JP2022551847A - 動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイス - Google Patents

動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイス Download PDF

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Abstract

動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスは、上部と底部とを備える。上部は、部分的動脈チャネル、部分的血管チャネル、並びに、部分的動脈チャネルと部分的血管チャネルとの間に部分的動静脈接合を有し、部分的血管チャネルは、血管を露出させるための血管アクセス開口を有する。底部は、対応する部分的動脈チャネル、部分的血管チャネル、および、部分的動脈チャネルと部分的血管チャネルとの間の部分的動静脈接合を有する。上部が底部に結合されると、2つの部分的な動脈チャネルが結合して動脈チャネルを形成し、2つの部分的な血管チャネルが結合して血管チャネルを形成し、さらに、2つの部分的な動静脈接合が結合して動静脈瘻の動静脈接合を形成する。

Description

多くの場合、人が腎臓機能のほとんどを失うとき、腎臓の機能のいくつかを実行するために透析が必要とされる。つまり、透析は血液から老廃物、塩分、余分な水分を取り除き、体内に有毒な物質が蓄積するのを防ぐ。透析はまた、血液中の化学物質(カリウム、ナトリウム、バイオカーボネートなど)の安全なレベルを維持するのに役立つだけでなく、人の血圧を制御するのにも役立つ。約50万人のアメリカ人が透析だけを行っている。
透析の最も一般的な形態は、血液透析である。血液透析では、血液が患者の血管から取り出され、人工腎臓として機能する透析装置を通過して、患者の血管に戻される。多くの場合、血液透析では、動静脈(AV)瘻が作成され、患者の血管に適切な血圧と血流をもたらす。動静脈瘻は、動脈と血管との間の接続であり、通常、外科的処置で腕に作成される。外科的に作成された動静脈瘻は、長期の血管透析治療のための血管アクセスの好ましいモードであり、他のオプションよりもメディケアによって支持されている。動静脈瘻は、透析針のアクセスポイントとなる血管内の流れと圧力の増加をもたらす。実際、血管内のアクセスポイントが動静脈瘻自体に近いほど、血流は良くなる。手術後、瘻が使用できるようになるまで、平均60日間の待機期間がある。
症例の約40%において、動静脈瘻は使用可能にならず、その後の手術が必要とされる。症例の約33%では、血管が腕の奥深くにあり、アクセスできない場合に必要である、転位手術を必要とする。使用可能な動静脈瘻が作成された後も、患者と介護者は、少なくとも週に3回行われる透析治療があるたびに、「良好な穿刺」を得るという課題に見舞われる。血管アクセスは正確にターゲットを絞る必要があり、2本の15ゲージ針が付いた穿刺が必要になる場合がある。穿刺不良は一般的であり、最も重症の場合、重大な失血と瘻の崩壊とを引き起こし得る(約5.2%の患者は、穿刺不良の結果、しばしば動静脈瘻の喪失につながる重大な浸潤を有する)。さらに、ほとんどの動静脈瘻は約3年しか持続せず、過度の穿刺や穿刺不良が原因で主に機能しなくなる。失敗した動静脈瘻部位は、回復のために追加の外科的または放射線学的介入が必要となる。回復に失敗した場合は、別の場所に新しい動静脈瘻を作成する必要がある。
いくつかの状況では、動静脈瘻による、血管を通る血流の増加が、時間の経過とともに血管を拡大し、血管を通る血流をさらに増加させる可能性がある。動静脈瘻を通って血管に入る血流が多すぎると、動脈から派生する外肢を十分な血液がない状態にし、患者に痛みや不快感を引き起こす可能性がある。動静脈瘻を通って血管に入る血流が多すぎると、心臓に直接血液が行き過ぎて、心不全等の心臓の問題を引き起こす可能性がある。
動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスが提供される。動静脈瘻は、患者の血液の血液透析をサポートするのに十分な血流および圧力を供給するために必要になることがよくある。血管アクセスデバイスは、動脈に近い血管から血液を採取する場所を提供し(したがって、患者の血液の血液透析をサポートするのに十分な血流および圧力を備えている)、血管、動脈、および動静脈瘻に構造的サポートを提供し、損傷を防ぐ。有利なことに、記載された血管アクセスデバイスは、動静脈瘻を保護し、したがって、侵襲的で冗長な手術の可能性を防止または少なくとも最小限に抑え、並びに、心臓の問題を引き起こしたり、患者の外肢に到達するのに十分な血液がなかったりする、動静脈瘻を通る血流が多すぎるのを防止する。
動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスは、一緒に結合する上部および底部を含み得る。上部は、動脈の上半分を受容するための部分的動脈チャネル、血管の上半分を受容するための部分的血管チャネル、および、部分的動脈チャネルと部分的血管チャネルとの間で、動静脈瘻の上半分を受容するための部分的動静脈接合を有する。上部の部分的血管チャネルは、血液が血管から引き出されるように血管を露出させるための血管アクセス開口(アパーチャ)を含む。底部は、動脈の下半分を受容するための部分的動脈チャネル、血管の下半分を受容するための部分的血管チャネル、および、部分的動脈チャネルと部分的血管チャネルとの間で、動静脈瘻の下半分を受容するための部分的動静脈接合を有する。上部が底部に結合されると、上部の部分的動脈チャネルと底部の部分的動脈チャネルが互いに結合して動脈チャネルを形成し、上部の部分的血管チャネルと底部の部分的血管チャネルとは互いに結合して血管チャネルを形成し、上部の部分的動静脈接合と底部の部分的動静脈接合とが結合して動静脈瘻の動静脈接合を形成する。
いくつかの場合では、上部の部分的動脈チャネルおよび底部の部分的動脈チャネルがそれぞれ半円筒形であり、上部が底部に結合されると、上部の半円筒形の部分的動脈チャネルと底部の半円筒形の部分的動脈チャネルとが互いに結合して、円筒形の動脈チャネルを形成する。いくつかの場合では、上部の部分的血管チャネルおよび底部の部分的血管チャネルがそれぞれ半円筒形であり、上部が底部に結合されると、上部の半円筒形の血管チャネルと底部の半円筒形の血管チャネルとが互いに結合して、円筒形の血管チャネルを形成する。いくつかの場合では、動脈チャネルおよび血管チャネルの両方が円筒形であるように、すべての部分的動脈チャネルおよび部分的血管チャネルは、半円筒形である。
いくつかの場合では、底部の部分的血管チャネルは、上部の部分的血管チャネルに対して引き延ばされ、透析針が患者の皮膚の表面に対してある角度で血管に挿入されるときに、針が血管の後壁を破裂したり損傷したりしないようにする(すなわち、血管を完全に貫通して反対側に出ることはない)。いくつかの場合では、血管アクセス開口部が患者の血管に対し平行に引き延ばされ、透析針が患者の皮膚の表面に対してある角度で血管に挿入されるときに、針が血管の後壁を破裂したり損傷したりしないようにする(すなわち、血管を完全に貫通して反対側に出ることはない)。
いくつかの場合では、上部および底部の表面が多孔性で、患者への移植後に上部および底部の周りにコラーゲンが形成されることを可能にする。いくつかの場合では、透析針を透析治療に必要な正しい位置に案内するのを助けるために、上部の部分的血管チャネルの血管アクセス開口を囲むガイドリップが含まれる。
