JP2023004854A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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禄則 立石
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高弘 蜂巣
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Abstract

【課題】半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制する半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】方法は、主面S1の側に配線構造体層106と接合層108とがこの順で設けられた基板101と、主面S3の側に接合層110を有する基板109とが接合されてなる接合基板200を複数の半導体装置に個片化する工程を有する。接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域3と、スクライブ領域2と、を有する。個片化する工程は、スクライブ領域に溝部118を形成する工程と、溝部の内側面よりも外側の領域で接合基板を切断する工程と、を有する。溝部を形成する工程では、基板101及び基板109のうちの一方と、配線構造体層106と、接合層108と、接合層110と、を貫通する溝部を形成する。溝部は、基板101と基板109との間に設けられた全ての配線層よりも深い位置まで延在している。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
特許文献1には、回路が設けられた半導体基板を個片化する工程において、半導体基板をドライエッチングによりダイシング加工することにより半導体基板の切削面におけるチッピングの発生を回避するようにした半導体装置の製造方法が開示されている。
特許文献2には、回路が設けられた半導体基板と支持基板とを接合した半導体装置を個片化する工程において、ダイシングラインに沿って半導体装置の外縁の内側にドライエッチング工法による溝を形成する製造方法が開示されている。この溝はダイシングによって半導体装置の内部にクラックが生じることの防止用の溝となり得る。
特開2020-025115号公報 特開2018-022924号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されている技術では、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する際に、半導体装置の内部にクラックが生じるのを必ずしも十分に抑制することはできなかった。
本発明の目的は、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の内部にクラックが生じるのを効果的に抑制しうる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本明細書の一開示によれば、第1主面と第2主面とを有し、前記第1主面の側に第1配線構造体層と第1接合層とがこの順で設けられた第1基板と、第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面の側に第2接合層を有する第2基板とが、前記第1接合層と前記第2接合層とが向き合うように接合されてなる接合基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、スクライブ領域と、を有し、前記個片化する工程は、前記スクライブ領域に溝部を形成する工程と、前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記接合基板を切断する工程と、を有し、前記溝部を形成する工程では、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方と、前記第1配線構造体層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通する前記溝部を形成し、前記溝部は、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた全ての配線層よりも深い位置まで前記第1基板及び前記第2基板のうちの前記一方から延在する半導体装置の製造方法が提供される。
また、本明細書の一開示によれば、第1主面と第2主面とを有し、前記第1主面の側に第1配線構造体層と第1接合層とがこの順で設けられた第1基板と、第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面の側に配線層を含む第2配線構造体層と第2接合層をこの順で設けられた第2基板とが、前記第1接合層と前記第2接合層とが向き合うように接合されてなる接合基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、スクライブ領域と、を有し、前記個片化する工程は、前記スクライブ領域に溝部を形成する工程と、前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記接合基板を切断する工程と、を有し、前記溝部を形成する工程では、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方と、前記第1配線構造体層と、前記配線層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通する前記溝部を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
また、本明細書の更に他の一開示によれば、第1主面と第2主面とを有し、前記第1主面の側に第1配線構造体層と第1接合層とがこの順で設けられた第1基板と、第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面の側に第2接合層を有する第2基板とが、前記第1接合層と前記第2接合層とが向き合うように接合されてなる接合基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、スクライブ領域と、を有し、前記スクライブ領域に、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方と、前記第1配線構造体層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通するように形成された溝部を有し、前記個片化する工程では、前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記接合基板を切断する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
半導体装置に個片化する前の接合基板の概略構成を示す平面図である。 接合基板における半導体装置の境界部を示す拡大平面図である。 半導体装置に個片化する前の接合基板の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その7)である。 本発明の第1実施形態による半導体装置の構造を示す平面図である。 本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その7)である。 本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第5実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の第6実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の第7実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の第8実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の第9実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
特許文献1に記載されている技術では、半導体層に対してはドライエッチングによるダイシング加工を行っているが、半導体層に設けられた金属層に対してはドライエッチングによりダイシング加工は行っていない。このような状態でブレードダイシングのような機械的な加工処理を行うと半導体層と金属層との境で半導体装置の内部方向にチッピングが発生し、半導体装置の機能に影響を及ぼす可能性があった。
また、特許文献2に記載されている技術では、クラック防止用としての溝を配線層への開口と同時に形成しているため、この溝は多層配線層の途中まで形成される。多層配線層は金属層と絶縁膜の積層構造によって形成されるため、ブレードダイシングのような機械的な加工処理を行うと異なる膜の境でチッピングが発生し、半導体装置の内部にクラックが生じることがあった。
また、半導体装置の内部にクラックを発生させない方法として、ブレードダイシングを行う領域と回路が設けられた半導体装置の内部との間隔を十分に設けることも考えられるが、間隔を設ける分、半導体装置の外形サイズの増加を避けることはできなかった。
以下の実施形態では、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを効果的に抑制するために好適な幾つかの態様を示す。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について、図1乃至図11を用いて説明する。図1は、半導体装置に個片化する前の接合基板の概略構成を示す平面図である。図2は、接合基板における半導体装置の境界部を示す平面図である。図3は、半導体装置に個片化する前の接合基板の概略構成を示す断面図である。図4乃至図10は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図11は、本実施形態による半導体装置の構造を示す平面図である。
本実施形態の半導体装置は、複数の基板を積層して接合することにより形成した接合基板を複数のチップに個片化することにより製造される。個片化したチップの各々が、本実施形態の半導体装置である。
図1は、半導体装置に個片化する前の接合基板の概略構成を示す平面図である。図1に示される格子状の実線はスクライブラインを表している。スクライブラインで囲まれた領域の各々が、1つの半導体装置となるチップ領域である。接合基板200をスクライブラインに沿ってダイシングすることにより、1つの接合基板200から複数の半導体装置が得られる。
図2(a)乃至図2(d)は、図1の部分拡大図である。図2(a)は、図1における領域Aの拡大平面図であり、隣接する2つの半導体装置の境界部を示している。図2(b)、図2(c)及び図2(d)は、図1における領域Bの拡大平面図であり、隣接する4つの半導体装置の境界部を示している。図3は、図2(a)のIIA-IIA′線に沿った概略断面図である。
接合基板200は、図3に示すように、主面S1及び主面S2を有する基板101を含む第1部品210と、主面S3及び主面S4を有する基板109を含む第2部品220と、光学構造体層250と、を有する。第1部品210と第2部品220とは、基板101の主面S1と基板109の主面S3とが対向するように接合されている。光学構造体層250は、第1部品210の主面S2の側に設けられている。
接合基板200には、図3に示すように、スクライブ領域2と、機能素子領域3と、ガードリング領域4と、が設けられる。スクライブ領域2は、図1のスクライブラインに対応する。機能素子領域3には、半導体装置の機能に応じた所定の機能素子が設けられる。ガードリング領域4は、機能素子領域3の周囲を囲うように、スクライブ領域2と機能素子領域3との間に設けられる。1つの機能素子領域3と、この機能素子領域3を囲むガードリング領域4が、1つの半導体装置となるチップ領域に対応する。隣り合うチップ領域は、スクライブ領域2によって互いに隔てられている。
