本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解析すべきであることを明らかにする。
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
本明細書で特別な説明がない限り、基地局は、3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含むことができる。また、特別な説明がない限り、端末は、UE(user equipment)を含むことができる。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を個別の実施例にして説明するが、それぞれの実施例は互いに組み合わせて用いられてもよい。本開示において、端末の設定(configure)は、基地局による設定を意味してよい。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信して、端末の動作又は無線通信システムで用いられるパラメータの値を設定することができる。
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等なサイズのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、Nf,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2-μmsである。一つのサブフレーム内の2μ個のスロットは、それぞれ0から2μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2μ-1までの番号が与えられる。時間資源は、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。
アンテナポート当たり一つの資源格子がある。図2を参照すると、スロットは時間ドメインで複数のOFDMシンボルを含み、周波数ドメインで複数の資源ブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、一つのシンボル区間も意味する。特別な説明がない限り、OFDMシンボルは簡単にシンボルと称される。以下、本明細書において、シンボルはOFDMシンボル、SC-FDMAシンボル、DFTs-OFDMシンボルなどを含む。図2を参照すると、各スロットから送信される信号はNsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリア(subcarrier)とNslotsymb個のOFDMシンボルからなる資源格子で表現される。ここで、下りリンク資源格子であればx=DLであり、上りリンク資源格子であればx=ULである。Nsize、μgrid、xはサブキャリア間隔構成因子μによる資源ブロック(RB)の個数を示し(xはDLまたはUL)、Nslotsymbはスロット内のOFDMシンボルの個数を示す。NRBSCは一つのRBを構成するサブキャリアの個数であって、NRBSC=12である。OFDMシンボルは、多重アクセス方式によってCP-OFDM(cyclic prefix OFDM)シンボル、またはDFT-S-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと称される。
一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(cyclic prefix)の長さに応じて異なり得る。例えば、正規(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなる場合を例示したが、本発明の実施例は他の個数のOFDMシンボルを有するスロットでも同じ方式で適用される。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、Nsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを送信するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を送信するための参照信号サブキャリア、ガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency、fc)ともいう。
一つのRBは、周波数ドメインでNRBSC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなる資源を資源要素(resource element、RE)またはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslotsymb*NRBSC個の資源要素からなる。資源格子内の各資源要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μgrid、x*NRBSC-1まで与えられるインデックスであり、lは時間ドメインで0からNslotsymb-1まで与えられるインデックスである。
端末が基地局から信号を受信するか基地局信号を送信するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化しなければ、端末がDL信号の復調及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定できないためである。
TDD(time division duplex)またはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する無線フレームの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、またはフレキシブルシンボル(flexible symbol)のうち少なくともいずれか一つからなる。FDD(frequency division duplex)またはペアドスペクトル(paired spectrum)で下りリンクキャリアで動作する無線フレームは、下りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなり、上りリンクキャリアで動作する無線フレームは、上りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなる。下りリンクシンボルでは下りリンク伝送はできるが上りリンク伝送はできず、上りリンクシンボルでは上りリンク伝送はできるが下りリンク伝送はできない。フレキシブルシンボルは、信号に応じて下りリンクで使用されるか上りリンクで使用されるかが決定される。
各シンボルのタイプ(type)に関する情報、つまり、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、及びフレキシブルシンボルのうちいずれか一つを示す情報は、セル特定(cell-specificまたはcommon)RRC信号からなる。また、各シンボルのタイプに関する情報は、追加に特定端末(UE-specificまたはdedicated)RRC信号からなる。基地局は、セル特定RRC信号を使用し、i)セル特定スロット構成の周期、ii)セル特定スロット構成の周期の最初から下りリンクシンボルのみを有するスロットの数、iii)下りリンクシンボルのみを有するスロットの直後のスロットにおける最初のシンボルから下りリンクシンボルの数、iv)セル特定スロット構成の周期の最後から上りリンクシンボルのみを有するスロットの数、v)上りリンクシンボルのみを有するスロットの直前のスロットにおける最後のシンボルから上りリンクシンボルの数を知らせる。ここで、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
シンボルタイプに関する情報が端末特定RRC信号からなれば、基地局はフレキシブルシンボルが下りリンクシンボルなのかまたは上りリンクシンボルなのかを、セル特定RRC信号でシグナリングする。この際、端末特定RRC信号は、セル特定RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルを他のシンボルタイプに変更することができない。特定端末RRC信号は、各スロットごとに当該スロットのNslotsymbシンボルのうち下りリンクシンボルの数、当該スロットのNslotsymbシンボルのうち上りリンクシンボルの数をシグナリングする。この際、スロットの下りリンクシンボルはスロットの最初のシンボルからi番目のシンボルまで連続的に構成される。また、スロットの上りリンクシンボルはスロットのj番目のシンボルから最後のシンボルまで連続的に構成される(ここで、i<j)。スロットにおいて、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
上のようなRRC信号で構成されたシンボルのタイプを、半静的(semi-static)DL/UL構成と呼ぶことができる。先にRRC信号で構成された半静的DL/UL構成において、フレキシブルシンボルは、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)で送信されるダイナミックSFI(slot format information)により、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、又はフレキシブルシンボルと指示されてよい。このとき、RRC信号で構成された下りリンクシンボル又は上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示できるダイナミックSFIを例示する。
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、当該物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
端末の電源がつくか端末が新しくセルに進入すれば、端末は初期セル探索作業を行うS101。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。このために、端末は基地局から主同期信号(primary synchronization signal、PSS)及び副同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルインデックスなどの情報を取得する。次に、端末は基地局から物理放送チャネルを受信し、セル内の放送情報を取得する。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられている情報によって物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信することで、初期セル探索を介して取得したシステム情報より詳しいシステム情報を取得するS102。ここで、端末に伝達されたシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)における物理層(physical layer)で端末が正確に動作するためのセル共通システム情報であって、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1と呼ばれる。
端末が基地局に最初に接続したり、或いは信号送信のための無線リソースがない場合(端末がRRC_IDLEモードである場合)、端末は基地局に対してランダムアクセス過程を行うことができる(段階S103~段階S106)。まず、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)でプリアンブルを送信し(S103)、基地局からPDCCH及び対応のPDSCHでプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。端末に有効なランダムアクセス応答メッセージが受信された場合、端末は、基地局からPDCCHで伝達された上りリンクグラントが示す物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)で、自身の識別子などを含むデータを基地局に送信する(S105)。次に、端末は、衝突解決のために、基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自身の識別子でPDCCHの受信に成功すると(S106)、ランダムアクセス過程は終了する。端末は、ランダムアクセス過程中にRRC層の物理層において端末が正しく動作するために必要な端末特定システム情報を取得することができる。端末がRRC層で端末特定システム情報を取得すれば、端末はRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入する。
RRC層は、端末と無線接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。さらにいうと、基地局と端末は、RRC層において、セル内全ての端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに関する制御、端末能力管理及び保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層での送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC設定は、長い周期において変化せずに維持され得る。
上述した手順後、端末は一般的な上り/下りリンク信号伝送手順としてPDCCH/PDSCH受信S107、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を伝送S108する。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対する資源割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは使用目的に応じてフォーマットが異なり得る。端末が上りリンクを介して基地局に送信する上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(channel quality indicator)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、及びRIは、CSI(channel state information)に含まれる。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を送信する。
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
端末は、電源が入るか新しくセルにアクセスしようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得し、初期セル探索過程を行う。端末は、セル探索過程でセルの物理セル識別子(physical cell identity)NcellIDを検出する。このために、端末は基地局から同期信号、例えば、主同期信号(PSS)及び副同期信号(SSS)を受信して基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を取得する。
図4(a)を参照して、同期信号(synchronization signal、SS)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに分けられる。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期のような時間ドメイン同期及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。図4(a)と表1を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に連続した20RBs(=240サブキャリア)からなり、時間軸に連続した4OFDMシンボルからなる。この際、SS/PBCHブロックにおいて、PSSは最初のOFDMシンボル、SSSは三番目のOFDMシンボルで56~18二番目のサブキャリアを介して送信される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0から付ける。PSSが送信される最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0~55、183~239番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を送信しない。また、SSSが送信される三番目のOFDMシンボルにおいて、48~55、183~19一番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を送信しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて、前記信号を除いた残りのREを介してPBCH(physical broadcast channel)を送信する。
SSは3つのPSSとSSSの組み合わせを介して計1008個の固有の物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を、詳しくは、それぞれの物理階層セルIDはたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有の識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セルID NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す0から335までの範囲内のインデックスN(1)IDと、前記物理-階層セル-識別子グループ内の物理-階層識別子を示す0から2までのインデックスN(2)IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有の物理-階層識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層識別子に連関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。この際、PSSのシーケンスdPSS(n)は以下の数式1のようである。
dPSS(n)=1-2x(m)
m=(n+43N(2)ID) mod 127
0≦n<127
ここで、x(i+7)=(x(i+4)+x(i)) mod 2であり、
[x(6)x(5)x(4)x(3)x(2)x(1)x(0)]=[1110110]と与えられる。
また、SSSのシーケンスdSSS(n)は、次の通りである。
dSSS(n)=[1-2x0((n+m0) mod 127][1-2x1((n+m1) mod 127]
m0=15 floor(N(1)ID/112)+5N(2)ID
m1=N(1)ID mod 112
0≦n<127
ここで、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod 2
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod 2であり、
[x0(6)x0(5)x0(4)x0(3)x0(2)x0(1) 0(0)]=[0000001], [x1(6)x1(5)x1(4)x1(3)x1(2)x1(1)x1(0)]=[0000001]と与えられる。
10ms長さの無線フレームは、5ms長さの2つの半フレームに分けられる。図4(b)を参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが送信されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが送信されるスロットは、ケースA、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。ケースAにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースBにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。ケースCにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースDにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。ケースEにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{8、12、16、20、32、36、40、44}+56*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
図5は、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。図5(a)を参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(radio network temporary identifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(cyclic redundancy check)を付加するS202。基地局は、各制御情報の目的/対象に応じて決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(system information RNTI)、P-RNTI(paging RNTI)、RA-RNTI(random access RNTI)、及びTPC-RNTI(transmit power control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末-特定RNTIはC-RNTI(cell temporary RNTI)、CS-RNTI、またはMCS-C-RNTIのうち少なくともいずれか一つを含む 次に、基地局はチャネルエンコーディング(例えば、polar coding)を行ったS204後、PDCCH伝送のために使用された資源(ら)の量に合わせてレート-マッチング(rate-matching)をするS206。次に、基地局はCCE(control channel element)基盤のPDCCH構造に基づいて、DCI(ら)を多重化するS208。また、基地局は、多重化したDCI(ら)に対してスクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリービングなどの追加過程S210を適用した後、送信しようとする資源にマッピングする。CCEはPDCCHのための基本資源単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6つ)のREG(resource element group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数を集成レベル(aggregation level)と定義する。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16の集成レベルを使用する。図5(b)はCCE集成レベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCE集成レベルの種類とそれによる制御領域で送信されるCCE(ら)を示す。
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCHが送信されるCORESETを示す図である。
CORESETは、端末のための制御信号であるPDCCHが送信される時間-周波数資源である。また、後述する探索空間(search space)は一つのCORESETにマッピングされる。よって、端末はPDCCHを受信するために全ての周波数帯域をモニタリングするのではなく、CORESETと指定された時間-周波数領域をモニタリングして、CORESETにマッピングされたPDCCHをデコーディングする。基地局は、端末にセル別に一つまたは複数のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまでの連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に連続した6つのPRBの単位からなる。図5の実施例において、CORESET#1は連続的なPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続的なPRBからなる。CORESETは、スロット内のいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、図5の実施例において、CORESET#1はスロットの最初のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
端末にPDCCHを送信するために、各CORESETには少なくとも1つ以上の探索空間が存在する。本発明の実施例において、探索空間は端末のPDCCHが送信される全ての時間-周波数資源(以下、PDCCH候補)の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末-特定探索空間(terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間では、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニタリングする。また、端末-特定探索空間は、端末に応じて互いに異なる探索空間の位置で、各端末に割り当てられたPDCCHをモニタリングするように端末別に設定される。端末-特定探索空間の場合、PDCCHが割り当てられる制限された制御領域のため、端末間の探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニタリングすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現か、成功的に検出/受信されていないと表現する。