いくつかの実施形態では、血管アクセスデバイスの動脈チャネルが真っ直ぐであるのに対し、血管アクセスデバイスの血管チャネルは動静脈接合に向かって湾曲している。いくつかの実施形態では、血管アクセスデバイスの血管チャネルは真っ直ぐであるのに対し、血管アクセスデバイスの動脈チャネルは動静脈接合に向かって湾曲している。いくつかの実施形態では、動脈チャネルおよび血管チャネルの両方が動静脈接合に向かって湾曲している。いくつかの実施形態では、動脈チャネルおよび血管チャネルの両方が真っ直ぐである。
いくつかの実施形態では、デバイスの血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、血管チャネルおよび動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度は、45度より大きい。いくつかの実施形態では、デバイスの血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、血管チャネルおよび動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度は、30度から45度の間である。いくつかの実施形態では、デバイスの血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、血管チャネルおよび動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度は、30度未満である。
端部と側面の動静脈瘻が作成されるいくつかの実施形態では、血管チャネルは動脈チャネルに垂直であり、動静脈接合は、動脈チャネルが血管チャネルに当接する位置に配置される。
血管アクセスデバイスを使用する方法は、血管アクセスデバイスを挿入するために切開を作成するステップと、血管アクセスデバイスの底部の部分的動脈チャネルを動脈の下半分の周りに配置するステップであって、血管アクセスデバイスの底部の部分的血管チャネルを血管の下半分の周りに配置するステップと、血管アクセスデバイスの上部の部分的動脈チャネルを動脈の上半分の周りに配置するステップであって、上部を底部に結合するために、血管アクセスデバイスの上部の部分的血管チャネルを血管の上半分の周りに配置するステップと、血管アクセスデバイスを挿入するために使用される切開を閉じ、血管アクセスデバイスの周囲の組織を治癒させるステップと、切開が治癒した後、血管アクセスデバイスの上部を血管アクセスデバイスの底部から切り離すことなく、動脈と血管との間に動静脈瘻を作成するステップとを含み得る。
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される簡略化された形式において概念の選択を紹介するために提供される。この概要は、クレームされた主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図しておらず、クレームされた主題の範囲を制限するために使用されることも意図されていない。
側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例の斜視図を示す。 患者の動脈、血管、および動静脈瘻の一部を収容する血管アクセスデバイスの断面図を示す。 側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例における様々な実施形態を示す。 側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例における分解図を示す。 側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例における断面図を示す。 側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例における上部の側面図を示す。 側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例における底部の上面図を示す。 側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの例における底部の側面図を示す。 ヤギに埋め込まれた図3A~図3Eによる血管アクセスデバイスの画像を示す。 側面と側面の動静脈瘻の形成後の血管と動脈とを示す。 血管および動脈が患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの斜視図を示す。 血管および動脈が患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの側面図を示す。 血管および動脈が患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの断面図を示す。 血管および動脈が患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの穿刺不良を示す。 透析中の場合と同様に、血管内の2本の針であって、1本は上流、もう1本は下流である、2本の針を示している。 2つの血管アクセス開口を備えた血管アクセスデバイスの斜視図を示す。 血管アクセス開口部が動静脈瘻からオフセットされた血管アクセスデバイスの例を示す。 端部と側面の動静脈瘻の形成後の血管および動脈を示す。 図10Bは、端部と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの上面図を示し、図10Cは、端部と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの上部の底面図を示す。 動脈グラフトおよび血管の周りに側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの上面図を示す。 血管アクセスデバイスを移植し、続いて動静脈瘻を作成する方法を示す。
動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスが提供される。動静脈瘻は、患者の血液の血液透析をサポートするのに十分な血流および圧力を供給するために必要になることがよくある。血管アクセスデバイスは、動脈に近い血管から血液を採取する場所を提供し(したがって、患者の血液の血液透析をサポートするのに十分な血流および圧力を備えている)、血管、動脈、および動静脈瘻に構造的サポートを提供し、損傷を防止する。有利なことに、記載された血管アクセスデバイスは、動静脈瘻を保護することができ、したがって、侵襲的で冗長な手術の可能性を防止するか、或いは、少なくとも最小限に抑えることができ、並びに、心臓の問題を引き起こしたり、患者の外肢に十分な血液が得られなかったりする、動静脈瘻を通る血流が多すぎるのを防止する。
本明細書で使用される場合、「成功したカニューレ挿入」または「良好な穿刺」は、血管アクセスを提供するために針/カニューレが血管内に配置され、血管内に配置するのに必要以上に組織を損傷しない場合を指す。