基板101は、単結晶シリコン基板などの半導体基板であり得る。基板101の主面S1の側には、素子分離部102や、半導体装置の機能に応じた所定の機能素子が設けられる。素子分離部102は、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有する。図3には、機能素子の一例としてMOSトランジスタを示している。MOSトランジスタは、基板101に設けられたソース/ドレイン領域103と、基板101の主面S1の上にゲート絶縁膜104を介して設けられたゲート電極105と、を含む。なお、機能素子は、MOSトランジスタに限定されるものではなく、半導体装置に求められる機能に応じた種々の素子を含み得る。例えば、機能素子は、フォトダイオード等の光電変換素子、容量素子、抵抗素子、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子などであり得る。ここでは、半導体装置は光センサとしての機能を備えるものとし、機能素子領域3には、光電変換素子を含む光電変換部や光電変換部で生じた信号を読み出すための読み出し回路などが設けられるものとする。
基板101の主面S1の上には、配線構造体層106が設けられている。配線構造体層106は、絶縁膜と、絶縁膜の中に配された複数の配線層と、を有する。なお、図3には配線構造体層106として4層の配線層を含む多層配線構造を示しているが、配線構造体層106を構成する配線層の層数は4層に限定されるものではない。これら複数の配線層は、所望の回路や構造体を構成するようにコンタクトプラグを介して互いに接続されている。
配線構造体層106を構成する配線層は、機能素子領域3に設けられたパッド電極107を含む。図3の例では基板101の主面S1から最も離れた第4層目の配線層によりパッド電極107を形成しているが、パッド電極107は配線構造体層106を構成するどの配線層により形成して構わない。パッド電極107は、例えば図3に示すように、機能素子領域3の周縁部に複数配置され得る。
ガードリング領域4には、素子分離部102や配線構造体層106を構成する配線層よりなるガードリングGRが設けられている。ガードリングGRは、機能素子領域3を囲うように設けられ、半導体装置の外部から機能素子領域3への水分の侵入やダイシングの際のダメージを抑制する機能を備え得る。
スクライブ領域2の中央部には、プロセスやデバイスの評価・管理を行うためのテストパターン(TEG:Test Element Group)や、所定の目的に用いられるダミーパターンなどが設けられ得る。TEGとしては、例えば、機能素子領域3に設けられる素子と実質的に同一な構造を有し、当該素子の電気的特性の評価に用いられるデバイスTEGが含まれ得る。また、ダミーパターンとしては、例えば、配線層の形成時に行われる化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)工程における平坦性向上のためのダミーパターンが挙げられる。ここでは、スクライブ領域2に、配線構造体層106を構成する配線層よりなるダミーパターンDPが設けられているものとする。
配線構造体層106の基板101とは反対の側には、酸化シリコンなどの絶縁材料や銅などの金属材料よりなる接合層108が設けられている。
基板109は、例えば単結晶シリコン基板などの半導体基板であり得る。基板109の主面S3の上には、酸化シリコンなどの絶縁材料や銅などの金属材料よりなる接合層110が設けられている。第1部品210と第2部品220とは、接合層108と接合層110とが向き合うように接合されている。なお、接合層108,110は、第1部品210と第2部品220とを接合した後は、一体となって1つの接合層を構成しているとも言える。
基板101の主面S2の上には、光学構造体層250が設けられている。光学構造体層250は、例えば図3に示すように、反射防止膜111と、不図示の遮光層と、絶縁膜112と、平坦化層113と、カラーフィルタ層114と、平坦化層115と、オンチップレンズ116と、がこの順に設けられてなる。オンチップレンズ116の上に、例えば酸化シリコンなどからなる反射防止膜(図示せず)が更に設けられてもよい。
反射防止膜111は、光学構造体層250を介して主面S2の側から基板101に入射する光が主面S2において反射されるのを抑制する機能を備える。反射防止膜111は、例えば、TaO、Ta、HfO2、Alなどの絶縁材料により構成され得る。これら絶縁材料は、基板101と光学構造体層250との間の界面(主面S2)において発生する暗電流を抑制する効果(ピニング効果)をも有する。
遮光層は、例えば、暗時の基準電圧を規定する基準信号を出力するための遮光画素が配置される領域に設けられ得る。遮光層は、例えば、Ti、TiN、Alなど、遮光性を有する金属材料や金属化合物材料により構成され得る。絶縁膜112は、例えば、酸化シリコンや窒化酸化シリコンなどの絶縁材料により構成され得る。平坦化層113は、遮光層により生じた表面の凹凸を平坦化するための層であり、例えば樹脂材料により構成され得る。カラーフィルタ層114は、基板101に入射する光の波長帯域を選択する機能を備え、例えば樹脂材料により構成され得る。平坦化層115は、カラーフィルタ層114により生じた表面の凹凸を平坦化するための層であり、例えば樹脂材料により構成され得る。オンチップレンズ116は、基板101に入射する光を収束する機能を備える。
光学構造体層250、基板101及び配線構造体層106には、光学構造体層250、基板101及び配線構造体層106の一部を貫きパッド電極107に達する開口部117が設けられている。なお、開口部117の周囲に、素子分離部102及び配線層により構成されるガードリング(図示せず)を更に設け、開口部117からの水分の侵入を抑制するように構成してもよい。
また、光学構造体層250、第1部品210及び第2部品220には、光学構造体層250、第1部品210及び接合層110を貫き基板109に達する溝部118が設けられている。溝部118は、図2及び図3に示すように、スクライブ領域2に設けられ、平面視においてガードリング領域4及び機能素子領域3の外周を囲う枠状のパターンを有する。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について、図4乃至図10を用いて説明する。図4乃至図10は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、主面S1及び主面S2’を有する基板101を用意する。基板101は、単結晶シリコン基板などの半導体基板である。次いで、基板101の主面S1の側に、例えばSTI法により、素子分離部102を形成する。次いで、素子分離部102によって主面S1に画定された活性領域に、ソース/ドレイン領域103と、主面S1の上にゲート絶縁膜104を介して設けられたゲート電極105と、を有するMOSトランジスタを形成する(図4(a))。なお、基板101には、MOSトランジスタのほか、必要に応じてウェルや他の機能素子などが更に形成され得る。
次いで、素子分離部102及びMOSトランジスタが設けられた基板101の主面S1の上に、配線構造体層106を形成する。まず、基板101の主面S1の上に、例えばCVD法により、酸化シリコン等の絶縁材料よりなる層間絶縁膜を形成する。次いで、この層間絶縁膜に、フォトリソグラフィ及びドライエッチングによりコンタクトホールを形成する。次いで、例えばスパッタ法やCVD法によりTiN膜などのバリアメタル及びタングステン膜を堆積後、層間絶縁膜の上の不要なバリアメタル及びタングステン膜を除去し、コンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグを形成する。次いで、コンタクトプラグが埋め込まれた層間絶縁膜の上に、例えばスパッタ法によりTiN膜などのバリアメタル及びアルミニウム膜を堆積後、フォトリソグラフィ及びドライエッチングによりこれら導電膜をパターニングし、第1層目の配線層を形成する。この後、層間絶縁膜の形成、ビアホール及びビアプラグの形成及び配線層の形成を繰り返し行うことにより、所定の層数の配線層を有する配線構造体層106を形成する。
配線構造体層106は、機能素子領域3に設けられた所定の配線やパッド電極107、ガードリング領域4に設けられたガードリングGR、スクライブ領域2に設けられたダミーパターンDP等の構造体を含む。なお、図4(b)に示す例では第4層目の配線層によりパッド電極107を構成しているが、パッド電極107を構成する配線層は特に限定されるものではない。
配線構造体層106を構成する配線層は、アルミニウム配線のほか、銅配線により構成してもよい。銅配線の形成には公知のダマシンプロセスを用いられ得る。また、配線構造体層106を構成する層間絶縁膜は、主に酸化シリコンを用いて構成され、エッチングストッパや拡散防止膜としての機能が求められる部分には付随的に炭化シリコンや窒化シリコン等が用いられ得る。
次いで、配線構造体層106の上に、例えばCVD法やスパッタ法により、接合層108を形成する(図4(b))。接合層108は、酸化シリコンなどの絶縁材料や、銅などの金属材料により構成され得る。こうして、第1部品210を完成する。
また、第1部品210とは別に、主面S3及び主面S4を有する基板109を用意する。基板109は、例えば単結晶シリコン基板などの半導体基板であり得る。
次いで、基板109の主面S3の上に、例えばCVD法やスパッタ法により、接合層110を形成する。接合層110は、接合層108と同様、酸化シリコンなどの絶縁材料や、銅などの金属材料により構成され得る。こうして、第2部品220を完成する。
次いで、接合層108と接合層110とが向き合うように第1部品210と第2部品220とを積層し、加熱処理等の所定の基板接合プロセスを行う。これにより、第1部品210と第2部品220とを接合し、接合基板200を形成する。
次いで、研削、CMP、エッチングなどの手法により、基板101を主面S2’の側から薄化する。基板101を薄化することにより形成される新たな面が、基板101の主面S2となる(図5)。基板101を薄化することにより、基板101の主面S2の側からの入射光が、基板101の主面S1の側に配された光電変換素子に効率的に到達できるようになる。なお、半導体基板を薄化した基板101は、半導体層と言うこともできる。
次いで、例えばCVD法やスパッタ法により、例えばTaO、Ta、HfO2、Alなどの絶縁材料を堆積し、反射防止膜111を形成する。
次いで、反射防止膜111の上に、例えばスパッタ法により、例えばTi、TiNAlなどの遮光性を有する金属材料や金属化合物材料を堆積し、遮光層(図示せず)を形成する。次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、遮光層を所定のパターンに加工する。
次いで、遮光層が設けられた反射防止膜111の上に、例えばCVD法により、例えば酸化シリコンや窒化酸化シリコンなどの絶縁材料を堆積し、これら絶縁材料よりなる絶縁膜112を形成する。
次いで、絶縁膜112の上に、例えばスピンコート法により、樹脂材料よりなる平坦化層113を形成する。これにより、遮光層により生じた表面の凹凸が平坦化層113によって平坦化される。
次いで、平坦化層113の上に、カラーフィルタ層114を形成する。
次いで、カラーフィルタ層114が設けられた平坦化層113の上に、例えばスピンコート法により、樹脂材料よりなる平坦化層115を形成する。これにより、カラーフィルタ層114により生じた表面の凹凸が平坦化層115によって平坦化される。
次いで、平坦化層115の上に、オンチップレンズ116を形成する。
こうして、基板101の主面S2の上に、反射防止膜111、遮光層、絶縁膜112、平坦化層113、カラーフィルタ層114、平坦化層115及びオンチップレンズ116を含む光学構造体層250を形成する(図6)。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、機能素子領域3に、基板101の主面S2の側から光学構造体層250、基板101及び配線構造体層106の一部を貫きパッド電極107に達する開口部117を形成する。
また、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、スクライブ領域2に、基板101の主面S2の側から光学構造体層250、第1部品210及び接合層110を貫き少なくとも基板109の主面S3に達する溝部118を形成する(図7)。溝部118は、基板101の主面S2の側から、基板101と基板109との間に設けられた全ての配線層よりも深い位置まで延在している。溝部118は、スクライブ領域2に設けられたダミーパターンDPやTEG等の構造体を避け、ガードリング領域4及び機能素子領域3を各々が含む各チップ領域を囲うように設けられる。
