JP2022549695A - タンポンプレス機及び成形タンポン - Google Patents

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Abstract

吸収性タンポンブランクを成形タンポンプレジットに成形するためのプレス機は、前方部分及び後方部分を有する吸収性タンポンブランクを収容するように配置及び構成された中央空洞を含む。プレス機の主長手方向軸は、中央空洞の中央を通過し、複数の貫通ダイが、その主長手方向軸の周りに半径方向に配置されている。各貫通ダイは、中央空洞に面するその側面の少なくとも一部分上に押圧面を有する。プレス機は、複数の貫通ダイを作動させるための少なくとも1つのカムを備える。更に、複数の貫通ダイは、第1の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する少なくとも1つの貫通ダイと、第2の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する少なくとも1つの貫通ダイと、を含む。成形タンポン及びそのような成形タンポンの使用も開示される。

Description

本発明は、婦人衛生用の生理用タンポンの吸収剤などの膣内タンポンに関する。具体的には、本発明は、成形された押圧面を有する貫通ダイを有するそのようなタンポンを製造するためのプレス機、それにより作製されたタンポン、及び可変断面を提供する成形プロファイルを有する指タンポンに関する。
膣内タンポンは、数十年にわたって使用されている。2つのタイプのタンポン、つまり指タンポン及びアプリケータを必要とするタンポンが市場に存在する。典型的には、指タンポンは、一組のジョーによるブランクの半径方向圧縮によって形成され、アプリケータタンポンは、ブランクを成形することによって形成される。両方のタイプのタンポンは、略円筒形状を有し、両方とも、利点と欠点とを有する。
指タンポンは、アプリケータなしで手で挿入することができる。それらは、整った滑らかな表面を有するが、指による挿入に必要な剛性を生成するためにタンポンプレジット内のプレスジョーによって作り出された圧縮カラムは、一部の消費者にとって不快であることがある。アプリケータタンポンには、この剛性問題がない可能性があるが、それらは、アプリケータの使用を必要とし、追加の廃棄物を生成する。
着用者の活動、例えば、移動すること、スポーツをすること、又は更には咳をすることに応じて、適所にある間にタンポンの位置が変わり得ると考えることも重要である。これは、タンポンの新しい位置が適合していない場合、不快感及び更には漏れを生じさせることがある。
漏れ回避及び着用の快適さは、消費者にとって2つの重要な利点である。
これらの要件を満たすために、成形タンポンが提案されている。これらの既存の成形製品は、着用者の解剖学的構造により正確に一致し、したがって、バイパス漏れに対するより良好な保護を提供し、不快感を低減し、膣内でより効率的に適所に概ね留まると主張している。
Procter & Gamble Companyによる欧州特許第1267782(B1)号は、湿潤環境にさらされたときに楕円形の断面形状に半径方向に膨張する円筒形タンポンを開示している。このタンポンは、プレスジョーによって円筒形タンポンに圧縮される楕円形断面のブランクに巻かれる。
Eveready Battery Companyによる米国特許第20140265026(A1)号は、螺旋状に成形された長手方向溝を有するタンポン、及びこのタンポンを成形するためのプレスジョーを開示している。
Ontex Hygieneartikel Deutschlandによる米国特許第8574210(B2)号は、長手方向溝(grove)を有するタンポン、及びそれを成形するためのプレスジョーを開示している。
Ontex Hygieneartikel Deutschlandによる欧州特許第1759678(A1)号は、長手方向溝(grove)を有するタンポン、及びキノコ形状のタンポンを成形するためのプレスジョーを開示している。
Kimberly-Clark Worldwideによる欧州特許第2900467(A1)号は、タンポン形成用のプレスジョーを開示している。このプレスジョーは、プレス機が内側に移動するときにタンポンと接触している圧縮面の面積を減少させるように設計されている。
Johnson & Johnson GmbHによる米国特許第9622919(B2)号は、中間ブランクから始まる半径方向形成プロセスにより成形タンポンを形成するためのプロセスを開示している。半完成タンポンプレジットを型に押し込んで、膨張によりその最終形状を得る。いくつかの代替形状が開示されている。圧縮プレジットは、溝を含むことができるが、米国特許第9622919(B2)号は、溝上の制御された膨張の影響については言及していない。
Johnson & Johnson GmbHによる欧州特許第2712594(B1)号、欧州特許第2712595(B1)号、及び欧州特許第2712596(B1)号は、深い交差する溝を有するタンポンを開示している。この溝は、欧州特許第2712595(B1)号では連続的であり、欧州特許第2712596(B1)号では分離しており、又は欧州特許第2712594(B1)号ではプレジット長の150%を表し得る。欧州特許第2712594(B1)号は、仕上げ型又はカレンダーローラで溝が形成される後処理工程を有する一実施形態を更に開示している。開示されたタンポンは円筒形であり、円形断面を有する。また、製造中に同じプレス空間を通過する何セットかの隣接するジョーを備えたタンポンプレス機も開示されている。プレスジョーは、2セットの貫通ダイを備え、各セットは、溝セグメント形状に対応する貫通面を有する。
Procter & Gambleによる欧州特許第1680062(A1)号、欧州特許第1686941(A1)号、欧州特許第1485053(B1)号、欧州特許第1485054(B1)号、及び欧州特許第1485055(B1)号は、蛇行形状の外面を有するタンポンを開示している。このタンポンは、挿入端部領域と、引出端部領域と、中央領域と、を有する。挿入端部領域は、挿入端部繊維密度を有する。引出端部領域は、引出端部領域繊維密度を有する。中央領域は、中央領域繊維密度を有する。挿入端部領域繊維密度は、中央領域繊維密度よりも大きい。開示される成形タンポンは、様々な平均繊維密度領域を有する。溝パターンは考察されておらず、非円形断面を有するタンポンは開示されていない。
Procter & Gambleによる米国特許第8684987(B2)号は、非円形断面を有する自己配向タンポンを開示している。このタンポンは、1つ以上の吸収性材料を有する自立型流体膨張圧縮吸収性プレジットを含む。このタンポンは、幅、厚さ、及び長さを有する。幅は厚さより大きくてよく、幅と厚さとのアスペクト比は、約1.4:1超~約2.0:1未満であってよい。溝パターンも長手方向長さに沿った外面の湾曲プロファイルも開示されていない。
Peter J.B.Lambによる米国特許第20040199137(A1)号は、端面図では輪郭が非円形である細長い吸収性本体を含むタンポンを開示している。米国特許第20040199137(A1)号は、その長手方向軸に対して角度向きを有するタンポンを更に開示している。溝パターンも長手方向長さに沿った外面の湾曲プロファイルも開示されていない。
Ruggli Projectsによる米国特許第8474114(B2)号は、吸収性材料で製造されるタンポンを製造するためのプロセスを完了する成形工程の方法を開示している。タンポンの外周面に沿って延びるタンポンの少なくとも1つの領域を半径方向に圧縮することによって、少なくとも1つの溝が外周面上にエンボス加工され、溝平面は、タンポンの長手方向延長部に対して実質的に垂直に延びる。断面外周及び外面プロファイルは、考察されていない。長手方向溝パターンは、開示されていない。
Josue J.Villaltaによる米国特許第5370633(A)号は、解剖学的に成形されたタンポンを開示している。主本体は、大文字のHに似た外部構成を形成する中間壁に接続された1対の側面***部を有する。タンポンの一方の端部は、子宮頸部をぴったり受け入れるための外向きに開放される空洞を含み、タンポンの移動を制限する。その断面は、タンポンプレジット長に沿って同じままである。特定の断面及び外面プロファイルが開示されている。溝パターンは、言及されていない。
上記の実施例のいくつかは、異なるプロファイル又は溝構成を有するタンポンを製造するためのプレス機を記載しているが、これらのタンポンは、従来の円筒形状を有する。
更に、上記の実施例は、複雑な長手方向又は半径方向の形状を有するタンポンを達成するために必要なプレス機構成に関する指標を提供することができない。