説明の便宜上、一つ以上の端末に下りリンク制御情報を送信するために、一つ以上の端末が既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTIでスクランブルされたPDCCHをグループ共通(GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を送信するために、特定端末が既に知っている端末-特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末-特定PDCCHと称する。前記共通PDCCHは共通探索空間に含まれ、端末-特定PDCCHは共通探索空間または端末-特定PDCCHに含まれる。
基地局は、PDCCHを介して伝送チャネルであるPCH(paging channel)及びDL-SCH(downlink-shared channel)の資源割当に関する情報(つまり、DL Grant)、またはUL-SCH の資源割当とHARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報(つまり、UL Grant)を各端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック、及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して送信する。基地局は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して送信する。また、端末は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
基地局は、PDSCHのデータがいかなる端末(一つまたは複数の端末)に送信されるのか、当該端末がいかにPDSCHデータを受信しデコーディングすべきなのかに関する情報をPDCCHに含ませて送信する。例えば、特定PDCCHを介して送信されるDCIが「A」というRNTIでCRCマスキングされており、そのDCIが「B」という無線資源(例えば、周波数位置)にPDSCHが割り当てられていることを指示し、「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報など)を指示すると仮定する。端末は、自らが有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニタリングする。この場合、「A」RNTIを使用してPDCCHをブラインドデコーディングする端末があれば、当該端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
表2は、無線通信システムで使用されるPUCCHの一実施例を示す。
PUCCHは、以下の上りリンク制御情報(UCI)を送信するのに使用される。
-SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCH資源を要請するのに使用される情報である。
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答及び/またはPDSCH上の上りリンク伝送ブロック(transport block、TB)に対する応答である。HARQ-ACKは、PDCCHまたはPDSCHを介して送信された情報の受信可否を示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKはビット値1で表され、NACKはビット値0で表される。
-CSI:下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。基地局が送信するCSI-RS(Reference Signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(multiple input multiple output)-関連フィードバック情報は、RI及びPMIを含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート1とCSIパート2に分けられる。
3GPP NRシステムでは、多様なサービスシナリオと多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために、5つのPUCCHフォーマットが使用される。
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達するフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つのRBを介して送信される。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルで送信されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが互いに異なるRBで送信される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末はMbitビットUCI(Mbit=1or2)に応じてサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1つのOFDMシンボル及び1つのPRBの12個のREsにマッピングして送信する。端末が使用可能なサイクリックシフトの個数が12個で、Mbit=1であれば、1bit UCI0と1は、サイクリックシフト値の差が6である2つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。また、Mbit=2であれば、2bit UCI00、01、11、10は、サイクリックシフト値の差が3である4つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して送信される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して送信する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化する互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット2は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つまたは複数個のRBを介して送信される。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルで送信されれば、2つのOFDMシンボルを介して同じシーケンスが互いに異なるRBで送信される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲインを得る。より詳しくは、MbitビットUCI(Mbit>2)はビット-レベルスクランブリングされ、QPSKモジュレーションされて1つまたは2つのOFDMシンボル(ら)のRB(ら)にマッピングされる。ここで、RBの数は1~16のうち一つである。
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して送信される。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。詳しくは、端末は、MbitビットUCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとMsymb=Mbitであり、QPSKを使用するとMsymb=Mbit/2である。端末は、PUCCHフォーマット3にブロック-単位スプレディングを適用しない。但し、端末は、PUCCHフォーマット4が2つまたは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するように、長さ-12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(つまり、12subcarriers)にブロック-単位スプレディングを適用してもよい。端末は、スプレディングされた信号を伝送プリコーディング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を送信する。
この際、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が占めるRBの数は、端末が送信するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCHフォーマット2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報及びCSI情報を共に送信する。もし、端末が送信し得るRBの数がPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得る最大RBの数より大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみ送信する。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するように、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするRBのインデックスはRRC信号からなる。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が時間軸でN個のOFDMシンボルにわたって送信されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、二番目のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットに繰り返し伝送さ得るように構成される。この際、PUCCHが繰り返し送信されるスロットの個数KはRRC信号によって構成される。繰り返し送信されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有するべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのうちいずれか一つのOFDMシンボルでもRRC信号によってDLシンボルと指示されれば、端末はPUCCHを当該スロットから伝送せず、次のスロットに延期して送信する。
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅より小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリア帯域幅のうち一部の連続的な帯域幅からなるBWP(bandwidth part)を構成される。TDDに応じて動作するかまたはアンペアドスペクトルで動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDに応じて動作するかまたはペアドスペクトルで動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPを構成される。端末は、各キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数資源から受信するか送信しなくてもよい。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
基地局は、端末が構成されたBWPのうち活性化されたBWPをDCIと称する。DCIで指示したBWPは活性化され、他の構成されたBWP(ら)は非活性化される。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(bandwidth part indicator)を含ませる。 端末は、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPIを含ませる。
図8は、キャリア集成を説明する概念図である。
キャリア集成とは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用して一つの大きい論理周波数帯域で使用する方法を意味する。以下では説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例示として、全体システム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含み、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、一つ以上の物理的に連続するサブキャリアを含む。図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有するように示したが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは互いに異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリアは周波数軸で互いに隣接しているように示したが、前記図面は論理的な概念で示したものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、互いに異なる中心周波数が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心周波数が使用される。図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアで中心周波数Aが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していないと仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心周波数A、中心周波数Bが使用される。
キャリア集成で全体のシステム帯域が拡張されれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用し、5つのコンポーネントキャリアをいずれも使用して通信を行う。端末B1~B5は20MHzの帯域幅のみを使用し、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C1及びC2は40MHzの帯域幅のみを使用し、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを利用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。図8の実施例では、端末C1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、端末C2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
図9は、端末キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、図9(a)は単一キャリアのサブフレーム構造を示し、図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムはFDDモードの場合一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータ伝送または受信を行う。他の具体的な実施例において、無線通信システムはTDDモードの場合、無線フレームを時間ドメインで上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータ伝送または受信を行う。図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHzコンポーネントキャリア(component carrier、CC)が集まって、60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは、周波数ドメインで互いに隣接するか非-隣接する。図9(b)は、便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示したが、各CCの帯域幅は独立的に決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリア集成も可能である。RRCを介して特定端末に割当/構成されたDL/UL CCを特定端末のサービング(serving)DL/UL CCと称する。
基地局は、端末のサービングCCのうち一部または全部と活性化(activate)するか一部のCCを非活性化(deactivate)して、端末と通信を行う。基地局は、活性化/非活性化されるCCを変更してもよく、活性化/非活性化されるCCの個数を変更してもよい。基地局が端末に利用可能なCCをセル特定または端末-特定に割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、一旦割り当てられたCCのうち少なくとも1つは非活性化されなくてもよい。端末に非活性化されない一つのCを主CC(primary CC、PCC)またはPCell(primary cell)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化されるCCを副CC(secondary CC、SCC)またはSCell(secondary cell)と称する。
一方、3GPP NRは無線資源を管理するためにセル(cell)の概念を使用する。セルは、下りリンク資源と上りリンク資源の組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせと定義される。セルは、DL資源単独、またはDL資源とUL資源の組み合わせからなる。キャリア集成が支援されれば、DL資源(または、DL CC)のキャリア周波数とUL資源(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を意味する。PCCに対応するセルをPCellと称し、SCCに対応するセルをSCellと称する。下りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、上りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはUL PCCである。類似して、下りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、上りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはUL SCCである。端末性能(capacity)に応じて、サービングセル(ら)は一つのPCellと0以上のSCellからなる。RRC_CONNECTED状態にあるがキャリア集成が設定されていないか、キャリア集成を支援しないUEの場合、PCellのみからなるサービングセルがたった一つ存在する。
上述したように、キャリア集成で使用されるセルという用語は、一つの基地局または一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定の地理的領域を称するセルという用語とは区分される。但し、一定の地理的領域を称するセルとキャリア集成のセルを区分するために、本発明ではキャリア集成のセルをCCと称し、地理的領域のセルをセルと称する。
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されれば、第1CCを介して送信される制御チャネルはキャリア指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を利用して、第1CCまたは第2CCを介して送信されるデータチャネルをスケジューリングする。CIFはDCI内に含まれる。言い換えると、スケジューリングセル(scheduling cell)が設定され、スケジューリングセルのPDCCH領域から送信されるDLグラント/ULグラントは、被スケジューリングセル(scheduled cell)のPDSCH/PUSCHをスケジューリングする。つまり、複数のコンポーネントキャリアに対する検索領域がスケジューリングセルのPDCCH領域が存在する。PCellは基本的にスケジューリングセルであり、特定SCellが上位階層によってスケジューリングセルと指定される。
図10の実施例では、3つのDL CCが併合されていると仮定する。ここで、DLコンポーネントキャリア#0はDL PCC(または、PCell)と仮定し、DLコンポーネントキャリア#1及びDLコンポーネントキャリア#2はDL SCC(または、SCell)と仮定する。また、DL PCCがPDCCHモニタリングCCと設定されていると仮定する。端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成しなければCIFがディスエーブル(disable)となり、それぞれのDL CCはNR PDCCH規則に従ってCIFなしに自らのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを送信する(ノン-クロス-キャリアスケジューリング、セルフ-キャリアスケジューリング)。それに対し、端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成すればCIFがイネーブル(ensable)となり、特定のCC(例えば、DL PCC)はCIFを利用してDL CC AのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみならず、他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHも送信する(クロス-キャリアスケジューリング)。それに対し、他のDL CCではPDCCHが送信されない。よって、端末は端末にクロスキャリアスケジューリングが構成されているのか否かに応じて、CIFを含まないPDCCHをモニタリングしてセルフキャリアスケジュールされたPDSCHを受信するか、CIFを含むPDCCHをモニタリングしてクロスキャリアスケジュールされたPDSCHを受信する。
一方、図9及び図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を例示しているが、これと同じまたは類似した構成が3GPP NRシステムにも適用可能である。但し、3GPP NRシステムにおいて、図9及び図10のサブフレームはスロットに切り替えられる。
図11は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が保障される多様な種類の無線通信装置、またはコンピューティング装置で具現される。端末はUE、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)またはAP(Access Point)などと称される。
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ110は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断したスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール120は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121、122、及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz または 52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール220は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を利用して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
図11に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、必要によって基地局200に追加に備えられてもよい。
NR無線通信システムにおいて、端末はハイブリッド自動再送(hybrid automatic repeat request、HARQ)-ACK情報を含むコードブック(codebook)を送信し、下りリンク信号またはチャネルの受信成功可否をシグナリングする。HARQ-ACKコードブックは下りリンクチャネルまたは信号の受信成功可否を指示する一つ以上のビットを含む。ここで、下りリンクチャネルは物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)、半永久的スケジューリング(semi-persistence scheduling、SPS)PDSCH、及びSPS PDSCHを解除(release)するPDCCHのうち少なくとも1つを含む。HARQ-ACKコードブックは、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック(または第1タイプのコードブック)とダイナミック(dynamic)HARQ-ACKコードブック(または第2タイプのコーディング)に区分される。基地局は端末に2つのHARQ-ACKコードブックのうち一つを設定する。端末は端末に設定されたHARQ-ACKコードブックを使用する。
半静的HARQ-ACKコードブックが使用されれば、基地局はRRC信号を使用してHARQ-ACKコードブックのビット数とHARQ-ACKコードブックの各ビットがどの下りリンク信号またはチャネルの受信成功可否を決定する情報を設定する。よって、基地局はHARQ-ACKコードブックの伝送が必要なたびに端末にHARQ-ACKコードブックの伝送に必要な情報をシグナリングする必要がない。
ダイナミックHARQ-ACKコードブックが使用されれば、基地局はPDCCH(またはDCI)を介してHARQ-ACKコードブックの生成に必要な情報をシグナリングする。詳しくは、基地局はPDCCH(またはDCI)の下りリンク割当インデックス(Downlink Assignment Index、DAI)フィールドを介してHARQ-ACKコードブックの生成に必要な情報をシグナリングする。具体的な実施例において、DAIはHARQ-ACKコードブックが含むHARQ-ACKコードブックのビット数とHARQ-ACKコードブックの各ビットがどのチャネルまたは信号の受信成功可否を指示するのかに関する情報を示す。端末はPDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)を介してDAIフィールドを受信する。DAIフィールドの値はカウンタ(counter)-DAIとトータル(total)-DAIに区分される。トータルDAIは、現在のモニタリング機会(MO)までHARQ-ACKコードブックによって受信成功可否が指示される下りリンク信号またはチャンネルの個数を示す。カウンタ-DAIは、現在モニタリング時点の現在セル(cell)までHARQ-ACKコードブックを介して受信成功可否が指示される下りリンク信号またはチャンネルのうち、前記下りリンク信号またはチャンネルの成功可否が指示されるHARQ-ACKコードブックのビットを指示する。PDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)はスケジュールされるPDSCHに当たるカウンタ-DAIの値を含む。また、PDSCHをスケジューリングするPDCCH(またはDCI)はスケジュールされるPDSCHに当たるトータル-DAIの値を含む。端末はPDCCH(またはDCI)がシグナリングする情報に基づいてダイナミックHARQ-ACKコードブックのビット数を決定する。詳しくは、端末はPDCCH(またはDCI)のDAIに基づいてダイナミックHARQ-ACKコードブックのビット数を決定する。