開口部117及び溝部118を形成する際、平坦化層115及び平坦化層113は、例えばN,O等を含む混合ガスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。平坦化層115の上に反射防止膜を更に有する場合、この反射防止膜は、例えばCF等を含むガスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。絶縁膜112及び反射防止膜111は、例えばCF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。基板101は、例えばボッシュプロセスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。配線構造体層106を構成する層間絶縁膜及び接合層108,110は、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。溝部118を形成する際、結果として溝部118が基板109の中まで延伸されてもよい。また、基板101のエッチングと同様に、ボッシュプロセスを用いて溝部118を基板109の中まで延伸するようにしてもよい。
容量結合型RIE等の異方性エッチングでは、開口部117及び溝部118の側面は凹凸が少なく滑らかになり得る。一方、ボッシュプロセスは、C等を含むガスで開口の側壁を保護する工程とSF等を含むガスで基板の異方性エッチングを行う工程とを1サイクルとし、これを複数サイクル繰り返すことで開口を伸長する。そのためボッシュプロセスでは、開口部117及び溝部118の側面に、基板101の厚さ方向(Z方向)に沿って、サイクル数に応じたスキャロップと呼ばれる凹凸が形成され得る。
図8は、図7における領域ENAの拡大図である。図8に示すように、溝部118の側面は、平坦化層115,113、絶縁膜112、反射防止膜111、ゲート絶縁膜104、配線構造体層106及び接合層108,110の部分では、凹凸が少なく滑らかになる。これに対し、基板101の部分では、溝部118の側面に、ボッシュプロセスのサイクル数に応じたスキャロップが形成される。ボッシュプロセスを用いて溝部118を基板109の中まで延伸する場合には、基板109の部分にも、溝部118の側面に、ボッシュプロセスのサイクル数に応じたスキャロップが形成される。溝部118の基板101及び基板109の部分に形成されるスキャロップは、溝部118の底部の側(基板109の側)に向かうほど小さくなる。開口部117の側面も、溝部118と同様、平坦化層115,113、絶縁膜112、反射防止膜111、ゲート絶縁膜104及び配線構造体層106の部分は滑らかになり、基板101の部分にはボッシュプロセスのサイクル数に応じたスキャロップが形成される。
なお、溝部118は、パッド電極107と同じ深さまで開口部117と同時に形成してもよい。その後、開口部117を覆うフォトレジストパターンを形成し、溝部118のみを延伸することで、深さの異なる開口部117と溝部118とを形成することができる。
また、平面視における溝部118の屈曲部は、図2(b)に示すように直角に形成してもよいが、図2(c)に示すように丸みを持つように形成するとより好ましい。溝部118の屈曲部に丸みを持たせることで、個片化し半導体装置の角部が後の工程で欠けてしまうことを防止することができる。また、溝部118を形成する際に用いるフォトレジスト膜は、深い溝部118を形成する関係上、必然的に10μm程度の厚い膜になるため角部分にクラックが発生することがあるが、角部分に丸みを持たせることでクラックが発生することを防ぐことができる。
次いで、例えばブレードダイシング加工により、接合基板200をスクライブ領域2に沿って溝部118の内側面よりも外側の領域で切断し、接合基板200を複数のチップ(半導体装置1)に個片化する(図9)。なお、溝部118の内側面とは、当該溝部118が囲むガードリング領域4及び機能素子領域3の側の側面である。溝部118の内側面よりも外側の領域とは、溝部118の内側面よりもスクライブ領域2の中央部側の領域である。接合基板200を切断する領域(ブレードダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部118と溝部118との間の領域であってもよいし、一部が溝部118と重なってもよい。
図10は、図9における領域ENBの拡大図である。図10における右側の側面、すなわち溝部118の内側面であった面及びブレードダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。溝部118の内側面であった面とブレードダイシング加工による切断面との間には、溝部118の内側面とブレードダイシングを行う領域との間の距離に相当する高さの段差が存在しているため、個片化後の半導体装置1の側面にもこの段差が残存する。半導体装置1の側面の、溝部118の内側面であった部分のうち、基板101,109に対応する部分には、ボッシュプロセスに起因するスキャロップ140が残存している。また、半導体装置1の側面のうち、ブレードダイシング加工による切断面(基板109)には、ダイシング加工に伴いチッピング142やチッピング142に起因するクラックが生じることがある。
溝部118と溝部118との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部118で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106にチッピングやクラックが伝搬することはない。また、溝部118と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部118の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106にチッピングやクラックが発生することはない。いずれの場合にも、基板109にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板109には機能素子や配線層は設けられていないため、チッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。
本実施形態において、ブレードダイシングを行う領域とガードリングGRとの間隔は、ブレードダイシング時のアライメント精度を考慮して設定される。また、溝部118を形成する領域とガードリングGRとの間隔は、溝部118を形成する際のフォトレジストパターンのアライメント精度(例えば±1.5μm)を考慮して設定される。一方、ブレードダイシングを行う一般的な半導体装置の製造方法では、ブレードダイシングを行う領域とガードリングGRとの間隔は、ブレードダイシング時のアライメント精度に加え、チッピング量(例えば5μm以上)をも考慮して設定される。
したがって、本実施形態による半導体装置の製造方法を用いることで、製造される半導体装置1の外形サイズは、ブレードダイシングを用いて製造される一般的な半導体装置の外形サイズよりも小さくすることが可能である。
図11は、個片化した後の半導体装置1を基板101の主面S2の側から視た平面図である。半導体装置1は、第2部品220と、第1部品210と、光学構造体層250と、を有する積層構造体により構成される。この積層構造体の側面は、基板101の側面によって規定される第1部分152と、基板109の側面によって規定される第2部分154と、を有する。第1部分152は溝部118の内側面に対応し、第2部分154はブレードダイシング加工による切断面に対応している。平面視において、第1部分152で規定される部分の積層構造体の幅W1は、溝部118の内側面とブレードダイシング加工による切断面との間の段差に起因して、第2部分154で規定される部分の積層構造体の幅W2よりも狭くなっている。
個片化後の半導体装置1は、不図示の半導体パッケージ基板に固定され得る。開口部117の中には、パッド電極107に電気的に接続される不図示の金属電極が設けられ得る。この金属電極は、例えば金、銀、銅などにより構成され、ワイヤボンディング法やめっき法等により形成することができる。金属電極は、半導体装置1と半導体パッケージ基板とを電気的に接続する目的で設けられる。
また、個片化後の複数の半導体装置1を不図示の半導体パッケージ基板の上にタイリングし、1つの大きな光センサモジュールを構成するようにしてもよい。本実施形態による半導体装置の製造方法を用いることで半導体装置1の外形サイズを縮小できるため、隣り合う半導体装置1の光電変換部同士の離間距離を小さくすることができる。これにより、光電変換部が配置されない領域を小さくすることができ、光電変換部同士の離間による切れ目が目立ちにくい像を得ることが可能な光センサモジュールを実現することができる。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法について、図12乃至図14を用いて説明する。第1実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図12乃至図14は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図4乃至図6に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、接合基板200を形成する(図12)。なお、本実施形態では、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEGなどの構造体を配置しない。その他の点は、第1実施形態と同様である。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、機能素子領域3に、基板101の主面S2の側から光学構造体層250、基板101及び配線構造体層106の一部を貫きパッド電極107に達する開口部117を形成する。
また、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、スクライブ領域2に、基板101の主面S2の側から光学構造体層250、第1部品210及び接合層110を貫き少なくとも基板109の主面S3に達する溝部118を形成する(図13)。本実施形態ではスクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていないため、スクライブ領域2の中央部にも溝部118を形成することができる。すなわち、第1実施形態においてチップ領域の各々を囲うように個別に設けられた溝部118は、本実施形態では互いに接続して形成され得る(図2(d)参照)。
次いで、溝部118の両側面よりも内側の領域で接合基板200をスクライブ領域2に沿って切断し、接合基板200を複数のチップ(半導体装置1)に個片化する(図14)。溝部118の内側面であった面及びダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。半導体装置1の側面における段差、スキャロップ及びチッピングの発生態様は、第1実施形態の場合と同様である。なお、接合基板200の切断には、第1実施形態と同様のブレードダイシング加工のほか、レーザ光を用いたレーザダイシング加工を用いることも可能である。
ダイシング加工の際、ブレードが溝部118の側面に接触しないように溝部118の両側面よりも内側の領域で接合基板200を切断すれば、ダイシングに起因するチッピングやクラックが第1部品210のガードリング領域4や機能素子領域3に入ることはない。ダイシング加工によって基板109にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板109には機能素子や配線層は設けられていないため、チッピングやクラックの発生によって半導体装置1の機能が阻害されることはない。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法について、図15乃至図21を用いて説明する。第1又は第2実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図15乃至図21は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態では、本発明をWLCSP(Wafer-Level Chip-Size Package)に適用した例を示す。WLCSPとは、ウェーハ状態のままパッケージングまで行った後、複数の半導体装置に個片化する技術である。
まず、図4乃至図5に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、第1部品210と第2部品220とを接合する。