本明細書で使用される場合、「カニューレ挿入の失敗」または「穿刺不良」は、針/カニューレが実際に血管内に配置されているか、および/または動静脈瘻および/または動脈に入るか(否か)にかかわらず、針/カニューレが血管内に配置する必要があるよりも多くの組織を損傷する場合を指す。穿刺不良の例には、針/カニューレが血管に入って血管の後壁から出た場合、または血管が完全に失われた場合が含まれ、どちらも血管および/または血管を取り巻く組織に損傷を与え、血管および/または動静脈瘻の崩壊に寄与し、並びに、周囲の組織への失血や血腫の形成を引き起こす。穿刺不良の別の例には、針/カニューレが動脈に入る場合が含まれ、これは、針/カニューレからの空気(気泡など)が動脈に入ると危険であり、空気塞栓症につながり得る。
本明細書で使用される場合、デバイスの一部が「湾曲した」または「湾曲部」を有することは、デバイスの一部が、デバイスの底面に垂直な平面に対して真っ直ぐから実質的に均一な偏差を有していることを意味する。
本明細書で使用される場合、「半円筒形」は、円筒形の交差面が水平円筒形セグメントの一般的な形状を形成する、(円筒面の)円筒形断面の形状を有する物体を指す。しかしながら、半円筒形では、円筒面の円筒部分が単一の平面から形成されているように見える必要はない。たとえば、半円筒形の軸に垂直な断面は、パイの形/セクターとして表示され得る。
本明細書で使用される場合、「接合部」は、血管チャネルと動脈チャネルとの間の接続および/または材料の欠如を意味し、接続および/または材料の欠如の周りの構造を含み或いは含まなくてもよい。
本明細書で使用される場合、「側面と側面」は、互いに当接および/または接近する血管の側面と動脈(または別の血管)の側面とを意味する。本明細書で使用される場合、「端部と側面」は、動脈(または別の血管)の側面に当接する血管の端部を意味している。
本明細書で使用される場合、「動脈」は、実際の動脈または動脈移植片を意味し得る。
図1Aは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの斜視図を示し、図1Bは、患者の動脈、血管、および動静脈瘻の一部を収容する血管アクセスデバイスの断面図を示す。図1Aおよび図1Bを参照すると、血管アクセスデバイス100は、上部102および底部104が一緒に結合され、血管115を包むことができる血管チャネル110と、動脈125を包むことができる動脈チャネル120とを形成する、上部102および底部104を含む。もちろん、開業医がそうすることを選択した場合、血管および動脈の代わりに2つの血管がチャネル110、120に封入され得る。
血管チャネル110は、患者の血管115に構造的サポートおよび外的保護を提供する。患者の血管115に構造的サポートおよび外的保護を提供することにより、血管チャネル110は、(例えば、血管115の後壁を貫通する)穿刺不良を防止し、これはまた、患者の血管115に生じる外傷の量を減少させ、そして、血管115のその後の瘢痕化および狭窄を軽減する。血管チャネル110はまた、患者の血管に平行に引き延ばされる血管アクセス開口112を含む。血管アクセス開口112は、透析針が患者の血管に良好な穿刺をもたらすための容易なアクセスを提供し、病原体に対する自然の障壁として皮膚を利用することによって感染リスクを制限する。実際、血管アクセス開口112は、他のデバイスよりも良好な穿刺のためのより大きな表面積を提供するか、或いは、デバイスがまったくない。これにより、患者の皮膚の表面に沿ったさまざまな場所で適切な穿刺が可能になり、皮膚の破壊を防ぎ、患者の皮膚が治癒する機会が与えられる。
動脈チャネル120は、患者の動脈125に構造的サポートおよび外的保護を提供する。患者の動脈125に構造的サポートおよび外的保護を提供することにより、動脈チャネル120は、(例えば、血管の穿刺不良による)動脈の穿刺または損傷を防ぐ。
動静脈瘻130は、血管115と動脈125との間に形成され、動静脈接合135に包まれ得る。血管チャネル110および動脈チャネル120は、血管および動脈を収容するのに適した任意の形状であり得る。したがって、チャネル110、120は円筒形として示されているが、円筒の軸に垂直な断面は、完全な円または楕円である必要はない。実際、他の場合において、チャネル110、120の断面形状は、動静脈瘻130の近くの血管115および動脈125の部分を完全に囲むための任意の形状および/またはサイズであり得る。
図示された例では、血管チャネル110は、動脈チャネル120に向かって湾曲している。但し、図2A-2Dに示されているように、実装され得る真っ直ぐなチャネルおよび湾曲したチャネルの様々な構成が存在する。
いくつかの場合では、デバイス100の表面は多孔性である。デバイス100の細孔は、デバイス100を患者に移植した後、コラーゲン(すなわち、瘢痕組織)が上部102および底部の周りに形成されることを可能にする。デバイス100の多孔性は、デバイス100に付着する線維血管組織の内部成長を可能にする。線維血管組織は、針カニューレ挿入中に注入された細菌に対する免疫応答を身体が開始することを可能にするだけでなく、デバイス100の表面への細菌の移植を防ぐ。チャネル110、120の多孔性は、コラーゲンが血管および動脈壁に統合することを可能にし、それらを生物学的および機械的に支持する。血管の周囲および多孔性チャネル110、120内に形成されるコラーゲンは、血管および動脈を開いた状態に保つのを助ける足場として機能する。コラーゲンはまた、繰り返されるスティックおよび血管壁の弱体化による血管の崩壊の防止を助けるだけでなく、血管アクセス開口112にわたって生物学的シールを作成する。デバイス100の多孔性は、サイズが1ナノメートルからほぼ1ミリメートルまでのサイズであり得る空間/孔を含み得る。いくつかの実施形態では、細孔は、ある範囲のサイズまたは特定のサイズであり得、その範囲または特定のサイズは、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750および/または800ミクロンである。デバイス100の表面の多孔性は、患者の血管に放射状のサポートを提供し、針が血管に入る間、それを開いたままにするのを助ける。細孔は、針がデバイス100の表面を通過するのを防ぐのに十分に小さいことに留意されたい。デバイス100の表面(細孔を有する)は、金属ビーズ(例えば、チタンビーズ)または粉末を表面上に焼結し、機械加工、サンドブラスト、レーザーエッチング、射出成形、および/または3D印刷によって形成され得る。いくつかの場合では、人体組織にさらされるデバイス100のすべての表面が多孔性であることに留意されたい。
いくつかの場合では、デバイス100の一部またはすべては、生体適合性のプラスチック、金属、またはセラミック、例えば、チタン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、酸化アルミニウム、ステンレス鋼、ポリ塩化ビニル等でできている。いくつかの場合では、デバイス100の一部またはすべては、放射線透過性および/または放射線不透過性材料でできている。これは、その後の処置が必要な場合(例えば、デバイス100の移植後の動静脈瘻の作成)、外科医を助け得る。例えば、放射線透過性および/または放射線不透過性マーカーをデバイス100に固定して、デバイス100を移植/修正/アクセスしている外科医および/または介入者が様々な画像化モダリティの下でデバイスを見ることができるようにし得る。放射線透過性/放射線不透過性マーカーを利用して、液体の回収および/または注射のための適切な部位を特定することもできる。