全ての成形タンポンが先行技術で提案されているにもかかわらず、消費者の主要な懸念、つまり着用の快適さ及び漏れ回避に対処する必要性が依然として存在する。
本発明は、女性の解剖学的構造に適合し、かつ良好な流体吸収特性を示す、成形タンポンを提供することによって、これらの問題を解決するために提案される。
成形長手方向プロファイル及びその長さの少なくとも一部上の楕円形断面を有する成形タンポンは、着用者の解剖学的構造に対してより良好なフィット性を提供することができ、したがって、流体吸収特性を損なうことなく、着用者の快適さを増加させることが見出された。
一態様では、本発明は、吸収性タンポンブランクを成形タンポンプレジットに成形するためのプレス機を開示する。このプレス機は、前方部分及び後方部分を有する吸収性タンポンブランクを収容するように配置及び構成された中央空洞を備える。プレス機の主長手方向軸は、中央空洞の中央を通過し、複数の貫通ダイが、主長手方向軸の周りに半径方向に配置されている。各貫通ダイは、中央空洞に面するその側面の少なくとも一部分上に押圧面を有する。プレス機は、複数の貫通ダイを作動させるための少なくとも1つのカムを備える。更に、複数の貫通ダイは、第1の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する少なくとも1つの貫通ダイと、第2の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する少なくとも1つの貫通ダイと、を含む。
別の態様では、本発明は、本開示によるプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、貫通ダイの第1のグループを作動させる工程と、貫通ダイの第2のグループを作動させる工程と、貫通ダイの第1のグループを移送位置に部分的に係合解除する工程と、圧縮タンポンプレジットの前方部分が貫通ダイの部分的に係合解除されたグループを通過することを可能にする工程と、貫通ダイの第2のグループを部分的に係合解除する工程と、圧縮タンポンプレジットをプレス機から搬送装置に排出する工程と、を含むタンポンを成形するための方法に関する。
更に別の態様では、本発明は、本開示によるプレス機によって得られる成形タンポンに関する。
したがって、本発明は、溝パターンと、半径方向及び長手方向に変化する外部形状の組み合わせと、を有する成形タンポンに関する。
第1の態様では、本発明による成形タンポンは、長手方向軸と、挿入先端部を有する挿入部分と、引出端部を有する引出部分と、を有し、挿入部分及び引出部分は、中央部分を介して収束し、各部分は、複数の溝を備えており、
軸方向断面平面内の挿入部分の輪郭が、楕円であり、楕円が、長軸及び短軸であって、長軸が、短軸に等しくない、長軸及び短軸と、最大軸方向断面と、を有し、挿入部分の輪郭が、少なくとも1つの長手方向断面平面内で湾曲しており、挿入部分上の溝が、中央部分から挿入先端部まで延び、ドーム形状の挿入先端部で融合されている、ことを特徴とする。
第2の態様では、本発明によるタンポンの形状は、その正確かつ快適な配置を容易にするための誘導挿入を提供する。
第3の態様では、本発明によるタンポンは、タンポンプレジットの挿入部分上により高い膨張部分を有し、したがって、吸収の大部分は、膣があまり敏感でない領域で生じ、消費者の着用の快適さを増加させる。
第4の態様では、本発明によるタンポンは、可撓性であり、指による挿入時に安定である必要があるその構造強度にもかかわらず、着用の快適さの増加を提供する。
本発明の他の態様及び特徴は、付属の図面と併せて、以下の本発明の具体的な実施形態の説明を精査することによって、当業者には明らかになろう。
貫通ダイの3つの実施形態の側面図である。各実施形態について、1対のダイが示されている。各実施形態は、異なる成形プロファイルを有する。 8つの貫通ダイを備えるプレス機の半径方向の図である。半径方向の図とは、主長手方向軸に垂直な平面に従うことを意味する。 8つの貫通ダイ及び圧縮タンポンを含むプレス機の斜視図である。貫通ダイは、開放構成にある。明確にするために、溝は、タンポンから省略されている。 図3に対応する斜視図であり、貫通ダイは、閉鎖構成にある。明確にするために、タンポンが見えるように2つの貫通ダイが省略されている。 分割複合貫通ダイの斜視図である。前部は、図の右側にあり、後部は、図の左側にある。押圧面は、上向きに向いている。 開放構成で半径方向に配置された8つの複合貫通ダイの斜視図である。 図6Aに対応する斜視図であり、複合貫通ダイの前部のみを示す。 図6Aに対応する斜視図であり、複合貫通ダイの後部のみを示す。 閉鎖構成で半径方向に配置された8つの複合貫通ダイの斜視図である。 図7Aに対応する斜視図であり、複合貫通ダイの前部のみを示す。 図7Aに対応する斜視図であり、複合貫通ダイの後部のみを示す。 タンポンと係合する複合貫通ダイの斜視図である。複合貫通ダイの前部及び後部の両方は、閉鎖構成にあり、2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成する。 タンポンと係合する複合貫通ダイの2つの後部の斜視図である。 吸収性タンポンプレジットの外面上に分岐溝を生成するように配置された、2つの隣接する複合貫通ダイの前部及び1つの複合貫通ダイの後部の斜視図である。複合貫通ダイの後部は、図面の前面に表され、灰色で着色されている。 本発明の一実施形態による一連の6つのタンポンの図である。タンポンは、図の左側から右側にA~Gの文字によって識別されている。 包装されたタンポンの側面図である。 引出ひもがそこから延びた状態の、包装されていない構成におけるタンポンの正面図である。 本発明によるタンポンの挿入部分の軸方向断面図を表す図である。 本発明によるタンポンの引出部分の軸方向断面図を表す図である。 本発明によるタンポンの挿入部分及び引出部分の軸方向断面図の重ね合わせを表す図である。 本発明によるタンポンの斜視図を表す図である。その挿入先端部は、後方かつ下方に向いており、その引出端部は、前面にある。引出端部から突出する、その引出ひもも表されている。
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、
「成形長手方向プロファイル」という用語及びその変化形は、プレス機の長手方向軸に沿って考慮される、物体の縁部の構成に関する。
「成形」とは、物体の縁部がその全長で真っ直ぐではないことを意味する。それは、場合によっては数回、湾曲していてよい。言い換えれば、成形プロファイルは、単独で、又は1つ以上の曲線と連続して、凹又は凸曲線を含むことができる。それはまた、1つ以上の湾曲部分と関連して、1つ以上の直線部分も含むことができる。
「タンポンブランク」という用語及びその変化形は、非圧縮タンポン材料に関する。
「プレジット」という用語及びその変化形は、体液を吸収するように設計された繊維などの吸収性材料のパッド又は圧定布に関する。「タンポンプレジット」又は「吸収性タンポンプレジット」は、プレス機でのタンポンブランクの圧縮後の圧縮吸収性材料に関する。
「溝」という用語及びその変化形は、タンポンプレジットの表面の凹みに関する。明確さのために、溝は、タンポンプレジット内に少なくとも0.7mm(又はその半径の10%、どちらか大きいほう)延びる「貫通溝」であってもよく、又はそれらは、「浅い溝」、すなわちタンポンプレジット本体内への有意な貫通(0.7mm以下、半径の10%以下)がない、主に表面の凹みであってもよい。溝間の領域は、リブの形態をとってもよい。
「隣接する」という用語及びその変化形は、並んで配置されているが、互いに接触していない要素に関する。それが摩擦及び熱を生成し、かつプレス機を高速で適切に動作させるのに有害であることがあるため、互いに接触していない先端を有することが好ましい。
「先端」という用語及びその変化形は、それらの狭い長手方向寸法に従った押圧面の端部に関する。
「分岐」という用語及びその変化形は、2つの部分に分割される線又は「Y」形状などの分岐に関する。
「半径方向平面」という用語及びその変化形は、プレス機の主長手方向軸に垂直な平面に関する。
貫通ダイのグループを「部分的に係合解除する」という用語は、ダイが圧縮タンポンプレジットの前方部分と係合したままであるが、排出装置、例えば排出ロッドが、排出装置を貫通ダイに接触させることなく、圧縮タンポンプレジットをプレス機の外側に押し出すことを可能にするのに十分な方法で後退することができることを意味する。
成形タンポンの長手方向軸X-Xは、挿入先端部及び引出端部の中心を通過する軸として定義される。
軸方向断面は、図14~図16に示す、長手方向軸X-Xに垂直な平面として定義される。
長手方向断面は、長手方向軸を含む平面として定義される。
楕円は、扁平な円のように成形され、かつ円錐の基部を切断しない傾斜平面によって形成された、閉鎖円錐曲線として数学的に定義することができる。楕円形の輪郭は、図14に示されるようなものであってよい。