図12は、本発明の一実施例に係る物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel:PUSCH)を送受信するための一例を示すフローチャートである。
図12を参照すると、端末(UE)は基地局(Base Station)から、下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信するための情報を含むRRC設定情報(RRC Configuration Information)を受信する(S12010)。
例えば、RRC設定情報は、端末が下りリンク制御情報を含むPDCCHを検出するための制御リソース集合(control resource set,CORESET)及び探索空間(Search Space)に関する情報を含むことができる。このとき、制御リソース集合に関する情報は、端末がDCIを含むPDCCHを検出できる制御リソース集合の識別子(Identifier:ID)、制御チャネル要素(control channel element,CCE)構成情報、及び制御リソース集合の長さ(duration)又は周波数リソース情報の少なくとも1つを含むことができる。このとき、探索空間に関する情報は、端末がDCIを含むPDCCHを検出できる探索空間の識別子(Identifier:ID)、それぞれの探索空間で検出可能なDCIのフォーマット、検出区間(duration)又はリソース情報の少なくとも1つを含むことができる。
その後、端末は、RRC構成情報に基づき、モニタリング機会(monitoring occasion)でPDCCHを検出し、DCIを受信することができる(S12020)。端末は、RRC設定情報に基づき、サービス及び/又はデータのタイプによってモニタリング機会の特定探索空間でPDCCHを検出し、DCIを取得することができる。
このとき、DCIに含まれるDAIは、DCIのフォーマットによってそれぞれ異なるビットが設定されてよい。例えば、DCI Format 1_0において、DAIは2ビットが設定されてよく、DCI Format 1_1では、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックの場合は1ビット、動的HARQ-ACK(dynamic-HARQ-ACK)コードブックの場合は2ビットが設定されてよい。
次表3は、DCIフォーマットによるDAIのビットの一例を示す。
また、端末には、PDCCH(又は、DCI)を介して、PDSCHの受信又はPUSCHの送信のためのリソースが割り当てられてよい。
その後、端末は、割り当てられたリソースでPDSCHを受信するか、或いはPUSCHを基地局に送信することができる(S12030)。仮に、端末が基地局からPDSCHを受信した場合に、端末は、PDSCHをスケジューリングするPDCCH(又は、DCI)に含まれたDAI値に基づき、受信したPDSCHのACK/NACKを示すHARQ-ACKコードブックを生成し、生成されたHARQ-ACKコードブックを上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)に含めて基地局に送信することができる。このとき、PUSCHは、DCIを介して割り当てられたリソースでスロット間反復送信が行われてよい。
PUSCHを反復送信するために基地局からDCIを介して割り当てられたシンボルは、開始シンボルの位置と割り当てられたリソースの長さ及び反復回数を用いて端末に割り当てられてよく、割り当てられたシンボルが有効でないシンボルであるか、或いは特定シンボルと重なる場合に、当該シンボルでPUSCHは送信されないか、或いは特定シンボルで送信される信号と多重化(multiplexing)して送信されてよい。
例えば、PUSCHの反復送信のためのシンボルとPUCCHを送信するためのシンボルとが重なる場合に、端末は、PUSCHとPUCCHとを多重化して基地局に送信することができる。また、PUSCHの反復送信のために割り当てられたシンボルが下記のようなシンボルと重なる場合に、当該シンボルを有効でないシンボルとして決定(又は、認識)し、当該シンボルではPUSCHの反復送信を行わない。
- CORESET #0のシンボル、
- 半二重(half-duplex)端末の場合、他のセルの下りリンク信号の送信のためのシンボル及びSS/PBCHが送信されるシンボル
- Pcellの半静的(semi-static)下りリンクシンボル
- Pcellの半静的(semi-static)下りリンクシンボル後のギャップシンボル(Gap symbol)
- DCIを介して有効でないシンボルのパターンの適用が指示される場合、RRCシグナリングのビットマップ(bit map)で設定された有効でないシンボル
- SS/PBCHの受信のためのシンボル、
ULプリエンプション指示(UL preemption indication)
プリエンプション指示(preemption indication)は、基地局が、既にスケジュールされたPDSCHのうち一部のリソースをプリエンプション(又は、パンクチャリング(puncturing))して他の端末に下りリンク信号を送信するための指示子を意味する。同様に、基地局が、既にスケジュールされたPUSCHのうち一部のリソースをプリエンプション(又は、パンクチャリング)して他の端末に上りリンク信号を送信するための指示子を送信することができる。これを、ULプリエンプション指示又はULキャンセレーション指示(UL cancelation indication)という。本発明は、ULプリエンプション指示の設計、及びULプリエンプション指示を受信した端末の動作に関する。
本発明の一実施例として、端末は、ULプリエンプション指示を受信するようにRRC信号で構成されてよく、ULプリエンプション指示は、グループ共通(group-common)PDCCHを介して送信されてよい。すなわち、端末は、RRC信号により、ULプリエンプション指示に対する探索空間(search space)、モニタリング(monitoring)周期、RNTI値及び長さが構成されてよく、端末は、前記RNTI値及び長さでスクランブルされたDCIをブラインド復号する。端末は、前記RNTI値でスクランブルされたDCIを探すと、DCIはULプリエンプション指示であると判定できる。
ULプリエンプション指示は、次のような情報を送信することができる。まず、参照ULリソース(reference UL resource)は、次のように決められてよい。参照ULリソースは、UL BWPにおける全PRBを含むことができる。ULプリエンプション指示のモニタリング周期をTINTとすれば、m番目の周期で受信したULプリエンプション指示の参照ULリソースは、下記の式1によって決定されてよい。
式1で、Δoffsetはオフセット(offset)値で、RRCで構成されるか、或いは固定した値などに定めれてよい。好ましくは、オフセット値は、スロットのシンボル数の倍数でよい。また、Δoffset値は、PUSCH処理時間(processing time)によって決定されてよい。例えば、Tproc,2を、PUSCHをスケジュールするPDCCHを受信し、PUSCHを生成するまでにかかる最小時間であると仮定すれば、Δoffsetは、Tproc,2値に比例して増加する値であってよい。例えば、Δoffsetは、ceil(Tproc,2/Symbol_duration)値と与えられてよい。ここで、Symbol_durationは、1 OFDMシンボルの長さである。さらに、端末は、TA(timing advance)を考慮してΔoffsetを決定することができる。すなわち、端末は、Δoffsetを決定するに当たって、TA値による下りリンクフレーム境界(DL frame boundary)と上りリンクフレーム境界(UL frame boundary)との時間差を考慮することができる。さらに、参照ULリソースでは、セル特定(cell-specific)RRC信号で構成された半静的上りリンク/下りリンク割り当て(semi-static DL/UL assignment)によって下りリンクシンボルを除外することができる。さらに、前記下りリンクシンボルの直後に位置しているフレキシブルシンボルを除外することができる。この時、除外するフレキシブルシンボルの数は、1シンボルであるか、或いはRRC信号で構成されてよい。
ULプリエンプション指示は、いずれのシンボルがプリエンプション(又は、パンクチャリング)されるかを知らせるために、参照ULリソースをN個のパートに分け、各パートがプリエンプションされたかを1ビットで示すビットマップ(bit-map)を用いて指示することができる。好ましくは、ビットマップの長さは14ビットである。好ましくは、参照ULリソースは、時間軸で14個のパートに分けられるか、或いは、時間軸で7個のパートに分けられ、各パートが周波数軸で2個のパートに分けられてよい。好ましくは、参照ULリソースがS個のシンボルを有しているとき、時間軸でN個のセットにまとめる方法であり、これに関する本発明の一実施例として、端末はN個のセットを構成するとき、各セットが含むシンボルの数の差異を最大で1個まで許容するように設計されてよい。
参照ULリソースに含まれたS個のシンボルは、時間順に1、2、...、Sに番号が設定されてよい。この場合、前記方式によるN個のセットは、次のように構成される。合計N個のセットのうち、初めのmod(S,N)セットはceil(S/N)シンボルをを含み、残りN-mod(S,N)セットは、floor(S/N)シンボルをを含むことができる。ここで、mod(a,b)は、aをbで割った時に余を返還する関数であり、ceil(x)は、xと等しい又は大きい数のうち、最小の整数を返還する関数であり、floor(x)は、xと等しい又は小さい数のうち、最大の整数を返還する関数である。ここで、mod(S,N)=S-floor(S/N)*Nと表現されてよい。
端末がULプリエンプション指示を受信すると、端末は、ULプリエンプション指示によりプリエンプションされたと指示されたシンボルに該当するPUSCHは上りリンクで送信しない。端末は、ULプリエンプション指示でプリエンプションされたと指示していないシンボルでPUSCHを送信することができる。PUSCHを送信する方法として、端末は、ULプリエンプション指示でプリエンプションされたと指示したシンボル以外の残りシンボルで送信をする時に、プリエンプションされたシンボルと重なるPUSCHは送信せずに捨て、プリエンプションされていないシンボルと重なるPUSCHは送信することができる。さらに他の方法として、端末は、送信可能なシンボルに順次にPUSCHを送信し、残されたPUSCHは送信せずに捨てることができる。図34を参照して、端末に対して14個のシンボルにPUSCHがスケジュールされ、ULプリエンプション指示が5番目のシンボルがプリエンプションされたと指示していると、端末は、5番目のシンボルに上りリンク信号を送信しない。その代わりに、端末は、シンボル1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14にPUSCHを送信しなければならない。端末が送信すべきPUSCHのRE(resource element)は、OFDMシンボルによって分けると、PUSCH#1、PUSCH#2、…、PUSCH#14と番号づけられてよい。すなわち、PUSCH#1は、PUSCHのうち、最初のOFDMシンボルで送信されるPUSCH REを示す。図34(a)を参照して、シンボル1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14に送信するPUSCHは、PUSCH#5以外のPUSCH#1、PUSCH#2、PUSCH#3、PUSCH#4、PUSCH#6、PUSCH#7、PUSCH#8、PUSCH#9、PUSCH#10、PUSCH#11、PUSCH#12、PUSCH#13、PUSCH#14であってよい。図34(b)を参照して、シンボル1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14に送信するPUSCHは、順に、PUSCH#1、PUSCH#2、PUSCH#3、PUSCH#4、PUSCH#5、PUSCH#6、PUSCH#7、PUSCH#8、PUSCH#9、PUSCH#10、PUSCH#11、PUSCH#12、PUSCH#13でPUSCH#14は送信しなくてよい。
端末がULプリエンプション指示を受信すると、端末は、ULプリエンプション指示がプリエンプションされたと示しているシンボルに、送信できなかったPUSCHを他のリソースで送信することができる。このとき、他のリソースは、既にスケジュールされたPUSCHリソースとは異なるリソースであり、スケジュールされたPUSCHリソースよりも時間的に遅い上りリンクリソースである。便宜上、このリソースを追加リソースと呼ぶ。好ましくは、スケジュールされたPUSCHと追加リソースは、周波数領域において同じPRBを有する。本発明の一実施例として、追加リソースは、割り当てられたPUSCHリソースの後に最も早い半静的DL/UL割り当てによる上りリンクシンボルであってよい。本発明の一実施例として、追加リソースは、割り当てられたPUSCHリソースの後に最も早いRRCで構成された半静的DL/UL割り当てによるフレキシブルシンボル又は上りリンクシンボルであってよい。本発明の一実施例として、追加リソースは、割り当てられたPUSCHリソースからAシンボル以後であってよい。好ましくは、Aは、RRC信号で構成される或いは固定したものでよい。
本発明の一実施例として、ULプリエンプション指示によってPUCCHが送信されなか、或いは、PUCCHの送信に失敗した場合に、端末は、PUCCHを介して送信される上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)によって、PUCCHを再送信するか否かが決定できる。例えば、PUCCHの送信がULプリエンプション指示に影響を受けると(例えば、PUCCHの送信のために割り当てられた時間及び周波数リソースであるRE(resource element)がULプリエンプション指示によって指示された時間及び周波数リソースであるREと重なると)、端末は、ULプリエンプション指示によって指示されたリソースと重なるリソースでPUCCHを送信しなく、PUCCHに含まれた上りリンク制御情報(例えば、HARQ-ACKなど)によって追加のリソースでUCIを含むPUCCHを再送信することができる。
本発明のさらに他の実施例として、端末が、第1PUSCH送信をスケジュールする第1PDCCHを第1時点に受信し、第1時点以後の第2時点に、第2PUSCH送信をスケジュールする第2PDCCHを受信した場合、第1PUSCH送信及び第2PUSCH送信が同一の送信ブロック(transport block:TB)の送信のためにスケジュールされると、端末は、第1PDCCHによってスケジュールされた第1PUSCHを送信しなく、第2PDCCHによってスケジュールされた第2PUSCH送信のみを行う。
このとき、第1PUSCHと第2PUSCHを介して送信されるTBが同一であるか否かは、端末が、送信されるPDCCHに基づいて判断してよい。具体的に、TBの同一か否かは、第1PDCCH及び第2PDCCHの2つのPDCCHに含まれて送信されるDCIのHARQ process IDが同一であり、新しいデータか否かを示すnew data indicatorフィールドの値が同一であれば、端末は第1PUSCHと第2PUSCHを介して送信されるTBが同一であると認識(又は、判断)できる。
前記第1PUSCHの送信を実行するか取消すかは、端末のPUSCH処理時間(processing time)によって決定されてよい。具体的に、第2PDCCHの最後のシンボルから特定時間(又は、シンボル)までの間に第1PUSCHの一部又は全部の送信がスケジュールされていると、第1PUSCHの送信は取消すことができない。すなわち、端末は第1PUSCHの送信を行うことができる。逆に、第2PDCCHの最後のシンボルから特定時間(又は、シンボル)以降の第1PUSCHの一部又は全部は送信されなくてよい。
本発明のさらに他の実施例として、端末が第1PUSCH送信をスケジュールする第1PDCCHを第1時点に受信し、第2PUSCH送信をスケジュールする第2PDCCHを第2時点に受信した時に、両PUSCHが少なくとも1シンボルで重なって送信されるようにスケジュールされていると、端末は、第1PUSCH送信を行わず、第2PUSCH送信を行う。前記送信を行わないPUSCHの送信されるか否かは、端末がPUSCH処理時間によって決定してよい。より具体的に、第2PDCCHの最後のシンボルから特定時間(又は、シンボル)の間にPUSCH送信の全部又は一部があると、その送信は取消すことができない。すなわち、端末は送信することができる。逆に、第2PDCCHの最後のシンボルから特定時間(又は、シンボル)以後のPUSCH送信の全部又は一部は送信されない。
しかしながら、同じTBを含むPUSCHの送信をスケジュールするPDCCHを受信する場合、以前にスケジュールされたPUSCHの送信の全部を取消す方法は、周波数効率の観点で周波数の浪費が発生し得る。また、スケジュールされたPUSCHの送信を全体的に取消すことは、周波数効率観点で浪費となり得る。また、場合によって、PUSCHの送信のためのシンボルのうち一部のシンボルでのPUSCH送信を取消す必要性が存在する場合も発生し得る。
これを解決するために、本発明では、送信するCBG(code block group)によってPUSCHの一部分だけを取消す方法を提案する。本発明の実施例として、端末は、上位層からCBGベースの送信が設定された場合に、下記のような動作を行うことができる。
まず、端末は、上位層からCBGの数が構成されてよい。端末は、構成されたCBGの数と同じビット長さを持つCBGTI(code block group transmission indicator)フィールドを、DCI format 0_1で受信することができる。DCI format 0_1は、PUSCHをスケジュールするDCIである。CBGTIフィールドは、送信すべきCBGに対するビットマップを含むことができ、端末は、CBGに対するビットマップから、送信すべきCBGが分かる。端末は、CBGTIフィールドで送信が指示されたCBGを送信するが、送信が指示されなかったCBGを送信してはいけない。
本発明の一実施例として、端末が第1PUSCH送信をスケジュールする第1PDCCHを第1時点に受信し、第1時点以後の第2時点に第2PUSCH送信をスケジュールする第2PDCCHを受信した場合に、両PUSCHが同一TB(transport block)を送信するようにスケジュールされてよい。この場合、第2PDCCHを介してスケジュールされたPUSCHに含まれて送信されるCBGと同じCBGが第1PUSCHで送信されてよい。端末は、第1PUSCH送信において、第2PDCCHがスケジュールしたPUSCHで送信するように指示したCBGと同じCBGがマップされたシンボルの送信を行わなくてよい。逆に、端末は、第1PUSCH送信において、第2PDCCHがスケジュールしたPUSCHで送信するように指示したCBGと同じCBGがマップされたシンボル以外の残りシンボルは続けて送信を行うことができる。
同じTBがスケジュールされた場合、端末が後にスケジュールされたPUSCHを受信しても、前にスケジュールされたPUSCHがUCIと多重化していると、後にスケジュールされたPUSCHはUCIと多重化して送信されてよい。
具体的に、同じTBが第1PUSCH及び第2PUSCHに含まれ、端末が第2PUSCHをスケジュールする第2PDCCHを受信すると、第1PDCCHを介してスケジュールされた第1PUSCHの送信が取消されてよい。しかし、第2PUSCHよりも前にスケジュールされた第1PUSCHがUCIと多重化する場合、第1PUSCHを送信しないと第1PUSCHと多重化しているUCIも共に送信されないため、基地局はUCIを受信できなくなる。したがって、端末は第2PDCCHを受信し、前にスケジュールされた第1PUSCHの全部又は一部が送信されない場合、第1PUSCHがUCIと多重化していると基地局にUCIを送信できないので、UCIを第2PUSCHに多重化して基地局に送信することができる。このとき、UCIの全ての情報が第2PUSCHに多重化して送信されるか、或いは一部の情報だけが第2PUSCHに多重化して送信されてよい。一部の情報は、HARQ-ACK情報を含むことができる。
または、端末は、第2PDCCHのDCIフィールドに、UCI多重化に関連した情報を含んで送信することができる。DCIフィールドは、UCI多重化のために明示的に存在する、或いは、他のDCIフィールドの値から類推されてよく、他のDCIフィールドはベータオフセット指示子フィールドを含むことができる。
前記第1PUSCHの送信を行わない第2PUSCHの送信を行うか否かは、端末のPUSCH処理時間によって決定されてよい。具体的に、PUSCHの送信を取消すPDCCHを受信し、当該PDCCHの最後のシンボルから特定時間(又は、シンボル)の間にPUSCH送信の全部又は一部が存在する場合、第1PUSCHの送信は取消されなくてよい。
すなわち、端末は、同じTBが第1PDCCH及び第2PDCCHを介してそれぞれスケジュールされても、第1PUSCHがPDCCHの最後のシンボルから特定時間(シンボル)の間に一部又は全部が位置すると、第1PUSCHの送信を取消すことができず、第1PUSCHを基地局に送信することができる。逆に、当該PDCCHの最後のシンボルから特定時間(又は、シンボル)以後に位置する第1PUSCHの全部又は一部は取消されて送信されなくてよい。
PUSCH反復送信
3GPP NRリリース(release)16で開発中である強化された(enhanced)超高信頼超低遅延通信(ultra reliable low latency communication,eURLLC)では、遅延時間が低いとともに信頼度が高いサービスを提供するための様々な技術が論議されている。特に、上りリンクでは、遅延時間を減らし、信頼度を上げるために、端末が基地局に物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)を極力早く反復して送信する方式を支援する予定である。本発明の一側面によれば、端末が物理上りリンク共有チャネルを極力速く反復して送信する方式が開示される。
一般に、端末は基地局からPUSCHのスケジューリング情報を受信する。このようなPUSCHのスケジューリング情報は、例えば、PDCCH(又は、DCI)から受信することができる。端末は、受信したスケジューリング情報に基づいてPUSCHを上りリンクで送信する。このとき、DCIに含まれたPUSCH送信のための時間領域の割り当て情報(time domain resource assignment,TDRA)と周波数領域の割り当て情報(frequency domain resource assignment,FDRA)から、PUSCHが送信される時間-周波数リソースが分かる。PUSCHが送信される時間リソースは、連続したシンボルで構成されており、1つのPUSCHがスロットの境界を越えてスケジュールされることは不可能である。
3GPP NRリリース(Release)15では、PUSCHのスロット間反復送信を支援する。まず、端末は、基地局から反復送信回数が設定されてよい。端末に設定された反復送信回数値をKとしよう。端末が、PUSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)をスロットnで受信し、PUSCHをスロットn+kで送信するとの指示があると、端末は、スロットn+kから連続したK個のスロットでPUSCHを送信することができる。すなわち、スロットn+k、スロットn+k+1、...、スロットn+k+K-1でPUSCHを送信することができる。そして、各スロットでPUSCHが送信される時間及び周波数リソースは、DCIで指示したのと同一である。すなわち、各スロットで同じシンボル及び同じPRBでPUSCHが送信されてよい。周波数領域でダイバーシチ利得(diversity gain)を得るために、端末に周波数ホッピング(frequency hopping)が設定されてよい。周波数ホッピングは、スロット内で周波数ホッピングを行うイントラ-スロット(intra-slot)周波数ホッピングと、スロットごとに周波数ホッピングを行うインター-スロット(inter-slot)周波数ホッピングが設定可能である。仮に、端末にイントラ-スロット周波数ホッピングが設定されると、端末は、各スロットにおいてPUSCHを時間領域で半分ずつ分け、半分は、スケジュールされたPRBで送信し、残り半分は、スケジュールされたPRBにオフセット(offset)値を足して求めたPRBで送信する。ここで、オフセット値は、上位層で2個の値又は4個の値が設定され、そのいずれか一つの値がDCIを介して指示されてよい。仮に、端末にインター-スロット周波数ホッピングが設定されると、端末は、PUSCHが送信される奇数番目のスロットでは、スケジュールされたPRBでPUSCHを送信し、偶数番号目のスロットでは、スケジュールされたPRBにオフセット値を足して求めたPRBでPUSCHを送信する。端末は、スロットで反復送信をするとき、特定スロットでPUSCHが送信されるべきシンボルが半静的(semi-static)下りリンクシンボルと構成されていると、端末は、そのスロットでPUSCHを送信しない。送信できなかったPUSCHは、他のスロットに延期(defer)して送信しない。
前述のリリース15の反復送信がeURLLCサービスの提供に適していない理由は、次の通りである。
