不織布とを積層した疎水性の複合不織布から構成される。疎水性とは25℃の水に対する接触角が90°以上であるような、水に対する馴染みにくさの性質のことである。
表面シート21は液透過性を有する。表面シート21は一般に親水性を有する不織布から構成されている。
吸水性不織布3は、吸収性本体2と同様に、おむつ1の縦方向Xに長い形状を有している。吸水性不織布3は、腹側パネル4Aから背側パネル4Bまで縦方向Xに連続して存在している。換言すれば、吸水性不織布3は、腹側部Aから、股下部Cを通って背側部Bまで連続して存在する単一のシートから構成されている。
吸水性不織布3は、平面視において吸収体23と同形同寸であってもよいが、図1に示す実施形態では、吸水性不織布3は、吸収体23に比して、縦方向X及び横方向Yの長さが短く、吸水性不織布3の周縁の全体が、吸収体23の周縁よりも内方に位置している。
吸水性不織布3の腹側部A側の端部域は、おむつ1の平面視において腹側パネル4Aと重なっている。一方、吸水性不織布3の背側部B側の端部域は、おむつ1の平面視において背側パネル4Bと重なっている。
吸水性不織布3における腹側部A側の端部域と、背側部B側の端部域との間の領域3Cは、おむつ1の股下部Cに位置している。以下、この領域3Cのことを「股下領域3C」ともいう。股下領域3Cにおいて吸水性不織布3は、おむつ1の外面を形成している。吸水性不織布3は吸水性繊維を含む繊維シートを有している。吸水性繊維は吸水性不織布3の全域に存在している。吸水性不織布3は通気性のものであり、透湿性を有している。
おむつ1は、図1及び図2に示すとおり、該おむつ1の平面視において、弾性部材配置領域11と吸収体23とが重なる重複領域12a(図1中、右下がり斜線を付した領域)を有する。本明細書において重複領域12aとは、おむつ1の平面視においては、弾性部材配置領域11と吸収体23とが重なる領域のことであり、且つ、おむつ1の厚み方向においては、該おむつ1の厚み方向の全域にわたる領域のことである(図2における二点鎖線で示される領域)。したがって、本実施形態では、重複領域12aは、おむつ1の厚み方向において、表面シート21から外層シート42までのすべての部材によって構成されている。重複領域12aは、腹側部A及び背側部Bのいずれか一方又は両方に配されていてもよい。本実施形態では、重複領域12aは、腹側部A及び背側部Bの両方に配されている。
重複領域12aは、図1及び図2に示すとおり、非肌対向面側重複領域13を含んでいる。非肌対向面側重複領域13は、おむつ1の平面視においては重複領域12aと同じ領域である。しかし、おむつ1の厚み方向においては、非肌対向面側重複領域13は重複領域12aと異なっている。詳細には、重複領域12aをおむつ1の厚み方向に沿って見たときに、非肌対向面側重複領域13は、重複領域12aのうち、吸収体23よりも非肌対向面側に位置する領域である(図2における一点鎖線で示される領域)。したがって、非肌対向面側重複領域13は、重複領域12aに存在する部材のうち、吸収体23よりも非肌対向面側に位置する部材によって構成されている。
本実施形態では、非肌対向面側重複領域13は、腹側部A及び背側部Bのそれぞれに配されている。
非肌対向面側重複領域13には吸水性繊維が含まれている。このことについては後述する。
図1に示すとおり、腹側パネル4A又は背側パネル4Bはそれぞれ非重複領域12bを有する。本明細書において非重複領域12bとは、腹側パネル4A又は背側パネル4Bにおける重複領域12a以外の領域のことである。非重複領域12bには、吸水性繊維が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。非重複領域12bは、おむつ1の厚み方向においては、該厚み方向の全域にわたっている。腹側パネル4Aが重複領域12aを有していない場合、該腹側パネル4Aは非重複領域12bも有していないものとする。背側パネル4Bについても同様である。本実施形態のおむつ1では、腹側パネル4A及び背側パネル4Bのそれぞれが、非重複領域12bを有している。
非肌対向面側重複領域13は、繊維高含有領域14(図1中左下がり斜線を付した領域、及び、図2中、点線で示す領域である。)を含んでいる。繊維高含有領域14は、非重複領域12bよりも、吸水性繊維の含有比率(質量基準での比率)が高い領域である。本実施形態では、繊維高含有領域14は、非肌対向面側重複領域13における吸水性不織布3と外装体とが重なる領域のことである。
繊維高含有領域14は、腹側部A及び背側部Bのいずれか一方又は両方に配されていてもよい。本実施形態では、腹側部A及び背側部Bの両方に繊維高含有領域14が配されている。
繊維高含有領域14は吸水性不織布3を含んでいる一方、非重複領域12bは吸水性不織布3を含んでいないので、繊維高含有領域14は、非重複領域12bよりも、吸水性繊維の含有比率が高くなっている。
本明細書において「吸水性繊維」とは、吸水性、すなわち水を吸い上げる能力を有する繊維をいい、該吸水性繊維は、吸い上げた水を保持することができる。より具体的には、公定水分率(温度20℃湿度65%の環境で繊維が有する水分率)が5質量%以上の繊維である。吸水性繊維は、本来的に吸水性を有する繊維でもよく、本来的には吸水性を有していない繊維に加工を施して吸水性を付与した繊維でもよい。
吸水性繊維の含有比率の大小関係は、吸水性繊維の坪量の大小関係により判断することができる。吸水性繊維の坪量が大きいほど、吸水性繊維の含有比率が大きいと判断される。したがって、繊維高含有領域14は、非重複領域12bよりも、吸水性繊維の坪量が高い領域である。
吸水性繊維の坪量は、以下の方法により測定することができる。
〔吸水性繊維の坪量の測定方法〕