挿入部分の「最大軸方向断面」という用語は、挿入部分の外周がその最大値に到達する軸方向断面として定義される。
「最小直径」という用語は、楕円の短軸と楕円の輪郭との交点に対応する2つの点間の距離である。
「最大直径」という用語は、楕円の長軸と楕円の輪郭との交点に対応する2つの点間の距離である。更に、
「大きな側面」とは、上記で定義されたような挿入部分の楕円形断面の長軸に平行な側面を意味する。
一実施形態では、吸収性タンポンブランクを成形タンポンプレジットに成形するためのプレス機は、中央空洞と、中央空洞の中央を通過するプレス機の主長手方向軸と、主長手方向軸の周りに半径方向に配置された複数の貫通ダイと、複数の貫通ダイを作動させるための少なくとも1つのカムと、を有する。中央空洞は、前方部分及び後方部分を有する吸収性タンポンブランクを収容するように配置及び構成されている。各貫通ダイは、中央空洞に面するその側面の少なくとも一部分上に押圧面を有する。少なくとも1つの貫通ダイは、第1の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有し、少なくとも1つの貫通ダイは、第2の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する。前方部分は、タンポンプレジットの挿入先端部に対応し、後方部分は、タンポンプレジットの引出端部に対応する。第1の成形長手方向プロファイル及び第2の成形長手方向プロファイルは、異なっていてもよい。
貫通ダイの押圧面上に成形長手方向プロファイルを有することにより、成形プロファイルを有するタンポンプレジットの製造が可能になる。いくつかの異なる長手方向プロファイルが使用される場合、複雑な長手方向プロファイル及びタンポンプレジットの少なくとも一部分上に潜在的に非円形断面を有するタンポンプレジットを作り出すことが可能になる。これらの成形タンポンは、直線状の円筒形タンポンと比較して、膣構成により適合した形状を有することによって、ユーザに向上した快適さを提供すると考えられる。
図1は、押圧面対の3つの異なる成形プロファイル実施形態を有するそれらの押圧面102a、102b、102cを有する3対の貫通ダイ100a、100b、100cを示す。
複数の貫通ダイは、貫通ダイの対向するセットの主長手方向軸X-Xの周りに配置することができる。その構成では、貫通ダイの少なくとも1つの対向するセットは、主長手方向軸に従って180°に配置された対向する押圧面を有するように配置されてもよい。
特定の実施形態では、貫通ダイの少なくとも1つの対向するセットは、1つの押圧面に対向する2つの押圧面を有するように、又は代替として、他の2つの押圧面間の間隙に向かって移動する1つの押圧面を有するように配置することができ、貫通ダイの対向するセットは、偶数又は奇数の貫通ダイを含むことができる。
図2及び図3を参照すると、貫通ダイの3つの対向するセットが、プレス機100の中央空洞104の周りに半径方向に配置されて表されている。2つの貫通ダイ100aの第1の対向するセットは、対向する押圧面102a間に大きな最大間隙を有し、4つの貫通ダイ100bの第2の対向するセットは、対向する押圧面102b間の中間最大間隙を有し、2つの貫通ダイ100cの第3の対向するセットは、対向する押圧面102c間の最小の最大間隙を有する(図1に示すように)。
図4は図3に対応し、貫通ダイは、長手方向軸X-Xに沿ってタンポンプレジット106に係合している。明確にするために、2つの貫通ダイは、図4から省略されている。
好ましくは、貫通ダイの少なくとも1つの対向するセットは、偶数の貫通ダイを有することができる。更に好ましい構成では、貫通ダイの少なくとも1つの対向するセットは、主長手方向軸の周りに配置された少なくとも4つの貫通ダイを有することができる。
本発明によるプレス機は、貫通ダイの偶数の対向するセットを有することができる。図1~図4に示すような別の実施形態では、プレス機は、貫通ダイの少なくとも3つの異なる対向するセットを有することができる。
好ましい構成では、貫通ダイの対向するセット内で、対向する押圧面のグループは、同一であってもよい。図1~図4に示すような更に好ましい構成では、貫通ダイの対向するセットの押圧面は、軸対称性を有することができる。言い換えれば、好ましい構成では、貫通ダイの対向するセットの押圧面は、少なくとも1つの対称面、好ましくは2つの対称面を有することができる。
本発明の第2の実施形態では、吸収性タンポンブランクを成形するためのプレス機は、長手方向に分割された貫通ダイを組み込んで、複合貫通ダイのグループを作り出す。複合貫通ダイは、2つの部分である、前部及び後部を有する。複合貫通ダイの前部は、一緒にグループ化され、前グループと呼ばれる。複合貫通ダイの後部は、一緒にグループ化され、後グループと呼ばれる。
前グループは、タンポンの挿入端部を成形するように配置及び構成されている。
後グループは、タンポンの引出端部を成形するように配置及び構成されている。
複合貫通ダイの使用により、タンポンブランクの前方部分及び後方部分を成形する貫通ダイが異なることができ、かつ非同時方法で動作することができるため、複雑な成形タンポンの作製が可能になる。これは、中央空洞が限られた空間を有し、同時に限られた数の押圧面を動作させる可能性のみを提供するときに、関連し得る。
図5を参照すると、前部200及び後部202を備える複合貫通ダイの一実施形態が示されている。図6A、図6B、及び図6Cに示すように、全ての複合貫通ダイ前部200a~200hは、図6Bに示されるような前グループ(又は複合貫通ダイ前グループ)を構成する。したがって、全ての複合貫通ダイ後部202a~202hは、図6Cに示されるような後グループ(又は複合貫通ダイ後グループ)を構成する。図6Aは、前グループ及び後グループを長手方向軸に沿ってどのように配置することができるかを開示している。
貫通ダイの上述の構成により、前グループ及び後グループを独立して作動させることができる。この特定の構成は、本発明によるプレス機の動作においてより多くの自由度を可能にし、例えば、前グループを動作させる第1のカム及び後グループを動作させる第2のカムによって達成することができる。
一実施形態では、全ての貫通ダイは、複合貫通ダイであってもよい。
一実施形態では、少なくとも2つの複合貫通ダイ前部、例えば、200c及び200gは、同一である。この場合もやはり、複合貫通ダイ前部は、対向するセットによって配置され得る。
一実施形態では、本発明によるプレス機はまた、同一である少なくとも2つの複合貫通ダイ後部、例えば、202a及び202eを備えることができる。この場合もやはり、複合貫通ダイ後部は、対向するセットによって配置され得る。
一実施形態では、プレス機は、吸収性タンポンプレジットの外面上に、2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置された後部及び前部の押圧面を有する、複合貫通ダイのうちの少なくとも2つを有する。2つの押圧面の先端は、接続点で隣接している。
図5を参照すると、この実施形態では、複合貫通ダイ前部200の2つの先端204、206及び複合貫通ダイ後部202の2つの先端208、210が示されている。各押圧面は、2つのタイプの先端である前部及び後部それぞれの外側先端206、208並びに内側先端204、210を有する。実質的に連続した溝を形成するために本実施形態で考慮される先端は、2つの内側先端204、210である。というのは、これらがタンポンブランクに作用し、かつ続く溝の接続点を画定するためである。
接続点は、タンポンブランクのほぼ中央部分に位置することができる。中央部分とは、タンポンプレジットの長さの25%~75%、好ましくはタンポンプレジットの長さの40%~60%を意味し、長さは、長手方向軸に従って考慮される。
特定の実施形態では、プレス機は、主長手方向軸に平行ではない押圧面を有する複数の複合貫通ダイ後部を有し、好ましくは、押圧面は、螺旋状に配置されている。この構成により、溝の長さを増加させ、それによって、タンポンに沿った任意の流体の経路を増加させ、したがって、漏れのリスクを減少させる。
代替の実施形態では、全ての複合貫通ダイ前部は、主長手方向軸に平行な押圧面を有してよい。この構成により、プレジットをプレス機から取り出すのに必要な排出力を低減することができる。
別の実施形態では、本発明によるプレス機は、接続点を有さない前部及び後部の押圧面を有する少なくとも2つの隣接する複合貫通ダイを有することができる。したがって、少なくとも2つの複合貫通ダイは、タンポンプレジットの外面上に実質的に連続した溝を生成しない前部及び後部の押圧面を有することができる。