図2A-2Dは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの様々な実施形態を示している。図2Aは、血管アクセスデバイス200の動脈チャネル206が真っ直ぐであるのに対し、血管アクセスデバイス200の血管チャネル202が動静脈接合204に湾曲している血管アクセスデバイス200を示している。図2Bは、血管チャネル212および動脈チャネル216の両方が動静脈接合210に湾曲している血管アクセスデバイス210を示している。図2Cは、血管アクセスデバイス220の血管チャネル222が真っ直ぐであるのに対し、血管アクセスデバイス220の動脈チャネル226が動静脈接合224に湾曲していることを示している。図2Dは、血管チャネル232および動脈チャネル236の両方が真っ直ぐであり、動静脈接合234がそれらの間に支持されている血管アクセスデバイス230を示している。この実施形態は、動脈および血管が、血管または動脈のいずれかを動かさずに動静脈瘻を作成するのに十分に互いに近接している状況において有利であり得る(例えば、5から10ミリメートル)。
図3Aは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの分解図を示す。図3Bは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの正面断面図を示している。図3Cは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの上部の側面図を示している。図3Dは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの底部の上面図を示している。図3Eは、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた例示的な血管アクセスデバイスの底部の側面図を示している。図4は、ヤギに埋め込まれた図3A~図3Eによる血管アクセスデバイスの画像である。図3Aを参照すると、血管アクセスデバイス300は、上部310および底部320を含む。図3Aおよび図3Cに見られるように、上部310は、血管の上半分を受容するための部分的血管チャネル312と、動脈の上半分を受容するための部分的動脈チャネル314と、(図示されていない)部分的動静脈接合と、血管アクセス開口318とを含む。図3A、図3Dおよび図3Eに見られるように、底部320は、血管の下半分を受容するための部分的血管チャネル322と、動脈の下半分を受容するための部分的動脈チャネル324と、部分的動静脈接合326とを含む。上部310における部分的血管チャネル312、部分的動脈チャネル314、および部分動静脈接合(図示せず)は、底部320における部分的血管チャネル322、部分的動脈チャネル324、および部分動静脈接合326に対応する。これらの部分的チャネルは、上部310が底部320に結合されると、血管チャネル(例えば、図4の血管チャネル330)および動脈チャネル(例えば、図4の動脈チャネル340)を形成する。さらに、部分的動静脈接合は、上部310が底部320に結合されると、動静脈接合(図3Bの動静脈接合350を参照)を形成する。
いくつかの場合では、上部310の部分的血管チャネル312および底部320の部分的血管チャネル322は、半円筒形である。したがって、上部310が底部320に結合されると、上部310の部分的血管チャネル312と底部320の部分的血管チャネル322とが互いに結合して、円筒形の血管チャネルを形成する。いくつかの場合では、上部310の部分的動脈チャネル314と底部320の部分的動脈チャネル324とは、半円筒形である。したがって、上部310が底部320に結合されると、上部310の部分的動脈チャネル314と底部320の部分的動脈チャネル324とが互いに結合して、円筒形の動脈チャネルを形成する。いくつかの場合では、部分的血管チャネル312、322および部分的動脈チャネル314、324のすべては、動脈チャネルおよび血管チャネルの両方が円筒形であるように半円筒形である。
図3Bに示されるように、動静脈接合350は、上部310および底部320が互いに結合するときに形成される。移植されると、動静脈接合350は、動静脈瘻の周りに構造的サポートを提供する。動静脈接合350は、針を挿入することによって瘻が穿刺されたり、さもなければ損傷したりすることから瘻を保護し得る。動静脈接合350は、血液が動静脈瘻を通って動脈から血管に通過することを可能にする限り、その形状が、任意の適切な形状であり得る。
さらに、(血管アクセス開口を介した)穿刺は、動静脈瘻に非常に近いので、(動静脈瘻から比較的遠い血管を通る標準的な血液透析と比較して)非常に高い血流(例えば、約400ml/分)および圧力が提供される。これにより、血液透析を行う患者および/または技術者は、ポンプに必要な容量を減らしたり、通常の血液透析に必要なポンプをなくしたりすることができる。これは、動静脈瘻を介して動脈に接続されていない血管よりも、動脈内の患者の心臓によって血液が自然に加圧および圧送されるためである。言い換えれば、動静脈瘻に直接接続され、その動静脈瘻に比較的近い血管の血流と圧力は、動静脈瘻のない血管または動静脈瘻のある血管で動静脈瘻に比較的近いわけではない血管よりも大きな血流と圧力を有する。
図3Aおよび図4の両方を参照して、血管アクセスデバイス300を移植するとき、底部320は、デバイス300を移植する外科医の遠位に配置され、底部320の部分的血管チャネル322が患者の血管331の底部の周りに配置され、部分的動脈チャネル324が患者の動脈341の底部の周りに配置されている。上部310は、血管アクセス開口318が患者の皮膚の表面に平行に配置される(そしてアクセス可能である)ように、デバイス300を移植する外科医の近位に配置される。移植されると、上部310は、利用可能な任意の手段によって、外科医が必要とするものの標準の範囲内で、底部320に結合され得る。
有利には、上部310が底部320に結合されると、血管の周りの上部310および底部320の構造は、針が患者の意図しない場所に行くのを防ぐことによって、穿刺不良の可能性を防止するか、または少なくとも最小限に抑える。さらに、デバイス300の多孔性表面は、デバイス300が周囲の組織に統合することを可能にし、これにより、身体は、針カニューレ挿入中に注入された細菌に対する免疫応答を開始することができる。デバイスを周囲の組織に統合させると、バクテリアが成長してバイオフィルムを発達させるための裸の表面が除去される。
図5は、側面と側面の動静脈瘻の形成後の血管および動脈の図である。デバイス(この図には示されていない)は、血管510および動脈520を取り囲んでいる。デバイスの移植中(または移植前または移植後)に、動静脈瘻530が作成される。実際、デバイスは、(例えば、既存の動静脈瘻を「保存」するために)既存の動静脈瘻の周囲に埋め込まれ得る。他の場合には、デバイスが移植され、デバイスを移植した後に動静脈瘻が作成され得る(たとえば、デバイスが周囲の組織に付着する時間を確保するため。図12に関する対応する方法を参照)。さらに他の場合には、動静脈瘻が作成されたときに(例えば、同じ処置の間に)デバイスが移植され得る。いずれの場合も、動静脈瘻530が作成され、透析針(または他のタイプの針)が動静脈瘻530を貫通できないように、デバイスによって完全に囲まれ得る。これにより、針は、動静脈瘻530が損傷することを心配することなく、患者の血管510に(例えば、デバイスの血管アクセス開口を通して)良好な穿刺を提供し得る。さらに、上述および後述するように、デバイスはまた、動脈520およびデバイスの血管アクセス開口を通して露出された部分、すなわち、患者の皮膚の表面に最も近い血管510の部分を除くすべての血管510を完全に取り囲む。