複数の不織布が接着等の方法によって接合され積層することによって、測定対象の領域が形成されている場合は、各不織布に分解し、各不織布を測定用不織布とする。測定対象の領域が1つの不織布のみからなる場合、該不織布を測定用不織布とする。そして、測定用不織布中に存在する吸水性繊維のみを染色する。染色には0.5質量%水溶液に調製した染料(愛染 食用色素 食用青色1号、ダイワ化成株式会社製)を用いる。0.5質量%水溶液に調製した染料に測定用不織布を浸漬し、3分間静置後に取り出し、紙(キムタオル、日本製紙クレシア株式会社製)の上に載せ、1分間不織布の上方から3kPaの荷重をかけて脱水する。これにより構成繊維のうち、吸水性繊維のみが染色される。染色された吸水性繊維の位置を目視あるいは光学顕微鏡等を用いて確認しながら、吸水性繊維を含まない領域から非吸水性繊維を採取し、これを非吸水性試料とする。全体的に均一に混合され、吸水性繊維を含まない領域が見つからない場合には、ピンセット等を用いて非吸水性繊維のみを取り出す。この場合、取り出した非吸水性繊維を、温度105±2℃の電気乾燥機(例えば、株式会社いすゞ製作所製)内にて1時間静置した後、温度20±2℃、相対湿度65±2%の標準状態の環境下で、旭化成株式会社製サランラップ(登録商標)に試料を包んだ状態で、シリカゲル(例えば、豊田化工株式会社製)を入れたガラス製デシケータ(例えば、株式会社テックジャム製)内に入れて、繊維試料が温度20±2℃になるまで静置したものを、非吸水性試料とする。
非吸水性試料を細かく裁断し、高感度示差走査熱量計(DSC6200、セイコーインスツルメンツ株式会社製)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で熱分析を行い、非吸水性試料の構成成分の融解ピーク温度T1とそのピーク面積S1を測定する。ピークが複数ある場合には、最もピーク面積が大きいピークを選択する。
次に、測定用不織布の任意の10箇所から取り出した繊維試料を一つにまとめ、上述した方法にて融解ピーク温度とピーク面積を測定し、非吸水性試料の融解ピーク温度T1付近(3℃以内)におけるピークのピーク面積S2から、下記式を用いて吸水性繊維の含有比率C(質量%)を算出する。
C=(1-S2/S1)×100
なお、測定は3回繰り返し、その平均値を吸水性繊維の含有比率とする。
そして、得られた測定用不織布の吸水性繊維の含有比率を用い、測定対象の領域における吸水性繊維の坪量(単位面積当たりの吸水性繊維含有量)を算出する。なお、測定対象の領域を構成する複数の不織布に吸水性繊維が存在する場合は合算して吸水性繊維の坪量を算出する。
非肌対向面側重複領域13が繊維高含有領域14を含むことの利点は以下に述べるとおりである。
重複領域12aは弾性部材配置領域11の一部であるので、おむつ1を着用したときに、重複領域12aは、弾性部材の収縮によって収縮する。おむつ1を着用したときに重複領域12aが収縮することにより、該重複領域12aではおむつ1が着用者の肌に密着する。おむつ1の着用状態においては、図4に示すとおり、該おむつ1の股下部Cにおける肌対向面と着用者の肌との間には空間Rが形成され、該股下部Cにおける肌対向面を尿等の液が流れやすくなっている場合がある。
重複領域12aではおむつ1が着用者の肌に密着しているので、着用者の前後方向、すなわち、おむつ1の縦方向Xに尿等の液が流れた場合、該重複領域12aにおいて該液は堰き止められやすい。重複領域12aにおいて堰き止められた液は、吸収体23に吸収され、該吸収体23内を拡散するので、重複領域12aにおいては、液が吸収体23における非肌対向面側まで到達しやすい。したがって、重複領域12aにおいては、吸収体23に吸収される液の量が多くなりやすく、該液に起因して発生する湿気の量が多くなりやすい。
重複領域12aにおいて発生した湿気は、透湿性である裏面シート22を透過し、非肌対向面側重複領域13へ移動する。非肌対向面側重複領域13は、相対的に吸水性繊維を多く含む繊維高含有領域14を含むので、重複領域12aにおいて発生した湿気を吸収保持することができる。したがって、裏面シート22を透過した湿気によっておむつ1の着用者の衣服が濡れてしまうことを防ぐことができる。それによって、着用者が濡れ感を知覚することを防ぐことができる。また、おむつ1の裏面シート22と該おむつ1の着用者の衣服との間に湿気が溜まることを防ぐこともできるので、装着介護者がおむつ1の着用者から該おむつ1を脱がせたときに、蒸れ感を知覚することを防ぐこともできる。これらのことに起因して、本実施形態のおむつ1は、濡れ感や蒸れ感を知覚しにくいという有利な効果を奏する。
以上の利点を一層顕著なものとする観点から、おむつ1においては、繊維高含有領域14に、吸水性繊維を含有する吸水性不織布3が位置していることが好ましい。上述のように、繊維高含有領域14が含まれる非肌対向面側重複領域13には、裏面シート22を透過してきた湿気が留まりやすいので、繊維高含有領域14に吸水性不織布3が位置していることによって、湿気を効率的に吸収保持することができ、濡れ感や蒸れ感を一層知覚しづらくすることができる。
上述のように、おむつ1を着用したときに、重複領域12aでおむつ1が着用者の肌に密着し、該密着した部分において尿等の液が堰き止められるので、重複領域12aにおいては、該重複領域12aのうち、股下部C寄りの領域が、該領域以外の領域に比して液を多く吸収する。したがって、重複領域12aのうち、股下部C寄りの領域において、相対的に多くの湿気が発生しやすい。重複領域12aのうち、股下部C寄りの領域において発生した湿気を効率的に吸収保持し、濡れ感や蒸れ感を一層知覚しづらくする観点から、非肌対向面側重複領域13においては、該非肌対向面側重複領域13のうち、股下部C寄りの領域(以下、「股下寄り領域」ともいう。)が、該股下寄り領域以外の領域(以下、「非股下寄り領域」ともいう。)よりも、前記吸水性繊維の含有比率が高いことが好ましい。換言すれば、股下寄り領域が、非股下寄り領域よりも、吸水性繊維の坪量が大きいことが好ましい。股下寄り領域は、非肌対向面側重複領域13をおむつ1の縦方向Xに二等分する仮想線よりも股下部C寄りの領域を意味する。
同様の観点から、繊維高含有領域14は、非肌対向面側重複領域13のうち、股下部C寄りの位置に形成されていることが好ましい。つまり、繊維高含有領域14は、上述した股下寄り領域と一致する。