次いで、例えばDTI(Deep Trench Isolation)技術を用い、ガードリング領域4に、基板101の主面S2から素子分離部102に達する絶縁構造体119を形成する。絶縁構造体119は、ガードリングGRと同様、機能素子領域3を囲うように設けられ、機能素子領域3に設けられる内部回路を保護する内部回路保護部としての機能を備え得る。絶縁構造体119は、ガードリング領域4だけでなく、機能素子領域3に設けてもよい。例えば、機能素子領域3に設けられる絶縁構造体119は、隣り合う光電変換部を光学的・電気的に分離する構造体として用いられ得る。絶縁構造体119は、窒化シリコンや酸化シリコンなどの絶縁材料により構成され得る。
次いで、基板101の主面S2の上に、第1実施形態と同様にして、反射防止膜111、遮光層、絶縁膜112、平坦化層113、カラーフィルタ層114、平坦化層115及びオンチップレンズ116を有する光学構造体層250を形成する(図15)。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングを用い、スクライブ領域2の平坦化層115,113、絶縁膜112及び反射防止膜111を除去する。平坦化層115,113、絶縁膜112及び反射防止膜111のエッチングには、開口部117及び溝部118を形成する際のエッチング条件が用いられ得る。これにより、光学構造体層250の端部は、スクライブ領域2よりも内側に位置することになる。
次いで、光学構造体層250が設けられた基板101の主面S2の側に、接着剤層120を介して支持基板121を貼り合わせ、接合基板200を形成する(図16)。支持基板121は、単結晶シリコン基板などの半導体基板や、ガラス基板やセラミック基板などの絶縁基板であり得る。半導体装置1が光センサの場合、支持基板121は光透過性の基板、例えば石英ガラスからなる透光板が望ましい。支持基板121を貼り合わせた後、必要に応じて基板109を主面S4の側から薄化する。基板109の薄化には、研削、CMP、エッチングなどの手法が用いられ得る。なお、半導体基板を薄化した基板109は、半導体層と言うこともできる。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、基板109の主面S4の側から基板109、接合層110,108及び配線構造体層106の一部を貫きパッド電極107に達する開口部122を形成する。基板109は、基板101と同様、例えばボッシュプロセスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。接合層110,108及び配線構造体層106の層間絶縁膜は、例えば、CF,C,O,Ar等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。開口部122の形成の際には、フォトレジスト膜ではなく、フォトレジスト膜のパターンを転写した無機膜をマスクとして用いてもよい。
次いで、開口部122の側面及び底面を含む基板109の主面S4の側の全面に、例えばCVD法により、窒化シリコンや酸化シリコンなどの絶縁材料を堆積し、不図示の絶縁膜を形成する。次いで、CF,C,O,Ar等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIEなどにより堆積した絶縁膜を異方性エッチングする。これにより、開口部122の底面のパッド電極107の上に堆積された絶縁膜を除去する。
次いで、開口部122の中を含む基板109の主面S4の側の全面に、例えばスパッタ法により、バリアメタル及びシード層となる金属層(いずれも図示せず)を堆積する。バリアメタルは、例えばチタンなどであり得る。シード層は、例えば銅などであり得る。
次いで、シード層の上に、フォトリソグラフィにより、パッド電極107に接続される金属配線123の形成予定領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジスト膜(図示せず)を形成する。
次いで、フォトレジスト膜をマスク、シード層をシードとして、シード層の上に電解めっき法により金属層を成長し、開口部122の中に埋め込まれた電極と、この電極を介してパッド電極107に接続された金属配線123と、を形成する。フォトレジスト膜で覆われていた部分のシード層及びバリアメタルは、フォトレジスト膜を除去した後、ウェットエッチングなどによって除去する。基板(シリコン基板)を貫通して設けられるこのような電極(貫通電極)は、TSV(Through Silicon Via)と呼ばれる。
次いで、金属配線123が設けられた基板109の主面S4の上に、金属配線123を保護するためのソルダーレジスト(不図示)を塗布する。次いで、このソルダーレジストに、半田ボールや半田バンプを形成する領域となる開口部を形成する。
このようにして、基板101,109及び支持基板121を含む接合基板200を形成する(図17)。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、スクライブ領域2に、基板109、接合層110,108、配線構造体層106及びゲート絶縁膜104を貫き少なくとも基板101の主面S1に達する溝部124を形成する(図18)。溝部124は、基板101の主面S4の側から、基板109と基板101との間に設けられた全ての配線層よりも深い位置まで延在している。溝部124は、スクライブ領域2に設けられたダミーパターンDPやTEG等の構造体を避け、ガードリング領域4及び機能素子領域3を各々が含む各チップ領域を囲うように設けられる。
溝部124を形成する際、基板109は、例えばボッシュプロセスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。接合層110,108、配線構造体層106を構成する層間絶縁膜及びゲート絶縁膜104は、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。溝部124を形成する際、結果として溝部124が基板101の中まで延伸されてもよい。また、基板109のエッチングと同様に、ボッシュプロセスを用いて溝部124を基板101の中まで延伸するようにしてもよい。
図19は、図18における領域ENCの拡大図である。図19に示すように、溝部124の側面は、接合層110,108、配線構造体層106及びゲート絶縁膜104の部分では、凹凸が少なく滑らかになる。これに対し、基板109の部分では、溝部124の側面に、ボッシュプロセスのサイクル数に応じたスキャロップが形成される。ボッシュプロセスを用いて溝部124を基板101の中まで延伸する場合には、基板101の部分にも、溝部124の側面に、ボッシュプロセスのサイクル数に応じたスキャロップが形成される。溝部124の基板109及び基板101の部分に形成されるスキャロップは、溝部124の底部の側(基板101の側)に向かうほど小さくなる。
なお、溝部124は、パッド電極107と同じ深さまで開口部122と同時に形成してもよい。その後、開口部122を覆うフォトレジストパターンを形成し、溝部124のみを延伸することで、深さの異なる開口部122と溝部124とを形成することができる。また、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合、第2実施形態と同様に、スクライブ領域2の中央部に渡って連続する溝部124を形成してもよい。
次いで、ソルダーレジストに設けられた開口部の中の金属配線123の上に、半田ボールや半田バンプ(図示せず)を形成する。半田ボールや半田バンプは、例えば錫、銀、銅、ニッケル、ビスマス、インジウム、鉛及び金又はこれらの合金などにより構成され得る。
次いで、接合基板200をスクライブ領域2に沿って溝部124の内側面よりも外側の領域で切断し、接合基板200を複数のチップ(半導体装置1)に個片化する(図20)。なお、溝部124の内側面とは、当該溝部124が囲むガードリング領域4及び機能素子領域3の側の側面である。溝部124の内側面よりも外側の領域とは、溝部124の内側面よりもスクライブ領域2の中央部側の領域である。接合基板200の切断には、ブレードダイシング加工が用いられ得るが、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合はレーザダイシング加工も適用可能である。接合基板200を切断する領域(ダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部124と溝部124との間の領域であってもよいし、一部が溝部124と重なってもよい。
図21は、図20における領域ENDの拡大図である。図21における右側の側面、すなわち溝部124の内側面であった面及びブレードダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。溝部124の内側面であった面とブレードダイシング加工による切断面との間には、溝部124の内側面とブレードダイシングを行う領域との間の距離に相当する高さの段差が存在しているため、個片化後の半導体装置1の側面にもこの段差が残存する。半導体装置1の側面の、溝部124の内側面であった部分のうち、基板109,101に対応する部分には、ボッシュプロセスに起因するスキャロップ140が残存している。また、半導体装置1の側面のうち、ブレードダイシング加工による切断面(基板101)には、ダイシング加工に伴いチッピング142やチッピング142に起因するクラックが生じることがある。
溝部124と溝部124との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部124で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106にチッピングやクラックが伝搬することはない。また、溝部124と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部124の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106にチッピングやクラックが発生することはない。
いずれの場合にも基板101にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板101には絶縁構造体119が設けられているため、チッピングやクラックは絶縁構造体119で止まる。また、絶縁構造体119は、機能素子領域3に設けられた機能素子に対して一定の防湿性を確保することも可能である。また、スクライブ領域2の光学構造体層250は予め除去しているため、接合基板200の切断の際に光学構造体層250にチッピングやクラックが生じることもない。したがって、接合基板200の切断に伴うチッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。
個片化した後の半導体装置1を基板109の主面S4の側から視た平面図は、図11と同様である。この場合、積層構造体の側面の第1部分152は、基板109の側面によって規定される部分であり、溝部124の内側面に対応している。積層構造体の第2部分154は、基板101の側面によって規定される部分であり、ブレードダイシング加工による切断面に対応している。平面視において、第1部分152で規定される部分の積層構造体の幅W1は、溝部124の内側面とブレードダイシング加工による切断面との間の段差に起因して、第2部分154で規定される部分の積層構造体の幅W2よりも狭くなっている。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法について、図22乃至図24を用いて説明する。第1乃至第3実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図22乃至図24は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図14乃至図17に示す第3実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、接合基板200を形成する(図22)。なお、本実施形態では、スクライブ領域2の平坦化層115,113、絶縁膜112及び反射防止膜111を除去しない。その他の点は、第3実施形態と同様である。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、スクライブ領域2に、主面S4の側から第2部品220、第1部品210及び光学構造体層250を貫き少なくとも接着剤層120に達する溝部124を形成する(図23)。溝部124は、スクライブ領域2に設けられたダミーパターンDPやTEG等の構造体を避け、ガードリング領域4及び機能素子領域3を各々が含む各チップ領域を囲うように設けられる。