まず、高信頼度が提供し難い。例えば、1スロットが14シンボルで構成され、PUSCHがシンボル12及びシンボル13で送信されると、次のスロットにもシンボル12及びシンボル13で反復して送信される。次のスロットにおいてシンボル1~11で送信可能であるにもかかわらず送信をしていないため、高信頼度が得難い。
次に、低遅延が提供し難い。例えば、1スロットが14個のシンボルで構成され、高信頼度を得るために、PUSCHがシンボル0~シンボル13で送信されると仮定しよう。基地局が前記PUSCHの受信に成功するためには、PUSCHの最後のシンボル、すなわち、シンボル13を受信しなければならない。したがって、遅延時間がPUSCHの長さによって長くなる問題が発生する。
これを解決するための方法として、本発明の一側面によれば、1スロット内でPUSCHを反復して送信する方法が開示される。より具体的に、端末は、スケジュールされたPUSCHを連続して反復送信することができる。‘連続’との言葉は、1 PUSCHが終わった直後のシンボルからPUSCHが再び送信されることを意味する。このような方法は、ミニ-スロット-レベル(mini-slot-level)PUSCH反復送信又はPUSCH反復タイプBと呼ぶことができ、前述した3GPP NRリリース15の反復送信方法を、スロット-レベル(slot-level)PUSCH反復送信方法又はPUSCH反復タイプAと呼ぶことができる。
ミニ-スロット-レベルPUSCH反復送信では、先に述べたスロット-レベルPUSCH反復送信方法において発生する問題点を解決することができる。
まず、高信頼度が提供できる。例えば、1スロットが14個のシンボルで構成され、PUSCHがシンボル12及びシンボル13で送信されると、次のスロットでシンボル1及びシンボル2で反復して送信されてよい。したがって、直に連続して送信するので、高信頼度を得ることができる。
また、低遅延が提供できる。例えば、1スロットが14個のシンボルで構成され、高信頼度を得るために、PUSCHがシンボル0乃至シンボル1で送信されると仮定しよう。スロット内で反復送信されるので、シンボル2乃至シンボル3で再び送信され、シンボル4乃至シンボル5で反復して送信されてよい。したがって、1スロットの長さが14であるPUSCHを送信するのと類似な信頼度を得ることができる。ただし、この場合、基地局は、チャネル状況によって、全ての反復送信を受信してこそ受信に成功するわけではなく、反復送信の中間に成功することがある。したがって、状況によって、一番目の反復送信が終わるシンボル2以後に送信に成功することにより、遅延時間が低くなり得る。
しかしながら、PUSCHを反復送信するとき、PUSCHの反復送信のためのシンボルとPUCCHの送信のためのシンボルとが重なると、PUCCHの送信のために、反復送信されるPUSCHとPUCCHとは多重化してよい。この場合、反復送信されるPUSCHの中から、PUCCHと多重化するPUSCHを決定しなければならない。すなわち、端末は、PUSCHの反復送信のためのリソースとPUCCHの送信のためのリソースとが重なる場合、PUSCHの反復送信のために割り当てられたリソースの中からPUCCHの多重化のためのリソースを選択し、選択されたリソースでPUSCHとPUCCHとを多重化して基地局に送信することができる。以下、本発明において、リソースは、シンボル及びPRBの少なくとも1つを含むことができる。
以下、本発明において、同じTBで反復送信されるPUSCHのそれぞれをPUSCHリピティション(PUSCH repetition)と称し、PUSCHは、PUSCHリピティション全体を含む。
また、以下、本発明のPUSCH反復送信において名目(Nominal)PUSCHリピティションは、基地局により、PUSCHの反復送信のためにRRC設定情報及び/又は下りリンク制御情報(downlink control information:DCI)で割り当てられたリソースを意味し、実質(actual)PUSCHリピティションは、名目PUSCHリピティションから有効でないシンボルを除外した有効なシンボルだけで構成されたリソースを意味する。
図13~図18は、本発明の一実施例に係るPUSCHが4個のPUSCHリピティションを含む場合の一例を示す図である。
図13は、PUSCHが4回反復して送信される場合の一例を示す図である。
図13を参照すると、一つの端末は、基地局からPUSCH送信をスケジュールするためのPDCCHを受信した場合、遅延を減らし、且つ信頼性を高めるために、同じTBを反復して送信するPUSCH反復送信を行うことができる。
PUSCHリピティションはDMRSを含むことができ、以下、全てのPUSCHリピティションはDMRSを含むと仮定して説明する。図13に示すように、PUSCHの反復送信のためのリソースとPUCCHの送信のためのリソースとが重なる場合が発生し得る。例えば、図13に示すように、二番目のスロットでUCIを送信するためのPUCCHが設定されることがある。このとき、PUCCHを送信するために設定されたリソース(例えば、シンボル)は、PUSCHを反復送信するためのPUSCHリピティションのためのリソース(例えば、シンボル)と重なることがある。仮に、PUCCHが三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)と重なる場合、端末は、2つのチャネルであるPUCCHとPUSCHを一つのシンボルで同時に送信することができず、PUSCHとPUCCHとを多重化させて送信することができる。以下、本発明で提案するPUSCHとPUCCHとを多重化させるための方法について説明する。
(Proposal 1:1つのPUSCHリピティションをPUCCHのUCIと多重化させて送信)
PUSCHが、1つ又はそれ以上のスロットに含まれる複数個のリソースで複数回反復送信される場合に、PUSCHの反復送信のためのリソースで、PUCCHの送信のためのリソースと重なると、端末は、PUSCHの反復送信のためのリソースのうち1つのPUSCHリピティションとPUCCHのUCIとを多重化させて基地局に送信することができる。ここで、リソースは、シンボル又はPRBの少なくとも1つを含むことができる。
Method 1:PUCCHと重なるPUSCHのリソースであるPUSCHリピティションのうち最先頭のPUSCHリピティションと多重化。
図14は、本発明の一実施例として、PUSCHが複数個のリソースで送信される場合に、複数個のリソースのうち最先頭のリソースとPUCCHのUCIとを多重化させる方法の一例を示す。
図14を参照すると、PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHを反復送信するためのリソースとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合に、重なるPUSCHリピティションを含むPUSCHの全てのPUSCHリピティションのうち時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションにおいて、PUCCHを介して送信されるUCIが多重化して送信されてよい。
すなわち、PUSCHの送信のために基地局からDCIを介して割り当てられたリソースであるPUSCHリピティションのうち、常に時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションにおいて、端末が基地局に送信する制御情報であるUCIが多重化してよい。このとき、残りPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよい。例えば、図14に示すように、PUSCHの送信のための4個のPUSCHリピティション(PUSCH rep#0、PUSCH rep#1、PUSCH rep#2、及びPUSCH rep#3)が構成される場合に、PUCCHが三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)及び四番目のPUSCH retition(PUSCH rep#3)と重なることがある。
この場合、端末は、PUCCHを介して送信するUCIを、時間上で最先頭のPUSCHリピティションであるPUSCH rep#0と多重化させて送信し、PUCCHは別に基地局に送信しなくてよい。
すなわち、PUSCHが1つ又はそれ以上のスロットに複数個のリソースで反復送信され、一つのスロットにUCI(例えば、HARQ-ACK、チャネル状態情報など)に対するPUCCHが送信されることがある。このとき、PUSCHの反復送信のためのリソースのうち1つ又はそれ以上とPUCCHの送信のためのリソースが重なる場合、端末は、PUSCHの反復送信のためのリソースのうち最先頭に位置しているリソースとUCIを多重化させて送信することができる。
Method 2:PUCCHと重なるPUSCHのリソースであるPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるスロット内で最先頭に位置しているPUSCHリピティションと多重化。
図15は、本発明の一実施例として、PUSCHが複数個のリソースで送信される場合に、PUCCHが送信されるスロットにおいて最先頭のPUSCHの反復送信のためのリソースとPUCCHのUCIとを多重化させる方法の一例を示す。
図15を参照すると、PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHを反復送信するためのリソースとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUSCHと重なるPUSCHの全てのPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるスロットにおいて時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションで、PUCCHを介して送信されるUCIが多重化して送信されてよい。すなわち、PUSCHの送信のために基地局のDCIを介して割り当てられたリソースであるPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるスロットに含まれたPUSCHリピティションがまず選択され、選択されたPUSCHリピティションのうち、最先頭に位置しているPUSCHリピティションとUCIとが多重化してよい。
このとき、PUCCHが送信されるスロット以外の別のスロットにおけるPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよく、PUCCHが送信されるスロットにおけるPUSCHリピティションのうち、時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティション以外の残りPUSCHリピティションはUCIと多重化しなくてよい。
例えば、図15に示すように、PUCCHが二番目のスロット(slot#1)で送信され、二番目のスロットでPUSCHの反復送信のための二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)が構成される場合に、PUCCHの送信のためのリソースとPUSCHの反復送信のためのリソースとが重なることがある。
この場合、PUCCHが二番目のスロットで三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)と重なることがあり、PUCCHに対するUCIは、二番目のスロットにおけるPUSCHリピティションのうち時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションである二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)で多重化してよく、端末は、UCIがPUSCHと多重化して送信されたので、別途のPUCCHを送信しなくてよい。
図16は、本発明の一実施例として、PUSCHが複数個のリソースで送信される場合、PUSCHの送信のためのリソースと重なるPUCCHの送信のためのリソースの副搬送波間隔及びそれによるスロットを決定するための方法の一例を示す図である。
仮に、PUCCHが送信されるセルの副搬送波間隔(subcarrier spacing)とPUSCHが送信されるセルの副搬送波間隔とが異なる場合、Proposal 1においてPUCCHが送信されるスロットは、2つの方法で解釈できる。第一に、PUCCHが送信されるスロットは、PUCCHが送信されるセルの副搬送波間隔によって決定されるスロットであってよい。そして、PUCCHが送信されるスロットと重なるPUSCHリピティションは、PUCCHが送信されるスロットに含まれたPUSCHリピティションであってよい。第二に、PUCCHが送信されるスロットは、PUCCHと重なるPUSCHが送信されるセルの副搬送波間隔によって決定されるスロットであってよい。
例えば、図16に示すように、第一の方法でPUCCHの副搬送波間隔が決定される場合、PUCCHが送信されるスロットにおけるPUSCHリピティションは、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)であってよい。一方、第二にの方法でPUCCHの副搬送波間隔が決定される場合、PUCCHが送信されるスロットにおけるPUSCHリピティションは、二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)であってよい。
Method 3:PUCCHと重なるPUSCHのリソースであるPUSCHリピティションのうち最先頭のPUSCHリピティションと多重化。
図17は、本発明の一実施例として、PUSCHが複数個のリソースで送信される場合、PUCCHが送信されるリソースと重なるPUSCHの反復送信のためのリソースのうち最先頭に位置しているリソースにおいてPUCCHのUCIを多重化させる方法の一例を示す。
図17を参照すると、PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHを反復送信するためのリソースとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUCCHと重なるPUSCHの全てのPUSCHリピティションのうち時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションにおいて、PUCCHを介して送信されるUCIが多重化して送信されてよい。すなわち、PUSCHの送信のために基地局のDCIを介して割り当てられたリソースであるPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるシンボルと重なるリソースであるPUSCHリピティションがまず選択される。その後、選択されたPUSCHリピティションのうち最先頭に位置しているPUSCHリピティションがPUCCHに対するUCIと多重化してよい。
この場合、PUCCHのためのリソースと重ならないPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよく、PUCCHが送信されるシンボル(又は、リソース)と重なるPUSCHリピティションのうち最先頭に位置しているPUSCHリピティション以外の残りPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよい。
例えば、図17に示すように、PUCCHが送信されるリソースのシンボルが三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)と重なる場合、端末は、PUCCHを介して送信するUCIを三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#3)のうち最先頭に位置しているPUSCHリピティションである三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)において多重化して基地局に送信することができる。この場合、端末は、別途のPUCCHを送信しなくてよい。
具体的に、特定の反復タイプ(例えば、PUSCH反復タイプB)に対するPUSCHが、1つ又は連続した複数個のスロットに、割り当てられた複数個のリソース(PUSCHリピティション)で反復送信され、1つ又はそれ以上のスロットのうちPUSCH送信と重なる単一スロットに、HARQ-ACK及び/又はCSI情報などのようなUCIに対するPUCCHが送信されてよい。この場合、端末は、PUCCHの送信と重なるPUSCHに含まれた複数個のPUSCHリピティションのうち時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションにおいてUCIを多重化させることができる。その後、端末は、UCIと多重化したPUSCHを基地局に送信することができる。
このとき、UCIと多重化するPUSCHリピティションは、基地局によって割り当てられたリソースである名目PUSCHリピティションではなく、実際に、端末がPUSCHの反復送信のために有効なシンボルと判断した実質PUSCHリピティションのうち最先頭のPUSCHリピティションであってよい。
PUSCHリピティションがUCIと多重化するためには、特定条件を満たさなければならない。例えば、UCIと多重化する実質PUSCHリピティションは、1つを超えるシンボルを含まなければならず、UCIを多重化するための処理時間(processing time)を満たさなければならない。
すなわち、基地局から割り当てられたPUSCHの反復送信のためのリソースである名目PUSCHリピティションから有効でないシンボルを除く実質PUSCHリピティションのうち、1つを超えるシンボルを含む実質PUSCHリピティションだけがUCIと多重化してよい。言い換えると、端末は、PUCCHと多重化する実質PUSCHリピティションが1つのシンボルで構成されるということを期待しない。
Method 4:PUCCHが送信されるスロットと重なるPUSCHのリソースであるPUSCHリピティションのうち最先頭のPUSCHリピティションと多重化。
具体的に、PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHを反復送信するためのリソースとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUCCHが送信されるスロットと重なるPUSCHリピティションのうち最先頭に位置しているPUSCHリピティションにおいて、PUCCHに対するUCIが多重化してよい。すなわち、端末は、PUSCHを反復送信するためのPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるスロットと重なるPUSCHリピティションを選択することができる。その後、端末は、選択されたPUSCHリピティションのうち最先頭に位置しているPUSCHリピティションにおいてUCIを多重化して基地局に送信することができる。このとき、PUCCHが送信されるスロットと重ならないPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよく、PUCCHが送信されるスロットと重なるPUSCHリピティションのうち最先頭に位置しているPUSCHリピティション以外の残りPUSCHリピティションでもUCIが多重化しなくてよい。
例えば、図15に示すように、PUCCHが二番目のスロットにおけるリソースで送信され、二番目のスロットがPUSCHが反復送信される二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep #3)と重なることがある。この場合、PUCCHを介して送信されるべきUCIは、二番目のスロットにおける二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep #3)のうち最先頭に位置しているPUSCHリピティションである二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)において多重化して送信されてよく、端末は、別途のPUCCHを送信しなくてよい。
Method 5:PUCCHと重なるPUSCHのリソースであるPUSCHリピティションのうち末尾のPUSCHリピティションと多重化。
図18は、本発明の一実施例として、PUSCHが複数個のリソースで送信される場合、複数個のリソースのうち末尾に位置しているリソースとPUCCHのUCIとを多重化させる方法の一例を示す。
図18を参照すると、PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHを反復送信するためのリソースとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUCCHのUCIとPUSCHとが多重化する上で要求される処理時間(processing time)を満たすために、PUSCHと重なるPUSCHの全てのPUSCHリピティションのうち時間上で末尾に位置しているPUSCHリピティションにおいて、PUCCHを介してUCIが多重化して送信されてよい。すなわち、PUSCHの反復送信のためのPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるリソース(又は、スロット)と重なるPUSCHリピティションが選択されてよい。その後、選択されたPUSCHリピティションのうち時間上で末尾に位置しているPUSCHリピティションにおいてUCIが多重化してよい。PUCCHが送信されるスロットと重ならないPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよく、PUCCHが送信されるスロット(又は、リソース)と重なるPUSCHリピティションのうち末尾に位置しているPUSCHリピティション以外の残りPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよい。
例えば、図18に示すように、PUCCHが送信される二番目のスロットと二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep #3)とが重なることがある。この場合、PUCCHを介して送信されるべきUCIは、二番目のスロットにおける二番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)、三番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#2)、及び四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep #3)のうち時間上で末尾に位置しているPUSCHリピティションである四番目のPUSCHリピティション(PUSCH rep#1)において多重化して送信されてよく、端末は、別途のPUCCHを送信しなくてよい。
Proposal 1のmethod 1~5においてPUCCHとPUSCHリピティションとが重なる場合、UCIを多重化するためのリソースであるPUSCHリピティションを選択するに当たって、下記の2つが考慮されてよい。
第一に、PUSCHリピティションは、PUSCHリピティションにUCIが多重化するための処理時間を満たさなければならない。具体的に、PUSCHリピティションにUCIが多重化するためには、多重化するまでの処理時間が必要である。仮に、処理時間を満たさないPUSCHリピティションが存在する場合、処理時間を満たさないPUSCHリピティションは除外され、処理時間を満たすPUSCHリピティションの中から、UCIが多重化するPUSCHリピティションが選択されてよい。
仮に、全てのPUSCHリピティションが多重化するための処理時間を満たさないと、PUSCHリピティションはUCIと多重化しなくてよい。この場合、端末は、UCIをPUSCHリピティションと多重化させずにPUCCHを介して基地局に送信でき、PUCCHと重なるPUSCHリピティションでPUSCHを送信しなくてよい。
PUCCHの送信によって送信されないPUSCHは、PUCCHの送信後に送信されてよい。
第二に、UCIの送信に対する遅延制限条件が存在し得る。すなわち、UCIが一定時間内に送信されるべき遅延時間制限が存在する場合、端末は、このような遅延時間を満たし得るPUSCHリピティションのみからPUSCHリピティションを選択し、UCIを多重化させることができる。
例えば、UCIの送信のための遅延時間の制限に対する条件が上位層から特定値で構成される場合、端末は、構成された特定値による遅延時間内にUCIを基地局に送信しなければならない。したがって、端末は、このような遅延時間に対する制限条件を満たせない(違反する)PUSCHリピティションを除き、遅延時間に対する制限条件を満たすPUSCHリピティションの中から、UCIを多重化するためのPUSCHリピティションを選択することができる。
すなわち、上位層によって遅延時間に対する制限条件で与えられたシンボル以外のシンボルに位置しているPUSCHリピティションではUCIが多重化しなくてよい。
(Proposal 2:複数個のPUSCHリピティションをPUCCHのUCIと多重化させて送信)
PUSCHが1つ又は連続した複数個のスロットにおける複数個のリソースで複数回反復送信される場合に、PUSCHの反復送信のためのリソースでPUCCHの送信のためのリソースと重なると、端末は、PUSCHの反復送信のためのリソースのうち複数個のPUSCHリピティションとPUCCHとを多重化させて基地局に送信することができる。ここで、リソースは、シンボル又はPRBの少なくとも1つを含むことができる。
Method 0:PUCCHと重なるPUSCHの全てのPUSCHリピティションでPUCCHのUCIを送信
PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHリピティションとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUCCHと重なるPUSCHの全てのPUSCHリピティションにおいてUCIが多重化して送信されてよい。言い換えると、一つのPUSCHに含まれた1つ又はそれ以上のPUSCHリピティションの全部においてUCIが多重化して送信されてよい。
Method 1:PUCCHと重なるPUSCHリピティションでPUCCHのUCIを送信
PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHリピティションとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合に、PUCCHと重なるPUSCHリピティションの全てにおいてUCIが多重化して送信されてよい。言い換えると、PUSCHのPUSCHリピティションの中から、PUCCHが送信されるシンボルと重なるPUSCHリピティションが選択されてよく、選択されたPUSCHリピティションは、PUCCHに対するUCIが多重化して送信されてよい。このとき、PUCCHが送信されるシンボルと重ならないPUSCHリピティションは、UCIと多重化しなくてよい。
Method 2:PUCCHが送信されるスロットに含まれた全てのPUSCHリピティションでPUCCHのUCIを送信
PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHリピティションとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUCCHが送信されるスロットの全てのPUSCHリピティションでUCIが多重化して送信されてよい。言い換えると、PUSCHのPUSCHリピティションの中から、PUCCHが送信されるスロットに含まれるPUSCHリピティションを選択し、選択されたPUSCHリピティションでPUCCHに対するUCIが多重化して送信されてよい。すなわち、PUSCHのPUSCHリピティションのうち、PUCCHが送信されるスロットを選択し、選択されたスロットに含まれるPUSCHリピティションでUCIが多重化して送信されてよい。このとき、PUCCHが送信されないスロットのPUSCHリピティションはUCIと多重化しなくてよい。
Method 3:PUCCHと重なる各スロットの最先頭に位置しているPUSCHリピティションでPUCCHのUCIが多重化して送信
PUCCHを送信するためのリソースとPUSCHリピティションが少なくとも1つのシンボルで重なる場合、PUSCHが送信されるセルからPUCCHが送信されるスロットがまず選択されてよい。その後、選択された各スロットにおけるPUSCHリピティションのうち時間上で最先頭に位置するPUSCHリピティションでUCIが多重化して送信されてよい。
Method 4:PUCCHスロットと重なる各スロットの最先頭に位置しているPUSCHリピティションでPUCCHのUCIが多重化して送信
PUCCHとPUSCHの反復送信のためのPUSCHリピティションとが少なくとも1つのシンボルで重なるとき、PUSCHが送信されるセルからPUCCHが送信されるスロットと重なるスロットがまず選択されてよい。その後、選択されたスロットのうち時間上で最先頭に位置しているPUSCHリピティションでUCIが多重化して送信されてよい。
複数個のPUSCHリピティションでUCIが多重化する場合に、UCIは下記のような方法で送信されてよい。
Method 1:全ての同じUCIが複数個のPUSCHリピティションのそれぞれに多重化する場合に、全ての同じUCIがそれぞれのPUSCHリピティションで反復して送信されてよい。すなわち、基地局は、一つのPUSCHリピティションで多重化したUCIを受信すると、他のPUSCHリピティションを受信しなくとも、一つのPUSCHリピティションに全てのUCIが含まれているので、UCIを成功的に受信することができる。
Method 2:UCIが複数個のPUSCHリピティションで多重化する場合に、UCIは、PUSCHリピティションにできるだけ均等に分けて送信されてよい。すなわち、UCIが複数個のPUSCHリピティションで多重化すると、UCIは、多重化する複数個のPUSCHリピティションのそれぞれに均等なビットに分けられて含まれ、送信されてよい。
このとき、UCIは、最大で1ビットまでの差を有するように均等にPUSCHリピティションで多重化してよい。例えば、UCIが、HARQ-ACK、CSI type 1及びCSI type 2などを含む場合、UCIがXビットずつN個のPUSCHリピティションに均等に分けられて含まれてよい。このとき、mod(X,N)個のPUSCHリピティションにはceil(X/N)ビットのUCIが多重化し、残りN-mod(X,N)個のPUSCHリピティションにはfloor(X/N)ビットのUCIが多重化してよい。
Method 3:一つのスロットに含まれたPUSCHリピティションではUCIができるだけ均等に分けられて送信されてよい。すなわち、同じスロットに含まれたPUSCHリピティションではUCIが均等なビットに分けられて多重化してよく、異なるスロットのPUSCHリピティションではUCIが分けられて送信されなくてよい。
本発明のさらに他の実施例として、PUCCHとPUSCHとが少なくとも一つのシンボルで重なる場合、端末は、下記のような場合にPUSCHを送信せず、PUCCHを送信することができる。
- その第一:PUSCHで送信されるUL-SCHの優先順位がPUCCHで送信されるUCIの優先順位よりも低い場合に、PUCCHと重なるPUSCHは送信されず、PUCCHだけが送信されてよい。このとき、優先順位は、PUSCHとPUCCHをスケジュールするPDCCHを介して指示されてもよく、上位層によって構成されてもよい。
- その第二:UCIをPUSCHに多重化して送信するためのPUSCHのリソースがないか、不足する場合に、PUCCHと重なるPUSCHは送信されず、PUCCHだけ送信されてよい。例えば、1シンボルのPUSCHとPUSCHのDMRSシンボルがPUSCHの最後のシンボルに位置し、UCIがDMRSシンボルの直後のシンボルで多重化しなければならない場合、UCIを多重化させて送信するためのリソースが存在しない。この場合、UCIをPUSCHで多重化できないため、端末はPUSCHを送信せず、PUCCHを送信することができる。
すなわち、PUSCHリピティションとUCI(例えば、HARQ-ACK及び/又はCSI情報など)とが多重化する場合に、PUSCHリピティションは、2つ以上のシンボルで構成されてよい。言い換えると、端末は、PUCCHと重なるPUSCHリピティションは1個以上のシンボルを含むと仮定することができる。
UCIをPUSCHで多重化させて送信するためのPUSCHリソースがないか、不足した場合(例えば、1シンボルのPUSCHとPUSCHのDMRSシンボルがPUSCHの最後のシンボルに位置し、UCIがDMRSシンボルの直後のシンボルで多重化しなければならない場合など)に、UCIが送信されるリソースがないため、UCIはPUSCHで多重化することが不可能にある。この場合、端末は、PUCCHと重なるリソースでPUSCHを送信せず、PUCCHを送信することができる。または、端末は、当該リソースでPUSCHを送信し、PUCCHを送信しなくてもよい。または、PUSCHとPUCCHのうち送信されるチャネルがPDCCHを介して端末に指示されてよい。例えば、後で送信されたPDCCHが指示するチャネルが送信され、それ以外のチャネルは送信されないか、或いは、PDCCHが送信するDCIにより、送信されるチャネルが決定されてよい。
具体的に、PUSCHをスケジュールするDCIに含まれた特定フィールドが特定コードポイント(code point)を指示する場合に、PUCCHは送信されず、PUSCHが送信されてよい。ここで、特定コードポイントは、ベータ_オフセット(beta_offset)値が0となるように指示される場合であってよい。ベータ_オフセットは、ベータ_オフセット指示子(beta_offset indicator)というDCIフィールドによって指示され、ベータ_オフセットのUCIがPUSCHに多重化する時に占めるREの数を決定するために用いられるパラメータである。
上の第二の方法においてPUSCHのDMRSシンボルの次のシンボルでUCIをPUSCHに多重化して送信するためのリソースがないか、不足する場合(例えば、PUSCHのDMRSシンボルがPUSCHの最後のシンボルに位置しているため、DMRSシンボルの次のシンボルがないか、或いは、PUSCHのDMRSシンボルの次のシンボルがあってもシンボルのRE数が十分でないため、十分のコードレート(code rate)を満足させながらUCIを送信することができない場合など)に、当該UCIはDMRSシンボルの直前に位置するシンボルの追加のREを用いて多重化してよい。一例として、PUSCHのDMRSがマップされたシンボルの直後のシンボルからその後のシンボルでUCIを順にマップして多重化させる。UCIのマッピング中に多重化に必要なREが不足する場合、DMRSがマップされたシンボルの直前のシンボルからその前のシンボルでUCIを順にマップして多重化させる。
さらに他の例として、DMRSがマップされたシンボルの次のシンボルと前のシンボルに交互にUCIをマップさせ、PUSCHと多重化させることができる。すなわち、DMRSがマップされたシンボルの直後のシンボルでまずUCIをマップして多重化させる。仮に、UCIを多重させるために必要なREが不足すると、DMRSがマップされたシンボルの直前シンボルでUCIがマップされる。その後、依然としてUCIの多重化に必要なREが不足する場合、DMRSがマップされたシンボルの次のシンボルの次のシンボルでUCIがマッピングして多重化する。その後にもUCIが全てマップされず、REが不足している場合には、DMRSがマップされたシンボルの直前のシンボル以前のシンボルでUCIがマップされて多重化してよい。このように、UCIは、DMRSがマップされたシンボルを中心に以前シンボルと以後シンボル交互にマップされてよい。さらに他の例として、DMRSがマップされたシンボル以外の残りシンボルのうち、無条件に、時間上で最先頭に位置しているシンボルから順にUCIがマップされて多重化してよい。
仮に、DMRSがマップされたシンボルにDMRSでマップされていないリソース(例えば、RE)が存在する場合、そのリソースはUCIの多重化に用いられてよい。例えば、まず、DMRSシンボルの直後シンボルから以降のシンボルでUCIが順にマップされて多重化してよい。仮に、UCIの多重化に必要なREが不足すると、DMRSがマップされたシンボルにおいてDMRSがマップされていないREにUCIをマップして多重化させる。その後、UCIの多重化のために必要なREが不足する場合、DMRSがマップされたシンボルの以前シンボルからその前のシンボルにUCIが順にマップされて多重化してよい。
さらに他の実施例として、まず、DMRSがマップされたシンボルの直後のシンボルでUCIがマップされてよい。その後、UCIの多重化のために必要なREが不足する場合、DMRSがマップされたシンボルにおいてDMRSがマップされていないリソース(例えば、RE)にUCIがマップされて多重化してよい。仮に、UCIの多重化に必要なREが不足すると、DMRSがマップされたシンボルの直前のシンボルにUCIがマップされて多重化してよい。
仮に、UCIの多重化のためのREがさらに必要になると、DMRSがマップされたシンボルの直後のシンボル以後のシンボルとDMRSがマップされたシンボルの直前のシンボル以前のシンボルの順にUCIを順次にマップして多重化させることができる。このように、DMRSシンボルを中心に以後シンボルと以前シンボルに交互にUCIがマップされてよい。
さらに他の実施例として、無条件に、全てのシンボルのうち時間上で最先頭に位置しているシンボルから順次にUCIが多重化してよい。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、優先順位(priority)の低いHARQ-ACKを送信するためのPUCCHと、優先順位の高いSR(scheduling request)を送信するためのPUCCHとが少なくとも1つのシンボルで重なる場合に、UCIを送信する方法に関する。
NR Rel-15では、SRを送信するPUCCHとHARQ-ACKを送信するPUCCHとが少なくとも1シンボルで重なると、下記のように動作した。
SR with PUCCH format 0+HARQ-ACK with PUCCH format 1の場合、すなわち、SRを送信するためのPUCCH format 0とHARQ-ACKを送信するためのPUCCH format 1のリソースが重なる場合に、端末は、HARQ-ACK with PUCCH format 1を送信し、SR with PUCCH format 0は送信しなかった(ここで、SRはpositive SRである場合に限り得る)。ただし、SRの優先順位が相対的に高いため、SRを送信しないことは正しい動作でない場合がある。
上のような不具合を解決するために、次のような方法を提案する。
Method 1:PUCCH format 1の残っているビットにSRの情報が含まれて送信されてよい。
具体的に、PUCCH format 1の場合、最大で2ビットの情報を送信することができる。仮に、HARQ-ACKが1ビットであれば、1ビットが残ることになる。PUCCH format 0で送信されるSRは、1ビットで表現されてよい。例えば、0はnegative SRであり、1はpositive SRである。PUCCH format 1の残っている1ビットにSRの情報を含め、1ビットのHARQ-ACKと1ビットのSRとが連結されて2ビットの情報が作られてよく、2ビットのHARQ-ACKとSRがPUCCH format 1で送信されてよい。
仮に、HARQ-ACKが2ビットである場合、2ビットのHARQ-ACKをバンドリング(bundling)して1ビットにし、バンドリングされた1ビットのHARQ-ACKと1ビットのSRとを連結して2ビットのHARQ-ACとSRが含まれた情報が生成されてよい。生成された情報は、PUCCH format 1に含まれて端末に送信されてよい。このとき、HARQ-ACKバンドリングは、HARQ-ACKの2ビットがいずれもACKを示す場合に1であり、残りの状況はいずれも0にすることを意味する。
Method 2:送信されるPUCCH formatによってSRとHARQ-ACKの情報が異なって判断されてよい。具体的に、PUCCH format 0は、12個のCS(cyclic shift)値によって情報を伝達することができる。仮に、positive SRである場合に、端末は、12個のCSのうち、既に設定された(又は、定められた)CS値でPUCCH format 0を送信することができる。Negative SRである場合に、HARQ-ACK情報を伝達するためのPUCCH format 1がそのまま基地局に送信されてよい。Positive SRの場合に、HARQ-ACK情報とSR情報は、異なるCS値を持つPUCCH format 0で送信されてよい。ここで、1ビットのHARQ-ACKである場合は、下記の通りでよい。
NACKに該当するCS値とACKに該当するCS値の差は6であってよい。ここで、6の差が発生するように両CSの値を決めることは、最も遠く離れている2つのCS値を決定するのと同一であってよい。そして、NACKに該当するCS値は、HARQ-ACKと重ならず、Positive SRだけを送信するために用いられるCS値であってよい。
ここで、2ビットのHARQ-ACKである場合は、下記の通りでよい。
NACK、NACKに該当するCS値、NACK、ACKに該当するCS値、ACK、ACKに該当するCS値、及びACK、NACKに該当するCS値は順に、3の差が発生してよい。ここで、3の差が出るように4個のCS値を決めることは、最も均等に離れている4個のCS値を決めるのと同一であってよい。
そして、4個のCS値のうち、隣接した2つのCS値に該当する2ビットのHARQ-ACKは、最大で1ビットの値のみ異なってよく、NACK、NACKに該当するCS値は、HARQ-ACKと重ならず、Positive SRのみを送信するために用いられるCS値であってよい。基地局は、まず、PUCCH format 0とPUCCH format 1のうち、上りリンクで送信されたPUCCHフォーマットを判定する。仮に、PUCCH format 0が送信されたと判断されると、Positive SRが送信されたと認識でき、PUCCH format 1が送信されたと判断されると、Negative SRが送信されたと認識できる。すなわち、送信されるPUCCHフォーマットによってSRの種類が認識されてよい。その後、HARQ-ACK情報が判断されてよい。例えば、PUCCH format 1が送信される場合、PUCCH format 1をデコードしてHARQ-ACK情報が判断されてよく、PUCCH format 0が送信される場合、PUCCH format 0のCS値を用いてHARQ-ACK情報が判断されてよい。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、高い優先順位のSRと低い優先順位のPUSCHとが少なくとも1つのシンボルで重なる状況である。NR Rel-15では、次のような動作が定義されている。仮に、SR機会(SR occasion)(positive SRの場合に送信が可能なシンボル)にPUSCHがスケジュールされると、端末はPUSCHを送信し、SRは送信しない。これは、既に端末がPUSCHで情報を送信できるので、他の上りリンクで情報送信を要請するSRは送信する必要がないためである。ただし、前述したように、SRが高い優先順位(priority)を有すると、既に送信するようにスケジュールされたPUSCH以外の他の高い優先順位の上りリンク送信のためにSR送信が必要である。そのために次の方法を提案する。
スケジュールされたPUSCHのうち一部のリソースが、SR送信のためのリソースとして予約されてよい。そして、PUSCHは、SR送信のためのリソースを使用せず、当該リソースをレートマッチ(rate match)又はパンクチャリング(puncturing)する。SR送信のためのリソースは下記のように決定されてよい。
まず、SR機会と同じシンボルでSR送信のためのリソースが予約されてよい。例えば、SR送信のためのリソースがスロットの偶数番目のシンボルに位置する場合に、偶数番目シンボルでPUSCHの一部のリソースはSRの送信のためのリソースとして予約されてよい。すなわち、SR機会の周期を用いて、PUSCHでSR送信のためのリソースが予約されてよい。SR機会の周期と同じ周期でPUSCHでSR送信のためのリソースが予約されてよい。また、SR機会のシンボル数と同じシンボル数のPUSCHの一部のリソースが、SR送信のためのリソースとして予約されてよい。
そして、positive SRの場合、SR送信のためのリソースで、SR機会で送信されるのと同じPUCCHフォーマットを持つSRが送信されてよい。仮に、SR送信のためのリソースとして予約されたリソースが、PUSCHのDMRSとして用いられるリソースと重なる場合に、SR送信のためのリソースとして予約されたリソースはドロップ(drop)されてよい。すなわち、このリソースは、SR送信のために予約されなくてよい。
さらに他の実施例として、端末は、DMRSをSR送信のためのリソース以外のシンボルで送信でき、SR送信のために予約されるリソースのPRBは、PUSCHの末端側に位置しているPRBが用いられてよい。例えば、最低インデックスのPRB又は最高インデックスのPRBが用いられてよい。さらに他の実施例として、SR送信のために予約されるリソースのPRBは、SR機会と最も隣接したPRBであってよい。
本発明のさらに他の実施例として、端末が基地局に、PUCCHがマップされるリソースが他のPUCCHのリソースと重複又は衝突(collision)する場合、それぞれのPUCCHのUCIが多重化するか、或いは新しいPUCCHリソースで送信することができる。すなわち、UCIが時間限定(time-sensitive)情報を含む場合に、新しいPUCCHリソースを選択する方法を提案する。
Method 1:PUCCHを送信するためのリソースが重複又は衝突する場合に、端末は、次の方法により、1つのスロットでUCIを送信するためのPUCCHリソースを選択することができる。1段階として、端末は、当該スロットに構成されたPUCCHリソースから、URLLC UCI(又は、高い優先順位を有するUCI)を送信するためのPUCCHがマップされたリソースの最後のシンボル以後のシンボルにマップされるPUCCHリソースを除外する。すなわち、URLLCのUCIよりも後に終わるPUCCHリソースは除外されてよい。
その後、2段階として、端末は、URLLCのUCI(又は、高い優先順位を有するUCI)の送信のためのPUCCHリソースの最後のシンボルと同じ位置のシンボル又は以前シンボルが最後のシンボルであるPUCCHリソースのうち、一連の順序でPUCCHリソースでUCIの送信が可能か否かを順次検査する。このとき、一連の順序は、各PUCCHが含むREの個数とモジュレーションオーダー(modulation order)、及び/又はコードレート(code rate)に基づいて決定されてよい。
具体的に、一連の順序は、REの個数とモジュレーションオーダー、及びコードレートを乗じた値の昇順の順に決定されてよい。PUCCHリソースでUCIの送信が可能か否かは、送信するUCIの長さがPUCCHを介して送信され得るビットのサイズよりも小さい場合に、可能であると決定されてよい。
一つのスロットでUCIを送信するためのPUCCHリソースは、処理タイムラインを満たさないPUCCHリソースを除いて選択されてよい。このような過程により、端末はUCIを送信するための一つのPUCCHリソースを選択することができる。
Method 2:PUCCHを送信するためのリソースが重複又は衝突する場合に、端末は、次の方法により、一つのスロットでUCIを送信するためのPUCCHリソースを選択することができる。第1段階として、端末は、当該スロットに構成されたPUCCHリソースの最後のシンボルのうち、最先頭に位置しているシンボルを選択する。第2段階として、端末は、第1段階で選択されたシンボルに対応するPUCCHリソースを選択する。仮に、選択されたシンボルに対応するPUCCHリソースが2つ以上であれば、PUCCHリソースは一連の順序で整列されてよい。このとき、一連の順序は、method1らおけると同じ方法で決定されてよい。その後、一連の順序によって整列されたPUCCHリソースの中から、UCIを送信するPUCCHリソースが選択されてよい。
第1段階及び第2段階で選択されたPUCCHリソースで端末はUCIを送信することができる。仮に、選択されたPUCCHリソースで端末がUCIを送信出できない場合(例えば、選択されたPUCCHリソースがコードレートを超える、端末の処理時間を満たさない、或いはUCIの遅延条件を満たさない場合)に、端末は、当該PUCCHリソース以外の残りPUCCHリソースの中から、第1段階及び第2段階により一つのPUCCHリソースを選択することができる。このような段階により、端末はUCIを送信するための一つのPUCCHリソースを選択することができる。
Method 3:端末は、URLLC UCI(又は、優先順位の高いUCI)以外の残りUCIを多重化させるためのPUCCHリソースを選択してUCIを送信することができる。
Method 3は、Rel-15の方式を用いる。Rel-15の方式は、時間領域で重なるPUCCHリソースのうち、REの数、モジュレーションオーダー、及び/又はコードレートを乗じた値に基づき、PUCCHリソースを昇順で整列し、順次に、UCIの送信が可能か否かを判断する方法である。
このように、URLLC UCI(又は、優先順位の高いUCI)以外の残りUCIを多重化して送信するための第1PUCCHリソースとURLLC UCI(又は、優先順位の高いUCI)が送信される第2PUCCHは、下記のように多重化してよい。まず、第1PUCCHリソースが第2PUCCHリソースよりも早く終わるか、或いは同時に終わり(例えば、第1PUCCHリソースの最後のシンボルが第2PUCCHリソースの最後のシンボルと同一であるか、或いは以前シンボルである場合)、第1PUCCHリソースに第2PUCCHリソースのURLLC UCIを多重化できる場合に、端末は、URLLCと第1PUCCHリソースのUCIとを多重化させて全て第1PUCCHリソースで送信することができる。この場合、第1PUCCHリソースは、URLLC UCIを送信するための処理時間を満たさなければならない。そうでないと、URLLC UCIは第1リソースのUCIと多重化することが不可能である。
仮に、第1PUCCHリソースが第2PUCCHリソースよりも遅く終わり(例えば、第1PUCCHリソースの最後のシンボルが第2PUCCHリソースの最後のシンボル以後に位置する場合)、第1PUCCHリソースにUCIを多重化できない場合に、端末は、第1PUCCHリソースを送信せず、第2PUCCHリソースでURLLCリソースを送信することができる。
本発明で提案する方法は、2シンボルのPUCCH format 0でHARQ-ACKが送信されるようにスケジュールされた場合に、当該PUCCHがSRの送信のための2つのPUCCHと重なる状況でSRとHARQ-ACKを送信するための方法である。ここで、SRを送信するPUCCHのフォーマットは、PUCCH format 0を含むことができる。Rel-15 NRでは、SRを送信する1つのPUCCHとHARQ-ACKを送信するためのPUCCH format 0とが時間上で重なる場合に、下記のような方法を用いてSRとUCIを送信することができる。
仮に、PUCCHの1ビットでHARQ-ACKが送信され、SRを送信するPUCCHがHARQ-ACKを送信するためのPUCCHと重なる場合に、SRがnegative SRであれば、HARQ-ACKはCS(cyclic shift)値として0(NACK)と6(ACK)のいずれか一つを送信することができる。
SRを送信するPUCCHがHARQ-ACKを送信するためのPUCCHと重なり、SRがpositive SRである場合に、端末はCS値として3(NACK+positive SR)と9(ACK+positive SR)のいずれか一つを基地局に送信することができる。すなわち、positive SRとHARQ-ACKとが重なる場合に、端末は、negative SRがHARQ-ACKと重なる場合のCS値に3を足して送信することができる。
仮に、PUCCHの2ビットでHARQ-ACKが送信され、SRを送信するPUCCHがHARQ-ACKを送信するためのPUCCHと重なる場合に、HARQ-ACKはCS値として0(NACK,NACK)、3(NACK,ACK)、6(ACK,ACK)及び/又は9(ACK,NACK)のいずれか一つの値が送信されてよい。SRがHARQ-ACKと重なり、positive SRである場合に、CS値でUCIを送信することができる。例えば、CS値として1(NACK,NACK,positive SR)、4(NACK,ACK,positive SR)、7(ACK,ACK,positive SR)及び/又は10(ACK,NACK,positive SR)のいずれか一つの値が送信されてよく、送信されたCS値によってHARQ-ACKとSRが認識できる。この場合、positive SRと重なると、positive SRのCS値は、negative SRの場合におけるCS値に1を足した値であってよい。