図8及び図9を参照すると、長手方向軸X-Xにわたって互いに対向する2つの複合貫通ダイ後部202’は、タンポンプレジット206に係合している。2つの複合貫通ダイ後部202’によって生成される溝302は、タンポン212の後方部分214a上に位置し、タンポン前方部分上に位置する任意の溝との連続性を有さない。それらは、タンポン212の中央部分216で単に終端する。
図10を参照すると、(図8及び図9にも示す)少なくとも2つの隣接する複合貫通ダイ前部200’の押圧面102及び(図8及び図9にも示す)1つの複合貫通ダイ後部202’の押圧面は、吸収性タンポンプレジットの外面上に、3つのセグメント:後部溝セグメント304及び2つの前部溝セグメント306で作製された(図8及び図9に示す)分岐溝を生成するように配置することができる。3つの押圧面の内側先端は、溝の接続点308で、また交差点218で識別された位置で隣接している。より詳細には、3つの貫通ダイ:1つの貫通ダイ後部202’及び2つの貫通ダイ前部200’は、閉鎖位置で示されている。複合貫通ダイ後部202’の先端204と206との間に延びる押圧面102は、分岐溝(図8を参照)の引出端部分304を形成するように配置及び構成され、2つの関連付けられた複合貫通ダイ前部200’の2つの先端208と210との間に延びる押圧面102は、分岐溝の挿入端部分306(図8を参照)を形成するように配置及び構成されている。
本発明によるプレス機は、吸収性タンポンプレジットの外面上の分岐溝のうちの少なくとも2つを生成するそれらの押圧面を有するように配置された、複合貫通ダイの少なくとも2つのセットを備えることができる。
本発明の更に別の実施形態では、プレス機は、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する複合貫通ダイ前部の少なくとも2つ、好ましくは4つ、好ましくは6つ、最も好ましくは8つを備えることができる。
更に、本発明によるプレス機は、少なくとも2つの異なる成形長手方向プロファイルを有する押圧面を備える複合貫通ダイ前部を有することができる。
より具体的には、押圧面の成形長手方向プロファイルは、湾曲して押圧面上の凹状プロファイルを生成してもよい。
好ましい実施形態では、本発明は、複合貫通ダイの2つの押圧面の接続点が、2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置され、3つのセグメントで作製された分岐溝を生成するように配置された複合貫通ダイの3つの押圧面が、同じ半径方向平面に全てが含まれてはいない、プレス機に関する。
代替的に、本発明は、複合貫通ダイの2つの押圧面の接続点が、2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置され、3つのセグメントで作製された分岐溝を生成するように配置された複合貫通ダイの3つの押圧面が、同じ半径方向平面に全てが含まれている、プレス機に関連し得る。
タンポンプレジット上に存在し得る異なる溝の接続点の位置は、タンポンの可撓性に影響を及ぼすことができる。特定の状況では、改善された可撓性を有するタンポン、即ち言い換えれば、その長手方向軸に沿って屈曲することができるタンポンを提供することが利点であり得る。このタイプのタンポンは、着用者に向上した快適さを提供すると考えられる。
本発明による成形タンポンプレジットを製造するための方法は、本開示によるプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、貫通ダイの第1のグループを作動させて、押圧面の第1のセットでタンポンブランクを圧縮する工程と、貫通ダイの第2のグループを作動させて、押圧面の第2のセットでタンポンブランクを圧縮する工程と、貫通ダイのグループのうちの1つを部分的に係合解除して、対応する押圧面を移送位置に移動させ、したがって、圧縮タンポンプレジットの前方部分が貫通ダイの部分的に係合解除されたグループを通過することを可能にする工程と、貫通ダイの第2のグループを部分的に係合解除する工程と、結果として得られる圧縮タンポンプレジットをプレス機から搬送装置に排出する工程と、を含むことができる。
本発明による成形タンポンを製造するための好ましい方法は、本開示によるプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、複合貫通ダイ前部を作動させて、複合貫通ダイ前部の押圧面でプレジット前方部分を圧縮する工程と、複合貫通ダイ後部を作動させて、複合貫通ダイ後部の押圧面でプレジット後方部分を圧縮する工程と、複合貫通ダイ後部を部分的に係合解除して、複合貫通ダイ後部の押圧面からプレジット後方部分を解放する工程と、複合貫通ダイ前部を部分的に係合解除する工程と、圧縮タンポンプレジットをプレス機から搬送装置に排出する工程と、複合貫通ダイ前部及び複合貫通ダイ後部を完全に係合解除する工程と、を含むことができる。
本発明の複合貫通ダイ前部は、非同時方法で作動させることができる。言い換えれば、全ての貫通ダイ前部がタンポンブランクに同時に係合してはいない。中央空洞内の空間は制限され、いくつかの構成では、全ての貫通ダイを同時にタンポンと完全に係合させることができないことが発生することがあり、この場合、他の貫通ダイがタンポンブランクを圧縮することができる前に、貫通ダイのいくつかを少なくとも部分的に係合解除する必要がある。貫通ダイ後部について、同じ構成が発生することがある。すなわち、複合貫通ダイ後部は、非同時方法で作動させることができる。
更に別の実施形態では、本発明は、本開示に記載のプレス機で製造された成形生理用タンポンに言及することができる。
図11に示すように、成形タンポン10は、丸みを帯びた挿入部分12から、そこから延びる引出ひも16を有する引出部分14まで延びる細長い圧縮繊維状プレジットである。これらは、封入されたタンポン10の取り出しのために包装紙20の開放を可能にするための脆弱線又は引き裂き線20を有する一次包装18に封入することができる。一連のタンポンの図は、およそ180°にわたる例示的なタンポンの回転を示し、タンポンの周りの断面寸法の成形及び変化を示す。タンポンA、B、C、E、F、及びGは、それらの挿入部分のより大きな側面を示す。タンポンDは、その挿入部分のより小さい側面を示す。タンポンA、B、及びFは、一次包装18で包装されている。包装を開放するための引き裂き線20は、黒い曲線によって示されている。タンポンC、D、E、及びGは、包装されていない。各タンポンからの引出ひも16は、各未包装タンポン10の引出部分14の下にそれぞれある。
図12は、包装されたタンポン10の側面図である。これは、挿入部分12の側面プロファイルを示す。図13は、挿入部分12のより大きなプロファイルを示す、タンポン10の正面図を示す。図12及び図13のタンポン10は、長手方向に延びる複数の溝22を有し、リブ24がそれらの間に配置されている。図12は、切頭溝22’を示し、図13は、分岐溝22’’を示す。分岐溝22’’と切頭溝22’との組み合わせにより、本タンポン10の挿入部分12の固有の楕円形断面を提供するための上述したような圧縮が可能になる。
図14に示す外側楕円形状は、タンポン挿入部分12の外周を表す。楕円形外周に直交する8つの線は、挿入部分12上の溝22の位置を表す。
図15に示す円は、タンポン引出部分14の外周を表す。円形外周に直交する8つの線は、引出部分14上の溝22の位置を表す。
図6は、図4及び図5の重ね合わせである。円形引出部分14の断面は中心にあり、側面上に外向きに延びているのは、挿入部分12である。2つの部分の長手方向軸は、位置合わせされている。挿入部分及び引出部分の両方の上の溝22の位置は、楕円形外周又は円形外周のいずれかに直交する線によって表され、分岐溝22’’及び切頭溝22’の位置を示すようにグループ化されている。
本発明は、長手方向軸と、挿入先端部を有する挿入部分と、引出端部を有する引出部分と、を有する成形タンポンを開示し、挿入部分及び引出部分は、中央部分を介して接続されており、各部分は、複数の溝を備え、軸方向断面平面内の挿入部分12の輪郭は、長軸及び短軸を有する実質的に楕円形であり、長軸は、短軸に等しくない。挿入部分12は、最大軸方向断面を有し、挿入部分12の輪郭は、少なくとも1つの長手方向断面平面内で湾曲している。挿入部分12上の溝22は、中央部分26から挿入先端部28まで延び、それらは、ドーム型挿入先端部28に向かって収束する。
この特定の成形プロファイルは、膣の解剖学的構造に適合し、膣腔内のタンポンのより良好な配置、並びにより容易な挿入を付与すると考えられる。挿入中、配置中、及びタンポンプレジットを着用している間に消費者が位置を変えた場合、タンポンは、膣壁構成と一致するように、その長手方向軸に沿って自動的に回転する。これにより、ユーザに改善された配置を提供し、従来技術のタンポンよりも改善された快適さを提供することができる。改善された配置により、漏れのリスクも低減させることができる。