一部の患者では、動静脈瘻530が作製される身体の部分および個々の患者の生理機能に応じて、血管510は患者の皮膚の表面に近位であり、動脈520は患者の皮膚の表面から遠位にあり得る(すなわち、動脈520は、患者の皮膚の表面に対して血管510の下にある)。したがって、図6A~図6Eに関して以下で説明するように、血管アクセスデバイスの配置は、上部の血管アクセス開口部が、患者の生理機能によって許容されるように、患者の皮膚の表面に対して最も近位の位置にあるように配置され得る。言い換えれば、血管アクセスデバイスの血管アクセス開口の位置は、患者ごとに個別化することができ、その結果、デバイスを移植する最も侵襲性の低い方法および/または血管および動脈の便利な位置を利用して、患者の血管および動脈の周りにデバイスを配置することができる。
図6Aは、血管および動脈が患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの斜視図を示し、図6Bは、血管と動脈とが患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの側面図を示している。図6Aに見られるように、デバイス600は、両側が動静脈瘻に至る血管602の一部と動脈604の一部とを取り囲んでいる。動脈604は患者の皮膚(この図には示されていない)の表面の近位にあり、血管602は患者の皮膚の表面の遠位にある。したがって、デバイス600は、血管チャネル608を下に配置し、動脈チャネル606の側面に提供する。
図6Bに見られるように、血管602は、患者の皮膚610の表面に比較的近く/近位に配置され(血管アクセス開口612を通る良好な穿刺を可能にする)、一方、動脈604は、患者の皮膚610の表面のさらに下/遠位に配置されている。実際、この例では、動脈チャネル606が血管の下にある、および/または血管チャネル608からオフセットされているため、動脈604は、(例えば、デバイス600の移植中に)患者の皮膚610の表面の近くに転移されたが、最小限の方法で転移された。このようにして、動脈604の転位手術を行った外科医は、患者の皮膚610の表面に対して垂直方向である限り、動脈チャネル606および血管チャネル608が患者の皮膚610の表面に対して互いに平行であった場合に必要とされるであろう、動脈604を動かす必要はなかった。これはまた、転位手術を行う外科医が、動脈チャネル606および血管チャネル608が患者の皮膚610の表面に対して互いに平行であった場合に必要とされたであろうように動脈604のねじれを防ぐために、患者の皮膚610の表面に対して水平方向に動脈604の多くを動かす必要がないので、患者に別の利点をもたらす。この実施形態では、動脈チャネル606と血管チャネル608との間のオフセットのために、動脈604が患者の皮膚610の下で血管602よりも深いいくつかの状況では、転位手術はまったく必要ない場合があり得ることを理解されたい。
図6C-6Dは、血管および動脈が患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない、側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの断面図を示している。図6Cにおいて、デバイス626の血管アクセス開口624に垂直な垂直軸622と、血管チャネル634の中心点630、632および動脈チャネル636を通る軸628との間の角度620は、45度である。図示されるように、角度620は、穿刺不良を防ぐのに十分に大きい。
図6Dにおいて、デバイス646の血管アクセス開口644に垂直な垂直軸642と、血管チャネル654の中心点650、652および動脈チャネル656を通る軸648との間の角度640は、30度である。図示されるように、角度640は、穿刺不良を防ぐのに十分な大きさではない(例えば、以下の図6Eに示されているように)。したがって、このデバイスを使用する技術者または患者は、動静脈瘻658/動脈チャネル656に到達するのに十分な深さまで進むことができない針を使用するか(たとえば、外部デバイスまたは針の長さが短くなるため)、または、穿刺不良を作成するのに十分な深さの針を挿入しないように特に注意する。いくつかの場合では、穿刺不良をもたらさない角度および/または長さで血管チャネル654に挿入するために、外部デバイス(図示せず)が使用され得る。
図6C-6Dに示される角度620、640は、これらの図に示される実施形態に関連する例にすぎないことを理解されたい。さらに、十分な角度は血管アクセス開口の幅の関数でもあるため、穿刺不良を防ぐのに十分な大きさではない角度の範囲は、血管アクセスデバイス間で変わり得る。したがって、他の実施形態では、図6Dの角度640は、穿刺不良を防ぐのに十分に大きくてもよい。
図6Eは、動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスにおける穿刺不良を示しており、血管および動脈は、患者の皮膚の表面に対して互いに平行ではない。図6Eに見られるように、針670が血管アクセス開口674を通ってデバイス672に入り、血管チャネル676および動静脈瘻678を通って続き、動脈チャネル680に入るときに、穿刺不良が生じる。これは、針670が動脈チャネル680に入るとき、針670からの空気(例えば、気泡)が動脈682に入ると、空気塞栓症が生じ、血液の流れをさらに遮断する可能性があり、動静脈瘻678のさらに下流の血流を遮断し、遠位端への循環不良を引き起こす可能性があるので、穿刺不良である。また、血管アクセスデバイスは、すべての場合において、針が血管チャネルの端から出て行く穿刺不良を防ぐことを理解すべきである。
図7は、透析中の場合と同様に、血管内の2本の針、1本が上流、もう1本は下流を示している。示されているように、上流針702および下流針704は、それぞれ、デバイス700の血管アクセス開口706を通って、患者の血管708内に挿入される。針702、704は、血管708内に挿入された後、患者の皮膚にテープで留められるか、または透析治療を行う患者および/または技術者の好みに応じて、図7に示される位置のままにされ得る。一旦挿入されると、上流針702は、動静脈瘻に隣接する血管708内の高圧位置から血液を「引き抜く」。下流針704は、上流針702から下流の血管708内の位置に挿入される。上流針702が患者の血液を抜き取り、それが透析機で洗浄され、洗浄された血液が下流針704を介して患者の血管708に戻されることに留意することが重要である。(汚れた)血液の回収から下流に浄化された血液が戻ると、患者の血液の再循環が防止される。すでに洗浄された血液の少なくとも一部が、実質的に無限のループで透析装置において再洗浄されるため、患者の血液の再循環は非常に非効率的であり、透析が完了するまでにかなり長い時間がかかる。したがって、透析装置は一度に多くの血液を洗浄できるが、透析装置は、可能な限り同じだけの(汚れた)血液を洗浄することはない。
さらに、針702、704は、動静脈瘻に非常に近い血液を(血管アクセス開口を介して)引き抜くので、(動静脈瘻から比較的遠い血管を通る標準的な血液透析と比較して)非常に高い血流および圧力が供給される。これにより、透析を行う患者および/または技術者は、通常の血液透析治療に必要なポンプの必要な容量を減らしたり、ポンプをなくしたりすることができる。これは、血液が、正常な血管よりも動脈710内で患者の心臓によって自然に加圧され、ポンプ送りされるためである。血管708は、動静脈瘻を介して動脈710に直接接続され、これにより、動脈710と同様の圧力および流れを血管708内に作り出す。