溝部124を形成する際、基板109,101は、例えばボッシュプロセスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。接合層110,108、配線構造体層106を構成する層間絶縁膜、ゲート絶縁膜104、反射防止膜111、絶縁膜112は、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。平坦化層113,115は、N,O等を含む混合ガスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。平坦化層115の上に反射防止膜を更に有する場合、この反射防止膜は、例えばCF等を含むガスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。溝部124を形成する際、結果として溝部124が接着剤層120の中まで延伸されてもよい。
次いで、ソルダーレジストに設けられた開口部の中の金属配線123の上に、半田ボールや半田バンプ(図示せず)を形成する。半田ボールや半田バンプは、例えば錫、銀、銅、ニッケル、ビスマス、インジウム、鉛及び金又はこれらの合金などにより構成され得る。
次いで、接合基板200をスクライブ領域2に沿って溝部124の内側面よりも外側の領域で切断し、接合基板200を複数のチップ(半導体装置1)に個片化する(図24)。溝部124の内側面であった面及びダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。半導体装置1の側面における段差、スキャロップ及びチッピングの発生態様は、第3実施形態の場合と同様である。なお、接合基板200の切断には、ブレードダイシング加工が用いられ得るが、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合はレーザダイシング加工も適用可能である。接合基板200を切断する領域(ダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部124と溝部124との間の領域であってもよいし、一部が溝部124と重なってもよい。
溝部124と溝部124との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部124で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106、光学構造体層250にチッピングやクラックが伝搬することはない。溝部124と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部124の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106、光学構造体層250にチッピングやクラックが発生することはない。したがって、接合基板200の切断に伴うチッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による半導体装置の製造方法について、図25を用いて説明する。第1乃至第4実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図25は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
第3実施形態では、スクライブ領域2の反射防止膜111、絶縁膜112及び平坦化層113,115を予め除去している。また、第4実施形態では、スクライブ領域2の反射防止膜111、絶縁膜112及び平坦化層113,115は除去しないが、溝部124を接着剤層120に達するように形成している。これに対し、本実施形態では、図25に示すように、スクライブ領域2の光学構造体層250のうち平坦化層113,115のみを予め除去し、溝部124を接着剤層120に達するように形成する。
スクライブ領域2の平坦化層113,115を予め除去しておくことにより、第2部品220及び第1部品210を貫き接着剤層120に達する溝部124の深さは、平坦化層113,115の厚さに相当する分だけ浅くすることができる。したがって、溝部124を形成する際にマスクとして用いるフォトレジスト膜の厚さをその分薄くすることができ、溝部124の加工が容易になる。
その他の点は、第3又は第4実施形態と同様である。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による半導体装置の製造方法について、図26を用いて説明する。第1乃至第5実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図26は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態の接合基板200は、第2部品220の構造が第1及び第2実施形態の接合基板200とは異なっている。すなわち、本実施形態の接合基板200における第2部品は、図26に示すように、基板109と接合層110との間に配線構造体層129を更に有している。第2部品220は、第1部品210と同様、機能素子やガードリングなどを含み得る。
基板109は、単結晶シリコン基板などの半導体基板であり得る。基板109の主面S3の側には、素子分離部126や、半導体装置の機能に応じた所定の機能素子が設けられる。素子分離部126は、例えばSTI構造を有する。図26には、機能素子の一例として、MOSトランジスタを示している。MOSトランジスタは、基板109に設けられたソース/ドレイン領域125と、基板109の主面S3の上にゲート絶縁膜127を介して設けられたゲート電極128と、を含む。
第2部品220に設けられる機能素子は、第1部品210に設けられる機能素子と同様、MOSトランジスタに限定されるものではなく、半導体装置に求められる機能に応じた種々の素子を含み得る。例えば、半導体装置1が光センサとしての機能を備える場合、第1部品210の機能素子領域3には光電変換素子を含む光電変換部を設け、第2部品220の機能素子領域3には光電変換部で生じた信号を読み出すための読み出し回路などを設けることができる。また、基板109のガードリング領域4には、絶縁構造体133が設けられている。絶縁構造体133は、窒化シリコンや酸化シリコンなどの絶縁材料により構成され得る。
基板109の主面S3の上に設けられた配線構造体層129は、絶縁膜と、絶縁膜の中に配された複数の配線層と、を有する。なお、図26には配線構造体層129として4層の配線層を含む多層配線構造を示しているが、配線構造体層129を構成する配線層の層数は4層に限定されるものではない。これら複数の配線層は、所望の回路や構造体を形成するようにコンタクトプラグを介して互いに接続されている。配線構造体層129は、配線構造体層106と同様のプロセスによって製造され得る。
配線構造体層129を構成する配線層は、機能素子領域3に設けられたパッド電極130を含む。図26では基板109の主面S3から最も離れた第4層目の配線層によりパッド電極130を形成しているが、パッド電極130は配線構造体層129を構成するどの配線層により形成して構わない。
ガードリング領域4には、素子分離部126や配線構造体層129を構成する配線層よりなるガードリングGRが設けられている。ガードリングGRは、機能素子領域3を囲うように設けられ、機能素子領域3への水分の侵入やダイシングの際のダメージを抑制する機能を備える。スクライブ領域2の中央部には、プロセスやデバイスの評価・管理を行うためのTEGや、所定の目的に用いられるダミーパターンなどが設けられ得る。ここでは、スクライブ領域2に、配線構造体層129を構成する配線層よりなるダミーパターンDPが設けられているものとする。
配線構造体層129の上には、銅などの金属材料よりなる金属接合層132が設けられている。金属接合層132は配線の一部として利用することも可能であり、この場合、金属接合層132はビアプラグなどの導電部材を介して配線構造体層129を構成する配線と電気的に接続される。接合層110及び金属接合層132の第1部品210側の面は平坦化されている。
同様に、第1部品210の配線構造体層106の上には、銅などの金属材料よりなる金属接合層131が設けられている。金属接合層131は配線の一部として利用することも可能であり、この場合、金属接合層131はビアプラグなどの導電部材を介して配線構造体層106を構成する配線と電気的に接続される。接合層108及び金属接合層131の第2部品220側の面は平坦化されている。
第1部品210の金属接合層131と第2部品220の金属接合層132とが接触するように第1部品210と第2部品220とを接合すると、金属接合層131と金属接合層132とは金属結合によって強固に接合される。金属接合層131,132が配線の一部を構成する場合、金属接合層131,132は第1部品210に設けられた機能素子と第2部品220に設けられた機能素子とを接続する電気的経路となり得る。
開口部117は、光学構造体層250、第1部品210、接合層110、配線構造体層129の一部を貫きパッド電極130に達するように形成される。スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられている場合、溝部118はこれら構造体を避けガードリング領域4及び機能素子領域3を各々が含む各チップ領域を囲うように設けられる。スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合、第2実施形態と同様に、スクライブ領域2の中央部に渡って連続する溝部118を形成してもよい。
溝部118は、光学構造体層250、第1部品210、接合層110、配線構造体層129、ゲート絶縁膜127を貫き少なくとも基板109の主面S3に達するように形成される。配線構造体層129を構成する層間絶縁膜は、配線構造体層106を構成する層間絶縁膜と同様、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。溝部118を形成する際、結果として溝部118が基板109の中まで延伸されてもよい。
なお、溝部118は、パッド電極130と同じ深さまでは開口部117と同時に開口し、その後、開口部117を覆うフォトレジストパターンを形成し、溝部118のみを延伸するようにしてもよい。
接合基板200は、スクライブ領域2に沿って溝部118の内側面よりも外側の領域で切断され、複数のチップ(半導体装置1)に個片化される。溝部118の内側面であった面及びダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。半導体装置1の側面における段差、スキャロップ及びチッピングの発生態様は、第1実施形態の場合と同様である。なお、接合基板200の切断には、ブレードダイシング加工が用いられ得るが、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合はレーザダイシング加工も適用可能である。接合基板200を切断する領域(ダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部118と溝部118との間の領域であってもよいし、一部が溝部118と重なってもよい。
溝部118と溝部118との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部118で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129にチッピングやクラックが伝搬することはない。また、溝部118と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部118の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129にチッピングやクラックが発生することはない。