このことに関連して、吸水性不織布3中の吸水性繊維の坪量は、濡れ感や蒸れ感を一層感じにくくする観点から、好ましくは0.1g/m以上、より好ましくは0.3g/m以上、更に好ましくは0.5g/m以上であり、また、好ましくは3.0g/m以下、より好ましくは2.0g/m以下、更に好ましくは1.0g/m以下であり、そして、好ましくは0.1g/m以上3.0g/m以下、より好ましくは0.3g/m以上2.0g/m以下、更に好ましくは0.5g/m以上1.0g/m以下である。
なお、股下寄り領域における吸水性繊維の含有比率とは、非肌対向面側重複領域13のうち、股下寄り領域を構成するすべての部材に含まれる吸水性繊維を対象として算出される値のことである。同様に、非股下寄り領域における吸水性繊維の含有比率とは、非肌対向面側重複領域13のうち、非股下寄り領域を構成するすべての部材に含まれる吸水性繊維を対象として算出される値のことである。
濡れ感や蒸れ感を一層知覚しづらくする観点から、非肌対向面側重複領域13は、非重複領域12bよりも、領域内の吸水性繊維の総含有量が2質量倍以上高いことが好ましく、3質量倍以上高いことがより好ましく、4質量倍以上高いことが更に好ましい。
このことに関連して、非肌対向面側重複領域13の吸水性繊維の坪量は、濡れ感や蒸れ感を知覚しづらくする観点から、好ましくは0.1g/m以上、より好ましくは0.3g/m以上、更に好ましくは0.5g/m以上であり、また、好ましくは3.0g/m以下、より好ましくは2.0g/m以下、更に好ましくは1.0g/m以下であり、そして、好ましくは0.1g/m以上3.0g/m以下、より好ましくは0.3g/m以上2.0g/m以下、更に好ましくは0.5g/m以上1.0g/m以下である。非肌対向面側重複領域13内の吸水性繊維の総含有量は、例えば、該領域13の吸水性繊維の坪量に、該領域13の面積を乗じて算出することができる。非重複領域12b内の吸水性繊維の総含有量についても同様である。
非重複領域12bの吸水性繊維の坪量は、濡れ感や蒸れ感を知覚しづらくする観点から、好ましくは5.0g/m以下、より好ましくは3.0g/m以下、更に好ましくは1.0g/m以下である。前記不織布中の吸水性繊維の坪量はゼロであってもよい。非重複領域12bに吸水性繊維が含まれる場合、該吸水性繊維の坪量の下限値は好ましくは0.1g/mとすることができる。
吸水性不織布3中の吸水性繊維が塊となることを防ぐとともに、吸水性不織布3が過剰に吸水することを防ぎ、該吸水性不織布3が過剰に湿り気を帯びることを防ぐ観点から、吸水性不織布3中の吸水性繊維の含有比率は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下であり、そして、好ましくは0.5質量%以上5質量%以下、より好ましくは1.0質量%以上4.0質量%以下、更に好ましくは2.0量%以上3.0質量%以下である。吸水性不織布3における吸水性繊維以外の残部は非吸水性繊維である。非吸水性繊維とは、公定水分率が5質量%未満の繊維である。非吸水性繊維の例としては、繊維形成能を有する熱可塑性樹脂からなる繊維が挙げられる。
本実施形態では、吸収性本体2は、図3に示すように、おむつ1の縦方向Xの両側部それぞれに、第1防漏カフ5及び第2防漏カフ6を有する。なお、説明の便宜上、図1においては、第1防漏カフ5及び第2防漏カフ6の図示を省略している。
第1防漏カフ5は、図3に示すとおり、横方向Yの一端側が他の部材に固定された固定端部5aとなっている。また第1防漏カフ5は、横方向Yの他端側が他の部材に非固定の自由端部5bとなっている。第1防漏カフ5は、第1防漏カフ5の自由端寄りの位置に複数本の弾性部材(以下、「第1防漏カフ形成用弾性部材」ともいう。)53を有している。第1防漏カフ形成用弾性部材53は、縦方向Xに沿って伸長状態で配されている。
第1防漏カフ5は、おむつ1の装着状態において、第1防漏カフ形成用弾性部材53の収縮力により、少なくとも股下部Cにおいて、自由端部5b側が、固定端部5aを起立基端として着用者側に起立する。これによって尿等の***物の横方向Yの外方への流出が阻止される。
第1防漏カフ5の起立部は、図3に示すように、折り曲げ部5cにおいて折り曲げられている。折り曲げ部5cは、縦方向Xに沿って延びている。第1防漏カフ5の起立部は、固定端部5aから折り曲げ部5cにわたる第1起立部51と、折り曲げ部5cから自由端部5bにわたり、第1起立部51よりも着用者の肌に近い側に位置する第2起立部52とを含んで構成されている。すなわち、起立部の起立状態において、第1起立部51は固定端部5a側に位置し且つ第2起立部52は自由端部5b側に位置している。第2起立部52は、第1防漏カフ5の自由端側の帯状部分であり、第2起立部52の肌対向面が、着用状態において着用者の肌(鼠径部)と当接し得る。第1起立部51は、折り曲げ部5cを介して第2起立部52に連接された部分であり、固定端部5aを起点に肌対向面側に向かって起立する起立部分である。
第2防漏カフ6は、図3に示すとおり、横方向Yの一端側が他の部材に固定された固定端部6aとなっている。また第2防漏カフ6は、横方向Yの他端側が他の部材に非固定の自由端部6bとなっている。第2防漏カフ6の自由端は、第1防漏カフ5の自由端よりも、おむつ1の横方向Y外方に位置している。本実施形態では、おむつ1の自然状態及び最大伸長状態の両方において、第2防漏カフ6の自由端が、第1防漏カフ5の自由端よりも、おむつ1の横方向Y外方に位置していることが好ましい。第2防漏カフ6は、第2防漏カフ6の自由端寄りの位置に複数本の弾性部材(以下、「第2防漏カフ形成用弾性部材」ともいう。)63を有している。第2防漏カフ形成用弾性部材63は、縦方向Xに沿って伸長状態で配されている。第2防漏カフ6は、おむつ1の装着状態において、第2防漏カフ形成用弾性部材63の収縮力により、少なくとも股下部Cにおいて、自由端部6b側が、固定端部6aを起立基端として着用者側に起立する。これによって尿等の***物の横方向Yの外方への流出が一層効果的に阻止される。具体的には、起立した第1防漏カフ5よりも横方向Yの外方へ意図せず移動してしまった***物の横方向Y外方への漏れを効果的に防ぐことができる。