図8は、2つの血管アクセス開口を備えた血管アクセスデバイスの斜視図を示している。示されているように、デバイス800は、上流の血管アクセス開口802および下流の血管アクセス開口804を含む。この設計は、外部デバイスおよび/またはマーキングを使用して、患者の皮膚の下にある血管アクセス開口802、804のそれぞれを識別する場合に特に有用であり得る。上流および下流の針(例えば、図7の針702、704)のために別個の血管アクセス開口802、804を有することにより、透析治療を行う患者および/または技術者は、針を混同する傾向が少なくなり得る(したがって、再循環を防止する)。2つの血管アクセス開口802、804の別の利点は、しばしば、在宅透析治療を自分で行う患者にとっての障害となる、透析治療が正しく行われていることの確認を患者ができることである。
図9A-9Bは、動静脈接合からオフセットされた血管アクセス開口を備えた血管アクセスデバイスを示している。図9Aは、各チャネルの弧状のチャネル開口部(910、911)を示し、図9Bは、代替の開口部(912)構成を示している。示されているように、それぞれのデバイス900A、900Bは、動静脈接合904から下流でオフセットされた血管アクセス開口902を含む。血管アクセス開口902および動静脈接合904は、断面の重なりがないようにオフセットされ得る。
オフセット設計は、動静脈瘻への損傷が医師および/または患者にとって非常に懸念される場合に有用であり得る。実際、血管アクセス開口902が、動静脈瘻/動静脈接合904からオフセットされているので、穿刺不良による動静脈瘻への損傷の可能性はさらに低減される。さらに、穿刺不良による動静脈瘻への損傷の可能性が低いため、患者は自宅での透析治療を自分で行うことに自信を持つことができる。図9A-9Bに関して説明された装置および技術と矛盾するものを除いて、図1A~図8に関して説明された同じ特徴が、図9A-9Bに示されるデバイス900A、900Bに存在し得ることもまた理解されるべきである。
図10Aは、動静脈瘻の形成後の血管および動脈の図であり、図10Bは、端部と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの上面図を示し、図10Cは、端部と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの上部の底面図を示す。血管アクセスデバイス1010は、血管1020および動脈1030を取り囲む。この実施形態では、デバイス1010の移植中(または移植前または移植後)に、血管1020を切断し、それを動脈1030に直接取り付けることによって、動静脈瘻1040が作成される。図示されているように、血管1020は、ほぼ垂直に動脈1030に付着し、したがって、デバイス1010は、(図2A-2Dに記載されているようなH字形、X字形、またはK字形とは対照的に)T字形である。ここで、血管チャネルは動脈チャネルに垂直であり、動静脈接合は、動脈チャネルが血管チャネルに当接する位置に配置されている。
いずれの場合でも、動静脈瘻1040が作成され、透析針(または他のタイプの針)が動静脈瘻1040を貫通できないように、デバイス1010によって完全に囲まれ得る。これにより、針は、動静脈瘻1040が損傷することを心配することなく、デバイス1010の血管アクセス開口1070を通して患者の血管1020に良好な穿刺を提供することができる。
デバイス1010の移植中、デバイス1010の上部1012および底部1014は、一緒に結合されて、血管1020を包み得る血管チャネル1050と、動脈1030を包み得る動脈チャネル1060とを形成する。血管チャネル1050は、患者の血管1020に構造的サポートおよび外的保護を提供する。患者の血管1020に構造的サポートおよび外的保護を提供することによって、血管チャネル1050は、穿刺不良を防止し、これにより、患者の血管1020への外傷の量を減少させ、血管1020のその後の瘢痕化および狭窄を減少させる。血管チャネル1050はまた、患者の血管1020に平行に引き延ばされる血管アクセス開口1070を含む。血管アクセス開口1070は、透析針が患者の血管1020に良好な穿刺をもたらすための容易なアクセスを提供し、病原体に対する自然の障壁として皮膚を利用することによって感染リスクを制限する。実際、血管アクセス開口1070は、他のデバイスよりも良好な穿刺のためのより大きな表面積を提供するか、またはデバイスがまったくない。これにより、患者の皮膚の表面に沿ったさまざまな場所で適切な穿刺が可能になり、皮膚の損傷を防ぎ、皮膚が治癒する機会が与えられる。
動脈チャネル1060は、患者の動脈1030に構造的サポートおよび外的保護を提供する。患者の動脈1030に構造的サポートおよび外的保護を提供することにより、動脈チャネル1060は、(例えば、血管1020の穿刺不良による)動脈1030の穿刺または損傷を防止する。
動静脈瘻1040は、血管1020の端部と動脈1030の側面との接続を介して形成され得る。動静脈瘻1040は、デバイス1010によって完全に包まれている。血管チャネル1050および動脈チャネル1060は、血管1020および動脈1030を収容するのに適した任意の形状であり得る。したがって、チャネル1050、1060は円筒形として示されているが、円筒形の軸に垂直な断面は、完全な円または楕円である必要はない。実際、他の場合において、チャネル1050、1060の断面形状は、動静脈瘻1040の近くの血管1020および動脈1030の部分を完全に囲むための任意の形状および/またはサイズであり得る。
いくつかの場合では、デバイス1010の表面は多孔性である。図1Aおよび図1Bに関して上述したように、デバイス1010の細孔は、デバイス1010を患者に移植した後、コラーゲン(すなわち、瘢痕組織)が上部1012および底部1014の周りに形成することを可能にする。いくつかの場合では、人体組織にさらされるデバイス1010のすべての表面が多孔質である。
図10A~図10Cに関して記載された装置および技術と矛盾するものを除いて、図1A~図9Bに関して記載された同じ特徴が、図10B-10Cに示された装置に存在し得ることを理解されたい。図10Aおよび図10Cに示されるように、動脈1030内の血液が血管1020内に流入することにも留意されたい。
図11は、動脈移植片および血管の周りに側面と側面の動静脈瘻サポートを備えた血管アクセスデバイスの上面図を示している。上述した血管アクセスデバイスと同様に、血管アクセスデバイス1100は、動脈チャネル1102と、血管アクセス開口1106を有する血管チャネル1104とを含む。具体的には、血管アクセスデバイス1100の上部および底部は、一緒に結合されて、血管1110を包む血管チャネル1104と、動脈グラフト1120を包む動脈チャネル1102とを形成する。この場合、動脈グラフト1120は、上流点および下流点で動脈1122に取り付けられ、その結果、動脈1122からの血流の一部は、上流点で動脈グラフト1120に流れ込み、下流のポイントで動脈1122に戻る。動脈グラフト1120は、動脈1122がそれ自体で有するよりも多くの血流を有さないので、動脈グラフト1120の使用は、心臓の問題、および/または、患者の外肢に到達するのに十分な血液を引き起こさない、潜在的な問題をさらに減らすことができ、その一方、血管アクセスデバイス1100は、損傷を防ぐために、血管、動脈、および動静脈瘻に依然として構造的サポートを提供する。いくつかの場合では、動脈グラフト1120は、ポリテトラフルオロエチレン(PFTE)でできている。いくつかの場合では、動脈グラフト1120は、身体の他の部分から外科的に除去された血管でできている。動脈グラフト1120は、人工血管として使用するのに安全である任意の材料で作成され得ることを理解されたい。