Rel-15 NRでは、2つ以上のSRとHARQ-ACKを送信するためのPUCCH format 0が時間領域で重なる状況は考慮していない。ただし、Rel-16のURLLCサービスを提供するためには、上りリンクでより短い周期のSRが設定される必要性がある。したがって、HARQ-ACKを送信するためのPUCCH format 0が2シンボルであるとき、2つのSRを送信するPUCCHと重なることがある。この場合、2つのSRとHARQ-ACKを送信する方法が必要である。
Method 1:2つのSRのうち一つのSRを、HARQ-ACKと共に送信し、他のSRは送信されずにドロップ(drop)されてよい。そして、Rel-15で用いられた方法と同一に、一つのSRとHARQ-ACKはCS値を用いて送信されてよい。2つのSRのうち、HARQ-ACKと送信されるSRは、下記の3つの方法で決定されてよい。
1)SRのIDを用いて、HARQ-ACKと共に送信されるSR、及び送信されずにドロップされるSRが判断されてよい。例えば、低いIDを有するSRは、常に送信されるSRとして判断されるか、或いは、高いIDを有するSRは、常に送信されるSRとして判断されてよい。
2)時間領域の割り当て情報を用いて、送信されるSRが判断されてよい。例えば、2つのSRをそれぞれ送信するPUCCHのうち、時間領域において前に位置するPUCCHが、常に送信されるSRと判断されてよい。これとは逆に、2つのSRを送信するPUCCHのうち、時間領域において後に位置するPUCCHに対するSRが、常に送信されるSRと判断されてよい。
3)SRの優先順位によって、送信されるSRが判断されてよい。SRの優先順位は、上位層(例えば、RRCシグナリング)によって設定されてよい。端末は、常に高い優先順位を有するSRを、常に送信されるSRと決定できる。
Method 2:2つのSRとHARQ-ACKは、CSで区分して送信されてよい。HARQ-ACKが2ビットである場合に、2つのSRとHARQ-ACKは、下記のような方法によってCSで送信されてよい。ここで、HARQ-ACK値が0であればNACK、1であればACKを意味する。
一番目のSRと二番目のSRは、1)SR IDの昇順、2)SRが送信されるPUCCHのシンボルの昇順、又は3)SRの優先順位の昇順、によって決定されてよい。すなわち、2つのSRのうち、一番目のSRがpositiveであれば、Rel-15においてSRと2ビットのHARQ-ACKを送信する前述の方法と同様に、negative SRを送信するためのCS値に1を足した値であるCSを送信し、二番目のSRがpositiveであれば、negative SRを送信するためのCS値に2を足した値であるCSが送信されてよい。
次表4は、SR及びHARQ-ACKによるCS値の一例を示す。
HARQ-ACKが1ビットである場合に、2つのSRと1ビットのHARQ-ACKは、SRがpositiveか又はnegativeかによって決定されたCS値によって送信されてよい。例えば、2つのSRのうち、一番目のSRがpositiveであれば、Rel-15でSRと1ビットのHARQ-ACKを送信する方式と同様に、negative SRを送信するためのCS値に3を足した値が送信され、二番目のSRがpositiveであれば、negative SRを送信するためのCS値に4を足した値が送信されてよい。
次表5は、SR及びHARQ-ACKによるCS値の一例を示す。
このような方法により、SRとHARQ-ACKを送信するためのそれぞれのPUCCHが重なる場合にも、CSの値を用いてHARQ-ACKとSRの情報を端末に送信することができ、端末は、受信したSRの値によって、HARQ-ACKがACKかNACKか、及びSRがpositiveかnegativeかが認識できる。
<Proposal 3:PUSCHの反復送信のためのリソースで有効でない特定シンボルを除く有効なシンボルでのみPUSCHを反復送信>
図19~図22は、本発明の一実施例に係るPUSCH反復送信のためのスロットフォーマットの一例を示す図である。
図19は、PUSCHの反復送信のために割り当てられたリソースの一例を示す図である。
図19を参照すると、PUSCHの反復送信のためのリソースは、基地局から開始シンボルインデックス及び割り当てられたリソースの長さが送信されることによって割り当てられてよい。
具体的に、基地局は端末に、PUSCHの反復送信のための一番目のPUSCHリピティションに対する時間領域のリソース割り当て情報を送信する。リソース割り当て情報は、開始シンボルインデックスS、シンボルの長さL及び反復回数Kを含むことができる。端末は、受信したリソース割り当て情報に基づき、PUSCHの反復送信のためのシンボルを決定する。ここで、一番目のPUSCHリピティション直後のシンボルで連続して次のPUSCHリピティションが送信されてよい。すなわち、図19で、リソース割り当て情報に基づき、PUSCHの反復送信のための一番目のPUSCHリピティション(repetition #0)が決定され、その直後のシンボルで反復送信のための二番目のPUSCHリピティション(repetition#1)が決定されてよい。
PUSCH反復送信のためのPUSCHリピティションがスロットの境界を越えると、当該PUSCHリピティションは、スロットの境界を基準にして分けられてよい。
また、一つのPUSCHリピティションが半静的上りリンク/下りリンク構成(semi-static UL/DL configuration)によって設定された下りリンクシンボル又はSS/PBCHブロックと重なると、当該PUSCHリピティションは、下りリンクシンボルと重ならないシンボルでPUSCHリピティションを送信することができる。さらに、端末は、上りリンク/下りリンク構成によって設定された下りリンクシンボル直後のフレキシブルシンボルもPUSCHリピティションから除外できる。
例えば、図19に示すように、一番目のPUSCHリピティションの開始シンボルのインデックスは4であり、長さが4、反復送信回数が5であると、基地局から送信されたリソース割り当て情報で与えられたとき、三番目のPUSCHリピティション(repetition #2)はスロット境界を越えるので、スロット境界を基準にPUSCHリピティションは分けられる。
このような方式は、PUSCHリピティションがスロット境界で分けられるとき、一つのPUSCHリピティションが持つシンボルの数が過度に少なくなるという不具合がある。これを解決するための本発明の一実施例は、端末は、PUSCHリピティションが1シンボルのみで構成されると、そのPUSCHリピティションは送信しなくてよい。これは、PUSCHリピティションが1シンボルのみで構成されると、当該シンボルでDMRS以外のデータを送信できないためであるみな。さらには、PUSCHリピティションで送信しなければならないDMRSシンボルの数よりもPUSCHリピティションが送信するシンボルの数が少ない又は等しいと、端末は、当該PUSCHリピティションを送信しなくてよい。
図20は、PUSCHの反復送信のために割り当てられたリソースのさらに他の一例を示す図である。
図20を参照すると、PUSCHの反復送信のためのリソースは、スロット境界によって異なって設定されてよい。
具体的に、基地局は端末に、PUSCHの反復送信のための時間領域のリソース割り当て情報を送信する。リソース割り当て情報は、開始シンボルインデックスS、シンボルの長さL及び反復回数Kを含むことができる。端末は、前記開始シンボルからL*K個のシンボルがスロット境界を越えたか否か確認する。仮に、L*K個のシンボルがスロット境界を越えていないと、一番目のPUSCHリピティションは、前記開始シンボルから始まってL個のシンボルで構成され、以降のK-1個のPUSCHリピティションは、一番目のPUSCHリピティションの直後のシンボルから連続して始まり、L個のシンボルを占めることができる。
開始シンボルからL*K個のシンボルがスロット境界を越えると、端末は、L*K個のシンボルをスロット境界を基準に分けることができる。例えば、図20に示すように、PUSCHの開始シンボルのインデックスは4であり、長さが4、反復送信回数が5であると、時間領域のリソース割り当て情報によって端末に与えられたとき、開始シンボルのインデックス4から20個のシンボルがスロット境界を越えるので、端末は、20個のシンボルをスロット境界を基準に分けることができる。したがって、図20では、2個のPUSCHリピティションが送信されてよい。
図21は、PUSCHの反復送信のために割り当てられたリソースのさらに他の一例を示す図である。
図21を参照すると、PUSCHは、反復送信のために割り当てられたリソースがスロット境界を含んでいる場合、当該リソースではPUSCHが送信されなくてよい。
具体的に、基地局は端末に、PUSCHの反復送信のための時間領域のリソース割り当て情報を送信する。リソース割り当て情報は、開始シンボルインデックスS、シンボルの長さL及び反復回数Kを含むことができる。端末は、リソース割り当て情報に基づき、PUSCHを反復送信するためのPUSCHリピティションが送信されるシンボルを決定する。すなわち、図21に示すように、一番目のPUSCHリピティション(repetition #0)が、リソース割り当て情報に含まれた開始シンボルインデックス及びシンボルの長さに基づいて決定されてよい。その後、一番目のPUSCHリピティションの直後のシンボルから連続して次のPUSCHリピティションが送信されてよい。
ただし、二番目のPUSCHリピティション(repetition #1)後には、スロットに含まれたシンボルが2個しかないため、スロット境界を越えて次のスロットで2個のシンボルがさらに割り当てられなければならない。すなわち、スロットの境界により、一番目のスロットでは2個のシンボルが割り当てられ、二番目のスロットで2個のシンボルがさらに必要である。この場合、端末は、当該リソースである以前スロットにおける最後の2個のシンボル及び次のスロットにおける最初の2個のシンボルではPUSCHを送信しなく、その後のシンボルで割り当てられた三番目のPUSCHリピティション(repetition #2)でPUSCHを再び反復送信することができる。すなわち、図21で(仮にスロット境界で送信が可能であったならば三番目のPUSCHリピティションとして送信されたはずの)一番目のスロットにおける最後の2シンボルと二番目のスロットにおける最初の2シンボルは、スロット境界と重なるので送信されない。
また、一つのPUSCHリピティションが、半静的上りリンク/下りリンク構成(semi-static UL/DL configuration)によって設定された下りリンクシンボル又はSS/PBCHブロックと重なると、当該PUSCHリピティションは、下りリンクシンボルと重ならないシンボルでPUSCHリピティションを送信することができる。さらに、端末は、上りリンク/下りリンク構成によって設定された下りリンクシンボル直後のフレキシブルシンボルもPUSCHリピティションから除外できる。
図22は、PUSCHの反復送信のために割り当てられたリソースのさらに他の一例を示す図である。
図22を参照すると、PUSCHは、反復送信のために割り当てられたリソースがスロット境界を含んでいる場合に、スロット境界に位置しているシンボルは、以前PUSCHリピティション及び以後PUSCHリピティションに含まれてよい。
具体的に、基地局は端末に、PUSCHの反復送信のための時間領域のリソース割り当て情報を送信する。リソース割り当て情報は、開始シンボルインデックスS、シンボルの長さL及び反復回数Kを含むことができる。端末は、リソース割り当て情報に基づき、PUSCHを反復送信するためのPUSCHリピティションが送信されるシンボルを決定する。
ここで、一番目のPUSCHリピティション(repetition #0)の直後の次シンボルで連続して次のPUSCHリピティションが送信される。仮に一つのPUSCHリピティションに割り当てられたシンボルがスロット境界を越えると、端末は、当該PUSCHリピティションに割り当てられたシンボルをスロット境界を基準に分け、分けたシンボルを同一スロットの隣接したPUSCHリピティションに含めることができる。同一スロットの隣接したPUSCHリピティションがないと、端末は、これらのシンボルでPUSCHリピティションを送信することができる。
例えば、図22に示すように、三番目のPUSCHリピティションに割り当てられたシンボルがスロット境界を越えている。スロット境界によって2シンボルずつ分けることができ、一番目のスロットにおける最後の2シンボルは、以前PUSCHリピティション(repetition #1)に含まれてよく、二番目のスロットにおける最初2シンボルは、後のPUSCHリピティション(repetition #2)に含まれてよい。
図19~図22で、PUSCHの反復送信のためのPUSCHリピティションを決定するときに、PUSCHリピティションが送信されるセルの半静的下りリンク/上りリンク構成によって設定された下りリンクシンボル及び/又はSS/PBCHブロックが用いられている。さらに、端末は、下記のシンボルとPUSCHリピティションのためシンボル
とが重なる場合に、当該シンボルは、PUSCHリピティションが送信されるセルの半静的下りリンク/上りリンク構成によって設定された下りリンクシンボル及び/又はSS/PBCHブロックと重なるシンボルと同一に見なされてよい。
すなわち、PUSCHリピティションのために割り当てられたリソースが特定シンボルと重なる場合に、当該シンボルは有効なシンボルでないと認識し、有効なシンボルでのみPUSCHリピティションを送信することができる。このとき、基地局によって割り当てられたリソースを、名目PUSCHリピティション(nominal PUSCH repetition)といい、名目PUSCHリピティションから有効でないシンボルを除外し、実質的にPUSCHの反復送信が可能なリソースを、実質PUSCHリピティション(actual PUSCH reptition)という。
1)半静的下りリンクシンボル(semi-static DL symbol)及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボル
基地局によりPUSCHリピティションの送信のためにリソース割り当て情報によって割り当てられたシンボルと半静的上りリンク/下りリンク構成(semi-static UL/DL configuration)によって設定された下りリンクシンボルとが重なる場合に、端末は、当該シンボルを有効でないシンボルと認識し、半静的上りリンク/下りリンク設定によって設定された下りリンクシンボルと重ならないシンボルでPUSCHリピティションを送信することができる。また、半静的上りリンク/下りリンク構成(semi-static UL/DL configuration)によって下りリンクと指示されたシンボル後のシンボル(例えば、フレキシブルシンボルなど)も有効でないシンボルと認識されてよい。
例えば、上位層シグナリング(例えば、RRC configuration)によって下りリンクと指示されたシンボルは、PUSCHリピティションのための有効でないシンボルと考慮されてよい。また、下りリンクと指示されたシンボルの最後のシンボル以後の少なくとも1つのシンボルは、有効でないシンボルと考慮されてよい。このとき、少なくとも1つのシンボルは、下りリンクから上りリンクへと送信方向を変更するためのギャップシンボル(gap symbol)であってよい。
また、SS/PBCHブロックを受信するためのシンボルと重なるシンボルも、有効でないシンボルと認識されてよい。例えば、システム情報又は構成情報によってSS/PBCHブロックを受信するために指示されたシンボルは、PUSCHリピティションのための有効でないシンボルと考慮されてよい。
2)CORESET#0と重なるシンボル
PBCHで指示されたCORESET#0と重なるシンボルは、有効でないシンボルと判断され、端末は、基地局によってPUSCH送信で割り当てられたシンボルであっても、CORESET#0と重なるシンボルではPUSCHを反復送信できない。ここで、PBCHで指示されたCORESET#0は、端末の初期セル接続のために用いられるべきである。このため、CORESET#0を構成するシンボルは、上りリンクチャネル又は信号の送信に用いられてはならない。したがって、基地局によって送信される、端末が送信するシンボルの開始インデックス及び長さを含むリソース割り当て情報を用いて、端末はPUSCHの反復送信のために割り当てられたリソースである名目PUSCHリピティションが認識できる。その後、端末は、名目PUSCHリピティションから、CORESET#0に関連したシンボルを有効でないシンボルと認識して除くことができる。
すなわち、基地局から送信されたリソース情報によって指示された初期接続手順のために用いられるリソースセットであるCORESET#0のシンボルは、有効でないシンボルと認識されてよい。
例えば、特定タイプ(例えば、Type B)のPUSCHリピティションに対し、端末は、PUSCHリピティションの送信に有効でないシンボルを決定することができる。具体的に、初期接続のためのCORESETであるCORESET#0において初期接続のためのPDCCHを検出するための特定タイプの探索空間(search space)として指示されたシンボルは、PUSCHリピティションを送信するための有効でないシンボルと考慮されてよい。
ここで、PBCHによって受信されるMIB(Master Information Block)又はSIB(System Information Block)のパラメータにより、CORESET#0と初期接続のためのPDCCHを検出するための特定タイプの探索空間(search space)が指示されてよい。
このとき、PBCHによって指示されたCORESET#0でモニターされるPDCCHは、システム情報ブロックをスケジュールし、SI-RNTIでスクランブルされてよい。
すなわち、CORESET#0と重なるシンボルは、図19~図22で説明したPUSCHリピティションが送信されるセルの半静的下りリンク/上りリンク設定によって下りリンク送信のために指示されたシンボル、SS/PBCHブロックの受信のために指示されたシンボルと共に有効でないシンボルと判断されてよい。
3)他のセルの下りリンクシンボル
端末が半二重能力(half duplex capability)のみを有する場合(すなわち、端末が同時に一つのセルで受信し、他のセルで送信できない端末である場合)、他のセルで下りリンクチャネル及び信号の受信が指示又は設定されていると、下りリンクチャネル及び信号の受信のためのシンボルと重なるシンボルでは上りリンク信号を基地局に送信できない。したがって、半二重能力のみを支援する端末は、PUSCHリピティションのために設定されたシンボルが他のセルで下りリンクシンボルと設定(又は、指示)されると、当該シンボルを有効でないシンボルと認識し、PUSCHリピティションの送信のために使用しない。
例えば、Pcellの半静的下りリンク/上りリンク構成(semi-static DL/UL configuration)によって下りリンクシンボルとして設定されたシンボルと重なるシンボルは、PUSCHリピティションの送信のために利用できない有効でないシンボルである。ここで、Pcell(或いは、プライマリーセル)は、端末に複数のセルが設定された搬送波集成(carrier aggregation)において一つのセルである。複数のセルのうち、最低インデックスを持つセルをPcell(或いは、プライマリーセル)と呼ぶことができる。
例えば、端末が下記のような条件を満たし、半二重動作のみを支援する場合に、PUSCHリピティションのために基地局から送信されたリソース割り当て情報によって割り当てられたシンボルと、他のセルでSS/PBCHブロックの受信のために指示されたシンボルとが重なる場合、端末は、当該シンボルを有効でないシンボルと考慮できる。
また、一つのセルでにおいて位層の構成情報によって下りリンクと指示されたシンボル、又は一つのセルにおいて下りリンクチャネル及び信号の受信のために設定されたシンボル(例えば、CSI-RS、PDCCH、又はPDSCHなど)と重なるシンボルは、PUSCHリピティションの送信のために有効でないシンボルと考慮されてよい。
または、端末がPUSCHを送信しようとするサービングセルと他のセルのSS/PBCHブロックを受信するために設定されたシンボルと重なるシンボル、又はPBCHによって指示されたCORESET #0でPDCCHをモニタリングするために設定されたシンボルの少なくとも1つは、PUSCHリピティションの送信のために有効でないシンボルと考慮されてよい。
4)RRCによって設定されたシンボル
端末は、上位層パラメータによってPUSCHリピティションの送信のために有効でないシンボルと設定されたシンボルでは、PUSCHリピティションを送信しなくてよい。
基地局は、上位層信号のパラメータを用いて端末に、PUCCHリピティションのために有効でないシンボルのパターン情報をビットマップ形式で設定できる。ビットマップ形式のパターンの各ビットは、各シンボルの有効性を示す。例えば、ビットマップのビット値が1である場合に、当該ビット値に対応するシンボルは有効でないシンボルを意味する。
上位層によって設定された有効でないシンボルのパターン情報は、PDCCHによって送信されるDCIに含まれた指示子によって適用されてよい。すなわち、DCIは、上位層信号によって設定された有効でないシンボルのパターン情報の適用されるか否かを示す指示子を含むことができ、端末は、DCIを介して受信された指示子の値によって、上位層信号によって設定されたシンボルのパターン情報を適用することができる。
例えば、DCIで送信された指示子の値が1である場合に、端末は、有効でないシンボルのパターン情報を適用することができ、パターン情報のビットマップに対するそれぞれのビットに対応するシンボルを、PUSCHリピティションの送信のために有効でないシンボルと認識できる。端末は、PUSCHリピティションのために割り当てられたシンボルからパターン情報によって有効でないシンボルを除く残りのシンボルでPUSCHリピティションを送信することができる。
5)1)~4)のいずれか一つに該当するシンボル以後の少なくともG個のシンボル
上述した1)~4)に該当し、有効でないシンボルと考慮されるシンボルの最後のシンボル後に位置するG個のシンボルは、有効でないシンボルと認識されてよい。例えば、1)で説明した半静的下りリンクシンボル(semi-static DL symbol)及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボルの最後のシンボル以後のG個のシンボル、2)で説明したPBCHで指示したCORESET#0でPDCCHをモニタリングするためのシンボルの最後のシンボル以後G個のシンボル、3)で説明した端末が半二重動作のみを支援する場合に、他のセルの下りリンクシンボルの最後のシンボル以後のG個のシンボル、及び4)で説明したRRCによって有効でないシンボルと設定されたシンボルの最後のシンボル以後のG(Gは、整数)個のシンボルの少なくとも1つは、PUSCHリピティションを送信するために有効でないシンボルと考慮されてよい。
このとき、2)~5)のシンボルは、少なくとも1)で説明したシンボル以外の残りシンボルの中から決定されてよい。すなわち、2)~5)のシンボルは、PUSCHリピティションが送信されるセルの半静的下りリンク/上りリンク構成によってフレキシブル(flexible)シンボル及び/又は上りリンクシンボルと設定されたシンボル又は半静的下りリンク/上りリンク構成がない場合、全てのシンボルの中から決定されてよい。これは、1)で決定されたシンボルと2)~5)で決定されたシンボルとが重なることなく設定されるためである。
上述したように、PUSCHリピティションの送信のために利用できないシンボルは、少なくとも下記のシンボルのいずれか一つを含むことができる。
1)半静的下りリンクシンボル(semi-static DL symbol)及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボル
2)CORESET#0と重なるシンボル
3)他のセルの下りリンクシンボル
4)RRCによって有効でないシンボルとして設定されたシンボル
5)1)~4)に該当するシンボルの最後のシンボル以後の少なくともG個のシンボル
端末は、PUSCHリピティションのために基地局のリソース割り当て情報で割り当てられたリソースである名目PUSCHリピティションから上記のような有効でないシンボルを除いたリソースである実質PUSCHリピティションでPUSCHを反復して送信することができる。
1)~5)で説明した5種類のシンボルは、PUSCHの反復送信のために基地局によって割り当てられたシンボルに該当してもPUSCHの送信のために用いられることが不可能であり、基地局のスケジューリング/送信の有無によって下記のように区別されてよい。以下、1)~5)に該当するシンボルを、有効でないシンボル(invalid symbol)集合と定義する。
第1タイプに該当する有効でないシンボル集合は、端末による上りリンク送信が必ず不可能なシンボルの集合である。
例えば、第1タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、1)で説明したシンボルの一部によって構成されたシンボル集合であってよい。1)に該当するシンボルのうち、半静的下りリンク/上りリンク構成によって設定された下りリンクシンボルであるため、端末は、当該下りリンクシンボルで上りリンク送信ができない。
または、第1タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、1)で説明したシンボルの一部によって構成されたシンボル集合であってよい。1)に該当するシンボルのうち、SS/PBCHブロックを受信するためのシンボルは、第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれてよい。SS/PBCHブロックを受信するためのシンボルは、基地局が下りリンク送信のために使用するので、端末は当該シンボルでSS/PBCHブロックを受信しなければならない。このため、端末は、当該シンボルで上りリンク送信を行うことができない。
または、第1タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、3)に該当するシンボルで構成されたシンボル集合であってよい。3)に該当するシンボルは、端末が半二重動作のみを支援する場合に、一つのセルの下りリンクシンボルを受信するために用いられるシンボルであるため、半二重動作のみを支援する端末は、当該シンボルで上りリンク送信を行うことができない。