また、本発明によるタンポンのこの特定の形状は、タンポンプレジットの上部により高い膨張挿入部分を作り出すことができ、したがって、吸収の大部分は、膣があまり敏感でない領域で生じさせることができ、消費者の着用の快適さを増加させる。
本発明による成形タンポンの別の実施形態では、長手方向断面平面に従った引出部分14の輪郭の長手方向の両側40は、実質的に平行である。
言い換えれば、この実施形態では、タンポンの引出部分は、軸方向断面平面において任意の形状の輪郭を有することができるが、考慮される軸方向断面平面が長手方向軸に沿って移動するとき、この輪郭は、一定のままである。
本発明による成形タンポンの別の実施形態では、軸方向断面平面に従った引出部分の輪郭は、実質的に円形である。
この実施形態では、タンポンの引出部分は、軸方向断面平面において円形の輪郭を有することができるが、考慮される軸方向断面平面が長手方向軸に沿って移動するとき、この輪郭外周は、変化する。例えば、タンポンの引出部分は、砂時計形状、先細形状、又は半球形状を有することができる。
好ましい構成では、引出部分は、実質的に円筒形であってもよい。
本発明による成形タンポンの好ましい実施形態では、中央部分28は、挿入部分12及び引出部分14が遷移する肩部42を含む。
より正確には、肩部は、タンポンの長手方向軸の長さの1/4~3/4に位置することができる。
更により正確には、肩部は、タンポンの長手方向軸の長さの1/3~2/3に位置することができる。
肩部はまた、タンポンの長手方向軸の長さの1/3~1/2に位置してもよく、1/3は、挿入先端部28から始まるタンポン長の最初の1/3を指す。
好ましい一実施形態では、肩部は、タンポンの長手方向軸の中心に実質的に位置することができる。
挿入部分の長さと引出部分の長さとの間のこれらの特定の比率により、膣の解剖学的構造に特に良好に適合し、かつ漏れを防止するのに役立ち、成形タンポンの着用の快適さを増加させる、成形タンポンを作り出すと考えられる。
好ましい構成では、挿入部分の最大軸方向断面は、長手方向軸に沿って中央部分26と挿入先端部28から10mmのところとの間に位置することができる。
代替的に、本発明の別の好ましい構成では、挿入部分12の最大軸方向断面は、長手方向軸に沿って挿入先端部28から1mm~10mmのところに位置することができる。
本発明による成形タンポンの特定の実施形態では、挿入部分12の最大軸方向断面の短軸の長さは、軸方向断面に従った引出部分14の直径以下である。
挿入部分12の直径と引出部分14の直径との間のこれらの比率により、膣の解剖学的構造に特に良好に適合し、かつ漏れを防止するのに役立ち、成形タンポン10の着用の快適さを増加させることができる、成形タンポン10を作り出すことができると考えられる。
本発明による成形タンポンの別の特定の実施形態では、挿入部分12の最大軸方向断面の最小直径は、軸方向断面に従った引出部分14の直径に少なくとも等しくてよい。
より具体的には、挿入部分12の最大軸方向断面の最小直径は、軸方向断面に従った引出部分14の直径に等しくてよい。
代替的に、挿入部分12の最大軸方向断面の最小直径は、軸方向断面に従った引出部分14の直径より小さくてもよい。
本発明による成形タンポン10の別の構成では、挿入部分12の最大軸方向断面の最大直径は、軸方向断面に従った引出部分14の直径より大きくてよい。
本発明の別の実施形態では、軸方向断面に従った挿入部分12の最大軸方向断面の最小直径と最大直径との比は、1:1~1:4、有利には1:1.5~1:2.5、好ましくは1:1.7~1:2.0の範囲である。
最小直径と最大直径との間のこれらの比は、挿入部分12の軸方向断面の楕円形状を規定するパラメータのうちの1つである。これらの直径比は、膣の解剖学的構造に良好に適合すると考えられ、漏れを防止するのに役立ち、成形タンポン10の着用の快適さを増加させることができる。
本発明の一実施形態では、挿入部分12上に存在する溝22のうちの少なくとも2つ、好ましくは少なくとも4つは、引出部分14上に存在する溝22からオフセットしている。
この構成によれば、不連続性、例えば、肩部位置での全体的な溝パターンの切頭溝22’及び分岐溝22’’に関与する、挿入部分と引出部分との溝パターンの差を生成することができる。それは、本発明によるタンポンの長手方向の可撓性に寄与し、したがって、ユーザの着用の快適さを増加させると考えられる。
本発明の特定の実施形態では、挿入部分上に存在する少なくとも4つの溝は、少なくとも2つの長手方向断面平面の第1のセット内に含まれることができ、引出部分上に存在する少なくとも4つの溝は、少なくとも2つの長手方向断面平面の第2のセット内に含まれることができ、これらの少なくとも4つの長手方向断面平面は、互いに異なり得る。
言い換えれば、上記で定義されたような、長手方向断面平面の第1のセットは、引出部分上に位置する溝を含まなくてもよい。上記で定義されたような、長手方向断面平面の第2のセットは、引出部分上に位置する溝を含まなくてもよい。
この特定のセットアップは、肩部位置での溝パターンの不連続性に関与し得る。それは、本発明によるタンポンの長手方向の可撓性に寄与し、したがって、ユーザの着用の快適さを増加させると考えられる。
本発明の別の実施形態では、挿入部分上の溝の数は、3~12、有利には6~10、より好ましくは8である。
本発明の別の実施形態では、引出部分上の溝の数は、3~12、有利には6~10、より好ましくは8である。
特定の構成では、挿入部分上の溝の数は、引出部分上の溝の数と同じであってもよい。
代替として、挿入部分上の溝の数は、引出部分上の溝の数とは異なってもよい。
1つの好ましい実施形態では、挿入部分上の溝の数は、4であってよく、引出部分上の溝の数は、4であってよい。
本発明の別の好ましい構成では、挿入部分上の溝の数は、8であってよく、引出部分上の溝の数は、8であってよい。
溝22は、上述のようにタンポンプレジット(pledged)がプレスジョーによって圧縮されるときに、指タンポン製造プロセスによって生成することができる。この圧縮により、タンポンプレジットに長手方向の剛性を付与するために必要なカラム強度を生成して、それを膣腔に指で挿入することを可能にする。溝22はまた、月経液を誘導するのに役立ち、漏れを防止するのに役立つと考えられる。溝22の数は、製造プロセス及びタンポン10の直径によって決定することができる。
したがって、溝22の数は、タンポンの各部分の剛性の差、又は各部分の流体吸収特性の差を反映し得る。溝はまた、タンポンプレジットの特有の特徴であってもよく、消費者によって認識されるパターンを作り出し、競合他社のタンポンと区別するのに役立つことができる。
本発明の一実施形態では、挿入部分12上の少なくとも2つの溝22はそれぞれ、引出部分14上の1つの溝22にそれぞれ収束し、中央部分26上に位置する肩部を通って(図6に示すように)1つの半径方向角度αから別の半径方向角度αに遷移して、オフセット溝を形成する。
言い換えれば、両方の挿入部分12、肩部42、及び引出部分14を通ってタンポンプレジットの一方の端部から他方の端部まで長手方向に延びる、少なくとも2つの溝22が存在することができる。
本発明の特定の構成では、挿入部分12上の4つの溝22はそれぞれ、中央部分26上に位置する肩部を通って引出部分14上の1つの溝22にそれぞれ収束することができる。
本発明の一実施形態では、挿入部分上の少なくとも2対の溝22’’はそれぞれ、中央部26上に位置する肩部42を通って引出部分14上の1つの溝22’’にそれぞれ収束する。
言い換えれば、成形タンポン上の溝パターンは、「Y」形状を有する少なくとも1対の分岐溝22’’を提示することができる。挿入部分上の2つの溝は、引出部分上の1つの溝に収束することができる。このパターンは、少なくとも2回繰り返されて、1対以上の分岐溝22’’を提供することができる。
「収束する」という語は、溝の方向に関し、溝の深さに関するものではないことに留意されたい。本発明による成形タンポンの収束する溝の表面外観は、連続的であってもよいが、各部分上の溝の実際の深さは、同じであっても又は異なっていてもよく、収束する溝は、肩部位置では挿入部分又は引出部分においてほど深くない。
本発明による分岐溝の実施例は、図13で見ることができる。
本発明の特定の構成では、少なくとも2つの分岐溝は、対称で、成形タンポンの各側面上に1つあってよい。
更に、成形タンポンは、タンポンの各側面上に1つの、2つの対称な分岐溝を有することができる。
この非常に特定の構造は、肩部位置での溝パターンの不連続性に関与し得る。それは、本発明によるタンポンの長手方向の可撓性に寄与すると考えられる。長手方向の可撓性とは、この特定の溝パターンがほぼ肩部位置にアンクルを作り出することができることを意味する。タンポンプレジットのこの可撓性は、追加の快適さを作り出すが、指による挿入に必要な長手方向のカラム強度を妨げないため、消費者にとって利点であり得る。