図12は、血管アクセスデバイスを移植し、続いて動静脈瘻を作製する方法を示している。図12を参照すると、方法1200は、血管アクセスデバイスを挿入するために切開を作成するステップ1202と、血管アクセスデバイスの底部の部分的動脈チャネルを動脈の下半分の周りに配置するステップ1204であって、血管アクセスデバイスの底部の部分的血管チャネルを血管の下半分の周りに配置するステップ1204と、血管アクセスデバイスの上部の部分的動脈チャネルを動脈の上半分の周りに配置するステップ1206であって、上部を前記底部に結合するために、血管アクセスデバイスの上部の部分的血管チャネルを血管の上半分の周りに配置するステップ1206と、血管アクセスデバイスを挿入するために使用される切開を閉じ、血管アクセスデバイスの周囲の組織を治癒させるステップ1208と、切開が治癒した後、血管アクセスデバイスの上部を血管アクセスデバイスの底部から切り離すことなく、動脈と血管との間に動静脈瘻を作成するステップ1210と、を含む。
本発明の特定の態様は、以下の非限定的な実施形態を提供する。
実施例1.動脈の上半分を受容するための部分的動脈チャネル、血管の上半分を受容するための部分的血管チャネル、および、前記部分的動脈チャネルと前記部分的血管チャネルとの間の部分的動静脈接合を有する上部であって、前記部分的血管チャネルが血管を露出させるための血管アクセス開口を有する上部と、
動脈の下半分を受容するための部分的動脈チャネル、血管の下半分を受容するための部分的血管チャネル、および、前記部分的動脈チャネルと前記部分的血管チャネルとの間の部分的動静脈接合を有する底部と、
を備えた、血管アクセスデバイスであって、
前記上部が前記底部に結合されると、
前記上部の部分的動脈チャネルと前記底部の部分的動脈チャネルとは互いに結合して動脈チャネルを形成し、
前記上部の部分的血管チャネルと前記底部の部分的血管チャネルとは互いに結合して血管チャネルを形成し、
前記上部の部分的動静脈接合と前記底部の部分的動静脈接合とが結合し、動静脈瘻の動静脈接合を形成する、血管アクセスデバイス。
実施例2.前記上部の部分的動脈チャネルおよび前記底部の部分的動脈チャネルがそれぞれ半円筒形であり、前記上部が前記底部に結合されると、前記上部の半円筒形の部分的動脈チャネルと前記底部の半円筒形の部分的動脈チャネルとが互いに結合して、円筒形の動脈チャネルを形成する、実施例1に記載の血管アクセスデバイス。
実施例3.前記上部の部分的血管チャネルおよび前記底部の部分的血管チャネルがそれぞれ半円筒形であり、前記上部が前記底部に結合されると、前記上部の半円筒形の血管チャネルと前記底部の半円筒形の血管チャネルとが互いに結合して、円筒形の血管チャネルを形成する、実施例1または2に記載の血管アクセスデバイス。
実施例4.前記底部の部分的血管チャネルが、前記上部の部分的血管チャネルに対して引き延ばされている、実施例1から3のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例5.前記血管アクセス開口は、患者の血管の長さに対し平行に引き延ばされている、実施例1から4のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例6.前記上部および前記底部の表面が多孔性で、移植後に前記上部および前記底部の周りにコラーゲンが形成されることを可能にする、実施例1から5のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例7.前記血管チャネルが動静脈接合に向かって湾曲している、実施例1から6のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例8.前記動脈チャネルが動静脈接合に向かって湾曲している、実施例1から7のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例9.前記血管チャネルが前記動脈チャネルに対して垂直に延在し、動静脈接合は、前記動脈チャネルが前記血管チャネルに隣接する位置に配置されている、実施例1から6のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例10.前記血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度が45度よりも大きい、実施例1から9のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例11.前記血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度が、30度から45度の間である、実施例1から9のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例12.前記血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度が30度未満である、実施例1から9のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例13.動静脈接合が前記血管アクセス開口からオフセットされている、実施例1から12のいずれかに記載の血管アクセスデバイス。
実施例14.実施例1から13のいずれかに記載の血管アクセスデバイスを使用する方法であって、
血管アクセスデバイスを挿入するために切開を作成するステップと、
前記血管アクセスデバイスの底部の部分的動脈チャネルを動脈の下半分の周りに配置するステップであって、前記血管アクセスデバイスの底部の部分的血管チャネルを血管の下半分の周りに配置するステップと、
前記血管アクセスデバイスの上部の部分的動脈チャネルを動脈の上半分の周りに配置するステップであって、前記上部を前記底部に結合するために、前記血管アクセスデバイスの上部の部分的血管チャネルを血管の上半分の周りに配置するステップと、
前記血管アクセスデバイスを挿入するために使用される切開を閉じ、前記血管アクセスデバイスの周囲の組織を治癒させるステップと、
前記切開が治癒した後、前記血管アクセスデバイスの上部を前記血管アクセスデバイスの底部から切り離すことなく、動脈と血管との間に動静脈瘻を作成するステップと、
を含んでなる、方法。
主題は、構造的特徴および/または作用に固有の用語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲で規定される主題は、必ずしも上記の特定の特徴または作用に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴および作用は、特許請求の範囲を実施する例として開示され、他の同等の特徴および作用は、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
100 200、220、230、300、600、626、672、800、900、1010、1100 血管アクセスデバイス