おむつ1の縦方向Xにおける、吸水性不織布3の各側縁3e,3eは、吸収性本体2の各側縁2e,2eまで達していてもよいし、達していなくてもよいが、達していないことが好ましい。吸水性不織布3の各側縁3e,3eが吸収性本体2の各側縁2e,2eまで達していないことにより、吸水性不織布3の側縁3eが着用者の衣服等と擦れて該吸水性不織布3中の吸水性繊維の一部が脱落し肌に付着することを防ぐことができる。上述のように、吸水性不織布3は、該吸水性不織布3が有する吸水性繊維によって、湿気を保持することができるようになっているので、おむつ1の着用中に吸水性不織布3が濡れている場合がある。濡れた吸水性不織布3中の吸水性繊維の一部が脱落し肌に付着すると肌に悪影響が生じる恐れがある。吸水性不織布3の各側縁3e,3eが吸収性本体2の各側縁2e,2eまで達していないことにより、吸水性不織布3の側縁3eが着用者の衣服等と擦れて該吸水性不織布3中の吸水性繊維の一部が脱落し肌に付着することを防ぐことができるので、上述の悪影響が生じることを防ぐことができる。本実施形態では、縦方向Xにおける吸収性本体2各側縁2e,2eは、第2防漏カフ6の側縁である。
少なくともおむつ1の自然状態において、吸水性不織布3の各側縁3e,3eが、吸収性本体2の各側縁2e,2eまで達していないことが好ましい。
また、吸水性不織布3の各側縁3e,3eは、第2防漏カフ形成用弾性部材63まで達していないことが好ましい。換言すれば、吸水性不織布3は、おむつ1の平面視において、第2防漏カフ形成用弾性部材63と重なっていないことが好ましい。第2防漏カフ6は、第2防漏カフ形成用弾性部材63の収縮により肌対向面側に起立するので、第2防漏カフ6における第2防漏カフ形成用弾性部材63が配されている部分は、着用者の肌に密着する場合がある。吸水性不織布3と、第2防漏カフ形成用弾性部材63との位置関係を上述のようにすることによって、着用者の肌に密着する部分である、第2防漏カフ6における第2防漏カフ形成用弾性部材63が配されている部分から、吸水性不織布3を遠ざけることができる。これにより、吸水性不織布3が吸収保持した湿気が、第2防漏カフ6における、着用者の肌に密着する部分に移動することを防ぐことができるので、着用者が濡れ感を知覚することを一層防止することができる。また、吸水性不織布3と、第2防漏カフ形成用弾性部材63との位置関係を上述のようにすることによって、吸水性不織布3の側縁3eが着用者の衣服等と擦れて該吸水性不織布3中の吸水性繊維が脱落し肌に付着することを効果的に防止することもできる。
少なくともおむつ1の自然状態において、吸水性不織布3の各側縁3e,3eが、第2防漏カフ形成用弾性部材63まで達していないことが好ましい。
第2防漏カフ形成用弾性部材63が複数本配されている場合、複数本の弾性部材63のうち、少なくとも、最も横方向Y外方に位置する弾性部材63と重なっていないことが好ましく、最も横方向Y内方に位置する弾性部材63と重なっていないことがより好ましい。
吸水性不織布3は、おむつ1の平面視において、第1防漏カフ形成用弾性部材53と重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
吸水性不織布3は、おむつ1の平面視において、吸収体ギャザー形成用弾性部材24と重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
おむつ1の縦方向における、吸水性不織布3の各側縁3e,3eの位置は、吸収体23の各側縁23e,23eの位置と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。吸水性不織布3の各側縁3eの位置と、吸収体23の各側縁23eの位置とが一致していない場合、吸水性不織布3の側縁3e及び吸収体23の側縁23eのうち、どちらが横方向Y外方に位置していてもよい。
吸収体23から生じた湿気を、吸水性不織布3が過不足なく吸収できるようにする観点からは、おむつ1の縦方向Xにおける、吸水性不織布3の各側縁3e,3eの位置が、吸収体23の各側縁23e,23eの位置と一致していることが好ましい。
腹側パネル4A及び背側パネル4Bは、図1に示すように、吸水性不織布3と重なる領域(以下、重複領域12a及び非肌対向面側重複領域13と区別することを目的として、「第3重複領域」ともいう。)を有する。
第3重複領域には、開孔が配されていることが好ましい。この開孔は、腹側パネル4Aの第3重複領域Ra及び背側パネル4Bの第3重複領域Rbの両方又はいずれか一方のみに配されていてもよい。腹側パネル4A又は背側パネル4Bの第3重複領域Ra,Rbに開孔が配されている場合、該開孔は、肌対向面側及び非肌対向面側の両方に配されていてもよいし、一方のみに配されていてもよい。具体的には、腹側パネル4A又は背側パネル4Bにおける外層シート42及び内層シート41の両方のシートに開孔が配されていてもよいし、いずれか一方のシートのみに開孔が配されていてもよい。当該開孔は、複数配されていることが好ましい。
本実施形態では、第3重複領域に、腹側パネル4A又は背側パネル4Bを貫通する開孔が複数配されている。具体的には、腹側パネル4Aの第3重複領域Raに、該腹側パネル4Aを貫通する開孔が複数配されており、背側パネル4Bの第3重複領域Rbに、該背側パネル4Bを貫通する開孔が複数配されている。
第3重複領域Ra,Rbに前記開孔が配されていることにより、吸水性不織布3が外面に露出していない該第3重複領域において、吸水性不織布3中の吸水性繊維が吸収保持する湿気が腹側パネル4A又は背側パネル4Bの非肌対向面側に適度に逃げやすくなるので、腹側パネル4A及び背側パネル4Bが濡れづらくなる。その結果、おむつ1の着用者が濡れ感を一層知覚しづらくなる。この観点から、前記開孔は、腹側パネル4A又は背側パネル4Bにおける非肌対向面側のみに配されていることが好ましく、腹側パネル4A又は背側パネル4Bにおける肌対向面側及び非肌対向面側の両方に配されていることがより好ましい。