別の実施形態では、挿入部分上の2対の溝にそれぞれ収束する引出部分上の2つの溝は、2つの軸、つまり挿入部分の最大軸方向断面の長手方向軸及び楕円短軸によって画定される平面内に位置する。
言い換えれば、分岐溝又は「Y」形状の溝は、図13に見ることができるように、成形タンポンの大きな側面上に位置することができる。
特定の実施形態では、本発明は、挿入部分12上のいかなる溝にも収束しない、引出部分14上の少なくとも1つの切頭溝22’を有する。
好ましい構成では、引出部分14上の少なくとも2つの溝22’は、挿入部分12上のいかなる溝22にも収束しない。
引出部分14上の少なくとも2つの切頭溝22’は、2つの軸、つまり挿入部分の最大軸方向断面の長手方向軸及び楕円長軸によって画定される平面内に位置することができる。
本発明による別の可能性は、挿入部分上の溝のいずれも、2つの軸、つまり挿入部分の最大軸方向断面の長手方向軸及び楕円長軸によって画定される平面内に位置しなくてもよいことである。
別の構成では、挿入部分上の溝のいずれも、2つの軸、つまり挿入部分の最大軸方向断面の長手方向軸及び楕円短軸によって画定される平面内に位置しなくてもよい。
本発明の一実施形態では、挿入部分12上の溝22は、ほぼ均一に分布している。
引出部分14上の溝22も同様に、ほぼ均一に分布することができる。
「ほぼ均一に」という用語は、0.2mm、好ましくは0.1mmの誤差マージンで、隣接する溝の各対の間の規則的又は同等の間隔として理解されるべきである。
代替的に、挿入部分12上の溝22は同様に、不均一に分布してもよい。
溝22の均一な分布は、繊維の均質な圧縮を達成するのに有利であり得るが、場合によっては、その反対(すなわち、不均一な分布)が、同じタンポンプレジット内に異なる圧縮ゾーンを生成するために望ましい場合がある。これは、タンポンのカラム強度及びその吸収特性(容量、速度)に影響を及ぼし得る。
本発明の特定の実施形態では、挿入部分の繊維密度は、引出部分の繊維密度以上である。
より具体的な構成では、挿入部分の繊維密度は、引出部分の繊維密度の80%~120%であってよい。代替的に、挿入部分の繊維密度は、引出部分の繊維密度の120%~200%であってもよい。
本発明による成形タンポンプレジットの長さに沿った繊維密度のこの均質性は、圧縮前のタンポンブランクの構造内の原材料の量を修正することによって達成することができる。
均質な密度を有することにより、タンポンのプレジットに沿って均一な流体吸収性を提供することができるが、より高い繊維密度を有する挿入部分は、タンポンの上部のより高い膨張部分に寄与し得、したがって、吸収の大部分は、膣があまり敏感でない領域で生じ、消費者の着用の快適さを増加させる。
本発明はまた、生理流体を収集するための上記に開示した実施形態のいずれかによる成形タンポンの使用に関する。
上記の明細及び実施形態は、本明細書で開示される本発明の完全かつ非限定的な理解を助けるために提示されるものである。本発明の多くの変形形態及び実施形態が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく可能となるため、本発明は、以下に添付する特許請求の範囲に含まれるものである。
〔実施の態様〕
(1) 吸収性タンポンブランクを成形タンポンプレジットに成形するためのプレス機であって、前記プレス機が、前方部分及び後方部分を有する吸収性タンポンブランクを収容するように配置及び構成された中央空洞と、前記中央空洞の中央を通過する前記プレス機の主長手方向軸と、複数の貫通ダイであって、各貫通ダイが、前記中央空洞に面する前記貫通ダイの側面の少なくとも一部分上に押圧面を有し、前記複数の貫通ダイが、前記主長手方向軸の周りに半径方向に配置されている、複数の貫通ダイと、前記複数の貫通ダイを作動させるための少なくとも1つのカムと、
を備え、
少なくとも1つの貫通ダイが、第1の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有し、
少なくとも1つの貫通ダイが、第2の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、
プレス機。
(2) 複数の前記貫通ダイが、長手方向に分割されて、複合貫通ダイのグループを作り出し、前記複合貫通ダイが、2つの部分である、前部及び後部を有し、前記複合貫通ダイの全ての前記前部が、前グループを構成し、前記複合貫通ダイの全ての前記後部が、後グループを構成する、実施態様1に記載のプレス機。
(3) 前記前グループ及び前記後グループが、独立して作動される、実施態様2に記載のプレス機。
(4) 全ての前記貫通ダイが、複合貫通ダイである、実施態様2又は3に記載のプレス機。
(5) 少なくとも2つの複合貫通ダイ前部が、同一である、実施態様2~4のいずれかに記載のプレス機。
(6) 少なくとも2つの複合貫通ダイ後部が、同一である、実施態様2~5のいずれかに記載のプレス機。
(7) 前記複合貫通ダイのうちの少なくとも2つが、吸収性タンポンプレジットの外面上に、2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置された後部及び前部の押圧面を有し、前記2つの押圧面の先端が、接続点で隣接している、実施態様2~6のいずれかに記載のプレス機。
(8) 複数の前記複合貫通ダイ後部が、前記主長手方向軸に平行ではない押圧面を有する、実施態様2~7のいずれかに記載のプレス機。
(9) 前記押圧面が、螺旋状に配置されている、実施態様8に記載のプレス機。
(10) 少なくとも2つの隣接する複合貫通ダイが、接続点を有さない前部及び後部の押圧面を有する、実施態様2~9のいずれかに記載のプレス機。
(11) 少なくとも2つの隣接する複合貫通ダイ前部の前記押圧面及び1つの複合貫通ダイ後部の前記押圧面が、吸収性タンポンプレジットの前記外面上に、3つのセグメントで作製された分岐溝を生成するように配置され、前記3つの押圧面の前記先端が、接続点で隣接している、実施態様2~10のいずれかに記載のプレス機。
(12) 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも2つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、実施態様2~11のいずれかに記載のプレス機。
(13) 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも4つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、実施態様2~11のいずれかに記載のプレス機。
(14) 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも6つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、実施態様2~11のいずれかに記載のプレス機。
(15) 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも8つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、実施態様2~11のいずれかに記載のプレス機。
(16) 2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置された前記複合貫通ダイの前記2つの押圧面、及び
3つのセグメントで作製された分岐溝を生成するように配置された前記複合貫通ダイの前記3つの押圧面
の前記接続点が、同じ半径方向平面に全てが含まれてはいない、
実施態様7又は実施態様7に従属するいずれかに記載のプレス機。
(17) 成形タンポンプレジットを製造するための方法であって、
実施態様1~16のいずれかに記載のプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、
貫通ダイの第1のグループを作動させて、押圧面の第1のセットで前記タンポンブランクを圧縮する工程と、
貫通ダイの第2のグループを作動させて、押圧面の第2のセットで前記タンポンブランクを圧縮する工程と、
貫通ダイの前記グループのうちの1つを部分的に係合解除して、前記対応する押圧面を移送位置に移動させ、したがって、圧縮タンポンプレジットの前方部分が貫通ダイの前記部分的に係合解除されたグループを通過することを可能にする工程と、
貫通ダイの前記第2のグループを部分的に係合解除する工程と、
結果として得られる圧縮タンポンプレジットを前記プレス機から搬送装置に排出する工程と、
を含む、
方法。
(18) 成形タンポンプレジットを製造するための方法であって、