または、第1タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、1)又は3)に該当するシンボルのうち少なくとも1つのシンボルで構成されたシンボル集合であってよい。すなわち、1)で説明した半静的下りリンクシンボル(semi-static DL symbol)及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボル、及び/又は3)で説明した端末が半二重動作のみを支援する場合に、参照セルの下りリンク信号の送信のためのシンボルのうち少なくとも1つのシンボルは、第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれてよい。すなわち、第1タイプの有効でないシンボル集合は、1)及び3)に該当する全てのシンボルで構成されるか、1)及び3)に該当するシンボルのうち一部のシンボルでのみ構成されてよい。
第2タイプの有効でないシンボル集合は、端末による上りリンク送信が必ずしも不可能ではないシンボル(すなわち、状況によって上りリンク送信が可能であるシンボル)の集合である。
例えば、第2タイプの有効でないシンボル集合は、前述した有効でないシンボルのうち、2)に該当するシンボルで構成されたシンボル集合であってよい。前述した2)に該当するシンボルは、PBCHによって指示されたCORESET#0でPDCCHをモニターするためのシンボルを意味する。基地局は、CORESET#0でPDCCHを送信してもよいが、送信しなくてもよい。したがって、基地局が当該シンボルでPDCCHを送信しない場合、端末は、PDCCHをモニターするためのシンボルで上りリンク信号を送信することができる。
また、PDCCHが検出された場合に、PDCCHをモニターするためのシンボルのうち、PDCCHが検出されたシンボル以後のシンボルにも端末は上りリンク信号を送信できるため、端末は当該シンボルでPUSCHの反復送信が可能であり得る。
このとき、前述したように、1)のSS/PBCHブロックを受信するためのシンボル~5)に該当するシンボルは、1)のPUSCHリピティションが送信されるセルの半静的下りリンク/上りリンク構成によって下りリンクシンボルと設定されたシンボル以外のシンボルを意味する。
また、第2タイプの有効でないシンボル集合は、前述した有効でないシンボルのうち、5)に該当するシンボルで構成されたシンボル集合であってよい。5)に該当するシンボルは、1)~4)に該当するシンボルの最後のシンボル以後に位置する少なくともG個のシンボルを意味する。
5)に該当するシンボルは、1)~4)に該当するシンボルで送信される信号を端末が受信した後、上りリンク送信のために、下りリンク受信から上りリンク送信へのスイッチング(RX-to-TX switching)のために用いられるシンボルである。ただし、端末は、1)~4)に該当するシンボルで常に下りリンクチャネル又は信号を受信するわけではないので、下りリンクチャネル又は信号を受信しない場合には、下りリンク受信から上りリンク送信へとスイッチングするためのシンボルがなくてもよい。
例えば、1)で半静的下りリンク/上りリンク構成によって下りリンクシンボルと設定されたシンボルでは、下りリンクチャネル/信号がスケジューリング又は設定された場合にのみ下りリンク信号が送信されて受信されるので、常に下りリンク信号が送信されるシンボルではない。また、1)でSS/PBCHブロックは基地局により送信されるが、端末は、特定の場合、SS/PBCHブロックを受信しないでスキップ(skip)又は飛ばしてもよい。2)に該当する場合にも、PBCHによって指示されたCORESET#0でPDCCHをモニターするためのシンボルは、基地局がモニタリングのためのシンボルでPDCCHを送信してもよく、送信しなくてもよい。したがって、端末は、特別な場合に、当該シンボルでPDCCHを受信せずにスキップ又は飛び越えしてよい。また、3)で端末が半二重動作のみを支援する場合に、一つのセルで下りリンク信号を送信しても、端末は、特定の場合、送信される信号を受信せずにスキップ又は飛び越えしてもよい。また、4)の場合にも、基地局によって有効でないシンボルと設定された場合であるので、上位層信号によって有効でないシンボルのパターン情報がDCIの指示子で適用されなくてもよく、当該シンボルで下りリンク信号が送信されなくてよい。したがって、このような場合、RX-to-TXスイッチングのためのシンボルが不要であり、端末は、当該シンボルで上りリンク送信が可能であり得る。
または、第2タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、2)~5)に該当するシンボルのうち少なくとも1つのシンボルで構成されたシンボル集合であってよい。すなわち、第2タイプの有効でないシンボル集合は、2)~5)に該当する全てのシンボルで構成されるか、又は2)~5)に該当するシンボルのうち一部のシンボルでのみ構成されてよい。
第1タイプの有効でないシンボル集合と第2タイプの有効でないシンボル集合は、互いに重複して含まれるシンボルはなく、両シンボル集合の和集合は、有効でない全体シンボルの集合と同一であってよい。すなわち、第2タイプの有効でないシンボル集合は、第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボル以外の残りシンボルのみを含むことができる。
好ましくは、第1タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、1)及び3)に該当するシンボルで構成されてよく、第2タイプの有効でないシンボル集合は、有効でないシンボル集合から第1タイプに該当するシンボルを除く残りのシンボルのみを含むことができる。
基地局は端末に、PUSCHの反復送信のためのPUSCHリピティションをスケジュールすることができる。ここで、PUSCHリピティションをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)は、一番目の名目PUSCHリピティションの開始シンボルのインデックスと長さを含むことができ、PUSCHリピティションが反復送信される反復回数をさらに含むことができる。端末は、前記PDCCH(又は、DCI)を受信することができ、受信したPDCCH(又は、DCI)の開始シンボルインデックス及び長さに基づき、一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルとPUSCHリピティションの反復回数に関する情報を取得することができる。
端末は、一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルの直後に、長さがLである二番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルを決定することができる。ここで、長さLは、一番目の名目PUSCHリピティションの長さと同一である。続いて、二番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルの直後に、長さがLである三番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルが決定されてよい。この過程は、PDCCH(又は、DCI)から取得したPUSCHリピティションの反復回数に基づき、該当するPUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルが決定されるまで反復されてよい。
端末は、決定された名目PUSCHリピティションとしてスケジュールされたシンボルが、有効でないシンボル集合に含まれたシンボルと重なるかどうか判断し、重なるシンボルを有効でないシンボルと認識し、スケジュールされたシンボルから除外する。すなわち、端末は、有効でないシンボルと重なるシンボルでPUSCHリピティションを送信しない。端末は、前記重なるシンボル以外の残りシンボルのうち、スロット境界を越えない連続したシンボルを集めて、実際にPUSCHの送信のための実質PUSCHリピティションを決定することができる。
有効でないシンボル集合に該当するシンボルのうち一部のシンボルは、特定の状況においてPUSCHリピティション送信に用いられてよいが、常にPUSCHリピティション送信から除外されてもよい。例えば、前述した有効でないシンボル集合に該当する1)~5)のシンボルのうち、上りリンク送信が必ず不可能であるシンボル(第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボル)は、実際にPUSCHの送信のための実質PUSCHリピティションを決定する過程で除外することが好ましいが、特定の条件で上りリンク送信が必ずしも不可能ではないシンボル(第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボル)は、実質PUSCHリピティションを決定する過程で選択的に除外することが好ましい。
本発明の第1実施例として、端末は、決定された一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルが、第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルと重なる場合に、当該シンボルは、名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから除外する。ただし、第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルと重なるシンボルは、一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから除外されない。すなわち、端末は、第1タイプの有効でないシンボル集合と重なるシンボルでのみ名目PUSCHリピティションを送信しない。端末は、第1タイプの有効でないシンボルと重なるシンボル以外の残りシンボルのうち、スロット境界を越えない連続したシンボルを集めて、実際にPUSCHが送信される実質PUSCHリピティションを決定することができる。
端末は、決定された一番目の名目PUSCHリピティション以後の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルが、第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボル又は第2タイプの有効でないシンボル集合と重なるシンボルであれば、PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから除外する。すなわち、端末は第1タイプの有効でないシンボル集合と重なるシンボルと第2タイプの有効でないシンボル集合と重なるシンボルでは、名目PUSCHリピティションを送信しない。端末は、第1タイプ及び第2タイプの有効でないシンボル集合と重なるシンボル以外の残りシンボルのうち、スロット境界を越えない連続したシンボルを集めて、実質PUSCHリピティションを決定することができる。
基地局が端末にPUSCHリピティションをスケジュールするとき、一番目の名目PUSCHリピティションに割り当てられたシンボルを指示し、以後の名目PUSCHリピティションは、一番目の名目PUSCHリピティション以後にシンボルで決定される。したがって、基地局は、一番目の名目PUSCHリピティションが送信されるシンボルを、PDCCH(又は、DCI)で指示できる。仮に、第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルを、一番目の名目PUSCHリピティションに使用できないと、基地局は、第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボル以外のシンボルで一番目の名目PUSCHリピティションを指示できるだろう。逆に、基地局が第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルに一番目の名目PUSCHリピティションをスケジュールすることができる。この場合、第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルが一番目の名目PUSCHリピティションに使用可能であろう。
図23及び図24は、本発明の一実施例に係るPUSCH反復送信が不可能なシンボルのさらに他の一例を示す図である。
図23は、本発明の一実施例として、PUSCHの反復送信のために割り当てられたシンボルから、有効でないシンボルを除外する一例を示す図である。
図23を参照すると、前述した有効でないシンボル集合から、1)に該当するシンボルのうち半静的下りリンク/上りリンク構成によって下りリンクと設定されたシンボル、及び5)に該当する下りリンクから上りリンクへとスイッチングするための少なくともG個(本実施例ではG=2と仮定)のシンボルが、有効でないシンボルとして除外されてよい。
このとき、1)に該当するシンボルは、第1タイプに含まれ、5)に該当するシンボルは第2タイプに含まれてよい。
図23(a)を参照すると、第1タイプと第2タイプの区別なしでいずれも有効でないシンボルとして考慮され、名目PUSCHリピティションから除外されてよい。すなわち、いずれか一つの名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから、有効でないシンボル集合(第1タイプ及び第2タイプの和集合)に含まれたシンボルと重なるシンボルは除外されてよい。例えば、図23(a)に示すように、端末は基地局から、PUSCHリピティションをスケジュールするためのPDCCH(又は、DCI)を受信することができる。このとき、PDCCH(又は、DCI)は、一番目の名目PUSCHリピティションの開始シンボル(一番目のシンボル)のインデックス値(S=5)、長さ(L=5)、及び反復回数(K=3)の少なくとも1つを含むことができる。
一番目の名目PUSCHリピティション(PUSCH rep#0)は、第1タイプの有効でないシンボル(すなわち、半静的下りリンクシンボル)と重なってはいないが、第2タイプに含まれる5)に該当するシンボル(すなわち、半静的下りリンクシンボル以後G=2のシンボル)と重なる。したがって、端末は、一番目の名目PUSCHリピティションで5)に該当する2個のシンボルを除く残り3個の連続したシンボルを、実際に送信する実質PUSCHリピティションと決定できる。
二番目の名目PUSCHリピティション(PUSCH rep#1)は、最後のシンボルが第1タイプの下りリンクシンボル(すなわち、半静的下りリンクシンボル)と重なる。したがって、端末は、二番目の名目PUSCHリピティションで第1タイプに該当する1個の半静的下りリンクシンボルを除いて4個の連続したシンボルを、実際に送信される実質PUSCHリピティションと決定することができる。
三番目の名目PUSCHリピティション(PUSCH rep#2)は、先頭の2シンボルが第1タイプに含まれるシンボルと重なり、三番目及び四番目のシンボルが第2タイプの5)に該当するシンボルと重なる。したがって、端末は、三番目の名目PUSCHリピティションで1)及び5)に該当するシンボルを除く残り1個の連続したシンボルを、実際に送信される実質PUSCHリピティションと決定できる。
図23(b)を参照すると、第1タイプと第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルが区別されて除外されてよい。すなわち、いずれか一つの名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルで有効でないシンボル集合(第1タイプ及び第2タイプの和集合)に含まれたシンボルと重なるシンボルは区別されて除外されてよい。言い換えると、一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルのうち、第1タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルと重なるシンボルは、一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから除外されてよい。ただし、一番目の名目PUSCHリピティション以後の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルのうち、第1タイプと第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルと重なるシンボルは、一番目の名目PUSCHリピティション以後の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから除外されてよい。
例えば、図23(b)に示すように、端末は基地局から、PUSCHリピティションをスケジュールするためのPDCCH(又は、DCI)を受信することができる。このとき、PDCCH(又は、DCI)は、一番目の名目PUSCHリピティションの開始シンボル(一番目のシンボル)のインデックス値(S=5)、長さ(L=5)、及び反復回数(K=3)の少なくとも1つを含むことができる。
一番目の名目PUSCHリピティション(PUSCH rep#0)は、第1タイプの有効でないシンボル(すなわち、半静的下りリンクシンボル)と重なってはいないが、第2タイプに含まれる5)に該当するシンボル(すなわち、半静的下りリンクシンボル以後G=2のシンボル)と重なる。この場合、第1タイプに該当するシンボルのみがスケジュールされたシンボルから除外されるので、第2タイプの5)に該当するシンボル(G=2)は除外されない。したがって、端末は、一番目の名目PUSCHリピティションの5個の連続したシンボルを、実際に送信する実質PUSCHリピティションと決定できる。
二番目の名目PUSCHリピティション(PUSCH rep#1)は、最後のシンボルが第1タイプの有効でないシンボル(すなわち、半静的下りリンクシンボル)と重なる。したがって、端末は、二番目の名目PUSCHリピティションで第1タイプに該当する1個の半静的下りリンクシンボルを除いて4個の連続したシンボルを、実際に送信される実質PUSCHリピティションと決定できる。
三番目の名目PUSCHリピティション(PUSCH rep#2)は、先頭の2シンボルが第1タイプに含まれるシンボルと重なり、三番目及び四番目シンボルが第2タイプの5)に該当するシンボルと重なる。したがって、端末は、三番目の名目PUSCHリピティションで1)及び5)に該当するシンボル以外の残り1個の連続したシンボルを、実際に送信される実質PUSCHリピティションと決定できる。すなわち、三番目の名目PUSCHリピティションでは、二番目の名目PUSCHリピティションとは違い、5)に該当するギャップシンボルが選択的に有効でないシンボルとして適用されてよい。
本発明の第2実施例は、第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、一番目の名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルと重なるシンボルは、一番目の名目PUSCHリピティションで使用され、さらに、一番目の名目PUSCHリピティション以後の名目PUSCHリピティションは、一番目の名目PUSCHリピティションの結果によって、使用されるシンボルが決定されてよい。
すなわち、第2タイプの有効でないシンボル集合に含まれたシンボルのうち、一番目の名目PUSCHリピティションでスケジュールされて使用されるシンボルは、以後の名目PUSCHリピティションでも、使用されるシンボルと見なされてよい。
例えば、第2タイプの有効でないシンボル集合に、前述した5)に該当するシンボルが含まれることがある。本実施例において、第2タイプに含まれる有効でないシンボルを、半静的下りリンクシンボルの最後のシンボル以後のG個のシンボルを取り上げて説明する。仮に、一番目の名目PUSCHリピティションがG個のシンボルのうち一部のシンボルと重なってスケジュールされる場合に、端末は、名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから、G個のシンボルのうち重なるシンボルを除外せず、名目PUSCHリピティションの送信のために使用することができる。その後、二番目の名目PUSCHリピティションのために割り当てられたシンボルもG個のシンボルのうち一部のシンボルと重なっている場合に、端末は、G個のシンボルのうち二番目の名目PUSCHリピティションと重なる一部のシンボルを除外するか又は使用するかを決定しなければならない。
このとき、G個のシンボルは、端末が半静的下りリンクシンボルにスケジューリング/設定された下りリンクチャネル信号を受信し、上りリンクチャネル/信号を送信するためのRX-to-TXスイッチング時間として使用可能なシンボルを意味できる。したがって、一番目の名目PUSCHリピティションでG個のシンボルのうち重なる一部のシンボルが一番目の名目PUSCHリピティションから除外されずに使用される場合に、二番目の名目PUSCHリピティションでも同様に、G個のシンボルのうち重なるシンボルが除外されずに使用されてよい。
図24は、本発明の一実施例として、PUSCHの反復送信のために割り当てられたシンボルから有効でないシンボルを除外するさらに他の一例を示す図である。
図24を参照すると、第2実施例が適用されて、PUSCHリピティションにおいて一部のシンボルが除外されてよい。図24で、端末は、PUSCHリピティションをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)を受信しており、該PDCCH(又は、DCI)は、一番目の(名目)PUSCHリピティションの一番目のシンボルのインデックス(S)5、長さ(L)3、反復回数2を含んでいる。スロットの先頭5個のシンボルは、半静的下りリンク/上りリンク設定によって下りリンクシンボルと設定されたシンボルであり、残りシンボルは、フレキシブル又は上りリンクと設定されたシンボルである。図24で、有効でないシンボル集合のうち、1)に該当するシンボル(半静的下りリンク/上りリンク設定によって下りリンクシンボルと設定されたシンボル)、及び5)に該当するシンボル(半静的下りリンク/上りリンク設定によって下りリンクシンボルと設定されたシンボルの最後のシンボル以後の少なくともG個のシンボル、G=4と仮定)を取り上げて説明する。ここで、第1タイプの有効でないシンボル集合は、1)に該当するシンボルを含み、第2タイプの有効でないシンボル集合は、5)に該当するシンボルを含む。
図24(a)は、第1タイプ及び第2タイプの両方とも有効でないシンボルと考慮され、名目PUSCHリピティションから除外されてよい。すなわち、いずれか一つの名目PUSCHリピティションがスケジュールされたシンボルから、有効でないシンボル集合(第1タイプ及び第2タイプの和集合)に含まれたシンボルと重なるシンボルは除外されてよい。図24(a)に示すように、一番目の名目PUSCHリピティションは、第1タイプ及び第2タイプに該当するシンボルと重なるシンボルを除外すると、残るシンボルがない。二番目の名目PUSCHリピティションの一番目のシンボルは、第2タイプに含まれるシンボルと重なる。したがって、端末は、二番目の名目PUSCHリピティションにおいて5)に該当する一つのシンボル以外の残り2個の連続したシンボルを、実際に送信する実質PUSCHリピティションと決定できる。
図24(b)は、図24(a)とは違い、一番目の名目PUSCHリピティションから第2タイプに含まれるシンボルを除外していない。すなわち、一番目の名目PUSCHリピティションは、第1タイプに該当するシンボルとは重なっておらず、第2タイプに該当するシンボルと重なっている。ただし、第2タイプに該当するシンボルは、一番目の名目PUSCHリピティションから第2タイプに該当するシンボルを除外せずに用いることができる。この場合、一番目の名目PUSCHリピティションに含まれた3個の連続したシンボルを、実際に送信する実質PUSCHリピティションと決定できる。二番目の名目PUSCHリピティションでは、第2タイプに該当するシンボルと重なっている。ただし、一番目の名目PUSCHリピティションにおいて第2タイプに該当するシンボルが除外されなかったため、二番目の名目PUSCHリピティションにおいても第2タイプに該当するシンボルは除外されない。したがって、二番目の名目PUSCHリピティションに含まれた3個の連続したシンボルは、実際に送信される実質PUSCHリピティションと決定されてよい。
<Proposal 4:ギャップシンボルのニューメロロジー(numerology)を決定するための方法>
有効でないシンボル集合に含まれる5)の少なくともG個のシンボルが定義される場合に、G個のシンボルが始まる時点とG個のシンボルのニューメロロジー(すなわち、副搬送波間隔(subcarrier spacing))が決定されてよい。以下、Proposal 4では、半静的下りリンクシンボル以後の少なくともG個のシンボルを定義する方法について説明するが、これは、SS/PBCHブロックを受信するためのシンボル以後の少なくともG個のシンボル、PBCHによって指示されたCORESET#0のPDCCHをモニターするためのシンボル以後の少なくともG個のシンボル、及び端末が半二重動作を支援する場合に、他のセルの下りリンク信号以後の少なくともG個のシンボルにも適用されてよい。すなわち、前述した5)に該当するシンボルには全て適用されてよい。
まず、G個のシンボルが始まる時点は、下記のように定義されてよい。
DL BWPにおいて最後の下りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)がUL BWPのいずれか一つの上りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記上りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)と同一であれば、端末は、前記最後の時点を、G個のシンボルが始まる時点と決定できる。