腹側パネル4A又は背側パネル4Bに、前記開孔を形成する方法は特に制限されない。例えば、外層シート42又は内層シート41として予め開孔が配されているシートを用いて、該外層シート42と該内層シート41との間に弾性部材43が伸長状態で配された腹側パネル4A又は背側パネル4Bを形成してもよいし、外層シート42又は内層シート41として開孔を有さないシートを用いて、該外層シート42と該内層シート41との間に弾性部材43が伸長状態で配された腹側パネル4A又は背側パネル4Bを形成した後、開孔を形成してもよい。本実施形態では、上述のように、吸収性本体2と重なる位置に配された胴周り弾性部材43b及びレッグ弾性部材43cは、弾性伸縮性を発現しないようになされているところ、該弾性部材43b,43cを細かく分断するときに、当該分断を腹側パネル4Aの外側から又は背側パネル4Bの外側から切断刃を押し当てることで、腹側パネル4A又は背側パネル4Bに前記開孔を形成してもよい。具体的には、外層シート42と内層シート41との間に、弾性部材43b,43cが伸長状態で配された腹側パネル4A又は背側パネル4Bを形成した後に、弾性部材切断手段を用いて、吸収性本体2を配する位置に対応させて、腹側パネル4Aの外側から又は背側パネル4Bの外側から切断刃を押し当てることで、弾性部材43を押圧して収縮機能が発現されないように個々複数個に分断するとともに、前記開孔を形成してもよい。前記弾性部材切断手段としては、例えば、特開2002-253605号公報に記載の複合伸縮部材の製造方法に用いる弾性部材分断部等が挙げられる。
腹側パネル4A及び背側パネル4Bの両方が第3重複領域を有していてもよいし、いずれか一方のみが第3重複領域を有していてもよい。腹側パネル4A及び背側パネル4Bの両方が第3重複領域を有している場合、腹側パネル4A及び背側パネル4Bそれぞれの第3重複領域に、前記開孔が配されていてもよいし、腹側パネル4Aの第3重複領域及び背側パネル4Bの第3重複領域のいずれか一方のみに、前記開孔が配されていてもよい。前記開孔は、複数配されていることが好ましい。
以下に、本発明に係る吸収性物品の別の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明する。以下に述べる実施形態では、図1ないし図4に示す実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、図1に示す実施形態についての説明が適宜適用される。
図5及び図6に示す実施形態のおむつ1は、吸収性本体2の非肌対向面側に、吸水性繊維を含む吸水性不織布3が配されていることに加えて、腹側パネル4A及び背側パネル4Bが、吸水性繊維を含有する吸水性不織布3を含んでいる。なお説明の便宜上、図6においては、各弾性部材の図示を省略している。
図5及び図6に示す実施形態における腹側パネル4Aについて詳述する。本実施形態では、腹側パネル4Aのうち、弾性部材配置領域11における繊維高含有領域14が少なくとも吸水性不織布3から構成されている。より具体的には、本実施形態の腹側パネル4Aは、内層シート41、外層シート42及び弾性部材に加えて、内層シート41の肌対向面側に配された吸水性不織布3を有している。図6においては3層構造の吸水性不織布3が示されている。吸水性不織布3は、腹側パネル4Aのうち、弾性部材配置領域11における繊維高含有領域14に位置している。より具体的には、腹側パネル4Aが有する吸水性不織布3は、非肌対向面側重複領域13のうち、吸収性本体2の非肌対向面側に配された吸水性不織布3が存在する領域に位置している。これに加えて、腹側パネル4Aが有する吸水性不織布3は、非肌対向面側重複領域13のうち、吸収性本体2の非肌対向面側に配された吸水性不織布3が存在しない領域にも位置している。したがって、本実施形態においては、繊維高含有領域14と非肌対向面側重複領域13とは、おむつ1の平面視においても同一の領域であり、且つ、おむつ1の厚み方向においても同一の領域である。
本実施形態においても、先の実施形態と同様に、非肌対向面側重複領域13においては、該非肌対向面側重複領域13のうち、股下部C寄りの領域である股下寄り領域が、該股下寄り領域以外の領域である非股下寄り領域よりも、吸水性繊維の含有比率が高くなっている。繊維高含有領域14は、上述した股下寄り領域と一致している。
本実施形態における背側パネル4Bは、上述した腹側パネル4Aと同様の構成を有している。したがって、腹側パネル4Aについての上述の説明は背側パネル4Bにも同様に適用され、例えば、背側パネル4Bのうち、弾性部材配置領域11における繊維高含有領域14が吸水性不織布3から構成されている。
図5及び図6に示す実施形態によれば、吸収体23が吸収した液等に起因して発生した湿気を一層効率的に吸収保持することができるので、濡れ感や蒸れ感を一層知覚しにくくすることが可能である。本実施形態においては、腹側パネル4A及び背側パネル4Bの両方において、弾性部材配置領域11における繊維高含有領域14が吸水性不織布3から構成されているが、腹側パネル4A及び背側パネル4Bのいずれか一方のみにおいて、弾性部材配置領域11における繊維高含有領域14が吸水性不織布3から構成されていてもよい。
図7及び図8には、本発明の更に別の実施形態が示されている。同図に示す実施形態のおむつ1は、吸収性本体2が吸水性不織布3を有していない。更に、腹側パネル4A及び背側パネル4Bが、連続した一つのパネル4により構成されている。説明の便宜上、図8においては、各弾性部材の図示を省略している。
図7及び図8に示す実施形態においては、パネル4における腹側部A側のウエスト開口端WEから、該パネル4の腹側部A側の縦方向Xに沿う側縁部4eにおける股下部C側の端までの部分が腹側パネル4Aである。また、パネル4における背側部B側のウエスト開口端WEから、該パネル4の背側部B側の縦方向Xに沿う側縁部4fにおける股下部C側の端までの部分が背側パネル4Bである。
図7及び図8に示す実施形態においても、図5及び図6に示す実施形態と同様に、腹側パネル4A及び背側パネル4Bが、吸水性繊維を含有する吸水性不織布3を含んで構成されている。図7及び図8に示す実施形態においては、腹側パネル4A及び背側パネル4Bに含まれる吸水性不織布3は、おむつ1の平面視において、非肌対向面側重複領域13と同形同寸である。