実施態様2又は実施態様2に従属するいずれかに記載のプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、
前記複合貫通ダイ前部を作動させて、前記複合貫通ダイ前部の前記押圧面で前記プレジット前方部分を圧縮する工程と、
前記複合貫通ダイ後部を作動させて、前記複合貫通ダイ後部の前記押圧面で前記プレジット後方部分を圧縮する工程と、
前記複合貫通ダイ後部を部分的に係合解除して、前記複合貫通ダイ後部の前記押圧面から前記プレジット後方部分を解放する工程と、
前記複合貫通ダイ前部を部分的に係合解除する工程と、
前記圧縮タンポンプレジットを前記プレス機から搬送装置に排出する工程と、
前記複合貫通ダイ前部及び前記複合貫通ダイ後部を完全に係合解除する工程と、
を含む、
方法。
(19) 長手方向軸と、挿入先端部を有する挿入部分と、引出端部を有する引出部分と、を有する成形タンポンであって、前記挿入部分及び前記引出部分が、中央部分を介して接続されており、各部分が、複数の溝を備えており、
・軸方向断面平面内の前記挿入部分の輪郭が、楕円であり、前記楕円が、長軸及び短軸であって、前記長軸が、前記短軸に等しくない、長軸及び短軸と、最大軸方向断面と、を有し、
・前記挿入部分の前記輪郭が、少なくとも1つの長手方向断面平面内で湾曲しており、
・前記挿入部分上の前記溝が、前記中央部分から前記挿入先端部まで延び、ドーム形状の挿入先端部で融合されている、
ことを特徴とする、
成形タンポン。
(20) 長手方向断面平面に従った前記引出部分の前記輪郭の長手方向の両側が、実質的に平行である、実施態様19に記載の成形タンポン。
(21) 軸方向断面平面に従った前記引出部分の前記輪郭が、実質的に円形である、実施態様19又は20に記載の成形タンポン。
(22) 前記中央部分が、前記挿入部分及び前記引出部分が遷移する肩部を含む、実施態様19~21のいずれかに記載の成形タンポン。
(23) 前記挿入部分の前記最大軸方向断面が、前記長手方向軸に沿って、前記中央部分と前記挿入先端部から10mmのところとの間に位置する、実施態様19~22のいずれかに記載の成形タンポン。
(24) 前記挿入部分の前記最大軸方向断面の最小直径が、軸方向断面に従った前記引出部分の直径以下である、実施態様19~23のいずれかに記載の成形タンポン。
(25) 軸方向断面に従った前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記最小直径と最大直径との比が、1:1~1:4の範囲である、実施態様19~24のいずれかに記載の成形タンポン。
(26) 軸方向断面に従った前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記最小直径と前記最大直径との比が、1:1.5~1:2.5の範囲である、実施態様25に記載の成形タンポン。
(27) 軸方向断面に従った前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記最小直径と前記最大直径との比が、1:1.7~1:2.0の範囲である、実施態様26に記載の成形タンポン。
(28) 前記挿入部分上に存在する前記溝のうちの少なくとも2つが、前記引出部分上に存在する前記溝からオフセットしている、実施態様19~27のいずれかに記載の成形タンポン。
(29) 前記挿入部分上に存在する前記溝のうちの少なくとも4つが、前記引出部分上に存在する前記溝からオフセットしている、実施態様28に記載の成形タンポン。
(30) 前記挿入部分上の溝の数が、3~12であり、前記引出部分上の溝の数が、3~12である、実施態様19~29のいずれかに記載の成形タンポン。
(31) 前記挿入部分上の溝の数が、6~10である、実施態様30に記載の成形タンポン。
(32) 前記挿入部分上の溝の数が、8である、実施態様30又は31に記載の成形タンポン。
(33) 前記引出部分上の溝の数が、6~10である、実施態様30~32のいずれかに記載の成形タンポン。
(34) 前記引出部分上の溝の数が、8である、実施態様30~33のいずれかに記載の成形タンポン。
(35) 前記挿入部分上の少なくとも2つの溝がそれぞれ、前記中央部分上に位置する前記肩部を通って前記引出部分上の1つの溝にそれぞれ収束する、実施態様22又は実施態様22に従属するいずれかに記載の成形タンポン。
(36) 前記挿入部分上の少なくとも2対の溝がそれぞれ、前記中央部分上に位置する前記肩部を通って前記引出部分上の1つの溝にそれぞれ収束する、実施態様22又は実施態様22に従属するいずれかに記載の成形タンポン。
(37) 前記挿入部分上の2対の溝にそれぞれ収束する前記引出部分上の2つの溝が、2つの軸:
前記長手方向軸、及び
前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記楕円短軸
によって画定される平面内に位置する、
実施態様19~36のいずれかに記載の成形タンポン。
(38) 前記引出部分上の少なくとも1つの溝が、前記挿入部分上のいかなる溝にも収束しない、実施態様19~37のいずれかに記載の成形タンポン。
(39) 前記挿入部分上の前記溝が、ほぼ均一に分布している、実施態様19~38のいずれかに記載の成形タンポン。
(40) 前記挿入部分の繊維密度が、前記引出部分の前記繊維密度以上である、実施態様19~39のいずれかに記載の成形タンポン。
(41) 生理流体を収集するための実施態様19~40のいずれかに記載の成形タンポンの使用。

Claims (41)

  1. 吸収性タンポンブランクを成形タンポンプレジットに成形するためのプレス機であって、前記プレス機が、前方部分及び後方部分を有する吸収性タンポンブランクを収容するように配置及び構成された中央空洞と、前記中央空洞の中央を通過する前記プレス機の主長手方向軸と、複数の貫通ダイであって、各貫通ダイが、前記中央空洞に面する前記貫通ダイの側面の少なくとも一部分上に押圧面を有し、前記複数の貫通ダイが、前記主長手方向軸の周りに半径方向に配置されている、複数の貫通ダイと、前記複数の貫通ダイを作動させるための少なくとも1つのカムと、
    を備え、
    少なくとも1つの貫通ダイが、第1の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有し、
    少なくとも1つの貫通ダイが、第2の成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、
    プレス機。
  2. 複数の前記貫通ダイが、長手方向に分割されて、複合貫通ダイのグループを作り出し、前記複合貫通ダイが、2つの部分である、前部及び後部を有し、前記複合貫通ダイの全ての前記前部が、前グループを構成し、前記複合貫通ダイの全ての前記後部が、後グループを構成する、請求項1に記載のプレス機。
  3. 前記前グループ及び前記後グループが、独立して作動される、請求項2に記載のプレス機。
  4. 全ての前記貫通ダイが、複合貫通ダイである、請求項2又は3に記載のプレス機。
  5. 少なくとも2つの複合貫通ダイ前部が、同一である、請求項2~4のいずれか一項に記載のプレス機。
  6. 少なくとも2つの複合貫通ダイ後部が、同一である、請求項2~5のいずれか一項に記載のプレス機。
  7. 前記複合貫通ダイのうちの少なくとも2つが、吸収性タンポンプレジットの外面上に、2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置された後部及び前部の押圧面を有し、前記2つの押圧面の先端が、接続点で隣接している、請求項2~6のいずれか一項に記載のプレス機。
  8. 複数の前記複合貫通ダイ後部が、前記主長手方向軸に平行ではない押圧面を有する、請求項2~7のいずれか一項に記載のプレス機。
  9. 前記押圧面が、螺旋状に配置されている、請求項8に記載のプレス機。
  10. 少なくとも2つの隣接する複合貫通ダイが、接続点を有さない前部及び後部の押圧面を有する、請求項2~9のいずれか一項に記載のプレス機。
  11. 少なくとも2つの隣接する複合貫通ダイ前部の前記押圧面及び1つの複合貫通ダイ後部の前記押圧面が、吸収性タンポンプレジットの前記外面上に、3つのセグメントで作製された分岐溝を生成するように配置され、前記3つの押圧面の前記先端が、接続点で隣接している、請求項2~10のいずれか一項に記載のプレス機。
  12. 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも2つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、請求項2~11のいずれか一項に記載のプレス機。