いずれの場合にも基板109にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板109には絶縁構造体133が設けられているため、チッピングやクラックは絶縁構造体133で止まる。したがって、接合基板200の切断に伴うチッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。また、絶縁構造体133は、機能素子領域3に設けられた機能素子に対して一定の防湿性を確保することも可能である。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による半導体装置の製造方法について、図27を用いて説明する。第1乃至第6実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図27は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態の接合基板200は、第3乃至第5実施形態と同様のWLSCPへの適用例であるが、第2部品220の構造が第3乃至第5実施形態の接合基板200とは異なっている。すなわち、本実施形態の接合基板200における第2部品は、図27に示すように、基板109と接合層110との間に配線構造体層129を更に有している。本実施形態の接合基板200のその他の点は、第3実施形態と同様である。第2部品220は、第1部品210と同様、機能素子やガードリングなどを含むことができる。第2部品220の基本的な構造及び第2部品220と第1部品210との間の接合態様は、第6実施形態と同様である。
開口部122は、基板109、ゲート絶縁膜127及び配線構造体層129の一部を貫きパッド電極130に達するように形成される。また、溝部124は、第2部品220、接合層108、配線構造体層106及びゲート絶縁膜104を貫き少なくとも基板101の主面S1に達するように形成される。配線構造体層129を構成する層間絶縁膜及びゲート絶縁膜127は、配線構造体層106を構成する層間絶縁膜と同様、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。開口部122は、必ずしも配線構造体層129に含まれるパッド電極130に達するように形成されている必要はなく、配線構造体層106に含まれるパッド電極(図示せず)に達するように形成されていてもよい。これらパッド電極は、配線構造体層106,129のどの配線層に設けられていても構わない。
溝部124は、パッド電極130と同じ深さまでは開口部122と同時に開口し、その後、開口部122を覆うフォトレジストパターンを形成し、溝部124のみを延伸するようにしてもよい。また、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合、第2実施形態と同様に、スクライブ領域2の中央部に渡って連続する溝部124を形成してもよい。
接合基板200は、スクライブ領域2に沿って溝部124の内側面よりも外側の領域で切断され、複数のチップ(半導体装置1)に個片化される。溝部124の内側面であった面及びダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。半導体装置1の側面における段差、スキャロップ及びチッピングの発生態様は、第3実施形態の場合と同様である。なお、接合基板200の切断には、ブレードダイシング加工が用いられ得るが、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合はレーザダイシング加工も適用可能である。接合基板200を切断する領域(ダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部124と溝部124との間の領域であってもよいし、一部が溝部124と重なってもよい。
溝部124と溝部124との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部124で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129にチッピングやクラックが伝搬することはない。また、溝部124と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部124の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129にチッピングやクラックが発生することはない。
いずれの場合にも基板101にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板101には絶縁構造体119が設けられているため、チッピングやクラックは絶縁構造体119で止まる。また、絶縁構造体119は、機能素子領域3に設けられた機能素子に対して一定の防湿性を確保することも可能である。また、スクライブ領域2の光学構造体層250は予め除去しているため、接合基板200の切断の際に光学構造体層250にチッピングやクラックが生じることもない。したがって、接合基板200の切断に伴うチッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、スクライブ領域2の光学構造体層250を予め除去しているが、第4実施形態で説明したように、スクライブ領域2の光学構造体層250を除去することなく接着剤層120まで達する溝部124を形成するようにしてもよい。或いは、第5実施形態で説明したように、スクライブ領域2の平坦化層113,115を予め除去しておき、接着剤層120まで達する溝部124を形成するようにしてもよい。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態による半導体装置の製造方法について、図28を用いて説明する。第1乃至第7実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図28は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態の接合基板200は、図28に示すように、基板101を含む第1部品210と、基板109を含む第2部品220と、に加え、基板134を含む第3部品230を更に有している。第3部品230は、主面S5及び主面S6を有する基板134と、基板134の主面S5の側に設けられた接合層136と、主面S5と接合層136との間に配された配線構造体層135と、基板134の主面S6の側に設けられた接合層137と、を有する。基板134及び配線構造体層135は、第1部品210及び第2部品220と同様、素子分離部、機能素子、ガードリング、ダミーパターンなどを含み得る。
第3部品230は、第1部品210と第2部品220との間に配されている。第1部品210と第3部品230とは、接合層108と接合層137とが向き合うように配されており、接合層108,137によって互いに接合されている。第2部品220と第3部品230とは、接合層110と接合層136とが向き合うように配されており、接合層110,136によって互いに接合されている。なお、第3部品230は、接合層136と接合層108とが向き合い、接合層137と接合層110とが向き合うように接合されてもよい。
第3部品230に設けられる機能素子は、第1部品210及び第2部品220に設けられる機能素子と同様、MOSトランジスタに限定されるものではなく、半導体装置に求められる機能に応じた種々の素子を含み得る。例えば、半導体装置1が光センサとしての機能を備える場合、第1部品210の機能素子領域3には光電変換素子を含む光電変換部を設け、第2部品220の機能素子領域3には光電変換部で生じた信号を読み出すための読み出し回路などを設けることができる。そして、第3部品230には、光電変換部から読み出した信号などを保持するメモリ素子などを設けることができる。或いは、半導体装置1が記憶装置としての機能を備える場合、第1部品210、第2部品220及び第3部品230の各々にメモリ素子を設けるようにしてもよい。
第1部品210の機能素子と第3部品230の機能素子とは、例えば、第1部品210の配線層に接続される貫通ビアと、第2部品220の配線層に接続される貫通ビアと、これら貫通ビアを接続する配線と、を介して電気的に接続することができる。この場合、第1部品210の配線層に接続される貫通ビアは、基板101の主面S2の側から基板101を貫通して配線構造体層106のうちの任意の配線層に接続するように設けることができる。第3部品230の配線層に接続される貫通ビアは、基板101の主面S2の側から第1部品210及び基板134を貫通して配線構造体層135のうちの任意の配線層に接続するように設けることができる。これら貫通ビアを接続する配線は、例えば絶縁膜112と平坦化層113との間に配置することができる。貫通ビアは、基板109の主面S4の側から形成してもよい。
第2部品220の機能素子と第3部品230の機能素子とは、第1部品210の機能素子と第3部品230の機能素子との場合と同様に、貫通ビアを用いて電気的に接続することができる。或いは、第2部品220と第3部品230との接合部に金属接合層を設け、第2部品220及び第3部品230に設けられた機能素子を互いに電気的に接続してもよい。また、第1部品210の機能素子と第2部品220の機能素子とを貫通ビアを介して電気的に接続してもよい。
また、パッド電極に、第1部品210の機能素子、第2部品220の機能素子及び第3部品230の機能素子がそれぞれ電気的に接続される構成でもよい。なお、図28の例では配線構造体層106のうち主面S1から最も離れた配線層にパッド電極107を設けているが、パッド電極107は必ずしもこの配線層に設けられている必要はない。また、パッド電極107は、必ずしも配線構造体層106を構成する配線層に設けられている必要はなく、配線構造体層129を構成する配線層に設けられていてもよいし、配線構造体層135を構成する配線層に設けられていてもよい。
開口部117は、光学構造体層250、基板101、ゲート絶縁膜104、配線構造体層106の一部を貫きパッド電極107に達するように形成される。溝部118は、光学構造体層250、第1部品210、第3部品230、接合層110、配線構造体層129、ゲート絶縁膜127を貫き少なくとも基板109の主面S3に達するように形成される。スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられている場合、溝部118はこれら構造体を避けガードリング領域4及び機能素子領域3を各々が含む各チップ領域を囲うように設けられる。スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合、第2実施形態と同様に、スクライブ領域2の中央部に渡って連続する溝部118を形成してもよい。
配線構造体層135を構成する層間絶縁膜は、配線構造体層106,129を構成する層間絶縁膜と同様、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。基板134は、基板101と同様、例えばボッシュプロセスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。溝部118を形成する際、結果として溝部118が基板109の中まで延伸されてもよい。
接合基板200は、スクライブ領域2に沿って溝部118の内側面よりも外側の領域で切断され、複数のチップ(半導体装置1)に個片化される。溝部118の内側面であった面及びダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。半導体装置1の側面における段差、スキャロップ及びチッピングの発生態様は、第1実施形態の場合と同様である。なお、接合基板200の切断には、ブレードダイシング加工が用いられ得るが、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合はレーザダイシング加工も適用可能である。接合基板200を切断する領域(ダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部118と溝部118との間の領域であってもよいし、一部が溝部118と重なってもよい。
溝部118と溝部118との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部118で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129,135にチッピングやクラックが伝搬することはない。また、溝部118と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部118の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129,135にチッピングやクラックが発生することはない。