図7及び図8に示す実施形態においては、発生する湿気の量が相対的に多い重複領域12aの近傍にのみ、吸水性繊維を含む吸水性不織布3が配されているので、一層効率的に該湿気を吸収保持することができる。また、重複領域12aの近傍にのみ、吸水性不織布3が配されており、股下部Cには吸水性不織布3が配されていないので、吸水性繊維の使用量を低減させることができ、おむつ1の製造コストを低減させることもできる。
図9には、図7に示す実施形態の変形例が示されている。図9に示すおむつ1は、パネル4の形状が異なる以外は、図7に示すおむつ1と同様の構成を有する。図9に示すおむつ1のパネル4は、縦方向Xの中央域に横方向Yの長さが一定の部分61と、該部分61よりも横方向Yの長さが長い部分62,63とを有する。図9に示すおむつ1では、パネル4における前記部分62,63のうち、該おむつ1の着用状態において、着用者の腹側に配される部分を腹側パネル4Aとし、着用者の背側に配される部分を背側パネル4Bとすることができる。
次に、上述した各実施形態について共有する事項について説明する。
吸水性不織布3としては、各種製法による不織布を用いることができ、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。吸水性不織布3としては、これらの不織布のうち1種を単独で又は2種以上を積層して用いることもできる。吸水性不織布3は、エアスルー不織布を含むことが好ましい。吸水性不織布3がエアスルー不織布を含んでいると、該吸水性不織布3の嵩が出やすく、吸水した吸水性繊維とおむつ1の非肌対向面との距離が長くなりやすいので、濡れ感や蒸れ感を一層感じにくくすることができる。例えば、吸水性不織布3を3層のエアスルー不織布からなる単一の不織布から構成することができ、この不織布における最も非肌対向面側に位置する層以外の層に吸水性繊維を含有させることが好ましい。
吸水性不織布3に含まれる吸水性繊維としては、天然繊維、レーヨンやリヨセル等の再生セルロース繊維、アセテート繊維などの半合成セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維やポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維等が挙げられ、これらの中でも天然繊維を用いることが好ましい。
天然繊維としては、コットン、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、麻繊維等が挙げられ、吸湿性と風合いの観点から、これらの中でもコットンを用いることが好ましい。
表面シート21としては、液透過性を有するシート、例えば、不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。表面シート21は、その肌対向面側が凹凸形状になっていてもよい。例えば表面シート21の肌対向面側に、散点状に複数の凸部を形成することができる。あるいは、表面シート21の肌対向面側に、一方向に延びる畝部と溝部とを交互に形成することができる。そのような目的のために、2枚以上の不織布を用いて表面シート21を形成することもできる。
一方、裏面シート22としては、例えば、液不透過性ないし液難透過性のフィルムやスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド積層不織布などを用いることができる。液不透過性ないし液難透過性のフィルムに、複数の微細孔を設け、該フィルムに水蒸気透過性を付与してもよい。吸収性物品の肌触り等を一層良好にする目的で、裏面シート22の外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層してもよい。
また、裏面シート22は、吸水性繊維を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。裏面シート22が吸水性繊維を含まない場合、非肌対向面側重複領域13は、重複領域12aに存在する部材のうち、裏面シート22よりも非肌対向面側に位置する部材によって構成される領域とすることもできる。
吸収体23は、吸収性コアを備えている。吸収性コアは、例えば、パルプを初めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体、2枚の吸収性シート間に吸収性ポリマーが担持された積層構造体などから構成される。吸収性コアは、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートとしては、例えば、親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、各実施形態において、吸水性不織布3は2層以上の複層構造を有しているが、単層構造を有していてもよい。
また、図1に示す実施形態及び図5に示す実施形態において、腹側パネル4Aと背側パネル4Bとは、同形同寸であってもよい。
また、前記実施形態においては、吸水性不織布3が複数層の積層シートからなる場合の例として3層構造の積層シートについて説明したが、該吸水性不織布3は2層構造であってもよく、あるいは4層以上の積層構造であってもよい。
また、前記実施形態は、本発明の吸収性物品をパンツ型使い捨ておむつに適用した例であるが、本発明を他の様々な種類の吸収性物品に適用することができる。例えば、本発明を、テープ止めの使い捨ておむつ、生理用ナプキン、おりものシート及び失禁パッドなどの吸収性物品に適用することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを具備する吸収性物品であって、
前記外装体は、前記吸収性物品の着用状態において、着用者の腹側に配される腹側パネルと、着用者の背側に配される背側パネルとを有し、
前記腹側パネル又は前記背側パネルは、前記吸収性物品の横方向に沿って弾性部材が配置された弾性部材配置領域を備え、
前記吸収性物品は、該吸収性物品の平面視において、前記弾性部材配置領域と前記吸収体とが重なる重複領域を有し、
前記重複領域においては、該重複領域に存在する部材のうち、前記吸収体よりも非肌対向面側に位置する部材によって構成される非肌対向面側重複領域が、前記腹側パネル又は前記背側パネルにおける該重複領域以外の非重複領域よりも、吸水性繊維の含有比率が高い繊維高含有領域を有する、吸収性物品。