102、310、1012 上部
104、320、1014 底部
110、202、212、222、232、608、1050 血管チャネル
112、612、624、674、802、804、902、1070、1106 血管アクセス開口
115、331 血管
120、206、216、226、236、606、1060 動脈チャネル
125、520、604、682、710、1030 動脈
130、530、658、678、1040 動静脈(AV)瘻
224、234、350 動静脈接合
312、322 部分的血管チャネル
314、324 部分的動脈チャネル
326 部分動静脈接合
330、634、654、676、1104 血管チャネル
340、636、656、680、1102 動脈チャネル
510、602、708、1020、1110 血管
610 皮膚
620、640 角度
622、642 垂直軸
628、648 軸
630、632、650、652 中心点
670、702、704 針
702 上流針
704 下流針
1120 動脈グラフト

Claims (16)

  1. 動脈の上半分を受容するための部分的動脈チャネル、血管の上半分を受容するための部分的血管チャネル、および、前記部分的動脈チャネルと前記部分的血管チャネルとの間の部分的動静脈接合を有する上部であって、前記部分的血管チャネルが血管を露出させるための血管アクセス開口を有する上部と、
    動脈の下半分を受容するための部分的動脈チャネル、血管の下半分を受容するための部分的血管チャネル、および、前記部分的動脈チャネルと前記部分的血管チャネルとの間の部分的動静脈接合を有する底部と、
    を備えた、血管アクセスデバイスであって、
    前記上部が前記底部に結合されると、
    前記上部の部分的動脈チャネルと前記底部の部分的動脈チャネルとは互いに結合して動脈チャネルを形成し、
    前記上部の部分的血管チャネルと前記底部の部分的血管チャネルとは互いに結合して血管チャネルを形成し、
    前記上部の部分的動静脈接合と前記底部の部分的動静脈接合とが結合し、動静脈瘻の動静脈接合を形成することを特徴とする、血管アクセスデバイス。
  2. 前記上部の部分的動脈チャネルおよび前記底部の部分的動脈チャネルがそれぞれ半円筒形であり、前記上部が前記底部に結合されると、前記上部の半円筒形の部分的動脈チャネルと前記底部の半円筒形の部分的動脈チャネルとが互いに結合して、円筒形の動脈チャネルを形成することを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  3. 前記上部の部分的血管チャネルおよび前記底部の部分的血管チャネルがそれぞれ半円筒形であり、前記上部が前記底部に結合されると、前記上部の半円筒形の部分的血管チャネルと前記底部の半円筒形の部分的血管チャネルとが互いに結合して、円筒形の血管チャネルを形成することを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  4. 前記上部の部分的動脈チャネル、前記底部の部分的動脈チャネル、前記上部の部分的血管チャネル、および、前記底部の部分的血管チャネルがそれぞれ半円筒形であり、前記上部が前記底部に結合されると、前記上部の半円筒形の部分的動脈チャネルと前記底部の半円筒形の部分的動脈チャネルとが互いに結合して円筒形の動脈チャネルを形成し、前記上部の半円筒形の部分的血管チャネルと前記底部の半円筒形の部分的血管チャネルとが互いに結合して、円筒形の血管チャネルを形成することを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  5. 前記底部の部分的血管チャネルが、前記上部の部分的血管チャネルに対して引き延ばされていることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  6. 前記血管アクセス開口は、患者の血管の長さに対し平行に引き延ばされていることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  7. 前記上部および前記底部の表面が多孔性で、移植後に前記上部および前記底部の周りにコラーゲンが形成されることを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  8. 前記血管チャネルが前記動静脈接合に向かって湾曲していることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  9. 前記動脈チャネルが前記動静脈接合に向かって湾曲していることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  10. 前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの両方が前記動静脈接合に向かって湾曲していることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  11. 前記血管チャネルが前記動脈チャネルに対して垂直に延在し、前記動静脈接合は、前記動脈チャネルが前記血管チャネルに隣接する位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  12. 前記血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度が45度よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  13. 前記血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度が、30度から45度の間であることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  14. 前記血管アクセス開口に垂直な垂直軸と、前記血管チャネルおよび前記動脈チャネルの中心点を通る軸との間の角度が30度未満であることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  15. 前記動静脈接合が前記血管アクセス開口からオフセットされていることを特徴とする、請求項1に記載の血管アクセスデバイス。
  16. 請求項1に記載の血管アクセスデバイスを使用する方法であって、
    血管アクセスデバイスを挿入するために切開を作成するステップと、
    血管アクセスデバイスの底部の部分的動脈チャネルを動脈の下半分の周りに配置するステップであって、前記血管アクセスデバイスの底部の部分的血管チャネルを血管の下半分の周りに配置するステップと、
    血管アクセスデバイスの上部の部分的動脈チャネルを動脈の上半分の周りに配置するステップであって、前記血管アクセスデバイスの上部を底部に結合するために、前記血管アクセスデバイスの上部の部分的血管チャネルを血管の上半分の周りに配置するステップと、
    血管アクセスデバイスを挿入するために使用される切開を閉じ、前記血管アクセスデバイスの周囲の組織を治癒させるステップと、
    切開が治癒した後、前記血管アクセスデバイスの上部を前記血管アクセスデバイスの底部から切り離すことなく、動脈と血管との間に動静脈瘻を作成するステップと、
    を含んでなることを特徴とする、方法。
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