  13. 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも4つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、請求項2~11のいずれか一項に記載のプレス機。
  14. 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも6つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、請求項2~11のいずれか一項に記載のプレス機。
  15. 前記複合貫通ダイ前部のうちの少なくとも8つが、成形長手方向プロファイルを有する押圧面を有する、請求項2~11のいずれか一項に記載のプレス機。
  16. 2つのセグメントで作製された実質的に連続した溝を生成するように配置された前記複合貫通ダイの前記2つの押圧面、及び
    3つのセグメントで作製された分岐溝を生成するように配置された前記複合貫通ダイの前記3つの押圧面
    の前記接続点が、同じ半径方向平面に全てが含まれてはいない、
    請求項7又は請求項7に従属するいずれかの請求項に記載のプレス機。
  17. 成形タンポンプレジットを製造するための方法であって、
    請求項1~16のいずれか一項に記載のプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、
    貫通ダイの第1のグループを作動させて、押圧面の第1のセットで前記タンポンブランクを圧縮する工程と、
    貫通ダイの第2のグループを作動させて、押圧面の第2のセットで前記タンポンブランクを圧縮する工程と、
    貫通ダイの前記グループのうちの1つを部分的に係合解除して、前記対応する押圧面を移送位置に移動させ、したがって、圧縮タンポンプレジットの前方部分が貫通ダイの前記部分的に係合解除されたグループを通過することを可能にする工程と、
    貫通ダイの前記第2のグループを部分的に係合解除する工程と、
    結果として得られる圧縮タンポンプレジットを前記プレス機から搬送装置に排出する工程と、
    を含む、
    方法。
  18. 成形タンポンプレジットを製造するための方法であって、
    請求項2又は請求項2に従属するいずれかの請求項に記載のプレス機にタンポンブランクを導入する工程と、
    前記複合貫通ダイ前部を作動させて、前記複合貫通ダイ前部の前記押圧面で前記プレジット前方部分を圧縮する工程と、
    前記複合貫通ダイ後部を作動させて、前記複合貫通ダイ後部の前記押圧面で前記プレジット後方部分を圧縮する工程と、
    前記複合貫通ダイ後部を部分的に係合解除して、前記複合貫通ダイ後部の前記押圧面から前記プレジット後方部分を解放する工程と、
    前記複合貫通ダイ前部を部分的に係合解除する工程と、
    前記圧縮タンポンプレジットを前記プレス機から搬送装置に排出する工程と、
    前記複合貫通ダイ前部及び前記複合貫通ダイ後部を完全に係合解除する工程と、
    を含む、
    方法。
  19. 長手方向軸と、挿入先端部を有する挿入部分と、引出端部を有する引出部分と、を有する成形タンポンであって、前記挿入部分及び前記引出部分が、中央部分を介して接続されており、各部分が、複数の溝を備えており、
    ・軸方向断面平面内の前記挿入部分の輪郭が、楕円であり、前記楕円が、長軸及び短軸であって、前記長軸が、前記短軸に等しくない、長軸及び短軸と、最大軸方向断面と、を有し、
    ・前記挿入部分の前記輪郭が、少なくとも1つの長手方向断面平面内で湾曲しており、
    ・前記挿入部分上の前記溝が、前記中央部分から前記挿入先端部まで延び、ドーム形状の挿入先端部で融合されている、
    ことを特徴とする、
    成形タンポン。
  20. 長手方向断面平面に従った前記引出部分の前記輪郭の長手方向の両側が、実質的に平行である、請求項19に記載の成形タンポン。
  21. 軸方向断面平面に従った前記引出部分の前記輪郭が、実質的に円形である、請求項19又は20に記載の成形タンポン。
  22. 前記中央部分が、前記挿入部分及び前記引出部分が遷移する肩部を含む、請求項19~21のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  23. 前記挿入部分の前記最大軸方向断面が、前記長手方向軸に沿って、前記中央部分と前記挿入先端部から10mmのところとの間に位置する、請求項19~22のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  24. 前記挿入部分の前記最大軸方向断面の最小直径が、軸方向断面に従った前記引出部分の直径以下である、請求項19~23のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  25. 軸方向断面に従った前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記最小直径と最大直径との比が、1:1~1:4の範囲である、請求項19~24のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  26. 軸方向断面に従った前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記最小直径と前記最大直径との比が、1:1.5~1:2.5の範囲である、請求項25に記載の成形タンポン。
  27. 軸方向断面に従った前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記最小直径と前記最大直径との比が、1:1.7~1:2.0の範囲である、請求項26に記載の成形タンポン。
  28. 前記挿入部分上に存在する前記溝のうちの少なくとも2つが、前記引出部分上に存在する前記溝からオフセットしている、請求項19~27のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  29. 前記挿入部分上に存在する前記溝のうちの少なくとも4つが、前記引出部分上に存在する前記溝からオフセットしている、請求項28に記載の成形タンポン。
  30. 前記挿入部分上の溝の数が、3~12であり、前記引出部分上の溝の数が、3~12である、請求項19~29のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  31. 前記挿入部分上の溝の数が、6~10である、請求項30に記載の成形タンポン。
  32. 前記挿入部分上の溝の数が、8である、請求項30又は31に記載の成形タンポン。
  33. 前記引出部分上の溝の数が、6~10である、請求項30~32のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  34. 前記引出部分上の溝の数が、8である、請求項30~33のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  35. 前記挿入部分上の少なくとも2つの溝がそれぞれ、前記中央部分上に位置する前記肩部を通って前記引出部分上の1つの溝にそれぞれ収束する、請求項22又は請求項22に従属するいずれかの請求項に記載の成形タンポン。
  36. 前記挿入部分上の少なくとも2対の溝がそれぞれ、前記中央部分上に位置する前記肩部を通って前記引出部分上の1つの溝にそれぞれ収束する、請求項22又は請求項22に従属するいずれかの請求項に記載の成形タンポン。
  37. 前記挿入部分上の2対の溝にそれぞれ収束する前記引出部分上の2つの溝が、2つの軸:
    前記長手方向軸、及び
    前記挿入部分の前記最大軸方向断面の前記楕円短軸
    によって画定される平面内に位置する、
    請求項19~36のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  38. 前記引出部分上の少なくとも1つの溝が、前記挿入部分上のいかなる溝にも収束しない、請求項19~37のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  39. 前記挿入部分上の前記溝が、ほぼ均一に分布している、請求項19~38のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  40. 前記挿入部分の繊維密度が、前記引出部分の前記繊維密度以上である、請求項19~39のいずれか一項に記載の成形タンポン。
  41. 生理流体を収集するための請求項19~40のいずれか一項に記載の成形タンポンの使用。
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