<2>
前記非肌対向面側重複領域は、前記非重複領域よりも、領域内の前記吸水性繊維の総含有量が2質量倍以上高いことが好ましく、3質量倍以上高いことがより好ましく、4質量倍以上高いことが更に好ましい、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記非重複領域の吸水性繊維の坪量は、好ましくは5.0g/m以下、より好ましくは3.0g/m以下、更に好ましくは1.0g/m以下である、前記<1>又は前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記吸収性物品の着用状態において、着用者の股下に配される股下部を有し、
前記非肌対向面側重複領域においては、該非肌対向面側重複領域のうち、該非肌対向面側重複領域を前記吸収性物品の縦方向に二等分する仮想線よりも前記股下部寄りの領域が、該領域以外の領域よりも、前記吸水性繊維の含有比率が高い、前記<1>ないし前記<3>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記非肌対向面側重複領域は、前記非重複領域よりも、領域内の吸水性繊維の総含有量が2質量倍以上高い、前記<1>ないし前記<4>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記繊維高含有領域に、前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布が位置している、前記<1>ないし前記<5>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収性物品の縦方向における、前記吸水性不織布の側縁は、前記吸収性本体の側縁まで達していない、前記<6>に記載の吸収性物品。
<8>
前記吸収性本体は、前記吸収性物品の縦方向の両側部それぞれに、第1防漏カフ及び第2防漏カフを有し、
第2防漏カフの自由端は、第1防漏カフの自由端よりも、前記吸収性物品の横方向外方に位置し、
第2防漏カフは、第2防漏カフの前記自由端寄りの位置に、前記縦方向に沿って延びる弾性部材を有し、
前記吸水性不織布は、前記吸収性物品の平面視において、第2防漏カフの前記弾性部材と重なっていない、前記<6>又は前記<5>に記載の吸収性物品。
<9>
前記吸収性物品の縦方向における、前記吸水性不織布の側縁の位置は、前記吸収体の側縁の位置と一致している、前記<6>~前記<8>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記腹側パネル又は前記背側パネルは、前記吸収性物品の平面視において、前記吸水性不織布と重なる領域を有し、
前記腹側パネル又は前記背側パネルと、前記吸水性不織布とが重なる前記領域に、開孔が配されている、前記<4>~前記<9>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記開孔は、前記腹側パネル又は前記背側パネルを厚み方向に貫通する開孔である、前記<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記非肌対向面側重複領域を構成する前記部材が、前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布を含んでおり、
前記吸水性不織布は、前記繊維高含有領域に位置しており、
前記吸水性不織布中の前記吸水性繊維の含有比率が0.5質量%以上5質量%以下である、前記<1>ないし前記<11>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記吸収性本体は、非肌対向面側の最外面に配され且つ前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布を備え、
前記吸水性不織布は、前記繊維高含有領域に位置しており、
前記腹側パネル又は前記背側パネルのうち、前記弾性部材配置領域における前記繊維高含有領域に位置する領域が、前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布から少なくとも構成されている、前記<1>ないし前記<12>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記吸水性不織布中の前記吸水性繊維の坪量は、好ましくは0.1g/m以上3.0g/m以下、より好ましくは0.3g/m以上2.0g/m以下、更に好ましくは0.5g/m以上1.0g/m以下である、前記<6>ないし前記<13>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記吸水性不織布中の前記吸水性繊維の含有比率は、好ましくは0.5質量%以上5質量%以下、より好ましくは1.0質量%以上4.0質量%以下、更に好ましくは2.0量%以上3.0質量%以下である、前記<6>ないし前記<14>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記吸水性不織布は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布及びメルトブローン不織布のうち、1種からなるか、又は2種以上を積層したものからなる、前記<6>ないし前記<15>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<17>
吸水性不織布が複数層の積層シートからなる、前記<6>ないし前記<16>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記吸水性繊維は、天然繊維、レーヨンやリヨセル等の再生セルロース繊維、アセテート繊維などの半合成セルロース繊維、又はポリビニルアルコール繊維やポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維である、前記<1>ないし前記<17>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記吸水性繊維は、天然繊維である、前記<1>ないし前記<18>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記天然繊維は、コットンである、前記<19>に記載の吸収性物品。