仮に、DL BWPにおいて最後の下りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)が、UL BWPのいずれか一つの上りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記上りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)と同一でないと、端末は、前記最後の下りリンクシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち一つのシンボルの最後の時点を、前記Gシンボルが始まる時点と決定できる。ここで、前記最後の下りリンクシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち末尾の上りリンクシンボルの最後の時点を、前記Gシンボルが始まる時点と決定できる。
すなわち、G個のシンボルの開始シンボルは、上りリンク送信のためのシンボルの最後のシンボルに基づいて決定されてよい。
さらに他の例として、最後の下りリンクシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち最先頭のシンボルの最後の時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。仮に、DL BWPにおいて最後の下りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)がUL BWPのいずれか一つの上りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記上りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)と同一でなければ、端末は、前記最後の下りリンクシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち一つのシンボルの開始時点を、G個のシンボルが始まる時点と決定できる。ここで、最後の下りリンクシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち末尾の上りリンクシンボルの開始時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。
さらに他の例として、ここで、最後の下りリンクシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち最先頭のシンボルの開始時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。
仮に、DL BWPにおいて最後の下りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)がUL BWPのいずれか一つの上りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記上りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)と同一でなければ、端末は、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち一つのシンボルの最後の時点を、前記Gシンボルが始まる時点と決定できる。
ここで、最後の下りリンクシンボルの次のシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち末尾のシンボルの最後の時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。さらに他の例として、ここで、最後の下りリンクシンボルの次のシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち最先頭のシンボルの最後の時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。
仮に、DL BWPにおいて最後の下りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)がUL BWPのいずれか一つの上りリンクシンボルの最後の時点(これは、前記上りリンクシンボルの次のシンボルの開始時点と同一)と同一でなければ、端末は、前記最後の下りリンクシンボルの次のシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち一つのシンボルの開始時点を、G個のシンボルが始まる時点と決定できる。ここで、最後の下りリンクシンボルの次のシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち末尾のシンボルの開始時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。
さらに他の例として、ここで、最後の下りリンクシンボルの次のシンボルと重なる上りリンクシンボルのうち最先頭のシンボルの開始時点が、G個のシンボルが始まる時点と決定されてよい。
G個のシンボルのニューメロロジー(すなわち、副搬送波間隔)は、次のように決定できる。参考として、G個のシンボルの長さは、ニューメロロジーによって決定され、そのG個のシンボルの決定された長さは、前記実施例で決定されたG個のシンボルが始まる時点から始まる。
第1方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、アクティブ(active)UL BWPの副搬送波間隔と決定されてよい。
第2方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、アクティブDL BWPの副搬送波間隔と決定されてよい。
第3方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、アクティブDL BWPの副搬送波間隔とアクティブUL BWP間隔の最大値又は最小値と決定されてよい。
第4方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、G個のシンボルを適用するセルにおいて使用可能な副搬送波間隔のリストのうち最大値又は最小値と決定されてよい。
第5方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、G個のシンボルを適用するセルの半静的上りリンク/下りリンク構成において用いられた参照副搬送波間隔(reference subcarrier spacing)と決定されてよい。前記参照副搬送波間隔は、セルの半静的上りリンク/下りリンク構成において下りリンクシンボルの長さ又は上りリンクシンボルの長さを決定するのに用いられた副搬送波間隔である。
第6方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、固定した値と決定されてよい。この固定した値は、FR1とFR2において異なる値であってよい。また、各FRにおいて使用可能な副搬送波間隔のうち、最小値又は最大値であってよい。例えば、各FRにおいて使用可能な副搬送波間隔のうち最小値である場合、FR1では15kHz副搬送波間隔であり、FR2では60kHz副搬送波間隔である。例えば、各FRにおいて使用可能な副搬送波間隔のうち最大値である場合、FR1では60kHz副搬送波間隔であり、FR2では120kHz副搬送波間隔である。
第7方法として、G個のシンボルのニューメロロジーは、基地局から設定されてよい。すなわち、基地局は、G個のシンボルにおいて用いられる副搬送波間隔を端末に送信でき、端末は、基地局から受信した値を、G個のシンボルの副搬送波間隔として用いることができる。
図25は、本発明の一実施例に係る有効でないシンボルを判断するための方法の一例を示す。
図25を参照すると、端末は、PDCCHのDCIによってPUSCHの反復送信が指示されてよく、PUSCHの反復送信に該当するPUSCHリピティションの送信が不可能なシンボルを判断して、割り当てられたリソースでPUSCHの反復送信を行うことができる。
具体的に、端末は、PUSCHリピティションの送信が不可能なシンボルを判断(又は、判定)できる。端末は、端末の処理時間(processing time)能力(capability)によって取消し不可能な上りリンクチャネル又は信号がある場合に、PUSCH反復送信のためのリソースを決定することができる。また、端末は、PRACH機会(PRACH occasion)のように、PUSCH反復送信が不可能なシンボルを判定できる。以下、取消し不可能な上りリンク信号又はチャネルを基準に説明するが、本発明はこれに限定されず、PRACH機会などのような場合にも同一に適用されてよい。
図25に示すように、端末は、PDCCHを介してPUSCH反復送信が指示されてよい。すなわち、基地局は、PDCCHのDCIにPUSCHの反復送信のためのリソース割り当て情報及び反復送信回数情報を含めて送信でき、端末は、PDCCHを介して最初のPUSCH反復送信のための時間/周波数リソース及び反復送信回数を受信することができる。このとき、リソース割り当て情報は、最初のPUSCH反復送信の開始シンボルインデックス及び長さを含むことができる。
端末は、PDCCHを介して指示された時間/周波数リソースで1番目のPUSCH反復送信を行い、反復送信回数だけPUSCH反復送信を行う。例えば、図25に示すように、PDCCHは、1番目のスロットにおける9番目のシンボルから、長さ2の1番目のPUSCH反復送信をスケジュールすることができる。すなわち、PDCCHのDCIは、PUSCH反復送信を指示するために、1番目のPUSCH反復送信の開始シンボルインデックス9、長さ2に関するインデックス情報及び長さ情報を含むことができ、4回反復送信を指示するために、反復送信回数4に関する反復送信回数情報をさらに含むことができる。
端末は、1番目の反復送信を1番目のスロットにおける9、10番目のシンボルで行うことができる。また、2番目の反復送信は、1番目のスロットにおける11、12番目のシンボルで、3番目の反復送信は、1番目のスロットにおける13、14番目のシンボルで、4番目の反復送信は、2二番目のスロットにおける1、2番目のシンボルで行われてよい。
このとき、1番目のスロットにおける11番目のシンボルで上りリンク信号又はチャネルの送信がスケジューリング又は設定されている場合に、設定された上りリンク信号又はチャネルの送信を取消し(又は、ドロップ)するために、端末は、PDCCHの末端と上りリンク信号又はチャネルの割り当てられたシンボルまで少なくともN2シンボル(又は、T2時間)が必要である。すなわち、PDCCHの末端からN2シンボル(又は、T2時間)以内の上りリンク信号又はチャネルの送信は、端末の処理時間によって取消し(又は、ドロップ)不可能である。
この場合、端末は、下記のような方法によってPUSCH反復送信を行うことができる。
第1実施例として、端末は、上りリンク信号又はチャネルの取消し(又は、ドロップ)の可否に関係なく、PUSCH反復送信を行うシンボルを決定することができる。
図26は、本発明の一実施例に係るPUSCHの反復送信のためのシンボルを決定するための方法の一例を示す。
図26を参照すると、端末は、上りリンク信号又はチャネルが取消し又はドロップされても、これとは関係なくPUSCHの反復送信を行うシンボルを決定することができる。そして、一つのPUSCH反復送信のためのシンボルの取消し(又は、ドロップ)が不可能な上りリンク信号又はチャネルと重なると、重なるシンボルでPUSCH反復送信は行われず、取消し(又は、ドロップ)不可能な上りリンク信号又はチャネルが送信されてよい。
このとき、各PUSCH反復送信のRV(redundancy value)は、各PUSCHの反復送信が送信されるか否かに関係なく一定に決定されてよい。例えば、指示されたRVがa、b、c、dの順序であれば、RV値は、1番目のPUSCH反復送信にa、2番目のPUSCH反復送信にb、3番目のPUSCH反復送信にc、4番目のPUSCH反復送信にdが割り当てられてよい。
図26で、2番目のPUSCH反復送信(Rep#1)のためのシンボルが、取消し不可能な信号であるSRSの送信のためのシンボルと重なっている。このため、端末は、2番目のPUSCH反復送信(Rep#1)を送信せず、当該シンボルでSRSを送信することができる。
このような方法は、簡単にRVを割り当て、PUSCHを反復送信できるが、基地局がPDCCHのDCIを用いて指示した反復送信回数よりも少ない回数でPUSCHを反復送信するため、信頼度(reliability)が低くなることがある。また、指示されたRVのいずれか一つのRV値に該当するPUSCH反復送信が行われずに取消し(又は、ドロップ)されるため、それに対する信頼度も低くなることがある。
第2実施例として、端末は、上りリンク信号又はチャネルの取消し(又は、ドロップ)の可否をまず確認した後、PUSCH反復送信のためのシンボルを決定してPUSCHの反復送信を行うことができる。
図27は、本発明の一実施例に係るPUSCHの反復送信のためのシンボルを決定するための方法のさらに他の一例を示す。
図27を参照すると、端末は、上りリンク信号又はチャネルの取消し(又は、ドロップ)の可否をまず確認した後、PUSCH反復送信回数によってPUSCHの反復送信のためのシンボルを決定してPUSCHを送信することができる。そして、各PUSCH反復送信に適用されるRV値は、決定されたPUSCH反復送信によってa、b、c、dのように、順に決定されてよい。
図27に示すように、取消しできない上りリンク信号又はチャネルであるSRS信号が1番目のスロットにおける11番目のシンボルに位置しているため、当該シンボル以外の残りシンボルでPUSCHの反復送信が可能である。このため、2番目のPUSCH反復送信のためのシンボルの割り当ては、取消し不可能なSRS信号が位置しているシンボルによって、SRS信号がない時と比較して1個のシンボル後と決定されてよい。
そして、その後に3番目のPUSCH反復送信のシンボル割り当てと4番目のPUSCH反復送信のシンボル割り当てが続いてよい。このような方法は、図26の第1実施例と比較して、基地局からPDCCHのDCIによって指示されたPUSCH反復送信回数に即してPUSCH反復送信を行うことができる。また、 中間に欠落するRV値もないので、高い信頼度を有することができる。ただし、この場合、全体的なPUSCH反復送信が時間上でずれるため、遅延(latency)が増加し得る。
第3実施例として、端末は、上りリンク信号又はチャネルの取消し(又は、ドロップ)の可否に関係なく、PUSCH反復送信が行われるシンボルが決定されてよい。
図28は、本発明の一実施例に係るPUSCHの反復送信のためのシンボルを決定するための方法のさらに他の一例を示す。
図28を参照すると、一つのPUSCH反復送信のためのシンボルが、取消し(又は、ドロップ)不可能な上りリンク信号又はチャネルのシンボルと重なる場合に、当該シンボルでPUSCH反復送信は行われず、取消し(又は、ドロップ)不可能な上りリンク信号又はチャネルが送信されてよい。また、取消されたPUSCH反復送信が存在する場合に、以降のPUSCH反復送信は、残りシンボルのうち最も早く送信可能なシンボルで送信されてよい。
図28に示すように、2番目のPUSCH反復送信(Rep#1)が取消し不可能なSRS信号のためのシンボルと重なる場合に、PUSCH反復送信は取消し(又は、ドロップ)される。その後、PUSCH反復送信(Rep#2、Rep#3)が送信されるシンボルは、残りシンボルのうち最も早く送信可能なシンボルとして改めて決定されてよい。すなわち、3番目のPUSCH反復送信(Rep#2)は、元来は1番目のスロットにおける13、14番目のシンボルに割り当てられるものの、2番目のPUSCH反復送信(Rep#1)が取消された後に最も早く送信されるシンボルである12、13番目のシンボルで送信されてよい。すなわち、3番目のPUSCH反復送信は、1シンボル繰り上げて送信できる。
このような方法は、第1方法と比較して、同一の信頼度を有し、可能な最も早いシンボルで送信されるので、低い遅延を有する。
本発明のさらに他の実施例として、基地局は端末に、各PUSCH反復送信を送信する上りリンクビーム(beam)を変更することができる。これは、基地局が高周波帯域でビーム形成(beamforming)を用いて端末に信号を送信する時に、異なる上りリンクビームを用いて送信することによって信頼度を上げることができるためである。
これをビーム多様性(beam diversity)と表現できる。本発明の一実施例は、異なるビームを用いて送信するPUSCH反復送信の間に少なくとも1シンボルギャップを入れることにより、端末がビームを変更する時間を確保することができる。ここで、ギャップに用いられるシンボルの数は、上りリンク副搬送波間隔によって変わってよい。すなわち、上りリンク副搬送波間隔が大きくなるとそれに比例してより多い数のシンボルがギャップに用いられてよい。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、PUSCHリピティション送信時にTB(transport block)のサイズを求める方法に関する。TS38.214によれば、TBのサイズは、PUSCHが割り当てられたリソースのREの数字に比例してよい。すなわち、相対的に多いREが割り当てられたPUSCHは、相対的に大きいTBのサイズを有することができる。ただし、先のPUSCHリピティションの実施例で説明した通り、各PUSCHリピティションが占め得るREの数は異なってよい。例えば、1番目のPUSCHリピティションは2シンボルであり、2番目のPUSCHリピティションは10シンボルを占めることができる。この場合、いずれのREの数字を基準にTBのサイズを決めるべきかを決定する必要がある。
本発明の好ましい一実施例は、一番目のPUSCHを復号可能なように(decodable)TBのサイズを決める方法である。PUSCHリピティションを用いる理由は、早いデコーディング成功により遅延時間を低減できることにある。したがって、一番目のPUSCHが復号可能なように送信されることが重要である。この目的のために、端末は、一番目のPUSCHのREの数字によってTBのサイズを決定することができる。一般的に、端末はRV(redundancy version)値が0であるPUSCHリピティションに該当するREの最小値を基準にTBのサイズを決定することができる。ただし、常に一番目のPUSCHのREの数字を基準にTBのサイズを決定すると、他のPUSCHが占めるREの数字を考慮していないため、最適のTBのサイズが決定されないことがあるという不具合がある。
例えば、一番目のPUSCHが占めるREの数字が二番目のPUSCHが占めるREの数よりも多い場合に、一番目のPUSCHが占めるREの数字を基準にTBのサイズを決定すると、二番目のPUSCHで占めるREの数字が少ないため、コードレート(code rate)が高くなり、性能劣化が生じることがある。
これを解決するための好ましい一実施例は、一番目のPUSCHリピティションのREの数が全リピティションのREの数の平均(すなわち、全PUSCHリピティションのREの数をリピティションの数で割った値)よりも小さいと、一番目のPUSCHリピティションのREの数によってTBのサイズが決定され、そうでないと、全リピティションのREの数の平均値によってPUSCHに対するTBのサイズが決定されてよい。
これを解決するための好ましい一実施例は、一番目のPUSCHリピティションのREの数によるTBのサイズが全リピティションのREの数によるTBのサイズの平均(すなわち、各PUSCHリピティションのREの数によるTBのサイズの和をリピティションの数で割った値)よりも小さいと、一番目のPUSCHリピティションのREの数によってTBのサイズを決定し、そうでないと、全リピティションのREの数によるTBのサイズの平均で決定する。
このような方法を用いてPUSCHの反復送信のためのTBのサイズが決定されてよい。
図29は、本発明の一実施例に係る、端末がPUSCHの反復送信を行うための方法の一例を示すフローチャートである。
図29を参照すると、端末は、特定タイプのPUSCH反復送信のためのリソースを決定してPUSCHの反復送信を行うことができる。このとき、PUSCHの反復送信は、有効でないシンボル以外の残りシンボルで構成されたリソースで行われてよい。
具体的に、まず、端末は基地局からPUSCH送信のための構成情報を受信することができる(S29010)。このとき、構成情報は、初期接続手順のために用いられる制御リソース集合に関するリソース情報、及び/又は有効でないシンボルのシンボルパターンを示すビットマップ情報を含むことができる。
また、構成情報は、半静的下りリンクシンボルを示すための情報、及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボルを示す情報をさらに含むことができる。
その後、端末は基地局から、PUSCHの反復送信をスケジュールするためのDCIを含むPDCCHを受信することができる(S29020)。DCIは、PUSCHの反復送信のための一番目のPUSCHリピティションの開始シンボルインデックス、長さ及び反復回数の少なくとも1つを含むことができる。
また、DCIは、構成情報を用いて送信された有効でないシンボルを示すビットマップ情報の適用されるか否かに関連した指示子をさらに含むことができる。
その後、端末は、PUSCHの反復送信のために、有効でない1つ又はそれ以上のシンボルを決定することができる(S29030)。有効でない1つ又はそれ以上のシンボルは、前述した1)~5)に該当するシンボルを含むことができる。
すなわち、有効でない1つ又はそれ以上のシンボルは、下記のようなシンボルを含むことができる。
1)半静的下りリンクシンボル(semi-static DL symbol)及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボル
2)CORESET#0と重なるシンボル
3)他のセルの下りリンクシンボル
4)RRCによって有効でないシンボルと設定されたシンボル
5)1)~4)に該当するシンボルの最後のシンボル以後の少なくともG個のシンボル
例えば、有効でない1つ又はそれ以上のシンボルは、前記初期接続手順のために用いられる前記リソースセットに関連した前記リソース情報によって指示されるシンボルを含むことができる。
その後、端末は、PDCCHによってスケジュールされた各スロットにおける少なくとも1つのシンボルのうち、前記有効でないシンボルを除くシンボルでPUSCHを反復送信することができる(S29040)。
このとき、有効でないシンボルは、前述したように、第1タイプ及び第2タイプに分類でき、第1タイプに含まれるシンボルは、PUSCHの反復送信のために割り当てられたシンボルから必ず除外され、第2タイプに含まれるシンボルは状況によって除外されても、除外されなくてもよい。
また、ギャップシンボルの副搬送波間隔(subcarrier spacing)は、PUSCHの反復送信のために前記ギャップシンボルが適用されるセルの半静的(semi-static)上りリンク及び/又は下りリンク構成情報に含まれた参照副搬送波間隔であってよい。
図30は、本発明の一実施例に係る、基地局が端末からPUSCHを反復的に受信するための方法の一例を示すフローチャートである。
図30を参照すると、基地局は端末から、特定タイプのPUSCH反復送信のために決定されたリソースでPUSCHを反復的に受信することができる。このとき、PUSCHの反復送信は、有効でないシンボル以外の残りシンボルで構成されたリソースで行われてよい。
具体的に、まず、基地局は端末に、PUSCH送信のための構成情報を送信することができる(S30010)。このとき、構成情報は、初期接続手順のために用いられる制御リソース集合に関連したリソース情報、及び/又は有効でないシンボルのシンボルパターンを示すビットマップ情報を含むことができる。
また、構成情報は、半静的下りリンクシンボルを指示するための情報、及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボルを指示する情報をさらに含むことができる。
その後、基地局は端末に、PUSCHの反復送信をスケジュールするためのDCIを含むPDCCHを送信することができる(S30020)。DCIは、PUSCHの反復送信のための一番目のPUSCHリピティションの開始シンボルインデックス、長さ及び反復回数の少なくとも1つを含むことができる。
また、DCIは、構成情報を用いて送信された有効でないシンボルを示すビットマップ情報の適用されるか否かに関する指示子をさらに含むことができる。
その後、基地局は、PDCCHによってスケジュールされた各スロットの少なくとも1つのシンボルのうち、有効でないシンボルを除くシンボルで前記PUSCHを反復受信することができる(S30030)。
有効でない1つ又はそれ以上のシンボルは、前述した1)~5)に該当するシンボルを含むことができる。
すなわち、有効でない1つ又はそれ以上のシンボルは、下のようなシンボルを含むことができる。
1)半静的下りリンクシンボル(semi-static DL symbol)及びSS/PBCHブロックを受信するためのシンボル
2)CORESET#0と重なるシンボル
3)他のセルの下りリンクシンボル
4)RRCによって有効でないシンボルと設定されたシンボル
5)1)~4)に該当するシンボルの最後のシンボル以後の少なくともG個のシンボル
例えば、有効でない1つ又はそれ以上のシンボルは、前記初期接続手順のために用いられる前記リソースセットに関連した前記リソース情報によって指示されるシンボルを含むことができる。
このとき、有効でないシンボルは、前述したように、第1タイプ及び第2タイプに分類でき、第1タイプに含まれるシンボルは、PUSCHの反復送信のために割り当てられたシンボルから必ず除外され、第2タイプに含まれるシンボルは、状況によって除外されても、除外されなくてもよい。
また、ギャップシンボルの副搬送波間隔(subcarrier spacing)は、PUSCHの反復送信のために前記ギャップシンボルが適用されるセルの半静的(semi-static)上りリンク及び/又は下りリンク構成情報に含まれた参照副搬送波間隔であってよい。
このような方法により、基地局は有効なシンボルでのみPUSCHを反復して端末から受信することができる。
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずも他の具体的な形態に容易に変更可能であることを理解されるであろう。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一形として説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
本発明の範囲は上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。