いずれの場合にも基板109にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板109には絶縁構造体133が設けられているため、チッピングやクラックは絶縁構造体133で止まる。したがって、接合基板200の切断に伴うチッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。また、絶縁構造体133は、機能素子領域3に設けられた機能素子に対して一定の防湿性を確保することも可能である。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
[第9実施形態]
本発明の第9実施形態による半導体装置の製造方法について、図29を用いて説明する。第1乃至第8実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図29は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態の接合基板200は、第7実施形態の構成に加え、第1部品210と第2部品220との間に設けられた第3部品230を更に有している。第3部品230の構成は、第8実施形態における第3部品230と同様である。その他の点は、第7実施形態と同様である。
開口部122は、基板109、ゲート絶縁膜127及び配線構造体層129の一部を貫きパッド電極130に達するように形成される。なお、図29の例では配線構造体層129のうち主面S3から最も離れた配線層にパッド電極130を設けているが、パッド電極130は必ずしもこの配線層に設けられている必要はない。また、パッド電極130は、必ずしも配線構造体層129を構成する配線層に設けられている必要はなく、配線構造体層106を構成する配線層に設けられていてもよいし、配線構造体層135を構成する配線層に設けられていてもよい。
溝部124は、第2部品220、第3部品230、接合層108、配線構造体層106及びゲート絶縁膜104を貫き少なくとも基板101の主面S1に達するように形成される。スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられている場合、溝部124はこれら構造体を避けガードリング領域4及び機能素子領域3を各々が含む各チップ領域を囲うように設けられる。スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合、第2実施形態と同様に、スクライブ領域2の中央部に渡って連続する溝部124を形成してもよい。
配線構造体層135を構成する層間絶縁膜は、配線構造体層106,129を構成する層間絶縁膜と同様、CF,O等を含む混合ガスを用いた容量結合型RIE等の異方性エッチングにより除去することができる。基板134は、基板109と同様、例えばボッシュプロセスを用いた異方性エッチングにより除去することができる。溝部124を形成する際、結果として溝部124が基板101の中まで延伸されてもよい。
接合基板200は、スクライブ領域2に沿って溝部124の内側面よりも外側の領域で切断され、接合基板200を複数のチップ(半導体装置1)に個片化される。溝部124の内側面であった面及びダイシング加工による切断面は、個片化した半導体装置1の側面となる。半導体装置1の側面における段差、スキャロップ及びチッピングの発生態様は、第3実施形態の場合と同様である。なお、接合基板200の切断には、ブレードダイシング加工が用いられ得るが、スクライブ領域2にダミーパターンDPやTEG等の構造体が設けられていない場合はレーザダイシング加工も適用可能である。接合基板200を切断する領域(ダイシングを行う領域)は、スクライブ領域2において隣り合う溝部124と溝部124との間の領域であってもよいし、一部が溝部124と重なってもよい。
溝部124と溝部124との間の領域で接合基板200を切断する場合、仮にダイシング時にチッピングが生じたとしても、チッピングやチッピングに起因するクラックは溝部124で止まる。したがって、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129,135にチッピングやクラックが伝搬することはない。溝部124と重なる領域で接合基板200を切断する場合、ブレードが溝部124の内側面に接触しないようにすることで、ガードリングGR、機能素子領域3の機能素子、配線構造体層106,129,135にチッピングやクラックが発生することはない。
いずれの場合にも基板101にチッピングやクラックが発生する可能性はあるが、基板101には絶縁構造体119が設けられているため、チッピングやクラックは絶縁構造体119で止まる。また、絶縁構造体119は、機能素子領域3に設けられた機能素子に対して一定の防湿性を確保することも可能である。また、スクライブ領域2の光学構造体層250は予め除去しているため、接合基板200の切断の際に光学構造体層250にチッピングやクラックが生じることもない。したがって、接合基板200の切断に伴うチッピングやクラックの発生によって半導体装置の機能が阻害されることはない。
このように、本実施形態によれば、基板をダイシング加工して半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法において、半導体装置の外形サイズを増加することなく半導体装置の内部にクラックが生じるのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、スクライブ領域2の光学構造体層250を予め除去しているが、第4実施形態で説明したように、スクライブ領域2の光学構造体層250を除去することなく接着剤層120まで達する溝部124を形成するようにしてもよい。或いは、第5実施形態で説明したように、スクライブ領域2の平坦化層113,115を予め除去しておき、接着剤層120まで達する溝部124を形成するようにしてもよい。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、上記実施形態では、平面視においてガードリング領域4及び機能素子領域3を囲う枠状のパターンの溝部118,124を形成したが、溝部118,124は必ずしも連続する枠状のパターンである必要はなく、一部が途切れていてもよい。
また、上記実施形態で説明した半導体装置は、ウェーハレベルオプティックスと呼ばれる技術を用い、レンズ基板と接合基板200とを接合し、その後に切断して個片化することにより製造してもよい。ウェーハレベルオプティックスとは、樹脂材料よりなる多数のレンズを形成したウェーハ(レンズ基板)を含む複数のウェーハを重ね合わせて接着した後、切断して個々の装置に個片化する技術である。ウェーハレベルオプティックスを用いてレンズと固体撮像装置とが組み合わされた装置を製造することにより、より小型の装置を低コストで製造することができる。
また、上記実施形態で説明した半導体装置が備える機能は、特に限定されるものではなく、ロジックデバイス、メモリデバイス、撮像デバイス等、種々の半導体装置に適用可能である。また、上記実施形態で説明した半導体装置は、種々の電子機器に適用可能である。電子機器は、特に限定されるものではなく、例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、家電製品(IoT)等を例示することができる。
また、上記実施形態で説明した半導体装置は、移動装置を備えた輸送機器に適用することも可能である。例えば、輸送機器は、上記実施形態で説明した半導体装置から出力された信号に基づいて移動装置を制御する制御装置を備えることができる。例えば、半導体装置が固体撮像装置の場合にあっては、光電変換素子から出力された信号に基づいて対象物までの距離等を算出し、算出した距離等に基づいて移動装置を制御するように構成可能である。移動装置は、特に限定されるものではなく、例えば、エンジン、モータ、車輪、プロペラ等の動力源や推進機構を例示することができる。輸送機器は、特に限定されるものではなく、例えば、飛行機、車両、船舶等を例示することができる。
これら機器は、上記実施形態で説明した半導体装置と、半導体装置から出力される信号を処理する信号処理装置と、を含んで構成されうる。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。また、本明細書の開示内容は、本明細書に記載したことのみならず、本明細書及び本明細書に添付した図面から把握可能な全ての事項を含む。また、本明細書の開示内容は、本明細書に記載した概念の補集合を含んでいる。すなわち、本明細書に例えば「AはBよりも大きい」旨の記載があれば、「AはBよりも大きくない」旨の記載を省略しても、本明細書は「AはBよりも大きくない」旨を開示していると云える。なぜなら、「AはBよりも大きい」旨を記載している場合には、「AはBよりも大きくない」場合を考慮していることが前提だからである。
1…半導体装置
2…スクライブ領域
3…機能素子領域
4…ガードリング領域
101,109,134…基板
106,129,135…配線構造体層
108,110,136,137…接合層
117,122…開口部
118,124…溝部
121…支持基板
200…接合基板
210…第1部品
220…第2部品
230…第3部品
250…光学構造体層

Claims (31)

  1. 第1主面と第2主面とを有し、前記第1主面の側に第1配線構造体層と第1接合層とがこの順で設けられた第1基板と、第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面の側に第2接合層を有する第2基板とが、前記第1接合層と前記第2接合層とが向き合うように接合されてなる接合基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、スクライブ領域と、を有し、
    前記個片化する工程は、
    前記スクライブ領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記接合基板を切断する工程と、を有し、
    前記溝部を形成する工程では、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方と、前記第1配線構造体層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通する前記溝部を形成し、前記溝部は、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた全ての配線層よりも深い位置まで前記第1基板及び前記第2基板のうちの前記一方から延在する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 第1主面と第2主面とを有し、前記第1主面の側に第1配線構造体層と第1接合層とがこの順で設けられた第1基板と、第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面の側に配線層を含む第2配線構造体層と第2接合層をこの順で設けられた第2基板とが、前記第1接合層と前記第2接合層とが向き合うように接合されてなる接合基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、スクライブ領域と、を有し、
    前記個片化する工程は、
    前記スクライブ領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記接合基板を切断する工程と、を有し、
    前記溝部を形成する工程では、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方と、前記第1配線構造体層と、前記配線層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通する前記溝部を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記溝部はドライエッチングにより形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 第1主面と第2主面とを有し、前記第1主面の側に第1配線構造体層と第1接合層とがこの順で設けられた第1基板と、第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面の側に第2接合層を有する第2基板とが、前記第1接合層と前記第2接合層とが向き合うように接合されてなる接合基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記接合基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、スクライブ領域と、を有し、前記スクライブ領域に前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方と、前記第1配線構造体層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通するように形成された溝部を有し、