<21>
前記吸収物品が、パンツ型使い捨ておむつ、テープ止めの使い捨ておむつ、生理用ナプキン、おりものシート又は失禁パッドである、前記<1>ないし前記<20>のいずれか1に記載の吸収性物品。
1 おむつ
11 弾性部材配置領域
12a 重複領域
12b 非重複領域
13 非肌対向面側重複領域
14 繊維高含有領域
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
3 吸水性不織布
4A 腹側パネル
4B 背側パネル
41 内層シート
42 外層シート
43a ウエスト弾性部材
43b 胴周り弾性部材
43c レッグ弾性部材
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (13)

  1. 吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを具備する吸収性物品であって、
    前記外装体は、前記吸収性物品の着用状態において、着用者の腹側に配される腹側パネルと、着用者の背側に配される背側パネルとを有し、
    前記腹側パネル又は前記背側パネルは、前記吸収性物品の横方向に沿って弾性部材が配置された弾性部材配置領域を備え、
    前記吸収性物品は、該吸収性物品の平面視において、前記弾性部材配置領域と前記吸収体とが重なる重複領域を有し、
    前記重複領域においては、該重複領域に存在する部材のうち、前記吸収体よりも非肌対向面側に位置する部材によって構成される非肌対向面側重複領域が、前記腹側パネル又は前記背側パネルにおける該重複領域以外の非重複領域よりも、吸水性繊維の含有比率が高い繊維高含有領域を有する、吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品の着用状態において、着用者の股下に配される股下部を有し、
    前記非肌対向面側重複領域においては、該非肌対向面側重複領域のうち、該非肌対向面側重複領域を前記吸収性物品の縦方向に二等分する仮想線よりも前記股下部寄りの領域が、該領域以外の領域よりも、前記吸水性繊維の含有比率が高い、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記非肌対向面側重複領域は、前記非重複領域よりも、領域内の吸水性繊維の総含有量が2質量倍以上高い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記繊維高含有領域に、前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布が位置している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の縦方向における、前記吸水性不織布の側縁は、前記吸収性本体の側縁まで達していない、請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性本体は、前記吸収性物品の縦方向の両側部それぞれに、第1防漏カフ及び第2防漏カフを有し、
    第2防漏カフの自由端は、第1防漏カフの自由端よりも、前記吸収性物品の横方向外方に位置し、
    第2防漏カフは、第2防漏カフの前記自由端寄りの位置に、前記縦方向に沿って延びる弾性部材を有し、
    前記吸水性不織布は、前記吸収性物品の平面視において、第2防漏カフの前記弾性部材と重なっていない、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品の縦方向における、前記吸水性不織布の側縁の位置は、前記吸収体の側縁の位置と一致している、請求項4~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記腹側パネル又は前記背側パネルは、前記吸収性物品の平面視において、前記吸水性不織布と重なる領域を有し、
    前記腹側パネル又は前記背側パネルと、前記吸水性不織布とが重なる前記領域に、開孔が配されている、請求項4~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記開孔は、前記腹側パネル又は前記背側パネルを厚み方向に貫通する開孔である、請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記非肌対向面側重複領域を構成する前記部材が、前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布を含んでおり、
    前記吸水性不織布は、前記繊維高含有領域に位置しており、
    前記吸水性不織布中の前記吸水性繊維の含有比率が0.5質量%以上5質量%以下である、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  11. 前記吸収性本体は、非肌対向面側の最外面に配され且つ前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布を備え、
    前記吸水性不織布は、前記繊維高含有領域に位置しており、
    前記腹側パネル又は前記背側パネルのうち、前記弾性部材配置領域における前記繊維高含有領域に位置する領域が、前記吸水性繊維を含有する吸水性不織布から少なくとも構成されている、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  12. 前記吸水性繊維は、天然繊維である、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  13. 前記天然繊維は、コットンである、請求項12に記載の吸収性物品。
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