    前記個片化する工程では、前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記接合基板を切断する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2基板は、前記第3主面と前記第2接合層との間に設けられた第2配線構造体層を更に有し、
    前記溝部は、前記第2配線構造体層を更に貫通するように形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記接合基板は、前記第1基板と前記第2基板との間に配され、第5主面と第6主面とを有し、前記第5主面の側に第3配線構造体層と第3接合層とがこの順に設けられ、前記第6主面の側に第4接合層が設けられた第3基板を更に有し、
    前記溝部は、前記第3基板、前記第3接合層及び前記第4接合層を更に貫通するように形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記個片化する工程では、一の機能素子領域を囲む一の溝部と、前記一の機能素子領域と隣り合う他の機能素子領域を囲む他の溝部との間の領域において、前記接合基板を切断する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記個片化する工程では、一部が前記溝部と重なる領域において前記接合基板を切断する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記溝部は、平面視における角部に丸みを有するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記溝部は、前記第1基板の前記第2主面の側から前記第2基板に達するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記接合基板は、前記第1基板の前記第2主面の側から前記第1配線構造体層に設けられたパッド電極に達するように設けられた開口部を更に有する
    ことを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第2基板は、前記第3主面と前記第2接合層との間に設けられた第2配線構造体層を更に有し、
    前記接合基板は、前記第1基板の前記第2主面の側から前記第2配線構造体層に設けられたパッド電極に達するように設けられた開口部を更に有する
    ことを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記接合基板は、平面視において、前記スクライブ領域と前記複数の機能素子領域の各々との間にガードリング領域を更に有し、
    前記第2基板は、前記ガードリング領域に、前記複数の機能素子領域の各々を囲むように設けられた絶縁構造体を更に有する
    ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記溝部は、前記第2基板の前記第4主面の側から前記第1基板に達するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記接合基板は、前記第2基板の前記第4主面の側から前記第1配線構造体層に設けられたパッド電極に達するように設けられた開口部を更に有する
    ことを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第2基板は、前記第3主面と前記第2接合層との間に設けられた第2配線構造体層を更に有し、
    前記接合基板は、前記第2基板の前記第4主面の側から前記第2配線構造体層に設けられたパッド電極に達するように設けられた開口部を更に有する
    ことを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1基板の前記第2主面の側の前記スクライブ領域を除く領域に設けられた光学構造体層を更に有する
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1基板の前記第2主面の側に設けられた光学構造体層を更に有し、
    前記光学構造体層の端部が、前記スクライブ領域よりも内側に位置する
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第1基板の前記第2主面の側に、接着剤層を介して設けられた支持基板を更に有し、
    前記溝部は、前記第1基板を更に貫通し、前記接着剤層に達している
    ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1基板と前記接着剤層との間に設けられた光学構造体層を更に有し、
    前記溝部は、前記光学構造体層を貫通している
    ことを特徴とする請求項19記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記接合基板は、平面視において、前記スクライブ領域と前記複数の機能素子領域の各々との間にガードリング領域を更に有し、
    前記第1基板は、前記ガードリング領域に、前記複数の機能素子領域の各々を囲むように設けられた絶縁構造体を更に有する
    ことを特徴とする請求項14乃至20のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記接合基板は、前記開口部の中に設けられた貫通電極と、前記第2基板の前記第4主面の側に設けられ、前記貫通電極に接続された配線と、を有する
    ことを特徴とする請求項15又は16記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記個片化する工程では、ブレードダイシング加工により前記接合基板を切断する
    ことを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記個片化する工程では、レーザダイシング加工により前記接合基板を切断する
    ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 第1主面及び第2主面を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の前記第1主面に対向する第3主面及び第4主面を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第1接合層と、前記第1半導体層と前記第1接合層との間に設けられた配線構造体層と、前記第2半導体層と前記第1接合層との間に設けられた第2接合層と、を有する基板を複数の半導体装置に個片化する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記基板は、平面視において、複数の機能素子領域と、前記複数の機能素子領域を隔てるスクライブ領域と、を有し、
    前記個片化する工程は、
    前記スクライブ領域に、前記複数の機能素子領域の各々を囲む溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内側面よりも外側の領域で前記基板を切断する工程と、を有し、
    前記溝部を形成する工程では、前記第1半導体層及び前記第2半導体層のうちの一方と、前記配線構造体層と、前記第1接合層と、前記第2接合層と、を貫通する前記溝部を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 第1主面及び第2主面を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の前記第1主面に対向する第3主面及び第4主面を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた接合層と、前記第1半導体層と前記接合層との間に設けられた配線構造体層と、を有する半導体装置であって、
    平面視において、機能素子領域と、前記機能素子領域の外周に配された溝部と、を有し、
    前記溝部は、前記第1半導体層の前記第2主面の側から、前記第1半導体層と、前記配線構造体層と、前記接合層と、を貫通するように形成されており、
    前記機能素子領域に、前記第1半導体層の前記第2主面の側から、前記第1半導体層と、前記配線構造体層の一部を貫通し、前記配線構造体層に設けられたパッド電極に達する開口部が設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  27. 第1主面及び第2主面を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の前記第1主面に対向する第3主面及び第4主面を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた接合層と、前記第1半導体層と前記接合層との間に設けられた配線構造体層と、を有する半導体装置であって、
    平面視において、機能素子領域と、前記機能素子領域の外周に配された溝部と、を有し、
    前記溝部は、前記第2半導体層の前記第4主面の側から、前記第2半導体層と、前記接合層と、前記配線構造体層と、を貫通するように形成されており、
    前記機能素子領域に、前記第2半導体層の前記第4主面の側から、前記第2半導体層と、前記接合層と、前記配線構造体層の一部を貫通し、前記配線構造体層に設けられたパッド電極に達する開口部が設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  28. 第1主面及び第2主面を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の前記第1主面に対向する第3主面及び第4主面を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた接合層と、前記第1半導体層と前記接合層との間に設けられた配線構造体層と、を含む積層構造体を有する半導体装置であって、
    前記第1半導体層の前記第2主面の側から、前記第1半導体層と、前記配線構造体層の一部を貫通し、前記配線構造体層に設けられたパッド電極に達する開口部が設けられており、
    前記積層構造体の側面は、前記第1半導体層の側面により構成される第1部分と、前記第2半導体層により構成される第2部分と、を有し、
    平面視において、前記第1部分で規定される前記積層構造体の幅は、前記第2部分で規定される前記積層構造体の幅よりも狭い
    ことを特徴とする半導体装置。
  29. 第1主面及び第2主面を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の前記第1主面に対向する第3主面及び第4主面を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた接合層と、前記第1半導体層と前記接合層との間に設けられた配線構造体層と、を含む積層構造体を有する半導体装置であって、
    前記第2半導体層の前記第4主面の側から、前記第2半導体層と、前記接合層と、前記配線構造体層の一部を貫通し、前記配線構造体層に設けられたパッド電極に達する開口部が設けられており、
    前記積層構造体の側面は、前記第2半導体層の側面により構成される第1部分と、前記第1半導体層により構成される第2部分と、を有し、
    平面視において、前記第1部分で規定される前記積層構造体の幅は、前記第2部分で規定される前記積層構造体の幅よりも狭い
    ことを特徴とする半導体装置。
  30. 前記積層構造体の前記第1部分に、前記積層構造体の厚さ方向に沿ってスキャロップが形成されている
    ことを特徴とする請求項28又は29記載の半導体装置。
  31. 前記積層構造体の前記第2部分にチッピングが形成されている
    ことを特徴とする請求項28又は29記載の半導体装置。
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